JP2002085795A - 遊技機履歴管理システム及び記録媒体 - Google Patents

遊技機履歴管理システム及び記録媒体

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JP2002085795A
JP2002085795A JP2000286540A JP2000286540A JP2002085795A JP 2002085795 A JP2002085795 A JP 2002085795A JP 2000286540 A JP2000286540 A JP 2000286540A JP 2000286540 A JP2000286540 A JP 2000286540A JP 2002085795 A JP2002085795 A JP 2002085795A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネットインフラを活用して、中古遊
技機の履歴管理を行い、不正な廃棄などを防止し得る遊
技機履歴管理システムを提供する。 【解決手段】 サーバマシン305は、ネットワーク3
04に接続されたクライアントマシン303a〜303
cからの要求に応じて該クライアントマシン上に所定の
登録画面を表示させる第1表示制御手段、前記登録画面
を用いて行われた登録情報を保持する保持手段、ネット
ワークに接続されたクライアントマシンからの要求に応
じて該クライアントマシン上に所定の照会画面を表示さ
せる第2表示制御手段、前記照会画面を用いて行われた
照会に応答して照会応答情報を生成し照会元のクライア
ントマシンに送信する送信手段を備える。前記登録情報
は遊技機の識別情報及び当該構成品の履歴に関する情報
を含み、前記照会応答情報は前記識別情報をキーワード
にして照会された情報であって当該識別情報を持つ構成
品の最新の履歴情報又はすべての履歴情報を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機履歴管理シ
ステムに関し、詳しくは、一度営業に使用した遊技機、
たとえば、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技機、アレンジボ
ール遊技機又はじゃん球遊技機などの中古遊技機の他の
ホールへの移動や廃棄等の状況を追跡管理する遊技機履
歴管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ぱちんこ遊技機、回胴式遊技
機、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機などの遊技
の場を提供する遊技店(以下「ホール」という。)の多
くは、顧客をつなぎとめるためや新規顧客を獲得するた
めに、頻繁に新型の遊技機(以下「新台」という。)へ
の入れ替えを行っており、これに伴って発生する中古遊
技機は、他のホールにまわされて再び営業に供された
り、あるいは、人気のない機種はそのまま廃棄処分にま
わされたりする。
【0003】図23は、中古遊技機の移動ルートを簡単
に表した概念図である。ホール1で発生した中古遊技機
は、メーカ2に引き取られる。あるいは、中古機業者又
は廃棄業者3(以下単に「中古機業者3」という。)の
手に渡って他のホールへ販売されもしくは廃棄処分され
る。なお、中古機業者3の手に渡った中古遊技機の一部
はリサイクルのためにメーカ2に引き取られることもあ
る。メーカ2は、引き取った中古遊技機をリサイクル
し、又は、中古機業者3に中古遊技機としての市場流通
や廃棄処分を依頼する。
【0004】ところで、メーカからホールに直納される
新台は、メーカの出荷時点で、特にその主要な構成ユニ
ットである遊技制御ユニット(単に“基板”と称される
こともある。)を封印し、かつ、その基板識別情報など
を台帳に記録して、どのホールに納入されたかの履歴を
把握しているものの、その多くがメーカの手を経ない中
古遊技機にあっては、配送伝票に基づく比較的におおざ
っぱな管理しか行われていないのが実情であり、たとえ
ば、どのホールにまわされたのか、あるいは、確実に廃
棄されたのかを正確に追跡管理するシステムは確立して
いなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
中古遊技機の履歴管理システムが確立しておらず、した
がって、ホール1、メーカ2、中古機業者3から見た場
合、以下のような不都合があった。
【0006】<メーカから見て>中古遊技機が不法投棄
された場合、その遊技機メーカの信用失墜につながる恐
れがある。もっとも、不法投棄の法的責任は一義的にそ
の投棄行為を行った者が負うべきであるが、不法投棄者
は身元を秘して投棄行為を行うため、その投棄物の製造
者に対して避難の声が向けられやすく、直接的な法的責
任がないにしても、道義的責任や製造者責任を回避する
ことができず、コストをかけて回収等の処置を講じざる
を得ないこともあるという問題点がある。
【0007】また、今日では、製造者に対してリサイク
ル率の向上が求められており、設計段階からリサイクル
可能な材料の使用や分解容易性等を考慮しているもの
の、不法投棄されてしまった場合はかかるリサイクル対
策が無駄になってしまうという問題点もある。
【0008】<ホールから見て>ホールは、中古機業者
や廃棄業者などに手数料を支払って中古遊技機の廃棄や
メーカへの引き取りを依頼するが、実際にその依頼が正
しく履行されたかを知る術がないため、不心得な業者に
よる不法投棄の可能性を否定できないうえ、優良業者と
そうでない業者を見分けることができない。
【0009】<中古機業者から見て>仮に、その中古機
業者や廃棄業者などが正当な手順で廃棄処分を行ってい
るとしても、それをアピールする術がなく、優良業者で
あることを効果的に訴えることができない。
【0010】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、インターネットインフラを活用して、中古遊技機
の履歴管理を行い、不正な廃棄などを防止し得る遊技機
履歴管理システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワーク
に接続されたクライアントマシンからの要求に応じて該
クライアントマシン上に所定の登録画面を表示させる第
1表示制御手段と、前記登録画面を用いて行われた登録
情報を保持する保持手段とを備えるとともに、ネットワ
ークに接続されたクライアントマシンからの要求に応じ
て該クライアントマシン上に所定の照会画面を表示させ
る第2表示制御手段と、前記照会画面を用いて行われた
照会に応答して、照会応答情報を生成し、照会元のクラ
イアントマシンに送信する送信手段とを備え、前記登録
情報は、遊技機の主要な構成品の識別情報及び当該構成
品の履歴に関する情報を含み、且つ、前記照会応答情報
は、前記識別情報をキーワードにして照会された情報で
あって、当該識別情報を持つ構成品の最新の履歴情報又
はすべての履歴情報を含むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、例
えば、ぱちんこ遊技を行うための遊技装置を例にして、
図面を参照しながら説明する。 <ぱちんこ遊技機の外観構成>図1は、遊技装置10の
正面構成図である。遊技装置10は、ぱちんこ遊技機
(以下「遊技機」と省略する。)11と、この遊技機1
1に併設される球貸機12とにより構成されている。球
貸機12は、赤外線受光窓13やプリペイドカードの挿
入口14およびプリペイドカードの未使用金額や不正状
態を表示するための表示窓15などを有し、プリペイド
カードの残高範囲内で遊技機11へ球貸しを行う。
【0013】遊技機11は、額縁状の前面枠16および
前面ガラスを支持する金枠17ならびに遊技領域が形成
された遊技盤18を有すると共に、その下に中間パネル
19や操作パネル20などを有している。中間パネル1
9には賞球や貸球を受けるための上皿21が取り付けら
れており、操作パネル20には球発射用の操作ハンドル
22、球貯留皿23および灰皿24などが取り付けられ
ている。なお、上皿21には上皿21の球を球貯留皿2
3に移すために両者を接続する通路を開閉するための開
閉レバー21a、プリペイドカードの未使用金額を表示
する残高表示器21b、球貸機12に対して所定数量の
球貸を要求する際に操作される球貸スイッチ21c、球
貸可能状態を表示する球貸可能表示器21dおよびプリ
ペイドカードの返却(球貸機12からの排出)を要求す
る際に操作される返却スイッチ21eなどが設けられて
おり、球貯留皿23には貯留球を外部下方に抜くための
球抜きレバー23aが設けられている。
【0014】遊技盤18には前面の略円形領域をガイド
レール25で取り囲んだ遊技領域が形成されており、こ
の遊技領域には、複数の識別情報(いわゆる特別図柄;
以下「特図」という)を複数列で変動表示する特図表示
装置26、大入賞口を有する特別変動入賞装置27、特
図始動口28、複数の一般入賞口29、風車と呼ばれる
複数の打球方向変換部材30、左右のサイドランプ3
1、アウト穴32などが備えられているほか、特図表示
装置26の上部に複数の一般入賞口29の一つが配置さ
れ、その下に特図の始動記憶数を表示するための4個の
特図始動記憶表示器33が設けられている。さらに、上
述の各入賞口、すなわち、特図始動口28、一般入賞口
29および特別変動入賞装置27には図示しない入賞ス
イッチが設けられており、各入賞口への入賞球を検出す
る。なお、遊技盤18の遊技領域には図示を略している
が天釘やヨロイ釘などと呼ばれる多数の障害釘が設けら
れていると共に、その他の各種装飾ランプやLEDなど
も設けられている。
【0015】図2は、遊技装置10の裏機構を示す図で
ある。遊技機11の裏面に向かって左側には遊技制御装
置101が設けられており、その下側には音出力制御装
置102と排出制御装置103が設けられ、さらにその
下側には発射ユニット104と発射制御装置105が設
けられている。また、裏機構の中央部付近には装飾制御
装置106と表示制御装置107が設けられており、そ
の下側には電源供給ユニット108が設けられている。
これらの装置はいずれも中身が透けて見えるケース内
に、各々の制御機能を実現するための制御基板を実装し
てユニット化したものであるが、特に役物遊技に必要な
各種制御を行う遊技制御装置101については、一般に
そのユニット全体を指して“基板”と呼ぶことが多いの
で、本明細書においても単に“基板”という場合は、遊
技制御装置101の全体を指すものとする。
【0016】遊技機11の裏機構の上部付近から右側端
部付近を経由して下部付近に至る経路上には、貯留タン
ク109、横方向の誘導路110、屈曲接続ユニット1
11、排出ユニット112、縦方向の誘導路113、入
賞球集合棚(他の部材に隠れて見えない)、入賞球流下
樋(同様に見えない)および球排出口114が順番に設
けられている。貯留タンク109は排出される前の球を
予め貯留しておくもので、この貯留タンク109の球数
不足は不図示の補給センサによって検出され、不足のと
きはホールの島設備から球が補給されるようになってい
る。貯留タンク109に貯留された球は誘導路110と
屈曲接続ユニット111によって排出ユニット112に
導かれ、排出ユニット112は導かれた球を所定の球排
出指令信号(排出制御装置103からの信号)に従って
遊技機11の前面に設けられた上皿21へと排出する。
【0017】排出ユニット112は例えば2条の排出通
路を有し、各通路に設けられた不図示のソレノイドを上
記球排出指令信号に従って駆動して賞球用の球排出と球
貸し用の球排出を行い、且つ、各通路から排出された排
出球を不図示のセンサで検出して排出制御装置103に
通知するとともに、さらに、賞球用の球排出数(賞球払
い出し数)を専用のセンサ112eで検出して遊技制御
装置101に通知する。
【0018】遊技盤18の各入賞口に入った球(入賞
球)ならびにアウト穴32に入った球(アウト球)は、
遊技盤18の裏面に設けられた不図示の入賞球集合棚に
集められ、同じく不図示の入賞球流下樋を介して球排出
口114からホールの島設備に戻されるようになってお
り、同様に、排出ユニット112の上流側に待機中の球
もホールの営業終了時等に不図示の球抜きソレノイドを
駆動することによって球排出口114から島設備に戻さ
れるようになっている。なお、排出ユニット112の上
流側に待機球が有るかどうかは、屈曲接続ユニット11
1の内部に設けられた半端センサ111aによって検出
されるようになっている。
【0019】117は基枠体である。この基枠体117
は合成樹脂製の一体成型品で形成されており、遊技機1
1の前面枠16の裏側に固定された金属フレーム119
に着脱可能に取り付けられている。そして、この基枠体
117に上記各構成品のうちのいくつかの構成品、すな
わち、排出制御装置103、発射ユニット104、発射
制御装置105、貯留タンク109、誘導路110、屈
曲接続ユニット111、排出ユニット112、誘導路1
13、入賞球集合棚(不図示)、入賞球流下樋(不図
示)および球排出口114などが着脱可能に取り付けら
れていると共に、球貸し機接続ユニット121やセンサ
ケーブル接続ユニット122およびホール用第1ケーブ
ル接続ユニット123なども着脱可能に取り付けられて
いる。
【0020】金属フレーム119には遊技盤収納部12
0が形成されており、この遊技盤収納部120には遊技
盤18が着脱可能に取り付けられている。そして、遊技
盤18の裏側には上記各構成品のうち基枠体117に取
り付けられた構成品以外のもの、すなわち、遊技制御装
置101、音出力制御装置102、装飾制御装置10
6、表示制御装置107および電源供給ユニット108
などが着脱可能に取り付けられているとともに、ホール
用第2ケーブル接続ユニット124や検査用ケーブル接
続ユニット125なども着脱可能に取り付けられてい
る。
【0021】<遊技制御装置101の内部ブロック構成
とその動作>図3は、遊技制御装置101の電気的構成
を示すブロック図である。遊技制御装置101は、パチ
ンコ遊技等に必要な役物制御を行うアミューズメントチ
ップ(遊技用演算処理装置200)と、高精度な発振周
波数を分周して所定のクロック信号CLKを発生する発
振器131と、各種センサ信号を入力する入力インター
フェース133と、各種駆動信号を出力する出力インタ
ーフェース134と、外部の情報管理装置(例えば、球
貸機12や後述の検査端末101hなど)との間のデー
タ接続を行う外部通信端子138とを含んで構成されて
いる。
【0022】入力インターフェース133は、遊技盤1
8に設けられた各入賞センサ、すなわち、特図始動スイ
ッチ139や入賞スイッチ140、継続スイッチ141
およびカウントスイッチ142からの信号を選択的に取
り込んで遊技用演算処理装置200の外部バスインター
フェース204(図4参照)に入力するものであり、そ
の選択動作は遊技用演算処理装置200からのチップセ
レクト信号CS0〜CS7(図4参照)に従って行われ
る。なお、入賞スイッチ140を表す矩形状図形の中に
記載した“1〜n”は、この入賞スイッチ140がn個
設けられていることを表している。但し、nは一般入賞
口の数である。
【0023】出力インターフェース134は、遊技用演
算処理装置200の外部バスインターフェース204
(図4参照)から取り出された信号を、例えば、外部情
報端子群143(図2のホール用第1ケーブル接続ユニ
ット123および第2ケーブル接続ユニット124なら
びに検査用ケーブル接続ユニット125に相当)を介し
てホールコンピュータなどに出力したり、また、表示制
御装置107や大入賞口ソレノイド144、排出制御装
置103、装飾制御装置106および音出力制御装置1
02などに選択的に出力したりするものであり、その選
択動作は入力インターフェース133と同様に遊技用演
算処理装置200からのチップセレクト信号CS0〜C
S7(図4参照)に従って行われる。
【0024】遊技制御装置101には、電源供給ユニッ
ト108からの各種電源電圧やパワーオンリセット信号
(PWR_RST)が入力しており、遊技用演算処理装
置200は、これらの電源供給を受けて動作すると共
に、そのPWR_RSTに応答して所定の初期化動作
(システムリセット動作)を実行する。なお、電源供給
ユニット108は、バックアップ電源を兼ねることが可
能なように構成されており、停電時に遊技用演算処理装
置200の内部データの保持を行う場合には遊技用演算
処理装置200にバッテリバックアップ電源を供給する
と共に、電源遮断を検出してその検出信号も遊技用演算
処理装置200に供給するようになっている。
【0025】<遊技用演算チップの内部ブロック構成と
その動作>図4は、遊技用演算処理装置200の内部構
成を示すブロック図である。遊技用演算処理装置200
は共通の半導体基板上に所要の電子回路を集積してワン
チップ化し、パッケージングして製造されたアミューズ
メントチップである。なお、単に「遊技用演算チップ」
または「遊技用チップ」と呼ばれることもある。
【0026】図示の遊技用演算処理装置200は、特に
限定しないが、遊技制御を行う遊技ブロック200A
と、情報管理を行う管理ブロック200Bとに区分され
ており、各ブロックごとに以下に説明する様々な構成要
素を実装する。
【0027】まず、遊技ブロック200Aは、CPUコ
ア201やプログラムROM202およびユーザーワー
クRAM203といった構成要素を含むとともに、外部
バスインターフェース204、クロックジェネレータ2
05、リセットコントローラ206、アドレスデコーダ
207、入出力制御回路208、乱数生成回路209、
ユーザー定期リセット発生回路210およびアトリビュ
ートレジスタ211などの構成要素を含み、さらに、こ
れらの構成要素間を接続するためのCPUバス212を
含む。
【0028】CPUコア201は、図示は略すが、各種
のレジスタ群、算術・論理演算ユニット(ALU:Arit
hmetic and Logic Unit)、命令レジスタ(IR:Inst
ruction Register)、デコーダ、プログラムカウンタ
(PC:Program Counter)、スタックポインタ(S
P:Stack Pointer)、これらを結ぶデータバス、アド
レスバスおよび各種の制御部などをコア内に含み、例え
ば、Z80アーキテクチャなどの汎用CPUコアが用い
られる。
【0029】プログラムROM202は、データの書き
込み回数が1回だけの不揮発性半導体メモリ(例えば、
ワンタイムPROM)であり、その記憶内容は遊技プロ
グラムおよびチェックコードなどである。なお、チェッ
クコードとは遊技プログラムを所定の符号化アルゴリズ
ムで符号化する際に生成されるデータのことである。
【0030】ユーザーワークRAM203は、CPUコ
ア201の主記憶に相当し、例えば、SRAM等の高速
半導体デバイスで構成され、遊技ブロック200Aにお
ける遊技プログラムに基づく処理を実行する際にワーク
エリア(作業領域)として用いられる。
【0031】外部バスインターフェース204は、図3
の入力インターフェース133や出力インターフェース
134との間で、複数ビット(例えば、16ビット)の
外部アドレス信号A0〜A15、複数ビット(例えば、
8ビット)の外部データ信号D0〜D7、メモリリクエ
スト信号MREQ、入出力リクエスト信号IORQ、メ
モリ書込み信号WR、メモリ読み出し信号RDおよびモ
ード信号MODEなどの信号インターフェース処理を行
うものである。
【0032】例えば、MODE信号をアクティブにした
状態で、外部アドレス信号A0〜A15を順次にインク
リメントしながら、外部データ信号D0〜D7を外から
加えると、プログラムROM202への書き込みモード
となって遊技機のメーカあるいは第三者機関による遊技
プログラムの書き込みが可能になる。但し、プログラム
ROM202への遊技プログラムの書き込みが終了する
と、後述のハードウェアパラメータROM214(図で
はHWパラメータROMと略記している)の所定領域に
書込終了コードが記録されるようになっており、ハード
ウェアパラメータROM214に書込終了コードが記録
されている場合には、プログラムROM202への遊技
プログラムの書き込みができないようになっている。
【0033】また、MREQ信号またはIOREQ信号
をアクティブにした状態でWR信号をアクティブにする
と、所定の外部I/Oに外部データ信号D0〜D7を書
き込むことができ、RD信号をアクティブにすると、所
定の外部I/Oから外部データ信号D0〜D7を取り込
むことができるようになっている。なお、所定の外部I
/Oとは、図3の入力インターフェース133の各ポー
トまたは出力インターフェース134の各ポートもしく
はサウンドジェネレータ135のうち、チップセレクト
信号CS0〜CS7の状態とWR信号またはRD信号の
状態に応じて選択される一つの要素のことである。
【0034】クロックジェネレータ205は外部(図3
の発振器131)からのクロック信号CLKを基に内部
クロック信号iCLKを発生してCPUコア201やユ
ーザー定期リセット発生回路210などの各ブロックに
供給する。
【0035】リセットコントローラ206はCPUコア
201のリセット端子に加えるCPUリセット信号CP
U_RSTを発生するものであり、このCPUリセット
信号CPU_RSTは、電源投入時に外部(図3のパワ
ーオンリセット発生器132)から入力するパワーオン
リセット信号PWR_RSTに同期し、さらに、電源投
入後にユーザー定期リセット発生回路210から周期的
に入力するユーザー定期リセット信号USR_RSTに
も同期する。
【0036】アドレスデコーダ207はCPUバス21
2のアドレスバスの情報をデコードし、そのデコード結
果に応じたI/Oリソース選択用の内部信号を発生す
る。
【0037】入出力制御回路208はアドレスデコーダ
207からのI/Oリソース選択用内部信号に基づいて
チップセレクト信号CS0〜CS7のアクティブ/イン
アクティブ状態をコントロールし、図3の入力インター
フェース133のポートの一つ、または、出力インター
フェース134のポートの一つ、もしくは、サウンドジ
ェネレータ135を選択する。
【0038】乱数生成回路209は、遊技の実行過程に
おいて遊技価値(例えば、大当り)を付加するか否か等
に係わる乱数(乱数は、大当たりの決定や停止時の図柄
の決定等に使用)を生成するもので、例えば、一様性乱
数を生成する数学的手法(例えば、合同法あるいはM系
列法等)を利用する。
【0039】ユーザー定期リセット発生回路210は、
CPUコア201に対するユーザー定期リセット信号U
SR_RSTを発生するもので、その発生間隔(ユーザ
ー定期リセット間隔)は、アトリビュートレジスタ21
1に設定された値で決められる。
【0040】アトリビュートレジスタ211は、ユーザ
ー定期リセット間隔などのハードウェアパラメータ設定
値を保持するもので、アトリビュートレジスタ211の
出力ポートは少なくともユーザー定期リセット発生回路
210に接続され、入力ポートは管理バス221を介し
て管理ブロック200Bに接続されている。アトリビュ
ートレジスタ211へのユーザー定期リセット間隔設定
値の書き込みは、管理バス221を介して管理ブロック
200Bから行われるようになっており、その設定タイ
ミングは、遊技用演算処理装置200のシステムリセッ
ト(パワーオンリセットと同義語)時である。
【0041】CPUバス212は、図示は略すがデータ
バス、アドレスバスおよびコントロールバスを含み、C
PUコア201と周辺回路、すなわち、プログラムRO
M202、ユーザーワークRAM203、外部バスイン
ターフェース204、クロックジェネレータ205、リ
セットコントローラ206、アドレスデコーダ207お
よび乱数生成回路209との間を接続するとともに、管
理ブロック200Bの一部の構成要素(ブートROM2
13、ハードウェアパラメータROM214およびバス
モニタ回路216)にも接続されている。
【0042】次に、遊技用演算処理装置200における
情報管理を行う管理ブロック200Bの構成を説明す
る。管理ブロック200Bは、ブートROM213、ハ
ードウェアパラメータROM214、管理用ワークRA
M215、バスモニタ回路216、セキュリティメモリ
217、IDプロパティRAM218、制御回路21
9、外部通信制御回路220および管理バス221を含
むとともに、遊技ブロック200Aから延びるCPUバ
ス212の一部を含んで構成されており、CPUバス2
12は、ブートROM213、ハードウェアパラメータ
ROM214およびバスモニタ回路216に接続されて
いる。
【0043】ブートROM213はブートプログラムや
管理ブロックの自己診断プログラムを格納しており、遊
技用演算処理装置200のシステムリセット時(正確に
は、システムリセット直後に実行される管理ブロック2
00Bの初期化処理の正常完了後に)、このブートプロ
グラムが立ち上がって、遊技プログラムの正当性判定処
理を行い、遊技プログラムの正当性が確認(言い換えれ
ば改竄された遊技プログラムでないことが確認)された
場合に遊技プログラムのスタートアドレス(CPUコア
201のアドレス空間内における所定アドレス;一般に
当該アドレス空間の先頭番地0000h;実際にはCP
Uコア201のプログラムカウンタの値を0に戻す)に
処理を渡すようになっている。
【0044】ハードウェアパラメータROM214は所
定の書込終了コードを格納するとともに、システムリセ
ット時に遊技ブロック200Aのアトリビュートレジス
タ211などにセットするためのハードウェアパラメー
タ設定情報を格納している。書込終了コードとは、先に
も述べたとおり、プログラムROM202に遊技プログ
ラムを書き込んだことを明示する情報である。また、ハ
ードウェアパラメータ設定情報とは、CPUコア201
の動作速度(いわゆるクロックスピード)、プログラム
ROM202やユーザーワークRAM203の使用アド
レス範囲(アドレス上下限値)、チップセレクト信号C
S0〜CS7の使用用途(入力用/出力用)およびユー
ザー定期リセット間隔の設定値などである。
【0045】これらのハードウェアパラメータは、遊技
用演算処理装置200のシステムリセット時にCPUバ
ス212、バスモニタ回路216を介して管理ブロック
200Bの制御回路219に読み込まれ、遊技制御に必
要なハードウェアパラメータ設定値として各部にセット
されるようになっており、例えば、ユーザー定期リセッ
ト間隔の設定値は、管理バス221を介して遊技ブロッ
ク200Aのアトリビュートレジスタ211にセットさ
れるようになっている。
【0046】管理用ワークRAM215は、バスモニタ
回路216を介して読み込まれた遊技ブロック200A
の情報(プログラムROM202の記憶内容やユーザー
ワークRAM203の記憶内容など)を一時的に保持す
るための記憶領域である。バスモニタ回路216は、C
PUバス212の状態監視を行い、CPUバス212が
CPUコア201によって使用されていないとき(例え
ば、遊技用演算処理装置200のシステムリセット期間
やユーザーワークRAM203のリフレッシュ期間)
に、必要に応じてCPUバス212を介して遊技ブロッ
ク200AのプログラムROM202やユーザーワーク
RAM203などをアクセスし、所要のデータ(遊技プ
ログラムやユーザーワークRAM203の内容など)を
管理ブロック200Bに取り込む。
【0047】セキュリティメモリ217は、遊技用演算
処理装置200の個体識別情報、すなわち、あらかじめ
チップメーカ(その遊技用演算処理装置200の製造
者)によって割り当てられたユニークな“チップID”
(少なくとも遊技用演算処理装置200の全製造個体の
中でユニークなチップIDであること)を書き換え不能
な状態で格納しており、さらに、このチップIDに加え
て、遊技種別コード、ランクコード、メーカコード、機
種コードおよび検査番号などの情報を書き換え不能に格
納している。なお、遊技種別コードとはパチンコ機や回
胴式遊技機等を区別するための情報であり、例えば、パ
チンコ機の場合は“P”、回胴式遊技機の場合は“G”
を表す情報である。また、ランクコードとは遊技機の機
種ランクコード(第1種、第2種、第3種または他種を
区別するためのコード)を表す情報であり、メーカコー
ドとは当該遊技機またはアミューズメントチップの製造
者を識別するためのメーカID(またはメーカ番号)を
表す情報であり、機種コードとはメーカが設定する当該
遊技機の製品コードを表す情報であり、検査番号(また
は検定コード)とは第三者機関による検査に合格した遊
技機に付与される番号を表す情報である。
【0048】IDプロパティRAM218は、セキュリ
ティメモリ217の記憶内容のうち少なくともチップI
Dをコピーして揮発的に記憶するとともに、ブート処理
の中で行われる遊技プログラムの正当性判定処理の結果
情報を記憶し、且つ、その記憶内容を電源オンの期間中
保持する。なお、上記情報記憶のタイミングは、遊技用
演算処理装置200のシステムリセット時であり、例え
ば、システムリセット直後に管理ブロック200Bで実
行される初期化処理の中で情報記憶が行われる。
【0049】制御回路219は所定のシーケンスを実行
して、管理ブロック200Bの動作を制御するもので、
例えば、システムリセット時に(正確にはシステムリセ
ット直後に管理ブロック200Bで実行される初期化処
理で)セキュリティメモリ217に保持されているチッ
プIDをIDプロパティRAM218にコピーして記憶
させたり、遊技中にバスモニタ回路216を介してCP
Uコア201のバス解放期間を検出し、同期間中に遊技
ブロック200AのプログラムROM202の内容(特
に遊技プログラム)やユーザーワークRAM203の内
容を読み出して管理用ワークRAM215に書き込んだ
りするほか、球貸機12やその他の検査装置(例えば、
後述の検査端末101h;図6(b)参照)からの情報
要求指令に応答して管理用ワークRAM201の記憶内
容やIDプロパティRAM218の記憶内容(特にチッ
プIDや遊技プログラムの正当性判定結果情報)を外部
に転送するために、外部通信制御回路220の不図示の
通信バッファに設定したりする。
【0050】外部通信制御回路220は外部通信端子1
38(図3参照)を介して行われる球貸機12やその他
の検査装置(例えば、後述の検査端末101h;図6
(b)参照)と遊技用演算処理装置200との間の通信
を制御するもので、例えば、後述の検査端末101hか
らの管理情報要求に応答して、不図示の通信バッファの
内容、すなわち、管理用ワークRAM215の記憶内容
やIDプロパティRAM218の記憶内容(特にチップ
IDや遊技プログラムの正当性判定結果情報)を読み出
し、その読み出した情報を要求元の検査端末101hに
送信するという制御を行ったりする。
【0051】<遊技用演算処理装置200の状態遷移>
図5は、遊技用演算処理装置200の動作状態遷移図で
ある。図において、230〜233は状態、234〜2
43は遷移線である。まず、電源投入によってシステム
リセットが発生(遷移線234)すると、管理ブロック
200Bで初期化処理を実行し(状態230)、その結
果がNG(遷移線235)であれば、所要の警報等を発
生して待機状態に移行し、OK(遷移線236、23
7)であれば、管理ブロック200Bをアイドル状態
(遷移線238:管理情報要求の待ち受け状態)にする
とともに、ブートROM213に格納されているブート
プログラムをCPUコア201で実行する(状態23
2)。
【0052】そして、ブート結果がNG(遷移線24
1)であれば、所要の警報等を発生して待機状態に移行
し、OK(遷移線242)であれば、ブートリセット
(遊技プログラムのスタートアドレス発生)を発生して
プログラムROM202に格納されている遊技プログラ
ムをCPUコア201で実行し(状態233)、以降、
ユーザー定期リセット信号USR_RSTが発生(遷移
線243)する度に遊技プログラムを繰り返す。
【0053】ここで、状態231に入力する遷移線23
9は、球貸機12や後述の検査端末101hからの管理
情報要求を表し、状態231から出力する遷移線240
は、要求元(球貸機12や後述の検査端末101h)へ
の管理情報応答を表す。例えば、後述の検査端末101
hからの管理情報要求であれば、遊技プログラムの正当
性判定結果情報とチップIDを管理情報応答として要求
元(検査端末101h)に返送する。
【0054】<遊技制御装置101の外観構成とそのチ
ップIDの読み出し>図6は、遊技制御装置101の外
観構成を示す図である。遊技制御装置101は、透明な
ケース101aで覆われた遊技制御基板101bの端子
形成部分101cをケース101aから引き出した状態
で組み立てられている。端子形成部分101cには、遊
技機12の各部に接続するための端子群が設けられてい
るほか、検査端子101dが設けられており、この検査
端子101dに、専用ケーブル101fを介して所定の
検査端末101gを接続することにより、検査端末10
1gのディスプレイ101hに遊技用演算処理装置20
0のチップIDを読み出して確認できるようになってい
る。
【0055】ケース101aのよく見える面には基板の
“管理ID”を印刷したラベル101eが貼付されてい
る。この管理IDは、遊技制御装置101の個体識別を
行うための情報(発明の要旨に記載の“識別情報”に相
当する。)であり、その情報の生成場所については特に
限定しない。たとえば、遊技制御装置101の組み立て
時にメーカ(基板製造業者またはラベル業者)によって
割り当てられた情報であってもよく、あるいは、第三者
機関によって割り当てられた情報であってもよい。要
は、遊技制御装置101の各々に対してユニークに割り
当てられた情報であればよい。管理IDは、その遊技制
御装置101に実装された遊技用演算処理装置200の
チップIDとの対応関係がとられており、且つ、その対
応関係情報が、後述の遊技機データ管理サービス(図7
参照)によって厳重に記録管理されている。
【0056】例えば、ある遊技制御装置101に貼付さ
れたラベル101eに“ABC12345”という管理
IDが印刷されていたとし、さらに、当該遊技制御装置
101に実装された遊技用演算処理装置200のチップ
IDを“XYZ00AFG”とすると、これらの対応関
係(“ABC1234”←→ “XYZ00AFG”)
は当該サービスによって記録管理されており、もし、ホ
ールで読み出されたチップIDと管理IDとの対応関係
が上記記録管理されているものと異なっていた場合に、
遊技用演算処理装置200または遊技制御基板101b
が不正交換、言い換えれば、正規品以外の遊技用演算処
理装置200または遊技制御基板101bに交換された
された可能性のあることを知ることができるようになっ
ている。ちなみに、ラベル101eをはがして、遊技制
御基板101bが不法投棄された場合、遊技制御基板1
01bに通電してチップIDを読み出すことにより、そ
のチップIDから何処に納入された遊技制御基板101
bであるかを調べることができ、不法投棄物の追跡調査
を行うことが可能になるというメリットもある。
【0057】<遊技機データ管理サービスの位置づけ>
図7は、ホール1、メーカ2、中古機業者3と、遊技機
データ管理サービス301との関係図であり、遊技機デ
ータ管理サービス301は、インターネットインフラを
利用して、ホール1、メーカ2、中古機業者3との間で
所要のデータ登録及び照会のサービスを提供する。たと
えば、メーカ2は、遊技機11の出荷時点で、当該遊技
機11に組み付けられた遊技制御装置101の管理ID
と、その遊技制御装置101に実装された遊技用演算処
理装置200のチップIDとの情報対を遊技機データ管
理サービス301に登録し、ホール1の従業員は、適宜
の遊技用演算処理装置200のチップIDを読み出し
て、その遊技用演算処理装置200を実装した遊技制御
装置101の管理IDと一緒に遊技機データ管理サービ
ス301に照会する。
【0058】遊技機データ管理サービス301は、照会
されたチップIDと管理IDの対応関係を調べ、登録済
みの対応関係であればOKを返し、そうでなければ不正
交換等の恐れがあることを示唆するNGを返す。また、
ホール1の従業員は、新台と入れ替えにメーカ2に中古
機の引き取りを依頼する場合、又は、中古機業者3に対
して、中古機の引き取りや廃棄処分を依頼する場合、そ
の都度、その移動情報(メーカへの引き取り、中古機移
動、廃棄処分等)を遊技機データ管理サービス301に
登録する。こうして、遊技機11の履歴情報(とりわけ
遊技制御装置101の履歴情報)が遊技機データ管理サ
ービス301に蓄積保管される。
【0059】したがって、ホール1、メーカ2、中古機
業者3は、任意の時点で、遊技機データ管理サービス3
01に遊技制御装置101の管理IDを照会することに
より、その管理IDを持つ遊技制御装置101の履歴情
報をいつでも好きなときに引き出して調べることがで
き、たとえば、現在、ホール1で営業に供されているの
か、又は、そうでなければ、どの中古機業者3の手に渡
っているのか、あるいは、すでに廃棄処分に付されてい
るのか、はたまた、メーカ2でリサイクル中であるの
か、もしくは、他のホールに移し替えられているのか、
といった遊技機11の移動に関する正確な情報を把握す
ることができる。
【0060】<遊技機データ管理サービスの概念>図8
は、本実施の形態における遊技機データ管理サービスの
ビジネスモデル構造を示す模式図である。ちなみに、ビ
ジネスモデル構造とは、対象となるビジネスの事業活動
または事業構想を模式化したもので、一般に「戦略モデ
ル」、「運用モデル」および「収益モデル」の三つのモ
デルを中心に構造化されたもののことをいうが、図示の
モデルは説明の便宜上これら三つのモデルを混在して示
している。
【0061】遊技機データ管理サービス事業者301
は、ホールその他の関連会社(例えば、中古販売業者)
等のユーザ群302に対して所要の遊技機データ管理サ
ービスを提供し、ユーザ群302を構成する各ユーザ3
02a〜302cは、その見返りにサービス利用料(会
員基本料金や会費等)を遊技機データ管理サービス事業
者301に支払い、遊技機データ管理サービス事業者3
01は、この対価支払いを収益基盤としてビジネス活動
を行う。なお、図では省略しているが、いわゆるバナー
広告(商品や会社名を図案化した画像オブジェクトのこ
と。一般にその商品または会社のホームページへのリン
クが張られる。)などを併用してもよい。広告収入も収
益基盤の一部とすることができる。
【0062】遊技機データ管理サービス事業者301の
ビジネスモデル構造は、上記のとおり、戦略モデル、運
用モデルおよび収益モデルの三つの要素に分けることが
できる。このうち収益モデルは先に説明したとおりであ
る。すなわち、魅力のある遊技機データ管理サービスを
提供して多くのユーザ302a〜302cを募り、各ユ
ーザ302a〜302cからのチャット利用料を収益基
盤とするものである。これに対して、戦略モデルは上記
遊技機データ管理サービスの“魅力”を直接左右する重
要な要素であり、また、運用モデルは、戦略モデルの継
続性や安定性および信頼性ならびにパフォーマンスなど
をバックグランドで支える重要な要素である。
【0063】<サービスに必要なシステム>本実施の形
態における遊技機データ管理サービスのポイントは、前
記のとおり、「インターネットインフラを活用して、中
古遊技機の履歴管理を行い、不正な廃棄などを防止し得
る遊技機履歴管理システムを提供する」仕組みを構築す
る点にある。かかる仕組みは、上記三要素のうちの「戦
略モデル」に該当する。以下の説明においては、この戦
略モデルについて、詳細に述べることとする。
【0064】図9は、遊技機データ管理サービスの全体
イメージを示す概念図である。便宜的に示す3台のクラ
イアントマシン303a〜303cは、いずれもブラウ
ザソフトの実行環境とインターネット304への接続環
境を備えている。ここに、それぞれの操作者を便宜的に
「ユーザA」、「ユーザB」および「ユーザC」という
ことにすると、これらのユーザA〜Cは遊技機データ管
理サービスの利用者(すなわち図8のユーザ302a〜
302c)である。インターネット304は、各ユーザ
A〜C(正確にはクライアントマシン303a〜303
c)からインターネットサービスプロバイダまでの公衆
電話回線網(ユーザ宅に設置されたモデムやターミナル
アダプタを含む)およびインターネットサービスプロバ
イダ内のDNS(Domain Name System)サーバやネット
ワークなどを包括的に模式化して示しており、このイン
ターネット304には、遊技機データ管理サービスを提
供するためのサーバマシン305が接続されている。
【0065】なお、サーバマシン305は、インターネ
ットプロバイダが用意したレンタルサーバまたは遊技機
データ管理サービスの提供者(事業者)が自前で用意し
た専用サーバのいずれであってもよい。専用サーバの場
合、インターネットプロバイダ内に設置されることもあ
るし、遊技機データ管理サービス事業者の事務所内に設
置されることもある。
【0066】図10は、クライアントマシン303a〜
303cとサーバマシン305のモデル構造をそれぞれ
示す図であり、(a)のモデル構造310は、クライア
ントマシン303a〜303cのもの、(b)のモデル
構造320は、サーバマシン305のものである。な
お、図示のモデル構造310、320は、いずれもOS
I(Open System Interconnection:開放型システム間
相互接続)参照モデルを模したものである。以下、説明
の便宜上、(a)のモデル構造310を「クライアント
マシン310」といい、(b)のモデル構造320を
「サーバマシン320」ということにする。
【0067】図において、クライアントマシン310お
よびサーバマシン320は、いずれも最下位層を物理層
311、321とし、その上にオペレーティングシステ
ム312、322や所要のアプリケーションプログラム
313、323〜325を階層的に実装した多層構造を
有している。
【0068】ここに、物理層311、321はイーサネ
ットカードや通信ポート等の物理的リソースである。ア
プリケーションプログラム313、323〜325は、
オペレーティングシステム312、322のAPI(Ap
plication Programmable Interface)を介してこれらの
リソースを間接的に利用する。オペレーティングシステ
ム312、322は、インターネットプロトコル(TC
P/IP)を標準でサポートするか、または、実装可能
なものであり、望ましくは、NOS(NetworkOperating
System)を標準実装した、例えば、Microsoft Windows
CE/95/98/NT/2000(マイクロソフト社の登録商
標)やLinuxなどの汎用オペレーティングシステム
である。但し、サーバマシン320のオペレーティング
システム322については、「運用モデル」の堅牢さを
確保するために、安定性や信頼性に優れたサーバ専用の
もの(例えば、Microsoft Windows NT Server/2000 Se
rver)を使用すべきである。
【0069】クライアントマシン310に実装されたア
プリケーションプログラム313はブラウザソフトであ
る。以下、アプリケーションプログラム313のことを
ブラウザソフト313ということにする。ブラウザソフ
ト313は遊技機データ管理サービスで提供されるWe
bコンテンツ(HTML文法で記述された各種サービス
画面)を閲覧するのために欠くことのできないものであ
る。
【0070】一方、サーバマシン320に実装されたア
プリケーションプログラム323〜325は、それぞれ
WWW(World Wide Web)サーバサービスプログラム、
CGI(Common Gateway Interface)処理プログラム、
データベースサービスプログラムである。以下、アプリ
ケーションプログラム323〜325のことを、それぞ
れ、WWWサーバサービスプログラム323、CGI処
理プログラム324及びデータベースサービスプログラ
ム325ということにする。CGI処理プログラム32
4は、発明の要旨に記載の第1表示制御手段、第2表示
制御手段及び送信手段に相当し、データベースサービス
プログラム325は、同要旨に記載の保持手段に相当す
る。
【0071】WWWサーバサービスプログラム323
は、Webコンテンツの公開サービスを実行するもの
で、例えば、マイクロソフト社のIIS(Internet Inf
ormationServer)などを使用することができる。また、
CGI処理プログラム324は、サーバサイドスクリプ
ト言語を用いて設計された、本実施の形態の主要なポイ
ントを実現するためのプログラムの集まりであり、サー
バサイドスクリプト言語としては、Perl(Practica
l extension reporting Language)やASP(Active S
erver Pages)などを使用することができる。
【0072】なお、サーバマシン320のオペレーティ
ングシステム322に、例えば、Microsoft Windows NT
/2000を使用した場合は、上記のPerlやASPの実
行環境が標準で実装されているため問題ないが、もし、
非実装のオペレーティングシステムを使用する場合は、
上記のサーバサイドスクリプト言語に対応したPerl
やASPなどの実行環境を別途にインストールする必要
があることはいうまでもない。
【0073】データベースサービスプログラム325
は、上記のCGI処理プログラム324に対してデータ
ベースサービスを提供するもので、例えば、SQL Server
などのSQL(Structured Query Language)対応リレ
ーショナルデータベースシステムを使用することが望ま
しい。
【0074】これらのプログラム323〜325は、ク
ライアントマシン310のブラウザソフト313と共
に、いわゆる“三階層クライアント/サーバモデル”
(以下「3CSモデル」という。)を構築する。すなわ
ち、ブラウザソフト313をユーザインターフェース
層、WWWサーバサービスプログラム323とCGI処
理プログラム324を処理層、データベースサービスプ
ログラム325をデータベース層とする3CSモデルを
構築する。これら三つの層のうち前記「戦略モデル」と
密接な関係にあるものはCGI処理プログラム324で
ある。「インターネットインフラを活用して、中古遊技
機の履歴管理を行い、不正な廃棄などを防止し得る遊技
機履歴管理システムを提供する」のに必要な処理ルール
(ビジネスルールともいう。)を実装しているからであ
る。
【0075】なお、以上の説明では、クライアントマシ
ン310とサーバマシン320について、敢えて一般的
な呼び方(例えば、パーソナルコンピュータ)をしてい
ないが、これは、呼び方から推測される固定的な解釈を
避けるためである。例えば、サーバマシン320にあっ
ては、遊技機データ管理サービスの規模に応じて大は並
列処理型の高性能サーバコンピュータから、小はパーソ
ナルコンピュータ等の比較的低性能なコンピュータまで
幅広く、また、クライアントマシン310にあっては、
パーソナルコンピュータのみならず、携帯情報端末やイ
ンターネット対応の携帯電話(またはPHS:Personal
Handy Phone System)まで多種多様な形態をとり得る
からである。
【0076】<3階層クライアント/サーバモデルの構
成>次に、本実施の形態における3CSモデルについ
て、具体的に説明する。図11は、その概略的なモデル
構造図である。前述のとおり、クライアントマシン31
0のブラウザソフト313はユーザインターフェース層
F1を構成し、サーバマシン320のWWWサーバサー
ビスプログラム323とCGI処理プログラム324は
処理層F2を構成する。また、データベースサービスプ
ログラム325はデータベース層F3を構成し、これら
の三つの層(F1〜F3)によって、3CSモデルが構
築される。
【0077】なお、COM/DCOM(Component Obje
ct Model/Distributed ComponentObject Model)など
の分散化テクノロジーを利用する場合、処理層F2とデ
ータベース層F3とを異なるプラットフォーム上で動作
させることも可能であり、または、処理層F2やデータ
ベース層F3の一部若しくはそのすべてを同様に分散化
することも可能であるが、ここでは、説明の簡単化のた
めに、同一のプラットフォーム(すなわち、サーバマシ
ン320)上で動作させるものとする。
【0078】図において、CGI処理プログラム324
は、概念的に、コマンドインターフェース324a、ロ
グイン認証部324b、入力データ検査部324c、応
答データ生成部324dおよびデータベースコネクショ
ン324fに分割することができる。ログイン認証部3
24b、入力データ検査部324cおよび応答データ生
成部324dは、遊技機データ管理サービス特有の処理
機能を実現するための部分であり、特に、本実施の形態
におけるポイント、すなわち、「インターネットインフ
ラを活用して、中古遊技機の履歴管理を行い、不正な廃
棄などを防止し得る遊技機履歴管理システムを提供す
る」仕組みを実装した部分である。
【0079】なお、コマンドインターフェース324a
は、WWWサーバサービスプログラム323と上記特有
の処理機能部分(ログイン認証部324b、入力データ
検査部324cおよび応答データ生成部324d)との
間のコマンド中継やデータ中継を行う部分であり、Pe
rlやASPなどのサーバサイドスクリプト実行環境に
よって提供される部分である。さらに、データベースコ
ネクション324fもPerlやASPなどのサーバサ
イドスクリプト実行環境によって提供される機能部分で
あり、データベースサービスプログラム325と上記特
有の処理機能部分との間のコマンド中継やデータ中継を
行う部分であるが、データベースコネクション324f
については、例えば、データベースサービスプログラム
325に対応したODBC(Open Data-Base Connectiv
ity)であってもよい。
【0080】データベースサービスプログラム325
は、会員データベーステーブル(図では“データベース
テーブル”を「DB」と省略している。)325a、基
板管理データベーステーブル325b、ホールデータベ
ーステーブル325cおよび状況データベーステーブル
325dを含む。会員データベーステーブル325aに
は、所定の会員登録申し込み手続きに従って正式に受理
されたすべての会員(図7のホール1、メーカ2、中古
機業者3など)の申告情報が格納されており、基板管理
データベーステーブル325bには、管理の対象となる
すべての基板ID(前述の“管理ID”に相当するも
の)とその基板に実装された遊技用演算チップのチップ
IDとの対応関係の情報が格納される。さらに、ホール
データベーステーブル325cには、ホールに関する情
報(望ましくは既に営業中または今後営業予定の全国の
ホール情報)が格納されており、状況データベーステー
ブル325dには基板IDごとの履歴情報が格納され
る。
【0081】図12は、会員データベーステーブル32
5a、基板管理データベーステーブル325b、ホール
データベーステーブル325cおよび状況データベース
テーブル325dのテーブル構造概念図である。図にお
いて、会員データベーステーブル325aは、会員ID
を格納する会員IDフィールド325a_1、会員のパ
スワードを格納するパスワードフィールド325a_
2、会員区分(例えば、ホール、メーカ、中古機業者又
は廃棄業者などの区分)を格納する会員区分フィールド
325a_3、会員の名称を格納する氏名フィールド3
25a_4、会員の連絡先住所を格納する住所フィール
ド325a_5、会員の連絡先電話番号を格納する電話
番号フィールド325a_6および会員の電子メールア
ドレスを格納するE−mailフィールド325a_7
などを有している。
【0082】また、基板管理データベーステーブル32
5bは、遊技機に実装された遊技用演算チップのチップ
IDを格納するチップIDフィールド325b_1、そ
の遊技用演算チップを収めた基板の基板IDを格納する
基板IDフィールド325b_2、リレーションホール
IDフィールド325b_3およびリレーション状況I
Dフィールド325b_4などを有しており、さらに、
ホールデータベーステーブル325cは、ホールの固有
IDを格納するホールIDフィールド325c_1、ホ
ール名を格納するホール名フィールド325c_2およ
びホールの所在地を格納する所在地フィールド325c
_3などを有している。
【0083】また、状況データベーステーブル325d
は、状況IDフィールド325d_1および状況区分フ
ィールド325d_2などを有している。ここで、状況
区分フィールド325d_2には、遊技機11の履歴に
関する区分情報が格納される。この区分情報は、図7の
ホール1、メーカ2、中古機業者3などの間で行われる
遊技機11の移動履歴情報であり、たとえば、ホール1
からメーカ2への遊技機11の引き取り、メーカ2にお
けるリサイクル、中古機業者3を介した引き取り依頼も
しくは廃棄依頼、直接的な廃棄処分、他ホールへの移動
などの多種多様なものがある。区分情報は予想されるす
べてのものを含むが、図では便宜的に、そのうちの一部
(引き取り_直接、引き取り_依頼、リサイクル、廃棄
_依頼、他ホールへの移動)を代表して示している。
【0084】ここに、データベースサービスプログラム
325は、リレーショナル構造のデータベースプログラ
ムであり、上記四つのデータベースのうち、少なくと
も、基板管理データベーステーブル325bとホールデ
ータベーステーブル325cの間、及び、基板管理デー
タベーステーブル325bと状況データベーステーブル
325dの間には、次のリレーションシッププロパティ
が設定されている。すなわち、ホールデータベーステー
ブル325cのホールIDフィールド325c_1を
“1”側とし、基板管理データベーステーブル325b
のリレーションホールIDフィールド325b_3を
“多”側とする「1対多」のリレーションシッププロパ
ティが設定されており、また、状況データベーステーブ
ル325dの状況IDフィールド325d_1を“多”
側とし、基板管理データベーステーブル325bのリレ
ーション状況IDフィールド325b_4を“1”側と
する「多対1」のリレーションシッププロパティが設定
されている。
【0085】これらのリレーションシッププロパティに
より、上記三つのデータベーステーブル(基板管理デー
タベーステーブル325b、ホールデータベーステーブ
ル325c及び状況データベーステーブル325d)の
正規化を行い、重複した値の保持を回避すると共に、さ
らに、一般にリレーションシップが設定されたデータベ
ーステーブルでは、SQLコマンドなどデータベースア
クセス言語を用いて任意のフィールドデータを抽出し、
その抽出データで一つの論理レコードセットを生成する
ことができるので、例えば、基板管理データベーステー
ブル325bの任意フィールドとホールデータベーステ
ーブル325cの任意フィールドとを結合した論理レコ
ードを自由に生成したり、基板管理データベーステーブ
ル325bの任意フィールドと状況データベーステーブ
ル325dの任意フィールドとを結合した論理レコード
を自由に生成したりできるようになっている。
【0086】<遊技機データ管理サービスの処理フロー
>次に、以上のシステム構成を用いた、本実施の形態に
おける遊技機データ管理サービスの処理フローを説明す
る。
【0087】図13は、サーバマシン320で実行され
る遊技機データ管理サービスプログラムの概略的なフロ
ーチャートである。今、サーバマシン320の公開UR
L(Uniform Resource Locator)を便宜的に“www.
service.xx.jp”とすると、インターネッ
トに接続されたクライアントマシン310のブラウザソ
フト313のアドレスボックスに、使用プロトコル(一
般にHTTP:HyperText Transfer Protocol)を明示
して、このURLを入力(“http://www.s
ervice.xx.jp/”)することにより、サー
バマシン320の公開フォルダ323aに格納されたメ
インホームページ(例えば、index.htmという名前をも
つディフォルトHTMLドキュメント)をダウンロード
し、ブラウザソフト313に表示させることができる。
【0088】本実施の形態におけるディフォルトHTM
Lドキュメントは、特に限定しないが、遊技機データ管
理サービスのログイン受付画面(以下「ログイン画面」
という。)用のドキュメントである。今、あるユーザ
(便宜的に「ユーザA」とする。)がブラウザソフト3
13のアドレスボックスにURL(“http://w
ww.service.xx.jp/”)を入力したと
すると、ユーザAのブラウザソフト313には、所定の
ログイン画面が表示される(ステップS11)。
【0089】図14(a)は、ログイン画面330のレ
イアウト例である。ログイン画面330は、画面説明用
のタイトル文字列(例えば、“遊技機データ管理サービ
スログイン画面”)の表示エリア331を有すると共
に、操作案内文字列(例えば、“会員IDを入力してく
ださい”)の表示エリア332、会員IDテキストボッ
クスコントロール333、パスワードテキストボックス
コントロール334、送信コマンドボタンコントロール
335およびキャンセルコマンドボタンコントロール3
36などを有している。ユーザAは会員IDテキストボ
ックスコントロール333とパスワードテキストボック
スコントロール334に自分の会員IDとパスワードを
入力し、送信コマンドボタンコントロール335をクリ
ックして遊技機データ管理サービスにログインする(ス
テップS12)。
【0090】ログイン画面330の“METHOD”オ
プションには「GET」または「POST」が指定され
ており、ログイン画面330の“ACTION”オプシ
ョンにはそのGET先またはPOST先のアドレス情報
(この場合、CGI処理プログラム324のログイン認
証部324bを示すアドレス情報)が指定されている。
また、送信コマンドボタンコントロール335の“TY
PE”オプションには「SUBMIT」が指定されてお
り、キャンセルコマンドボタンコントロール336の
“TYPE”オプションには「RESET」が指定され
ている。
【0091】したがって、ログイン画面330の送信コ
マンドボタンコントロール335をクリックすると、会
員IDテキストボックスコントロール333およびパス
ワードテキストボックスコントロール334の入力情報
(会員IDとパスワード)がGETメソッドまたはPO
STメソッドによってサーバマシン320のCGI処理
プログラム324へ送信される。
【0092】なお、会員IDテキストボックスコントロ
ール333またはパスワードテキストボックスコントロ
ール334の入力情報を修正する場合、キャンセルコマ
ンドボタンコントロール45をクリックして修正を行う
ことができる。会員IDテキストボックスコントロール
333またはパスワードテキストボックスコントロール
334の入力情報がディフォルト値にリセットされる。
【0093】CGI処理プログラム324は、GETメ
ソッドまたはPOSTメソッドによってブラウザソフト
313から送信された会員IDおよびパスワードを受け
取ると、ログイン認証部324bのプロセスを起動し、
正規登録会員であるか否かの認証処理を実行する(ステ
ップS13)。
【0094】この認証処理は、ブラウザソフト313か
ら受け取った会員IDをキー情報にして、会員データベ
ーステーブル325aから同一会員IDのレコードを抽
出し、その抽出レコードのパスワードフィールド325
a_2の値とユーザAから受け取ったパスワードとを比
較して、両者が一致した場合に“OK”を返すというも
のである。
【0095】今、認証処理で“OK”が返されなかった
場合、入力された会員IDが未登録であるか、または、
会員IDやパスワードに入力ミスがあるので、ログイン
のやり直しを促すための確認画面をブラウザソフト31
3に送信する(ステップS14)。
【0096】図14(b)は、確認画面340のレイア
ウト例である。確認画面340は、認証失敗を示す文字
列(例えば、“会員IDまたはパスワードが不正で
す”)の表示エリア341を有しており、ユーザAはこ
の文字列を確認し、必要であれば、ブラウザソフト31
3の戻るボタンをクリックしてログイン画面(図14
(a)参照)を再表示し、ログインをやり直す。
【0097】一方、認証結果が“OK”であれば、CG
I処理プログラム324は、所定のデータ登録/照会画
面をブラウザソフト313に送信し、ユーザAによって
録又は照会のどちらが選択されたかを判定する(ステッ
プS15)。すなわち、CGI処理プログラム324
は、図15に示すような、登録コマンドボタンコントロ
ール343と照会コマンドボタンコントロール344と
を有するデータ登録/照会画面342をブラウザソフト
313に送信し、ユーザAは履歴の登録を行う場合は登
録コマンドボタンコントロール343をクリックし、履
歴の照会を行う場合は照会コマンドボタンコントロール
344をクリックする。CGI処理プログラム324
は、そのクリック操作を判定して、ステップS16以降
の登録処理又はステップS30の照会処理を実行する。
【0098】<登録処理>登録コマンドボタンコントロ
ール343がクリックされた場合、CGI処理プログラ
ム324は、所定のデータ入力画面をブラウザソフト3
13に送信する(ステップS16)。
【0099】図16(a)は、データ入力画面350
(発明の要旨に記載の登録画面に相当)のレイアウト例
である。データ入力画面350は、入力操作用の説明文
字列(例えば、“必要なデータをすべて入力し、送信ボ
タンを押して下さい。”)の表示エリア351を有する
と共に、基板IDテキストボックスコントロール35
2、状況テキストボックスコントロール353、移動先
ホールIDテキストボックスコントロール354、送信
コマンドボタンコントロール355およびキャンセルコ
マンドボタンコントロール356などを有している。ユ
ーザAは、履歴情報を登録すべき遊技制御装置101の
基板IDを、基板Dテキストボックスコントロール35
2に入力し、その履歴情報を状況テキストボックスコン
トロール353に入力するとともに、履歴情報が「他の
ホールへの移動」である場合はそのホールIDを移動先
ホールIDテキストボックスコントロール354に入力
し、送信コマンドボタンコントロール355をクリック
する(ステップS17)。
【0100】データ入力画面350の“METHOD”
オプションには「GET」または「POST」が指定さ
れており、データ入力画面350の“ACTION”オ
プションにはそのGET先またはPOST先のアドレス
情報(この場合、CGI処理プログラム324のデータ
入力検査部324cを示すアドレス情報)が指定されて
いる。また、送信コマンドボタンコントロール355の
“TYPE”オプションには「SUBMIT」が指定さ
れており、キャンセルコマンドボタンコントロール35
6の“TYPE”オプションには「RESET」が指定
されている。
【0101】したがって、データ入力画面350の送信
コマンドボタンコントロール355をクリックすると、
基板IDテキストボックスコントロール352、状況テ
キストコントロールボックス353および移動先ホール
IDテキストボックスコントロール354の入力情報が
GETメソッドまたはPOSTメソッドによってサーバ
マシン320のCGI処理プログラム324へ送信され
る。
【0102】CGI処理プログラム324は、GETメ
ソッドまたはPOSTメソッドによってブラウザソフト
313から送信された入力データ(基板ID、状況、移
動先ホールID)を受け取ると、その入力データを用い
てデータ確認画面を動的に生成し、ブラウザソフト31
3に送信して、そのデータ確認画面をブラウザソフト3
13に表示させる(ステップS18)。
【0103】図16(b)は、データ確認画面360の
レイアウト例である。データ確認画面360は、データ
の確認を促す文字列(例えば、“以下のデータでよろし
いですか?”)の表示エリア361を有すると共に、基
板IDの表示エリア362a、状況の表示エリア363
aおよび移動先ホールIDの表示エリア364aを有
し、さらに、“はい”コマンドボタンコントロール36
5ならびに“いいえ”コマンドボタンコントロール36
6などを有している。ユーザAは、表示エリア362a
〜364aの文字列を確認して間違いがなければ、“は
い”コマンドボタンコントロール365をクリックし、
ミスを見つけた場合は“いいえ”コマンドボタンコント
ロール366をクリックする(ステップS19)。
【0104】“はい”コマンドボタンコントロール36
5の“A(アンカー)”タグには、CGI処理プログラ
ム324の入力データ検査部324cのアドレス情報が
指定されている。CGI処理プログラム324は、“は
い”コマンドボタンコントロール365のクリックに応
答して、入力データ検査部324cのプロセスを起動
し、所要のデータ照合処理を実行する(ステップS2
0)。
【0105】図17は、データ照合処理のサブルーチン
フローである。データ照合処理を開始すると、まず、移
動先ホールIDが入力されているか否かを判定し(ステ
ップS20a)、移動先ホールIDが入力されている場
合はホールデータベーステーブル325cから当該ホー
ルIDのレコードを検索し(ステップS20b)、該当
レコードが見つかったか否かを判定する(ステップS2
0c)。検索キーワードは、上述のステップS17でブ
ラウザソフト313から送信された移動先ホールIDで
ある。この検索によって該当レコードが見つからなかっ
た場合、ブラウザソフト313から送信された移動先ホ
ールIDにミスがある、あるいは、ホールデータベース
テーブル325cに未登録のホールIDであるので、以
降の処理をキャンセルするために、所要のデータエラー
画面をブラウザソフト313に送信し(ステップS20
d)、照合フラグをOFF(ステップS20e)にして
フローを抜ける。
【0106】図18(a)は、データエラー画面370
のレイアウト例である。データエラー画面370は、デ
ータエラーを示す文字列(例えば、“データエラー”)
の表示エリア371を有すると共に、エラー内容を示す
文字列(例えば、“移動先ホールIDにエラーがありま
す。”)の表示エリア372、操作案内を示す文字列
(例えば、“データ入力をやり直しますか?”)の表示
エリア373、“はい”コマンドボタンコントロール3
74および“いいえ”コマンドボタンコントロール37
5などを有している。ユーザAは、データ入力をやり直
す場合は“はい”コマンドボタンコントロール374を
クリックし、作業を中止する場合は“いいえ”コマンド
ボタンコントロール375をクリックする。
【0107】一方、ステップS20cで該当レコードが
見つかった場合は、ブラウザソフト313から送信され
た基板IDをキーワードにして基板管理データベーステ
ーブル325bを検索し、該当レコードのチップIDフ
ィールド325b_1の値(チップID)をルックアッ
プ(ステップS20f)すると共に、該当レコードが見
つかったか否かを判定する(ステップS20g)。この
検索によって該当レコードが見つからなかった場合、ブ
ラウザソフト313から送信された基板IDにミスがあ
る、あるいは、基板管理データベーステーブル325b
に登録されていない基板IDであるので、以降の処理を
キャンセルするために、所要のデータエラー画面をブラ
ウザソフト313に送信し(ステップS20h)、照合
フラグをOFF(ステップS20e)にしてフローを抜
ける。
【0108】図18(b)は、データエラー画面380
のレイアウト例である。データエラー画面380は、デ
ータエラーを示す文字列(例えば、“データエラー”)
の表示エリア381を有すると共に、エラー内容を示す
文字列(例えば、“該当する基板IDが登録されていま
せん。”)の表示エリア382、操作案内を示す文字列
(例えば、“データ入力をやり直しますか?”)の表示
エリア383、“はい”コマンドボタンコントロール3
84および“いいえ”コマンドボタンコントロール38
5などを有している。ユーザAは、データ入力をやり直
す場合は“はい”コマンドボタンコントロール384を
クリックし、作業を中止する場合は“いいえ”コマンド
ボタンコントロール385をクリックする。
【0109】一方、ステップS20gで該当レコードが
見つかった場合は、照合フラグをON(ステップS20
i)にしてフローを抜け、図13の遊技機データ管理サ
ービスプログラムのステップS21以降を実行する。
【0110】図13において、まず、照合フラグを検査
し(ステップS21)、ONでなければそのままフロー
を終了し、ONであればチップIDの取り出し処理(ス
テップS22)を実行した後、以上の処理を繰り返すか
否かを判定し(ステップS23)、処理を繰り返す場合
はステップS16に戻り、繰り返さない場合はフローを
終了する
【0111】図19(a)は、チップIDの取り出し処
理(ステップS22)のサブルーチンフローである。こ
のフローでは、まず、ブラウザソフト313から送信さ
れた基板IDをキーワードにして基板管理データベース
テーブル325bからチップIDフィールド325b_
1の値(チップID)をルックアップし(ステップS2
2a)、そのチップIDを用いてデータ応答画面を動的
に生成(ステップS22b)した後、生成したデータ応
答画面をブラウザソフト313に送信(ステップS22
c)するという処理を実行する。
【0112】図19(b)は、データ応答画面400の
レイアウト例である。データ応答画面400は、説明用
の文字列(例えば、“チップIDは以下のとおりで
す。”)の表示エリア401、基板管理データベーステ
ーブル325bからルックアップしたチップID(例え
ば、“XYZ00AFG”)の表示エリア402、基板
IDの表示エリア403および“データ入力に戻る”コ
マンドボタンコントロール404などを有している。ユ
ーザAは、ブラウザソフト313に表示されたデータ応
答画面400をハードコピーするなどして、そのチップ
ID情報を手元に残すと共に、他の基板IDについても
チップIDを要求する場合は、“データ入力に戻る”コ
マンドボタンコントロール404をクリックして、デー
タ入力画面表示のステップ(ステップS16)以降を繰
り返す。
【0113】したがって、以上の「登録処理」によれ
ば、ホール1、メーカ2、中古機業者3などの各会員の
クライアントマシン310からサーバマシン320にア
クセスし、任意の遊技機11の基板ID(遊技制御装置
101の基板ID)と一緒に、その移動や廃棄等の履歴
情報を自由に登録することができ、当該登録情報を遊技
機データ管理サービス301のデータベース層に蓄積保
管することができる。したがって、上記例示の他ホール
への移動履歴はもちろんのこと、メーカ2への引き取
り、中古機業者3への引き取り依頼、廃棄依頼、あるい
はメーカ2におけるリサイクルなどの様々な態様の履歴
管理を一元的に行うことができる。
【0114】たとえば、図20は、他ホールへの移動履
歴以外の履歴登録を行った際のデータ確認画面360
(図16(b)参照)を示す図であり、(a)の基板I
Dの表示エリア362bには“ABC12345”が表
示され、状況の表示エリア363bには、メーカ2への
引き取りを示す“引き取り_直接”が表示されている。
【0115】また、(b)の基板IDの表示エリア36
2cには“ABC12345”が表示され、状況の表示
エリア363cには、中古機業者3への引き取り依頼を
示す“引き取り_依頼”が表示されている。
【0116】また、(c)の基板IDの表示エリア36
2dには“ABC12345”が表示され、状況の表示
エリア363dには、中古機業者3への廃棄依頼を示す
“廃棄_依頼”が表示されている。
【0117】また、(d)の基板IDの表示エリア36
2eには“ABC12345”が表示され、状況の表示
エリア363eには、メーカ2によるリサイクルを示す
“リサイクル”が表示されている。
【0118】また、(e)の基板IDの表示エリア36
2fには“ABC12345”が表示され、状況の表示
エリア363fには、ホール1による直接的な廃棄を示
す“廃棄”が表示されている。
【0119】なお、これらの状況文字列は便宜的なもの
であり、一例にすぎない。実際の履歴管理に必要な様々
な情報をもれなく、且つ、適切に表した文字列であれば
よい。
【0120】<照会処理>一方、図15のデータ登録/
照会画面342の照会コマンドボタンコントロール34
4がクリックされた場合、CGI処理プログラム324
は、ステップS30の照会処理を実行する。
【0121】図21は、照会処理のフローチャートであ
る。このフローチャートでは、まず、照会対象の基板I
Dを入力するための基板ID入力画面をユーザAのブラ
ウザソフト313に表示する(ステップS30a)。
【0122】図22(a)は、基板ID入力画面500
(発明の要旨に記載の照会画面に相当)のレイアウト例
である。基板ID入力画面500は、入力操作用の説明
文字列(例えば、“基板IDを入力してください。”)
の表示エリア501を有すると共に、基板IDテキスト
ボックスコントロール502、送信コマンドボタンコン
トロール503およびキャンセルコマンドボタンコント
ロール504などを有している。ユーザAは、照会した
い遊技制御装置101の基板IDを、基板Dテキストボ
ックスコントロール502に入力し、送信コマンドボタ
ンコントロール503をクリックする(ステップS30
b)。
【0123】基板ID入力画面500の“METHO
D”オプションには「GET」または「POST」が指
定されており、基板ID入力画面500の“ACTIO
N”オプションにはそのGET先またはPOST先のア
ドレス情報(この場合、CGI処理プログラム324の
データ入力検査部324cを示すアドレス情報)が指定
されている。また、送信コマンドボタンコントロール5
03の“TYPE”オプションには「SUBMIT」が
指定されており、キャンセルコマンドボタンコントロー
ル504の“TYPE”オプションには「RESET」
が指定されている。
【0124】したがって、基板ID入力画面500の送
信コマンドボタンコントロール503をクリックする
と、基板IDテキストボックスコントロール502の入
力情報がGETメソッドまたはPOSTメソッドによっ
てサーバマシン320のCGI処理プログラム324へ
送信される。
【0125】CGI処理プログラム324は、GETメ
ソッドまたはPOSTメソッドによってブラウザソフト
313から送信された入力データ(基板ID)を受け取
ると、その入力データを用いて照会データ確認画面を動
的に生成し、ブラウザソフト313に送信して、その照
会データ確認画面をブラウザソフト313に表示させる
(ステップS30d及びステップS30e)一方、基板
IDが入力されていない場合は、照会処理を終了する
(ステップS30c)。
【0126】図22(b)は、照会データ確認画面51
0のレイアウト例である。照会データ確認画面510
は、データの確認を促す文字列(例えば、“照会データ
表示”)の表示エリア511を有すると共に、基板ID
の表示エリア512、チップIDの表示エリア513お
よび状況の表示エリア514を有し、さらに、“照会に
戻る”コマンドボタンコントロール515などを有して
いる。ユーザAは、表示エリア512〜514の文字列
を確認することにより、紹介対象の遊技制御装置101
の最新の履歴情報を知ることができる。
【0127】したがって、以上の「照会処理」によれ
ば、ホール1、メーカ2、中古機業者3などの各会員の
クライアントマシン310からサーバマシン320にア
クセスし、任意の遊技機11の基板IDをキーワードに
して、その基板IDに対応した遊技制御装置101の最
新の履歴情報を知ることができる。このため、たとえ
ば、任意の遊技制御装置101が、他のホールで使用さ
れているのか、又は、廃棄処分にまわされているのかな
どの現況を正確に把握できるという特有の効果を奏する
ことができ、遊技機メーカ、ホール及び中間業者(中古
機業者や廃棄業者)から見た場合、以下のメリットを得
ることができる。
【0128】<遊技機メーカのメリット>遊技制御装置
101の履歴管理を正確に行うことができるため、不法
投棄の余地をなくして、社会的信用失墜の恐れを解消す
ることができる。したがって、不本意な回収作業を行う
必要がなくなり、手間やコストの軽減を図ることができ
る。また、正当な廃棄処分により、リサイクル品の回収
を行うことができ、所要のリサイクル率達成を図って社
会的責任を果たすことができる。
【0129】<ホールのメリット>特に、中古機業者や
廃棄業者などに手数料を支払って廃棄やメーカへの引き
取りを依頼した場合、その追跡調査をクライアントマシ
ン310から行うことができるため、中古機業者や廃棄
業者などの不心得な行動を監視して不法投棄などの行為
を抑制できる効果が得られる。
【0130】<中古機業者や廃棄業者のメリット>責任
を持って正しい廃棄処分やメーカへの引き渡しを行って
いることを広くアピールすることができ、優良業者とし
ての地位を確立することができる。以上の点に加え、本
実施の形態では、インターネットインフラを活用して、
上記の様々なメリットを有する遊技機管理サービス30
1を構築したから、以下の効果を得ることもできる。
【0131】(A)クライアントマシン310に要求さ
れる機能は、少なくともインターネットへの接続機能と
Webコンテンツの閲覧機能である。これらの機能は今
日のほとんどのパーソナルコンピュータ等に標準搭載さ
れているから、しかも当該パーソナルコンピュータ等の
廉価化が著しいから、クライアントマシン310の入手
をきわめて低コスト且つ容易に行うことができるという
メリットが得られる。
【0132】(B)上記3階層クライアント/サーバモ
デルによって実現される遊技機データ管理サービスは、
その主要な処理ルールをサーバマシン320のみに実装
すればよい。このことは、クライアントマシン310に
当該サービスに関わる一切の仕組みを実装する必要がな
いことを意味しているから、ユーザ側に専用ソフトのイ
ンストールや設定等の負担を強いることがない。このた
め、上記(A)で示した機能を有する汎用のパーソナル
コンピュータ等を用意し、且つ、所要の会員登録を行う
だけで、直ちにサービスの提供を受けることができると
いうメリットが得られる。
【0133】(C)クライアントマシン310とサーバ
マシン320との間の通信路に既存のインターネットイ
ンフラを使用するため、各々のユーザは任意のインター
ネットサービスプロバイダに加入するだけで、当該通信
路を介していつでも好きなときにサーバマシン320に
ログインすることができるというメリットが得られる。
しかも、サーバマシン320のアドレス(URL)を様
々な検索サービスに登録しておけば、サーバマシン32
0のURLを覚えておく必要もなく、必要なときにいつ
でも検索サービスからログインすることができるという
メリットも得られる。
【0134】なお、上記実施の形態では、照会データ確
認画面510(図22(b)参照)において、基板ID
やチップIDとともに、最新の履歴情報(状況)を表示
させているが、履歴情報の表示態様はこの例に限定され
ない。たとえば、照会対象の遊技制御装置101に関す
るすべての履歴情報を時間順にリスト表示してもよく、
あるいは、関係した中古機業者又は廃棄業者の名称等を
一緒に表示してもよい。さらに、上記実施の形態では、
発明の要旨に記載された“識別情報”の具体例として基
板IDを示したが、これに限定されない。不正防止の観
点からすると、遊技機を構成する各種構成品のうち遊技
用演算処理装置200や、その遊技用演算処理装置20
0を実装する遊技制御装置101の防護が最も重要であ
り、この点において、基板IDに基づく上述の遊技機履
歴管理は好ましいものであるものの、たとえば、遊技機
それ自体に付与された個体識別のための様々な情報、又
は、遊技機を構成する各種構成品のうちの前記遊技用演
算処理装置200や遊技制御装置101以外の構成品に
付与された個体識別のための様々な情報を、発明の要旨
に記載された“識別情報”の具体例として利用すること
も可能である。又は、これらの様々な識別情報のすべて
若しくは一部と基板IDとを関連づけして管理してもよ
い。この場合、セキュリティ対策の点で重要な識別情報
を「主たる識別情報」とし、その主たる識別情報に関連
付けられたその他の識別情報を「従たる識別情報」とし
て、主従の関係で管理するようにしてもよい。ちなみ
に、主たる識別情報としては、基板IDはもちろんのこ
と、遊技機それ自体の個体識別が可能な、たとえば、遊
技盤のシリアルナンバー(あるいは組合証紙番号)、遊
技機本体枠の製造番号などが該当し、従たる識別情報と
しては排出制御装置、表示制御装置、発射装置等の遊技
制御装置101以外のものに付与された識別情報(製造
番号やシリアルナンバー等)などが該当する。
【0135】本発明に係るビジネスモデルの戦略モデル
を実現するためのCGI処理プログラム324は、Pe
rlやASPなどのサーバサイドスクリプト言語による
ほか、例えば、スクリプトブロックの全部または一部を
DLL(Dynamic Link Library)やOCX(OLE Contro
l)またはActiveXなどのコンポーネント部品で
実装してもよく、あるいは、XML(eXtensible Marku
p Language)技術を活用してもよい。
【0136】また、本実施の形態の主要な機能は、マイ
クロコンピュータを含むハードウェア資産と、オペレー
ティングシステムや各種プログラムなどのソフトウェア
資産との有機的結合によって機能的に実現されるもので
あるが、ハードウェア資産およびオペレーティングシス
テムは汎用のものを使用できるから、本発明にとって欠
くことのできない必須の事項は、実質的に、3C/Sモ
デルの処理層F2(図11参照)に実装されたCGI処
理プログラム324に集約されているということがいえ
る。したがって、本発明は、CGI処理プログラム32
4(特にログイン認証部324b、入力データ検査部3
24cおよび応答データ生成部324d)のすべてまた
はその要部を格納した、フロッピィディスク、光ディス
ク、コンパクトディスク、磁気テープ、ハードディスク
または半導体メモリなどの記録媒体若しくはこれらの記
録媒体を含む構成品(ユニット品や完成品または半完成
品)を包含する。なお、上記記録媒体または構成品は、
それ自体が流通経路にのるものはもちろんのこと、ネッ
トワーク上にあって記録内容だけを提供するものも含ま
れる。
【0137】最後に、今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではない。また、本
発明の範囲は、特許請求の範囲に示されるもので、特許
請求の範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0138】
【発明の効果】本発明によれば、インターネット等のネ
ットワークを介して、遊技機の識別情報及び当該構成品
の履歴に関する情報をサーバに蓄積登録でき、且つ、そ
の登録情報を、同じく、インターネット等のネットワー
クを介して、自由に照会することができる。したがっ
て、中古遊技機の移動や廃棄、又はリサイクル等の履歴
管理をネットワーク上で行うことができ、不法廃棄など
を防止し得る遊技機履歴管理システムを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技装置10の正面構成図である。
【図2】遊技装置10の裏機構を示す図である。
【図3】遊技制御装置101の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】遊技用演算処理装置200の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図5】遊技用演算処理装置200の動作状態遷移図で
ある。
【図6】遊技制御装置101の外観構成を示す図であ
る。
【図7】ホール1、メーカ2、中古機業者3と遊技機デ
ータ管理サービス301との関係図である。
【図8】本実施の形態における遊技機データ管理サービ
スのビジネスモデル構造を示す模式図である。
【図9】遊技機データ管理サービスの全体イメージを示
す概念図である。
【図10】クライアントマシン303a〜303cとサ
ーバマシン305のモデル構造をそれぞれ示す図であ
る。
【図11】本実施の形態における3階層クライアント/
サーバモデルの構成図である。
【図12】会員データベーステーブル325a、基板管
理データベーステーブル325b、ホールデータベース
テーブル325cおよび状況データベーステーブル32
5dのテーブル構造概念図である。
【図13】サーバマシン320で実行される遊技機デー
タ管理サービスプログラムの概略的なフローチャートで
ある。
【図14】ログイン画面330のレイアウト例および確
認画面340のレイアウト例を示す図である。
【図15】データ登録/照会画面342のレイアウト例
を示す図である。
【図16】データ入力画面350のレイアウト例および
データ確認画面360のレイアウト例を示す図である。
【図17】データ照合処理のサブルーチンフローを示す
図である。
【図18】データエラー画面370、380のレイアウ
ト例を示す図である。
【図19】チップIDの取り出し処理(ステップS2
2)のサブルーチンフローおよびデータ応答画面400
のレイアウト例を示す図である。
【図20】他ホールへの移動履歴以外の履歴登録を行っ
た際のデータ確認画面360の表示例を示す図である。
【図21】照会処理のサブルーチンフローである
【図22】基板ID入力画面500のレイアウト例およ
び照会データ確認画面510のレイアウト例を示す図で
ある。
【図23】中古遊技機の移動ルートを簡単に表した概念
図である。
【符号の説明】
303a〜303b クライアントマシン(クライアン
ト) 310 クライアントマシン(クライアント) 324 CGI処理プログラム(第1表示制御手段、第
2表示制御手段、送信手段) 325 データベースサービスプログラム(保持手段) 350 データ入力画面(登録画面) 500 基板ID入力画面(照会画面)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続されたクライアント
    マシンからの要求に応じて該クライアントマシン上に所
    定の登録画面を表示させる第1表示制御手段と、 前記登録画面を用いて行われた登録情報を保持する保持
    手段とを備えるとともに、 ネットワークに接続されたクライアントマシンからの要
    求に応じて該クライアントマシン上に所定の照会画面を
    表示させる第2表示制御手段と、 前記照会画面を用いて行われた照会に応答して、照会応
    答情報を生成し、照会元のクライアントマシンに送信す
    る送信手段とを備え、 前記登録情報は、遊技機の識別情報及び当該構成品の履
    歴に関する情報を含み、且つ、 前記照会応答情報は、前記識別情報をキーワードにして
    照会された情報であって、当該識別情報を持つ構成品の
    最新の履歴情報又はすべての履歴情報を含む、 ことを特徴とする遊技機履歴管理システム。
  2. 【請求項2】 前記識別情報は、前記遊技機の主要な構
    成品の識別情報であることを特徴とする請求項1記載の
    遊技機履歴管理システム。
  3. 【請求項3】 前記識別情報は、前記遊技機を識別する
    ための主たる識別情報と、当該遊技機を構成する構成品
    を識別するための従たる識別情報との、互いに関連付け
    られた識別情報であることを特徴とする請求項1記載の
    遊技機履歴管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の第1表示制御手段、保持
    手段、第2表示制御手段、及び送信手段を実現するため
    のプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の第1表示制御手段、保持
    手段、第2表示制御手段及び送信手段を実現するための
    プログラム並びに請求項2又は請求項3に記載された互
    いに関連付けられた識別情報を実現するためのプログラ
    ムを格納したことを特徴とする記録媒体。
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