JP2002118736A - 電子透かし挿入装置および電子透かし抽出装置ならびに電子透かしシステム - Google Patents

電子透かし挿入装置および電子透かし抽出装置ならびに電子透かしシステム

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JP2002118736A
JP2002118736A JP2000308666A JP2000308666A JP2002118736A JP 2002118736 A JP2002118736 A JP 2002118736A JP 2000308666 A JP2000308666 A JP 2000308666A JP 2000308666 A JP2000308666 A JP 2000308666A JP 2002118736 A JP2002118736 A JP 2002118736A
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JP2000308666A
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Tatsuo Kumada
辰男 熊田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報が挿入されたディジタルデータが形成す
るコンテンツの劣化を防ぐとともに挿入された情報を正
確に抽出することができ、複数のコンテンツが混在する
著作物であってもコンテンツ別にコンテンツを維持して
コンテンツの著作権を守る。 【解決手段】 ディジタルデータに電子透かし情報を挿
入して透かし入りデータを生成する電子透かし挿入装置
10であって、所定のビット幅を有するディジタルデー
タが供給される入力手段11と、供給されたディジタル
データを解析することによってディジタルデータ中のオ
ブジェクトを抽出するオブジェクト抽出手段12と、抽
出されたオブジェクトに電子透かし情報を挿入する透か
し挿入手段13と、を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタルデータに
そのディジタルデータとは異質の情報をディジタル化し
て挿入したり、その情報を抽出する電子透かし技術に関
するものであり、特に、著作権をコンテンツ毎に管理,
保護するに適した電子透かし挿入装置および電子透かし
抽出装置ならびに電子透かしシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータにそのディジタルデー
タとは異質の情報をディジタル化して挿入する方法とし
て電子透かし技術がある。この電子透かし技術は、異質
の情報が挿入されたことによるディジタルデータの変化
が人間には知覚されないことが特徴である。
【0003】たとえば、ディジタルデータが画像を形成
する場合、情報が挿入されたことによる画像の変化が視
覚されない。また、ディジタルデータが音声を形成する
場合、情報が挿入されたことによる音声の劣化が聴覚さ
れない。すなわち、画像、音声に限らず、グラフィック
スデータ、テキストデータ、プログラムデータ等のディ
ジタルデーター般に同様の効果がある。
【0004】近年コンピュータネットワーク環境が整備
され、家庭にまでコンピュータ端末が普及するようにな
った。コンピュータを使うことによって家に居ながらに
して買い物をしたり銀行決済をしたり株取引をしたりす
ることできるようになった。電子商取引はさらに発展し
て、ディジタルデータそのものをネットワークを介して
配送することによって新たなビジネスが生まれている。
その典型的な例が音楽情報のネット販売である。今まで
店頭に並んであったコンパクトディスクを買い求めてい
たのに対して、ネット販売ではネットワーク経由(オン
ライン)で音楽ディジタルデータを配送することによっ
て商品を提供する。この場合、顧客はコンピュータ端末
があればどこにいても音楽商品を入手することができ
る。また所望する記憶媒体に音楽ディジタルデータを記
憶しておくこともできる。
【0005】しかし、以上のような便利なネットワーク
コンピューティングを使った電子商取引には多くの課題
が残されている。課金問題と著作権問題がその最たるも
のである。商品の売買にともなう代金の支払いは正しく
行われなければならない。店頭販売と違って商品を販売
する者と購入する者とは顔を合わせることがないため極
当たり前のことでもより確実性が必要である。
【0006】なお、ディジタルデータはアナログデータ
と違い複製が容易である。オリジナルデータからの1世
代複製に限らず、複数世代複製をしてもデータの劣化は
少ない。そのためディジタルデータによって形成される
様々な商品はオリジナルから劣化することなく完全に複
製することができる。商品の著作権を有する者または商
品を販売するのに携わった者にとって複製品が出回るこ
とはその商品に支払われるべき正当な代価を受け取れな
いことになる。
【0007】上述した複製品の問題を解決する手段とし
て電子透かし技術を用いることが検討されている。これ
は、ディジタルデータに対し、そのディジタルデータに
固有の情報を挿入することによってディジタルデータを
識別する技術である。
【0008】例えばディジタルデータにその著作権者、
製造日、製造場所、製造番号等の情報をディジタル化し
て挿入することによってそのディジタルデータを管理す
ることができる。これにより、複製品を調査することが
可能となり、偽造犯罪の防止または犯罪捜査に役立てる
ことができる。またオリジナルの著作権を保護すること
も可能になる。
【0009】電子透かし技術における問題は、情報を挿
入したディジタルデータによって形成されるコンテンツ
と元々のディジタルデータによって形成されるコンテン
ツとの違いが人間に知覚されないことと、挿入した情報
が正確に抽出されることである。情報が挿入されたコン
テンツとそうでないコンテンツの違いを抑えるための簡
単な方法としては挿入する情報の量を少なくすることが
考えられる。元々のディジタルデータに対して異質のデ
ィジタル情報の量を少なくすることでディジタルデータ
が形成するコンテンツへの影響を抑えることができる。
一方、ディジタルデータから挿入した情報を正確に抽出
するためには情報の量は多い程よい。ある回での情報の
抽出に失敗しても何度も繰り返すことによって統計的結
果を得ることができ多数決で情報を特定することができ
るからである。また、挿入した情報がある領域において
破壊されていたとしても周囲の傾向から補正することが
できるからである。
【0010】電子透かし技術は、このようにディジタル
データが形成するコンテンツに影響を与えないために情
報の量を少なくしなければならない一方で、挿入した情
報を確実に抽出するためにはより多くの量の情報を挿入
しなければならないという一見すると矛盾する問題を解
決しなければならない。
【0011】上述した問題を解決する手段の1つとして
情報を挿入する位置を偏移させる方法がとられている。
すなわち、挿入する情報の全体量を一定に保った上で、
挿入する位置に偏りをもたせる。具体的には、コンテン
ツに与える影響が少ない領域には多くの情報を挿入し
て、影響が無視できない領域には情報を挿入しない。そ
うすることによってディジタルデータが形成するコンテ
ンツ全体の劣化を防ぐとともに情報の抽出を正確に行お
うとする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】現在では様々な形態の
コンテンツが一体となって存在することは珍しいことで
はない。雑誌を見ると写真と複数行連なった文字列が同
じページ上に存在する。また一枚の写真であっても複数
の異質な写真の合成であったりする。このように複数の
コンテンツが一体となった著作物の権利を守るためには
上述した解決方法では適当ではない。すなわち、情報を
挿入する位置に偏りがあるために、あるコンテンツの著
作権は守られても他のあるコンテンツは無防備となるこ
とがある。また、ある特定のコンテンツだけは開示でき
ないときなどに対応できない。すべてを開示するかある
いはすべてを開示しないかのどちらかを選択しなければ
ならない。
【0013】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたものであり、情報が挿入されたディジタルデータ
が形成するコンテンツの劣化を防ぐとともに挿入された
情報を正確に抽出することができ、複数のコンテンツが
混在する著作物であってもコンテンツ別にコンテンツを
維持してコンテンツの著作権を守ることが可能な電子透
かし挿入装置および電子透かし抽出装置ならびに電子透
かしシステムを実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決する本願発明は以下に述べるようなものである。 (1)請求項1記載の発明は、ディジタルデータに電子
透かし情報を挿入して透かし入りデータを生成する電子
透かし挿入装置であって、所定のビット幅を有するディ
ジタルデータが供給される入力手段と、供給されたディ
ジタルデータを解析することによってディジタルデータ
中のオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出手段と、
抽出されたオブジェクトに電子透かし情報を挿入する透
かし挿入手段と、を備えることを特徴とする電子透かし
挿入装置である。
【0015】この発明では、ディジタルデータに電子透
かし情報を挿入して透かし入りデータを生成する際に、
供給されたディジタルデータを解析することによってデ
ィジタルデータ中のオブジェクトを抽出し、このオブジ
ェクトに電子透かし情報を挿入するようにしている。
【0016】このため、情報が挿入されたディジタルデ
ータが形成するコンテンツの劣化を防ぐとともに挿入さ
れた情報を正確に抽出することができ、複数のコンテン
ツが混在する著作物であってもコンテンツ別にコンテン
ツを維持してコンテンツの著作権を守ることが可能にな
る。
【0017】なお、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の電子透かし挿入装置において、前記ディジタルデー
タは、画像データ、音声データ、グラフィックスデー
タ、テキストデータ、プログラムコードデータのうちの
少なくとも1つであることを特徴とする。
【0018】なお、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の電子透かし挿入装置において、前記電子透かし情報
は、オブジェクトを識別もしくは管理し、または、オブ
ジェクトの著作権を保護するためのディジタル化された
情報であることを特徴とする。
【0019】なお、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の電子透かし挿入装置において、前記透かし挿入手段
は、ディジタルデータの所定のビット幅の一部分を、電
子透かし情報に置き換えることを特徴とする。
【0020】なお、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の電子透かし挿入装置において、前記入力手段は、電
子透かし挿入装置外部とネットワーク、記憶媒体、もし
くはディジタルデータ入力装置のうちの少なくとも1つ
と接続され、電子透かし挿入装置内部に所定のビット幅
のディジタルデータを供給することを特徴とする。
【0021】なお、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の電子透かし挿入装置において、前記オブジェクト
は、パターン認識および特徴抽出を用いたディジタルデ
ータの解析によって抽出されるコンテンツ別のディジタ
ルデータであることを特徴とする。
【0022】なお、請求項7記載の発明は、請求項1記
載の電子透かし挿入装置において、前記オブジェクト抽
出手段は、抽出したオブジェクトを少なくとも含む矩形
領域を検出することにより抽出を行うことを特徴とす
る。
【0023】なお、請求項8記載の発明は、請求項1記
載の電子透かし挿入装置において、前記透かし挿入手段
は、公開または非公開の挿入鍵に従ってオブジェクトに
電子透かし情報を挿入することを特徴とする。
【0024】なお、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の電子透かし挿入装置において、前記公開または非公
開の挿入鍵は、電子透かし情報を挿入する挿入位置、挿
入深度、挿入手順のうちの少なくとも1つを指定するも
のであることを特徴とする。
【0025】なお、請求項10記載の発明は、請求項8
記載の電子透かし挿入装置において、公開または非公開
の挿入鍵別に、指定する電子透かし情報を挿入する挿入
位置、挿入深度、挿入手順のうちの少なくとも1つが異
なることを特徴とする。
【0026】なお、請求項11記載の発明は、請求項9
または請求項10のいずれかに記載の電子透かし挿入装
置において、電子透かし情報を挿入する挿入深度は、デ
ィジタルデータの所定のビット幅に占める電子透かし情
報部分の割合であることを特徴とする。
【0027】なお、請求項12記載の発明は、請求項8
記載の電子透かし挿入装置において、前記公開または非
公開の挿入鍵に1対1対応する非公開の抽出鍵を生成ま
たは保有できることを特徴とする。
【0028】なお、請求項13記載の発明は、請求項8
記載の電子透かし挿入装置において、前記非公開の抽出
鍵は、電子透かし情報が挿入されたディジタルデータか
ら電子透かし情報を抽出する抽出位置、抽出深度、もし
くは抽出手順のうちの少なくとも1つを指定することを
特徴とする。
【0029】なお、請求項14記載の発明は、請求項8
記載の電子透かし挿入装置において、特定の公開または
非公開の挿入鍵に従ってディジタルデータに挿入された
電子透かし情報は、特定の公開または非公開の挿入鍵に
対応する非公開の抽出鍵だけでしかディジタルデータか
ら抽出できないことを特徴とする。
【0030】なお、請求項15記載の発明は、請求項1
記載の電子透かし挿入装置において、前記透かし挿入手
段は、ディジタルデータから抽出された複数のオブジェ
クトごとに異なる公開または非公開の挿入鍵に従って電
子透かし情報を挿入することを特徴とする。
【0031】なお、請求項16記載の発明は、請求項8
または請求項15のいずれかに記載の電子透かし挿入装
置において、電子透かし情報をディジタルデータに挿入
するときに採用した公開または非公開の挿入鍵に対応す
る非公開の抽出鍵は必要に応じて装置外部に提供するこ
とを特徴とする。
【0032】なお、請求項17記載の発明は、請求項1
記載の電子透かし挿入装置において、電子透かし情報が
挿入されたディジタルデータ(透かし入りデータ)を必
要に応じて装置外部に提供することを特徴とする。
【0033】(2)請求項18記載の発明は、電子透か
し情報が挿入されたディジタルデータ(透かし入りデー
タ)から電子透かし情報を抽出する電子透かし抽出装置
であって、所定のビット幅を有する透かし入りデータが
供給される入力手段と、前記透かし入りデータを解析す
ることによって透かし入りデータ中のオブジェクトを抽
出するオブジェクト抽出手段と、抽出されたオブジェク
トから電子透かし情報を抽出する透かし抽出手段と、を
備えることを特徴とする電子透かし抽出装置である。
【0034】この発明では、電子透かし情報が挿入され
たディジタルデータ(透かし入りデータ)から電子透か
し情報を抽出する際に、透かし入りデータを解析するこ
とによって透かし入りデータ中のオブジェクトを抽出
し、このオブジェクトから電子透かし情報を抽出するよ
うにしている。
【0035】この結果、情報が挿入されたディジタルデ
ータが形成するコンテンツの劣化を防ぐとともに挿入さ
れた情報を正確に抽出することができ、複数のコンテン
ツが混在する著作物であってもコンテンツ別にコンテン
ツを維持してコンテンツの著作権を守ることが可能にな
る。
【0036】なお、請求項19記載の発明は、請求項1
8記載の電子透かし抽出装置において、電子透かし情報
が挿入されたディジタルデータ(透かし入りデータ)は
画像データ、音声データ、グラフィックスデータ、テキ
ストデータ、プログラムコードデータのうちの少なくと
も1つであることを特徴とする。
【0037】なお、請求項20記載の発明は、請求項1
8記載の電子透かし抽出装置において、前記電子透かし
情報は、オブジェクトを識別もしくは管理し、またはオ
ブジェクトの著作権を保護するためのディジタル化され
た情報であることを特徴とする。
【0038】なお、請求項21記載の発明は、請求項1
8記載の電子透かし抽出装置において、前記透かし抽出
手段は、電子透かし情報が挿入されたディジタルデータ
(透かし入りデータ)の所定のビット幅の一部分から電
子透かし情報を抽出することを特徴とする。
【0039】なお、請求項22記載の発明は、請求項1
8記載の電子透かし抽出装置において、前記入力手段
は、電子透かし抽出装置外部とネットワーク、記憶媒
体、ディジタルデータ入力装置のうちの少なくとも1つ
と接続され、電子透かし抽出装置内部に所定のビット幅
の透かし入りデータを供給することを特徴とする。
【0040】なお、請求項23記載の発明は、請求項1
8記載の電子透かし抽出装置において、前記オブジェク
トは、パターン認識および特徴抽出を用いた電子透かし
情報が挿入されたディジタルデータ(透かし入りデー
タ)の解析によって抽出されるコンテンツ別のディジタ
ルデータであることを特徴とする。
【0041】なお、請求項24記載の発明は、請求項1
8記載の電子透かし抽出装置において、前記オブジェク
ト抽出手段は、抽出したオブジェクトを少なくとも含む
矩形領域を検出することにより抽出を行うことを特徴と
する。
【0042】なお、請求項25記載の発明は、請求項1
8記載の電子透かし抽出装置において、前記透かし抽出
手段は、非公開の抽出鍵に従ってオブジェクトから電子
透かし情報を抽出することを特徴とする。
【0043】なお、請求項26記載の発明は、請求項2
5記載の電子透かし抽出装置において、前記非公開の抽
出鍵は、電子透かし情報を抽出する抽出位置、抽出深
度、抽出手順のうちの少なくとも1つを指定するもので
あることを特徴とする。
【0044】なお、請求項27記載の発明は、請求項2
5記載の電子透かし抽出装置において、前記非公開の抽
出鍵別に、指定する電子透かし情報を抽出する抽出位
置、抽出深度、抽出手順のうちの少なくとも1つが異な
ることを特徴とする。
【0045】なお、請求項28記載の発明は、請求項2
6または請求項27のいずれかに記載の電子透かし抽出
装置において、電子透かし情報を抽出する抽出深度は、
電子透かし情報が挿入されたディジタルデータ(透かし
入りデータ)の所定のビット幅に占める電子透かし情報
部分の割合であることを特徴とする。
【0046】なお、請求項29記載の発明は、請求項2
5記載の電子透かし抽出装置において、特定の公開また
は非公開の挿入鍵に従ってディジタルデータに挿入され
た電子透かし情報は、特定の公開または非公開の挿入鍵
に対応する非公開の抽出鍵だけでしかディジタルデータ
から抽出できないことを特徴とする。
【0047】なお、請求項30記載の発明は、請求項2
5記載の電子透かし抽出装置において、電子透かし情報
をディジタルデータに挿入するときに採用した公開また
は非公開の挿入鍵に対応する非公開の抽出鍵は、要求条
件の検証の結果正当性が確認された後で提供を受けるこ
とを特徴とする。
【0048】なお、請求項31記載の発明は、請求項2
5記載の電子透かし抽出装置において、非公開の抽出鍵
の要求条件とは、要求する機関または人物の正当性、要
求する鍵の妥当性、システム全体の安全性のうちの少な
くとも1つを含むことを特徴とする。
【0049】(3)請求項32記載の発明は、電子透か
し挿入装置と電子透かし抽出装置とがネットワークを介
して接続され、電子透かし情報が挿入されたディジタル
データ(透かし入りデータ)の転送または配送を行う電
子透かしシステムであって、非公開の挿入鍵および非公
開の抽出鍵の保守管理を担う鍵管理局を設けた、ことを
特徴とする電子透かしシステムである。
【0050】この発明では、ネットワークを介して接続
され、電子透かし情報が挿入されたディジタルデータ
(透かし入りデータ)の転送または配送を行う際に、非
公開の挿入鍵および非公開の抽出鍵の保守管理を担う鍵
管理局を設けるようにしている。
【0051】この結果、情報が挿入されたディジタルデ
ータが形成するコンテンツの劣化を防ぐとともに挿入さ
れた情報を正確に抽出することができ、複数のコンテン
ツが混在する著作物であってもコンテンツ別にコンテン
ツを維持してコンテンツの著作権を守ることが可能にな
る。
【0052】なお、請求項33記載の発明は、請求項3
2記載の電子透かしシステムにおいて、前記鍵管理局
は、電子透かし挿入装置からの非公開の挿入鍵の要求に
対して条件が満たされるならば非公開の挿入鍵を提供す
ることを特徴とする。
【0053】なお、請求項34記載の発明は、請求項3
2記載の電子透かしシステムにおいて、前記鍵管理局
は、電子透かし挿入装置からの非公開の挿入鍵の要求に
対して正当性を検証することを特徴とする。
【0054】なお、請求項35記載の発明は、請求項3
2記載の電子透かしシステムにおいて、前記鍵管理局
は、電子透かし抽出装置からの非公開の抽出鍵の要求に
対して条件が満たされるならば非公開の抽出鍵を提供す
ることを特徴とする。
【0055】なお、請求項36記載の発明は、請求項3
2記載の電子透かしシステムにおいて、前記鍵管理局
は、電子透かし抽出装置からの非公開の抽出鍵の要求に
対して正当性を検証することを特徴とする。
【0056】(4)請求項37記載の発明は、電子透か
し挿入装置と電子透かし抽出装置とがネットワークを介
して接続され、電子透かし情報が挿入されたディジタル
データ(透かし入りデータ)の転送または配送を行う電
子透かしシステムであって、公開の挿入鍵および非公開
の抽出鍵の保守管理を担う鍵管理局を設けた、ことを特
徴とする電子透かしシステムである。
【0057】この発明では、ネットワークを介して接続
され、電子透かし情報が挿入されたディジタルデータ
(透かし入りデータ)の転送または配送を行う際に、公
開の挿入鍵および非公開の抽出鍵の保守管理を担う鍵管
理局を設けるようにしている。
【0058】この結果、情報が挿入されたディジタルデ
ータが形成するコンテンツの劣化を防ぐとともに挿入さ
れた情報を正確に抽出することができ、複数のコンテン
ツが混在する著作物であってもコンテンツ別にコンテン
ツを維持してコンテンツの著作権を守ることが可能にな
る。
【0059】なお、請求項38記載の発明は、請求項3
7記載の電子透かしシステムにおいて、前記鍵管理局
は、電子透かし抽出装置からの非公開の抽出鍵の要求に
対して条件が満たされるならば非公開の抽出鍵を提供す
ることを特徴とする。
【0060】なお、請求項39記載の発明は、請求項3
7記載の電子透かしシステムにおいて、前記鍵管理局
は、電子透かし抽出装置からの非公開の抽出鍵の要求に
対して正当性を検証することを特徴とする。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。 〈電子透かし挿入装置の実施の形態例〉図1は本発明の
第1の実施形態の電子透かし挿入装置の概略構成を示す
機能ブロック図である。この図1は電子透かし挿入装置
を機能ごとのブロックに分解し記述して、電子透かし挿
入装置の機能別の概要および機能同士の結びつきを示し
ている。
【0062】入力部11は所定のビット幅を有するディ
ジタルデータが供給され装置内に入力する機能を有する
入力手段である。この入力部11に外部から供給される
ディジタルデータは、ディジタル画像データ、ディジタ
ル音声データ、ディジタルグラフィックスデータ、ディ
ジタルテキストデータ、プログラムコードデータのうち
の少なくとも1つである。
【0063】なお、この入力部11は公衆回線、インタ
ーネット、イーサネット(登録商標)等の各種ネットワ
ーク、またはフロッピー(登録商標)ディスク、ハード
ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク等の記憶媒体
の駆動装置に接続される。
【0064】オブジェクト抽出部12は入力部11から
供給されたディジタルデータを解析することによってデ
ィジタルデータからコンテンツ別に分けられたオブジェ
クトを抽出する機能を有する。なお、オブジェクトは、
パターン認識および特徴抽出を用いたディジタルデータ
の解析によって抽出されるコンテンツ別のディジタルデ
ータである。なお、ディジタルデータがディジタル画像
データである場合、このディジタル画像データから各種
オブジェクトを抽出する方法は、既存のディジタル画像
処理技術を用いることで可能である。オブジェクト抽出
法で利用されるパターン認識、特徴抽出等のディジタル
画像処理技術は周知のことである。
【0065】透かし挿入部13は抽出されたオブジェク
トに電子透かし情報を挿入する機能を有する。ここで、
電子透かし情報は、オブジェクトを識別もしくは管理
し、または、オブジェクトの著作権を保護するためのデ
ィジタル化された情報である、なお、電子透かし情報を
挿入する方法は共通挿入鍵14に従う。この挿入鍵14
には、電子透かし情報を挿入する挿入位置、挿入深度、
挿入手順のうちの少なくとも1つが指定されている。
【0066】なお、オブジェクト別に異なる共通挿入鍵
14が採用される。共通挿入鍵14に従って、電子透か
し情報はオブジェクト別に異なる位置に、異なる深度
で、異なる手順でディジタル画像データに挿入される。
すなわち、共通挿入鍵14別に、指定する電子透かし情
報を挿入する挿入位置、挿入深度、挿入手順のうちの少
なくとも1つが異なるように設定されている。
【0067】出力部16は電子透かし情報が挿入された
ディジタルデータである透かし入りデータを装置内から
外部に出力する機能を有する。出力部16は公衆回線、
インターネット、イーサネット等の各種ネットワーク、
またはフロッピーディスク、ハードディスク、CD−R
OM、光磁気ディスク等の記憶媒体の駆動装置に接続さ
れる。なお、この出力部16は適当なプロトコルに従う
ことによってネットワークを介して透かし入りデータを
転送することができる。また適当なフォーマットに変換
することによって記憶媒体に格納することができる。
【0068】図2は本発明の第1の実施形態の電子透か
し挿入装置の動作状態を示すフローチャートである。こ
の図2では、電子透かし挿入方法の手順をステップごと
に分けて記述している。なお、ここでは、ディジタルデ
ータとして、ディジタル画像データを具体例にして説明
を行う。
【0069】まず、ディジタル画像データが入力部11
に接続されているネットワークまたは記憶媒体の駆動装
置を介して入力される(図2S1)。なお、ディジタル
画像データは所定のビット幅を有する画素データから形
成される。
【0070】そして、オブジェクト抽出部12におい
て、入力部11から入力されたディジタル画像データか
らコンテンツ別に分けられたオブジェクトが抽出される
(図2S2)。ここで、オブジェクト抽出部12は、抽
出したオブジェクトを少なくとも含む矩形領域を検出す
ることにより抽出を行う。図3は抽出されたオブジェク
トを示している。これにより、オブジェクトを囲む矩形
領域が定まる。
【0071】ここで、オブジェクト別に異なる共通挿入
鍵14が選択される。共通挿入鍵14は電子透かし挿入
装置10が予め準備していたり、またはネットワークを
介して適宜入手する。共通挿入鍵14はそれぞれ、電子
透かし情報を挿入する固有の、挿入位置、挿入深度、挿
入手順のうちの少なくとも1つを指定するものである。
【0072】オブジェクト別に選択された共通挿入鍵1
4に従って、透かし挿入部13が電子透かし情報をディ
ジタル画像データに挿入する。ここで、電子透かし情報
は、オブジェクト別に異なる位置に、異なる深度で、異
なる手順でディジタル画像データに挿入される。このよ
うにして、電子透かし情報が挿入されたディジタル画像
データ(透かし入りデータ(この例では、電子透かし画
像データ))が生成される。
【0073】透かし挿入部13で生成された電子透かし
画像データは、出力部16に接続されているネットワー
クまたは記憶媒体の駆動装置を介して装置外部に出力さ
れる。ここで、出力部16は適当なプロトコルに従うこ
とによってネットワークを介して電子透かし画像データ
を転送することができる。また、電子透かし画像データ
は、適当なフォーマットに変換することによって出力部
16から記憶媒体に格納することができる。
【0074】〈電子透かし抽出装置の実施の形態例〉つ
ぎに、電子透かし抽出装置について説明する。図4は本
発明の第1の実施形態の電子透かし抽出装置20を示す
ブロック図である。なお、図4に示された電子透かし抽
出装置20は、図1に示された電子透かし挿入装置10
と対で使用される。つまり、図1に示された電子透かし
挿入装置10から出力される電子透かし画像データは、
図4に示された電子透かし抽出装置20に入力されて、
挿入されている電子透かし情報が特定の位置から抽出さ
れる。
【0075】入力部21は電子透かし画像データを外部
から装置内に入力する機能を有する。この入力部21は
公衆回線、インターネット、イーサネット等の各種ネッ
トワーク、またはフロッピーディスク、ハードディス
ク、CD−ROM、光磁気ディスク等の記憶媒体の駆動
装置に接続される。入力される電子透かし画像データは
所定のビット幅を有する画素データから形成される。
【0076】オブジェクト抽出部22は入力部21から
入力された電子透かし画像データを解析することにより
コンテンツ別に分けられたオブジェクトを抽出する機能
を有する。電子透かし画像データから各種オブジェクト
を抽出する方法は既存のディジタル画像処理技術を用い
ることで可能である。また、オブジェクト抽出法で利用
されるパターン認識、特徴抽出等のディジタル画像処理
技術は周知のことである。
【0077】透かし抽出部23は抽出されたオブジェク
トから電子透かし情報を抽出する機能を有する。この透
かし抽出部23は、オブジェクトの所定のビット幅の一
部分から電子透かし情報を抽出する。なお、抽出方法は
共通抽出鍵24に従う。また、共通抽出鍵24は、電子
透かし情報を抽出する抽出位置、抽出深度、抽出手順の
うちの少なくとも1つを指定するものである。また、オ
ブジェクト別に異なる共通抽出鍵24が採用される。す
なわち、共通抽出鍵別に、指定する電子透かし情報を抽
出する抽出位置、抽出深度、抽出手順のうちの少なくと
も1つが異なる。すなわち、透かし抽出部23は、共通
抽出鍵24に従って、オブジェクト別に異なる位置か
ら、異なる深度で、異なる手順で電子透かし画像データ
から電子透かし情報を抽出する。
【0078】図5は本発明の第1の実施形態の電子透か
し抽出方法の手順を示すフローチャートであり、電子透
かし抽出方法の手順をステップごとに分けて記述してい
る。まず、電子透かし画像データが入力部21に接続さ
れているネットワークまたは記憶媒体の駆動装置を介し
て入力される(図5S1)。この電子透かし画像データ
は、ディジタル画像データに電子透かし情報が挿入され
た所定のビット幅を有する画素データから形成される。
【0079】つぎに、オブジェクト抽出部22におい
て、入力された電子透かし画像データからコンテンツ別
に分けられたオブジェクトが抽出される(図5S2)。
抽出されたオブジェクトは、図3に示した通りである。
このようにオブジェクトを囲む矩形領域が定まる。
【0080】ここで、オブジェクト別に異なる共通抽出
鍵24が選択される(図5S3)。共通抽出鍵24は電
子透かし抽出装置20が予め準備していたり、またはネ
ットワークを介して適宜入手する。共通抽出鍵24はそ
れぞれ、電子透かし情報を抽出する固有の、抽出位置、
抽出深度、抽出手順のうちの少なくとも1つを指定する
ものである。
【0081】オブジェクト別に選択された共通抽出鍵2
4に従って、透かし抽出部23が電子透かし情報25を
電子透かし画像データから抽出する(図5S4)。な
お、電子透かし情報はオブジェクト別に異なる位置か
ら、異なる深度で、異なる手順でディジタル画像データ
から抽出される。
【0082】以上のような場合に、電子透かし挿入装置
10において、ディジタル画像データから抽出されるオ
ブジェクトはコンテンツ別に複数存在する。このため、
オブジェクトごとに共通挿入鍵14を選択する。すなわ
ち、各オブジェクトと各共通挿入鍵は1対1対応する。
たとえば、オブジェクトが3つである場合、選択される
共通挿入鍵は3つとなる。
【0083】電子透かし挿入装置10は共通挿入鍵14
に従って電子透かし情報をディジタル画像データに挿入
する。ここで、共通挿入鍵14には電子透かし情報を挿
入する挿入位置、挿入深度、挿入手順等が指定されてい
る。そして、共通挿入鍵14にはそれぞれ固有の挿入位
置、挿入深度、挿入手順等が指定されている。したがっ
て、共通挿入鍵が異なると電子透かし情報を挿入する挿
入位置、挿入深度、挿入手順等が異なる。本実施の形態
例で、オブジェクト別に異なる共通挿入鍵14を選択す
ることでオブジェクト別に異なる挿入位置に、異なる挿
入深度で、異なる挿入手順で電子透かし情報を挿入する
ことができる。
【0084】電子透かし情報を挿入する挿入深度とは、
元々のディジタル画像データにおける挿入された電子透
かし情報の占める割合である。ディジタル画像データは
所定のビット幅を有する画素データから成る。各画素が
もつビットのうち電子透かし情報を挿入するために割り
当てるビット数を指す。このため、ビット数が多くなる
ほど挿入深度は深くなる。
【0085】共通挿入鍵14は電子透かし挿入装置10
が予め準備しているかまたはネットワークを介して適宜
入手する。ネットワークを介して入手する場合、ネット
ワーク上に共通挿入鍵を保守管理する鍵管理局40(図
示せず)が存在することが前提である。電子透かし挿入
装置10は複数の共通挿入鍵14を鍵管理局40(図示
せず)に対して要求する。この鍵管理局40(図示せ
ず)は外部からの鍵要求に対してその正当性を審査す
る。鍵要求を出したユーザーを確認して要求された鍵の
妥当性が認められると鍵管理局40(図示せず)はユー
ザーに対して共通挿入鍵を提供する。
【0086】電子透かし挿入装置10において電子透か
し情報が挿入された電子透かし画像データはネットワー
クまたは記憶媒体を介して電子透かし抽出装置20に入
力される。ネットワーク環境が整備されていて電子透か
し挿入装置10と電子透かし抽出装置20がネットワー
クに接続されている場合、ネットワークの規定するプロ
トコルに従うことによって電子透かし画像データは電子
透かし挿入装置10から電子透かし抽出装置20へ転送
することができる。記憶媒体を用いる場合、電子透かし
画像データは電子透かし挿入装置10において適当なフ
ォーマットに変換された後に記憶媒体に格納され、人為
的に運ばれて電子透かし抽出装置20において読み出さ
れる。
【0087】電子透かし抽出装置20は共通抽出鍵24
に従って電子透かし画像データから電子透かし情報を抽
出する。共通抽出鍵24には電子透かし情報を抽出する
抽出位置、抽出深度、抽出手順等が指定されている。そ
して、共通抽出鍵24にはそれぞれ固有の抽出位置、抽
出深度、抽出手順等が指定されている。したがって、共
通抽出鍵24が異なると電子透かし情報を抽出する抽出
位置、抽出深度、抽出手順等が異なる。本実施の形態例
で、オブジェクト別に異なる共通抽出鍵24を選択する
ことでオブジェクト別に異なる抽出位置から、異なる抽
出深度で、異なる抽出手順で電子透かし情報を抽出する
ことができる。
【0088】ここで、電子透かし情報を抽出する抽出深
度とは、電子透かし画像データにおける挿入された電子
透かし情報の占める割合である。電子透かし画像データ
は所定のビット幅を有する画素データから成る。各画素
が有するビットのうち電子透かし情報を挿入するために
割り当てられたビット数を指す。したがって、ビット数
が多くなるほど抽出深度は深くなる。上述して明らかの
ように電子透かし情報を挿入する挿入深度と電子透かし
情報を抽出する抽出深度は同意であり、同じ位置におけ
る挿入深度と抽出深度は理論上は同じ値をとる。
【0089】なお、共通抽出鍵24は電子透かし抽出装
置20が予め準備しているかまたはネットワークを介し
て適宜入手する。ネットワークを介して入手する場合、
ネットワーク上に共通抽出鍵24を保守管理する鍵管理
局40(図示せず)が存在することが前提である。電子
透かし抽出装置20は複数の共通抽出鍵24を鍵管理局
40(図示せず)に対して要求する。鍵管理局40(図
示せず)は外部からの鍵要求に対してその正当性を審査
する。鍵要求を出したユーザーを確認して要求された鍵
の妥当性が認められると鍵管理局40(図示せず)はユ
ーザーに対して共通抽出鍵24を提供する。
【0090】鍵管理局40(図示せず)が存在しない場
合には、電子透かし抽出装置20は共通抽出鍵24を電
子透かし挿入装置10に対して要求する。電子透かし挿
入装置10は電子透かし情報をディジタル画像データに
挿入するとき採用した共通挿入鍵14に対応する共通抽
出鍵24を含有していなければならない。電子透かし挿
入装置10は外部からの鍵要求に対してその正当性を審
査する。鍵要求を出したユーザーを確認して要求された
鍵の妥当性が認められると電子透かし挿入装置10はは
ユーザーに対して共通抽出鍵24を提供する。
【0091】共通挿入鍵14と共通抽出鍵24とは1対
1対応する。ある特定の共通挿入鍵14に従って挿入さ
れた電子透かし情報はその共通挿入鍵14と対を為す共
通抽出鍵24によって電子透かし画像データから抽出さ
れる。当然のことながら、対を為さない共通抽出鍵24
では電子透かし情報は抽出することができない。
【0092】電子透かし挿入装置10において入力され
たディジタル画像データからはコンテンツ別のオブジェ
クトが抽出される。オブジェクトごとに異なる共通挿入
鍵14に従うことによってディジタル画像データはオブ
ジェクトごとに管理することができる。元々同一のディ
ジタル画像データとしてあっても、コンテンツ別のオブ
ジェクトごとに異なる共通挿入鍵14に従って電子透か
し情報を挿入することによって、オブジェクトごとに管
理することができ、オブジェクト毎の価値を個別に守る
ことが可能になる。
【0093】ディジタル画像データを再現して画像を得
ようとするとき、ディジタル画像データに挿入されてい
る電子透かし情報を正確に抽出できなければならない。
抽出した電子透かし情報が間違っていたり不完全だった
りすると、ディジタル画像データは再現させることがで
きない。そして、電子透かし情報を抽出するには共通抽
出鍵24が必要である。電子透かし情報を挿入するとき
用いた共通挿入鍵14と対を為す共通抽出鍵24に従わ
ないかぎり、電子透かし情報を正確に抽出することはで
きない。このため、電子透かし情報を抽出できなければ
ディジタル画像データの再現はできない。このことから
逆に、共通抽出鍵24を開示しないことによってディジ
タル画像データの価値を守ることができる。
【0094】鍵管理局40(図示せず)または電子透か
し挿入装置10は外部からの鍵要求に対してその正当性
を審査する。鍵要求を出したユーザーを確認して要求さ
れた鍵の妥当性が認められるとユーザーに対して共通抽
出鍵24を提供する。ユーザーが不適格と判断されると
すべての共通抽出鍵24の提供は拒絶される。したがっ
て、ユーザーはディジタル画像データによって形成され
る画像すべてを観ることはできなくなる。
【0095】またユーザーは適格であっても、ある特定
範囲の画像は開示できない場合がある。そのようなとき
には、開示できる画像に対応する共通抽出鍵24だけを
提供し、それ以外は提供しないようにする。この結果、
ユーザーは共通抽出鍵24が提供された領域に相当する
画像だけを観ることができる。
【0096】〈電子透かし管理システムの実施の形態
例〉図6は本発明の第2の実施形態の電子透かし管理シ
ステムの構成を示すブロック図である。ここで、電子透
かし挿入装置10と電子透かし抽出装置20はネットワ
ーク30を介して接続されている。また共通挿入鍵14
および共通抽出鍵24の保守管理を担当する鍵管理局4
0も同じネットワーク30を介して電子透かし挿入装置
10および電子透かし抽出装置20と接続されている。
なお、電子透かし挿入装置10は図1で説明したものと
等しく、電子透かし抽出装置20は図4で説明したもの
に等しい。
【0097】同じネットワーク30上にある電子透かし
挿入装置10と電子透かし抽出装置20と鍵管理局40
は、相互にディジタルデータの送受信をすることができ
る。送信側と受信側で同じネットワークプロトコルに従
うことによって、ディジタルデータの送信および受信が
できる。電子透かし挿入装置10から出力された電子透
かし画像データは、ネットワーク30を介することによ
って電子透かし抽出装置20に入力される。ディジタル
データの転送は1対1の関係に限られるものではない。
送信側が1つで受信側が複数であってもディジタルデー
タ転送は可能である。1つの電子透かし挿入装置10か
ら送信された電子透かし画像データは複数の電子透かし
抽出装置20に対して順次配送することができる。
【0098】ここでネットワーク30を介した鍵管理局
40を利用した電子透かし管理システム1について説明
する。上述したように電子透かし挿入装置10は入力部
からディジタルデータを入力する。オブジェクト抽出部
12においてディジタルデータからコンテンツ別のオブ
ジェクトが抽出される。例えば抽出されたオブジェクト
の数が3つだったとする。電子透かし挿入装置10は鍵
管理局40に対して3つの共通挿入鍵14を要求する。
【0099】鍵管理局40側は、電子透かし挿入装置1
0から出された要求を審査する。要求するユーザーの正
当性、要求する鍵の妥当性等を審査して要求に応じるか
否かを決定する。要求が認められると鍵管理局40は電
子透かし挿入装置10に対して共通挿入鍵14を提供す
る。
【0100】電子透かし挿入装置10では鍵管理局40
から提供された共通挿入鍵14に従って電子透かし情報
をオブジェクトに挿入する。共通挿入鍵14には電子透
かし情報を挿入する挿入位置、挿入深度、挿入手順等が
指定されている。電子透かし挿入装置10はオブジェク
ト別に異なる共通挿入鍵14を採用する。これにより、
電子透かし情報はオブジェクト別に異なる挿入位置に、
異なる挿入深度で、異なる挿入手順でオブジェクトに挿
入される。そして、出力部16から出力された電子透か
し画像データは、ネットワーク30を介して電子透かし
抽出装置20に送信される。
【0101】電子透かし抽出装置20では、オブジェク
ト抽出部22において受信した電子透かし画像データか
らコンテンツ別のオブジェクトを抽出する。電子透かし
抽出装置20側でも電子透かし挿入装置10と同様に3
つのオブジェクトが抽出される。電子透かし抽出装置2
0は鍵管理局40に対して3つの共通抽出鍵24を要求
する。
【0102】鍵管理局40側は電子透かし抽出装置20
から出された要求を審査する。要求するユーザーの正当
性、要求する鍵の妥当性等を審査して要求に応じるか否
かを決定する。要求が認められると鍵管理局40は電子
透かし抽出装置20に対して共通抽出鍵24を提供す
る。ここで問題があった場合を考える。ユーザーの正当
性は検証できたが、要求された3つの共通抽出鍵24の
うちの1つが不適格と判断されたとする。鍵管理局40
は、電子透かし抽出装置20に対して不適格以外の2つ
の共通抽出鍵24を提供する。
【0103】電子透かし抽出装置20では鍵管理局40
から提供された共通抽出鍵24に従ってオブジェクトか
ら電子透かし情報を抽出する。共通抽出鍵24には電子
透かし情報を抽出する抽出位置、抽出深度、抽出手順等
が指定されている。電子透かし抽出装置20はオブジェ
クト別に異なる共通抽出鍵24を採用する。これによ
り、電子透かし情報はオブジェクト別に異なる抽出位置
から、異なる抽出深度で、異なる抽出手順でオブジェク
トから抽出される。この例の場合、電子透かし抽出装置
20は、鍵管理局40から2つの共通抽出鍵24しか提
供されていない。3つのオブジェクトのうち2つからは
電子透かし情報を抽出することができるが、残り1つの
オブジェクトからは電子透かし情報を抽出することがで
きない。この場合、電子透かし抽出装置20は、電子透
かし情報が抽出できないオブジェクトを開示しない。つ
まりそのオブジェクトだけは意味のある画像が再現され
ないことになる。
【0104】上述した本発明の第2の実施の形態例で
は、電子透かし情報を挿入する共通挿入鍵14も電子透
かし情報を抽出する共通抽出鍵24を鍵管理局40で保
守管理されて機密扱いされる。すなわち、当事者以外の
第三者に対しては公開されない。当事者は鍵管理局40
で正当性が検証された上で決定される。
【0105】なお、電子透かし情報を挿入する鍵だけを
公開してすべてのユーザーが使用できるようにしてもよ
い。このようにすると、公開された電子透かし情報を挿
入する鍵、公開挿入鍵に従って不特定多数のユーザーが
電子透かし画像データを生成することができる。そして
その電子透かし画像データから電子透かし情報を抽出す
ることができて意味のある画像として見ることができる
のは、鍵管理局40から正当な当事者として検証されて
秘密抽出鍵が提供されたユーザーだけとなる。ここでの
秘密抽出鍵とは公開挿入鍵と対を為すものであって電子
透かし情報を抽出する抽出位置、抽出深度、抽出手順等
を指定している。
【0106】なお、以上の具体的説明では、ディジタル
データとしてディジタル画像データによって説明を行っ
たが、ディジタル音声データ、ディジタルグラフィック
スデータ、ディジタルテキストデータ、プログラムコー
ドデータのいずれであっても同様な効果を得ることがで
きる。
【0107】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、同一
のディジタルデータであってもコンテンツ別に開示と非
開示を容易に制御することができる。ディジタルデータ
の特定のコンテンツだけを非開示にすることも、ディジ
タルデータの使用者別に開示するコンテンツを変えるこ
ともできる。またコンテンツに対して確実に電子透かし
情報を挿入することができることから、ディジタルデー
タが編集された場合でもそれぞれのコンテンツの価値を
保護することができる。
【0108】そして、複数の著作権が混在するようなデ
ィジタルデータであってもそれぞれの権限に合った権利
行為を的確に執行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の電子透かし挿入装置の
電気的な構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例の電子透かし挿入装置の
動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態例におけるオブジェクト毎
の電子透かし情報の挿入および抽出の様子を示す説明図
である。
【図4】本発明の実施の形態例の電子透かし抽出装置の
電気的な構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態例の電子透かし抽出装置の
動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態例の電子透かし管理システ
ムの電気的な構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 電子透かし挿入装置 11 入力部 12 オブジェクト抽出部 13 透かし挿入部 14 共通挿入鍵 15 電子透かし情報 16 出力部 20 電子透かし抽出装置 21 入力部 22 オブジェクト抽出部 23 透かし抽出部 24 共通抽出鍵 25 電子透かし情報 30 ネットワーク 40 鍵管理局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/91 H04N 5/91 P 5J104 7/08 7/08 Z 7/081 7/167 Z 7/167 Fターム(参考) 5B057 CE08 DA06 DC30 5C053 FA13 GB11 GB40 JA21 LA15 5C063 AB03 AB09 AC01 AC05 AC10 CA23 CA36 DA07 DA13 DB09 5C064 CA05 CA14 CB01 CB05 CC04 5C076 AA14 BA06 5J104 AA14 AA33

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルデータに電子透かし情報を挿
    入して透かし入りデータを生成する電子透かし挿入装置
    であって、 所定のビット幅を有するディジタルデータが供給される
    入力手段と、 供給されたディジタルデータを解析することによってデ
    ィジタルデータ中のオブジェクトを抽出するオブジェク
    ト抽出手段と、 抽出されたオブジェクトに電子透かし情報を挿入する透
    かし挿入手段と、を備えることを特徴とする電子透かし
    挿入装置。
  2. 【請求項2】 前記ディジタルデータは、画像データ、
    音声データ、グラフィックスデータ、テキストデータ、
    プログラムコードデータのうちの少なくとも1つであ
    る、ことを特徴とする請求項1記載の電子透かし挿入装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電子透かし情報は、オブジェクトを
    識別もしくは管理し、または、オブジェクトの著作権を
    保護するためのディジタル化された情報である、ことを
    特徴とする請求項1記載の電子透かし挿入装置。
  4. 【請求項4】 前記透かし挿入手段は、ディジタルデー
    タの所定のビット幅の一部分を、電子透かし情報に置き
    換える、ことを特徴とする請求項1記載の電子透かし挿
    入装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段は、電子透かし挿入装置外
    部とネットワーク、記憶媒体、もしくはディジタルデー
    タ入力装置のうちの少なくとも1つと接続され、電子透
    かし挿入装置内部に所定のビット幅のディジタルデータ
    を供給する、ことを特徴とする請求項1記載の電子透か
    し挿入装置。
  6. 【請求項6】 前記オブジェクトは、パターン認識およ
    び特徴抽出を用いたディジタルデータの解析によって抽
    出されるコンテンツ別のディジタルデータである、こと
    を特徴とする請求項1記載の電子透かし挿入装置。
  7. 【請求項7】 前記オブジェクト抽出手段は、抽出した
    オブジェクトを少なくとも含む矩形領域を検出すること
    により抽出を行う、ことを特徴とする請求項1記載の電
    子透かし挿入装置。
  8. 【請求項8】 前記透かし挿入手段は、公開または非公
    開の挿入鍵に従ってオブジェクトに電子透かし情報を挿
    入する、ことを特徴とする請求項1記載の電子透かし挿
    入装置。
  9. 【請求項9】 前記公開または非公開の挿入鍵は、電子
    透かし情報を挿入する挿入位置、挿入深度、挿入手順の
    うちの少なくとも1つを指定するものである、を特徴と
    する請求項8記載の電子透かし挿入装置。
  10. 【請求項10】 公開または非公開の挿入鍵別に、指定
    する電子透かし情報を挿入する挿入位置、挿入深度、挿
    入手順のうちの少なくとも1つが異なる、ことを特徴と
    する請求項8記載の電子透かし挿入装置。
  11. 【請求項11】 電子透かし情報を挿入する挿入深度
    は、ディジタルデータの所定のビット幅に占める電子透
    かし情報部分の割合である、ことを特徴とする請求項9
    または請求項10のいずれかに記載の電子透かし挿入装
    置。
  12. 【請求項12】 前記公開または非公開の挿入鍵に1対
    1対応する非公開の抽出鍵を生成または保有できる、こ
    とを特徴とする請求項8記載の電子透かし挿入装置。
  13. 【請求項13】 前記非公開の抽出鍵は、電子透かし情
    報が挿入されたディジタルデータから電子透かし情報を
    抽出する抽出位置、抽出深度、もしくは抽出手順のうち
    の少なくとも1つを指定する、ことを特徴とする請求項
    8記載の電子透かし挿入装置。
  14. 【請求項14】 特定の公開または非公開の挿入鍵に従
    ってディジタルデータに挿入された電子透かし情報は、
    特定の公開または非公開の挿入鍵に対応する非公開の抽
    出鍵だけでしかディジタルデータから抽出できない、こ
    とを特徴とする請求項8記載の電子透かし挿入装置。
  15. 【請求項15】 前記透かし挿入手段は、ディジタルデ
    ータから抽出された複数のオブジェクトごとに異なる公
    開または非公開の挿入鍵に従って電子透かし情報を挿入
    する、ことを特徴とする請求項1記載の電子透かし挿入
    装置。
  16. 【請求項16】 電子透かし情報をディジタルデータに
    挿入するときに採用した公開または非公開の挿入鍵に対
    応する非公開の抽出鍵は必要に応じて装置外部に提供す
    る、ことを特徴とする請求項8または請求項15のいず
    れかに記載の電子透かし挿入装置。
  17. 【請求項17】 電子透かし情報が挿入されたディジタ
    ルデータ(透かし入りデータ)を必要に応じて装置外部
    に提供する、ことを特徴とする請求項1記載の電子透か
    し挿入装置。
  18. 【請求項18】 電子透かし情報が挿入されたディジタ
    ルデータ(透かし入りデータ)から電子透かし情報を抽
    出する電子透かし抽出装置であって、 所定のビット幅を有する透かし入りデータが供給される
    入力手段と、 前記透かし入りデータを解析することによって透かし入
    りデータ中のオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出
    手段と、 抽出されたオブジェクトから電子透かし情報を抽出する
    透かし抽出手段と、を備えることを特徴とする電子透か
    し抽出装置。
  19. 【請求項19】 電子透かし情報が挿入されたディジタ
    ルデータ(透かし入りデータ)は画像データ、音声デー
    タ、グラフィックスデータ、テキストデータ、プログラ
    ムコードデータのうちの少なくとも1つである、ことを
    特徴とする請求項18記載の電子透かし抽出装置。
  20. 【請求項20】 前記電子透かし情報は、オブジェクト
    を識別もしくは管理し、またはオブジェクトの著作権を
    保護するためのディジタル化された情報である、ことを
    特徴とする請求項18記載の電子透かし抽出装置。
  21. 【請求項21】 前記透かし抽出手段は、電子透かし情
    報が挿入されたディジタルデータ(透かし入りデータ)
    の所定のビット幅の一部分から電子透かし情報を抽出す
    る、ことを特徴とする請求項18記載の電子透かし抽出
    装置。
  22. 【請求項22】 前記入力手段は、電子透かし抽出装置
    外部とネットワーク、記憶媒体、ディジタルデータ入力
    装置のうちの少なくとも1つと接続され、電子透かし抽
    出装置内部に所定のビット幅の透かし入りデータを供給
    する、ことを特徴とする請求項18記載の電子透かし抽
    出装置。
  23. 【請求項23】 前記オブジェクトは、パターン認識お
    よび特徴抽出を用いた電子透かし情報が挿入されたディ
    ジタルデータ(透かし入りデータ)の解析によって抽出
    されるコンテンツ別のディジタルデータである、ことを
    特徴とする請求項18記載の電子透かし抽出装置。
  24. 【請求項24】 前記オブジェクト抽出手段は、抽出し
    たオブジェクトを少なくとも含む矩形領域を検出するこ
    とにより抽出を行う、ことを特徴とする請求項18記載
    の電子透かし抽出装置。
  25. 【請求項25】 前記透かし抽出手段は、非公開の抽出
    鍵に従ってオブジェクトから電子透かし情報を抽出す
    る、ことを特徴とする請求項18記載の電子透かし抽出
    装置。
  26. 【請求項26】 前記非公開の抽出鍵は、電子透かし情
    報を抽出する抽出位置、抽出深度、抽出手順のうちの少
    なくとも1つを指定するものである、ことを特徴とする
    請求項25記載の電子透かし抽出装置。
  27. 【請求項27】 前記非公開の抽出鍵別に、指定する電
    子透かし情報を抽出する抽出位置、抽出深度、抽出手順
    のうちの少なくとも1つが異なる、ことを特徴とする請
    求項25記載の電子透かし抽出装置。
  28. 【請求項28】 電子透かし情報を抽出する抽出深度
    は、電子透かし情報が挿入されたディジタルデータ(透
    かし入りデータ)の所定のビット幅に占める電子透かし
    情報部分の割合である、ことを特徴とする請求項26ま
    たは請求項27のいずれかに記載の電子透かし抽出装
    置。
  29. 【請求項29】 特定の公開または非公開の挿入鍵に従
    ってディジタルデータに挿入された電子透かし情報は、
    特定の公開または非公開の挿入鍵に対応する非公開の抽
    出鍵だけでしかディジタルデータから抽出できない、こ
    とを特徴とする請求項25記載の電子透かし抽出装置。
  30. 【請求項30】 電子透かし情報をディジタルデータに
    挿入するときに採用した公開または非公開の挿入鍵に対
    応する非公開の抽出鍵は、要求条件の検証の結果正当性
    が確認された後で提供を受ける、ことを特徴とする請求
    項25記載の電子透かし抽出装置。
  31. 【請求項31】 非公開の抽出鍵の要求条件とは、要求
    する機関または人物の正当性、要求する鍵の妥当性、シ
    ステム全体の安全性のうちの少なくとも1つを含む、こ
    とを特徴とする請求項25記載の電子透かし抽出装置。
  32. 【請求項32】 電子透かし挿入装置と電子透かし抽出
    装置とがネットワークを介して接続され、電子透かし情
    報が挿入されたディジタルデータ(透かし入りデータ)
    の転送または配送を行う電子透かしシステムであって、 非公開の挿入鍵および非公開の抽出鍵の保守管理を担う
    鍵管理局を設けた、ことを特徴とする電子透かしシステ
    ム。
  33. 【請求項33】 前記鍵管理局は、電子透かし挿入装置
    からの非公開の挿入鍵の要求に対して条件が満たされる
    ならば非公開の挿入鍵を提供する、ことを特徴とする請
    求項32記載の電子透かしシステム。
  34. 【請求項34】 前記鍵管理局は、電子透かし挿入装置
    からの非公開の挿入鍵の要求に対して正当性を検証す
    る、ことを特徴とする請求項32記載の電子透かしシス
    テム。
  35. 【請求項35】 前記鍵管理局は、電子透かし抽出装置
    からの非公開の抽出鍵の要求に対して条件が満たされる
    ならば非公開の抽出鍵を提供する、ことを特徴とする請
    求項32記載の電子透かしシステム。
  36. 【請求項36】 前記鍵管理局は、電子透かし抽出装置
    からの非公開の抽出鍵の要求に対して正当性を検証す
    る、ことを特徴とする請求項32記載の電子透かしシス
    テム。
  37. 【請求項37】 電子透かし挿入装置と電子透かし抽出
    装置とがネットワークを介して接続され、電子透かし情
    報が挿入されたディジタルデータ(透かし入りデータ)
    の転送または配送を行う電子透かしシステムであって、 公開の挿入鍵および非公開の抽出鍵の保守管理を担う鍵
    管理局を設けた、ことを特徴とする電子透かしシステ
    ム。
  38. 【請求項38】 前記鍵管理局は、電子透かし抽出装置
    からの非公開の抽出鍵の要求に対して条件が満たされる
    ならば非公開の抽出鍵を提供する、ことを特徴とする請
    求項37記載の電子透かしシステム。
  39. 【請求項39】 前記鍵管理局は、電子透かし抽出装置
    からの非公開の抽出鍵の要求に対して正当性を検証す
    る、ことを特徴とする請求項37記載の電子透かしシス
    テム。
  40. 【請求項40】 請求項1記載の電子透かし挿入装置
    と、請求項18記載の電子透かし抽出装置とがネットワ
    ークを介して接続され、電子透かし情報が挿入されたデ
    ィジタルデータ(透かし入りデータ)の転送または配送
    を行う電子透かしシステム。
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