JP2002141830A - マッチトフィルタ - Google Patents

マッチトフィルタ

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JP2002141830A
JP2002141830A JP2000332739A JP2000332739A JP2002141830A JP 2002141830 A JP2002141830 A JP 2002141830A JP 2000332739 A JP2000332739 A JP 2000332739A JP 2000332739 A JP2000332739 A JP 2000332739A JP 2002141830 A JP2002141830 A JP 2002141830A
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Tatsuya Yaguchi
達也 矢口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来構成のマッチトフィルタでは、遅延時間
(サンプリング時間)内にN回の乗算とN−1回の加算
を行う必要が有る為、拡散符号の要素数の多いマッチト
フィルタの実現にあっては、回路規模が大となり、消費
電力の増大する。 【解決手段】 Nタップのデジタルマッチトフィルタに
おいて、N個の相関器100、101、・・・102と、
N個のローパスフィルタ103、104、・・・105
と、デジタルマッチトフィルタの時間窓幅を設定する為
のレジスタ107とによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相関演算に用いら
れるマッチトフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】次世代移動通信の無線アクセス方式の有
力候補としてDS-CDMA(直接拡散−符号分割多元接続)
が注目されている。DS-CDMAは、同一の周波数帯を複数
のユーザーが用いて通信を行う方式であり、拡散符号に
よってユーザー間の識別がなされる。
【0003】陸上移動通信では、周囲の建造物、樹木等
の反射、散乱、回折による多重伝搬が生じることがあ
る。多重伝搬においては、各到来波は、伝搬路長の相違
によりお互いに干渉しあい、異なった伝搬路を通って各
電波が受信点に到達するので、振幅や位相は場所により
変動する。変動分布は見通しでないところはレイリー分
布に近似できる。
【0004】DS-CDMAにおいては、情報データを高速の
拡散符号で帯域拡散するので、拡散符号の周期よりも大
きい伝搬遅延時間差を有するパスの分離が可能となる。
分離された複数のマルチパス信号を、位相を合わせて加
算することにより、ダイバーシチ効果を引き出すことが
でき、受信特性を向上させることができる。
【0005】しかしながら、移動局は基地局に対して変
動するために遅延プロファイルも変動する。したがっ
て、移動通信の場合にはこの変動をパス毎に吸収し複数
のマルチパス信号を同相合成するための機能が受信機に
必要となる。パス毎に変動するマルチパス信号を高速に
捕捉する為には、或いはピーク位相がまだわからない初
期同期を高速に行う為には、ピーク位相を決定する為に
相関演算を総当たりで行う必要がある。この目的の為に
用いられるのが、マッチトフィルタである。
【0006】図7に、DS−CDMA方式に使われる受
信機のブロックダイアグラムを示す。同図を用いて相関
演算の基本的な考え方の説明をする。送信機からの変調
信号は、伝搬路により歪みを受けた後、受信側に到達し
アンテナ701を通じて受信される。受信信号は、70
2の復調ブロックにより復調されベースバンド受信信号
に変換される。
【0007】送信側で情報データを拡散するために用い
た符号と同一の拡散符号704とベースバンド受信信号
を乗算器703により掛け合わせ、更に705により一
定期間積分することにより、両者の相関出力を得る。相
関出力結果を判定ブロック706で判定することによ
り、送信された情報系列が復元されることになる。
【0008】相関演算は、マッチトフィルタとスライデ
ィング相関器に大別される。マッチトフィルタの場合に
は、拡散系列の全て或いは部分系列が同一長の受信信号
とチップレートで乗算されて総和が算出される。スライ
ディング相関器の場合には、拡散系列と受信信号とをチ
ップレートで乗算し、結果をシンボル区間積分すること
により算出される。
【0009】従って、高速同期が必要な場合、或いは伝
搬環境が高速移動などの理由で目まぐるしく変化する場
合には、マッチトフィルタが不可欠となる。ただし、マ
ッチトフィルタの演算量は、スライディング相関器に比
べて相関長倍となる。
【0010】相関演算は、情報データの復調だけでなく
複数のマルチパス信号を分離する場合にも行われる。こ
の目的の場合には相関出力結果から電力を算出し、複数
の電力の極大値の時間軸の位置をマルチパス位相とする
ことによりマルチパス信号を分離することができる。
【0011】次に、図8を用いて従来のマッチトフィル
タの原理を説明する。同図中801〜804は受信信号
格納用遅延器、805〜808は乗算器、809は加算
器,C0、・・、CN-3、CN-2、CN-1は拡散系列であ
る。
【0012】ベースバンド受信信号は、チップレートで
順次、遅延器801に入力され、遅延器802、80
3、・・、804へと転送される。各遅延器の出力は同
図上、真下に位置する乗算器805、806,807、
・・、808によって拡散系列の構成要素とチップレー
ト毎に掛け合わされ、加算器809によって総和が算出
され、フィルタ出力となる。以上のような一連の動作に
より受信信号と、拡散系列との相関演算が施されること
になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来構
成のマッチトフィルタでは図8に示されるように、遅延
時間(サンプリング時間)内にN回の乗算とN−1回の
加算を行う必要が有る為、拡散符号の要素数の多いマッ
チトフィルタの実現にあっては、回路規模が大となり、
消費電力の増大が大きな問題となっていた。
【0014】これに対して、入力信号に対して一個の乗
算器により逐次拡散符号を乗じる相関器も存在するが、
回路規模が小さく、消費電力が低く押さえられる利点を
有するものの、初期同期捕捉に、比較的長い時間を要す
る欠点を有していた。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本出願の第1の発明では、Nタップのデジタルマッ
チトフィルタをN個の相関器、N個のLPF、P−S変換
器によって構成し、更に、デジタルマッチトフィルタの
時間窓幅を設定する為のレジスタを設けることにより、
デジタルマッチトフィルタで消費される電力を、時間窓
幅をパラメータとして調節可能にした。
【0016】また、本出願の第2の発明では、時間窓幅
を設定する為のレジスタの変わりに、時間窓オフセット
を設定する為のレジスタを設けることにより、デジタル
マッチトフィルタのタップ数Nの範囲内で相関演算の開
始を自由に調節可能にした。
【0017】本出願の第3の発明では、時間窓幅を設定
する為のレジスタと、時間窓オフセットを設定する為の
レジスタの両方を設けることにより、時間窓幅と時間窓
オフセットの両方をパラメータとして、消費電力と、相
関演算の開始タイミングを調節可能とした。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本出願に関わる第1の発
明の実施の形態におけるマッチトフィルタの構成を表し
た図である。同図において、まず、はじめに、ベースバ
ンド受信信号はチップレートでN個の相関器100、1
01、・・、102へと転送される。各相関器の出力は
それぞれ後続のLPF103,104、・・、105に
接続されている。ベースバンド受信信号は、相関器で拡
散符号と相関が取られ、更に、LPFで所定時間、積分
される。ローパスフィルタの出力はそれぞれ、106の
パラレルーシリアル変換器によって、マッチトフィルタ
出力される。
【0019】一方、時間窓幅設定用レジスタ107が、
相関器100〜102、LPF103〜105、P−S
変換器106に接続されている。時間窓幅の設定値を入
力することにより、N個の相関器とN個のLPFのうち
何個使うかを、決定する。使用しない相関器とLPF
は、消費電力の低減化を図る為、時間窓幅設定用レジス
タ107からの信号により、クロックの停止、或いは、
電源の供給を止める。P−S変換器106は、時間窓幅
設定用レジスタ107に設定された時間窓幅設定値に応
じたLPFを、パラレル−シリアル変換して、マッチト
フィルタ出力として、出力する。
【0020】次に、相関器100〜102の詳細を、図
2を用いて説明する。同図中、ベースバンド受信信号は
チップレートにて、乗算器200にて、拡散符号発生回
路201の出力と順次掛け合わされる。拡散符号発生回
路201は、送信機側で拡散する為に用いた拡散符号の
レプリカを出力する機能を有する。乗算結果は相関出力
としてチップレートで後段のLPFに転送される。相関
器100〜102の拡散符号発生回路は、夫々、1チッ
プずつ、ずれたタイミングで拡散符号を発生する。この
拡散符号は、相関器100〜102の夫々で共通であ
る。
【0021】この乗算器200、拡散符号発生回路20
1が動作するか、あるいは、その動作が停止されるか
は、時間窓設定用レジスタ107により設定される。
【0022】更に、LPF103〜105の詳細を、図
3を用いて説明する。同図中、相関出力は加算器300
によって、チップレートで加算値記憶レジスタ301の
内容と加算され、その結果は、加算値記憶レジスタ30
1に格納される。ここでは、拡散符号長、或いは、シン
ボル長に相当するチップ数だけ累積加算され、相関積分
出力される。
【0023】従って、受信信号に含まれる拡散符号と、
図2中の拡散符号発生器201からの出力の位相が合っ
ていると相関積分出力は大きくなり、位相がずれている
と、比較的にかなり小さい値となる。
【0024】なお、この加算器300、加算値記憶レジ
スタ301が動作するか、あるいは、その動作が停止さ
れるかは、時間窓設定用レジスタ107により設定され
る。
【0025】全体の動作を可視化したのが、図4であ
る。図4を用いて全体の動作を以下に説明する。簡単の
為に、拡散符号長は7のPN符号とする。したがって、
この場合、相関器、LPFの総数はそれぞれ7個であ
る。同図中、受信信号は4−0で表わされており、“−
1、−1、+1、−1、+1、+1、−1”なるPN系
列である。
【0026】一方、0番目の拡散符号発生回路201の
出力は4−1に表わされており、受信系列に比べて時間
軸で1チップだけ遅れた系列となっている。4−2は0
番目の相関積分の出力であり、拡散系列一周期後の値
は、“−1”となっている(同図中斜線部分)。
【0027】一周期後、図3中の加算値記憶レジスタ3
01の内容は“0”に初期化され、相関演算が再開され
る。
【0028】同様に、受信系列に比べて2チップだけ遅
れた系列を出力する1番目の拡散符号発生回路201の
出力値は4−3に、一周期後の1番目の相関積分の出力
は4−4の斜線部分に示されている。
【0029】6番目の拡散符号発生回路の出力は4−5
に表わされており、受信信号と完全に位相が合ってい
る。従って、6番目の相関積分の出力値である4−6に
おいて、相関積分の一周期後の値は“7”となってお
り、他の位相が合っていない場合の相関値“−1”に比
べて、比較的に大きな値を取っている。したがって、こ
れらの相関値の大小により、位相同期点を抽出すること
ができる。
【0030】図4中、斜線部分の相関積分値は図1のパ
ラレルーシリアル変換器106によって、時間圧縮さ
れ、動作させている相関積分の数だけシリアル出力され
る。
【0031】上述のように、相関積分器を拡散符号長に
相当する個数、並列動作させることによりマッチトフィ
ルタ機能を実現することができる。
【0032】時間窓幅の設定値に関しては、通常、アプ
リケーションの都合上、拡散符号長に相当する時間窓幅
を取らなくてすむ場合が多く、この場合には、必要最低
限の時間窓幅を設定することにより動作させる相関器と
LPFの個数を削減することができる為、その分だけ消
費電力を低減できる。
【0033】具体的には、拡散符号長が“7”、必要最
低限の時間窓幅が“3”であれば、7個の相関器とLP
Fのうちそれぞれ3個だけ動作させれば良く、およそ3
/7の消費電力の低減効果を期待できる。図4の例で
は、0番目、5番目、6番目の相関器とLPFを動作さ
せ、1番目から4番目の相関器とLPFの消費電力を抑
える。
【0034】図9は、図1のマッチトフィルタを用いた
DS−CDMA信号受信装置構成を表わした図である。
【0035】図9の受信装置は、図10に示される構成
を有するフレームのロングコードの同定を行う。
【0036】図10のフレーム構成において、ロングコ
ードの位相を特定する為の全セル共通のショートコード
はスロット長なる一定間隔で埋め込まれている。ロング
コードは15等分割されている。従って、全セル共通の
ショートコードを移動局側でレプリカとして持ち、相関
演算の結果、相関ピークの最大をもってロングコードタ
イミングとして検出することで、ロングコード位相をロ
ングコード周期のうち15個所に絞り込むことが可能とな
る。図2の拡散符号発生回路201は、このショートコ
ードを発生する。
【0037】図9において、900は、図1の構成を有
するマッチトフィルタであり、全セル共通のショートコ
ードをレプリカとして持つ。まず、はじめに、受信信号
は、マッチトフィルタ900で、相関演算が施される。
相関演算が施された受信信号は、エネルギー検出器90
1でエネルギーが抽出された後、積分器902で平均処
理が施される。ここでの平均化処理では、スロット長の
一定間隔毎に巡回積分する。
【0038】巡回積分された相関値のエネルギーは、遅
延プロファイル推定器903により、相関ピーク位置、
個数が記憶される。ここで、遅延プロファイル情報は、
拡散符号発生器905に渡されると同時に、観測時間窓
決定器904に出力される。
【0039】観測時間窓決定器904は、遅延プロファ
イル情報から相関ピークの分散尺度である遅延スプレッ
ドを計算し、遅延スプレッドの大きさによりマッチトフ
ィルタ900の観測時間窓を変更する。この観測時間窓
は、図1の時間窓幅設定用レジスタ107に格納され
る。遅延スプレッドの計算方法については、従来から知
られており、ここでは、詳述しない。マッチトフィルタ
900は、観測時間窓決定器904により決定された時
間窓にしたがって、相関演算をする。
【0040】一方、遅延プロファイル情報が入力された
複数の拡散符号発生器905は、相関ピークの位置、個
数に基づいて、複数のグループコードの出力を開始す
る。グループコードは、図10のロングコードマスクシ
ンボルの位置に埋め込まれ、このロングコードが属する
グループを示す。この複数のグループコードは、不図示
の複数のスライディング相関器に入力され、この複数の
スライディング相関器から複数のグループコードと受信
信号の相関が出力される。この相関出力は、図10の1
5個のロングコードマスクシンボルの夫々に、どのグル
ープコードが埋め込まれていたかを、判定するために用
いられる。
【0041】この判定結果により、ロングコードがどの
グループに属するかが判定でき、更に、15個のグルー
プコードのパターンから、15個のロングコードマスク
シンボルのどれが、ロングコードの先頭位置かが判定で
きる。
【0042】次に、このように判定されたロングコード
の先頭位置、および、遅延プロファイル推定器903に
より推定された遅延プロファイル情報の相関ピークの位
置、個数に基づいて、複数の拡散符号発生器905から
そのグループに属する複数の拡散符号の出力が開始さ
れ、不図示の複数のスライディング相関器に入力され
る。これらのスライディング相関器からの出力は、ロン
グコードを同定するために用いられる。
【0043】次に、観測時間窓決定器904について、
図11、図12を用いて詳述する。図11は一定期間
(単一スロット時間)パスサーチを行った結果の一例を
示したものである。横軸はスロット時間長、縦軸は相関
値の大きさを表わす。
【0044】同図において、マルチパスの出現している
位置はお互いに隣接しており(遅延スプレッドσが小さ
い場合)、パスサーチはマッチトフィルタの観測時間窓
を小さくして行っても、マルチパスをサーチし損なう確
立が低い。したがって、観測時間窓幅決定器904は、
観測時間窓幅を小さく設定するよう、図1の時間窓幅設
定用レジスタ107を設定し、マッチトフィルタ900
を制御する。観測時間窓幅を小さくするとマッチトフィ
ルタ900により消費される電力が小さくなり、観測時
間窓幅が固定の場合に比べて消費電力を低減できる。
【0045】一方、図12は、図11と同様、一定期間
(単一スロット時間)パスサーチを行った結果の一例で
あるが、マルチパスの存在場所が時間的に大きく分散
し、遅延スプレッドσが大きい場合である。この場合に
は、もはや、マッチトフィルタの観測時間窓を小さくす
ることは不可能であり、観測時間窓幅決定器904は、
できるだけ時間窓幅を大きくとることにより、マルチパ
スを取りこぼす可能性を低くするように、時間窓幅設定
用レジスタ107を設定し、マッチトフィルタ900を
制御する。その結果、マッチトフィルタで消費される電
力は比較的大きくなる。
【0046】図5は、本出願に関わる第2の発明の実施
の実施の形態におけるNタップのマッチトフィルタの構
成を表した図である。同図において、N個の相関器50
0〜502、N個のLPF503〜505、P−S変換
器506は、図1中の相関器100〜102、LPF1
03〜105、P−S変換器106と同等の機能、構成
を有する。本形態では、時間窓幅は、予め定められた一
定幅である。P−S変換器506は、LPF503から
505のすべて、または、予め定められた一部の出力
を、パラレル−シリアル変換して、マッチトフィルタ出
力として、出力する。
【0047】図5中、オフセット設定用レジスタ507
には、各相関器の拡散符号の発生タイミングにオフセッ
トを持たせる為のオフセットが設定される。オフセット
設定用レジスタ507は、相関器500〜502に接続
されている。従って、オフセットレジスタ507にオフ
セット値を設定することにより、図2における各拡散符
号発生器201の出力タイミングを変更する。この形態
では、オフセットレジスタにオフセットが設定された場
合、図5の相関器500、・・・502とLPF503、・
・・505の組のうちの予め定められた一部の組以外に対
するクロックを停止、或いは、電源の供給を止める。例
えば、図4の例では、0番目、1番目、5番目、6番目
の相関器、LPFの動作を停止する場合(時間窓幅が3
の場合)、図4の6番目の相関積分出力値が、3番目の
相関器、LPFの出力から得られるように、レジスタ5
07にオフセット値を設定して、拡散符号発生器201
の出力タイミングを変更する。
【0048】以上のように、時間窓幅を設定する為のレ
ジスタの代わりに、時間窓オフセットを設定する為のレ
ジスタを設けることにより、デジタルマッチトフィルタ
のタップ数Nの範囲内で相関演算の開始を自由に調節可
能にした。
【0049】図6は、本出願に関わる第3の発明の実施
の形態におけるNタップのマッチトフィルタの構成を表
わした図である。同図において、N個の相関器600〜
602、N個のLPF603〜605、P−S変換器6
06は、図1中の相関器100〜102、LPF103
〜105、P−S変換器106と同等の機能、構成を有
する。同図を用いて、図1のマッチトフィルタとの相違
点を記述する。
【0050】607は時間窓幅設定用レジスタであり、
時間窓幅が格納される。時間窓幅設定用レジスタ607
は、相関器600〜602、LPF603〜605に接
続され、時間窓幅内にある相関器とLPFを選択的にク
ロック供給或いは電源供給する機能を有する。
【0051】オフセット設定用レジスタ608には、相
関器600〜602が相関演算を開始するタイミングを
設定する拡散符号用オフセット値が格納されるととも
に、相関器600〜602に接続され、各相関器の拡散
符号発生のタイミングを変更する。
【0052】時間窓設定用レジスタ607は、相関器6
00、・・・602、LPF603、・・・605の組のうち
のいくつの組以外以外に対するクロックを停止、或い
は、電源の供給を止めるか、設定する。図4の例では、
このレジスタ607の値が3ならば、0番目、1番目、
5番目、6番目の相関器、LPFの組に対するクロック
を停止、或いは、電源の供給を止める。また、このレジ
スタ607の値が5ならば、0番目と6番目の相関器、
LPFの組に対するクロックを停止、或いは、電源の供
給を止める。これらの場合、オフセット設定用レジスタ
608は、3番目の相関器、LPFの組から、図4の6
番目の相関積分出力値が得られるように、各相関器の拡
散符号発生のタイミングを変更する。
【0053】すなわち、本実施形態では、動作させる相
関器、LPFの組を時間窓幅設定用レジスタ607で絞
り、動作する相関器、LPFの組により設けられる時間
窓の中心で相関ピークが得られるようにオフセット設定
用レジスタ608で設定する。
【0054】これにより、図1、図5のマッチトフィル
タよりも更に自由度が増し、時間窓幅を設定する為のレ
ジスタと、時間窓オフセットを設定する為のレジスタの
両方を設けることにより、時間窓幅と時間窓オフセット
の両方をパラメータとして、消費電力と、相関演算の開
始タイミングが調節可能となっている。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
NタップのデジタルマッチトフィルタをN個の相関器、
N個のLPF、P−S変換器によって構成し、更に、デジ
タルマッチトフィルタの時間窓幅を設定する為のレジス
タを設けることにより、デジタルマッチトフィルタで消
費される電力を、時間窓幅をパラメータとして調節可能
にした。
【0056】また、時間窓幅を設定する為のレジスタの
代わりに、時間窓オフセットを設定する為のレジスタを
設けることにより、デジタルマッチトフィルタのタップ
数Nの範囲内で相関演算の開始を自由に調節可能にし
た。
【0057】更には、時間窓幅を設定する為のレジスタ
と、時間窓オフセットを設定する為のレジスタの両方を
設けることにより、時間窓幅と時間窓オフセットの両方
をパラメータとして、消費電力と、相関演算の開始タイ
ミングの両方を調節可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したマッチトフィルタの構成例を
示した図である。
【図2】本発明を実施したマッチトフィルタの構成要素
の一つである相関器を表わした図である。
【図3】本発明を実施したマッチトフィルタの構成要素
の一つであるLPFを表わした図である。
【図4】本発明を実施したマッチトフィルタの動作を表
わした図である。
【図5】本発明を実施した第2のマッチトフィルタの構
成例を示した図である。
【図6】本発明を実施した第3のマッチトフィルタの構
成例を示した図である。
【図7】DS−CDMAの受信部ブロック図である。
【図8】従来のマッチトフィルタの構成を表した図であ
る。
【図9】DS−CDMA信号受信機の構成例を示した図
である。
【図10】ロングコードマスクを用いる下りリンクのフ
レーム構成図である。
【図11】遅延スプレッドが小さい場合の遅延プロファ
イルの一例を表わした図である。
【図12】遅延スプレッドが大きい場合の遅延プロファ
イルの一例を表わした図である。
【符号の説明】
100〜102 相関器 103〜105 LPF 106 パラレルーシリアル変換器 107 時間窓幅設定用レジスタ 200 乗算器 201 拡散符号発生回路 300 加算器 301 加算値記憶レジスタ 500〜502 相関器 503〜505 LPF 506 パラレルーシリアル変換器 507 オフセット設定用レジスタ 600〜602 相関器 603〜605 LPF 606 パラレルーシリアル変換器 607 時間窓幅設定用レジスタ 608 オフセット設定用レジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Nタップのデジタルマッチトフィルタに
    おいて、N個の相関器と、N個のローパスフィルタと、
    デジタルマッチトフィルタの時間窓幅を設定する為のレ
    ジスタとによって構成されることを特徴とするマッチト
    フィルタ。
  2. 【請求項2】 Nタップのデジタルマッチトフィルタに
    おいて、N個の相関積分手段と、前記N個の相関積分手
    段のうちのいずれを動作させるか設定する設定手段とを
    有し、前記N個の相関積分手段は、拡散符号と受信信号
    を乗算する乗算手段と、加算手段と、前記加算手段の加
    算結果を記憶する記憶手段を有し、前記加算手段は、前
    記乗算手段の乗算結果と前記記憶手段に記憶された加算
    結果を加算することを特徴とするマッチトフィルタ。
  3. 【請求項3】 Nタップのデジタルマッチトフィルタに
    おいて、N個の相関器と、N個のローパスフィルタと、
    デジタルマッチトフィルタの時間窓オフセットを設定す
    る為のレジスタとによって構成されることを特徴とする
    マッチトフィルタ。
  4. 【請求項4】 Nタップのデジタルマッチトフィルタに
    おいて、N個の拡散符号発生手段と、前記N個の拡散符
    号発生手段により発生されたN個の拡散符号と受信信号
    を乗算するN個の乗算手段と、N個の加算手段と、前記
    N個の加算手段の加算結果を記憶するN個の記憶手段
    と、N個の拡散符号発生手段の拡散符号発生タイミング
    のオフセットを設定する設定手段とを有し、前記N個の
    加算手段は、前記N個の乗算手段の乗算結果と前記N個
    の記憶手段に記憶された加算結果を加算することを特徴
    とするマッチトフィルタ。
  5. 【請求項5】 Nタップのデジタルマッチトフィルタに
    おいて、N個の相関器と、N個のローパスフィルタ、デ
    ジタルマッチトフィルタの時間窓幅を設定する為のレジ
    スタ、デジタルマッチトフィルタの時間窓オフセットを
    設定する為のレジスタとによって構成されることを特徴
    とするマッチトフィルタ。
  6. 【請求項6】 Nタップのデジタルマッチトフィルタに
    おいて、N個の相関積分手段と、前記N個の相関積分手
    段のうちのいくつを動作させるか設定する第1の設定手
    段と、前記N個の相関積分手段の相関演算の開始タイミ
    ングを設定する第2の設定手段とを有し、前記N個の相
    関積分手段は、前記第2の設定手段による設定に応じた
    タイミングで拡散符号を発生する拡散符号発生手段と、
    前記拡散符号発生手段により発生された拡散符号と受信
    信号を乗算する乗算手段と、加算手段と、前記加算手段
    の加算結果を記憶する記憶手段を有し、前記加算手段
    は、前記乗算手段の乗算結果と前記記憶手段に記憶され
    た加算結果を加算することを特徴とするマッチトフィル
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008032763A1 (ja) * 2006-09-14 2010-01-28 日本電気株式会社 増幅回路、増幅回路の低雑音化処理方法及びそのプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2008032763A1 (ja) * 2006-09-14 2010-01-28 日本電気株式会社 増幅回路、増幅回路の低雑音化処理方法及びそのプログラム

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