JP2002123672A - 物的担保を伴わない融資方法およびシステム - Google Patents

物的担保を伴わない融資方法およびシステム

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JP2002123672A
JP2002123672A JP2000312917A JP2000312917A JP2002123672A JP 2002123672 A JP2002123672 A JP 2002123672A JP 2000312917 A JP2000312917 A JP 2000312917A JP 2000312917 A JP2000312917 A JP 2000312917A JP 2002123672 A JP2002123672 A JP 2002123672A
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investment
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JP2000312917A
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Masahiko Nomaguchi
雅彦 野間口
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Orix Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 物的担保を伴わないで融資を行う融資方
法であって、所定数の融資先に対しほぼ同時期に融資が
行われるとともに、それら融資全体がポートフォリオと
して与信管理される融資方法において、融資元は、前記
各融資先に対する融資を行い、前記各融資先は、融資の
際に融資額に応じた保証料および/または出資金をそれ
ぞれ保証元へ払い込み、前記保証元は、前記払い込まれ
た保証料および/または出資金を原資として融資保証を
行う。 【効果】 融資先を、信用リスクの測定、分析によりア
クティブに選定し、リスクの少ないバランスのよい融資
ポートフォリオを構成したことにより、融資元の信用リ
スク負担を低減するとともに、融資先のコスト負担を限
定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融資先から実質的
に価値のある物的担保を徴求することなく行う融資(こ
こでは、以下、単に物的担保を伴わない融資または融資
という)方法およびシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本においては近代以前から、ある集団
が仲間内で資本を出し合い、集団内に対する金融を目的
に運営される組織が存在してきた。最も古くは無尽もし
くは頼母子講と呼ばれるものであり、現在においても信
用金庫、信用組合、協同組合として存在している組織で
ある。これら組織による組合金融は、構成員の出資(リ
スク負担)を多数募ることにより当該組識の信用力を得
て行われるものであり、その構成員に対してのみ受益
(資金供給および配当)を与える仕組みである。
【0003】また、物的担保を伴わない融資に対する信
用補完としては信用保険なるものがあり、これは、主に
損害保険会社が特定の企業等の債務不履行リスクを対象
として設定する保険である。この種の信用保険において
は、独自の信用力による資金調達が困難な企業等につい
て、信用力のある第三者(損害保険会社)をリスク負担
主体として介在させることにより資金調達を円滑に行え
るようにしている。
【0004】さらにまた、最近においては、石原東京都
知事が構想した東京都主導の「平成11年度第1回債券
発行」による中堅中小企業資金調達スキーム、いわゆる
第1回石原ボンドと呼ばれるものもある。これは、独自
の信用力のみでは資金調達が困難な企業等について、信
用力のある第三者として公的機関である信用保証協会の
保証を利用した金融であり、各民間金融機関から実行さ
れる融資に対し、信用保証協会が保証をあたえ、また、
その集合債権を流動化することにより調達を円滑に行え
るようにしているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】組合金融では、基本的
に個々の会員/組合員からの出資により出資金部分が形
成されており、そのリスク負担能力が限られているた
め、融資額をあまり高くすることができない。例えば、
信用金庫の無担保ローンは、500万円から1000万
円程度であり、中堅中小企業の必要資金としても不十分
なものであった。
【0006】日本において、銀行等の民間金融機関は、
物的担保を重視する融資基準の下で、原則として、十分
な物的担保のない中堅中小企業に対し積極的に融資を行
うことができない状況にある。これについては、従前よ
り企業の必要資金を満たすものでないと社会的批判を浴
びているものの、大きく改善されていないのが現状であ
る。
【0007】信用保険を利用する融資スキームでは、受
益者(債務者)が保険料を支払うことによりリスク負担
を保険会社に移転させるものであるが、保険会社が営利
企業であるため保険料が割高になってしまっている。同
様に、前記第1回石原ボンドは、信用保証協会の保証が
前提となっているため、債務者が信用保証協会保証額の
限度を使い切っている場合や保証不適格の場合には、融
資を受けることができなかった。
【0008】一方、国民生活金融公庫、中小企業金融公
庫等の公的機関による金融については、政策スキームで
あることから、債務者の業種・資金の使途等に制約が多
い。また、一般に第三者の保証人からの保証・物的担保
・信用保証協会の保証等が条件となる場合が多く、資金
が必要な中堅中小企業のニーズを十分満たしていないの
が現状である。
【0009】このように、現在では、独自の信用力が十
分でなく、また、第三者の保証人からの保証・物的担保
・信用保証協会の保証等のない中堅中小企業に対し、こ
れらの企業の信用力を個別に判断して個別にリスクを回
避して、金融機関が融資をすることは困難であり、融資
のニーズを十分に満たしていない。
【0010】本発明の目的は、前記の融資をしたくても
融資することが困難であった融資元(融資をする者)に
対し、融資元のリスク負担を限定することで、金融機関
の融資ニーズに応えることのできる融資方法およびシス
テムを提供することである。
【0011】本発明の別の目的は、前記の資金調達をし
たくても資金調達することができなかった融資先(融資
を受ける者)に対し、融資先のコスト負担を抑え、多く
の中堅中小企業の資金調達ニーズに応えることのできる
融資方法およびシステムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、物的担保を伴わないで融資を行う融資方法であっ
て、所定数の融資先に対しほぼ同時期に融資が行われる
とともに、それら融資全体がポートフォリオとして与信
管理される融資方法において、融資元は、前記各融資先
に対する融資を行い、前記各融資先は、融資の際に融資
額に応じた保証料および/または出資金をそれぞれ保証
元へ払い込み、前記保証元は、前記払い込まれた保証料
および/または出資金を原資として融資保証を行うこと
を特徴とする。
【0013】本発明の別の観点によれば、物的担保を伴
わないで融資を行う融資方法であって、所定数の融資先
に対しほぼ同時期に融資が行われるとともに、それら融
資全体がポートフォリオとして与信管理される融資方法
において、融資元は、前記各融資先への融資を行うとと
もに、その融資の際、該各融資先に、保証元へ融資額に
応じた保証料および/または出資金を払い込ませ、前記
保証元に、前記払い込まれた保証料および/または出資
金を原資として融資保証を行わせることを特徴とする。
【0014】本発明のさらに別の観点によれば、物的担
保を伴わないで融資を行う融資方法であって、所定数の
融資先に対しほぼ同時期に融資が行われるとともに、そ
れら融資全体がポートフォリオとして与信管理される融
資方法において、保証元は、融資元から前記各融資先へ
の融資の際に、該各融資先から融資額に応じた保証料お
よび/または出資金を受け取り、前記受け取った保証料
および/または出資金を原資として融資保証を行うこと
を特徴とする。
【0015】本発明のさらに別の観点によれば、物的担
保を伴わないで融資を行う融資方法であって、所定数の
融資先に対しほぼ同時期に融資が行われるとともに、そ
れら融資全体がポートフォリオとして与信管理される融
資方法において、融資元は、前記各融資先に対する融資
を行い、前記各融資先は、融資の際に融資額に応じた保
証料および/または出資金をそれぞれ保証元へ払い込
み、前記保証元は、前記払い込まれた保証料および/ま
たは出資金を原資として融資保証を行ない、前記所定数
の融資先は、コンピュータ手段を用いて与信リスクを評
価して与信リスクが分散されるように選定されてポート
フォリオを構成するようにしたことを特徴とする。
【0016】本発明のさらに別の観点によれば、物的担
保を伴わないで融資を行う融資方法であって、所定数の
融資先に対しほぼ同時期に融資が行われるとともに、そ
れら融資全体がポートフォリオとして与信管理される融
資方法において、融資元は、前記各融資先への融資を行
うとともに、その融資の際、該各融資先に、保証元へ融
資額に応じた保証料および/または出資金を払い込ま
せ、前記保証元に、前記払い込まれた保証料および/ま
たは出資金を原資として融資保証を行わせ、前記所定数
の融資先は、コンピュータ手段を用いて与信リスクを評
価して与信リスクが分散されるように選定されてポート
フォリオを構成するようにしたことを特徴とする。
【0017】本発明のさらに別の観点によれば、物的担
保を伴わないで融資を行う融資方法であって、所定数の
融資先に対しほぼ同時期に融資が行われるとともに、そ
れら融資全体がポートフォリオとして与信管理される融
資方法において、保証元は、融資元から前記各融資先へ
の融資の際に、該各融資先から融資額に応じた保証料お
よび/または出資金を受け取り、前記受け取った保証料
および/または出資金を原資として融資保証を行ない、
前記所定数の融資先は、コンピュータ手段を用いて与信
リスクを評価して与信リスクが分散されるように選定さ
れてポートフォリオを構成するようにしたことを特徴と
する。
【0018】本発明のさらに別の観点によれば、物的担
保を伴わないで融資を行う融資システムにおいて、所定
数の融資先について、これらの与信リスクを評価して与
信リスクが分散されるように選定するためのコンピュー
タ手段を備えており、融資元は、該コンピュータ手段に
よって選定された所定数の融資先に対し、ほぼ同時期に
融資を行い、前記各融資先は、融資の際に融資額に応じ
た保証料および/または出資金をそれぞれ保証元へ払い
込み、前記保証元は、前記払い込まれた保証料および/
または出資金を原資として融資保証を行うようにしたこ
とを特徴とする。
【0019】本発明のさらに別の観点によれば、物的担
保を伴わないで融資を行う融資システムにおいて、所定
数の融資先について、これらの与信リスクを評価して与
信リスクが分散されるように選定するためのコンピュー
タ手段を備えており、融資元は、前記コンピュータ手段
によって選定された所定数の融資先に対しほぼ同時期に
融資を行うとともに、それら融資全体をポートフォリオ
として与信管理し、その融資の際、該各融資先に、保証
元へ融資額に応じた保証料および/または出資金を払い
込ませると共に、前記保証元に、前記払い込まれた保証
料および/または出資金を原資として融資保証を行わせ
ることを特徴とする。
【0020】本発明のさらに別の観点によれば、物的担
保を伴わないで融資を行う融資システムにおいて、所定
数の融資先について、これらの与信リスクを評価して与
信リスクが分散されるように選定するためのコンピュー
タ手段を備えており、保証元は、融資元から前記各融資
先へほぼ同時期に融資が行われる際に、該各融資先から
融資額に応じた保証料および/または出資金を受け取
り、前記受け取った保証料および/または出資金を原資
として融資保証を行うようにしたことを特徴とする。
【0021】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
所定数の融資先は、複数の異なる業種から選定される。
【0022】本発明の別の実施の形態によれば、前記コ
ンピュータ手段は、融資先のデフォルト発生率を基にし
た所定回数のモンテカルロ・シミュレーションを行うも
のである。
【0023】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記保証元は、融資保証の実行のための資金不足を生じ
た際に、前記各融資先へ所定の追加出資金または補償金
の支払いを求める。
【0024】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記融資は、債券引受ないし買取によって行われる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、添付図面に基づいて、本発
明の実施の態様および実施例について、本発明をより詳
細に説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施例としての融資方
法を説明するための概念図である。この実施例の融資方
法によれば、融資元1は、所定の数の融資先(2A、2
B、2C、2D、……)に対し、ほぼ同時期に融資を実
行する。融資先は、この融資について、保証元3から債
務履行の保証を受ける。
【0027】例えば、プラン1として、期限一括償還=
期間1年、融資金額=3000万円、金利=年3.0%
(前取)による貸付とし、プラン2として、元本均等償
還=期間10ケ月、約定弁済=融資残高の10%を毎月
償還、融資金額=3000万円、金利=年3.0%(前
取)による貸付という条件とすることが考えられる。こ
のようにほぼ同時期に融資を実行することにより、ポー
トフォリオ全体としてのリスクを管理できる。
【0028】また、融資先は、ポートフォリオ化するこ
とによるリスク分散効果を得るため、後述するような手
法により選定された、例えば、100の会社で構成され
るものとする。100社の場合、融資総額は計30億円
となる。
【0029】各社への融資は、保証元3によって保証さ
れ、その他各社の代表者の保証等の保証/担保を要求す
るものとしてもよいが、必須のものではない。保証元3
は、(A)融資先各社からの出資、例えば、各融資金額
の3.0%相当額である各社90万円の出資金の合計9
000万円と、(B)融資元1へ融資を保証するために
融資先各社から受け取る保証料、例えば、各融資金額の
4.0%相当額である各社120万円の保証料の合計1
億2000万円と、の総計2億1000万円を原資とし
て融資の保証を行う。
【0030】保証元3が融資元1から保証の履行を求め
られた場合には、(1)融資先各社(=保証先)から受
け取る保証料、(2)融資先各社からの出資金、の順で
充当していく。上記の例の場合、融資総額の7.0%相
当額までの保証を上限とする保証が可能となり、7.0
%相当額までの保証を上限とする保証契約が締結される
こととなる。
【0031】次に、前述したような本発明の融資方法に
おいて融資先を構成する所定数の企業、会社等の選定の
仕方について詳述する。この選定は、融資先を構成する
企業、会社等に対する融資の全体をポートフォリオとし
て評価し、ポートフォリオ全体としての債務不履行リス
クを低減できるようにするため、例えば、以下のような
ステップにて行われる。
【0032】先ず、一定の基準(利益、売上げ等)を事
前に公表し、その基準を満たした会社の申込みのみを受
け付け、募集期間内に必要書類の全てを提出した申込み
先のみ審査する。ここで、必要書類としては、過去3期
分の貸借対照表、損益計算書、納税証明書、登記簿謄本
等(ないしこれらの電磁的記録)が考えられる。
【0033】次いで、信用力に基づき順序付けを行う。
これは、例えば、(1)利益、(2)売上、(3)従業
員数、(4)調査会社による採点等によりスコアリング
し、スコアリングによる点数で、1番から最後まで順序
付けしていくことにより行われる。そして、ボーダーラ
イン以下をカットする。すなわち、信用力が一定以下
(=予想デフォルト率が一定以上)だと思われる申込み
先をカットする。集まったポートフォリオの平均予想デ
フォルト率は、足切りラインの予想デフォルト率(例え
ば、1%)を下回る。結果的に(融資回収後)一定以上
(例えば、7%)のデフォルトが発生している確率はき
わめて小さくなる。
【0034】このように多数の企業によってポートフォ
リオを構成する結果、リスクが分散され、低リスクのポ
ートフォリオが構成できる。
【0035】こうしてリスクを分散させた融資ポートフ
ォリオの構成のための選定終了後、申込み先に融資実行
の可否、融資金額等を通知し、融資を実行する。なお、
融資実行の前までに、保証元3からの保証書等必要書類
(電磁的記録による場合を含む。)の一切を徴求し、さ
らに融資実行の際に、融資先から出資金および/または
保証料等を徴収する。
【0036】融資元が約定返済期日に融資金を回収でき
ず、保証契約に基づく保証を履行すべき条件を満たした
と判断される場合は、保証元3は、保証を履行する。
【0037】融資の最終返済期日後の決算において、保
証料収入から保証履行分を差引いた利益分については、
出資割合に応じた配当を行い、出資金部分については返
還する。保証履行分が保証料収入を上回っていた場合に
は、出資金の残高を出資割合に応じて返還する。
【0038】なお、保証元3が融資先から、上記の保証
料収入および出資金の合計額に相当する金額を保証料と
して徴収し、融資の最終返済期日後に、徴収した保証料
収入から保証履行分を差し引いた金額について、返還す
るようにすることもできる。
【0039】リスク分散効果をさらに高めるために、融
資先の会社は、複数の業種(例えば、10業種)から構
成させることが好ましい。ここで、複数の業種とは、例
えば、(1)建設、(2)重厚長大型製造業(化学、薬
品、石油ゴム、鉄鋼、非鉄金属、機械、電機、輸送用機
器、その他)、(3)軽薄短小型製造業(食品、繊維、
精密機械、ソフトウエア、その他)、(4)卸売り、
(5)小売り、(6)金融、証券、保険、消費者金融、
(7)物流(陸運、海運、空輸、倉庫)、通信、電機、
ガス、(8)不動産、(9)その他サービス(パチン
コ、ゲームセンター等)、および(10)病院医療関係
等の10業種である。異業種に属する各社間では、同
業種に属する各社間より信用リスクの相関係数が低いた
め、ポートフォリオ全体としてより一層リスクを低減す
ることができる。さらにリスクを低減せしめるため、図
7に示すように、業種毎の融資割合に一定の上限を設け
ることも考えられる。
【0040】図2は本発明の別の実施例としての融資方
法を説明するための概念図である。この実施形態によれ
ば、保証元3の保証能力がさらに高まるため、よりよい
融資条件を設定することもできる。
【0041】たとえば、保証元3が、保証を履行しよう
とする際に、すでにある一定以上の保証を履行し、受取
保証料および出資金が尽きていた場合には、デフォルト
が発生していない融資先各社に対し、契約に基づき、追
加出資金または補償金を支払わせることを義務として課
することが考えられる。つまり、保証元3は、デフォル
トが発生していない融資先各社からの追加出資金または
補償金を原資として、融資元1に対しさらなる保証を履
行することが可能となる。
【0042】この場合、保証元3は、原資を(1)融資
先各社(=保証先)から受け取る保証料、(2)融資先
各社からの出資金、(3)追加出資金または補償金請求
時点でデフォルトが発生していない融資先各社からの追
加出資金または補償金、の順として、保証を履行する。
【0043】また、追加出資金または補償金の支払い義
務に上限を設けることにより、融資先各社の負担額に上
限を設けることも考えられる。
【0044】図3は本発明のさらに別の実施例としての
融資方法を説明するための概念図である。本実施形態に
よれば、上記の融資先各社による追加出資金または補償
金に代え、保証元3による保証履行原資の不足を担保す
るための信用保険を付する構成となっている。
【0045】保証元3は保険料として、例えば融資総額
の1%相当額を保険会社4に支払う。保証元3が、保証
を履行しようとする際に、すでにある一定以上の保証を
履行し、融資先各社から受け取った保証料および出資金
が尽きていた場合、つまり、保証元3が保証能力を失っ
た場合に、保険金が保険会社4より保証元3に支払わ
れ、当該保険金により間接的に保証が履行される。
【0046】この場合、保証元3は、原資を(1)融資
先各社(=保証先)から受け取る保証料、(2)融資先
各社からの出資金、(3)信用保険に基づき保険会社4
から保証元3に支払われる保険金、の順として、保証を
履行する。
【0047】図4は本発明のさらに別の実施例としての
融資方法を説明するための概念図である。上記各実施例
においては、融資先各社のみが出資金を支払う例を示し
ているが、融資先各社のほかに保証元3へ出資する投資
家5を募り、保証元3が該投資家5から所定の出資金を
徴収することも可能である。投資家5は図4に示すよう
に単独である必要はなく、複数の投資家から出資金を募
る構成であってもよい。
【0048】この場合、保証元3は、原資を(1)融資
先各社(=保証先)から受け取る保証料、(2)投資家
5および融資先各社からの出資金、((3)追加出資金
もしくは補償金請求時点でデフォルトが発生していない
融資先各社からの追加出資金もしくは補償金、または、
信用保険に基づき支払われる保険金)、の順として、保
証を履行する。
【0049】図5は本発明のさらに別の実施例としての
融資方法を説明するための概念図である。本実施形態に
よれば、融資元1は、自らの判断で、保証元3へ出資す
る出資者となる場合も考えられる。
【0050】本実施例において、融資元1は、前述した
ように、出資によるリスク負担の代償を受けうる。融資
先のいずれにもデフォルトが生じなかった場合や、融資
先のいずれかにデフォルトが生じたが保証履行分が保証
料収入を下回った場合には、保証料収入にかかる利益分
について保証元3から出資割合に応じた配当を受ける。
さらに、融資元1は、保証履行がされなかった場合に
は、保証元3から出資金の返還を受け、保証履行分が保
証料収入を上回ったが出資金が残った場合には、当該出
資金の残高につき、出資割合に応じて返還を受ける。
【0051】なお、上記各実施例においては、融資先各
社から保証料と出資金の両方を徴収する例を示している
が、融資先各社の負担を保証料のみとすることも可能で
ある。つまり、融資先各社に対し、出資金の支払いを義
務とするのではなく、所定範囲内で任意の金額を出資す
る権利として付与することもできる。
【0052】ここでいう所定範囲とは、融資先各社への
各融資金額に応じた割合を設定しても良く、各融資金額
には関係なく、所定の金額を設定しても良い。このよう
な出資の権利は、融資先にとって、資金調達時のコスト
負担を抑えるためのオプションとなる。
【0053】融資先各社は、出資金を支払うか否かを任
意に選択しうるので、たとえば、融資先の6割が保証料
と出資金を払い込み、残りの4割が保証料のみを払い込
むこと、あるいは融資先の10割すべてが出資金の支払
いを拒否し、保証料のみを払い込むことも想定しうる。
【0054】さらに、融資先各社は、出資金を支払うと
して、所定範囲内で任意の金額を出資することができ
る。つまり、融資先各社は、出資できる上限金額まで目
一杯支払うか、その一部にするか、をそれぞれ任意に選
択しうるので、たとえば、出資金を支払う融資先の7割
は出資金額を上限金額とし、残りの3割はその半分とす
ること、あるいは、出資金を支払う融資先各社がそれぞ
れ異なる金額とすることも想定しうる。
【0055】図6は、本実施形態を説明するための概要
図であり、本実施形態では融資先各社の出資範囲は、た
とえば、それぞれ各融資金額に対する3%相当額以下と
なるように設定されている。融資先各社のうち、たとえ
ば、融資先2aのグループが3割(30社)、融資先2
bのグループが2割(20社)、融資先2cのグループ
が2割、融資先2dのグループが3割である。融資先各
社は、保証料をそれぞれ保証元3に払い込む。融資先2
aのグループは出資の権利を放棄するが、融資先2bの
グループは各融資金額の1%相当額、融資先2cのグル
ープは各融資金額の2%相当額、融資先2dのグループ
は出資範囲の上限である各融資金額の3%相当額をそれ
ぞれ出資する。このように、本実施形態によれば、融資
先各社が所定範囲内で任意の金額を出資することが可能
である。
【0056】この場合、保証元3は、原資を(1)融資
先各社(=保証先)から受け取る保証料、(2)出資金
を負担した融資先各社(および投資家)からの出資金、
(3)追加出資金もしくは補償金請求時点でデフォルト
が発生していない融資先各社からの追加出資金もしくは
補償金、または、信用保険に基づき支払われる保険金、
の順として、保証を履行する。
【0057】次に、前述したようなバランスのとれたポ
ートフォリオの構成を効率よく且つより正確に行えるよ
うにするための本発明の物的担保を伴わない融資方法を
実施する融資システムとしてのコンピュータ手段におい
て行われるコンピュータシミュレーションの手法の一例
について説明する。
【0058】図8は、このようなコンピュータシミュレ
ーションによるリスク解析アルゴリズムを説明するため
のフロー図である。先ず、ステップS1において収集し
た申込企業情報の財務データ、その他の定性データ、延
滞、倒産等の取引履歴データ等を整理して保存する企業
情報データベースを、ステップS2において構築する。
この企業情報データベースに基づいて融資先各社毎の信
用リスク評価を行うモデルを構築するため、ステップS
3において、分析用データを作成する。分析用データに
ついては本発明に基づく融資の実行当初においては十分
確保できていないので外部データによる代用も考えられ
る。分析用データセットは本発明の想定する融資の形態
(期間、償還形態等)に合わせて、最適なデフォルト発
生率推計モデルを構築できるように作成する。
【0059】次いで、ステップS4において、ステップ
S3において作成した分析用データを基に企業情報デー
タと倒産・非倒産識別データを関連付けるデフォルト発
生率推計モデルを構築する。デフォルト発生率推計モデ
ルは多くの種類があるが、本発明の融資方法の対象にな
る企業群の性質を踏まえ、最も精度の高いモデルを選択
していくことになる。デフォルト発生率推計モデルの具
体的なアウトプットは現時点からある将来時点までの期
間中のデフォルト発生率ということになる。ステップS
5においては、これを申込企業毎に算出して、信用力が
ある一定の基準値をクリアしている企業を採択する。採
択された企業についてはステップS6においてポートフ
ォリオ分析のために必要なデータを算出しておく。
【0060】次にステップS5で採択された企業群から
構成されるポートフォリオについて、ステップS6で算
出された融資先各社毎のデフォルト発生率等を基にリス
ク評価シミュレーションをステップS7において行う。
ステップS7のシミュレーションにあたってはモンテカ
ルロシミュレーションにより、ポートフォリオの信用リ
スクをデフォルト社数毎の確率密度として算出する。
【0061】モンテカルロシミュレーション自体は、よ
く知られた手法であり、大数の法則に基づいて乱数を用
いて実験を何度も繰り返し、その結果得られる測定値の
平均と分散により、ある事象の期待値とその信頼区間を
推定しようとするものであり、金融の世界では複雑なペ
イオフを持つデリバティブ商品の価格付けやポートフォ
リオのリスク管理に使用される手法である。
【0062】そしてある基準以上の社数のデフォルトが
発生する累積確率を一定以下に抑えるように構成企業の
調整を行い、ポートフォリオを完成させる。すなわち、
ステップS8において、ポートフォリオのリスクが基準
以上の場合は、ポートフォリオ再構成メッセージを発
し、前述の手順を繰り返す。ポートフォリオのリスクが
基準以下の場合には、ポートフォリオ採択メッセージを
発して、ポートフォリオ構成作業を終了する。
【0063】最後に、前述したような本発明の融資にお
ける融資先デフォルト発生件数と融資先各社の実質コス
トの関係について考察する。前提として、融資先側は、
借入金利年3.0%、保証元に対する融資金額の4.0
%相当額の保証料、保証元に対する融資金額の3.0%
相当額の出資金を要すると仮定する。図9は、この場合
の考察結果を表にまとめて示している。
【0064】本発明におけるポートフォリオ効果を以下
のようにして検証した。当該検証は、業種を10業種、
社数を100社、融資先各社のデフォルト発生率を0.
5%、1.0%、1.5%、2.0%、2.5%、3.
0%、を前提条件とし、それぞれのケースについて10
000回のモンテカルロ・シミュレーションを行う方法
によった。その結果、融資先各社のデフォルト発生率が
3.0%の場合でも、融資先各社は他の同様な融資と比
較して低コストであることが判明した。融資元1の利益
の期待値は、デフォルト発生率1%の場合、貸出残高の
1.824%、デフォルト発生率3%の場合、1.16
4%であり、融資先各社のコストの期待値は、デフォル
ト発生率1%の場合、3.854%、デフォルト発生率
3%の場合、5.107%であることも判明した。図1
0は、このような検証結果を表にまとめて示している。
【0065】なお、融資先は、企業に限らず、個人を対
象とすることも可能である。更に、前述した実施例にお
いて種々例示した融資額、出資金、保証料等の率等の数
値については、本発明をこれらに限定するものではな
い。
【0066】さらにまた、前述の実施例の説明では、最
も一般的な貸付融資の形態であったが、本発明は、この
ような形態の融資に限らず、例えば、債券引受ないし買
取の形態の融資とすることをも含むものである。この場
合の図1と同様の概念図を図11に示している。この場
合において、債券の種類としては、社債、コマーシャル
ペーパー等が考えられる。このような債券引受ないし買
取の融資形態は、図2から図6の融資形態にも同様に適
用されうるものである。
【0067】
【発明の効果】融資先を、信用リスクの測定、分析によ
りアクティブに選定し、リスクの少ないバランスのよい
融資ポートフォリオを構成したことにより、融資元の信
用リスク負担を低減するとともに、融資先のコスト負担
を限定することができる。
【0068】本発明の融資方法および融資システムによ
れば、融資元の信用リスク負担が低減されるので、融資
元は融資先に対する融資を実行しやすい。
【0069】一方、融資先は出資という限定されたリス
クを負担することにより、融資金額の償還後、ポートフ
ォリオ効果によって低減されるリスク見合いの利益の一
部を受け取ることが期待できる。したがって、事後的に
みた資金調達コストは金融機関から受ける一般的な融資
よりも小さくなることが期待できる。また、融資先のリ
スク負担行為について複数のオプションがあるので、融
資先は、その状況に応じて融資条件を選択でき、融資を
受け易い。
【0070】さらに、融資ポートフォリオを構成したこ
とにより、融資にかかる信用リスクコストおよび融資先
のリスク負担を低減できるので、融資金額を比較的高く
設定することが可能で、例えば、信用保証協会の保証を
利用済みである中堅中小企業に対する物的担保を伴わな
い融資として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての融資方法を説明する
ための概念図である。
【図2】本発明の別の実施例としての融資方法を説明す
るための概念図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例としての融資方法を
説明するための概念図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例としての融資方法を
説明するための概念図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例としての融資方法を
説明するための概念図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例としての融資方法を
説明するための概念図である。
【図7】本発明による融資ポートフォリオを構成する融
資先を選択する仕方を説明するための図である。
【図8】コンピュータシミュレーションによるリスク解
析アルゴリズムを説明するためのフローを示す図であ
る。
【図9】本発明の融資における融資先デフォルト発生件
数と融資先実質コストの関係について考察した結果例を
示す表を示す図である。
【図10】本発明におけるポートフォリオ効果の検証結
果例を示す表を示す図である。
【図11】本発明の別の実施例としての融資を債券引受
ないし買取にて行う場合の図1と同様の概念図である。
【符号の説明】
1 融資元または債券引受人 2A 融資先または債券発行体 2B 融資先または債券発行体 2C 融資先または債券発行体 2D 融資先または債券発行体 3 保証元 4 保険会社 5 投資家

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物的担保を伴わないで融資を行う融資方
    法であって、所定数の融資先に対しほぼ同時期に融資が
    行われるとともに、それら融資全体がポートフォリオと
    して与信管理される融資方法において、融資元は、前記
    各融資先に対する融資を行い、前記各融資先は、融資の
    際に融資額に応じた保証料および/または出資金をそれ
    ぞれ保証元へ払い込み、前記保証元は、前記払い込まれ
    た保証料および/または出資金を原資として融資保証を
    行うことを特徴とする融資方法。
  2. 【請求項2】 物的担保を伴わないで融資を行う融資方
    法であって、所定数の融資先に対しほぼ同時期に融資が
    行われるとともに、それら融資全体がポートフォリオと
    して与信管理される融資方法において、融資元は、前記
    各融資先への融資を行うとともに、その融資の際、該各
    融資先に、保証元へ融資額に応じた保証料および/また
    は出資金を払い込ませ、前記保証元に、前記払い込まれ
    た保証料および/または出資金を原資として融資保証を
    行わせることを特徴とする融資方法。
  3. 【請求項3】 物的担保を伴わないで融資を行う融資方
    法であって、所定数の融資先に対しほぼ同時期に融資が
    行われるとともに、それら融資全体がポートフォリオと
    して与信管理される融資方法において、保証元は、融資
    元から前記各融資先への融資の際に、該各融資先から融
    資額に応じた保証料および/または出資金を受け取り、
    前記受け取った保証料および/または出資金を原資とし
    て融資保証を行うことを特徴とする融資方法。
  4. 【請求項4】 物的担保を伴わないで融資を行う融資方
    法であって、所定数の融資先に対しほぼ同時期に融資が
    行われるとともに、それら融資全体がポートフォリオと
    して与信管理される融資方法において、融資元は、前記
    各融資先に対する融資を行い、前記各融資先は、融資の
    際に融資額に応じた保証料および/または出資金をそれ
    ぞれ保証元へ払い込み、前記保証元は、前記払い込まれ
    た保証料および/または出資金を原資として融資保証を
    行ない、前記所定数の融資先は、コンピュータ手段を用
    いて与信リスクを評価して与信リスクが分散されるよう
    に選定されてポートフォリオを構成するようにしたこと
    を特徴とする融資方法。
  5. 【請求項5】 物的担保を伴わないで融資を行う融資方
    法であって、所定数の融資先に対しほぼ同時期に融資が
    行われるとともに、それら融資全体がポートフォリオと
    して与信管理される融資方法において、融資元は、前記
    各融資先への融資を行うとともに、その融資の際、該各
    融資先に、保証元へ融資額に応じた保証料および/また
    は出資金を払い込ませ、前記保証元に、前記払い込まれ
    た保証料および/または出資金を原資として融資保証を
    行わせ、前記所定数の融資先は、コンピュータ手段を用
    いて与信リスクを評価して与信リスクが分散されるよう
    に選定されてポートフォリオを構成するようにしたこと
    を特徴とする融資方法。
  6. 【請求項6】 物的担保を伴わないで融資を行う融資方
    法であって、所定数の融資先に対しほぼ同時期に融資が
    行われるとともに、それら融資全体がポートフォリオと
    して与信管理される融資方法において、保証元は、融資
    元から前記各融資先への融資の際に、該各融資先から融
    資額に応じた保証料および/または出資金を受け取り、
    前記受け取った保証料および/または出資金を原資とし
    て融資保証を行ない、前記所定数の融資先は、コンピュ
    ータ手段を用いて与信リスクを評価して与信リスクが分
    散されるように選定されてポートフォリオを構成するよ
    うにしたことを特徴とする融資方法。
  7. 【請求項7】 前記所定数の融資先は、複数の異なる業
    種から選定される請求項4から6のうちのいずれか1つ
    に記載の融資方法。
  8. 【請求項8】 前記コンピュータ手段は、融資先のデフ
    ォルト発生率を基にした所定回数のモンテカルロ・シミ
    ュレーションを行うものである請求項4から7のうちの
    いずれか1つに記載の融資方法。
  9. 【請求項9】 前記保証元は、融資保証の実行のための
    資金不足を生じた際に、前記各融資先へ所定の追加出資
    金または補償金の支払いを求める請求項1から8のうち
    のいずれか1つに記載の融資方法。
  10. 【請求項10】 前記融資は、債券引受ないし買取によ
    って行われる請求項1から9のうちのいずれか1つに記
    載の融資方法。
  11. 【請求項11】 物的担保を伴わないで融資を行う融資
    システムにおいて、所定数の融資先について、これらの
    与信リスクを評価して与信リスクが分散されるように選
    定するためのコンピュータ手段を備えており、融資元
    は、該コンピュータ手段によって選定された所定数の融
    資先に対し、ほぼ同時期に融資を行い、前記各融資先
    は、融資の際に融資額に応じた保証料および/または出
    資金をそれぞれ保証元へ払い込み、前記保証元は、前記
    払い込まれた保証料および/または出資金を原資として
    融資保証を行うようにしたことを特徴とする融資システ
    ム。
  12. 【請求項12】 物的担保を伴わないで融資を行う融資
    システムにおいて、所定数の融資先について、これらの
    与信リスクを評価して与信リスクが分散されるように選
    定するためのコンピュータ手段を備えており、融資元
    は、前記コンピュータ手段によって選定された所定数の
    融資先に対しほぼ同時期に融資を行うと共に、それら融
    資全体をポートフォリオとして与信管理し、その融資の
    際、該各融資先に、保証元へ融資額に応じた保証料およ
    び/または出資金を払い込ませると共に、前記保証元
    に、前記払い込まれた保証料および/または出資金を原
    資として融資保証を行わせるようにしたことを特徴とす
    る融資システム。
  13. 【請求項13】 物的担保を伴わないで融資を行う融資
    システムにおいて、所定数の融資先について、これらの
    与信リスクを評価して与信リスクが分散されるように選
    定するためのコンピュータ手段を備えており、保証元
    は、融資元から前記各融資先へほぼ同時期に融資が行わ
    れる際に、該各融資先から融資額に応じた保証料および
    /または出資金を受け取り、前記受け取った保証料およ
    び/または出資金を原資として融資保証を行うようにし
    たことを特徴とする融資システム。
  14. 【請求項14】 前記所定数の融資先は、複数の異なる
    業種から選定される請求項11から13のうちのいずれ
    か1つに記載の融資システム。
  15. 【請求項15】 前記コンピュータ手段は、融資先のデ
    フォルト発生率を基にした所定回数のモンテカルロ・シ
    ミュレーションを行うものである請求項11から14の
    うちのいずれか1つに記載の融資システム。
  16. 【請求項16】 前記保証元は、融資保証の実行のため
    の資金不足を生じた際に、前記各融資先へ所定の追加出
    資金または補償金の支払いを求める請求項11から15
    のうちのいずれか1つに記載の融資システム。
  17. 【請求項17】 前記融資は、債券引受ないし買取によ
    って行われる請求項11から16のうちのいずれか1つ
    に記載の融資システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005234888A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Dfh Capital Management Inc 企業支援ファンド運用方法、及び企業支援ファンド運用システム
JP2008192147A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Shacom Com Inc 資金の競売方法および資金の競売システム
JP2011191891A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Ns Solutions Corp 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2020013229A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 フリー株式会社 債務不履行確率を算出する装置、方法及びそのためのプログラム

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