JP2002334162A - 本人及び事物情報管理システム - Google Patents

本人及び事物情報管理システム

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JP2002334162A
JP2002334162A JP2001141455A JP2001141455A JP2002334162A JP 2002334162 A JP2002334162 A JP 2002334162A JP 2001141455 A JP2001141455 A JP 2001141455A JP 2001141455 A JP2001141455 A JP 2001141455A JP 2002334162 A JP2002334162 A JP 2002334162A
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thing
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personal
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Yoshitsugu Tsujita
佳告 辻田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は本人や事物の情報を効率よく管理あ
るいは利用することができるとともに、該本人及び事物
情報情報を利用してベンダーや店舗等での業務を効率よ
く処理し、ユーザにとって便利なサービスを享受できる
基盤を提供し、ネット上での秘密性を維持した状態でサ
ービスの利便性を高めることができる本人及び事物情報
管理システムを得るにある。 【解決手段】 本人及び事物情報管理システムにおい
て、本人情報は、個人では本人に係る属性情報を含む自
然人属性情報等の情報を少なくとも1つを含む、個人や
法人である本人を特定、表示等をすることができる本人
属性情報と、この本人属性情報と一体になるように構成
される、情報端末機や諸デジタル著作物等の著作権等識
別情報とで本人及び事物情報管理システムを構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個人または法人で
ある本人または事物を特定や表示等したり、その利用者
ないし供給者を証明や認証等したりするための本人及び
事物情報を利用して、本人や事物の信憑性やそのプロフ
ィールの表現性を著しく高めることができ、あるいは本
人や事物相互の供給や利用に係る権利や義務ないし管理
や責任等関係の表現性や信憑性を著しく高めることがで
きることにより、本人や事物の認証や照会、照合等に利
用することができる本人及び事物情報管理システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、本人に係る属性情報と事物に係る
著作権等識別情報が統合的有機的に取り扱われることが
なく、ユーザである本人の情報端末等や所定機関のサー
バ等で行われる情報処理が極めて限定的な便益しか提供
できない不十分なものであった。
【0003】従来、本人情報管理システムでは、それぞ
れの部分的な情報が個別の機関や端末において断片的に
管理され、また利用されてきた。例えば、個人の自宅端
末等では住所録に相当する情報が、主にはがきへの印刷
等に利用され、電子メールのアドレス帳には、メールア
ドレスとそれに関連する自然人情報が部分的に管理され
てきた事例はあるが、どこまでも電子メールアドレスの
管理の域を出るものではなかった。企業や店舗等法人の
端末やサーバにおいては、自然人または法人の情報が従
業員情報、顧客情報や登録ユーザ情報として蓄積されて
きた事例はあるが、どこまでも自社や自店の従業員、顧
客やユーザの情報に限定された蓄積であった。電子認証
局のような機関においては、デジタル証明書のようなか
たちで、個人ないし法人を特定するための情報を蓄積し
て、電子認証に利用している事例はあるが、この場合、
身元情報は、デジタル証明書や暗号鍵の登録や発行の時
点での本人の身元確認に利用されるのが通例で、デジタ
ル証明書や暗号鍵の発行以後は、もっぱら該デジタル証
明書と該暗号鍵のみに基づいて本人認証が行われてき
た。しかも、一旦発行された電子証明書は、半年ないし
一年程度の一定の期間ごとに更新されるのが通例であっ
た。
【0004】また、従来、本人情報管理システムの用途
としての本人認証システムにおいては、暗証番号・パス
ワード等の、本人の記憶する情報による方法やカード等
本人の持ち物による方法、生物学的な特徴を利用する生
体認証による方法などが使用されてきた。また、オンラ
インショッピング等の際には、本人の氏名や住所、クレ
ジットカード番号等の身元確認情報を利用して、電子決
済等における照会、認証、処理等がおこなわれており、
ネット上の身元確認情報に相当するデジタル証明書や暗
号技術を利用して、本人を確認し、また本人の意思や本
人への帰属を認証することがおこなわれてきた。これら
は、ネット上で普及しようとしている種々のデジタルコ
ンテンツ等の事物に対しても同様のアプローチを取って
いる。さらに、一部のアグリゲーションサービスや電子
財布サービス等の機関において見られるように、自然人
情報として氏名や住所、その他クレジットカード番号あ
るいは本人の嗜好や特徴等の情報を手入力で登録させる
ようなことが行われてきた。本人の嗜好や特徴等の情報
に関しては、上記のように特定のサーバに登録させると
いう方法の他に、クッキーと呼ばれる情報をウェブブラ
ウザが読み書きできる性質を利用して、本人がアクセス
したサイトから本人の端末に任意に書き込まれ蓄積され
たクッキー情報が利用されてきた。また、ネット上のサ
イト等が本人の嗜好や特徴の情報を効果的に発信等する
手段は無く、検索サイトのサーチエンジン等に登録する
か、数多くのページにリンクを張るか、またはサイトに
記載されたテキスト情報を全文検索型のサーチエンジン
等によるクロールを待つようなことが行われてきた。
【0005】また、いかに自社のウェブサイトへユーザ
を誘導するかが各企業の重要課題となってきているが、
その重要な媒体であるオンライン広告を評価する方法と
しては、呼び出されたファイルの総数を表す「ヒット
数」やウェブサイトごとに訪問者数を数える「ページビ
ュー」が利用されてきたが、これらは該ウェブサイトを
既に訪れているユーザに対するカウントであった。より
有効な広告効果の指標として、別のウェブサイトを訪れ
ている新規のユーザが該ウェブサイトの広告を見ること
によって実際にどれだけ広告主のウェブサイトを訪れた
かという指標である「クリックスルーレート」が登場し
ている。
【0006】また、ターゲット・マーケティングとして
年齢や性別、嗜好や趣味、生活習慣や購買パターンなど
で絞り込んだユーザに直接広告を送り込むダイレクトメ
ールや電話によるテレマーケティング等が一般的になっ
てきている。また、既存顧客に新製品を販売するより新
規顧客に新製品を販売するには5〜6倍のコストを必要
とするという経験則等に基づいて、いかに既存顧客を囲
い込んで再販(リピート)や複合販売(クロスセル)に
つなげるかという問題意識の中からカスタマ・リレーシ
ョンシップ・マネージメント(CRM)が一部の大手企
業を中心として導入が行われている。
【0007】さらに、著作権情報にかかる従来の情報管
理システムにおいては、電子透かし技術や電子コンテナ
技術等を利用して著作権保護を行ったり、著作物に付与
された著作権情報をサーバで一元的に管理することは行
われてきた。一方で、コンピュータソフトウェアベンダ
ーの場合、登録ユーザ管理という形で、部分的には個別
のユーザ情報と、該ユーザが利用している著作物として
のソフトウエアの識別ID等を組み合わせて管理してい
る事例は認められる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、本人に係る属性
情報と事物に係る著作権等識別情報が統合的有機的に取
り扱われることがなく、所定機関のサーバ等やユーザで
ある本人の情報端末等で行われたり利用できたりする情
報処理や情報サービスは、極めて限定的な便益しか提供
できない不十分なもので、本人情報管理システムでは、
部分的な情報が個別の機関や端末において断片的に管理
されてきた。例えば、個人の自宅端末等では住所録に相
当する情報が、主にはがきへの印刷等に利用されてきた
ので、このような情報管理では、インターネット上で何
らかの申請や登録を行う場合には、本人の氏名や住所を
含め、要請されるあらゆる情報を手動で、いちいち手入
力しなければならないという不便さを解消することはで
きなかった。企業や店舗等法人の端末やサーバにおいて
は、個人や法人の情報が、任意の第三者に対して開示、
読み取り、あるいは情報発信することを前提とした情報
管理ではなかったため、個人や法人である該ユーザと始
めて取引を開始する業者は、信用調査や与信管理等の名
目であらためて該ユーザの情報を収集しなければならな
いし、このために該ユーザ自身が同じ情報をいちいち入
力しなければならなかったり、業者に所定の調査を依頼
しなければならなかったりするという不便さを避けるこ
とはできなかった。電子認証局のような機関において
も、デジタル証明書のようなかたちで、個人や法人を特
定するための情報を蓄積して、電子認証に利用している
事例はあるが、前述のような不便さを解消するための情
報蓄積や情報利用はなされてこなかった。
【0009】また、従来の本人情報管理システムでは、
暗号技術等における著しい技術的な進歩が、一般の利用
者に理解の困難さと利用の煩わしさをもたらし、また電
子犯罪者との技術の追いかけっこに終始することで、ネ
ット上の詐欺やなりすましの問題を根本的に解決するこ
とに至っていない。電子認証局等で一旦発行された電子
証明書は、半年ないし一年程度の一定の期間ごとに更新
されるわけであるが、そのような更新がサーバとクライ
アントの間で適宜におこなわれるわけではないために、
有効期限の切れた電子証明書が誤って使用されたり、有
効なそれと無効なそれとの管理が行き届かないという事
例が認められた。また、上記暗号鍵に基づく本人認証シ
ステムを含めて、パスワードのように本人の記憶に依存
したセキュリティシステムには限界があり、例えば、ネ
ット上のコンテンツやサービスの増大につれて、一人の
ユーザが複数のサービスを享受するために複数の認証情
報を登録しなければならない等の不便さが昨今顕著にな
ってきているが、複数のユーザIDやパスワードを持つ
場合には、失念したり混乱したりするなどの事故が頻繁
に起こるようになってきている。これを克服するために
開発が進められている生物学的な特徴量を利用する電子
的生体認証情報技術においても、本人を拒絶するという
可能性はどこまでもなくならないという物理的な制約が
あることも知られている。しかも、該特徴量の登録を、
管理されることが困難な自宅の端末等で行うことはセキ
ュリティ上の問題があった。つまり、正統なユーザが確
かに該情報の登録を行っているか否かを判別することも
困難であった。これは本人のパスワードや暗号鍵その他
のオンライン登録にも同様に起こりうる問題であり、よ
り強固なセキュリティ基盤の実現が望まれている。
【0010】また、オンラインショッピング等の場合
に、本人の氏名や住所、クレジットカード番号を用いて
本人を認証し、決済認証を行う事例は認められるが、大
量のクレジットカード番号の流出事故に見られるよう
に、漏洩やハッキングの事故が後を立たず、これとても
確実な本人情報ではもはやなくなっているという限界も
ある。また、盗まれた自然人情報が売買の対象となると
いう現象も現れている。これらの問題に対する抜本的な
解決策が見出されていないという現状にあると言え、よ
り強固なセキュリティ基盤の実現が望まれている。この
場合、単に技術的な向上を求めるだけでは犯罪者との追
いかけあいの状況に陥る可能性があるという反省にたっ
て、本人認証の実現の仕組みを抜本的に見直すことが求
められている。
【0011】また、従来の本人情報管理システムでは、
一部のアグリゲーションサービスや電子財布サービス等
においても、個人の情報や本人の嗜好、特徴等の情報を
該機関のサーバ側から開示するという方法の域を出てい
ない。つまり、本人端末にはこれらの情報が組織的ある
いは効率的に蓄積されたり、開示あるいは発信される術
が無いために、どこまでも該機関のサーバを経由しなけ
れば、情報開示が行われないという制約もあった。本人
の嗜好や特徴等の情報に関しては、上記のように特定の
サーバに登録させるという方法の他に、クッキー(Co
okies)と呼ばれる情報をウェブブラウザが読み書
きできる性質を利用して、一方的かつ受動的に読み書き
されて本人の端末に蓄積するが、このクッキー情報はユ
ーザにしてみれば、受動的に書き込まれ、読み取られる
だけの情報であると同時に、どのページやリンクを閲
覧、利用したか、どのような文字を入力したか等の極め
て限定された範囲の情報であるという制約があった。ま
た、これらのクッキー情報は該情報が書き込まれたサイ
トにおいてのみ再利用できるのであって、本人が汎用的
に再利用できる情報ではなかったために、汎用的で再利
用の効く特徴情報の管理や利用の実現が望まれている。
【0012】サーチエンジンの場合、本人の嗜好及び特
徴性や趣味に基づいた検索を行う推奨エンジン(リコメ
ンデーションエンジン)へとその姿を変貌させようとし
ているが、基づいている情報が不十分であるために、推
奨の精度が高められなかったり、検索結果の数がいたず
らに多くなるという現状がある。またネット上のウェブ
サイト等が本人の嗜好や特徴情報を効果的に発信する手
段はこれといって無く、検索サイトのサーチエンジン等
にいちいち登録するか、数多くのページにリンクを張る
か、またはサイトに記載されたテキスト情報を全文検索
型のサーチエンジン等によりクロールされることを待つ
ことで、より多くのキーワードやカテゴリー等で検索さ
れやすくするしかなかった。この場合、サーチエンジン
によっては登録自体に数週間を要する場合があったり、
2週間から1ヶ月程度の間隔でクロールを行っている事
例が多く、検索されるべきデータベースが最新のもので
はないという問題もあった。かくして、ベンダーの立場
からすれば自社のウェブサイトをより効果的にアピール
したり、情報を発信したりする手段の実現が望まれてお
り、ユーザの立場からすれば、本人のニーズにより合致
した柔軟な検索や不要な情報を切り捨ててニーズに合致
した情報のみをより高い精度で取得する検索手段の実現
が望まれている。
【0013】また、いかに自社のウェブサイトへユーザ
を誘導するかが各企業の重要課題となってきているが、
その重要な媒体であるオンライン広告を評価する方法と
しては、呼び出されたファイルの総数を表す「ヒット
数」やウェブサイトごとに訪問者数を数える「ページビ
ュー」が利用されてきたが、これらは該ウェブサイトを
既に訪れているユーザに対するカウントであった。より
有効な広告効果の指標として、別のウェブサイトを訪れ
ている新規のユーザが該ウェブサイトの広告を見ること
によって実際にどれだけ広告主のウェブサイトを訪れた
かという指標である「クリックスルーレート」が登場し
ているが、厳密に言えば利用者に広告を印象付ける「認
知効果」を測定する術は無く、オンライン広告効果の問
題がすべて解決されているわけではない。また、ユーザ
の立場に立てばほとんど関心の無い広告や情報が多く目
に付くというのも不快なもので、自分にとって良質の情
報や広告により効率的に出会いたいと考えるのは自然な
感情でもある。このような広告の認知効果や情報の取得
効率の問題を含めて、ベンダーの立場からはいかに効果
的なオンライン広告を実現するか、またユーザの立場か
らはいかに効率的な広告や情報に到達するかが重要な課
題となってきている。
【0014】ターゲット・マーケティングとして年齢や
性別、嗜好や趣味、生活習慣や購買パターンなどで絞り
込んだユーザに直接広告を送り込むダイレクトメールや
電話によるテレマーケティング等が一般的になってきて
いるが、その広告効果を高めるために、いかに精度の高
いユーザに広告を送るかが重要な課題となってきてい
る。これまでの技術では、サービスサイトにおけるアン
ケートに答える形態で本人の嗜好や趣味等が登録され、
これらの静的な情報に基づいたターゲット・マーケティ
ングが主流であったが、情報精度や広告効果には問題が
あった。本人の生活習慣や購買パターンは当然のことな
がら極めて動的なものであって、これまでのアンケート
的な手段では捉えきれないものである。このような動的
な情報の蓄積や利用によって、本人の嗜好や趣味、生活
習慣や購買パターン等の状況をより高い精度で描写で
き、延いては広告主にとってより高い効果をもたらすタ
ーゲット・マーケティングの実現が望まれている。
【0015】また、既存顧客に新製品を販売するより新
規顧客に新製品を販売するには5〜6倍のコストを必要
とするという経験則等に基づいて、いかに既存顧客を囲
い込んで再販や複合販売につなげるかという問題意識の
中からCRMが生まれてきたが、これまでは自社の顧客
という範疇においてしかCRMを実現できなかった。ま
た、このようなCRMを効果的に導入している事例は一
部の大手企業や資金を潤沢に保有する企業に限定される
傾向にあり、大半の中規模、小規模企業にとっては導入
すること自体が困難である場合が多かった。
【0016】また、電子メール技術やインスタントメッ
セージング、オンラインチャット(おしゃべり)と呼ば
れる非対面の交信技術が広がってきているが、匿名性を
謳歌するインターネット環境といえども、相手の嗜好及
び特徴や趣味、性格等を知る術が限定されているため
に、コミュニケーションの品質や効率が制約されるとい
う不便さもあった。相手の顔や表情が見えないだけに、
相手を理解するという営みは、もっぱら相手側から発信
されて本人に受信された文字や記号の情報に頼るしか方
法がなく、送信側が予め登録しておいた主観的なメッセ
ージに頼るしかないことは明らかであって、客観的な情
報を採取できる術は無い。このため、不必要な誤解や感
情の衝突をもたらしている事例も少なくない。また、こ
れらのメッセージ情報はチャットコミュニティのような
限定された場所においてしか有効ではないために、広く
検索や電子商取引等の一般的なウェブサイトにおいて利
用することはできないという制約もある。かくして、よ
り汎用的で再利用の効く本人の特徴情報の管理や利用の
実現が望まれている。
【0017】また、著作権情報にかかる従来の情報管理
システムにおいては、著作物における著作権情報をサー
バで一元的に管理することは行われてきたが、詳細な利
用者情報を管理することは困難であった。例えば、店頭
で購入されたCDはどこの誰がこれを利用しているかを
管理することは困難であったし、そのような必要性も無
かった。ところが昨今、ネット上のデジタルコンテンツ
等が普及することにより、その正当な利用を管理した
り、それらの不正使用等を排除したりするニーズは日ご
とに高まっているのであり、楽曲というデジタルコンテ
ンツという視点で見れば、リアルな店舗で購入される音
楽CDもオンラインで購入されるコンテンツ・トラック
も何ら違いは無いものとなる。従って、このようなリア
ルやオンラインを問わないデジタルコンテンツ等事物の
管理の実現が望まれている。同様に、ネット上で取り引
きされるデジタルコンテンツ等の場合には、電子透かし
技術や電子コンテナ技術等を利用して著作権保護を行っ
たり、管理機関のサーバで管理されたりする事例は認め
られるが、どこまでも著作物というオブジェクトに対す
る監視であるために、例えば、不法にコピーされたデジ
タルコンテンツが掲載、展示あるいは販売されているウ
ェブサイトを監視するに留まるという限界があった。つ
まりユーザ個々人の使用に関しては、これを監視するこ
とは極めて困難であった。かくして、より強固なセキュ
リティやより精度の高いデジタルコンテンツ管理の実現
が望まれている。
【0018】一方で、コンピュータソフトウェアベンダ
ーの場合、登録ユーザ管理という形で、部分的には個別
のユーザ情報と、該ユーザが利用している著作物として
のソフトウエアの識別ID等を組み合わせて管理はする
ものの、自社の著作物製品に関する著作権情報の管理に
限定される。しかも、ユーザが正式に登録した場合にの
み、このような管理が始めて可能となるのであった。し
かも、該ユーザがオンラインで該ベンダーのサーバにア
クセスした場合にしか、不法コピーの存在は発見されな
かった。したがって、ユーザが登録を行わなかった場合
には、このような管理は不可能であり、また、該ユーザ
が該ベンダーのサーバをアクセスしない場合にも、不法
コピーの発見は不できてもよいという制約があった。か
くして、年間一兆二千億円相当もの著作物の不法コピー
がいまだに横行しているという現実があり、より強固な
セキュリティやより精度の高いコンピュータソフトウエ
アの利用管理の実現が望まれている。
【0019】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
氏名・組織名や住所等の個人または法人である本人を特
定や表示することができる本人情報とともに、著作権等
識別情報を含む事物情報、さらにそれらを相互連結した
本人及び事物情報を相互的総合的に利用することによ
り、より安全性や信憑性、表現性、利便性を高めた状態
で、本人や事物の情報を効率よく管理あるいは利用する
ことができるとともに、該本人及び事物情報情報を利用
してベンダーや店舗等での業務を効率よく処理し、ある
いはユーザにとって便利なサービスを享受できる基盤を
提供し、ネット上での秘密性を維持した状態でサービス
の利便性を高めることができる本人及び事物情報管理シ
ステムを提供することを目的としている。
【0020】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読む
と、より完全に明らかになるであろう。ただし、説明や
図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技
術的範囲を限定するものではない。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はネットワークに適宜に接続することができ
るユーザ端末、店舗等の法人端末やサーバ等を使用し、
個人または法人である本人の特定や表示、本人の事物利
用の管理等をするための本人情報を利用して、本人の真
偽を判定したり、本人のプロフィール情報を蓄積や開示
したり、本人の利用事物を確認や証明等することができ
る本人及び事物情報管理システムにおいて、前記本人情
報は、個人または法人である本人に帰属する、自然人で
ある個人の場合には本人に係る氏名や住所、生年月日、
性別等の情報に加えて電話番号や職業、資格、趣味、サ
ービス等を利用する際のユーザIDや銀行口座番号等の
各種ID番号並びにこれらのサービスを供給する本人に
係る属性情報を含む自然人属性情報、法人である場合に
は、法人名や組織名、住所や電話番号、、業種、商品や
サービスの種類等を含む法人属性情報、法人に帰属や関
連する社会人である個人の場合には、前記法人に係る属
性情報に加え、部署、役職、電話番号、法人用電子メー
ルアドレス、IPアドレスやURL、サービス等を利用
する際のユーザID等の法人や社会人に係る各種ID番
号並びにこれらのサービスを供給する本人に係る属性情
報を含む社会人属性情報、またはこれらに割り付けられ
たユニークな識別子や本人に係る属性情報を特定または
代表するユニークな識別子並びに各々が相互に帰属や関
連する関係及びその種類や条件等を示す識別子、個人ま
たは法人である本人に帰属する物的な印影、写真、自
署、指紋等の情報、暗号鍵等に基づく電子的な情報や法
的な効力をもつ電子署名の元になる情報、生物学的な特
徴量に基づく電子的指紋、虹彩、声紋、筆跡等の電子的
生体認証情報や、サービスを利用等する際のパスワード
やパスフレーズあるいはチャレンジフレーズ等の情報の
少なくとも1つを含む、個人や法人である本人を特定ま
たは表示等をすることができる本人属性情報と、この本
人属性情報と一体になるように構成される、コンピュー
タ等情報端末機並びにコンピュータソフトウエアや音
楽、映像等のデジタルコンテンツ、電子ファイルやデー
タファイル等の諸デジタル著作物、ネット上または街頭
の店舗等において取り引きされる諸商品や諸サービス等
の、個人または法人である本人が購入、所持、使用等利
用する少なくとも一つの事物に帰属する、本人が事物の
利用者や帰属者であること並びに利用者や利用の種類や
条件等を示したり、固有な事物に係る著作者名、メーカ
やディーラ名等、固有な事物に係る名称、ブランド名、
型式番号、事物のジャンル、カテゴリーや種類、テーマ
等の名称や識別子、価格や数量、回数や頻度、日付や時
間等の情報、仕様や特長、内容その他の関連する事物属
性や用途情報、事物が他の事物に帰属や関連すること並
びに帰属や関連の種類や条件等を示したり、その他の業
務管理や処理上の識別ID等を含む固有事物の個物の総
体に係る識別子、固有な事物の単一な個物に係る製造番
号やシリアル番号、IPアドレス、携帯電話等の電話番
号や端末ID等の事物識別ID、価格、日付や時間等の
情報、テーマ等の名称や識別子や、その他の業務管理や
処理上の識別ID等を含む固有事物の単一な個物に係る
事物識別子、この事物識別子に割り付けられた、各事物
に係る情報を特定または代表する、あるいは各々が相互
に帰属や関連する関係及びその種類や条件等を示す特定
情報の少なくとも1つを含む、事物を特定や表示等する
ことができる著作権等識別情報とで、利用者たる個人ま
たは法人である本人それ自身と本人への少なくとも一つ
の事物の帰属や関連並びに本人や事物相互の帰属や関連
を把握することによって個人または法人である本人の属
性情報を拡充することにより、本人の事物利用の状況や
環境に基づく本人プロフィールの表現性並びに本人であ
るという信憑性を著しく高めることができ、あるいは本
人と事物相互の利用や供給ないし帰属や関連に係る権利
や義務ないし管理や責任等関係の表現性や信憑性を著し
く高めることができる本人及び事物情報管理システムを
構成している。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り、本発明を詳細に説明する。
【0023】図1ないし図17に示す本発明の第1の実
施の形態において、図1は本実施の形態の本人および事
物情報管理システム1の構成を示す概念図である。図1
において、2は公的機関、あるいは公的機関から委託さ
れ、認可を受けた、あるいは任意の民間企業等で運営さ
れる本人及び事物情報管理機関の管理サーバであり、適
宜に経過制御装置、電話回線を経由して通信網3(イン
ターネット:NET)に接続されている。4は、例えば
iモード、EZweb等のインターネット閲覧機能を有
する携帯電話機や通信機能を持たせた携帯情報端末機、
ノート型やデスクトップ型コンピュータ等の情報端末
機、本実施の形態では自宅等に設置されている一般的に
使用されるデスクトップ型パーソナルコンピュータであ
る。
【0024】前記管理サーバ2は一般的に使用されるハ
ードであるので、詳細な説明は省略するが、通常コンピ
ュータ等に組み込まれるCPU等の構成部品から構成さ
れ、制御手段、メインプログラム、入力制御手段、識別
手段、個人または法人である本人を特定したり説明した
りする情報を構築したり、追加、更新可能な状態で蓄積
したりすることができる蓄積手段5、出力制御手段等を
適宜に組み合わせ、構成されている。
【0025】なお、前記メインプログラムには、本人認
証のためのインタフェースや照合を実施する生体情報照
合エンジン等を含む認証処理プログラム12c、暗号ア
ルゴリズム等の暗号処理プログラム12dや、情報を入
力したり、第三者に対しての情報開示を遂行させるため
の情報入力開示プログラム12や情報を参照したり解釈
したり変形加工したりさせる情報参照加工プログラム1
2a、情報の受発信を行う情報受発信プログラム12b
等のプログラムが構成されていてもよい。
【0026】図2は前記管理サーバ2およびパーソナル
コンピュータ4内に、同一内容を有するように記録、蓄
積された、本人や事物を特定や表示したり、本人の利用
や供給を証明や認証したり、本人や事物の特徴情報を含
む本人及び事物情報8等で構成されるテンプレート9の
概念図である。このテンプレート9は本人や事物を特定
したり、表示したりすることができる本人及び事物情報
並びに本人及び事物の特徴情報を含む本人及び事物情報
8を項目別に任意に登録し、追加し、あるいは変更する
ことができる。この場合、本人認証を経た真性な利用者
または供給者等の本人のみが、該変更を加えることがで
きるというのが原則である。前記本人及び事物情報8と
しての本人情報8aは本人を特定や表示をする情報を含
む本人属性情報10と、事物を特定する情報を含む著作
権等識別情報17と、該本人の電子メールアドレスやU
RL等をそのまま流用したり、またこれとは別途にこの
本人属性情報10および著作権等識別情報17を基礎に
してコンピュータシステムや乱数発生器等で、規則的に
かあるいはアットランダムに、重複することのないよう
に番号を形成したり、あるいは本人が重複しないように
または、再利用しやすいように組織立てられた識別子等
を付け、不特定の第三者に本人や事物であるということ
を識別させる情報として公開することができる本人及び
事物公開情報11と、外部からの情報照会要求に基づい
て前記本人及び事物情報の項目を選択的に開示すること
ができる情報入力開示プログラム12と、外部からの認
証要求の際に前記本人及び事物情報に含まれる本人認証
情報や著作権等識別情報を利用して、本人認証のための
照合等のプロセスを実行することができる認証処理プロ
グラム12cや暗号化、複合化、電子署名等を実行する
暗号処理プログラム12dと、情報参照加工プログラム
12aや情報受発信プログラム12b、エージェントプ
ログラムやプラグインプログラム等で構成されている。
【0027】前記本人情報8aは、図3に示すように、
自然人である個人の場合には戸籍原本や住民基本台帳等
に登録されている、本人を特定する氏名、住所、電話番
号、生年月日、年齢、性別、職業、血液型、資格、趣
味、パスポート番号、運転免許証番号、社会保険番号、
銀行口座番号、クレジットカード番号、ユーザIDおよ
びカスタマID等の各種ID番号、個人用電子メールア
ドレス、IPアドレスやURL等の自然人に係る各種I
D番号並びにこれらのサービスを供給する本人に係る属
性情報を含む自然人に係る本人に属性する情報、各種会
員番号、個人住所録等の自然人情報、法人に帰属や関連
する社会人である個人の場合には、法人に係る属性情報
に加え地位、部署、役職、電話番号、FAX番号、法人
用電子メールアドレス、IPアドレスやURL、サービ
ス等を利用する際のユーザIDやカスタマID等の法人
や社会人に係る各種ID番号並びにこれらのサービスを
供給する本人に係る属性情報を含む社会人に係る本人属
性情報、その他本管理システムにおいてこれらに割り付
けられたユニークな識別子や本人が他の本人に帰属や関
連すること並びに帰属や関連の種類や条件等を示す識別
子等を含む個人情報14、法人である場合には商業登記
簿原本等に登録されている法人に係る商号や登録番号、
法人名や組織名、本店所在地や住所等、代表電話番号、
ドメイン名、IPアドレスやURL、所属業界、業種、
業態、従業員数、商品やサービスの種類等を含む法人に
係る本人属性情報、その他本管理システムにおいてこれ
らに割り付けられたユニークな識別子や本人が他の本人
に帰属や関連すること並びに帰属や関連の種類や条件等
を示す識別子等を含む法人情報15、個人または法人で
ある本人に帰属する物的な印影、写真、自署、指紋等の
情報、サービス等を利用する際の認証パスワードやパス
フレーズあるいはチャレンジフレーズ、公開鍵暗号系に
おける秘密鍵等法的な効力をもつ電子署名の元になる情
報やその他の暗号アルゴリズムにおける暗号鍵情報等、
バイオメトリック照合技術の署名や指紋、虹彩、網膜、
声紋、掌形、顔形、DNA等のデータ等からなる本人認
証情報16等の少なくとも一部とを含む個人または法人
である本人を特定や表示等することができる本人属性情
報10と、この本人属性情報10と一体となるように構
成される、個人または法人である本人が購入、仕入れ、
受領、受信、所有、所持、借用、申請、加入、登録、使
用、支払、承諾等利用する、または著作、創作、製作、
制作、作成、管理、開発、生産、所有、提供、販売、貸
出、貸与、流通、配送、送付、配信、送信、教育、指
導、サポート、修理、改善、請求、要請等供給するコン
ピュータや携帯電話等の情報端末機並びにコンピュータ
ソフトウエア、ゲームソフトウエア、音楽、画像、映像
等デジタルコンテンツ、情報コンテンツ、電子ファイル
やデータファイル、電子的シンボルや電子的トークン、
ネット上のウェブサイトやウェブページ、ハイパーリン
クが施された文字情報や画像情報、バナーやロゴマー
ク、ダウンロード用ファイルその他の諸デジタル著作
物、リアルまたは仮想マーケットで取り引きされる商品
あるいはサービス等の諸事物、その他諸書類、諸媒体、
諸物品を含む諸事物における、本人が該諸事物の供給者
や利用者であることを示す識別子、固有な事物に係る著
作者や発行者名、作成者や管理者名、メーカやディーラ
名、ブランド名、販売店や担当者名等、固有な事物に係
る一般名称や固有名称、ブランド名、事物コード、事物
型式や品番、事物のジャンル、カテゴリーや種類、テー
マ等の名称や識別子、価格や価額、日時関連情報、仕
様、内容その他の関連する事物属性や用途情報、事物が
他の事物に帰属や関連すること並びに帰属や関連の種類
や条件等を示す識別子、その他の業務管理や処理上の識
別ID等を含む固有事物の個物の総体に係る識別子、固
有な事物の単一な個物に係る製造番号やシリアル番号、
端末ID、MACアドレス、IPアドレス、携帯電話等
の電話番号や端末ID等の事物識別ID、価格や価額、
日時関連情報、テーマ等の一般名称や識別子、その他の
業務管理や処理上の識別ID等を含む固有事物の単一な
個物に係る識別子、その他本管理システムにおいてこれ
らに割り付けられたユニークな識別子や事物が他の事物
に帰属や関連すること並びに帰属や関連の種類や条件等
を示す識別子等の少なくとも一部から構成される著作権
等識別情報17とで構成されている。なお、前記著作権
等識別情報17は、これが指示する事物を供給する本人
が付与した型式IDやシリアル番号等のネイティブな識
別子に加えて、本管理システムで付与されたオリジナル
な識別子や、これらの少なくとも一部を暗号化した情報
であってもよい。
【0028】前記本人及び事物情報8は、本人属性情報
10を主体として著作権等識別情報17を対象として構
成される、利用者ないし供給者である本人に係る個人情
報14、または著作権等識別情報17を主体として本人
属性情報10を対象として構成される、利用者ないし供
給者を対象としてもつ事物に係る事物情報8bを含んで
おり、これらの本人情報8a並びに事物情報8bは図7
に示すように論理的には相互に裏表のような関係であ
り、図4に示すように、これらが適宜連結されあるいは
あたかもメビウスの帯のようにねじれ帯状に長く連なる
ような形態で連鎖していくことができてもよい。即ち、
ある事物の利用者は同時にその事物の供給者でもあり得
たり、ある事物の供給者も同時にその事物の利用者であ
り得たりするという性質等により、あるいは利用や供給
等される事物の各々にも利用者ないし供給者が複数あり
得るという性質等により、ある本人情報に含まれる本人
属性情報10や著作権等識別情報17が同時に別の事物
に係る事物情報に含まれる本人属性情報10や著作権等
識別情報17を構成していることができ、ある事物情報
に含まれる著作権等識別情報17や本人属性情報10が
同時に別の本人に係る本人情報に含まれる著作権等識別
情報17や本人属性情報10を構成していることができ
るからである。
【0029】なお、図5ないし図8に示すように、本人
属性情報10及び著作権等識別情報17ないし本人情報
8a及び事物情報8bは、必要や実態に応じて適宜連結
できたり(連結構造)、本人属性情報や著作権等識別情
報ないし本人情報や事物情報が連結を適宜繰り返すこと
ができたり(連鎖構造)、各々が相互に部分を構成でき
たり(入れ子構造)、各々が枝分かれしていく樹形図構
造を重層的に構成できたり(階層モデル、木構造)、あ
るいは各々の重層的樹形図構造(木構造)の部分が相互
に連結されることで複合連結を構成できたり(ネットワ
ークモデル、網構造)、その各々の場合において論理的
な形態としては互いに裏返しの関係にある「ひと」に係
る本人属性情報ないし本人情報と「もの」ないし「こ
と」に係る著作権等識別情報ないし事物情報が相互に連
結されたり(メビウスの帯構造)、それらが必要と実態
に応じて適宜連結を繰り返すことができたり(メビウス
の帯的連鎖構造)、各々が相互に部分を構成できたり
(メビウスの帯的入れ子構造)、各々が枝分かれしてい
く樹形図構造を重層的に構成できたり(メビウスの帯的
階層モデル、メビウスの帯的木構造)、あるいは各々の
重層的樹形図構造(木構造)の部分が相互に連結される
ことで複合連結を構成できたり(メビウスの帯的ネット
ワークモデル、メビウスの帯的網構造)することができ
てもよい。本人属性情報10と著作権等識別情報17な
いし本人情報8aと事物情報8bの一体性を確証するた
めに、本人属性情報10ないし本人及び事物情報8に含
まれる暗号情報に基づいて連結先の著作権等識別情報1
7ないし本人及び事物情報8に対して相互に電子署名等
を施してもよい。
【0030】前記著作権等識別情報17のうち、コンピ
ュータや携帯電話等の情報端末機並びにコンピュータソ
フトウエア、ゲームソフトウエア、音楽、画像、映像等
デジタルコンテンツ、情報コンテンツ等の諸デジタル著
作物やリアルまたは仮想マーケットで取り引きされる商
品あるいはサービス等の諸事物における、本人が該諸事
物の供給者や利用者であることを示す識別子、諸事物の
著作者や発行者名、作成者や管理者名、メーカやディー
ラ名、ブランド名、販売店や担当者名等、固有な事物に
係る一般名称や固有名称、ブランド名、事物コード、型
式番号や品目番号、事物のジャンル、カテゴリーや種
類、テーマ等の名称や識別子、価格や価額、金額や数
量、回数や頻度、日付や時間等の情報、仕様や特長、内
容その他の関連する事物属性や用途情報、事物が他の事
物に帰属や関連すること並びに帰属や関連の種類や条件
等を示す識別子、その他の業務管理や処理上の識別ID
等を含む固有事物の個物の総体に係る識別子、固有な事
物の単一な個物に係る製造番号やシリアル番号、端末I
D、MACアドレス、IPアドレス、携帯電話等の電話
番号や端末ID等の事物識別ID、価格や価額、金額や
数量、回数や頻度、日付や時間等の情報、テーマ等の一
般名称や識別子、その他の業務管理や処理上の識別ID
等を含む固有事物の単一な個物に係る識別子等は、本人
が比較的長い期間に亘って利用や供給する場合には、こ
れら事物に係る情報として所定機関のサーバ等や本人が
利用する情報端末等で定常的に管理されるものとなる。
特に、コンピュータや携帯電話等の情報端末機の端末I
D、IPアドレス、携帯電話番号等やコンピュータソフ
トウエア、ゲームソフトウエア等のソフトウエアIDや
シリアル番号等、一旦利用が開始されたりインストール
されたりした後はこれらを破棄して新しいものに入れ替
えるということが短期間では比較的少ないと考えられる
ものは特に本人の特徴情報や認証情報として利用するの
に適している。勿論、短期間に入れ替えられる情報であ
っても、認証情報として利用することが妨げられるもの
ではない。
【0031】このようにして前記本人情報8は、主体情
報としての本人属性情報10を中心として、利用や供給
の対象となっている事物に係る著作権等識別情報17を
含むことにより、利用や供給の対象である事物に係る事
物情報8bに連結されることができ、同時に該著作権等
識別情報17が示す事物は、ある供給者によって供給さ
れた事物でもありうるために、供給者たる本人に係る本
人属性情報10または本人情報8aに連結されることが
できる。この場合の著作権等識別情報17は、主に固有
事物の単一の個物に係る識別ID、即ち製造番号やシリ
アル番号、コピー番号、端末ID、MACアドレス、I
Pアドレス等の詳細な識別子であるが、供給者である本
人の場合には供給している固有事物の個物の総体に係る
識別IDによっても管理されていることができる。
【0032】同様にして事物情報8bは、主体情報とし
ての著作権等識別情報17を中心として、利用者となっ
ている本人に係る本人属性情報10を含むことにより、
利用者である本人に係る本人情報8aに連結されること
ができ、同時に該著作権等識別情報17が示す事物は、
ある供給者によって供給された事物でありうるために、
供給者たる本人に係る本人属性情報10ないし本人情報
8aに連結されることができる。この場合、主体情報た
る著作権等識別情報17は、固有事物の個物の総体に係
る識別子によって管理されるところとなり、供給者たる
本人に係る本人情報8aはこれと同一のレベルで連結さ
れることができてもよいが、利用者たる本人に係る本人
情報は、該固有事物の単一の個物に係る識別子を含むか
別途に関係情報として媒介されることにより連結される
ことができてもよい。
【0033】このようにして、図6ないし図7に示すよ
うに、本人及び事物情報8は本人情報8aと事物情報8
bの総称であると言うことができる。一方であらゆる本
人情報や事物情報はその内部に本人属性情報10と著作
権等識別情報17という本人及び事物に係る属性情報を
含んでいるという意味でも本人及び事物情報8であると
言うことができる。また、ある本人は該本人が真正に利
用や供給している事物に係る著作権等識別情報17ない
し事物情報8b(本人及び事物情報)を照合することに
よって、真正な本人であることを認証する本人認証を効
率良く行うことが可能となる。同様に、ある事物を真正
に利用や供給している本人に係る本人属性情報10ない
し本人情報8aを照合することによって、真正な事物で
あることを認証する事物認証を効率良く行うことも可能
である。
【0034】コンピュータやコンピュータソフトウエ
ア、ゲームソフトウエア、音楽、画像、映像等デジタル
コンテンツ、情報コンテンツ等の諸デジタル著作物を利
用する本人(ユーザ)の場合には、これらが利用されて
いるという情報が所定機関のサーバ等と自己の端末等で
管理されることができ、本人の認証情報として利用する
のに極めて適したものでありうる。例えば、作品a,
b,cを利用してきた利用者Aは、逆に言えば利用者と
して作品a、b、cの全てを利用する者が該本人である
ということになって、該著作権等識別情報17は本人の
認証情報として利用されることができる。すなわち真正
な事物情報a,b,cと連結されていることによって、
A本人であるという認証を受けることが可能であって、
a、b、cの全部を利用している環境からのアクセスが
あったサービスサーバ等は、該本人からのアクセスであ
るということを識別することが容易である。著作権等識
別情報以外の認証情報がそれらに加味されて実際の本人
認証が行われてもよいのであるが、その場合にも該著作
権等識別情報はこのような本人認証の精度を高めたり、
登録された確かな端末からのアクセスであることを確認
したりすることに役立てることができる。また、この情
報は利用者たる本人の利用の実績にもとづいて本人の嗜
好がどのようなものであるかを知るための特徴情報とし
ても利用することができる。供給者たる本人の場合にも
同様である。このようにして、図6ないし図7に示すよ
うに、本人と本人が利用や供給する事物の全体を「場」
として捉えることにより、本人や事物の「場の認証」モ
デルや「場の特徴」モデルを実現できてもよい。つま
り、個々の認証情報は登録された確かな端末からのアク
セスであることを示す端末認証に関するものであったと
しても、それらが複数集まることによって構成される
「場」の情報によって、それら複数の事物環境を利用等
する本人であるということの確からしさを著しく高める
ということができるために、本人や事物の「場の認証」
モデルが実現されることになる。同時に、このような
「場」の情報は本人の嗜好情報等を表現する「特徴情
報」を構成しうるものであるために、「場の特徴」モデ
ルが実現されることになる。例えば、ある本人Aがa、
b、c、dというコンピュータやコンピュータソフトウ
エアのユーザであるとすれば、a、b、c、dを利用す
る際のAの本人認証において過去の事故の有無、拒絶率
や失敗率等を計測して蓄積しておくことが可能であり、
新たにAが本人認証される場面における予備情報として
これらを利用することができてもよい。
【0035】一方、該本人はa、b、c、d以外の環境
は持たないのであって、本人の所有する情報端末にイン
ストールされている情報参照加工プログラム等により、
これ以外の未登録の環境が検出された場合には、これら
が単に未登録であって登録を待つべきものであるのかあ
るいは不正使用に基づくものであるのか等を、前記所定
機関は該環境のベンダーとともに判断するための材料が
提供されることになる。このようにして、課金された代
金の未収や不正使用等をモニターすることができてもよ
い。
【0036】コンピュータソフトウエア、ゲームソフト
ウエア、音楽、画像、映像等デジタルコンテンツ、情報
コンテンツ等の諸デジタル著作物を供給する本人の場合
には、これらを供給してきたという履歴それ自体が本人
の認証情報として利用するのに極めて適したものであ
る。例えば、作品a,b,cを供給してきた供給者A
は、供給者として作品a,b,cの事物情報と真正に連
結されていることによって、A本人であるという認証を
受けることができてもよい。また、この情報は供給者た
る本人の供給の実績にもとづいて本人をどの程度信頼し
たり信用したりできるかを判断するための信用情報でも
あるという意味で、広義の認証情報として利用すること
ができる。
【0037】同様に、ある事物は該事物を真正に利用や
供給している本人に係る本人属性情報10ないし本人及
び事物情報8を照合することによって、本事物であるこ
とを真正に認証することが可能となる。
【0038】例えば、楽曲であれば作詞者、作曲者、編
曲者あるいは該楽曲の契約上の流通元や販売店等の全て
のあるいは真正性の認証のために最低限必要としている
単一または複数の供給者に係る本人情報に基づいた、少
なくともひとつの識別子ないし電子署名等の認証情報
が、該楽曲がデジタルコンテンツの場合には電子透かし
等の手段により、あるいはコンパクトディスクCDのよ
うな媒体の場合にはバーコードやホログラム等を含む印
刷によって添付されていることを確認や照合することに
より、真正な楽曲であるか否かを認証することができて
もよい。
【0039】この場合、該楽曲のデジタルコンテンツや
CDのような商品が、該楽曲に係る著作権等識別情報な
いし事物情報を供給する本人である単一または複数の供
給者の本人属性情報ないし本人情報として真正に登録さ
れている情報ないしその暗号情報等を添付しているか否
かを照合することにより、該事物認証が一層確証的なも
のとなりうる。
【0040】例えば、ウェブサイトやウェブページの場
合、該ウェブサイトやウェブページそのものの真正性を
証明する電子証明書に加えて、その供給者である本人に
係る本人情報に基づいた、少なくともひとつの識別子な
いし電子署名等の認証情報や電子証明書が添付や関連付
けられていることを確認や照合することにより、該ウェ
ブサイトやウェブページが真正なそれらであるか否かを
一層確証的に認証することができてもよい。
【0041】同様に、利用者である複数の本人に係る本
人情報と真正に連結されている事物であることによっ
て、該事物の真正性が証明される場合もありうる。例え
ば、ある部品を組み込んで生産された製品や該製品の生
産者は、該部品の利用先や利用者であると言え、生産者
や該製品が有名なブランドを有する場合、利用者や利用
先としての生産者や製品の本人及び事物情報8に真正に
連結されている場合に、別の製品に組み入れられること
が適切であると判定されたり、該部品を信頼して利用す
る他の本人が一般市場で出現したりする可能性もありう
るので、利用者や利用先に係る本人属性情報10や著作
権等識別情報17、または本人及び事物情報8や本人及
び事物情報8としての特徴情報等によって事物が信頼さ
れたり信用されたりするという意味を含めて認証される
という場合があり得る。このようにして、本人及び事物
情報8はこれを母体として、認証情報として利用した
り、特徴情報として利用したりすることができ、さらに
他の目的で利用できる。
【0042】図10に示すように、不特定多数の本人や
事物に係る本人及び事物情報は所定機関の管理サーバ2
等において管理され、個々の本人や事物に係る本人及び
事物情報8は該本人の情報端末等で該本人や事物に該当
する情報部分のみが管理されており、両者の情報は絶え
ず整合的に更新管理されていることができる。このこと
により、両者の照合や比較が可能となる。
【0043】不特定多数の本人や事物に係る本人及び事
物情報8が一括的に所定機関のサーバ等で管理される
か、または個々の本人や事物に係る本人及び事物情報が
該本人の情報端末等で管理されるかのいずれかである場
合には、両者間での情報の照合が行えなくなるために、
本人や事物を認証することは困難であるが、必ずしもそ
れ以外の用途が妨げられるわけではない。例えば特徴情
報としての利用等はできてもよい。
【0044】前記本人及び事物公開情報11は、不特定
の第三者に対して公開することができる一意の本人及び
事物公開識別子18と、この本人及び事物公開識別子1
8を介して、前記本人認証情報16を含む本人属性情報
10を利用して認証をすることによって、本人が電子認
証を受けた真正な個人または法人であることや電子認証
を受けた真正な本人により利用または供給されている、
あるいは帰属や関連等している真正な事物であること等
を証明する電子証明書19とで構成されている。
【0045】前記本人及び事物公開識別子18は、ユー
ザを識別するための番号あるいは情報であり、かつ関連
するあらゆるコンピュータ処理における検索キーとなる
番号あるいは情報であるので、積極的に開示することが
できるとともに、ユーザが、本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関との情報交換により一意的に任意に設
定することができてもよい。
【0046】所定機関のサーバ等やネットに接続される
あらゆる情報端末等には、本人及び事物情報が一元的に
または分散的に蓄積されており、本人公開識別子と事物
公開識別子とによってユニークに識別されることができ
てもよい。従って、本人公開識別子は本人属性情報10
を出自とし、事物公開識別子18は著作権等識別情報1
7を出自としていることが想定されるが、これに限定さ
れるわけではない。また、本人公開識別子や事物公開識
別子はどこまでも公開される情報であり、誰もが知りう
るところとなるが、それ以外の詳細情報はURL等の公
開情報のように他者による自然な参照を許している情報
でない限り秘匿されるのが原則である。但し、本人が開
示を望む場合にはこの限りではない。
【0047】このように広く公開されている本人及び事
物情報8に関しては、あらゆる本人や事物はネット上に
おいては本人や事物の公開識別子18の実体として存在
しており、該識別子に対応するのはユニークな実体とし
ての本人や事物である。従って、逆にネットに接続され
るあらゆる本人や事物は、よく知られたその本人名や事
物名(これらも本人及び事物情報の一部である)によっ
てもそれらのユニークな公開識別子18にたどり着くこ
とが可能であり、これらの公開識別子が対応する本人
や、事物の場合にはそれが帰属する本人が情報の開示を
制約しなければ、その他の属性情報や特徴情報等に到達
することもできてもよいし、本人同士が秘匿しているの
でなければ、その関係情報、例えばある公開識別子18
やそれらの本人及び事物情報と直接的または間接的に関
連している本人や事物の公開識別子18やそれらの本人
及び事物情報等に到達することも可能であり、その後も
同様である。
【0048】公開識別子の作成方法として、本人の場合
には例えば、電子メールアドレスやドメイン名、UR
L、あるいはIPアドレス等に加えて、第三者が真似る
ことができない厄介な数字列、文字列等を組み合わせて
設定することができ、例えば、後者は前記個人情報14
における生年月日や電話番号、法人情報15におけるI
D番号や著作権等識別情報17におけるソフトウエアの
シリアル番号等を乱数発生器等を用いて演算にかけて作
成してもよい。また、事物の場合にはすでに供給者によ
って与えられている著作権等識別情報17ないしその一
部を採用してもよいし、本管理システムに対応したユニ
バーサルな識別子としてもよい。概ね、ビジネスに関わ
る本人や商用に供される事物についてはその認知性の向
上効果を想定して、わかりやすい公開識別子が付与され
てもよいし、秘匿性を重視する個人等の場合にはわかり
にくい公開識別子が付与されてもよい。わかりやすい公
開識別子としては、供給者に係る法人名やこれに関連す
る商品等の名称を連記したり連結したりすることが考え
られる。わかりにくい公開識別子としては、作成の日時
情報等を組み入れた適宜な乱数発生処理により、一定期
間または一回限り(ワンタイム)の使い捨ての公開識別
子を生成することが考えられる。
【0049】前記電子証明書19は、テンプレートにお
いて図2に示される位置を占めるが、本人氏名や事物名
称、本人や事物の公開識別子18、暗号情報等で構成さ
れ、誰が、あるいはどの事物が、何時、何処の管理サー
バ2で認証を受けたのか等の情報及び本人及び事物情報
管理センター等の所定機関の電子署名等が含まれる。本
人に係る電子証明書19には、該電子証明書19のシリ
アル番号、所定認証機関の署名、証明書発行者の名前、
有効期限、証明書と関連付けられているエンティティ
(本人)の名前や識別子、そのエンティティの公開鍵に
関する情報等を記載する従来の電子証明書に加えて、本
管理システムでは本人や事物に係る公開識別子や関連す
る必要情報が記載されてもよい。
【0050】電子メールアドレスやURL、IPアドレ
ス等が前記本人及び事物公開識別子18として利用され
ている場合にはこれらに対して、該電子証明書19を発
行することによって、これらの情報が真正であることと
同時に、これらの情報の所有者(利用者)である本人の
真正性を証明することができる。これらに対して本人及
び事物情報管理センター等の所定機関や所定の認証機関
のデジタル署名が施されることによって、正式に認証さ
れた電子証明書であることを表示することができてもよ
い。
【0051】事物に係る電子証明書には、該電子証明書
のシリアル番号、所定認証機関の署名、証明書発行者の
名前、有効期限、証明書と関連付けられているエンティ
ティ(事物)の名前や識別子、該エンティティと関連付
けられているエンティティ(例えば、供給者本人)の名
前や識別子、そのエンティティ(例えば、供給者本人)
の公開鍵に関する情報等に加えて該事物や供給者本人の
公開識別子や関連する必要情報を記載することによっ
て、事物に係る情報を記載した電子証明書が実現される
ことになる。
【0052】従来の電子証明書に加えて、本管理システ
ムでは本人に帰属する事物に係る情報で、本人が秘匿し
ない情報についてはこれを記載することができ、例えば
利用者である本人の購買履歴に係る特徴情報として利用
することが可能であり、該電子証明書はこのような特徴
情報の有効性を支持する証明書になっていることができ
る。
【0053】従来の電子証明書に加えて、本管理システ
ムでは本人に帰属する事物やさらにその先に連結される
本人に係る情報で、本人や連結先の本人が秘匿しないこ
とに同意する情報についてはこれを記載することがで
き、本人に係る事物や別の本人との重層的な関係、例え
ばアフィリエイトプログラムやディストリビューション
契約等の当事者であることの有効性を支持する証明書に
なっていることができる。本人や事物の公開識別子18
は一般者に公開されるものであるが、前記電子証明書1
9は、該公開識別子の実体である本人や事物に係る情報
を開示するものでありえるために、該本人や事物の真正
性を確かめることが妥当な当事者にのみ開示されるよう
にしてもよい。
【0054】また、電子証明書には、本人や事物、これ
らに係る公開鍵等の真正性を一定期間にわたり証明する
証明書の他に、本人が真正に認証されてログオン等をし
ていることの有効性を支持するセッション証明書という
使い捨てに近い証明書としてのカテゴリーがあってもよ
い。この場合は、該ユーザの公開識別子や電子証明書の
シリアル番号等も一回限りの(ワンタイムな)ものとな
っていてもよい。さらに、セッション証明書の確認によ
って、本人及び事物情報管理センター等の所定機関では
リアルタイムまたは適宜に期間電子証明書の更新等を行
うことができてもよい。
【0055】前記のようにして電子認証された本人は、
これらの有効性を支持する電子証明書を開示することが
でき、本人からアクセスを受けたウェブサイト等は該電
子証明書を適宜参照してもよいし、該アクセスを受けて
いるセッション自体が真正な本人認証によって成立して
いる事実を示す電子証明書ないし本人及び事物情報管理
センター等の所定機関による電子的な確認情報を同時に
参照できてもよい。同時に本人は、電子認証された事物
である該ウェブサイトの有効性を支持する電子証明書の
開示を受けることができ、本人はこれを適宜参照しても
よいし、該セッション自体が真正な事物認証によって成
立している事物を示す電子証明書ないし本人及び事物情
報管理センター等の所定機関による電子的な確認情報を
参照できてもよい。このようにして、該ウェブサイトと
本人と本人及び事物情報管理センター等の所定機関とい
う三者間における、個々のエンティティと該通信セッシ
ョンが相互に認証されていることを確認する「場の情
報」認証モデルを実現することができてもよい。
【0056】図10に示すように、本人が何らかのサー
ビスを受けたり、ネット上で決済を行ったりする際の本
人認証を所定機関が行うことが可能であり、該機関の管
理サーバ2へアクセスする場合に、前記本人及び事物公
開情報11に基づいて、前記通信網3に適宜に介在す
る、認証するために適切な管理サーバ2にアクセスする
ことが容易になるので、認証を処理するスピードを著し
く向上することができ、効率よく処理することができる
とともに、前記通信網3上には本人及び事物公開情報1
1のみが流通するようにさせることによって本人及び事
物情報8の例えばクレジットカード番号や番号等を該サ
ービスや商取引サイトに開示することなく、サービスや
決済のための本人認証を遂行することができるので、例
えばクレジット番号やID番号等が盗聴されることはな
く、悪用されることを効率よく防止することができる。
このようにして、該サービスサイトと本人、本人及び事
物情報管理センター等の所定機関やクレジットカード処
理におけるペイメントゲートウェイセンター等の複数者
間における、個々の当事者であるエンティティ(本人や
事物)と該通信セッションが相互に認証されていること
を確認できる「場の認証」モデルを実現することができ
てもよい。
【0057】所定機関のサーバ等で管理される不特定多
数の本人や事物に係る本人及び事物情報には、不特定多
数の本人による自由なアクセスを認める公開モードや、
特定の当事者間においてのみ情報のアクセスや共有を認
める当事者モード、本人と所定機関のみが情報を共有す
る二者モード、本人のみに知られる一者モード等の段階
別の守秘形態を有することができる。
【0058】例えば、本人公開識別子がどのような実名
をもった本人であるかを証明する電子証明書は、本人が
望めば公開するものであっても良いし、逆に本人が望め
ば該証明書を確認する必要や資格、権利等がある当事者
にのみ開示するものであっても良い。同様に、事物公開
識別子が特定する事物の所有者等がどのような実名をも
った本人であるかを証明する電子証明書は、本人が望め
ば公開するものであっても良いし、逆に本人が望めば該
証明書を確認する必要や資格、権利等がある当事者にの
み開示するものであっても良い。
【0059】前記情報入力開示プログラム12は電子商
取引(Eコマース)上の店舗等の特定の第三者が、本人
を特定する前記本人及び事物情報8の全部又は一部を参
照あるいは照会する必要がある場合に、例えば、店舗側
が物品を送付するための住所の要求に対して、本人及び
事物情報8内の住所項目の開示を、本人の同意に基づい
て、選択的に実行することができる。
【0060】前記認証処理プログラム12cは、ユーザ
の電子署名の実行を含む本人認証情報16の少なくとも
一部の呈示あるいは照会を要求し、あるいは著作権等識
別情報17を含む本人及び事物情報8、あるいはこれら
を基にした暗号情報の呈示あるいは照会を要求し、呈示
あるいは照会された該本人認証情報16あるいは著作権
等識別情報17を含む本人及び事物情報8、あるいはこ
れらを基にした暗号情報を、必要であれば更に暗号化し
て管理サーバ2へ送信し、管理サーバ2において照合を
行うことによって認証処理を実行し、該本人が認証され
た場合には、その認証結果を暗号化して必要な場所に返
信する。管理サーバ2からの暗号化された情報について
はユーザ側のパーソナルコンピュータ4あるいはその他
該情報を必要とする場所において復号化して処理するこ
とができる。
【0061】さらに、本人認証情報16の一部である、
ユーザの生物学的な特徴にもとづくサインや指紋等の生
体情報認証技術を用いた本人認証を行う場合、それ以外
の本人認証情報16や著作権等識別情報17を含む本人
及び事物情報8に基づく暗号情報の照合処理を併用する
ことで、該生体情報認証技術において原理的に回避でき
ない本人拒絶等の事故を救済することができる。該生体
情報認証に加えて著作権等識別情報17にもとづく情報
を同時に確認する「場の認証」モデルの一例になってい
る。この場合、登録された情報端末からのアクセスであ
ることを確認したり、本人が所有する他の携帯デバイス
に情報の照会を求めたりして、複合的な情報に基づいて
本人を認証していくこともできてもよい。
【0062】例えば、著作権等識別情報17が完全に一
致する場合は、本人が所有する正統な情報端末からのア
クセスであることの信憑性は著しく高い。該情報端末が
自宅にあるような場合には、悪意の第三者がこれを操作
するこということはほとんどありえないと本人が判断す
れば、該著作権等識別情報17の照合をもって本人と認
証するという設定ができてもよい。
【0063】携帯用の情報端末の場合などより高いセキ
ュリティが要請される場合には、例えば、「好きなアー
ティスト、作家、スポーツ選手は誰か」、「利用してい
るパーソナルコンピュータのメーカはどこか」、「年齢
はいくつか」、「本籍はどこか」、「昨日インストール
したソフトウエアの名前は」であるとか、「昨日購入し
たデジタルコンテンツの名前は」等といった著作権等識
別情報17に関連する、あるいはそれ以外の本人及び事
物情報に関連する、本人のみが答えうるような質問を投
げかけるという連想パスワードのような設定もできても
よい。個々の質問は本人にとって極めて簡単であるが、
これらを2つ3つと掛け合わせることによって、偶然な
一致によるなりすましの可能性を限りなく小さくするこ
とができてもよい。このようにして、該生体情報認証技
術を補完したり、また、それとは別途に単独で著作権等
識別情報17を本人認証に用いることにより、誤認の無
い強固な本人認証が可能となる。
【0064】一方、自宅等に設置されているはずの情報
端末であって端末ID等が一致することが当然期待され
るにも拘わらず、著作権等識別情報の照合が失敗した場
合は、本人の登録端末でない第三者の端末からのアクセ
スである可能性が極めて高いものとなるために、認証を
直ちに拒絶するという設定もできてもよい。
【0065】前記情報参照加工プログラム12aは、電
子商取引や街頭の一般店頭等での商取引で処理される決
済情報やそれに関連した管理情報等から、それらに含ま
れている著作権等識別情報に関連する情報を自動的に抽
出し、該著作権等識別情報17を自動的に更新していく
ことができてもよい。
【0066】例えば、前記情報参照加工プログラム12
aは、電子商取引や街頭の一般店頭等での商取引で処理
される決済情報やそれに関連した管理情報に含まれる書
籍の情報や、あるいは図書館等で貸し出し等を受ける書
籍の情報から、それらに含まれている著作権等識別情報
に関連する分類カテゴリー情報やISBN情報、著作
者、出版者等情報、購買や貸し出しの別、価格や店舗情
報等を自動的に抽出し、該著作権等識別情報を自動的に
更新していくことができてもよい。
【0067】前記著作権等識別情報17を含む本人及び
事物情報8の少なくとも一部を元にして生成された暗号
情報の例としては、本人の個人情報14の一部と該著作
権等識別情報17の全部を選択し、これを送信すべく、
共通鍵や公開鍵暗号系における公開鍵により暗号化した
情報やハッシュ化したハッシュ値が挙げられる。管理サ
ーバ2に登録されている同一本人の著作権等識別情報1
7を含む本人及び事物情報8の同一情報を、管理サーバ
2は選択してこれをハッシュ化することができるので、
この生成されたハッシュ値とユーザ端末側から送信され
てきたハッシュ値と照合することにより、該ユーザを認
証することができる。
【0068】ハッシュ関数は、一方向関数とされるため
に、結果のハッシュ値からもとの情報を推定することは
ほぼ不可能とされるので、このようなハッシュ値の交換
と照合に基づく認証は高い安全性を実現することができ
る。但し、この場合にもハッシュ値それ自体の盗用とい
うことは考えられるために、更に次のような解決策を呈
示することができる。
【0069】該ハッシュ値を生成する際に、ハッシュ化
を開始する時点での一回限りの時間情報等を撹乱変数と
して該本人及び事物情報8に加える。時間情報等のわか
りやすい変数を撹乱変数として含めることによって、わ
ずかな撹乱変数にも大幅な撹乱を結果させ、かつ偶然に
同一の撹乱結果を生成することがほぼあり得ないという
ハッシュ関数の特徴を生かして、毎回異なるハッシュ値
をユーザ側の情報端末と管理サーバ2で同時に生成し照
合することにより、盗用されること自体が無意味とな
る、使い捨てを可能としたパスワードあるいはパスフレ
ーズとしての作用を実現することができる。
【0070】該ハッシュ値パスワードあるいはパスフレ
ーズは一回限りの認証においてのみ有効であるため、万
一これがネット上から盗まれた場合にも、再利用するこ
とのできない、使い捨てを可能とするパスワードあるい
はパスフレーズであるという特徴を実現している。即
ち、次回の認証時点では時間情報等の異なる撹乱変数を
利用するために、該ハッシュ値は当然異なるものとなる
からである。
【0071】撹乱変数以外にも、ユーザ端末と管理サー
バがチャレンジレスポンス方式に基づく会話を行うこと
で、強力なハッシュ値による認証を行うことができる。
前項、管理サーバ2が先に本人の該本人及び事物情報8
から部分情報を選択し、その部分情報の見出し項目情報
のみをローカルな本人の端末に暗号処理プログラムを介
して暗号化して送信し、端末側の認証処理プログラムが
該情報を解読し、該見出し項目に該当する部分の本人及
び事物情報8の内容を選択し、その部分のみに対して前
項記載のハッシュ値照合を行うことで、含有する情報量
がより少なく撹乱要因がより大きい、一層安全性の高
い、使い捨てを可能とした自動生成のパスワードあるい
はパスフレーズを実現することができる。この場合、該
見出し項目情報が盗まれたとしても、その内容を特定で
きるのは本人及び事物情報管理センター等の所定機関の
管理サーバ2と本人の情報端末のみであり、悪意の第三
者がこれを推定することは極めて困難である。
【0072】前記パーソナルコンピュータ3には、本人
を認証する際に、生物学的な特徴量の照合技術を利用し
た生体情報認証エンジン、暗号アルゴリズム等のプログ
ラムおよび登録されている本人及び事物情報を利用して
本人認証や第三者に対しての情報開示を遂行させるため
の情報入力開示プログラム12や情報参照加工プログラ
ム12aとが適宜に内蔵され、外部へのアクセスや外部
からのアクセスに対して本人及び事物情報と関連付けら
れて駆動する。
【0073】なお、前記プログラムとしての認証処理プ
ログラム12cはユーザが認証方法により任意に選択、
あるいはコンピュータシステムが適宜に選択することが
できる。
【0074】あるデジタルコンテンツの著作者がXであ
り、そのユーザがA、B、Cであるとすれば、該デジタ
ルコンテンツが事物情報として登録される場合、X―事
物―A、B、Cという供給者と利用者を共に表現するプ
リミティブな本人及び事物情報を構成することができ
る。この場合、著作者であるXはA、B、Cというユー
ザに対して課金を行い、確実に代金を回収することを監
視できれば良いのであり、A、B、Cというユーザはそ
のデジタルコンテンツにもしも何らかの瑕疵が発見され
た場合には、その責任をXに問うことができれば良い。
このような事物情報が所定機関において適切かつ有効に
管理されていることで、供給側と利用側の双方に安心と
信頼を提供するサービスを実現することが可能であっ
て、個々の当事者であるエンティティ(本人や事物)と
その相互関係の情報が相互にモニターされていることが
できる「場の情報」モデルが実現される。
【0075】また、前記X―事物―A、B、Cの情報に
おいて、ユーザAがa、b、cという事物環境をもって
いるとすれば、該事物がa、b、cという環境で利用す
ることに問題がないか否かを判定する材料となりうる。
この場合、ユーザAがa、b、cという環境をもつ他
に、各ユーザについても同様の情報を所定機関のサーバ
等が管理しているわけであり、問題が多発している環境
があった場合、これらの情報を統計的にあるいは明示的
にベンダーXに対してやベンダーXと協力して各ユーザ
に対して提供すること等ができてもよい。
【0076】前記デジタルコンテンツが業者Yを経由し
て前記ユーザに頒布される場合には、X−Y−事物―
A、B、CあるいはX−事物−Y−事物―A、B、Cと
いう本人及び事物情報を構成することができる。この場
合は、XはYを通してその代金回収を行うのであり、Y
は適切な課金を施してA、B、Cというユーザから代金
を回収することになる。この場合、著作者XはYのユー
ザに対する課金システムを知ることができるのみなら
ず、該課金システムが他者の課金システムに比べて優れ
ているか否か、あるいは市場に受け入れられているのか
否か、または自分にとって有利なものであるか否か等を
判断する材料ともなりえる。
【0077】前記著作者Xは、同時にA、B、Cという
ユーザを業者Yの経由で獲得できたことを知ることがで
きるのであり、例えば業者Zを経由して他のユーザD、
E、Fを得た場合には、A、B、C、D、E、Fという
ユーザを獲得したことを知ることができる。
【0078】このようにして、登録されている本人及び
事物情報を参照することにより、本人及び事物に係る認
証情報やサービスに係る権利や責任等の関係情報を効率
的に管理することができてもよい。この他にも、登録さ
れている本人及び事物情報に係る物品やデバイス等の事
物そのものを利用して、本人認証を効率的に行うことが
できてもよい。
【0079】例えば、図11に示すように、交通機関に
おける自動料金収受システム(ETC)を利用して金融
機関が発行した携帯用ICカードによって高速道路の料
金を自動支払いする場合を想定してみる。ETCは非接
触型のICカードにより自動的に料金が徴収されるもの
で、自動車は停止することなく料金ゲートを通過できる
という非常に便利なシステムである。この場合は便利さ
を追求するところに意義があるので、別段のIDやパス
ワード等を送信するようなことはできないか一般にユー
ザには受け入れられないと考えなければならない。この
ような場合に本発明を利用すれば、該ICカードのカー
ド番号が料金所において認証される際に、本人及び事物
情報管理センター等の所定機関には本人に係る本人情報
として該ユーザの利用するICカードリーダーやカーナ
ビゲーション機器等の端末IDやIPアドレス等並びに
利用する乗用車の型式IDや車両ナンバー等が登録され
ていることができるので、該料金所と本人及び事物情報
管理センター等の所定機関がオンラインで適切に接続さ
れていることを前提にすれば、これらを同時的に本人認
証のために併せ利用することができる。将来、車両自体
にIPアドレスないしその発信システムが備えられる場
合も同様である。また、本人が所持する携帯電話やPD
A等への通信を利用して該本人の真性な意思を確認する
ことにより、一層確実で安全なETCを実現することが
可能である。
【0080】このようにして、個々の本人を本人が利用
や所持する事物の環境とともに、ある「場」として捉え
る事により、本人の「場の認証」モデルが実現されても
よい。
【0081】例えば本人及び事物情報管理センター等の
所定機関が管理していることができる、本人所有の車両
に係る車両ナンバーやIPアドレス、端末IDないし車
両の画像を型式ID、車種やグレード、色等の識別子に
基づいて料金所の端末画面に呼び出し、例えば車両ナン
バーや車両の画像は備え付けられた監視カメラ等を利用
して検知することが可能であり、また通信衛星との交信
や各種の無線ネットワークによる交信を利用して前記各
情報やそれに加えて位置情報等を検知したり交信したり
することが可能であり、目視やコンピュータによる文字
情報や画像情報の照合処理によって、料金所を通過しよ
うとしている乗用車が正当に利用されているものか否か
を確認した後に、真正なユーザに対して確実に課金でき
るところとなり、ICカードの不正利用を効果的に防止
することができてもよい。また、この場合、文字情報の
照合に留めておいてもよく、より軽快な認証処理のため
に、画像情報を省略することもできる。あるユーザが乗
用車を複数台所有する場合も同様に、該複数台を本人及
び事物情報管理センター等の所定機関は把握しているこ
とができてもよいために、該料金所に対して適切な情報
を提供することで該ICカードとユーザ、乗用車等を認
証することができてもよい。レンタカーの場合も同様で
あって、該レンタカー申し込みの際の決済情報等に基づ
いて、利用者である本人がこれから借用して運転する車
種、グレード、色等ないし車両ナンバーが本人及び事物
情報管理センター等の所定機関にレンタカーとして一時
的に登録されていることが可能であって前記と同様の効
果を得ることができる。このようにして、複数のデバイ
ス等事物を利用した複合的にデバイスを利用した本人認
証に基づく本人認証は、著しく高い精度で盗用や悪用を
排除することができてもよい。
【0082】携帯電話機により自動販売機や各種端末等
で物品購買がなされる場合にも、該携帯電話局と本人及
び事物情報管理センター等の所定機関が適切にネット
(通信網3)で接続されていることで、該購買が実行さ
れようとしている時点で、暗証番号その他の本人認証情
報16を該携帯電話に入力させて照合することもできて
もよいし、例えば該ユーザが携帯している別段の情報デ
バイスや自宅の端末等にメッセージ送信や連絡等がなさ
れるようにして本人や家族の意思を確認するような設定
をしておくことができてもよい。このようにして、複数
のデバイス等事物を利用した複合的にデバイスを利用し
た本人認証に基づく本人認証は、著しく高い精度で盗用
や悪用を排除することができてもよい。
【0083】有料のゲームコンテンツや音楽コンテンツ
等をダウンロードして利用するような場合には、本人に
よるパスワード等の認証情報に加えて、本人及び事物情
報管理センター等の所定機関には本人に係る本人情報と
して該ユーザがゲームのために利用するゲームコンソー
ルやパーソナルコンピュータ、テレビやプレイヤー等の
端末IDやIPアドレス等が登録されているので、該ゲ
ームや音楽コンテンツの配信センター等と本人及び事物
情報管理センター等の所定機関がオンラインで適切に接
続されていることを前提にすれば、これらを同時的に併
せ利用することにより確実な本人認証ができてもよい。
このようにして、複数のデバイス等事物を利用した複合
的にデバイスを利用した本人認証に基づく本人認証は、
著しく高い精度で盗用や悪用を排除することができても
よい。また、本人が所持する携帯電話機やPDA等への
通信を利用して該本人の真性な意思を確認することによ
り、一層確実で安全なコンテンツ配信に係る料金回収を
実現することが可能である。この場合、意思確認を行っ
た携帯電話機の電話料金とあわせて該ゲームや音楽コン
テンツ等に係る利用料金を徴収することができてもよ
い。携帯電話そのもので該ゲームや音楽コンテンツ等を
ダウンロードして利用する場合にも、別段の携帯デバイ
スや自宅のPCや電話等への連絡確認を介することで、
一層確実で安全な取引が可能であるとともに、携帯電話
機の電話料金とあわせて料金支払ができることも同様で
ある。
【0084】外出先の店頭等においてクレジットカード
等を利用する際にも、本人が所持する携帯電話機やPD
A等への通信を利用して、本人の真性な意思を確認する
ことにより、一層確実で安全なクレジットカード決済を
実現することが可能である。本人の自宅等に蓄積されて
いる本人に係る本人及び事物情報が何らかの形で不正コ
ピーされた場合にも、該本人及び事物情報8はもともと
インストールされていたパーソナルコンピュータ等の端
末IDやIPアドレス等を認識しているために、新しい
端末において端末IDやIPアドレスが先のものと異な
ることが検知されることにより、本人及び事物情報8が
不正に複製されたことを検知することができる。本人及
び事物情報8が格納されているテンプレートに備えられ
た情報参照加工プログラムが機能して、新しい端末にお
ける端末IDやIPアドレスを検知した時点で、該本人
及び事物情報8は利用することができなくしておいても
よい。
【0085】もしも正当なユーザによる正当なコピーな
いしは流用である場合には、本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関によって該ユーザが正当に認証されれ
ばよいのであって、通常のあるいは本人及び事物情報8
の修正時の認証セット等を利用して行うことができる。
新たな端末においては、本人及び事物情報8が格納され
ているテンプレートに装備された情報参照加工プログラ
ム12aが新しい端末の端末IDやIPアドレス部分を
検知することによって情報を更新し、該情報及びテンプ
レートを稼動させることができる。
【0086】また、情報参照加工プログラム12aを稼
動させない端末の場合は、本人及び事物情報8の利用が
限定されるか拒否される等のメカニズムを設定すること
ができてもよい。
【0087】なお、前記著作権等識別情報17は固定的
な情報であるが、新規に追加され、修正または変更され
て、随時蓄積されてもよい。また、前記著作権等識別情
報17には、個別の商品の一般名称や固有名称、価格や
商品ジャンル、カテゴリーや種類、テーマ等の名称や識
別子、仕様や特長等、嗜好及び特徴情報のデータベース
として利用できる商品属性、あるいは取引店舗や取引時
間、購買頻度や支出金額等該本人の購買行動を描写する
ような情報を含めてもよいし、これらから抽出され、流
用され、変形され、加工され、再構成され、あるいはこ
れらを基に生成された具体的、明示的、例示的、統計
的、数値的、可演算的または抽象的、暗示的、象徴的等
の情報であってもよい。
【0088】本人属性情報10も固定的な情報である
が、新規に追加され、修正または変更されて、随時蓄積
されてもよい。また、本人属性情報10には、個人の場
合には、個人の趣味や嗜好等の情報、店舗等法人の場合
には、その特徴情報のデータベースとして利用できる品
揃えの特徴、経営、サービス方針、取引先、販売方法や
手段の特徴等の情報が含まれてもよいし、これらから抽
出され、流用され、変形され、加工され、再構成され、
或いはこれらをもとに生成された具体的、明示的、例示
的、統計的、数値的、可演算的または抽象的、暗示的、
象徴的等の情報であってもよい。
【0089】図6および図7に示すように、利用者が利
用する事物に係る著作権等識別情報17は、本人の選択
の結果として利用されているという意味において、本人
の嗜好を体現しているので、本人の特徴情報として相応
しいと見ることができる。
【0090】同様に、供給者が供給する事物に係る著作
権等識別情報17の集積情報は、供給者である本人の嗜
好や趣向、方針や意図を色濃く表しており、やはり本人
の特徴情報を内包していると見ることができる。
【0091】本人が購買した商品等のジャンルの一般名
称、例えばテレビ、洗濯機、エアコン、パーソナルコン
ピュータ等やそのブランドや商標に係る固有名称、購買
日時、購買頻度、購買金額等を単純に羅列して、何ら加
工を加えない単なる集積情報によって特徴情報が構成さ
れてもよい。これらは従来、電子商取引サイトやリアル
な店舗におけるアクセスログや販売時点情報管理システ
ム(POSシステム)等により管理されてきたが、基本
的には店舗や企業内の秘密情報としてのみ利用されるこ
とが多かった。本発明では、これらの情報を顧客や本人
及び事物情報管理センター等の所定機関が情報端末やサ
ーバ等において分散的または一元的に管理していくこと
により、本人すなわち顧客本人と供給者本人(店舗や企
業等)の意向を尊重しながら、汎用的な特徴情報として
社会的に共有しつつ再利用していくことができてもよ
い。
【0092】一方、秘匿される本人及び事物情報から抽
出され、流用され、変形され、加工され、再構成され、
或いはこれらをもとに生成された具体的、明示的、例示
的、統計的、数値的または抽象的、暗示的、象徴的等情
報で本人認証や事物認証のための照合等に利用するため
に秘匿しておかねばならない情報以外の本人及び事物情
報8であって、本人の希望に基づき開示が許される情報
に関しては、該本人公開識別子や事物公開識別子をキー
としてあらゆる第三者がこれらの情報の開示を受けるこ
とができてもよい。特に商用に供される商品やサービス
等の事物に係る情報や企業がアピールしたい情報等は公
開されることが一般的であって、これらはむしろ広告や
宣伝の対象であると言える。
【0093】同様に、本人及び事物に係る特徴情報も開
示や秘匿の別を基本的には本人が決定できることにより
プライバシーが保護されるが、例えば子供がアクセスす
るウェブサイトを親が監視したいというニーズに応える
ために、家族内における子供の特徴情報は一定の強制的
な開示を、一定の認証セットによって認証される保護者
に対して行うような設定はできてもよい。また、一定の
特徴をもったウェブサイトにも子供の端末からはアクセ
スできないように該端末のアクセス制限を設定できても
よい。このようにして、少なくとも技術的には、子供の
本人及び事物情報ないし本人及び事物に係る特徴情報を
保護者が管理や監視することができてもよい。
【0094】また、該本人がどの程度特徴情報を開示し
ている人であるかという情報が、本人及び事物情報管理
センター等の所定機関により発行される本人の電子証明
書等に記載されていてもよいのであって、この場合は該
本人の交信相手は本人の情報開示の程度を客観的な情報
として知ることができる。
【0095】図9に示すように、本実施の形態の管理シ
ステムは、商品や企業等に関する情報を広く告知して、
嗜好等の特徴情報が合致する度合いが高い、いわゆる精
度の高い顧客に供給者サイドの情報を認知させることが
できるもので、例えば、ある本人の特徴情報に一致する
か極めて近似している人々が、頻繁にアクセスしている
ウェブサイトの情報や同じく頻繁に購入する商品等の情
報、あるいは例えばそのような商品やサービスの上位1
0者等の情報を、適宜該本人の情報端末や携帯電話機等
に広告や推奨情報として配信するようなサービスも実現
することもできてもよい。同様に、ある本人が希求して
いる条件に適った商品やサービスを提供している企業等
が該本人と効率的に邂逅できる情報環境を提供するもの
でもある。また、該本人はエージェントプログラムを用
いて、該本人の特徴情報に近似した商品やサービスに係
る情報を本人及び事物情報管理センター等の所定機関の
管理サーバ2やネット3上のウェブサイトを検索するこ
とができてもよい。
【0096】音楽、画像、映像等デジタルコンテンツ、
情報コンテンツ、電子ファイルやデータファイル、電子
的シンボルや電子的トークン、電子ファイルやデータフ
ァイル、電子的シンボルや電子的トークン、ネット上の
ウェブサイトやウェブページ、ハイパーリンクが施され
た文字情報や画像情報、バナーやロゴマーク、ダウンロ
ード用ファイルその他の諸デジタル著作物は、その利用
や閲覧が一時的なものである可能性があり、このような
場合にはこれらの著作権等識別情報17は、本人の認証
情報よりは特徴情報の一部を構成するのにより適してい
る。本人がブックマークやお気に入りに登録しているウ
ェブサイトのURLは、比較的長い期間において登録さ
れていることが想定され、他のコンピュータソフトウエ
アやデジタルコンテンツ等と共に本人の特徴情報を色濃
く表していると言える。このようにして、利用するブラ
ウザごとに異なる本人の特徴情報が蓄積されたり管理さ
れたりしてもよい。
【0097】前記本人及び事物情報8を構成する要素と
しては以下のものが考えられる。自然人である個人の場
合には戸籍原本や住民基本台帳等に登録されている本人
に係る氏名、住所、本籍や世帯主名、家族構成や続柄、
生年月日、性別等に加えて電話番号、FAX番号、職
業、資格、年収、趣味、サービス等を利用する際のユー
ザID、カスタマID、銀行口座番号、クレジットカー
ド番号、個人(自然人)用電子メールアドレス等の自然
人に係る各種ID番号並びにこれらのサービスを供給す
る本人に係る属性情報を含む自然人に係る本人属性情報
10等を登録してもよい。個人の場合には、ハンドルネ
ームやペンネーム等のインフォーマルな形態の名称を利
用することができてもよい。これらは主に、利用者とし
ての本人情報として利用される情報であり、また初期の
入力や修正は主に手動で進められる情報であるが、これ
らの利用者を獲得していった事物ないし供給者の特徴情
報としては自動的に蓄積されていくことができてもよ
い。但し、プライベート性の高い情報であり基本的には
秘密情報として取り扱われる情報であるので、本人が特
徴情報としても開示を拒否する場合には秘匿される。但
し、本人が開示や発信を望む場合はこの限りではない。
また、匿名の性別や年齢、地域等の情報を限定的に特徴
情報として開示や発信することもできてもよい。
【0098】職業の種類としては会社員、自営業、専門
職、公務員、学生等の粗い職業分類等でも登録できる
が、弁護士、公認会計士、税理士、弁理士、医師、薬剤
師、建築家、設計技師、店主、会社役員、管理職、一般
事務員、研究者、技師、画家、著作家、デザイナー、カ
メラマン、陸路交通機関従事者、海路交通機関従事者、
航空機従事者、教師、公務員、俳優女優、アーティス
ト、政治家、国家公務員、地方公務員等の詳細な分類で
登録することもできてもよい。例えば政治家であれば所
属政党や思想的な傾向等もサブセットとして定義されて
もよいし、一般の社会人であっても関心、信条、主義、
性格、購買性向、家計の状況、思想的な傾向があって秘
匿したいのでなければそのように登録してもよい。会社
員では、経営全般、総務・財務、販売・マーケティン
グ、研究・開発、生産・物流等のサブセットがあっても
よい。また、本管理システムにおいてこれらに割り付け
られたユニークな識別子やデータ表現、分類指標等を用
いても良い。これらは主に、利用者としての本人情報と
して利用される情報であり、また初期の入力や修正は主
に手動で進められる情報であるが、これらの利用者を獲
得していった事物ないし供給者の特徴情報としては自動
的に蓄積されていくことができてもよい。但し、プライ
ベート性の高い情報であり基本的には秘密情報として取
り扱われる情報であるので、本人が特徴情報としても開
示を拒否する場合には秘匿され、また、本人が開示や発
信を望む場合はこの限りではない。会社員、自営業、専
門職、公務員、学生等の粗い職業分類等で限定的に特徴
情報を開示や発信等することもできる。
【0099】法人である場合には商業登記簿原本等に登
録されている法人に係る商号や登録番号、法人名や組織
名、本店所在地や住所等、代表電話番号、ドメイン名、
IPアドレスやURL、所属業界、業種、業態、従業員
数、商品やサービスの種類等を含む法人に係る本人属性
情報10等を登録してもよい。その他にも技術や財務の
状況、アイデアや発明に対する取り組みや評価、経営や
事業方針、社訓やモットー、信条や主義等の情報を公表
してもよいのであればそのように登録してもよい。ま
た、公開企業の場合にはこれらに加えて有価証券報告書
で開示が法的に義務付けられている情報や企業方針とし
て開示される情報等が含まれてもよい。また、本管理シ
ステムにおいてこれらに割り付けられたユニークな識別
子やデータ表現、分類指標等を用いても良い。これらは
利用者としての本人としても供給者としての本人として
も利用される情報であり、初期の入力や修正は主に手動
で進められる情報であるが、これらの供給者が供給する
事物ないし該事物の利用者の特徴情報としては自動的に
蓄積されていくこともできる。
【0100】法人に帰属や関連する社会人である個人の
場合には、前記法人に係る属性情報に加え地位、部署、
役職、電話番号、FAX番号、法人用電子メールアドレ
ス、サービス等を利用する際のユーザIDやカスタマI
D等の法人や社会人に係る各種ID番号並びにこれらの
サービスを供給する本人に係る属性情報を含む社会人属
性情報等を登録してもよい。その他、資格や専門分野、
学歴や業務経験等の情報を登録してもよい。また、本管
理システムにおいてこれらに割り付けられた識別子やデ
ータ表現、分類指標等を用いてもよい。これらは利用者
としての本人としても供給者としての本人としても利用
される情報であり、初期の入力や修正は主に手動で進め
られる情報であるが、これらの供給者が供給する事物な
いし該事物の利用者の特徴情報としては自動的に蓄積さ
れていくこともできる。年齢情報としては、〜10歳、
〜15歳、〜20歳、〜30歳、〜40歳、〜50歳、
〜60歳、それ以上等の分類で登録してもよい。また、
これらは生年月日情報と日付情報の参照により自動的に
分類されたり、年齢は毎年カウントアップされることを
考慮した自動変更の対象としたりしてもよい。その他、
本管理システムにおいてこれらに割り付けられたユニー
クな識別子やデータ表現、分類指標等を用いても良い。
これらは主に、利用者としての本人情報として利用され
る情報であり、また初期の入力や修正は主に手動で進め
られる情報であるが、これらの利用者を獲得していった
事物ないし供給者の特徴情報としては自動的に蓄積され
ていくことができてもよい。
【0101】追加的に個人情報の初期値として考えられ
るものとしては、好みの色や象形、好きな季節や風景
(場所)、動物、植物(木や花)、楽曲、絵画、映画、
楽器、本、スポーツ、TV番組、職業、食べ物、飲み
物、ブランド、学問学科、名言、諺、実現したい夢、尊
敬する人、俳優女優、歌手、タレント、スポーツ選手、
作家、政治家その他有名人等を選択肢から選んだりして
登録したり、以下のカテゴリー情報から趣味を選択した
りして登録してもよい。心理学で採用されるような象形
や模様を採用してもよいし、好きな色や宝石が意味する
もの、あるいは花言葉等を採用してもよい。また、本管
理システムにおいてこれらに割り付けられたユニークな
識別子やデータ表現、分類指標等を用いてもよい。これ
らは主に、利用者としての本人情報として利用される情
報であり、また初期の入力や修正は主に手動で進められ
る情報であるが、これらの利用者を獲得していった事物
ないし供給者の特徴情報としては自動的に蓄積されてい
くことができてもよい。但し、本人が特徴情報として開
示を拒否する場合には秘匿されるが、本人が開示や発信
を望む場合はこの限りではない。
【0102】前記法人情報15としては、例えばメーカ
(開発・製造)、ディーラ(流通)、ショップ(販
売)、メディア&プロバイダ(情報サービス)等の業種
の区別や建設、住宅、食品・製菓、ビール・洋酒・タバ
コ、繊維、紙・パルプ、化学・ゴム・窯業、医薬品、石
油、鉄鋼・非鉄金属、産業機械、電機・電子・家電、I
T情報・通信、ソフトウエア、放送・映像、造船・重
機、自動車他、事務器、カメラ・フィルム・時計、娯楽
・ゲーム、印刷・出版、総合商社、衣料、外食、百貨
店、スーパー、専門店・小売店、銀行、信販、証券、生
命保険、損害保険、不動産、陸運・私鉄、海運・航空、
旅行・宿泊、スポーツ・レジャー、電力・ガス、医療・
看護、教育・学校、政治・行政、法曹、コンサルタン
ト、倫理・宗教、占術・易断、非営利・チャリティ等の
業界種別におけるどこに属しているかを登録してもよ
い。これらは主に供給者本人に係る特徴情報としても利
用される情報であるが、利用者が該供給者やこれが供給
する事物を選択する場合には、該利用者本人に係る特徴
情報に含まれる供給者情報や事物そのものに係る特徴情
報として蓄積されていくことができてもよい。また、本
管理システムにおいてこれらに割り付けられたユニーク
な識別子やデータ表現、分類指標等を用いても良い。こ
れらは主に、供給者としての本人情報として利用される
情報であり、また初期の入力や修正は主に手動で進めら
れる情報であるが、これらの供給者を獲得していった事
物ないし利用者の特徴情報としては自動的に蓄積されて
いくことができてもよい。これらは訴求することが求め
られる商業性の高い情報であり、公開されることが多い
と思われる。但し、供給者に係る事物の利用者の特徴情
報として蓄積されていった場合には、利用者本人の開示
意思を逸脱しない情報となる。その他にも例えば、品質
やブランド志向であったり価格志向であったり、販売志
向であったりサービス志向であったり、またそれらのバ
ランスを取るやり方の方針や品揃えの特徴、取引先の顔
ぶれなど経営方針や実態等の法人テーマの種別等で、選
択肢から選んだり数値的に表現されたりした情報等、主
に商品や法人の実態として利用される種別情報が考えら
れる。また、本管理システムにおいてこれらに割り付け
られたユニークな識別子やデータ表現、分類指標等を用
いても良い。これらは主に、供給者としての本人情報と
して利用される情報であり、また初期の入力や修正は主
に手動で進められる情報であるが、これらの供給者を獲
得していった事物ないし利用者の特徴情報としては自動
的に蓄積されていくことができてもよい。これらは訴求
することが求められる商業性の高い情報であり、公開さ
れることが多いと思われる。但し、供給者に係る事物の
利用者の特徴情報として蓄積されていく場合には、各利
用者本人の開示意思の限界を逸脱しない範囲で開示等に
再利用される情報となる。
【0103】例えば商品やサービスの品質や信頼性、機
能性や性能、満足度、価格重視度、品揃え重視度、ブラ
ンド等の特徴情報のように、供給者である本人が定義す
るよりも利用者であるユーザが評価した方が客観的でも
あり信頼性が高いと判断される情報の場合は、本人及び
事物情報管理センター等の所定機関の管理サーバ2等に
おいて人気投票のためのウェブサイトを運営して適宜情
報を収集し、これらの情報を該商品やサービスの特徴情
報として自動的に付加していくことが考えられる。ま
た、例えば満足度のようなカテゴリーの場合は、満足、
ほぼ満足、普通、やや不満、不満等の段階のサブカテゴ
リーがあってもよく、ユーザはこのような選択肢に従っ
て投票をすればよい。こうして投票結果がセンターサー
バにおいて集計され、例えばある商品に対しては何%の
人々がどの選択肢を選んだか、どの選択肢が何%選択さ
れたか、選択肢毎の順位等の集計結果を各商品やサービ
スないし供給者の特徴情報として追加してもよい。この
ようにして、ある商品やサービスに関してこの際にユー
ザに対するインセンティブを提供することで投票が促進
されることが考えられ、商品やサービスの供給者や本人
及び事物情報管理センター等の所定機関は共同してこの
ようなインセンティブプログラムを提供してもよい。こ
のようにして、他者が評価した結果を商品やサービスと
いう事物の特徴情報として蓄積していくことができても
よく、供給者の場合も同様である。一方で、商品やサー
ビスの品質や信頼性、機能性や性能、満足度、価格重視
度、品揃え重視度、ブランド等の特徴情報は利用者であ
るユーザの特徴情報でもあり得るのであって、このよう
なユーザが商品やサービスを購入等していった場合に、
ページビューやアクセス数、利用経験者数等と同様に該
商品やサービスの特徴情報として自動的に蓄積していく
ことができてもよい。
【0104】事物情報8bとしては、前記法人情報15
のような供給者に係る属性情報を初期値として登録して
おいてもよい。例えば、建設、住宅、食品・製菓、ビー
ル・洋酒・タバコ、繊維、紙・パルプ、化学・ゴム・窯
業、医薬品、石油、鉄鋼・非鉄金属、産業機械、電機・
電子・家電、IT情報・通信、ソフトウエア、放送・映
像、造船・重機、自動車他、事務器、カメラ・フィルム
・時計、娯楽・ゲーム、印刷・出版、総合商社、衣料、
外食、百貨店、スーパー、専門店・小売店、銀行、信
販、証券、生命保険、損害保険、不動産、陸運・私鉄、
海運・航空、旅行・宿泊、スポーツ・レジャー、電力・
ガス、医療・看護、教育・学校、政治・行政、法曹、コ
ンサルタント、倫理・宗教、占術・易断、非営利・チャ
リティ等業界の種別のどれに属する企業が供給するもの
であるかによって供給者を登録してもよい。また、本管
理システムにおいてこれらに割り付けられたユニークな
識別子やデータ表現、分類指標等を用いても良い。これ
らは主に、供給者としての本人情報として利用される情
報であり、また初期の入力や修正は主に手動で進められ
る情報であるが、これらの供給者が供給する事物やその
利用者の特徴情報としては自動的に蓄積されていくこと
ができてもよい。これらは訴求することが求められる商
業性の高い情報であり、公開されることが多いと思われ
る。但し、供給者に係る事物の利用者の特徴情報として
蓄積されていく場合には、各利用者本人の開示意思の限
界を逸脱しない範囲で開示等に再利用される情報とな
る。
【0105】事物情報8bとしては、商品やサービス等
事物それ自体のジャンルに係る属性情報を登録すること
ができる。例えば、家庭電化製品、情報機器やソフトウ
エア、家具、住宅や土地、車両、飲食料品、酒類、日用
雑貨、衣料品、装飾品、化粧品、学校や塾、文具や教
材、医療、医薬品、金融商品、趣味・エンターテイメン
ト等のジャンルを設定してもよい。それらの下位には、
例えば趣味にはグルメ、外食、音楽、楽器、映画、絵
画、ゲーム、玩具、ペット、観葉植物、日曜大工、旅
行、レジャー、スポーツ、宝飾品、美術工芸品、書籍等
のサブジャンルがあってもよいし、売買やレンタル等の
供給形態に係るサブジャンルがあってもよい。また、家
庭電化製品であれば、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコ
ン、CDプレイヤー等のサブジャンルがあってもよい。
また、本管理システムにおいてこれらに割り付けられた
ユニークな識別子やデータ表現、分類指標等を用いても
よい。これらは主に、供給される事物に係る事物情報と
して利用される情報であり、また初期の入力や修正は主
に手動で進められる情報であるが、これらの事物の供給
者やその利用者の特徴情報としては自動的に蓄積されて
いくことができてもよい。これらは訴求することが求め
られる商業性の高い情報であり、公開されることが多い
と思われる。但し、事物の利用者の特徴情報として蓄積
されていった場合には、利用者本人の開示意思に従う情
報となる。
【0106】ある商品をどのジャンルに分類すべきかに
迷う場合には、これまではどれかを選択するかあるいは
複数のジャンルに全て登録するしかなかったが、本管理
システムでは、各々のジャンルに重み付けを施してジャ
ンル分けを行うことができる。仮に「ブローチ」という
商品アイテムが装飾品や趣味・エンターテイメントのサ
ブカテゴリーの宝飾品に属するとした場合、例えば装飾
品に40%、趣味・エンターテイメントのサブカテゴリ
ーの宝飾品に40%、美術工芸品に20%の割合で属す
るという設定を行うこと等ができてもよい。尚、このよ
うな比重係数を利用した分類や登録並びにそれらに対す
る算術的な演算の可能性等は、他の登録項目においても
適宜適用されるものとする。この場合、購買履歴(Pa
idView)において装飾品10%、宝飾品0%、美
術工芸品5%という比重を持つユーザよりも装飾品5
%、宝飾品5%、美術工芸品5%のユーザの方が該商品
に出くわす確率が高くなることが考えられる。
【0107】前記特徴情報の記述においては、同じ商品
やサービス等事物を購買するにしてもその購買金額の多
寡によっても本人の嗜好が現れることを考慮した場合、
購買金額という乗数を加えた情報にしてもよい。例え
ば、1000円以内の小額決済、2〜3000円程度の
決済、5000円程度までの決済、10000円以上の
高額決済等のカテゴリーを設定してもよいし、それぞれ
に0.01、0.1、1.0、10.0等の離散的な係
数を設定して乗算を施す等しても良い。
【0108】前記、0.01、0.1、1.0、10.
0等の離散的な係数の代わりに、例えば5000円を
1.0とした連続的な比例係数を利用してもよい。
【0109】事物情報としては、前記の他にハードウェ
ア・箱物、ソフトウエア・コンテンツ、サービス、消耗
雑貨等の商品の種別、新製品、人気商品、中古品、お試
し、買い取り、話題やお奨め等の目玉商品、ランキン
グ、キャンペーン・バーゲン、売り切り、オークショ
ン、イベント(展示、講演、ゲスト等)、シーズン(正
月やクリスマス、お歳暮やお中元等)、懸賞・プレゼン
ト等のどのテーマに属するのか、その他商品における差
別化点や特長、意匠やデザイン上の特長、機能や性能の
他者商品との優位点等の事物テーマの種別を登録してお
いてもよい。また、本管理システムにおいてこれらに割
り付けられたユニークな識別子やデータ表現、分類指標
等を用いてもよい。これらは主に、供給者本人に係る本
人情報や供給される事物に係る事物情報8bとして利用
される情報であり、また初期の入力や修正は主に手動で
進められる情報であるが、これらの事物の供給者やその
利用者の特徴情報としては自動的に蓄積されていくこと
ができてもよい。これらは訴求することが求められる商
業性の高い情報であり、公開されることが多いと思われ
る。但し、事物の利用者の特徴情報として蓄積されてい
った場合には、利用者本人の開示意思に従う情報とな
る。
【0110】上記の法人あるいは事物情報の分類情報
は、本人情報における特徴情報を兼ねることもできても
よい。例えば、何かを購入する際の本人の嗜好はバーゲ
ン品であるとか、旅行が趣味であるので旅行関連の情報
には目を光らせておきたいとか、特に旅行関連の特別プ
ライスは絶対見落としたくないならば、旅行やバーゲン
といった属性に相当程度の比重をかけた初期設定ができ
てもよい。また、本管理システムにおいてこれらに割り
付けられたユニークな識別子やデータ表現、分類指標等
を用いてもよい。これらは主に、供給者本人に係る本人
情報や供給される事物に係る事物情報として利用される
情報であり、また初期の入力や修正は主に手動で進めら
れる情報であるが、これらの事物の供給者やその利用者
の特徴情報としては自動的に蓄積されていくことができ
てもよい。これらは訴求することが求められる商業性の
高い情報であり、公開されることが多いと思われる。但
し、事物の利用者の特徴情報として蓄積されていった場
合には、利用者本人の開示意思を逸脱しない情報とな
る。
【0111】ウェブサイトやウェブページのカテゴリー
としては、例えば人文・芸術、宗教・思想・心理、歴史
・文化・学術・言語、科学・技術・産業、コンピュータ
・インターネット、政治・社会・法律・行政・司法・警
察・軍事、経済・経営・ビジネス・会計、マネー・金融
・証券・保険・投資、交通・運輸・輸送・国土・天候・
自然・災害、エネルギー・ライフライン、情報・通信・
郵便・モバイル、放送・出版・メディア・ニュース・時
事、キャリア・資格・技能・雇用・職業、ファッション
・ブランド・貴金属・アクセサリー・小物、健康・美容
・医療・保健・環境、生活・暮らし・ライフスタイル、
ショッピング・プレゼント・ギフト、恋愛・結婚、家族
・子供・子育て、教育・教養・学校・塾・施設、老人介
護・社会福祉、伝統・冠婚葬祭、住まい・住宅・土地、
地域情報・特産品・おみやげ、スポーツ・レジャー・ア
ウトドア、トラベル・リゾート・観光、ホビー・カルチ
ャー・エンターテイメント等のカテゴリー種別のよう
に、主にウェブページの実態や特徴として知られるもの
がある。これらのカテゴリーにはさらにサブカテゴリー
があってもよく、例えば、ホビー・カルチャー・エンタ
ーテイメントのサブカテゴリーは、映画・ビデオ・音楽
・美術・ギャンブル・玩具・キャラクタ・タウン・グル
メ・クッキング・レストラン・タレント・芸能・演劇・
ダンス・ゲーム・コミック・アニメ・占い・超常現象・
テーマパーク・本・雑誌・写真・グラビア・チャット・
掲示板・コミュニティ・出会い・クルマ・模型・手芸・
園芸・動植物・昆虫・ペット・工作・日用大工等であっ
てもよい。また、本管理システムにおいてこれらに割り
付けられたユニークな識別子やデータ表現、分類指標等
を用いても良い。これらは主に、供給者本人のウェブサ
イトに係る本人情報や供給される事物のウェブページに
係る事物情報として利用される情報であり、また初期の
入力や修正は主に手動で進められる情報であり、どのよ
うなカテゴリーでサーチエンジン等に登録しているかに
も関わる情報であるが、これらのウェブサイトやウェブ
ページを閲覧する利用者の特徴情報としては自動的に蓄
積されていくことができてもよい。
【0112】これらのカテゴリーには比重や優先度を設
定でき、例えば、自社のウェブサイトのカテゴリーは、
コンピュータ・インターネットとして25%、ホビー・
カルチャー・エンターテイメントとして20%、情報・
通信・郵便・モバイルとして15%、生活・暮らし・ラ
イフスタイルとして10%、ショッピング・プレゼント
・ギフトとして20%、家族・子供・子育てや教育・教
養・学校・塾・施設として各々5%の合計100%にな
るように登録してもよい。これらは自社のサイトをどの
ようなカテゴリーから検索してもらいたいかという意図
に基づく設定値であり、その設定や登録も適宜修正でき
るとともに、上記のジャンルやカテゴリー等それ自体に
も適宜追加や修正を加えていくことができる。また経営
学や心理学、社会学等の学術的な成果をこれらに取り込
んでいくこともできてもよい。それらの情報により、よ
り精度の高い経営上の戦略戦術の立案に利用したり、個
人の相性診断や性格診断等に利用したりすることもでき
てもよい。
【0113】また、これらのウェブサイトやウェブペー
ジに掲載された画像やバナー広告等のハイパーリンクが
施されて他のウェブページへのリンクを指示する情報
は、リンク先のウェブサイトやウェブページにおける特
徴情報を引き継いでいることができ、これらが掲載され
ている該ウェブサイトやウェブページの特徴情報に比重
係数を考慮して自動的に追加されていってもよく、これ
らのウェブサイトやウェブページに掲載された商品やサ
ービス等の事物に係る情報は、該商品やサービスに係る
特徴情報を引き継いでおり、これらが掲載されている該
ウェブサイトやウェブページの特徴情報に影響を与えて
いくこともできる。これらは訴求することが求められる
商業性の高い情報であり、公開されることが多いと思わ
れる。
【0114】これらのウェブサイトやウェブページ並び
にこれらに掲載された商品やサービス等の事物に係る特
徴情報は、これらを閲覧したり、クリックしたり、購入
したりするユーザの特徴情報として、自動的に蓄積され
ていくことができてもよい。但し、利用者の閲覧情報や
購買情報などとして蓄積されていった特徴情報は、利用
者本人の開示意思に従う情報となる。
【0115】同様に前記ウェブサイトは、どのようなペ
ージ閲覧特徴をもつユーザによってどの程度閲覧された
かによっても、その特徴情報が影響を受けることができ
る。この場合、どの程度影響を受けるかを表現する比重
係数を同時に設定しておくことができてもよいととも
に、前記商品やサービス等の事物は、どのようなページ
閲覧特徴をもつユーザによってどの程度購入されたかに
よっても、その特徴情報が影響を受けることができる。
この場合、どの程度影響を受けるかを表現する比重係数
を同時に設定しておくことができてもよい。
【0116】前記閲覧情報と購買情報では、情報の次元
が本質的に異なると考えられるので、特徴情報としては
異なるフィールドに蓄積されることが考えられる。但
し、比重等の係数を勘案して閲覧情報のフィールドに加
算していくようなやり方で特徴情報を蓄積していくこと
を妨げるものではない。
【0117】例えば「○○占い」というアイテムがエン
ターテイメントに60%、暮らしに30%、恋愛に30
%、宗教に10%属するというような設定になることが
できてもよい。例えば、あるユーザが恋愛ページを検索
した際に、例えば宗教10%、暮らし30%、恋愛30
%、エンターテイメント30%のような属性値のユーザ
である場合には、該占いページは検索されにくく、例え
ば宗教10%、暮らし20%、恋愛30%、エンターテ
イメント40%のような属性値のユーザの方が特徴情報
の傾向がより近いと評価されうるので、該占いページが
検索結果に出てきやすくなるような設定がなされていて
もよい。また例えば欲張ったサイトが誰にでも検索され
たいと欲して暮らし100%、恋愛100%、エンター
テイメント100%というような登録を行うことができ
ないようにして、合計が100%になるように取り決め
ても良い。この場合は該3つのカテゴリーに対する興味
が同等であるユーザに検索されやすいサイトになる。こ
のようにして、ユーザにとっても最適な情報に接近しや
すくなることができる。
【0118】ウェブページ閲覧による特徴情報の蓄積の
方法としては例えば、あるウェブページのカテゴリー
が、コンピュータ・インターネットとして25%、ホビ
ー・カルチャー・エンターテイメントとして20%、情
報・通信・郵便・モバイルとして15%、生活・暮らし
・ライフスタイルとして10%、ショッピング・プレゼ
ント・ギフトとして20%、家族・子供・子育てや教育
・教養・学校・塾・施設として各々5%の合計100%
になるように登録されている場合、ある本人が該ページ
を閲覧した場合には、コンピュータ・インターネットと
して0.25、ホビー・カルチャー・エンターテイメン
トとして0.2%、情報・通信・郵便・モバイルとして
0.15、生活・暮らし・ライフスタイルとして0.
1、ショッピング・プレゼント・ギフトとして0.2、
家族・子供・子育てや教育・教養・学校・塾・施設とし
て各々0.05という数値がCSV形式の情報やデータ
ベースのレコードにおけるそれぞれ該当するカラムやフ
ィールドの位置に記述できる。あるユーザがウェブペー
ジを閲覧した度毎に、自己の特徴情報において該当する
それぞれのカラムやフィールドにおいてこれらの数値を
単純に加算するような算術演算が繰り返されても良い。
また、これらは本人の手動入力を離れた自動的な情報入
力や演算となっている。これらはメインカテゴリーの下
に連なる重層的なサブカテゴリーにおいても同様であ
る。
【0119】前記カテゴリーはメインカテゴリーとその
下に連なる重層的なサブカテゴリーをもつことができ、
例えばホビー・カルチャー・エンターテイメントのサブ
カテゴリーとして「音楽」がある場合、さらにその下に
クラシック、ジャズ、ポップス等のサブカテゴリーや、
ミュージシャン、アーティスト等の供給者や、ボーカ
ル、ピアノ、ギター、サックス、チェロ、オーケストラ
等楽器や演奏の形式に係るサブカテゴリー等があっても
よい。その他にも、優雅、軽快、華麗、洒脱、穏和、ハ
ード、力強さ、元気さ、静けさ、おちつき等の音色や調
べの明暗等を表現するサブカテゴリーや、運命、希望、
恋愛、自由、自信、ロマンや夢、悲しみ、悲哀や哀愁、
苦難等の作詞や作曲のモチーフを表現するサブカテゴリ
ー等、テンポの緩急等のサブカテゴリーがあってもよ
い。
【0120】例えば、ホビー・カルチャー・エンターテ
イメントのサブカテゴリーとして「読書」がある場合、
書籍のジャンルはそれこそ広いのであって、メインカテ
ゴリーで採用されているようなカテゴリーをそのまま流
用してもよいし、それ以外に著者や出版者等の供給者本
人に係るサブカテゴリー、雑誌、文庫、単行本、辞典等
の形態に係るサブカテゴリー、小説、漫画、フィクショ
ン、ノンフィクション等のサブカテゴリー、その他作者
のモチーフや主題、内容等を分類するサブカテゴリーが
あってもよい。
【0121】また、ホビー・カルチャー・エンターテイ
メントのサブカテゴリーとして「映画」がある場合、通
常レンタルショップ等で使用されているようなカテゴリ
ーに加えて、俳優、監督、配給元、製作年代、各種の受
賞履歴、主題歌、主題やモチーフ、内容等を分類するサ
ブカテゴリーがあってもよい。その他にも、ロードショ
ウ、テレビ放映、ビデオレンタル等の供給形態に係るサ
ブカテゴリーがあってもよいし、その発売時期、放映日
時やチャネル等に係る情報が付属していてもよい。
【0122】このようなサブカテゴリーは、例えば音楽
に関心の深いユーザが音楽関連のウェブサイトを訪れた
際に比較照合の対象となるようにしてもよい。該ウェブ
サイトに出会うまでは、メインカテゴリーが主に利用さ
れ、特徴が絞られたウェブサイトを閲覧している場合に
は、該ユーザの特徴情報も絞り込まれて、例えば音楽と
いう特定のジャンルにおける特徴情報が受発信され比較
対照されることができる。このようにして絞り込まれた
ジャンルにおけるパーセント表示等でマッチング度合い
を表示したり検知したりできてもよい。
【0123】サブカテゴリーにおける特徴情報がウェブ
サイト検索や探索の際のメインカテゴリーの一部として
利用されてもよい。例えば音楽のようにホビー・カルチ
ャー・エンターテイメントのサブカテゴリーとして採用
されている用語またはそれに近似する用語が検索キーワ
ードになっている場合や、本人の閲覧履歴や購買履歴に
おける音楽ジャンルの占める割合が著しく高い場合等
は、該本人の初期検索に対しても影響を与えることがで
きてもよい。
【0124】前記特徴情報の記述においては、同じウェ
ブページを閲覧するにしてもその閲覧時間の長さによっ
ても本人の嗜好が現れることを考慮した場合、閲覧時間
という乗算係数を加えた情報にしてもよい。例えば、1
0秒以内の瞬時閲覧、1分程度の短時間閲覧、5分程度
までの中時間閲覧、10分以上の長時間閲覧等のカテゴ
リーを設定してもよいし、それぞれに0.01、0.
1、1.0、10.0等の離散的な係数を設定して乗算
を施す等してもよく、前記0.01、0.1、1.0、
10.0等の離散的な係数の代わりに、例えば5分を
1.0とした連続的な比例係数を利用してもよい。
【0125】また、このようなカテゴリーは絶えず変更
や追加が行われる場合があり、本管理システムでもその
ようなカテゴリー変更に伴うデータ変更やプログラム処
理を実現されることが想定されていてもよい。
【0126】このようにして、事物に係る特徴情報は、
供給者本人に係る特徴情報と事物に対して初期値として
定義された特徴情報、利用者であるユーザの特徴情報等
から構成されることが可能であって、原初的には前記各
情報が単純にフィールドを異にして追加された羅列情報
であってもよい。このようにして、本人及び事物情報8
が「場」の特徴情報の原初的なフォーマットを想定する
ことができる。
【0127】同様に、ネット上(クリック)やリアルな
世界(モルタル)における部品と製品の関係の類推によ
り、事物である部品の利用先である製品の種類や仕様等
が該部品の特徴情報を構成することが可能であり、事物
である製品にとっても、その部品の種類や仕様等が該製
品の特徴情報を構成してもよい。このようにして、本人
及び事物情報8が「場」の特徴情報として蓄積されてい
くことができる。
【0128】ユーザである本人に係る特徴情報は、本人
自身に係る特徴情報と利用する事物に係る特徴情報、該
利用事物を供給している供給者本人に係る特徴情報等か
ら構成されることが可能であって、原初的には前記各情
報が単純にフィールドを異にして追加された羅列情報で
あってもよい。このようにして、本人及び事物情報が
「場」の特徴情報の原初的なフォーマットを想定するこ
とができ、同様に、企業と社員の関係の類推により、個
人(社会人)である本人の雇用先である企業の特徴や実
態等が該本人の特徴情報を構成することが可能であり、
企業である本人にとっても、その社員の特徴や実態等が
該企業の特徴情報を構成してもよく、このようにして、
本人及び事物情報が蓄積されていくことができる。
【0129】したがって、図6に示すように、本人及び
事物情報は本人及び事物に係る特徴情報でもあることが
できるという意味において本人及び事物特徴情報である
とともに、本人特徴情報と事物特徴情報の総称でもある
と言うことができる。一方であらゆる本人特徴情報や事
物特徴情報はその内部に本人属性情報に係る特徴情報と
著作権等識別情報に係る特徴情報という本人並びに事物
に係る特徴情報を含んでいるという意味でも本人及び事
物特徴情報であると言うことができる。
【0130】これらの情報は、供給者が発信し、利用者
が受信できる情報であり、逆に利用者が発信し供給者が
受信できる情報でもある。また、一時的な情報ではなく
恒久的に供給者や利用者の利用端末やサーバ等で蓄積さ
れているべきものである。(そうでないように設定する
こともまた本人の嗜好ではある)また、これらの設定値
はあくまで初期値であって、漸次修正されながら蓄積や
集積がなされていく情報でもある。その際、初期値のよ
うに手入力された情報と、後に自動的に更新や修正が加
えられる情報部分との比重を設定しておくことで本人そ
れ自身や事物そのものの特徴情報の変化にコントロール
を加えることもできる。
【0131】このように特徴情報の初期値が設定された
個人または法人である本人と、実物や電子データ等の形
態をもつ事物が、ネット上で出会う度毎に該初期値は相
互に影響を受けながら変化していくことができてもよ
い。例えば、ある個人がネット上やリアルな店舗で商品
を購入するたびに、自己の端末に常駐している情報参照
加工プログラムや本人及び事物情報管理センター等の所
定機関のエージェントプログラム等を利用して該商品の
著作権等識別情報17を本人情報に追加蓄積していくこ
とが可能であり、同様に該商品の特徴情報が本人情報と
して追加されていくことができる。この場合にも、外部
の商品の特徴情報によって自己の特徴情報に影響を受け
る比重係数を設定しておくことができてもよい。
【0132】これらの本人や事物に係る特徴情報(本人
及び事物特徴情報)は、具体的、明示的、例示的、統計
的、数値的、可演算的または抽象的、暗示的、象徴的等
情報へと抽出され、流用され、変形され、加工され、再
構成され、或いは新たに生成されて、効率的な再利用が
可能な形式へ変換されてもよい。
【0133】これらの本人及び事物に係る特徴情報のデ
ータ構造としては、データをカンマで区切ったテキスト
ファイルであるCSV形式の情報やレコードとフィール
ド等をもつリレーショナルデータベース形式の情報、さ
らにはこれらをコンピュータ等システムが効率的に読み
取ったり取り扱ったりすることのできるバイナリー形式
の情報等が想定されるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0134】本人の情報端末に常駐している情報受発信
プログラムを介して、ユーザ同士がピア・トゥ・ピアで
特徴情報の比較対照を行うことが可能であり、特徴情報
が近似している友人等を探索すること等ができてもよ
い。
【0135】このようにして、図6に示すように、本人
や事物に係る特徴情報(本人及び事物特徴情報)は、個
人または法人である本人や商品サービス等の事物のそれ
ぞれに本人特徴情報(供給者)−事物特徴情報−本人特
徴情報(利用者)という三層構造等にみられるように、
その内部において同一の情報構造をもつことができ、互
いに照合や比較が可能な情報であることになり、著しく
高い再利用が可能な互換情報となる。勿論、情報構造は
三層に限定されるものではなく、必要や実態等に応じて
適宜に連結したり切断したりすることができてもよい。
同様に、供給者や利用者本人に係る情報も同一の内部構
造をもつことができ、互いに照合や比較が可能な情報で
あることになり、互換性をもつ情報となることによって
著しく高い有効利用が可能となる。このようにして、
「ひと」に係る本人情報と、「もの」に係る事物情報が
相互に連結される構造をもつことにより、ひとつの
「場」の情報として捉えられる特徴情報が実現されても
よい。さらに、このような情報の構造は、たとえば意味
解析ツールやニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリ
ズム等の(人口知能)手法を利用した情報の解析や検
索、探索、データマイニング(データの中に潜む法則を
見つけ出すこと)等、具体的な応用としては例えばクロ
スセリング分析(顧客の購買データを分析し、商品購入
のパターンを把握することにより、別のあらたな商品の
購買につなげること)やバスケット分析(同時に購入さ
れる商品の組み合わせに関する分析)その他の商業的な
分析等を効率化する効果ももちうる。統計処理ツールと
併せ利用することで、両者の長所を利用する工夫がなさ
れてもよい。
【0136】このような本人及び事物に係る特徴情報の
データ形式は、前記各情報の単なる羅列という段階から
進化して、これらから抽出され、流用され、変形され、
加工され、再構成され、或いはこれらをもとに生成され
た具体的、明示的、例示的、統計的、数値的、可演算的
または抽象的、暗示的、象徴的等情報を含むことによ
り、本人の嗜好や実態を描写や象徴できる本人属性情報
や事物の仕様、特長、実態等特徴を描写や象徴できる著
作権等識別情報17としてもよく、例えば、本人が購買
した商品等のジャンルの一般名称、例えばテレビ、洗濯
機、エアコン、パーソナルコンピュータ等やそのブラン
ドや商標に係る固有名称、購買日時、購買頻度、購買金
額等が羅列された情報が本人及び事物情報管理センター
等の所定機関に集積されてくれば、該センターはこれら
の集積情報に統計的な分析や処理を加えることにより、
市場や社会全体における傾向や動向を知ることができる
と同時に、個別の各本人や事物が、これらの全体的な母
集団情報の中で、どのような統計的な位置に位置してい
るかを算出することが可能となる。このようにして、統
計処理により算出された個別の本人や事物に係る特徴情
報(本人及び事物特徴情報)は、単純な特徴情報が進化
した形式でもある。
【0137】統計的ないし数理的な情報処理の種類とし
ては、平均値()、中央値、再頻値()、範囲()、分
散、標準正規変数や偏差値、重検定()、標準偏差、相
関、共分散()、相関係数、固有値、固有ベクトル、回
帰係数、標準回帰係数、寄与率、累積寄与率、単相関係
数、重相関係数、偏相関係数、主成分、判別得点、マハ
ラノビスの距離、カテゴリー数量等やデータの標準化、
重回帰分析、主成分分析、判別分析、数量化理論等を含
む多変量解析、フーリエ解析(高速フーリエ変換)、ウ
ェーブレット解析(連続系ウェーブレット変換)等の数
理学的なあるいは統計学的によく知られた概念や指標、
演算や解析手法等が考えられるが、これらに限定される
ものではない。また、このような処理を行う演算統計処
理プログラム12gが本人及び事物情報管理センター等
の所定機関の前記管理サーバ2や本人の情報端末等に用
意されていてもよい。
【0138】本人及び事物情報管理センター等の所定機
関においては、不特定多数の本人や事物に係る情報並び
にその特徴情報を蓄積しているために、これらに統計処
理を施して各項目やアイテム等に係る分布やばらつき、
中央値や標準偏差等の統計指標を適宜更新する等して整
備しておくことができる。連携や提携している各ウェブ
サイト等は、例えば自己や自己の供給する商品やサービ
ス等事物の存在領域や市場セグメントあるいは期待する
潜在顧客のセグメント等に該当する統計情報の必要な部
分を適宜取得したり、エージェントプログラム等により
適宜にモニターしておいたりして利用することができて
もよい。各ユーザである本人も、本人及び事物情報管理
センター等の所定機関に適宜アクセスしたり交信したり
することによって、統計上における自己の特徴情報の市
場や社会全体における相対的な位置を知ることができて
もよい。これらによって、より正確な特徴情報の比較対
照を行うことが可能となる。
【0139】情報処理の負荷を小さくするために、これ
らの比較のための統計処理におけるデータ件数やデータ
内の情報を予め選別したりしておくことが有効である。
例えばユーザがテキストやカテゴリーに基づいて検索を
行う場合、これらによって絞り込まれた情報に対して前
記のような統計処理による比較を行うようにしてもよ
い。また、比較する対象データ内部においても比較した
い対象フィールドをさらに選抜してもよい。このように
して、処理データを少なくまたは小さくすることによっ
て、精緻な比較対照を行う条件を整えることができる。
【0140】通常のサーチエンジンの場合、テキスト情
報をキーワードとした検索やカテゴリー検索が主流であ
るために、検索されたウェブサイト情報が羅列されるだ
けの場合が多く、検索結果の数が多い場合はこれをいち
いち参照することは不可能に近い。本管理システムで
は、それぞれのウェブサイトやウェブページがもつ特徴
情報を把握し、かつこれらを検索の際の条件設定に利用
できることを特徴としている。
【0141】価格に関する嗜好情報の表現方法として
は、例えば同類の事物がどのような価格帯域に分布して
いるかの業界全体の価格情報とある事物の価格が位置す
る偏差値等で表現することができてもよい。このように
して、例えば低価格、中程度、高価格等の粗い分類を行
ったり、Zスコアや偏差値に基づく数値情報を利用した
詳細な範囲設定を行ったりして、ある本人がどのグルー
プや特徴帯域を好むか、ある事物がどのグループや特徴
帯域に属するか等の情報を管理することができてもよ
い。
【0142】同様にして、例えばパーソナルコンピュー
タや自動車等の性能値に係る偏差値等を管理することも
できてもよい。また、このような偏差値表示をチャート
やグラフの形態で実現してもよく、例えばこのようなビ
ジュアル表示をサポートするサーチエンジンにおいて、
価格や性能等の複数の座標系におけるチャートやグラフ
に対してマニュアル的に選択された条件値、例えば条件
値の範囲設定に基づいて検索がなされる等のサービスが
実現されてもよい。このようにして、「こうあってほし
い」という嗜好の特徴を条件化した検索等を実行するこ
とができる。例えばパーソナルコンピュータにおいて、
価格に係る正規分布の状況をグラフ化したもの、性能値
のそれをグラフ化したもの、発売日からの時間のそれを
グラフ化したもの等があった場合、これらを一つのレー
ダーチャートの形式でまとめて表現することが可能であ
って、複合的な表示や条件設定等に利用することができ
てもよい。このようにして、「こうあってほしい」とい
う嗜好の特徴を条件化した検索等を実行することができ
る。
【0143】このようなレーダーチャートの各軸上で範
囲を設定することにより、各属性における許容範囲や嗜
好範囲を設定できてもよい。このような性質を利用して
サーチエンジン等による検索を行っても良い。即ち各属
性(各軸)において指定された範囲に位置している商品
等を逆算的に検索するという利用方法が考えられ、これ
はZスコアや偏差値算出の逆算のような利用方法になっ
ていることがわかる。一般のサーチエンジンがこのよう
なビジュアルな検索情報の利用や表示がサポートされて
いない場合には、前記本管理システムの独自のサーチエ
ンジンにおいてこのような特殊な特徴情報に基づくビジ
ュアルな検索や結果情報の表示等がサポートされていて
もよい。このようにして、「こうあってほしい」という
嗜好の特徴を条件化した検索等を実行することができ
る。
【0144】同様に、特徴情報のマッチングの程度(照
合強度、近似の度合いやヒット率等)や探索の範囲(検
出数やヒット数等)、速度(検索のスピードや時限設定
等)、品質等の特性を条件設定できてもよい。このよう
にして、「こうあってほしい」という嗜好の特徴を条件
化した検索等を実行することができる。
【0145】このような条件設定をグラフやレーダーチ
ャート、さらにこれらを複数搭載した車のダッシュボー
ド、ナビゲーションやフライトシミュレーションにおけ
る計器のような、メーター表示やチャート的な運航表示
等を利用して演出することもできてもよい。例えば、検
索スピードあるいは検索期限をメーター表示したり、結
果情報の微妙なずれを適宜に修正するために、レーダー
チャートでの条件設定等を微妙に調節するためのハンド
ル操作等が備えられていたりしても良い。エージェント
プログラムをネット上で自動動作させる際には、航空機
の自動運航プログラムのような設定にしてもよく、各種
の条件設定がなされた計器類の設定値に従って一括処理
を行うような動作をさせてもよい。このようにして精緻
な条件設定をパーソナルコンピュータ上で行うことでエ
ージェントプログラムを動作させ、その結果情報を例え
ば携帯電話機に配信するようなこともできてもよい。
【0146】このようにして、リアル世界における運転
や運航の概念を本人の嗜好及び特徴情報にもとづくネッ
ト上での検索や探索に導入することが可能となり、ゲー
ム感覚でこれらを楽しむことが可能となる。更に、該ユ
ーザが探索されたサイトを閲覧した際には、該サイトと
のマッチング度合いがどの程度であるかをパーセンテイ
ジ等で表示したり、上と同様にレーダーチャートや車の
ダッシュボード、ナビゲーションやフライトシミュレー
ションにおける計器のようなメーター表示やチャート的
な運航表示等を利用して表示したりすることができても
よい。
【0147】また、多数の検索結果を得た後に、該検索
結果の中での数値やグラフ表示による情報分布を把握
し、その中から好みの情報を選択することも可能であ
り、さらにその中で詳細な特徴情報の統計的処理を施し
ても良い。このようにして、「こうあってほしい」とい
う嗜好の特徴を条件化した検索等を実行することができ
る。
【0148】また、ユーザのカーソルが企業や商品の画
像情報やバナーの近くを通過したり、近傍の一定範囲内
にカーソルが位置したりしている時点で、適宜に比較対
照等の結果を数値やチャート等の形態で表現するボック
スやウインドウ等が表示されてもよい。このようにして
ユーザに対する認知効果を高める工夫を凝らすことが可
能となる。該ユーザが特別に関心や興味がある情報項目
が検知された場合には、これに絞って比較対照やその表
示等がなされてもよい。
【0149】さらに、ウェブサイト側で閲覧ユーザの嗜
好等の特徴情報に近似性の高い商品アイテムや商品広告
等を同じウェブページや別のウェブページからレイアウ
ト替えを行ったり引用したりして、該ユーザの閲覧ペー
ジに優先的に繰り上げ表示したり、点滅(ブリンク)さ
せたり、音声を出したり、画面上で拡大したり、ユーザ
の視線、例えば画面のカーソルに近い位置にポップアッ
プ表示させる等の、何らかの強調効果を持たせたりし
て、該ユーザの端末画面の一角に適宜に選択的に表示し
たりすることができてもよい。
【0150】前記数値表示ダイアログには該バナーの供
給者の確からしさを示す認証情報やその特徴情報の確か
らしさを示す(つまり、意図的な改竄がないか等の)認
証情報等が表示されてもよい。このようにしてユーザは
安心して、またその特徴情報の類似性数値が高い場合に
はおおいなる興味を抱いて該バナーをクリックすること
ができるなど、ユーザに対する商品や広告の認知効果を
著しく高めることにより、該ウェブサイトの販促効果を
高めることができる。それ故に、情報表示の信頼の輪的
な認証モデルが可能となる。
【0151】商品あるいはサービス等の諸事物とこれら
を利用等するユーザである複数の本人との帰属関係が把
握されているために、複数の本人特徴情報から抽出され
る共通情報等やこられを加工した統計情報等、例えば年
齢や性別、職業、資格、年収、月間の小遣い金額、趣味
や住所(地域)の初期値に加えて、商品やサービスのジ
ャンル、カテゴリーや価格、好みのアーティストや流
行、購買頻度や支出金額などの分布状況や傾向を把握す
ることができ、従ってある事物を好んで利用するユーザ
のプロフィールを把握し蓄積することができてもよい。
このようなユーザのプロフィールを事物やその供給者の
特徴情報として追加されていくことができてもよい。
【0152】これらは実際に決済してきた実購買情報に
基づくデータであり(Paid−View)、単なるペ
ージビュー情報(Page−View)にもとづく嗜好
情報では得られないものである。このようにして、該商
品の特徴情報は該個人の特徴情報の少なくとも一部を取
り込むことで変化を来たし、同時に該個人の特徴情報も
同様に該商品の特徴情報の少なくとも一部を取り込むこ
とで変化することができる。その際、ユーザやベンダー
である本人は変化に対する影響力の比重を設定しておい
てもよい。このような実購買情報とページ閲覧情報との
間にも比重を設定して合算していくこともできてもよい
し、これらはあくまでも別段のフィールドに係る情報で
あるとして管理することもできてもよい。このようにし
て本人及び事物情報が「場」の特徴情報として蓄積され
ていくことができる。この場合、実購買情報は実際の決
済処理が真正に行われた場合に追加されるものであり、
供給者の認証を受けた情報である旨が表示されていても
よく、初めて該情報を閲覧するユーザが一定の信頼感で
該情報を受け入れることが可能となる。このようにし
て、情報表示の信頼の輪的な認証モデルが実現している
ことになる。
【0153】あるユーザがどのようなページを閲覧して
きた履歴を持つかということと、どのような買い物をし
てきたかということとは本質的に異質であるが、本管理
システムではその両方の特性を総合的に把握したり表現
したりすることが可能であって、共に特徴情報の重要な
要素として再利用されることとなる。この場合、あるユ
ーザがウェブサイトを閲覧している際に、商品や広告情
報とは該ユーザの購買履歴情報が主に比較対照されるこ
ととなり、該ユーザがウェブサイトを検索するような場
合には主に該ユーザのページ閲覧履歴情報が主に参照さ
れることとなるが、これに限定されるわけではない。例
えば、商品名を検索のキーワードとして利用することが
ありえるように、購買履歴情報がウェブページ検索の際
に主に参照されることもありえ、例えば販売よりも閲覧
されることに主眼がおかれた広告情報の場合には、主に
該ユーザの閲覧情報との比較がなされることになる。こ
のようにして、適宜、比較対照すべき情報を検知して嗜
好近似性の高い商品や広告情報あるいはウェブページ等
を表示や検索されやすくすることができてもよい。
【0154】購買頻度の高いユーザとページ閲覧を趣味
としているユーザとでは、期待する検索結果はおのずか
ら異なるものとなる可能性がある。前者は、新製品の発
売やバーゲン情報などをより好み、後者は機能的な技術
内容やユーザの撮影写真のギャラリー的なページをより
好むかも知れない。このような個別の嗜好や趣味の傾向
に基づいた検索をすることができてもよい。或いは、検
索結果を自動的に再配列して、本人の嗜好や趣味の傾向
に近付けるようにしてもよい。また、あるユーザのペー
ジビュー履歴は、どのページを行き来したかという情報
のみならず、それらのページが含まれるジャンルやカテ
ゴリーのレベルでの閲覧回数や閲覧時間等を勘案した特
徴情報としてもよい。
【0155】また、ページビュー履歴は該本人の情報端
末に蓄積されるところとなるが、適宜に本人及び事物情
報管理センター等の所定機関のサーバ等に整合的にミラ
ーリングされてもよいし、一端本人の情報端末に蓄積さ
れた後に、バッチ処理的にセンターサーバへの更新が整
合的に行われても良い。
【0156】このようにしてあるウェブページがその閲
覧ユーザのプロフィールを特徴情報として蓄積できうる
場合、ある企業が自社の商品やサービス等を過去に購入
している顧客におけるページ閲覧履歴による特徴情報に
鑑みて、どのようなページやウェブサイトにバナー広告
を出したり、アフィリエイト・プログラムを結んだりし
ておくのが効率的かなどという戦略的判断の材料にする
ことが可能となる。
【0157】本人及び事物情報を利用して、前記アフィ
リエイト・プログラムの重層的な報酬計算ができてもよ
い。例えば、あるユーザがあるセッションにおいてどの
ようなページ閲覧を行っているかという情報が本人の情
報端末ないし本人及び事物情報管理センター等の所定機
関の管理サーバ2等に蓄積される際、あるアフィリエイ
ト・プログラムに参加しているウェブページの場合には
その旨を特徴情報に加えておくことで、あるサイトであ
る商品を購入したユーザが、同じセッションで、どこの
ページのハイパーリンクから飛び込んできたか、という
一層的な認識だけではなく、その前のページやそのさら
に前のページというように、該プログラムに関する重層
的なページビュー履歴を把握することが可能であり、例
えば購入ページ直前のサイトに「10」の報酬を提供す
るとすれば、その前のサイトには「5」、その前には
「2」、その前は「1」というように段階的に減衰させ
ながら、アフィリエイト同士でも報酬を分かち合うとい
うことが可能となる。この場合、ユーザ本人のプライバ
シーのために、該アフィリエイト・プログラムを設定し
ているウェブサイトが該本人の該セッションにおけるペ
ージ閲覧履歴を知ることが不適切である場合は、アフィ
リエイト・プログラムを管理する所定機関ないし本人及
び事物情報管理センター等の所定機関のみが検知できる
ような設定も可能であって、該ウェブサイトに結果のみ
を通知するようなメカニズムを実現することは容易であ
る。
【0158】本人及び事物情報8を利用して、ネットワ
ーク・ビジネスあるいはマルチレベル・マーケティング
と呼ばれるディストリビュータ制度による販売や報酬の
システムを効率よく管理することもできてもよい。
【0159】例えば、途中のあるディストリビュータ
(本人)が退出した場合、その下のディストリビュータ
はその上のディストリビュータに引き継がれることにな
ると想定されるが、この場合、下位に複数の系列が展開
している場合には、複数の系列を上位に繋げなおす必要
がある。この場合、本人情報と事物情報を組み合わせれ
ば、本人が所有するあるいは本人が供給者となっている
商品やサービスの販売権を下位のディストリビュータが
利用しているという状態を証明する「ディストリビュー
タ資格」に該当する電子的トークンを生成し管理してお
くことが可能であり、これには上位ディストリビュータ
が供給者として登録されており下位ディストリビュータ
達が利用者として登録されていることができてもよい。
この所有者たる本人が退出することにより、該本人はデ
ィストリビュータ資格を表現しているこの電子的トーク
ンの所有権を該本人の一段階上位のディストリビュータ
に譲渡することにより、すなわち供給者としての登録情
報を一つ修正するだけで、下流のディストリビュータの
登録を一切修正することなく、該退出に伴う登録設定の
変更を効率よく行うことができる。
【0160】前記本人及び事物情報管理センター等の所
定機関に蓄積された不特定多数の本人嗜好及び特徴情報
や本人の情報端末等に蓄積された本人の嗜好及び特徴情
報は、情報発信、読み取り及び受信が可能な形式を持っ
ているために、これらを検索して、一定の特徴や条件を
満たすクライアントの集合を検索したり探索したりする
ことが可能であり、ユーザである本人の意向や選択に基
づいて本人及び事物情報管理センター等の所定機関や該
センターと提携関係にある諸業者は結果の情報を商用に
供することができてもよい(プッシュ技術やパーミッシ
ョン・マーケティング)。
【0161】このようにして、該業者が本人及び事物情
報管理センター等の所定機関に対して顧客検索を要請す
ることで、情報発信を妨げない顧客に関しては特徴情報
に基づいた検索が可能であり、該業者から特徴情報のマ
ッチング程度が高い顧客セグメントに対してダイレクト
メールを郵送したり或いはダイレクトメールを電子的に
配信することが可能となる。このようにして、該業者が
取り扱う商品等の潜在的な顧客となりうるターゲット市
場セグメントを見出したり、アプローチしたりすること
が可能であり、生産者やメーカは販売計画や生産計画に
利用したり、ユーザニーズの計測に利用して開発企画に
取り込む等して販売促進につなげることが可能となる。
【0162】この場合、本人の嗜好や特徴情報を抽象的
に表現するなどして、本人のプライバシー情報はどこま
でも流出しないようにすることができてもよい。また、
本人が電子的なダイレクトメール(オプトイン電子メー
ル)サービスを求めているならば、該本人の例えば電子
メールアドレスのみを業者等に提供することもできる。
あるいは電子メールアドレスの代わりに本人公開識別子
18のみを提供することで、本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関経由でのオプトイン電子メールのサー
ビスに浴することもできてもよい。本人がそれを望まな
い場合は、プライバシー保護の視点から、該情報の提供
はこれを行わないこともできてもよい。
【0163】個々のクライアントがネット上において、
同様の嗜好及び特徴情報発信、読み取り及び受信ないし
交信等に基づいて、自己の嗜好及び特徴に近しい個人ま
たは法人である本人、例えば新たなメール友達やショッ
プ、サイト、メーカや販売業者等を探索したり、紹介し
たり、問い合わせたりすることが、クライアント同志
で、あるいはサーチサイトや本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関との間で可能となる。
【0164】この場合、個人または法人である本人がウ
ェブサイトを持つか持たないかにかかわらず、また、ウ
ェブサイトを持っていたとしても、サーチエンジン等へ
の登録を行っているかいないかにかかわらず、該本人は
情報を発信したり読み取られたりすることが相互に可能
であり、第三者から検索あるいは探索されやすくするこ
とができてもよい。このようにして、本人及び事物情報
管理センター等の所定機関は不特定多数の個人ユーザに
係る特徴情報の巨大な貯蔵庫であり検索サイトであると
言うこともできる。この場合、知り合った相手が了承す
る場合には、該相手を前記所定機関で確認したり照会し
たりすることもできてもよい。また、不特定多数の自然
人または法人に対して情報発信したり開示して読み取ら
れることが嫌であったり、好ましくない場合には、一定
の条件を満たす範囲内における情報発信、読み取りや受
信、交信を行うように設定することもできてもよい。
【0165】前記本人及び事物情報管理システム1に
は、ある商品とそれを仕入れているディーラである複数
の本人との帰属関係が把握されており、該商品に関する
在庫情報が各店舗において適切に管理されており、該各
店舗が自身の在庫情報の外部への発信を妨げない場合に
は、あるユーザがある商品を購入しようとして該商品の
取扱店を検索した場合、ネット上か否かを問わず、該商
品を取り扱う全ての業者、例えば該商品のメーカ直営の
ショップや該メーカの一次代理店舗のみならず二次代理
店等も含め、全ての店舗における該商品の在庫数量やそ
の分布状況、販売価格や納期、サービス体制等を一覧的
に比較参照したり検索したりすることができてもよい。
その結果、ネット上か否かを問わず穴場の店舗を発見す
ることが可能となる。
【0166】また、前記本人及び事物情報管理システム
1には、ネット上におけるある一過性のキャンペーンや
バーゲン等、季節的なクリスマスやお歳暮等、その他ギ
フトや試用、オークションや展示会、新製品や中古品の
処分等のテーマ識別子を内包することにより、テーマ別
検索による商品や店舗等の検索をすることが可能にな
る。
【0167】前記本人及び事物情報管理システムには、
コンピュータソフトウエアやデジタルコンテンツ等を本
人が購入したり利用したりする際に適宜結ばれる使用許
諾やライセンス等契約或いは決済情報等が把握されてい
るので、これらに基づいて、一回一票と規定することな
どにより、自動的に人気投票集計を実施することができ
る。このようにして、商品あるいはサービス別、店舗や
ベンダー別、ジャンル、カテゴリーやアーティスト別等
の人気投票とその集計を適宜に行うことが可能であり、
これらを新たな特徴情報として本人及び事物情報に組み
入れることにより、以後の情報検索や販売促進等に利用
することができてもよい。
【0168】このように、各サイトの情報を収集した
り、収集した情報や各サイトで適宜に更新された情報等
を、前記管理サーバ2は適宜集計や収集、更新等を行う
ことができてもよく、絶えず最新の情報のデータベース
にすることができてもよい。こうして各検索者は本人の
ニーズに合わせて該サーバ上のデータベースを再構成す
ることにより、ニーズに合った高い精度の検索結果や便
利な表示形態等を獲得し易くすることができてもよい。
【0169】前記本人及び事物情報管理システム1に
は、商品をある本人が購入等する際に適宜結ばれる決済
情報等が把握されているので、これらに基づいて、商品
或いはサービス等の購買等実勢価格を自動的に集計した
り収集したりすることができる。このようにして、商品
或いはサービス毎の実勢価格の把握を適宜に行うことが
可能であり、これらを新たな特徴情報として本人及び事
物情報8に組み入れることにより、以後の情報検索や販
売促進等に利用することができてもよい。また、商品を
本人が購入、仕入れ、受領、受信、所有、借用、申請、
加入、登録、使用、支払、承諾等利用する際に適宜結ば
れる決済情報や関連する商品管理情報等が把握されてい
るので、こららに基づいて、商品或いはサービス等の特
徴、例えばデザインやタイプ、色や素材、ブランドやア
ーティスト等の分布や傾向を自動的に集計したり収集し
たりすることができる。このようにして、商品或いはサ
ービス毎のデザインやタイプ、色や素材、ブランドやア
ーティスト等流行の把握を適宜に行うことが可能であ
り、これらを新たな特徴情報として本人及び事物情報に
組み入れることにより、以後の情報検索や販売促進等に
利用することができてもよい。
【0170】あるユーザにおける商品やサービス等事物
の購買や利用の購買頻度や購買金額、発売日から購入日
までの時間差等を市場全体にわたって集計や分析し、統
計処理を施すことによって、該ユーザが占める統計的な
位置情報を特徴情報として表現することができてもよ
い。例えば該ユーザの購買パターンにおけるブランドの
ばらつき方に係る標準偏差、購買頻度や購買金額等のZ
スコアや偏差値の表現等ができてもよい。
【0171】従来のRFM分析情報(最新買い上げ
日、:買い上げ頻度、:買い上げ金額)は、企業におい
て自社の顧客に対して把握されてきた情報であって、リ
アルな企業や店舗(モルタル)やウェブサイト(クリッ
ク)等の店舗において関連販売(クロスセル)等の販売
促進のための情報であった。したがって、初めて来訪し
た顧客が他の店舗やウェブサイト等でどのような購入履
歴を持つか、あるいはどのような購買の履歴やウェブペ
ージ閲覧の履歴を持つか等の情報は何ら把握されていな
かった。本管理システムは、このようなRFM分析等を
オープンなインターネット環境において公開的に行うも
のでもあって、従来のように自社や関連企業という閉鎖
系グループにおける情報交換やクロスセルのみを求める
ものではなく、他社や他業種をも視野に入れた開放系の
市場におけるオープンな情報交換やクロスセル等を実現
しようとするものであると同時に、ある商品を購入した
顧客やユーザがどのようなウェブページ閲覧履歴をもつ
か、またはその逆の相関関係等を把握することができる
点にも特徴がある。これらは「場の特徴情報」として蓄
積されている本人及び事物情報において初めて実現され
るものである。勿論、顧客本人や店舗本人が公開を望ま
ず、どこまでも情報を秘匿したいのであれば、そのよう
に設定しておけば良いだけのことである。しかしなが
ら、本発明では顧客や店舗の特徴情報を公開ないし当事
者間で開示することにより著しく高い利便性を両者に提
供することができる。
【0172】ネット上の店舗等は当然より多くの顧客の
目に触れてもらいたいという欲求をもっているので、店
舗や該店舗の商品等に係る特徴情報を公開や発信するこ
とを特に厭わないことが想定されるので、顧客はサーチ
エンジン等を利用して、自己や自己が希求する特徴情報
に近い店舗や商品を検索や探索することができてもよ
く、このようにして検索された店舗を訪れている顧客
は、該店舗やその商品の特徴情報と自己の特徴情報との
比較結果等を、適宜表示ボックス等を確認することによ
り購入の検討をすることができてもよい。
【0173】ある顧客が過去に該店舗を訪れたことのな
い始めての顧客であったとしても、該顧客が自己の特徴
情報を開示することで、店舗はよりフィットした商品等
を推奨しやすくなる。該本人の特徴情報が本人の情報端
末に装備された情報受発信プログラムにより発信されて
いる場合には、該業者はこれをウェブサーバに装備され
た情報受発信プログラムにより受信することができても
よいので、該業者は特徴情報のマッチングの程度が高い
商品やサービスを選別して該本人に紹介することが可能
となり、販売促進につなげることができる。
【0174】店舗はこのようにして販売促進が掛けられ
ると判断すれば、このように特徴情報を開示してくれる
顧客に対してディスカウント等のプレミアムを提供して
もよい。さらに、RFMにおける購買頻度や金額の多い
顧客であることがわかれば、VIPとして更なるディス
カウントレートやメンバーシップへの勧誘等、該店舗は
更なる販促を掛けることが可能であり、リアルな店舗と
同様な接客や販促活動を行うことができる。これらは当
事者モードでの開示でよいがこれに限定される必要はな
い。
【0175】さらに前記顧客が自己の特徴情報を公開し
ている場合は、店舗の側が希求する特徴情報に近い顧客
を探索してもよい。本人及び事物情報管理センター等の
所定機関における公開情報から検索してもよいし、プッ
シュ技術を利用したアプローチでこれらの顧客に接近す
ることができてもよい。店舗にとってみれば、極めて購
買確度の高い顧客にめぐり合える可能性が高まり、顧客
の側でも掘り出し物の商品や店舗と出会える可能性が高
まる。
【0176】広告は元来、より多くの潜在顧客に店舗や
商品等を訴求するために掲示されるものである。ところ
で従来の広告はウェブページと同様にある顧客に訪れて
もらうか閲覧されるのを待っているものであったが、こ
れに特徴情報、とりわけどのような特徴情報をもった顧
客に閲覧してもらいたいかを盛り込んだ特徴情報を設定
することによって、特徴情報が近接する顧客がアクセス
しやすくなったり、該種類の顧客へのアプローチが容易
となったりする。該種類の顧客がサーチエンジン等を利
用した場合には、該広告ページが検索される可能性が著
しく高まる。また該顧客がネットサーフィンをしている
セッションの間、プッシュ的なメカニズムをもつ広告の
場合には、その表示ウインドウが該顧客を訪れる可能性
が著しく高まるわけである。これらは特徴情報の公開モ
ードに基づくことができる。
【0177】あるユーザがあるウェブサイトを閲覧した
際にも、相互に特徴情報が影響を及ぼしあって相互の特
徴情報に変化をもたらすことができる。(また、そのよ
うにしなくてもよい。)その際、閲覧滞在時間や実際に
買い物をしたか否か等の条件を比重情報として導入する
ことが可能であり、決済までをおこなったロイヤリティ
の高いユーザの特徴情報は該ウェブサイトにとって有用
であり貴重でもあって、該ユーザと類似の特徴情報をも
つユーザが潜在顧客であるとすれば、そのような特徴情
報をもつユーザが訪れやすいウェブサイトへと変貌を遂
げることは該ウェブサイトにとって有益である。一方、
ユーザの立場でもみずからが商品を購入等したウェブサ
イトは他の諸サイトに比べて意義深いサイトであるとす
れば、類似の他のサイトとの出会いをしやすくするため
に、該ウェブサイトの特徴情報をみずからのそれへと取
り込んでおくことは有益である。勿論、情報比重を設定
して置くことはできてもよいし、変化を拒むことも本人
の自由である。
【0178】ページビュー(閲覧)情報は本人の嗜好を
表現する重要な情報である。従って、商品等の事物が複
数のユーザに購入された場合、該事物の特徴情報が該複
数ユーザの特徴情報によって影響を受けることもできて
もよい。この場合、該事物の特徴情報にページビュー属
性による情報フィールドが追加されていてもよく、その
後のユーザによる購入の度毎にこれらの情報フィールド
における比重係数等を考慮した加算がなされていくこと
で、該事物の特徴情報は進化を遂げることができる。一
方、ユーザの特徴情報にも事物の特徴情報が追加されて
行ってもよく、その後は新しい事物を購入等する度に比
重係数等を考慮した加算が行われていけばよいことは商
品の場合と同様である。
【0179】人の特徴情報と事物の特徴情報とはおのず
から出自が異なるが、上記のような相互浸透を果たすこ
とで相互に進化することができ、共通項の多い特徴情報
となっていく。このようにして、本人及び事物情報が
「場」の特徴情報として蓄積されていくことになり、よ
り高度な照合や比較、演算等が可能になって行くことに
なる。
【0180】前記本人及び事物情報管理システム1に
は、商品あるいはサービス等を本人が購入、借用、申
請、加入、登録、使用、所有等利用する際に結ばれる決
済情報や関連する商品管理情報等が把握されているの
で、こららに基づいて、前記満足度評価や人気投票とは
別に、該本人が購入や利用した結果、どのような満足や
不満を抱いたかを本人及び事物情報管理センター等の所
定機関に連絡することが可能であり、該ユーザが確かに
該商品やサービスのユーザであることが該所定機関で確
実に把握された状態で、該所定機関は消費者保護の一躍
を担うことができてもよい。その他にも、商品配送や決
済上のトラブル等の情報を受け付けたり、証明書情報等
を提供したりすることでオンブズマンのように振舞うこ
ともできてもよい。
【0181】著しい迷惑行為や犯罪行為があった場合に
は、そのような行為の主体である本人の特徴情報にその
如く情報を追加したり、該本人に対して一定期間に渡り
本人及び事物情報管理センター等の所定機関における一
切のサービスの提供を停止したりするなどの制裁を、少
なくとも技術的には加えることができてもよいが、これ
らには文化社会的な通念や当局の方針に基づく良識ある
対処が望まれる。本人に関係する全てのネット上のサー
ビスが一定期間遮断されることは、本人確認を経てネッ
ト上に出て行くことのできない状況でもあり、サイバー
世界での市民権を喪失しているという状況であって、リ
アル世界の刑務所に服役して世間から隔絶されている受
刑者に比することができる。
【0182】ネット上のウェブサイトやウェブページ、
ハイパーリンクが施された文字情報や画像情報、バナー
やロゴマーク、ダウンロード用ファイル、商品やサービ
ス等諸事物が真正なそれらであることを確認または認証
するに際して、諸事物そのものの認証とともにその提供
者あるいは所有者たる本人それ自身の認証を同時にまた
は同じ端末画面やウインドウ枠等で重層的に表示、参
照、確認等することができることにより、該ウェブサイ
ト等を初めて閲覧するユーザ等に信頼感を与えることが
可能となり、信頼の輪的な信頼形成モデルが実現するこ
とになる。
【0183】事物や本人の認証情報に連なる他の事物や
本人の認証情報またはそれらが本人や本事物の認証情報
や諸情報を認証または信頼しているという結果情報等を
同時にまたは同じ端末画面やウインドウ枠等で重層的に
表示、参照、確認等することができることにより、該事
物や本人に初めて出会うユーザ等に信頼感を与えること
が可能となり、信頼の輪的な信頼形成モデルが実現する
ことになる。
【0184】このようにして、より多くの信頼できる他
者や知人等からも信頼されているという信頼関係の集積
度合いに応じて信頼性が高められるという信頼の輪的な
信頼形成モデルを実現できることになる。一般ユーザ
は、どのような有名人や有名企業が該事物やウェブサイ
ト等を信頼しているかを信頼することができるからであ
る。
【0185】このような信頼の輪的な信頼形成モデルに
支えられた情報において、もしも意図的な改竄や虚偽の
記載が判明した場合には、信頼の輪を形成する各位の認
証や信頼を失い、延いては市場における信認を喪失する
ばかりでなく、社会通念上適切であるとされる場合に
は、このような犯罪性の履歴が少なくとも一定の期間に
亘って消去できない特徴情報として蓄積されていること
ができてもよく、あらたな信用を獲得することが妨げら
れうるために、そのような意図的な虚偽の記載を行わな
いという自生的な倫理秩序の確立を促進することができ
てもよい。
【0186】顧客によってネット上やリアルな店舗で商
品が購入されるたびに、該商品の売上状況を本人及び事
物情報管理センター等の所定機関は常時モニターしてい
ることができ、供給者側が情報発信を妨げるのでない限
り、リアルタイムな売上状況を発信することができても
よい。ユーザは商品を検索することにより市場における
ホットな売れ行き動向を検索することが可能となる。も
し一般のサーチエンジンがこのようなある商品に関する
売れ行き情報のようにこれまでにない検索情報の利用や
表示がサポートされていない場合には、前記本人及び事
物情報管理システムの独自のサーチエンジンにおいて特
殊な特徴情報に基づく検索や結果情報の表示等がサポー
トされていてもよい。
【0187】これらの売れ行き情報と本人情報やその特
徴情報を組み合わせれば、例えば独身女性の化粧品に係
る月間支出額や家庭婦人の月間衣服費の平均値、標準偏
差、正規分布等の状況等を把握することは容易であり、
その他の情報、例えば居住地情報を複合的に加味した地
域性の傾向を捉えた統計情報等、様々な用途の情報を生
成することができてもよい。これらは、利用者である顧
客本人や供給者である企業本人が情報を秘匿するのでな
ければ、第三の商業者がアクセスすることの可能な情報
となる。
【0188】ユーザがある商品を購入する際には複数の
商品を比較検討するのが通常であるが、これまでのオン
ライン検索では該商品のジャンルに含まれる複数の商品
とそれらを販売する複数の店舗とが無秩序に混在して検
索されてしまう。結果として同一商品が販売店毎に何回
も出てきたり、いたずらに検索件数が多くなったりする
ことにより、肝心の商品比較が思うように行えないこと
がある。本人及び事物情報8を利用することで、ユーザ
はまず事物である商品のみを検索し比較することが可能
であり、目当ての商品を見極めた時点で該事物の供給者
たる販売店を見出して、どこの販売店から購入するかを
検討するような秩序だった検索や検討が可能となる。
【0189】しかも販売店を検索する場合には、特定の
登録されたサイトのみを表示する従来の作法とは異な
り、市場におけるあらゆる販売店を検索することを効率
的に行うことが可能となる。
【0190】このようにして、本人の嗜好や条件設定の
特徴に基づいた“バーチャルな”バーチャルモール空間
や“仮想的な“仮想マーケットプレイス等を構成するこ
とができてもよい。この場合、もし一般のサーチエンジ
ンがこのような作法による検索やその検索結果の情報表
示をサポートしていない場合には、前記本人及び事物情
報管理システム1の独自のサーチエンジンにおいて該作
法による検索やその結果情報の表示等がサポートされて
いてもよい。
【0191】同様にして、本人の嗜好に合わせたB2B
のマーケットプレイス等が簡易的に構築されることもで
きてもよい。本人及び事物情報8を利用すれば、例えば
法人である本人が入手したい部品や製品を市場において
残らず検索することができ、それぞれの使用実績や価
格、支払条件等の情報を入手することで、効率的に仕入
れ交渉等を始めることができてもよいとともに、新しく
検索された業者が所定の条件を満たせば一定のメンバー
シップ制度をもつマーケットプレイスにも参加できるよ
うなメカニズムを整えておくことができてもよい。この
場合、固定的なメンバーシップをもったマーケットプレ
イスとは異なり、新製品や新たな参入者も絶えず参画で
きることにより、選択肢を絶えず最大限確保できること
を特徴としたマーケットプレイスが実現できることにな
る。また、利用者本人の要求する条件を詳細にカスタマ
イズ設定できることで、利用者本人のみが最も効率的に
利用できることを特徴とした個別のマーケットプレイス
が実現できることになる。これらの場合、該新規参画者
に関する与信情報、品質管理や信頼性、市場シェアや実
績等に係る情報を本人及び事物情報管理センター等の所
定機関やその他の特定業者を通じて調査や入手する環境
が整っておれば、供給者と利用者の間で新たな取引を安
心して開始することができることになる。
【0192】前記本人及び事物情報8は、あるデジタル
コンテンツが、複数の著作者による複数のデジタルパー
ツを含んでいる場合にも、該デジタルコンテンツの著作
者は複数のデジタルパーツの利用契約を結び、該デジタ
ルコンテンツにもとづく収益の一定割合等を対価として
各著作者に還元するような契約管理や報酬計算、あるい
は瑕疵の場合の責任関係等を合理的に管理することがで
きてもよい。この場合、それぞれの公開識別子によって
著作者に係る管理がなされ、当事者が情報の開示を妨げ
るものでなければ、デジタルパーツ提供者はどのような
デジタルコンテンツに採用されているかを不特定多数の
他者に検索されることができてもよいことによって対外
的に情報発信できることになり、通常は裏方である彼ら
がその知名度を上げたり、コストを掛けずに小売りに参
入したりできるという宣伝効果や販促効果をもたらすこ
とができてもよい。
【0193】該デジタルコンテンツはその特徴情報の初
期値として自らが登録するもの以外にも、複数のデジタ
ルパーツそのものやその提供者の特徴情報の集積値を取
り込んでおくこともできてもよい。また、同様にリアル
世界のパーツやコンポーネント等の事物ないし協力会社
や下請け業者等の本人についても同じことが言える。前
記本人及び事物情報8は、ある情報コンテンツがどのよ
うなソース情報をもとに製作されたものであるかを示す
ことができてもよい。その際、情報コンテンツには執筆
者が供給者として登録されることになるが、彼がさらに
別の情報源を持つ場合でこれを秘匿しないのであればこ
れらをも示すことができ、該執筆者は利用者としても登
録されることになるが、究極の供給者である情報ソース
にまで遡ることができる。また、該執筆者を検索するこ
とにより、他にどのような情報コンテンツを提供してい
るかの傾向や特徴を把握することもできてもよい。
【0194】前記本人及び事物情報8は、個々の情報が
特徴情報を持ちながら重層的に連結されているが、この
ような複数の層にまたがる複数の情報の全体がある特徴
情報を構成してもいる。したがって、例えばあるユーザ
が検索する特徴情報をより高い精度で満たすウェブサイ
トがそのリンク情報を含めて複数にわたる場合には、リ
ンクされている複数のウェブサイトやその先に更にリン
クされるウェブサイト等のセットを検索して見出すこと
ができてもよい。もし一般のサーチエンジンが該特徴情
報による検索やその検索結果のテキスト的またはビジュ
アルな樹形図構造(木構造)関係等の情報表示がサポー
トされていない場合には、前記本人及び事物情報管理シ
ステム1の独自のサーチエンジンにおいて該特徴情報に
よる検索やビジュアルな結果情報の表示がサポートされ
ていてもよい。
【0195】前記情報受発信プログラム12bは、本人
がネット上において遭遇するあらゆる対象、例えば、電
子メールやオンラインチャットの交信相手や、電子商取
引上の店舗やダイレクトメール業者、ヤフーなどの検索
サイト及びサーチエンジン提供業者等に対して、前記本
人及び事物情報8に含まれる著作権等識別情報17を選
択的、段階的あるいは効率的に発信、読み取り、受信あ
るいは交信等したり、あるいは、嗜好及び特徴情報のマ
ッチング度合いの大きい相手や事物を検索しやすくした
り、相手からのアクセスを受け入れて交信し、あるいは
対話したり、複数の相手との交流を深めたり促進したり
すること(バーチャル・コミュニティ)を支援するプロ
グラム環境でもある。前記本人及び事物情報8としての
本人嗜好及び特徴情報や事物特徴情報とその情報受発信
プログラム12bにより、本人及び事物情報管理センタ
ー等の所定機関を介して、あるいはピア・トゥ・ピアに
本人同士達の間で、バーチャルな世界における似たもの
同士の友達や恋人探索等、例えば本人が情報を開示した
り他者からのアクセスを許容したりする場合には、生年
月日や血液型に基づく検索や、それを応用した星占い等
を利用した検索や探索等もできてもよい。これら電子メ
ール、オンライチャット、サーチエンジン等のプログラ
ム環境が情報受発信プログラムとインタフェースが取れ
ておれば上記サービスを直ちに実現できるし、もしそう
でない場合は、該プログラムに対応したそれらの環境を
採用すればよい。
【0196】前記の場合、ユーザの手元の端末における
前記情報受発信プログラム12bを設定しておくだけ
で、本人及び事物情報管理センター等の所定機関の管理
サーバ2等に整合的な情報が蓄積されるところとなり、
該機関と連携を持つダイレクトメールサービス等の情報
提供サービスが無料である場合には直ちに該サービスを
受けることが可能となる。もし該サービスが有料である
場合には、若干のサンプル情報や該サービスの利用案内
を届けること等もできてもよい。
【0197】その結果、届いた情報の数が多すぎる場合
は、該ユーザは同じく手元で情報マッチングの度合いを
強めるか絞ればよいわけであり、もっと広範囲な情報が
欲しいのであれば逆に弱めるがゆるめればよい。また、
情報の範囲が本人の嗜好と微妙にずれているような場合
には、該嗜好及び特徴情報を項目ごとに手入力で修正す
ればよい。いずれにしても、該ユーザが手元で設定した
条件に従って、本人及び事物情報管理センター等の所定
機関を経由するかあるいは直接に情報を発信したり検索
したりして、不特定多数の情報提供サイトから本人の嗜
好及び特徴に合致したサイトのサービスに浴することが
できてもよい。従って、思っても見なかった掘り出し物
サイトからの情報が飛び込んでくることもありうる。
【0198】一方で、マッチング度合いを広く取った場
合には、情報の洪水になることもありうるわけで、どこ
までも度合い調節が必要である。この場合、情報氾濫や
スパムメール等の迷惑情報に対する本人及び事物情報管
理センター等の所定機関による監視や警告サービスもで
きてもよい。
【0199】該度合い調節には定量的な数値情報(例え
ば情報近似の度合いを表現したパーセンテイジ表現のマ
ッチング係数)、統計的なグラフやチャートを利用して
選択範囲を設定することや、サービスサイトの国籍や地
域、ジャンルやその他前記本人及び事物特徴情報に採用
されている、あるいはサーチエンジン等でキーワードや
カテゴリー等として採用されている諸項目等を援用した
カテゴリーベースの制約条件の設定等ができてもよい。
【0200】前記情報受発信プログラム12bは、本人
の選択に基づいて、嗜好及び特徴情報の発信や相手の読
み取りを制限したり、発信や読み取りの程度や段階を設
定したり、更には、手入力等で情報を追加あるいは変更
したりすることで、より精度の高い嗜好及び特徴情報を
蓄積したり、あるいは発信したり、開示したり、読み取
られたりすることができる。この場合、自動入力されて
いる特徴情報と手動的に入力される特徴情報の間で比重
を設定することができてもよいし、自動入力の結果と手
動入力の結果とを相互に表示変化することができてもよ
い。すなわち、自動入力の結果を手動入力の画面に翻訳
すればどのように見えるか、あるいはその逆はどうか、
といった表示変換である。
【0201】また、前記情報受発信プログラム12bが
該情報を発信、読み取りあるいは受信するに際しては、
交信する相手により、要求される、あるいは受け入れら
れる情報の仕様、例えば情報の書式やデータ形式、項
目、範囲、程度、段階等や表現・表示形態等が異なる可
能性があるために、これらに対応して書式やデータ形式
等を変換し、コンピュータが理解できる形式で互換性を
実現することができてもよく、発信者及び受信者が相手
と嗜好及び特徴情報を容易に交信することができる。
【0202】前記情報参照加工プログラム12aは、該
著作権等識別情報17に商品ジャンルや作品ID、著作
者、供給者等の情報が各供給業者や業界・業態により異
なった仕様で記述されている可能性があるために、ある
いは本人が理解しやすいと思う形態が他者には必ずしも
理解しやすいとは限らないという事実を踏まえて、個別
に嗜好及び特徴情報の表示や表現の形態が異なっている
可能性があるために、これらを統一的な規格や規則性に
基づいて翻訳しなおすことで、あるいは他者からの嗜好
及び特長情報を該本人が理解しやすいものとして設定し
ている表示形式に変換することで、該嗜好及び特徴情報
の内容や利用範囲を著しく拡大することができる。
【0203】また、該ウェブサイトやウェブページ等に
おいて該ユーザの特徴情報にマッチングする程度の高い
ページや商品アイテム、バナー広告や商品等の広告ペー
ジそのもの等を繰り上げ表示したり並べ替えたり引用し
たりして、ボックスやウインドウ等を用いて該ユーザの
閲覧ページや端末画面の一角等に表示してもよい。この
場合の表示には、点滅(ブリンク)させたり、音声を出
したり、画面上で拡大したり、ユーザの視野、例えば画
面のカーソルに近い位置にポップアップ表示させる等
の、何らかの強調効果を持たせたりしてもよい。また、
前記本人及び事物情報管理システム1には、商品やサー
ビス等の諸事物のユーザプロフィールが把握されている
ために、該プロフィールに属するあるいは近い属性をも
ったクライアントが該サイトを訪れたことが検知された
場合は、そのようなユーザの嗜好性に近い商品やサービ
ス等を優先的に推薦することもできてもよい。また、該
サイトを訪れたあるクライアントがネット上で購買頻度
が高かったり、支出金額が多かったりなどの特徴を持っ
ているとして、これのような情報発信を妨げていないと
すれば、該サイトは該クライアントをVIPとして様々
な特典を用意してでも販売を促進するかも知れない。こ
のようにして該本人及び事物情報8は業者の営業上ある
いは経営上の戦略や戦術にも利用することができてもよ
い。これらは情報受発信プログラム12bとウェブサイ
トのエージェントプログラム等の連携により実現するこ
とができてもよい。
【0204】本人が本人及び事物情報の発信を妨げない
場合には、情報受発信プログラム12bを介して、本人
が以前に購入した同じジャンルの商品型式等の事物情報
8bを店舗が認識することができ、本人の嗜好を瞬時に
検知ないし推論して、それに近い商品等を繰り上げて並
べ替え、本人の視野に入りやすくするような工夫ができ
てもよい。これらは全く初めて該ウェブサイトを訪れた
顧客に対しても実現されるものであって、これまでは電
子商取引等の同一ウェブサイト内におけるクロスセル
(類似や関連する商品を複合的に販売すること)でしか
なかったものが、このようにして市場的な次元における
クロスセルが実現されることになる。
【0205】前記本人及び事物情報管理システム1は、
クッキーインタフェースを備えていてもよい。クッキー
では、例えばユーザがショッピングサイトにおいて購入
の為に選択してショッピングカートに加えた商品を覚え
させ、決済時に一括集計ができる。この場合、クッキー
インタフェースは該クッキーファイルとして蓄積されて
いる商品情報からそれらに付随している著作権等識別情
報17を読み込んで、購入アイテムの識別子として本人
特徴情報に追加、集計させるものである。但し、これら
のメカニズムは該ウェブページが前記情報受発信プログ
ラム12bや情報参照加工プログラム12aに対応して
いない場合に利用されるのであって、直接該ウェブペー
ジにおける商品購入等に係るアクセスログや電子的な帳
票等の情報が開示され、これを参照してユーザの特徴情
報に取り込むことができる方が望ましい。
【0206】また、例えば、ウェブサイトはユーザが参
照したページやその滞在時間等をクッキーに書き込んで
おくことができるが、該閲覧ページに特徴情報が付随し
ている場合には、同様にクッキー情報に記述された閲覧
時間等を比重係数として利用した特徴情報を該ユーザの
特徴情報として追加していくことができてもよいが、該
ウェブサイトがアクセスログの情報を情報参照加工プロ
グラム12aに対して開示し、ユーザの特徴情報を直接
追加できる方が望ましい。また逆に、ユーザがあるペー
ジを閲覧している際に、該ユーザの特徴情報を比重係数
に応じた程度において該ページの特徴情報へと追加する
ことができてもよい。
【0207】さらに、検索エンジンにおいてもユーザが
検索したページやページ数等をクッキーに書き込んでお
くことができる。本人特徴情報はこのようなクッキーに
よるページ単位の嗜好情報を統計的等の形態で取り込ん
でも良い。その際には、クッキーのテキストファイルと
該当する閲覧ページのページ単位の特徴情報が参照でき
ればよい。しかし、このようなページ閲覧情報に関して
も、情報参照加工プログラム12aにより直接にページ
等の特徴情報を参照してユーザの特徴情報に追加できる
のが望ましい。
【0208】さらに、前記情報受発信プログラム12b
は、交信相手の分身情報を受信して本人の端末画面に表
示したり、自分の分身情報を交信相手の端末画面に表示
したりする機能をもっていてもよく、その形態は、例え
ば、人が直感的あるいは視覚的に理解しやすいバーチャ
ルアイドル、キャラクターやペット、アイコン(象形)
やアニメーション、チャートやグラフ等のようなもので
もよく、色彩や形状、意匠デザイン等を工夫して、該本
人の前記情報受発信プログラム12bの一部を構成して
もよい。
【0209】このようにして、より直感的で人間味のあ
る交流が可能となる。このような表示はブラウザやメー
ルソフト、インスタントメッセンジャーその他のソフト
ウエアの機能を拡張したり、プラグインプログラムやエ
ージェントプログラム等を追加したりすることで実現す
ることができ、該情報受発信プログラムによるサービス
やメカニズムがアクティブに動作していることの宣言
(表示)にもなっている。
【0210】本人がネット上において交信相手の画面に
表示される分身アイテムを選択乃至生成するツールとし
ては、多数のデータの選択や組み合わせにより該分身ア
イテムを生成するものが考えられる。例えば、表示の基
本型(背景)を写真・はがきや切手・名刺・子供用の遊
戯カード等の形態から選択し、その上に人・動物・もの
・図柄・絵柄・風景等の基本分身アイテム(本体)を、
例えば写真、イラストやキャラクター、アニメーション
や絵画等のグラフィクスデータの中から該本人の嗜好に
従って選択したのちに、更に好きな色や形状等のバリエ
ーションや属性を選択乃至設定してもよい。尚、基本型
を選択せずに、分身アイテムを直に利用してもよい。
【0211】このような遊戯性のあるカード形式の表示
は、同時に該ユーザを認証する電子証明書の機能を兼ね
ても良い。該カード表示の裏面が電子証明書であった
り、該カード表示にダブルクリック等の操作を加えて電
子証明書が表示されたりしてもよい。該分身アイテムの
プロパティ(におけるプロパティ概念)の一部を構成し
ていてもよい。
【0212】このようにして生成した分身アイテムをネ
ット上における自分の分身として活用することができて
もよい。人の分身アイテムであった場合には、例えば、
ビジネス、ショッピング等外出、スポーツやレジャー、
冠婚葬祭、普段着、寝具等の各シチュエーション向けの
服装を選択して、その色や形状を多数の選択肢から着せ
替え人形の感覚で選んでも良い。いくつかのタイプを予
め登録しておいてもよく、適宜に変更や追加を加えても
よい。また、設定によってはアニメーションや動画のよ
うに動作したり、表情を変えたり、音声等を発したりで
きる分身アイテムとしてもよい。さらに、これらの分身
アイテムとともに、該情報の発信者本人の嗜好及び特徴
情報をチャートやグラフその他の方法で直感的にあるい
は抽象的に表現するような簡易グラフィクスを添えて表
示しても良い。コンピュータが理解しさえすればよい場
合は、このような表示上の工夫は不要であるが、人を相
手にする場合には、これらの表示により相手の理解が促
進され、対話や交信を円滑に、ゲーム感覚で楽しく行う
ことができることでエンターテイメント効果や交信相手
にとっての認知効果を高めることができる。
【0213】前記分身アイテムで、例えば人を選んだ場
合、顔(表情)の部分には自分の写真を利用し、体部分
はイラストを選んでも良い。また、複数登録したシチュ
エーションタイプで、例えばビジネス用では、スーツや
ネクタイを毎日変えるようなことをしてもよい。そのよ
うな自分の分身を例えば、名刺の形状で表示し、自分が
これから送ろうとしている電子メールに貼り付けて署名
代わりとすることができるし(簡易的な電子署名)、加
えて該名刺の裏面が該ユーザの電子証明書であったり、
該名刺にダブルクリック等操作を施して電子証明書を表
示できたりするようなメカニズムにより該名刺状の本人
に係る分身アイテムの信頼性を高めることができるわけ
で、セールスマン等が会社や自己アピールの手段として
これを用いても良い。受信者が該電子メールを開いた時
点で、自分の分身が「こんにちは」と、お辞儀をして挨
拶をするなどの設定がなされていてもよい。
【0214】ペットの趣味の人は、該ペットを連れて表
象されても良いし、音楽や読書の趣味の人はヘッドフォ
ンのような機器アイテムや書籍アイテムで本人の趣味を
表象しても良い。ダンスやエアロビクスをする人は分身
アイテムにダンスやエアロビクスをさせてもよい。ゴル
フが趣味の場合は、スイングを一振りして挨拶に代えて
もよい。
【0215】また、前記分身アイテムを切手の形態で該
電子メールに貼り付けてもよい。友達にこれを送る場
合、例えば今日は少し気分が乗らないので、切手の背景
色やそこに描かれている分身アイテム(例えば自分の顔
写真)を暗くしたり、服装を暗くするなどの工夫によ
り、相手に感情を伝えることもできてもよい。何か楽し
いことがあった時には、笑った顔の自分が映っていても
良いし、明るい暖色系の服装を着せても良い。逆に本人
の気分が塞ぎこんでいるからこそ、明るい色の服装を自
分の分身には着用させたいかも知れない。また、人の喜
怒哀楽の状況により、謝意やお詫び、怒りや悲しみ等の
感情を表現したり伝えたりしたい等、に応じて該分身ア
イテムに変更を加えたりしても良い。またはがき状の電
子メールと自分の分身アイテムを含む切手の添付によ
り、ネット上によいてリアルな郵便を体験することがで
きる。いずれにしても、これらの分身アイテムは自分の
感情等の表現手段として用いることができると同時に、
本人嗜好及び特徴情報並びに情報受発信プログラムなど
によるサービスが動作中であることを確認できたり通知
できたりしていることになる。
【0216】本人が過去に購入し現在使用している服装
があった場合、例えば衣料品店舗等の商品アイテムの著
作権等識別情報17に照らし合わせて、色やサイズ等の
属性情報を相続した同様のデータを集めたライブラリー
を選択したり作成したりして本人及び事物情報として登
録しておくことができてもよく、該本人アイテムに該服
装を着用させることもできてもよい。普段、気にいった
衣服を着用して外出を行うように、気にいった衣服を自
分の分身たるアイテムに着用させてネットサーフィンに
出かけることができるというわけである。また、このよ
うな本人の分身アイテムは、ネットサーフィンのセッシ
ョン中、本人や閲覧先のウェブサイトの情報端末等にお
いて常駐的あるいは適宜に表示されていてもよい。
【0217】服装情報等も分身アイテム生成や登録の際
に自動的に選択乃至作成することができてもよい。たと
えば、過去にネット上で購入した衣服が該分身アイテム
ないし本人及び事物情報管理システムと互換性をもたせ
た衣服の商品オブジェクトであれば、本人の選択オブジ
ェクトライブラリーの中に自動的に本人及び事物情報8
として収納されいつでも選択ができるようになっている
ことが可能であり、街頭の店頭で購入した衣服の場合に
も前記著作権等識別情報17に基づいて該オブジェクト
を検索し入手して本人のライブラリーに本人及び事物情
報8として自動的に収納しておくことができてもよい。
【0218】そのほか、分身アイテムのアクセサリーと
して代議士や弁護士等の資格を象徴するバッジのような
シンボルアイテムを追加しても良い。また、医師や薬剤
師等は白衣を着用するかも知れないし、店員や社員等は
制服を着用するかもしれない。これらもそれぞれの職業
を表象するアイテムであると言える。まったく該当する
オブジェクトが無い場合は、ライブラリーの中から近似
するものを選択することもできる。この場合、実際の資
格を認定する機関等が存在する場合には、該機関からの
正式な認定を受けた本人であることを本人及び事物情報
に記述することができ、このような正式な資格者である
ことを表示するシンボルアイテムとしてもよい。勿論、
該機関から資格の認定を受けていない者が虚偽の記述を
できないように、該資格認定機関と本人及び事物情報セ
ンター等の所定機関が情報交換を行うことによって、本
人及び事物情報の記述を絶えず監視することも可能であ
る。
【0219】このようにして、該分身アイテムはそのよ
うな本人の好みの服装や装飾を着用することができるこ
とにより、本人の嗜好性をより体現することができるよ
うになる。たとえば、好みの衣服を着て、たとえばジャ
ケットを販売するネットショップを訪れる場合に、ある
色とサイズのジャケットを選択したとする。本人の分身
アイテムには身長、体重、胸囲等を設定しておくことが
可能であり、またショップサイトに展示されている商品
オブジェクトが該分身アイテムとの互換性を持つことが
できてもよいので、本人の端末画面に本人の分身アイテ
ムを表示して、リアルなショップにおけるミラーの前で
試着をするように、着せ替え人形よろしく仮想的に試着
シミュレーションを楽しむことができる。本人がお気に
入りで着用しているスラックスと探し出された該ジャケ
ットが色合い的に合うものかどうか、着用した雰囲気は
どうかというような試着シミュレーションができてもよ
い。
【0220】また、例えば眼鏡のシミュレーションでは
全身の分身アイテムよりは、顔の部分を拡大した分身ア
イテムで良いし、ブローチのシミュレーションでは上半
身だけの分身アイテムが望ましいかも知れない。このよ
うに分身アイテム自体もTPOに応じた拡大や縮小、あ
るいは変更が可能であってもよい。
【0221】ユーザがこれからネット上のネットサーフ
ィンやネットショッピングに出かけ、ネット上のショッ
ピングやウェブサイト閲覧、あるいはウェブ検索や探索
等を行う場合、遠隔地の端末の前に座っているアベック
や単身赴任の夫とその家族、あるいはグループ等がペア
や集団でネット上の買い物等に一緒に出かけるといった
ことができてもよい。
【0222】例えば、恋人同士がインスタントメッセン
ジャーや携帯電話等で会話をして、これから電子ショッ
ピングに出かけようと話し合ったとする。一方のユーザ
がウェブサイトやエージェントプログラムに対する制御
や命令セットの電子的トークンをファイルとして生成
し、これに対して自分が利用者として登録すると同時に
他方のユーザにも利用者として登録させるメカニズムに
より、エージェントプログラムとウェブサイトに対して
ペアである旨を宣言することができる。二人は情報受発
信プログラムを介して情報の交換を行うことができるこ
とに加えて、任意のウェブページにペアで訪れることに
より該ウェブページとも情報交換ができてもよく、ウェ
ブサイトやユーザは適宜にエージェントプログラムを介
して、ファイルに記述された制御や命令を実行させるこ
とができてもよい。
【0223】例えば一方が選択したウェブページやその
URL及び画面におけるカーソルの座標情報等を適宜に
モニターするようにエージェントプログラム等に対して
命令することで、一方が閲覧しているウェブページと同
じウェブページ等へ他方を誘導することができてもよ
い。あるいは、二人の端末画面の両方に二人の分身アイ
テムが並列して表示されていてもよいし、彼の端末画面
に表示されたページにおけるカーソルの位置と同等の位
置に、前項記載の彼の分身たるアイテムが彼女の端末画
面において表示され、同様に彼女の端末画面のページに
おけるカーソルの位置と同等の位置に彼女の分身アイテ
ムが彼の端末画面において表示されても良い。このよう
にして、両者が同じページの同じ個所を視野に収めるこ
とができてもよい。
【0224】同時にお互いは、インスタントメッセンジ
ャーや携帯電話機等を利用して会話や相談をしながら該
買い物をすすめることができる。その際、彼の端末画面
には彼女の分身が表示されており、彼女の画面にも同様
に彼の分身が表示されていることによって、アベックで
ある該ペアは、ネット上においてリアルなデート感覚で
ショッピングを楽しむことができてもよい(バーチャル
デート)。二人が好みの衣服を着て、たとえばジャケッ
トを販売するネットショップを訪れるような場合には、
彼が彼女にいろいろな種類のジャケットを選んでもらい
ながら先の試着シミュレーションを二人で相談しながら
おこなうことができてもよい。このようにして、バーチ
ャルなデートを兼ねたショッピングにリアルさを増し加
えることができてもよい。この際、該ショップの店員の
分身アイテムが両者の端末画面に表示され、動作してい
てもよい。
【0225】このような表示はペアであると宣言された
該二人の端末画面のみにおいて実現されるものであっ
て、同じウェブサイトを閲覧している不特定多数の他者
の端末画面には表示されない。グループの場合も、若干
複雑にはなるが同様のメカニズムを利用して、集団での
ネットショッピングやゲーム、検索等を楽しむことがで
きてもよい。該セッションが切られた後にも、該命令セ
ットの電子トークンはファイルの形式でユーザの端末等
に蓄積しておくことができ、再利用することが可能であ
り、アベックの二人はいつでも好きなときにバーチャル
デートに出かけることができるようなメカニズムが備え
られていてもよい。
【0226】次に、本実施の形態の動作について概略的
に説明する。ここで、前記管理サーバ2にはパーソナル
コンピュータ4が接続されるものとして説明する。な
お、WWWブラウザ等のアクセス手段から始まる等の公
知の動作態様は割愛する。
【0227】また、パーソナルコンピュータ4の表示装
置に表示される項目を選択、あるいは入力する手順につ
いて等の公知の動作態様は割愛する。また、本人に係る
電子認証等についての公知の動作態様は割愛し、真正な
本人であるクライアントが行う動作のプロセスについて
説明する。
【0228】図12に示すように、まず、パーソナルコ
ンピュータ4を使用するユーザが本実施の形態の本人及
び事物情報管理システム1を新規で利用する場合、新規
登録が必要になる。
【0229】暗号化された通信手段によって安全に確保
されたウェブページを閲覧している状態で該テンプレー
トに入力をすすめ、該ウエブサーバをもつ認証センター
と該クライアントが同時に本人及び事物情報8を格納し
たテンプレート9を暗号化して記憶し、登録作業を終了
する形態について説明する。この場合、該セッションに
ログオンするためにも、何らかの原初的な本人認証が行
われているはずであり、真正な本人である可能性が高い
と想定されている。
【0230】ユーザが本発明の本人及び事物情報管理シ
ステム1を利用する場合において、本人及び事物情報8
を登録する場合、暗号化技術により通信回線を安全に確
保した通信網3に適宜に接続されている少なくとも1つ
以上の電子認証局や本人及び事物情報管理センター等の
所定機関の管理サーバ2にアクセスして、ユーザのパー
ソナルコンピュータ4の画面において該管理サーバの本
人及び事物情報テンプレートの入力画面を閲覧し、自然
人である個人あるいは法人に帰属や関連する社会人であ
る個人に係る個人情報14及び法人情報15を入力する
ことができる部位に、入力装置を介して氏名や住所、勤
務先名や電話番号、社員番号、あるいは法人名・団体
名、担当者名、住所、電話番号等を任意に入力する(S
1)。
【0231】この場合、法人情報15は法人(の担当
者)が代表して登録すべき情報であって、社会人として
の個人情報に連結したり流用したりすることが適切な情
報であって、社員等の個々人が新たに入力すべき情報で
はないと考えられる。
【0232】この時、全項目に対して入力する必要はな
く、また強制はされないが、少なくとも、氏名、住所等
の個人または法人である本人の身元を特定するための基
本的な項目に関しては入力するのが望ましい。また、該
本人及び事物情報を管理するセンター等の入力希望や情
報管理ポリシー等に基づいて入力する場合もある。
【0233】S1ステップにて個人情報14、法人情報
15が入力された後、テンプレート9に備えられた認証
処理プログラム12cを介して本人認証情報を定義させ
る(S2)。実行する際には、認証処理プログラムに含
まれる照合プログラムを駆動させ、次のステップに移行
する。
【0234】認証処理プログラム12c及び認証情報は
個人情報14、法人情報15を基にして登録を実施する
が、この時にユーザに対して、本人であることを証明す
るための認証パスワードやパスフレーズを設定させた
り、暗号アルゴリズムに基づく暗号鍵の生成や取得・登
録をさせたり、あるいはバイオメトリクス照合技術の署
名、指紋、虹彩、網膜、声紋等のデータを入力させ、個
人情報14、法人情報15と関連付けて、テンプレート
9の本人認証情報16の部位に登録する。このようにし
て、先のプリミティブなパスワード認証を上回る本人認
証情報が定義されたことになる。
【0235】本人認証情報16の入力に関しては、パス
ワードやパスフレーズの文字や記号、暗号鍵の生成や取
得・登録等の場合にはキーボード等の入力装置を使用
し、指紋やサイン等を入力したり読み取ることができる
装置をパーソナルコンピュータ4に備えている場合に
は、サインデータや指紋データ等を本人認証情報16と
して登録することができる。
【0236】さらに、情報参照加工プログラム12aを
介して、ユーザが使用するパーソナルコンピュータ4や
使用されているソフトウエア、パーソナルコンピュータ
4に装着あるいは接続されている付属品、周辺機器等の
商品コードや型式情報、シリアル番号、MACアドレス
やIPアドレス、バ−ジョン番号や著作権等識別情報等
を情報参照加工プログラムにより自動的に抽出したり、
あるいはユーザに登録を促し、テンプレート9の著作権
等識別情報部位にデータとして登録する(S3)。
【0237】次に、S3ステップにて登録された本人認
証情報16、あるいは著作権等識別情報17を含む本人
及び事物情報8を基に第三者に本人であることを証明す
るための電子証明書19を作成するとともに、第三者に
対して公開することができる本人及び事物公開識別子1
8を作成する(S4)。
【0238】上記の各ステップで作成されたテンプレー
ト9を暗号化したデータは、暗号化されて安全性を確保
した通信網3を介して電子認証局や本人及び事物情報管
理センター等の所定機関の管理サーバ2及びユーザが使
用するパーソナルコンピュータ4において同時的に保存
領域を作成し、安全性を高めるために暗号化されて蓄積
される。該テンプレート及びその内容である本人及び事
物情報は、認証や開示、読み取り等に使用する場合、あ
るいは変更、追加、編集等が必要な場合には、これを一
旦復号化して使用し、使用の終了に際して再度暗号化さ
れ格納される(S5)。
【0239】この場合、前記テンプレート9には、情報
参照加工プログラム12a、情報入力開示プログラム1
2、情報受発信プログラム12b、認証処理プログラム
12c、暗号処理プログラム12d、演算統計処理プロ
グラム12g等が装備されていてもよく、テンプレート
9とともに電子認証局や本人及び事物情報管理センター
等の所定機関の管理サーバ2からダウンロードできるよ
うになっていてもよいし、別段の供給方法が準備されて
いてもよい。
【0240】より安全なテンプレート9の入力方法は、
本人及び事物情報管理センター等の所定機関に実際に赴
いて、ユーザが身元確認のできる状態で、入力作業を実
行することによって実現され、本人及び事物情報管理セ
ンター等の所定機関はこれを暗号化して記録する。この
ようにして、真正な本人に係る電子証明書の発行を行う
ことができる。
【0241】図13に示すように、本人は所定機関より
登録済みテンプレートを暗号化して格納したICカード
等媒体を手渡され、自宅等に持ち帰ることによって同一
情報の取得を行うことができる。その際、本人が自宅等
情報端末に該テンプレートを暗号化してロードすること
で登録手続きは完了する。尚、該ICカードをアクティ
ブにしたり、該暗号化テンプレートを開示したりするた
めには、本人認証の処理を経なければならない。また
は、所定機関からオフラインで郵送されてきた該テンプ
レート9を搭載するICカード等の媒体へ入力し、電子
認証センターや本人及び事物情報管理センター等の所定
機関へ、例えば印鑑証明書を同封することを義務付ける
等して、直接郵送することによっても実現される。この
場合は、送付先住所や同封の証明書等の情報により本人
確認されていることになる。一般にネット上の暗号技術
を信頼できる場合であれば、上安全なウェブページの閲
覧と暗号化通信により、入力作業を安全に確保すること
ができてもよいし、所定機関からのダウンロードによる
テンプレートの入手や登録もできてもよい。
【0242】次に、図14に示すように、本人及び事物
情報管理センター等の所定機関の管理サーバ2による通
信網3を介して行われる本人及び事物情報管理システム
1について説明する。本人及び事物情報8が登録されて
いるテンプレート9はユーザ端末であるパーソナルコン
ピュータ4および本人及び事物情報管理センター等の所
定機関の管理サーバ2に記録されている。
【0243】まず、通信網3を介して外部からのアクセ
ス、あるいは認証が必要なサービス等を利用するとき
に、従来と同様に認証が要求される。この時、認証処理
プログラムが感知し、本人認証情報の照合処理を促し、
認証処理プログラム12cは本人であるという照合をす
るために、テンプレート9に登録されている本人認証情
報16にアクセスして照合を実行する(S7)。
【0244】照合した結果、認証処理プログラム12c
を介してローカルエリア、すなわちパーソナルコンピュ
ータ4内で本人であるという認証を完了すると同時に、
テンプレート9に登録格納されている著作権等識別情報
17を含む本人及び事物情報8を一時的に復号化あるい
は照合準備をした後、認証センター側でも照合される本
人認証情報16あるいは、該著作権等識別情報17を含
む本人及び事物情報8のデータがそれぞれ暗号化されて
管理サーバ2に送信される(S8)。
【0245】ユーザが通信網3を通じて認証の利用機会
が増えると、当然のように複数の異なる管理サーバ2で
認証を受ける可能性があるが、それらの情報は前記本人
及び事物公開情報11に反映され、あるいは参照して、
認証に最適な管理サーバ2に送信することができる。
【0246】前記著作権等識別情報17を含む本人及び
事物情報8の暗号化送信の例としては、該本人及び事物
情報の少なくとも一部を共通鍵や公開鍵暗号系における
公開鍵により暗号化して送信することや、該本人及び事
物情報8の少なくとも一部の情報に認証要求の時点の時
間情報等を撹乱変数として加え、ハッシュ関数による演
算を施したハッシュ値とともに該撹乱変数情報を管理サ
ーバに送信することが挙げられる。当然、管理サーバ2
側では該本人に帰属する同一本人及び事物情報8が格納
されているわけで、同一の撹乱変数を加えたハッシュ値
を管理サーバ側でも独自に生成することで比較照合が可
能となる。この場合、わずかな撹乱変数にも大幅な撹乱
を結果させ、かつ偶然に同一の結果値を生成することが
ほぼあり得ないというハッシュ関数の特徴を生かした、
使い捨てを可能とするパスワードやパスフレーズとして
の作用を実現していることになる。このパスワードやパ
スフレーズは一回限りの認証においてのみ有効であるた
め、万一これがネット上から盗まれた場合にも、再利用
することのできない、使い捨てを可能とするのパスワー
ドあるいはパスフレーズ照合であるという特徴を実現し
ている。このようなパスワードやパスフレーズによって
暗号鍵使用の際の認証に用いてもよい。
【0247】本人及び事物情報8の少なくとも一部を基
にして生成された暗号情報を受信した管理サーバ2は、
これを復号化して、既に登録されているユーザの本人及
び事物情報8と比較するか、あるいは、該本人及び事物
情報8の少なくとも一部を基にして自ら生成した暗号情
報と比較し、従来と同様に照合を実行する。尚、一般に
各ユーザと本人及び事物情報管理センター等の所定機関
との間の通信はSSL等によりセキュリティが確保され
ていることができる。
【0248】前記管理サーバ2では、著作権等識別情報
17及び第三者に公開することができる本人及び事物公
開情報11の組み合わせが正しいかどうかを照合するこ
となどにより、電子的な認証の精度を高めつつ、常に著
作権等識別情報17を監視することができる(S9)。
【0249】未登録のソフトウエアやデジタルコンテン
ツ等の不正使用を検知する場合は、ローカルな端末で使
用されているソフトウエアやデジタルコンテンツ等デジ
タル著作物に内蔵された著作権等識別情報17を参照し
て、管理サーバ2側へ送信する情報参照加工プログラム
12aを用いて実行することができる。
【0250】データの照合が実行され、本人であること
を認証された時に、管理サーバ2はオンラインで電子的
な認証の要求先に本人を特定する本人及び事物公開情報
11と認証結果あるいは必要最低限の本人及び事物情報
を送信し、認証を終了する。
【0251】したがって、本人及び事物情報8と、それ
に添付されるユーザが使用するパーソナルコンピュータ
4等の端末IDやIPアドレス、ソフトウエア等のシリ
アル番号等の著作権等識別情報17を利用するので、本
人及び事物情報8の信頼性を向上させることができ、認
証の精度を高めることができる。
【0252】よって、本人認証情報16が偽造されて
も、その電子的な署名や捺印がなされた端末や送信され
た端末等の著作権等識別情報17が違っていれば、認証
の実行を止めるような設定をしておくことも可能であ
り、被害を拡大することを効率よく防止することができ
る。
【0253】また、図15および図16に示すように、
通常、ネット上で行うアンケートやオンラインショッピ
ング等の際には、本人を特定するために氏名や住所、ク
レジット番号等をキーボードやテンキー装置等の入力装
置を介して入力しなければならないが、本人及び事物情
報8を登録するテンプレート9のデータを利用すること
によって、選択機能を有した情報入力開示プログラムを
介して、商品購入の申込書やアンケートの項目に該本人
及び事物情報8から必要な情報を手動あるいは自動的に
選択して、挿入するように処理することができる。
【0254】さらに、図17の本実施の形態の参考図に
示すように、本人及び事物情報管理センター等の所定機
関の管理サーバ2はユーザの著作権等識別情報17を管
理するとともに、ユーザを認証された個人とし特定する
ことができるので、ユーザが通信網3を通じてソフトウ
エア等を利用する時に、各々のベンダーが管理するソフ
トウエア等のユーザ情報、シリアル番号情報、およびユ
ーザの認証を一元的に処理、管理することができる。
【0255】インターネットの普及につれて多彩なサー
ビスサイトが出現してユーザがサービスを享受しようと
する場合、ユーザの認証が要求される場合が多い。その
多くの場合、ユーザIDとパスワードでの認証が行われ
ているが、複数のサイトにおいて複数のユーザIDやパ
スワードを該ユーザが覚えておくことは極めて困難であ
ると言え、失念する事故が多発している。ユーザがある
サイトにユーザIDとパスワードを登録しようとした場
合にも、それらが覚えやすいものであればあるほど、す
でに同一のユーザIDとパスワードのセットが既登録に
なっているケースが増えるので、該ユーザは別段のユー
ザID及びパスワードを登録しなければならなくなる。
このようにして、該ユーザは期せずして複数のユーザI
Dやパスワードを持つことになりがちであり、久しぶり
にあるサービスを受けようとしてログオンする際に、ど
のユーザIDとパスワードを登録していたかを忘れてし
まうという事故が極めて頻繁に起こっている。
【0256】電子的な認証プロセスでは、本人及び事物
情報管理センター等の所定機関や電子認証局により本人
認証を受けるに際しては、本人が選択する本人及び事物
情報のセット、例えばパスワードを一つ入力し、指紋照
合とサイン照合を行うという組み合わせの認証セットを
選択した場合に、上記3つの方法の内3つ全てが照合さ
れなければ認証されないという強い設定にしたり、2つ
以上が照合されれば認証されるというような柔軟な設定
にしたりすることが可能で、更にこれら3つの照合順序
を該ユーザが設定して、これも本人認証の条件としても
よい。該照合順序が異なる場合は、本人以外の第三者の
不正アクセスであることを明確に識別することが可能と
なる。
【0257】また、同時平行で、著作権等識別情報17
のうち嗜好及び特徴情報を含まない純粋に著作権に係る
情報の全部を照合するという設定も可能であり、確かに
本人が本人の情報端末から正統にログオンあるいはアク
セスしていることの信憑性を著しく高いものとして認証
することができる。
【0258】この場合、不特定多数のサイトが該センタ
ーを信頼することが可能であり、一方で本人は該本人及
び事物認証情報のセットを唯一持つことで、認証された
本人として不特定多数のサイトのサービスを受けること
ができてもよい。また、該サイトで決済等を行う場合、
例えばクレジットカードで支払いを行う等の場合にも、
同じ認証セットによる認証で済ませることができてもよ
い。また、同一の認証セットで公開鍵暗号系の秘密鍵を
利用できるようにしておけば、法的な効力をもった電子
署名を同様に行うこともできる。本人はネット上のあら
ゆる場面において、同じ認証セットを利用すればこと足
りるわけであるから、複数のパスワードのどれを使えば
良いかを失念するような問題を根本的に解決することが
できる。
【0259】このようにして、本人及び事物情報管理セ
ンター等の所定機関がペイメントゲートウェイセンター
と連携したり、それを兼ねたりすることができてもよ
い。勿論、該本人は、定期的にあるいは適宜、該本人及
び事物情報のセットや照合順序等を変更することもでき
てもよい。
【0260】ユーザがネット上にログオンする際に、あ
るいは種々のサービスの提供を受ける際には、それぞれ
のアクセスサイトやサービスサイトに対して複数のユー
ザIDとパスワードで認証を受けている。これら複数の
サイトが個別に該ユーザを認証する代わりに、前記本人
及び事物情報管理センター等の所定機関あるいは電子認
証局等の所定機関がユーザ認証の一切を役割として分担
することができてもよい。その際、認証されたユーザは
認証されているセッションの間中、所定機関のサーバ等
と接続されており、該所定機関のブラウザ表示やエージ
ェントプログラム等が該ユーザの画面や表示ウインドウ
の一角に常に表示される等して常駐するようにしてもよ
いし、該ユーザがネット上でアクセスするウェブサイト
側では、該ユーザが認証されているセッション中にいる
ことを表示する電子証明書等を確認できるようにしても
よい。また、これらの電子証明書が企業や商品、サービ
ス等の本人や事物の広告を含んだり添付していたりして
もよい。
【0261】このようにして、本人及び事物情報管理セ
ンター等の所定機関は、個々のウェブサイトやサービス
業者になり代わって一括的に本人認証を実行するモデル
となっていることが可能であり、該センターは各ユーザ
が毎度毎度の本人認証を受けるための認証センターであ
るがゆえに、広汎な業者の信頼を勝ち取ることが可能と
なっている。尚、各ユーザと本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関との間の通信はSSL等によりセキュ
リティが確保されている。
【0262】該センターが認証したユーザをそれぞれの
サイトが信頼できる場合は、該サイトはそれぞれのサー
ビスの提供のみを安心して行うことができてもよい。こ
の場合、該ユーザが訪れる様々なサイトの閲覧画面にお
いて、該センターのアイコンやウインドウ、電子証明書
等を人が理解できる形態で表示しておいたり、コンピュ
ータが理解できる形態で開示して読み取られたり、発信
したりしておくことが可能であり、該オンラインの状態
において該サイトは該ユーザの正統性を、該ユーザは該
サイトの正統性を各々確認することができてもよい。
【0263】該ユーザの認証が、例えばネット上へのロ
グオンの際に一度されており、該ユーザの認証が有効な
状態で様々なサイトでサービスを享受している場合、例
えば決済等の新たなアクションを契機として該ユーザの
認証を再度行ったり、例えばログオンしてから一定時間
が経過した場合に該ユーザの認証を再度行う等の工夫を
することができてもよい。万一、該ユーザが現在使用し
ている情報端末から席をはずした場合に、第三者がこれ
を悪用する可能性もこのようにして回避することができ
てもよい。
【0264】本実施の形態の前記認証情報に登録される
情報、例えば携帯電話の電話番号は、購入の際には本人
氏名その他の本人に帰属する本人属性情報10を含む本
人及び事物情報8によって購入が証明されるべき事物の
属性に過ぎず、該事物における著作権等識別情報の一種
であったが、その登録や所有の正当性が確証される状態
における使用の段階では、本人ないし本人への帰属を証
明するための識別IDとして利用することができる。し
たがって、別段の機会において著作権等識別情報17等
に対して電子署名等を施す際の狭義の本人認証情報16
としても利用することができる。携帯電話機を利用した
ソフトウエアやデジタルコンテンツの取得の際には、暗
号鍵と同様に電話番号も有力な署名及び捺印手段となり
うる。これらにより署名され本人への帰属が認証された
著作権等識別情報17等は、同様に携帯端末(または、
それが情報蓄積機能を果たさない場合は、その代わりを
つとめる何らかの本人所有の情報端末あるいは媒体・装
置)とセンターの管理サーバ2で管理される本人属性情
報10ないし本人情報8aを含む本人及び事物情報8の
一部となる。
【0265】本実施の形態の前記本人属性情報10に属
する情報、例えば銀行カードやクレジットカードの番号
は、より原初的にはそれらへの加入等申請の際には本人
氏名その他の本人に帰属する本人属性情報10を含む本
人及び事物情報8によって申請者(加入者)の真正性と
その申請(加入)意思が証明されるべき事物(例えば、
カード)の属性に過ぎず、該事物における著作権等識別
情報17の一種であったと見ることができるが、その登
録や所有の真正性が確証される状態における使用の段階
では、本人ないし本人への帰属を証明するための識別I
Dとして利用することができる。したがって、別段の機
会において別段の事物やその著作権等識別情報17等に
対して利用の権利や決済等の関係や処理を証明や認証さ
れる際の本人に係る本人属性情報10として利用するこ
とができる。リアルまたは電子的な商取引の環境におい
ては、実際に支払いが行われる銀行口座の番号やクレジ
ットカード番号は有力な認証情報となりうる。このよう
にして著作権等識別情報17は適宜本人属性情報へと繰
り入れることができてもよい。これと同様の論理で、銀
行カードやクレジットカード等のサービスを提供してい
る供給者に係る本人属性情報の一部が、前記銀行カード
やクレジットカードの番号に連結されて、利用者である
本人に係る本人属性情報10の一部を構成するに至るこ
とができる。
【0266】このようにしてあらゆるデジタル著作物や
商品、サービス等事物に係る事物情報8bあるいは著作
権等識別情報17が、精確に認証された本人に係る本人
情報あるいは本人属性情報10によって利用や供給され
ていることが確証される状態においては、著作権等識別
情報17それ自体が本人属性情報10へと組み入れられ
ることが可能であり、著作権等識別情報17と本人属性
情報10または事物情報8bと本人情報8aの一体性が
一層進展することとなる。
【0267】また、本人及び事物情報に含まれる著作権
等識別情報17が本人認証を行う上での必要不可欠な情
報であるとともに、特徴情報への応用ができてもよいこ
とによって著しく高い利便性を提供する豊穣な母体情報
になっていることが明らかとなる。
【0268】一方、著作権等識別情報17に含まれる固
有な事物に係る著作者や発行者名、作成者や管理者名、
メーカやディーラ名、ブランド名、販売店や担当者名等
の情報は元来、供給者に係る本人属性情報10の一部で
あるが、該事物を供給していることが確証され、また確
証すべき状況においては、これら本人属性情報10の一
部の情報が著作権等識別情報17へと組み入れられても
よい。このようにして、著作権等識別情報17はその一
部に本人属性情報10の一部を含んでいるということが
でき、著作権等識別情報17と本人属性情報10または
事物情報8bと本人情報8aの一体性が進展していくと
言うことができる。
【0269】
【発明の異なる実施の形態】次に、図18ないし図34
に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。な
お、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当っ
て、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には
同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0270】図18に示す本発明の第2の実施の形態に
おいて、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点
は、第三者が他人のパーソナルコンピュータ4を不正に
操作することができないように、該パーソナルコンピュ
ータ4の始動時に、パーソナルコンピュータ4内で、テ
ンプレート9の本人及び事物情報8を使用して認証する
点で、このように構成した本人及び事物情報管理システ
ム1Aは、図18に示すように、パーソナルコンピュー
タ4を操作する者に対して認証を要求し、ユーザが実行
の操作をすると、認証処理プログラム12cがテンプレ
ート9の本人認証情報16および著作権等識別情報17
を参照して照合する。なお、著作権等識別情報の照合に
際しては、暗号化等された著作権等識別情報を格納した
ICカード等を利用することによって照合を行い、パー
ソナルコンピュータ4を始動できるようにするプロセス
が想定される。
【0271】パーソナルコンピュータの始動時には、本
人及び事物情報8を搭載したICカード21等を該パー
ソナルコンピュータに装備されたカード読み取り装置に
装着することをシステム的に要請し、かつ本人認証情報
16の照合を求めることで、確実な本人認証にもとづく
始動が可能となることにより、強固な端末セキュリティ
の実現ができてもよい。この場合もあくまでも狭義の本
人認証情報16のみならず著作権等識別情報17を含む
本人及び事物情報8にもとづく照合並びに認証が行われ
うる点は他の実施例と同様である。
【0272】図19および図20に示す本発明の第3の
実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と
主に異なる点は、ユーザが購買する、あるいはメーカ等
により供給されるCD−ROM等のソフトウエアにテン
プレート9が備えられた点で、このように構成した本人
及び事物情報管理システム1Bの場合、前記ソフトウエ
アには、テンプレート9の他に従来と同様のソフトウエ
ア本体や、使用許諾契約書ファイル、情報参照加工プロ
グラム12a、認証処理プログラム12c等の使用許諾
契約書サインアップモジュール、暗号処理プログラム1
2d、演算統計処理プログラム12g、情報受発信プロ
グラム12b、あるいは情報入力開示プログラム12等
が選択的に収納されている。
【0273】ソフトウエアの使用許諾契約書ファイルに
内蔵されて、ソフトウエアの流通媒体に収録される場
合、契約書の調印と登録プロセスがオフラインでおこな
われた場合は、作成されたテンプレートを後に暗号化し
てセンターに送付することが想定される。なお、この場
合、ソフトウエア等の供給者あるいは社会法制上の要請
により、ユーザにはまったく意識させない形で該使用許
諾契約書及びそれに関連する著作権等識別情報17が、
暗号化されて秘密裏に本人及び事物情報管理センター等
の所定機関の所定の著作権情報管理機関に送信されるこ
ともできてもよい。一方で、使用許諾契約書の調印とユ
ーザ登録のプロセスがオンラインでなされ、認証センタ
ーや著作権等識別情報17の管理センターのウェブペー
ジを閲覧した状態で契約調印等の処理を行う形態をとる
こともできてもよい。
【0274】ユーザがパーソナルコンピュータ3にソフ
トウエアをインストールする場合、該ユーザが本人及び
事物情報管理システム1Bを初めて使用する場合には、
インストール時に表示される使用許諾契約書類のテンプ
レート9に前記本発明の第1の実施の形態と同様に本人
及び事物情報8を入力した後に、図19に示すように、
該ソフトウエア等に具備された使用許諾契約書類をパー
ソナルコンピュータ4の表示装置に手続きできる状態で
表示し、法的な効力を持つ電子署名を実行するように要
求した後、必要な暗号鍵(この場合は公開鍵暗号系にお
ける秘密鍵)がすでに準備されている場合には、認証処
理プログラム12cを介して、電子署名等電子的な捺印
を実行してもよい。このことにより、従来あいまいであ
った使用許諾契約書の取扱が法的にも明確なものとな
る。必要な暗号鍵(この場合は公開鍵暗号系における秘
密鍵)が準備されていない場合には、該暗号鍵の取得・
登録が必要となる。
【0275】認証処理プログラム12cにより電子署名
あるいは捺印が実行され、実行された電子署名あるいは
捺印が、テンプレート9に登録されている本人認証情報
16と照合することで該電子署名あるいは捺印が完了す
る。
【0276】その後、情報参照加工プログラム12aに
より、インストールされるソフトウエア等の商品名やシ
リアル番号等を抽出、生成し、情報参照加工プログラム
12aを介して、テンプレート9の著作権等識別情報部
位に書き込まれる。また、前記情報参照加工プログラム
12aにより、ソフトウエア等をインストールして、駆
動させることができる状態にしたり、それ以前に既にイ
ンストールされていたソフトウエア等の著作権等識別情
報17を参照して、正式な情報は該著作権等識別情報部
位に書き込んだり、不正な使用が検出された場合には、
ユーザにはまったく意識させない形で該著作権等識別情
報が、暗号化されて秘密裏に認証センターに送信するこ
ともできてもよい。
【0277】また、該不正使用がはなはだしい場合に
は、認証局からのエージェント等を介してのインストラ
クションにより、該情報参照加工プログラム12aが該
ソフトウェアを使用不能にする(ディ・アクティベート
する)などのメカニズムを実現することもできてもよ
い。
【0278】形成されたテンプレート9は、本発明の第
1の実施の形態と同様に暗号化された後、本人及び事物
情報管理センター等の所定機関の管理サーバ2に送信さ
れ、ユーザの本人及び事物情報8が管理サーバ2にすで
に登録されている場合には、著作権等識別情報17を含
む、新たに形成、更新、または変更された情報を追加あ
るいは更新して本人端末とセンターでの整合的な更新を
行った後、変更あるいは追加されたソフトウエアの情報
や登録に必要なユーザ情報等を、管理サーバ2が通信網
3を介してソフトウエアの供給会社に通知して登録を完
了させることができてもよい。
【0279】なお、パーソナルコンピュータ4が機密性
の高いICカード等の記録媒体を読み書きできる状態の
場合、オフラインで作成済みの更新、変更されたテンプ
レート9のデータを該記録媒体に書き込み、データが書
き込まれたICカード等の記録媒体を本人及び事物情報
管理センター等の所定の著作権管理機関に郵送してユー
ザ登録してもよい。
【0280】このようにして、本人及び事物情報管理セ
ンター等の所定の著作権管理機関が、個々のソフトウエ
アベンダーになり代わって一元的に著作権情報を管理す
るモデルとなっいることが可能であり、該センターは各
ユーザが毎度毎度の本人認証を受けるための認証センタ
ーでもあるが故に、広汎なユーザの利用事物に係る著作
権情報を管理することが可能となっている。
【0281】図21および図22に示す本発明の第4の
実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と
主に異なる点は、店頭でのショッピングや外出先で身分
を証明する際に、本人及び事物情報8が記録されたテン
プレート9を有するICチップ20を内蔵する身分証明
書としてのICカード21を使用する点で、このように
構成されたICカード21を用いた本人及び事物情報管
理システム1Cにしても本発明の第1の実施の形態と同
様の作用効果を得ることができる。
【0282】ここで、銀行やクレジット会社等が前記I
Cカード21を発行する場合には、該銀行やクレジット
会社は、従来と同様に店舗端末等を介して、入力または
開示された、契約者を特定するための本人及び事物情報
8を本人属性情報10ないし本人認証情報16、電子証
明書ないし物的な身分証明書等の照合や参照により確認
した後にICチップ20に記憶した状態で発行する。
【0283】なお、契約者は本人及び事物情報8のうち
追加、削除、変更等したい情報があれば、契約時に任意
に実行することができる。但し、認証センターの情報管
理ポリシーや社会制度、法制上の制約がある場合は、こ
の限りではない。また、変更等された本人及び事物情報
8は、該ICカード、本人の自宅等の情報端末、本人及
び事物情報管理センター等の所定機関のサーバ等の間で
整合的に保存されることになる。
【0284】ユーザが店舗等でショッピングをして前記
ICカード21を使用する時は、図21に示すように、
本人及び事物情報8等を基にして作成された本人及び事
物公開情報11と暗号化された照合データとともに、店
舗端末からも、該店舗の本人及び事物情報に基づく本人
及び事物公開情報11および暗号情報を本人及び事物情
報管理センター等の所定機関の管理サーバ2に送信する
ので、ユーザの本人及び事物情報および使用された店舗
端末の店舗情報も確認できるという、精度の高い本人及
び事物情報の照合により、商業的な登録がなされていな
い不正な第三者の端末からの不正なアクセスであるか否
かの確認が容易である。
【0285】該ICカード21の真正性の更なる保証の
ためには、本人が自宅等で通常利用する情報端末があっ
て、該ICカード21は通常これに装着されることが習
慣づけられており、情報の受け渡しが絶えずできてもよ
いという前提がある場合、例えば、該ICカード21を
店頭で利用する場面の前の時点で、該ユーザの自宅端末
で該ICカードを装着デバイスに挿入してログオンやロ
グアウトしたり、インターネットの常時接続のような場
合には接続を保ちながらも該ICカードを装着デバイス
から抜き去る等の時点での時間情報ならびに著作権等識
別情報17を含む本人及び事物情報8の少なくとも一部
のハッシュ値を該ICカード21に格納しておくことが
できる。
【0286】この際、該時間情報が予め本人及び事物情
報管理センター等の所定機関に検知されておくことで、
該ICカードに格納されたと同一のハッシュ値を該セン
ターは生成できることはあきらかである。実際、該IC
カード利用の際に、該ハッシュ値を発信してセンターが
該ハッシュ値の正当性を認証することができれば、該I
Cカードは正統なカードであることが証明される。
【0287】しかも、該認証に使用されたハッシュ値
は、過去にも未来にも二度と使用されないものであるた
めに、悪意の第三者が予め盗聴することが極めて困難で
ある。ICカードそれ自体は偽造することが可能であっ
たとしても、該ハッシュ値のような暗号情報の一回値を
予測することは不できてもよい。
【0288】さらに、ICカードの該ハッシュ値までを
含む全データを検知した極めて精巧な偽造であった場合
にも、このようなICカードを不法に有効利用できるの
は、該ユーザが次回自己の端末等に該ICカードを挿入
するまでの、おそらくは極めて短い時間でしかないとい
う事実により、ICカードを偽造するという時間の経過
を必要とする行為それ自体が無意味かあるいは不可能な
ものとなる。該ICカードに格納されていた該使い捨て
パスワードあるいはパスフレーズが、該ユーザの自宅等
情報端末での次回の該ICカード挿入の時点でキャンセ
ルされるからである。もちろん、該ICカードを次回に
使用するときには、別のハッシュ値が認証のための情報
となるわけであり、このような利用方法によって、IC
カード等の利用上のセキュリティを一段と高めることが
できるわけである。
【0289】該ICカードの装着が自宅等情報端末の起
動に不可欠な設定になっている場合に、該ICカード自
体を喪失したり盗難されたりした場合には、別段の本人
認証プロセスにより該ICカードがなくても起動させる
設定を行っておくことができてもよい。例えば、本人認
証情報16のうち通常使用する情報が1つであった場
合、本人認証情報16における1つないし複数の情報の
照合を追加的に行うことにより一層厳重な本人認証を経
ることにより該起動をさせることが可能となるので混乱
を回避することができる。
【0290】さらに、該利用者が真正なカードホルダー
であるか否かは、パスワードその他の本人認証情報16
の確認によって判別することができてもよい。該ICカ
ード自体が盗まれて故意に悪用される場合を想定すれ
ば、該ICカードを携帯しているという事実に加えて、
本人認証情報16における何らかの属性情報によってダ
ブルチェックをして本人認証を行うことが望ましい。
【0291】さらに例えば、本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関の管理サーバ2がクレジットカード決
済等のペイメントゲートウェイを兼ねて本人認証を行う
ような場合には、本人及び事物情報8の一部である携帯
電話機の電話番号や携帯情報端末のアドレス等は、それ
ら全てが本人及び事物情報8として該ICカードに格納
されているか否かにかかわらず、本人の本人及び事物公
開情報11等の参照により、予め該本人及び事物情報管
理センター等の所定機関が知るところであるために、該
本人がそのようなサービスを求める場合には、該ICカ
ード21を所有者が使用しようとした段階で、センター
から該電話番号に電話が掛けられるか、あるいはモード
等を介して電子メール等の何らかのメッセージを携帯電
話や携帯情報端末等に送信することで該携帯電話や携帯
情報端末等の持ち主、つまり本人の確認を、該ICカー
ドを使用しようとしているその場で求めるようなサービ
スを提供することが可能となり、悪意のカード盗用の問
題を一層確実に解決することが可能となる。このように
して、複数のデバイス等事物を利用した複合的にデバイ
スを利用した本人認証に基づく本人認証は、著しく高い
精度で盗用や悪用を排除することもできる。該ICカー
ドの代わりに、該カードと同等の情報や情報処理機能を
搭載した携帯電話等の携帯デバイスそのものを決済等に
利用することができてもよい。
【0292】前述の場合、携帯電話以外にも、自宅の端
末にメッセージを送信したり、自宅の電話に連絡を入れ
る等のサービスもできてもよい。仮に、該ICカードが
他者の端末でまさに利用されようとしている際に、自宅
の情報端末を本人認証された本人が使用している状態を
本人及び事物情報管理センター等の所定機関が検出した
場合には、該ICカードの使用が直ちにキャンセルされ
ることもできてもよい。この場合、店頭にいる該本人と
同一の情報端末が他の家族によって利用されていた場合
には、該家族は別段の本人認証により認証されて該端末
を利用していることをセンターは知ることを可能とする
ことにより、混乱を防ぐことができてもよい。この場合
にも同様なメッセージ送信や連絡がなされるように設定
しておくことはできてもよい。このようにして、複数の
デバイス等事物を利用した複合的にデバイスを利用した
本人認証に基づく本人認証は、著しく高い精度で盗用や
悪用を排除することができてもよい。このようにして、
ICカードと携帯電話というように、少なくとも二つ以
上の携帯デバイスを利用することにより、強固で安全な
本人認証が可能となる。
【0293】交通機関における自動料金収受システム
(ETC)を利用して本人及び事物情報を格納した携帯
用ICカードによって高速道路の料金を自動支払いする
場合、該ICカードがクレジットカードやデビットカー
ド、あるいは電子マネーカード等の機能を持っているこ
とが想定される場合、前記ETCと同様の効果を得るこ
とができるが、ハッシュ値による照合を行うことができ
る分だけ、本件ICカードを利用する場合の方が、安全
性が高いと言うことができる。
【0294】前記ICカードによって自動販売機や各種
端末等で物品購買がなされる場合も、携帯電話等で決済
する場合よりも、ハッシュ値による照合を行うことがで
きる分だけ、ICカードを利用する場合の方が、安全性
が高いと言うことができる。ただし、携帯電話で決済す
る場合にも、ICカードの照合を義務付けるシステムの
場合には、同様の効果を得ることができる。
【0295】図22の本実施の形態の概念図に示すよう
に、本人及び事物公開情報11および店舗情報を受領し
た管理サーバ2は、本人の本人及び事物公開情報11を
クレジット会社に送信し、与信調査を依頼するT1。ク
レジット会社は認証されている本人及び事物公開情報1
1を参照して確認し、与信情報を管理サーバ2へ返信す
るT2。管理サーバ2は受領した与信情報を店頭の端末
へ送信してT3、承認を受けるT4。店頭の端末では、
ショッピングの時に必要な情報をICカード21のテン
プレート9から取得するために本人の決済の意思を確認
して、確認されれば情報入力開示プログラム12を介し
て必要な情報が選択されて開示されるT5。開示された
後、従来と同様の購入に関する処理が行われ、購買履歴
等がICチップ20に記録されるT6。
【0296】この場合、従来の履歴記録と大きく異なる
点は、該決済処理情報それ自体を本人または本人及び事
物情報管理センター等の所定機関が管理する本人及び事
物情報に追加蓄積していくことができてもよいのみなら
ず、該決済処理の対象物である物的な商品(実物)等に
おいて著作権等識別情報17が関連付けられている場合
には、諸デジタル著作物と同様に、該著作権等識別情報
を蓄積していくことができるところにある。これらの情
報は、該本人がネット上で電子的な購入を行う際の本人
及び事物情報ならびに嗜好及び特徴情報として活用され
ることが可能であり、次回以降の本人認証やウェブサイ
ト閲覧、電子商取引等の際などに再利用されてもよいも
のとなる点にある。
【0297】該ICカードの記憶容量に制約がある場合
は、購買履歴や著作権等識別情報等の蓄積にも限界があ
りうるために、該情報を自宅等情報端末にインポートし
た時点で消去する等の工夫をしたり、本人及び事物情報
管理センター等の所定機関側で情報蓄積を行い、該情報
を自宅等情報端末にフィードバックする等の工夫をする
ことができてもよい。
【0298】上記のように処理が実行されるため、本人
及び事物情報8であるクレジット番号は通信網3間を伝
送されることがないので、ハッカー等に盗聴されること
はなく、ICカード21を不正に所持し、かつICカー
ド21の本当の所持者の本人認証情報16や本人属性情
報10ないし本人及び事物情報16にもとづく暗号情報
等を偽造しなければ、不正な行為を働くことはできな
い。したがって、認証の精度を効率よく高めることがで
きる。
【0299】なお、ICチップ20の容量に応じて、認
証処理プログラム12cやその他関連するプログラム群
を搭載することができるが、該認証処理プログラム12
cを搭載することができないICカード21の場合に
は、端末機側あるいは本人及び事物情報管理センター等
の所定機関のサーバ2に搭載されている認証処理プログ
ラム12cを使用する。また、前記本実施の形態では、
身分証明書としてのICカード21の使用について説明
したが、本実施の形態ではこれに限らず、データを安全
に収納することができるクレジットカード、キャッシュ
カード、店舗で発行する会員カード等でもよく、カード
の技術や用途を問わないし、カード以外の形態、適切な
機器インタフェースや通信機能を備えた、例えば携帯電
話機やPDA等の携帯デバイスの形態でもよい。
【0300】図23に示す本発明の第5の実施の形態に
おいて、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点
は、本人及び事物情報8を登録しているテンプレート9
を自宅の端末から通信網3を介して行われる電子商取引
で使用する点で、このように構成した本人及び事物情報
管理システム1Dは、本発明の第1の実施の形態と同様
の作用効果を得ることができるとともに、ユーザが所持
するパーソナルコンピュータ4から操作する環境を維持
し、かつユーザの本人認証情報16や著作権等識別情報
17を含む本人及び事物情報8に基づく暗号情報が偽造
されなければ、不正使用や誤認等を確実に防止すること
ができる。また、法的効力をもった電子署名を実行でき
る暗号鍵情報を含む本人認証情報16による電子的な調
印や捺印、著作権等識別情報17を含む本人及び事物情
報8に基づく暗号情報による電子的な調印を求めること
で、電子商取引における注文の否認等の事故を防止する
ことができる。
【0301】図24ないし図29に示す本発明の第6の
実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と
主に異なる点は、本人及び事物公開情報11に受信者の
相手先本人及び事物公開識別子22を埋め込むことがで
きる点で、このように構成されたテンプレート9Aを用
いた本人及び事物情報管理システム1Eは、電子郵便
(メール)等の送信ファイル23を安全に効率よく送受
信することができる。
【0302】したがって、これらを発信者受信者の組み
合わせ管理に利用することで、該本人及び事物情報管理
センター等の所定機関の管理下にあるメールサーバを利
用する場合には、登録された本人及び事物公開情報の真
正な所有者の間でのみ電子メールの送受信等を確保する
等のサービスの提供が容易となる。
【0303】この本人及び事物情報管理システム1E
は、図24に示すように、認証処理プログラム12cを
介して、暗号処理プログラムによって暗号化された本人
認証情報16および著作権等識別情報17を含む本人及
び事物情報8を、本人及び事物公開情報11を参照し
て、認証を受けるために最適の管理サーバ2Aに送信
し、該管理サーバ2Aにて照合を実行し、本人認証が完
了すると、受信者に対応する本人及び事物公開情報11
がファイルされているかどうか、本人及び事物公開情報
ファイル24内を検索発見した段階で、送信者は受信者
の公開識別子18宛ての電子メールを本人及び事物情報
管理センター等の所定機関のメールサーバにSMTPプ
ロトコルやセンター独自の送信プログラム等を介して送
信することができ、センターは宛先が確認されることに
よりこれを受け取ることができる。このようにして、認
証された送信者による正しい宛先をもった電子メールの
みが着信できてもよい。
【0304】この場合、送信される電子メールに添付さ
れるものは、少なくとも送信者の公開識別子18、なら
びに受信者側の相手先本人公開識別子22であるが、送
信者の電子証明書19や電子署名等がこれに加えられる
ことによって、送信者を特定することが確実となる。
【0305】前記電子証明書19は、該本人がインター
ネット等ネットワークにログオンして認証を受けるたび
に更新することができ、該本人は絶えず、最新の情報に
基づいて認証されていることを証明される最新の電子証
明書19を利用することができる。このような意味で、
該セッションの間のみ有効なセッション電子証明書19
であることができてもよい。これらとは別に、本人を証
明する有効期限付きで定期更新がなされるタイプの電子
証明書や恒久的に有効な電子証明書等が備えられていて
もよい。
【0306】前記電子証明書19が、署名される本人や
事物の証明書であると同時に、該本人や事物にかかる広
告や宣伝情報その他の情報提供ウインドウを兼ねてもよ
く、証明書の裏側がそうであったり、ウインドウにおけ
るプロパティのようなタグ構造を持っていてもよい。ま
た、証明情報と宣伝情報等が場合によっては点滅しなが
ら、交互に表示されるような形態でもよい。
【0307】送信者が送信した電子メール等の送信ファ
イル23を受信する場合には、図25に示すように、ま
ず、管理サーバ2Aより受信者に対して、受信すること
ができる送信ファイル23がある旨の打診があっても良
い。受信者が該送信ファイルにアクセスできるために、
該受信者に対して本人認証が要求される。
【0308】受信者側の端末でも本人及び事物情報8を
利用した前記と同様の認証を行うために、本人認証情報
16や著作権等識別情報17を含む本人及び事物情報8
の少なくとも一部を基にして生成された暗号情報を管理
サーバ2Aへ送信する。前記管理サーバ2Aは送信者か
ら送信されたデータを管理サーバ2で照合し、認証を実
行する。
【0309】認証を完了すると、受信者は該送信ファイ
ル23を受信する資格が認証されたわけであるから、管
理サーバ2Aは送信者から送信された送信ファイル23
が受信者によって受け取られることができる。このよう
にして、該電子メールは、真正な受信者に確実に受信さ
れることが保証される。
【0310】このようにして本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関等のメールサーバに着信している該電
子メールを、POPプロトコルやセンター独自の受信プ
ログラム等を介して受信者は受信することができる。こ
の際、該電子メールには、認証された送信者の証明書が
添付されていてもよく、この場合には送信元が真正な本
人からの電子メールであることを受信者は知ることがで
きる。このようにして、認証された真正な受信者によっ
てのみ該電子メールは受信されることになる。
【0311】なお、受信者側の端末において、送信ファ
イル23が受信され、開封された場合には、その日時等
の情報が本人及び事物情報管理センター等の所定機関の
管理サーバ2Aを介して送信者側の端末に通知されても
よい。
【0312】従来の電子メールは送信側と受信側の二者
間(一者対多者間も含む)でのみ情報共有がなされてき
たが、このような電子メールを固有の公開識別子に基づ
いて所定機関が管理する事物とすることにより、送信者
のメッセージがあらかじめ定められた順序の受信者に順
次送信されていっているか否かを、最初の送信者は所定
機関のサーバ等で適宜確認することができてもよい。こ
のようにして、電子的な回覧板を実現することは非常に
容易である。これらは特に機密性の無い情報であれば、
完全に公開ベースでの回覧とすることができてもよい
し、当事者間のみが参照できるものとすることもできて
もよい。従来、企業社内でのみ巡回されていた稟議書の
ようなシステムを社外つまり一般社会に適用することが
できることにより、一件一件に承認や確認を得ながら情
報を巡回させていく回覧板のような利用法を実現するこ
とができてもよい。
【0313】これと同様に、ある申請書等が官公庁等に
対して電子的に提出された場合、該官公庁においてどの
ような経路や段階を経て該申請書が処理されるかを申請
者は知る由も無いが、該申請書が公開識別子により本人
及び事物情報管理センター等の所定機関で管理される事
物であり、あるいは該官公庁のサーバ等で管理される事
物であり、該官公庁が秘匿するのでなければ、該申請者
はいつでも申請書の処理の所在や進捗を確認できるよう
なメリットを享受することができる。このような社会的
な次元におけるワークフローとでも呼びうるシステムが
容易に実現できることになる。
【0314】前記効果は電子メール等の電子ファイル送
受信の他にも、本人認証を確実に行える環境であれば、
当事者間のみで共有される電子掲示板等のメカニズムを
利用することによっても得ることができるが、各当事者
が該掲示板へアクセスしなければならない故に前記実施
例ほどの便益性が実現されないと考えられる。
【0315】これと同様に、電子的な仮想手形における
裏書等のメカニズムを実現することができる。本人及び
事物情報により管理されている電子手形は、その公開識
別子をキーとして一意に識別され、複数の本人及び事物
情報に連結されていることができる。本人及び事物情報
管理センター等の所定機関等によって、各々の本人が確
実な認証を受けることによってのみ該手形を受け取るこ
とができたり、電子署名等を施すことができたりし、そ
れによって初めて譲渡が可能となる。こうして、該手形
を最後に所有している本人が再度譲渡する段階で、該最
後の所有者が譲渡先を公開識別子等によって指定して電
子署名を施したり、譲渡を受けた本人が該センターにお
いて真正に認証されたりすることにより、該電子手形を
受け取ることができ、譲渡が完了するようにしてもよ
い。この場合、受取人の公開鍵によって該受取人のみに
しか受け取られないよにするための暗号処理を施しても
良い。従って、該センターに登録されていない第三者が
不正な複製を行ったとしても、あるいは該最終所有者と
して登録されていた本人の電子署名が添付されていなけ
れば、法的な効力が承認されることはなく、譲渡を行う
ことはできない。このようにして該所定機関を利用して
電子手形の譲渡メカニズムを安全に実現することもでき
る。
【0316】また、個人または法人である本人同士が取
引や契約等を行う場合、例えば法人A社とB者が売買取
引を行うような場合、法人が該取引を行う手続きの際に
利用する契約書や証文、見積書、注文書、請求書、送付
状、受領書、領収書、決済伝票、申請書、稟議書、議事
録、報告書、計算書その他の業務管理や処理に係る書
類、通貨、手形、小切手、株券、債券、保険証書、金
券、商品券、ギフトカード、クーポン券、チケット、プ
リペイドカード、定期券、クレジットカード、銀行カー
ドその他の証券証書等の契約的意味や経済的価値等を有
する物的な諸書類やその電子的な分身としての電子的な
シンボルやトークン25、あるいは該取引や契約等
(「こと」)を表象する取引ないし契約トークン等と呼
びうる電子的象徴を利用することができる。(個人また
は法人である本人が「ひと」に係る概念であるのに対し
て、「もの」または「こと」に係る概念が事物であると
言うことができる。) 例えば、この取引トークンはそ
のプロパティとして、見積、注文、受注、送付、受領、
請求、支払い等の電子ファイルを持っていることがで
き、それぞれが別々のトークンとして存在してもよく、
例えば見積−注文トークン、送付−受領トークン、請求
−支払トークン等である。その場合は該取引に係るマス
ター公開識別子が厳密に共有されている必要があり、そ
れとは別に各トークンの公開識別子18があってもよ
い。また、これらは以下に述べるように情報の機密性、
当事者の認証性に基づいた契約的または貨幣的価値を持
つことになるとともに、当事者による情報の記載や追記
が容易にできる構造になっていることができる。また、
本人及び事物情報管理センター等の所定機関によって情
報の改竄等が行われないことを監視ないし保証されてい
ることができる。
【0317】例えば、図26の概略フロー図に示すよう
に、法人A社がB社にある商品に関する金額の見積書を
提出する場合、A社は通常の書面での見積書を発行する
と同時に、あるいは単独で、見積書の代わりを担う電子
的な見積トークンを生成してB社に送信することができ
る。該見積トークンは、電子ファイルのような形式の明
示的な書類の形態であっても、象徴的な電子的シンボル
でプロパティとしてそのような書類のタグをもっている
ような形態であってもよく、形態を問わない。
【0318】該見積トークンはユニークな公開識別子1
8(この場合は、当事者間でのみ情報を共有や流通等す
るという意味では、当事者間での公開識別子でありう
る)によって本人及び事物情報管理センター等の所定機
関において管理される対象事物であり、該センターのサ
ーバを利用して該トークンの送受信を行うことができ
る。例えば電子メールにトークンを添付するという形式
であれば、通常の電子メールソフトウエアと該センター
のメールサーバ等を利用してSMTPやPOPプロトコ
ルによって送受信を行うことができるし、専用のトーク
ン送受信プログラムが備えられていても良い。認証され
たセッションの間、本人及び事物情報管理センター等の
所定機関を含む当事者は互いにブラウザで交信している
ことが想定されてもよいので、この場合はブラウザベー
スの通信プログラムが備えられていても良い。また、取
引(見積)の真正性を証明するために、A社やその担当
者の電子署名が該トークンに添付されてもよい。
【0319】該見積トークンには、公開識別子と見積元
としてのA社の公開識別子、見積日時や見積期限、見積
項目(商品)と見積金額、支払条件等またはこれらに係
る識別子が記載され、見積先としてのB社の名称や公開
識別子が組み込まれており、B社がA社に対して該見積
を承認する意向や注文の意向を記載するチェックボック
スや電子署名等の欄が空白のままになっていることがで
きる。
【0320】B社が該見積を承認してA社に注文を行う
場合には、該トークンにチェックボックスにチェックを
したりしてB社の注文意思を記載し、これを社に返信す
ることで注文とすることができる。その際、納入依頼の
日時等の必要事項が該トークンに追記されてもよい。ま
た、取引(注文)の真正性を証明するために、B社やそ
の担当者の電子署名が該トークンに添付されてもよい
(注文書)。この時点で本人及び事物情報管理センター
等の所定機関は該取引トークン(プロパティのタグの場
合は、見積から注文までのタグの情報)を自動的に検知
しておくか、A社から提出されることにより、センター
は商品名や取引金額等の詳細情報を含む該見積−注文ト
ークンを管理することができ、取引の真正性を証明する
ためにセンターの電子署名をこれに施してA社に返送す
るかセンターがそのまま管理してもよい。センターはこ
のようにして後日の情報照会のためのアーカイブとして
機能することができる。
【0321】B社の注文書を受領したA社はこれを受注
書として保管するとともに、社内システムにしたがって
商品手配を行い、これを発送する手続きに入ればよい。
商品発送の際には前記トークンとは別に、あるいは該ト
ークンから切り離すような形態で、送付トークンを同時
に送付すればよい。切り離される場合は、例えば該トー
クンのプロパティから商品配送以降のプロセスを切り離
して利用できるが、元のトークンとはマスターの公開識
別子を共有しており、かつ送付状としてのサブ識別子が
あるような構造を取ることができてもよい。送付状は送
付の事情によって複数に及ぶ場合がありうるのでサブ識
別子はこれに対応して複数でありうる。この場合、取引
マスターの公開識別子の共有が保証されておれば、この
ようなトークンやファイルの切り離しは安全かつ容易に
行うことができる。本人及び事物情報管理センター等の
所定機関はこのようなトークンを逐次管理していること
ができ、センターの承認を得ることによってそのような
切り離し等のプロセスを実行できるようにしていてもよ
い。該送付トークンには、公開識別子と送付元としての
A社の公開識別子、送付項目(商品)等またはこれらに
係る識別子が記載され、送付先としてのB社の名称また
は公開識別子が組み込まれており、B社がA社に対して
受領の表明を記載するチェックボックスや電子署名等の
欄が空白のままになっていることができる。B社が受領
や検収を承認する場合には、これにチェックを施してA
社に返信すればよい。また、取引(受領や検収)の真正
性を証明するために、B社やその担当者の電子署名が該
トークンに添付されてもよい(受領書)。
【0322】さらに、法人A社がB社に該注文金額を請
求する場合、A社は通常の書面での請求書を発行すると
同時に、あるいは単独で請求書の代わりを担う電子的な
請求トークンを生成してB社に送信することができる。
該請求トークンは、電子ファイルのような形式の明示的
な書類の形態であっても、象徴的な電子的シンボルでプ
ロパティとしてそのような書類のタグをもっているよう
な形態であってもよいのであって、形態を問わない。但
し、以下に述べるように情報の機密性、当事者の認証性
に基づいた契約的または貨幣的価値を持つことになると
ともに、当事者による情報の記載や追記が容易にできる
構造になっていることができる。
【0323】該請求トークンはユニークな公開識別子
(この場合は、当事者間でのみ情報を共有や流通等する
という意味では、当事者間での公開識別子でありうる)
によって本人及び事物情報管理センター等の所定機関に
おいて管理される対象事物であり、該センターのサーバ
を利用して該トークンの送受信を行うことができる。例
えば電子メールにトークンを添付するという形式であれ
ば、通常の電子メールソフトウエアと該センターのメー
ルサーバ機能を利用して送受信を行うことができるし、
専用のトークン送受信プログラムが備えられていても良
い。また、取引(請求)の真正性を証明するために、A
社やその担当者の電子署名が該トークンに添付されても
よい。
【0324】該請求トークンには、公開識別子と請求元
としてのA社の公開識別子、請求日時や支払い期限、請
求項目と請求金額、振込み銀行口座等またはこれらに係
る識別子が記載され、請求先としてのB社の名称または
公開識別子が組み込まれており、B社がA社に対して支
払う場合に利用する銀行の名称または公開識別子等を記
載する欄が空白のままになっていることができる(請求
書)。なお、通常の請求書では振込み銀行口座を明示す
る必要があるが、本管理システムを利用する場合は、例
えばA社の取引先X銀行にはA社の口座が唯一あるもの
とすれば、該トークンにはA社の公開識別子とX行の名
称またはその公開識別子のみが記載されているだけで該
当口座が唯一特定されることになる。このようにして本
人及び事物情報管理センター等の所定機関で管理されて
いる本人及び事物情報を有効に利用することでA社の銀
行口座番号を記載や表明することなく、どこまでもA社
の銀行口座番号を含む法人情報を相手先に秘匿しながら
現金振込みを実現することもできてもよい。また、A社
の取引先X銀行にはA社の口座が複数ある場合にも、該
トークンにはA社の公開識別子とX行の名称またはその
公開識別子及びA社口座の単純な識別子、例えば一桁の
数字や文字による識別子等のみが記載されているだけで
該当口座が唯一特定されることができてもよいので、前
記と同等の効果を得る。
【0325】B社が該請求を承認してB社の取引銀行で
あるC行に支払い依頼を行う場合に、該トークンにC銀
行の名称または公開識別子を書き込みC銀行へ送信する
ことでA社に対する支払い依頼に代えることができる。
その際、支払い依頼の日時や支払い希望日時等が該トー
クンに追記されてもよい。また、取引(支払い依頼)の
真正性を証明するために、B社やその担当者の電子署名
が該トークンに添付されてもよい。
【0326】C銀行はB社の指示に従って支払い処理を
行うことになるが、その際該トークンに支払い承認の事
実や送金日時あるいは送金処理の識別子等を記載してA
社に送信することができる。A社はC行からの送金をそ
の日時や処理識別子によって確認することができ、B社
へのどの請求に対してA社への支払いがなされたかを明
確に照合することが可能となる。また、取引(支払い承
認)の真正性を証明するために、C行やその担当者の電
子署名が該トークンに添付されてもよい。この場合、該
トークンにはB社の決済承認や支払う意向があることの
事実と支払い銀行であるC行の名称またはC行の公開識
別子、さらにB社の電子署名が記載や添付されていると
共に、A社の取引先銀行X行の名称や識別子等が追記さ
れていれば、C行はこれらを信頼してA社の該当口座に
支払いを正しく行うことができる。A社のX行における
口座やB社のC行における口座が唯一である場合には、
A社の公開識別子とX行の公開識別子の組み合わせやB
社の公開識別子とC行の公開識別子の組み合わせでA社
とB社の相互の銀行口座が唯一特定されることは本人及
び事物情報管理センター等の所定機関にとっては明らか
である。しかも、A社のX行における口座番号やB社の
C行における口座番号は該トークンに記載や表明する必
要は全くないという点で、秘匿性の高い安全な取引であ
ることが保証され、データの付き合わせも容易であるこ
とは明らかである。このようにして、各当事者の電子署
名が添付された該電子トークンに手形や小切手等の有価
証券としての価値や地位を付与することによって、一層
簡潔な代金回収の手段が実現されたことになり、その後
の該手形としての電子トークンの流通可能性については
前記仮想手形と同様である。このようにして、少なくと
も技術的には、安全で利便性の極めて高い仮想的な電子
手形を実現することができてもよい。
【0327】C銀行からA社への振込み金額の中に、B
社への複数の請求分やB社以外の企業への請求分が複数
織り込まれている場合にも、それらの振込みに対応する
請求トークンが全て社に送信されることになり、各トー
クンは支払い日時や送金処理識別子等の確かな情報を含
む支払い承認書としてA社の手元に届いているので、こ
れらを集計したり照合したりすることで問題を解決する
ことができてもよい。万が一、同一日時におけるC銀行
からA社の銀行口座への合計振込み金額が、該当する複
数の請求トークンの合計請求金額と異なる場合にも、A
社とC銀行がデータを付き合わせて確認を取ることが容
易である。
【0328】一層簡潔な取引フローとしては、前記でB
社が該請求を承認してB社の取引銀行であるC行に支払
い依頼を行う代わりに、B社が決済承認した事実を示す
識別子や支払い期日等の情報を該トークンに追記してA
社に直接返信することによっても同等の効果を得ること
ができる。取引(支払い承認)の真正性を証明するため
に、B社やその担当者の電子署名が該トークンに添付さ
れてもよい。このようにして、該トークンを受信したA
社はこれを金融機関に提出して、手形や小切手の要領で
これを現金化することができてもよい。さらに信頼性を
一層高めるために、B社からの支払い承認トークンに加
えて、注文トークンや受領トークンも併せてA社が金融
機関に提出を義務付けたり、本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関によって該換金取引の認証を必ず受け
たりするように制度化してもよい。その際、A社はまず
本人及び事物情報管理センター等の所定機関にそれらを
提出し、センターに蓄積されている履歴情報等と照合し
て有効性を判断し、有効である場合にはセンターの電子
署名を施して該金融機関に送信するようにしてもよい。
このようにしてセンターが一種の公証人の働きをするこ
とにより、金融機関は支払い承認トークンをより一層信
頼できるものとして、手形や小切手と同様の電子的な有
価証券として取り扱うことが可能となる。
【0329】このようにして、最初は単なる情報が記載
された電子トークンであった電子データが、それぞれの
当事者の意思表示やそれを確実に証明する電子署名ない
し本人及び事物情報管理センター等の所定機関による公
証機能等を適切に組み合わせることにより、経済的価値
をもった電子トークンすなわち電子手形や電子小切手、
或いは電子紙幣へと変貌を遂げたことになっており、必
要に応じていわば電子的な有価証券が創造されたことに
なり、のプロセスにおいて著しい利便性の向上を実現し
たことになる。このようにして、少なくとも技術的に
は、安全で利便性の極めて高い仮想的な電子手形や電子
小切手、或いは電子紙幣等の契約的ないし経済的価値を
もつ電子的な有価証券を実現することもできてもよい。
【0330】これらのトークンはユニークな識別子によ
って一回限り換金できる事物として本人及び事物情報管
理センター等の所定機関で厳重に管理されており、各当
事者がそれぞれ管理のためにトークンの複製を所有して
いたとしても、最終的にこれを換金する金融機関は本人
及び事物情報管理センター等の所定機関とともに、トー
クンの公開識別子や履歴情報等との照合、さらには各当
事者の電子署名の有効性等により、これらのトークンが
不正な複製物や再使用されたものであるか否か等を確実
に確認することができてもよい。
【0331】前記電子トークンには、A社とB社あるい
は2社に金融機関等を加えた二者あるいはそれ以上の送
受信に係る当事者が定まっていることにより、本人及び
事物情報の連結スキームに従って当事者の本人情報やそ
れらが記載や追記されたり電子署名が添付されたりする
場所を電子トークンにテンプレートとして予め準備して
おくことができる。このように事物としての電子トーク
ンは該流通経路に従って複数の本人情報や本人に係る電
子署名等を容易に追記できる構造になっていることがで
きる。
【0332】前記電子トークンは、A社とB社あるいは
2社に金融機関を加えた二者あるいはそれ以上の当事者
における送受信の順序や経路が定まっていることによ
り、これらの流通経路を予め電子トークンに対してプロ
グラムされているか、本人及び事物情報管理センター等
の所定機関がフローを制御できる仕組みが備えられてい
ることによって、第三者が勝手にフローを変更できない
ようにしておいてもよい。
【0333】このようにして、従来は請求する側とされ
る側の二者間でのみ共有された請求書等の情報や書類を
それぞれ金融機関や所定の認証機関を含む複数の当時者
間で共有や流通等することにより、極めて高い応用性と
利便性を実現することが可能となる。この場合、物的な
書類によるよりも電子的なファイルやトークンによって
供給や流通等が行われることによって著しく高い利便性
を実現することができる。しかも本人及び事物情報管理
センター等の所定機関が仲介を行うことにより途中経過
を監視や管理したり、トラブル発生の際のオンブズマン
や証言者、証明情報の提供者等としても仲介したりする
ことができてもよい。
【0334】なお、これらの電子的トークンの送受信が
本人及び事物情報管理センター等の所定機関の管理下に
ある送受信サーバを利用する場合を想定すれば、B社が
請求を承認してC銀行に支払い依頼をした時点でセンタ
ーからA社に対して情報がフィードバックされることも
可能であり、A社は請求トークンを公開識別子に従って
その経過とともに管理することができてもよい。B社も
C銀行の支払い処理時点でセンターからのフィードバッ
クを受けることもできてもよい。つまり、C銀行は該支
払トークンのA社への送付をもって、B社への通知を兼
ねることもできてもよい。
【0335】前記A社、B社あるいは金融機関はこのセ
ッションに入る時点で本人及び事物情報管理センター等
の所定機関より認証を受けており、お互いにこの認証を
信頼して前記取引を安全に行うことができる。
【0336】これらの取引や各トークンの送受信にあた
っては、暗号技術を用いることにより、漏洩や改竄の危
険から情報をより安全に保護することができてもよい。
また、各当事者がトークンに対して記載や追記をする度
に、例えば本人及び事物情報管理センター等の所定機関
の公開鍵によってそれらの追記情報を暗号化したものを
該トークンに添付しておくことで、後日必要があれば本
人及び事物情報管理センター等の所定機関がこれらの情
報を照合することができる。
【0337】ネット上での取引では、クレジットカード
番号や暗証番号、電子マネー等情報の漏洩や盗用に見ら
れるような金銭に関わる情報の安全性が問われている他
にも、ユーザにとっては対価を支払ったにも関わらず商
品が届かなかったり、注文したものと異なる商品が届い
たり、不良品が届いたりといった問題が発生しており、
ベンダーにとっては、代金回収が停滞する等の問題が発
生している。これらの問題解決のひとつにエスクローと
呼ばれる手段がある。これは、ユーザとベンダーの他に
エスクローエージェントと呼ばれる第三者が仲介するこ
とにより両者の権益を保全することによって達成され
る。ユーザはベンダーに代金を支払うのではなく、該エ
スクローエージェントに支払うことにより、商品が届か
ないとか仕様が異なる等のリスクを担保することがで
き、万一、契約が撤回される場合は該支払いがエスクロ
ーエージェントからユーザに払い戻される。一方、ベン
ダーはエスクローエージェントへのユーザの支払いが完
了したことを確認することにより安心して商品をユーザ
に送付することが可能であり、ベンダー側も代金回収の
リスクを担保できることになる。このようなネット上に
おける安全なクレジットカード決済とエスクロー取引
を、本人及び事物情報管理センター等の所定機関や本人
及び事物情報並びに本人ないし事物を象徴する電子的ト
ークンを利用することにより実現することができる。
【0338】また、図27および図28の概略フロー図
に示すように、電子商取引サイトやネット上のベンダー
等(総称してベンダーとする)は、自社が販売している
商品画像に付属してこれを象徴や代身する電子的トーク
ン(商品トークン)をウェブサイト上に展示しておくこ
とができる。ユーザはこれを選択(例えば、画面上でク
リックしたり、所定の位置へドラッグしたり)すること
ができ、ベンダーはそれによって該ユーザの注文を認識
することができる(発注)。ベンダーは本人及び事物情
報管理センター等の所定機関より電子認証を受けている
ことができ、ベンダーの電子証明書を表示したり、電子
署名を該トークンに添付したりしてもよく、ユーザはこ
の事実を信頼してベンダーに注文することができる。な
お、該トークンにはベンダーの名称、商品の名称、商品
型式や品番、価格、日時等またはこれらに係る識別子が
記載されていることができる。
【0339】該ユーザはこのセッションに入る時点で本
人及び事物情報管理センター等の所定機関より認証を受
けており、該ベンダーはこの事実を信頼して該ユーザの
注文を受けることができてもよい(受注)。この時点で
ユーザは何ら支払いを行う必要はないが、該商品トーク
ン(以下、トークンと略)に対してユーザ本人を示す公
開識別子等を追記や添付して別段の公開識別子を持つ注
文トークンをベンダーは生成することができてもよい。
これらは、ユーザが該トークンを購入決定するように端
末画面上で選択した時点で自動的に処理されてもよい。
また、取引の真正性を証明するために、ユーザの電子署
名がこれに添付されてもよい。
【0340】さて、ユーザにより真正に選択されること
によりユーザの公開識別子が記載された該トークンは、
該ベンダーから本人及び事物情報管理センター等の所定
機関に送信される。該トークンはそのユニークな公開識
別子によりセンターによって管理されることになる(着
信)。ここでセンターは該トークンを該ユーザに返送す
ることによって請求に代えることができる(請求)。こ
こで取引(請求)の真正性を証明するために、センター
の電子署名を該トークンに添付してもよい。この場合、
例えば電子メールにトークンを添付するという形式であ
れば、通常の電子メールソフトウエアと該センターのメ
ールサーバ機能を利用して送受信を行うことができる
し、専用のトークン送受信プログラムが備えられていて
も良い。認証されたセッションの間、該当事者は互いに
ブラウザで交信していることが想定されてもよいので、
この場合は該ブラウザベースの通信プログラムが備えら
れていても良い。トークン添付メールの場合はユーザ、
ベンダー、本人及び事物情報管理センター等の所定機関
という三者間ではこれらの公開識別子に基づく送受信で
もよい。
【0341】センターからのトークンを受信した該ユー
ザは、例えばセンターからの着信通知等によっても知る
ことができるわけであるが、次に本人及び事物情報管理
センター等の所定機関の本人情報に登録されている本人
の決済手段により支払いを行う。この際、具体的には該
ユーザは支払い方法に係るサービス供給者名ないしこれ
に係る公開識別子、例えばVISAのクレジットカード
を使用するのであればVISAの名前やアイコン等を端
末画面で選択することによってこれに係る公開識別子が
該トークンに自動的に追記等されてもよい。この場合、
該公開識別子は一定の有効期間をもつパーマネントなも
のでも、ワンタイム(使い捨て)なものであっても良
く、クレジットカードを識別するためのクレジットカー
ド番号の代わりとして該公開識別子を利用してもよい。
その際、取引(決済)の真正性を証明するために、ユー
ザの電子署名を該トークンに添付してもよいし、リアル
なクレジットカード伝票への署名そのものを電子化した
電子サイン等が該トークンに施されても良い。この場
合、本人及び事物情報に登録されている例えばVISA
カードのカード番号が唯一であれば、該トークンに記載
されるクレジットカード情報は、VISAという企業の
公開識別子だけでよく、必ずしもクレジットカード番号
それ自体を記載する必要はない。カード会社の識別子と
本人の公開識別子と組み合わせることにより唯一のクレ
ジットカード番号が判明するからである。このようにし
て厳重な本人認証を再度実行した後に、該トークンが再
びセンターへ返送されることにより、センターはユーザ
の正式な決済意思を確認することができる。ユーザは面
倒なクレジットカード番号や住所その他の情報入力の一
切を行う必要がない。本人及び事物情報管理センター等
の所定機関が該ユーザに係る本人及び事物情報からそれ
ぞれに必要な情報のみをベンダーやクレジットカード会
社、更には介在する宅配業者等の当事者に選択的に通知
や送信することができてもよいからである。勿論、ユー
ザ側の端末からこのような操作を行うことも手動的また
は自動的にできてもよい。したがって、クレジットカー
ド番号が漏洩する可能性はほぼなくなると同時に、万一
それが漏洩したとしても、該番号のみではセンターへの
決済意思の表示にはならないことは明らかであって、ベ
ンダーやセンターに加えて本人の電子署名が添付されて
いなければ無効であるように取り決めておくことができ
てもよい。
【0342】ここで(ユーザと)センターのみが知りう
る利用者たるユーザの本人情報に登録されているクレジ
ットカード番号をクレジットカード会社に連絡し、該ユ
ーザのセンターへの支払いが完了されてもよい(支払
い)。また、ここで本人及び事物情報管理センター等の
所定機関とクレジットカード会社の間で該トークンが送
受信されてもよい。例えば、所定機関が知り得た該ユー
ザのクレジットカード番号とセンターの支払い受け入れ
のための銀行口座番号等をクレジットカード会社(アク
ワイアラ)の公開鍵で暗号化し、さらにセンターが秘密
鍵で電子署名を施した情報を該トークンに追記や添付し
てもよい。このようにユーザのクレジットカード番号や
センターの口座番号を厳密に秘匿しながらクレジットカ
ード会社に送信することができ、以後は通常のクレジッ
トカード会社内での情報処理や情報照会と同様の処理が
できてもよい。このようにして、クレジットカード会社
は該ユーザのクレジットカード番号が本人及び事物情報
管理センター等の所定機関から真正に送信された真正な
番号であることを明示的に知ることができ、安心して決
済処理を進めることができる。したがって、クレジット
カード番号が万一漏洩したとしても、該番号のみでは使
い道が無いことが明らかであって、例えばユーザのクレ
ジットカード番号やセンターの口座番号への本人及び事
物情報管理センター等の所定機関を含む関連当事者によ
る電子署名等の全ての条件が満たされた電子トークンに
よって初めて該クレジットカード番号が使用できるわけ
であり、このようにしてクレジットカード番号の盗用を
著しく効果的に防止することが可能となる。
【0343】また、該トークンの決済情報を含む部分の
使用はここまでで、以後は商品の配送に係るトークンが
該トークンから切り離されて使用されたり、別段の配送
トークンとして作成されたりして使用することができ
る。切り離される場合は、例えば該トークンのプロパテ
ィから商品配送以降のプロセスを切り離して利用しても
よいが、該トークンの識別子に加えて元のトークンの公
開識別子を共有していることができる。
【0344】クレジットカード会社からの送金ないしは
決済認証の確認を得た段階で、センターは前記トークン
から切り離された配送依頼トークンをベンダーに送信す
ることにより、これを通知することができる(通知)。
このような通知を得たベンダーは該商品をユーザ宛てに
安心して発送することができる(発送)。この際、ベン
ダーは商品を発送した事実を該配送依頼トークンに記載
してセンターやユーザに送付することによって通知して
おくことができる(通知)。この際、取引(発送)の真
正性を証明するために、ベンダーやセンターの電子署名
を該トークンに添付してもよい。
【0345】物的な商品と送付状を受領して仕様や品質
等を確認して支払いに疑義を唱えないユーザは、該トー
クンに対して受領確認の事実を記載してセンターへ返送
すればよい(受領)。この際、取引(受領確認及び支払
い許可)の真正性を証明するために、ユーザの電子署名
を該トークンに添付してもよい。センターはユーザの支
払い許可を得た後に、該ベンダーへの支払いを実行する
ことによりベンダーは代金回収ができることになる(代
金回収)。もしも、送付された商品の品質や仕様に疑義
がある場合にはオンブズマンでもありうるセンターに対
して連絡を取り相談を受けることができてもよい。
【0346】このようにして、本人及び事物情報8とそ
の代身としての電子トークンを利用して、本人及び事物
情報管理センター等の所定機関がエスクローエージェン
トとなることにより、ユーザやベンダーにとってのリス
クを軽減や担保できるエスクロー取引をネット上で簡潔
に実現することができる。
【0347】前記電子トークンには、ユーザ、ベンダ
ー、エスクローエージェント等の複数の送受信に係る当
事者が定まっていることにより、本人及び事物情報の連
結スキームに従って当事者の本人情報やそれらが記載さ
れたり電子署名が添付されたりする場所を電子トークン
にテンプレートとして予め準備しておくことができ、事
物としての電子トークンは該流通経路に従って複数の本
人情報や本人に係る電子署名等を容易に追記できる構造
になっていることができる。
【0348】前記エスクローメカニズムにおける電子ト
ークンにおいては、ユーザ、ベンダー、エスクローエー
ジェント等の複数の当事者における送受信の順序や経路
が定まっていることにより、これらの流通経路を予め電
子トークンに対してプログラムされているか、本人及び
事物情報管理センター等の所定機関がフローを制御でき
る仕組みが備えられていることによって、第三者が勝手
にフローを変更できないようにしておいてもよい。
【0349】これらの際、各当事者あるいは当事者端末
は、電子トークンが移動や追記等される度にこれを証明
する情報をストアする等して該取引が完了するまでの履
歴を残せるようにすることもできてもよいし、エスクロ
ーエージェントであるセンターのみがこのような履歴を
管理するように情報フローを設定することもできてもよ
い。また、当事者間のトークンの送信は指定の暗号アル
ゴリズムが使用されることで情報の安全性を一層確かな
ものにすることができる。
【0350】これらのトークンはユニークな識別子によ
って一回限り換金できる事物として本人及び事物情報管
理センター等の所定機関で厳重に管理されており、各当
事者がそれぞれ管理のためにトークンの複製を所有して
いたとしても、これを換金する銀行やクレジットカード
会社等の金融機関は、該所定機関と共同して、トークン
の公開識別子や履歴情報等との照合、さらには各当事者
の電子署名の有効性等を確認することができ、これらの
トークンが不正な複製物や再使用されたものであるか否
か等を確実にチェックすることができてもよい。
【0351】また、図29の概略フロー図に示すよう
に、医療用の電子カルテにおいても、確実な本人認証環
境を整えることで、患者本人と担当医や関連する医療ス
タッフ等の当事者間のみで情報を共有や流通等すること
ができてもよい。他の病院等への電子カルテの転送や該
電子カルテをもとに他の病院の専門医等との共同打ち合
わせ等を行うことも、該権限を有する本人の確実な認証
によって容易に行うことができる。また、前記請求や支
払いに関するトークンの共有や流通等を介して、患者本
人と病院との間における支払い等の情報や各種医療保険
に関する事務所や取引銀行等の当事者との情報を共有や
流通等することも前記と同様に可能であり、在宅医療や
遠隔医療を含めた医療事務の著しい効率化を実現するこ
とができる。このようにして、医療に係る当事者を束ね
る本人及び事物情報管理センター等の所定機関による共
通システムとしてカルテや費用等の情報に係る電子ファ
イルやトークンを管理や利用することにより、高い利便
性を実現することができてもよい。
【0352】さらに、デジタルコンテンツ等のデジタル
著作物の場合にも、前記の電子的トークンと同様の管理
を施すことにより、該デジタル著作物の流通経路や著作
協業の状況、場合によっては利用者の変更等の履歴を管
理することが著しく容易となる。
【0353】本人及び事物情報管理センター等の所定機
関の管理下に無い通常のメールサーバを利用する電子メ
ールの送受信の場合には、本人認証情報16あるいは著
作権等識別情報17を含む本人及び事物情報8に基づく
暗号情報による電子的な署名と電子証明書を電子メール
に添付することで、なりすましや送信元偽造などの犯罪
に対抗できるとともに、受信者の側ではフィルタリング
ソフトウェア等により、真正な本人と認証された送信者
からの電子メールしか受け取らないような仕組みを利用
することで、スパムメール等の迷惑電子メールを排除す
ることが可能となる。また、盗聴等を防ぐための暗号化
電子メールを実現するためには、従来の暗号技術を利用
することになるが、その場合には、暗号鍵のパスフレー
ズとして、本人及び事物情報8の少なくとも一部に基づ
く暗号情報を利用することができる。暗号鍵による電子
署名を行う際も同様である。
【0354】図30および図31に示す本発明の第7の
実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と
主に異なる点は、不特定の第三者に公開することができ
る本人及び事物公開情報11を作成しない点で、このよ
うに構成されたテンプレート9Bを備える本人及び事物
情報管理システム1Fは、第三者に対して本人及び事物
公開情報11を公開することはできないが、本人及び事
物情報8Bの本人認証情報16あるいは著作権等識別情
報17を含む本人及び事物情報8に基づく暗号情報等を
照合し、認証することができるので、また同様に、事物
に係る照合も本人属性情報10あるいは著作権等識別情
報17を含む本人及び事物情報8に基づく暗号情報を利
用して認証することができるので、本発明の第1の実施
の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0355】図32および図33に示す本発明の第8の
実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と
主に異なる点は、本人及び事物情報8のその他の本人属
性情報10の部分に変更が無い場合でも、例えば著作権
等識別情報17の部位に新規の著作権等識別情報17b
を登録した時あるいは何らかの商取引を実行したり、ウ
ェブサイトやウェブページの閲覧履歴を重ねたりする度
ごとに、既に登録されている著作権等識別情報17ある
いは嗜好及び特徴情報17Aに追加・修正を加えて常時
更新することができる点で、このように構成されたテン
プレート9Cを備える本人及び事物情報管理システム1
Gにしても本発明の第1の実施の形態と同様の作用効果
を得ることができるとともに、著作権等識別情報あるい
は本人嗜好及び特徴情報17を更新して、常時最新情報
を維持することができるので、更新前の本人及び事物情
報8が万一ハッキングされ、悪用されても、誤った本人
認証に関する事故を確実に防止することができてもよ
い。
【0356】図34に示す本発明の第9の実施の形態に
おいて、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点
は、通信網3を介して音楽、映像、ニュースソース等の
デジタルコンテンツのデータを購入あるいは取り込む際
に、該データに含まれる著作権者の情報や著作物のデー
タ等の著作権等識別情報17に対して本人及び事物情報
8の本人属性情報10の少なくとも一部に基づく暗号情
報等により電子的な署名を施すことによって、該ユーザ
が否認することのできない真正な購買等の取引が完了さ
れたことを証明することができ、さらに本人属性情報に
関連させて認証することができる点で、このようなテン
プレート9Dを備える本人及び事物情報管理システム1
Hは、図34に示すように、S8Aステップを介して、
収納された音楽、映像、ニュースソース等のデジタルコ
ンテンツの著作権等識別情報17は、該ユーザの本人及
び事物情報8に含まれる著作権等識別情報17に追加さ
れることにより、該ユーザが次回以降に認証される際に
は、本人及び事物情報8の一部として利用することがで
きるとともに、該ユーザ以外の第三者の本人及び事物情
報8に同一の著作権等識別情報17が検知されるか否か
を、監視することによって、複数のソフトウエアベンダ
ーやユーザの著作権等識別情報17とともに認証に利用
することができるので、複数のソフトウエアベンダーや
デジタルコンテンツサプライヤに代わって、音楽、映
像、ニュースソース等の著作権等識別情報17を管理サ
ーバ2において継続的かつ一元的に蓄積、管理、および
監視することができる。
【0357】したがって、管理サーバ2において、ユー
ザを認証するのと同時に、複数のソフトウエアベンダー
やデジタルコンテンツサプライヤに代わって、不法使用
の可能性のあるソフトウエアやデジタルコンテンツの存
在を効率よく検知することができる。
【0358】前記情報受発信プログラムは、情報発信、
読み取り及び受信を求める該サイトのような個別の業者
が本人(顧客)に対して、ディスカウント(値引き)や
ポイント制(ポイントバリュー)等の特典を設定するこ
とによって、本人が承諾しやすくなるような条件を提示
して、これを該本人が個別に選択することによって、情
報開示、読み取られ方や発信及び受信の程度や段階等を
個別に設定することができ、情報の開示や読み取られ
方、発信及び受信、交信や情報交換、電子商取引等を個
別に効率良く行うことができる。このようにして、本人
がネット上のウェブサイト等と交信などを行う際に、本
人(顧客)の嗜好及び特徴等情報発信や読み取られ具合
の程度が大きいほど、並びに該サイト側のアピール情報
が該ユーザに受信される程度が大きいほど、該サイト側
においてサービスが提供しやすくなる、商品を推薦しや
すくなる、あるいは販売が促進されるなどのメリットが
あれば、ある種のインセンティブを該本人に与えてで
も、嗜好及び特徴等情報の発信、読み取り及び受信を促
進することが考えられる。
【0359】本人の嗜好及び特徴等情報発信、読み取り
及び受信に際しては、該本人がプライバシーの侵害を恐
れる場合には、これを発信、読み取り及び受信ないし開
示したくない、読み取られたくない等の場合があること
が容易に想像できるのであり、このような設定はユーザ
である本人が任意におこなうことができる。
【0360】また、サービスサイトのサービスや商品を
友人等に紹介したり代理販売したりできる制度(アフィ
リエイト・プログラム)を利用することで、サービスサ
イトとユーザとの結びつきをより強固なものにすること
もできてもよい。この場合、ユーザ自身とマッチング度
合いの高い他者を口コミで紹介することを条件とするな
どして、あるいは、知人や恋人を連れて該サイトを訪れ
る(閲覧する)ことを条件とするなどして、該嗜好及び
特徴情報や情報受発信プログラム(この場合は、知人や
恋人の情報を定義し蓄積していたり、開示・発信したり
している)を利用したアフィリエイト・プログラムが実
現される。このようにして、本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関の管理サーバ2を検索や探索する以外
にも、草の根ユーザからの紹介を契機として、該ユーザ
は具体的な働きかけを彼や彼女に行うことは特にしなく
ても、該嗜好及び特徴情報を発信乃至開示状態に設定し
ている彼らであれば、いつでもダイレクト電子メール等
のオプトインメールを歓迎しているわけであるから、そ
のように紹介することが可能であり、該サービスサイト
が直接に彼らにアプローチして販売をかけることができ
る。サービスサイト側からは独自では制約があった市場
での草の根からの顧客掘り起こし効果を期待することが
できるし、成約のあかつきには、該ユーザは商取引のマ
ージン乃至ポイント獲得等の利得が期待できる。このよ
うにして、紹介者や恋人付きの電子訪問販売や電子ショ
ッピングが実現できてもよい。
【0361】バーゲン等の場合、有効期限表示の他に
も、重点商品や目玉商品、懸賞等の情報を提供すること
で、通常のリアル世界のバーゲンと同様に顧客を誘い込
むといった作法が実現される。必ずしもサーチエンジン
サイトや価格比較ロボットサイト等に登録されている必
要はなく、どこまでも本人及び事物に係る特徴情報への
記述によって、検索や探索されることができてもよい。
【0362】また、サービス体制の品質については、該
サービスサイトの言い分もさることながら、既ユーザの
評判がどのようなものであるかを示した人気投票の結果
等を考慮した検索にしてもよい。あるウェブサイトまた
は該ウェブサイトの商品の実績や人気を示す人気投票
も、該サイトで商品が購入されるたびごとに、ウェブサ
イト或いは商品をキーにして例えば1決済1票というよ
うに規則を定めれば、本人及び事物情報管理センター等
の所定機関において自動的に集計ができるために、サイ
トやユーザが意識をしなくても自動的に結果を集計し、
或いは独立した情報センターとして開示することが可能
であり、ユーザは適宜これらの開示情報を参照すること
ができる。この場合、客観的な第三者機関による自動的
な集計により、恣意的な誇大表示を避けることができる
という効果も期待できる。
【0363】また、ネット上かリアル世界かを問わず、
例えば店舗の人気投票や販売ランキング測定等を行う際
に、例えば投票した本人の著作権等識別情報内に取引店
舗や購入商品の価格等の情報が蓄積されている場合に、
該本人が該店舗に投票した場合、該店舗において本人が
購入した商品の価格等を重み付け係数として織り込むこ
とによって、単なる投票数を集計するというような次元
の人気投票を大幅に改善して、より現実味のある人気投
票を実現することができてもよい。この場合、該商品価
格情報等は、ネット上での取引やリアルな街頭の店舗で
の取引を問わないことは明らかである。
【0364】同様に、あるクライアントがある商品アイ
テムを検索する場合にも、必ずしも店舗のURLから探
索する必要は無く、また特定の類似商品を検索する等の
サービスサイトを経なくても、該ユーザは直接にサーチ
エンジン等を利用して、よく知られた商品名称や公開情
報、著作権等識別情報や特徴情報等をキーワードまたは
カテゴリーとした商品検索等をすることが可能であり、
商品検討が済んだ時点で該商品を取り扱う店舗を検索す
るような作法が実現できる。つまり、商品検索の際に販
売店識別子を除くか商品説明等のウェブサイトを優先的
に検索を行い、しかる後に販売店識別子をもつ業者を検
索することで可能となる。
【0365】また、ネット上や電話回線上において該ユ
ーザがまだ該店舗にたどり着いていない場合には、店舗
の発信あるいは開示する嗜好及び特徴情報に加えて、例
えば目玉商品やバーゲン、キャンペーン等やその特徴、
例えば品揃え、価格や性能、意匠上の特長に関する情報
等を蓄積し発信、開示あるいは配信することで、該ユー
ザがネット上を散策している間、もともとバーゲンに関
心もっているユーザであった場合には、該店舗のバーゲ
ンや目玉商品等の情報が、該ユーザに広告情報として受
信されやすくなっていることによって、あるいは検索サ
イトのサーチエンジン等とも交信することができること
で、本人の嗜好及び特徴情報に基づいた最適な推奨結果
を検索あるいは探索することが容易となり、該ユーザの
視野に入りやすくすることができてもよい。店舗にとっ
ては個別商品の宣伝効果を期待することができるし、ユ
ーザにとっては掘り出し物の探索効果を期待することが
可能であり、該店舗にとっても該ユーザにとっても、貴
重で斬新な出会いの場を提供することができる。
【0366】この場合、該ユーザは情報マッチングの程
度を調節できるので、例えば探索結果の数が多すぎる場
合にはこれをタイトに(硬く)設定したり、逆にもっと
広い範囲の探索結果が欲しい場合にはこれをルースに
(柔らかく)設定したりすることができる。あるいは、
高速な出会いを実現するために簡易探索や、質の高い出
会いを探索するための充実探索等の設定を行うことがで
きる。
【0367】また、クッキー情報を利用できるのは、該
クッキー情報を書き込んだサイトのみであり、該ユーザ
が一度でも閲覧したサイトに限定されるが、該サイトの
各ページや各表示アイテム等に簡易的な特徴情報を設定
しておくことができてもよいので、クッキーに格納され
ている情報とそれらに対応するページ情報や商品アイテ
ム等の特徴情報との連関を把握することにより、限定的
にしか利用できないクッキー情報を解釈あるいは翻訳し
て汎用的に利用できる本人嗜好及び特徴情報として利用
することができてもよい。但し、業者や商品等に係る著
作権等識別情報や特徴情報に係る処理が、情報受発信プ
ログラム等によって直接行える環境においては、これら
の処理は必ずしも必要ではない。
【0368】現状では、単にサイトページに記載された
テキスト情報(全文)によるロボット検索や表題等の登
録によるカテゴリーにもとづく検索がなされるのみであ
るので、例えば何かの商品をキャンペーンで安く手に入
れようとして検索すると、期限が切れたキャンペーン情
報が数多く検索されてしまい無駄な時間をクライアント
に強いてしまうということも少なくない。クライアント
は当然有効期間内のキャンペーンを探したいわけであ
り、逆に言えば有効期限内のキャンペーンサイトのみを
正確に検索したいというニーズもありうるのであって、
このような条件の設定による情報検索が望まれている。
本人及び事物特徴情報への登録により、必要とされる最
新情報が手元の端末と所定機関のサーバ等で整合的に同
時的に更新されていることができ、所望の情報検索が可
能となるからである。
【0369】また、ある商品に関して価格を比較する価
格検索ロボットは珍しくなくなっているが、これとても
単に価格情報の検索の域を出ない。クライアントが初め
て訪れるサイトがどれほどの実績や人気を博している
か、あるいは従来のウェブサイト認証におけるような単
純に真偽を証明するだけではなく、ビジネスや決済等の
取引相手として信頼の置けるサイトであるのを判定する
手段をユーザは通常持たない。本人及び事物情報管理セ
ンター等の所定機関では該ウェブサイトの取引や人気状
況等をモニターできることによって、該ウェブサイトが
情報の開示を望まない場合でない限り、一般のユーザに
対してもこれらの有益な情報を提供することができても
よい。一方、このような情報を開示しないウェブサイト
は、徐々にユーザの人気を失うことによってネット上か
ら淘汰されていくことが考えられる。情報開示はどこま
でも本人の意向に沿ったものでなければならないが、該
ウェブサイトのような商業的なウェブサイトの場合に
は、信頼増進のためにも積極的な情報開示を行う方が顧
客に受け入れられやすいという市場心理や力学が働きう
ると考えることができる。
【0370】数多くのショップサイトからどのサイトを
選んで目当ての商品を購入するかとなれば、確かに価格
はわかりやすい指標である。しかし、どの商品を購入す
るかを型式情報まで詳細に決めた後でショップを検索す
る場合もあるかも知れないが、そうでないことも多い。
このような場合は、商品検索を充実することによって、
潤沢な母体情報から目当ての商品を探索できるような環
境が望まれる。本人及び事物情報の検索環境は、このよ
うなユーザニーズを実現できるものでもある。
【0371】また、該キャンペーンの商品価格を、市場
全域における定価や実勢価格の傾向と、その中における
位置付けというようなマクロな視点から判断できる材料
をユーザに提供することは有意義である。その際、通常
の検索結果のような対象サイトを羅列するような形式で
はなく、本人分身アイテムや特徴表示がそうであるよう
に、実勢価格の分布をグラフ化するなどして結果を表示
してもよい。この場合、通常の検索ロボットやサーチエ
ンジンのようにウェブページに記載されているテキスト
情報をもとに検索するのみならず、該ウェブページの特
徴情報データベースが定義されており、サーチエンジン
や検索ロボットが情報受発信プログラムに対応している
場合には、該特徴情報データベースへの直接のアクセス
が可能であり、より高速に広範囲で多彩な検索が可能と
なる。
【0372】また、単一の人気商品における人気ショッ
プ上位10等の本人が個別に望む条件での検索もできて
もよい。勿論、ネット上に限定しないリアル店舗も含め
た検索にしてもよい。
【0373】前記本人及び事物特徴情報と情報受発信プ
ログラム12bは、このようなより決めの細かい条件設
定や情報提供をネット上のあらゆる関係者(ユーザやベ
ンダー等)に本人の手元のサーバや端末において行える
ようにすることができ、さらにこれを活用した探索等サ
ービスを提供したり享受したりできる。サービスサイト
側からすれば、一つの商品やサービスという切り口から
高いマッチング度合いをもつ、つまり購買可能性の高い
顧客が多く該サイトを訪れうることを意味し、かつユー
ザにとっては信頼することのできる客観的な情報が提供
されているという意味で安心感をも提供されているわけ
で、当然のことながら販売促進につながることになる。
【0374】前記情報受発信プログラム12bを利用し
て、携帯電話機からの商取引やウェブアクセスにおい
て、あるいは本人及び事物情報管理センター等の所定機
関からの本人に代わっての情報発信、読み取り及び受信
に基づいて、本人の嗜好及び特徴に精度よく呼応した情
報の入手や獲得をすることができる。携帯電話等情報端
末の情報処理速度が十分でない場合や自宅等の情報端末
がオンラインになっていない場合等に、センターのサー
バを経由して情報発信、読み取り、受信、交信、配信、
交流等が可能であり、いつでもセンターのサーバは本人
端末の代理として情報の受信や収集を行っていることが
可能であり、ユーザの要求に従って、適宜、携帯電話機
や自宅端末等にその結果を配信することができる。ま
た、前項と同様に、携帯電話機における音声通話やiモ
ード等のインターネットサービスがマルチタスクで共時
的なサービスが実現されるならば、前項同様にペアやグ
ループでのネットサーフィンやショッピング等が実現で
きることになる。
【0375】前記情報受発信プログラム12bは、電子
メールにおけるダイレクトメール業者とも精度の高い交
信をすることができ、最適なダイレクトメールのみを本
人に送信することが容易となり(オプトイン電子メー
ル)、本人の嗜好及び特徴情報の発信、読み取り及び受
信等に基づいたワン・ツー・ワンマーケティングを実現
することができる。その際、本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関は、プライバシー規定に従って、本人
の意向を尊重しながら、該業者が必要とする顧客の情報
を提供することもできてもよい。
【0376】例えば、インターネットオークションの場
合、通常は該オークションサイトに立ち寄ったクライア
ントのみがオークションの機会に参加が可能であった
が、該本人がそれを望めば、オークションサイトあるい
は本人及び事物情報管理センター等の管理サーバ2は、
該情報受発信プログラムを利用して、新規に出品された
物品でしかも該本人の嗜好及び特徴に合致する情報のみ
を選別して本人の自宅の端末や携帯電話等に電子メール
や音声等で知らせることが可能となる。このようにし
て、本人の嗜好性の高い物品に関してはオークションに
参加し忘れるという事故を防ぐことができてもよい。こ
の場合、該ユーザは必ずしもわざわざ該サービスのサイ
トに出向かなくても(閲覧しなくても)、あるいは該サ
ービスサイトを知らない場合でも、ユーザの手元の情報
受発信プログラムを設定しておくだけで、該情報提供サ
ービスが無料である場合には、該サービスを直ちに受け
ることが可能となる。(尚、本人及び事物情報管理セン
ター等の所定機関においても、同様の条件が同時に設定
されている。)もし有料サービスの場合には、若干のサ
ンプル情報や該サービスの利用案内を届けること等がで
きてもよい。ここで、例えばリクエストされている物品
が著作性の高いものであった場合、予め該品物の著作権
等識別情報が登録されている場合には、本人及び事物情
報管理センター等の所定機関は物品を提供してきた自然
人または法人が正しい持ち主であるか否かを判別するこ
とができてもよい。また、該物品が売買の対象として物
的あるいは法的に相応しいものであるか否かを判別した
り、関係機関に確認をとったりすることもできてもよ
い。なお、ここで新たに出会う自然人または法人は互い
に相手の本人及び事物情報を十分に知る立場にはないた
めに、仲裁者としてあるいは課金や支払いの仲介者とし
て該本人及び事物情報管理センター等の所定機関が介入
することもできてもよい。
【0377】前記情報受発信プログラム12bは、蓄積
された嗜好及び特徴情報に関して統計処理を施すことに
より、本人がどのようなジャンルのどのような著作者や
作品を好み、どの程度の価格の商品レンジを好んでいる
かなどの情報を数値表現で効率的に発信したり、開示し
て読み取られたりすることができる。この特徴を利用し
て、前記、本人及び事物情報管理センター等の所定機関
に蓄積された不特定多数の本人嗜好及び特徴情報に対し
て統計処理等を加え、これらに集計や分析等を加えるこ
とによって、市場調査の代行を迅速に行うことができ
る。また、サーチエンジンとも適切なインタフェースを
もつことで、該統計情報のような定量的・数値的データ
を考慮した検索の実行を可能にすることができる。
【0378】前記情報入力開示プログラム12は、本人
の選択や意思決定を開示したり、発信したりすることが
できる。例えば、意見や議論に対する賛成反対等の表
明、あるいは選挙等における投票などを行うことがで
き、著しく高い信憑性に基づいて重複することなく本人
及び事物情報管理センター等の所定機関はその結果を収
集し集計することができてもよい。このようにして、企
業におけるマーケティング調査の代行や政策や選挙等に
対する民意のシミュレーション等を容易に行うことがで
きてもよい。
【0379】前記情報入力開示プログラム12は、電子
的な住民台帳登録や修正、公文書作成や申請、納税、投
票等の処理を効率的に実現することができる。これらの
処理は現実的な法制度に基づいて執り行われるべきであ
り、技術はどこまでもこれらを支援する立場にあるわけ
であるが、より効率的で利便性の高いシステムを実現す
るためには、精緻な本人及び事物情報と安全性の高い保
管蓄積並びに優れた処理インタフェース等のシステム構
成が不可欠であり、前記本人及び事物情報管理システム
及び情報入力開示プログラム等はこれらを実現すること
ができてもよい。
【0380】前記本人及び事物情報管理センター等の所
定機関は、不特定多数のクライアントをユーザとして抱
えているために、例えば、あるクライアントが、「かく
かくしかじかの物品」を、探して欲しい、情報を提供し
てほしい、かくかくしかじかの金額であれば購入したい
等のリクエストを発信あるいは配信することができ、該
クライアントと新たな売り手や情報提供者との出会いの
場を提供することができ(マーケットプレイス)、また
提供者が複数に亘る場合には、該クライアントのリクエ
ストに基づいて例えば逆オークションのようなサービス
を提供することができる。ここで、例えばリクエストさ
れている物品が著作性の高いものであった場合、予め該
品物の著作権等識別情報が登録されている場合には、本
人及び事物情報管理センター等の所定機関は物品を提供
してきた自然人または法人が正しい持ち主であるか否か
を判別することができてもよい。また、該物品が売買の
対象として物的あるいは法的に相応しいものであるか否
かを判別したり、関係機関に確認をとったりすることも
できてもよい。なお、ここで新たに出会う自然人または
法人は互いに相手の本人及び事物情報を十分に知る立場
にはないために、仲裁者としてあるいは仲介者として該
本人及び事物情報管理センター等の所定機関が介入する
ことが双方のために有益であることが考えられる。
【0381】前記本人及び事物情報管理センター等の所
定機関は、ネット上の電子商取引業者に関する情報、例
えばURLや電子メールアドレス等と、リアルな世界の
該業者に関する情報、例えば住所や電話番号等の双方を
管理しているために、同時に、ネット上の本人(顧客)
に関する情報、例えばURLや電子メールアドレス等
と、リアルな世界の該本人に関する情報、例えば、住所
や電話番号の双方を管理しているために、リアル世界で
の情報発信をバーチャル世界に伝えたり、その逆の伝達
を行うことができる。例えば、ネット上において店舗を
運営しているウェブサイトのような場合は、やはり該サ
イトにおいても店舗の特徴や特長等を前記情報受発信プ
ログラムで発信したり開示されて読み取られたりするこ
とができてもよい場合に、該所定機関は不特定多数の特
徴等が類似するサイトを取りまとめて、個人または法人
である本人に情報提供することができるのみならず、ネ
ット上の店舗を運営していなくても、リアル世界におけ
る店舗を運営している業者があった場合に、やはり該業
者も情報端末を有してさえいれば、該情報受発信プログ
ラムを介して、自店の特徴等を発信乃至配信することが
できたり、該所定機関の情報サービスを利用したりし
て、特徴情報の発信や配信を行うことが可能であり、サ
ービスの対象はネット上かリアル世界かを問わない。例
えば特徴が類似した等の店舗を抽出し、ネット上の顧客
に対して情報を提供することができてもよい。
【0382】例えばテレビやラジオでの通信販売のコマ
ーシャルを見たり聞いたりした顧客が、該通信販売の申
し込みのための電話番号を聞き取れなかったり、失念し
たりした場合に、該顧客は、該コマーシャルが放送時刻
やチャネル等の覚えやすい情報を含む広告としての事物
情報として登録されている場合は、その時刻やチャネル
等の属性情報を利用して、本人及び事物情報管理センタ
ー等の所定機関に問い合わせたり、該センターのウェブ
サイト等を検索したり、独自に該業者が発信したり、あ
るいは配信しているであろう広告としての特徴情報を検
索したり探索するなどして、目当ての通信販売業者を容
易に発見することができてもよい。
【0383】なお、前記本発明の異なる実施の形態では
主に第1の実施の形態を基にして説明したが、本発明は
これに限らず、各実施の形態に使用された構成を組み合
わせて使用しても同様な作用効果が得られる。
【0384】また、本発明の各実施の形態での管理サー
バ2の管理や運営等をする本人及び事物情報管理センタ
ー等の所定機関は、自然人または法人のクライアントと
の会員あるいは加盟契約等にもとづいて収入を得ること
ができる他、通信時間やサービス提供、ASP()シス
テム等の提供の対価として、あるいは各種物品の販売や
取引に際して、該販売や取引の金額の一定割合や一定金
額等の手数料を得ることができてもよい。また該所定機
関は、電子登録・発行・認証局や著作権管理センター、
電子情報流通センター等の機能を持ち、一般企業や小売
店、宣伝業者や市場調査・マーケティング業者、著作権
等管理団体、戸籍原本や住民基本台帳、商業登記簿原本
等を管理している政府官公庁等の代理業務や支援業務等
を遂行することもできてもよい。このようにして、該所
定機関は、本人及び事物情報を管理蓄積する情報管理セ
ンターとして、または本人及び事物情報としての特徴情
報を加工したり統計処理等を行ったりする情報処理セン
ターとして、または本人や事物に係る電子証明書を発行
したり、各種の利用や課金等を管理する電子認証センタ
ーとして、あるいは単純なネットワークへのログオンや
サービスの提供を受けるための本人認証を行うサーバセ
ンターとして、または各種コンピュータソフトウエアや
デジタルコンテンツ等のデジタル著作物に係る著作権情
報管理センター等の所定機関や各種電子契約書や公文書
等の公証や保存のための電子公証センターとして、また
はクレジットカードやデビットカード等の決済処理や電
子的なマネーや証券証書等を管理したり運営したりする
決済ゲートウェイやエスクローエージェント、電子金融
センターとして、または電子メールや電子回覧板、その
他電子的シンボルや電子的トークン等を管理運営する電
子郵便センターとして、またはネット世界における宣伝
広告や人気投票等の管理等を行うアドネットワークセン
ター等として機能することができてもよい。
【0385】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0386】(1)ネットワークに適宜に接続すること
ができるユーザ端末、店舗等の法人端末やサーバ等を使
用し、個人または法人である本人や事物の特定や表示、
本人の事物利用や供給の管理等をするための本人情報ま
たは、事物の利用者や供給者の管理等をするための事物
情報を利用して、本人や事物の真偽を判定したり、本人
や事物のプロフィール情報を蓄積や開示したり、本人が
利用や供給する事物または利用者や供給者たる本人を確
認、証明、認証等することができる本人及び事物情報管
理システムにおいて、前記本人情報は、個人または法人
である本人に帰属する、自然人である個人の場合には戸
籍原本や住民基本台帳等に登録されている本人に係る氏
名や住所等の情報に加えてハンドルネームやペンネーム
等のインフォーマルな形態の名称、電話番号や職業、サ
ービス等を利用する際のユーザIDや銀行口座番号等の
各種ID番号並びにこれらのサービスを供給する本人に
係る属性情報を含む自然人属性情報、法人である場合に
は商業登記簿原本等に登録されている法人に係る商号や
登録番号、法人名や組織名や住所、代表電話番号、ドメ
イン名、IPアドレス、URL、所属業界、業種、従業
員数、商品やサービスの種類等を含む法人属性情報、法
人に帰属や関連する社会人である個人の場合には、前記
法人に係る属性情報に加え、部署、役職、電話番号、法
人用電子メールアドレス、IPアドレスやURL、サー
ビス等を利用する際のユーザID等の法人や社会人に係
る各種ID番号並びにこれらのサービスを供給する本人
に係る属性情報を含む社会人属性情報、またはこれらに
割り付けられたユニークな識別子や本人に係る属性情報
を特定または代表するユニークな識別子並びに各々が相
互に帰属や関連する関係及びその種類や条件等を示す識
別子、個人または法人である本人に帰属する物的な印
影、写真、自署、指紋等の情報、暗号鍵等に基づく電子
的な情報や法的な効力をもつ電子署名の元になる情報、
生物学的な特徴量に基づく電子的指紋、虹彩、声紋、筆
跡等の電子的生体認証情報や、サービスを利用等する際
のパスワードやパスフレーズあるいはチャレンジフレー
ズ等の情報の少なくとも1つを含む、個人や法人である
本人を特定または表示等をすることができる本人属性情
報と、この本人属性情報と一体になるように構成され
る、コンピュータ等情報端末機並びにコンピュータソフ
トウエアや音楽、映像等のデジタルコンテンツ、電子フ
ァイルやデータファイル等の諸デジタル著作物、ネット
上または街頭の店舗等において取り引きされる諸商品や
諸サービス等の、個人または法人である本人が購入、所
持、使用等利用したり、または著作、貸与、販売等供給
したりする少なくとも一つの事物に帰属する、本人が事
物の利用者や供給者、帰属者等であること並びに利用者
や供給者、利用や供給の種類や条件等を示す関係情報、
固有な事物に係る著作者や発行者名、作成者や管理者
名、メーカやディーラ名、ブランド名、販売店や担当者
名等、固有な事物に係る一般名称や固有名称、ブランド
名、事物コード、型式番号や品目番号、事物のジャン
ル、カテゴリーや種類、テーマ等の名称や、価格や価
額、金額や数量、回数や頻度、日付や時間等の情報、仕
様や特長、内容その他の関連する事物属性や用途情報、
事物が他の事物に帰属や関連すること並びに帰属や関連
の種類や条件等を示したり、その他の業務管理や処理上
の識別ID等を含む固有事物の個物の総体に係る識別
子、固有な事物の単一な個物に係る製造番号やシリアル
番号、端末ID、MACアドレス、IPアドレス、携帯
電話等の電話番号や端末ID等の事物識別ID、価格や
価額、金額や数量、回数や頻度、日付や時間等の情報、
テーマ等の一般名称や、その他の業務管理や処理上の識
別ID等を含む固有事物の単一な個物に係る事物識別
子、この事物識別子に割り付けられた、各事物に係る情
報を特定または代表する、あるいは各々が相互に帰属や
関連する関係及びその種類や条件等を示す特定情報の少
なくとも1つを含む、事物を特定や表示等することがで
きる著作権等識別情報とで構成されており、これらが適
宜、連結を繰り返すことにより「場の情報」モデルを実
現しており、適宜、これらの情報に対して圧縮や正規
化、統計的処理や意味解析等の加工を加えることにより
再利用が容易な形態に変形することにより、本人や事物
であるという信憑性をより高めた状態でより確かな情報
にすることができ、従って確実に本人や本事物であるこ
とを特定し認証することができたり(「場の認証」モデ
ル)、事物に係る利用者ないし供給者を証明や認証した
りでき、本人や事物に係る特徴情報(本人及び事物特徴
情報)として開示や参照、比較対照等を効率的に行うこ
とができたり(「場の特徴」モデル)、連結される本人
や事物に係る認証情報や特徴情報によって、他者や知人
等の信頼を獲得していたり、著名で確からしい事物の情
報に連結されていたりすることを示せることにより、も
ともとの本人及び事物情報がより確からしく第三者に信
認されるという、信頼の輪的な複合的信頼形成モデルを
実現していることができる。
【0387】(2)前記(1)によって、本人及び事物
情報と本人が使用する端末やソフトウエア等の製造番号
やシリアル番号を含めた著作権等識別情報を組み合わせ
ることにより、生体認証技術等を利用した際に起こりが
ちな、認証時に本人が拒絶される等の認証側の事故等を
効率よく防止することができる。
【0388】(3)前記(1)によって、重要である自
然人情報が本人の端末および認証機関にのみ蓄積される
ので、店舗等で使用しても、悪用されことはない。
【0389】(4)前記(1)によって、不特定の第三
者に本人及び事物公開識別子を公開することによって、
ネット上には本人属性情報の、例えばクレジット番号や
銀行口座番号等は一切流れることなく、本人及び事物公
開識別子が送信される。したがって、ハッキング等で盗
聴され、悪用されることはないので、ユーザのプライバ
シーが不用意に侵害されることを効率よく防止すること
ができる。
【0390】(5)前記(1)によって、本人属性情報
であるクレジット番号等は、必要とするカード会社およ
び認証機関にのみ通知あるいは検知されるので、第三者
の所望する情報のみを開示することができる。したがっ
て、安全にプライバシーを保護することができる。
【0391】(6)ショッピングの際に店舗等の端末か
ら本人の認証を行う場合に、本人及び事物情報ととも
に、店舗で使用する端末の製造番号や端末ID、IPア
ドレスやMACアドレス、やソフトウエアID等の店舗
の著作権等識別情報を添付して認証することができるの
で、本人及び事物情報を搭載するICカード等が盗用さ
れた場合でも、生体情報認証を含む本人認証情報による
照合や本人属性情報の少なくとも一部にもとづく暗号情
報の照合や、それに関連したサービスにより本人認証を
続行することで、盗用を食い止めることができてもよい
とともに、不正使用している店舗を特定することもでき
る。
【0392】(7)著作権等識別情報を更新し、常時新
しい情報を登録しておくことができるので、更新前の本
人及び事物情報がハッキングされ、悪用されても、誤っ
た本人認証を確実に防止することができる。
【0393】(8) 認証情報および著作権等識別情報
を含む本人及び事物情報を自宅端末、本人及び事物情報
管理センター等の所定機関で常に更新可能に維持できる
ので、災害等に対する安全対策になる。
【0394】(9)前記(8)によって、管理サーバで
ユーザの著作権等識別情報を管理することができるとと
もに、ユーザを認証された個人として特定することがで
きるので、ユーザが通信網を通じてソフトウエア等を利
用する時に、複数のベンダーが各自で処理、管理してい
た、ユーザ管理、シリアル番号管理を一元的に処理ある
いは管理することができると同時に、ユーザを確実に認
証することができる。
【0395】(10)本人が所持や利用している複数の
デバイスを利用した複合的な本人認証が普及することに
より、強固なセキュリティの実現に基づく安心感を市場
に対して提供することができる。
【0396】(11)契約的ないし経済的価値を表象す
る電子的象徴や電子データを利用したり、当事者間での
受け渡しにつれて漸次創造したりして、安全で効率的な
電子商取引や代金決算及び回収等を実現することができ
る。
【0397】(12)本人や事物に係る汎用的な特徴情
報の蓄積とその開示や発信等のスキームを提供できるこ
とにより、ベンダー等の供給者やユーザ等の利用者が効
率的にまた遊戯性をもって、多様な情報を提供や配信、
検索や獲得したり、市場における相互の出会いが促進さ
れたりすること等が可能となる。また、リアルタイムな
売れ行き情報や投票シミュレーション等の新たなサービ
スを提供することができる。
【0398】(13)本人及び事物情報管理センター等
の所定機関という不特定多数の本人や事物に係る情報を
管理する巨大な情報サイトが出現することにより、パー
ミッション・マーケティングやワン・ツー・ワンマーケ
ティング、ターゲット・マーケティング、エリアマーケ
ティング等を効率的に実施するインフラを提供すること
ができる。このようにして、ホームページを必ずしも持
たない個人にとっても、巨大な共有ホームページの役割
を担うことができる。
【0399】(14)特徴情報を利用して、ベンダー等
供給者は効果的なアフィリエイト・プログラムを構築す
ることができ、ユーザ等利用者が気軽に安心して該プロ
グラムに参画することが可能となる。また、本人及び事
物情報及び本人や事物に係る特徴情報(本人及び事物特
徴情報)の開示を誘引する新たなインセンティブプログ
ラムを構築するができる。
【0400】(15)ベンダー等供給者はあるユーザの
関心が高かったり、特徴情報の近似性の高かったりする
広告情報等を適宜効果的に表示、提供することができる
とともに、ユーザは本人が好む多彩な検索条件で情報を
検索したり探索したりすることができる。
【0401】(16)ユーザは、これらの特徴情報や分
身アイテム、エージェントプログラム等を利用して、効
率的かつ遊戯性のあるネットサーフィンを楽しむことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概念図。
【図2】本発明の第1の実施の形態のテンプレートの概
略図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の本人情報の概念
図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の本人情報と事物情
報の相関図
【図5】本発明の第1の実施の形態の本人及び事物情報
利用の参考図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の本人及び事物情報
利用の参考図。
【図7】本発明の第1の実施の形態の本人及び事物情報
利用の参考図。
【図8】本発明の第1の実施の形態の本人情報と事物情
報の説明図。
【図9】本発明の第1の実施の形態の本人情報と事物情
報の説明図。
【図10】本発明の第1の実施の形態のテンプレート利
用の概念図。
【図11】本発明の第1の実施の形態のテンプレートの
利用範囲の説明図。
【図12】本発明の第1の実施の形態のシステムの説明
図。
【図13】本発明の第1の実施の形態のテンプレートの
入手範囲の説明図。
【図14】本発明の第1の実施の形態のシステムの説明
図。
【図15】本発明の第1の実施の形態の本人及び事物情
報利用の説明図。
【図16】本発明の第1の実施の形態の本人及び事物情
報利用の説明図。
【図17】本発明の第1の実施の形態のシステムの概略
説明図。
【図18】本発明の第2の実施の形態のシステムの説明
図。
【図19】本発明の第3の実施の形態のソフトウエアに
おける本人及び事物情報利用の参考図。
【図20】本発明の第3の実施の形態のシステムの説明
図。
【図21】本発明の第4の実施の形態のシステムの説明
図。
【図22】本発明の第4の実施の形態の本人及び事物情
報利用の説明図。
【図23】本発明の第5の実施の形態の電子商取引にお
ける認証の説明図。
【図24】本発明の第6の実施の形態の電子メール送信
における認証の説明図。
【図25】本発明の第6の実施の形態の電子メール受信
における認証の説明図。
【図26】本発明の第6の実施の形態の本人及び事物情
報利用の参考図。
【図27】本発明の第6の実施の形態の本人及び事物情
報利用の参考図。
【図28】本発明の第6の実施の形態の本人及び事物情
報利用の参考図。
【図29】本発明の第6の実施の形態の本人及び事物情
報利用の参考図。
【図30】本発明の第7の実施の形態のテンプレートの
説明図。
【図31】本発明の第7の実施の形態の認証の説明図。
【図32】本発明の第8の実施の形態のシステムの概念
図。
【図33】本発明の第8の実施の形態のテンプレートの
説明図。
【図34】本発明の第9の実施の形態の認証の説明図。
【符号の説明】 1、1A〜1H、:本人及び事物情報管理システム、
2、2A:管理サーバ、 3:通信網、4:パーソ
ナルコンピュータ、情報端末5:蓄積手段、
8、8A〜8C:本人及び事物情報、9、9A〜9
D:テンプレート、10:本人属性情報、 1
1:本人及び事物公開情報、12:情報入力開示プログ
ラム、12a:情報参照加工プログラム、12b:情報
受発信プログラム、12c:認証処理プログラム、12
d:暗号処理プログラム、12g:演算統計処理プログ
ラム 14:個人情報(自然人情報及び社会人情報)、15:
法人情報、 16:本人認証情報、17:著
作権等識別情報、 18:本人及び事物公開識別子、
19:電子証明書、 20:ICチップ、2
1:ICカード、 22:相手先本人公開識別
子、23:送信ファイル、 24:本人及び事物
公開情報ファイル、25:電子的なシンボルやトーク
ン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 502 G06F 17/60 502 512 512 12/14 320 12/14 320A 15/00 330 15/00 330B

Claims (67)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに適宜に接続することがで
    きるユーザ端末、店舗等の法人端末やサーバ等を使用
    し、個人または法人である本人の特定や表示、本人の事
    物利用の管理等をするための本人情報を利用して、本人
    の真偽を判定したり、本人のプロフィール情報を蓄積や
    開示したり、本人の利用事物を確認や証明等することが
    できる本人及び事物情報管理システムにおいて、前記本
    人情報は、個人または法人である本人に帰属する、自然
    人である個人の場合には本人に係る氏名や住所、生年月
    日、性別等の情報に加えて電話番号や職業、資格、趣
    味、サービス等を利用する際のユーザIDや銀行口座番
    号等の各種ID番号並びにこれらのサービスを供給する
    本人に係る属性情報を含む自然人属性情報、法人である
    場合には、法人名や組織名、住所や電話番号、、業種、
    商品やサービスの種類等を含む法人属性情報、法人に帰
    属や関連する社会人である個人の場合には、前記法人に
    係る属性情報に加え、部署、役職、電話番号、法人用電
    子メールアドレス、IPアドレスやURL、サービス等
    を利用する際のユーザID等の法人や社会人に係る各種
    ID番号並びにこれらのサービスを供給する本人に係る
    属性情報を含む社会人属性情報、またはこれらに割り付
    けられたユニークな識別子や本人に係る属性情報を特定
    または代表するユニークな識別子並びに各々が相互に帰
    属や関連する関係及びその種類や条件等を示す識別子、
    個人または法人である本人に帰属する物的な印影、写
    真、自署、指紋等の情報、暗号鍵等に基づく電子的な情
    報や法的な効力をもつ電子署名の元になる情報、生物学
    的な特徴量に基づく電子的指紋、虹彩、声紋、筆跡等の
    電子的生体認証情報や、サービスを利用等する際のパス
    ワードやパスフレーズあるいはチャレンジフレーズ等の
    情報の少なくとも1つを含む、個人や法人である本人を
    特定または表示等をすることができる本人属性情報と、
    この本人属性情報と一体になるように構成される、コン
    ピュータ等情報端末機並びにコンピュータソフトウエア
    や音楽、映像等のデジタルコンテンツ、電子ファイルや
    データファイル等の諸デジタル著作物、ネット上または
    街頭の店舗等において取り引きされる諸商品や諸サービ
    ス等の、個人または法人である本人が購入、所持、使用
    等利用する少なくとも一つの事物に帰属する、本人が事
    物の利用者や帰属者であること並びに利用者や利用の種
    類や条件等を示したり、固有な事物に係る著作者名、メ
    ーカやディーラ名等、固有な事物に係る名称、ブランド
    名、型式番号、事物のジャンル、カテゴリーや種類、テ
    ーマ等の名称や識別子、価格や数量、回数や頻度、日付
    や時間等の情報、仕様や特長、内容その他の関連する事
    物属性や用途情報、事物が他の事物に帰属や関連するこ
    と並びに帰属や関連の種類や条件等を示したり、その他
    の業務管理や処理上の識別ID等を含む固有事物の個物
    の総体に係る識別子、固有な事物の単一な個物に係る製
    造番号やシリアル番号、IPアドレス、携帯電話等の電
    話番号や端末ID等の事物識別ID、価格、日付や時間
    等の情報、テーマ等の名称や識別子や、その他の業務管
    理や処理上の識別ID等を含む固有事物の単一な個物に
    係る事物識別子、この事物識別子に割り付けられた、各
    事物に係る情報を特定または代表する、あるいは各々が
    相互に帰属や関連する関係及びその種類や条件等を示す
    特定情報の少なくとも1つを含む、事物を特定や表示等
    することができる著作権等識別情報とで構成されている
    ことを特徴とする、利用者たる個人または法人である本
    人それ自身と本人への少なくとも一つの事物の帰属や関
    連並びに本人や事物相互の帰属や関連を把握することに
    よって個人または法人である本人の属性情報を拡充する
    ことにより、本人の事物利用の状況や環境に基づく本人
    プロフィールの表現性並びに本人であるという信憑性を
    著しく高めることができ、あるいは本人と事物相互の利
    用や供給ないし帰属や関連に係る権利や義務ないし管理
    や責任等関係の表現性や信憑性を著しく高めることがで
    きる本人及び事物情報管理システム。
  2. 【請求項2】 ネットワークに適宜に接続することがで
    きるユーザ端末、店舗等の法人端末やサーバ等を使用し
    て、事物の特定や表示、事物の利用者管理等をするため
    の事物情報を利用して、事物そのものの真偽を判定した
    り、事物のプロフィール情報を蓄積や開示したり、ある
    いは利用者たる本人や本人による利用を証明や認証等を
    することができる本人および事物情報管理システムにお
    いて、前記事物情報は、コンピュータ等情報端末機並び
    にコンピュータソフトウエア、ゲームソフトウエア、音
    楽、画像、映像等デジタルコンテンツ、情報コンテン
    ツ、電子ファイルやデータファイル等の諸デジタル著作
    物、ネット上または街頭の店舗等において取り引きされ
    る諸商品や諸サービス等の事物に帰属する、固有な事物
    に係る著作者名、メーカやディーラ名等、固有な事物に
    係る名称、ブランド名、型式番号、事物のジャンル、カ
    テゴリーや種類、テーマ等の名称や識別子、価格や数
    量、回数や頻度、日付や時間等の情報、仕様や特長、内
    容その他の関連する事物属性や用途情報、事物が他の事
    物に帰属や関連すること並びに帰属や関連の種類や条件
    等を示す識別子、その他の業務管理や処理上の識別ID
    等を含む固有事物の個物の総体に係る識別子、固有な事
    物の単一な個物に係る製造番号やシリアル番号、IPア
    ドレス、携帯電話等の電話番号や端末ID等の事物識別
    ID、価格、日付や時間等の情報、テーマ等の名称や識
    別子等を含む固有事物の単一な個物に係る識別子、これ
    らに割り付けられたユニークな識別子や事物に係る情報
    を特定または代表するユニークな識別子並びに各々が相
    互に帰属や関連する関係及びその種類や条件等を示す識
    別子等の情報の少なくとも1つを含む、事物を特定や表
    示等することができる著作権等識別情報と、この著作権
    等識別情報と一体になるように構成される、事物を購
    入、所持、使用等利用する少なくとも一者の個人または
    法人である本人に帰属する、本人が事物の利用者や帰属
    者であること並びに利用者や利用の種類や条件等を示す
    識別子、自然人である個人の場合には本人に係る氏名や
    住所、生年月日、性別等の情報に加えて電話番号や職
    業、資格、趣味、サービス等を利用する際のユーザID
    や銀行口座番号等の各種ID番号並びにこれらのサービ
    スを供給する本人に係る属性情報を含む自然人属性情
    報、法人である場合には、法人名や組織名、住所や電話
    番号、IPアドレスやURL、業種、商品やサービスの
    種類等を含む法人属性情報、法人に帰属や関連する社会
    人である個人の場合には、前記法人に係る属性情報に加
    え、部署、役職、電話番号、法人用電子メールアドレ
    ス、サービス等を利用する際のユーザID等の法人や社
    会人に係る各種ID番号並びにこれらのサービスを供給
    する本人に係る属性情報を含む社会人に係る本人属性情
    報、その他本管理システムにおいてこれらに割り付けら
    れたユニークな各識別子や各本人に係る本人属性情報を
    特定または代表するユニークな各識別子並びに各々が相
    互に帰属や関連する関係及びその種類や条件等を示す識
    別子等並びに、個人または法人である本人に帰属する物
    的な印影、写真、自署、指紋等の情報、暗号鍵等に基づ
    く電子的な情報、法的な効力をもつ電子署名の元になる
    情報、生物学的な特徴量に基づく指紋、虹彩、声紋、筆
    跡等の電子的生体認証情報やサービスを利用等する際の
    パスワードやパスフレーズあるいはチャレンジフレーズ
    等情報の少なくとも1つを含む、個人または法人である
    本人を特定や表示等することができる本人属性情報とか
    らなることを特徴とする、事物そのものと事物に係る少
    なくとも一者の利用者たる本人の帰属や関連並びに本人
    や事物相互の帰属や関連を把握することによって事物の
    属性情報を拡充することにより、事物の利用者状況に基
    づく事物プロフィールの表現性並びに本事物であるとい
    う信憑性を著しく高めることができ、あるいは事物と本
    人の利用と供給ないし帰属や関連に係る権利や義務ない
    し管理や責任等関係の表現性や信憑性を著しく高めるこ
    とができる本人及び事物情報管理システム。
  3. 【請求項3】 ネットワークに適宜に接続することがで
    きるユーザ端末、店舗等の法人端末やサーバ等を使用
    し、個人または法人である本人の特定や表示、本人の事
    物供給の管理等をするための本人情報を利用して、本人
    の真偽を判定したり、本人のプロフィール情報を蓄積や
    開示したり、本人の供給事物を確認や証明等することが
    できる本人及び事物情報管理システムにおける前記本人
    属性情報と一体となるように構成される前記著作権等識
    別情報において、本人属性情報が特定や表示する本人が
    著作、貸与、販売等供給する少なくとも一つの事物に係
    る著作権等識別情報とを含み、前記本人属性情報または
    著作権等識別情報の少なくとも一部を共有することによ
    り前記本人情報または事物情報を連結できることを特徴
    とする、供給者たる個人または法人である本人それ自身
    と本人への少なくとも一つの事物の帰属や関連並びに本
    人や事物相互の帰属や関連を把握することによって、本
    人の属性情報を拡充することにより、本人の事物供給の
    状況に基づく本人プロフィールの表現性並びに本人であ
    るという信憑性を著しく高めることができ、あるいは本
    人と事物相互の供給や利用ないし帰属や関連に係る権利
    や義務ないし管理や責任等関係の表現性や信憑性を著し
    く高めることができる特許請求の範囲第1項あるいは2
    項に記載の本人及び事物情報管理システム。
  4. 【請求項4】 ネットワークに適宜に接続することがで
    きるユーザ端末、店舗等の法人端末やサーバ等を使用し
    て、事物の特定や表示、事物の供給者管理等をするため
    の事物情報を利用して、事物そのものの真偽を判定した
    り、事物のプロフィール情報を蓄積や開示したり、ある
    いは供給者たる本人や本人による供給を証明や認証等す
    ることができる本人および事物情報管理システムにおけ
    る前記著作権等識別情報と一体となるように構成される
    前記本人属性情報において、著作権等識別情報が特定や
    表示する事物を著作、貸与、販売等供給する本人を特定
    や表示する少なくとも一者の本人属性情報とを含み、前
    記著作権等識別情報または本人属性情報の少なくとも一
    部を共有することにより前記本人情報または事物情報を
    連結できることを特徴とする、事物そのものと事物に係
    る少なくとも一者の供給者たる本人の帰属や関連並びに
    本人や事物相互の帰属や関連を把握することによって事
    物の属性情報を拡充することにより、事物の供給者状況
    に基づく事物プロフィールの表現性並びに本事物である
    という信憑性を著しく高めることができ、あるいは事物
    と本人の供給と利用ないし帰属や関連に係る権利や義務
    ないし管理や責任等関係の表現性や信憑性を著しく高め
    ることができる特許請求の範囲第項あるいは2項に記載
    の本人及び事物情報管理システム。
  5. 【請求項5】 ネットワークに適宜に接続することがで
    きるユーザ端末、店舗等の法人端末やサーバ等を使用し
    て、個人または法人である本人が購入、所持、使用等利
    用する、または著作、貸与、販売等供給するコンピュー
    タ等情報端末機並びにコンピュータソフトウエア、ゲー
    ムソフトウエア、音楽、画像、映像等デジタルコンテン
    ツ、情報コンテンツ、電子ファイルやデータファイル等
    の諸デジタル著作物、ネット上または街頭の店舗等にお
    いて取り引きされる諸商品や諸サービス等の事物とその
    利用者或いは供給者の特定や表示等をするための本人及
    び事物情報を利用して、事物そのものや利用者或いは供
    給者たる本人の真偽を判定したり、本人や事物のプロフ
    ィール情報を蓄積や開示したり、本人が利用や供給する
    事物を確認や証明したり、利用者ないし供給者たる本人
    や本人による利用や供給であることを証明や認証したり
    することができる本人及び事物情報管理システムにおい
    て、前記本人及び事物情報は、不特定多数の本人情報や
    事物情報が集積的に管理や利用される際に、ある事物の
    利用者ないし供給者は同時にその事物の供給者や利用者
    でもあり得たり、ある事物の利用者ないし供給者も同時
    に別の事物の利用者ないし供給者であり得たりするとい
    う性質等により、あるいは利用や供給等される事物の各
    々にも利用者ないし供給者が複数あり得るという性質等
    により、前記本人属性情報や著作権等識別情報ないし本
    人情報や事物情報が必要や実態に応じて適宜連結できた
    り、必要や実態に応じて適宜連結を繰り返すことができ
    たり、各々が相互に部分を構成できたりすることによ
    り、論理的な形態としては互いに裏返しの関係にある
    「ひと」に係る本人属性情報ないし本人情報と、この本
    人情報に相互に連結されたり、必要と実態に応じて適宜
    連結を繰り返すことができたり、各々が枝分かれしてい
    く樹形図構造を重層的に構成できたり、複合連結を構成
    できたりする「もの」や「こと」に係る著作権等識別情
    報ないし事物情報とで構成されることを特徴とする、不
    特定多数の本人の事物利用や供給状況に基づく本人プロ
    フィールの表現性や不特定多数の事物及び事物の利用者
    ないし供給者状況に基づく事物プロフィールの表現性並
    びに本人や本事物であるという信憑性を著しく高めるこ
    とができ、あるいは不特定多数の本人と事物の利用や供
    給ないし帰属や関連等に係る権利や義務ないし管理や責
    任等の複合的関係の表現性や信憑性を著しく高めること
    ができる本人及び事物情報管理システム。
  6. 【請求項6】 前記本人及び事物情報管理システムは、
    エンティティ−リレーションシップ(実体−関係、)モ
    デルに従い、エンティティ(実体)としての本人属性情
    報や著作権等識別情報ないし本人情報や事物情報と分離
    された形態で、またはエンティティとしてのそれら実体
    情報に含まれる形態で、相互の利用や供給ないし帰属や
    関連等のリレーションシップ(関係)を示す関係情報あ
    るいはこれらの関係情報をさらに詳細に記述した購入、
    所持、使用等の利用または著作、貸与、販売等の供給に
    係る関係の種類や立場、処理の流れや順序等を示す識別
    子や定義情報等を含む本人及び事物情報を含むことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、ある
    いは第4項に記載の本人及び事物情報管理システム。
  7. 【請求項7】 前記本人及び事物情報管理システムは、
    本人及び事物情報の部分を構成する本人属性情報や著作
    権等識別情報が、これらから抽出されたり、流用された
    り、変形されたり、加工されたり、暗号化されたり、再
    構成されたり、或いはこれらをもとに生成された具体
    的、明示的、例示的、統計的、数値的、可演算的または
    抽象的、暗示的、象徴的等の情報を含むことにより、本
    人を特定したり表示したりできる本人の認証情報ないし
    本人の嗜好や特徴の現実や実態を描写や象徴できる本人
    の特徴情報でもありうる本人属性情報ないし本人情報で
    あったり、あるいは事物を特定したり説明したりできる
    事物の認証情報ないし事物の仕様、特長、実態等の特徴
    を描写や象徴できる特徴情報でもありうる著作権等識別
    情報ないし事物情報でもあったりすることにより、本人
    や事物に係る特徴情報を含んでいる本人及び事物情報を
    含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、
    第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理
    システム。
  8. 【請求項8】 前記本人及び事物情報管理システムは、
    本人情報が該本人を特定や表示等できる本人属性情報と
    一体となるように構成される著作権等識別情報やこれに
    連結される事物情報あるいはさらに連結される本人情報
    等によって、本人が特定の事物を利用や供給していた
    り、その特定の事物が特定の供給者像や利用者像をもっ
    ていたりするという意味で、本人を特定したり説明した
    りできる本人の認証情報ないし本人の嗜好や実態等の特
    徴を結果的に描写や象徴できる本人の特徴情報にもなっ
    ており、同様に事物情報が該事物を特定や表示等をする
    ことができる著作権等識別情報と一体となるように構成
    される本人属性情報やこれに連結される本人情報あるい
    はさらに連結される事物情報等によって、事物を特定し
    たり説明したりできる事物の認証情報ないし事物の特定
    の利用者像や供給者像が浮かび上がる結果としての事物
    の特長や実態等の特徴を結果的に描写や象徴できる事物
    の特徴情報にもなっており、本人や事物に係る「場の認
    証情報」及び「場の特徴情報」モデルを実現できる本人
    及び事物情報を含むことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及
    び事物情報管理システム。
  9. 【請求項9】 前記本人及び事物情報管理システムは、
    本人が判断したり評価したりした本人や事物の嗜好や特
    徴の現実や実態を描写や象徴する特徴情報、または本人
    が願望したり希求したりする本人や事物の状況や状態を
    描写や象徴する特徴情報、または他者が判断したり評価
    したりした本人や事物の嗜好や特徴の現実や実態を描写
    や象徴する特徴情報、または他者が本人や事物に対して
    願望したり希求したりする状況や状態を描写や象徴する
    特徴情報等を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び
    事物情報管理システム。
  10. 【請求項10】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、数理学的あるいは統計学的な概念や指標、計算や解
    析手法等によって、本人及び事物情報ないし本人及び事
    物に係る特徴情報が表現やデータ化、演算、分析、解
    析、比較対照、区別、分類、選別等されることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは
    第4項に記載の本人及び事物情報管理システム。
  11. 【請求項11】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、記述的情報や数値情報ないし数理学的あるいは統計
    学的な概念や指標、計算や解析手法等を利用して表現さ
    れる本人及び事物情報ないし本人及び事物に係る特徴情
    報がグラフやレーダーチャート等の視覚的な形式で表現
    ないし利用されることを特徴とする特許請求の範囲1
    項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び
    事物情報管理システム。
  12. 【請求項12】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報が分析等の商業的な分析が施され
    た本人及び事物に係る特徴情報を含むことを特徴とする
    特許請求の範囲1項、第2項、第3項、あるいは第4項
    に記載の本人及び事物情報管理システム。
  13. 【請求項13】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報を構成する著作権等識別情報が特
    定や表示等する事物が、ネット上のウェブサイトやウェ
    ブページ及びこれらに記載されたりハイパーリンクが施
    されたりする文字情報や画像情報、商品情報や広告情
    報、バナーやロゴマーク等のデジタル著作物を含むこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、
    あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報を構成する著作権等識別情報が特
    定や表示等する事物が、物的な形態を有する契約書や証
    券、クレジットカード等の契約的意味や経済的価値等を
    有する物的な諸書類や諸媒体を含む諸事物、またはこれ
    らの諸事物が電子化ないしデジタル化された、事物の存
    在(所在)性や作用(動作)性、機能性や用途性、契約
    的意味や経済的価値等を表象する、電子的シンボルやア
    イコン、電子的トークン、電子的文書や電子的通貨、電
    子メールやグループウェア、ワークフローシステム等の
    送受信ファイルの諸デジタル著作物を含むことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは
    第4項に記載の本人及び事物情報管理システム。
  15. 【請求項15】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報の内部を構成する本人属性情報と
    著作権等識別情報ないし本人情報と事物情報、またはこ
    れら実体情報に加えて関係情報が別途に記述されたり管
    理されたりする場合にはこのような関係情報に対して
    も、暗号処理や法的に効力のある電子署名を施すこと等
    により、本人及び事物情報の内部において本人属性情報
    と著作権等識別情報ないし本人情報と事物情報、または
    それらに加えて関係情報等の一体性や真正性が確証され
    る状態の本人及び事物情報を含むことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に
    記載の本人及び事物情報管理システム。
  16. 【請求項16】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、個人や企業、業界や業種または市場領域や国家領域
    等を問わない不特定多数の本人や事物に係る本人及び事
    物情報を所定機関のサーバ等で一元的に集中的にまたは
    分散処理的に管理して利用することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記
    載の本人及び事物情報管理システム。
  17. 【請求項17】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、個々の本人や事物に係る本人及び事物情報を個々の
    本人の情報端末等で管理することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載
    の本人及び事物情報管理システム。
  18. 【請求項18】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報が生成、作成、修正、更新、追加
    あるいは削除等された時には、順次生成、作成、修正、
    更新、追加または削除等されて蓄積や集積等していくこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3
    項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理シス
    テム。
  19. 【請求項19】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報をその変更履歴とともに作成、修
    正、更新、追加または削除等されて蓄積や集積等してい
    くことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第
    3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理シ
    ステム。
  20. 【請求項20】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人の情報端末等で管理される本人及び事物情報と
    所定機関のサーバ等で管理される本人及び事物情報の該
    本人及び事物に該当する情報部分が、同時的あるいは整
    合的に作成、修正、更新、追加または削除等されて蓄積
    や集積等していくことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び
    事物情報管理システム。
  21. 【請求項21】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、不正な複写や操作、情報の漏洩や改竄等から本人及
    び事物情報を保護するために本人及び事物情報を暗号化
    する手段を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び
    事物情報管理システム。
  22. 【請求項22】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報の入力や登録、参照やインポー
    ト、生成や作成、変形や加工、保存や更新、抽出や選
    択、演算や比較、開示や発信、出力やエキスポート、記
    載や追記、添付やストア、表示や動作、流通や通信、送
    信や受信等するための手段を含むことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に
    記載の本人及び事物情報管理システム。
  23. 【請求項23】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報並びにそれらの実体や電子的象徴
    等を利用して認証、証明、照会、照合、情報交換、蓄
    積、管理、監視、比較対照、誘導、演算、解析、検索、
    解釈等を行うことを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物
    情報管理システム。
  24. 【請求項24】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報で管理される情報やそれらの実体
    並びにそれらの電子的象徴等を利用して認証、証明、照
    会、照合、情報交換、蓄積、管理、監視、比較対照、誘
    導、演算、解析、検索、解釈等を行う際に、本人及び事
    物情報で管理される情報やそれらの実体並びにそれらの
    電子的象徴等やそれらの内部の項目や内容、情報やデー
    タあるいは情報やデータのソース等に対して比重や優先
    順位、利用順序等を設定できることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記
    載の本人及び事物情報管理システム。
  25. 【請求項25】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報で管理される情報やそれらの実体
    並びにそれらの電子的象徴等を利用して認証、公証や読
    み取り、表示等を行う際に、不特定多数の本人による自
    由なアクセスを認める公開モードや、特定の当事者間に
    おいてのみ情報のアクセスや共有を認める当事者モー
    ド、本人と所定機関のみが情報を共有する二者モード、
    本人のみに知られる一者モード等の段階別、項目別、対
    象本人や対象事物別等の秘匿状態の別を管理できること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、
    あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理システ
    ム。
  26. 【請求項26】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、コンピュータソフトウエア、ゲームソフトウエア、
    音楽、画像、映像等デジタルコンテンツ、情報コンテン
    ツ、電子ファイルやデータファイル、ネット上のウェブ
    サイトやウェブページ及びこれらに記載されたりハイパ
    ーリンクが施されたりする数字情報、文字情報、画像情
    報、映像情報、音声情報、バナーやロゴマーク等のデジ
    タル著作物、ネット上または街頭の店舗等において取り
    引きされる諸商品や諸サービス等、物的な形態を有する
    契約書や証券、クレジットカード等の契約的意味や経済
    的価値等を有する物的な諸書類や諸媒体を含む諸事物等
    の契約的意味や経済的価値等を有する物的な諸書類、諸
    媒体、諸物品を含む事物や個人または法人である本人等
    本人及び事物情報に含まれる情報またはこれらが特定や
    表示等する実体を、明示的または象徴的に電子化ないし
    デジタル化した電子ファイルや電子的シンボル等のデジ
    タル著作物によって、情報や実体の存在(所持)性、機
    能性、契約的意味、経済的価値等を表象させあるいは分
    身や表示等させて利用することを特徴とする、特許請求
    の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載
    の本人及び事物情報管理システム。
  27. 【請求項27】 前記本人及び事物情報管理システムが
    さらに、前記デジタル著作物の生成や利用を実現や支援
    等するための手段を含むことを特徴とする、特許請求の
    範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の
    本人及び事物情報管理システム。
  28. 【請求項28】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、個人または法人である本人が供給や利用する、契約
    的意味を有する物的な諸書類が電子化ないしデジタル化
    された、電子的シンボルやアイコン、電子的トークンや
    電子的文書、電子メールやグループウェア、ワークフロ
    ーシステム等の送受信ファイルの諸デジタル著作物に、
    本人及び事物情報の少なくとも一部が記載や添付等さ
    れ、当事者本人間での受け渡しが繰り返される度毎に、
    各本人による処理承認や意思表示が逐次確証的に行われ
    ていくことが管理され、本人及び事物情報が確証的に連
    結や連鎖を繰り返すことにより、またはその確証性の証
    明情報が該デジタル著作物に記載や添付等されていくこ
    とによって、経済的価値を有する電子的情報に変貌を遂
    げて行くことにより、契約的意味や経済的価値を実効的
    に行使できる電子的な有価証券が創造される過程を含む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3
    項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理シス
    テム。
  29. 【請求項29】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、ネット上において前記本人及び事物情報を必要な、
    あるいは適切な相手とのみ選択的、段階的あるいは効率
    的の工夫をこらして開示、読み取り、照会、発信及び受
    信、表示、配信、交信、対話、交流等ができる情報開示
    システムを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び
    事物情報管理システム。
  30. 【請求項30】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、電子商取引等ネット上における店舗や情報提供業者
    等のウェブサイトと効率よく情報交換を行うことができ
    るインタフェースプログラムやインセンティブ・プログ
    ラム等により、ユーザに前記本人情報の開示や発信等に
    関する利便性や誘引条件を与えることで該業者等が本人
    に対して効率よく情報を提供しうる、あるいは販売を促
    進しうる手段の提供を可能とすることができる電子販売
    促進システムを含むことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及
    び事物情報管理システム。
  31. 【請求項31】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、前記本人及び事物情報の少なくとも一部を発信した
    りあるいは他者に読み取られたりすることを本人が望ま
    ない場合には、これを選択あるいは設定することができ
    るプライバシー保護機能を有する特許請求の範囲第1
    項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び
    事物情報管理システム。
  32. 【請求項32】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、交信相手の発信、配信等情報の少なくとも一部の受
    信や表示を本人が望まない場合には、これを選択あるい
    は設定することができる、迷惑情報等の受信回避機能を
    有することを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報
    管理システム。
  33. 【請求項33】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報で管理される情報や情報の実体並
    びにそれらの電子的象徴等が、その処理の流れ、供給や
    利用の順序や立場等に関して本人及び事物情報で定義や
    管理されている複合連結関係の如く制御される手段を含
    むことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第
    3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理シ
    ステム。
  34. 【請求項34】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、契約的意味や経済的価値等を表象する、電子的象徴
    や電子的トークン、電子メールやグループウェア、ワー
    クフローシステム等の送受信ファイル、電子的文書や電
    子的通貨等のデジタル著作物に本人及び事物情報の少な
    くとも一部を記載、添付またはストア等して本人及び事
    物情報の複合連結構造の制御下に置くことにより、電子
    的な商取引における商品授受や重層的な課金、重層的な
    アフィリエイトプログラムの報酬計算、代金の請求、支
    払い、回収等の電子的な処理を効率的に実現できること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、
    あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理システ
    ム。
  35. 【請求項35】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、個人または法人である本人のネットに接続される情
    報端末等において適切に管理、蓄積されている個別の本
    人や事物に係る多角的な本人及び事物情報やそれらを使
    用や実行または暗号化した結果情報等の少なくとも一部
    と、所定機関のネットに接続されるサーバ等において適
    切に一元的あるいは全体的に管理、蓄積されている不特
    定多数の本人や事物に係る本人及び事物情報の該当する
    部分を使用や実行または暗号化した結果情報等とを、照
    合や参照あるいは使用や確認等利用することにより本人
    や事物を電子的に認証する「場の認証」モデルを実現す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第
    3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理シ
    ステム。
  36. 【請求項36】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、ある本人を認証しようとする電子的なプロセスにお
    いて、該本人に係る本人及び事物情報に含まれたり連結
    されたりする少なくとも一つの事物に係る本人及び事物
    情報ないし該事物そのものの実物の所在や所持あるいは
    機能を利用した照合や参照あるいは使用や確認等を同時
    的にまたは補完的に行うことにより、安全性と信頼性の
    極めて高い本人及び事物に係る「場の認証」モデルを実
    現することを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報
    管理システム。
  37. 【請求項37】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、多角的な本人及び事物情報に基づいて本人及び事物
    情報認証プロセスを実行することができるために、新た
    な認証情報や特徴情報等の追加登録や変更等の処理が必
    要な場合に、著しく高い信憑性で本人による操作である
    ことを把握した状態において、該処理を安全かつ確実に
    実施することを可能とする情報登録システムを含むこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、
    あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理システ
    ム。
  38. 【請求項38】前記本人及び事物情報管理システムは、
    本人及び事物の真正性や本人及び事物情報の有効性を支
    持する証明情報を含むことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人
    及び事物情報管理システム。
  39. 【請求項39】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物の真正性や本人及び事物情報の有効性
    を支持する証明情報が、本人あるいは事物と関係付けら
    れている諸本人あるいは諸事物に係る証明情報を含むこ
    とにより、より多くの信頼できる他者や知人等からも信
    頼されているという信頼関係の集積度合いに応じて信頼
    性が高められるという信頼の輪的な信頼形成モデルを実
    現できることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報
    管理システム。
  40. 【請求項40】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人あるいは事物を認証するに際して、本人あるい
    は事物の利用や供給に係る権利や義務ないし管理や責任
    等関係並びに本人や事物相互の帰属や関連、ルーツや出
    自等関係を同時に証明や認証できることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項
    に記載の本人及び事物情報管理システム。
  41. 【請求項41】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報の有効性を支持する証明情報が、
    本人あるいは事物の利用や供給に係る権利や義務ないし
    管理や責任等関係または本人や事物相互の帰属や関連等
    の関係情報の有効性を支持する証明情報を含むことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、ある
    いは第4項に記載の本人及び事物情報管理システム。
  42. 【請求項42】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報の有効性を支持する証明情報が、
    商品や企業等に係る広告や宣伝情報を兼ねることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるい
    は第4項に記載の本人及び事物情報管理システム。
  43. 【請求項43】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物に係る特徴情報の有効性を支持する証
    明情報を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物
    情報管理システム。
  44. 【請求項44】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物に係る特徴情報の有効性を支持する証
    明情報において、その特徴情報がすでに実現された本人
    や事物の現実や実態を描写するものであるのか、または
    本人が願望や希求したりする本人や事物の未実現の状況
    や状態を描写するものであるのか、または他者が本人や
    事物に対して判断や評価したりした現実や実態を描写す
    るものであるのか、または他者が本人や事物に対して願
    望したり希求したりする状況や状態を描写や象徴する特
    徴情報等の識別表示を含むことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の
    本人及び事物情報管理システム。
  45. 【請求項45】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報に係る前記各種証明情報を本人の
    要求やシステム上の設定に従って表示や告知のための手
    段を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報
    管理システム。
  46. 【請求項46】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物に係る特徴情報の表示形態を、数値、
    グラフ、チャート等の多様な選択肢から本人が選択した
    り、別途に創作したりできることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載
    の本人及び事物情報管理システム。
  47. 【請求項47】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報において定義されている段階別、
    項目別、対象本人や対象事物別等の秘匿状態の別を表示
    する手段を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び
    事物情報管理システム。
  48. 【請求項48】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、個人または法人である本人によって本人及び事物に
    係る特徴情報の好みの表示形態が異なる場合は、これら
    を自動的に相互変換できることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の
    本人及び事物情報管理システム。
  49. 【請求項49】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、データ表現された本人及び事物に係る特徴情報の演
    算結果を本人の要求やシステム上の設定に従って適宜表
    示できることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報
    管理システム。
  50. 【請求項50】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、ウェブサイトやウェブページあるいはこれらに掲載
    されている様々なデジタルコンテンツ、文字情報や画像
    情報、商品情報や広告情報、バナーやロゴマーク等の諸
    事物の特徴情報がこれらを閲覧しているユーザ本人等の
    特徴情報にどの程度マッチングするかの比較対照等をウ
    ェブサイトやユーザ本人等の情報端末において適宜に実
    行したり検知したりできる情報比較システムを含むこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、
    あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理システ
    ム。
  51. 【請求項51】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、相互に交信等している本人同士の特徴情報がどの程
    度マッチングするかの比較対照を本人の情報端末におい
    て適宜に実行したり検知したりできるできる情報比較シ
    ステムを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物
    情報管理システム。
  52. 【請求項52】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、ウェブサイトやウェブページに掲載されている様々
    なデジタルコンテンツ、文字情報や画像情報、商品情報
    や広告情報、バナーやロゴマーク等の諸事物がこれらを
    閲覧しているユーザ本人等の特徴情報にどの程度マッチ
    ングするかの比較対照をウェブサイトやユーザ等本人が
    閲覧しているウインドウや端末画面の一角等に適宜に表
    示できる情報表示システムを含むことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に
    記載の本人及び事物情報管理システム。
  53. 【請求項53】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、ウェブサイトやウェブページを閲覧しているユーザ
    等本人に係る特徴情報とのマッチング度合いの大きいま
    たは大きい順にデジタルコンテンツ、文字情報や画像情
    報、商品情報や広告情報、バナーやロゴマーク等のデジ
    タル著作物やウェブページ、ウェブサイト等の諸事物を
    該ウェブサイトや所定機関のサーバ、閲覧先サーバ等、
    が適宜に検知できることにより、該諸事物を該本人の閲
    覧画面や視野に適宜に表示等を行う表示誘導システムを
    含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、
    第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理
    システム。
  54. 【請求項54】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人及び事物情報に含まれる本人や事物に係る特徴
    情報に基づいて検索やその結果表示等を行う情報検索シ
    ステムを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物
    情報管理システム。
  55. 【請求項55】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、一般のサーチエンジンでテキストやカテゴリーに基
    づく検索を実行して絞り込んだ結果について特徴情報を
    利用した多角的な分析や検索を行う情報検索システムを
    含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、
    第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理
    システム。
  56. 【請求項56】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、所定機関による本人及び事物認証の際に、著作権等
    識別情報を本人及び事物情報の一部として利用すること
    により、不特定多数の利用者が使用する不特定多数の供
    給者に係る前記著作権等識別情報を一元的に管理または
    監視することができてもよいことを特徴とする電子著作
    権管理システムを含むことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人
    及び事物情報管理システム。
  57. 【請求項57】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、諸事物を本人が購入、所持、使用等利用したり、本
    人が著作、貸与、販売等供給したりする際に適宜結ばれ
    る使用許諾契約やライセンス契約等諸契約並びにこれら
    に関連する決済情報、販売管理情報、商品情報等の諸情
    報を利用して、本人及び事物情報を適宜蓄積や集積、生
    成や作成、更新や追加等していくことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に
    記載の本人及び事物情報管理システム。
  58. 【請求項58】 前記著作権等識別情報は、コンピュー
    タソフトウエアやデジタルコンテンツ、ネット上で取引
    される著作物一般等諸事物の使用許諾契約書や決済伝票
    等諸書類に対して、使用許諾契約書や決済伝票等諸書類
    自体の法的効力を高めるように法的効力をもった本人の
    電子署名を実行させることで本人の確実な意思や判断を
    確認することにより、本人の情報端末等や所定機関のサ
    ーバ等における真正な本人及び事物情報の蓄積等を保証
    する電子契約管理システムを含むことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に
    記載の本人及び事物情報管理システム。
  59. 【請求項59】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、不特定多数の商品やサービス等の事物に係る著作権
    等識別情報に対して変形や加工を加えることなく、不特
    定多数の個人や企業、業界や業種、市場領域や国家領域
    等にとらわれない世界的規模の共通情報として利用でき
    るように、供給者によって事物に与えられる識別子に対
    して統一的な仕様や規則性を与えることにより、本人及
    び事物情報及びその特徴情報に係る管理の負荷の軽減や
    情報の削減を可能とすることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本
    人及び事物情報管理システム。
  60. 【請求項60】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、各供給業者やベンダーあるいは所定の管理機関等に
    より、不統一な規則や表現に基づいて定義されている可
    能性がある前記著作権等識別情報を統一的な規則や表現
    に基づく情報に解釈しなおすことができるインタプリタ
    プログラムを用いて、統一的な解釈や変形・加工等を施
    して、再利用が可能な前記本人及び事物情報として蓄積
    することを可能とするプロセスを併せ持つ著作権等識別
    情報解釈システムを含むことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本
    人及び事物情報管理システム
  61. 【請求項61】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、ネット上のウェブサイトやウェブページ、ハイパー
    リンクが施された文字情報や画像情報、バナーやロゴマ
    ーク、ダウンロード用ファイル、URLやHTMLコメ
    ント等に含まれるテキスト情報に解析や解釈あるいは変
    形や加工等を施して、再利用が可能な本人及び事物情報
    として蓄積することを可能とするプロセスを併せ持つウ
    ェブ情報解釈システムを含むことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載
    の本人及び事物情報管理システム。
  62. 【請求項62】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人のウェブサイト閲覧履歴やその利用結果として
    のクッキー情報等に解析や解釈あるいは変形・加工等を
    施して、再利用が可能な前記本人及び事物情報として蓄
    積することを可能とするプロセスを併せ持つクッキー解
    釈システムを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項、第2項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び
    事物情報管理システム。
  63. 【請求項63】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人が理解しやすい一定の規則やガイドライン等に
    従って登録された手動操作による前記本人及び事物特徴
    情報と前記情報参照加工プログラムによって自動的に登
    録された前記本人及び事物特徴情報とを相互の形式に変
    換したり、相互に付け加えたりすることができる、本人
    及び事物特徴情報管理システムを含むことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、あるいは第4
    項に記載の本人及び事物情報管理システム。
  64. 【請求項64】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、本人が理解しやすい一定の規則やガイドライン等に
    従って登録された手動操作による前記本人及び事物特徴
    情報と情報参照加工プログラムによって自動的に登録さ
    れた前記本人及び事物特徴情報のそれぞれに対して比重
    を設定して、本人及び事物特徴情報を構成することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、ある
    いは第4項に記載の本人及び事物情報管理システム。
  65. 【請求項65】 前記本人及び事物情報管理システム
    は、未署名や未決済等のコンピュータソフトウエアやデ
    ジタルコンテンツ等の諸デジタル著作物並びにネット上
    で取引される商品一般に係る著作権等識別情報の参照プ
    ログラムによる、不法コピーや不正使用等情報の収集プ
    ロセスを併せ持つ著作権等監視システムを含むことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、ある
    いは第4項に記載の本人及び事物情報管理システム。
  66. 【請求項66】前記本人及び事物情報は物的なICチッ
    プ等の記録媒体を有する携帯可能なクレジットカードや
    運転免許証等に読み出し可能に書き込み、記憶させて本
    人及び事物であることを特定したり、照会したり、適切
    な情報を適宜開示ないし読み取り、発信、受信、配信、
    交信、対話、交流等するために使用することができるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3
    項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報管理シス
    テム。
  67. 【請求項67】 前記本人及び事物情報は物的な携帯電
    話や携帯端末等のプロセッサや記録媒体を有する携帯可
    能なデバイスに読み出し可能に書き込み、記憶させた
    り、処理させたりして本人及び事物であることを特定し
    たり、照会したり、適切な情報を適宜開示ないし読み取
    り、発信、受信、配信、交信、対話、交流等するために
    使用することを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、あるいは第4項に記載の本人及び事物情報
    管理システム。
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