JP2002310897A - 光コヒーレンストモグラフィーにおける透光体の動きによる高速光遅延発生方法及びその高速光遅延発生装置 - Google Patents

光コヒーレンストモグラフィーにおける透光体の動きによる高速光遅延発生方法及びその高速光遅延発生装置

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JP2002310897A
JP2002310897A JP2001114895A JP2001114895A JP2002310897A JP 2002310897 A JP2002310897 A JP 2002310897A JP 2001114895 A JP2001114895 A JP 2001114895A JP 2001114895 A JP2001114895 A JP 2001114895A JP 2002310897 A JP2002310897 A JP 2002310897A
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light
optical
transmitting
transparent glass
continuously
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Application number
JP2001114895A
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English (en)
Inventor
Naohiro Tanno
直弘 丹野
Kinpui Chan
キンプイ チャン
Sumio Matsumura
澄男 松村
Michiro Hasegawa
倫郎 長谷川
Yukinori Hino
幸紀 日野
Toru Nakagawa
亨 中川
Masahiro Kono
正博 河野
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Japan Science and Technology Agency
MTEX Matsumura Corp
Original Assignee
MTEX Matsumura Corp
Japan Science and Technology Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/0209Low-coherence interferometers
    • G01B9/02091Tomographic interferometers, e.g. based on optical coherence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B2290/00Aspects of interferometers not specifically covered by any group under G01B9/02
    • G01B2290/35Mechanical variable delay line

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物体光における光軸の奥行き方向(Z方向)
の走査距離を長く設定することができる光コヒーレンス
トモグラフィーにおける透光体の動きによる高速光遅延
発生方法及びその高速光遅延発生装置を提供する。 【解決手段】 低コヒーレンス光源1と、この低コヒー
レンス光源1からの光を被検査物Aへの物体光と参照光
とに2分割するハーフミラー2と、前記参照光を透過
せる高速揺動又は高速回転する透光体(透明ガラス)を
配置する光遅延機構としての透明ガラスの移動装置11
と、この透明ガラスの移動装置11からの参照光を反射
回帰する固定反射ミラー12と、被検査物Aから回帰す
る物体光と前記透明ガラスの移動装置11から回帰する
参照光とを合波する前記ハーフミラー2と、このハーフ
ミラー2で合波されたヘテロダイン干渉ビート信号を含
む干渉光を検出する光検出器13とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コヒーレンスト
モグラフィーにおける透光体の動きによる高速光遅延発
生方法及びその高速光遅延発生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の光コヒーレンストモグラフィーに
おける高速光遅延発生方法において、参照光の光路の、
ミラー1とミラー2の回転体回転軸に対する位置を、ミ
ラー1とミラー2の外辺を回転軸を通る弦に一致させた
方法が知られている。
【0003】また、回転体上のプリズムの配置を長辺の
中心となるようにしていた。
【0004】図7はかかる従来の光コヒーレンストモグ
ラフィーの光遅延発生装置の構成図である。
【0005】この図において、101は回転体、102
は回転体101の中心点、103はプリズムである。
【0006】ここでは、プリズム103の配置は、その
プリズム103の頂角の対角面を円周の接線におおよそ
直交するように配置されていた。
【0007】このような光遅延発生装置では、図7に示
すように、反射光軸のズレが1.35mm生じ、光ビー
ムの断面直径を例えばφ6mmとした場合において、物
体光に対する参照光の合波面の横方向のずれが22.5
%生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな従来の高速光遅延発生装置では、被検査物の奥行き
方向(Z方向)走査の際に発生する、回転角度による入
射光軸に対する反射光軸がずれるため、光検出器の干渉
面積が減少し、ヘテロダイン干渉ビート信号は極めて限
られた範囲(角度)でしか得ることができなかった。
【0009】よって、この従来の光コヒーレンストモグ
ラフィーにおける高速光遅延発生装置は、被測定物の奥
行き方向(Z方向)の走査距離が極めて短い断層画像し
か得られない、という欠点があった。
【0010】本発明は、上記状況に鑑みて、物体光にお
ける光軸の奥行き方向(Z方向)の走査距離を長く設定
することができる光コヒーレンストモグラフィーにおけ
る透光体の動きによる高速光遅延発生方法及びその高速
光遅延発生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕光コヒーレンストモグラフィーにおける透光体の
動きによる高速光遅延発生方法において、所定厚さの透
光体を揺動可能に配置し、この透光体に対する光束の通
過角度を連続的に変えることにより、光路長を連続的に
伸縮させ、ドップラー周波数シフトを与えることを特徴
とする。
【0012】〔2〕光コヒーレンストモグラフィーにお
ける透光体の動きによる高速光遅延発生方法において、
所定厚さの透光体を回転体に放射状に配置し、この透光
体に対する光束の通過角度を連続的に変えることによ
り、光路長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波数シフ
トを与えることを特徴とする。
【0013】〔3〕光コヒーレンストモグラフィーにお
ける透光体の動きによる高速光遅延発生方法において、
透光体の正方形断面を持つ直方体の中心軸を回転軸とし
て回転させた状態で、光束を一方から透過させ、前記透
光体に対する光束の通過角度を連続的に変えることによ
り、光路長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波数シフ
トを与えることを特徴とする。
【0014】〔4〕光コヒーレンストモグラフィーにお
ける透光体の動きによる高速光遅延発生方法において、
透光体の偶数多面体の中心軸を回転軸として回転させた
状態で、光束を一方から透過させ、前記透光体に対する
光束の通過角度を連続的に変えることにより、光路長を
連続的に伸縮させ、ドップラー周波数シフトを与えるこ
とを特徴とする。
【0015】〔5〕光コヒーレンストモグラフィーにお
ける透光体の動きによる高速光遅延発生装置において、
低コヒーレンス光源と、この低コヒーレンス光源からの
光を被検査物への物体光と参照光とに2分割する2分割
用ハーフミラーと、前記参照光を透過させる高速揺動又
は高速回転する透光体を配置する光遅延機構と、この光
遅延機構からの参照光を反射回帰する反射ミラーと、前
記被検査物から回帰する物体光と前記光遅延機構から回
帰する参照光とを合波する前記2分割用ハーフミラー
と、この2分割用ハーフミラーで合波されたヘテロダイ
ン干渉ビート信号を含む干渉光を検出する光検出器とを
具備することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の実施例を示す光コヒーレン
ストモグラフィー装置の構成図である。
【0018】この図において、1は低コヒーレンス光源
〔例えば、SLD(スーパールミネッセントダイオー
ド)光源〕、2はハーフミラー(2分割ハーフミラ
ー)、5は面走査機構(X軸走査ミラー、Y軸走査ミラ
ー)、6はダイクロイックミラー(可視光反射、赤外光
透過)、7は対物レンズ、8はカメラ光源用ハーフミラ
ー、9はCCD照明用光源、10はモニタ用CCD、1
1は光遅延発生機構を構成する透光体としての透明ガラ
スの移動装置、12は全反射ミラー(固定ミラー)、1
3は光検出器、14はPC(パーソナルコンピュー
タ)、15は表示装置である。
【0019】SLD光源1からの光波をハーフミラー2
にて、一方は被検査物Aへの物体光、他方は参照光とに
2分割し、2分割された参照光は光遅延発生機構(透明
ガラスの移動装置)11によって回転又は揺動により移
動する透明ガラスを透過後、全反射ミラー12に導か
れ、この全反射ミラー12より同一光路を反射回帰し、
ハーフミラー2に戻る。
【0020】一方、2分割された物体光は、面走査機構
5、対物レンズ7を経て被検査物Aに入射し、その反射
光は同一光路を反射回帰しハーフミラー2に戻る。
【0021】面走査機構5は、被検査物Aに対する物体
光を被検査物Aの面(X−Y)を高速に走査する。
【0022】透明ガラスの移動装置11により透明ガラ
スは高速で回転または揺動しているので、ハーフミラー
2からの参照光は、ハーフミラー2→透明ガラス(回転
又は揺動)→全反射ミラー12→透明ガラス(回転又は
揺動)→ハーフミラー2と光路を進む際に、透明ガラス
の回転又は揺動による光路の伸延、収縮作用のため、参
照光は紫方または赤方にドップラー周波数シフトする。
この周波数シフトに応じて、光検出器13においてヘテ
ロダイン干渉ビート信号が発生する。
【0023】このように、参照光がハーフミラー2→透
明ガラス(回転又は揺動)→全反射ミラー12→透明ガ
ラス(回転又は揺動)→ハーフミラー2という光路を維
持できる範囲において光路の長さを任意に選択でき、故
に物体光における光軸の奥行き方向(Z方向)に一致さ
せ、被検査物の深層の反射構造の深さ方向の走査を行う
ことができる。
【0024】また、ハーフミラー2に戻った参照光と物
体光は、ハーフミラー2で合波され光検出器13に至
る。合波された参照光と物体光は光波の干渉現象により
干渉光となりビートが発生する。ここで、ハーフミラー
2から全反射ミラー(固定ミラー)12までの光路長
と、ハーフミラー2から被検査物Aまでの光路長が一致
する時、合波された干渉光はヘテロダイン干渉ビート信
号を発生する。このヘテロダイン干渉ビート信号は、光
検出器13にて電気信号に変換され、PC14へ送られ
る。
【0025】このPC14はヘテロダイン干渉ビート信
号の3次元画像化処理を行い、表示装置15に被検査物
Aの断層画像を表示する。
【0026】また、物体光の光路途中にハーフミラーを
設置すれば、被検査物Aからの表面実体をCCD素子等
の撮像装置にて映像化することにより、被検査物Aに対
する検査光軸の位置合わせを容易に行うことができる。
【0027】さらに、全反射ミラー(固定ミラー)12
を光軸方向に自在に移動させる機構(図示なし)を付加
することにより、奥行き方向(Z方向)の走査基準位置
を任意に設定することが可能になる。
【0028】図2は本発明の第1実施例を示す高速光遅
延発生装置の構成図であり、図2(a)は光束と所定板
厚の透明ガラスが直交配置される場合、図2(b)は光
束に対して所定板厚の透明ガラスが斜交する場合をそれ
ぞれ示している。
【0029】これらの図において、21は揺動体(又は
回転体)、22はその揺動体(又は回転体)21の揺動
軸(回転軸)、23は揺動体(回転軸)22に取り付け
られる所定板厚の透明ガラス、24は全反射ミラー(固
定ミラー)、25は光束である。
【0030】このように、透明ガラス23の角度を変え
て、光束25の通過角度を連続的に変えることにより、
光路長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波数シフトを
与えつつ光軸方向の走査を行うことができる。
【0031】図3は本発明の第2実施例を示す高速光遅
延発生装置の構成図であり、図3(a)は第1の回転状
態、図3(b)はその第1の回転状態から反時計方向に
回転した状態を示す図である。
【0032】図中、31は回転体、32はその回転軸、
33は回転体31に取り付けられる所定板厚の2枚の透
明ガラス、34は全反射ミラー(固定ミラー)、35は
光束である。
【0033】所定板厚の2枚の透明ガラス33の一端側
を中心に回転させ、光束35の透明ガラス33に対する
通過角度を連続的に変えることにより、光路長を連続的
に伸縮させ、ドップラー周波数シフトを与えつつ光軸方
向の走査を行う。
【0034】この第2実施例によれば、所定板厚の透明
ガラスを回転体に放射状に配置し、光束35の透明ガラ
ス33に対する通過角度を連続的に変えることにより、
光路長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波数シフトを
与えることができる。そして、回転体の1回転で複数回
の光遅延を発生させることができる。
【0035】図4は本発明の第3実施例を示す高速光遅
延発生装置の構成図であり、図4(a)は光束と透明ガ
ラスからなる正方形断面を持つ直方体が直交配置される
場合、図4(b)は光束に対して透明ガラスからなる正
方形断面を持つ直方体が斜交する場合をそれぞれ示して
いる。
【0036】これらの図において、41は透明ガラスか
らなる正方形断面を持つ直方体、42は直方体41の回
転軸、43は全反射ミラー、44は光束である。
【0037】透明ガラスの正方形断面を持つ直方体41
の回転軸42を回転させた状態で、光束44を真上(一
方)から透過させ、光束44の透明ガラスの正方形断面
を持つ直方体41に対する通過角度を連続的に変えるこ
とにより、光路長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波
数シフトを与えつつ光軸方向の走査を行う。
【0038】上記した第3実施例によれば、透明ガラス
からなる正方形断面を持つ直方体41の回転軸42を回
転させた状態で、光束44を真上(一方)から透過さ
せ、光束44の透明ガラスからなる正方形断面を持つ直
方体41に対する通過角度を連続的に変えることによ
り、光路長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波数シフ
トを与えるものである。
【0039】この実施例によれば、正方形断面を持つ直
方体を用いることから1回転で4回もの繰り返し走査が
行える上に、加工が容易で精度も出し易い。また、加工
部品としては最も単純な直方体の加工であるが故に、非
常に安く製作することが可能である。
【0040】図5は本発明の第4実施例を示す高速光遅
延発生装置の構成図であり、図5(a)は光束と透明ガ
ラスからなる偶数多面体が直交配置される場合、図5
(b)は光束に対して透明ガラスからなる偶数多面体が
斜交する場合をそれぞれ示している。
【0041】透明ガラスの偶数多面体51の中心軸を回
転軸52として回転させた状態で、光束54を真上(一
方)から透過させ、光束54の透明ガラスの偶数多面体
51に対する通過角度を連続的に変えることにより、光
路長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波数シフトを与
えつつ光軸方向の走査を行う。なお、53は全反射ミラ
ーである。
【0042】この第4実施例によれば、透明ガラスの偶
数多面体51の中心軸を回転軸52として回転させた状
態で、光束54を真上(一方)から透過させ、光束の透
明ガラスの偶数多面体51に対する通過角度を連続的に
変えることにより光路長を連続的に伸縮させ、ドップラ
ー周波数シフトを与えるものである。
【0043】偶数多面体を用いることから1回転で偶数
多面体の面数分もの走査が行える上に、一体加工ができ
ることから精度も出し易く、組み付けも容易であり製作
コストを比較的抑えることが可能となる。
【0044】図6は本発明の第5実施例を示す高速光遅
延発生装置の構成図であり、図6(a)は光束と透明ガ
ラスからなる偶数多面体が直交配置される場合、図6
(b)は光束に対して透明ガラスからなる偶数多面体が
斜交する場合をそれぞれ示している。
【0045】透明ガラスの偶数多面体61の多面体対面
の各位置を、対向対面に対し鉛直且つ回転軸62を通る
線を避けた位置に配し、偶数多面体61の中心軸を回転
軸62として回転させた状態で、光束64を真上(一
方)から透過させ、光束64の透明ガラスの偶数多面体
61に対する通過角度を連続的に変えることにより光路
長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波数シフトを与え
つつ光軸方向の走査を行う。なお、63は全反射ミラー
である。
【0046】この第5実施例によれば、透明ガラスの多
面体の多面体対面の各位置を、対向対面に対し鉛直且つ
回転中心を通る線を避けた位置に配し、偶数多面体の中
心軸を回転軸として回転させた状態で、光束を真上(一
方)から透過させ、光束の透明ガラスの偶数多面体に対
する通過角度を連続的に変えることにより、光路長を連
続的に伸縮させ、ドップラー周波数シフトを与えるもの
である。
【0047】偶数多面体を用いることから1回転で偶数
多面体の面数分もの走査が行える上に一体加工ができる
ことから精度もだし易く、組み付けも容易であり製作コ
ストを比較的抑えることが可能となる。
【0048】また、多面体対面の各位置を、対向対面に
対し、鉛直且つ回転中心を通る線を避けた位置に配置し
たことから同一特性(紫方、赤方)のドップラー周波数
シフトを長時間得ることが可能になり多面体の外径を最
小限に抑えることが可能になる。
【0049】このように、上記した第2実施例乃至第5
実施例によれば、回転体の1回転で複数回の光遅延を発
生するように構成したものである。
【0050】上記した第3実施例によれば、透明ガラス
の正方形断面を持つ直方体の中心軸を回転軸として回転
させた状態で、光束を真上(一方)から透過させ、光束
の透明ガラスに対する通過角度を連続的に変えることに
より、光路長を連続的に伸縮しドップラー周波数シフト
を与えるものである。
【0051】正方形断面を持つ直方体を用いることから
1回転で4回もの繰り返し走査が行える上に、加工が容
易で精度も出し易い。また、加工部品としては最も単純
な直方体の加工であるが故に、非常に安く製作すること
が可能である。
【0052】上記した第4及び第5実施例によれば、光
束光遅延発生装置の回転ガラス部の構成を変更したもの
であり、透明ガラスの多面体の多面体対面の各位置を、
対向対面に対し鉛直且つ回転中心を通る線を避けた位置
に配置し、偶数多面体の中心軸を回転軸として回転させ
た状態で、光束を真上(一方)から透過させ、透明ガラ
スの光束に対する通過角度を連続的に変えることによ
り、光路長を連続的に伸縮しドップラー周波数シフトを
与えるものである。
【0053】また、偶数多面体を用いることから1回転
で偶数多面体の面数分もの走査が行える上に、一体加工
ができることから精度もだし易く、組み付けも容易であ
り製作コストを比較的に抑えることが可能となる。更に
多面体対面の各位置を、対向対面に対し、鉛直且つ回転
中心を通る線を避けた位置に配置したことから同一特性
(紫方、赤方)のドップラー周波数シフトを長時間得る
ことが可能になり多面体の外径を最小限に抑えることが
可能になる。
【0054】本発明によれば、高精度な断層情報を高速
且つ広範囲に取込み表示することが可能になるので、例
えば眼底診断装置に応用すれば、従来、眼科医の勘と経
験に頼っていた眼底の診断が、高速、広範囲、且つ容易
に行うことが可能になる。
【0055】よって、眼底網膜疾患をより早い段階で発
見することが可能になるので、従来発見が遅れて失明に
至ったようなケースにおいても早期治癒が期待できる
上、患者の肉体的、精神的負担が大幅に軽減される。
【0056】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0058】(A)物体光における光軸の奥行き方向
(Z方向)の走査距離を長く設定することができる。
【0059】(B)反射面を筐体側に固定設置できるの
で、高精度な位置合わせを容易に行えるようになる。
【0060】(C)複数枚の透明体(透明ガラス)を一
軸で回転できるので、繰り返し走査を容易に行うことが
可能となる。
【0061】(D)正方形断面を持つ直方体を用いるこ
とから1回転で4回もの繰り返し走査が行える上に、加
工が容易で精度もだし易い。また、加工部品としては最
も単純な直方体の加工であるが故に、非常に安く製作す
ることが可能である。
【0062】(E)偶数多面体を用いることから1回転
で偶数多面体の面数分もの走査が行える上に、一体加工
ができることから精度も出し易く、組み付けも容易であ
り、製作コストを比較的抑えることが可能となる。
【0063】(F)多面体対面の各位置を、対向対面に
対し鉛直且つ回転中心を通る線を避けた位置に配置した
ことから同一特性(紫方、赤方)のドップラー周波数シ
フトを長時間得ることが可能になり、多面体の外径を最
小限に抑えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す光コヒーレンストモグラ
フィー装置の構成図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す高速光遅延発生装置
の構成図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す高速光遅延発生装置
の構成図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す高速光遅延発生装置
の構成図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す高速光遅延発生装置
の構成図である。
【図6】本発明の第5実施例を示す高速光遅延発生装置
の構成図である。
【図7】従来の高速光遅延発生装置の構成図である。
【符号の説明】
1 低コヒーレンス光源(SLD光源) 2 ハーフミラー 5 面走査機構 6 ダイクロイックミラー(可視光反射、赤外光透
過) 7 対物レンズ 8 カメラ光源用ハーフミラー 9 CCD照明用光源 10 モニタ用CCD 11 光遅延発生機構(透明ガラスの移動装置) 12,24,34,43,53,63 全反射ミラー
(固定ミラー) 13 光検出器 14 PC(パーソナルコンピュータ) 15 表示装置 21 揺動体(又は回転体) 22 揺動軸(又は回転軸) 23 透明ガラス(透光体) 25,35,44,54,64 光束 31 回転体 32,42,52,62 回転軸 33 2枚の透明ガラス 41 透明ガラスからなる正方形断面を持つ直方体 51,61 透明ガラスの偶数多面体 A 被検査物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 澄男 山形県天童市北久野本1−7−43 エムテ ックスマツムラ株式会社内 (72)発明者 長谷川 倫郎 山形県天童市北久野本1−7−43 エムテ ックスマツムラ株式会社内 (72)発明者 日野 幸紀 山形県天童市北久野本1−7−43 エムテ ックスマツムラ株式会社内 (72)発明者 中川 亨 山形県天童市北久野本1−7−43 エムテ ックスマツムラ株式会社内 (72)発明者 河野 正博 山形県天童市北久野本1−7−43 エムテ ックスマツムラ株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA06 BB12 EE02 FF02 GG01 HH01 JJ07 JJ11 JJ13 JJ15 KK04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定厚さの透光体を揺動可能に配置し、
    該透光体に対する光束の通過角度を連続的に変えること
    により、光路長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波数
    シフトを与えることを特徴とする光コヒーレンストモグ
    ラフィーにおける透光体の動きによる高速光遅延発生方
    法。
  2. 【請求項2】 所定厚さの透光体を回転体に放射状に配
    置し、該透光体に対する光束の通過角度を連続的に変え
    ることにより、光路長を連続的に伸縮させ、ドップラー
    周波数シフトを与えることを特徴とする光コヒーレンス
    トモグラフィーにおける透光体の動きによる高速光遅延
    発生方法。
  3. 【請求項3】 透光体の正方形断面を持つ直方体の中心
    軸を回転軸として回転させた状態で、光束を一方から透
    過させ、前記透光体に対する光束の通過角度を連続的に
    変えることにより、光路長を連続的に伸縮させ、ドップ
    ラー周波数シフトを与えることを特徴とする光コヒーレ
    ンストモグラフィーにおける透光体の動きによる高速光
    遅延発生方法。
  4. 【請求項4】 透光体の偶数多面体の中心軸を回転軸と
    して回転させた状態で、光束を一方から透過させ、前記
    透光体に対する光束の通過角度を連続的に変えることに
    より、光路長を連続的に伸縮させ、ドップラー周波数シ
    フトを与えることを特徴とする光コヒーレンストモグラ
    フィーにおける透光体の動きによる高速光遅延発生方
    法。
  5. 【請求項5】(a)低コヒーレンス光源と、(b)該低
    コヒーレンス光源からの光を被検査物への物体光と参照
    光とに2分割する2分割用ハーフミラーと、(c)前記
    参照光を透過させる高速揺動又は高速回転する透光体を
    配置する光遅延機構と、(d)該光遅延機構からの参照
    光を反射回帰する反射ミラーと、(e)前記被検査物か
    ら回帰する物体光と前記光遅延機構から回帰する参照光
    とを合波する前記2分割用ハーフミラーと、(f)該2
    分割用ハーフミラーで合波されたヘテロダイン干渉ビー
    ト信号を含む干渉光を検出する光検出器とを具備する光
    コヒーレンストモグラフィーにおける透光体の動きによ
    る高速光遅延発生装置。
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