JP2002190183A - デジタル情報記録再生システム - Google Patents

デジタル情報記録再生システム

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JP2002190183A
JP2002190183A JP2001282023A JP2001282023A JP2002190183A JP 2002190183 A JP2002190183 A JP 2002190183A JP 2001282023 A JP2001282023 A JP 2001282023A JP 2001282023 A JP2001282023 A JP 2001282023A JP 2002190183 A JP2002190183 A JP 2002190183A
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Hitoshi Otomo
仁 大友
Hidenori Mimura
英紀 三村
Takahiro Kiyota
高弘 清田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】デジタル動画記録再生システムの改善。 【解決手段】限られた記憶容量を有する情報記録媒体に
おいて、記録済みの情報のうち過去に再生したことのあ
る情報部分を特定できる再生済み情報(リードフラ
グ)、あるいは記録済みの情報のうち保存すべき情報部
分を特定できるアーカイブ情報(アーカイブフラグ)
を、上記情報記録媒体に持たせ、上記情報記録媒体にデ
ジタル情報を記録、又は上記情報記録媒体に記録された
情報を再生するシステムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、限られた記憶容
量を持ち可変ビットレート記録を前提としたデジタル情
報記録媒体に関する。
【0002】また、この発明は、限られた記憶容量を持
つデジタル情報記録媒体を用いたデジタル情報記録再生
システムの改良に関する。
【0003】さらに、この発明は、MPEG規格に基づ
き圧縮されたデジタル動画その他の情報を可変ビットレ
ートで記録・再生するデジタルビデオレコーダに関す
る。
【0004】
【従来の技術】近年、映像(動画)や音声等を記録した
光ディスクを再生するシステムが開発され、LD(レー
ザディスク)あるいはビデオCD(ビデオコンパクトデ
ィスク)などの様に、映画ソフトやカラオケ等を再生す
る目的で、一般に普及している。
【0005】その中で、国際規格化したMPEG2(ム
ービングピクチャエキスパートグループ)方式を使用
し、ACー3(デジタルオーディオコンプレッション)
その他のオーディオ圧縮方式を採用したDVD(デジタ
ルバーサタイルディスク)規格が提案された。このDV
D規格には、再生専用のDVDビデオ(またはDVDー
ROM)、ライトワンスのDVDーR、反復読み書き可
能なDVD−RW(またはDVDーRAM)が含まれ
る。
【0006】DVDビデオ(DVDーROM)の規格
は、MPEG2システムレイヤに従って、動画圧縮方式
としてはMPEG2、音声記録方式としてはリニアPC
Mの他にAC3オーディオおよびMPEGオーディオを
サポートしている。さらに、このDVDビデオ規格は、
字幕用としてビットマップデータをランレングス圧縮し
た副映像データ、早送り巻き戻しデータサーチ等の再生
制御用コントロールデータ(ナビゲーションデータ)を
追加して構成されている。また、この規格では、コンピ
ュータでデータを読むことが出来るように、ISO96
60およびUDFブリッジフォーマットもサポートして
いる。
【0007】DVDビデオ(DVDーROM)に用いら
れる光ディスクは、現在のところ、片面1層の12cm
ディスクで、およそ4.7GB(ギガバイト)の記憶容
量を持っている。片面2層ではおよそ9.5GBの記憶
容量があり、両面2層ではおよそ18GBの大容量記録
が可能となっている(波長650nmのレーザを読み取
りに使用した場合)。
【0008】一方、DVD−RW(DVDーRAM)に
用いられる光ディスクは、現在のところ、12cmディ
スクで、片面およそ2.6GB(ギガバイト)の記憶容
量を持っており、両面では5.2GBの容量がある。現
在実用化されているDVDーRAMの光ディスクは、対
応するサイズのDVDーROMディスクより記憶容量が
小さい。しかしながら、DVDーRAMディスクの容量
を拡大する技術開発は絶えずなされており、近い将来、
片面4.7GB以上の記憶容量を持つDVDーRAMデ
ィスクが実用化されるのは間違いない。
【0009】とはいえ、高画質が得られるMPEG2の
ビデオファイルはデータサイズが大きいため、現状のD
VDーRAMディスク(片面2.6GBディスクまたは
両面5.2GBディスク)では、記録可能な時間が充分
とはいえない(2.6GBディスクで約1時間、5.2
GBディスクで約2時間)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】つまり、現状では、個
々のDVDーRAMディスクの記憶容量は、長時間動画
記録を行なう目的からは余裕がなく、効率の良いデータ
管理(不要な記憶領域の解放、記録可能な残り容量に応
じた可変記録レートの管理、および/または可変記録レ
ートで記録可能な残り時間の監視など)が必要となって
くる。また、将来DVDーRAMディスクの記憶容量が
増えたとしても、その分長時間記録の要求が高まってく
るから、効率の良いデータ管理は、やはり必要となる。
【0011】この発明は、デジタル情報の記録・再生に
おけるデータ管理の改善等を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記を達成するために、
この発明の一実施の形態に係るデジタル記録媒体は、記
録済みの情報のうち過去に再生したことのある情報部分
を特定できる再生済み情報(情報(図8のリードフラ
グ;または図19のPLAY_END Flag)、あるいは記録済
みの情報のうち保存すべき情報部分を特定できるアーカ
イブ情報(図8または図19のアーカイブフラグ)を、
持つことができるようになっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係るデジタル情報記録再生システムを
説明する。
【0014】この発明に係るデジタル情報記録再生シス
テムの代表的な一実施の形態として、MPEG2に基づ
きエンコードされた動画を可変ビットレートで記録・再
生する装置、たとえばDVDデジタルビデオレコーダが
ある。(このDVDデジタルビデオレコーダの具体例に
ついては後述する。) 図1は、上記DVDデジタルビデオレコーダに使用され
る記録可能な光ディスク10の構造を説明する斜視図で
ある。
【0015】図1に示すように、この光ディスク10
は、それぞれ記録層17が設けられた一対の透明基板1
4を接着層20で貼り合わせた構造を持つ。各基板14
は0.6mm厚のポリカーボネートで構成することがで
き、接着層20は極薄(たとえば40μm厚)の紫外線
硬化性樹脂で構成することができる。これら一対の0.
6mm基板14を、記録層17が接着層20の面上で接
触するようにして貼り合わすことにより、1.2mm厚
の大容量光ディスク10が得られる。
【0016】光ディスク10には中心孔22が設けられ
ており、ディスク両面の中心孔22の周囲には、この光
ディスク10を回転駆動時にクランプするためのクラン
プエリア24が設けられている。中心孔22には、図示
しないディスクドライブ装置に光ディスク10が装填さ
れた際に、ディスクモータのスピンドルが挿入される。
そして、光ディスク10は、そのクランプエリア24に
おいて、図示しないディスククランパにより、ディスク
回転中クランプされる。
【0017】光ディスク10は、クランプエリア24の
周囲に、ビデオデータ、オーディオデータその他の情報
を記録することができる情報エリア25を有している。
【0018】情報エリア25のうち、その外周側にはリ
ードアウトエリア26が設けられている。また、クラン
プエリア24に接する内周側にはリードインエリア27
が設けられている。そして、リードアウトエリア26と
リードインエリア27との間にデータ記録エリア28が
定められている。
【0019】情報エリア25の記録層(光反射層)17
には、記録トラックがたとえばスパイラル状に連続して
形成されている。その連続トラックは複数の物理セクタ
に分割され、これらのセクタには連続番号が付されてい
る。このセクタを記録単位として、光ディスク10に種
々なデータが記録される。
【0020】データ記録エリア28は、実際のデータ記
録領域であって、記録・再生情報として、映画等のビデ
オデータ(主映像データ)、字幕・メニュー等の副映像
データおよび台詞・効果音等のオーディオデータが、同
様なピット列(レーザ反射光に光学的な変化をもたらす
物理的な形状あるいは相状態)として記録されている。
【0021】光ディスク10が片面1層で両面記録のR
AMディスクの場合は、各記録層17は、2つの硫化亜
鉛・酸化シリコン混合物(ZnS・SiO2)で相変化
記録材料層(たとえばGe2Sb2Te5)を挟み込ん
だ3重層により構成できる。
【0022】光ディスク10が片面1層で片面記録のR
AMディスクの場合は、読み出し面19側の記録層17
は、上記相変化記録材料層を含む3重層により構成でき
る。この場合、読み出し面19から見て反対側に配置さ
れる層17は情報記録層である必要はなく、単なるダミ
ー層でよい。
【0023】光ディスク10が片面読み取り型の2層R
AM/ROMディスクの場合は、2つの記録層17は、
1つの相変化記録層(読み出し面19からみて奥側;読
み書き用)と1つの半透明金属反射層(読み出し面19
からみて手前側;再生専用)で構成できる。
【0024】光ディスク10がライトワンスのDVDー
Rである場合は、基板としてはポリカーボネートが用い
られ、、図示しない反射膜としては金、図示しない保護
膜としては紫外線硬化樹脂を用いることができる。この
場合、記録層17には有機色素が用いられる。この有機
色素としては、シアニン、スクアリリウム、クロコニッ
ク、トリフェニルメンタン系色素、キサンテン、キノン
系色素(ナフトキン、アントラキノン等)、金属錯体系
色素(フタロシアン、ボルフィリン、ジチオール錯体
等)その他が利用可能である。
【0025】このようなDVD−Rディスクへのデータ
書き込みは、たとえば波長650nmで出力6〜12m
W程度の半導体レーザを用いて行うことができる。
【0026】光ディスク10が片面読み取り型の2層R
OMディスクの場合は、2つの記録層17は、1つの金
属反射層(読み出し面19からみて奥側)と1つの半透
明金属反射層(読み出し面19からみて手前側)で構成
できる。
【0027】読み出し専用のDVDーROMディスク1
0では、基板14にピット列が予めスタンパーで形成さ
れ、このピット列が形成された基板14の面に金属等の
反射層が形成され、この反射層が記録層17として使用
されることになる。このようなDVD−ROMディスク
10では、通常、記録トラックとしてのグルーブは特に
設けられず、基板14の面に形成されたピット列がトラ
ックとして機能するようになっている。
【0028】上記各種の光ディスク10において、再生
専用のROM情報はエンボス信号として記録層17に記
録される。これに対して、読み書き用(またはライトワ
ンス用)の記録層17を持つ基板14にはこのようなエ
ンボス信号は刻まれておらず、その代わりに連続のグル
ーブ溝が刻まれている。このグルーブ溝に、相変化記録
層が設けられるようになっている。読み書き用DVDー
RAMディスクの場合は、さらに、グルーブの他にラン
ド部分の相変化記録層も情報記録に利用される。
【0029】なお、光ディスク10が片面読み取りタイ
プ(記録層が1層でも2層でも)の場合は、読み出し面
19から見て裏側の基板14は読み書き用レーザに対し
て透明である必要はない。この場合は裏側基板14全面
にラベル印刷がされていても良い。
【0030】後述するDVDデジタルビデオレコーダ
は、DVDーRAMディスク(またはDVD−RWディ
スク)に対する反復記録・反復再生(読み書き)と、D
VDーRディスクに対する1回の記録・反復再生と、D
VDーROMディスクに対する反復再生が可能なように
構成できる。
【0031】図2は、図1の光ディスク(DVDーRA
M)10のデータ記録エリア28とそこに記録されるデ
ータの記録トラックとの対応関係を説明する図である。
【0032】ディスク10がDVD−RAM(またはD
VD−RW)の場合は、デリケートなディスク面を保護
するために、ディスク10の本体がカートリッジ11に
収納されるようになっている。DVD−RAMディスク
10がカートリッジ11ごと後述するDVDビデオレコ
ーダのディスクドライブに挿入されると、カートリッジ
11からディスク10が引き出されて図示しないスピン
ドルモータのターンテーブルにクランプされ、図示しな
い光ヘッドに向き合うようにして回転駆動される。
【0033】一方、ディスク10がDVDーRまたはD
VDーROMの場合は、ディスク10の本体はカートリ
ッジ11に収納されておらず、裸のディスク10がディ
スクドライブのディスクトレイに直接セットされるよう
になる。
【0034】図1に示した情報エリア25の記録層17
には、データ記録トラックがスパイラル状に連続して形
成されている。その連続するトラックは、図2に示すよ
うに一定記憶容量の複数論理セクタ(最小記録単位)に
分割され、この論理セクタを基準にデータが記録されて
いる。1つの論理セクタの記録容量は、後述する1パッ
クデータ長と同じ2048バイト(あるいは2kバイ
ト)に決められている。
【0035】データ記録エリア28には、実際のデータ
記録領域であって、管理データ、主映像(ビデオ)デー
タ、副映像データおよび音声(オーディオ)データが同
様に記録されている。
【0036】なお、図示はしないが、図2のディスク1
0のデータ記録エリア28は、リング状(年輪状)に複
数の記録エリア(複数の記録ゾーン)に分割することが
できる。各記録ゾーン毎にディスク回転の角速度は異な
るが、各ゾーン内では線速度または角速度を一定にする
ことができる。この場合、各ゾーン毎に予備の記録エリ
ア(フリースペース)を設けることができる。このゾー
ン毎のフリースペースを集めて、そのディスク10のリ
ザーブエリアとすることができる。このリザーブエリア
の記憶容量(リザーブ容量)は、後述する自動画質設定
処理(図51)等で利用できる。
【0037】図3は、図2の光ディスク10に記録され
る情報の階層構造を説明する図である。
【0038】図2の光ディスク10に形成されたデータ
記録エリア28は、図3に示すような構造を有してい
る。この構造の論理フォーマットは、たとえば標準規格
の1つであるISO9660およびユニバーサルディス
クフォーマット(UDF)ブリッジに準拠して定められ
ている。
【0039】リードインエリア27からリードアウトエ
リア26までの間のデータ記録エリア28は、ボリュー
ムスペースとして割り当てられる。このボリュームスペ
ース28は、ボリュームおよびファイル構造の情報のた
めの空間(ボリューム/ファイル構造70)と、DVD
規格のアプリケーションのための空間(DVDビデオ領
域71)と、この規格のアプリケーション以外のための
空間(他記録エリア73)を含むことができる。
【0040】ボリュームスペース28は、多数のセクタ
に物理的に分割され、それらの物理的セクタには連続番
号が付されている。このボリュームスペース(データ記
録エリア)28に記録されるデータの論理アドレスは、
ISO9660およびUDFブリッジで定められるよう
に、論理セクタ番号を意味している。ここでの論理セク
タサイズは、物理セクタの有効データサイズと同様に、
2048バイト(2kバイト)としてある。論理セクタ
番号は、物理セクタ番号の昇順に対応して連続番号が付
加されている。
【0041】なお、論理セクタと異なり、物理セクタに
はエラー訂正情報等の冗長な情報が付加されている。こ
のため、物理セクタサイズは、正確に言うと論理セクタ
サイズと一致しない。
【0042】すなわち、ボリュームスペース28は階層
構造を有しており、ボリューム/ファイル構造領域7
0、1以上のビデオタイトルセットVTS#n72から
なるDVDビデオ領域71、および他の記録領域73を
含んでいる。これら領域は、論理セクタの境界上で区分
されている。ここで、1論理セクタは2048バイトと
定義され、1論理ブロックも2048バイトと定義され
る。したがって、1論理セクタは1論理ブロックと対等
に定義される。
【0043】ボリューム/ファイル構造領域70は、I
SO9660およびUDFブリッジに定められる管理領
域に相当する。この領域70の記述に基づいて、ビデオ
マネージャーVMGの内容が、後述するDVDビデオレ
コーダ内部のシステムメモリ(図示せず)に格納され
る。
【0044】図3において、ビデオマネージャーVMG
は複数のファイル74Aで構成されている。このファイ
ル74Aには、ビデオタイトルセット(VTS#1〜#
n)72を管理する情報(ビデオマネージャ情報VMG
I、ビデオマネージャメニュー用ビデオオブジェクトセ
ットVMGM_VOBS、ビデオマネージャ情報バック
アップファイルVMGI_BUP)が記述されている。
【0045】各ビデオタイトルセットVTS72には、
MPEG規格により圧縮されたビデオデータ(後述する
ビデオパック)、所定規格により圧縮されあるいは非圧
縮のオーディオデータ(後述するオーディオパック)、
およびランレングス圧縮された副映像データ(後述する
副映像パック;1画素が複数ビットで定義されたビット
マップデータを含む)とともに、これらのデータを再生
するための情報(後述するナビゲーションパック;プレ
ゼンテーション制御情報PCIおよびデータサーチ情報
DSIを含む)が格納されている。
【0046】ビデオタイトルセットVTS72も、ビデ
オマネージャーVMGと同様に、複数のファイル74B
で構成されている。このファイル74Bは、ビデオタイ
トルセット情報VTSI、ビデオタイトルセットメニュ
ー用オブジェクトセットVTSM_VOBS、ビデオタ
イトルセットタイトル用ビデオオブジェクトセットVT
STT_VOBS、ビデオタイトルセット情報のバック
アップVTSI_BUPを含んでいる。
【0047】ここでは、ビデオタイトルセットVTS
(VTS#1〜#n)72の数は最大99個に制限さ
れ、また、各ビデオタイトルセットVTS72を構成す
るファイル74Bの数は最大12個に定められている。
これらのファイル74Aおよびファイル74Bは、論理
セクタの境界で、同様に区分されている。
【0048】他の記録エリア73には、上述したビデオ
タイトルセットVTS72で利用可能な情報、あるいは
ビデオタイトルセットとは関係ない他の情報を記録する
ことができる。このエリア73は必須ではなく、使用し
ないなら削除されてもよい。
【0049】図9を参照して後述するが、ビデオタイト
ルセットタイトル用ビデオオブジェクトセットVTST
T_VOBSは、1以上のビデオオブジェクトVOBの
集まりを定義している。各VOBは1以上のセルの集ま
りを定義している。そして、1以上のセルの集まりによ
って、プログラムチェーンPGCが構成される。
【0050】1つのPGCを1本のドラマに例えれば、
このPGCを構成する複数のセルはドラマ中の種々なシ
ーンに対応すると解釈可能である。このPGCの中身
(あるいはセルの中身)は、たとえばディスク10に記
録される内容を制作するソフトウエアプロバイダにより
決定される。
【0051】図4は、光ディスク10のリードインエリ
ア27に記録される情報を説明する図である。ディスク
10が後述するDVDビデオレコーダ(または図示しな
いDVビデオプレーヤ)にセットされると、まずリード
インエリア27の情報が読み取られる。このリードイン
エリア27には、セクタ番号の昇順に沿って、所定のリ
ファレンスコードおよび制御データが記録されている。
【0052】リードインエリア27のリファレンスコー
ドは、2つのエラー訂正コードブロック(ECCブロッ
ク)で構成されている。各ECCブロックは16セクタ
で構成される。この2つのECCブロック(32セク
タ)は、スクランブルデータを付加して生成されるよう
になっている。スクランブルデータが付加されたリファ
レンスコードを再生したときに、特定のデータシンボル
(たとえば172)が再生されるよう再生側のフィルタ
操作等を行って、その後のデータ読み取り精度を確保す
るようにしている。
【0053】リードインエリア27の制御データは、1
92のECCブロックで構成されている。この制御デー
タの部分には、各ブロック内の16セクタの内容が、1
92回繰り返し記録されている。
【0054】図5は、リードインエリア27の制御デー
タの内容を示す。16セクタで構成されるこの制御デー
タは、最初の1セクタ(2048バイト)に物理フォー
マット情報を含み、その後にディスク製造情報およびコ
ンテンツプロバイダ情報を含んでいる。
【0055】図6は、図5の制御データに含まれる20
48バイトの物理フォーマット情報の内容を示す。
【0056】最初のバイト位置”0”には、記録情報が
DVD規格のどのバージョンに準拠しているのかが記載
される。
【0057】2番目のバイト位置”1”には、記録媒体
(光ディスク10)のサイズ(12cm、8cm、その
他)および最小読出レートが記載される。読出専用DV
Dビデオの場合、最小読出レートとしては、2.52M
bps、5.04Mbpsおよび10.08Mbpsが
規定されているが、それ以外の最小読出レートもリザー
ブされている。たとえば、可変ビットレート記録が可能
なDVDビデオレコーダにより2Mbpsの平均ビット
レートで録画が行われた場合、上記リザーブ部分を利用
することにより、最小読出レートを、1.5〜1.8M
bpsに設定することができる。
【0058】3番目のバイト位置”2”には、記録媒体
(光ディスク10)のディスク構造(記録層の数、トラ
ックピッチ、記録層のタイプなど)が記載される。この
記録層のタイプにより、そのディスク10が、DVDー
ROMなのかDVDーRなのかDVDーRAM(または
DVDーRW)なのかを識別することができる。
【0059】4番目のバイト位置”3”には、記録媒体
(光ディスク10)の記録密度(リニア密度およびトラ
ック密度)が記載される。リニア密度は、1ビット当た
りの記録長(0.267μm/ビットあるいは0.29
3μm/ビットなど)を示す。また、トラック密度は、
隣接トラック間隔(0.74μm/トラックあるいは
0.80μm/トラックなど)を示す。DVDーRAM
あるいはDVD−Rのリニア密度およびトラック密度と
して、別の数値が指定できるように、4番目のバイト位
置”3”には、リザーブ部分も設けられている。
【0060】5番目のバイト位置”4〜15”には、記
録媒体(光ディスク10)のデータエリア28の開始セ
クタ番号および終了セクタ番号等が記載される。
【0061】6番目のバイト位置”16”には、バース
トカッティングエリア(BCA)記述子が記載される。
このBCAはDVDーROMディスクだけにオプション
で適用されるもので、ディスク製造プロセス終了後の記
録情報を格納するエリアである。
【0062】7番目のバイト位置”17〜20”には、
記録媒体(光ディスク10)の空き容量が記述される。
たとえばディスク10が片面1層記録のDVDーRAM
ディスクである場合、ディスク10のこの位置には、
2.6GB(またはこのバイト数に対応したセクタ数)
を示す情報が記載される。ディスク10が両面記録DV
DーRAMディスクである場合は、この位置に、5.2
GB(またはこのバイト数に対応したセクタ数)を示す
情報が記載される。
【0063】8番目のバイト位置”21〜31”および
9番目のバイト位置”32〜2047”は、将来のため
にリザーブされている。
【0064】図7は、光ディスク10に記録される情報
(データファイル)のディレクトリ構造を例示してい
る。コンピュータの汎用オペレーティングシステムが採
用している階層ファイル構造と同様に、ルートディレク
トリの下にビデオタイトルセットVTSのサブディレク
トリとオーディオタイトルセットATSのサブディレク
トリが繋がっている。そして、ビデオタイトルセットV
TSのサブディレクトリ中に、種々なビデオファイル
(VMGI、VMGM、VTSI、VTSM、VTS等
のファイル)が配置されて、各ファイルが整然と管理さ
れるようになっている。特定のファイル(たとえば特定
のVTS)は、ルートディレクトリからそのファイルま
でのパスを指定することで、アクセスできる。
【0065】図1または図2に示すようなDVDーRA
M(DVDーRW)ディスク10またはDVDーRディ
スク10は、図7のディレクトリ構造を持つようにプリ
フォーマットしておき、このプリフォーマット済みディ
スク10をDVDビデオ録画用の未使用ディスク(生デ
ィスク)として市販することができる。
【0066】すなわち、プリフォーマットされた生ディ
スク10のルートディレクトリは、ビデオタイトルセッ
ト(VTS)というサブディレクトリを含む。このサブ
ディレクトリは、種々な管理データファイル(VIDE
O_TS.IFO、VTS_01_0.IFO)と;こ
れらの管理データファイルの情報をバックアップするバ
ックアップファイル(VIDEO_TS.BUP、VT
S_01_0.BUP)と;前記管理データファイルの
記載内容に基づき管理されるものであって、デジタル動
画情報を格納するためのビデオデータファイル(VTS
_01_1.VOB)とを含むことができる。
【0067】上記サブディレクトリは、所定のメニュー
情報を格納するためのメニューデータファイル(VMG
M、VTSM)をさらに含むことができる。
【0068】図8は、図7のディレクトリ構造に対応し
たディレクトリレコードの内容を示す。
【0069】1番目の相対バイト位置”0”には、ディ
レクトリレコード長が記載される。
【0070】2番目の相対バイト位置”1”には、割り
当てられた拡張属性レコード長が記載される。
【0071】3番目の相対バイト位置”2”には、拡張
に割り当てられた最初の論理セクタの番号が記載され
る。
【0072】4番目の相対バイト位置”10”には、フ
ァイル部分のデータ長が記載される。
【0073】5番目の相対バイト位置”18”には、デ
ィレクトリレコードに記載された拡張内の情報が記録さ
れたときの日時が記載される。この相対バイト位置”1
8”のデータは、DVDビデオレコーダでは、録画番組
(特定のVTSに相当)の録画日時の記録に利用でき
る。
【0074】6番目の相対バイト位置”25”には、I
SO9660の表10内に規定されるファイルの特性を
示すファイルフラグが記載される。
【0075】7番目の相対バイト位置”25”には、フ
ァイル部分に割り当てられたファイルユニットサイズが
記載される。
【0076】8番目の相対バイト位置”27”には、フ
ァイル部分に割り当てられたインターリーブギャップの
サイズが記載される。
【0077】9番目の相対バイト位置”28”には、デ
ィレクトリレコードに記載された拡張上のボリュームセ
ット内のボリューム連番が記載される。
【0078】10番目の相対バイト位置”32”には、
ディレクトリレコードのファイルIDフィールドの長さ
が記載される。
【0079】11番目の相対バイト位置”33”には、
ファイルIDまたはISO9660で規定されるディレ
クトリが記載される。
【0080】上記ファイルIDの次には、ファイルID
フィールドの長さが偶数バイトのときの詰め物として用
いられるパディングフィールドが記載される。
【0081】上記パディングフィールドの次には、シス
テムが使用する著作権管理情報が記載される。
【0082】上記著作権管理情報の次には、記録された
特定のファイル(たとえば図7のVTS_01_1.V
OB)が一度読み出されたことがあるかどうか(または
そのVTSが過去に1度でも再生されたことがあるかど
うか)を示すリードフラグ(または再生済フラグ)が記
載される。まだ一度も読み出されたことがないファイル
に対するリードフラグは”0”にセットされる。一度で
も読み出されると、そのファイルのリードフラグは”
1”にセットされる。
【0083】上記リードフラグの次には、記録された特
定のファイル(たとえば図7のVTS_01_1.VO
B)が永久保存したい内容であるかどうか(あるいは誤
消去を防止したい内容であるかどうか)を示すアーカイ
ブフラグ(または永久保存フラグ)が記載される。消去
されてもかまわないファイルに対するアーカイブフラグ
は”0”にセットされる。消さずにずっと保存しておき
たいファイルのアーカイブフラグは”1”にセットされ
る。
【0084】図9は、図3のビデオオブジェクトセット
VTSTT_VOBSに含まれる情報の階層構造を示
す。
【0085】図9に示すように、各セル84は1以上の
ビデオオブジェクトユニット(VOBU)85により構
成される。そして、各ビデオオブジェクトユニット85
は、ナビゲーションパック(NVパック)86を先頭と
する、ビデオパック(Vパック)88、副映像パック
(SPパック)90、およびオーディオパック(Aパッ
ク)91の集合体(パック列)として構成されている。
すなわち、ビデオオブジェクトユニットVOBU85
は、あるナビゲーションパック86から次のナビゲーシ
ョンパック86の直前まで記録される全パックの集まり
として定義される。
【0086】これらのパックは、データ転送処理を行う
際の最小単位となる。また、論理上の処理を行う最小単
位はセル単位であり、論理上の処理はこのセル単位で行
わる。
【0087】上記ナビゲーションパック86は、いずれ
のアングル変更(ノンシームレス再生およびシームレス
再生)も実現できるように、ビデオオブジェクトユニッ
トVOBU85中に組み込まれている。
【0088】上記ビデオオブジェクトユニットVOBU
85の再生時間は、ビデオオブジェクトユニットVOB
U85中に含まれる1以上の映像グループ(グループオ
ブピクチャー;略してGOP)で構成されるビデオデー
タの再生時間に相当し、その再生時間は0.4秒〜1.
2秒の範囲内に定められる。1GOPは、MPEG規格
では通常約0.5秒であって、その間に15枚程度の画
像を再生するように圧縮された画面データである。
【0089】ビデオオブジェクトユニットVOBU85
がビデオデータを含む場合には、ビデオパック88、副
映像パック90およびオーディオパック91から構成さ
れるGOP(MPEG規格準拠)が配列されてビデオデ
ータストリームが構成される。しかし、このGOPの数
とは無関係に、GOPの再生時間を基準にしてビデオオ
ブジェクトユニットVOBU85が定められ、その先頭
には、図9に示すように常にナビゲーションパック86
が配列される。
【0090】なお、オーディオおよび/または副映像デ
ータのみの再生データにあってもビデオオブジェクトユ
ニットVOBU85を1単位として再生データが構成さ
れる。たとえば、ナビゲーションパック86を先頭とし
てオーディオパック91のみでビデオオブジェクトユニ
ットVOBU85が構成されいる場合、ビデオデータの
ビデオオブジェクトVOB83の場合と同様に、そのオ
ーディオデータが属するビデオオブジェクトユニットV
OBU85の再生時間内に再生されるべきオーディオパ
ック91が、そのビデオオブジェクトユニットVOBU
85に格納される。
【0091】ところで、図9に示すような構造のVOB
S82を含むビデオタイトルセットVTSを光ディスク
10に記録できるDVDビデオレコーダでは、このVT
Sの記録後に記録内容を編集したい場合が生じる。この
要求に答えるため、各VOBU85内に、ダミーパック
89を適宜挿入できるようになっている。このダミーパ
ック89は、後に編集用データを記録する場合などに利
用できる。
【0092】図9に示すように、ビデオオブジェクトセ
ット(VTSTT_VOBS)82は、1以上のビデオ
オブジェクト(VOB)83の集合として定義されてい
る。ビデオオブジェクトセットVOBS82中のビデオ
オブジェクトVOB83は同一用途に用いられる。
【0093】メニュー用のVOBS82は、通常、1つ
のVOB83で構成され、そこには複数のメニュー画面
表示用データが格納される。これに対して、タイトルセ
ット用のVOBS82は、通常、複数のVOB83で構
成される。
【0094】ここで、タイトルセット用ビデオオブジェ
クトセットVTSTT_VOBS82を構成するVOB
83は、あるロックバンドのコンサートビデオを例にと
れば、そのバンドの演奏の映像データに相当すると考え
ることができる。この場合、VOB83を指定すること
によって、そのバンドのコンサート演奏曲目のたとえば
3曲目を再生することができる。
【0095】また、メニュー用ビデオオブジェクトセッ
トVTSM_VOBSを構成するVOB83には、その
バンドのコンサート演奏曲目全曲のメニューデータが格
納され、そのメニューの表示にしたがって、特定の曲、
たとえばアンコール演奏曲目を再生することができる。
【0096】なお、通常のビデオプログラムでは、1つ
のVOB83で1つのVOBS82を構成することがで
きる。この場合、1本のビデオストリームが1つのVO
B83で完結することとなる。
【0097】一方、たとえば複数ストーリのアニメーシ
ョン集あるいはオムニバス形式の映画では、1つのVO
BS82中に各ストーリに対応して複数のビデオストリ
ーム(複数のプログラムチェーンPGC)を設けること
ができる。この場合は、各ビデオストリームが対応する
VOB83に格納されることになる。その際、各ビデオ
ストリームに関連したオーディオストリームおよび副映
像ストリームも各VOB83中で完結する。
【0098】VOB83には、識別番号(IDN#i;
i=0〜i)が付され、この識別番号によってそのVO
B83を特定することができる。VOB83は、1また
は複数のセル84から構成される。通常のビデオストリ
ームは複数のセルで構成されるが、メニュー用のビデオ
ストリームは1つのセル84で構成される場合もある。
各セル84には、VOB83の場合と同様に識別番号
(C_IDN#j)が付されている。
【0099】図10は、光ディスク(DVDーROMま
たはDVD−RAM)10から読み出され、図示しない
ディスクドライブにおいて信号復調/エラー訂正された
後に得られるところの、パック形式のデータ列(パック
列)を例示している。このパック列は、ナビゲーション
パック(制御パック)86、ビデオパック88、ダミー
パック89、副映像パック90およびオーディオパック
91で構成されている。これらのパックは全て、図2の
論理セクタと同様に、2kバイト単位のデータで構成さ
れている。
【0100】ナビゲーションパック86は、パックヘッ
ダ110、再生制御情報/プレゼンテーション制御情報
(PCI)パケット116およびデータ検索情報(DS
I)パケット117を含んでいる。PCIパケット11
6はパケットヘッダ112およびPCIデータ113で
構成され、DSIパケット117はパケットヘッダ11
4およびDSIデータ115で構成されている。PCI
パケット116はノンシームレスアングル切替時に使用
する制御データを含み、DSIパケット117はシーム
レスアングル切替時に使用する制御データを含んでい
る。
【0101】ここで、上記アングル切替とは、被写体映
像を見る角度(カメラアングル)を変えることを意味す
る。ロックコンサートビデオの例でいえば、同一曲の演
奏シーン(同一イベント)において、ボーカリスト主体
に捕らえたシーン、ギタリスト主体に捕らえたシーン、
ドラマー主体に捕らえたシーン等、様々な角度からのシ
ーンを見ることができることを意味する。
【0102】アングル切替(またはアングル変更)がな
されるケースとしては、視聴者の好みに応じてアングル
選択ができる場合と、ストーリの流れの中で自動的に同
一シーンがアングルを変えて繰り返される場合(ソフト
ウエア制作者/プロバイダがそのようにストーリを構成
した場合;あるいは後述するDVDビデオレコーダのユ
ーザがそのような編集を行った場合)がある。
【0103】また、アングルを選定する場合としては、
次のものがある。すなわち、同一シーンの始めに戻って
アングルが変わる時間的に不連続なノンシームレス再生
の場合(たとえばボクサーがカウンターパンチを入れる
瞬間のシーンでカメラアングルが別アングルに変り再び
カウンターが打ち出され始めるシーンが再生される場
合)と、そのシーンに続くシーンでアングルが変わる時
間的に連続したシームレス再生の場合(たとえばボクサ
ーがカウンターを入れそのパンチが入った瞬間にカメラ
アングルが別アングルに変りカウンターを食らった相手
が吹っ飛ぶシーンが時間的に連続して再生される場合)
とがある。
【0104】ビデオパック88は、パックヘッダ881
およびビデオパケット882で構成されている。ダミー
パック89は、パックヘッダ891とパティングパケッ
ト890とで構成され、パティングパケット890はパ
ケットヘッダ892とパディングデータ893とで構成
されている。ただし、パディングデータ893には無効
データが入れられている。
【0105】副映像パック90は、パックヘッダ901
および副映像パケット902で構成されている。オーデ
ィオパック91は、パックヘッダ911およびオーディ
オパケット912で構成されている。
【0106】なお、図10のビデオパケット882は図
示しないパケットヘッダを含み、このパケットヘッダに
はデコードタイムスタンプ(DST)およびプレゼンテ
ーションタイムスタンプ(PTS)が記録されている。
また、副映像パケット902およびオーディオパケット
912は、それぞれ、図示しないパケットヘッダを含
み、それらのパケットヘッダには、プレゼンテーション
タイムスタンプ(PTS)が記録されている。
【0107】図11は、図10のナビゲーションパック
1パック分の構造を示す。
【0108】すなわち、1パックのナビゲーションパッ
ク86は、14バイトのパックヘッダ110、24バイ
トのシステムヘッダ111および2つのパケット(11
6、117)を含む2010バイトのナビゲーションデ
ータで構成される。このナビゲーションデータを構成す
る2つのパケットとは、図10の説明で触れた再生制御
情報(PCI)パケット116およびデータサーチ情報
(DSI)パケット117である。
【0109】PCIパケット116は、6バイトのパケ
ットヘッダ112A、1バイトのサブストリーム識別子
(サブストリームID)112B、および979バイト
のPCIデータ113で構成される。サブストリームI
D112Bの8ビットコード「00000000」によ
りPCIデータ113のデータストリームが指定され
る。
【0110】また、DSIパケット117は、6バイト
のパケットヘッダ114A、1バイトのサブストリーム
識別子(サブストリームID)114B、および101
7バイトのDSIデータ115で構成される。サブスト
リームID114Bの8ビットコード「0000000
1」によりDSIデータ115のデータストリームが指
定される。
【0111】このように構成されたナビゲーションパッ
ク86の1パック分のデータ長は、図2の論理セクタ1
つに相当する2048バイト(2kバイト)となる。
【0112】図11のパックヘッダ110およびシステ
ムヘッダ111は、MPEG2のシステムレーヤで定義
される。すなわちパックヘッダ110には、パック開始
コード、システムクロックリファレンス(SCR)およ
び多重化レートの情報が格納され、システムヘッダ11
1には、ビットレート、ストリームIDが記載される。
同様に、PCIパケット116のパケットヘッダ112
AおよびDSIパケット117のパケットヘッダ114
Aには、MPEG2のシステムレーヤに定められている
ように、パケット開始コード、パケット長およびストリ
ームIDが格納されている。
【0113】図12は、図10のダミーパック1パック
分の構造を示す。すなわち、1パックのダミーパック8
9は、パックヘッダ891と、所定のストリームIDを
持つパケットヘッダ892と、所定のコードで埋められ
たパディングデータ893とで、構成されている。(パ
ケットヘッダ892およびパティングデータ893はパ
ティングパケット890を構成している。)未使用ダミ
ーパックのパディングデータ893の内容は、特に意味
を持たない。このダミーパック89は、図2のディスク
10に所定の録画がなされたあと、この録画内容を編集
する場合に、適宜利用することができる。
【0114】たとえば、ポータブルビデオカメラで家族
旅行を録画したビデオテープをDVDーRAM(または
DVD−RW)ディスク10に録画し編集する場合を考
えてみる。
【0115】この場合、まず1枚のディスクにまとめた
いビデオシーンだけを選択的にディスク10に録画す
る。このビデオシーンは図9のビデオパック88に記録
される。また、ビデオカメラで同時録音された音声は、
オーディオパック91に記録される。
【0116】このビデオパック88等を含むVOBU8
5は、必ずその先頭にナビゲーションパック86を持っ
ている。図10に示すように、このナビゲーションパッ
ク86は再生制御情報PCIおよびデータ検索情報DS
Iを含んでいる。このPCIあるいはDSIを利用し
て、各VOBUの再生手順を制御できる(たとえば飛び
飛びのシーンを自動的に繋いだり、マルチアングルシー
ンを記録することができる)。
【0117】ビデオテープからディスク10に編集録画
したあと、各シーンにVOBU単位で音声・効果音等を
アフレコする場合あるいはバックグラウンドミュージッ
クBGMを追加する場合に、アフレコ音声またはBGM
をダミーパック89記録できる。また、録画内容の解説
を追加する場合には、追加の文字、図形等の副映像をダ
ミーパック89に記録できる。さらに追加のビデオ映像
をインサートしたい場合には、そのインサートビデオを
ダミーパック89記録することもできる。
【0118】上述したアフレコ音声等は、オーディオパ
ックとして利用するダミーパック89のパディングデー
タ893に書き込まれる。また、上記追加の解説等は、
副映像パックとして利用するダミーパック89のパディ
ングデータ893に書き込まれる。同様に、上記インサ
ートビデオは、ビデオパックとして利用するダミーパッ
ク89のパディングデータ893に書き込まれる。
【0119】つまり、ダミーパック89は、使用目的に
よってオーディオパックにも副映像パックにもビデオパ
ックにもなり得る、ワイルドカードのようなパックであ
る。
【0120】図13は、各VOBU85の先頭に配置さ
れるナビゲーションパック86に含まれるPCIパケッ
ト116を示す。PCIパケット116は、図示するよ
うに、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)85内
のビデオデータの再生状態に同期して表示内容あるいは
再生内容(プレゼンテーション内容)を変更するための
ナビゲーションデータである再生制御情報PCI(PC
Iデータ)113を含む。
【0121】図14は、図13の再生制御情報(PCI
データ)113の内容を示す。PCIデータ113は、
60バイトのPCI一般情報(PCI_GI)と、36
バイトのノンシームレス再生用アングル情報(NSML
_AGLI)と、694バイトのハイライト情報(HL
I)と、189バイトの記録情報(RECI)を含んで
いる。この記録情報(RECI)は、国際標準の著作権
管理コード(ISRC)を含むことができる。
【0122】上記ハイライト情報HLIは、次のような
ハイライト処理を実行する際に利用できる。すなわち、
後述するDVDビデオレコーダのMPU(あるいはCP
U)は、ハイライト情報HLIを読み取って、副映像に
より表示される矩形領域(ハイライトボタン)の、X/
Y座標値、色、コントラスト値等を検知する。これらの
検知情報に応じて、DVDビデオレコーダのMPUは、
たとえばメニュー選択項目等の表示に対してハイライト
処理を行う。このハイライト処理は、視覚上のユーザー
インターフェイスにおいて、ユーザが表示された特定の
アイテムを容易に認知できるようにする手段として利用
される。具体的には、光ディスク10に録画されたDV
Dビデオタイトルがマルチリンガル対応のプログラムで
ある場合、特定の音声言語(たとえば英語)および特定
言語の字幕言語(たとえば日本語)が、ハイライト処理
により視覚上目立つように表示されたハイライトボタン
により、選択される。
【0123】図15は、図14の再生制御情報一般情報
PCI_GIの内容を示す。
【0124】この再生制御情報一般情報PCI_GIに
は、ナビゲーションパックの論理ブロック番号(NV_
PCK_LBN)と、ビデオオブジェクトユニット(V
OBU)のカテゴリー(VOBU_CAT)と、ビデオ
オブジェクトユニット(VOBU)のユーザ操作制御
(VOBU_UOP_CTL)と、ビデオオブジェクト
ユニット(VOBU)の表示開始時間(VOBU_S_
PTM)と、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)
の表示終了時間(VOBU_E_PTM)と、ビデオオ
ブジェクトユニット(VOBU)内のシーケンス末尾の
表示終了時間(VOBU_SE_PTM)と、セル経過
時間(C_ELTM)とが記載される。
【0125】ここで、上記論理ブロック番号(NV_P
CK_LBN)は、再生制御情報(PCI)が含まれる
ナビゲーションパックのアドレス(記録位置)を、その
PCIが含まれたビデオオブジェクトセット(VOB
S)の最初の論理ブロックからの相対ブロック数で示し
たものである。
【0126】上記カテゴリー(VOBU_CAT)は、
再生制御情報(PCI)が含まれるビデオオブジェクト
ユニット(VOBU)内のビデオおよび副映像に対応す
るアナログ信号のコピープロテクトの内容を記載したも
のである。
【0127】上記ユーザ操作制御(VOBU_UOP_
CTL)は、再生制御情報(PCI)が含まれるビデオ
オブジェクトユニット(VOBU)の表示(プレゼンテ
ーション)期間中に禁止されるユーザ操作を記載したも
のである。
【0128】上記表示開始時間(VOBU_S_PT
M)は、再生制御情報(PCI)が含まれるビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)の表示(プレゼンテーシ
ョン)開始時間を記載したものである。より具体的にい
うと、このVOBU_S_PTMは、ビデオオブジェク
トユニット(VOBU)内の最初のGOPの表示順序に
おける最初の映像(最初のピクチャー)の表示開始時間
を指す。
【0129】上記表示終了時間(VOBU_E_PT
M)は、再生制御情報(PCI)が含まれるビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)の表示(プレゼンテーシ
ョン)終了時間を記載したものである。より具体的にい
うと、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内のビ
デオデータが連続しているときは、このVOBU_E_
PTMは、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内
の最後のGOPの表示順序における最後の映像(最後の
ピクチャー)の表示終了時間を指す。
【0130】一方、ビデオオブジェクトユニット(VO
BU)内にビデオデータが存在しないとき、あるいはそ
のビデオオブジェクトユニット(VOBU)の再生が停
止されたときは、このVOBU_E_PTMは、フィー
ルド間隔(NTSCビデオでは1/60秒)の時間グリ
ッドにアラインされた仮想的なビデオデータの終了時間
を指すようになる。
【0131】上記表示終了時間(VOBU_SE_PT
M)は、再生制御情報(PCI)が含まれるビデオオブ
ジェクトユニット(VOBU)内のビデオデータのシー
ケンスエンドコードによる、表示(プレゼンテーショ
ン)終了時間を記載したものである。より具体的にいう
と、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内のシー
ケンスエンドコードが含まれるところの、表示順序の最
後の映像(最後のピクチャー)の表示終了時間を指す。
ビデオオブジェクトユニット(VOBU)内にシーケン
スエンドコード付の映像(ピクチャー)が存在しないと
きは、VOBU_SE_PTMに00000000h
(hはヘキサデシマルの意)がエンターされる。
【0132】上記セル経過時間(C_ELTM)は、再
生制御情報(PCI)が含まれるセルの表示順序におけ
る最初のビデオフレームから、このPCIが含まれるビ
デオオブジェクトユニット(VOBU)の表示順序にお
ける最初のビデオフレームまでの相対的な表示(プレゼ
ンテーション)時間を、BCD形式の時間、分、秒およ
びフレームで記述したものである。ビデオオブジェクト
ユニット(VOBU)内にビデオデータがないときは、
前記仮想的なビデオデータの最初のビデオフレームが、
上記ビデオフレームとして使用される。
【0133】図16は、図3のビデオマネージャVMG
の内容を示す。このVMGは、複数のファイル74Aで
構成されている。このビデオマネージャーVMGは、各
ファイルに対応して、ビデオマネージャー情報(VMG
I)75と、ビデオマネージャーメニュー用オブジェク
トセット(VMGM_VOBS)と、ビデオマネージャ
ー情報のバックアップ(VMGI_BUP)を含んでい
る。
【0134】ここで、ビデオマネージャー情報VMGI
およびビデオマネージャー情報のバックアップVMGI
_BUPは必須の項目とし、ビデオマネージャー情報メ
ニューVMGMを表示するためのビデオオブジェクトセ
ットVMGM_VOBSはオプションとすることができ
る。
【0135】図16に示すように、ビデオマネージャV
MGの先頭に配置されたビデオマネージャー情報(VM
GI)75には、ビデオマネージャー情報管理テーブル
(VMGI_MAT;必須)、タイトルサーチポインタ
テーブル(TT_SRPT;必須)、ビデオマネージャ
メニューのプログラムチェーン情報ユニットテーブル
(VMGM_PGCI_UT;VMGM_VOBSが存
在するときは必須)、パレンタル管理情報テーブル(P
TL_MAIT;オプション)、ビデオタイトルセット
属性テーブル(VTS_ATRT;必須)、テキストデ
ータマネージャ(TXTDT_MG;オプション)、ビ
デオマネージャメニューセルアドレステーブル(VMG
M_C_ADT;VMGM_VOBSが存在するときは
必須)、およびビデオマネージャメニュービデオオブジ
ェクトユニットアドレスマップ(VMGM_VOBU_
ADMAP;VMGM_VOBSが存在するときは必
須)が、この順番で記述されている。
【0136】なお、ビデオマネージャ情報管理テーブル
VMGI_MATの終了アドレス(VMGI_MAT_
EA)やタイトルサーチポインタTT_SRPTのスタ
ートアドレス(TT_SRPT_SA)等のアドレス
は、このテーブルVMGI_MATが格納された先頭論
理ブロックからの相対的な論理ブロック数で記載されて
いる。
【0137】ビデオマネージャ情報(VMGI)75
は、図3の各ビデオタイトルセット(VTS)72を再
生するときに用いられる情報を含むもので、これらの情
報は論理セクタの境界と一致するように光ディスク10
に記録される。
【0138】ビデオマネージャー情報メニュー用ビデオ
オブジェクトセットVMGM_VOBSには、光ディス
ク10に記録されたビデオデータ、オーディオデータお
よび副映像データに関するメニュー情報(ビデオマネー
ジャーVMGが管理する)が格納されている。
【0139】このビデオマネージャー情報メニュー用ビ
デオオブジェクトセット(VMGM_VOBS)によっ
て、再生しようとする光ディスクのボリューム名、ボリ
ューム名表示に伴う音声および副映像の説明を表示でき
るとともに、選択可能な項目を副映像で表示できる。
【0140】たとえば、ビデオマネージャー情報メニュ
ー用ビデオオブジェクトセット(VMGM_VOBS)
によって、これから再生しようとする光ディスクがある
ボクサーXのワールドチャンピオンに至るまでの試合を
格納したビデオを(シングルストーリあるいはマルチス
トーリの形態で)含む旨を、副映像で表示できるように
なる。すなわち、ボクサーXの栄光の歴史等のボリュー
ム名とともにボクサーXのファイティングポーズがビデ
オデータで再生され、かつ彼のテーマソングが(もしあ
れば)音声出力され、さらに副映像で彼の経歴・戦歴の
年表等が表示される。
【0141】また、VMGM用ビデオオブジェクトセッ
ト(VMGM_VOBS)により副映像で表示される選
択項目として、たとえばメニュー形式で、(1)試合の
ナレーション音声を英語、日本語、仏語、独語等のいず
れの言語で再生するかの問い合わせとともに、(2)副
映像で所定言語の字幕を表示するか否か、および(3)
選択可能な複数言語字幕のいずれを選択するかの問い合
わせが、出力される。このVMGM用ビデオオブジェク
トセット(VMGM_VOBS)による表示から、視聴
者(後述するDVDビデオレコーダのユーザ)は、たと
えば音声は英語、副映像字幕は日本語を選択することが
できる。こうして、ボクサーXの試合のビデオを鑑賞す
る準備が整うこととなる。
【0142】上述したような副映像および/または音声
を利用した記録内容の解説や、音声言語あるいは字幕言
語の任意選択、あるいは前述した再生アングルの変更と
いった特徴は、従来のビデオレコーダ(VHS型VCR
等)にはなかったことであるが、この発明のDVDビデ
オレコーダはこれらの特徴を持つことができる。
【0143】図17は、図16のビデオマネージャ情報
管理テーブルVMGI_MATの内容を示す。
【0144】すなわち、このビデオマネージャ情報管理
テーブルVMGI_MATには、ビデオマネージャー識
別子(VMG_ID);ビデオマネージャのエンドアド
レス(VMG_EA);ビデオマネージャ情報のエンド
アドレス(VMGI_EA);該当光ディスク(DVD
ディスク)10が採用する規格のバージョン番号(VE
RN);ビデオマネージャのカテゴリー(VMG_CA
T);ボリューム設定識別子(VLMS_ID);図3
の各ビデオタイトルセットVTSが記録される光ディス
ク10の空き容量(記録可能な容量)FREE_SPA
CE;ビデオタイトルセット数(VTS_Ns);プロ
バイダ(ソフトウエアの制作・販売元)の識別子(PV
R_ID);ビデオマネージャ情報管理テーブルのエン
ドアドレス(VMGI_MAT_EA);ファーストプ
レイプログラムチェーン情報のスタートアドレス(FP
_PGCI_SA);ビデオマネージャメニューのビデ
オオブジェクトセットのスタートアドレス(VMGM_
VOBS_SA);タイトルサーチポインタテーブルの
スタートアドレス(TT_SRPT_SA);ビデオマ
ネージャメニューのプログラムチェーン情報のユニット
テーブルのスタートアドレス(VMGM_PGCI_U
T_SA);パレンタル管理情報テーブルのスタートア
ドレス(PTL_MAIT_SA);ビデオタイトルセ
ット属性テーブルのスタートアドレス(VTS_ATR
T_SA);テキストデータマネージャのスタートアド
レス(TXTDT_MG_SA);ビデオマネージャメ
ニューセルアドレステーブルのスタートアドレス(VM
GM_C_ADT_SA);ビデオマネージャメニュー
ビデオオブジェクトユニットアドレスマップのスタート
アドレス(VMGM_VOBU_ADMAP_SA);
ビデオマネージャメニューに示されるビデオ属性(VM
GM_V_ART);ビデオマネージャメニューに示さ
れるオーディオストリーム数(VMGM_AST_N
s);ビデオマネージャメニューに示されるオーディオ
ストリーム属性(VMGM_AST_ATR);ビデオ
マネージャメニューに示される副映像ストリーム数(V
MGM_SPST_Ns);ビデオマネージャメニュー
に示される副映像ストリーム属性(VMGM_SPST
_ATR);およびファーストプレイプログラムチェー
ン情報(FP_PGCI)が記載されている。
【0145】なお、ビデオマネージャ情報管理テーブル
VMGI_MATのビデオマネージャのカテゴリーVM
G_CATには、ビデオマネージャおよびビデオタイト
ルセットのビデオコピーフラグおよびオーディオコピー
フラグが記載される。これらのフラグの内容によって、
ビデオおよび音声のコピーの可否がそれぞれ個別に決定
される。
【0146】図17の空き容量(記録可能な容量)FR
EE_SPACEは、未使用のブランクディスク10に
ついては、図6の物理フォーマット情報内の空き容量デ
ータと同じになる。ディスク10の空き容量の格納方法
には、ファイル記述子の所(物理フォーマット情報)へ
の格納と管理情報の所(VMGI_MAT)への格納が
考えられる。このディスク10を部分的に録画使用した
後のディスク空き容量は、図17のFREE_SPAC
Eおよび/または図6の物理フォーマット情報の空き容
量部分に書き込むことができる(ここでは、FREE_
SPACEおよび物理フォーマット情報の双方に書き込
むことにする)。たとえば、容量2.6GBの片面DV
DーRAMディスク10の場合、図6のバイト位置17
〜20には2.6GBを表す情報が書き込まれている。
このディスク10に全く録画していない状態なら、図1
7のFREE_SPACEには2.6GBから管理デー
タ(ビデオマネージャVMGも含む)等を差し引いた値
を表す情報が書き込まれる。
【0147】このディスク10にたとえば1GB分の録
画がなされたとすると、図6のバイト位置17〜20の
情報は2.6GB相当であるが、図17のFREE_S
PACEの情報は1.6GB相当に書き換えられる。こ
のような部分的録画済ディスク10を後述するDVDビ
デオレコーダにセットすると、このDVDビデオレコー
ダは最初に図6のバイト位置17〜20の情報を読み取
ってセットされたディスク10が2.6GBディスクで
あることを検知し、次に図17のFREE_SPACE
の情報を読み取ってセットされたディスク10の空き容
量が1.6GBディスクであることを検知する。もしこ
のディスク10を全消去すれば、図17のFREE_S
PACEおよび図6の物理フォーマット情報の空き容量
部分の情報は2.6GB相当に書き換えられる。
【0148】つまり、同じ「空き容量」を表すにして
も、図6の空き容量と図17のFREE_SPACE
は、内容に違いを持たせることができる。
【0149】図18は、図3のビデオタイトルセットV
TS72の内容を示す。このビデオタイトルセットVT
Sは、図16のビデオマネージャーVMGと同様に、複
数のファイル74Bで構成されている。各ファイル74
Bは、ビデオタイトルセット情報(VTSI)94、ビ
デオタイトルセットメニュー用オブジェクトセット(V
TSM_VOBS)、ビデオタイトルセットタイトル用
ビデオオブジェクトセット(VTSTT_VOBS;最
大9ファイル)、ビデオタイトルセット情報のバックア
ップ(VTSI_BUP)を含んでいる。
【0150】図18に示すように、ビデオタイトルセッ
トVTS72の先頭に配置されたビデオタイトルセット
情報VTSI94には、ビデオタイトルセット情報管理
テーブル(VTSI_MAT;必須)と、ビデオタイト
ルセットのパートオブタイトル(たとえばプログラムの
チャプター)用のタイトルサーチポインタテーブル(V
TS_PTT_SRPT;必須)と、ビデオタイトルセ
ットのプログラムチェーン情報テーブル(VTS_PG
CIT;必須)と、ビデオタイトルセットメニュー用の
プログラムチェーン情報ユニットテーブル(VTSM_
PGCI_UT;VTSM_VOBSが存在するときは
必須)と、ビデオタイトルセットタイムマップテーブル
(VTS_TMAPT;オプション)と、ビデオタイト
ルセットメニュー用のセルアドレステーブル(VTSM
_C_ADT;VTSM_VOBSが存在するときは必
須)と、ビデオタイトルセットメニュー用のビデオオブ
ジェクトユニットアドレスマップ(VTSM_VOBU
_ADMAP;VTSM_VOBSが存在するときは必
須)と、ビデオタイトルセットセルアドレステーブル
(VTS_C_ADT;必須)と、ビデオタイトルセッ
ト用のビデオオブジェクトユニットアドレスマップ(V
TS_VOBU_ADMAP;必須)とが、この順番で
記述されている。
【0151】図19は、図18のビデオタイトルセット
情報管理テーブルVTSI_MATの内容を示す。
【0152】このビデオタイトルセット情報管理テーブ
ルVTSI_MATには、図19に示すように、ビデオ
タイトルセット識別子(VTS_ID)と、ビデオタイ
トルセットのエンドアドレス(VTS_EA)と、光デ
ィスク10に記録されたプログラム(たとえば図3のV
TS#1)が1度でも完全再生されたことがあるかどう
かを示す再生済フラグ(PLAY_END Flag)
と、光ディスク10に記録されたプログラム(たとえば
図3のVTS#2)を消さずに残しておきたい場合に誤
消去を防止する機能を果たすアーカイブフラグ(ARC
HIVE Flag)と、ビデオタイトルセット情報の
エンドアドレス(VTSI_EA)と、該当光ディスク
(DVDディスク)10が採用する規格のバージョン番
号(VERN)と、ビデオタイトルセットのカテゴリー
(VTS_CAT)と、ビデオタイトルセット情報管理
テーブルのエンドアドレス(VTSI_MAT_EA)
と、ビデオタイトルセットメニューのビデオオブジェク
トセットのスタートアドレス(VTSM_VOBS_S
A)と、ビデオタイトルセットタイトルのビデオオブジ
ェクトセットのスタートアドレス(VTSTT_VOB
S_SA)と、ビデオタイトルセットのパートオブタイ
トルサーチポインタテーブルのスタートアドレス(VT
S_PTT_SRPT_SA)と、ビデオタイトルセッ
トのプログラムチェーン情報テーブルのスタートアドレ
ス(VTS_PGCIT_SA)と、ビデオタイトルセ
ットメニューのプログラムチェーン情報のユニットテー
ブルのスタートアドレス(VTSM_PGCI_UT_
SA)と、ビデオタイトルセットのタイムマップテーブ
ルのスタートアドレス(VTS_TMAPT_SA)
と、ビデオタイトルセットメニューのセルアドレステー
ブルのスタートアドレス(VTSM_C_ADT_S
A)と、ビデオタイトルセットメニューのビデオオブジ
ェクトユニットのアドレスマップのスタートアドレス
(VTSM_VOBU_ADMAP_SA)と、ビデオ
タイトルセットのセルアドレステーブルのスタートアド
レス(VTS_C_ADT_SA)と、ビデオタイトル
セットのビデオオブジェクトユニットのアドレスマップ
のスタートアドレス(VTS_VOBU_ADMAP_
SA)と、ビデオ、オーディオ、副映像の属性などの情
報と、ビデオタイトルセットの副映像ストリーム数(V
TS_SPST_Ns)と、ビデオタイトルセットの副
映像ストリーム属性テーブル(VTS_SPST_AT
RT)と、およびビデオタイトルセットのマルチチャネ
ルオーディオストリーム属性テーブル(VTS_MU_
AST_ATRT)が記載されている。
【0153】なお、上記テーブルVTSM_MATの各
情報項目は、光ディスク10に記録されるデータの論理
ブロックの境界に揃えられるようになっている。
【0154】図20は、図18のビデオタイトルセット
プログラムチェーン情報テーブルVTSI_PGCIT
の内容を示す。
【0155】このビデオタイトルセットのプログラムチ
ェーン情報テーブルVTS_PGCITには、図20に
示すように、ビデオタイトルセットプログラムチェーン
情報テーブル情報(VTS_PGCITI)と、ビデオ
タイトルセットプログラムチェーン情報サーチポインタ
(VTS_PGCI_SRP#1〜VTS_PGCI_
SRP#n)と、ビデオタイトルセットプログラムチェ
ーン情報(VTS_PGCI)とが含まれている。
【0156】なお、複数設けられたビデオタイトルセッ
トプログラムチェーン情報VTS_PGCIの順序は、
複数のビデオタイトルセットプログラムチェーン情報サ
ーチポインタVTS_PGCI_SRP#1〜VTS_
PGCI_SRP#nの順序と無関係に設定されてい
る。したがって、たとえば同一のプログラムチェーン情
報VTS_PGCIを1以上のプログラムチェーン情報
サーチポインタVTS_PGCI_SRPで指し示すこ
とが可能となっている。
【0157】図21は、図20のビデオタイトルセット
プログラムチェーン情報VTS_PGCIの内容を示
す。すなわち、プログラムチェーン情報(PGCI)
は、プログラムチェーン一般情報(PGC_GI;必
須)、プログラムチェーンコマンドテーブル(PGC_
CMDT;オプション)、プログラムチェーンプログラ
ムマップ(PGC_PGMAP;次のC_PBITが存
在するときは必須)、セル再生情報テーブル(C_PB
IT;オプション)、およびセル位置情報テーブル(C
_POSIT;前記C_PBITが存在するときは必
須)によって構成されている。
【0158】図22は、図21のセル再生情報テーブル
C_PBITの内容を示す。このセル再生情報テーブル
C_PBITは、図22に示すような構成を持ち、最大
255個のセル再生情報(C_PBIn;#n=#1〜
#255)を含んでいる。
【0159】図23は、図22のセル再生情報C_PB
I(C_PBI#1〜#n)の内容を示す。すなわち、
各セル再生情報(C_PBI)は、図23に示すよう
に、セルカテゴリー(C_CAT;4バイト)、セル再
生時間(C_PBTM;4バイト)、セル内の最初のビ
デオオブジェクトユニット(VOBU)のスタートアド
レス(C_FVOBU_SA;4バイト)、セル内の最
初のインターリーブドユニット(ILVU)のエンドア
ドレス(C_FILVU_EA;4バイト)、セル内の
最終ビデオオブジェクトユニット(VOBU)のスター
トアドレス(C_LVOBU_SA;4バイト)、およ
びセル内の最終ビデオオブジェクトユニット(VOB
U)のエンドアドレス(C_LVOBU_EA;4バイ
ト)を含んでいる。
【0160】図24は、図23のセルカテゴリーC_C
ATの内容を示す。このセルカテゴリー(C_CAT)
は、図24に示すように、下位8ビット(b0〜b7)
でセルコマンド数を示し、次の8ビット(b8〜b1
5)でセルスチル時間を示し、次の5ビット(b16〜
b20)でセルタイプ(たとえばカラオケか)を示し、
次の1ビット(b21)でアクセス制限フラグを示し、
次の1ビット(b22)でセル再生モード(たとえば動
画かスチルか)を示し、予約ビットを飛んで次の1ビッ
ト(b24)でシームレスアングル変更フラグを示し、
次の1ビット(b25)でシステムタイムクロックST
Cの不連続フラグ(STCをリセットするかどうか)を
示し、次の1ビット(b26)でインターリーブ配置フ
ラグ(C_PBIで指定されたセルが連続ブロック中の
ものであるのかインターリーブドブロック中のものであ
るのか)を示し、次の1ビット(b27)でシームレス
再生フラグ(C_PBIで指定されたセルがシームレス
再生されるべきかどうか)を示し、次の2ビット(b2
8〜b29)でセルブロックタイプ(たとえばアングル
ブロックかどうか)を示し、最後の2ビット(b30〜
b31)でセルブロックモード(たとえばブロック内の
最初のセルかどうか)を示すようになっている。
【0161】ここで、セルブロックモードが00b(b
はバイナリの意)のときはブロック内セルではないこと
を示し、それが01bのときはブロック内の最初のセル
であることを示し、それが10bのときはブロック中の
セルであることを示し、それが11bのときはブロック
内の最後のセルであることを示す。
【0162】また、セルブロックタイプが00bのとき
は該当ブロックの一部ではないことを示し、それが01
bのときは該当ブロックがアングルブロック(マルチア
ングルのセルを含むブロック)であることを示す。
【0163】マルチアングルセルを含むタイトル再生中
でこのセルブロックタイプが01bでないときは、たと
えば図示しないアングルマークは点灯されたままとされ
る。
【0164】一方、このセルブロックタイプ=01bを
再生中に検知すれば、現在アングルブロック再生中であ
ることを、図示しないアングルマークの点滅(または点
灯色の変更、あるいはアングルマークの形の変更)によ
り、視聴者に通知できる。これにより、視聴者は現在再
生中の映像に関して別アングルの画像再生が可能なこと
を知ることができる。
【0165】また、インターリーブ配置フラグが0bの
ときは該当セルが連続ブロック中(複数VOBUが連続
記録されている)のものであることを示し、インターリ
ーブ配置フラグが1bのときは該当セルがインターリー
ブドブロック(各々が1以上のVOBUを含むILVU
がインターリーブ記録されている)中のものであること
を示す。
【0166】また、シームレスアングル変更フラグが立
っている(=1b)ときは該当セルがシームレス再生の
対象であることを示し、このフラグが立っていない(=
0b)ときは該当セルがノンシームレス再生の対象であ
ることを示す。
【0167】すなわち、インターリーブ配置フラグ=1
bでシームレスアングル変更フラグ=0bときはノンシ
ームレスアングル変更可能状態となり、インターリーブ
配置フラグ=1bでシームレスアングル変更フラグ=1
bのときはシームレスアングル変更可能状態となる。
【0168】なお、アクセス時間の極めて早いメディア
ドライブシステム(ビデオの1フレーム期間以内に所望
のアングルブロックの先頭にアクセスできるシステム;
光ディスクドライブシステムに必ずしも限定しない)が
使用されるならば、インターリーブ配置フラグ=0b、
すなわちインターリーブ記録されていないVOBUの集
合(別々のアングルセル)の間で、素早いアングル変更
を実現できる。
【0169】比較的アクセス速度の遅い光ディスク10
が記録メディアとして用いられる場合は、そのディスク
の記録トラック1周分をインターリーブドブロック1個
分の記録に割り当てておくとよい。そうすれば、隣接イ
ンターリーブドブロック間のジャンプ(アングル変更)
時に光ヘッドのトレース先はディスクの半径方向に1ト
ラック分だけ微動すればよいので、タイムラグの殆どな
いトラックジャンプ(シームレスアングル変更に適す
る)が可能になる。この場合、1ビデオオブジェクトユ
ニット(VOBU)分のトラックジャンプをすると、最
大、ディスクの1回転分のタイムラグが生じ得る。した
がって、VOBU単位のジャンプを伴うアングル変更
は、ノンシームレスアングル変更に適している。
【0170】ここで、シームレスアングル変更フラグの
内容は、通常は、プロバイダ(光ディスク10に記録さ
れる各タイトルのプログラム内容を制作するソフトウエ
ア制作者)により予め決定される。つまり、シームレス
アングル変更フラグの内容を予め決めておくことによ
り、ノンシームレスアングル変更にするかシームレスア
ングル変更にするかをプロバイダが一義的に決めてしま
うことができる。
【0171】しかし、光ディスクから該当タイトルセッ
トのセルデータを読み取った後に、読み取りデータ中の
シームレスアングル変更フラグの内容を視聴者(後述す
るDVDビデオレコーダのユーザ)が任意に変更できる
ように、DVDビデオレコーダを構成することは可能で
ある。
【0172】なお、シームレスアングル変更フラグはナ
ビゲーションパック86内に記載されているアングル情
報(図示せず)がシームレスアングルかノンシームレス
アングルかを示すフラグなので、このフラグを変更した
ときは、ナビゲーションパック86内のアングル情報
(図示せず)を修正(たとえばシームレスアングル情報
からノンシームレスアングル情報への変更)する必要は
出てくる。
【0173】また、セル再生モードが0bのときはセル
内で連続再生することを示し、それが1bのときはセル
内に存在するそれぞれのVOBUでスチル再生すること
を示す。
【0174】また、ユーザが録画・再生等を行なう場合
において、アクセス制限フラグは、ユーザ操作による直
接選択を禁止するときに使用できる。たとえば、問題集
の回答が記録されたセルのアクセス制限フラグを1bと
することによって、ユーザが問題の回答をつまみ食いす
ることを禁止できる。
【0175】また、セルタイプは、たとえば該当セルが
カラオケ用に作成されている場合に、その5ビットの内
容によって、以下のものを示すことができる。
【0176】すなわち、00000bならセルタイプの
指定がなされず、00001bならカラオケのタイトル
画像が指定され、00010bならカラオケのイントロ
が指定され、00011bならクライマックス(さび)
以外の歌唱部分が指定され、00100bなら第1のク
ライマックスの歌唱部分が指定され、00101bなら
第2のクライマックスの歌唱部分が指定され、0011
0bなら男性ボーカルの歌唱部分が指定され、0011
1bなら女性ボーカルの歌唱部分が指定され、0100
0bなら男女混声ボーカルの歌唱部分が指定され、01
001bなら間奏曲(楽器だけの演奏)部分が指定さ
れ、01010bなら間奏曲のフェードインが指定さ
れ、01011bなら間奏曲のフェードアウトが指定さ
れ、01100bなら第1のエンディング演奏部分が指
定され、01101bなら第2のエンディング演奏部分
が指定される。残りの5ビットコードの内容はその他の
用途に使用できる。
【0177】なお、アングル変更は、カラオケの背景ビ
デオのアングル変更にも適用できる。(たとえばガイド
ボーカルを歌う歌手の全身映像、顔のアップ映像、口元
のアップ映像などを、カラオケ音楽の流れに沿ってシー
ムレスに、あるいは少し前に逆戻りしてノンシームレス
に、さらには所望小節間のリピート再生中に、視聴者が
望むままにアングル変更できる。)また、図24のセル
スチル時間の8ビット内容が00000000bのとき
は、スチルでないことが指定され、それが111111
11bのときは時限なしのスチルが指定され、それが0
0000001b〜11111110bのときは、この
内容で指定された十進数(1〜254)を秒数表示した
長さのスチル表示が指定される。
【0178】またセルコマンド数は、該当セルの再生終
了時に実行されるべきコマンド数を示す。
【0179】図25は、図21のプログラムチェーン一
般情報PGC_GIの内容を示す。
【0180】図25に示すように、プログラムチェーン
一般情報PGC_GIには、プログラムチェーンの内容
(PGC_CNT)と、プログラムチェーンの再生時間
(PGC_PB_TM)と、プログラムチェーンのユー
ザ操作制御情報(PGC_UOP_CTL)と、プログ
ラムチェーンオーディオストリームの制御テーブル(P
GC_AST_CTLT)と、プログラムチェーン副映
像ストリームの制御テーブル(PGC_SPST_CT
LT)と、プログラムチェーンのナビゲーション制御情
報(PGC_NV_CTL)と、プログラムチェーンの
副映像パレット(PGC_SP_PLT)と、プログラ
ムチェーンのコマンドテーブルの開始アドレス(PGC
_CMDT_SA)と、プログラムチェーンのプログラ
ムマップの開始アドレス(PGC_PGMAP_SA)
と、プログラムチェーン内のセルの再生情報テーブルの
開始アドレス(C_PBIT_SA)と、プログラムチ
ェーン内のセルの位置情報テーブルの開始アドレス(C
_POSIT_SA)とが記載されている。
【0181】プログラムチェーンの内容PGC_CNT
は、そのプログラムチェーン内のプログラム数およびセ
ル数(最大255)を示す。ビデオオブジェクトVOB
なしのプログラムチェーンでは、プログラム数は「0」
となる。
【0182】プログラムチェーンの再生時間PGC_P
B_TMは、そのプログラムチェーン内のプログラムの
合計再生時間を時間、分、秒、およびビデオのフレーム
数で示したものである。このPGC_PB_TMにはビ
デオフレームのタイプを示すフラグ(tc_flag)
も記述されており、このフラグの内容によって、フレー
ムレート(毎秒25フレームあるいは毎秒30フレー
ム)等が指定される。
【0183】プログラムチェーンのユーザ操作制御情報
PGC_UOP_CTLは、再生中のプログラムチェー
ンにおいて禁止されるユーザ操作を示す。
【0184】プログラムチェーンオーディオストリーム
の制御テーブルPGC_AST_CTLTは、8個のオ
ーディオストリームそれぞれの制御情報を含むことがで
きる。これらの制御情報各々は、該当プログラムチェー
ン内でそのオーディオストリームが利用可能かどうかを
示すフラグ(アベイラビリティフラグ)およびオーディ
オストリーム番号からデコードするオーディオストリー
ム番号への変換情報を含んでいる。
【0185】プログラムチェーン副映像ストリームの制
御テーブルPGC_SPST_CTLTは、該当プログ
ラムチェーン内でその副映像ストリームが利用可能かど
うかを示すフラグ(アベイラビリティフラグ)、および
副映像ストリーム番号(32個)からデコードする副映
像ストリーム番号への変換情報を含んでいる。
【0186】プログラムチェーンのナビゲーション制御
情報PGC_NV_CTLは、現在再生中のプログラム
チェーンの次に再生すべきプログラムチェーン番号を示
すNext_PGCNと、ナビゲーションコマンド「L
inkPrevPGC」あるいは「PrevPGC_S
earch()」によって引用されるプログラムチェー
ン番号(PGCN)を示すPrevious_PGCN
と、そのプログラムチェーンからリターンすべきプログ
ラムチェーン番号を示すGoUp_PGCNと、プログ
ラムの再生モード(シーケンシャル再生、ランダム再
生、シャッフル再生等)を示すPG Playback
modeと、そのプログラムチェーンの再生後のスチ
ル時間を示すStill time valueとを含
んでいる。
【0187】プログラムチェーンの副映像パレットPG
C_SP_PLTは、そのプログラムチェーンにおける
副映像ストリームで使用される16セットの輝度信号お
よび2つの色差信号を記述している。
【0188】プログラムチェーンのコマンドテーブルの
開始アドレスPGC_CMDT_SAは、PGC再生前
に実行されるプリコマンド、PGC再生後に実行される
ポストコマンドおよびセル再生後に実行されるセルコマ
ンドのための記述エリアである。
【0189】プログラムチェーンのプログラムマップの
開始アドレスPGC_PGMAP_SAは、そのプログ
ラムチェーン内のプログラムの構成を示すプログラムマ
ップPGC_PGMAPの開始アドレスを、プログラム
チェーン情報PGCIの最初のバイトからの相対アドレ
スで記述したものである。
【0190】プログラムチェーン内のセルの再生情報テ
ーブルの開始アドレスC_PBIT_SAは、そのプロ
グラムチェーン内のセルの再生順序を決めるセル再生情
報テーブルC_PBITの開始アドレスを、プログラム
チェーン情報PGCIの最初のバイトからの相対アドレ
スで記述したものである。
【0191】プログラムチェーン内のセルの位置情報テ
ーブルの開始アドレスC_POSIT_SAは、そのプ
ログラムチェーン内で使用されるVOB識別番号および
セル識別番号を示すセル位置情報テーブルC_POSI
Tの開始アドレスを、プログラムチェーン情報PGCI
の最初のバイトからの相対アドレスで記述したものであ
る。
【0192】図26は、図1のディスクに図3〜図25
で説明したような構造の情報を用いてデジタル動画情報
を可変記録レートで記録再生する装置(DVDビデオレ
コーダ)の構成を例示している。
【0193】図26に示すDVDビデオレコーダの装置
本体は、大まかにいって、DVDーRAMまたはDVD
ーRディスク10を回転駆動し、このディスク10に対
して情報の読み書きを実行するディスクドライブ部(3
2、34等)と、録画側を構成するエンコーダ部50
と、再生側を構成するデコーダ部60と、装置本体の動
作を制御するマイクロコンピュータブロック30とで構
成されている。
【0194】エンコーダ部50は、ADC(アナログ・
デジタル変換器)52と、ビデオエンコーダ(Vエンコ
ーダ)53と、オーディオエンコーダ(Aエンコーダ)
54と、副映像エンコーダ(SPエンコーダ)55と、
フォーマッタ56と、バッファメモリ57とを備えてい
る。
【0195】ADC52には、AV入力部42からの外
部アナログビデオ信号+外部アナログオーディオ信号、
あるいはTVチューナ44からのアナログTV信号+ア
ナログ音声信号が入力される。このADC52は、入力
されたアナログビデオ信号を、たとえばサンプリング周
波数13.5MHz、量子化ビット数8ビットでデジタ
ル化する。(すなわち、輝度成分Y、色差成分Cr(ま
たはY−R)および色差成分Cb(またはY−B)それ
ぞれが、8ビットで量子化される。)同様に、ADC5
2は、入力されたアナログオーディオ信号を、たとえば
サンプリング周波数48kHz、量子化ビット数16ビ
ットでデジタル化する。
【0196】なお、ADC52にアナログビデオ信号お
よびデジタルオーディオ信号が入力されるときは、AD
C52はデジタルオーディオ信号をスルーパスさせる。
(デジタルオーディオ信号の内容は改変せず、デジタル
信号に付随するジッタだけを低減させる処理、あるいは
サンプリングレートや量子化ビット数を変更する処理等
は行っても良い)。
【0197】一方、ADC52にデジタルビデオ信号お
よびデジタルオーディオ信号が入力されるときは、AD
C52はデジタルビデオ信号およびデジタルオーディオ
信号をスルーパスさせる(これらのデジタル信号に対し
ても、内容は改変することなく、ジッタ低減処理やサン
プリングレート変更処理等は行っても良い)。
【0198】ADC52からのデジタルビデオ信号成分
は、ビデオエンコーダ(Vエンコーダ)53を介してフ
ォーマッタ56に送られる。また、ADC52からのデ
ジタルオーディオ信号成分は、オーディオエンコーダ
(Aエンコーダ)54を介してフォーマッタ56に送ら
れる。
【0199】Vエンコーダ53は、入力されたデジタル
ビデオ信号を、MPEG2またはMPEG1規格に基づ
き、可変ビットレートで圧縮されたデジタル信号に変換
する機能を持つ。
【0200】また、Aエンコーダ54は、入力されたデ
ジタルオーディオ信号を、MPEGまたはAC−3規格
に基づき、固定ビットレートで圧縮されたデジタル信号
(またはリニアPCMのデジタル信号)に変換する機能
を持つ。
【0201】図9および図10に示すようなデータ構成
のDVDビデオ信号がAV入力部42から入力された場
合(たとえば副映像信号の独立出力端子付DVDビデオ
プレーヤからの信号)、あるいはこのようなデータ構成
のDVDビデオ信号が放送されそれがTVチューナ44
で受信された場合は、DVDビデオ信号中の副映像信号
成分(副映像パック)が、副映像エンコーダ(SPエン
コーダ)55に入力される。SPエンコーダ55に入力
された副映像データは、所定の信号形態にアレンジされ
て、フォーマッタ56に送られる。
【0202】フォーマッタ56は、バッファメモリ57
をワークエリアとして使用しながら、入力されたビデオ
信号、オーディオ信号、副映像信号等に対して所定の信
号処理を行い、図3〜図25で説明したようなフォーマ
ット(ファイル構造)に合致した記録データをデータプ
ロセサ36に出力する。
【0203】ここで、上記記録データを作成するための
標準的なエンコード処理内容を簡単に説明しておく。す
なわち、図26のエンコーダ部50においてエンコード
処理が開始されると、ビデオ(主映像)データおよびオ
ーディオデータのエンコードにあたって必要なパラメー
タ(後述する図34のステップST20または図53の
ステップST508参照)が設定される。次に、設定さ
れたパラメータを利用して主映像データがプリエンコー
ドされ、設定された平均転送レート(記録レート)に最
適な符号量の分配が計算される。こうしてプリエンコー
ドで得られた符号量分配に基づき、主映像のエンコード
が実行される。このとき、オーディオデータのエンコー
ドも同時に実行される。
【0204】プリエンコードの結果、データ圧縮量が不
十分な場合(録画しようとするDVDーRAMディスク
またはDVDーRディスクに希望のビデオプログラムが
収まり切らない場合)、再度プリエンコードする機会を
持てるなら(たとえば録画のソースがビデオテープある
いはビデオディスクなどの反復再生可能なソースであれ
ば)、主映像データの部分的な再エンコードが実行さ
れ、再エンコードした部分の主映像データがそれ以前に
プリエンコードした主映像データ部分と置換される。こ
のような一連の処理によって、主映像データおよびオー
ディオデータがエンコードされ、記録に必要な平均ビッ
トレートの値が、大幅に低減される。
【0205】同様に、副映像データをエンコードするに
必要なパラメータが設定され、エンコードされた副映像
データが作成される。
【0206】以上のようにしてエンコードされた主映像
データ、オーディオデータおよび副映像データが組み合
わされて、ビデオタイトルセットVTSの構造に変換さ
れる。
【0207】すなわち、主映像データ(ビデオデータ)
の最小単位としてのセルが設定され、図23に示すよう
なセル再生情報(C_PBI)が作成される。次に、図
3に示すようなプログラムチェーンを構成するセルの構
成、主映像、副映像およびオーディオの属性等が設定さ
れ(これらの属性情報の一部は、各データをエンコード
する時に得られた情報が利用される)、種々な情報を含
めた情報管理テーブル情報(図17のVMGI_MAT
や図19のVTSI_MAT)が作成される。
【0208】エンコードされた主映像データ、オーディ
オデータおよび副映像データは、図10に示すような一
定サイズ(2048バイト)のパックに細分化される。
これらのパックには、ダミーパックが適宜挿入される。
なお、ダミーパック以外のパック内には、適宜、PTS
(プレゼンテーションタイムスタンプ)、DTS(デコ
ードタイムスタンプ)等のタイムスタンプが記述され
る。副映像のPTSについては、同じ再生時間帯の主映
像データあるいはオーディオデータのPTSより任意に
遅延させた時間を記述することができる。
【0209】そして、各データのタイムコード順に再生
可能なように、VOBU85単位でその先頭にナビゲー
ションパック86を配置しながら各データセルが配置さ
れて、図9に示すような複数のセルで構成されるVOB
83が構成される。このVOB83を1以上まとめたV
OBS82が、図3のVTS72の構造にフォーマット
される。
【0210】なお、DVDビデオプレーヤからDVD再
生信号をデジタルコピーする場合は、上記セル、プログ
ラムチェーン、管理テーブル、タイムスタンプ等の内容
は初めから決まっているので、これらを改めて作成する
必要はない。(ただし、DVD再生信号をデジタルコピ
ーできるようにDVDビデオレコーダを構成するには、
電子すかしその他の著作権保護手段が講じられている必
要がある。)DVDディスク10に対して情報の読み書
き(録画および/または再生)を実行するディスクドラ
イブ部は、ディスクチェンジャ部100と、ディスクド
ライブ32と、一時記憶部34と、データプロセサ36
と、システムタイムカウンタ(またはシステムタイムク
ロック;STC)38とを備えている。
【0211】一時記憶部34は、ディスクドライブ32
を介してディスク10に書き込まれるデータ(エンコー
ダ部50から出力されるデータ)のうちの一定量分をバ
ッファイリングしたり、ディスクドライブ32を介して
ディスク10から再生されたデータ(デコーダ部60に
入力されるデータ)のうちの一定量分をバッファイリン
グするのに利用される。
【0212】たとえば一時記憶部34が4Mバイトの半
導体メモリ(DRAM)で構成されるときは、平均4M
bpsの記録レートでおよそ8秒分の記録または再生デ
ータのバッファリングが可能である。また、一時記憶部
34が16MバイトのEEPROM(フラッシュメモ
リ)で構成されるときは、平均4Mbpsの記録レート
でおよそ30秒の記録または再生データのバッファリン
グが可能である。さらに、一時記憶部34が100Mバ
イトの超小型HDD(ハードディスク)で構成されると
きは、平均4Mbpsの記録レートで3分以上の記録ま
たは再生データのバッファリングが可能となる。
【0213】一時記憶部34は、録画途中でディスク1
0を使い切ってしまった場合において、ディスク10が
新しいディスクに交換されるまでの録画情報を一時記憶
しておくことに利用できる。
【0214】また、一時記憶部34は、ディスクドライ
ブ32として高速ドライブ(2倍速以上)を採用した場
合において、一定時間内に通常ドライブより余分に読み
出されたデータを一時記憶しておくことにも利用でき
る。再生時の読み取りデータを一時記憶部34にバッフ
ァリングしておけば、振動ショック等で図示しない光ピ
ックアップが読み取りエラーを起こしたときでも、一時
記憶部34にバッファリングされた再生データを切り替
え使用することによって、再生映像が途切れないように
できる。
【0215】図26では図示しないが、DVDビデオレ
コーダに外部カードスロットを設けておけば、上記EE
PROMはオプションのICカードとして別売できる。
また、DVDビデオレコーダに外部ドライブスロットあ
るいはSCSIインターフェイスを設けておけば、上記
HDDもオプションの拡張ドライブとして別売できる。
【0216】なお、後述する図33の実施形態(パーソ
ナルコンピュータをソフトウエアでDVDビデオレコー
ダ化するもの)では、パーソナルコンピュータ自身のハ
ードディスクドライブの空き領域の一部またはメインメ
モリの一部を、図26の一時記憶部34として利用でき
る。
【0217】図26のデータプロセサ36は、マイクロ
コンピュータブロック30の制御にしたがって、エンコ
ーダ部50からのDVD記録データをディスクドライブ
32に供給したり、ディスク10から再生されたDVD
再生信号をドライブ32から取り出したり、ディスク1
0に記録された管理情報(図8のディレクトリレコー
ド、図17のVMGI_MAT、図19のVTSI_M
AT等)を書き換えたり、ディスク10に記録されたデ
ータ(ファイルあるいはVTS)の削除をしたりする。
【0218】マイクロコンピュータブロック30は、M
PU(またはCPU)、制御プログラム等が書き込まれ
たROM、およびプログラム実行に必要なワークエリア
を提供するRAMを含んでいる。
【0219】このマイクロコンピュータブロック30の
MPUは、そのROMに格納された制御プログラムに従
い、そのRAMをワークエリアとして用いて、後述する
空き容量検出(図34のST12等)、記録量(録画パ
ック数)検出(図29〜図32参照)、残量検出(図3
6のST420A;図42のST424E等)、警告
(図58参照)、記録モード変更指示(図42のST4
21E、図43のST424F・ST426F、図50
のST218〜ST226等;図59参照)、その他の
処理(図34〜図57)を、実行する。
【0220】MPU30の実行結果のうち、DVDビデ
オレコーダのユーザに通知すべき内容(図58〜図62
等)は、DVDビデオレコーダの表示部48に表示さ
れ、またはモニタディスプレイ(図58)にオンスクリ
ーンディスプレイ(OSD)で表示される。
【0221】なお、MPU30がディスクチェンジャ部
100、ディスクドライブ32、データプロセサ36、
エンコーダ部50および/またはデコーダ部60を制御
するタイミングは、STC38からの時間データに基づ
いて、実行することができる(録画・再生の動作は、通
常はSTC38からのタイムクロックに同期して実行さ
れるが、それ以外の処理は、STC38とは独立したタ
イミングで実行されてもよい)。
【0222】デコーダ部60は、図9に示すようなパッ
ク構造を持つDVD再生データから各パックを分離して
取り出すセパレータ62と、パック分離その他の信号処
理実行時に使用するメモリ63と、セパレータ62で分
離された主映像データ(図9のビデオパック88の内
容)をデコードするビデオデコーダ(Vデコーダ)64
と、セパレータ62で分離された副映像データ(図9の
副映像パック90の内容)をデコードする副映像デコー
ダ(SPデコーダ)65と、セパレータ62で分離され
たオーディオデータ(図9のオーディオパック91の内
容)をデコードするオーディオデコーダ(Aデコーダ)
68と、Vデコーダ64からのビデオデータにSPデコ
ーダ65からの副映像データを適宜合成し、主映像にメ
ニュー、ハイライトボタン、字幕その他の副映像を重ね
て出力するビデオプロセサ66と、ビデオプロセサ66
からのデジタルビデオ出力をアナログビデオ信号に変換
するビデオ・デジタル・アナログ変換器(V・DAC)
67と、Aデコーダ68からのデジタルオーディオ出力
をアナログオーディオ信号に変換するオーディオ・デジ
タル・アナログ変換器(A・DAC)67を備えてい
る。
【0223】V・DAC67からのアナログビデオ信号
およびA・DAC67からのアナログオーディオ信号
は、AV出力部46を介して、図示しない外部コンポー
ネント(2チャネル〜6チャネルのマルチチャネルステ
レオ装置+モニタTVまたはプロジェクタ)に供給され
る。
【0224】MPU30から出力されるOSDデータ
は、デコーダ部60のセパレータ62に入力され、Vデ
コーダ64を通過して(とくにデコード処理はされな
い)ビデオプロセサ66に入力される。すると、このO
SDデータが主映像に重畳され、それがAV出力部46
に接続された外部モニタTVに供給される。すると、た
とえば図58に示すような警告文が、主映像とともに表
示される。
【0225】図27は、図26のDVDビデオレコーダ
の装置本体200の外観およびそのフロントパネルの一
例を示す。
【0226】図28を参照して後述するリモートコント
ローラ5のオープン/クローズボタン5gをユーザが押
すと、図27のディスクトレイ入口202が手前に開
く。
【0227】このディスクトレイに、録画に使用するD
VDーRAMまたはDVDーRWディスク(カートリッ
ジ入りディスク)10あるいはDVDーRディスク(裸
ディスク)10がセットされる。
【0228】続いてユーザがリモートコントローラ5の
オープン/クローズボタン5gをユーザが押すと、ディ
スクトレイ入口202が閉じ、トレイにセットされたデ
ィスク(たとえばDVD−RW)10が、装置本体20
0内のディスクドライブ32に引き込まれる。
【0229】すると、ディスクドライブ32が自動的に
起動し、まず図6の物理フォーマット情報(ディスク構
造データ、ブランクディスクの空き容量データ、その他
を含む)がMPU30により読み取られ、続いて図17
のビデオマネージャ情報管理テーブル(実質的な空き容
量を示す情報FREE_SPACE、その他を含む)お
よび図19のビデオタイトルセット情報管理テーブル
(特定のタイトルセットが再生済かどうかを示すPLA
Y_END Flag、特定のタイトルセットが永久保
存状態かどうか示すARCHIVE Flag、その他
を含む)がMPU30により読み取られる。
【0230】すると、セットされたディスク10が未使
用のDVDーRWディスク(またはDVDーRAMディ
スク)である場合、図27のDVDビデオレコーダ表示
部(液晶または蛍光表示パネル)48において、「DV
D−RW」の項目が目立つように表示される。また、録
画時間が00(時間):00(分):00(秒)のよう
に表示され、録画タイトル/チャプタも00ー00と表
示される(一度でも録画されれば、この録画タイトル/
チャプタ表示は01ー01のように変化する)。
【0231】また、装置デフォルトあるいはユーザ設定
が、記録モード=MPEG2、録画の平均ビットレート
=4Mbpsとなっておれば、表示部48において、
「MPEG2」と「4Mbps」の項目が目立つように
表示される。
【0232】さらに、セットされたディスク10への録
画が進行し、そのディスク10に録画可能な残り時間が
僅か(たとえばあと5分)となると、MPU30はその
ことを検知し(たとえば図36のST422Aイエ
ス)、表示部48において、ディスク交換を促す「DI
SK TO BE CHANGED」の項目が目立つよ
うに表示される。
【0233】DVDビデオレコーダ本体200のフロン
トパネルにはさらに、電源スイッチボタン、オープン/
クローズキー、再生キー、停止キー、チャプター/プロ
グラムのスキップキー、早戻しキー、早送りキー録画開
始ボタン(図示せず)その他の基本操作キーが設けられ
ている。
【0234】なお、図27のDVDビデオレコーダは、
図26のディスクチェンジャ部100を内蔵していない
場合(ディスクチェンジャ部100がオプションの外部
装置として図27の装置本体200にSCSIケーブル
等で接続される場合)を想定している。この場合、録画
中に装置本体内にセットされたディスク10を使い切る
少し前に表示部48の上記「DISK TO BE C
HANGED」が発光または点滅を開始する。その後デ
ィスク10の残り容量がゼロになると、録画は外部のデ
ィスクチェンジャ部100内にセットされた1枚以上の
DVD−RWディスク10に対して、自動的に継続され
るようになる。
【0235】あるいは、2台以上のDVDビデオレコー
ダを用意し、それぞれのMPU30を通信ケーブルでデ
ジーチェーン接続しておき、2台以上のDVDビデオレ
コーダを用いたリレー録画をすることも可能である。こ
の場合、「1台目のレコーダでMPEG2/平均ビット
レート4Mbpsの録画を1時間行い、2台目のレコー
ダでMPEG2/平均ビットレート2Mbpsの録画を
2時間行う」といったこともできる。
【0236】上述したような複数DVDビデオレコーダ
によるリレー録画をする場合は、「レコーダAでMPE
G2/平均ビットレート4Mbpsの録画を1時間行
い、レコーダBでMPEG2/平均ビットレート2Mb
psの録画を2時間行う」といった表示を、モニタスク
リーンに表示してもよい。
【0237】なお、図26のDVDビデオレコーダは、
図59〜図62に示すようなユーザへの警告または通知
をディスク10に録画しないように構成される。しか
し、図53のモニタスクリーンの下側に例示したような
録画情報(録画の平均ビットレート、録画チャネル番
号、録画日時等)は、録画開始直後の数秒間、ディスク
10に記録されるようにしても良い。
【0238】図28は、図26のDVDビデオレコーダ
を操作するリモートコントローラ5の一例を示す。図2
7に示すDVDビデオレコーダ本体200のフロントパ
ネルに設けられた操作キーでも基本的な操作は可能であ
るが、DVDの特徴を生かした各種操作はリモートコン
トローラ5で行なうようになっている。
【0239】以下、図28のリモートコントローラ5の
各キーの機能(あるいは使い方)を説明する。
【0240】[電源キー(POWER)5aの機能] <1>装置本体の交流電源回路の二次側をオン/オフす
る。
【0241】<2>装置内部にディスクがセットされた
状態で電源キーが押されたときは、ディスクの種類(D
VDーRW、DVD−RあるいはDVDビデオ)を判別
して表示する。そのディスクが再生不能ディスクである
場合はその旨を表示する。
【0242】<3>装置内部にセットされたディスクが
ファーストプレイプログラムチェーン(オートスタート
コード)を含む場合に電源キーが押されると、このプロ
グラムチェーンの再生が自動的に開始される。
【0243】<4>電源オンかつトレイオープン状態で
電源キーが押されたときは、トレイクローズ後に電源オ
フとなる。
【0244】[オープン/クローズキー(OPEN/CLOSE)
5gの機能] <5>ディスクトレイをオープンまたはクローズする。
ディスク再生中にオープン/クローズキーが押される
と、それまでの装置動作が終了し、ディスクトレイがオ
ープンする。録画中はこのキー5gの操作は無効とされ
る。
【0245】<6>電源オフかつトレイクローズ状態で
オープン/クローズキーが押されると、電源がオンしデ
ィスクトレイがオープンする。
【0246】<7>ディスクトレイオープン状態でオー
プン/クローズキーが押されると、ディスクトレイが装
置本体に引き込まれる。このときトレイにディスクがセ
ットされておれば、その管理情報が読み取られ、セット
されたディスクの種類(DVDーRW、DVD−Rある
いはDVDビデオ)が表示される。そのディスクが再生
不能ディスクである場合はその旨が表示される。
【0247】<8>ディスクトレイオープン状態でオー
プン/クローズキーが押されると、ディスクトレイが装
置本体に引き込まれる。このときトレイにディスクがセ
ットされていなければ、たとえば”NO DISK”と
いう文字が表示部48またはモニタTVに表示される
(OSD)。
【0248】<9>オープン/クローズキーのオンによ
り装置本体に引き込まれたディスクがファーストプレイ
プログラムチェーン(オートスタートコード)を含む場
合は、このプログラムチェーンの再生が自動的に開始さ
れる。
【0249】[停止キー(STOP)5eの機能]<10>
ディスク再生中または録画中に押されると、再生または
録画を停止させる。停止中に押されると、それまで再生
または録画していたタイトル番号(あるいはデフォルト
設定のタイトル番号)が表示される。
【0250】[再生キー(PLAY)5cの機能]<11>
ディスクトレイにディスクがセットされている状態で押
されると、その時点での設定条件(デフォルト設定、ま
たはユーザが設定した画面のアスペクト比、音声言語、
字幕言語等)でディスクの再生が開始する。
【0251】<12>ディスクトレイオープン状態でデ
ィスクをトレイ上にセットしてから再生キーを押した場
合は、トレイを装置本体に引き込み、DVDディスクに
記録されているデフォルトタイトル(またはタイトル制
作者が指定したタイトル)から再生を開始する。ただし
ディスクがファーストプレイプログラムチェーン(オー
トスタートコード)を含む場合は、それを実行する。
【0252】<13>ディスクの記録情報で特に指定し
ていない限り、タイトルが終わるまで再生すると、再生
動作は終了する。
【0253】<14>メモリ設定画面表示中において設
定画面にチャプターおよびタイトル番号が設定されてい
る状態で押されると、設定されたチャプターおよびタイ
トル番号の所からメモリ再生を開始する。
【0254】<15>ランダムモードが設定されている
ときに押されると、トレイにセットされているディスク
の内容をランダム再生する。
【0255】<16>再生中にディスクのセル再生モー
ドがスチルになった場合は、それまでの再生動作が解除
され静止画再生状態となる。
【0256】[一時停止キー(PAUSE)5dの機能] <17>あるタイトル内のプログラムチェーン再生中に
押されると、現再生中のプログラムチェーンのビデオフ
レームで静止画となる。この状態でさらに一時停止キー
を押すと、次のフレームの静止画に切り替わる。以下同
様に、一時停止キーを押す度に時間進行方向にフレーム
が切り替わり、このキーを押した回数分のコマ送りが行
われる。
【0257】<18>上記静止画またはコマ送り再生中
は、副映像は再生するが、音声は再生しないようにでき
る。
【0258】<19>この静止画/コマ送りは現再生中
のプログラムチェーン内でのみ可能であり、タイトル内
の最終フレームまでコマ送りされたあとは、このキー操
作は無効となる。
【0259】<20>セル再生モードでスチルとなって
いる場合、スチルセルの最終セルでは、このキー操作は
無効となる。
【0260】<21>このキー操作による静止画状態で
再生キーを押すと、通常再生に戻る。
【0261】[スキップキー(SKIP/右向き縦棒付2段
三角マーク)5fの機能その1;1シーケンシャルプロ
グラムチェーンタイトルの場合] <22>再生中に押されると、現再生中のタイトル内の
次のチャプター(またはプログラム)をサーチしそれを
再生する。次のチャプターがない場合は、このキー操作
は無効となる。チャプターサーチ中は、表示部48(ま
たはOSD)のサーチ先チャプター番号を点滅させてサ
ーチ中であることをユーザに通知できる。
【0262】<23>停止中に押すと現チャプターの次
のチャプターが選択される。ここで再生キーをオンする
と、選択されたチャプターがサーチされ再生される。
【0263】なお、停止中では、2つのタイトルに跨っ
たチャプター(またはプログラム)のスキップができ
る。たとえばタイトル1の最終チャプター番号が表示さ
れているとき、さらにこのスキップキーを押すと、タイ
トル2の初めのチャプター番号が選択される。ここで再
生キーをオンすると、選択されたチャプター(タイトル
2のチャプター1)がサーチされ再生される。
【0264】<24>停止状態で所定時間以上押し続け
られると、一定の速度でチャプター番号が1づつ繰り上
がる(次のタイトルがあるときは現タイトルから次タイ
トルへ跨ったチャプター番号の連続変更を可能にでき
る)。押し続けているこのスキップキーを離したあと再
生キーを押すと、そのときのタイトルのチャプターがサ
ーチされ再生される。
【0265】[スキップキー(SKIP/右向き縦棒付2段
三角マーク)5fの機能その2;ランダムプログラムチ
ェーンタイトルの場合] <25>再生中に押すと、現再生中のタイトル内のチャ
プターの次にランダム選択されたチャプター(またはプ
ログラム)をサーチしそれを再生する。ただしランダム
再生ループの回数が最後であってタイトル内に次のプロ
グラムチェーンがない場合は、このキー操作は無効とな
る。
【0266】<26>静止画再生中に押された場合は、
選択されたチャプター(またはプログラム)をサーチし
その先頭で静止画再生となる。ただしセル再生モードで
スチルとなっていた場合、選択されたチャプターをサー
チしその先頭のスチルが再生される。
【0267】<27>メモリ設定画面で設定されている
チャプター番号(プログラム番号)およびタイトル番号
の選択(数字のインクリメントあるいはカーソルの前方
移動等)に使用できる。
【0268】<28>メニューの頁送りに使用できる。
【0269】[スキップキー(SKIP/左向き縦棒付2段
三角マーク)5fの機能その1;1シーケンシャルプロ
グラムチェーンタイトルの場合] <29>再生中に押されると、現再生中のチャプター
(またはプログラム)の先頭をサーチしそれを再生す
る。さらに連続して押すとチャプター番号1までチャプ
ター番号が1づつ繰り下がる。
【0270】<30>停止中に押すと現チャプターの1
つ前のチャプターが選択される。ここで再生キーをオン
すると、選択されたチャプターがサーチされ再生され
る。
【0271】なお、停止中では、2つのタイトルに跨っ
たチャプター(またはプログラム)のスキップができ
る。たとえばタイトル3のチャプター番号1が表示され
ているとき、さらにこのスキップキーを押すと、タイト
ル2の最後のチャプター番号Xが選択される。ここで再
生キーをオンすると、選択されたチャプター(タイトル
2のチャプターX)がサーチされ再生される。
【0272】このタイトルを跨ったチャプター繰り下が
りスキップは、タイトル1のチャプター1になるまで実
行できる。
【0273】<31>停止状態で所定時間以上押し続け
られると、一定の速度でチャプター番号が1づつ繰り下
がる(タイトル1のチャプター1になるまで)。押し続
けているこのスキップキーを離したあと再生キーを押す
と、そのときのタイトルのチャプターがサーチされ再生
される。
【0274】[スキップキー(SKIP/左向き縦棒付2段
三角マーク)5fの機能その2;ランダムプログラムチ
ェーンタイトルの場合] <32>再生中に押すと、現再生中のタイトル内のチャ
プター(またはプログラム)の先頭をサーチしそれを再
生する。ただし、連続して押してもサーチ先は現再生中
のチャプター(プログラム)の先頭となるようにでき
る。
【0275】<33>静止画再生中に押された場合は、
現再生中のチャプター(またはプログラム)をの先頭サ
ーチしそこで静止画再生となる。セル再生モードでスチ
ルとなっていた場合、現再生中のチャプターをサーチし
その先頭のスチルが再生される。
【0276】<34>メモリ設定画面で設定されている
チャプター番号(プログラム番号)およびタイトル番号
の選択(数字のデクリメントあるいはカーソルの後方移
動等)に使用できる。
【0277】<35>メニューの頁戻しに使用できる。
【0278】[メニューキー(MENU)5nの機能] <36>ディスクがトレイにセットされている場合は、
ディスクに記録されている現在選択中のビデオタイトル
セット内のルートメニューを再生表示する。ディスクが
セットされていない場合はエラー(または警告)表示を
行なう(OSD)。
【0279】<37>現在選択中のビデオタイトルセッ
ト内にルートメニューがない場合は、エラー(または警
告)表示を行なう。
【0280】<38>通常再生中にこのメニューキーを
押してメニューを再生した後メニュー操作によってメニ
ューから抜け出すと、メニュー再生前に再生していた箇
所またはメニューで指定された箇所から再生が再開され
る。
【0281】<39>ルートメニュー表示中に押した場
合は、ルートメニュー表示前の状態に戻る。
【0282】[タイトルキー(TITLE)5pの機能] <40>ディスクがトレイにセットされており、かつデ
ィスクにタイトルメニューが記録されている場合は、タ
イトルメニューを表示する。ディスクがセットされてい
ない場合は、エラー(または警告)表示を行なう(OS
D)。
【0283】<41>トレイにセットされたディスクに
タイトルメニューが記録されてない場合は、ディスク再
生中(あるいは停止中)に以下の動作ができる。
【0284】すなわち、タイトルキーを押すと画面の一
部(たとえば左上コーナー)にタイトル番号およびチャ
プター番号が表示される。後述するクリアキーが押され
るかタイトルキーがもう一度押されるかその後のキー操
作がないまま所定時間(たとえば3秒)が経過すると、
画面からタイトル番号およびチャプター番号が消去され
る。
【0285】画面にタイトル番号(たとえば「1」)お
よびチャプター番号(たとえば「1」)が表示されてい
る状態でテンキーから所望のタイトル番号(たとえば
「2」)が入力されると、上記の例でいえば、画面表示
は「タイトル番号:2」および「チャプター番号:1」
となる。この状態で再生キーを押すかあるいは所定時間
(たとえば2秒)放置すると、タイトル2のチャプター
1から再生が開始される。
【0286】この場合、タイトルおよびチャプターのサ
ーチ中は、表示部48のサーチ先タイトル番号およびチ
ャプター番号を点滅させてサーチ中であることをユーザ
に通知できる。
【0287】<42>通常再生中にタイトルキーを押し
てタイトルメニュー再生になった後、タイトルの選択が
確定しないうちに再びタイトルキーを押したときは、タ
イトルメニュー再生前に再生していた箇所から再生を再
開する。
【0288】[セレクトキー/カーソルキー(上向き・
下向きの三角マーク対)5qの機能] <43>ディスクメニュー(タイトルキーまたはメニュ
ーキーで呼び出すメニュー)内の項目選択、およびセッ
トアップメニュー内の項目選択に使用する。たとえば上
記セレクトキー/カーソルキーの上向きまたは下向き三
角マークを押してある項目を選択した場合において、そ
の項目がさらに幾つかの選択枝を含んでいるときに、そ
の選択枝を選ぶのにこのセレクトキー/カーソルキーの
左向きまたは右向き三角マークを使用できる。
【0289】<44>オーディオストリーム、副映像ス
トリーム、またはアングルのいずれかの設定値表示中に
押す場合において、このセレクトキーの上向き三角マー
クを押すと次のストリームあるいはアングルに切り替わ
り、下向き三角マークを押すと1つ前のストリームある
いはアングルに切り替わる。
【0290】<45>キャラクタジェネレータによるタ
イトル番号表示中に押す場合において、このセレクトキ
ーの上向き三角マークを押すと次のタイトルに切り替わ
り、下向き三角マークを押すと1つ前のスタイトルに切
り替わる。
【0291】[終了キー(END)5endの機能] <46>ユーザ選択設定の処理の終了を装置に通知する
とき(再生可能アングルの設定等の処理ループを抜ける
とき)に使用する。
【0292】マルチアングルの選択メニュー画面(図示
せず)表示中に、所望のアングルを選択するカーソル操
作には、前記セレクトキー/カーソルキー5qあるいは
後述するテンキー5tを利用することができる。(図示
はしないがマウス操作あるいはタッチパネル操作も実現
可能。) [確定キー(ENTER)5sの機能] <47>ディスクメニュー内あるいはセットアップメニ
ュー内で選択された項目を確定するときに使用する。
【0293】<48>メモリ画面においてタイトル番号
およびチャプター番号を確定するときにも使用できる。
【0294】[リターンキー(RETURN)5rの機能] <49>タイトル制作者(ソフトウエアのプロバイダ)
が予め設定したディスク上のアドレスへのサーチを行な
うときに使用する。具体的には、メニューからの抜け出
しあるいは再生開始(再開)点への戻り(リターン)動
作を指示するときに押される。あるいは、マルチストー
リの内の1つを再生している間にユーザ選択可能なマル
チストーリの選択分岐点に戻る動作を指示するときにも
使用できる。
【0295】[オーディオキー(AUDIO)5audの機
能その1;再生中の場合] <50>再生中にオーディオキーを押すと、(ディスク
に収録されたオーディオストリーム情報を調べてから)
キャラクタジェネレータを用いて、現再生中のオーディ
オストリームの言語名(オーディオストリームの種別が
音楽等でなく言語であるとき)を再生画面上に所定時間
(たとえば3秒)表示する(OSD)。この表示中にさ
らにオーディオキーを押すと、次のオーディオストリー
ム番号の音声が再生されるようになる。このオーディオ
キー操作を繰り返すと、そのタイトルに記録されている
オーディオストリームの音声(種々な言語)が順次サイ
クリックに再生される。
【0296】<51>オーディオストリーム設定値の画
面表示中に前記セレクトキー/カーソルキー5qを押す
ことにより、現在設定されているオーディオストリーム
の次のオーディオストリームまたは1つ前のオーディオ
ストリームに切り替えることができる。すると、切り替
えられたオーディオストリームの内容が再生される。
【0297】<52>オーディオストリーム設定値の画
面表示中にテンキーを押すと、テンキー入力した番号の
オーディオストリームに切り替えることができる。する
と、切り替えられたオーディオストリームの内容が再生
される。
【0298】<53>オーディオストリーム設定値の画
面表示中にクリアキーを押すと、オーディオストリーム
の設定値表示を画面から消去することができる。
【0299】[オーディオキー(AUDIO)5audの機
能その2;停止中(ブルーバック画面表示中)の場合] <54>停止中にオーディオキーを押すと、(ディスク
に収録されたオーディオストリーム情報を調べてから)
キャラクタジェネレータを用いて、現在選択されている
タイトルに設定されているオーディオストリームの言語
名(オーディオストリームの種別が言語のとき)をブル
ーバック画面上に所定時間(たとえば3秒)表示する。
この表示中にさらにオーディオキーを押すと、次のオー
ディオストリーム番号が設定される。このオーディオキ
ー操作を繰り返すと、そのタイトルに記録されているオ
ーディオストリーム音声が順次サイクリックに設定・表
示される。
【0300】<55>オーディオストリーム設定値のブ
ルーバック画面表示中に前記セレクトキー/カーソルキ
ー5qを押すと、現在設定されているオーディオストリ
ームの次のオーディオストリームまたは1つ前のオーデ
ィオストリームに切り替わる。
【0301】<56>オーディオストリーム設定値のブ
ルーバック画面表示中にテンキーを押すと、テンキー入
力した番号のオーディオストリームに切り替わる。
【0302】<57>オーディオストリーム設定値のブ
ルーバック画面表示中にクリアキーを押すと、オーディ
オストリームの設定値表示が画面から消去される。
【0303】[サブタイトルキー(SUBTITLE)5sbt
の機能その1;再生中の場合] <58>再生中に押すと、(ディスクに収録された副映
像ストリーム情報を調べてから)キャラクタジェネレー
タを用いて、現再生中の副映像ストリームの言語名(副
映像ストリームの種別が言語の場合)を再生画面上に所
定時間(たとえば3秒)表示する(OSD)。この表示
中にさらにサブタイトルキーを押すと、次のストリーム
番号の副映像が再生されるようになる。このサブタイト
ルキー操作を繰り返すと、そのタイトルに記録されてい
る副映像ストリームが順次サイクリックに再生される。
【0304】<59>副映像ストリーム設定値の画面表
示中に前記セレクトキー/カーソルキー5qを押すこと
により、現在設定されている副映像ストリームの次の副
映像ストリームまたは1つ前の副映像ストリームに切り
替えることができる。すると、切り替えられた副映像ス
トリームの内容が再生される。
【0305】<60>副映像ストリーム設定値の画面表
示中にテンキーを押すと、テンキー入力した番号の副映
像ストリームに切り替えることができる。すると、切り
替えられた副映像ストリームの内容が再生される。
【0306】<61>副映像ストリーム設定値の画面表
示中にクリアキーを押すと、副映像ストリームの設定値
表示を画面から消去することができる。
【0307】[サブタイトルキー(SUBTITLE)5sbt
の機能その2;停止中(ブルーバック画面表示中)の場
合] <62>停止中にサブタイトルキーを押すと、(ディス
クに収録された副映像ストリーム情報を調べてから)キ
ャラクタジェネレータを用いて、現在選択されているタ
イトルに設定されている副映像ストリームの言語名(副
映像ストリームの種別が言語のとき)をブルーバック画
面上に所定時間(たとえば3秒)表示する。この表示中
にさらにサブタイトルキーを押すと、次の副映像ストリ
ーム番号が設定される。このサブタイトルキー操作を繰
り返すと、そのタイトルに記録されている副映像ストリ
ーム音声が順次サイクリックに設定・表示される。
【0308】<63>副映像ストリーム設定値のブルー
バック画面表示中に前記セレクトキー/カーソルキー5
qを押すと、現在設定されている副映像ストリームの次
の副映像ストリームまたは1つ前の副映像ストリームに
切り替わる。
【0309】<64>副映像ストリーム設定値のブルー
バック画面表示中にテンキーを押すと、テンキー入力し
た番号の副映像ストリームに切り替わる。
【0310】<65>副映像ストリーム設定値のブルー
バック画面表示中にクリアキーを押すと、副映像ストリ
ームの設定値表示が画面から消去される。
【0311】[サブタイトルオン・オフキー(SUBTITLE
ON/OFF)5vの機能] <66>副映像(サブタイトル)の表示をオン・オフす
る。
【0312】<67>ビデオ再生中かつ副映像表示中
(副映像表示オン設定状態)にサブタイトルオン・オフ
キーを押すと、副映像ストリーム番号設定値がオフされ
るとともに、その設定値がキャラクタジェネレータで所
定時間(たとえば3秒)表示(OSD)されたあと、副
映像が画面から消去される。
【0313】<68>ビデオ再生中だが副映像が表示さ
れていないとき(副映像表示オフ設定状態)にサブタイ
トルオン・オフキーを押すと、副映像ストリーム番号設
定値がオンされるとともに、その設定値がキャラクタジ
ェネレータで所定時間(たとえば3秒)表示されたあ
と、オンされた設定ストリーム番号の言語の副映像が再
生される(再生中のディスクに副映像が記録されている
場合)。
【0314】<69>ビデオ再生停止中にサブタイトル
オン・オフキーを押したときは、副映像表示のオン・オ
フ設定のみ実行できる。
【0315】<70>副映像表示オフ設定状態におい
て、再生しているオーディオストリームと同一言語コー
ドの副映像ストリームに強制出画コマンドが含まれてい
たときは、このコマンドに対応する副映像を必ず再生し
画面に出画させる。
【0316】[アングルキー(ANGLE)5angの機
能] <71>マルチアングル情報で構成されるアングルブロ
ックを持つタイトルが選択されており、このアングルブ
ロック(アングル区間)が再生されているときに押す
と、現再生中のアングル番号がキャラクタジェネレータ
により所定時間(たとえば5秒)表示される(OS
D)。このアングル番号表示期間中にもう一度アングル
キーを押すと、次のアングル番号のセルの同一時刻地点
がサーチされそこから再生が開始される。
【0317】たとえば、あるバッターのホームランシー
ンがマルチアングルブロックのアングル番号1(センタ
ー側からピッチャーの背中を見るカメラアングル)で再
生されており、そのアングルブロックセルの再生開始時
刻から5秒後にバットがボールにミートし、さらに3秒
後に打球がライトスタンドに突き刺さるとする。このホ
ームランシーンを別のカメラアングルで見たいと思った
ユーザがアングルキーを押してアングル番号2を押す
と、そのアングルブロックセルの再生開始時刻地点がサ
ーチされ、そこからアングル2(たとえば1塁内野スタ
ンド側からグランド全体を見るカメラアングル)でのホ
ームランシーンの再生が再開されるようになる。
【0318】上記アングル番号表示期間中にさらにアン
グルキーを押すと、記録されているアングル番号が順次
サイクリックに切り替わり、選択後のアングルの再生が
再開される。
【0319】<72>キャラクタジェネレータでアング
ル番号が画面表示されているときは、テンキー操作によ
り所望のアングル番号をダイレクトに選択することもで
きる(再生中のアングルブロックに存在しないアングル
番号がテンキー入力されたときは、そのキー入力は無
効)。あるいは、前記セレクトキー/カーソルキー5q
によりアングル番号を昇降させることもできる。
【0320】<73>マルチアングルブロックのセル内
で静止画再生中にアングル切り替えが行われたときも、
同様な再生時点サーチが行われ、サーチされた別アング
ルの静止画が再生される。
【0321】たとえば、ある自動車の静止画がアングル
番号1(正面から見るカメラアングル)で再生されてい
たとする。この自動車を別のカメラアングルで見たいと
思ったユーザがアングルキーを押してアングル番号2を
押すと、アングル番号2のアングルブロックセルの再生
開始時刻地点がサーチされ、そこからアングル2(たと
えば右側面から見るカメラアングル)での静止画が再生
される。
【0322】上記アングル番号表示期間中にさらにアン
グルキーを押すと、記録されているアングル番号が順次
サイクリックに切り替わり、選択後のアングルの静止画
が再生される。
【0323】<74>マルチアングルブロック以外のセ
ル再生中にアングルキー操作をおこなってもアングル設
定(アングル番号切替)は受け付けないようにできる。
アングル設定(アングル番号切替)は再生中のタイトル
にマルチアングルブロックセルが存在する場合に限り受
け付ける。
【0324】<75>選択されたタイトルにマルチアン
グルブロックセルが存在する場合は、停止中であって
も、アングル設定(アングル番号切替)を受け付けるよ
うにできる。
【0325】[早送り(FWD)キー/早戻し(REV)キー
(左向き・右向きの二重三角マーク)5jの機能] <76>動画再生中または静止画再生中に早送りキーま
たは早戻しキー押すと、通常再生時より早く(たとえば
通常再生時の約2倍)早送りまたは早戻し再生が行われ
る。(動画では動きが倍速になり、静止画ではそのコマ
送り的な切替周期が半分に短縮される。)さらに押し続
けると、通常再生時よりさらに早く(たとえば通常再生
時の約8倍)早送りまたは早戻し再生が行われる。(動
画では動きが8倍速になり、静止画ではそのコマ送り的
な表示切替周期が1/8に短縮される。) なお、早送り・早戻しの場合の主映像ビデオの再生表示
において、2倍速ではMPEGのIピクチャ+Pピクチ
ャを再生し、それ以上の多倍速ではIピクチャを再生す
るように構成できる。
【0326】その際、音声再生については、次のように
することができる。すなわち、2倍速再生の場合では、
音声データを通常再生の倍のクロックでデコードして、
2倍速の音声データをデコードする。また多倍速の場合
は、(あるIピクチャから次のIピクチャまで)ジャン
プした先の音声データを、通常再生で部分的に再生する
ことにより、多倍速時の音声デコードを行なう。
【0327】<77>再生キーを押すと、早送り再生ま
たは早戻し再生は解除され、通常速度の再生に戻る。
【0328】<78>上記早送りキーまたは早戻しキー
による早送りまたは早戻し再生は、そのキー操作をした
時点で再生中のプログラムチェーン内でのみ行われる。
そのプログラムチェーンの最後まで早送りされ、あるい
はそのプログラムチェーンの先頭まで早戻しがなされた
後は、そこで一時停止状態となる。
【0329】<79>上記早送りキーまたは早戻しキー
による早送りまたは早戻し再生中は、音声(オーディオ
ストリーム)およびサブタイトル(副映像ストリーム)
の再生は自動的に禁止できる。
【0330】なお、音声については再生ピッチを早送り
速度に対応して変更しながら再生するようにしてもよ
い。動画がたとえばマラソン競技の記録映画であり、サ
ブタイトルが競技スタートからの時間経過の表示に使わ
れているときは、早送りまたは早戻し再生時にサブタイ
トルを再生するようにしてもよい。
【0331】<80>上記早送りキーまたは早戻しキー
による早送りまたは早戻し再生中にセル再生モードがス
チルになった場合は、早送りまたは早戻し動作は解除さ
れ、静止画再生に入る。セル再生モードがスチルになっ
ているときに早送りキー(または早戻しキー)を押すこ
とにより、たとえば1秒あたり約1画面の切り替えレー
トで連続コマ送り(または連続コマ戻し)動作に入るこ
とができる。このとき早送りキー(または早戻しキー)
をさらに押し続けると、たとえば約4画面/秒のレート
で連続コマ送り(または連続コマ戻し)動作に入ること
ができる。さらにもう一度押すと、約1画面/秒のレー
トの連続コマ送り(または連続コマ戻し)動作に戻るよ
うにできる。この連続コマ送り(または連続コマ戻し)
動作中にセル再生モードから外れたら、約2倍速の早送
り(または早戻し)再生が行われるようにできる。
【0332】上記「セル再生モードがスチルになった場
合」が図9のビデオオブジェクトユニット単位のスチル
(VOBUスチル)ならば、上記早送りキー(または早
戻しキー)が押されると、次の(または前の)VOBU
を再生しそのVOBUの再生が終了したらスチルとな
る。ただし、VOBU再生中にさらに上記早送りキー
(または早戻しキー)が押されると、そのVOBUが早
送り(または早戻し)され、その後VOBUスチルとな
って停止する。
【0333】[表示キー(DISPLAY)5uの機能] <81>停止中あるいは再生中においてこのキーを押す
と、そのときの各種キー操作内容に対応した表示が(装
置本体の表示部48および/またはモニタ部6の画面上
で)行われる。
【0334】[テンキー([0]〜[9]&[+10])5tの機
能] <82>通常再生中においては、現再生タイトル内のチ
ャプター番号の指定に使用できる。テンキー入力確定
(前記確定キー操作)と同時に指定された番号のチャプ
ターへのサーチ動作に入る(このサーチは後述するタイ
トル番号キーTによっても可能とすることができる)。
存在しないチャプター番号は受け付けない。
【0335】<83>停止中においては、選択されてい
るタイトル内のチャプター番号の指定に使用できる。テ
ンキー入力確定と同時に指定された番号のチャプターへ
のサーチ動作に入る(このサーチはタイトル番号キーT
によっても可能)。存在しないチャプター番号は受け付
けない。
【0336】<84>マルチアングルブロックを含んだ
タイトルを再生中(アングルセル再生中)であって、か
つアングル番号表示中のときは、テンキー入力されたア
ングル番号がダイレクトに選択される。ただし存在しな
いアングル番号の入力は受け付けない。
【0337】<85>ディスクメニュー表示中におい
て、各ディスクメニュー画面中の項目に番号が付されて
いる場合はテンキー入力した番号に対応した項目が選択
され実行される。ただし存在しない項目番号の入力は受
け付けない。
【0338】<86>セットアップメニューからパレン
タルロックの設定を行なう場合において、暗証番号の入
力にテンキーを使用できる。
【0339】[クリアキー(CLEAR)5crの機能] <87>タイトル番号あるいはチャプター番号のキー入
力の取り消しに使用される。
【0340】<88>パレンタルレベル変更のための暗
証番号入力の取り消しに使用される。
【0341】<89>後述するリピートモードの解除に
使用される。
【0342】<90>後述するメモリ設定画面操作時の
入力番号の取り消しに使用される。
【0343】<91>後述するメモリ再生モードの解除
に使用される。
【0344】<92>後述するランダム再生モードの解
除に使用される。
【0345】<93>タイトル、音声(オーディオスト
リーム)、サブタイトル(副映像ストリーム)、アング
ルそれぞれの番号表示の取り消しに使用される。
【0346】[リピートキー(REPEAT)5kの機能] <94>チャプターまたはタイトルのリピート設定に用
いる(ただし1シーケンシャルプログラムチェーンのタ
イトルのみ)。
【0347】<95>このキーを押す毎に、「チャプタ
ーリピート」→「タイトルリピート」→「リピートオ
フ」→「チャプターリピート」といったように、リピー
トモードが順次サイクリックに切り替えられる。
【0348】<96>後述するA−Bリピート動作中に
リピートキーを押すと、A−Bリピート動作を解除し、
チャプターリピートに移るようにできる。
【0349】<97>早送りキー、早戻しキー、あるい
はスキップキーの操作によりリピート区間を外れると、
リピート動作は解除される。
【0350】<98>リピート区間内にマルチアングル
ブロックがある場合、アングルチェンジは可能とする
(リピートモード内でも前記アングルキーが機能す
る)。
【0351】[A−Bリピートキー(A-B REPEAT)5k
の機能] <99>2点間リピート動作の始点と終点を設定するの
に用いる(ただし1シーケンシャルプログラムチェーン
のタイトルのみ)。
【0352】<100>1回目にこのキーを押すことで
始点(A)が設定され、2回目に押すことで終点(B)
が設定される。終点の設定完了と同時に設定された始点
がサーチされ、以降AーB間が繰り返し再生される。
【0353】<101>A−B間リピートは前記クリア
キー操作で解除できる。
【0354】<102>A−B間リピート動作中にA−
B間以外のタイトルまたはチャプターの再生に変更され
たとき、または前記リピートキーが押されたときに、A
−B間リピートが解除されるようにできる。
【0355】<103>早送りキー、早戻しキー、ある
いはスキップキーの操作によりA−Bリピート区間を外
れると、A−B間リピート動作は解除される。
【0356】<104>リピート終点(B)の設定前に
クリアキー、早送りキー、早戻しキー、あるいはスキッ
プキーを押すことにより、A−B間リピート動作を解除
することができる。
【0357】<105>A−B間リピート再生中に終点
(B)に達する前にタイトルが終了した場合は、A−B
間リピート動作は解除される。
【0358】<106>マルチアングルブロック区間内
では、A−B間リピートの始点(A)の設定を無効とす
ることができる。(マルチアングルブロック区間の先頭
をA−B間リピートの始点とすることはできる。たとえ
ばあるマルチアングルブロックのアングル番号1のカメ
ラアングルシーンを、その案ブルブロック内においてA
−B間リピートさせることはできる。) <107>A−B間リピート再生中にマルチアングルブ
ロックが来た場合は、A−B間リピート動作を解除でき
る。
【0359】<108>A−B間リピートキーにより設
定された始点(A)および終点(B)は、設定直後の対
応する画像データ(グループオブピクチャー)の先頭
(スタートアドレス)を指すようになる。
【0360】[メモリキー(MEMORY)5mの機能] <109>トレイが閉じられていてディスクがセットさ
れている場合にこのキーを押すこと、メモリ設定画面が
表示される(OSD)。メモリ設定画面表示中にこのキ
ーを押した場合は、メモリ設定画面表示前の状態に戻
る。
【0361】<110>メモリ設定方法は、メモリ設定
画面表示中にメモリ再生させたいタイトルおよびチャプ
ターの番号を前記テンキーおよび後述するタイトル番号
(T)キーにより順次入力して行くことにより行なう。
【0362】<111>前記セレクトキー/カーソルキ
ーで表示画面中のカーソルを移動させ、カーソル位置の
メモリ番号で上記メモリ設定入力を行なうと、そのメモ
リ番号以降のメモリ番号で設定されていたタイトル・チ
ャプター番号は、1つづつ後ろのメモリ番号にずれる。
【0363】たとえば、メモリ番号1およびメモリ番号
2で既に「タイトル1・チャプター3」および「タイト
ル2・チャプター1」が設定されており、メモリ番号3
以降は設定無しであったとする。ここでメモリ番号1に
カーソルを合わせ、「タイトル2・チャプター5」を設
定したとすると、それまでメモリ番号1およびメモリ番
号2に設定されていた内容はメモリ番号2およびメモリ
番号3にシフトする。その結果、メモリ番号1、2およ
び3の設定内容は、それぞれ、「タイトル2・チャプタ
ー5」、「タイトル1・チャプター3」および「タイト
ル2・チャプター1」となる。
【0364】<112>前記セレクトキー/カーソルキ
ーで表示画面中のカーソルを移動させ、カーソル位置の
メモリ番号で前記クリアキー操作を行なうと、そのメモ
リ番号で設定されていた内容はクリアされ、そのメモリ
番号以降のメモリ番号で設定されていた内容が1つ前の
メモリ番号に繰り上がる。
【0365】たとえば、メモリ番号1、メモリ番号2お
よびメモリ番号3に、それぞれ、「タイトル2・チャプ
ター5」、「タイトル1・チャプター3」および「タイ
トル2・チャプター1」が設定されており、メモリ番号
4以降は設定無しであったとする。ここでメモリ番号2
にカーソルを合わせ、クリアキー操作を行なうと、それ
までメモリ番号2に設定されていた内容「タイトル1・
チャプター3」がクリアされ、それまでメモリ番号3に
設定されていた内容がメモリ番号2にシフトし、それま
でメモリ番号4に設定されていた内容(無設定)がメモ
リ番号3にシフトする。その結果、メモリ番号1、2お
よび3の設定内容は、それぞれ、「タイトル2・チャプ
ター5」、「タイトル2・チャプター1」および「無設
定」となる。
【0366】なお、メモリ設定の数(メモリ番号の上
限)に制限を付ける必然性は必ずしも無いが、実際のソ
フトウエアにおける必要性および装置側の物理的なメモ
リ容量の問題から、メモリ設定の最大数は、たとえば3
0程度に選ばれる。(1枚のディスクに99タイトル記
録されているとしても、一般ユーザの立場からいえば、
メモリ設定の最大数は必ずしも99必要とするわけでは
ない。一方業務用の装置では99のタイトルそれぞれの
中の複数チャプターにメモリ設定する要求が出る可能性
があり、その場合はメモリ設定の最大数を99以上にし
てもよい。) <113>メモリ設定画面表示中に前記再生キーを押す
と、メモリ設定登録した順番でメモリ再生が開始され
る。
【0367】たとえば、メモリ番号1、メモリ番号2お
よびメモリ番号3に、それぞれ、「タイトル2・チャプ
ター5」、「タイトル1・チャプター3」および「タイ
トル2・チャプター1」が設定されており、メモリ番号
4以降は無設定であり、その状態でメモリ設定画面表示
中に再生キーが押されると、メモリ再生は次のように行
われる。すなわち、最初に「タイトル2・チャプター
5」が再生され、次に「タイトル1・チャプター3」が
再生され、最後に「タイトル2・チャプター1」が再生
される。「タイトル2・チャプター1」の再生が終了す
ると、再生は停止する。
【0368】<114>メモリ再生中に前記クリアキー
を押すことによりメモリ再生モードを解除してそのまま
通常再生に移行させることができる。
【0369】<115>メモリ設定画面で設定した内容
は以下の方法によりクリアすることができる。
【0370】(イ)メモリ設定画面表示中に、設定され
ているタイトル番号・チャプター番号の全てをクリアキ
ーにより消去する。
【0371】(ロ)トレイを開けてディスクを装置外に
排出した場合。(ただし、業務用装置では、装置内部に
不揮発性内部メモリを設け、ディスクを排出しても、メ
モリ設定を、そのディスクを特定するコードとともに保
存しておくようにしてもよい。) [ランダムキー(RANDOM)5rmの機能] <116>選択されているタイトルが1シーケンシャル
プログラムチェーンである場合、そのタイトル内でのチ
ャプターのランダム再生を行なう。
【0372】<117>再生中にこのキーを押すと、現
在再生しているチャプターの次のチャプターからランダ
ム再生に入る。(たとえばチャプター1〜9を含むタイ
トルのチャプター2を再生中にランダムキーが押される
と、チャプター3の再生に入るときにランダム再生とな
り、たとえばチャプター5、3、7、1、9のようにラ
ンダムに各チャプターが再生される。
【0373】<118>停止中にこのキーを押すと、次
に前記再生キーを押してディスク再生を始めたときから
ランダム再生に入る。
【0374】<119>選択されているタイトル内の全
てのチャプターのランダム再生が終了した後は、再生停
止となる。このランダム再生中において、通常は同じチ
ャプター番号の重複再生は行わず、あくまで再生順序を
ランダム化するだけとする。しかし、重複再生を含むラ
ンダム再生を可能としてもよいし、電源がオフされある
いは停止キーが押されない限りランダム再生を無限ルー
プで繰り返すようにしてもよい。
【0375】<120>ランダム再生中に前記クリアキ
ーを押すことによりメモリ再生モードを解除してそのま
ま通常再生に移行させることができる。
【0376】<121>ランダム再生中にランダムキー
を押すとランダム再生モードが解除される。
【0377】[スローキー(SLOW)5swの機能] <122>再生中にスローキーを押すと、正方向にたと
えば1/2スピードのスロー再生となり、同時にキャラ
クタジェネレータを用いて再生中のビデオ映像上に「1
/2」またはこれに対応する数字・記号等を表示する。
【0378】<123>続いてこのキーを押すと、正方
向にたとえば1/8スピードのスロー再生となる。さら
に押すと、1/16→1/8→1/2→1/8→1/1
6…のように周期的にスロー再生速度が切り換えられ、
再生中のビデオ映像上のスロー表示も対応して変化す
る。
【0379】<124>再生動作が一時停止中(前記一
時停止キー操作による)にスローキーが押されると、た
とえば1/16スロースピード再生となる。その後のス
ローキーの効き方は上記と同じ。
【0380】<125>スロー再生中に前記再生キーを
押すと、通常再生に移る。
【0381】<126>スロー再生中にタイトル変更が
行われたときは、スロー再生モードは解除され、通常再
生に移る。
【0382】<127>セル再生モードでスチル再生中
はスローキー操作は無効とする。
【0383】<128>スロー再生中は、通常は音声を
再生しないが、再生速度に応じてオーディオデータのピ
ッチを変更して再生してもよい。
【0384】[ラストプレイキー(LAST PLAY)5tp
の機能] <129>ディスク再生中に前記停止キーまたは電源キ
ーのオフにより(停電を含む)再生が中断されたあとこ
のラストプレイキーを押すと、中断した位置または中断
位置より少し前の位置から再生を開始する。
【0385】<130>停止後ディスクトレイをオープ
ンした場合は再生中断位置のメモリをクリアしてラスト
プレイキーを無効にできる。再生中断位置のメモリをク
リアせず装置内のメモリに保存しておけば、ディスクを
トレイから出し入れした後でも、ラストプレイキーを押
すことにより中断した位置または中断位置より少し前の
位置から再生が再開されるようにできる。
【0386】<131>そのディスクにファーストプレ
イプログラムチェーン(オートスタート)が存在する場
合において、電源オフにより再生が中断されたときは、
このラストプレイキーは無効とする。(つまり、ファー
ストプレイプログラムチェーンから再生が始まる。
【0387】<132>ランダムプログラムチェーンの
再生中に再生中断した場合は、ランダム再生のループ回
数を装置内部で記憶してあれば、ラストプレイキーを押
すことにより中断した位置または中断位置より少し前の
位置から再生が再開されるようにできる。
【0388】[セットアップキー(SETUP)5yの機
能] <133>装置の各種設定(画面サイズ/アスペクト比
の設定、アングルマークの設定、パレンタルロックの設
定、所望の音声言語種類の設定、所望の字幕言語種類の
設定、所望のメニュー言語種類の設定、オートアングル
モードの設定など)を行なうためのセットアップメニュ
ーを呼び出すキーで、再生停止中のみ有効とする。
【0389】<134>セットアップメニュー表示中に
このセットアップキーを押すと、セットアップメニュー
の表示がオフされ、再生停止状態(ブルーバック画面)
となる。
【0390】[タイトル番号キー(T)5ttの機能] <135>サーチ動作あるいはメモリ再生動作を行なう
ためのタイトル番号・チャプター番号の指定時におい
て、このキーを押す前にテンキー入力された数字がタイ
トル番号として設定され、このキーを押した後にテンキ
ー入力された数字がチャプター番号として設定される。
【0391】<136>前記ランダムキーを押す前にこ
のタイトル番号キーを押すと、チャプターのランダム再
生ではなくタイトルのランダム再生となる。たとえばト
レイにセットされたディスクにタイトル1、2、3、
4、5が記録されており、タイトル番号キーをおしてか
らランダムキーを押すと(停止中ならさらに再生キーを
押すと)、たとえばタイトル2、5、1、4、3の順で
タイトル単位のランダム再生が開始される。
【0392】[リモートコントローラ切替キー5xの機
能] <137>図28のリモートコントローラ5を図26の
DVDビデオレコーダ以外の機器(たとえばAVテレビ
ジョンやVCR)の操作用に切り替える場合に用いられ
る。あるいは、1台のDVDビデオプレーヤと1台のD
VDビデオレコーダが同時に設置されている場合におい
て、1つのリモートコントローラ5でもってDVDビデ
オプレーヤおよびDVDビデオレコーダを個別に操作す
る場合に、その操作切替のためにリモートコントローラ
切替キー5x用いることができる。
【0393】以上説明したキーの機能はDVDビデオプ
レーヤ(再生専用機)と共通の機能であるが、DVDビ
デオレコーダ用のリモートコントローラ5は、さらに以
下の機能を持つキーを備えている。
【0394】[録画モードキー5rmdの機能] <138>録画停止中、または録画ポーズ中にこのキー
が押されると、1度押される度に、MPEG2/8Mb
ps→MPEG2/6Mbps→MPEG2/4Mbp
s→MPEG2/2Mbps→MPEG1/2Mbps
→MPEG1/1Mbps→自動画質モード(図50の
ST226参照)→MPEG2/8Mbps→………、
のように、録画モードがサイクリックに切り替わる。
【0395】NTSCの放送スタジオ並のクォリテイが
希望なら、録画時間は短くなるが、MPEG2/8Mb
psを選択する。もう少し録画時間を延ばしてS−VH
Sビデオの標準モード以上の画質を得たいときは、MP
EG2/6MbpsまたはMPEG2/4Mbpsを選
択する。さらに録画時間を延ばしてS−VHSビデオの
3倍モード以上の画質を得たいときは、MPEG2/2
Mbpsを選択する。通常VHS(またはビデオCD)
程度の画質で良いならば、MPEG1/2Mbpsまた
はMPEG1/1Mbpsを選択すれば、さらに録画時
間を延ばすことができる。
【0396】[録画キー5recの機能] <139>図27の本体にセットされたDVD−RWデ
ィスク(またはDVD−Rディスク)10に空き容量が
あり、かつ録画のための初期設定(MPEG2/MPE
G1の区別、記録の平均ビットレートの設定等)が済ん
でいるときに押されると、録画を開始する。
【0397】なお、ユーザがこの初期設定を行わないで
録画キーを押したときは、この初期設定としてデフォル
ト設定が自動的に採用され、録画が開始される。
【0398】[表示モードキー5dmの機能] <140>録画可能なDVD−RWディスク(またはD
VD−Rディスク)10が図27の本体200にセット
された状態でこのキーが押されると、1度押される度
に、以下の内容でOSD表示(または装置本体の表示部
48)が切り替わる: (1)録画ソース(TVチャネル番号またはAV入力の
番号)+現在の日時; (2)現在のタイトルセット番号、録画済時間、記録可
能な残り時間+その時の平均記録レート; (3)表示オフ なお、上記(1)と(2)は、図58に例示するよう
に、同時に表示されても良い。
【0399】[OSDキー5osdの機能] <141>図26のMPU30がOSD表示するための
文字(または画像)データを出力しているときにこのキ
ーを押すと、ユーザが希望しないOSD表示(たとえば
図58のスクリーン上側の警告文)がモニタスクリーン
から消去される。もう一度このキーを押すと、MPU3
0が出力しているOSDデータがモニタスクリーンに表
示される。
【0400】[タイマキー5tmeの機能] <142>このキーが押されると、図26のMPU30
は、タイマ予約のメニュー(録画希望チャネル、録画予
約日時、録画モード、平均記録レート等を予約番組毎に
指定する表を含む)を、図示しないモニタのスクリーン
に出力させる(OSD)。このメニュー中での番組予約
設定は、カーソルキー5q、テンキー5t、エンターキ
ー5s等を利用して、行なうことができる。
【0401】<143>タイマ予約の操作がなされたあ
と、録画可能なDVD−RWディスク(またはDVD−
Rディスク)10が図27の本体200にセットされた
状態でこのタイマキー5tmeと録画キー5recとが
同時に押されると、図26のDVDビデオレコーダは、
予約録画モード(タイマ録画スタンバイ状態)に入る。
【0402】なお、タイマ予約の具体例については、図
49を参照して後述する。
【0403】図29は、図26のDVDビデオレコーダ
において、記録バイト数をカウントすることでディスク
10に記録した情報の記録バイト数を検出する、記録容
量検出回路の一例(転送クロックなしの場合)を示すブ
ロック図である。また、図30は、図29のカウンタ3
1が記録バイトをカウントするタイミングを説明するタ
イミング図である。
【0404】図26のエンコーダ部50内のフォーマッ
タ56でフォーマットされたDVD記録データは、図9
に示すように、1列に並んだ複数のデータパック(1パ
ックは2048バイト)86〜91で構成されている。
【0405】図29のMPU30がMPUバスを介して
上記DVD記録データの記録を指示すると、データプロ
セサ部36は、エンコーダ部50に上記データパックの
データPDの転送を要求するリクエスト信号RSを送る
(図30の上側)。このリクエスト信号RSを受けたエ
ンコーダ部50(フォーマッタ56)は、このリクエス
トを受けたことを確認するアクノリッジ信号ASをデー
タプロセサ部36へ出力する(図30の下側)。このア
クノリッジ信号ASの出力と同時に、エンコーダ部50
(フォーマッタ56)は、1バイト分のデータPDをデ
ータプロセサ部36へ転送する。つまり、エンコーダ部
50(フォーマッタ56)は、データプロセサ部36へ
1バイト転送する毎に1パルスのアクノリッジ信号AS
を出力する。
【0406】このアクノリッジ信号ASはカウンタ31
に入力される。カウンタ31は信号ASの立ち上がりエ
ッジ(図30のトリガポイントta)で1カウントアッ
プし、カウントアップ後の内容を保持する。カウンタ3
1の内容は、MPUバスを介してMPU30に返送され
る。
【0407】MPU30は、カウンタ31の内容(カウ
ント値)によって、エンコーダ部50(フォーマッタ5
6)からデータプロセサ部36へ転送されたバイトの数
(つまり図26のディスク10に記録されたバイト数)
を、検知する。データプロセサ部36へ転送されたデー
タ数(バイト数)が、ディスク10に記録されたデータ
容量となる。また、ディスク10の空き容量(図17の
VMGI_MAT中のFREE_SPACEに書き込ま
れた容量)から上記記録データ容量(カウント値バイ
ト)を差し引けば、ディスク10の残り容量(あと何バ
イト記録できるかを示す)が判る。さらに、この残り容
量を平均記録ビットレートで割れば、ディスク10の残
り時間(あとどれくらいの時間記録できるかの予測値を
示す)が判る。
【0408】図31は、図26のDVDビデオレコーダ
において、記録バイト数をカウントすることで図1のデ
ィスクに記録した情報の記録バイト数を検出する、記録
容量検出回路の他例(転送クロックありの場合)を示す
ブロック図である。また、図32は、図31のカウンタ
が記録バイトをカウントするタイミングを説明するタイ
ミング図である。
【0409】図31は、エンコーダ部50からデータプ
ロセサ部36へパックデータPDが転送される毎に転送
クロック信号CKがエンコーダ部50から出力される例
である。
【0410】すなわち、MPU30からの指示にしたが
ってデータプロセサ部36がエンコーダ部50にリクエ
スト信号(図32の上側)を送ると、エンコーダ部50
はデータプロセサ部36にアクノリッジ信号AS(図3
2中側)を返送する。このアクノリッジ信号ASは、1
バイト転送毎に発生するのではなく、転送予定のバイト
数分の転送期間中、アクティブとなるゲート信号であ
る。エンコーダ部50から出力された転送クロック信号
CKは、バイト転送の同期信号として、データプロセサ
部36に送られる。
【0411】上記アクノリッジ信号ASは、ゲート信号
としてORゲート33の第1入力に与えられる。このO
Rゲート33の第2入力には、上記転送クロック信号C
Kが与えられる。すると、ORゲート33は、アクノリ
ッジ信号ASがアクティブ(ロジカル”0”)な期間
中、転送クロック信号CKの立ち上がりエッジ毎(図3
2の複数トリガポイントtb)に1カウントアップし、
カウントアップ後の内容を保持する。カウンタ31の内
容は、MPUバスを介してMPU30に返送される。
【0412】MPU30は、カウンタ31の内容(カウ
ント値)によって、エンコーダ部50からデータプロセ
サ部36へ転送されたバイトの数(記録バイト数)を検
知する。カウンタ31の内容(カウント値)がディスク
10に記録されたデータ容量となる。また、ディスク1
0の空き容量から(カウント値バイト)を差し引けば、
ディスク10の残り容量が判る。さらに、この残り容量
を平均記録ビットレートで割れば、ディスク10の残り
時間が判る。
【0413】図33は、汎用パーソナルコンピュータを
用いて図26のDVDビデオレコーダの記録再生機能を
実現する場合を説明するブロック図である。図33のパ
ーソナルコンピュータ1000は、専用ハードウエアで
構成してもよいが、一般的な構成の汎用パーソナルコン
ピュータで構成することもできる。
【0414】すなわち、パーソナルコンピュータ100
0の内部バス1002には、メインCPU1004、基
本入出力システムROM(BIOS・ROM)100
8、メインメモリ1010、ビデオメモリ1012、フ
ロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)10
22、キーボードI/Oデバイス1024、マウスI/
Oデバイス1026、通信I/Oデバイス1028など
が接続されている。メインCPU1004には、専用の
高速バスを介してキャッシュメモリ1006が直結され
ている。
【0415】パーソナルコンピュータ1000の内部バ
ス1002には複数の汎用バススロット(図示せず)が
設けられている。これらのスロットに、スカジインター
フェイス(SCSIボード)1014、DVD処理ボー
ド1030、ビデオI/Oデバイス(ビデオカード)1
032、オーディオI/Oデバイス(オーディオカー
ド)1034などがインサートされている。
【0416】SCSIタイプのボード1014にはSC
SIハードディスクドライブ(HDD)1018および
SCSIタイプのDVD−ROM/DVD−RAMコン
パチブルドライブ1020が接続される(ドライブ10
20はさらにCDとコンパチブルでもよい)。
【0417】ビデオカード1032には高解像度のビッ
トマップディスプレイ(アナログRGBタイプ)6が接
続され、オーディオカード1034には2チャネルステ
レオペアのスピーカ8が接続される(カード1034が
パワーアンプを内蔵していないときは、スピーカ8にパ
ワーアンプを内蔵させるか、カード1034とスピーカ
8との間に図示しないステレオアンプを挿入することに
なる)。
【0418】図33のDVD処理ボード1030は、図
26のデバイス38、50および60に相当するハード
ウエアが組み込まれている。図26のディスクドライブ
32は図33のDVDROM/RAMドライブ1020
に対応する。
【0419】図33のメモリ1010または1012の
記憶エリアの一部を、必要に応じて、図26の一時記憶
部34、バッファメモリ57、あるいはセパレータのメ
モリ63として利用することは可能である。
【0420】さらに、図33のハードディスク1018
の一部を、図26の一時記憶部34として利用すること
も可能である。もしハードディスク1018が数ギガバ
イト(たとえば3〜5GB)の大容量ディスクの場合
は、このディスク中の所定エリア(2.6GB分)をパ
ーティショニングし、それを仮想的なDVDーRAM
(またはDVD−RWあるいはDVD−R)ディスク1
0として取り扱うこともできる。
【0421】図27のDVDビデオレコーダ本体200
の操作キーの機能は、図33のキーボードI/Oデバイ
ス1024に接続される図示しないキーボートに割り当
てることができる。また、図28のリモートコントロー
ラ5の各種キー(ボタン、カーソル)の機能は、図33
のキーボードI/Oデバイス1024に接続される図示
しないキーボート、またはマウスI/Oデバイス102
6に接続される図示しないマウス、あるいは通信I/O
デバイス1028に接続される図示しない外部コントロ
ーラに割り当てることができる。
【0422】図26のDVDビデオレコーダにおける代
表的なデータ処理には、録画(動画の可変ビットレート
記録と音声あるいは副映像の固定ビットレート記録を含
む)処理と、再生(読取)処理と、特殊処理がある。
【0423】上記録画処理としては、通常録画(図3
4、図53)と、タイマ予約録画(図49〜図52)が
ある。
【0424】上記再生処理は、大部分はDVDビデオプ
レーヤの処理(図28のリモートコントローラ5のキー
操作に対応した処理)と同じであるが、この発明はDV
Dビデオレコーダに関するものなので、この発明に特有
の再生処理もある。それは、一度再生したことのある録
画プログラム(ビデオタイトルセットVTS)に対する
再生済フラグ(リードフラグ)の設定処理と、消したく
ない(永久保存したい)録画プログラム(VTS)に対
するアーカイブフラグの設定処理である(図55〜図5
7)。
【0425】さらに、上記特殊処理としては、録画用デ
ィスクの残り容量監視処理(図36)と、残り容量が少
ない場合の表示処理(図37、図38)と、録画済ディ
スク中の特定プログラムを選択的に消去してディスクの
空き容量を増やすディスク整理処理(図39〜図41)
と、録画途中でディスクを使い切ってしまった場合に録
画用ディスクを交換するディスク交換処理(図45〜図
48)と、録画用の平均記録レートを設定する処理(図
42)と、動画記録モード(MPEG2かMPEG1
か)を選択するMPEG切り替え処理(図43)と、録
画中にディスクの残り容量が足りなくなってきたときに
残り容量を増やすダミー挿入中止処理(図44)と、通
常録画(図53)終了後に再生済フラグおよびアーカイ
ブフラグを初期化する処理(図54)がある。
【0426】以下、上記録画処理、再生処理、および特
殊処理について、図34〜図57のフローチャートおよ
び図58〜図62のモニタ表示例を参照しながら、説明
を行なう。
【0427】図34は、図26のDVDビデオレコーダ
の録画動作の一例を説明するフローチャートである。
【0428】まず、リモートコントローラ5あるいはタ
イマ予約のプログラムから録画命令を受けると、図26
のMPU30は、ディスクドライブ36から、そこにセ
ットされているDVDーRAM(またはDVDーR)デ
ィスク10の管理データ(図17のVMGI_MAT)
を読み込む(ステップST10)。
【0429】読み込んだ管理データ中の空き容量情報
(FREE_SPACE)から、セットされたディスク
10に空き容量があるかどうか判定される(ステップS
T12)。
【0430】空き容量情報(FREE_SPACE)の
中身がゼロまたは実質ゼロ(録画を開始しても数秒でデ
ィスクが満杯になってしまう状態)のときは(ステップ
ST12ノー)、図示しないモニタTVスクリーンに、
「録画スペースがありません」といった内容のOSD表
示を出力する(ステップST14)。このとき、図27
に示すような装置本体200の表示部48の一部に、
「録画スペースがありません」と同じ意味の「NO R
EC SPACE」という表示を出しても良い。
【0431】空き容量があるとき、たとえばFREE_
SPACEが平均4MbpsのMPEG2記録でおよそ
5分の録画時間に相当する150Mバイト以上を示すと
きは、次の処理に移る。この場合は(ステップST12
イエス)、セットされているディスク10への書込アド
レス(空きスペースの先頭位置)を決定し、MPU30
のRAM内に設けられたレジスタ「FreeAr」に、
ディスク10の管理データから読み取った空き容量情報
(FREE_SPACE)に相当する空き容量値を書き
込む(ステップST16)。
【0432】ここで、レジスタ「FreeAr」に書き
込まれる「空き容量値」は、図2の論理セクタ1個分ま
たは図9のパック1個分のサイズである2048バイト
を、録画の1単位として表したものである。
【0433】なお、ディスク10が通常のファイル形式
のデータを記録するように構成され、記録内容の管理に
ファイルアロケーションテーブル(FAT)を採用し、
上述したような空き容量情報を持たない場合は、FAT
から未使用クラスタ数(未使用ブロック数)を読み出
し、これに1クラスタ(1ブロック)のバイト数を掛け
て、そのディスクの空き容量を算出するようにしても良
い。
【0434】次に、セットされたディスク10の管理領
域に書込を行なう(ステップST18)。たとえば、ビ
デオマネージャ情報VMGIにこれから録画するプログ
ラムに対応するビデオタイトルセットVTSを登録し、
このVTSに関するファイルを作成する。
【0435】具体的にいえば、ステップST18におい
て、そのディスク10にとって初めての録画であれば、
図3のVTS#1が登録され、その関連ファイル(図7
のVTSディレクトリ中の各ファイル参照)が作成され
る。そのディスク10にVTS#1が既に記録されてお
り、そのディスク10に空き容量が残っているなら、V
TS#2の登録およびその関連ファイルの作成が、ステ
ップST18においてなされる。
【0436】次に、録画用初期設定がなされる(ステッ
プST20)。この初期設定において、図26の各エン
コーダ(53〜55)の初期化(Vエンコーダ53の平
均転送レートすなわち平均記録レートの設定等)、シス
テムタイムカウンタSTCのリセット、ディスクドライ
ブ32への書込開始アドレスの設定、フォーマッタ56
の初期化(ダミーパックの挿入設定、セル区切り時間設
定等)、その他(図29または図31のカウンタのリセ
ット等)がなされる。
【0437】録画用初期設定(ST20)が済むと、録
画開始の設定が行われる(ステップST22)。これに
より、MPU30からエンコーダ部50内の各エンコー
ダ(53〜55)に録画開始命令が送られ、ディスクド
ライブ32にセットされたディスク10の空き領域への
録画が開始される。
【0438】その後、録画終了入力があると(ユーザが
録画終了を指示するかタイマ予約のプログラムが録画終
了命令を出すと)(ステップST24イエス)、録画終
了処理(ステップST34)を実行して、図34の録画
処理は終了する。
【0439】ここで、ステップST34の録画終了処理
には、図26の各エンコーダ(53〜55)の初期化
(記録レートをデフォルト設定値に戻す等)、フォーマ
ッタ56の初期化(各種設定をデフォルト状態に戻す
等)、ビデオマネージャ情報に関する書込(図17のF
REE_SPACEの内容更新等)、ビデオタイトルセ
ット情報に関する書込(図21のPGCIの内容更新
等)が含まれる。
【0440】録画終了入力がなく(ステップST24ノ
ー)録画継続中であれば、録画中のディスク10の残り
容量算出処理(図36参照)が、録画動作と並行して実
行される(ステップST26)。
【0441】ステップST26の処理でディスク10の
残り容量が所定値を切ったときは(ステップST28イ
エス;図36の最小容量フラグに”1”が立つ)、残り
容量が少なくなった場合の処理(図37参照)に入る
(ステップST30)。
【0442】ステップST30の処理の結果、録画中の
ディスク10にそれ以上の録画可能な容量がない状態と
なったときは(ステップST32イエス;図37のステ
ップST422Bで残り時間がゼロ)、前述したステッ
プST34の録画終了処理に入る。
【0443】ステップST30の処理の結果、録画中の
ディスク10にまだ録画可能な容量が残っているときは
(ステップST32ノー)、録画終了入力があるか(ス
テップST24イエス)残り容量がなくなるまで(ステ
ップST28イエス;ステップST32イエス)、ステ
ップST24〜ST32のループが反復実行される。
【0444】図35は、図34の録画動作中に実行され
る種々な処理の処理手順を説明する図である。
【0445】最初の割り込みは、1パック転送が終了し
たというデータプロセサ36への割り込みにより発生す
るようになっている。
【0446】この割り込みに入ると、まず割り込み要因
がチェックされる。割り込み要因が録画パック数のカウ
ントアップ(録画パックのインクリメント;RECpa
ck++)であれば、図29または図31のカウンタ3
1のカウントアップ処理が実行される。
【0447】図36は、記録対象のディスクに残された
記録可能な残り容量を監視する処理を説明するフローチ
ャートである。この処理は、図34のステップST28
(または図35のステップST42)に対応する。
【0448】まず、図34のステップST16で設定し
たレジスタFreeArの内容更新が行われる。
【0449】すなわち、現在の録画が開始される前にレ
ジスタFreeArに設定された空き容量から、録画パ
ック数を差し引く。この「空き容量ー録画パック数」
は、その時点で録画中のディスク10に残っている空き
容量となる。この残り空き容量を、残り容量として、レ
ジスタFreeArに再設定する。すると、レジスタF
reeArの内容は、録画の進行に伴い単調減少する残
り容量を示す情報となる。
【0450】なお、上記録画パック数は、ハードウエア
による処理で行なう場合は、図29または図31のカウ
ンタ31でカウントされた録画バイトの累積数を1パッ
クサイズの2048バイトで割ることで得られる。すな
わち、「録画パック数=録画バイト累積数÷2048バ
イト」である。
【0451】また、ソフトウエアによる処理で行なう場
合は、図35に示すように1パック毎の割り込み処理で
得られたRECpackが、録画パックとなる。
【0452】上記レジスタFreeArの内容(残り容
量)が所定値以上あれば(ステップST422Aノー)
最小容量フラグが”0”にセットされ(ステップST4
24A)、この残り容量が所定値を切れば(ステップS
T422Aイエス)最小容量フラグが”1”にセットさ
れる(ステップST426A)。
【0453】上記ステップST422Aの「所定値」は
常に一定値に固定する必要はないが、図36の例では、
平均ビットレート4MbpsでMPEG2録画する場合
およそ5分に相当する150Mバイトを、この所定値と
して採用している。
【0454】つまり、平均ビットレート4MbpsでM
PEG2録画を継続する場合において、最小容量フラグ
が0の場合はあと5分以上の録画が可能であろうと予想
され、最小容量フラグが1になると5分以内に録画中の
ディスク10を使いきってしまうであろうことが予想さ
れる。(MPEG2の録画は可変ビットレート記録であ
るため、平均ビットレートから算出した残り録画可能時
間には誤差が生じる。すなわち、図36のステップST
420Aによる残り容量は正確であっても、残り録画可
能時間はその後の録画内容により変動するので、録画可
能時間があと5分であるかどうかの予測は、それほど正
確ではない。この5分はあくまで目安である。) 図37は、図36の残り容量監視処理の結果(最小容量
フラグの内容)に応じて実行される、残り容量少の処理
の一例を説明するフローチャートである。また、図58
は、録画中のディスクの残りが少なくなってきたときの
警告表示、平均記録レートおよびそのレートでの残り録
画可能時間その他の、モニタTVスクリーンにおける表
示例を示す。
【0455】図36の最小容量フラグが”0”の場合は
(ステップST420Bイエス)、録画中のディスク1
0にまだ残り容量があるので、図37の処理は終了し、
次の処理へ移行する。
【0456】この最小容量フラグが”1”の場合は(ス
テップST420Bノー)、録画中のディスク10がそ
ろそろ満杯になると判定される。この場合、その時点で
前記レジスタFreeArに書き込まれている空き容量
(2048バイトを録画の1単位としたもの)×204
8バイトを、その時の平均ビットレート(4Mbpsを
バイト換算した512kバイト/秒)で割ったものが、
予想される「残り時間」となる(ステップST422
B)。
【0457】図26のMPU30は、ステップST42
2Bで算出された「残り時間」と、図34のステップS
T20で設定された平均転送レート(記録ビットレー
ト)とを用いて、「4Mbpsで残り時間はおよそ5分
です」あるいは、4Mbpsが標準画質に相当するもの
として、「標準画質モードで残り時間はおよそ5分で
す」といった内容を、モニタTVにOSD表示させる。
その際、録画中のTVチャネル番号や録画日時を同時に
OSD表示しても良い。さらに、ステップST424B
のOSD表示と同時に、録画を継続するにはどうすれば
良いかをユーザに知らせる警告文(図58のモニタスク
リーン上部参照)を、OSD表示しても良い。
【0458】上記警告文その他のOSD表示内容は、図
26のマイクロコンピュータブロック30内のROMに
予め書き込んでおくことができる。
【0459】なお、所定時間毎に書き込んだ記録パック
数をAとし、このAの書き込み直前において所定時間毎
に書き込んだ前回の記録パック数をBとすると、可変ビ
ットレートのMPEG記録では時々刻々と変化し得る記
録レートの瞬時値を、[AーB]の絶対値(単位はパッ
ク;1パックは2048バイト=16384ビット)か
ら求めることができる。具体的には、上記所定時間をT
(秒)とすると、[AーB]の絶対値×16384÷T
(秒)により、瞬間の記録レート(bps)を算出でき
る。この瞬間記録レートを平均記録レートの代わりに利
用して、前記「残り時間」を算出してもよい。この場
合、録画中の絵柄の変化によって、残り時間は必ずしも
録画の進行に伴い単調減少とはならない。しかしこの瞬
間記録レートを用いても残り時間を算出してユーザ等に
通知することは可能である。
【0460】図38は、図36の残り容量監視処理の結
果(最小容量フラグの内容)に応じて実行される、残り
容量少の処理の他例を説明するフローチャートである。
【0461】図36の最小容量フラグが”1”の場合は
(ステップST420Cノー)、録画中のディスク10
がそろそろ満杯になると判定される。この場合、図26
のMPU30は、図27の装置本体200の表示部48
に設けられたディスク交換インジケータ「DISK T
O BE CHANGED」をオンさせる(バックライ
トで照明し連続点灯するか点滅させる)(ステップST
422C)。これと同時に、MPU30は、ユーザにデ
ィスク交換を促す警告文(図58のモニタスクリーン上
部参照)をOSD表示させる(ステップST426
C)。
【0462】上記最小容量フラグが”0”の場合は(ス
テップST420Cイエス)、録画中のディスク10は
まだまだ録画可能と判定される。この場合、図26のM
PU30は、図27の装置本体200の表示部48に設
けられたディスク交換インジケータ「DISK TO
BE CHANGED」をオフさせる(ステップST4
24C)。
【0463】上記ステップST426CまたはST42
2Cの処理実行後、図38の処理は終了し、次の処理へ
移行する。
【0464】図39は、図34のディスク残り少の処理
のうち、記録対象のディスクから再生済みデータ(過去
に最後まで再生されたことのあるデータ)を削除するデ
ィスク整理処理(MPU側の処理)を説明するフローチ
ャートである。また、図61は、ディスク整理中(デー
タ削除中)にモニタに表示されるダイアログボックスの
一例を示す。
【0465】図36の最小容量フラグが”0”の場合は
(ステップST420Dイエス)、録画中のディスク1
0にまだ残り容量があるので、図39の処理は終了し、
次の処理へ移行する。
【0466】この最小容量フラグが”1”の場合は(ス
テップST420Dノー)、録画中のディスク10がそ
ろそろ満杯になると判定される。この場合、MPU30
は、図61に示すようなダイアログボックス(一種のセ
ットアップメニュー)を、図58のモニタスクリーンに
ポップアップさせる。
【0467】図61の左上ダイアログボックスを見たユ
ーザが、図28のリモートコントローラ5のエンドキー
5endをオンすると、図39の処理は終了し、次の処
理へ移行する(この処理は図39のフローチャートでは
図示されていない)。
【0468】図61の左上ダイアログボックスを見たユ
ーザが、図28のリモートコントローラ5のエンターキ
ー5sをオンすると、ディスク整理モードに入り、「デ
ィスク整理を行います」等のOSD表示がなされる(ス
テップST421D)。
【0469】そのあと、図26のディスクドライブ32
へディスク整理指令が出され(ステップST422
D)、ディスクドライブ32側の処理が終了するまで、
図61の右上に例示するような内容のOSD表示がなさ
れる(ステップST423D)。
【0470】ディスクドライブ32側の処理(ディスク
整理モード1)は、たとえば図40のようになってい
る。
【0471】まず、ディスクドライブ32にセットされ
ているディスク10から、そこに記録された各ファイル
(図7のビデオタイトルセットファイル)のディレクト
リレコード(図8)または各ビデオタイトルセットの管
理テーブル(図19のVTSI_MAT)が読み込まれ
る(図40のステップST4220D)。
【0472】次に、読み込まれたディレクトリレコード
に再生済みを示すリードフラグ”1”があるかどうか
(または読み込まれたビデオタイトルセット情報管理テ
ーブルVTSI_MATに再生済みを示すPLAY_E
ND Flag”1”があるかどうか)が、チェックさ
れる(ステップST4221D)。
【0473】リードフラグ”1”または再生済フラグ”
1”が1つでもあれば(ステップST4221Dイエ
ス)、ディスクドライブ32(具体的にはドライブ32
内の図示しないマイクロコンピュータ)は、リードフラ
グ”1”または再生済フラグ”1”のファイルまたはV
TSを削除された状態にする(ステップST4222
D)。そして、削除ファイルありまたは削除VTSあり
をステータスとし(ステップST4223D)、このス
テータスを図26のMPU30に出力する(ステップS
T4225D)。
【0474】なお、ステップST4222Dで削除状態
にされたファイルまたはVTSの内容は、その時点では
まだ実際に消去されたわけではなく、単にオーバーライ
ト可能な状態になっただけである。その後録画が継続さ
れると、この削除状態のデータエリアに、録画データが
オーバーライトされる。このオーバーライトにより、削
除状態のファイルまたはVTSが、実際に消去される。
【0475】一方、リードフラグ”1”または再生済フ
ラグ”1”が1つもないときは(ステップST4221
Dノー)、削除ファイルなしまたは削除VTSなしをス
テータスとし(ステップST4224D)、このステー
タスを図26のMPU30に出力する(ステップST4
225D)。
【0476】図26のMPU30は、ディスクドライブ
32から上記ステータス(図40のST4225D)が
送られてくるのを待っている(図39のステップST4
24Dノー)。MPU30は、このステータスを受信す
ると(ステップST424Dイエス)、そのステータス
の内容から、削除データ(削除ファイルまたは削除VT
S)があるかどうかを検知できる。
【0477】削除データがあるときは(ステップST4
25Dイエス)、MPU30は、その時点においてディ
スクドライブ32にセットされたディスク10の録画可
能残り時間を再度計算する(ステップST426D)。
この残り時間再計算は、図37のステップST422B
で行われる残り時間の計算と同様に行われる。
【0478】その後、図61の右下に例示するような内
容のOSD表示がなされる(ステップST427D)。
【0479】ステップST425Dで削除データがあっ
たときは、ディスク10の空き容量が削除データ分増え
るので、再計算された残り時間は、データ削除の前より
も増える。この場合、ディスク整理前の残り時間OSD
表示(たとえば4Mbpsで5分)は、増加方向に修正
される(たとえば「4Mbpsで5分」という表示が
「4Mbpsで6分15秒」という表示に修正され
る)。
【0480】一方、ステップST425Dで削除データ
がなかったときは(ステップST425Dノー)、残り
時間の再計算はせず、その時点での残り容量に応じた残
り時間のOSD表示(たとえば4Mbpsで5分)が、
ステップST427Dでなされる。この場合の残り時間
OSD表示(4Mbpsで5分)には、図37のステッ
プST422Bでの計算結果を利用することができる。
【0481】上記ディスク整理が終了すると、図61の
左下に例示するように、ディスク整理のダイアログボッ
クスは消去され、モニタスクリーンには、再生中または
放送受信中の映像が、出画される。
【0482】図41は、図39のディスク整理処理のう
ち、記録対象のディスクから不要データを削除するディ
スクドライブ側の処理の他例(図40の変形例)を示し
ている。
【0483】図41に示すディスクドライブ32側の処
理(ディスク整理モード2)は、次のようになってい
る。
【0484】まず、ディスクドライブ32にセットされ
ているディスク10から、そこに記録された各ファイル
のディレクトリレコード(図8)または各ビデオタイト
ルセットの管理テーブル(図19のVTSI_MAT)
が読み込まれる(ステップST4230D)。
【0485】次に、読み込まれたディレクトリレコード
に再生済みを示すリードフラグ”1”があるかどうか
(または読み込まれたビデオタイトルセット情報管理テ
ーブルVTSI_MATに再生済みを示すPLAY_E
ND Flag”1”があるかどうか)が、チェックさ
れる(ステップST4231D)。
【0486】リードフラグ”1”または再生済フラグ”
1”が1つでもあれば(ステップST4231Dイエ
ス)、読み込まれたディレクトリレコードまたはビデオ
タイトルセット情報管理テーブルVTSI_MATに、
永久保存(あるいは誤消去防止)を示すアーカイブフラ
グ”1”があるかどうかが、チェックされる(ステップ
ST4232D)。
【0487】リードフラグ”1”または再生済フラグ”
1”が1つでもあり(ステップST4231Dイエ
ス)、かつリードフラグ”1”または再生済フラグ”
1”のファイルまたはVTSが全てアーカイブフラグ”
1”のものでなければ(つまりアーカイブフラグが”
0”のものが1つでもあれば)(ステップST4232
Dノー)、ディスクドライブ32は、次の処理を行な
う。すなわち、ディスクドライブ32は、リードフラグ
または再生済フラグが”1”でありかつアーカイブフラ
グが”0”であるファイルまたはVTSを、削除された
状態にする(ステップST4233D)。そして、削除
ファイルありまたは削除VTSありをステータスとし
(ステップST4234D)、このステータスを図26
のMPU30に出力する(ステップST4236D)。
【0488】一方、リードフラグ”1”または再生済フ
ラグ”1”のファイルまたはVTSが1つもないとき
(ステップST4231Dノー)、あるいはリードフラ
グまたは再生済フラグが”1”であってもそのファイル
またはVTS全てのアーカイブフラグに”1”が立って
おれば(ステップST4232Dイエス)、削除ファイ
ルなしまたは削除VTSなしをステータスとし(ステッ
プST4235D)、このステータスを図26のMPU
30に出力する(ステップST4236D)。
【0489】図39〜図41のディスク整理中はディス
ク10への録画は中断している。その間に図26のDV
Dビデオレコーダに入力される録画プログラム(たとえ
ばTV放送番組)は、一時記憶部34に記録され続けて
いる。
【0490】図39〜図41のディスク整理が終了し、
ディスク10の空き容量が増えてこのディスク10に録
画を継続できる状態になったら、一時記憶部34(また
はハードディスク)に記憶された内容を読み出しなが
ら、ディスク10に対する録画を開始する。たとえば、
1997年12月12日午後9時58分30秒に図39
のディスク整理が開始され、9時58分49秒にディス
ク整理が完了し、9時58分50秒から録画が再開され
たとする。この場合、一時記憶部34に記憶されている
9時58分30秒以降の録画プログラムがディスク10
に継続記録される。
【0491】この場合、一時記憶部34は20秒分の録
画タイムシフト手段として機能する。すなわち、実際の
録画プログラムが10時00分00秒に終了したとして
も、ディスク10への録画は10時00分20秒になる
まで継続される。その結果、9時58分30秒から9時
58分50秒までの間のディスク整理処理による録画ブ
ランク(20秒)が生じても、その間に放送された内容
が途切れることなく、10時00分00秒に終了したプ
ログラムを全て録画できるようになる。
【0492】あるいは、図26のディスクドライブ32
が高速録画可能なタイプであれば、ディスク整理のため
に消費した時間分の遅れを、残り録画時間中に取り戻す
(通常の録画ペースに追いつく)ことが可能な場合があ
る。この場合は、たとえば実際の録画プログラムの終了
と同時にディスク10への録画も終了させることが可能
になる。
【0493】なお、9時58分30秒から9時58分5
0秒までの20秒間録画ブランクが生じたまま録画を続
け、10時00分00秒の放送終了後に、一時記憶部3
4に格納しておいた9時58分30秒から9時58分3
0秒までの間の放送プログラムを、ディスク10の余白
に録画してもよい。
【0494】この場合は、9時58分30秒に録画中断
したときの最後のVOBU85のナビゲーションパック
86(図9)のDSIパケット(図10)に、ディスク
10の余白に録画された9時58分30秒から9時58
分50秒までの間の先頭VOBUの開始アドレスを書き
込んでおく(MPU30による自動処理で)。同様に、
ディスク10の余白に録画された9時58分30秒から
9時58分50秒までの間の最後のVOBUのナビゲー
ションパックのDSIに、9時58分50秒以降の録画
の先頭VOBUの開始アドレスを書き込んでおく(MP
U30による自動処理で)。
【0495】すると、9時58分30秒までのディスク
再生が終了すると直ちに、ディスク10の余白に追加記
録された9時58分30秒からのVOBUの再生が行わ
れる。そして、ディスク10の余白に追加記録された9
時58分50秒までの再生が終了すると直ちに、ディス
ク10の別の箇所に記録されている9時58分50秒か
ら10時00分00秒までのVOBUが再生される。
【0496】つまり、各ビデオオブジェクトユニットV
OBUはその先頭にナビゲーションパック86という制
御パックを必ず持ち(図9)、このナビゲーションパッ
ク86が、ビデオオブジェクトユニットVOBUの単位
でのデータ検索を可能にするデータ検索情報(DSI)
を含んでいる。
【0497】上述したような「時間的に不連続となって
しまった録画プログラムのつなぎ合わせ再生」は、この
発明のDVDビデオレコーダが扱う記録データが、デー
タ検索情報DSIを含むナビゲーションパック86を録
画単位(VOBU)の先頭に常に持っていることから得
られる利点である。しかも、この発明の記録媒体10は
ディスクであるから、記録箇所が物理的に離れていても
アクセス時間を短くできるので、上記「時間的に不連続
となってしまった録画プログラムのつなぎ合わせ再生」
をする際、繋ぎ目でユーザがいらいらする程待たされる
ことはない。(ディスクドライブ32のアクセスが高速
化されれば、ユーザが繋ぎ目に気づかないようにするこ
とも可能である。) 図42は、所望の画質に応じて録画(MPEG2)の記
録レート(平均ビットレート)を変更する処理を説明す
るフローチャートである。この記録レート変更処理は、
図34の「録画用初期設定」の処理ステップST20に
おいてユーザがマニュアル設定する。また、図59は、
記録の平均ビットレートを変更する場合にモニタスクリ
ーンにOSD表示されるダイアログボックスの一例を示
す。
【0498】ユーザが図28のリモートコントローラ5
のキーのうち、たとえばメニューキー5nとOSDキー
5osdを同時に押したとする。このキーコンビネーシ
ョンに応答して、図59の左側に例示するようなダイア
ログボックスが、図58のモニタスクリーンにポップア
ップする(ステップST420E)。
【0499】ここで、リモートコントローラ5のエンタ
ーキー5sが押されると、図59の左側のダイアログボ
ックスが消え、その代わりに、選択可能なビットレート
が「記録ビットレート変更メニュー」としてOSD表示
される(ステップST421E)。リモートコントロー
ラ5のエンドキー5endが押されると、図59左側の
ダイアログボックスは消失し、図42の処理に入る前の
状態に戻る。
【0500】上記記録ビットレート変更メニューは、ダ
ビング編集による画質劣化を最小限に押さえるために最
も高いビットレート(8Mbps)を使用する編集画質
モード1と、ダビングを繰り返さない録画目的に対して
は高い録画品質を保証できるビットレート(6Mbp
s)を使用する高画質モード2と、通常の録画目的に対
しては充分な画質が得られるビットレート(4Mbp
s)を使用する標準録画モード3と、多少の画質劣化は
伴うが長時間録画を可能にするビットレート(2Mbp
s)を使用する長時間モード4とを含んでいる。
【0501】ユーザは、リモートコントローラ5のカー
ソルキー5qを用いてモード1〜4のいずれかにカーソ
ルを合わせ、エンターキー5sを押すと、そのときのカ
ーソル位置にあるモードのビットレートが、MPEG2
録画の平均記録レートとして選択される。
【0502】図42の処理に入る前のビットレートがた
とえば4Mbpsであり、ユーザがステップST421
Eのメニューで長時間モード(2Mbps)を選択した
とする。この場合は、現状と異なるビットレートが選択
されたので(ステップST422Eイエス)、図26の
Vエンコーダ53の平均転送レート(記録ビットレー
ト)が、選択された長時間モードのレート(2Mbp
s)に設定される(ステップST423E)。すると、
変更されたビットレート(2Mbps)で、現状の空き
容量に対応する予測残り時間が計算される(ステップS
T424E)。この計算は、図37のステップST42
2Bにおける残り時間計算と同様に行われる。
【0503】変更されたビットレート(2Mbps)で
の残り時間の計算結果がでると、図59の右側ダイアロ
グボックスに示すように、変更後のビットレート(2M
bps)とともに、残り時間(予測値)が、OSD表示
される(ステップST425E)。このOSD表示は、
ステップST421Eのメニューを消してからその変わ
りに発生させるもので、一定時間(たとえば10秒)経
過後に、自動的消失するように構成できる。あるいは、
自動的には消失しないが、図28のリモートコントロー
ラ5のOSDキー5osdを押すことにより、任意のタ
イミングで図59のダイアログボックスを消すように構
成することもできる。
【0504】ここで、平均記録レートと画質モードとの
対応が予めユーザに知らされているときは(DVDビデ
オレコーダの取り扱い説明書および/またはステップS
T421Eのメニュー表示で)、ステップST425E
で発生されるOSDは、平均ビットレートの数値を用い
ずに、「長時間モードで残り時間………です。」のよう
なものであってもよい。
【0505】なお、図42の処理に入る前のビットレー
トがたとえば4Mbpsであり、ユーザがステップST
421Eのメニューで標準録画モード(4Mbps)を
選択したときは、現状と同じビットレートが選択された
ことになるので(ステップST422Eノー)ステップ
ST421Eのメニューが消え(その前に図59のダイ
アログボックスは消えている)、図42の処理に入る前
の状態(たとえば図34のステップST20)に戻る。
【0506】図43は、図35の処理のうち、高画質モ
ード(MPEG2)で録画中のディスクの残り容量が、
残り録画予定時間に較べて不足してきたときに、録画モ
ードを相対的に圧縮率の高い低画質モード(MPEG
1)に切り替える処理を説明するフローチャートであ
る。
【0507】まず、図36のステップST420Aと同
様な方法で残り容量が算出される(ステップST420
F)。算出された残り容量が所定値(たとえば150M
バイトまたはそれに相当する値)以上のときは(ステッ
プST422Fノー)、高画質なMPEG2で録画を続
ける(ステップST424F)。
【0508】一方、算出された残り容量が所定値(15
0Mバイト)を切ったときは(ステップST422Fイ
エス)、録画モード(動画圧縮方法)がMPEG2から
MPEG1に変更されて、録画が続行される(ステップ
ST426F)。MPEG1は、MPEG2と較べて画
質は落ちるが、圧縮率をMPEG2より高くできるの
で、同じ容量でより長時間記録が可能となる。
【0509】なお、録画モードをMPEG2に固定した
ままで平均ビットレートを落として録画時間を延長する
方法と、録画モードをMPEG2からMPEG1に切り
替えて録画時間を延長する方法とでは、結果的に得られ
る再生画質に差が生じる。
【0510】すなわち、DVDビデオ規格に準拠すれ
ば、MPEG2では平均ビットレートを落としてもNT
SCで水平解像度500本を確保できるが、MPEG1
に切り替えると水平解像度がほぼ半減する。単位時間当
たり同じ程度の記録エリアを消費するのであれば、平均
ビットレートを高めにとったMPEG1を使うよりも平
均ビットレートを低めにとったMPEG2の方が結果的
に良い画質が得られる可能性がある。
【0511】たとえば、ある高画質プログラムを2〜3
枚のマスタディスク(初代録画ディスク)または5〜1
0GBの大容量ハードディスクに、高ビットレート(6
〜8Mbps)で記録しておく。その後図33のパーソ
ナルコンピュータを利用してマスタディスクの編集(C
Mカット、不要な解説カット等)を行い、かつ1〜2パ
スのビットレート削減処理(図26のエンコーダ部50
の説明で触れたプリエンコード)を行なって、平均ビッ
トレートを2〜3Mbpsに落とす。そうすれば、マス
タディスクの画質をさほど劣化させずに(つまり500
本の水平解像度は維持したまま)、2〜3枚のマスタデ
ィスクの記録内容を1枚の子ディスクにまとめることが
できる。このような高画質の子ディスク作成は、MPE
G1を用いると不可能になる(つまりマスタの高解像度
が維持されない)。
【0512】一方、画質よりも録画時間の方を重要視す
る場合なら(長時間のスポーツ番組の全体を1枚のDV
DーRWディスクにまとめる等)、上記プリエンコード
された動画データをMPEG1で録画すればよい。
【0513】図44は、図35の処理のうち、編集用ダ
ミーパックとともに動画を記録している最中に、ディス
ク10の残り容量が、残り録画予定時間に較べて不足し
てきたときに、ダミーパックの記録を中止してその分動
画記録エリアを拡大できるようにする処理を説明するフ
ローチャートである。
【0514】まず、図36のステップST420Aと同
様な方法で残り容量が算出される(ステップST420
G)。算出された残り容量が所定値(たとえば150M
バイトまたはそれに相当する値)以上のときは(ステッ
プST422Gノー)、各ビデオオブジェクトユニット
VOBU(図9の85)へダミーパックを挿入しなが
ら、たとえばMPEG2で録画を続ける(ステップST
424G)。
【0515】一方、算出された残り容量が所定値(15
0Mバイト)を切ったときは(ステップST422Fイ
エス)、各VOBUへのダミーパックの挿入が中止され
て、録画が続行される(ステップST426G)。
【0516】ここで、録画の平均ビットレートが4Mb
psに設定されており、図9の各VOBU85に格納さ
れる録画内容の平均時間が0.5秒であると仮定すれ
ば、1VOBU当たり平均2Mビット(256kバイ
ト)のデータが消費される。VOBU85を構成するパ
ック各々のサイズは2048バイト(2kバイト)なの
で、1VOBUは平均128パックで構成される(各V
OBUを構成するパック数は、録画される絵柄によって
大きく変動するので、この128パックは概略平均値で
ある)。
【0517】図12を参照して前述したように、ダミー
パックは、使用目的によってオーディオパックにも副映
像パックにもビデオパックにもなり得るワイルドカード
のようなパックである。このようなダミーパックを1V
OBUあたりどの位自動挿入するのかは、図34のステ
ップST20の初期設定で決定されている。この自動挿
入ダミーパック数の決定は、図26のDVDビデオレコ
ーダの装置メーカがデフォルト値として1種または数種
用意しておくとともに、ユーザが任意のダミーパック数
を入力できるようになっている。
【0518】この自動挿入ダミーパック数として、たと
えば1VOBU(平均128パック)のうちの28パッ
ク程度に設定されていると仮定すると、図44のダミー
パック中止処理(ステップST426G)によって、そ
の後の録画可能時間を、28%程増加させることができ
る(1VOBUあたり100パックしか映像等の記録に
利用できなかったものが、1VOBUあたり128パッ
ク利用できるようになる)。
【0519】図45は、図35の処理のうち、ディスク
チェンジャを用いて記録用ディスクを自動交換する処理
の一例を説明するフローチャートである。また、図60
は、ディスク交換中にモニタに表示されるダイアログボ
ックスの一例を示す。
【0520】図45のディスク自動交換処理は、図26
のDVDビデオレコーダが、複数のDVDーRAMディ
スクを自動的に順次ディスクドライブ32にセットでき
るディスクチェンジャ部100を備えていることを前提
とした処理である。(なお、図33の大容量ハードディ
スク1018をDVDーRAMディスク数枚分にパーテ
ィショニングし、これらのパーティションを複数のDV
DーRAMディスクとして用いるときは、このハードデ
ィスク1018は、仮想的なディスクチェンジャ部10
0として機能できる。)図45のディスク自動交換処理
は、録画中のディスク10の残り容量が所定値を切った
ときに、「残り容量少」の処理(ST30)の1つとし
て、実行できる。
【0521】すなわち、録画中のディスク10の残り容
量が所定値(たとえば150Mバイト)を切ると(図3
4のステップST28イエス)、図45のディスク交換
処理1にエンターする。
【0522】この処理に入ると、図26のMPU30
は、図60の左上に例示するようなダイアログボックス
を、図58のモニタスクリーンに、OSD表示させる
(図45のステップST80)。
【0523】続いて、MPU30は、図26のディスク
ドライブ32へ、現在録画中のディスク10の回転駆動
を停止させる命令を出す(ステップST82)。ディス
クドライブ32のマイクロコンピュータ(図示せず)
は、このディスク停止命令を受けると、ディスク10へ
の記録を中断し、記録中断時の書込アドレスを記憶し、
ディスク10の回転を止め、その処理の終了ステータス
をMPU30に返す。
【0524】上記処理終了ステータスを受信すると(ス
テップST84イエス)、MPU30は、ディスク交換
命令をディスクチェンジャ部100に出力する(ステッ
プST86)。
【0525】ディスクチェンジャ部100のマイクロコ
ンピュータ(図示せず)は、このディスク交換命令を受
けると、ディスクチェンジャ部100内にDVD−RA
M(DVDーRW)ディスクまたはDVDーRディスク
が装着されているかどうか検査する。その結果、たとえ
ば1以上のDVDーRWディスク10が装着されている
ことが検出されれば、その旨を示す処理終了ステータス
をMPU30に返す。
【0526】上記処理終了ステータスを受信すると(ス
テップST88イエス)、MPU30は、受信したステ
ータスの内容から、ディスクチェンジャ部100内に1
枚以上のDVD−RAM(DVDーRW)ディスクまた
はDVDーRディスクが装着されているかどうかを判断
する(ステップST90)。
【0527】ディスクチェンジャ部100内に1枚以上
のDVD−RAM(DVDーRW)ディスクまたはDV
DーRディスクが装着されていることが判れば(ステッ
プST90イエス)、そのディスク(2枚以上装着され
ているときは、たとえばディスクスロット番号の若い方
のディスクまたはディスクIDの小さい方のディスク)
から管理データを読み込む(ステップST92)。
【0528】この管理データの読み込みは、まず対象デ
ィスク10のビデオマネージャVMG内のビデオマネー
ジャ情報管理テーブルVMGI_MAT(図17)の読
み込みから始める。そこに空き容量を示すFREE_S
PACEが記載されていない場合は、対象ディスク10
のリードインの物理フォーマット情報(図6)に書き込
まれた空き容量情報を読み出す。この場合は、リードイ
ンの空き容量情報が、VMGI_MATのFREE_S
PACE部分(図17のバイト位置46〜49)に書き
込まれる。
【0529】VMGI_MATのFREE_SPACE
に書き込まれた空き容量がゼロまたは不足(たとえばタ
イマ予約された録画が5分後に終了するのにディスクの
空き容量に対応する残り時間が3分しかないなど)のと
きは(ステップST94ノー)、ディスクの再交換が行
われる。
【0530】すなわち、MPU30は、ディスク交換命
令を再びディスクチェンジャ部100に出力する(ステ
ップST86)。2枚目の交換ディスクがあれば(ステ
ップST90イエス)、そのディスクから管理データが
読み出される(ステップST92)。2枚目の交換ディ
スクのVMGI_MATのFREE_SPACEに書き
込まれた空き容量が充分ある(たとえばそのとき使用さ
れている平均記録レートで換算して残り時間が10分以
上ある)ときは(ステップST94イエス)、2枚目の
交換ディスク10への書込アドレス(空きスペースの先
頭位置)を決定し、MPU30のRAM内に設けられた
レジスタ「FreeAr」に、2枚目の交換ディスク1
0の管理データ(VMGI−MAT)から読み取った空
き容量情報(FREE_SPACE)に相当する空き容
量値を書き込む(ステップST96)。
【0531】次に、2枚目の交換ディスク10の管理領
域に書込を行なう(ステップST98)。たとえば、ビ
デオマネージャ情報VMGIにこれから録画するプログ
ラムに対応するビデオタイトルセットVTSを登録し、
このVTSに関するファイル(ビデオタイトルセット情
報VTSI等のファイル)を作成する。
【0532】その後、MPU30は、「平均記録レート
4Mbpsで残り時間はおよそ10分です」等の内容を
モニタTVにOSD表示させ(ステップST100)、
通常処理(たとえば図34のST24〜ST32のルー
プ)へリターンする。
【0533】図46は、図45のステップST90にお
いて、ディスクチェンジャ部100に交換用ディスクが
ない場合の処理を説明するフローチャートである。
【0534】図26のMPU30は、ディスクチェンジ
ャ部100に交換用ディスクがない場合(あるいは、デ
ィスクチェンジャ部100にディスクが装着されていた
としてもそのディスクに空き容量がない場合)、録画用
ディスクの装填をユーザに促すメッセージを含むダイア
ログボックス(図60の左下)を、図58のモニタスク
リーンにOSD表示する(ステップST102)。
【0535】ユーザがディスクチェンジャ部100にデ
ィスク10を装填すると(ステップST104イエ
ス)、図45のステップST92に戻り、装填されたデ
ィスク10の空き容量がチェックされる(ステップST
94)。装填されたディスク10が空き容量のないディ
スクであり(ステップST94ノー)、ディスクチェン
ジャ部100に別の交換用ディスクが装填されていなけ
れば(ステップST90ノー)、再び図46のステップ
ST102に移行する。
【0536】図45のディスク交換処理にエンターして
からこの処理を抜けて図34の録画処理ループ(ST2
4〜ST32)に移行するまでの時間経過(つまりディ
スク10を交換すべき状態に入ってから録画継続に使え
るディスク10が図26のディスクドライブ32にセッ
ト完了するまでの時間経過)は、図26のマイクロコン
ピュータブロック30内のタイマ(図示せず)が計測し
ている。MPU30は、このタイマの時間計測値を定期
的にモニタしている(図46のステップST106)。
【0537】ユーザが新しい交換用ディスクを探すなど
して時間が過ぎ去り、上記タイマの時間計測値が所定時
間を超えると(ステップST108ノー)、図60の右
下のダイアログボックスに例示するような、「ディスク
交換が間に合わず録画が停止される」旨のOSD表示が
なされる(ステップST110)。
【0538】なお、ステップST108でチェックする
所定時間とは、そのときの平均ビットレートで図26の
一時記憶部34へ確実にバッファリングしておける時間
を元に決定される。たとえば、一時記憶部34が平均4
Mbpsで少なくとも30秒は録画プログラムをバッフ
ァリングできる容量を持つときは、平均記録レート4M
bpsにおける上記所定時間として、たとえば25秒を
採用することができる。
【0539】上記所定時間内のディスク交換が間に合わ
なかったときは、その時点で図26のディスクドライブ
32にセットされているディスク10に対する録画は中
止され、一時記憶部34にバッファリングされていた録
画情報はクリアされる(ステップST112)。こうし
て録画が中止された場合は、図60の右下に例示するよ
うなダイアログボックスがOSD表示される。
【0540】上記ステップST112の録画中止は、録
画終了入力ありに該当する(図34のステップST24
イエス)。この場合はステップST34の録画終了処理
が実行され、図26のDVDビデオレコーダの録画動作
は停止する。このステップST34の録画終了処理によ
り、その時点でディスクドライブ32にセットされてい
たDVDーRAM(またはDVDーRW)ディスク10
のVMGI_MATのFREE_SPACE(図17)
に、図45のステップST94で「空き容量なし」と判
定したときの値(ゼロまたは極僅かな時間で残りゼロに
なってしまうような値)が、書き込まれる。
【0541】なお、ディスクチェンジャ部100に新し
いDVDーRAM(またはDVDーRW)ディスク10
が装填され(図46のステップST104イエス)、そ
のディスクの空き容量が充分にあれば(図45のステッ
プST94イエス)、その後のステップST96〜ST
100の処理により、図60の右上に例示するようなダ
イアログボックスがOSD表示される。
【0542】図47は、ユーザがマニュアルで記録用デ
ィスクを交換する処理の一例を説明するフローチャート
である。また、図62は、ユーザがマニュアルでディス
クを交換する際に、ディスク交換時間の経過等をユーザ
に通知するダイアログボックスの一例を示す。
【0543】図47のディスク交換処理は、図26のD
VDビデオレコーダが、ディスク10を1枚づつ処理す
るディスクドライブ32しか備えておらず、ディスクチ
ェンジャ部100がない場合に利用できる処理である。
なお、この処理は、ディスクチェンジャ部100を備え
ていたとしてもチェンジャ内に交換すべき空きディスク
が存在しない場合にも、利用できる。
【0544】図47のディスク交換処理は、録画中のデ
ィスク10の残り容量が所定値を切ったときに、「残り
容量少」の処理(ST30)の1つとして、実行でき
る。
【0545】すなわち、録画中のディスク10の残り容
量が所定値(たとえば150Mバイト)を切ると(図3
4のステップST28イエス)、図47のディスク交換
処理2にエンターする。
【0546】この処理に入ると、図26のMPU30
は、ディスクドライブ32へ、現在録画中のディスク1
0の回転駆動を停止させる命令を出す。ディスクドライ
ブ32のマイクロコンピュータ(図示せず)は、このデ
ィスク停止命令を受けると、ディスク10への記録を中
断し、記録中断時の書込アドレスを記憶し、ディスク1
0の回転を止め、その処理の終了ステータスをMPU3
0に返す。
【0547】上記処理終了ステータスを受信すると、M
PU30は、ディスク交換時の時間経過をユーザに通知
するためのタイムバーを初期設定する(ステップST1
22)。具体的には、マイクロコンピュータブロック3
0が内蔵するRAM内にレジスタ「Timebar」を
設け、上記タイムバーを表すパラメータを、このレジス
タ「Timebar」にセットする(このタイムバーパ
ラメータには上限があり、たとえば最大”10”とされ
るが、ここでは”9”が初期設定に使用されたものとす
る)。
【0548】上記タイムバーの初期設定が済むと、MP
U30は、図62の左上段に示すような「四角のマーク
□が9個横並びになったタイムバー」を含むダイアログ
ボックスを図58のモニタスクリーンにポップアップさ
せ、ユーザにディスク交換を促すメッセージおよびタイ
ムバーの表示を行なう(ステップST124)。その
後、「マーク□が9個横並びになったタイムバー」を時
間経過とともに短縮するタイムバー処理およびディスク
交換処理に入る(ステップST126)。(なお図面で
は黒に塗りつぶした四角のマークを用いているが、この
説明中では白抜きの四角マーク□をタイムバーマークと
してある。)図48は、図47のタイムバー表示処理お
よびディスク交換処理(ステップST126)の具体例
を説明するフローチャートである。
【0549】まず、図47のステップST124で表示
されたメッセージ「ディスクを入れて下さい」を見たユ
ーザがディスク交換キー(図示せず;このキーは、たと
えば図27の装置本外200または図28のリモートコ
ントローラ5の所定箇所に配置される)を押さず(ステ
ップST1260ノー)、そのまま時間が経過して行く
場合、図26のMPU30は、その時間経過をチェック
する(ステップST1261)。
【0550】図26のMPU30は、図示しないが、ク
ロック発振器、このクロック発振器からのクロックパル
スをカウントしながら前記時間経過(たとえば27秒ま
で)を監視するメインタイマ、およびこの時間経過内で
の分割時間(たとえばタイムバーマーク□1つに対応す
る3秒まで)を監視するサブタイマを備えている。
【0551】MPU30によりチェックされた時間が所
定時間内(たとえば図47のステップST122で初期
設定されたタイムバーマーク□9つ相当の27秒以内;
この所定時間内かどうかの判断に用いるタイマ値は時間
経過とともに減少し、最後にはゼロになる)であれば
(ステップST1261イエス)、図26のMPU30
は、現在使用中のディスク10への記録をユーザが止め
たか(たとえば装置本体またはリモートコントローラの
停止キーを押して録画状態をキャンセルしたか)をチェ
ックする(ステップST1262)。
【0552】ディスク10への記録が止められておらず
(ステップST1262ノー)、しかしそのディスク1
0の残量が無くなっているときは(ステップST126
6イエス)、そのディスクの管理領域(VMGI、VT
SI)へ各値(そのディスク10の空き容量値等)を設
定し(ステップST1267)、ディスクドライブ32
へディスク停止命令を出す(ステップST1268)。
このディスク停止命令により、ディスクドライブ32の
マイクロコンピュータ(図示せず)はディスク10への
記録を停止する。その後、MPU30は、タイムバーマ
ーク□を1つ消す時間かどうかのチェックに入る(ステ
ップST1263)。
【0553】なお、ディスク10への記録が止められた
場合(ステップST1262イエス)、あるいはそのデ
ィスク10に残り容量がある場合(ステップST126
6ノー)は、ステップST1267〜ST1268の処
理はスキップされ、MPU30の処理は、タイムバーマ
ーク□を1つ消す時間かどうかのチェックにジャンプす
る(ステップST1263)。
【0554】タイムバーマーク□を1つ消す時間でない
(つまりマーク□1つ分の3秒が経過していない)なら
(ステップST1263ノー)、ステップST1260
に戻り、MPU30はステップST1260〜ST12
63のループの処理を実行する。
【0555】タイムバーマーク□を1つ消す時間となれ
ば(つまり3秒が経過すれば)(ステップST1263
イエス)、MPU30は、図62の左上段に示すような
OSD表示のタイムバーマーク□を1つ消す(ステップ
ST1264)。そして、前記レジスタ「Timeba
r」の内容を1つデクリメントしてから(ステップST
1265)、ステップST1260に戻り、MPU30
はステップST1260〜ST1265のループの処理
を実行する。
【0556】上記ステップST1260〜ST1265
のループの処理とともに時間が経過し、図47のステッ
プST122でタイムバーマーク□(1つが3秒相当)
が9つにセットされたあと図48の処理に入った直後か
ら27秒経過すると、つまり所定時間内でなくなると
(ステップST1261ノー)、図62の左中段に示す
ようなOSD表示「ディスク交換が間に合いませんでし
た。録画を中止します。」といったメッセージが図58
のモニタスクリーンに表示される(ステップST126
9)。そして、その時点で録画処理は中止され、図26
の一時記憶部34にバッファリングされていた録画情報
はクリアされる(ステップST1270)。その後、図
26のDVDビデオレコーダの通常処理(ここでは、デ
ィスク停止状態において再生等のユーザ操作を待つ状態
の処理)にリターンする。
【0557】一方、図47のステップST124で表示
されたメッセージ「ディスクを入れて下さい」を見たユ
ーザが前記ディスク交換キー(図示せず)を押すと(ス
テップST1260イエス)、図26のMPU30は、
ユーザが現在使用中のディスク10への記録を止めたか
(たとえば装置本体またはリモートコントローラの停止
キーを押して録画状態をキャンセルしたか)をチェック
する(ステップST1271)。
【0558】ディスク10への記録を止めたのでなけれ
ば(ステップST1271ノー)、MPU30は、その
ディスクの管理領域(VMGI、VTSI)へ各値(そ
のディスク10の空き容量値等)を設定し(ステップS
T1272)、ディスクドライブ32へそのディスクの
イジェクト命令を出す(ステップST1273)。
【0559】そのディスク10への記録を止めたのであ
れば(ステップST1271イエス)、MPU30はデ
ィスクドライブ32へそのディスクのイジェクト命令を
出す(ステップST1273)。この場合はそのディス
ク10の管理領域(VMGI、VTSI)への各値設定
処理(ステップST1272)はスキップされる。
【0560】イジェクト命令を受けたディスクドライブ
32内のマイクロコンピュータ(図示せず)は、現在あ
るディスク10をイジェクトする。その後、ユーザが新
しいディスク10を図27の装置本体200のトレイ2
02にセットして、図28のリモートコントローラ5の
開閉キー5gを押すと、新しいディスク10は装置本体
200内部に引き込まれ、その新ディスク10がディス
クドライブ32にローディングされる(ステップST1
274)。このローディングが済むと、図47のステッ
プST128へ移る。
【0561】図47の処理に戻ると、図26のMPU3
0は、図48のステップST1274でディスクドライ
ブ32にロードされたディスク(交換されたディスク)
10の管理データ(リードインの物理フォーマット情
報、ビデオマネージャ情報VMGIの管理テーブル等)
を読み取り(ステップST128)、交換されたディス
ク10に空き容量があるかどうかをチェックする(ステ
ップST130)。このチェック中は、図62の右中段
に示すようなダイアログボックスが、OSD表示され
る。
【0562】空き容量がなければ(ステップST130
ノー)、MPU30は、図62の左下段に示すような、
ディスクドライブ32にセットされたディスク(交換さ
れたディスク)10には空き容量がないことを知らせる
ダイアログボックスを、OSD表示する(ステップST
132)。
【0563】その後、MPU30は、再び図48の処理
にエンターして、ユーザが所定時間内に別のディスク1
0をディスクドライブ32にローディングする(ステッ
プST1274)のを待つ。このディスクローディング
がなされると、図47のステップST126に戻る。
【0564】こうして、所定時間内に空き容量のあるデ
ィスク10がディスクドライブ32にロードあるいはセ
ットされるまで、図48の処理を含めステップST12
6〜ST132のループが反復される。
【0565】ディスクドライブ32にセットされた新デ
ィスク10に空き容量があるときは(ステップST13
0イエス)、そのディスク10への書込アドレスを決定
し、MPU30のRAM内に設けられたレジスタ「Fr
eeAr」に、新ディスク10の管理データから読み取
った空き容量情報(FREE_SPACE)を書き込む
(ステップST134)。その後、セットされた新ディ
スク10の管理領域(VMGI、VTSI等)に書込を
行なう(ステップST136)。
【0566】そして、たとえば図37のST422Bと
同様な方法で、その時点で選択されている平均記録レー
トと、レジスタ「FreeAr」にセットされている空
き容量とに基づいて、残り録画可能時間(推測値)を算
出する。こうして算出された残り時間が、そのときの平
均記録レートとともに、図62の右下段に示すようなダ
イアログボックスによって、ODS表示される(ステッ
プST138)。こうして所定時間内に空き容量のある
新ディスク10がディスクドライブ32にセット完了す
れば、録画を継続する通常処理へリターンする。この処
理により、図26の一時記憶部34にバッファリングさ
れていた録画情報を用いて、新ディスク10への録画が
再開される。
【0567】図49は、図26のDVDビデオレコーダ
のタイマ予約動作を説明するフローチャートである。こ
こでは、ユーザがとくに記録レートを指定しなくても、
記録レートが自動的に設定される。
【0568】図26のDVDビデオレコーダのユーザが
図28のリモートコントローラ5のタイマキー5tme
を押すと、MPU30は、タイマ予約のメニュー(録画
希望チャネル、録画予約日時、録画モード、平均記録レ
ート等を予約番組毎に指定する表を含む)を、図58の
モニタスクリーンにOSDで出力させる(ステップST
50)。このメニュー中での番組予約設定は、カーソル
キー5q、テンキー5t、エンターキー5s等を利用し
て、行なうことができる。また、録画モード(MPEG
2かMPEG1か)および録画の平均記録レートは、リ
モートコントローラ5の録画モードキー5rmdを用い
て、ユーザが希望するものに設定できる。
【0569】ステップST50の予約設定が終了しユー
ザが図28のリモートコントローラ5のエンターキー5
sを押すと、図26のMPU30は、ディスクドライブ
10にセットされているディスクの空き容量(そのディ
スクの未使用パック数に対応した残り容量から予備容量
を引いたもの)と設定された平均記録レートRsとか
ら、録画可能な残り時間Trを算出する(ステップST
52)。
【0570】ここで、ディスク10の残り容量と使用す
る平均記録レートとに基づく残り時間の予測値には、誤
差が生じ得るので、その誤差分(録画が尻切れにならな
いような余分)を見込んでおくことが望ましい。上記予
備容量(あるいはリザーブ容量)は、この誤差分に対応
して決定される。たとえば、種々な番組録画をシミュレ
ートした結果、残り時間算出値Trに最大10%の誤差
が出ると分かったときは、上記残り容量の10%を上記
予備容量(リザーブ容量)として設定すればよい。
【0571】このリザーブ容量分として、ディスク10
のデータエリア内のゾーン毎のスペースエリアを、割り
付けることができる。DVDディスク10はリードイン
27、データエリア28、リードアウト26に分かれて
いる。そして、データエリア28は、たとえばゾーン0
〜ゾーン23の24ゾーンに分かれている。このゾーン
内では、光ピックアップが読み取りを行なう線速度が一
定となっている。さらに、DVDーRAMディスクにお
いては、各ゾーンは、実際のデータ領域であるユーザエ
リアとスペースエリアに分かれている。このスペースエ
リアとは、通常、ゾーン内に欠陥セクタが発生したとき
の代替え用セクタとして用意されているエリアである。
そのため、もし欠陥セクタが発生しない場合には、この
スペースエリアは未使用のエリアとなる。この未使用エ
リアが、上記予備容量(リザーブ容量)として利用可能
となる。
【0572】次に、図26のMPU30は、ステップS
T50でタイマ予約した番組の合計時間(予約時間)T
tと、ステップST52で算出した残り時間Trとを比
較する(ステップST54)。
【0573】予約時間Ttに較べて残り時間Trが少な
いときは(ステップST54イエス)、ステップST5
0で設定されたタイマ予約録画用記録レート(現在の記
録レート)Rsが、図26のDVDビデオレコーダが採
用する平均記録レートの最小値(たとえば1.8Mbp
s〜2Mbps)より小さいかどうかチェックされる
(ステップST58)。
【0574】現在の記録レートRsが上記最小記録レー
トより大きければ(ステップST56イエス)、このレ
ートRsを下げることで残り時間Trを増加させること
が可能なので、記録レートRsを少し(たとえば4Mb
psから3.8Mbpsへ)下げる(ステップST5
8)。
【0575】こうして減少した新たな記録レートRsで
もって、残り時間Trが再計算される(ステップST5
2)。再計算後の残り時間Trがなお予約時間Ttより
小さいときは(ステップST54イエス)、ステップS
T52〜ST58のループが反復される。
【0576】上記ステップST52〜ST58のループ
反復中(予約時間Ttより残り時間Trの方が少ない状
況)に記録レートRsが最小記録レート以下になってし
まうと(ステップST56ノー)、最低限の記録レート
でもディスク10の残り時間Tr内にタイマ予約された
番組全てを収めきれないことになる。この場合、MPU
30は、「ディスク容量不足です。予約プログラム全て
の録画はできません。」というOSD表示を出して(ス
テップST60)、通常処理へリターンする。
【0577】このリターン後の通常処理は、タイマ予約
前の処理状態でも良いが、強引にタイマ予約に入ってし
まう処理でも良い。
【0578】いま、予約時間Trが75分なのに最小記
録レートRs=2Mbpsで録画しても残り時間Trが
60分しかない場合を想定してみる。この場合において
強引にタイマ予約に入るようMPU30がプログラムさ
れているときは、ステップST50の予約番号<3>の
タイマ予約録画が尻切れで終了する(後半15分は録画
されない)ことになる。
【0579】一方、ステップST52で算出された残り
時間Trがタイマ予約時間Tt以上あるときは(ステッ
プST54ノー)、図26のMPU30は、たとえば
「記録レート2Mbpsでタイマ予約されました。」と
いうOSD表示を出しす(ステップST62)。そし
て、ユーザが図28のリモートコントローラ5のタイマ
キー5tmeと録画キー5recとを同時に押すと(ス
テップST64イエス)、ステップST62で表示され
た平均記録レートRsの値(2Mbpsなど)が図26
のビデオエンコーダ53に設定され(ステップST6
8)、予約録画モードに入って、図26のDVDビデオ
レコーダの電源がオフされる。
【0580】なお、ステップST62のOSD表示状態
において、ユーザが、タイマキー5tme+録画キー5
rec以外のリモートコントローラ5の操作キー(停止
キー5e、エンドキー5end、クリアキー5cr等)
を押すと、タイマ予約は解除され、記録レートの変更は
キャンセルされる(ステップST70)。たとえば、タ
イマ予約に入る前に設定されていた平均記録レートが4
Mbpsであり、図49のステップST52〜ST58
の処理ループを抜けてステップST62に来たときの平
均記録レートが2Mbpsに変更されておれば、この記
録レート「2Mbps」はキャンセルされて「4Mbp
s」に戻る。
【0581】図50は、図26のDVDビデオレコーダ
による予約録画動作の他例(自動画質設定処理を含む)
を説明するフローチャートである。
【0582】図26のディスクドライブ32にDVD−
RAM(DVDーRW)ディスク10がセットされる
と、MPU30はそのディスクの管理データ(VMGI
_MAT)を読み込んで、セットされたディスク10の
現時点での空き容量(FREE_SPACE)を検知す
る(ステップST200)。
【0583】検知された空き容量がゼロ(または実質ゼ
ロ)であれば(ステップST202ノー)、MPU30
は、図58のモニタスクリーンに「空きスペースがあり
ません。」といったOSD表示を出して(ステップST
204)、図50の処理は終了する。
【0584】セットされたディスク10に空き容量があ
ることが検知されれば(ステップST202イエス)、
MPU30は、そのディスク10への書込アドレスを決
定し、検知した空き容量をレジスタ「FreeAr」に
書き込む(ステップST206)。
【0585】その後、図49のステップST50と同じ
ような「予約画面」が、OSD表示が、図58のモニタ
スクリーンに出力される(ステップST208)。ユー
ザは、この「予約画面」を見ながら、これから録画しよ
うとする予約番組(Nプログラム)の指定処理を行なう
(ステップST210)。
【0586】この予約番組指定において、ユーザは、所
望の番組と、その録画時間と、画質モードとして高画
質、中画質、低画質、または自動画質モードのいずれか
のモードを指定する。
【0587】ユーザが番組予約を終え、図28のリモー
トコントローラ5のエンドキー5endが押されると
(ステップST212ノー)、図26のMPU30は、
予約された全番組(Nプログラム)の予約時間合計に対
応する録画容量(予約時間合計とその時点でデフォルト
設定されている平均ビットレートとの積に対応)が、そ
のときディスクドライブ32にセットされているディス
ク10の残り容量(最初はレジスタ「FreeAr」に
書き込まれた空き容量に相当)以内かどうか、チェック
する(ステップST214)。
【0588】録画容量がディスク10の残り容量を超え
ておれば(ステップST214ノー)、MPU30は、
「ディスクに入りません。」等のOSD表示を行って
(ステップST224)、再び予約番組指定処理(ST
210)へ戻る。
【0589】この予約番組指定処理(ST210)でユ
ーザが予約内容を変更した結果(たとえば予約プログラ
ム数Nを減らすか、予約されたプログラム中の1つ以上
について予約時間を減らす)、録画容量がディスク10
の残り容量以内に収まると(ステップST214イエ
ス)、MPU30は、(残り容量ー予備容量ーST21
0で指定された番組の録画容量)を、新たな残り容量を
示すレジスタ「Lftsp」に格納する(ステップST
216)。
【0590】レジスタ「Lftsp」に格納された残り
容量が、その時点で予約された番組のうち自動画質と設
定された番組全てを自動画質用の録画レートとして高画
質レート(たとえば6Mbps)で録画しても完全収録
可能な程大きければ(ステップST218イエス)、高
画質レートとしての6Mbpsが設定され(ステップS
T220)、図50の処理は終了する。
【0591】その後、ユーザが、たとえば図28のリモ
ートコントローラ5の録画キー5recと再生キー5c
とを同時に押すと、図26のDVDビデオレコーダは、
高画質レート(6Mbps)でもって、ステップST2
10で予約された番組の録画を開始する。
【0592】レジスタ「Lftsp」に格納された残り
容量が、その時点で予約された番組のうち自動画質と設
定された番組全てを高画質レート(たとえば6Mbp
s)で録画することはできず(ステップST218ノ
ー)、さらにその時点で予約された番組全てを低画質レ
ート(たとえば2Mbps)で録画することもできない
ときは(ステップST222ノー)、MPU30は、
「ディスクに入りません。」等のOSD表示を行って
(ステップST224)、再び予約番組指定処理(ST
210)へ戻る。
【0593】レジスタ「Lftsp」に格納された残り
容量が、その時点で予約された番組のうち自動画質と設
定された番組全てを高画質レート(たとえば6Mbp
s)で録画することはできないが(ステップST218
ノー)、低画質レート(たとえば2Mbps)でなら予
約された番組全てを録画することが可能なときは(ステ
ップST222イエス)、MPU30は、自動画質設定
処理に入る(ステップST226)。
【0594】図51は、図50の自動画質設定処理(S
T226)における、平均記録レート設定処理の一例を
説明するフローチャートである。
【0595】まず、図50のステップST210で予約
された番組のうち自動画質と設定された番組全ての録画
時間を記録時間としたときに、前述した残り容量をこの
記録時間で割ったもの(残り容量÷記録時間)を平均記
録レートRecrateとして登録する(ステップST
226A)。あるいは、前述した予備容量(=リザーブ
容量)を考慮して、[残り容量ーリザーブ容量]÷記録
時間を平均記録レートRecrateとして登録する
(ステップST226A)。
【0596】続いて、記録レートが自動設定される録画
番組の平均記録レートを全て、ステップST226Aで
登録したRecrateに設定し(ステップST226
B),図50の処理へリターンする。
【0597】図52は、図50の自動画質設定処理(S
T226)における、平均記録レート設定処理の他例を
説明するフローチャートである。
【0598】まず、前述した残り容量を所定の高画質の
記録レート(たとえば6Mbps)で割ったものを録画
可能時間RecTMとして登録し、予約番組のプログラ
ム番号インデックスNを”1”に初期化し、プログラム
記録時間ProgrecTMを”0”に初期化し、番組
数パラメータMに記録レートが自動設定される番組数を
設定する(ステップST226C)。
【0599】つぎに、N番目(最初は1番目)の録画時
間にプログラム記録時間ProgrecTM(最初はゼ
ロ)を加えたものを、新たなプログラム記録時間Pro
grecTMとして登録する(ステップST226
D)。これにより、ProgrecTMには、1番目の
予約番組の録画時間が記録されることになる。
【0600】こうして得られたProgrecTMがス
テップST226Cで登録された録画可能時間RecT
Mと比較される(ステップST226E)。
【0601】RecTMよりProgrecTMの方が
大きくない(つまり録画可能時間が予約番組の録画時間
に対して余裕がある)ときは(ステップST226Eノ
ー)、予約プログラム番号Nが1つインクリメントされ
(ステップST226F)、2番目の録画時間にそれま
でのProgrecTM(1番目の録画時間)を加算し
たものが、新たなプログラム記録時間ProgrecT
Mとして登録される(ステップST226D)。これに
より、ProgrecTMには、1番目および2番目の
予約番組の録画時間合計が記録されることになる。
【0602】以上のステップST226D〜ST226
Fのループの反復の後に、RecTMよりProgre
cTMの方が大きくなると(つまり録画可能時間が予約
番組の録画時間に対して余裕がなくなる)(ステップS
T226Eイエス)、Nー1番目の予約番組までの平均
記録レートが、ステップST226Cで示した高画質記
録レート(ここでは6Mbps)に設定される(ステッ
プST226g)。
【0603】以上の処理により、1番目からNー1番目
(たとえばN=3なら1番目と2番目)の予約番組まで
が、高画質記録レートを用いた高画質モードに自動設定
される。
【0604】N番目以降M番目(たとえば3番目から6
番目)までの予約番組は、上記高画質記録レートでは録
画できないので、それらの録画に用いる平均記録レート
Recrateを変更する(ステップST226H)。
この変更は、まずそれ以前のProgrecTM(1番
目からN番目までの予約番組の合計録画時間)からN番
目の録画時間を引いたものを、新たなプログラム記録時
間ProgrecTMとして登録することから始める。
すると、ProgrecTMは、(1番目からNー1番
目までの高画質で録画可能な予約番組の合計録画時間と
なる。ここで、N番目の録画時間を差し引いたので、録
画可能時間RecTMはProgrecTM以上とな
る。そこで、このRecTM内にN番目以降(M番目ま
で)の予約番組を全て入れるために必要な平均記録レー
トRecrateが算出される(ステップST226
H)。
【0605】このステップST226HでのRecra
te(仮にRecrate1とする)は、[残り容量ー
ProgrecTM×高画質記録レート]÷N番目以降
M番目まで(たとえばN=3番目からM=6番目)の予
約番組の全録画時間から、求められる。
【0606】こうして求めたRecrateが、最低限
の画質保証しかできない低画質モードのレート(たとえ
ば1.8Mbps)を下回っておれば、予約番組のプロ
グラム番号インデックスNを1つデクリメント(たとえ
ばN=3からN=2へ)する(ステップST226
J)。すると、ステップST226Hで計算されるPr
ogrecTMが減少する(1番目から3番目までの予
約番組の合計録画時間が、1番目から2番目までの予約
番組の合計録画時間に減少する)。その結果、単位時間
あたり大きくデータを消費する高画質レートの記録時間
ProgrecTMが小さくなるので、[残り容量ーP
rogrecTM×高画質記録レート]は大きくなる。
【0607】こうして拡大された容量[残り容量ーPr
ogrecTM×高画質記録レート]をN番目以降M番
目まで(ここでは2番目から6番目)の予約番組の全録
画時間で割ると新たな平均録画レートRecrate
(仮にRecrate2とする)が、ステップST22
6Hで再計算される。こうして再計算されたRecra
te2は先のRecrate1より小さくなっている。
【0608】算出されたRecrate2が最低限の画
質保証をする低画質モードのレート(たとえば1.8M
bps)以上であれば(ステップST226Iノー)、
N番目以降の予約番組(ここでは2番目から6番目まで
の予約番組)が、平均記録レートRecrate2で録
画されるように自動設定される(ステップST226
K)。
【0609】なお、図50〜図52の予約処理はタイマ
録画に利用することもできるが、この処理はタイマ予約
に限定されるものではない。すなわち、図50〜図52
の予約処理後、ユーザが録画開始操作を行なうと、(タ
イマ録画としての予約でなく)予約された番組が種々な
平均記録レートでディスク10の空き領域に無駄なく録
画されるようになる。
【0610】図53は、図26のDVDビデオレコーダ
の録画動作のさらに他の例を説明するフローチャートで
ある。
【0611】初めに、図26のDVDビデオレコーダに
おける録画時のビデオ信号の流れを簡単に説明してお
く。
【0612】まず、TVチューナー44またはAV入力
(外部入力)42より入力されたAV信号をA/D変換
する。変換されたデジタル映像信号はビデオエンコーダ
53に入力され、変換されたデジタル音声信号はオーデ
ィオエンコーダ54に入力される。、また、TVチュー
ナー44からは、映像信号および音声信号の他にもしあ
れば、クローズドキャプション信号または文字放送等の
テキスト信号を、副映像エンコーダ55に入力する。
【0613】各エンコーダ53〜55は、入力されたそ
れぞれの信号を圧縮してパケット化し、パケット化した
信号をフォーマッタ56に入力する。その際、各パケッ
トは、パック化したときに1パックあたり2048バイ
トになるように切り分けられて、パケット化される。こ
こで、各エンコーダ53〜55は、STC38の値にし
たがって各パケットのプレゼンテーションタイムスタン
プPTS、デコードタイムスタンプDTSを、必要に応
じて決定し記録する。
【0614】ここで、STCは、たとえば録画開始時間
を”0000”として90kHzのクロックをカウント
するタイマで構成できる。
【0615】フォーマッタ56は、バッファメモリ57
へパケットデータを一時保存し、その後、入力された各
パケットデータをパック化して、MPEGのグループオ
ブピクチャGOP毎にミキシングする。そして、各GO
Pの頭に図11のナビゲーションパック86を追加し
て、データプロセサ36へ送出する。
【0616】データプロセサ36は、フォーマッタ56
から送られてきたデータを16パック毎にまとめてEC
Cグループとし、エラー訂正コードECCをつけてディ
スクドライブ32へ送る。そのとき、ディスク10へデ
ータ記録をする準備ができていない場合には、ディスク
ドライブ32は、データプロセサ36から送られてくる
データを一時記憶部34へ転送し、データ記録の準備が
できるまで待つ。そして、ディスクドライブ32は、デ
ィスク10にデータ記録をする用意ができた段階で、記
録を開始する。ここで、一時記憶部34としては、高速
アクセスで数分以上の記録データを保持するためには、
大容量メモリが用いられる。
【0617】録画終了時には、各ナビゲーションパック
86内に設けられた早送り、巻き戻し用のデータ部分
(図示せず)に、各ナビゲーションパックのアドレスデ
ータを記録する。その終了後に、管理領域(VMGI、
VTSI等)に必要な情報を記録して、録画動作を終了
する。
【0618】以上のような録画を行なうDVDビデオレ
コーダにたとえばDVD−RWディスク10がセットさ
れると、その管理データ(リードイン、VMGI)が読
み込まれる(ステップST500)。
【0619】読み込まれた管理データ中の空き容量情報
(FREE_SPACE)から、セットされたディスク
10に空き容量があるかどうか判定される(ステップS
T502)。
【0620】空き容量情報(FREE_SPACE)の
中身がゼロまたは実質ゼロ(録画を開始しても数秒でデ
ィスクが満杯になってしまう状態)のときは(ステップ
ST502ノー)、「録画スペースがありません」とい
った内容のOSD表示を出力する(ステップST50
4)。
【0621】空き容量があるときは(ステップST50
2イエス)、セットされたディスク10の管理領域に書
込を行なう(ステップST506)。たとえば、ビデオ
マネージャ情報VMGIにこれから録画するプログラム
に対応するビデオタイトルセットVTSを登録し、この
VTSに関するファイルを作成する。
【0622】次に、録画用初期設定がなされる(ステッ
プST508)。この初期設定において、図26の各エ
ンコーダ(53〜55)の初期化(Vエンコーダ53の
平均転送レートすなわち平均記録レートの設定等)、シ
ステムタイムカウンタSTCのリセット、ディスクドラ
イブ32への書込開始アドレスの設定、フォーマッタ5
6の初期化(ダミーパックの挿入設定、セル区切り時間
設定等)、その他がなされる。
【0623】録画用初期設定(ST508)が済むと、
録画開始命令の設定が行われる(ステップST51
0)。これにより、MPU30からエンコーダ部50内
の各エンコーダ(53〜55)に録画開始命令が送ら
れ、ディスクドライブ32にセットされたディスク10
の空き領域への録画が開始される。
【0624】ここで、録画終了入力がなく(ステップS
T512ノー)録画継続中であれば、録画中のディスク
10の残り容量算出処理または残り容量監視処理(図3
6)が、録画動作と並行して実行される(ステップST
514)。
【0625】ステップST514の処理でディスク10
の残り容量が所定値を切ったときは(ステップST51
6イエス;図36の最小容量フラグに”1”が立つ)、
残り容量が少なくなった場合の処理(図37等)に入る
(ステップST518)。
【0626】ステップST518の処理の結果、録画中
のディスク10にまだ録画可能な容量が残っているとき
は(ステップST520ノー)、録画終了入力があるか
(ステップST512イエス)残り容量がなくなるまで
(ステップST520イエス)、ステップST512〜
ST520のループが反復実行される。
【0627】ステップST512〜ST520のループ
の反復実行中に、録画中のディスク10にそれ以上の録
画可能な容量がない状態となったとき(ステップST5
20イエス)、あるいは録画終了入力があると(ステッ
プST512イエス)、図54の処理に移る。
【0628】図54は、図56の手順で録画が終了した
後の、管理領域の書き込みおよび再生済フラグとアーカ
イブフラグのデフォルト設定を説明するフローチャート
である。
【0629】図53のステップST512〜ST520
のループを抜けて図54の処理に入ると、録画終了処理
が実行される(ステップST522)。この録画終了処
理において、図26の各エンコーダ(53〜55)の初
期化(記録レートをデフォルト設定値に戻す等)、フォ
ーマッタ56の初期化(各種設定をデフォルト状態に戻
す等)、ビデオマネージャ情報VMGIに関する書込
(図17のFREE_SPACEの内容更新等)、ビデ
オタイトルセット情報VTSIに関する書込(図21の
PGCIの内容更新等)その他が行われる。
【0630】その後、ビデオタイトルセット情報VTS
Iの管理テーブルVTSI_MAT中の再生済みフラグ
(PALY_END Flag)が未再生状態を示す”
0”にセットされ、かつVTSI_MAT中のアーカイ
ブフラグ(ARCHIVEFlag)が保存しない状態
(消去またはオーバーライト可能な状態)を示す”0”
にセットされる(ステップST524)。
【0631】こうして、図53〜図54に例示した録画
処理が終了する。この録画処理によれば、一旦録画した
プログラムが1度も見ないうちにうっかりオーバーライ
ト等で誤消去されることを、再生済みフラグ(”0”状
態)を用いて防止できる。
【0632】図55は、図26のDVDビデオレコーダ
の再生動作の一例を説明するフローチャートである。
【0633】初めに、図26のDVDビデオレコーダに
おける録画時のビデオ信号の流れを簡単に説明してお
く。
【0634】まず、図26のMPU30は、ユーザのリ
モコン操作等から再生命令を受けると、ディスクドライ
ブ32より、データプロセサ36を介して、ディスク1
0の管理領域を読み込み、再生するアドレスを決定す
る。
【0635】次に、MPU30は、ディスクドライブ3
2へ、先ほど決定した再生するデータのアドレスおよび
リード命令を送る。
【0636】ディスクドライブ32は、送られてきた命
令に従って、ディスク10よりセクタデータを読み出
す。読み出されたデータは、データプロセサ36でエラ
ー訂正され、パックデータの形になって、デコーダ部6
0へ送出される。
【0637】デコーダ部60の内部では、読み出された
パックデータをセパレータ62が受け取る。このセパレ
ータ62は、受け取ったパックデータをパケット化す
る。そして、データの目的に応じて、ビデオパケットデ
ータ(MPEGビデオデータ)はビデオデコーダ64へ
転送し、オーディオパケットデータはオーディオデコー
ダ68へ転送し、副映像パケットデータはSPデコーダ
65へ転送する。また、ナビゲーションパックは、MP
U30の内部メモリ(RAM)に保存される。これによ
り、MPU30は、いつでも、この内部メモリ内のナビ
ゲーションパックの内容にアクセスできるようになる。
【0638】セパレータ62から送出される各パケット
データの転送開始時に、プレゼンテーションタイムスタ
ンプPTSがシステムタイムカウンタSTC38にロー
ドされる。具体的には、ナビゲーションパック内のPT
SをMPU30がSTC38へセットし、またはビデオ
デコーダ64が自動的にビデオデータのPTSをSTC
38へセットする。
【0639】その後、各デコーダ(64、65、68)
は、パケットデータ内のPTSの値に同期して(PTS
とSTCの値を比較しながら)再生処理を行い、AV出
力46を介して、外部モニタTVに、たとえば音声字幕
付きの動画映像を供給するようになる。
【0640】以上のような再生を行なうDVDビデオレ
コーダにたとえばDVD−RWディスク10がセットさ
れると、最初にそのリードインから記録データが読み込
まれる。読み込んだリードインデータが、図26のDV
Dビデオレコーダが認識できないデータを含んでいた
り、読み込んだデータのエラー訂正に失敗したりした場
合は(ステップST30のNG)、このDVDビデオレ
コーダはエラー処理をして(ステップST302)、再
生を停止する。このエラー処理としては、たとえば「こ
のディスクは再生できません。」のような表示出力があ
る。
【0641】読み込んだデータにエラーがなく、あるい
はエラーが発生したとしてもそのエラー訂正に成功し、
かつ読み込んだリードインデータを図26のDVDビデ
オレコーダが認識できた場合は(ステップST30のO
K)、このDVDビデオレコーダは、その管理データ
(VMGI)を読み込む(ステップST304)。
【0642】すると、セットされたディスク10に記録
された1以上のタイトルセットが、図示しないTVモニ
タに、メニュー形式で、表示される。このメニューを見
たユーザは、図28のリモートコントローラ5のカーソ
ルキー5qを用いて所望のタイトルセットを選択し、エ
ンターキー5sを押してそのタイトルセットを決定する
(ステップST306)。
【0643】こうして再生すべきタイトルセットが決定
されると、図26のMPU30は、選択されたビデオタ
イトルセットVTSの情報VTSI(図20)をセット
されたディスク10から読み取る。そして、MPU30
は、読み取ったVTSI中のプログラムチェーン情報P
GCI(図21)を、マイクロコンピュータブロック3
0内部のRAMのワークエリアに格納する(ステップS
T308)。
【0644】上記決定されたタイトルセットが複数のタ
イトル(あるいは複数のチャプター)を含んでいるとき
は、ユーザは、これから再生しようとするタイトル(チ
ャプター)を、前記メニューからリモートコントローラ
操作で選択し、決定する(ステップST310)。
【0645】こうして、これから再生すべきタイトルの
プログラム番号およびセル番号(たとえば図3のPGC
#1とC_IDN#1)が決定される(ステップST3
12)。
【0646】続いて、図26のMPU30は、自分のR
AMに格納されたプログラムチェーン情報PGCI(図
21)を参照する。そして、MPU30は、録画時の初
期設定(図53のST508)に対応して、MPEGビ
デオデコーダ64、副映像デコーダ65、オーディオデ
コーダ68それぞれを、初期設定する(ステップST3
14)。
【0647】上記初期設定終了後、前処理コマンドを実
行してから(ステップST316)、セル再生処理に入
る(ステップST318)。このセル再生処理により、
たとえば図3のプログラムチェーンPGC#1を構成す
るセルが順に再生される。
【0648】上記セル再生において、最終セルに到達し
ていなければ(ステップST320ノー)、1つのセル
の再生が終了する毎に図示しないセル番号カウンタをカ
ウントアップしながら(ステップST322)、セル再
生が進行する(ST318〜ST322のループ)。
【0649】上記セル再生において、最終セルに到達す
ると(ステップST320イエス)、MPU30は、い
ま再生したPGC#1のスチル処理(たとえばそのPG
Cの最終セルの一画面を所定時間スチルする)を実行す
る。
【0650】上記スチル時間が経過すると、MPU30
は、所定の後処理コマンドを実行し(ステップST32
6)、まだ再生終了でないなら(ステップST328ノ
ー)、ステップST316へリターンする。
【0651】上記スチル時間が経過し、上記後処理コマ
ンドが実行されたあと(ステップST326)、再生終
了となれば(たとえばユーザがリモートコントローラ5
の停止キー5eを押したら)(ステップST328イエ
ス)、MPU30は、図56の処理に移る。
【0652】図56は、図53の手順で再生が終了した
後の、アーカイブフラグおよび再生済フラグの更新設定
を説明するフローチャートである。
【0653】まず、いま再生したタイトルセットを永久
保存したいかどうか(あるいは誤消去を防止したいかど
うか)をユーザに問い合わせるメニュー等(図示せず)
が、モニタTVにOSDで表示される。ユーザが永久保
存する方を選択すれば(ステップST330イエス)、
MPU30は、ビデオタイトルセット情報内のアーカイ
ブフラグ(図19)に”1”をセットする(ステップS
T332)。ユーザが永久保存しない方を選択した場合
は(ステップST330ノー)、このアーカイブフラグ
は”0”とされる(ステップST334)。
【0654】アーカイブフラグの設定終了後、いま再生
し終えたタイトルセットの再生済みフラグ(図19)
を”1”にセットし(ステップST336)、その他の
再生終了処理(図26のディスクドライブ32に停止命
令を出し表示部48に「STOP」のような表示を出す
等)を実行し(ステップST338)、図55〜図56
の再生処理を終了する。
【0655】この再生処理によれば、再生済みフラ
グ(”1”状態)により、一度再生したプログラムのう
ちもう消しても良いとユーザが判断したものは、自動的
に消去(またはオーバーライト)可能な状態にできる。
また、1度は見たが保存しておきたいプログラムがうっ
かりオーバーライト等で誤消去されることは、アーカイ
ブフラグを立てる(”1”にセットする)ことで防止で
きる。
【0656】図57は、図55のセル再生時の処理ST
318の内容を説明するフローチャートである。
【0657】セル再生が開始されると(ステップST4
00イエス)、図26のMPU30は、プログラムチェ
ーン情報PGCIの内容(図21〜図25)より、再生
開始アドレスを決定する(ステップST404)。その
後、MPU30は、ディスクドライブ32にデータ読み
出し命令をセットする(ステップST406)。
【0658】セル再生開始でなく(ステップST400
ノー)、VOBUも連続していないときは(ステップS
T402ノー)、ステップST404〜ST406の処
理が実行される。セル再生開始でなく(ステップST4
00ノー)、VOBUが連続しているときは(ステップ
ST402イエス)、ステップST404〜ST406
の処理はスキップされる。
【0659】上記処理に引き続いて、MPU30は、各
VOBUの先頭のナビゲーションパック86(図9)が
取り込み(ステップST408)、同期情報の設定等が
行われる(ステップST410)。
【0660】さらにMPU30は、ナビゲーションパッ
ク86(図11)中のPCIパケット116の処理を行
なう(ステップST412)。このPCIパケット11
6(図13)には再生制御情報PCI(図14)が含ま
れ、このPCIにはPCIの一般情報PCI_GI(図
15)が含まれている。MPU30は、ステップST4
12において、PCI中のハイライト情報HLI(図1
4)を用いてハイライト処理を実行し、PCI_GI中
のユーザ制御情報VOBU_UOP_CTL(図15)
を用いて特定のユーザ操作を禁止する操作を実行する。
【0661】ここで、上記ハイライト処理としては、た
とえばメニューに表示された選択可能項目を取り囲む副
映像フレームをグリーン等の色で目立たせ、ユーザがそ
の項目の選択を決定するとその色を赤に変えるといった
処理がある。
【0662】また、上記ユーザ操作禁止操作としては、
たとえばユーザが図28リモートコントローラ5のアン
グルキー5angを押しても、アングル切替操作を禁止
するとともに、そのキー操作はできないことを示すマー
クをモニタTVに表示させるといった処理がある。
【0663】MPU30は、ステップST412の処理
が済むと、VOBUスチルかどうかがチェックされる
(ステップST414)。
【0664】VOBUスチルを行なう場合(たとえばプ
ログラムチェーン情報PGCIのセル再生情報C_PB
Iのセル再生モード(図24)が”1”の場合)(ステ
ップST414イエス)、MPU30はそのVOBUの
再生が終了するまで待機する(ステップST416)。
1つのVOBUの再生時間は0.4秒〜1.2秒程度な
ので、この待機時間は大した長さではない。
【0665】そのVOBUの再生が終了すると、その再
生の最後でVOBUスチル処理に入る(ステップST4
18)。たとえば、そのVOBUの最後に現れるフレー
ムが、スチル再生される。このスチル再生は、ユーザが
リモートコントローラ(図28)またはDVDビデオレ
コーダ本体(図27)の再生キーを押すまで継続され
る。
【0666】ステップST414でユーザがポーズキー
5dを押さなかった場合(ステップST414ノー)、
またはVOBUスチル処理中にユーザが再生キー5Cを
押すと、MPU30は上記VOBUを含むセルの最後か
どうかチェックする(ステップST420)。
【0667】セルの最後でなければ(ステップST42
0ノー)ステップST408に戻り、次のVOBUのナ
ビゲーションパック86を取り込んで、ステップST4
08〜ST420の処理を反復する。セルの最後であれ
ば(ステップST420イエス)、そのときのVOBU
の再生が終了するまで待機する(ステップST42
2)。
【0668】その後セルスチル処理に入り、プログラム
チェーン情報PGCI中のセルスチル時間(図24)で
設定される時間が経過するまで、そのセルの最後に現れ
るフレームがスチル再生される(ステップST42
4)。このセルスチル再生終了後、図55に処理が戻
る。
【0669】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
デジタル動画記録再生システムの改善を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録再生可能な光ディスク(DVDーRAMま
たはDVD−RWディスク)の構造を説明する斜視図。
【図2】図1の光ディスク(DVDーRAM)のデータ
記録領域とそこに記録されるデータの記録トラックとの
対応関係を説明する図。
【図3】図2の光ディスクに記録される情報(データ記
録エリアまたはDVDビデオのボリュームスペースの内
容)の階層構造を説明する図。
【図4】図2の光ディスクに記録される情報(リードイ
ンエリア)の論理構造を説明する図。
【図5】図4のリードインエリアに記録される制御デー
タの内容を説明する図。
【図6】図5の制御データに含まれる物理フォーマット
情報の内容を説明する図。
【図7】図2の光ディスクに記録される情報(データフ
ァイル)のディレクトリ構造を説明する図。
【図8】図7のディレクトリ構造に対応したディレクト
リレコードの内容を説明する図。
【図9】図3のビデオオブジェクトセットVTSTT_
VOBSに含まれる情報の階層構造を説明する図。
【図10】図9の階層構造の最下層パックの内容を説明
する図。
【図11】図10のナビゲーションパックの内容を説明
する図。
【図12】図10のダミーパックの内容を説明する図。
【図13】図11のPCIパケットの内容を説明する
図。
【図14】図13の再生制御情報PCIの内容を説明す
る図。
【図15】図14の再生制御情報一般情報PCI_GI
の内容を説明する図。
【図16】図3のビデオマネージャ情報VMGIの内容
を説明する図。
【図17】図16のビデオマネージャ情報管理テーブル
VMGI_MATの内容を説明する図。
【図18】図3のビデオタイトルセット情報VTSIの
内容を説明する図。
【図19】図18のビデオタイトルセット情報管理テー
ブルVTSI_MATの内容を説明する図。
【図20】図18のビデオタイトルセットプログラムチ
ェーン情報テーブルVTSI_PGCITの内容を説明
する図。
【図21】図20のビデオタイトルセットプログラムチ
ェーン情報VTS_PGCIの内容を説明する図。
【図22】図21のセル再生情報テーブルC_PBIT
の内容を説明する図。
【図23】図22のセル再生情報C_PBIの内容を説
明する図。
【図24】図23のセルカテゴリーC_CATの内容を
説明する図。
【図25】図21のプログラムチェーン一般情報PGC
_GIの内容を説明する図。
【図26】図1のディスクに図3〜図25で説明するよ
うな構造の情報を用いてデジタル動画情報を可変記録レ
ートで記録再生する装置(DVDビデオレコーダ)の構
成を説明するブロック図。
【図27】図26のDVDビデオレコーダの装置本体の
フロントパネルを例示する図。
【図28】図26のDVDビデオレコーダを操作するリ
モートコントローラを例示する図。
【図29】図26のDVDビデオレコーダにおいて、記
録バイト数をカウントすることで図1のディスクに記録
した情報の記録バイト数を検出する回路(転送クロック
なしの場合)を説明するブロック図。
【図30】図29のカウンタが記録バイトをカウントす
るタイミングを説明するタイミング図。
【図31】図26のDVDビデオレコーダにおいて、記
録バイト数をカウントすることで図1のディスクに記録
した情報の記録バイト数を検出する回路(転送クロック
ありの場合)を説明するブロック図。
【図32】図31のカウンタが記録バイトをカウントす
るタイミングを説明するタイミング図。
【図33】汎用パーソナルコンピュータを用いて図26
のDVDビデオレコーダの記録再生機能を実現する場合
を説明するブロック図。
【図34】図26のDVDビデオレコーダの録画動作の
一例を説明するフローチャート図。
【図35】図34の録画動作中に実行される種々な割込
処理の処理手順を説明する図。
【図36】図35の割込処理のうち、記録対象のディス
クに残された記録可能な残り容量を監視する処理を説明
するフローチャート図。
【図37】図36の残り容量監視処理の結果(最小容量
フラグの内容)に応じて実行される、残り容量少の処理
の一例を説明するフローチャート図。
【図38】図36の残り容量監視処理の結果(最小容量
フラグの内容)に応じて実行される、残り容量少の処理
の他例を説明するフローチャート図。
【図39】図35の割込処理のうち、記録対象のディス
クから不要データを削除するMPU側の処理を説明する
フローチャート図。
【図40】図39の処理のうち、記録対象のディスクか
ら不要データを削除するディスクドライブ側の処理の一
例を説明するフローチャート図。
【図41】図39の処理のうち、記録対象のディスクか
ら不要データを削除するディスクドライブ側の処理の他
例を説明するフローチャート図。
【図42】図35の割込処理のうち、所望の画質に応じ
て録画(MPEG2)の記録ビットレートを変更する処
理を説明するフローチャート図。
【図43】図35の割込処理のうち、高画質モード(M
PEG2)で録画中のディスクの残り容量が、残り録画
予定時間に較べて不足してきたときに、録画モードを相
対的に圧縮率の高い低画質モード(MPEG1)に切り
替える処理を説明するフローチャート図。
【図44】図35の割込処理のうち、編集用ダミーパッ
クとともに動画記録中のディスクの残り容量が、残り録
画予定時間に較べて不足してきたときに、ダミーパック
の記録を中止してその分動画記録エリアを拡大できるよ
うにする処理を説明するフローチャート図。
【図45】図35の割込処理のうち、ディスクチェンジ
ャを用いて記録用ディスクを自動交換する処理の一例を
説明するフローチャート図。
【図46】図45の処理において、ディスクチェンジャ
に交換用ディスクがない場合の処理を説明するフローチ
ャート図。
【図47】図35の割込処理のうち、ユーザがマニュア
ルで記録用ディスクを交換する処理の一例を説明するフ
ローチャート図。
【図48】図47の処理において、ディスク交換が済む
までの時間経過をユーザに通知する処理を説明するフロ
ーチャート図。
【図49】図26のDVDビデオレコーダのタイマ予約
動作を説明するフローチャート図。
【図50】図26のDVDビデオレコーダの録画動作の
他例(自動画質設定処理を含む)を説明するフローチャ
ート図。
【図51】図50の自動画質設定処理における、平均記
録レート設定処理の一例を説明するフローチャート図。
【図52】図50の自動画質設定処理における、平均記
録レート設定処理の他例を説明するフローチャート図。
【図53】図26のDVDビデオレコーダの録画動作の
さらに他の例を説明するフローチャート図。
【図54】図56の手順で録画が終了した後の、管理領
域の書き込みおよび再生済フラグとアーカイブフラグの
デフォルト設定を説明するフローチャート図。
【図55】図26のDVDビデオレコーダの再生動作の
一例を説明するフローチャート図。
【図56】図53の手順で再生が終了した後の、アーカ
イブフラグおよび再生済フラグの更新設定を説明するフ
ローチャート図。
【図57】図55のセル再生時の処理ST318の内容
を説明するフローチャート図。
【図58】録画中のディスクの残りが少なくなってきた
ときの警告表示、平均記録レートおよびそのレートでの
残り録画可能時間その他の表示例を示す図。
【図59】記録の平均ビットレートを変更する場合にモ
ニタに表示されるダイアログボックスの一例を説明する
図。
【図60】ディスク交換中にモニタに表示されるダイア
ログボックスの一例を説明する図。
【図61】ディスク整理中(不要データ削除)にモニタ
に表示されるダイアログボックスの一例を説明する図。
【図62】ユーザがマニュアルでディスクを交換する際
に、ディスク交換時間の経過等をユーザに通知するダイ
アログボックスの一例を説明する図。
【符号の説明】
5…リモートコントローラ;6…モニタ;8…スピー
カ;10…記録・再生可能光ディスク(DVDーRAM
またはDVD−R);11…カートリッジ(DVDーR
AM用);14…透明基板(ポリカーボネート);16
…光反射層;17…記録層;19…読み出し面;20…
接着層;22…中心孔;24…クランピングエリア;2
5…情報エリア;26…リードアウトエリア;27…リ
ードインエリア;28…データ記録エリア;30…マイ
クロコンピュータブロック(MPU/ROM/RA
M);32…ディスクドライブ;34…一時記憶部;3
6…データプロセサ;38…システムタイムカウンタS
TC;42…AV入力部;44…TVチューナ(地上放
送/衛星放送チューナ);46…AV出力部;48…D
VDビデオレコーダ表示部(液晶または蛍光表示パネ
ル);50…エンコーダ部;52…ADC;53…ビデ
オエンコーダ;54…オーディオエンコーダ;55…副
映像エンコーダ;56…フォーマッタ;57…バッファ
メモリ;60…デコーダ部;62…セパレータ;63…
メモリ;64…ビデオデコーダ;65…副映像デコー
ダ;66…ビデオプロセサ;67…ビデオDAC;68
…オーディオデコーダ;69…オーディオDAC;70
…ボリューム/ファイル構造領域;71…DVDビデオ
領域;72…ビデオタイトルセットVTS#n;73…
他記録エリア;74A…ビデオマネージャファイル;7
4B…ビデオタイトルセットファイル;75…ビデオマ
ネージャ情報VMGI;82…ビデオオブジェクトセッ
トVOBS;83…ビデオオブジェクトVOB;84…
セル;85…ビデオオブジェクトユニットVOBU;8
6…ナビゲーションパック;88…ビデオパック;89
…ダミーパック;90…副映像パック;91…オーディ
オパック;94…ビデオタイトルセット情報VTSI;
100…ディスクチェンジャ部;110、881、89
1、901、911…パックヘッダ;111…システム
ヘッダ;112B、114B…サブストリームID;1
12、112A、114、114A、892…パケット
ヘッダ;113…PCIデータ;115…DSIデー
タ;116…PCIパケット;117…DSIパケッ
ト;200…DVDビデオレコーダ装置本体;202…
ディスクトレイ入口;882…ビデオパケット;890
…パディングパケット;893…パディングデータ;9
02…副映像パケット;912…オーディオパケット;
1000…パーソナルコンピュータのハードウエア;1
002…バス;1004…メインCPU(メインMP
U);1006…キャッシュメモリ;1008…バイオ
スROM;1010…メインメモリ;1012…ビデオ
メモリ;1014…スカジインターフェイス;1018
…ハードディスクドライブ;1020…DVDーROM
/DVDーRAMコンパチブルドライブ;1022…フ
ロッピーディスクドライブ;1024…キーボードI/
O;1026…マウスI/O;1028…通信I/O;
1030…DVD録画再生処理ボード(MPEG2のエ
ンコーダ/デコーダ等を含み汎用バススロットに差すカ
ード);1032…ビデオI/O;1034…オーディ
オI/O。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/85 H04N 5/85 Z 5/92 5/92 H (72)発明者 平良 和彦 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 大友 仁 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 三村 英紀 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 清田 高弘 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 Fターム(参考) 5C052 AA04 AB09 CC01 CC11 DD07 5C053 FA25 GA11 GB05 GB38 5D044 AB01 AB06 AB07 BC04 DE38 DE50 FG18 GK08 5D090 AA01 BB03 BB04 CC01 CC04 FF09 FF49 GG17 GG27 HH01 JJ00 LL08 5D110 AA14 BB01 BC11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録済みの情報のうち過去に再生したこと
    のある情報部分を特定できる再生済み情報を持つことを
    特徴とするデジタル記録媒体。
  2. 【請求項2】 限られた記憶容量を持つデジタル記録媒
    体に記録済みの情報のうち、過去に再生されたことがあ
    る情報部分を前記再生済み情報に基づき自動検出するよ
    うに構成したことを特徴とする、請求項1に記載の媒体
    を用いたデジタル情報の記録または再生システム。
  3. 【請求項3】 限られた記憶容量を持つデジタル記録媒
    体へ情報記録中に記録容量不足となったときに、前記自
    動検出によって検出された再生済み情報部分を新規記録
    エリアとして解放することにより、記録可能時間を拡大
    するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の
    システム。
  4. 【請求項4】記録済みの情報のうち保存すべき情報部分
    を特定できるアーカイブ情報を持つことを特徴とするデ
    ジタル記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記アーカイブ情報が、書換可能なフラ
    グで構成されることを特徴とする請求項4に記載の媒
    体。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の媒体に
    対して情報記録を行いあるいは情報再生を行う装置。
  7. 【請求項7】削除可能なことを示すフラグが付された記
    録情報を削除することで、限られた記憶容量を持つデジ
    タル記録媒体に対する記録可能時間を拡大するように構
    成したことを特徴とするデジタル情報の記録システム。
  8. 【請求項8】記録済みの情報のうち過去に再生したこと
    のある情報部分を特定できる再生済み情報を含む管理領
    域が格納された記録媒体に適用されるものであって、 前記記録媒体に対する特定情報の記録終了後、この特定
    情報に対応した前記再生済み情報を未再生状態に設定す
    る処理を含むことを特徴とする処理方法またはこの方法
    を実行するコンピュータ読込可能プログラム。
  9. 【請求項9】記録済みの情報のうち過去に再生したこと
    のある情報部分を特定できる再生済み情報を含む管理領
    域が格納された記録媒体に適用されるものであって、 前記記録媒体の前記情報部分の再生終了後、この情報部
    分に対応した前記再生済み情報を、再生済み状態に設定
    する処理を含むことを特徴とする処理方法またはこの方
    法を実行するコンピュータ読込可能プログラム。
  10. 【請求項10】記録済みの情報のうち永久保存しようと
    する情報部分を特定できるアーカイブ情報を含む管理領
    域が格納された記録媒体に適用されるものであって、 特定の情報部分に対応した前記アーカイブ情報を、永久
    保存でないフリーな状態に設定する処理を含むことを特
    徴とする処理方法またはこの方法を実行するコンピュー
    タ読込可能プログラム。
  11. 【請求項11】記録済みの情報のうち永久保存しようと
    する情報部分を特定できるアーカイブ情報を含む管理領
    域が格納された記録媒体に適用されるものであって、 特定の情報部分に対応した前記アーカイブ情報を、永久
    保存の状態に設定する処理を含むことを特徴とする処理
    方法またはこの方法を実行するコンピュータ読込可能プ
    ログラム。
  12. 【請求項12】記録済みの情報のうち過去に再生したこ
    とのある情報部分を特定できる再生済み情報を含む管理
    領域が格納された記録媒体に適用されるものであって、 前記記録媒体の前記管理領域に含まれる前記再生済み情
    報の内容を確認する処理と;前記再生済み情報が再生済
    み状態に設定されている情報部分を選択的に削除可能と
    する処理とを含むことを特徴とする処理方法またはこの
    方法を実行するコンピュータ読込可能プログラム。
  13. 【請求項13】記録済みの情報のうち過去に再生したこ
    とのある情報部分を特定できる再生済み情報および記録
    済みの情報のうち永久保存しようとする情報部分を特定
    できるアーカイブ情報を含む管理領域が格納された記録
    媒体に適用されるものであって、 前記記録媒の前記管理領域に含まれる前記再生済み情報
    の内容および前記アーカイブ情報の内容を確認する処理
    と;前記再生済み情報が再生済み状態に設定されてお
    り、かつ前記アーカイブ情報が永久保存状態に設定され
    ていない情報部分を選択的に削除可能とする処理とを含
    むことを特徴とする処理方法またはこの方法を実行する
    コンピュータ読込可能プログラム。
  14. 【請求項14】記録済みの情報のうち過去に再生したこ
    とのある情報部分を特定できる再生済み情報を含む管理
    領域が格納された記録媒体に適用されるものであって、 前記記録媒体の前記情報部分の再生終了後、この情報部
    分に対応した前記再生済み情報を、再生済み状態に設定
    する処理と;限られた記憶容量を持つ前記記録媒体に可
    変記録レートで情報記録を行った結果、この媒体に残さ
    れた空き容量が所定値を切ったときに、前記空き容量と
    前記可変記録レートとに基づいて前記媒体に記録可能な
    残り時間を算出する処理と;を含むことを特徴とする処
    理方法またはこの方法を実行するコンピュータ読込可能
    プログラム。
  15. 【請求項15】記録済みの情報のうち永久保存しようと
    する情報部分を特定できるアーカイブ情報を含む管理領
    域が格納された記録媒体に適用されるものであって、 特定の情報部分に対応した前記アーカイブ情報を、永久
    保存でないフリーな状態に設定する処理と;限られた記
    憶容量を持つ前記記録媒体に可変記録レートで情報記録
    を行った結果、この媒体に残された空き容量が所定値を
    切ったときに、前記空き容量と前記可変記録レートとに
    基づいて前記媒体に記録可能な残り時間を算出する処理
    と;を含むことを特徴とする処理方法またはこの方法を
    実行するコンピュータ読込可能プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004068496A1 (ja) * 2003-01-31 2004-08-12 Cyber Gadget Corporation 広告をともなう電子出版物を納めたdvd
JP2006180121A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Funai Electric Co Ltd ディスク装置内蔵型テレビジョン受像機及びその視聴制限レベル設定方法
US7706661B2 (en) 2004-05-19 2010-04-27 Macrovision Corporation Copy protection of optical discs using redundant control data
JP2011055210A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Fujitsu Ltd 受信装置、及びその使用方法
US8356355B2 (en) 2003-10-31 2013-01-15 Sony Dadc Austria Ag DVD copy protection

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