JP2002092894A - 光ディスク、再生装置及び記録装置 - Google Patents

光ディスク、再生装置及び記録装置

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JP2002092894A
JP2002092894A JP2001224158A JP2001224158A JP2002092894A JP 2002092894 A JP2002092894 A JP 2002092894A JP 2001224158 A JP2001224158 A JP 2001224158A JP 2001224158 A JP2001224158 A JP 2001224158A JP 2002092894 A JP2002092894 A JP 2002092894A
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signal
offset
center
recording
optical disk
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Application number
JP2001224158A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Ueno
文章 植野
Mitsuaki Oshima
光昭 大嶋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複製防止機能を有する光ディスクおよびその
再生装置を提供する。 【解決手段】 光ディスク9に一定パターンの信号の後
にアイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした
コピープロテクト(CP)信号を記録した領域を設け、
再生装置にCP信号の配置信号を検出した後、RF信号
をディジタル信号に復調する際のしきい値にオフセット
電圧を加えて、変化させることによりアイパターンの中
心を振幅の中心から大きくずらした信号を正規に再生
し、所定のオフセットの信号を再生しなければ再生/プ
ログラム停止部39により再生を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに関す
るもので、より詳細には複製防止機能を有する光ディス
ク、その光ディスクを製造するための光ディスク原盤の
製造方法並びにその光ディスクの再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、一般に原盤からマスタ、
マザー、スタンパを作製し、このスタンパを用いて、射
出成形によって大量に複製して製造される。原盤から直
接スタンパを作製する場合もある。光ディスク原盤は、
一般に表面を研磨したガラス基板にフォトレジストを塗
布し、このフォトレジストを、記録すべき情報信号によ
り強度変調したレーザー光を用いて感光させ、その後、
現像してその感光度に対応した凹凸状の信号もしくは
溝、または凹凸状の信号および溝を形成して作製され
る。以下、この凹凸状の信号もしくは溝、または凹凸状
の信号および溝を一括して信号ピットと呼ぶことにす
る。
【0003】図18に原盤の記録装置のブロック図を示
す。原盤であるガラス板5上のフォトレジスト5aをレ
ーザー光で感光させるにおいて使用される焦点制御用の
レーザー光学系や記録用レーザー光学系のビーム拡大器
等は省略してある。図18において、1は記録用レーザ
ー、2は光変調器、3はミラー、4はレンズアクチュエ
ータ、5はフォトレジスト5aを塗布したガラス板、6
はスピンドルモータ、7は信号源、8は記録イコライザ
である。
【0004】信号源7で発生された信号は、記録イコラ
イザ8によってパルス幅を一定量変化させられ、光変調
器2に入力され、記録用レーザー1から出射されたレー
ザー光を強度変調する。その強度変調されたレーザー光
はミラー3を通り、レンズアクチュエータ4のフォーカ
ス制御されるレンズを通してガラス板5上のフォトレジ
スト5aを露光する。この様にしてフォトレジスト5a
には、信号ピットが形成される。この様にして形成され
た原盤から上記の通りスタンパが製作され、このスタン
パによって、原盤に記録された情報を有する光ディスク
が製造される。
【0005】光ディスクの再生装置は、光ディスクの信
号面に半導体レーザーを集光し、信号面からの反射光の
強度をフォトダイオード等で電気信号に変換し(この信
号をRF信号と呼ぶ)、波形整形し、ディジタル信号に
復調し、ディジタル信号処理を行って元の信号を再生す
るものである。
【0006】図19に従来の光ディスク再生装置のブロ
ック図を示す。図19において、9は光ディスク、10
は光ピックアップ、11はスピンドルモーター、12は
アナログ波形整形部、13はディジタル復調部、14は
ディジタル信号処理部、15は制御部、16はフォーカ
スサーボ部、17はトラッキングサーボ部、18は回転
サーボ部である。
【0007】RF信号やディジタル信号に復調する直前
の信号は一般にアイパターンと呼ばれている。アイパタ
ーンの一例を図2の波形(9)に示す。アイパターンの
中心と振幅の中心が多少ずれることがあるが(アシンメ
トリと云う)、ある程度のずれならディジタル信号に復
調する際に、自動的にアイパターンの中心を検出できる
ようになっている。通常、再生時のアシンメトリを少な
くするため、原盤の作成時には、原盤に記録する信号の
デューティに補正を加えている。これを記録イコライズ
と云う。記録イコライズ量は、記録のパワーや現像条
件、再生条件等によって最適な値が異なる。
【0008】さて、従来の光ディスクには、論理的な複
製禁止信号は定義されている。従って、複製防止フラグ
信号の記録されている光ディスクは記録時に、この複製
防止フラグ信号を検出されるため、記録装置において記
録することが防止されるように構成されている。
【0009】しかし、CD等のROMディスクの再生装
置には従来、不法に複製された物の再生を防止或いは禁
止する機能を有していなかった。これは、一度だけ書き
込め通常の再生装置で再生可能な光ディスク媒体が発売
されているが、この光ディスク媒体を購入して、これに
市販されている正規の光ディスクから複製を行うと、正
規の光ディスクを購入するよりは価格的に割高になるこ
とや、或いは複製の為の書き込み装置が高価で普及して
いないことから、不正複製の対策をとる必要性はほとん
どなかったことによる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
は、光ディスクにゲーム等のソフトを記録するようにな
り、この様なゲームソフトが記録された市販の光ディス
クでは、そのソフトウエアの付加価値によって販売価格
も高いものとなっている。一方では一度だけ書き込め通
常の再生装置で再生可能な光ディスク媒体の価格は、年
毎に低下しており、この様な状況では、販売価格がある
程度高価な光ディスクでは、複製を行った方が割安にな
る状況が出現している。この様な状況において、複製防
止技術が要望されるようになってきた。
【0011】本発明は、光ディスクに関するもので、よ
り詳細には複製防止機能を有する光ディスク、その光デ
ィスクを製造するための光ディスク原盤の製造方法並び
にその光ディスクの再生装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を、
光ディスクに一定パターンの信号の後にアイパターンの
中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領
域を設け、再生装置に一定のパターンの信号を検出した
後、RF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値
を変化させる機能と、アイパターンの中心を振幅の中心
から大きくずらした信号を再生しなければ再生を停止す
る機能を付加することにより達成する。
【0013】アイパターンの中心を振幅の中心から大き
くずらした信号を記録した領域から再生装置で再生され
ディジタルに復調された信号は、正規の信号であり、記
録可能な光ディスク媒体に復調した信号を記録すると、
再生した際にアイパターンの中心がほぼ振幅の中心にく
るように記録される。このため、再生装置がRF信号を
ディジタル信号に復調する際のしきい値を変化させて再
生すると、正規の信号として再生されず、再生が停止し
てしまうので、複製されたディスクは再生できず、不正
複製を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその一実施の形態
と共に詳細に説明する。本発明ではCD等の光ROMデ
ィスクの原盤作成時の記録信号に、通常と異なる特殊な
コピープロテクト信号を混入させて、特殊な原盤を作成
し、複製を防止するものである。この特殊なコピープロ
テクト信号をCP信号と表現する。
【0015】図6に示すように、本発明の光ディスクに
おいては、特定パターンのオフセットCP信号配置情報
信号の後にアイパターンの中心を振幅の中心から、所定
の大きさだけデューティ比を十分にずらした信号24a
〜24gを記録した領域を設けてある。又、特定パター
ンのCP信号先行信号26a〜26gを設けてあるの
で、その後に、アイパターンの中心を振幅の中心から所
定量のオフセットだけずらした信号記録領域があること
を明確にするための先行信号の役割をなす。
【0016】図1に、本実施の形態の光ディスクの再生
装置のブロック図を示す。図1において、9は光ディス
ク、10は光ピックアップ、11はスピンドルモータ
ー、12はアナログ波形整形部、14はディジタル信号
処理部、16はフォーカスサーボ部、17はトラッキン
グサーボ部、18は回転サーボ部、19はRF信号をデ
ィジタル信号に復調する際のしきい値が変化可能なディ
ジタル復調部、20は特定パターンのオフセット信号配
置情報信号の再生を検出したときに前記のしきい値を自
動的もしくはオフセット量VsRだけ予め変化するよう
にディジタル復調部19を制御する制御部である。
【0017】図1に示すように、本実施の形態の光ディ
スク再生装置においては、図6に示す前記特定パターン
とCP信号配置情報25とCP信号先行信号26a〜2
6gをCP信号配置情報再生部において検出した後、R
F信号をディジタル信号に復調する際のレベルスライサ
ー28のしきい値Vsを、前記の所定量に対応した量の
オフセット量VsRだけ変化させる手段と、アイパター
ンの中心を振幅の中心から前記所定の量だけずらしたオ
フセット量VsRの信号が正しく再生しない場合は複製
ディスクト判断し、再生もしくはプログラムの動作を停
止する停止手段を具備したものである。
【0018】光ディスク9は、スピンドルモーター11
で回転される。光ピックアップ10で光ディスク9の信
号面に半導体レーザーを集光し、信号面からの反射光の
強度をフォトダイオード等で電気信号に変換し、RF信
号を得る。光ピックアップ10は、フォーカスサーボ部
16によって光ディスク9の信号面に常に焦点が合うよ
うに制御されると共に、トラッキングサーボ部17で信
号トラックを半導体レーザーの焦点が追従するように制
御をかける。RF信号は、アナログ波形整形部12で波
形整形され、方形波となりディジタル復調部19でディ
ジタル信号に復調され、ディジタル信号処理部14でデ
ィジタル信号処理され、元の信号が再生される。
【0019】アイパターンの中心が振幅の中心付近にな
り、オフセット電圧が発生しない通常の記録をされた領
域のアイパターンの一例を図2の波形9に示す。図の縦
軸が反射光量を示し、上側が光量大を示している。ま
た、アイパターンの中心を振幅の中心から、十分に大き
な適当なオフセット電圧だけずらした信号を記録した領
域のアイパターンの一例を図3の波形9に示す。
【0020】制御部20は、再生装置全体の動きを制御
すると共に、再生された信号によって、ディジタル復調
部19の復調する際のしきい値、つまりスライス値Vs
を、記録信号における上記のアイパターン中心オフセッ
ト電圧に対応して短時間に変化させるよう指令を行う。
【0021】本実施の形態における光ディスク9におい
ては、図6に示すようにアイパターンの中心を振幅の中
心から所望の量だけ適当に大きくずらした信号を記録し
た領域が設けられている。この光ディスク9には、アイ
パターンの中心がある一定の範囲の振幅の中心付近にな
るような通常の記録をされた領域にオフセットCP信号
の配置状況を示す配置テーブル25や特定パターンのC
P信号先行信号が記録されている。
【0022】この特定パターンのオフセット信号配置情
報25や先行信号を再生すると、本実施の形態の光ディ
スク再生装置は、この特定パターンの後には、オフセッ
ト信号配置情報に基づいてアイパターンの中心を故意に
大幅にずらしたオフセットCP信号24が記録されてい
るものと見なして、この信号を正しく再生するために、
図1のRF信号をディジタル信号に復調する際の自動補
正スライサー31のフィードバックループ31aにオフ
セット補正電圧を加え、スライスレベルを、前記のアイ
パターンの中心の変化に追従して瞬時に変化させる。こ
のことにより、オートレベルスライサーの応答速度より
速いオフセット電圧の変化に対応できるという効果があ
る。
【0023】この様にして、特定パターンの信号に引き
続きアイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらし
た信号を記録した領域を再生する。この領域の再生にお
いては、再生装置のRF信号をディジタル信号に復調す
る際のレベルスライサーのしきい値VsRをオフセット
信号配置情報に応じて予めオフセット電圧△Vs分だけ
変化させる。従って、アイパターンの中心を振幅の中心
から大きくずらした信号を記録した領域を正しく再生す
ることができる。
【0024】オフセットのない領域をさらに安定して再
生するためには、オフセット信号を記録した領域にも特
定のパターンのCP信号配置信号を記録しておく。この
信号を再生すると、本発明の光ディスク再生装置は、R
F信号をディジタル信号に復調する際のスライスレベル
を、大幅に瞬時に変化させ、通常の値に戻す。
【0025】これによって、特定パターンの信号に引き
続きアイパターンの中心が振幅の中心付近にある通常の
記録をされた領域を再生するが、再生装置のRF信号を
ディジタル信号に復調する際のしきい値を、通常の値に
戻してあるので、正しく再生することができる。
【0026】RF信号をディジタル信号に復調する際の
しきい値を変化させる特定パターンの信号は、どのよう
な信号でも特に問題はない。図6(c)に示すように特
定のアドレスAnから別の特定のアドレスAn+1まで
の領域にアイパターンの中心が振幅の鏡面側(反射率の
高い側)になるように例えば+1にしきい値をずらす
か、または図6(d)に示すようにアイパターンの中心
が振幅の鏡面と反対側(反射率の低い側)になるように
例えば−1にしきい値のオフセット量をずらすかをこの
図6のCP信号配置情報25もしくは特定パターンの信
号で指示する。もしくはずらす方向をどちらか一方に特
定しておいて、単にずらすことだけを1、0で示しても
よい。
【0027】さて、以上の様に、アイパターンの中心を
振幅の中心から大きくずらした信号領域を有する本発明
の光ディスクについて、その複製の防止が如何に行われ
るかを説明する。
【0028】本実施の形態における光ディスクを、一度
だけ書き込め通常の再生装置で再生可能な光ディスク媒
体に複製する場合、本実施の形態の光ディスクを再生装
置で再生し、ディジタル信号に復調された信号をもとに
書き込み光を変調して、上記の光ディスク媒体に書き込
む。
【0029】アイパターンの中心を振幅の中心から大き
くずらした信号を記録した領域も、再生装置ではスライ
スレベルをデューティ比が変化しても自動的に補正する
オートレベルスライサーが設けられている。従って、オ
ートレベルスライサーがディジタル信号に復調する際の
しきい値を自動的に変化させるので通常の正しい信号と
して再生される。このため、複製された光ディスクに
は、アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらし
た信号を記録してあった領域にもアイパターンの中心が
ほぼ振幅の中心にある通常の信号が書き込まれてしまう
ことになる。
【0030】再生装置が、上記の複製された光ディスク
を再生すると、正規のディスクでは中心を振幅の中心か
ら大きくずらしたオフセット値、例えばVs+△Vsを
もつ信号を記録した領域では、オートレベルスライサー
がRF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値V
sRを変化させないので、アイパターンの中心がほぼ振
幅の中心にある信号はオフセットがないため正規のディ
スクとは判別しない。アイパターンの中心を振幅の中心
から大きくずらした信号を記録した領域が正規の領域に
存在し正しく再生しないと、再生を停止してしまう手段
を具備してあるので、再生もしくはプログラムの動作を
自動的に停止する。
【0031】このように、複製された光ディスクのプロ
グラムの再生又は動作ができず、不正複製された光ディ
スクの使用を防止することができる。光ディスクは、一
般に最内周から外周に向かって螺旋状に信号が記録され
ている。コンパクトディスク(CD)等では、最内周に
リードイン領域が設けられており、光ディスクの索引情
報等が記録されている。
【0032】本実施の形態の光ディスクでも、アイパタ
ーンの中心を振幅の中心から大きくずらしたCP信号を
記録した領域を、図6(a)に示すようにCDのリード
イン領域26内に相当する最内周部に設ければ、再生開
始時に速やかに複製された光ディスクかどうか判別する
ことができ望ましい。
【0033】以下、複製防止プログラムをさらに詳しく
説明する。大きく、コピープロテクト配置情報再生ルー
チン40xとオフセット信号照合ルーチン40yと複製
ディスク再生/プログラム停止ルーチン40zの3つの
ルーチンからなる図7のステップ40aでCDのプログ
ラムの再生が始まる。
【0034】ステップ40bでCP信号対応ディスクか
をTOCのフラグ等で確認し、Yesならステップ40
dで図6に示したように再生信号からCP信号配置情報
25を入手する。ステップ40eでない時は停止し、あ
る時のみステップ40fへ進む。
【0035】ステップ40fではオフセットCP信号の
配置領域において、オフセットCP信号のチェックを行
い、ステップ40gでCP信号、例えばオフセットのス
ライスレベルが存在するかチェックし、なければステッ
プ40rへ進み、全チェックデータ終了でなければ、ス
テップ40fへ戻り、全チェックデータが終了すれば、
ステップ40pへ進み、複製ディスクと判断する。
【0036】ステップ40gでYesならステップ40
hへ進み、オフセットCP信号配置情報のデータと、物
理的に検出したオフセットCP信号の振巾や周期T0や
アドレスや角度位置を図1の正規ディスク照合部33に
おいて一致するか確認する。
【0037】ステップ40iで照合OKならステップ4
0jに進み、CP配置情報25に基づきスライスレベル
に強制的にオフセット電圧△Vsを加えて、ステップ4
0kでCP信号配置領域でエラー又は正しくない信号が
発生したかをチェックし、ステップ40mで一定以上の
エラーが発生した場合、ステップ40pで複製ディスク
であると判断し、しなければ、ステップ40nへ進み、
全チェックデータが完了したら、ステップ40wでプロ
グラムを動作させ、完了していなければ、ステップ40
fへ戻る。
【0038】さて、ステップ40pで複製ディスクと判
断した場合、ステップ40qで“複製ディスク”の表示
を表示部41に表示し、ステップ40sでディスクを排
出し、ステップ40tでプログラムの動作停止と、デー
タの出力停止を行いステップ40uで全動作を停止す
る。
【0039】ここでステップ40kのエラーが発生する
理由を述べる。図6(a)CP信号24a、24bのよ
うにオフセット電圧が短時間に大幅に変わる場合、自動
補正スライス回路31のフィードバック制御の応答速度
が追従しない。このため通常の回路ではエラーが発生す
る。
【0040】しかし、本実施の形態の場合、図6のオフ
セットCP信号配置情報25やCP先行信号26a、2
6h、26bにより、CP信号のオフセット電圧が変化
することが、事前に知らされている。この先行情報をも
とにして、図1のオフセット補正信号発生部29はオフ
セット補正信号△Vsを自動補正スライス回路31のス
ライスレベルVs出力部30のフィードバックループ3
1に加算する。
【0041】このため、CP信号の変化点でオフセット
補正信号△Vsを加えることにより、瞬時にオフセット
△Vsを加えた値にスライスレベルVsは変化し、CP
信号をエラーなく正常に再生できる。正規に製造された
ディスク9ではディスクのピットに特定のデューティ
比、例えば50:50、30:70、70:30のデュ
ーティが加えられているため、図6の(a)と(b)と
(c)に示すように再生時にスライス電圧にオフセット
電圧が加わり正常のVs、Vs+△Vs、Vs−△Vs
の3つのスライス電圧が発生する。
【0042】従って、オフセットCP信号配置情報に基
づいて、スライス電圧に、正規のオフセット電圧を加え
ることにより、エラーを起こすことなく再生できる。正
規ディスク照合部33では、CP信号配置情報37の所
定のアドレス36の位置に、オフセット補正信号発生部
29より、所定のオフセット電圧△Vsを加えた信号の
位置に、エラー信号発生部38からのエラー信号が発生
しないか照合する。もしくは、正常な信号コードがデジ
タル復調部19から再生されるか確認する。正規ディス
クなら、照合結果が正しいため再生は継続される。
【0043】そして、もし照合結果が正しくない場合
は、再生/プログラム停止部39より停止信号を出し、
再生信号の出力の停止、もしくはプログラムの動作を停
止させる。正規ディスクの再生データから、不正に複製
されたディスクではオフセット電圧は複製されないため
CP信号配置情報25に記されている所定のアドレス位
置に所定のオフセット電圧は存在しない。
【0044】従って図1の照合部33において、このオ
フセット電圧を照合することにより、不正ディスクと識
別できる。また、図1のスライスレベル補正回路31は
通常オフセット電圧のオフセット電圧が大きい場合、追
従可能な動作周波数は周波数f0程度に低下する。これ
をf0とすると、図6のようにオフセット電圧の高い部
分と通常の領域を再生時にf0以上の周波数で、オフセ
ット電圧の変化が発生するように設置することにより、
スライス補正のスライスレベルはオフセット電圧の高い
方向に固定される。
【0045】従って通常オフセット値の領域は通常より
高いスライスレベルでスライスされる。正規ディスクで
は、この高めのオフセット電圧で、スライスした場合に
正規の信号が再生されるように記録されているため、エ
ラーは発生しない。
【0046】しかし、正規のディスクのデータ信号だけ
を取り出し、不正に複製されたディスクでは、オフセッ
ト電圧は複製できないため上記のCP信号領域はオフセ
ット電圧は発生せず通常のスライスレベルでスライスさ
れる。このため、正規の信号が再生されずエラーが発生
し、図1の正規ディスク照合部33で不正ディスクと判
別され、動作は停止する。
【0047】また、図6に示すように、+、0、−の3
種のCP先行信号を26a、26h、26bを設けるこ
とにより、次のフレーム同期信号のデータのスライスレ
ベルが予知できるため、このオフセット電圧△Vsを図
1のフィードバックループ31に加算することにより、
一瞬に正しいスライスレベルを設定変更できる。このた
め、スライスレベル補正回路の追従周波数よりも、高い
周波数で正規ディスクのスライスレベルが変動しても、
正規ディスクに規定された+、0、−のスライスレベル
で常にスライスされるため、正しい信号がエラーなく再
生される。
【0048】変調信号レベルで複製ディスクを作成した
場合は、オフセット電圧はコピーされない。従って各々
のオフセットCP信号の記録領域においてオフセット電
圧が変化しないでディスク原盤が複製される。
【0049】一方CP先行信号26のデータは不法複製
された原盤にそのままコピーされる。複製ディスクを再
生し図6のように+のCP先行信号26aを再生した場
合、図6(c)のようにスライサーのスライスレベルは
+方向に上がる。複製ディスクではオフセット電圧が記
録されていないため図6(b)のようなオフセットのな
いアイパターンになり、スライサーのスライスレベルが
中心にないと正常な信号が出力されない。
【0050】しかし、本実施の形態におけるオフセット
CP信号配置情報に基づき、強制的にスライスレベルは
+方向に設定される。このため誤ったデジタル信号が図
1の自動補正スライス回路31から出力され、エラー検
出部38よりエラー信号が出力され、正規ディスク照合
部33で複製ディスクと判別される。
【0051】アイパターンの中心を振幅の中心から大き
くずらした信号を記録したオフセットCP信号記録領域
は、記録イコライズ量を変化させることによりまずパル
ス巾つまりデューティ比が変化するため簡単に作製する
ことができる。
【0052】図3の波形(1)にようにデューティー制
御信号を周期T0で変化させた時の負のレベルの時、図
4のように記録イコライズ量は大きくなる。
【0053】すると、図3の波形(2)のようなデュー
ティー比となり図3の(3)の記録波形のようにガラス
板上のフォトレジストに照射されるレーザーの照射時間
が短くなり、図3の形状図(4)(5)のようにデュー
ティの小さい短い深さλ/4の信号ピットが形成され
る。
【0054】図3の波形(5)のように、短い信号ピッ
トを再生すると、反射光量の低下が少ないため、図3の
波形(6)のように反射光量の中心が正方向にシフトし
た信号が得られ図3の波形(9)のようにアイパターン
の中心が振幅の鏡面側、つまり反射率の高い側にオフセ
ット電圧△Vsだけずれた信号が得られる。
【0055】この場合、図1の公知の自動補正スライス
回路33が動作し、スライスレベルVsにオフセット△
Vsを与えたVs+△Vsにスライスレベルを自動補正
する。この状態を図3の波形(7)に示す。すると図3
の波形(9)に示すように3Tの信号レベルでスライス
されるため図3波形(8)のような3Tのパルス巾の正
しいデジタル出力が得られる。
【0056】こうして+△Vsのオフセット電圧がスラ
イサーに発生する。逆に記録イコライズ値つまり“10
01”量を小さくすると、図4に示すようにデューティ
が大きくなりレーザーの照射時間が長くなり、長い信号
ピットが形成される。デューティ比の大きい信号ピット
を再生すると、図6の波形(d)に示すようなアイパタ
ーンの中心のオフセット電圧が負方向つまり振幅の鏡面
と反対側つまり反射率の低い側にオフセット電圧−△V
sだけずれた信号が得られる。
【0057】アイパターンの中心を振幅の中心からオフ
セット電圧△Vsだけ大きくずらしたオフセットCP信
号を記録したCP領域は、記録するレーザーのパワーを
変化させることでも簡単に作製することができる。
【0058】図4に示すように記録レーザーパワーを小
さくすると、通常の記録パワーで適切な記録イコライズ
量であっても、信号ピットが小さくなる。小さい信号ピ
ットを再生すると、全体の反射光量が大きくなり、図3
の(6)(9)のようにアイパターンの中心が振幅の鏡
面側つまり反射率の高い側にずれた信号が得られる。
【0059】記録パワーを大きくすると、図4のように
通常の記録パワーで適切な記録イコライズ量であって
も、信号ピットが大きくなる。大きな信号ピットを再生
すると、反射光量が小さくなり、図6の(d)のように
アイパターンの中心が振幅の鏡面と反対側(反射率の低
い側)にオフセット電圧−△Vsだけずれた信号が得ら
れる。
【0060】記録パワーと記録イコライズ量によるアイ
パターンの中心の振幅の中心との関係の変化を図4に模
式的に示す。横軸は記録イコライズ量で、大きいほど記
録信号のパルス幅が短く、つまりデューティが小さくな
る。縦軸はアイパターンの中心の振幅中心からのずれ
量、つまりオフセット量△Vsを振幅で規格化して百分
率で示したもので、デューティ制御信号を小さくすると
高反射率側にアイパターンの中心がずれるためオフセッ
ト電圧△Vsは正方向に大きくなる。(a)、(b)、
(c)の順に記録パワーが大きくなっている。(a)の
記録パワーを1.0とすると、(b)は1.1、(c)
は1.2の場合を示している。
【0061】記録パワーとデューティを変化させた場合
の波形を図10の波形1〜7に示す。このようにレーザ
ーパワーを変化させるとパルス巾の補正が必要であり、
分留りは悪くなる。うまく製造できれば、波形5のよう
にスライスレベルかオフセット分だけ補正され、波形6
のようなデジタル信号が出力される。この場合、分留り
が悪いため複製は困難になる。
【0062】記録イコライズ量や記録パワーを記録途中
で変化させられる原盤の記録装置の一例を図5に示す。
図5において、1は記録用レーザー、2は光変調器、3
はミラー、4はレンズアクチュエータ、5はフォトレジ
スト5aを塗布したガラス板、6はスピンドルモータ
ー、7は信号源、21は記録イコライザ、22は制御部
である。焦点制御用のレーザー光学系や記録用レーザー
光学系のビーム拡大器等は省略してある。
【0063】原盤の作成方法を図5のブロック図と図1
7のフローチャート図を用いて説明する。ステップ40
aで通常はコンピュータのソフト等の予めコピープロテ
クトプログラムが組み込まれたプログラムの入力データ
が入力され、これとは別に、ステップ40bでCP信号
配置情報25は入力される。
【0064】ステップ40cで内周部に記録するかチェ
ックし、Yesの場合のみステップ40dでリードイン
部にオフセットCP信号配置情報25と記録データを混
合して記録する。
【0065】次にステップ40eで記録データの記録を
開始する。ステップ40fでオフセット信号記録領域か
どうかをオフセットCP信号配置情報25から確認し、
ステップ40gでNOならステップ40iで通常のデュ
ーティで記録する。Yesならステップ40hでオフセ
ットCP信号配置情報に基づきCP信号発生部22aは
記録レーザーへの信号のデューティ比を変化させる。
【0066】こうして所定の波形にオフセット電圧が変
化するように、レーザーのデューティや出力が制御され
る。
【0067】ステップ40jで全データ終了しない時
は、ステップ40fに戻り、終了した時はステップ40
kで上述のオフセットCP信号配置信号25を外周部に
記録するかをチェックし、NOの時はステップ40pで
終了する。
【0068】Yesの時はステップ40mで予めプログ
ラムしたオフセットCP信号配置情報と実際にマスタリ
ング装置で記録されたオフセットCP信号の量、周期、
配置のずれを比較し、修正する。
【0069】ステップ40nでは図5に示す。原盤5の
外周部5bにオフセットCP信号配置情報記録領域を設
け、この修正データを記録する。マスタリング装置で
は、内周部から外周部に向かってカッティングされるた
め、全部のデータを記録した後では、オフセットの作成
結果がデータとしてある。外周部に記録する方式では、
このデータで修正したオフセットCP信号配置情報25
を記録することにより、原盤の製造分留りを大巾に向上
するという効果がある。
【0070】信号発生部7から特定パターンのオフセッ
トCP信号配置信号が発生された後、記録イコライズ量
を変化させる場合には、制御部22が記録イコライザ2
1のパルス巾制御部21aに指示して記録イコライズ量
つまりデューティを変化させる。
【0071】記録パワーを変化させるデューティを変化
させる場合には、制御部22が記録用レーザー1に指示
して記録パワーを変化させる。記録用レーザー1は、レ
ーザーとパワー調整用の素子、例えばノイズイーターや
AO変調器を含み、レーザー自体のパワーを変化させた
り、パワー調整用の素子でパワーを変化させたりする。
記録イコライザ21は、外部からの指令によりイコライ
ズ量を切り替えられる構成になっている。
【0072】以上のような方法でアイパターンの中心を
振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域は、
原盤記録装置に大きな改造を加えることなく容易に形成
することができる。本発明の光ディスクは、原盤の記録
以外は従来の光ディスクと全く同様の工程で製造できる
ので、大量に安価に製造できる。
【0073】本実施の形態のコピー防止プログラムの入
ったソフトおよびコピー防止信号入り光ディスクおよび
コピー防止機能付光ディスク再生装置では、複製された
ディスクの再生もしくはソフトの動作を停止させること
ができ、実質的に光ディスクの複製を防止することがで
きる。
【0074】このオフセットCP信号配置情報25を光
ROM領域に記録する例を図6に示したが図8に示すよ
うに、この情報を図9で示すようなRSA関数、もしく
は楕円関数(ELLIPTIC CURVE FUNC
TION)のような公開鍵方式の関数を一方向関数とし
て用い暗号化して光ディスクの表面、もしくは裏面に設
けた磁気記録部に記録する。
【0075】すると磁気記録部に記録されたCP信号配
置情報は暗号の鍵を入手しない限り改ざんできない。一
方向関数で暗号化されているため、暗号デコーダの関数
から暗号エンコーダの関数が解除できないからである。
例えば図9のような用い方をした場合、暗号デコーダし
かわからないため、2の512bit乗図演算をする必
要があり、数百万年の時間を要する。こうして、CP信
号配置情報の改ざんはできない。
【0076】一方、オフセットCP信号は記録イコライ
ザーのパルス巾のデューティ比を変えたりレーザーパワ
ーを変えることにより、図10のように実現するがレー
ザー出力とピット穴の大きさの関係は非線性をもつ。従
って、プログラム通りのオフセット電圧の配置された原
盤を作る場合、分留りが低下することが予想される。
【0077】しかし、本実施の形態では図11に示すよ
うにCP信号配置情報25を論理IDと混合して一方向
関数暗号エンコーダー42で暗号化して磁気記録回路4
4と磁気ヘッド45で光ディスクの磁気記録部46に記
録する。前述のように、このCP信号配置情報25は改
ざんできない。
【0078】この暗号情報を記録再生装置47の磁気ヘ
ッド45aと磁気再生部48で再生し、暗号デコーダ4
3で復号し、CP信号配置情報25を復号する。この場
合、光記録部にCP信号配置情報25を記録し、光ヘッ
ド10で再生しても同じである。そして、前述のディス
ク照合プログラム49で、光再生部50のオフセット電
圧信号位置検出部52の中のアドレス検知部51とオフ
セット電圧Vs0検出部34とアドレスもしくは角度情
報から測定したCP配置情報を照合プログラム49に送
る。
【0079】照合プログラム49では図7で説明した複
製ディスク動作防止プログラム49のフローチャートに
基づき、複製ディスクを検出し、プログラムの動作を停
止させるか、再生信号の出力を停止する。
【0080】この場合、図13のように応用ソフトプロ
グラムの中の起動ルーチン40b、プログラムインスト
ールルーチン40d、印刷ルーチン40f、ファイル保
存ルーチン40hの中にディスクチェックルーチン40
c、40e、40g、40iを組み込む。このことによ
り、海賊版米者がソフトを解析して、複製防止ルーチン
40c、40e等をはずしても、全部の例えば154の
ルーチンをはずさない限り、複製ができないという効果
がある。
【0081】図11の実施の形態では光ディスク9aに
設けた磁気記録部46に原盤作成後に原盤のオフセット
電圧等のCP信号配置情報25を一方向性関数で暗号化
して記録する方法を示した。
【0082】この記録を図11の下例の光ディスク9b
のように第1原盤52でプログラムとCP信号を記録
し、外周部の第2原盤53にCP信号配置情報25を記
録することもできる。
【0083】この方法を図12を用いて詳しく説明する
と、工程1、工程2で内周部の第1原盤にレーザー信号
を与え、工程3では第2原盤53つまり、外周部を遮光
保護膜54でカバーした上で第1感光部55のフォトレ
ジスト層に感光させる。この時、第2感光部56工程4
でエッチングにより、ピットパターンを形成し、工程5
で実際にオフセット信号を測定し、オフセットCP信号
配置情報25を得て、暗号化して工程6では第2感光部
の遮光保護膜54をとり除き、上記の暗号信号を2回目
のレーザー露光により記録する。
【0084】工程7、8、9でメッキし、金属原盤を作
り、成形によりディスク基板を作り、反射膜を形成し、
CDができる。
【0085】2回目の露光を行うことにより、第1原盤
でオフセット制御信号をランダムに与えて記録を行い、
合格したオフセットCP信号の配置を暗号化し、外周も
しくは内周の第2原盤部に記録するため、分留りを気に
することなく、製造分留りが極端に悪いコピー防止信号
を記録することができるという効果がある、というの
は、例えば千分の1の分留りの信号を複製しようとする
と、千回原盤を作る必要があり、経済的に複製ビジネス
が成立しないからである。
【0086】また、図11でモーター57や下6の回転
パルスから回転角度検出部58でオフセットCP信号の
配置されている回転角を測定し、図14のようにオフセ
ットCP信号配置情報25aを作成できる。図16
(a)〜(C)に示すように回転パルスを時間割するこ
とにより、角度位置はより正確に検出できる。図16
(c)、(d)のようにアドレスとオフセット信号と周
期との配置を検出しても良い。この場合、正規のディス
クであるため、測定したオフセットCP信号配置情報2
5aは正しい。つまり、アドレスA4の位置に+のオフ
セット電圧の周期T1の信号が角度位置Z3の位置に記
録されている。そして、コピー防止プログラムはプログ
ラムを停止しない。
【0087】しかし、図14(b)の不正複製されたC
Dのディスクでは、オフセットCP信号配置情報25c
が正規のデータと異なる。これはCDがCLV記録され
ているからで、図15に実際のCDのアドレス配置が原
盤ごとに異なることを示す、実験データを示す。同じア
ドレスでも原盤により線速やトラックピッチが、わずか
に異なるため、誤差が累積されて大きな差異が発生す
る。
【0088】図14に戻り、正規のCDではオフセット
CP信号の角度配置がZ3、Z2、Z1、Z4である。
しかし、図14(b)ではZ3、Z2、Z4、Z3であ
り、顕著な差が出る。この角度位置を正確にコントロー
ルすることは、現在の入手できるマスタリング装置では
できない。
【0089】このパターンが複製できず、かつオフセッ
トCP信号配置情報25aも一方向関数の暗号により、
改ざんできない。従って、複製業者はこのCDを複製す
ることが現在の装置ではできないという大きな効果があ
る。又バーコード状の低反射部群によりオフセットCP
信号配置情報25を光ディスク上に記録しても良い。
【0090】
【発明の効果】本発明の光記録媒体並びに光ディスク再
生装置及び光ディスク再生方法は、光ディスク等の光記
録媒体に一定パターンの信号の後にアイパターンの中心
を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域を
設け、再生装置に一定のパターンの信号を検出した後、
RF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値に故
意にオフセット電圧を与えることによりアイパターンの
中心を振幅の中心から大きくずらした信号を再生し、そ
のオフセット信号を再生しなければ再生を停止する機能
を付加する。
【0091】又、アイパターンの中心を振幅の中心から
大きくずらした信号を記録した領域から再生装置で再生
されディジタルに復調された信号は、通常の信号であ
り、記録可能な光ディスク媒体に復調した信号を記録す
ると、再生した際にアイパターンの中心がほぼ振幅の中
心にくるように記録される。このため、再生装置がRF
信号をディジタル信号に復調する際のスライスレベルに
オフセットを加えて再生すると、通常の信号として再生
されず、再生が停止してしまうので、複製されたディス
クは再生できず、不正複製を防止することができる。
【0092】更に本発明の光ディスク原盤の製造方法に
よれば、上記の特徴を持つ光ディスクを作成するための
原盤が容易に得られ、もってかかる光ディスクを成形に
より大量、安価に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光ディスク再生装
置の構成を示すブロック図
【図2】光ディスクの通常のオフセットのないアイパタ
ーンの一例を示す図
【図3】図1の実施の形態における光ディスクのオフセ
ットを与えた場合のアイパターンの一例を示す図
【図4】同実施の形態における記録パワーと記録イコラ
イズ量によるアシンメトリの変化図
【図5】同実施の形態における光ディスク原盤の記録装
置の一例の構成を示すブロック図
【図6】同実施の形態における光ディスク上の記録信号
の説明図
【図7】同実施の形態における複製ディスク動作防止プ
ログラムのフローチャート
【図8】同実施の形態におけるCP信号配置情報の4つ
の記録方法の説明図
【図9】同実施の形態における暗号を用いたディスク照
合フローチャート
【図10】同実施の形態におけるパルス巾とレーザーパ
ワーを変化させた場合のオフセット電圧の波形図
【図11】同実施の形態における原盤作成装置を再生装
置のブロック図
【図12】同実施の形態における1枚原盤2回分割記録
方式の工程図
【図13】同実施の形態におけるコピー防止プログラム
の入った応用ソフトのフローチャート
【図14】同実施の形態における複製防止の原理図
【図15】同実施の形態における測定したCDの原盤毎
のアドレスの座標配置図
【図16】同実施の形態のオフセット信号の再度配置検
出方法における波形図
【図17】同実施の形態における原盤にオフセットCP
信号を記録するフローチャート
【図18】従来の光ディスク原盤の記録装置の構成を示
すブロック図
【図19】従来の光ディスク再生装置の構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
1 記録用レーザー 2 光変調器 3 ミラー 4 レンズアクチュエータ 5 フォトレジストを塗布したガラス板 6 スピンドルモーター 7 信号源 9 光ディスク 10 光ピックアップ 11 スピンドルモーター 12 アナログ波形整形部 14 ディジタル信号処理部 16 フォーカスサーボ部 17 トラッキングサーボ部 18 回転サーボ部 19 ディジタル復調部 20 制御部 21 記録イコライザ 22 制御部 23 記録回路 24 オフセット信号 25 CP信号配置情報 26 CP信号先行信号 27 CP信号配置情報再生部 28 スライサー 29 オフセット補正信号発生部 30 スライスレベル出力部 31 自動補正スライス回路 32 リードイン部 33 照合部 34 オフセット電圧Vs0検出部 35 スライスレベルVs出力部 39 再生/プログラム停止部 40 ステップ 41 表示部 42 暗号エンコーダ 43 暗号デコーダ 46 磁気記録部 49 正規ディスク照合プログラム 50 光再生部 51 アドレス検知部 52 原盤 53 第2原盤 54 遮光保護膜 55 第1感光部 56 第2感光部 57 モーター 58 オフセットCP信号配置情報記録領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月21日(2001.12.
21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 光ディスク、再生装置及び記録装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−156089 (32)優先日 平成6年7月7日(1994.7.7) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平6−299508 (32)優先日 平成6年12月2日(1994.12.2) (33)優先権主張国 日本(JP) Fターム(参考) 5D029 PA03 5D044 BC02 CC04 DE50 5D090 AA01 BB01 BB02 CC14 DD01 DD05 FF09 GG32 GG36

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調信号に応じて円周上の所定位置にマ
    ークまたはピットを配置することにより主情報が記録さ
    れる光ディスクにおいて、 上記マークまたはピットのエッジの位置を副情報に基づ
    いて上記所定位置より円周方向にシフトさせて配置され
    る第1領域と、 上記マークまたはピットのエッジ位置を上記所定の位置
    よりシフトさせない第2領域を備える光ディスク。
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JP6-299508 1994-12-02
JP6-22191 1994-12-02
JP5-335165 1994-12-02
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