JP2002174610A - バイオセンサ及びバイオセンサを用いた液体試料の測定方法 - Google Patents

バイオセンサ及びバイオセンサを用いた液体試料の測定方法

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JP2002174610A JP2000374173A JP2000374173A JP2002174610A JP 2002174610 A JP2002174610 A JP 2002174610A JP 2000374173 A JP2000374173 A JP 2000374173A JP 2000374173 A JP2000374173 A JP 2000374173A JP 2002174610 A JP2002174610 A JP 2002174610A
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biosensor
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達 松本
Akinobu Nakamura
彰信 中村
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    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/001Enzyme electrodes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】液体試料が流路内に滞ることなくスムーズに流
れることを可能とし、優れた測定精度、安定した測定感
度および迅速な応答性を実現するとともに、繰り返し測
定または連続測定における感度低下を抑制することがで
きるバイオセンサ及びバイオセンサを用いた液体試料測
定方法の提供。 【解決手段】シリコンウェハ1に液体試料が流れる流路
9が微細加工技術を用いて形成され、流路9の内壁には
親水性を有する酸化チタン等の金属酸化膜10が配設さ
れ、液体試料の成分を検出する酵素層を備えた検出部
5、配線6及び電極パッド7が同様に微細加工技術を用
いて一体的に形成され、その上部がガラスウェハ2で封
止されているものであり、金属酸化膜10の光触媒機能
により液体試料を滞溜させることなく流路9内をスムー
ズに流すことができ、高い測定精度及び高い測定安定性
で液体試料の成分が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイオセンサ及び
バイオセンサを用いた液体試料測定方法に関し、特に、
流路内を流れる液体試料中の特定成分を、酵素層を備え
たセンサを用いて高精度に測定するバイオセンサ及びバ
イオセンサを用いた液体試料測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血液や体液等の液体試料に含まれ
る成分の測定を行う場合、採取した血液や体液等の液体
試料を直接センサ部分に導き、センサにより成分の測定
を行った後、液体試料を排出する方式が広く採用されて
いる。このような方式による測定では、たとえば液体試
料を連続流とし、液体試料がセンサ表面を通過している
間に特定成分の測定を行っている。
【0003】また、上記液体試料の測定装置に用いられ
るセンサは、一般に酵素層を備えており、測定対象の成
分が酵素層中を拡散し、酵素層中で酵素反応を起こすこ
とにより電極に電流が流れ、この電流値を検出すること
によって成分の測定が行われる。ここで、電極に到達す
る測定対象の成分に由来する化学種の量は、センサ表面
近傍における測定対象成分の濃度に大きく依存する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような液体試料の
測定装置では、粘度が大きい等の理由により液体試料が
スムーズに流動しない場合には、液体試料が流路内で滞
溜し、センサ表面近傍における測定対象成分の濃度が変
動しやすくなってしまう。そして濃度の変動により測定
精度が低下し、測定値が不安定になってしまうという問
題が生じる。
【0005】上記問題点に対して、従来は流路内に疎水
機能を発揮するフッ素樹脂を形成して液体試料をスムー
ズに流す方法が用いられている。しかしながら、流路内
にフッ素樹脂処理を施しても、わずかながらフッ素樹脂
に液体試料が反応し吸着してしまうために、この方法で
は液体試料をスムーズに流すには限界があった。特に、
酵素層を備えたセンサを用いた場合、測定サンプルによ
っては測定精度の低下、測定値の不安定化、測定溶液の
壁面への吸着および付着が著しく生じるという問題があ
った。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は、液体試料が流路内に滞
ることなくスムーズに流れることを可能とし、優れた測
定精度、安定した測定感度および迅速な応答性を実現す
るとともに、繰り返し測定または連続測定における感度
低下を抑制することができるバイオセンサ及びバイオセ
ンサを用いた液体試料測定方法を提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、装置の薄型
化、軽量化、高性能化を図り、測定の場所や時間を問わ
ず簡便かつ正確に成分を測定することが可能なバイオセ
ンサ及びバイオセンサを用いた液体試料測定方法を提供
することにある。
【0008】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、下部基板に液体試料が流れる流路が形成
され、該流路内に前記液体試料の成分を検出する酵素層
を備えた検出部を有し、前記下部基板上に少なくとも前
記流路上部を覆う上部基板が接合されてなるバイオセン
サにおいて、前記流路の内壁に、親水性の皮膜が形成さ
れているものである。
【0009】本発明においては、前記上部基板又は前記
下部基板の少なくとも一方が、紫外線を透過する材料か
らなることが好ましい。
【0010】また、本発明においては、前記下部基板が
シリコンウェハからなり、前記上部基板がガラスウェハ
からなり、少なくとも、前記流路が微細加工技術を用い
て形成されている構成とすることができる。
【0011】また、本発明においては、前記親水性の被
膜が、光触媒機能を有する金属酸化膜からなり、前記金
属酸化膜が、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸ストロン
チウム、三酸化タングステン、酸化第二鉄、三酸化二ビ
スマス、酸化スズのいずれかを含むことが好ましい。
【0012】本発明の測定方法は、下部基板に液体試料
が流れる流路が形成され、該流路内に前記液体試料の成
分を検出する酵素層を備えた検出部を有し、前記下部基
板上に少なくとも前記流路上部を覆う上部基板が接合さ
れ、前記流路の内壁に親水性の皮膜が形成されてなるバ
イオセンサを用いた液体試料の測定方法であって、前記
流路の所定の位置に、前記流路を連続して流れる前記液
体試料の流量又は流速を調整する手段を備え、該調整手
段により、前記液体試料の流量又は流速が、前記液体試
料の成分濃度に略比例した出力が得られる範囲となるよ
うに調整するものである。
【0013】このように本発明の構成によれば、流路の
内壁に光触媒機能を発生する金属酸化膜等の親水性皮膜
を形成し、親水性の機能を発揮させることによって、流
路内の液体試料を滞ることなくスムーズに流すことがで
きるため、酵素センサの測定精度、測定値の安定性およ
び応答性を改善することができ、微量のサンプルでも充
分な測定精度を得ることが可能となる。
【0014】また、下部基板としてシリコンウェハを用
い、微細加工技術を応用して、流路及び検出部を精密に
形成することにより、薄型化、小型化、軽量化を図り、
測定精度と共に利便性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るバイオセンサは、そ
の好ましい一実施の形態において、シリコンウェハ1に
液体試料が流れる流路9が微細加工技術を用いて形成さ
れ、流路9の内壁には親水性を有する酸化チタン等の金
属酸化膜10が配設され、液体試料の成分を検出する酵
素層を備えた検出部5、配線6及び電極パッド7が同様
に微細加工技術を用いて一体的に形成され、その上部が
ガラスウェハ2で封止されているものであり、金属酸化
膜10の光触媒機能により液体試料を滞溜させることな
く流路9内をスムーズに流すことができ、高い測定精度
及び高い測定安定性で液体試料の成分が検出される。以
下にその詳細な構造について説明する。
【0016】[実施の形態1]本発明に係る第1の実施
の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。図
1及び図2は、第1の実施の形態に係るバイオセンサの
構造を模式的に示す図であり、図1は上面図、図2は図
1のA−A′線、B−B′線における断面図である。ま
た、図3はバイオセンサの検出部の断面図であり、図4
は本実施形態の他の構造を示す断面図である。
【0017】図1及び図2に示すように、本実施の形態
のバイオセンサ8は、シリコンウェハ1等からなる下部
基板とガラスウェハ2等からなる上部基板と液体試料中
の特定成分の測定を可能とする検出部5、配線6及び電
極パッド7とからなり、シリコンウェハ1には液体試料
を検出部5に導く流路9が微細加工技術を用いて形成さ
れ、更に流路9の内壁には、本発明の特徴である光触媒
機能を有する金属酸化膜10等の親水性を有する皮膜が
形成されている。
【0018】上記構成のバイオセンサ8の製造方法につ
いて以下に説明する。まず、4インチ程度の大きさのシ
リコンウェハ1上に、公知のリソグラフィー技術を用い
て流路となる領域が露出するようにレジストパターンを
形成し、フッ酸、硝酸及び酢酸の混酸等のエッチング液
を用いて露出したシリコンウェハ1をエッチングし、流
路9となる幅及び深さが500μm程度の溝をシリコン
ウェハ1を横断するように形成する。ここで、流路9の
幅及び深さは、粘性の大きい液体試料をスムーズに流
し、検出部5を形成することができる寸法であればよい
が、直線状にのびたものが好適に利用でき、少量の試料
を検出するためにデッドボリュームを低減させたものが
好ましい。
【0019】なお、シリコンのエッチングは上記以外の
エッチング液を用いても良く、エッチング液の種類、濃
度、温度等を調整することによって流路9の断面を矩
形、円形、台形等の所望の形状に加工することも可能で
ある。また、液体試料の流量、流速等を正確に制御する
ために精密な寸法が要求される場合には、ウェットエッ
チングに代えてドライエッチング法を用いることもでき
る。
【0020】そして、流路9の所定の位置に液体試料の
成分を検出する検出部5を形成する。この検出部5とし
ては、アンペロメトリック型検出方式やポテンシオメト
リック型検出方式の電気化学センサ等を使用することが
でき、具体的には酵素の触媒反応で生成した電極活性物
質やイオン等を検出できるセンサ等を使用することがで
きるが、検出部5はこれらに限定されるものではない。
【0021】アンペロメトリック型検出方式の酵素セン
サとしては、例えば、グルコース、乳酸、尿酸、コレス
テロール、コリン、胆汁酸等の検出が可能なセンサがあ
り、また、ポテンシオメトリック型検出方式のイオン感
受性電界効果型トランジスタを用いたセンサとしては、
例えば、水素イオン濃度、ナトリウムイオン、カリウム
イオン、塩素イオン等のイオン成分の測定が可能なセン
サがある。
【0022】検出部5の形成方法としては、まず、検出
部5を構成する電極(作用極11)、配線6及び電極パ
ッド7を、白金をターゲット材としてスパッタリング法
等により形成する。この作用極11、配線6及び電極パ
ッド7のサイズは特に限定されないが、本実施の形態で
は、作用極11は500μm×1000μm程度、配線
6の幅は1mm程度、電極パッド7は2mm×2mm程
度の大きさとしている。
【0023】次に、検出部5となる領域以外をレジスト
で保護し、作用極11表面に結合層12を介して固定化
酵素層13及び制限透過層14を形成し、検出部5を形
成する(図3参照)。この流路9内に形成される検出部
5の厚さは、液体試料の流れを阻害しない厚さに設定す
ることが好ましく、例えば、1μm以下が好ましい。
【0024】ここで、検出部5を構成する結合層12、
固定化酵素層13及び制限透過層14の製法等について
説明する。結合層12は、作用極11と固定化酵素層1
3との密着性を向上させるために形成するものであり、
固定化酵素層13は、測定対象成分に応じて選択される
酵素が固定化された層である。これらは、例えば、電極
表面に1v/v%のγ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン溶液をスピンコートして結合層12を形成した後、
酵素溶液として56.5U/μlの酸化酵素(グルコー
ス酸化酵素)を含み、かつ、1v/v%のグルタルアル
デヒドを含む22.5w/v%のアルブミン溶液をスピ
ンコートして製作することができる。
【0025】この固定化酵素層13に用いられる酵素と
しては、乳酸酸化酵素、グルコース酸化酵素、尿酸酸化
酵素、ガラクトース酸化酵素、ラクトース酸化酵素、ス
クロース酸化酵素、エタノール酸化酵素、メタノール酸
化酵素、スターチ酸化酵素、アミノ酸酸化酵素、モノア
ミン酸化酵素、コレステロール酸化酵素、コリン酸化酵
素およびピルビン酸酸化酵素等の酵素が挙げられる。こ
れらの酵素を単独で用いても2種類以上を同時に用いて
もよい。
【0026】また、制限透過層14は、液体試料を制限
的に透過させる層であり、例えば、2v/v%のメタク
リル酸樹脂のポリフルオロアルコールエステル溶液であ
る住友スリーエム社製のフロラードFC−722をスピ
ンコートして製作することができる。なお、製作時に
は、パーフルオロヘキサンで適宜希釈してスピンコート
することができる。
【0027】次に、検出部5をレジストで保護し、流路
9の内面に光触媒機能を持つ金属酸化膜10を形成す
る。形成方法としては、金属酸化膜10をターゲット材
としたスパッタ法や、酸化物を分散させた無機バインダ
ー溶液の溶液中に浸漬する方法、スピンコート法、ある
いは、シリンジ等を用いて流路9内部に防汚処理層材料
の溶液を導入する方法等がある。この金属酸化膜10に
より超親水性の機能が発揮され、流路9内での液体試料
の移動が円滑となり、液体試料が流路9内で滞溜した
り、液体試料の流れが不均一となって測定精度や測定安
定性が低下するといった問題を解決することができる。
【0028】この光触媒機能を持つ金属酸化膜10の材
料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸
ストロンチウム、三酸化タングステン、酸化第二鉄、三
酸化二ビスマス、酸化スズ等を用いることができ、これ
らの光触媒機能を有する物質を単体又は複数併用して金
属酸化膜10が形成される。なお、この金属酸化膜10
の厚さは、0.1μm以上、10μm以下であることが
好ましい。
【0029】そして、検出部5を覆ったレジストを剥離
した後、シリコンウェハ1表面に、予め流路9となる部
分に金属酸化膜10を形成したガラスウェハ2等を、少
なくとも流路9上面を覆うように被せて(本実施の形態
では、シリコンウェハ1と略同じ大きさのガラスウェハ
2を使用)、これらを陽極接合装置等を用いて接合する
ことにより本実施の形態のバイオセンサ8の主要部が作
製される。なお、シリコンウェハ1表面にガラスウェハ
2を被せた後、流路9内に一括して金属酸化膜10を形
成してもよい。
【0030】このように本実施の形態のバイオセンサ8
は、微細加工技術を応用してシリコンウェハ1に直接、
流路9となる溝を形成し、溝の所定の位置に検出部5を
同様に微細加工技術を応用して一体的に形成した後、流
路9内壁に光触媒機能を有する金属酸化膜10を形成す
ることにより、検出部5表面近傍での液体試料の流動状
態を安定化することができ、薄型、軽量で、かつ測定精
度の高いバイオセンサを精密に形成することができ、測
定精度及び測定安定性を向上させることができる。
【0031】なお、検出部5の電極として使用されてい
る作用極11以外の参照極16や対極17は検出部5内
に設けなくてもよい。例えば、図4に示すようにバイオ
センサ8とチューブ等によって接続される外部領域に設
けても良く、このような構成の場合は、流路9内に形成
する構造体を減らすことにより、流路9内の液体試料の
流れをよりスムーズにすることができる。
【0032】また、液体試料としては、液体であれば特
に限定されないが、例えば、人を含む生体の皮膚、粘膜
等の上皮上の液体試料とすることができ、具体的には、
汗、血液、浸出液、間質液、尿等が例示される。測定対
象となる液体試料中の成分は、例えば、グルコース、乳
酸、尿酸、コレステロール、コリン、胆汁酸等が挙げら
れ、本センサは糖尿病のモニタリング等においてもその
効果を発揮することができる。
【0033】[実施の形態2]次に、本発明の第2の実
施の形態に係るバイオセンサについて、図5及び図6を
参照して説明する。図5は、本実施形態に係るバイオセ
ンサ8及び周辺機器を模式的に示す断面図であり、図6
はバイオセンサ8の他の構造を示す図である。なお、本
実施の形態はバイオセンサの接続例に関するものであ
り、他の部分の構造、製造方法等に関しては、前記した
第1の実施の形態と同様である。
【0034】本実施の形態のバイオセンサ8は、たとえ
ば図5に示すような測定システムに組み込んだ形態で使
用される。図5に示す測定システムでは、液体導入口3
にチューブ23が接続されており、チューブ23の先端
には接続管22を介して体液採取セル21が取り付けら
れ、体液採取セル21は皮膚20に装着されている。ま
た、液体排出口4はチューブ23を介してポンプ24に
接続されている。
【0035】このポンプ24を運転することによって、
チューブ23内、バイオセンサ8内および体液採取セル
21内が減圧され、体液が採取される。そして採取され
た体液は、体液採取セル21内から接続管22、チュー
ブ23を通り、バイオセンサ内8に送り込まれて分析さ
れ、分析後はチューブ23を通り、ポンプ24を通って
外部に排出される。
【0036】更に、液体試料を検出部5表面で連続的に
移動させ、その間に液体試料中の成分の測定を行う測定
方法にあっては、液体試料の移動速度によって測定精度
および測定値の安定性が変動しやすい。そこで、チュー
ブ23、バイオセンサ8内等の液体試料の流れる任意の
場所に、液体試料の流量、流速や内部の圧力を検出し、
調整(具体的には、測定対象成分の濃度に比例したセン
サ出力が得られるように調整)する手段25を設けるこ
とにより、より優れた測定精度および測定値の安定性を
得ることができる。
【0037】また、図6に示すバイオセンサ8では、流
路9内に複数の検出部5を実装している。このように複
数の検出部5を設けることにより液体試料中の複数の特
定成分を同時に測定することができるため、測定時間を
短縮することができ、また、検出部5の交換に要する工
数を削減することができる。
【0038】[実施の形態3]次に、本発明に係る第3
の実施の形態について、図7乃至図10を参照して説明
する。図7乃至図10は、第3の実施の形態に係るバイ
オセンサの構造を模式的に示す図であり、図7は断面
図、図8は上面図、図9は斜視図、図10は筐体を分解
した斜視図である。なお、本実施の形態は、流量の多い
液体試料を測定するためのサイズの大きいバイオセンサ
8をプラスチック等の安価な部材を使って作製すること
を特徴とするものであり、検出部5の構造等に関しては
前記した実施の形態と同様である。
【0039】図7乃至図10に示すように、本実施の形
態のバイオセンサは、液体試料中の特定成分の測定を可
能とする筐体26、液体導入口3、液体排出口4、検出
部5、および流路9を備え、液体試料に接する液体導入
口3、流路9、および液体排出口4の内壁の全面には、
光触媒機能を有する金属酸化膜10等の親水性を有する
皮膜が形成されている。
【0040】ここで、本実施の形態に係るバイオセンサ
の各構成物について詳述する。まず、筐体26は、図1
0に示すように、上部筐体26aと下部筐体26bとが
貼り合わされて形成されており、上部筐体26a及び下
部筐体26bとしては、例えば、低コストで加工しやす
いプラスチックスやガラス等が用いられる。そして、上
部筐体26aには液体導入口3と液体排出口4とが形成
され、下部筐体26bには液体試料を検出部5に導く流
路9が形成されている。
【0041】この液体導入口3と液体排出口4の断面形
状、長さ等は液体試料のスムーズな注入、保持、流れが
確保できるものであればよいが、断面が円形で、直線状
に伸びたものが好適に利用でき、できるだけデットボリ
ュームを低減させたものが好ましい。この液体導入口3
と液体排出口4は一般的な機械加工で形成してもよく、
また、微細加工技術を応用して製作しても良い。
【0042】また、下部筐体26bに形成されている流
路9の長さ、幅等は、液体試料がスムーズに流れ、検出
部5を形成することができる寸法であればよいが、断面
は円形で、直線状にのびたものが好適に利用でき、デッ
ドボリュームを低減させたものが好ましい。この流路9
の形成方法も特に限定されるものではなく、射出成形等
で形成してもよい。なお、流路9の形状を円筒形にする
ために、上部筐体26aと下部筐体26bとを貼り合わ
せた状態で円筒形になるようにこれらの筐体の双方を加
工しても良い。
【0043】そして、上部筐体26aに形成される液体
導入口3、液体排出口4及び下部筐体26bに形成され
る流路9の内面に光触媒機能を持つ金属酸化膜10を形
成することにより親水性の機能が発揮され、流路内での
液体試料の移動が円滑となり、液体試料が流路9内で滞
溜したり、液体試料の流れが不均一となって測定精度や
測定安定性が低下するといった問題を解決することがで
きる。
【0044】また、本実施の形態においても金属酸化膜
10の製膜方法は特に限定されないが、たとえば、流路
9に設けられた上部筐体26aと下部筐体26bとを上
記酸化物を分散させた無機バインダー溶液の溶液中に浸
漬する方法、スピンコート法、あるいは、シリンジ等を
用いて流路9内部に防汚処理層材料の溶液を導入する等
の方法により、金属酸化膜10を形成することができ
る。
【0045】そして、検出部5と上部筐体26aおよび
下部筐体26bとを接着剤等を用いて組み立てることに
より、本実施の形態のバイオセンサの主要部が作製され
る。このように本実施の形態のバイオセンサは、液体試
料が流れる液体導入口3、流路9、液体排出口4の内壁
に光触媒機能を有する金属酸化膜10を形成することに
より、検出部5表面近傍での液体試料の流動状態を安定
化することができ、測定値の精度を高めることができ
る。また、前記した第1の実施の形態に比べてサイズは
大きくなるが、安価に製作することができる。
【0046】[実施の形態4]次に、本発明の第4の実
施形態に係るバイオセンサについて、図11及び図12
を参照して説明する。図11及び図12は本実施形態に
係るバイオセンサの構造を模式的に示す断面図である。
なお、本実施の形態は筐体26を構成する上部筐体26
aと下部筐体26bとの接続方法に関するものであり、
他の部分の構造、製造方法等に関しては、前記した第1
の実施の形態と同様である。
【0047】図11に示すように、本実施形態に係るバ
イオセンサは、液体試料中の特定成分の測定を可能にす
る検出部5と、これを上下から挟む上部筐体26aおよ
び下部筐体26bとを備えている。そして、本実施の形
態では、上部筐体26aと下部筐体26bとがネジ18
により一体化されていることを特徴としている。このネ
ジ18による組立は、検出部5の交換を容易に行う上で
好ましいが、検出部5の交換が可能であれば組立方式は
ネジ18を利用する方式に限定されない。また、検出部
5が上部筐体26aと下部筐体26bによって確実に実
装される限りにおいては、ネジ18の数に制限はない。
【0048】また、図12に示すバイオセンサでは、上
部筐体26aと下部筐体26bとがツメ19によって組
み立てられている。この組立方式は、上部筐体26aに
設けられたツメ19が下部筐体26bに設けられたツメ
を保持する溝(図示せず)に保持されることによって両
者を固定するものであり、ネジを使用しない分だけ低コ
ストでバイオセンサを製作することが可能になる。ま
た、ネジ締時のトルクの過不足が発生しなくなり、上部
筐体26aの底面と下部筐体26bの上面とを全面にわ
たって均一に密着させることができる。
【0049】
【実施例】上記した本発明の実施の形態に記載したバイ
オセンサを用い、実際に液体試料の成分の測定を行っ
た。その結果について以下に記載する。
【0050】[実施例1]まず、本発明の第1の実施例
に係る液体試料測定方法及び測定結果について説明す
る。本実施例では、図7に示すセンサを図5のシステム
に組み込んだ構造により、グルコース、乳酸、および尿
素の3種類のバイオセンサを作製した。各々のバイオセ
ンサには、それぞれ、グルコースセンサ、乳酸センサ、
尿素センサを実装している。
【0051】図7に示すバイオセンサをプラスチックス
を用い、射出成形で製作し、流路9の内壁に光触媒機能
を示す金属酸化膜10として酸化チタンを製膜した。な
お、この酸化チタンは、石原産業製ST-K201(固形分0.2
wt%、無機バインダー配合)を用いた。
【0052】一方、検出部5は以下のようにして作製し
た。まず、8mm×4.5mmの白金からなる作用極1
1(面積2mm2)と対極17(面積0.5mm2)、銀
/塩化銀からなる参照極16(面積0.5mm2)を形
成した。つづいて、全面に1v/v%のγ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン溶液をスピンコートして結合層
12を形成し、その後、56.5U/μlの酸化酵素
(グルコース酸化酵素、乳酸酸化酵素、および尿素酸化
酵素)を含み、かつ1v/v%のグルタルアルデヒドを
含む22.5w/v%のアルブミン溶液をスピンコート
して固定化酵素層13を形成した。そして、その上に
0.2v/v%のメタクリル酸樹脂のポリフルオロアル
コールエステル溶液をスピンコートして制限透過層14
を形成した。なお、スピンコートの条件は3000rp
m、30秒とした。メタクリル酸樹脂のポリフルオロア
ルコールエステルの分子量は7000程度である。
【0053】次に、上記したバイオセンサを用いて液体
試料を測定する方法について説明する。まず、液体導入
口3にチューブ23をつないで、150mMの塩化ナト
リウムを含むpH7の1mMTES(エヌ・トリス(ハ
イドロキシル)・メチル・2−アミノエタンサルフォニ
ックアシッド)緩衝液を注入し、検出部5が濡れた状態
にした。そして、バイオセンサの電源を入れ、参照極1
6を基準として作用極11に0.7Vの電圧を印加し
た。
【0054】続いて、印加後の検出部5に対して液体導
入口3につないだチューブ23から既知濃度のグルコー
ス溶液、乳酸溶液、および尿素溶液をそれぞれ順番に注
入し、得られるセンサ出力(電流値)を測定してセンサ
の較正を行い、検量線を作成した。なお、注入速度は
0.1リットル/分で行った。
【0055】次に、再度、緩衝液を注入して検出部5が
定常状態になるまで放置してから、成人男性(34歳、
体重68kg)の上腕部に液体試料採取セル21を装着
して、体液(減圧吸引により取得された吸引浸出液)中
のグルコース、乳酸、尿素、および尿酸の値を10分間
隔毎に2時間測定した。また、同時に既存の測定装置で
ある臨床検査装置(商品名、日立自動測定装置705
0)でこれらの成分を同一条件で測定した。
【0056】そして、得られた個々の成分の値を回帰処
理し、相関関係を算出して評価した。その結果を表1に
示す。表1から分かるように、本実施例で用いた各測定
装置は簡易型の装置でありながら、臨床検査用の大型装
置と同等の高い測定精度を示しており、本発明のバイオ
センサの効果が実証された。
【0057】
【表1】
【0058】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例
に係る液体試料測定方法及び測定結果について説明す
る。まず、流路9内に検出部5を3種類備えたバイオセ
ンサをプラスチックスを用いて射出成形で製作し、第1
の実施例と同様に、流路9の内壁に光触媒機能を示す酸
化チタンを製膜した。なお、酸化チタンは石原産業製ST
-K201(固形分0.2wt%、無機バインダー配合)を用い
た。そして、第1の実施例で使用したグルコースセン
サ、乳酸センサ、および尿素センサの3種類のセンサを
同一装置内に実装したバイオセンサを製作した。測定方
法は第1の実施例と同様である。
【0059】この装置を用い、成人男性(34歳、体重
68kg)の上腕部に体液採取セル21を装着して体液
(減圧吸引により取得された吸引浸出液)中のグルコー
ス、乳酸、および尿素の値を10分間隔毎に2時間測定
した。また、同時に既存の測定装置である臨床検査装置
(商品名、日立自動測定装置7050)でこれらの成分
を同一条件で測定した。そして得られた個々の成分の値
を回帰処理し、相関関係を算出して評価した結果を表2
に示す。表2から分かるように、本実施例で用いた各測
定装置は、いずれの成分についても臨床検査用の大型装
置と同等の高い測定精度を示しており、第2の実施の形
態に記載した複数のセンサを搭載する構造においても本
発明の効果が得られることを確認した。
【0060】
【表2】
【0061】[実施例3]次に、本発明の第3の実施例
に係る液体試料測定方法及び測定結果について説明す
る。まず、図7に示すバイオセンサをプラスチックスを
用いて射出成形で製作し、検出部5は第1の実施例で使
用したグルコースセンサとした。この装置内の検出部5
の表面を除く液体試料の触れる部分全体、すなわち、液
体導入口3、液体排出口4、および流路9内壁面に対
し、フッ素ポリマー(ポリメタクリル酸1H,1H-パーフル
オロオクチル)および光触媒機能を示す金属酸化膜10
(酸化チタン)を用いて防汚処理層を形成し、2種類の
バイオセンサを作製した。なお、フッ素樹脂は住友スリ
ーエム社のフロラードFC-722を用い、酸化チタンは石原
産業製ST-K201(固形分0.2wt%、無機バインダー配合)
を用いた。また、対照として防汚処理層を形成していな
い装置も同時に製作した。測定方法は第1の実施例と同
様である。
【0062】この測定装置を用い、糖尿病患者(成人男
性55歳、体重70kg)の血液を0.1ml/min
の速度で注入し、同速度で純水を注入する工程を10回
繰り返して行った。注入時間は15分間とした。そして
注入工程終了後、液体導入口3、液体排出口4、および
流路9に付着する不純物を目視観察した。観察は目視観
察できる付着物の箇所を数えることにより行った。その
結果を表3に示す。表3から分かるように、酸化チタン
を形成したものについては全く不純物を確認できなかっ
たが、ポリメタクリル酸1H, 1H-パーフルオロオクチ
ル、対照の装置の順に汚染物質が付着している面積が増
加し、酸化チタン処理が防汚に有効であることを確認し
た。
【0063】
【表3】
【0064】[実施例4]次に、本発明の第4の実施例
に係る液体試料測定方法及び測定結果について説明す
る。図7に示すバイオセンサをプラスチックスを用いて
射出成形で製作し、検出部5は第1の実施例で使用した
グルコースセンサとした。この装置内の検出部5の表面
を除く液体試料の触れる部分全体、すなわち、液体導入
口3、液体排出口4、および流路9内壁面に対し、フッ
素ポリマー(ポリメタクリル酸1H,1H-パーフルオロオク
チル)および光触媒機能を示す金属酸化膜10(酸化チ
タン)を用いて防汚処理層を形成し、2種類のバイオセ
ンサを作製した。なお、フッ素樹脂は住友スリーエム社
のフロラードFC-722を用い、酸化チタンは石原産業製ST
-K201(固形分0.2wt%、無機バインダー配合)を用い
た。また、対照として防汚処理層を形成していない装置
も同時に製作した。測定方法は第1の実施例と同様であ
る。
【0065】この測定装置を用い、糖尿病患者(成人男
性55歳、体重70kg)の血液を0.1ml/min
の速度で注入し、同速度で純水を注入する工程を10回
繰り返して行った。注入時間は15分間とした。そして
注入工程終了後、測定値が得られるまでの時間を測定
し、検出部5の応答速度の違いを評価した。評価は10
回の測定値の平均を求めた。その結果を表4に示す。表
4から分かるように、酸化チタン処理を施すことによっ
て、血液等の液体試料をスムーズに流すことができ、こ
れにより応答速度も向上し、測定値が得られる時間を短
縮することができた。
【0066】
【表4】
【0067】[実施例5]次に、本発明の第5の実施例
に係る液体試料測定方法及び測定結果について説明す
る。参照極16及び対極17が外部に形成されるバイオ
センサをプラスチックスを用いて射出成形で製作した。
そして、第1の実施例と同様に、流路9の内壁に光触媒
機能を示す酸化チタンを製膜した。酸化チタンは石原産
業製ST-K201(固形分0.2wt%、無機バインダー配合)を
用い、検出部5は第1の実施例で使用したグルコースセ
ンサとした。また、検出部5は作用極11、対極17、
および参照極16で構成されており、対極17と参照極
16は液体導入口3の入り口に設けた。測定方法は第1
の実施例と同様である。
【0068】この装置を用い、成人男性(34歳、体重
68kg)の上腕部に液体試料採取セル21を装着して
体液(減圧吸引により取得された吸引浸出液)中のグル
コースの値を10分間隔毎に2時間測定した。また、同
時に既存の測定装置である臨床検査装置(商品名、日立
自動測定装置7050)でこれらの成分を同一条件で測
定した。そして得られた個々の成分の値を回帰処理し、
相関関係を算出して評価した。その結果、前記した第1
の実施例で得られた相関係数とほぼ一致する0.985
の相関係数が得られた。これにより、作用極11が対極
17及び参照極16と離れた場所に実装されていても良
好な測定精度が得られることを確認した。
【0069】[実施例6]次に、本発明の第6の実施例
に係る液体試料測定方法及び測定結果について説明す
る。図7に示すバイオセンサをプラスチックスを用いて
射出成形で製作し、センサは第1の実施例で使用したグ
ルコースセンサとした。この装置内の検出部5の表面を
除く液体試料の触れる部分全体、すなわち、液体導入口
3、液体排出口4、および流路9内壁面に対し、フッ素
ポリマー(ポリメタクリル酸1H,1H-パーフルオロオクチ
ル)および光触媒機能を示す金属酸化膜10(酸化チタ
ン)を用いて防汚処理層を形成し、2種類のバイオセン
サを作製した。フッ素樹脂は住友スリーエム社のフロラ
ードFC-722を用い、酸化チタンは石原産業製ST-K201
(固形分0.2wt%、無機バインダー配合)を用いた。ま
た、対照として防汚処理層を形成していない装置も同時
に製作した。測定方法は第1の実施例と同様である。
【0070】この測定装置を用い、糖尿病患者(成人男
性55歳、体重70kg)の血液を0.1ml/min
の速度で注入し、液体導入口3、液体排出口4、および
流路9内部を血液で満たしてから、血液を排出した。そ
の後、30ワットの蛍光灯の照射下において40℃、2
4時間恒温槽で放置した後、液体導入口3、液体排出口
4、および流路9内部のカビの繁殖の有無を目視観察し
た。
【0071】その結果、ポリメタクリル酸1H, 1H-パー
フルオロオクチル処理した場合及び無処理の場合には多
数のカビが繁殖していることが確認されたが、酸化チタ
ン処理を施したものには、全くカビは繁殖していなかっ
た。このことから酸化チタン処理が抗菌機能も有してい
ることを確認した。
【0072】[実施例7]次に、本発明の第7の実施例
に係る液体試料測定方法及び測定結果について説明す
る。図1および図5に示すバイオセンサを、シリコンウ
ェハ1にエッチングによる微細加工技術で流路9を形成
し、ガラスウエハ2に液体導入口3と液体排出口4を製
作した後、シリコンウェハ1とガラスウエハ2とを貼り
合わせて製作した。なお、液体導入口3と液体排出口4
の直径は略1mm、流路9の深さは略0.1mmであ
る。そして、流路9の内壁に光触媒機能を示す酸化チタ
ンを製膜した。酸化チタンは石原産業製ST-K201(固形
分0.2wt%、無機バインダー配合)を用い、センサは第1
の実施例で用いたグルコースセンサとした。ただし、電
極面積は0.8mm×4.5mmとした。測定方法は第
1の実施例と同様である。
【0073】この装置を用い、成人男性(34歳、体重
68kg)の上腕部に体液採取セル21を装着して体液
(減圧吸引により取得された吸引浸出液)中のグルコー
スの値を10分間隔毎に2時間測定した。また、同時に
既存の測定装置である臨床検査装置(商品名、日立自動
測定装置7050)でこれらの成分を同一条件で測定し
た。そして得られた値を回帰処理し、相関関係を算出し
て評価した。その結果を表5に示す。表5から分かるよ
うに、本実施例で用いた各測定装置は、いずれの成分に
ついても臨床検査用の大型装置と同等の高い測定精度を
示し、装置を微小化しても測定精度が低下することがな
いことを確認した。
【0074】
【表5】
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバイオセ
ンサ及びバイオセンサを用いた液体試料測定方法によれ
ば、液体導入口、液体排出口、および流路内部に光触媒
機能をもつ金属酸化膜を形成することにより、液体試料
が装置内部で滞溜することなくスムーズに流れるため、
高い測定精度及び測定値の安定性を得ることができ、ま
た、センサの応答性も迅速にすることができる。
【0076】また、バイオセンサをシリコンウェハを用
い微細加工技術を応用して形成することにより、高い精
度で流路、検出器を製作することができ、測定精度及び
測定安定性を更に高め、かつ、薄型、小型化、軽量化を
図ることにより利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るバイオセンサの
構造を示す上面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るバイオセンサの
構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るバイオセンサの
検出部の構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るバイオセンサの
他の構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るバイオセンサを
用いたシステム構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るバイオセンサの
他の構造を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るバイオセンサの
構造を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るバイオセンサの
構造を示す上面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るバイオセンサの
構造を示す斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るバイオセンサ
の構造を示す分解図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係るバイオセンサ
の構造を示す断面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係るバイオセンサ
の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコンウェハ 2 ガラスウェハ 3 液体導入口 4 液体排出口 5 検出部 6 配線 7 電極パッド 8 バイオセンサ 9 流路 10 金属酸化膜 11 作用極 12 結合層 13 固定化酵素層 14 制限透過層 15 チューブ 16 参照極 17 対極 18 ねじ 19 ツメ 20 皮膚 21 体液採取セル 22 接続管 23 チューブ 24 ポンプ 25 調整手段 26 筐体 26a 上部筐体 26b 下部筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/327 G01N 27/30 301E 27/416 301L 33/483 301Z 353B 353J 27/46 U 336H 336G 338 386G Fターム(参考) 2G045 CA25 CA26 CB30 DA31 FB05 GC20 JA01 JA07 4B029 AA07 AA21 FA12 4B063 QR01 QS36

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部基板に液体試料が流れる流路が形成さ
    れ、該流路内に前記液体試料の成分を検出する酵素層を
    備えた検出部を有し、前記下部基板上に少なくとも前記
    流路上部を覆う上部基板が接合されてなるバイオセンサ
    において、 前記流路の内壁に、親水性の皮膜が形成されていること
    を特徴とするバイオセンサ。
  2. 【請求項2】前記上部基板又は前記下部基板の少なくと
    も一方が、紫外線を透過する材料からなることを特徴と
    する請求項1記載のバイオセンサ。
  3. 【請求項3】前記下部基板がシリコンウェハからなり、
    前記上部基板がガラスウェハからなることを特徴とする
    請求項2記載のバイオセンサ。
  4. 【請求項4】少なくとも、前記流路が微細加工技術を用
    いて形成されていることを特徴とする請求項3記載のバ
    イオセンサ。
  5. 【請求項5】前記親水性の被膜が、光触媒機能を有する
    金属酸化膜からなることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか一に記載のバイオセンサ。
  6. 【請求項6】前記金属酸化膜が、酸化チタン、酸化亜
    鉛、チタン酸ストロンチウム、三酸化タングステン、酸
    化第二鉄、三酸化二ビスマス、酸化スズのいずれかを含
    むことを特徴とする請求項5記載のバイオセンサ。
  7. 【請求項7】前記検出部が、前記液体試料の各々異なる
    成分を検出する複数の検出部で構成されることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれか一に記載のバイオセン
    サ。
  8. 【請求項8】前記上部基板と前記下部基板とが、着脱可
    能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれか一に記載のバイオセンサ。
  9. 【請求項9】前記流路の所定の位置に、前記流路を連続
    して流れる前記液体試料の流量又は流速を調整する手段
    を備え、該調整手段により、前記液体試料の流量又は流
    速が、前記液体試料の成分濃度に略比例した出力が得ら
    れる範囲となるように調整されることを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれか一に記載のバイオセンサ。
  10. 【請求項10】下部基板に液体試料が流れる流路が形成
    され、該流路内に前記液体試料の成分を検出する酵素層
    を備えた検出部を有し、前記下部基板上に少なくとも前
    記流路上部を覆う上部基板が接合され、前記流路の内壁
    に親水性の皮膜が形成されてなるバイオセンサを用いた
    液体試料の測定方法であって、 前記流路の所定の位置に、前記流路を連続して流れる前
    記液体試料の流量又は流速を調整する手段を備え、該調
    整手段により、前記液体試料の流量又は流速が、前記液
    体試料の成分濃度に略比例した出力が得られる範囲とな
    るように調整することを特徴とするバイオセンサを用い
    た液体試料の測定方法。
  11. 【請求項11】前記親水性の被膜が、光触媒機能を有す
    る金属酸化膜からなることを特徴とする請求項10記載
    のバイオセンサの測定方法。
  12. 【請求項12】前記金属酸化膜が、酸化チタン、酸化亜
    鉛、チタン酸ストロンチウム、三酸化タングステン、酸
    化第二鉄、三酸化二ビスマス、酸化スズのいずれかを含
    むことを特徴とする請求項11記載のバイオセンサの測
    定方法。
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