JP2002163451A - 債券オンライントレードシステム - Google Patents

債券オンライントレードシステム

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JP2002163451A
JP2002163451A JP2000361253A JP2000361253A JP2002163451A JP 2002163451 A JP2002163451 A JP 2002163451A JP 2000361253 A JP2000361253 A JP 2000361253A JP 2000361253 A JP2000361253 A JP 2000361253A JP 2002163451 A JP2002163451 A JP 2002163451A
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JP2000361253A
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Takushi Abe
部 託 志 阿
Yuji Nakada
田 裕 二 中
Masatoshi Tamai
井 雅 俊 玉
Takeshi Toyoshima
島 丈 志 豊
Toshio Izuyama
敏 夫 伊豆山
Fumio Takamatsu
松 史 夫 高
Atsushi Miura
浦 敦 三
Yoshiyuki Abe
部 美 幸 安
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NOMURA HOLDING Inc
Nomura Research Institute Ltd
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NOMURA HOLDING Inc
Nomura Research Institute Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 債券先物の価格、出来値、オファー・ビッド
を考慮して全債券銘柄の価格・レートをリアルタイムで
提示する債券オンライントレードシステムを提供する。 【解決手段】 先物の価格変動と各債券銘柄の利回り・
価格変化との間の回帰係数を計算し、先物の価格変動に
応じて前記回帰係数により各債券銘柄の先物連動値を算
出し、特定の債券銘柄に出来値が生じたときに、当該出
来値をその後の先物の価格変動に応じて現実のオファー
・ビッドのレンジ範囲内で変動するレンジ付き出来値を
算出し、線形補完を行って他の債券銘柄の出来値の一次
理論値を計算し、次に出来値が生じていないがオファー
・ビッドがあった債券銘柄の一次理論値と前記オファー
・ビッドの値とを比較して仮想出来値を求め、次にレン
ジ付き出来値と仮想出来値による線形補完を行って全債
券銘柄の出来値の二次理論値を計算するプライシングエ
ンジンを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は債券の取引を支援す
るコンピューターシステムに関する。
【0002】特に、変動する債券レートを合理的な範囲
内で自動的に調整・決定して広く顧客に対して提示し、
顧客から注文があった場合にはその注文の約定処理を自
動的に行うとともに、その取引を債券レートに反映させ
るようにした債券オンライントレードシステムに関す
る。
【0003】
【従来の技術】債券(国債、地方債、社債等)の取引
は、多数の投資家の意思によって価格が形成される株式
市場と異なり、トレーダーや機関投資家等の当事者間の
合意によって個別の債券について取引が成立する。
【0004】株式市場では、多数の投資家による「売
り」と「買い」のバランスによって株価が変動し、市場
全体の需給バランスで株価が決定される。このようにし
て決定される株価は、各株式銘柄について株式市場で統
一的な価格となる。それらの株価は、情報提供機関や各
証券会社を通して広く投資家に知らされ、投資家は、個
別の株式銘柄の価格に対して、自らが納得すれば、投資
を行うことができる。
【0005】このような株式市場では、インターネット
のWEBページ上で株価を表示し、オンラインで取引す
るオンライントレードシステムが存在している。
【0006】上記株式市場に対して、債券(国債、地方
債、社債等)は、「売り」をする者と「買い」をする者
が、個別の債券銘柄について双方の合意の下で取引を行
う。このため従来は、取引をする当事者が事前に電話等
によって取引対象の特定の債券銘柄の価格あるいはレー
トを確認するようにしていた。実際には、問い合わせに
対して取引を執行するトレーダーがその債券価格あるい
はレートを申し出て、その債券価格・レートに対し、
「買い」あるいは「売り」をしようとする者(顧客)が
同意した場合に、債券の取引が成立するようなものであ
った。
【0007】なお、「価格あるいはレート」としたの
は、債券の価格が確定するとそのレート(利回り)が確
定し、その逆にレート(利回り)が確定すると債券の価
格が確定するからである。
【0008】従来の債券価格・レートが上述した通りト
レーダーによって決定されるため、同一の債券銘柄につ
いてもその価格・レートはトレーダーにより異なってい
た。また、債券市場において取引が成立していない債券
銘柄の価格・レートについては、実際にトレーダーに問
い合わせをしなければ知ることができなかった。
【0009】このため、従来は債券市場においては、株
式のような価格を表示してリアルタイムで取引を行うオ
ンライントレードシステムは存在していなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、従来の
債券の取引方法では、顧客は、取引しようとする債券に
ついて個別にトレーダーに電話等により問い合わせをし
なければその価格・レートを知ることができなかった。
【0011】このため、顧客は、複数の債券銘柄の価格
・レートを広く把握すること、すなわち、たとえ取引が
なくても何年物の債券(たとえば1年〜10年物の国
債)で残存年数が何年の債券の価格・レートがどの程度
かを広く知ることができず、最適な投資を行うことが困
難であった。
【0012】また、従来は債券の価格・レートは、トレ
ーダーの勘や思惑によって決定されていたので、債券の
価格決定に客観的な合理性が欠けることがあった。
【0013】さらに、債券の価格・レートは、多数の債
券銘柄の価格・レートが互いに影響し合う性質のもので
あるが、従来の債券の取引方法では、特定の債券銘柄に
ついて取引が成立したことの情報を迅速に活用すること
ができなかったため、他の債券銘柄の価格・レートの決
定はトレーダーの判断に任されていた。
【0014】要するに、債券の価格・レートは、信頼に
足る業者間の「出来値」、適当な「オファー・ビッド
(offer/bid)」、および「先物の値動き」の
各要素が総合的に参酌され、すべての債券銘柄の価格・
レートが相互に影響を及ぼすことが参酌されて各債券銘
柄の価格・レートが決定されるべきものであるが、従来
の債券の取引方法によれば、これらの要素や相互影響の
反映作業をトレーダーの勘や判断に頼っていたのであ
る。
【0015】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、業者間の「出来値」、適当な「オファー・ビッド
(offer/bid)」、および「先物の値動き」を
総合的かつリアルタイムで取り入れ、出来値と、実際に
取引が成立した債券銘柄の中間の債券銘柄の価格・レー
ト(仲値)とを迅速に推定して、広く顧客に知らしめ、
リアルタイムで取引を行うことができる債券オンライン
トレードシステムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る債券
オンライントレードシステムは、先物の価格変動と各債
券銘柄の利回り・価格変化との間の回帰係数を計算し、
先物の価格変動に応じて前記回帰係数により各債券銘柄
のデフォルト値である先物連動値を算出し、特定の債券
銘柄に出来値が生じたときに、当該債券銘柄の出来値を
その後の先物の価格変動に応じて現実のオファー・ビッ
ドのレンジ範囲内で変動させてレンジ付き出来値として
算出し、前記レンジ付き出来値による線形補完を行って
他の債券銘柄の出来値の一次理論値を計算し、次に出来
値が生じていないがオファー・ビッドがあった債券銘柄
についてそれらの一次理論値と前記オファー・ビッドの
値とを比較して前記オファー・ビッドを境界条件として
仮想出来値を求め、次に前記レンジ付き出来値と前記仮
想出来値による線形補完を行って全債券銘柄の出来値の
二次理論値を計算するプライシングエンジンを備えた計
算サーバーを有することを特徴とするものである。
【0017】本願請求項2に係る債券オンライントレー
ドシステムは、請求項1のシステムにおいて、各債券銘
柄の利回り・価格を管理し、債券取引のための指令を入
力するトレーダーシステムを有し、前記計算サーバー
は、前記債券出来値の二次理論値をトレーダーシステム
に送り、トレーダーが入力した個別銘柄の強制的出来値
を取得し、前記プライシングエンジンが算出した債券銘
柄の出来値の二次理論値に前記強制的出来値による修正
あるいは付加を行い、再度線形補完を行うプライシング
調整システムを有していること特徴とするものである。
【0018】本願請求項3に係る債券オンライントレー
ドシステムは、請求項1または2のシステムにおいて、
接続をしている顧客のコンピューターを把握し、前記接
続中の顧客コンピューターに対して前記計算サーバーが
算出した債券銘柄の利回り・価格をほぼリアルタイムで
提供するデータフィードサーバーを有していることを特
徴とするものである。
【0019】本願請求項4に係る債券オンライントレー
ドシステムは、請求項1ないし3のいずれかのシステム
において、債券取引のための注文データを取得し、前記
注文データの送信元の顧客コンピューターに約定確認の
返信の行い、約定データを前記計算サーバーに送って新
たな債券利回り・債券価格の計算を行わせるとともに、
勘定系システムに送って決済の処理を行わせ、所轄部署
の管理システムに送って承認処理を行わせ、顧客の要求
があったときは当該顧客の約定データをダウンロードさ
せる注文約定サーバーを有することを特徴とするもので
ある。
【0020】本願請求項5に係る債券オンライントレー
ドシステムは、請求項1ないし4のいずれかのシステム
において、顧客から接続要求があったときは、顧客識別
情報を要求し、同時に当該顧客のコンピューターのホス
ト名を取得し、前記顧客識別情報と前記ホスト名とから
ログオンデータを生成し、前記ログオンデータにより同
一の顧客識別情報による二重ログオンを排除するユーザ
ー認証システムを有することを特徴とするものである。
【0021】本願請求項6に係る債券オンライントレー
ドシステムは、請求項1ないし5のいずれかのシステム
において、顧客コンピューターがログオンする際に、前
記顧客コンピューターに当該コンピューターで作動する
プログラムを送信するウェブサーバーを有し、前記デー
タフィードサーバーは、フィード時間を付して一定の時
間間隔で送信するアライブデータと、前記アライブデー
タの送信の間に送信する債券利回り・債券価格のデータ
とを前記顧客コンピューターに送信し、前記顧客コンピ
ューターで作動するプログラムは、顧客が注文を発する
ときに注文しようとする債券利回り・債券価格の直近の
アライブデータのフィード時間を注文データに付して送
信し、前記注文約定サーバーは、約定処理をする際に前
記フィード時間と注文データを受信した時間である注文
時間との差をチェックし、一定の時間差以上の注文を排
除することを特徴とするものである。
【0022】本願請求項7に係る債券オンライントレー
ドシステムは、請求項4のシステムにおいて、前記注文
約定サーバーから約定データを取得し、ほぼリアルタイ
ムでディーラーの持ち高(ポジション)を更新してトレ
ーダーに表示するポジションライブシステムを有してい
ることを特徴とするものである。
【0023】本願請求項8に係る債券オンライントレー
ドシステムは、請求項4のシステムにおいて、前記注文
約定サーバーから約定データを取得し、必要な統計処理
を行ってほぼリアルタイムで当該取引を前記トレーダー
システムに表示するトレードスタティスティックスシス
テムを有していることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明による「債券オンラ
イントレードシステム」の実施の形態について図面を用
いて以下に説明する。
【0025】図1に本発明の一実施形態による債券オン
ライントレードシステムのシステム構成と処理の流れを
示す。
【0026】図1に、本実施形態の債券オンライントレ
ードシステム1と、顧客のコンピューター(顧客コンピ
ューター)2と、それらを接続するインターネット3と
を示す。
【0027】債券オンライントレードシステム1は、外
部と接続可能なWEBサーバー4、データフィードサー
バー5、注文ゲートウェイサーバー6と、内部的なシス
テム(セキュリティー上より厳重に保護されたシステ
ム)であるユーザー認証システム7と、計算サーバー8
と、注文約定サーバー9と、トレーダーシステム10
と、勘定系システム11と、所轄部署管理システム12
と、ポジションライブシステム13と、トレードスタテ
ィスティックスシステム14とを有している。
【0028】上記の他に、債券オンライントレードシス
テム1は、WEBサーバー4に付随して使用されるJA
VA(登録商標)プログラムデータベース15、WEB
データベース16と、ユーザー認証システム7に付随し
て使用されるユーザー情報データベース17、ログオン
データベース18とを有している。
【0029】WEBサーバー4は、債券オンライントレ
ードシステム1にアクセスする際に最初にアクセスすべ
きサーバーであって、WEBページを提供・表示するサ
ーバーである。
【0030】WEBサーバー4はまた、顧客の要求に応
じてユーザー認証システム7によるユーザー認証処理を
依頼し、あるいは、顧客に種々のデータや情報やプログ
ラムを提供するものである。
【0031】データフィードサーバー5は、後に説明す
る方法で求めた現在の債券価格・レートを継続的に提供
するサーバーである。
【0032】本発明では、後述する方法により全債券銘
柄の価格・レートを計算するが、データフィードサーバ
ー5は、接続中の顧客コンピューター2に計算された現
在の価格・レートを継続的に提供する。債券銘柄の価格
・レートの計算方法は後述する。
【0033】注文ゲートウェイサーバー6は価格、顧客
の注文を処理するサーバーである。
【0034】本発明では、顧客に債券銘柄の価格・レー
トをリアルタイムで提供するが、顧客が取引を求めたと
きは、その要求は注文ゲートウェイサーバー6に送ら
れ、注文ゲートウェイサーバー6を介して約定の処理や
決済の処理に付される。すなわち、注文ゲートウェイサ
ーバー6は、約定処理や決済処理の要求を受け付けるも
のである。
【0035】ユーザー認証システム7は、ユーザー認証
処理を行うシステムである。
【0036】本実施形態では、予め取引を行うことがで
きる顧客を定めているので、ユーザー認証システム7に
より、正規のユーザー(顧客)であることを認証する。
【0037】また、本実施形態では、接続中の顧客コン
ピューター2に継続的に債券の価格・レートを提供し、
オンラインで取引を行えるようにしているため、ユーザ
ー認証システム7は、顧客のみならず各顧客の接続中の
コンピューターを管理し、顧客の注文に際しては正規の
顧客であることと、正規の接続コンピューターであるこ
とを認証する。正規の接続コンピューターからの注文要
求であることの認証処理の方法については、後述する。
【0038】計算サーバー8は、本発明による「債券オ
ンライントレードシステム」の債券価格・レートを算出
するサーバーである。
【0039】本実施形態の計算サーバー8は、プライシ
ングエンジン8aと、プライシング調整システム8bと
を有している。
【0040】プライシングエンジン8aは、業者間の
「出来値」と、適当な「オファー・ビッド(offer
/bid)」と、「先物の値動き」の価格決定の各要素
を取り入れて、かつ、債券銘柄相互の価格・レートの影
響を考慮し、全債券銘柄の価格・レート(出来た債券の
「出来値」と出来ていない債券の「仲値」)を算出す
る。
【0041】プライシング調整システム8bは、プライ
シングエンジン8aが算出した各債券の価格・レートを
トレーダーシステム10に表示し、トレーダーが特別に
強制的出来値を入力したときは、プライシングエンジン
8aが算出した各債券の価格・レートを前記強制的出来
値によって調整するシステムである。
【0042】なお、この調整に際しては、各債券銘柄の
相互の価格影響を考慮して合理的な調整を行うことは言
うまでもない。
【0043】注文約定サーバー9は、顧客の注文要求を
受けて約定処理等を行うサーバーである。
【0044】具体的には、注文約定サーバー9は、注文
要求を受けたときに、顧客に対して約定確認の返信を行
い、計算サーバー8に対して再計算の依頼、勘定系シス
テム11に対して決済処理の依頼、所轄部署管理システ
ム12に対して承認の依頼等をするため、各関係サーバ
ーやシステムに約定データを送信する。
【0045】また、注文約定サーバー9は、ポジション
ライブシステム13とトレードスタティスティックスシ
ステム14にそれぞれ約定データを送り、ポジションラ
イブシステム13によるポジション管理、およびトレー
ドスタティスティックスシステム14による統計処理を
行わせる。
【0046】なお、「ポジション管理」とは、主に各ト
レーダーの「持ち高」を各トレーダーに知らしめる処理
のことである。トレードスタティスティックスシステム
14による処理は、取引内容をトレーダーの画面上に表
示し、かつ、必要に応じて種々の統計分析の結果を表示
できるようにすることである。
【0047】注文約定サーバー9は、システム構成によ
り、前述した注文ゲートウェイサーバー6の機能を兼有
し、その場合は注文ゲートウェイサーバー6を省略する
ことができる。なお、注文ゲートウェイサーバー6が存
在するシステム(本実施形態)は、外部からのアクセス
から注文約定サーバー9を切り離すことができ、セキュ
リティーの信頼度をより高くすることができる。
【0048】トレーダーシステム10は、各債券銘柄の
価格・レートを管理し、債券取引のための指令を入力す
るシステムである。
【0049】トレーダーシステム10により、トレーダ
ーは、計算サーバー8が算出した債券価格・レートを監
視し、当該価格・レートを妥当と感じたときはその価格
・レートで顧客に提示することができ、実状や思惑に反
する債券価格・レートを発見した場合には、前述したよ
うにプライシング調整システム8bに対して調整用の強
制的出来値を入力することができる。
【0050】勘定系システム11は、債券取引の決済処
理を行うシステムである。具体的には、勘定系システム
11は、約定データを入力して顧客の口座データの更新
等を行う。
【0051】所轄部署管理システム12は、伝票を打ち
出し、勘定系システム11による顧客の口座データの更
新を承認するシステムである。
【0052】ポジションライブシステム13は、トレー
ダーに各自の持ち高を管理させるシステムである。具体
的には、ポジションライブシステム13は、約定データ
を入力し、リアルタイムで持ち高をトレーダーのモニタ
ーに表示させる。また、ポジションライブシステム13
は、残高等必要に応じてメッセージを出力することがで
きる。
【0053】トレードスタティスティックスシステム1
4は、約定データを取得し、必要な統計処理を行って取
引の内容をトレーダーシステム10のモニター上に表示
するシステムである。
【0054】JAVAプログラムデータベース15は、
顧客コンピューター2で作動するプログラムを記憶管理
するデータベースである。
【0055】本明細書において、「データベース」と
は、体系的に管理されたデータの集まりと、それらのデ
ータに対して更新・検索等を行うハードウェアの双方を
含むものという意味で使用する。
【0056】本発明の債券オンライントレードシステム
1では、顧客がアクセスしたときに、顧客コンピュータ
ー2で作動する小さなプログラム(アプレット)を配信
する。このプログラムは、最新の債券価格・レートを継
続的に取得し、また、注文するためのデータを送信する
働きをする。このようなプログラムは、JAVAプログ
ラムデータベース15により記憶管理されている。アプ
レットの配信は、図1に示すようにWEBサーバー4を
介して行われていてもよいし、特別な配信サーバーを設
けてもよい。
【0057】なお、「JAVAプログラムデータベー
ス」と命名したのは、現在このようなアプレットを記述
するには主にJAVAを用いるためであって、本発明が
JAVAアプレットを使用するシステムに限られるとい
う意味ではない。したがって、同様の機能を有する言語
があれば、その言語によるアプレットを使用することが
できるのは言うまでもない。
【0058】WEBデータベース16は、WEBサーバ
ー4が表示するWEBページのデータを記憶管理するデ
ータベースである。
【0059】ユーザー情報データベース17は、顧客識
別情報(ユーザーID)をはじめとして、顧客に関する
種々の情報を記憶管理するデータベースである。
【0060】ログオンデータベース18は、正規の顧客
が正規に債券オンライントレードシステム1に接続して
いるコンピューター(正規の接続コンピューター)を特
定するための情報(ログオンデータ)を記憶管理するデ
ータベースである。
【0061】このように、顧客が正規の顧客であること
のみならず、その顧客が接続中のコンピューターを正規
の接続コンピューターとして管理するのは、正規の顧客
識別情報を使用して、債券オンライントレードシステム
1に二重にログオンし、2つのオンライントレード画面
の価格差を利用してより有利な取引をする等の不正な取
引を未然に防止するためである。
【0062】以上が債券オンライントレードシステム1
の各構成要素についての説明であったが、次に債券オン
ライントレードシステム1の処理の流れを以下に説明す
る。
【0063】本発明は、すべての債券の価格・レートを
リアルタイムで顧客に提示することができるシステムを
提供する。
【0064】この債券オンライントレードシステムで
は、債券価格・レートのリアルタイムの提供という処理
の流れと、顧客によるアクセスと注文の処理の流れとが
ある。そこで、最初に債券価格・レートの計算、提示の
処理の流れについて説明する。
【0065】図2は本発明による債券価格・レートの計
算、提示の処理の流れを示している。図3は上記債券価
格・レートの計算、提示の処理を概念的に示した図であ
る。
【0066】最初に、計算サーバー8のプライシングエ
ンジン8aにより、債券先物の価格変動と各債券銘柄の
価格・レート(利回り)の変化との間の回帰係数を計算
し、各債券銘柄について債券先物の価格変動に応じて前
記回帰係数によって価格・レートのデフォルト値である
「先物連動値」を算出する(ステップS100、図3
(a))。
【0067】債券先物の価格変動の情報は、市況情報と
してほぼリアルタイムで直接プライシングエンジン8a
に入力される。
【0068】次に、特定の債券銘柄に出来値が生じたと
きに、当該債券銘柄の出来値をその債券銘柄の価格・レ
ートとし、その後の先物の価格変動に応じて現実のオフ
ァー・ビッドのレンジ範囲内で変動させて「レンジ付き
出来値」として算出する(ステップS110)。
【0069】債券銘柄の出来値についても、市況情報と
してほぼリアルタイムで直接プライシングエンジン8a
に入力される。
【0070】次に、レンジ付き出来値により、1回目の
線形補完を行って他の債券銘柄の出来値(仲値)を含む
各債券銘柄の一次理論値を計算する(ステップS12
0、図3(b))。
【0071】このようにして算出された一次理論値は、
実際に取引が成立した出来値を第一の確定要素として、
債券銘柄の価格・レートを調整したものということがで
きる。
【0072】次に、出来値が生じていないがオファー・
ビッドがあった債券銘柄については、それらの一次理論
値とオファー・ビッドの値とを比較し、オファー・ビッ
ドを境界条件として「仮想出来値」を求める(ステップ
S130)。「境界条件として」とは、債券価格・レー
トがオファー・ビッドの値になる可能性が十分に高い場
合には、そのオファー・ビッドの値を仮想出来値とする
処理である。
【0073】上記仮想出来値は、オファー・ビッドによ
る債券価格・レートの第二の確定要素ということができ
る。
【0074】最後に、レンジ付き出来値と仮想出来値に
よる2回目の線形補完を行って全債券銘柄の出来値の二
次理論値を計算する(ステップS140、図3
(c))。
【0075】上記二次理論値は、債券価格・レートの第
一の確定要素である「出来値」に、第二の確定要素であ
る「オファー・ビッド」を加え、各債券銘柄の価格・レ
ートの相互の影響を考えて、線形補完したものというこ
とができる。
【0076】なお、以上の「デフォルト値」、「レンジ
付き出来値」、「一次・二次理論値」、「出来値」は、
債券の「価格」を指す場合と、債券の「レート」を指す
場合とがある。すでに説明したように、債券の価格とレ
ートは、互いに換算可能な関係にあるからである。
【0077】上記説明にもあったように、上記「デフォ
ルト値」は債券の先物の価格変動を、「レンジ付き出来
値」は出来値と債券先物の価格変動を、「一次・二次理
論値」は債券のベストオファー・ビッドをそれぞれ考慮
している。また、「線形補完」は債券銘柄間の価格の相
互影響を考慮している。
【0078】上記2回の線形補完を行うことにより、全
債券銘柄の出来情報およびオファー・ビッド情報を余す
ところなく用いることになり、マーケット環境に則した
価格・レートを算出することが可能となるのである。
【0079】ただし、債券市場では上述した理論的な計
算によっては求めることができない債券価格・レートが
生じることがある。これに対しては、次の調整処理を行
う。
【0080】すなわち、プライシングエンジン8aが算
出した債券価格・レート(二次理論値)は、プライシン
グ調整システム8bに送られ、プライシング調整システ
ム8bは、当該債券価格・レートをトレーダーシステム
10に表示させる(ステップS150)。
【0081】トレーダーシステム10は、トレーダーの
要求があったときには、特定の債券銘柄について「強制
的な出来値」を入力させる手段を提供する。具体的に
は、対話型入力手段や画面への直接入力手段等を提供
し、トレーダーに債券銘柄を特定させ、その価格・レー
トを入力させる。
【0082】上記強制的出来値が入力されたときは、プ
ライシング調整システム8bは、その強制的出来値を取
得し、二次理論値に前記強制的出来値による修正あるい
は付加を行い、その強制的出来値を加味して自動的に全
債券銘柄の再度の線形補完を行う(ステップS16
0)。
【0083】これにより、プライシングエンジン8aが
機械的に算出した債券価格・レートに対して、トレーダ
ーが債券市場の事情を考慮し、最適な債券価格・レート
を算出することができる。
【0084】上記プライシング調整システム8bが調整
した債券価格・レートは、トレーダーシステム10に送
られ、トレーダーの承認を得た後に、データフィードサ
ーバー5に送られる(ステップS170)。
【0085】データフィードサーバー5は、現に接続を
している顧客コンピューター2を把握しており、それら
の顧客コンピューター2に対して、計算サーバー8が算
出した債券価格・レートのデータをリアルタイムで継続
的に送信する(ステップS180)。
【0086】これにより、顧客コンピューター2では、
常に現在の債券価格・レートを見ることができる(ステ
ップS190)。
【0087】次に、顧客によるアクセスと注文の処理の
流れについて以下に説明する。
【0088】図4は、顧客によるアクセスと注文の処理
の流れを示しており、図5は本システムによる表示画面
の例を示している。図6は約定のフローを表示画面の例
で説明した図である。
【0089】顧客によるアクセスと注文の処理において
は、顧客のアクセスによって処理が開始される(ステッ
プS200)。
【0090】顧客は、その顧客コンピューター2により
最初にWEBサーバー4にアクセスする。WEBサーバ
ー4は、ユーザー認証システム7にその顧客のユーザー
認証処理を依頼する。
【0091】ユーザー認証システム7は、当該顧客コン
ピューター2に認証情報の入力を要求し、その認証情報
とユーザー情報データベース17のユーザー情報を照合
し、正規の顧客である場合には、その顧客のアクセスを
許可し、同時に当該顧客の顧客ID(顧客識別情報)
と、アクセスを行っている顧客コンピューター2のホス
ト名を取得し、前記顧客IDとコンピューターホスト名
とから、ログオンデータを生成する(ステップS21
0)。このログオンデータはログオンデータベース18
に登録される。
【0092】上記ログオンデータは、その顧客の接続中
は維持され、その顧客が接続を切断するのと同時にログ
オンデータベース18から抹消される。
【0093】このログオンデータの存在により、同一の
顧客IDを用いて、異なるコンピューターを使用して債
券オンライントレードシステム1に二重ログオンするこ
とが排除される。
【0094】これは、すでに説明したように、正規の顧
客識別情報を使用して、二重にログオンして、2つのオ
ンライントレード画面の価格差を利用して有利な取引を
する等の不正な取引を未然に防止するためである。
【0095】また、正規にログオンを認められた顧客コ
ンピューター2に対しては、WEBサーバー4は、WE
Bデータベース16からWEBページのデータ、JAV
Aプログラムデータベース15から顧客コンピューター
2で作動するプログラム(アプレット)を送信し、その
顧客コンピューター2で債券価格・レートのデータを受
信し、必要なときにその顧客コンピューター2から注文
を行うことができるようにする。
【0096】図5は、顧客コンピューター2が受信し、
表示する表示画面の例を示している。
【0097】以上のようにしてログオンした顧客コンピ
ューター2には、すでに説明したように、データフィー
ドサーバー5から最新の現在の債券価格・レートが配信
される。すなわち、上記データフィードサーバー5から
のデータを受信し、顧客コンピューター2ではアプレッ
トが作動して、図5の左欄の各債券銘柄の価格・レート
について、債券先物の価格変動や出来値等によりリアル
タイムで変動させる(ステップS220)。
【0098】なお、データフィードサーバー5は、接続
中の顧客コンピューター2に対して、送信時の時間デー
タ(フィード時間という)を付したアライブデータを一
定の時間間隔で送信し続ける。債券銘柄の価格・レート
のデータは、アライブデータの間に挿入した形で送信す
る。
【0099】アライブデータを送信するのは、システム
の異常による通信の中断・遅延を検出するためである。
また、債券価格・レートのデータをアライブデータの間
に挿入するのは、後に再度説明するように、データフィ
ード時間と注文時間の時間差により、すでに変動した債
券価格・レートによる価格の矛盾を排除するためであ
る。
【0100】上述したようにしてリアルタイムで債券価
格・レートが表示される顧客コンピューター2に対し
て、顧客は顧客コンピューター2の表示画面上で上記債
券価格・レートを監視する。顧客が取引をしようとする
ときは、顧客コンピューター2を操作することにより、
その顧客コンピューター2から注文ゲートウェイサーバ
ー6に対して注文要求を発する(ステップS230)。
【0101】図6に顧客の注文要求を入力する画面例が
示されている。
【0102】なお、上記注文要求には、顧客コンピュー
ター2に表示されていた債券価格・レートの直近のアラ
イブデータが有するフィード時間が添付され、注文ゲー
トウェイサーバー6に送信される。
【0103】注文ゲートウェイサーバー6は、顧客から
注文要求を受けたときは、ユーザー認証システム7に対
して、その注文要求が正規の顧客、かつ正規の接続コン
ピューターからの注文であるか否かを問い合わせ、正規
の顧客かつ正規の接続コンピューターである場合にのみ
約定処理を続ける。
【0104】また、注文ゲートウェイサーバー6は、そ
の顧客の注文要求に付されている「フィード時間」と、
当該注文要求を受信した時間(あるいは顧客が送信した
時間)である「注文時間」とを比較し、フィード時間と
注文時間があるしきい値以上の時間差がある場合には、
提示した債券価格・レートと現在の債券価格・レートが
異なる可能性が高いので、約定処理を中止する。
【0105】上述したように、正規の顧客かつ正規の接
続コンピューターからの注文要求であり、かつ、フィー
ド時間と注文時間が近接している場合には、注文ゲート
ウェイサーバー6は注文データを注文約定サーバー9に
送る(ステップS240)。
【0106】注文約定サーバー9は、当該顧客コンピュ
ーター2に対して約定確認の返信を行った後に、約定デ
ータをプライシングエンジン8aと、ポジションライブ
システム13と、トレードスタティスティックスシステ
ム14と、勘定系システム11と、所轄部署管理システ
ム12に送る(ステップS250)。
【0107】プライシングエンジン8aでは、約定デー
タを受信して当該約定データ(新たな出来値情報)によ
り、債券価格・レートを前述した処理により更新し、接
続中の顧客コンピューター2に配信する(ステップS2
60)。
【0108】ポジションライブシステム13では、約定
データを受信してトレーダーの持ち高を更新して、トレ
ーダーのモニターに表示させる(ステップS270)。
【0109】トレードスタティスティックスシステム1
4では、約定データを受信して必要な統計的処理を行っ
てほぼリアルタイムで当該取引の情報をトレーダーシス
テム10に表示させる(ステップS280)。
【0110】勘定系システム11では、約定データを受
信して、顧客の口座データを更新する(ステップS29
0)。
【0111】所轄部署管理システム12では、約定デー
タを受信して、伝票を出力するとともに、勘定系システ
ム11に対して、当該顧客の口座データの更新処理に対
して承認をする(ステップS300)。
【0112】なお、勘定系システム11の口座データ更
新の処理は、所轄部署管理システム12からの承認を得
て行うものとする。これにより、顧客の注文要求は、所
轄部署管理システム12により必ずチェックされるよう
になる。
【0113】以上の顧客アクセスと注文処理により、顧
客は債券オンライントレードシステム1が提供する債券
価格・レート(全債券銘柄)をリアルタイムで監視で
き、その注文要求は、正当な取引要求であることが確認
され、所轄部署の承認の下に決済処理され、かつ、取引
情報が直ちに新たな債券価格・レートに反映されるので
ある。
【0114】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の債券オンライントレードシステム1によれば、債券の
価格・レートが、信頼に足る業者間の「出来値」、適当
な「オファー・ビッド(offer/bid)」、およ
び「先物の値動き」の各要素を参酌し、かつ、債券銘柄
相互間の価格・レートの影響をも参酌して仲値を算出す
るので、全債券銘柄の価格・レートを合理的かつ迅速に
顧客に提示することが出来る。
【0115】これにより、従来は債券銘柄の価格・レー
トを電話等により個別に確認するしか途がなかったのに
対し、本発明のシステムによれば全債券銘柄の価格・レ
ートをリアルタイムで提示でき、顧客の適宜な選択や判
断に供することかできるようになる。
【0116】また、従来の債券銘柄の価格・レートはト
レーダーの勘や判断に頼って決定されていたのに対し、
本発明のシステムによれば、「出来値」、「オファー・
ビッド(offer/bid)」、「先物の値動き」等
の要素によって客観的かつ合理的に決定されるようにな
る。
【0117】トレーダーによる価格調整が可能なプライ
シング調整システムを有するシステムによれば、機械的
な計算のみならず、債券価格・レートに債券市場の事情
やトレーダーの思惑を加味することができる。これによ
り、従来のトレーダーの経験や勘を生かすこともでき
る。
【0118】また、データフィードサーバーを有するシ
ステムによれば、リアルタイムで各顧客のコンピュータ
ーに現在の債券価格・レートを表示させることができ
る。これにより、顧客は常時自分のコンピューター画面
によって債券価格を監視し、最適な取引を行うことがで
きる。
【0119】このことは、本発明による債券価格・レー
トの迅速な表示とあいまって、顧客に最適タイミングの
取引を提供することができる。
【0120】注文約定サーバーを有するシステムによれ
ば、注文データが配信され、債券価格・レートが直ちに
見直され、また、トレーダーに対しては持ち高管理や取
引情報を提供できる。さらに、決済の処理は、所轄部署
による承認の下で行われ、決済処理上の誤りを防止する
ことかできる。
【0121】また、本発明の債券オンライントレードシ
ステムによれば、正規の顧客であっても、二重にログオ
ンすることができない。これにより、複数のコンピュー
ターの同時ログオンによる不当な取引を防止することが
できる。また、債券価格・レートのフィード時間と顧客
の注文時間がチェックされ、時間差による不当な取引を
も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による債券オンライントレ
ードシステムの構成と処理の流れを示したブロック図。
【図2】本発明の債券オンライントレードシステムによ
る債券価格・レートの計算と配信の流れを示したフロー
チャート。
【図3】本発明のプライシングエンジンによる債券価格
・レートの計算を概念的に説明した図。
【図4】本発明の債券オンライントレードシステムによ
る債券の注文とその処理の流れを示したフローチャー
ト。
【図5】本発明の債券オンライントレードシステムが表
示する債券価格・レートの表示画面の例を示した図。
【図6】本発明の債券オンライントレードシステムによ
る約定の流れを表示画面で説明した図。
【符号の説明】
1 債券オンライントレードシステム 2 顧客コンピューター 3 インターネット 4 WEBサーバー 5 データフィードサーバー 6 注文ゲートウェイサーバー 7 ユーザー認証システム 8 計算サーバー 8a プライシングエンジン 8b プライシング調整システム 9 注文約定サーバー 10 トレーダーシステム 11 勘定系システム 12 所轄部署管理システム 13 ポジションライブシステム 14 トレードスタティスティックスシステム 15 JAVAプログラムデータベース 16 WEBデータベース 17 ユーザー情報データベース 18 ログオンデータベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 220 G06F 17/60 220 310 310E 318 318G 332 332 516 516 (72)発明者 中 田 裕 二 東京都中央区日本橋1丁目9番1号 野村 證券株式会社内 (72)発明者 玉 井 雅 俊 東京都中央区日本橋1丁目9番1号 野村 證券株式会社内 (72)発明者 豊 島 丈 志 東京都中央区日本橋1丁目9番1号 野村 證券株式会社内 (72)発明者 伊豆山 敏 夫 東京都中央区日本橋1丁目9番1号 野村 證券株式会社内 (72)発明者 高 松 史 夫 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 株 式会社野村総合研究所内 (72)発明者 三 浦 敦 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 株 式会社野村総合研究所内 (72)発明者 安 部 美 幸 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 株 式会社野村総合研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先物の価格変動と各債券銘柄の利回り・価
    格変化との間の回帰係数を計算し、先物の価格変動に応
    じて前記回帰係数により各債券銘柄のデフォルト値であ
    る先物連動値を算出し、特定の債券銘柄に出来値が生じ
    たときに、当該債券銘柄の出来値をその後の債券先物の
    価格変動に応じて現実のオファー・ビッドのレンジ範囲
    内で変動させてレンジ付き出来値として算出し、前記レ
    ンジ付き出来値による線形補完を行って他の債券銘柄の
    出来値の一次理論値を計算し、次に出来値が生じていな
    いがオファー・ビッドがあった債券銘柄についてそれら
    の一次理論値と前記オファー・ビッドの値とを比較して
    前記オファー・ビッドを境界条件として仮想出来値を求
    め、次に前記レンジ付き出来値と前記仮想出来値による
    線形補完を行って全債券銘柄の出来値の二次理論値を計
    算するプライシングエンジンを備えた計算サーバーを有
    することを特徴とする債券オンライントレードシステ
    ム。
  2. 【請求項2】各債券銘柄の利回り・価格を管理し、債券
    取引のための指令を入力するトレーダーシステムを有
    し、 前記計算サーバーは、前記債券出来値の二次理論値をト
    レーダーシステムに送り、トレーダーが入力した個別銘
    柄の強制的出来値を取得し、前記プライシングエンジン
    が算出した債券銘柄の出来値の二次理論値に前記強制的
    出来値による修正あるいは付加を行い、再度線形補完を
    行うプライシング調整システムを有していること特徴と
    する請求項1記載の債券オンライントレードシステム。
  3. 【請求項3】接続をしている顧客のコンピューターを把
    握し、前記接続中の顧客コンピューターに対して前記計
    算サーバーが算出した債券銘柄の利回り・価格をほぼリ
    アルタイムで提供するデータフィードサーバーを有して
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の債券オ
    ンライントレードシステム。
  4. 【請求項4】債券取引のための注文データを取得し、前
    記注文データの送信元の顧客コンピューターに約定確認
    の返信の行い、約定データを前記計算サーバーに送って
    新たな債券利回り・債券価格の計算を行わせるととも
    に、勘定系システムに送って決済の処理を行わせ、所轄
    部署の管理システムに送って承認処理を行わせ、顧客の
    要求があったときは当該顧客の約定データをダウンロー
    ドさせる注文約定サーバーを有することを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の債券オンライントレ
    ードシステム。
  5. 【請求項5】顧客から接続要求があったときは、顧客識
    別情報を要求し、同時に当該顧客のコンピューターのホ
    スト名を取得し、前記顧客識別情報と前記ホスト名とか
    らログオンデータを生成し、前記ログオンデータにより
    同一の顧客識別情報による二重ログオンを排除するユー
    ザー認証システムを有することを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の債券オンライントレードシス
    テム。
  6. 【請求項6】顧客コンピューターがログオンする際に、
    前記顧客コンピューターに当該コンピューターで作動す
    るプログラムを送信するウェブサーバーを有し、 前記データフィードサーバーは、フィード時間を付して
    一定の時間間隔で送信するアライブデータと、前記アラ
    イブデータの送信の間に送信する債券利回り・債券価格
    のデータとを前記顧客コンピューターに送信し、 前記顧客コンピューターで作動するプログラムは、顧客
    が注文を発するときに注文しようとする債券利回り・債
    券価格の直近のアライブデータのフィード時間を注文デ
    ータに付して送信し、 前記注文約定サーバーは、約定処理をする際に前記フィ
    ード時間と注文データを受信した時間である注文時間と
    の差をチェックし、一定の時間差以上の注文を排除する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
    債券オンライントレードシステム。
  7. 【請求項7】前記注文約定サーバーから約定データを取
    得し、ほぼリアルタイムでディーラーの持ち高(ポジシ
    ョン)を更新してトレーダーに表示するポジションライ
    ブシステムを有していることを特徴とする請求項4に記
    載の債券オンライントレードシステム。
  8. 【請求項8】前記注文約定サーバーから約定データを取
    得し、必要な統計処理を行ってほぼリアルタイムで当該
    取引を前記トレーダーシステムに表示するトレードスタ
    ティスティックスシステムを有していることを特徴とす
    る請求項4に記載の債券オンライントレードシステム。
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