JP2002230655A - 防犯用柱、警報システムおよび警報方法 - Google Patents

防犯用柱、警報システムおよび警報方法

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JP2002230655A
JP2002230655A JP2001021779A JP2001021779A JP2002230655A JP 2002230655 A JP2002230655 A JP 2002230655A JP 2001021779 A JP2001021779 A JP 2001021779A JP 2001021779 A JP2001021779 A JP 2001021779A JP 2002230655 A JP2002230655 A JP 2002230655A
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pillar
building
security
monitoring
alarm
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Yukihiro Osawa
幸浩 大澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玄関ピッキングの防止に有効な防犯用柱を提
供すること。玄関ピッキング等の犯罪や屋内の異常事態
を屋外の人に通報できる警報システムおよび警報方法を
提供すること。 【解決手段】 建物10の玄関11に面した門柱16および配
線24の引込柱を兼ねた防犯用柱20を形成し、監視装置27
により玄関11の監視を行う。建物10の内部に設置したセ
ンサで建物内の異常を検知する警報システムを構成し、
異常時にはスピーカ28から屋外に通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建物に付
設されて当該建物における防犯性や異常事態に対応する
ための防犯用柱、警報システムおよび警報方法に関す
る。
【0002】
【背景技術】従来、住宅等の建物では、様々な異常対応
がなされている。このうち、火災などの対応としては火
災報知器等が用いられ、窓等の侵入盗に対しては施錠装
置が利用される他、開閉を感知するセキュリティシステ
ム等が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の侵入盗対策とし
ては、窓等の各開口部への施錠等であった。しかし、近
年では玄関ピッキングによる正面からの侵入が発生して
いる。このようなピッキングによる侵入では窓等の裏側
からの侵入ではなく、日中堂々と玄関のドアの鍵穴に棒
状の器具を挿入し、特有の技術を行使してドアの施錠を
開け、侵入するというものである。このような玄関から
の侵入では、裏側の窓等からの侵入に比べて外見的な異
常さや不自然さが少なく、既存の施錠設備等では対抗し
にくいという問題があった。
【0004】本発明の主な目的は、玄関ピッキングの防
止に有効な防犯用柱を提供することにある。本発明の他
の目的は、玄関ピッキング等の犯罪や屋内の異常事態を
屋外の人に通報できる警報システムおよび警報方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の防犯用柱は、建
物近傍に設置された柱体と、前記柱体に支持されて前記
建物の玄関を監視する監視設備とを有することを特徴と
する。このような本発明では、柱体の監視設備から玄関
が監視され、玄関ピッキング犯罪を事前に発見すること
ができるほか、監視装置の存在が玄関ピッキング犯罪の
予防にも有効である。
【0006】監視設備としては、既存の監視カメラや赤
外線センサ等を適宜利用することができる。監視カメラ
とする場合、映像データを本体に蓄積する記録式であっ
てもよいし、映像データを建物内あるいは遠隔地の監視
センターに送信する通信式であってもよい。また、カメ
ラは常時玄関を監視する固定式であってもよいし、モー
タ等で監視方向を変えられる可動式であってもよい。可
動式とする場合、建物内の住人等がモニタを見ながらリ
モコン操作してもよいし、遠隔地の監視センターの係員
がリモコン操作等してもよい。
【0007】監視設備にはサーチライトを併設してもよ
く、玄関周辺が暗い場合でも確実な監視が可能である。
サーチライトは常時点灯でもよいが、通常は消灯してい
て必要に応じて点灯させるものであってもよい。監視カ
メラ等が可動式の場合、サーチライトがカメラに連動し
て可動するものであってもよく、独立してリモコン操作
できるものであってもよい。これらの監視設備は侵入者
による破壊等を避けるため、柱体の中程度以上の高さ位
置、具体的には地上に立った人の手が届かない高さにあ
ることが望ましい。
【0008】本発明の防犯用柱において、前記監視設備
に連動した威嚇設備を有することが望ましい。このよう
にすれば、監視装置で玄関ピッキングが発見された際に
直ちに威嚇等することで玄関ピッキング犯を退散させる
ことができる。
【0009】威嚇設備としては、屋外に大音響を鳴らす
サイレン、強烈な光を断続的に発するフラッシュライト
等、既存の機器を適宜利用することができる。威嚇設備
を監視設備に連動させるにあたっては、監視装置におい
て、玄関にピッキング犯と思しき人影が所定時間以上留
まっている等、異常と判定しうる状態を検出できるよう
にし、この検出に伴って威嚇設備が起動されるようにす
ればよい。これらの威嚇設備は侵入者による破壊等を避
けるため、柱体の中程度以上の高さ位置、具体的には地
上に立った人の手が届かない高さにあることが望まし
い。
【0010】本発明の防犯用柱において、前記柱体には
スピーカが設置され、このスピーカを含み屋内の異常を
通報する警報設備が構成されていることが望ましい。こ
のようにすれば、警報設備により屋内の異常事態が検出
でき、この異常発生をスピーカで屋外に通報することが
できる。これにより、例えば屋内にいる人が重病になっ
た、屋内で火災が発生した、あるいは屋内に強盗が侵入
した等の異常事態に対し、屋外へ迅速に通報することが
救援等の対応が期待できる。
【0011】警報設備としては、後述する本発明の警報
システム等を利用することができる。具体的には、建物
の少なくとも屋内の異常を検出するセンサと、このセン
サで異常が検出された際に前記スピーカから警報音声を
発生させるコントローラとを有する構成が利用できる。
コントローラは屋内に設置してもよく、コントローラに
は異常と判定する基準となるデータが設定される。
【0012】本発明の防犯用柱において、前記柱体は前
記建物に引き込まれる配線を支持する引込柱であること
が望ましい。このようにすれば、既存の構成と共用が可
能であり、建物周辺の柱体が増えることなく設備費用の
削減あるいは外観性の向上が期待できる。
【0013】建物に引き込まれる配線としては商用電力
配線、公衆電話回線などが該当する。これらは街路に沿
って電柱で支持された幹線を有し、各々から分岐されて
各建物に引き込まれる。引込柱には、街路配線から建物
に引き込まれる配線を支持するための配線設備が設置さ
れる。このような引込用の配線設備としては既存の機器
が利用できる。これらの配線設備は、一般に電柱等との
関係から柱体の比較的高所に設置されることになる。
【0014】引込柱としては、配線付帯設備が併設され
ていることが望ましい。配線付帯設備としては、商用電
線の利用電力量を積算する電力メータ、電力を分配する
ための配電盤、電源コンセント等が該当する。これらは
通常は内部に隠れるように設置することが望ましい。電
力メータ等は定期的な検査が必要であり、検査員が簡単
に見えるように柱体の比較的低所に設けることが望まし
い。
【0015】本発明の防犯用柱において、前記柱体は建
物に引き込まれる前記配線の支持部位より下方に周辺を
照明する照明設備を有することが望ましい。このように
すれば、柱体の周辺を照明することができ、防犯上有効
である。照明設備としては、通常の街路灯と同様なもの
が利用できる。
【0016】本発明の防犯用柱において、前記柱体は前
記建物の玄関近傍に設置される門柱であることが望まし
い。このようにすれば、玄関周辺に通常設置されるもの
であるから、防犯用に新たな柱体を建てる必要がない。
【0017】門柱には所定の外来設備を設置される。外
来設備としては、表札、インターホン、郵便ポスト、新
聞受、牛乳受、ガスメータ等が該当する。これらの外来
設備は、外来者が操作したり配達員が操作できるように
柱体の比較的下方に設置されることが望ましい。
【0018】本発明の防犯用柱において、前記柱体は下
部が上部より大径であり、前記門柱に必要な外来設備が
前記大径部分に内蔵されていることが望ましい。このよ
うにすれば、外来設備が下方の大径部分に内蔵され、か
つ上部は細くできるので、必要な機能を満足しつつ外観
性を向上できる。
【0019】本発明の警報システムは、建物の異常を検
出するセンサと、前記センサで異常が検出された際に前
記建物の屋外に通知する警報設備とを備えたことを特徴
とする。このようにすれば、警報設備はセンサにより屋
内および建物外周の異常事態を検出することができ、こ
の異常発生をスピーカで屋外に通報する等することがで
きる。これにより、例えば屋内にいる人が重病になっ
た、屋内で火災が発生した、あるいは屋内に強盗が侵入
した等の異常事態に対し、屋外へ迅速に通報することが
救援等の対応が期待できる。
【0020】センサとしては、人の出入りを感知する人
感センサ、赤外線センサ、扉の開閉センサ、振動セン
サ、火災に対する煙センサ、温度センサ、湿度センサ、
臭センサ、映像センサ等が利用できる。また、屋内の人
の健康状態を感知する脈拍センサ、体温センサ等も利用
できる。センサは建物内に設置されるものに限らず、建
物の外部から建物の外面を監視しあるいは内部を透視す
るもの等であってもよい。また内部の人の生活状態を感
知するようなセンサとしてもよく、例えばポットの底に
センサを設置して定期的に上げ下ろしの利用があるか、
室内での移動が検知されているか、を監視するようにし
てもよい。
【0021】これらの監視は、人が玄関ドアから屋内に
入ったことが検知された際に有効にされ、逆に屋内に誰
もいなくなった状態では監視が停止され不要な警報が発
せられないようにすること、あるいは誰もいないはずの
屋内で人の動きがあった際には侵入等として警報を出す
ことが望ましい。異常の検知にあたっては、当該異常状
態でセンサに現れる信号を予め計測記録しておき、パタ
ーンマッチング等で異常検出をする等、既存の監視技
術、センサ技術を利用することができる。
【0022】本発明の警報システムにおいて、前記警報
設備は屋外の柱体に設置されたスピーカと、前記検出さ
れた異常に応じた内容の音声メッセージを前記スピーカ
に出力するオーディオ機器とを備えていることが望まし
い。このようにすれば、屋内の異常事態などを音声メッ
セージの形で屋外に通報することができ、緊急時に屋外
の救援を求めるのに有効である。
【0023】本発明の警報システムにおいて、前記セン
サには前記建物の玄関を監視する監視設備が含まれてい
ることが望ましい。このようにすれば、前述した屋内の
異常事態等に加え、玄関ピッキングも監視することがで
きる。
【0024】本発明の警報方法は、建物に設置したセン
サで前記建物の異常を監視するとともに、前記センサで
異常が検出された際に前記建物の屋外に通知することを
特徴とする。異常の監視および屋外への通知は前述の警
報システムで述べた手段等を利用することができる。建
物に設置したセンサとしては、先に警報システムで述べ
た通り建物の外部から建物を監視するもの等であっても
よい。このようにすれば、例えば屋内にいる人が重病に
なった、屋内で火災が発生した、あるいは屋内に強盗が
侵入した等の異常事態に対し、屋外へ迅速に通報するこ
とが救援等の対応が期待できる。
【0025】本発明の警報方法において、前記屋外への
通知は前記検出された異常に応じた内容の音声メッセー
ジにより行うことが望ましい。このようにすれば、屋内
の異常事態などを音声メッセージの形で屋外に通報する
ことができ、緊急時に屋外の救援を求めるのに有効であ
る。
【0026】本発明の警報方法において、前記センサと
して前記建物の玄関を監視する監視設備を用いることが
望ましい。このようにすれば、前述した屋内の異常事態
等に加え、玄関ピッキングも監視することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1および図2において、建物10
は個人用の住宅であり、窪んだ玄関11を有する。玄関11
には玄関ドア12が設置され、玄関11の前にはポーチ13お
よび通路14が形成されている。玄関11の前方には、道路
15に面して一対の門柱16が設置され、この門柱16により
両開き式の門扉17が支持され、門柱16の両側にはフェン
ス17が続いている。
【0028】図3にも示すように、一対の門柱16のうち
一方は引込柱を兼ねた防犯用柱20とされている。防犯用
柱20は建物10の軒先高さに及ぶ柱体21を備えている。柱
体21は、下部を通路14に埋設固定されたパイプ211と、
このパイプ211の下部を囲うように配置された下部カバ
ー212と、このパイプ211の上端部を覆う先端カバー213
とを備えている。
【0029】柱体21において、パイプ211は通常の引込
柱や街路灯の柱にも利用される金属製の柱材であり、内
部に配線類を挿通可能である。下部カバー212は金属製
の箱状体であり、内部の空間に各種機器等を収納可能で
あり、一部開閉可能である。上部カバー213も合成樹脂
製の箱状体であり、内部の空間に各種機器等を収納可能
である。
【0030】下部カバー212はパイプ211より幅があり、
これにより柱体21は下部が上部に対して十分に大径とさ
れている。先端カバー213はパイプ211より幅が広いが下
部カバー212よりは幅が狭い。なお、本実施形態では、
下部カバー212が反対側の門柱16と対応した形状となっ
ており、この内部に門柱に必要な各種設備が設定されて
いる。
【0031】下部カバー212には、門柱に必要な外来設
備22が設置されている。すなわち、下部カバー212の上
部の道路15側には、表札221、インターホン222、新聞受
け兼用の郵便ポスト223が配置されている。また、下部
カバー212の下部には開閉式の扉224が設置され、その内
部が牛乳受225となっているとともに、奥にガスメータ2
26および電力メータ227が設置されている。
【0032】これらの外来設備30は、柱体21の下方であ
る下部カバー212に設置されているため、外来者が操作
したり配達員が操作することが容易である。
【0033】下部カバー212の中段部分は全周にわたっ
てパネルライト231とされている。パネルライト231は、
エレクトロルミネッセンスパネル等の比較的弱い光を発
する面状光源であり、内部の機器収容性を損なうことが
ないとともに、常夜灯としても消費電力が嵩むことがな
い。
【0034】上部カバー213の下部には四方に向けて下
向きのスポットライト232が設置されている。スポット
ライト232はハロゲンランプ等の比較的強い光を発する
電灯であり、図2の範囲E23内を十分な明るさに照明す
ることができる。これらのパネルライト231とスポット
ライト232とで照明装置23が構成されている。
【0035】上部カバー213は、引込柱として必要な配
線支持設備を兼ねており、道路15側からの配線24は上部
カバー213の側面の支持部(図示省略)を経て柱体21内
に引き込まれ、地下を通して建物10に引き込まれてい
る。なお、配線24としては、商用電力配線、公衆電話回
線などである。これらの配線24およびその支持部は、上
部カバー213の最上部に配置され、スポットライト232は
その下に位置している。
【0036】配線24のうち、電力線はパイプ211内を通
して地下へ至る経路の途中部分が下部カバー212内に導
かれ、前述した電力メータ227に接続されている。ここ
で、電力メータ227は配線付帯設備をも兼ねている。配
線付帯設備として配電盤等を下部カバー212内に設置し
てもよい。下部カバー212内に設置することで点検等も
容易にできる。
【0037】上部カバー213内には放送受信用のアンテ
ナ25が設置されている。このようなアンテナ25として
は、衛星放送受信アンテナ251をはじめ、各種放送の
他、通信用のアンテナとしてもよい。このような柱体21
の上端に設置することで送受信の性能を高めることがで
きるとともに、上部カバー213で覆うことで外観を良好
にしつつ、耐候性を高めることができる。
【0038】上部カバー213の下面側からパイプ211の下
端部にかけて国旗26を掲揚するためのワイヤ261が設置
されている。このワイヤ261により、下部で装着した国
旗26を上部カバー213近傍位置まで掲げることができ
る。
【0039】パイプ211には、中間部に監視設備27とし
て、監視カメラ271およびサーチライト272が設置されて
いる。各々は個別の支持アームでパイプ211から露出状
態で支持され、各々は図示しないモータで向きを変更可
能である。
【0040】すなわち、監視カメラ271の撮影範囲は図
2の境界E2から境界E3の範囲であるが、向きの変更によ
り別の方向も撮影可能である。但し、通常は玄関を捉え
た境界E2から境界E3の範囲に維持されている。また、サ
ーチライト272の照明範囲は図2の境界E1から境界E4の
範囲であるが、向きの変更により別の方向も撮影可能で
ある。但し、監視カメラ271に対応した境界E1から境界E
4の範囲に維持されている。
【0041】上部カバー213の内部には四方に向けてス
ピーカ28が設置されている。各スピーカ28は、監視設備
27で異常検出された際、あるいは建物内の人がスイッチ
操作することでサイレン音を発生することができ、これ
により威嚇設備が構成されている。これらにより本発明
に基づく防犯用柱20が構成されている。
【0042】前述した威嚇設備を兼ねる形で、建物10に
は本発明に基づく警報システム30が構成されている。図
4に示すように、警報システム30は、建物10内に配置さ
れたセンサ31と、建物10の適宜位置に設置された警報装
置としての制御装置31とを有する。
【0043】センサ31としては、建物10内のドアの開閉
検知や人の動きを検知する各種センサが充てられる。セ
ンサ31の一部として監視カメラ271を設定してもよい。
センサ31は建物10の外部に設置してもよい。制御装置31
には、確認部321、音声メモリ322、オーディオアンプ32
3が設置されている。
【0044】確認部321は、各センサ31からの出力信号
を監視し、予め設定された異常信号の判定基準に該当す
る際に警報信号を発生する。音声メモリ322は、警報信
号の内容により、予め記憶された音声メッセージをオー
ディオアンプ323に送る。オーディオアンプ323は選択さ
れた音声メッセージを防犯用柱20のスピーカ28に送り、
屋外にメッセージ音声を発する。
【0045】例えば、建物10内にいるはずの人の動きが
3時間もセンサ31で検知できない場合、警報信号の内容
は「屋内の人に異常事態、急病の可能性」等となり、こ
の内容のメッセージを出力する。火災がセンサ31で検知
された場合、「屋内で火災発生」等となり、監視カメラ
271で玄関ピッキング犯と思しき人影が一定時間映った
場合、「玄関にいる人、なにをしているのですか?」等
のメッセージや、威嚇音等を出力する。
【0046】これらの音声メッセージは、各々予め想定
される異常事態毎に設定され、音声メモリ322に記録さ
れるとともに、該当する異常事態の判定基準が確認部32
1に設定され、異常検出に用いられる。
【0047】このような警報システムにより、屋内およ
び建物10外周の異常事態を検出することができ、この異
常発生をスピーカ28で屋外に通報する等することができ
る。これにより、例えば屋内にいる人が重病になった、
屋内で火災が発生した、あるいは屋内に強盗が侵入した
等の異常事態に対し、屋外へ迅速に通報することが救援
等の対応が期待できる。
【0048】前記実施形態では建物10の門柱と引込柱と
を兼ねる防犯用柱20としたが、図5に示す他の実施形態
のように門柱を兼ねない引込柱のみ兼ねる形であっても
よい。図5において、防犯柱40は柱体41を有し、この柱
体41は金属製のパイプ411およびその上部に設置された
細いロッド412とで構成されている。
【0049】アンテナ25として、ロッド412には放送受
信用のアンテナ251が設置されているとともに、パイプ4
11の上部側面にも通信用のアンテナ252が設置されてい
る。ロッド412の先端からパイプ411の先端にかけてワイ
ヤ261が張られ、このワイヤ261には国旗26が装着されて
いる。ロッド412の下部には引き込まれる配線24が接続
されている。配線24はパイプ411内を通して下部に導か
れ、地中を通して建物に引き込まれる。
【0050】パイプ411の上部には照明装置23として街
路灯と同様のランプ233が設置されている。パイプ411の
途中には監視設備27としての監視カメラ271およびサー
チライト272が設置されている。これらの監視カメラ271
およびサーチライト272はパイプ411内に収容され、パイ
プ411に形成された窓を通して屋外の監視を行うように
なっている。これらの監視カメラ271およびサーチライ
ト272を利用する警報システム等は前述した実施形態と
同様である(図4参照)。
【0051】パイプ411の下部には、側面に開閉式の扉4
13が設置され、その内部には配線付帯設備として前述し
た配線24の電力を計測する電力メータ414が設置されて
いる。
【0052】このような引込柱型の防犯用柱40は、建物
の玄関近傍に設置することで、監視装置27により玄関部
分の監視が可能である。また、引込柱を兼ねるととも
に、他の国旗掲揚、電力メータ内蔵、照明等の各機能に
より、それぞれの効果を一括して得ることができる。
【0053】更に、図6に示す他の実施形態のように引
込柱を兼ねない門柱16のみの形であってもよい。図6に
おいて、防犯柱50は門柱16そのもの(図1の実施形態の
下部カバー212)を柱体とし、この柱体の上部の建物10
側には監視装置27が格納されている。
【0054】なお、防犯用柱50において、図1の実施形
態におけるパイプ211ないし上方の部分は省略されてい
る。これらの他の構成は前記図1の実施形態と同様なの
で説明は省略する。このような防犯用柱50によっても、
監視装置27で建物10の玄関11の監視が可能である。
【0055】更に、図7に示すような形態としてもよ
い。図7において、防犯柱60は柱体61を有し、柱体61は
下部が太い断面矩形の下部パイプ611、上部が細い断面
円形の上部パイプ612で構成されている。上部パイプ612
の上端には更に細いロッド613がアダプタ614を介して連
結されている。
【0056】アンテナ25として、ロッド613の上端には
地上波テレビジョン放送などを受信するための多素子ロ
ッドアンテナ254が設置され、ロッド613の中間には衛星
放送用のパラボラアンテナ251が設置されている。上部
パイプ612の上部には当該防犯用柱60が隣接して建てら
れる建物に引き込まれる配線24が支持され、この防犯用
柱60は建物の引込柱として利用できる。
【0057】上部パイプ612の中間部にはアームを介し
て監視装置27である監視カメラ271およびスポットライ
ト272が支持されている。これらの監視カメラ271および
スポットライト272は当該防犯用柱60が隣接して建てら
れる建物の玄関を狙って設置されている。
【0058】下部パイプ611には外来設備22として表札2
21、インターホン222、新聞受け兼用の郵便ポスト223が
設置され、この防犯用柱60は建物の敷地入口に建てれば
門柱として利用できる。下部パイプ611の下部には照明
装置23としてフットライト233が設置されている。
【0059】このような本実施形態によっても、玄関ピ
ッキングを監視する防犯用柱として利用できるととも
に、引込柱および門柱を兼用することができる。なお、
本実施形態にも、前述した図1、図5、図6の各実施形
態の各付設設備を追加等してもよく、あるいは必須機能
である監視設備27以外は適宜省略等してもよい。
【0060】更に、図8に示すような形態としてもよ
い。図8において、防犯柱70は柱体71を有し、柱体71は
下部が太い断面円形の下部パイプ711、上部が細い断面
円形の上部パイプ712で構成されている。上部パイプ712
の中間には上面が水平なプラットホーム713が設置され
ている。なお、上部パイプ712の表面は平滑であるが、
下部パイプ711の周囲には縦方向の縞模様が形成されて
いる。
【0061】アンテナ25として、ロッド713の上端には
地上波テレビジョン放送などを受信するための多素子ロ
ッドアンテナ254が設置されている。上部パイプ712の中
間には当該防犯用柱70が隣接して建てられる建物に引き
込まれる配線24が支持され、この防犯用柱60は建物の引
込柱として利用できる。
【0062】プラットホーム713には両端部に監視装置2
7である監視カメラ271およびスポットライト272が支持
されている。これらの監視カメラ271およびスポットラ
イト272は当該防犯用柱70が隣接して建てられる建物の
玄関を狙って設置されている。
【0063】下部パイプ711には外来設備22(表札、イ
ンターホン、新聞受け兼用の郵便ポスト等、前述した他
の実施形態参照)が設置され、この防犯用柱70は建物の
敷地入口に建てれば門柱として利用できる。
【0064】このような本実施形態によっても、玄関ピ
ッキングを監視する防犯用柱として利用できるととも
に、引込柱および門柱を兼用することができる。なお、
本実施形態にも、前述した図1、図5、図6の各実施形
態の各付設設備を追加等してもよく、あるいは必須機能
である監視設備27以外は適宜省略等してもよい。
【0065】前述した各実施形態において、本発明に基
づく防犯用柱は建物の玄関前に設置するものとしたが、
図9に示すような形態としてもよい。図9において、建
物10の周囲には4本の防犯用柱81〜84が設置され、各々
には下記の機能が割り振られている。
【0066】防犯用柱81は監視装置27を有し、建物10の
玄関11を含む領域を監視可能である。防犯用柱82はアン
テナ25を有するとともに、配線24の引込柱を兼ねてい
る。この防犯用柱82は玄関11に近く、外来設備22や照明
設備23を付加して門柱を兼ねるようにしてもよい。防犯
用柱83,84は、それぞれ監視装置27を有し、建物10の周
辺領域のうち、防犯用柱81,82では監視できない領域を
監視するようになっている。
【0067】このように構成すれば、各防犯用柱81〜84
に付設された各種設備により、前述の各実施形態に述べ
たような効果が得られる他、複数の防犯用柱81〜84によ
り建物10の全周を確実に監視することができ、防犯性を
一層高めることができる。
【0068】なお、建物10の周囲を複数に防犯用柱で監
視する際に、防犯用柱の本数や監視領域の区画などは適
宜選択すればよい。例えば、図9において、防犯用柱8
2,84に二組の監視装置27を設置したり、一組でも監視範
囲が広いか、あるいは可動範囲の大きな監視装置27を設
置し、これにより二方向の領域を監視すれば、図9にお
ける防犯用柱81,83を省略することができ、計2本の防犯
用柱82,84で建物10の全周を監視することもできる。
【0069】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の防犯用柱
によれば、柱体の監視設備から玄関が監視され、玄関ピ
ッキング犯罪を事前に発見することができるとともに、
監視装置の存在が玄関ピッキング犯罪の予防にも有効で
ある。また、本発明の警報システムおよび警報方法によ
れば、センサにより屋内および建物外周の異常事態を検
出することができるとともに、この異常発生をスピーカ
で屋外に通報する等することができる。これにより、例
えば屋内にいる人が重病になったり、屋内で火災が発生
したり、あるいは屋内に強盗が侵入した等の異常事態に
対し、屋外へ迅速に通報することができ、外部からの迅
速な救援等の対応が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の配置を示す斜視図。
【図2】前記実施形態の配置を示す平面図。
【図3】前記実施形態の防犯用柱を示す断面図。
【図4】前記実施形態の警報システムを示すブロック
図。
【図5】本発明の他の実施形態を示す側面図。
【図6】本発明の他の実施形態を示す斜視図。
【図7】本発明の他の実施形態を示す斜視図。
【図8】本発明の他の実施形態を示す斜視図。
【図9】本発明の他の実施形態の設置形態を示す模式
図。
【符号の説明】
10 建物 11 玄関 16 門柱 20,40,50,60,70,81〜84 防犯用柱 21,41,61 柱体 22 外来設備 23 照明設備 24 配線 25,251,252,254 アンテナ 26 国旗 27 監視装置 28 スピーカ 30 警報システム 31 センサ 32 警報装置の本体である制御装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物近傍に設置された柱体と、前記柱体
    に支持されて前記建物の玄関を監視する監視設備とを有
    することを特徴とする防犯用柱。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した防犯用柱において、
    前記監視設備に連動した威嚇設備を有することを特徴と
    する防犯用柱。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した防犯
    用柱において、前記柱体にはスピーカが設置され、この
    スピーカを含み屋内の異常を通報する警報設備が構成さ
    れていることを特徴とする防犯用柱。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までの何れかに記
    載した防犯用柱において、前記柱体は前記建物に引き込
    まれる配線を支持する引込柱であることを特徴とする防
    犯用柱。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した防犯用柱において、
    前記柱体は建物に引き込まれる前記配線の支持部位より
    下方に周辺を照明する照明設備を有することを特徴とす
    る防犯用柱。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項3までの何れかに記
    載した防犯用柱において、前記柱体は前記建物の玄関近
    傍に設置される門柱であることを特徴とする防犯用柱。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載した防犯用柱において、
    前記柱体は下部が上部より大径であり、前記門柱に必要
    な外来設備が前記大径部分に内蔵されていることを特徴
    とする防犯用柱。
  8. 【請求項8】 建物の異常を検出するセンサと、前記セ
    ンサで異常が検出された際に前記建物の屋外に通知する
    警報設備とを備えたことを特徴とする警報システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載した警報システムにおい
    て、前記警報設備は屋外の柱体に設置されたスピーカ
    と、前記検出された異常に応じた内容の音声メッセージ
    を前記スピーカに出力するオーディオ機器とを備えてい
    ることを特徴とする警報システム。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載した警
    報システムにおいて、前記センサには前記建物の玄関を
    監視する監視設備が含まれていることを特徴とする警報
    システム。
  11. 【請求項11】 建物に設置したセンサで前記建物の異
    常を監視するとともに、前記センサで異常が検出された
    際に前記建物の屋外に通知することを特徴とする警報方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載した警報方法におい
    て、前記屋外への通知は前記検出された異常に応じた内
    容の音声メッセージにより行うことを特徴とする警報方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載し
    た警報方法において、前記センサとして前記建物の玄関
    を監視する監視設備を用いることを特徴とする警報方
    法。
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