JP2002335223A - データ放送を利用した電子掲示板システム - Google Patents

データ放送を利用した電子掲示板システム

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JP2002335223A
JP2002335223A JP2001136948A JP2001136948A JP2002335223A JP 2002335223 A JP2002335223 A JP 2002335223A JP 2001136948 A JP2001136948 A JP 2001136948A JP 2001136948 A JP2001136948 A JP 2001136948A JP 2002335223 A JP2002335223 A JP 2002335223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データ放送サービスの双方向コミニケーション
機能を有効に活用してデータ放送を利用した電子掲示板
サービスを提供することを課題とする。 【解決手段】受信機には電子掲示板提供手段として動作
するスクリプトを含んだデータ番組データを取込ませ、
データセンターのサーバー51に掲示板作成手段52を
備えることによりデータ放送を利用した電子掲示板サー
ビスを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル衛星放送
を使用したデータ放送番組において、視聴者の多様なコ
メントを集めそれらをまとめて再びデータ放送番組デー
タとして電子掲示板の形で提供するデータ放送システム
を利用した電子掲示板システムに関する。
【0002】
【従来技術】インターネットを通じて参加者の意見を集
め、これを掲示板としてインターネット上で公開するW
WW(World Wide Web)サイトはいくつか存在してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】データ放送サービス
は、放送局と視聴者の間での双方向のコミニケーション
を可能とする新しい放送サービスであり、新しい放送メ
ディアとして大きな可能性を有している。しかしなが
ら、この放送サービスの双方向コミニケーション機能を
有効に活用したインターネットにおける掲示板のような
サービスは提供されていない。本発明はこのような問題
点を考慮してなされたものであり、データ放送サービス
の双方向コミニケーション機能を有効に活用して電子掲
示板サービスを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、データ放送サービスを行うデジタル放送局
と、データを記憶する不揮発性記憶部、通信回線インタ
ーフェース、および放送局から送信されるデータ放送番
組データを受付けそれらを解釈してデータ放送画面を生
成する中央演算プロセサを備えたデジタルデータ放送受
信機と、必要に応じてこの受信機から送信されるデータ
を通信回線網を経由して受付け、必要に応じて適切な応
答を返すデータセンターと、データ放送番組データを含
んだデジタル放送番組を放送する放送局と、を含んで構
成されるデジタルデータ放送システムを利用した電子掲
示板システムであって、その第1の態様は、前記受信機
に、電子掲示板対応番組を視聴した時に視聴者が前記受
信機上で適当な対話操作を行うと、視聴者の作成したメ
ッセージまたはコメントに視聴者識別情報を付した掲示
板登録リクエストを前記通信回線インターフェースを通
じて前記センターサーバーに送信させ、電子掲示板対応
番組が掲示板データを含んでいる場合は、掲示板データ
をTV画面上に電子掲示板として閲覧可能な状態で提供
する電子掲示板提供手段を備え、前記データセンターに
は、視聴者からの掲示板登録リクエストを受付け、視聴
者コメントを視聴者識別情報とともに蓄積記録し、一定
のタイミングで蓄積されたデータをデジタル放送番組デ
ータに組込み可能な掲示板データに構成してデジタル放
送局へ送付する掲示板データ作成手段を搭載したサーバ
ー装置を備えることにより、デジタルデータ放送システ
ムで実現される電子掲示板システムである。
【0005】受信機に備えられた前記電子掲示板提供手
段と、サーバー装置に備えられた前記掲示板データ作成
手段の連携により、視聴者にデジタル放送受信機上で電
子掲示板機能を提供することができる。
【0006】本発明の好ましい第2の態様は、前記第1
の態様の電子掲示板システムにおいて、前記電子掲示板
提供手段は、前記受信機の中央演算プロセサが解釈可能
なスクリプトとして記述された放送データの一部であっ
て、デジタル放送局がこの電子掲示板提供手段を電子掲
示板対応番組の放送データの一部として放送することに
より、結果として電子掲示板対応番組視聴中に前記電子
掲示板提供手段を、前記受信機上で動作可能とすること
により、前記受信機には特別なハードウエア装置を装着
することなしにまた、特別なソフトウエアをインストー
ルさせた専用受信機を用いること無しに、通常のデジタ
ル放送受信機を用いて電子掲示板を提供できることを特
徴としたデジタルデータ放送を利用した電子掲示板シス
テムである。
【0007】課題を解決する第2の発明は、デジタルデ
ータ放送受信機に放送データの一部として受信され、前
記受信機の中央演算プロセサにより解釈されて前記第2
の態様のデジタルデータ放送を利用した電子掲示板シス
テムにおける電子掲示板提供手段、すなわち、電子掲示
板対応番組を視聴した時に視聴者が前記受信機上で適当
な対話操作を行うと、視聴者の作成したメッセージまた
はコメントに視聴者識別情報を付した掲示板登録リクエ
ストを前記通信回線インターフェースを通じて前記セン
ターサーバーに送信させ、電子掲示板対応番組が掲示板
データを含んでいる場合は、掲示板データをTV画面上
に電子掲示板として閲覧可能な状態で提供する手段とし
て動作するスクリプトとして記述されたプログラムであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施形
態を、BSデジタル放送を利用した場合の電子掲示板シ
ステム1(以下システム1)に従って説明する。システ
ム1は、デジタル放送受信機10、データセンター50
内に設置されたサーバー51、放送局60、および放送
衛星6から構成されており受信機10とサーバー51は
電話回線で接続され、サーバー51と放送局60は専用
線で接続されている。5は放送局60に設置される放送
アンテナであり、7は受信機10の受信アンテナであ
る。図1では一部省略してあるが個々の受信機10には
受信アンテナ7とTVモニタ20が接続されている。ま
た、受信機10は、上り回線を介してサーバー51に視
聴者の作成したメッセージを送出するための通信回線イ
ンターフェースを有している。サーバー51は、受信し
たメッセージを集計し、集計データを作成することと集
計したデータを放送局60へ送信するという2つの機能
を実行する掲示板データ作成手段52を備える。
【0009】システム1の詳細な説明に入る前に、BS
デジタル放送サービスの放送方式を簡単に説明する。B
Sデジタル放送で採用される放送方式は、DVB(Digital
Video Broadcasting:欧州でのデジタル放送システム
の促進と標準化を目的とした民間標準化団体またはその
規格)で規定されるMPEG2-systemsである。放送局は、
BSデジタル放送での番組を構成する要素(映像、音
声、データ放送のデータ)をデジタル化し、多重化して
して送り出す。これらの要素は、幾つかの放送チャンネ
ルまたは番組を束ねて受信機が受取れるストリーム形式
であるTS(トランスポートストリーム)となって受信
機に送られてくる。
【0010】デジタル放送における放送番組は、本線映
像、本線音声、データ放送のデータ、から構成される。
データ放送のデータは、BML(Broadcast Markup Lan
guage)で記述される。複数のBMLファイルが集まっ
て1つのデータ放送番組のデータとなる。データ放送の
番組は、本線(いわゆる通常のテレビ放送)と同期した
関連した内容である場合と、本線とは別の内容である場
合とがある。これらの放送番組のデータはTSとなって
伝送される。TSには、上記放送番組データの他、番組
の構成情報、番組内容案内情報、有料放送実施のための
制御情報が含まれる。
【0011】データ放送番組を構成するデータは、ユー
ザーが何時チャンネルを合わせても、コンテンツを見ら
れるようにするために、その時のデータ放送番組のデー
タを繰り返し一斉同報する。これをカルーセル伝送方式
と呼ぶ。1つのカルーセルは通常幾つかの部分から構成
されるがそれらをモジュールとも呼ぶ。
【0012】図2は、BSデジタル放送で用いられる基
本機能受信機の構成を説明する図である。チューナー部
102および復調部103で選局を行い、一つのTSス
トリームを選択する。デスクランブル104で放送信号
のスクランブルを解除する。TSデコード105で所望
のパケットを選択することにより、特定のチャンネルの
特定の番組を選択する。本線映像・音声信号はMPEGデコ
ーダ113でTVモニタ20が受付ける信号に変換され
提示される。
【0013】作業用メモリ106は、選択されたチャン
ネルのデータ放送データがキャッシュ(一時記憶)され
る記憶領域である。チャンネルが変更された時、または
放送局からのデータカルーセルの内容が変更された時、
変更されたことを検知してデータカルーセル全体、また
は新しいデータカルーセル中の更新されたモジュールを
取り込み、ここに保持する。
【0014】110は入出力ポートである、視聴者の操
作するリモコンの信号等を受付ける。109はモデムイ
ンターフェースである。108は不揮発メモリである、
放送事業者毎に使用できるエリアが決められている。不
揮発メモリに記録されたデータは、受信機10の電源を
切ってもそのまま保持される。115は揮発性メモリで
ある。同一のチャンネルを選曲している間だけ、データ
を記憶しておくことができる一時的な記憶エリアであ
る。他の局に移ると、揮発性メモリ115上のデータは
消去される。111はICカードインターフェースであ
る。視聴者の識別情報、個人情報等を記録させたICカ
ード112のデータを読み書きする。107は中央演算
プロセサ(以下CPU)である。CPU107は、入出
力ポート110からリモコン操作の命令等を受取り受信
機10を制御するとともに、データ放送選択時には、作
業用メモリ106にキャッシュされているBMLファイ
ルを読み出し解釈して、データ放送画面データを構成
し、グラフィックコントローラ114のビデオメモリに
書込む。こうして、データ放送画面がTVモニタ20に
表示される。
【0015】BMLは、XML(eXtensible Markup La
nguage)を基本にデータ放送用途に専用化した記述言語
である。BMLは、データ放送画面上で動的な動作を表
現可能とするために、ECMAScriptという手続き記述言語
で、処理手順を記述させることができる。ECMAScript
は、JavaScriptをベースとしたオブジェクト指向スクリ
プト言語である。また、文書内の各オブジェクトを動的
に操作するためにDOM Level1 I/Fを備えている。DOM(D
ocument Object Model)は、HTML文書や、XML文書の内
容構造を動的に操作するために規定された文書構造のモ
デルである。ここまでを準備として、以下に本発明の実
施形態の説明に入る。
【0016】システム1の受信機10上での電子掲示板
機能(視聴者メッセージの入力編集、メッセージ送信、
掲示板データの取り込みと閲覧を実現する各機能)は、
電子掲示板機能を実行するスクリプト(上記スクリプト
言語で記述したステートメント)を含んだデータ放送番
組データが受信機のCPU107に解釈されて電子掲示
板提供手段として動作することにより実現される。以下
システム1の動作を説明してゆく。
【0017】図4は本発明を用いたシステムの動作の流
れを説明するブロック図である。処理動作を図4のブロ
ック図により説明する。視聴者は掲示板対応の番組を放
送している局を選択する(S1)。受信機10は、掲示
板対応番組の番組データを受信し作業用メモリ106に
格納する(S2)。番組データにはメッセージ入力画面
インターフェースを提供するスクリプトが含まれてい
る。番組データのスクリプトを受信機10のCPU10
7が解釈実行することにより、TVモニタ20の画面に
メッセージ入力画面が現れる。視聴者はメッセージ入力
画面からメッセージを入力する(S3)。1つのメッセ
ージは最大1022バイト(全角文字で511文字ま
で)とする。視聴者がメッセージを書き終えメッセージ
入力画面インターフェースの送信ボタンを押すと、スク
リプトにより記述された手順にしたがって入力されたメ
ッセージデータに視聴者の識別情報を付加して掲示板登
録リクエストとし、モデムインターフェース109を介
して、電話回線を通じて、サーバー51へ送信する(S
4)。
【0018】サーバー51は、送られてきた掲示板登録
リクエストを受信して(S10)、ヘッダ部分を除いた
メッセージ部分を抽出し、視聴者の会員番号をキーにし
てメッセージ部分をデータベースに登録する(S1
1)。一定時間が経過するまで、ステップS10、S1
1を繰り返して受信したデータをサーバー内に蓄積す
る。一定時間経過後、蓄積されたメッセージをCSV形
式のテキストデータとして集計して放送局60に転送す
る(S12)。このS10からS12の処理は掲示板デ
ータ作成手段52としてサーバー51に用意されたコン
ピュータプログラムにより実行される。
【0019】放送局は、サーバーから受取った集計デー
タから放送用のバイナリデータを作成する(S20)。
図3はこの時放送局で作成されるバイナリデータのフォ
ーマットを示す図である。レコード長を示す領域とメッ
セージ内容を収容するフィールドから可変長の1レコー
ドを構成する。作成したバイナリテーブルは放送局の放
送設備より放送衛星6に向けて送出される(S21)。
また、一定時間間隔でその都度更新される掲示板データ
を送出する。
【0020】放送局から送出された掲示板データを含む
番組データは受信機10に受信され(S5)、その中に
含まれる掲示板表示スクリプトがCPU107に解釈実
行されることで、視聴者は受信機が検知した更新番組デ
ータ中の掲示板データを掲示板内容として閲覧できるよ
うになる(S6)。
【0021】電子掲示板提供手段が実際に提供する、視
聴者メッセージ入力の画面インターフェース、掲示板閲
覧のための対話画面インターフェースの外観、機能は特
に限定しない。既存のインターネット上の電子掲示板で
提供される対話インターフェースと同様なもので良い。
例えば掲示板閲覧のためには、多数のメッセージのタイ
トルだけを集めて表示し、表示されたタイトルを選択す
ることで、選択されたメッセージの内容が表示されるよ
うに構成されていればよい。
【0022】
【発明の効果】以上、本発明によるデータ放送を利用し
た電子掲示板システムの一実施形態としてBSデジタル
放送を利用して構成したシステム1を説明した。掲示板
の内容は、本線の映像番組と連動させる場合と連動させ
ない場合が考えられるが、特に前者の場合には、放送番
組に関する視聴者のコメントを集め、それらを再び視聴
者に提示することで、デジタル放送番組視聴者に、単に
個人的に番組を視聴させて楽しませるだけでなく、他の
視聴者の感想や反応を提供することにより、より多様に
より深く番組を楽しませることが可能になるという顕著
な効果を奏することができる。また、TV番組を見なが
らその場でそのTV番組に関する掲示板にアクセスでき
るので、インターネット上の同様な機能と比較してもず
っと便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるBSデジタル放送を
利用した電子掲示板システム1の全体構成図である。
【図2】 BSデジタル放送受信機10の標準的なブロ
ック図である。
【図3】 放送局60が掲示板データとして最終的に準
備するバイナリデータのフォーマットである。
【図4】 BSデジタル放送を利用した電子掲示板シス
テム1の全体の流れを説明するブロック図である。
【符号の説明】
5 放送アンテナ 6 放送衛星 7 受信アンテナ 10 デジタル放送受信機 20 TVモニタ 30 ICカード 40 リモコン 50 データセンター 51 センターサーバー 52 掲示板データ作成手段 60 放送局 101 アンテナ 102 同調回路 103 復調回路 104 デスクランブル回路 105 トランスポートストリームデコード回路 106 作業用メモリ 107 CPU 108 不揮発性メモリ 109 モデムインターフェース 110 入出力インターフェース 111 ICカードインターフェース 112 ICカード 113 MPEGデコーダ 114 グラフィックコントローラ 115 揮発性メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ放送サービスを行うデジタル放送
    局と、データを記憶する不揮発性記憶部、通信回線イン
    ターフェース、および放送局から送信されるデータ放送
    番組データを受付けそれらを解釈してデータ放送画面を
    生成する中央演算プロセサを備えたデジタルデータ放送
    受信機と、必要に応じてこの受信機から送信されるデー
    タを通信回線網を経由して受付け、必要に応じて適切な
    応答を返すデータセンターと、データ放送番組データを
    含んだデジタル放送番組を放送する放送局と、を含んで
    構成されるデジタルデータ放送システムを利用した電子
    掲示板システムであって、前記受信機に、電子掲示板対
    応番組を視聴した時に視聴者が前記受信機上で適当な対
    話操作を行うと、視聴者の作成したメッセージまたはコ
    メントに視聴者識別情報を付した掲示板登録リクエスト
    を前記通信回線インターフェースを通じて前記センター
    サーバーに送信させ、電子掲示板対応番組が掲示板デー
    タを含んでいる場合は、掲示板データをTV画面上に電
    子掲示板として閲覧可能な状態で提供する電子掲示板提
    供手段を備え、前記データセンターには、視聴者からの
    掲示板登録リクエストを受付け、視聴者コメントを視聴
    者識別情報とともに蓄積記録し、一定のタイミングで蓄
    積されたデータをデジタル放送番組データに組込み可能
    な掲示板データに構成して放送局へ送付する掲示板デー
    タ作成手段を搭載したサーバー装置を備えることによ
    り、デジタルデータ放送システムで実現される電子掲示
    板システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子掲示板システムに
    おいて、前記電子掲示板提供手段は、前記受信機の中央
    演算プロセサが解釈可能なスクリプトとして記述された
    放送データの一部であって、デジタル放送局がこの電子
    掲示板提供手段を電子掲示板対応番組の放送データの一
    部として放送することにより、結果として電子掲示板対
    応番組視聴中に前記電子掲示板提供手段を、前記受信機
    上で動作可能とすることにより、前記受信機には特別な
    ハードウエア装置を装着することなしにまた、特別なソ
    フトウエアをインストールさせた専用受信機を用いるこ
    と無しに、通常のデジタル放送受信機を用いて電子掲示
    板を提供できることを特徴としたデジタルデータ放送を
    利用した電子掲示板システム。
  3. 【請求項3】 デジタルデータ放送受信機に放送データ
    の一部として受信され、前記受信機の中央演算プロセサ
    により解釈されて請求項2に記載の電子掲示板提供手段
    として動作するスクリプトとして記述されたプログラ
    ム。
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