JP2001351045A - 電子決済システム - Google Patents

電子決済システム

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JP2001351045A
JP2001351045A JP2000172889A JP2000172889A JP2001351045A JP 2001351045 A JP2001351045 A JP 2001351045A JP 2000172889 A JP2000172889 A JP 2000172889A JP 2000172889 A JP2000172889 A JP 2000172889A JP 2001351045 A JP2001351045 A JP 2001351045A
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card
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JP2000172889A
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English (en)
Inventor
Yutaka Wadayama
豊 和田山
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】決済が完了したことを確実に証明することがで
き、代金の再支払い、取引き者間の係争事件等が発生す
ることのないようにする。 【解決手段】決済が完了した時には、決済情報及び入力
された手書きサインのデータを一方及び他方のICカー
ドの決済情報エリアに格納し、決済完了済み証明を作成
する時には、ICカードの決済情報エリアに格納された
決済情報を照合して同一であるかどうかを判断し、手書
きサインのデータを照合する。この場合、決済が完了し
たことを確実に証明することができ、代金の再支払いや
取引き者間の係争事件等が発生することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子決済システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、商取引においては、現金の授受、
銀行を介しての送金手続き等を行うことなく、コンピュ
ーター端末、ICカード等を使用して、取引者同士が直
接代金の決済を行う電子決済システムが提供されてい
る。
【0003】該電子決済システムにおいては、例えば、
ICカードを使用する場合、サービス又は物品の消費者
が、サービス又は物品の代金を、前記消費者の所有する
ICカードに記録されている口座から、サービス又は物
品の提供者の所有するICカードに記録されている口座
に払い込むようになっている。
【0004】この場合、サービス又は物品の消費者、す
なわち、代金の支払人は、あらかじめ銀行、信用金庫等
の金融機関に開設されている口座内の金額の一部又は全
部を電子化し、所有するICカードに記録されている口
座に移管し格納しておく。そして、前記ICカードを所
定の決済端末機にセットし、該決済端末機を操作して、
電子化された代金を、前記ICカードに記録されている
口座から、サービス又は物品の提供者、すなわち、代金
の受取人に払い込む。
【0005】一方、受取人は、所有するICカードを所
定の決済端末機にセットし、該決済端末機を操作して、
前記支払人から払い込まれた代金を受け取る、すなわ
ち、ICカードに記録されている口座に入金する。そし
て、必要に応じて、前記ICカードに記録されている口
座内の電子化された金額の一部又は全部を金融機関に開
設されている口座に移管する。
【0006】この場合、一般消費者が小売店で買い物を
するように取引者同士が同一の場所で決済を行う場合に
は、取引者同士は同一の決済端末機を使用し、小売店と
問屋との取引き及びカタログ販売のように取引者同士が
互いに離れた場所で決済を行う場合には、取引者同士は
それぞれ別個の決済端末機を使用するようになってい
る。
【0007】したがって、前記電子決済システムにおい
て、取引者同士は、実際に現金を取り扱うことなく、か
つ、金融機関に手数料を支払うことなく、商取引の決済
を行うことができる。しかも、決済端末機を操作するだ
けなので、複雑な手続きを行う必要がなく、取引きの秘
密を維持することができ、即座に決済を行うことができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電子決済システムにおいては、決済が完了した事実
を確実に証明することができず、取引者間で紛争が発生
してしまうことがある。
【0009】すなわち、前記従来の電子決済システムに
おいては、取引者同士が同一の決済端末機を使用する場
合、該決済端末機がレシート又は領収書を、取引者同士
がそれぞれ別個の決済端末機を使用する場合、支払人側
の決済端末機が支払い済証又は出金伝票を発券すること
によって、決済が完了したことが証明されるようになっ
ている。
【0010】ところが、レシート、領収書、支払い済
証、出金伝票等を紛失してしまった場合、決済が完了し
たかどうかをめぐって取引者同士の認識が食い違うと、
決済が完了した事実を証明することができないので、支
払人が代金を再支払しなければならなかったり、取引者
間の係争事件に発展してしまったりする。
【0011】特に、高額の商取引の場合、旧来の取引き
においては、通常、金融機関を介して代金の決済を行っ
ていたので、預金通帳、又は金融機関における記録に出
入金、振込等の金額の移動が記録され、レシート、領収
書、支払い済証、出金伝票等を紛失しても、決済が完了
した事実を証明することができたのに対し、前記従来の
電子決済システムにおいては、金融機関等の第三者が介
在しないために、決済が完了した事実を証明することが
できず、重大な問題となっていた。
【0012】本発明は、前記従来の電子決済システムの
問題点を解決して、決済が完了したことを確実に証明す
ることができ、代金の再支払い、取引者間の係争事件等
が発生することのない電子決済システムを提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
子決済システムにおいては、手書きサインを入力するた
めのペン入力部と、決済情報を入力するための入力手段
と、前記決済情報及び前記手書きサインのデータを格納
する決済情報エリア、並びに前記手書きサインのデータ
を暗号化及び復号化する暗号処理部を有する一方のIC
カードと、前記決済情報及び前記暗号化された手書きサ
インのデータを格納する決済情報エリアを有する他方の
ICカードと、表示部とを有する。
【0014】そして、決済が完了した時には、前記決済
情報を前記一方及び他方のICカードの決済情報エリア
に格納し、前記入力された手書きサインのデータを、前
記一方のICカードの決済情報エリアに格納するととも
に、暗号化して前記他方のICカードの決済情報エリア
に格納する。
【0015】また、決済完了済み証明を作成する時に
は、前記一方及び前記他方のICカードの決済情報エリ
アに格納された前記決済情報を照合して同一であるかど
うかを判断し、同一である場合、該決済情報に対応する
前記他方のICカードの決済情報エリアに格納された暗
号化された手書きサインのデータを復号化し、前記同一
である決済情報に対応する前記一方のICカードの決済
情報エリアに格納された手書きサインのデータと照合す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態における決済端
末機のブロック図、図2は本発明の実施の形態における
代金の受取人のICカードのブロック図、図3は本発明
の実施の形態における代金の支払人のICカードのブロ
ック図である。
【0018】図において、20は一方のICカード、す
なわち、代金の受取人の所有するICカード、21は該
ICカード20に内蔵されたCPU(中央演算素子)、
22は該CPU21内の決済情報エリア、23は前記C
PU21内の暗号処理部、24は前記CPU21内の暗
号エリア、30は他方のICカード、すなわち、代金の
支払人の所有するICカード、31は前記ICカード2
0に内蔵されたCPU(中央演算素子)、32は該CP
U31内の決済情報エリア、33は前記CPU31内の
暗号処理部、34は、前記CPU31内の暗号エリアで
ある。
【0019】10は決済端末機であり、該決済端末機1
0は、決済端末機10全体の制御を行うCPU(中央演
算素子)11、数字、文字、記号等を入力するための入
力手段としてのキーボード部12、CPU11の指令に
基づきICカード20、30の制御を行うICカードコ
ントローラ13、CRT、液晶ディスプレー等から成る
表示部14、タッチパネル等から成る手書きサインを入
力するためのペン入力部15、並びにICカード20、
30がそれぞれセットされるスロットを有する。
【0020】前記構成の電子決済システムにおいては、
商取引において、現金の授受、銀行を介しての送金手続
き等を行うことなく、取引者同士が直接代金の決済を行
うようになっている。
【0021】すなわち、サービス又は物品の消費者は、
サービス又は物品の代金を、該消費者の所有するICカ
ード30に記録されている口座から、サービス又は物品
の提供者の所有するICカード20に記録されている口
座に払い込む。
【0022】この場合、サービス又は物品の消費者、す
なわち、代金の支払人は、あらかじめ銀行、信用金庫等
の金融機関に開設されている口座内の金額の一部又は全
部を電子化し、所有するICカード30に記録されてい
る口座に移管し格納しておく。そして、前記ICカード
30を決済端末機10にセットし、該決済端末機10を
操作して、電子化された代金を、前記ICカード30に
記録されている口座から、サービス又は物品の提供者、
すなわち、代金の受取人に払い込む。
【0023】一方、受取人は、所有するICカード20
を決済端末機10にセットし、該決済端末機10を操作
して、前記支払人から払い込まれた代金を受け取る、す
なわち、ICカード20に記録された口座に入金する。
そして、必要に応じて、前記ICカード20に記録され
た口座内に格納されている電子化された金額の一部又は
全部をあらかじめ金融機関に開設されている口座に移管
する。
【0024】この場合、一般消費者が小売店で買い物を
するように取引者同士が同一の場所で決済を行う場合に
は、取引者同士は同一の決済端末機10を使用し、小売
店と問屋との取引きやカタログ販売のように取引者同士
が互いに離れた場所で決済を行う場合には、取引者同士
はそれぞれ別個の決済端末機10を使用する。
【0025】そして、前記決済端末機10は、取引者同
士が同一の場所で決済を行う場合に、支配人と受取人と
が対面して取引きを行うことを想定し、支払人側(図1
における左側)に表示部14、及びICカード30がセ
ットされるスロットが配設され、受取人側(図1におけ
る右側)にキーボード部12、ペン入力部15、及びI
Cカード20がセットされるスロットが配設される。な
お、キーボード部12、表示部14、ペン入力部15、
スロット等の配置は、必要に応じて適宜変更することが
できる。
【0026】また、取引者同士が互いに離れた場所で決
済を行う場合、支払人側の決済端末機10と、受取人側
の決済端末機10とは、オンライン、インターネット等
の回線を介して接続される。そして、決済端末機10の
数が多い場合には、全ての決済端末機10をネットワー
ク化しておくことが望ましい。
【0027】また、キーボード部12、表示部14、ペ
ン入力部15、スロット等の一部を省略して、前記決済
端末機10を、支払人専用又は受取人専用にすることも
できる。支払人専用とする場合、キーボード部12、ペ
ン入力部15、及びICカード20がセットされるスロ
ットが、受取人専用とする場合、表示部14、及びIC
カード30がセットされるスロットが省略されるのが望
ましい。
【0028】さらに、本実施の形態においては、前記決
済端末機10として専用機が使用されるが、該決済端末
機10として、例えば、パーソナルコンピューター等の
汎用のコンピューターに、ペン入力部やICカードスロ
ット等の装置を必要に応じて接続したものを使用するこ
ともできる。
【0029】そして、受取人は、前記キーボード部12
を操作して、金額、品目名、個数、日時等を入力する。
なお、支払人も金額等を入力できるように、決済端末機
10の支払人側にもキーボード部を配設することもでき
る。また、金額、品目名、個数、日時等をバーコードリ
ーダー等から自動的に入力することもできる。さらに、
取引相手名は、ICカード20、30に記録されている
ICカード20、30の所有者の氏名、ID番号等を読
みとって、自動的に入力されるようにすることが望まし
い。また、日時は決済端末機10に内蔵されている時計
を読み取って自動的に入力されるようにすることが望ま
しい。このように、本実施の形態においては、キーボー
ド部12以外の手段も決済情報を入力するための入力手
段として機能する。
【0030】続いて、受取人は、該ペン入力部15を操
作して、領収書の発行又は受領印の押印に代えて、手書
きサインを入力する。なお、支払人も決済の完了を確認
したことを証明する必要がある場合、支払人も手書きサ
インを入力することができるように、決済端末機10の
支払人側にもペン入力部を配設することもできる。
【0031】ICカード20、30は、実質的に、同一
の構成を有し、CPU21、31をそれぞれ内蔵する。
該CPU21、31内には、それぞれ、決済情報エリア
22、32、暗号処理部23、33、及び暗号エリア2
4、34が設定される。
【0032】なお、前記ICカード20、30に、CP
U21、31内の記憶手段とは別に、半導体メモリ等の
記憶手段を内蔵することもできる。その場合、前記決済
情報エリア22、32、暗号処理部23、33、及び暗
号エリア24、34の一部又は全部を前記記憶手段内に
設定することもできる。さらに、前記ICカード20、
30は、カード状のもの以外にも、スティック状、箱
状、ディスク状等の他のいかなる形状でも、又いかなる
大きさのものでもよい。
【0033】前記決済情報エリア22、32は、CPU
21、31内の記憶手段内に設定され、取引きの品目
名、取引相手名、金額、日時等の決済情報及び手書きサ
インのデータが格納される。なお、前記決済情報エリア
22、32をさらに複数に区画して、例えば、手書きサ
インのデータを格納する区画と、決済情報及びその他の
データを格納する区画とを区分することもできる。な
お、前記決済情報エリア22、32に格納された各デー
タは、セキュリティーのために、ICカード20、30
の発行者以外の者が消去することができないようにされ
るのが望ましい。
【0034】前記暗号処理部23、33は、CPU2
1、CPU31内において、画像データを暗号化及び復
号化する。この場合、ペン入力部15が操作されること
によって入力された画像データとしての手書きサインの
データ、すなわち、手書きサインデータは、スクランブ
ルされた後、該暗号処理部23、33において暗号化さ
れ、該暗号化された手書きサインデータは、決済が完了
したことを証明する際に、前記暗号処理部23、33に
より復号化される。
【0035】前記暗号エリア24、34は、CPU2
1、CPU31内の記憶手段内に設定され、手書きサイ
ンデータを暗号化及び復号化するときに使用される共通
鍵、公開鍵、秘密鍵等の暗号鍵を格納する。該暗号鍵
は、手書きサインデータが前記暗号処理部23、33に
よって暗号化及び復号化されるときに、呼び出されて使
用される。前記暗号鍵のうち、特に、秘密鍵は、セキュ
リティーのために、好適には、第三者機関である認証局
より発行されるものが使用される。該認証局は、インタ
ーネット上の仮想モールにおける商取引において、Eメ
ールの電子署名機能又は暗号機能を利用する際に契約を
結ぶインターネット上に存在するものであり、いくつか
の認証局のうちから選択することができる。
【0036】前記表示部14は、CRT、液晶ディスプ
レー等からなり、取引きの品目、取引相手名、金額、日
時等の決済情報、決済が完了したこと等を表示する。な
お、決済端末機10が使用されていない時に、時刻、宣
伝文句、テロップ等を表示するようにしてもよい。
【0037】また、前記CPU11は、前記決済端末機
10が他の決済端末機と回線で通信可能に接続されてい
る場合には、他の決済端末機との通信も行う。
【0038】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。
【0039】図4は本実施の形態において決済完了デー
タを作成するフローを示す図、図5は本実施の形態にお
いて決済完了済み証明を作成するフローを示す図であ
る。
【0040】商取引が成立すると、支払人は、ICカー
ド30を決済端末機10にセットする。また、受取人
は、ICカード20を決済端末機10にセットする。な
お、取引者同士が同一の場所で決済を行う場合、前記I
Cカード20は、好適には、小売店のレジ等に設置され
ている前記決済端末機10に常時セットされる。
【0041】続いて、前記受取人は、該決済端末機10
のキーボード部12を操作して、所定の代金が前記IC
カード30に記録されている口座から、前記ICカード
20に記録されている口座に移管され格納されるように
する。この時、前期表示部14には、取引の品目名、取
引相手名、金額、日時等の決済情報が表示されるので、
前記支払人は前記決済情報をその場で確認することがで
きる。
【0042】所定代金が前記ICカード30に記録され
ている口座から、前記ICカード20に記録されている
口座に移管され格納された後、前記受取人は、代金が入
金されたこと、すなわち、決済が完了したことを示すた
めに、ペン入力部15を操作して、手書きサインを入力
する。該手書きサインの入力は、旧来の商取引における
領収証の発行又は受領印の押印に相当する。なお、前記
支払人も決済の完了を確認したことを示すことが必要で
ある場合、決済端末機10の支払人側にもペン入力部を
配設し、前記支払人も手書きサインを入力できるように
する。
【0043】そして、手書きサインの入力が完了する
と、図4に示されるように、ファクシミリデータ、すな
わち、画像データである手書きサインデータは、前記I
Cカード20に送られ、前記ICカード20内におい
て、まず、排他的論理和(XOR)演算されて、スクラ
ンブルされる。
【0044】該排他的論理和演算の方法として、例え
ば、スキャニングされた各走査線のデータとあらかじめ
作成された内部鍵とを排他的論理和演算する方法、スキ
ャニングされた各走査線と直前にスキャニングされた走
査線とを排他的論理和演算を行う方法、スキャニングさ
れた各走査線と直前にスキャニングされた走査線とを排
他的論理和演算し、該排他的論理和演算の結果を更に排
他的論理和演算する方法(特開平9−275504号公
報参照)等が提供されている。なお、手書きサインデー
タが盗視される可能性が低く、セキュリティーに問題が
ない場合は、手書きサインデータを排他的論理和演算し
なくてもよい。
【0045】そして、前記スクランブルされた手書きサ
インデータは、決済情報エリア22内に格納されるとと
もに、暗号処理部23に送られ、暗号エリア24に格納
されている共通鍵、公開鍵、秘密鍵等の暗号鍵を使用し
て、暗号化される。暗号鍵が使用される暗号としては、
共通鍵及び公開鍵を使用するDES暗号、インターネッ
ト上の仮想モールでの商取引において、Eメールの電子
署名をするために広く利用されている秘密鍵と公開鍵を
使用するRSA暗号等がある。なお、この時、前記決済
情報も前記決済情報エリア22内に格納される。
【0046】そして、前記暗号処理部23において暗号
化された手書きサインデータは、ICカード30に送ら
れ、決済情報エリア32内に、決済完了データとして格
納される。なお、この時、前記決済情報も前記決済情報
エリア32内に格納される。
【0047】このようにして、決済が完了する。
【0048】したがって、取引者同士は、実際に現金を
取り扱うことなく、かつ、金融機関に手数料を支払うこ
となく、商取引の決済を行うことができる。しかも、決
済端末機10を操作するだけなので、複雑な手続きを行
う必要がなく、取引きの秘密を維持することができ、即
座に決済を行うことができる。
【0049】次に、決済が完了した後に、該決済が完了
したことに関して取引者に疑義が生じた場合、税務署に
対する手続き等において決済が行われたことを証明する
必要が生じた場合に、決済が完了したことを確実に証明
するために決済完了済み証明が作成される。
【0050】まず、支払人は、ICカード30を決済端
末機10にセットする。また、受取人は、ICカード2
0を決済端末機10にセットする。なお、取引者同士が
同一の場所で決済を行う場合、前記ICカード20は、
好適には、小売店のレジ等に設置されている前記決済端
末機10に常時セットされる。
【0051】続いて、前記受取人は、キーボード部12
を操作して、決済情報のうちの証明すべき決済に関する
商取引をある程度の蓋(がい)然性をもって特定するこ
とができる事項、例えば、商取引の行われた月日、時
刻、さらに必要であれば品目等を入力する。なお、支払
人が、前記キーボード部12を操作して、前記各事項を
入力することもできる。さらに、取引相手名は、ICカ
ード20、30に記録されているICカード20、30
の所有者の氏名、ID番号等を読み取って、自動的に入
力されるようにすることが望ましい。
【0052】前記CPU11は、ICカードコントロー
ラ13を介して、各決済情報エリア22、32内に格納
されている決済情報にアクセスし、前記入力された事項
に対応する商取引の決済情報を各決済情報エリア22、
32内から選び出し、その後、決済情報エリア22内か
ら選び出した決済情報と、決済情報エリア32内から選
び出した決済情報とを互いに照合して、同一であるかど
うか判断する。
【0053】そして、同一である場合、前記決済情報に
含まれる事項の一部又は全てが表示部14に表示される
ので、前記受取人及び支払人は確認することができる。
【0054】なお、前記入力された事項に対応する商取
引が複数ある場合には、該当する全ての商取引の決済情
報を決済情報エリア22、32からそれぞれ選び出し、
その後、選び出された決済情報を順次照合して、同一で
あるかどうか判断する。そして、前記複数の商取引のう
ちのいくつか又は全ての決済情報が互いに同一であると
確認された場合、前記決済情報に含まれる事項の一部又
は全てが表示部14に一覧表示されるので、前記受取人
及び支払人は、前記一覧表示された決済情報に含まれる
事項の一部又は全てをチェックし、前記決済情報が同一
であると確認された複数の商取引の中から証明すべき決
済に関する商取引を特定することができる。
【0055】また、例えば、錯誤により取引相手を取り
違えたり、取引者が適切なICカードを選択しなかった
り、商取引が成立していなかったりして、いずれの決済
情報も同一でないと判断された場合、その旨が表示部1
4に表示される。この場合、決済が完了したことを証明
することはできないので、決済完了済み証明を作成する
作業は停止される。
【0056】なお、決済情報エリア22、32内に格納
されている決済情報の中から、証明すべき決済に関する
商取引をある程度の蓋然性をもって特定することができ
る事項、例えば、商取引の行われた月日、時刻、さらに
必要であれば品目等のリストを抽出し、表示部14に一
覧表示させ、前記受取人及び支払人が目視によりスクリ
ーニングして証明すべき決済に関する商取引を特定し、
その後、前記CPU11が特定した商取引に対応する決
済情報を照合して、同一であるかどうか確認するように
してもよい。ただし、この場合には、前記決済情報エリ
ア22、32内に格納されている決済情報が、相手方又
は第三者に知られる恐れがある。
【0057】また、前記CPU11が、ICカードコン
トローラ13を介して、前記各決済情報エリア22、3
2内に格納されている全ての決済情報にアクセスして自
動的にスクリーニングし、該スクリーニングの結果、決
済情報エリア22内に格納されている決済情報と決済情
報エリア32内に格納されている決済情報とが互いに同
一であると判断された商取引の全てを抽出して、前記入
力された事項に対応する商取引の決済情報を各決済情報
エリア22、32内から選び出し、表示部14に一覧表
示させるようにしてもよい。この場合、前記受取人及び
支払人は、一覧表示された商取引の決済情報を目視によ
りスクリーニングして、証明すべき決済に関する商取引
を特定する。なお、この場合も、前記決済情報エリア2
2、32内に格納されている決済情報が、相手方又は第
三者に知られる恐れがある。
【0058】そして、証明すべき決済に関する商取引が
特定されると、前記ICカード30の決済情報エリア3
2に格納されている前記決済に対応する決済完了データ
が、前記ICカード20の暗号処理部23に送られ、暗
号エリア24に格納されている暗号鍵を使用して、復号
化される。なお、復号化する際に使用される暗号鍵は、
暗号化する際に使用された暗号鍵と同一のものでなくて
もよい。例えば、RSA暗号においては、暗号化する際
は秘密鍵が使用され、復号化する際は公開鍵が使用され
る。本実施の形態において、暗号化する際に使用される
暗号鍵と、復号化する際に使用される暗号鍵との組み合
わせは、いかなるものであってもよい。
【0059】復号化された前記決済完了データは、スク
ランブルされた手書きサインデータとなり、前記決済情
報エリア22内に格納されているスクランブルされた手
書きサインデータと同一であるかどうか照合(コンペア
チェック)される。
【0060】そして、前記照合の結果、同一であると判
断された場合、証明すべき決済に関する商取引におい
て、決済が完了したことが証明される。
【0061】また、表示部14には、決済が完了したこ
とが表示される、すなわち、決済完了済み証明が作成さ
れる。該決済完了済み証明は、電子データとして、決済
情報エリア22、32内に格納したり、フロッピー(登
録商標)ディスク、ハードディスク等の他の記録媒体に
格納したり、通信回線を介して決済完了済み証明を要求
する第三者等に送ったりすることもできる。さらに、取
引者が要求した場合には、決済完了済み証明を紙等の記
録媒体に印刷することもできる。
【0062】また、例えば、錯誤により取引相手を取り
違えたり、取引者が適切なICカードを選択しなかった
り、商取引が成立していなかったりして、前記照合の結
果、同一でないと判断された場合、証明すべき決済に関
する商取引において、決済が完了したことが証明されな
い。この場合、決済完了済み証明は作成されず、表示部
14には、決済完了済み証明は作成不能である旨が表示
される。
【0063】なお、本実施の形態においては、入力され
た手書きサインデータをファクシミリデータとして処理
して照合しているが、手書きサインデータの照合の精度
をさらに高める必要がある場合、例えば、CADIX社
が開発した動的署名照合システムを使用して、手書きサ
インデータを処理して照合するようにすることもでき
る。前記動的署名照合システムにおいては、手書きサイ
ンの形状、筆の動きの速度、筆圧等の筆記運動の癖を三
次元時系列情報化して照合するので、手書きサインをし
た者の識別、すなわち、個人認証の精度を一層向上させ
ることができる。
【0064】このように、本実施の形態においては、前
述されたように、前記決済情報エリア22、32内に格
納されたデータを、ICカード20、30の発行者以外
の者が消去することができないようになっているので、
決済情報及び決済完了データが改竄(ざん)されたり、
錯誤により書き換えられることがない。
【0065】また、手書きで入力されたサインに基づい
て決済完了データが作成されるので、個人認証の精度が
高く、証明すべき決済に関する商取引を高精度で特定す
ることができる。
【0066】さらに、決済完了データ作成時にはICカ
ード20に格納されている暗号鍵を使用して暗号化され
た決済完了済みデータをICカード30に格納し、決済
完了済み証明作成時に、ICカード30に格納された決
済完了済みデータをICカード20に格納されている暗
号鍵を使用して復号化して照合するようにしているの
で、決済完了時と決済完了済み証明作成時におけるIC
カード20とICカード30との組み合わせが完全に一
致しない。したがって、決済完了時及び決済完了済み証
明作成時におけるICカード20とICカード30との
組み合わせが異なる場合、決済完了済み証明が作成され
ない。
【0067】また、前述されたように各暗号鍵は、第三
者機関によって管理されている場合、機密性が高く、不
正使用が防止される。
【0068】したがって、作成された決済完了済み証明
の証拠力は極めて高い。
【0069】その結果、決済が完了したことを確実に証
明することができ、代金の再支払い、取引者間の係争事
件等が発生することがない。
【0070】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0071】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、電子決済システムにおいては、手書きサインを入
力するためのペン入力部と、決済情報を入力するための
入力手段と、前記決済情報及び前記手書きサインのデー
タを格納する決済情報エリア、並びに前記手書きサイン
のデータを暗号化及び復号化する暗号処理部を有する一
方のICカードと、前記決済情報及び前記暗号化された
手書きサインのデータを格納する決済情報エリアを有す
る他方のICカードと、表示部とを有する。
【0072】そして、決済が完了した時には、前記決済
情報を前記一方及び他方のICカードの決済情報エリア
に格納し、前記入力された手書きサインのデータを、前
記一方のICカードの決済情報エリアに格納するととも
に、暗号化して前記他方のICカードの決済情報エリア
に格納する。
【0073】また、決済完了済み証明を作成する時に
は、前記一方及び前記他方のICカードの決済情報エリ
アに格納された前記決済情報を照合して同一であるかど
うかを判断し、同一である場合、該決済情報に対応する
前記他方のICカードの決済情報エリアに格納された暗
号化された手書きサインのデータを復号化し、前記同一
である決済情報に対応する前記一方のICカードの決済
情報エリアに格納された手書きサインのデータと照合す
る。
【0074】この場合、取引者同士が、実際に現金を取
り扱うことなく、かつ、金融機関に手数料を支払うこと
なく、商取引の決済をすることができる。しかも、決済
端末機を操作するだけなので、複雑な手続きを行う必要
がなく、取引きの秘密を維持することができ、即座に決
済を行うことができる。
【0075】また、決済完了時及び決済完了済み証明作
成時における一方のICカードと他方のICカードとの
組合せが異なる場合には決済完了済み証明が作成されな
い。
【0076】したがって、決済が完了したことを確実に
証明することができ、代金の再支払いや取引者間の係争
事件等が発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における決済端末機のブロ
ック図である。
【図2】本発明の実施の形態における代金の受取人のI
Cカードのブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態における代金の支払人のI
Cカードのブロック図である。
【図4】本実施の形態において決済完了データを作成す
るフローを示す図である。
【図5】本実施の形態において決済完了済み証明を作成
するフローを示す図である。
【符号の説明】
10 決済端末機 11 CPU 12 キーボード部 13 ICカードコントローラ 14 表示部 15 ペン入力部 20、30 ICカード 22、32 決済情報エリア 23 暗号処理部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)手書きサインを入力するためのペ
    ン入力部と、(b)決済情報を入力するための入力手段
    と、(c)前記決済情報及び前記手書きサインのデータ
    を格納する決済情報エリア、並びに前記手書きサインの
    データを暗号化及び復号化する暗号処理部を有する一方
    のICカードと、(d)前記決済情報及び前記暗号化さ
    れた手書きサインのデータを格納する決済情報エリアを
    有する他方のICカードと、(e)表示部とを有すると
    ともに、(f)決済が完了した時には、前記決済情報を
    前記一方及び他方のICカードの決済情報エリアに格納
    し、前記入力された手書きサインのデータを、前記一方
    のICカードの決済情報エリアに格納するとともに、暗
    号化して前記他方のICカードの決済情報エリアに格納
    し、(g)決済完了済み証明を作成する時には、前記一
    方及び他方のICカードの決済情報エリアに格納された
    前記決済情報を照合して同一であるかどうかを判断し、
    同一である場合、該決済情報に対応する前記他方のIC
    カードの決済情報エリアに格納された暗号化された手書
    きサインのデータを復号化し、前記同一である決済情報
    に対応する前記一方のICカードの決済情報エリアに格
    納された手書きサインのデータと照合することを特徴と
    する電子決済システム。
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