JP2002010001A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2002010001A
JP2002010001A JP2000191585A JP2000191585A JP2002010001A JP 2002010001 A JP2002010001 A JP 2002010001A JP 2000191585 A JP2000191585 A JP 2000191585A JP 2000191585 A JP2000191585 A JP 2000191585A JP 2002010001 A JP2002010001 A JP 2002010001A
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JP2000191585A
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Michiaki Nishimura
道明 西村
Naoyuki Kamei
直幸 亀井
Kimiko Watanabe
公子 渡邉
Mikiya Okada
三樹也 岡田
Kenichi Ueda
憲一 植田
Yoshinori Nakahira
好則 中平
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数回送られてきたファクシミリデータによ
るメモリまたは用紙の浪費を抑制することができるファ
クシミリ装置を提供することである。 【解決手段】 ファクシミリ装置30は、通信部10が
受信したファクシミリデータを複合履歴メモリ7に保存
している状態で、さらに通信部10にてファクシミリデ
ータを受信したときに、通信部10が受信したファクシ
ミリデータの情報と複合履歴メモリ7に保存されている
ファクシミリデータの情報とを同一データ検出・制御部
12によって比較し、前記情報が予め定める割合以上で
重複している場合に、一方のファクシミリデータを不要
なデータとして取扱う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信したファクシ
ミリデータを印刷することができるファクシミリ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置では、受信した
データをすぐに印刷せずに一旦メモリに保存して、その
後に印刷を実行するメモリ受信を行うことが提案されて
いる。こうしたメモリ受信機能は、たとえば夜間または
休暇日などの時間帯でユーザが不在となるときに主に活
用される。
【0003】前記メモリ受信によってメモリが一杯にな
ると、受信がビジィ状態になったり、メモリされた受信
データの上書きを行い、未印字データを消去してしまっ
たりしていた。このような現象は、印刷用給紙カセット
またはロール給紙などの記録用紙がなくなった状態、も
しくはトナーがなくなるなどのサプライ品の補充、交換
時に多発していた。
【0004】また、最近では、受信データを印刷するフ
ァクシミリ機能に加えて、原稿から読取った読取りデー
タを印刷する複写機能および/またはホスト装置からの
ホストデータを印刷するプリンタ機能を有するファクシ
ミリ装置が生産されている。これらのファクシミリ装置
では、ファクシミリ機能と、複写機能および/またはプ
リンタ機能とにおいて、各データを記憶するメモリを共
用することが提案されている。
【0005】前記ファクシミリ装置では、たとえば複写
処理時に、原稿の読取りを高速化するために原稿から読
取った読取りデータをメモリに記憶してから印刷するメ
モリコピーが行われたり、同じ原稿を複数部コピーする
ためにメモリに記憶してから印刷する電子ソートが行わ
れることがあるが、読取りデータを記憶するメモリが満
杯になると次の原稿の読取りがストップし、原稿読取り
速度の向上が図れないことがある。
【0006】また、送信するファクシミリデータを、一
旦メモリに格納し特定時刻に読出して送信するメモリ送
信モードでメモリが使用されていたり、ファクシミリ機
能と複写機能とを有するファクシミリ装置において、両
機能のメモリが共用されている場合に、前述のメモリコ
ピーモードなどでメモリが使用されているとメモリ容量
が減り、ファクシミリデータを受信できなかったり、未
印字データを消去してしまう可能性は高くなる。
【0007】このようなメモリの容量不足による不都合
を解決するためには、メモリを無駄なく有効的に使用す
ることが重要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ファクシミリ装置で
は、送信元から通信エラーなどによる原因のために、誤
って複数回データが送られてくることがある。従来のフ
ァクシミリ装置では、メモリ受信の状態で同じデータが
複数回送信されると、同じ内容のデータを複数記憶する
ことになり、無駄なデータでメモリが一杯になるおそれ
がある。また、同じ内容のデータを複数記憶している状
態でメモリ受信が解除されると、同じデータを複数用紙
に印刷することになり、用紙を無駄にすることになる。
【0009】特開平11−154067号公報には、コ
ンピュータ装置から送信されるデータをプリンタ装置で
印刷する印刷システムに関する従来技術が開示されてい
る。前記公報によれば、前記プリンタ装置は、印字する
すべての文字をイメージで出力するのではなく、効率の
良い印字を行うために、文字単位でビットマップデータ
を登録識別子とともに登録し、登録したビットマップデ
ータに基づいて出力を行っている。
【0010】また、前記コンピュータ装置は、前記ビッ
トマップデータおよび登録識別子とともに、フォント
名、文字コード、ポイント数、回転角または修飾情報な
どの文字に関する情報をコード化した付加情報をもたせ
てプリンタ装置にデータを送信し、プリンタ装置は、送
信された付加情報と既に登録済みの付加情報との比較を
行う。この比較の結果、同一の付加情報が検知されたと
きに、どちらか一方のデータを破棄することによって、
同じ文字のビットマップデータを重複して登録しないよ
うにし、前記プリンタ装置の登録データのオーバーフロ
ーを抑制している。
【0011】しかしながら、前記公報による従来技術
は、コンピュータ装置から送信される文字データに関す
るものであり、複数回送信されるファクシミリデータに
よるメモリの蓄積を解決するものではない。
【0012】本発明の目的は、複数回送られてきたファ
クシミリデータによるメモリまたは印刷用紙の浪費を抑
制することができるファクシミリ装置を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファクシミリ
データを受信する通信部と、受信したファクシミリデー
タを保存する記憶部と、前記通信部にて受信したファク
シミリデータの情報と記憶部に保存されているファクシ
ミリデータの情報とを比較するデータ比較部と前記記憶
部およびデータ比較部を制御する制御部とを備え、前記
制御部は、通信部が受信したファクシミリデータを記憶
部に保存している状態で、さらに通信部にてファクシミ
リデータを受信したときに、通信部が受信したファクシ
ミリデータの情報と記憶部に保存されているファクシミ
リデータの情報とをデータ比較部によって比較させ、前
記情報が予め定める割合以上で重複している場合に、一
方のファクシミリデータを不要なデータとして取扱うこ
とを特徴とするファクシミリ装置である。
【0014】ファクシミリ装置では、送信元から通信エ
ラーなどによる原因のために、誤って複数回データが送
られてくることがある。従来のファクシミリ装置では、
メモリ受信の状態で同じデータが複数回送信されると、
同じ内容のデータを受信するたびに繰返し記憶または印
刷していた。
【0015】これに対して本発明では、通信部が受信し
たファクシミリデータを記憶部に保存している状態で、
さらに通信部にてファクシミリデータを受信したとき
に、通信部が受信したファクシミリデータの情報と記憶
部に保存されているファクシミリデータの情報とをデー
タ比較部によって比較させ、前記情報が予め定める割合
以上で重複している場合に、一方のファクシミリデータ
を不要なデータとして取扱うので、同じ内容のデータを
繰返し記憶または印刷することを防ぐことができる。し
たがって、本発明によるファクシミリ装置では、メモリ
容量の浪費を防ぐことができ、メモリ残量不足によるバ
ックアップ不能状態となることを抑制することができ
る。また、同じ内容のデータが印刷されないので、印刷
用紙の浪費または用紙切れを抑制することができる。
【0016】また、ファクシミリ装置によって送受信さ
れるデータは、送信元において同じデータであっても、
読取り時の塵などが原因で完全に一致する確率が低い。
本発明では、データが予め定める割合以上重複している
か否かによって不用なデータであるか否かを判定するの
で、前述のように送信元の塵などが原因で、データが完
全に一致しなくても予め定める割合以上重複していれ
ば、同じ内容のデータであると判定することができる。
【0017】本発明の前記制御部は、通信部が受信した
ファクシミリデータのデータ量が、前記記憶部の残容量
よりも大きい場合のみ、前記情報をデータ比較部にて比
較させることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、通信部が受信したファク
シミリデータのデータ量が、前記記憶部の残容量よりも
大きい場合のみ前記情報の比較を行い、受信したファク
シミリデータのデータ量が記憶部の残容量以下であれ
ば、前記情報の比較が行われず、記憶部での保存または
印刷などの処理が行われる。
【0019】データ比較部による比較では、予め定める
割合以上データが重複していると、同一データであると
判定されるので、内容が一部異なるデータでも一致率が
一定以上であれば、一方のファクシミリデータが消去さ
れてしまう可能性がある。しかしながら、前述のように
記憶部の残容量が受信したファクシミリデータのデータ
量以上である場合に比較判定を行わないのであれば、そ
のような可能性を低減することができる。
【0020】本発明の前記データ比較部が比較する前記
情報は、ファクシミリデータのデータ量であることを特
徴とする。
【0021】本発明に従えば、受信データを比較するに
あたって、データ自体の内容を比較することは、その比
較データ量によっては処理に長時間費やす。そこで上記
のように、受信したファクシミリデータと記憶部に記憶
されるファクシミリデータとをそれぞれのデータ量で比
較することによって、比較処理を速くすることができ
る。また、ファクシミリデータ自体ではなく、データ量
を表す履歴データのみを保存しておけばよく、履歴デー
タのメモリ容量を少なくすることができ、また履歴デー
タを残しておく期間を長く設定することができる。
【0022】本発明の前記データ比較部は、通信部が受
信したファクシミリデータおよび記憶部に保存されるフ
ァクシミリデータを複数の領域に区切り、2つのデータ
の各領域の情報同士を比較することを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、通信部が受信したファク
シミリデータおよび記憶部に保存されるファクシミリデ
ータを複数の領域に区切り、2つのデータの各領域の情
報同士を比較するので、データの比較処理を速くするこ
とができる。また、履歴データのメモリ容量を少なくす
ることができ、履歴データを残しておく期間を長く設定
することができる。さらに、各領域の情報同士を比較す
ることで、データの一部のみが変更されたデータに対し
ても同一か否かの精度の高い判定を行うことができる。
【0024】本発明の前記ファクシミリ装置は、ホスト
装置からのホストデータを印刷するプリンタ機能および
/または読取った読取りデータを印刷する複写機能を有
し、前記記憶部は、前記通信部が受信したファクシミリ
データに加えて前記ホストデータおよび/または前記読
取りデータを保存することが可能であることを特徴とす
る。
【0025】本発明に従えば、前記記憶部は、前記通信
部が受信したファクシミリデータに加えてプリンタ機能
によるホストデータおよび/または複写機能による読取
りデータを保存することが可能であるので、各機能によ
る状況に応じて記憶部のメモリを有効的に使用すること
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるファクシミリ装置30の構成を示すブロック図であ
る。ファクシミリ装置30は、受信データを印刷するフ
ァクシミリ機能、原稿から読取った読取りデータを印刷
する複写機能、およびホスト装置からのホストデータを
印刷するプリンタ機能を有するデジタル複合機である。
図1に示すブロック図は、ファクシミリ機能および複写
機能部分を抽出して示している。また、図中の破線は制
御信号の伝送経路を示し、直線は画像データの伝送経路
を示している。
【0027】ファクシミリ装置30は、原稿の画像を読
取る読取り部1、読取り部1で読取った画像データを処
理する画像処理部2、処理した画像データを複合メモリ
13、圧縮/伸長部8または印刷制御部4に伝送する画
像データ切り替え部3、画像データを印刷する印刷処理
部5、印刷処理部5を制御する印刷制御部4、画像デー
タを圧縮または伸長する圧縮/伸長部8、ファクシミリ
データを送信または受信する通信部10、画像データを
保存する複合メモリ13、複合メモリ13に保存される
ファクシミリデータと受信したファクシミリデータとを
比較する同一データ検出・制御部12および装置全体を
制御する制御部11を有する。
【0028】複合メモリ13は、複合バッファメモリ6
および複合履歴メモリ7を備えて構成される。複合バッ
ファメモリ6は、ファクシミリ機能によるファクシミリ
データ、複写機能による読取りデータ、またはプリンタ
機能によるホストデータを一時的に保存する。複合バッ
ファメモリ6にこれらのデータが保存されるのは、たと
えば複写機能において原稿の読取りを高速化するための
メモリコピーまたは1回のスキャンにより複数部の印刷
を行うための電子ソートを行うとき、ファクシミリ機能
において処理速度向上のためメモリ送信を行うとき、フ
ァクシミリデータを印刷せずに保存するメモリ受信モー
ドが設定されているとき、プリントジョブを作成するた
めの一時的なデータを保存するとき、紙切れなどによる
印刷処理部5の処理不能時、もしくは他の機能による処
理が優先して行われているときなどである。
【0029】ファクシミリ機能のメモリ受信モードにお
いて複合履歴メモリ7は、通信部10が受信したデータ
に対してバッファメモリとしての動作を行いつつ、後刻
履歴としてデータを蓄積する。複合履歴メモリ7で保存
されたデータは、後述する同一データ検出・制御部12
における比較の対象データである履歴データとして扱わ
れる。
【0030】なお、複合メモリ13として割当てられる
メモリ領域の内、複合バッファメモリ6の動作が妨げら
れないように、複合履歴メモリ7は予め定める一定容量
を最大限として制限される。前記一定容量を、比較的小
さくすると複合バッファメモリ6におけるデータ展開が
不可能になることを防ぐことができ、比較的大きくする
と複合履歴メモリ7内の履歴データすべてが消去され
て、比較対象のデータがなくなることを防ぐことができ
る。該一定容量は、ユーザによって任意に設定できるよ
うにしてもよい。
【0031】複合履歴メモリ7に格納される履歴データ
には、それぞれ保存された日時データが付加情報として
付加される。複合履歴メモリ7が一杯になった状態で、
ファクシミリデータを受信し、該受信データを保存する
場合には、該受信データを保存することができる容量が
確保できるまで、複合履歴メモリ7内に蓄積された履歴
データが前記付加情報に基づいて最も古いデータから順
に消去される。
【0032】また同様に、使用するメモリ量が複合バッ
ファメモリ6の容量を超える場合において、複合履歴メ
モリ7についても一杯である場合には、不足する容量ス
ペースが確保できるまで、複合履歴メモリ7内に蓄積さ
れた履歴データのうち、保存された日時が最も古いデー
タから順次消去して、複合バッファメモリ6の容量不足
を解決することができる。なお、複合履歴メモリ7の古
い履歴データを消去するか否かは、ユーザによる設定で
切換えるようにしてもよい。
【0033】ファクシミリ装置では、送信元から通信エ
ラーなどによって、誤って複数回データが送信されるこ
とがある。本実施の形態では、同じ内容のファクシミリ
データによって、複合メモリ13のメモリ容量を無駄に
することを防ぐために、複合履歴メモリ7に履歴データ
が保存されている状態で、通信部10がファクシミリデ
ータを受信した場合には、同一データ検出・制御部12
によって複合メモリ13に保存されるファクシミリデー
タの情報と受信したファクシミリデータの情報との比較
が行われる。
【0034】同一データ検出・制御部12は、たとえば
複合メモリ13に保存されるファクシミリデータのファ
クシミリ用に圧縮された圧縮データと、受信したファク
シミリデータのファクシミリ用に圧縮された圧縮データ
とを比較する。前記圧縮データは、バイナリデータ(0
と1)で構成されている。比較した結果、ファクシミリ
データの全ビット数に対するデータが一致するビット数
の割合(一致度)が、予め定める割合以上である場合
は、両データを同一データであると判定する。
【0035】カラーの画像データの場合には、データ構
成の内、色データの部分は比較せず、濃度データの部分
だけを比較してもよい。この場合も、両データの一致度
が、予め定められる割合以上である場合に、両データを
同一のデータであると判定する。
【0036】このように、両データが予め定める割合以
上重複している場合に、同一のデータであると判定する
ことによって、送信元がファクシミリデータとして送信
する原稿読取り時のゴミまたは汚れなどが原因で、部分
的に異なるデータが入力されても、同一データであると
判定することができる。
【0037】なお、同一データ検出・制御部12の比較
判定をより簡易化させるために、両データのデータ量を
比較するようにしてもよい。この場合、複合履歴メモリ
7内に蓄積されるファクシミリデータに付加情報とし
て、そのファクシミリデータのデータ量の情報を持たせ
たり、または蓄積されるファクシミリデータのメモリ量
を測定してデータ量を求めることによって比較を行う。
これによって、比較する情報が少なくなり、比較処理を
高速化することができる。
【0038】また、上記のデータ量の代わりに、両ファ
クシミリデータのトータルサム値(たとえば画像データ
を一定の領域毎に区切り、各々のデータ量の合計のう
ち、一部の桁をデータとして持つ値)を比較して、同一
性を判定するようにしてもよい。これによって、さらに
比較する情報が少なくなり、比較処理を高速化させるこ
とができる。
【0039】さらにまた、上記データ量またはトータル
サム値だけを複合履歴メモリ7内に保存しておき、これ
らの情報によって、ファクシミリデータの同一性を判定
してもよい。こうすることによって、画像データ、圧縮
データまたはジョブデータなどのデータそのものを複合
履歴メモリ7内に格納しておくよりも、格段に保存する
データ量を減少させることができ、メモリ領域の有効活
用を図ることが可能になる。なお、複合履歴メモリ7
に、トータルサム値またはデータ量のみを記憶する場
合、印刷する際に必要となるファクシミリデータは、複
合バッファメモリ6に保存される。
【0040】次に、デジタル複合機30の各モードにお
ける画像データの流れを簡単に説明する。複写機能によ
る通常のコピーモードでは、読取り部1で読取られた読
取りデータは、画像処理部2において画像処理が施され
た後、画像データ切換え部3から印刷制御部4を介して
印刷処理部5に与えられ、その印刷処理に連動して次の
原稿の読込みが行われる。
【0041】複写機能によるメモリコピーモードでは、
読取り部1で読取られた読取りデータは、画像処理部2
において画像処理が施された後、画像データ切換え部3
から、一旦複合バッファメモリ6に格納される。格納さ
れた読取りデータは、印刷速度に対応して順次読出さ
れ、画像データ切換え部3から印刷制御部4を介して印
刷処理部5に与えられる。このように、印刷処理に非連
動で原稿の画像データの読込みが先行して行われること
によって、読込み速度を向上することができる。
【0042】ここで、画像データ切換え部3は、容量重
視に設定されていると、読取り部1で読取り画像処理部
2にて画像処理を行った画像データを、ファクシミリ用
のデータに圧縮する圧縮/伸長部8を介して複合バッフ
ァメモリ6に与え、単位画像データに対して、少ないメ
モリ容量で蓄積を行う。これに対して、画質重視に設定
されていると、前記圧縮/伸長部8をバイパスするバイ
パスライン9を介して、前記画像データを直接に非圧縮
で複合バッファメモリ6に蓄積する。
【0043】ファクシミリ送信モードでは、読取り部1
で読取られた画像データは、画像処理部2において画像
処理が施された後、画像データ切換え部3から、前記圧
縮/伸長部8に与えられて圧縮処理された後、複合バッ
ファメモリ6を介して通信部10から回線へ送信出力さ
れる。ここで、ダイレクト送信モードでは、画像データ
の送信出力に連動して画像データの読込みが行われる。
これに対して、メモリ送信モードでは、前記送信出力に
非連動で画像データの読込みが先行して行われ、複合バ
ッファメモリ6に前記送信出力との差分の画像データが
保存される。
【0044】ファクシミリ受信モードでは、メモリ受信
モードが選択されていると、回線を介して受信したファ
クシミリデータは、モデム10から同一データ検出・制
御部12に伝送され、そこで複合履歴メモリ7に蓄積さ
れた履歴データがあれば、該履歴データの情報と前述の
ように比較されて、予め定める割合以上重複しているか
どうか判定される。予め定める割合以上重複していない
ファクシミリデータについては、圧縮状態のファクシミ
リデータが複合履歴メモリ7に蓄積される。その後、メ
モリ受信モードが解除されると、蓄積されたファクシミ
リデータは、圧縮/伸長部8に与えられて伸長処理され
た後、画像データ切換え部3から印刷制御部4を介して
印刷処理部5に与えられる。また、通信部10にて受信
され、同一データ検出・制御部12によって同一である
と判定されたファクシミリデータついては、複合履歴メ
モリ7に格納されることなく、消去される。
【0045】ダイレクト印刷モードが選択されている場
合には、回線を介して受信したファクシミリデータは、
圧縮/伸長部8に直接与えられて伸長処理された後、画
像データ切換え部3から印刷制御部4を介して印刷処理
部5に与えられる。
【0046】紙切れなどで印刷処理部5が処理不能とな
ると、まず前記ファクシミリデータは圧縮状態のまま
で、複合履歴メモリ7に蓄積される。上述のような動作
は、制御部11によって制御される。
【0047】図2は、ファクシミリ装置30の制御手順
を示すフローチャートである。まず、ファクシミリ送信
信号を受信し、ステップS1でファクシミリ受信モード
となると、ステップS2でメモリ受信モードであるか否
かが判定され、メモリ受信モードが選択されていないと
きには、ステップS3でダイレクト印刷モードが選択さ
れ、ステップS4の受信処理およびステップS5の印刷
処理が並列処理される。その後ステップS6で、全ての
受信データの印刷処理が終了したか否かが判定され、終
了していない場合にはステップS5に戻って印刷処理を
継続し、終了している場合にはステップS7で印刷処理
を終了する。
【0048】ステップS2においてメモリ受信モードが
選択されると、ステップS11に移り、受信処理が行わ
れる。ステップS12では、受信データが前記同一デー
タ検出・制御部12に入力され、ステップS13で複合
履歴メモリ7内に格納されているデータの中に同一デー
タが存在するか否かが判定される。
【0049】ステップS13の判定で、同一データが存
在すると判定された場合にはステップS14に移り、そ
の同一データに対応した複合履歴メモリ7内の履歴デー
タの保存日時データが更新され、ステップS15で同一
データ検出・制御部12に入力されたデータが消去され
る。
【0050】その後ステップS16に移り、送信されて
きたファクシミリデータを全て読取ったか否かが判定さ
れ、全て読取った場合には処理を終了し、全て読取って
いない場合には前記ステップS11に戻って受信処理を
継続する。
【0051】ステップS13において、複合履歴メモリ
7内に格納されているデータの中に同一データが存在し
ない場合にはステップS17に移り、複合履歴メモリ7
の残容量が受信データ容量よりも小さいか否かが判定さ
れ、小さい場合にはステップS18に移り、保存日時の
古いデータが消去され、ステップS19で同一データ検
出・制御部12に入力された受信データが保存日時のデ
ータとともに複合履歴メモリ7に格納された後、ステッ
プS16に移る。
【0052】ステップS17において複合履歴メモリ7
の残容量が受信データ容量以上であると判定された場合
には、直接ステップS19に移って、受信データが保存
日時のデータとともに複合履歴メモリ7に格納され、ス
テップS16に移る。
【0053】なお、同一データ検出・制御部12による
画像データの比較の結果、同一の画像データが存在した
場合には、最新の受信データを消去して複合履歴メモリ
7のデータを用いるという方針で説明を行ったけれど
も、最新の受信データを複合履歴メモリ7内のデータに
上書きして、そのデータを用いるという方針であっても
構わない。
【0054】また、図2に示す制御手順では、同一デー
タ検出・制御部12において同一の画像データが存在す
るかどうかを判定してから、存在した場合において、複
合履歴メモリ7の残容量が受信データ容量よりも小さい
か否かを判定しているが、両者の判定の順序を入れ換え
てもよい。つまり、複合履歴メモリ7の残容量が受信デ
ータ容量よりも小さいか否かを判定して、小さい場合の
み同一データ検出・制御部12において比較を行い、残
容量が受信したデータの容量以上である場合には、比較
判定を行わないようにしてもよい。
【0055】また、複合メモリ13に保存されるデータ
量または複合履歴メモリ7に保存されるデータ量が予め
定める容量以上になった場合のみ、同一データ検出・制
御部12によるデータの比較を行うようにしてもよい。
【0056】図3は、ファクシミリ装置30の他の制御
手順を示すフローチャートである。まず、ファクシミリ
送信信号を受信し、ステップS1でファクシミリ受信モ
ードとなると、ステップS2でメモリ受信モードである
か否かが判定される。メモリ受信モードが選択されてい
ないときには、ステップS3でダイレクト印刷モードが
選択され、ステップS4の受信処理およびステップS5
の印刷処理が並列処理される。その後ステップS6で、
全ての受信データの印刷処理が終了したか否かが判定さ
れ、終了していない場合には前記ステップS5に戻って
印刷処理を継続し、終了している場合にはステップS7
で印刷処理を終了する。
【0057】ステップS2においてメモリ受信モードが
選択されいると、ステップS11に移り受信処理が行わ
れる。また、ステップS12では、受信データが同一デ
ータ検出・制御部12に入力され、ステップS17で複
合履歴メモリ7の残容量が受信データ容量よりも小さい
か否かが判定される。ここで、複合履歴メモリ7の残容
量が受信データの容量以上である場合には、ステップS
19に移り同一データ検出・制御部12に入力された受
信データが保存日時のデータとともに複合履歴メモリ7
に格納される。その後、ステップS16で送信されたフ
ァクシミリデータを全て読取ったか否かが判定され、全
て読取った場合には処理を終了し、全て読取っていない
場合にはステップS11に戻って受信処理を継続する。
【0058】ステップS17において複合履歴メモリ7
の残容量が受信データ容量よりも小さい場合には、ステ
ップS13に移り複合履歴メモリ7内に格納されている
データの中に同一データが存在するか否かが判定され
る。同一データが存在する場合にはステップS14に移
り、その同一データに対応した複合履歴メモリ7内の履
歴データの保存日時データが更新され、ステップS15
で前記同一データ検出・制御部12に入力されたデータ
が消去されてステップS16に移る。
【0059】ステップS13において複合履歴メモリ7
内に格納されているデータの中に同一データが存在しな
い場合にはステップS18に移り、保存日時の古いデー
タが消去され、ステップS19で同一データ検出・制御
部12に入力された受信データが保存日時のデータとと
もに複合履歴メモリ7に格納された後、ステップS16
に移る。
【0060】同一データ検出・制御部12による比較で
は、予め定める割合以上データが重複していると、同一
であると判定されるので、内容が一部異なるデータでも
一致率が一定以上であれば、一方の画像データが消去さ
れてしまう可能性がある。しかしながら、図3に示すよ
うに複合履歴メモリ7の残容量が受信したデータの容量
以上である場合に比較判定を行わないのであれば、その
ような可能性を低減することができる。
【0061】図2および図3による制御手順では、ステ
ップS2にてメモリ受信であると判定された場合にの
み、同一データ検出・制御部12による比較を行ってい
るが、過去に印刷したデータについても履歴データを保
存しておき、ダイレクト印刷を行う前に、過去の履歴デ
ータと受信データとを比較するようにしてもよい。こう
することによって、メモリの浪費だけでなく、印刷用紙
の浪費を抑制することができる。
【0062】図4は、ファクシミリ装置30を示す構成
図である。ファクシミリ装置30は、スキャナ部31、
レーザ記録部32、搬送部33および後処理装置34な
どを有する。
【0063】スキャナ部31は、透明ガラス板から成る
原稿載置台35と、RADF(両面自動原稿送り装置:
Reversing Automatic Document Feeder)36と、スキ
ャナユニット40などで構成され、原稿載置台35上の
原稿画像を光学的に読取って画像データを出力する。
【0064】RADF36は、片面原稿のための搬送経
路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切換え手段、
各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサ群、
および制御部などを有する。このように構成されるRA
DF36は、原稿トレイにセットされた原稿を1枚ずつ
原稿載置台35に搬送して静止させ、読取動作が終ると
別の排紙トレイに搬出する機能を有し、両面読取時はさ
らに排紙トレイでの原稿を裏返して、再び原稿載置台3
5に搬送して静止させ、読取動作が終ると元の排紙トレ
イに搬出する機能も有する。なお、RADF36の詳細
な構成は周知であるので、本実施の形態においては説明
を省略する。
【0065】スキャナユニット40は、第1走査ユニッ
ト41と、第2走査ユニット42と、光学レンズ43
と、CCD(電荷結合デバイス)44などで構成され、
原稿載置台35に載置された原稿をライン走査で読取
る。
【0066】第1走査ユニット41は、原稿を照明する
ライン状の光源であるランプリフレクターアセンブリ4
1aと、原稿の反射光を第2走査ユニット42に向けて
反射する反射ミラー41bなどで構成され、原稿載置台
35の内側に沿って左から右へ一定速度Vで移動する。
【0067】第2走査ユニット42は、第1走査ユニッ
ト41からの光を光学レンズ43に向けて反射する2枚
の反射ミラー42a,42bなどで構成され、第1走査
ユニット41に追随するように左から右へ速度V/2で
移動する。
【0068】光学レンズ43は、第2走査ユニット42
からの光をCCD44の撮像面に結像する。CCD44
は複数の光電変換素子を有し、原稿画像を1ラインずつ
アナログ信号に変換して、さらに後段のAD変換器(不
図示)によってデジタル画像データに変換される。
【0069】レーザ記録部32は、レーザ書込みユニッ
ト(LSU:Laser Scanning Unit)46、電子写真プ
ロセス部47、および用紙搬送機構50などを有し、画
像データに基づいて、用紙上に画像を印刷する。
【0070】レーザ書込みユニット46は、画像データ
に応じてレーザ光を出射するレーザ光源、レーザ光を等
角速度で偏向するポリゴンミラー、および等角速度で偏
向されたレーザ光が感光体ドラム48上で等速度で走査
されるように補正するf−θ走査レンズなどを有し、画
像データに基づいて変調されたレーザ光をライン状に走
査して、電子写真プロセス部47の感光体ドラム48に
静電潜像を形成する。
【0071】電子写真プロセス部47は、感光体ドラム
48、ドラム周囲に沿って配置された帯電器、現像器、
転写器、剥離器、クリーニング器および除電器などで構
成され、レーザ走査によって形成された静電潜像をトナ
ーで現像して、トナー像を用紙に転写する。
【0072】用紙搬送機構50は、搬送部33、カセッ
ト給紙装置51〜53、手差し給紙装置54、トナー像
を用紙に定着させる定着器49、再供給経路56、排紙
ローラ57、両面複写ユニット55、および後処理装置
34などで構成され、電子写真プロセス部47に用紙を
供給するとともに、定着器49によるトナー定着を行
い、用紙を外部に排出する機能を有する。
【0073】搬送部33は、電子写真プロセス部47の
転写位置に用紙を供給する。カセット給紙装置51〜5
3は、用紙収納トレイを有し、トレイに収納された用紙
を搬送部33へ送り込む。手差し給紙装置54は、使用
者が挿入した用紙を搬送部33へ送り込む。
【0074】両面複写ユニット55は、トナー像の定着
後、用紙の裏面にトナー画像を形成するために、用紙を
搬送部33に再供給する。再供給経路56は、画像形成
後の用紙を裏返して両面複写ユニット55に搬送する。
排紙ローラ57は、定着器49を通過した用紙を後処理
装置34または再供給経路56に選択的に搬送する。
【0075】後処理装置34は、排出された用紙に対し
てステープル処理などの後処理を施す。
【0076】図5は、ファクシミリ装置30の電気的構
成を示すブロック図である。ファクシミリ装置30は、
オペレーションパネルボード100、マシンコントロー
ルボード200、図2における読取り部1に相当するC
CDボード300、メイン画像処理ボード400、サブ
画像処理ボード500、および拡張ボード群600など
で構成され、図4に示した各構成部分の動作を制御す
る。
【0077】メイン画像処理ボード400は、図2にお
ける制御部11に相当するメインCPU(Central Proce
ssing Unit)401、図2における画像処理部2に相当
する多値画像処理部402、図2における複合メモリ1
3に相当するメモリ403、図2に示す同一データ検出
・制御部12、および図2における印刷制御部4に相当
するレーザコントローラ404などで構成され、CCD
ボード300からの読取データ、ファクシミリ受信デー
タ、または外部からのホストデータなどに含まれる画像
データに画像処理を施す。
【0078】メインCPU401は、メイン画像処理ボ
ード400の動作を制御するとともに、他のCPUと連
携して装置全体の動作を制御する。多値画像処理部40
2は、シェーディング補正、濃度補正、領域分離、フィ
ルタ処理、MTF補正、解像度変換、変倍処理、ガンマ
補正などのように、多値画像データに対する画像処理を
施して、所望の階調性を有する画像データを生成する。
【0079】メモリ403は、画像処理後の多値画像デ
ータまたは画像処理に必要な制御データなどを記憶す
る。レーザコントローラ404は、メモリ403に格納
された画像処理後の画像データを図2の印刷処理部5に
相当するレーザ書込みユニットLSU46へ供給する。
【0080】同一データ検出・制御部12は、上述した
ようにメモリ403に保存されているデータとサブ画像
処理ボード500から伝送されるデータとを比較する。
【0081】サブ画像処理ボード500は、図2におけ
る圧縮/伸長部8に相当する2値画像処理部501、図
2における画像データ切り替え部3に相当するメモリ部
502、ハードディスク装置503、およびインターフ
ェイス部504などで構成され、メイン画像処理ボード
400が処理した画像データに対してさらに別の画像処
理を施す。
【0082】2値画像処理部501は、メイン画像処理
ボード400とコネクタ405,505で接続されてメ
インCPU401によって制御され、多値画像を2値画
像に変換する多値2値変換、画像を回転させる画像回
転、2値画像の変倍処理である2値ズーム、データの圧
縮伸長処理などのように、入力された画像データを2値
化し、必要な画像処理を施す。また2値画像処理部50
1には、図2における通信部10に相当するFAXボー
ド603と接続するためのFAXインターフェイスが設
けられる。
【0083】メモリ部502は、メモリおよび該メモリ
を制御するゲートアレイなどで構成され、画像処理後の
2値画像データや画像処理に必要な制御データなどを記
憶する。ハードディスク装置503は、ディスクメモリ
および該ディスクメモリを制御するゲートアレイなどで
構成され、大量の画像データを記憶する。
【0084】インターフェイス部504は、SCSI規
格に準拠するSCSI端子および該SCSI端子を制御
するゲートアレイなどで構成され、後述のプリンタボー
ド601および機能拡張ボード602との間でデータを
送受する。
【0085】操作パネルボード100は、サブCPU1
01およびメモリ102などで構成される。サブCPU
101は、操作パネル103に搭載されたLCD(液晶
ディスプレイ)104および操作キー105を制御した
り、時刻、曜日、年月日などの計数を行なう時計部10
6を制御したり、メインCPU401との間でデータを
送受する。
【0086】マシンコントロールボード200は、サブ
CPU201およびメモリ202などで構成される。サ
ブCPU201は、図4に示したスキャナ部31、RA
DF36、電子写真プロセス部47、両面複写ユニット
55、後処理装置34、および用紙搬送機構50などを
制御したり、メインCPU401との間でデータを送受
する。
【0087】CCDボード300は、図4に示したCC
D44、CCD44を制御するゲートアレイ302、C
CD44からのアナログ画像信号を増幅するアナログ回
路303、およびアナログ信号をデジタル信号に変換す
るAD変換器304などで構成され、これらの動作はメ
インCPU401によって制御され、得られたデジタル
画像データは多値画像処理部402に供給される。
【0088】拡張ボード群600は、プリンタボード6
01、機能拡張ボード602、およびFAXボード60
3などで構成され、これらはサブ画像処理ボード500
に接続される。プリンタボード601は、サブCPU、
メモリ、SCSI端子、およびネットワークインターフ
ェイスなどで構成され、ホストコンピュータなどの外部
機器からネットワーク経由で送信されるホストデータを
受信して、サブ画像処理ボード500に供給する。機能
拡張ボード602は、サブCPU、SCSI端子などで
構成され、サブ画像処理ボード500の処理内容を拡張
するためのものである。
【0089】FAXボード603は、サブCPU、メモ
リおよびモデム機能を有するゲートアレイなどで構成さ
れ、CCDボード300からの読取データを電話回線経
由で外部ファクシミリ装置へ送信したり、外部ファクシ
ミリ装置からの受信データをサブ画像処理ボード500
に供給する。
【0090】次に上述のように構成されるファクシミリ
装置のファクシミリモードにおけるデータ処理について
説明する。ファクシミリモードには、ファクシミリ装置
30が外部ファクシミリ装置へデータを送信する送信モ
ードと、外部ファクシミリ装置からのデータを受信する
受信モードとがある。さらに、送信モードには、通常送
信モードとメモリ送信モードとがあり、受信モードに
は、通常受信モードとメモリ受信モードとがある。上述
の各モードは、操作パネル103のマニュアル操作また
はホスト装置からの操作コマンドなどによって設定され
る。
【0091】まず、ファクシミリ送信モードに関して、
通常送信モードでは、使用者がRADF36の原稿トレ
イに原稿をセットし、操作パネル103のスタートボタ
ンを押下すると、RADF36が1枚ずつ原稿載置台3
5に搬送して静止させ、次にスキャナユニット40の走
査動作とともにCCD44が原稿画像を読取って、たと
えば8ビットの画像データに変換され、画像データはメ
イン画像処理ボード400のメモリ403に格納され
る。多値画像処理部402は画像データに所定の画像処
理を行なった後、処理された画像データを2値画像処理
部501に供給する。2値画像処理部501は誤差拡散
法などを用いて2ビットの画像データに変換して、さら
にデータ圧縮してからメモリ部502に格納する。な
お、誤差拡散法は画質劣化を極力少なくして階調画像を
2値化する一手法であり、また8ビット画像を2値化す
ることによって画像データ量を大幅に低減できる。
【0092】FAXボード603は、相手ファクシミリ
装置との通信ルートが確立すると、メモリ部502に格
納された画像データを読出して、圧縮形式の変更など必
要な処理を行なって、相手ファクシミリ装置へ送信す
る。
【0093】メモリ送信モードは、送信すべき画像デー
タを一旦メモリ403内に格納し、指定時刻に読出した
り、画像データをメモリ403に格納しつつ読出して、
サブ画像処理ボード500からファクシミリボード60
3を介して送信するモードである。
【0094】次に、ファクシミリ受信モードについて説
明する。通常の受信モードでは、FAXボード603は
相手ファクシミリ装置からの発呼に応答して通信ルート
を確立した後、相手ファクシミリ装置が送信するデータ
を受信してサブ画像処理ボード500の2値画像処理部
501に供給する。2値画像処理部501は、ファクシ
ミリ圧縮形式に対応したデータ伸長を行なった後、メイ
ン画像処理ボード400のメモリ403に供給する。多
値画像処理部402は画像データに所定の画像処理、た
とえばガンマ補正などを行なった後、レーザ書込みユニ
ット46へ供給する。レーザ書込みユニット46は、画
像データに基づいてレーザ光を変調し、ライン状に走査
して、電子写真プロセス部47の感光体ドラム48に静
電潜像を形成する。電子写真プロセス部47は、静電潜
像をトナーで現像して、トナー像を用紙に転写して、さ
らに定着器49によって画像が用紙上に記録される。
【0095】次に、メモリ受信モードについて説明す
る。メモリ受信モードとは、サブ画像処理ボード500
から送信されてきた受信データをすぐには出力しない
で、同一データ検出・制御部12を介してメモリ403
に伝送し、所定期間だけメモリ403に保存した後に、
データを読出して印刷出力するモードである。このメモ
リ受信モードは、主に夜間または休暇中などユーザが不
在となる場合の印刷出力を回避するために好適に用いら
れる。
【0096】以上、ファクシミリ機能に加えて複写機能
およびプリンタ機能を有するファクシミリ装置30につ
いて説明を行ったが、本発明はこれに限らず、ファクシ
ミリ機能のみのファクシミリ装置、ファクシミリ機能に
加えて複写機能を有するファクシミリ装置、またはファ
クシミリ機能に加えてプリンタ機能を有するファクシミ
リ装置に対して好適に適用することができる。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通信部が
受信したファクシミリデータを記憶部に保存している状
態で、さらに通信部にてファクシミリデータを受信した
ときに、通信部が受信したファクシミリデータの情報と
記憶部に保存されているファクシミリデータの情報とを
データ比較部によって比較させ、前記情報が予め定める
割合以上で重複している場合に、一方のファクシミリデ
ータを不要なデータとして取扱うので、同じ内容のデー
タを繰返し記憶または印刷することを防ぐことができ
る。したがって、本発明によるファクシミリ装置では、
メモリ容量の浪費および印刷用紙の浪費を抑制すること
ができる。
【0098】また、データが予め定める割合以上重複し
ているか否かによって不用なデータであるか否かを判定
するので、送信元の塵などが原因で、データが完全に一
致しなくても予め定める割合以上重複していれば、同じ
内容のデータであると判定することができる。
【0099】前述のデータ比較部による比較では、予め
定める割合以上データが重複していると、同一データで
あると判定されるので、内容が一部異なるデータでも一
致率が一定以上であれば、一方のファクシミリデータが
消去されてしまう可能性がある。しかしながら、本発明
によれば、通信部が受信したファクシミリデータのデー
タ量が、前記記憶部の残容量よりも大きい場合のみ前記
情報の比較を行い、受信したファクシミリデータのデー
タ量が記憶部の残容量以下であれば、前記情報の比較が
行われないので、そのような可能性を低減することがで
きる。
【0100】また本発明によれば、受信したファクシミ
リデータと記憶部に記憶されるファクシミリデータとを
それぞれのデータ量で比較することによって、比較処理
を速くすることができる。また、ファクシミリデータ自
体ではなく、データ量を表す履歴データのみを保存して
おけばよく、履歴データのメモリ容量を少なくすること
ができ、また履歴データを残しておく期間を長く設定す
ることができる。
【0101】また本発明によれば、通信部が受信したフ
ァクシミリデータおよび記憶部に保存されるファクシミ
リデータを複数の領域に区切り、2つのデータの各領域
の情報同士を比較するので、データの比較処理を速くす
ることができる。また、各領域の情報同士を比較するこ
とで、データの一部のみが変更されたデータに対しても
同一か否かの精度の高い判定を行うことができる。
【0102】また、本発明の前記記憶部は、通信部が受
信したファクシミリデータに加えてプリンタ機能による
ホストデータおよび/または複写機能による読取りデー
タを保存することが可能であるので、各機能による状況
に応じて記憶部のメモリを有効的に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるファクシミリ装置
30のブロック図である。
【図2】ファクシミリ装置30の制御手順を示すフロー
チャートである。
【図3】ファクシミリ装置30の他の制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】ファクシミリ装置30を示す構成図である。
【図5】ファクシミリ装置30の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 読取り部 2 画像処理部 3 画像データ切り替え部 4 印刷制御部 5 印刷処理部 6 複合バッファメモリ 7 複合履歴メモリ 8 圧縮/伸長部 9 バイパスライン 10 通信部 11 制御部 12 同一データ検出・制御部 13 複合メモリ 30 ファクシミリ装置 31 スキャナ部 32 レーザ記録部 33 搬送部 40 スキャナユニット 44 CCD 46 レーザ書込みユニット 47 電子写真プロセス部 50 用紙搬送機構 51〜53 カセット給紙装置 55 両面複写ユニット 55 両面印刷用トレイ 56 再供給経路 100 オペレーションパネルボード 200 マシンコントロールボード 300 CCDボード 400 メイン画像処理ボード 500 サブ画像処理ボード 603 FAXボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 公子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 岡田 三樹也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 植田 憲一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中平 好則 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AA02 AB22 AB42 AC21 AC58 BA00 5C073 AA04 BC04 BD03 CC01 CD25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファクシミリデータを受信する通信部
    と、 受信したファクシミリデータを保存する記憶部と、 前記通信部にて受信したファクシミリデータの情報と記
    憶部に保存されているファクシミリデータの情報とを比
    較するデータ比較部と前記記憶部およびデータ比較部を
    制御する制御部とを備え、 前記制御部は、通信部が受信したファクシミリデータを
    記憶部に保存している状態で、さらに通信部にてファク
    シミリデータを受信したときに、通信部が受信したファ
    クシミリデータの情報と記憶部に保存されているファク
    シミリデータの情報とをデータ比較部によって比較さ
    せ、前記情報が予め定める割合以上で重複している場合
    に、一方のファクシミリデータを不要なデータとして取
    扱うことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、通信部が受信したファク
    シミリデータのデータ量が、前記記憶部の残容量よりも
    大きい場合のみ、前記情報をデータ比較部にて比較させ
    ることを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記データ比較部が比較する前記情報
    は、ファクシミリデータのデータ量であることを特徴と
    する請求項1または2記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記データ比較部は、通信部が受信した
    ファクシミリデータおよび記憶部に保存されるファクシ
    ミリデータを複数の領域に区切り、2つのデータの各領
    域の情報同士を比較することを特徴とする請求項1また
    は2記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記ファクシミリ装置は、ホスト装置か
    らのホストデータを印刷するプリンタ機能および/また
    は読取った読取りデータを印刷する複写機能を有し、 前記記憶部は、前記通信部が受信したファクシミリデー
    タに加えて前記ホストデータおよび/または前記読取り
    データを保存することが可能であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のファクシミリ装置。
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