JP2002137511A - ホットスタンプ箔テープ用カセット及びホットスタンプ装置の箔剥離機構及びホットスタンプ箔の剥離方法 - Google Patents

ホットスタンプ箔テープ用カセット及びホットスタンプ装置の箔剥離機構及びホットスタンプ箔の剥離方法

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JP2002137511A
JP2002137511A JP2000333669A JP2000333669A JP2002137511A JP 2002137511 A JP2002137511 A JP 2002137511A JP 2000333669 A JP2000333669 A JP 2000333669A JP 2000333669 A JP2000333669 A JP 2000333669A JP 2002137511 A JP2002137511 A JP 2002137511A
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hot
foil tape
stamp
cassette
shutter
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English (en)
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Mitsuo Yokozawa
満雄 横沢
Kiyotsugu Takazawa
清継 高沢
Yukio Kuroiwa
幸生 黒岩
Fumito Komatsu
文人 小松
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒体を損傷することなく良好にホットスタン
プ箔の剥離を行なう。 【解決手段】 付加価値媒体2とともに圧力を加えられ
付加価値媒体2に転写するホットスタンプ箔テープ3
と、ホットスタンプ箔テープ3を巻き取る巻き取りリー
ル4と、ホットスタンプ箔テープ3を巻いてあるリール
5とをカセットケース内に収納したホットスタンプ箔テ
ープ用カセット1において、ホットスタンプ転写時以外
はホットスタンプ箔テープ3を保護するシャッタ6を有
するものとし、ホットスタンプ後、シャッタ6によりホ
ットスタンプ箔テープ3を付加価値媒体2から剥離する
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、付加価値媒体への
ホットスタンプ転写後に、ホットスタンプ箔テープを付
加価値媒体から剥離するためのホットスタンプ箔テープ
用カセット及びホットスタンプ装置の箔剥離機構及びホ
ットスタンプ箔の剥離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】公文書類等のとりわけ付加価値のある付
加価値媒体にホログラム箔を転写するホットスタンプ工
程において、ホットスタンプ後にホログラム箔(アルミ
等の蒸着層)が媒体に溶着するため、蒸着層を保持して
いたキャリアフィルムも一緒に媒体に溶着される。従来
のホットスタンプ装置においては、次のような方法によ
り当該キャリアフィルムを媒体から剥離しホットスタン
プ工程を完了させている。
【0003】第一の方法として、キャリアフィルムと媒
体との間に一定以上の剥離角度が生じる様に、キャリア
フィルムを引張り上げ、キャリアフィルムを剥離するも
のがある。また、第二の方法として、キャリアフィルム
と媒体との間に一定以上の剥離角度が生じる様に、キャ
リアフィルムを巻き上げ、それと同期させて媒体も搬送
してキャリアフィルムを剥離するものがある。また、第
三の方法として、特開平7−304157号の中で開示
されているように、レバー部材を媒体とキャリアフィル
ムとの間に差し込み、溶着範囲をレバー部材が移動する
ことで、キャリアフィルムを媒体から剥離するものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ホットスタンプ装置におけるキャリアフィルムを媒体か
ら剥離する方法では、特にホットスタンプの対象となる
媒体が冊子のような文書類である場合に、次のような問
題がある。
【0005】先ず、上記第一の方法においては、キャリ
アフィルムを引張り上げる際に文書類も一緒に引っ張り
上げてしまう場合があり、剥離不良や文書類を損傷する
問題がある。このため、当該方法が適用できるのは、一
般的に連続紙のようにテンションをかけても支障の無い
一部の文書類に限定される。
【0006】また、上記第二の方法においては、文書類
の一部例えば表紙のみを搬送してしまう場合があり、剥
離不良や文書類を損傷する問題がある。さらに、文書類
搬送用の駆動部を構成する必要があり、ホットスタンプ
装置のコストアップにつながる。
【0007】また、上記第三の方法においては、レバー
部材を溶着範囲にわたって移動させる必要があるため、
移動範囲に干渉が無いようにスペースを確保する必要が
あり、ホットスタンプ装置全体が大型化する問題があ
り、装置のコストアップにつながる。
【0008】さらに、上記第一から三の方法を適用する
従来のホットスタンプ装置では、ホログラム箔がオープ
ンリール方式で設置されており、上記第一から三の方法
を実現するためのスペースは確保できるが、装置全体が
大型化してしまう問題がある。また、かかる配置構成の
ホットスタンプ装置では、種々の構成部品を縫うように
してホログラム箔をセットする必要があるために、ホロ
グラム箔の交換は熟練者や専門のサービス担当者しかで
きないという問題がある。
【0009】そこで本発明は、付加価値媒体を損傷する
ことなく良好にホットスタンプ箔の剥離を行なうことが
できかつホログラム箔の交換作業が容易なホットスタン
プ箔テープ用カセット及びホットスタンプ装置の箔剥離
機構及びホットスタンプ箔の剥離方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、付加価値媒体とともに圧力
を加えられ付加価値媒体に転写するホットスタンプ箔テ
ープと、ホットスタンプ箔テープを巻き取る巻き取りリ
ールと、ホットスタンプ箔テープを巻いてあるリールと
をカセットケース内に収納したホットスタンプ箔テープ
用カセットにおいて、ホットスタンプ転写時以外はホッ
トスタンプ箔テープを保護する保護位置にある一方ホッ
トスタンプ転写時には該ホットスタンプ転写の動作に支
障ない退避位置へ退避するシャッタを有し、該シャッタ
によりホットスタンプ後、ホットスタンプ箔テープを付
加価値媒体から剥離可能であるようにしている。
【0011】したがって、ホットスタンプ転写時以外は
シャッタによりホットスタンプ箔テープを汚れ、熱、損
傷等の物理的ダメージから保護する。一方、ホットスタ
ンプ時にシャッタを開きホットスタンプ後再びシャッタ
を閉じるに際して、シャッタをホットスタンプ箔テープ
と付加価値媒体との間に割り込ませてホットスタンプ箔
テープを付加価値媒体から剥離させることができる。
【0012】また、請求項2記載のホットスタンプ装置
の箔剥離機構は、請求項1記載のホットスタンプ箔テー
プ用カセットと、ホットスタンプ時にホットスタンプ箔
テープ用カセットを付加価値媒体に当接させるとともに
ホットスタンプ後にホットスタンプ箔テープ用カセット
を付加価値媒体から退避させるカセット移動機構とを備
えて、ホットスタンプ時にホットスタンプ箔テープ用カ
セットのシャッタを開く一方、ホットスタンプ後にホッ
トスタンプ箔テープ用カセットが付加価値媒体から退避
するのに合わせてシャッタを閉じてホットスタンプ箔テ
ープを付加価値媒体から剥離するようにしている。
【0013】したがって、ホットスタンプ箔テープ用カ
セットが付加価値媒体から退避してホットスタンプ箔テ
ープを付加価値媒体から引き上げながら、シャッタをホ
ットスタンプ箔テープと付加価値媒体との間に割り込ま
せる形となり、ホットスタンプ箔テープを付加価値媒体
から確実かつ良好に剥離できる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のホットスタンプ装置の箔剥離機構において、カセッ
ト移動機構はシャッタと係合する係合部材を有するもの
とし、カセット移動機構の動作によりシャッタを開閉す
るようにしている。したがって、ホットスタンプ箔テー
プを付加価値媒体から引き上げながらシャッタをホット
スタンプ箔テープと付加価値媒体との間に割り込ませる
ように、カセットが付加価値媒体から退避する動作とシ
ャッタを閉じる動作とを連動させることができる。
【0015】また、請求項4記載のホットスタンプ箔の
剥離方法は、請求項1記載のホットスタンプ箔テープ用
カセットを用いて、ホットスタンプ時にホットスタンプ
箔テープ用カセットを付加価値媒体に当接させかつホッ
トスタンプ箔テープ用カセットのシャッタを開き、ホッ
トスタンプ後にホットスタンプ箔テープ用カセットを付
加価値媒体から退避させながらシャッタを閉じてホット
スタンプ箔テープを付加価値媒体から剥離する。
【0016】したがって、ホットスタンプ転写時以外は
シャッタによりホットスタンプ箔テープを汚れ、熱、損
傷等の物理的ダメージから保護する一方、ホットスタン
プ時にシャッタを開きホットスタンプ後再びシャッタを
閉じるに際して、ホットスタンプ箔テープを付加価値媒
体から引き上げるながらシャッタをホットスタンプ箔テ
ープと付加価値媒体との間に割り込ませる形となり、ホ
ットスタンプ箔テープを付加価値媒体から確実かつ良好
に剥離できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1から図16に本発明のホットスタンプ
箔テープ用カセットの実施の一形態を示す。このホット
スタンプ箔テープ用カセット1は、付加価値媒体2とと
もに圧力を加えられ付加価値媒体2に転写するホットス
タンプ箔テープ3と、ホットスタンプ箔テープ3を巻き
取る巻き取りリール4と、ホットスタンプ箔テープ3を
巻いてあるリール5とをカセットケース内に収納したも
のであり、ホットスタンプ転写時以外はホットスタンプ
箔テープ3を保護する保護位置にある一方ホットスタン
プ転写時には該ホットスタンプ転写の動作に支障ない退
避位置へ退避するシャッタ6を有し、シャッタ6により
ホットスタンプ後、ホットスタンプ箔テープ3を付加価
値媒体2から剥離可能であるようにしている。
【0019】ホットスタンプの対象となる付加価値媒体
2は、偽造等の不正行為から保護すべき価値を有する媒
体またはホットスタンプ箔が付されることで一定価値を
有することが保証・証明される媒体であり、特に媒体の
種類及び形態が限定されるものではない。かかる付加価
値媒体2としては、例えば、チケット・商品券等の有価
証券、クレジットカード等のカード類、証明書・機密文
書・公文書等の文書類などがある。本実施形態では、付
加価値媒体2として単票から冊子までと厚みに幅がある
文書類即ちドキュメントをホットスタンプの対象とした
例について説明する。以下、本実施形態では、付加価値
媒体をドキュメント2と呼ぶ。
【0020】カセット1は、ホットスタンプ装置7に着
脱可能である。ホットスタンプ箔テープ3をカセット式
にすることで、例えば柄の異なるホットスタンプ箔テー
プ3へ変更する場合等はカセット1を入れ替えることで
容易に行なえる。また、ホットスタンプ箔テープ3がカ
セット1内に収納されているので、ホットスタンプ箔テ
ープ3のみを持ち出すことは出来ず、テープ3の悪用を
防止することが出来る。ホットスタンプ箔は、例えばア
ルミ等の蒸着層であるホログラム箔である。ホットスタ
ンプ箔テープ3は、透明フィルム状のキャリアフィルム
にホログラム箔を保持して構成される。
【0021】また、本実施形態のカセット1の下面に
は、例えばドキュメント2を固定するに足る荷重で移動
可能にクランパー8が設けられている。クランパー8は
カセット1下面から突出しており、例えばカセット1の
下面がドキュメント2に当接することで、カセット1内
に押し込まれる。例えば、本実施形態では、クランパー
8の移動可能なストロークは5mmとしている。したが
って、カセット1の下面がドキュメント2から5mm以
内の位置にある場合は、クランパー8が先行してドキュ
メント2を付勢して押さえ込むようにしている。
【0022】ホットスタンプ装置7には、図示しないテ
ープ巻き取り機構が設けられ、図1中矢印方向に巻き取
りリール4を駆動させる。巻き取りリール4の駆動によ
り、ホットスタンプ箔テープ3の使用済み部分が巻き取
られ、未使用部分がホットスタンプ装置7のスタンプ部
9の対面に送り出される。また、図示しないが、ホット
スタンプ箔テープ3を巻いてあるリール5側には例えば
トルクリミッタを設けてトルクリミッタのブレーキ力を
超えるテンションをかけなければホットスタンプ箔テー
プ3が供給されないようにしている。一方巻き取りリー
ル4側には例えば減速歯車を介して、巻き取り駆動を行
なうモータの保持トルク(ディテントトルク)にて、巻
き取りリール4が回らないように配慮されている。この
ような構成により、ホットスタンプ後のホットスタンプ
箔テープ3の剥離時にホットスタンプ箔テープ3が引張
られて弛むことを防止できる。
【0023】シャッタ6は、例えば、カセット1の下面
にスライド移動可能に組み付けられる。シャッタ6の形
状は、例えばコ字形として、ホットスタンプ箔テープ3
のうちカセットケースから露出する部分を、表裏両面か
ら保護するようにしている。カセット1がホットスタン
プ装置7に装着されると、シャッタ6はスタンプ部9の
対面に位置する。シャッタ6の開閉は、ホットスタンプ
装置7のホットスタンプ動作に連動するようにする。即
ち、ホットスタンプ転写時には、シャッタ6はスタンプ
部9の対面から退避してスタンプ部9の対面にホットス
タンプ箔テープ3を露出させる。そして、ホットスタン
プ終了後、シャッタ6は再びホットスタンプ箔テープ3
を保護すべく初期位置に復帰し、当該復帰の際に、シャ
ッタ6によりホットスタンプ箔テープ3をドキュメント
2から剥離させる。なお、本実施形態では、例えば図1
6に示すように、シャッタ6が退避する側にあるガイド
ローラ50を、ガイドローラ51よりドキュメント2に
対して図中やや上方に位置するようにして、ホットスタ
ンプ箔テープ3がドキュメント2に対して角度を有する
ようにし、シャッタ6によるキャリアフィルムの剥離を
良好に行なえるようにしている。
【0024】ホットスタンプ装置7は、例えば、ホット
スタンプ時にカセット1をドキュメント2に当該ドキュ
メント2がずれない程度の荷重で当接させるとともにホ
ットスタンプ後にカセット1をドキュメント2から退避
させるカセット移動機構14を備える。シャッタ6を備
えるカセット1とカセット移動機構14とにより、ホッ
トスタンプ時にカセット1をドキュメント2に当接させ
かつシャッタ6を開き、ホットスタンプ後にカセット1
をドキュメント2から退避させながらシャッタ6を閉じ
てホットスタンプ箔テープ3をドキュメント2から剥離
する箔剥離機構15を構成している。さらに、本実施形
態では、カセット移動機構14にシャッタ6と係合する
係合部材57を設けて、カセット移動機構14の動作に
よりシャッタ6を開閉するようにしている。
【0025】かかる箔剥離機構15を備えるホットスタ
ンプ装置7の構成の一例を以下に説明する。
【0026】ホットスタンプ装置7のフレーム10,1
0には鉛直方向にガイド軸16,16が設けられてい
る。本実施形態では、カセット1がプレート11,1
2,13を介してガイド軸16の軸方向に移動可能とな
るように、カセット移動機構14が次のように構成され
る。
【0027】プレート13は、ガイド軸16に摺動可能
に取り付けられる摺動部13aが設けられており、ガイ
ド軸16に移動可能に取り付けられる(図8参照)。ま
た、プレート13は、付勢手段例えばねじりコイルばね
17により、フレーム10に設けられたストッパ18に
当接するように付勢される。
【0028】プレート12にもガイド軸16に摺動可能
に取り付けられる摺動部12aが設けられており、プレ
ート12はプレート13の切り欠き部13bを通してプ
レート13と重ねるようにしてガイド軸16に移動可能
に取り付けられる(図9参照)。また、プレ−ト12は
付勢手段例えばねじりコイルばね19を介してプレート
13に連結される。例えば、プレート12に設けた引掛
け部12bをプレート13の切り欠き部13cに差し込
み、引掛け部12bとプレート13に設けられた引掛け
部13dとにばね19を取り付けるようにする。これに
より、プレート13のガイド軸16上の移動と共にプレ
−ト12が一体的に移動するようにし(図9,図10参
照)、一方、例えばカセット1がドキュメント2に当接
することでプレ−ト12の移動が妨げられる場合には、
ばね19のばね力に抗してプレート13のみが移動する
ように即ちプレート12とプレート13が差動するよう
にしている(図11参照)。
【0029】また、本実施形態では、プレート12とプ
レート13が差動した瞬間をフォトセンサ20によって
検出するようにしている。例えば、フォトセンサ20を
プレート13に固定して、プレート13と一体となって
動くようにする。また、プレート12とプレート13が
差動した瞬間にフォトセンサ20を遮る遮蔽部材12c
をプレート12側に設ける。遮蔽部材12cは、例えば
プレート12の一部を曲げることで設けるようにする。
遮蔽部材12cがフォトセンサ20を遮った瞬間を検出
することで、プレート12とプレート13が差動した瞬
間を検出するようにする。
【0030】プレート11は、プレート12とガイド軸
16の軸方向に一体となって動くようにプレート12に
取り付けられる。そして、カセット1はプレート11に
保持される。即ち、カセット1は、プレート11,1
2,13を介してガイド軸16の軸方向に移動可能とな
る。
【0031】プレート11のカセット1装着面裏側には
スライド軸21が固定されており、係合部材57(スラ
イドプレート)が、スライド軸21をガイドとして水平
移動可能となるように組み付けられている(図12参
照)。スライドプレート57には突起部57aが形成さ
れており、カセット1がプレート11に装着された際
に、突起部57aとシャッタ6とが係合するようにして
いる。
【0032】また、プレート11のカセット1装着面裏
側には、レバー22が軸23を中心に回動可能に取り付
けられる(図12参照)。レバー22には、プレート1
3に形成されたL形溝13eに係合するようにピン24
が取り付けられる。これにより、プレート11に対する
プレート13の図中下方への相対動作により、係合ピン
24を介して、レバー22が軸23を中心に回動するよ
うにしている(図13から図15参照)。なお、プレー
ト12には係合ピン24の動きを妨げないような切り欠
き部12dが形成される。また、レバー22には長孔2
2aが形成され、スライドプレート57に取り付けられ
た段付きピン25が長孔22aに係合している。これに
より、段付きピン25を介してレバー22の回動とスラ
イドプレート57の動作がリンクするようにしている。
【0033】また、本実施形態のホットスタンプ装置7
は、一端を自由端とするスタンプアーム26と、該自由
端に配置されホットスタンプ箔テープ3と付加価値媒体
2に圧力を加えて付加価値媒体2にホットスタンプ箔を
転写するスタンプ部9と、スタンプアーム26に当接し
てスタンプ部9を付加価値媒体2近傍まで移動させる第
一のカム27と、第一のカム27を駆動する第一の駆動
部28と、ドキュメント2近傍まで移動したスタンプ部
9に押圧荷重をかける第二のカム29と、第二のカム2
9を駆動する第二の駆動部30とを有している。
【0034】本実施形態のスタンプアーム26は、例え
ばカム27と当接するカムフォロワ31と、カム29と
当接するカムフォロワ32を備える。スタンプアーム2
6には、カムフォロワ31、カムフォロワ32を取り付
けるための空間が形成される。カムフォロワ31及びカ
ムフォロワ32は例えば共にローラで構成され、カムフ
ォロワ31はスタンプアーム26の長手方向ほぼ中間位
置に、カムフォロワ32はスタンプアーム26の後端近
傍に、夫々回転自由に取り付けられる。また、スタンプ
アーム26の側面にはカムフォロワ31と同軸にベアリ
ング33が取り付けられる。ベアリング33は、フレー
ム10に形成された長孔34に摺動可能に嵌められる。
【0035】図4に示すように、例えば本実施形態で
は、スタンプアーム26の長手方向ほぼ中間位置で図中
上方にカム27が配置され、スタンプアーム26の後端
近傍で図中下方にカム29が配置される。そして、スタ
ンプアーム26は、図中上方向に力を受けるように付勢
手段例えばねじりコイルばね35が取り付けられ、また
図中下方向に力を受けるように付勢手段例えばねじりコ
イルばね36が取り付けられる。これにより、カムフォ
ロワ31がカム27と当接し、カムフォロワ32がカム
29と当接して、スタンプアーム26が位置決めされ
る。
【0036】カム27が駆動するときにはカム29とス
タンプアーム26(カムフォロワ32)との接点がスタ
ンプアーム26の回転支点となり、一方、カム29が駆
動するときにはカム27とスタンプアーム26(カムフ
ォロワ31)との接点がスタンプアーム26の回転支点
となる。
【0037】また、本実施形態ではスタンプアーム26
の移動が素早く行なえるようにカム27は回転角度毎の
半径変化量(半径変化量/角度)を大きく設計し、一
方、大きな荷重をスタンプアーム26にかけられるよう
にカム29は回転角度毎の半径変化量を小さく設計して
いる。これにより、カム27が駆動することでスタンプ
部9を媒体近傍まで迅速に移動させ、カム29が駆動す
ることでスタンプ部9に大きな押圧荷重をかけることが
できる。
【0038】駆動部28は、例えば本実施形態では、ス
テッピングモータ37を用いて構成される。ステッピン
グモータ37の回転は、例えばタイミングベルト38を
用いてカム27に伝達する。なお、タイミングベルト3
8を用いるものに限定されず、例えばギヤやチェーン等
を用いてステッピングモータ37の回転をカム27に伝
達するようにしても良い。ステッピングモータ37への
入力パルス数を管理することでカム27を必要分だけ回
転させることが可能となる。
【0039】駆動部30は、例えば本実施形態では、D
Cモータ39を用いて構成される。DCモータ39の回
転は、例えばギヤ40〜43を介してカム29に伝達さ
れる。また、本実施形態では、駆動部28はステッピン
グモータ37を用いてカム27の正逆回転の制御が可能
であるようにする一方、駆動部30は回転角度毎の半径
変化量が小さいカム29を一方向のみ回転させるように
している。これにより、例えばカム29を四分の三回転
させた場合は、当初の状態に復帰させるべく四分の三逆
回転させる必要は無く、そのまま四分の一回転させれば
足りる。これにより、処理の迅速化が図れる。また、一
方向の回転を制御すれば良いため、安価かつ簡易に駆動
部30を構成することができる。なお、駆動部30はD
Cモータ39を用いるものに限定されず、例えばACモ
ータを用いるものとしても良い。
【0040】本実施形態では、スタンプ部9をスタンプ
アーム26に直接取り付けず、ホットスタンプ時に押し
込みブロック44がスタンプ部9を押し込むようにする
一方、待機状態ではスタンプ部9と押し込みブロック4
4との各当接面間に隙間(例えば本実施形態では0.5
mm)を有するようにしている。このような構成とする
ことで、スタンプ部9の温度を上昇させた際にスタンプ
アーム26側に熱が逃げないようにしている。
【0041】押し込みブロック44は、スタンプアーム
26の先端部分に例えば軸45を中心に回転自在に取り
付けられる。押し込みブロック44を回転自在として、
スタンプアーム26の姿勢によらずスタンプ部9への当
接面が水平を保つようにしている。
【0042】スタンプ部9は、例えば、スタンプ時にホ
ットスタンプ箔と接する熱版と、熱版を加熱するセラミ
ックヒータと、熱版の温度を検出するサーミスタと、熱
がスタンプブロックの外部に伝わるのを防ぐ断熱板等か
ら構成されるスタンプブロックである。スタンプブロッ
ク9はスタンプ支持板58を介してプレート13に取付
固定される。
【0043】また、ホットスタンプ装置7には、ドキュ
メント2を受け支えるテーブル46が設けられる。ま
た、スタンプブロック9と対向する位置には、転写時の
反力を受ける台座47が設けられる。台座47は、例え
ばブロック48との間にボール49を介在させて支持さ
れており、ブロック48に対する台座47の角度変化を
可能にしている。
【0044】次に、以上のように構成されたホットスタ
ンプ装置7の動作の一例を説明する。図1,図4,図1
3は装置7の待機状態を示す。また、プレート12,1
3は図9に示す状態にある。待機状態時のプレート13
は図8に示すように、ばね17のばね力によってストッ
パ18に当接している。プレート13とばね19で連結
されるプレート12、プレート12と鉛直方向一体に取
り付けられるプレート11、プレート11に保持される
カセット1は、それぞれテーブル46上のドキュメント
2から図中上方に退避した位置にある。また、スタンプ
支持板58を介してプレート13に固定されるスタンプ
ブロック9もドキュメント2から図中上方に退避した位
置にある。また、待機状態においては、ホットスタンプ
箔テープ3とスタンプブロック9との間に一定の間隔を
設けるようにして、ホットスタンプ以前にスタンプブロ
ック9の熱でホットスタンプ箔テープ3がダメージを受
けることを防止している。
【0045】待機状態においてスタンプブロック9は例
えば70〜80℃程度に予熱されている。この範囲の温
度に予熱しておくことで、ホットスタンプ可能な例えば
100℃程度の温度に数秒で加熱することができ、ホッ
トスタンプを迅速に行うことができる。なお、予熱は必
須ではなく、電力消費の防止を優先する場合などは予熱
しなくても構わない。
【0046】また、待機状態においてスタンプアーム2
6は、スタンプブロック9と押し込みブロック44との
間に例えば0.5mmの間隔をあけるように位置してい
る。これにより、スタンプブロック9の熱はスタンプア
ーム26側に逃げることなく、エネルギーの浪費が抑え
られる。
【0047】ドキュメント2がテーブル46に配され
て、ホットスタンプ指令が出されると、ステッピングモ
ータ37の駆動によりカム27が図4中時計回りに回転
する。カム27の輪郭形状に応じてカムフォロワ31が
ばね35及びばね36のばね力に抗しながら移動する。
これにより、ベアリング33を長孔34に沿って図中下
方に移動させながらカム29とカムフォロワ32との接
点を回転支点としてスタンプアーム26が回動する。や
がて押し込みブロック44がスタンプブロック9上面に
当接する(図5参照)。
【0048】さらにカム27が回転しスタンプアーム2
6が回動すると、押し込みブロック44がドキュメント
2に向けて下方にスタンプブロック9を押し込む。スタ
ンプブロック9を支持しているスタンプ支持板58はプ
レート13へ固定されており、ばね17のばね力に抗し
ながらガイド軸16に沿ってプレート13が下方へ押し
下げられる。プレート13とばね19で連結されるプレ
ート12、プレート12と鉛直方向一体に取り付けられ
るプレート11、プレート11に保持されるカセット1
も、プレート13と共に下方へ移動する。ドキュメント
2に向かってカセット1が下方に移動していき、先ずク
ランパー8がドキュメント2に当接し、やがて、ドキュ
メント2がずれない程度の荷重によりカセット1下全面
がドキュメント2に当接する。これより、ホットスタン
プ装置7は、図2,図6,図14に示す状態となる。ま
た、このときプレート12,13は図10に示す状態と
なる。
【0049】さらにカム27が回転しスタンプアーム2
6が回動すると、押し込みブロック44がさらに下方に
スタンプブロック9を押し込む。ここで、カセット1下
全面がドキュメント2に当接した後は、カセット1,プ
レート11,プレート12は下方へ移動できないが、プ
レート13はばね19のばね力に抗してさらに下方への
移動が可能である(図11参照)。
【0050】プレート11及びプレート12が留まり、
プレート13のみが下方へ移動すると、係合ピン24が
L形溝13eを移動して、レバー22が軸23を中心に
時計回りに回動する。レバー22の回動に伴いスライド
プレート57が図14中左方にスライドして、スライド
プレート57に係合しているシャッタ6をスタンプブロ
ック9の対面から退避させる(図15参照)。即ち、ホ
ットスタンプ箔テープ3を遮蔽していたシャッタ6が開
いた状態となる。
【0051】一方、プレート13とプレート12とが差
動した瞬間、即ちカセット1下前面がドキュメント2に
当接した瞬間は、フォトセンサ20により検出される。
ここで、フォトセンサ20による当該検出以前のスタン
プブロック9とカセット1下面との距離は、プレート1
1,12,13が一体となって移動しているため、待機
状態時と同じであり既知である。そこで、フォトセンサ
20による検出時点からスタンプブロック9とカセット
1下面との距離だけスタンプブロック9を移動させるよ
うに、ステッピングモータ37のパルス数管理によっ
て、カム27を必要分だけ回転させる。
【0052】シャッタ6が開き、スタンプブロック9下
面がホットスタンプ箔テープ3に当接し、さらにホット
スタンプ箔テープ3を介してスタンプブロック9がホッ
トスタンプすべきドキュメント2上面に当接する。これ
より、図3,図7,図15に示す状態となる。なお、こ
のときプレート12,13は図11に示す状態となる。
この状態で、ステッピングモータ37は停止し、カム2
7もその姿勢のまま停止し留まる。なお、カム27は回
転角度毎の半径変化量を大きく設計しているため、待機
状態からここまでのスタンプアーム26の移動は素早く
行なえる。
【0053】次いで、DCモータ39を駆動させ、カム
29を図7中時計回りに回転させる。このときカム27
とカムフォロワ31との接点が回転支点となり、カム2
9の輪郭形状に応じてカムフォロワ32がばね35及び
ばね36のばね力に抗しながら移動する(カム29は図
7中二点鎖線で示す状態となる)。これにより、スタン
プアーム26が回動し、スタンプブロック9をホットス
タンプ箔テープ3を介してドキュメント2に押圧する。
即ち、ドキュメント2へホログラム箔をホットスタンプ
する。なお、カム29は回転角度毎の半径変化量を小さ
く設計しているため、大きな荷重をスタンプアーム26
にかけられる。
【0054】ここで、ホットスタンプによってホログラ
ム箔がドキュメント2に溶着され、ホログラム箔を保持
していた透明フィルム状のキャリアフィルムも、溶着さ
れたホログラム箔を介して、ドキュメント2に溶着され
た状態となっている。ホットスタンプ工程を終了させる
ためには、このキャリアフィルムを剥離しなければなら
ない。本実施形態では、シャッタ6を待機状態時位置ま
で閉じる動きを利用して、キャリアフィルムの剥離を行
なう。
【0055】ホットスタンプ後、カム27が図7中反時
計回りに回転してスタンプアーム26を待機位置に復帰
させる。カム27の回転に従い、ばね17の付勢力が開
放されて、プレート13及びスタンプブロック9が上方
に移動し、プレート12,プレート11,カセット1も
ドキュメント2から離れるように上方に移動する。同時
にばね19の付勢力が開放されて、レバー22が軸23
を中心に図15中反時計回りに回動してシャッタ6が閉
じられる。即ち、カセット1下面がドキュメント2から
離れた時点から、シャッタ6が閉じ始める。このとき、
シャッタ6の先端はキャリアフィルムとドキュメント2
の間に割り込む形となっており、シャッタ6が閉じるに
つれ、シャッタ6はキャリアフィルムとドキュメント2
の間に差し込まれ、ドキュメント2とキャリアフィルム
の剥離を行なう。また、当該シャッタ6による剥離を行
なっている時にカセット1の上方移動は継続して行なわ
れるので、キャリアフィルムは上側に引っ張られる状態
となって、シャッタ6による剥離をより確実に行なえ
る。
【0056】カム29は、例えばカム27が待機状態時
位置まで回転した後に、待機状態時位置まで回転する。
この場合、カム29は逆回転はせずに正転(図7中時計
回り)のみを行って待機状態時位置に復帰する。これに
より、ホットスタンプ工程が終了し、図1,図4,図1
3に示す待機状態に復帰する。
【0057】以上のように、本発明のホットスタンプ箔
テープ用カセット1によれば、シャッタ6によりホット
スタンプ箔テープ3を露出させないため、ホットスタン
プ箔テープ3は、汚れ、熱、損傷等の物理的ダメージを
受けにくく、常に良好なホットスタンプを提供すること
ができる。さらにホットスタンプ後には、シャッタ6を
利用してホットスタンプ箔テープ3をドキュメント2か
ら剥離させることができる。また、ホログラム箔の取付
をカセット方式にしたことによって、異なるホットスタ
ンプ箔テープ3へ変更する場合はカセット1を入れ替え
ることで容易に行なうことができ、従来のオープンリー
ル構成に比して交換作業が極めて容易になる。
【0058】また、カセット1を用いたホットスタンプ
装置7の箔剥離機構15によれば、シャッタ6の移動
と、カセット1のドキュメント2からの退避によるホッ
トスタンプ箔テープ3の引き上げとの二つの動作が連動
するように構成しているので、シャッタ6でドキュメン
ト2とキャリアフィルムとを剥離させつつ、同時にキャ
リアフィルムが上方に引き上げられ、ドキュメント2と
キャリアフィルムの剥離を確実かつ良好に行なえる。
【0059】また、ホットスタンプ装置7は、単票から
冊子までドキュメント2の種類を問わず、ホットスタン
プ時にカセット1でドキュメント2を押さえ込むカセッ
ト移動機構14を備えるものとし、カセット移動機構1
4の動作とシャッタ6の開閉とを連動させて箔剥離機構
15を構成しているので、単票から冊子までドキュメン
ト2の種類を問わず、常に同じ最適なタイミングでキャ
リアフィルムの剥離を良好に行なえる。
【0060】また、ドキュメント2からキャリアフィル
ムを剥離するに際してドキュメント2を動かす必要が無
いため、ドキュメント2の損傷を回避することができ
る。
【0061】また、ホットスタンプ時にドキュメント2
を固定する方式であるため、例えば単票のオートフィー
ダをオプションで組み込む場合等は、別途装置7専用の
紙搬送機構を設ける必要は無く、従来の紙搬送技術で対
応可能である。
【0062】また、本実施形態では、カセット1下面が
ドキュメント2上面と当接してからスタンプ部9がドキ
ュメント2上面を押圧するまでのスタンプアーム26移
動量を利用して、即ちプレート12とプレート13の移
動差を利用して、シャッタ6の開閉を行なうものとした
ので、シャッタ6の開閉用アクチュエータを別途設ける
必要は無く、また、ホットスタンプ動作及びカセット移
動機構14の動作とシャッタ6の開閉動作とをホットス
タンプに最適なタイミングで連動させることができる。
【0063】また、本実施形態では、カム27の駆動に
よって、シャッタ6による剥離のタイミングと、カセッ
ト1のドキュメント2からの退避によるキャリアフィル
ムの引き上げ移動とを連動させている。したがって、カ
ム27の形状を適宜変更させることで、シャッタ6によ
る剥離開始のタイミング、シャッタ6の移動速度、カセ
ット1のドキュメント2からの退避によるキャリアフィ
ルムの移動開始のタイミングや引き上げ速度を容易に変
更することも可能である。
【0064】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。
【0065】例えば、上述の実施形態では、第一のカム
27によりカセット1及びスタンプ部9をドキュメント
2の直近まで迅速に移動させ、第二のカム29によりホ
ットスタンプに必要な押圧荷重を発生させるものとした
が、スタンプアーム26を回動させる手段及びスタンプ
部9に必要な押圧荷重を発生させる手段はこれらに限定
されるものではない。ホットスタンプ箔テープ用カセッ
ト1を用いて、ホットスタンプ時にカセット1をドキュ
メント2に当接させかつカセット1のシャッタ6を開く
ようにし、ホットスタンプ後にカセット1をドキュメン
ト2から退避させながらシャッタ6を閉じてホットスタ
ンプ箔テープ3をドキュメント2から剥離するように構
成するものであれば良く、例えば、歯車等の公知の機械
要素によって構成するものとしても良い。
【0066】また、シャッタ6を開閉するための構成
は、上述の実施形態のようにプレート12とプレート1
3の移動差を利用したもの、又はスタンプアーム26の
移動を利用したものに限定されるものではない。例え
ば、シャッタ6を開閉するためのアクチュエータを別途
設けるものとしても良い。
【0067】シャッタ6開閉用のアクチュエータとして
ソレノイドを用いた例を図17から図20に示す。ソレ
ノイド52は、例えば、軸23を中心に回動可能なL字
形レバー22と共にプレート11のカセット1装着面裏
側に取り付けられる。ソレノイド52はプレート11に
固定され、プレート11と共に移動する。ソレノイド5
2とL字形レバー22とは媒介部材55を介して連結さ
れる。L字形レバー22と媒介部材55とは軸56を中
心に回転可能に取り付けられる。なお、シャッタ6と係
合する係合部材57(スライドプレート)を用いた構成
は上述の実施形態と同様である。
【0068】ソレノイド52へ通電すると、復帰用コイ
ルばね54の付勢力に抗してプランジャ53が引き込ま
れて、レバー22が軸23を中心に図18中時計回りに
回動する。レバー22の回動に伴いスライドプレート5
7が図18中左方にスライドして、スライドプレート5
7に係合しているシャッタ6をスタンプブロック9の対
面から退避させる(図19参照)。そして、ソレノイド
52への通電が停止するとばね54の付勢力によりプラ
ンジャ53が当初の位置に復帰する。これより、レバー
22が軸23を中心に図19中反時計回りに回動して、
シャッタ6が閉じられる。なお、シャッタ6の開閉のタ
イミングは、図示しない制御部によるソレノイド52へ
の通電のオン・オフにより調整可能である。上述の実施
形態と同様のタイミングでシャッタ6の開閉を行なうこ
とも勿論可能である。即ち、図1及び図17に示す待機
状態ではソレノイド52への通電は行なわず、図2及び
図18に示すカセット1がドキュメント2に当接してプ
レート12とプレート13との差動が生じる時点からソ
レノイド52への通電を行ない、図3及び図19に示す
ようにホットスタンプ時にシャッタ6が開いているよう
にする。そして、カセット1がドキュメント2から退避
するのに合わせてソレノイド52への通電を停止してシ
ャッタ6を閉じるようにする。これにより上述の実施形
態と同様に、キャリアフィルムを上方に引き上げながら
シャッタ6によりホットスタンプ箔テープ3をドキュメ
ント2から剥離することができる。
【0069】さらに、シャッタ6開閉用のアクチュエー
タはソレノイド52を用いたものに限らず、例えばステ
ッピングモータ等のモータをアクチュエータとして使用
することも勿論可能である。この場合は、シャッタ6の
開閉のタイミングやスピードを任意に調整することが可
能である。また、例えば、シャッタ6の駆動とキャリア
フィルムの引き上げ移動を別駆動として、箔の特性に合
わせた最適の剥離条件をユーザが制御部を介して設定可
能であるようにしても良い。ホログラム箔は、アルミ蒸
着層、接着層によって剥離条件が変動する可能性があ
り、剥離条件が最適でない場合は、ホログラム箔の欠け
や抜けが生じるおそれがあるため、市場に流通している
箔に対して高品質なホットスタンプを提供するために、
最適の剥離条件を設定することは有効である。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載のホットスタンプ箔テープ用カセットでは、ホッ
トスタンプ転写時以外はホットスタンプ箔テープを保護
するシャッタを有し、該シャッタによりホットスタンプ
後、ホットスタンプ箔テープを付加価値媒体から剥離さ
せるようにしているので、シャッタによりホットスタン
プ箔テープは汚れ、熱、損傷等の物理的ダメージから保
護され、常に良好なホットスタンプを提供することがで
きる。さらに、ホットスタンプ時にはシャッタを開いて
ホットスタンプ後再びシャッタを閉じるに際し、シャッ
タをホットスタンプ箔テープと付加価値媒体との間に割
り込ませてホットスタンプ箔テープを付加価値媒体から
剥離させることができる。さらに、ホログラム箔の取付
をカセット方式にしたことによって、異なるホットスタ
ンプ箔テープへ変更する場合はカセットを入れ替えるこ
とで容易に行なうことができ、従来のオープンリール構
成に比して交換作業が極めて容易になる。
【0071】また、請求項2記載のホットスタンプ装置
の箔剥離機構では、ホットスタンプ時にホットスタンプ
箔テープ用カセットのシャッタを開く一方、ホットスタ
ンプ後にホットスタンプ箔テープ用カセットが付加価値
媒体から退避するのに合わせてシャッタを閉じてホット
スタンプ箔テープを付加価値媒体から剥離するようにし
ているので、シャッタを閉じるに際してシャッタをホッ
トスタンプ箔テープと付加価値媒体との間に割り込ませ
つつ、ホットスタンプ箔テープを付加価値媒体から引き
上げるようにして、ホットスタンプ箔テープを付加価値
媒体から確実かつ良好に剥離できる。この場合、付加価
値媒体からホットスタンプ箔テープを剥離するに際して
付加価値媒体を動かす必要は無く、冊子のような文書類
がホットスタンプの対象であっても当該文書類の損傷を
回避することができる。さらに、付加価値媒体の厚みに
よらずホットスタンプ時にカセットを付加価値媒体に当
接させるカセット移動機構と、シャッタの開閉とを連動
させることで、単票から冊子まで付加価値媒体の種類を
問わず、常に同じ最適なタイミングでホットスタンプ箔
テープの剥離を良好に行なえる。
【0072】さらに、請求項3記載のホットスタンプ装
置の箔剥離機構では、カセット移動機構はシャッタと係
合する係合部材を有するものとし、カセット移動機構の
動作によりシャッタを開閉するようにしているので、シ
ャッタ開閉用のアクチュエータを別途設けずとも、ホッ
トスタンプ箔テープを付加価値媒体から引き上げながら
シャッタをホットスタンプ箔テープと付加価値媒体との
間に割り込ませるように、カセットが付加価値媒体から
退避する動作とシャッタを閉じる動作とを最適のタイミ
ングで連動させることができる。
【0073】また、請求項4記載のホットスタンプ箔の
剥離方法では、請求項1記載のホットスタンプ箔テープ
用カセットを用いて、ホットスタンプ時にホットスタン
プ箔テープ用カセットを付加価値媒体に当接させかつホ
ットスタンプ箔テープ用カセットのシャッタを開き、ホ
ットスタンプ後にホットスタンプ箔テープ用カセットを
付加価値媒体から退避させながらシャッタを閉じてホッ
トスタンプ箔テープを付加価値媒体から剥離するので、
シャッタをホットスタンプ箔テープと付加価値媒体との
間に割り込ませつつ、ホットスタンプ箔テープを付加価
値媒体から引き上げる形となって、付加価値媒体を損傷
することなくホットスタンプ箔テープを確実かつ良好に
剥離できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホットスタンプ箔テープ用カセット及
びホットスタンプ装置の箔剥離機構を適用したホットス
タンプ装置の実施の一形態を示し、ホットスタンプ装置
の待機状態を示す概略正面図である。
【図2】上記ホットスタンプ装置において、ホットスタ
ンプ箔テープ用カセットが付加価値媒体に当接した状態
を示す概略正面図である。
【図3】上記ホットスタンプ装置において、スタンプ部
がホットスタンプ箔テープを介して付加価値媒体に当接
した状態を示す概略正面図である。
【図4】上記ホットスタンプ装置において、カセット移
動機構及びスタンプ部を駆動させるための構成の一例を
示し、図1に示すホットスタンプ装置の右側フレーム内
面からみたホットスタンプ装置の概略側断面図である。
【図5】上記ホットスタンプ装置において、図4の状態
から押し込みブロックがスタンプ部に当接した際の状態
を示すホットスタンプ装置の概略側断面図である。
【図6】上記ホットスタンプ装置において、図5の状態
からホットスタンプ箔テープ用カセットが付加価値媒体
に当接した際の状態を示すホットスタンプ装置の概略側
断面図である。
【図7】上記ホットスタンプ装置において、図6の状態
からスタンプ部がホットスタンプ箔テープを介して付加
価値媒体に当接した際の状態を示すホットスタンプ装置
の概略側断面図である。
【図8】カセット移動機構の構成の一例を説明するため
の図であり、最も奥にあるプレートの取り付けの様子を
示すホットスタンプ装置の概略正面図である。
【図9】カセット移動機構の構成の一例を説明するため
の図であり、中間にあるプレートの取り付けの様子を示
すホットスタンプ装置の概略正面図である。
【図10】カセット移動機構の構成の一例を説明するた
めの図であり、中間にあるプレートと最も奥にあるプレ
ートとが一体となって移動する様子を示すホットスタン
プ装置の概略正面図である。
【図11】カセット移動機構の構成の一例を説明するた
めの図であり、中間にあるプレートに対して最も奥にあ
るプレートが差動する様子を示すホットスタンプ装置の
概略正面図である。
【図12】カセット移動機構に備えられシャッタと係合
する係合部材の構成の一例を示すホットスタンプ装置の
概略正面図である。
【図13】本発明の箔剥離機構の動作を説明するための
図であり、ホットスタンプ装置の待機状態を示す概略正
面図である。
【図14】本発明の箔剥離機構の動作を説明するための
概略正面図であり、図13の状態からホットスタンプ箔
テープ用カセットが付加価値媒体に当接した際の状態を
示す。
【図15】本発明の箔剥離機構の動作を説明するための
概略正面図であり、図14の状態からスタンプ部がホッ
トスタンプ箔テープを介して付加価値媒体に当接した際
の状態を示す。
【図16】本発明を適用したホットスタンプ箔テープ用
カセットの一例を示す概略正面図である。
【図17】本発明の箔剥離機構の他の実施形態であり、
シャッタ開閉用のアクチュエータを備える例を示し、ホ
ットスタンプ装置の待機状態を示す概略正面図である。
【図18】上記他の実施形態を示す概略正面図であり、
図17の状態からホットスタンプ箔テープ用カセットが
付加価値媒体に当接した際の状態を示す。
【図19】上記他の実施形態を示す概略正面図であり、
図18の状態からスタンプ部がホットスタンプ箔テープ
を介して付加価値媒体に当接した際の状態を示す。
【図20】シャッタ開閉用アクチュエータの取り付けの
一例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 ホットスタンプ箔テープ用カセット 2 ドキュメント(付加価値媒体) 3 ホットスタンプ箔テープ 4 巻き取りリール 5 ホットスタンプ箔テープを巻いてあるリール 6 シャッタ 7 ホットスタンプ装置 14 カセット移動機構 15 箔剥離機構 57 スライドプレート(係合部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒岩 幸生 長野県諏訪郡原村10801番地の2 株式会 社三協精機製作所諏訪南工場内 (72)発明者 小松 文人 長野県諏訪郡原村10801番地の2 株式会 社三協精機製作所諏訪南工場内 Fターム(参考) 2C068 AA03 EE98 2H086 CA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付加価値媒体とともに圧力を加えられ前
    記付加価値媒体に転写するホットスタンプ箔テープと、
    前記ホットスタンプ箔テープを巻き取る巻き取りリール
    と、前記ホットスタンプ箔テープを巻いてあるリールと
    をカセットケース内に収納したホットスタンプ箔テープ
    用カセットにおいて、ホットスタンプ転写時以外は前記
    ホットスタンプ箔テープを保護する保護位置にある一方
    ホットスタンプ転写時には該ホットスタンプ転写の動作
    に支障ない退避位置へ退避するシャッタを有し、該シャ
    ッタによりホットスタンプ後、前記ホットスタンプ箔テ
    ープを前記付加価値媒体から剥離可能にしたことを特徴
    とするホットスタンプ箔テープ用カセット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホットスタンプ箔テープ
    用カセットと、ホットスタンプ時に前記ホットスタンプ
    箔テープ用カセットを付加価値媒体に当接させるととも
    にホットスタンプ後に前記ホットスタンプ箔テープ用カ
    セットを前記付加価値媒体から退避させるカセット移動
    機構とを備え、ホットスタンプ時に前記ホットスタンプ
    箔テープ用カセットのシャッタを開く一方、ホットスタ
    ンプ後に前記ホットスタンプ箔テープ用カセットが前記
    付加価値媒体から退避するのに合わせて前記シャッタを
    閉じてホットスタンプ箔テープを前記付加価値媒体から
    剥離することを特徴とするホットスタンプ装置の箔剥離
    機構。
  3. 【請求項3】 前記カセット移動機構は前記シャッタと
    係合する係合部材を有し、前記カセット移動機構の動作
    により前記シャッタを開閉することを特徴とする請求項
    2記載のホットスタンプ装置の箔剥離機構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のホットスタンプ箔テープ
    用カセットを用いて、ホットスタンプ時に前記ホットス
    タンプ箔テープ用カセットを付加価値媒体に当接させか
    つ前記ホットスタンプ箔テープ用カセットのシャッタを
    開き、ホットスタンプ後に前記ホットスタンプ箔テープ
    用カセットを前記付加価値媒体から退避させながら前記
    シャッタを閉じてホットスタンプ箔テープを前記付加価
    値媒体から剥離することを特徴とするホットスタンプ箔
    の剥離方法。
JP2000333669A 2000-10-26 2000-10-31 ホットスタンプ箔テープ用カセット及びホットスタンプ装置の箔剥離機構及びホットスタンプ箔の剥離方法 Pending JP2002137511A (ja)

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Cited By (2)

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