JP2001290603A - 座標入力/検出装置及び電子黒板システム - Google Patents

座標入力/検出装置及び電子黒板システム

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JP2001290603A JP2000103743A JP2000103743A JP2001290603A JP 2001290603 A JP2001290603 A JP 2001290603A JP 2000103743 A JP2000103743 A JP 2000103743A JP 2000103743 A JP2000103743 A JP 2000103743A JP 2001290603 A JP2001290603 A JP 2001290603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精密な光軸合わせを不要とすることができる
座標入力/検出装置を提供する。 【解決手段】 例えば蛍光灯やネオン管のような発光手
段31から光が照射される座標入力/検出領域3a内に
例えばペン等の指示手段Pを挿入した場合、各画像検出
手段29の撮像素子27上にはその指示手段Pの被写体
像が結像することから、この撮像素子27上の結像位置
を光強度分布に基づいて検出し、その検出された各撮像
素子27上の結像位置に基づいて座標入力/検出領域3
a内に挿入された指示手段Pの二次元座標位置を検出す
る。これにより、精密な光軸合わせを不要とすることが
でき、かつ、特殊な指示手段を用いなくとも座標位置の
検出を容易にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の入力や選択
をするためにペン等の指示部材や指等の指示手段によっ
て指示された座標位置を光学的に検出する座標入力/検
出装置、およびこの座標入力/検出装置を主体に構成さ
れる電子黒板システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホワイトボードや書き込みシ
ート等の書き込み面に筆記用具を用いて書き込んだ手書
きの情報を、専用のスキャナで読み取り、専用のプリン
タで記録紙に出力することが可能な電子黒板装置が知ら
れている。これに対し、近年にあっては、電子黒板装置
の書き込み面に座標入力/検出装置を配置して、書き込
み面に手書きで書き込んだ情報をリアルタイムでパーソ
ナルコンピュータ等のコンピュータに入力することを可
能にした電子黒板システムも提供されている。
【0003】例えば、マイクロフィールド・グラフィッ
クス社製(Microfield Graphics,Inc.)のソフトボード
は、ホワイトボード上に座標入力/検出装置を配設して
構成され、ホワイトボード上に書かれた文字や絵等のビ
ジュアルデータをコンピュータにリアルタイムで取り込
むことを可能にした装置である。このソフトボードを用
いて構成された電子黒板システムでは、ソフトボードで
取り込んだビジュアルデータをコンピュータに入力して
CRT(Cathode Ray Tube)に表示したり、液晶プロジ
ェクターを用いて大型のスクリーンに表示したり、プリ
ンタで記録紙に出力したりすること等が可能となってい
る。また、ソフトボードが接続されたコンピュータの画
面を液晶プロジェクターでソフトボード上に投影し、ソ
フトボード上でコンピュータを操作することも可能とな
っている。
【0004】また、文字および画像を表示するための表
示装置と、表示装置の前面に座標入力面(タッチパネル
面)を配設した座標入力/検出装置と、座標入力/検出
装置からの入力に基づいて表示装置の表示制御を行う制
御装置とを備え、表示装置および座標入力/検出装置を
用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成した
電子黒板システムが提供されている。
【0005】例えば、スマート・テクノロジィズ社製
(SMART Technologies Inc.)のスマート2000で
は、コンピュータに接続された液晶プロジェクターを用
いて文字・絵・図形・グラフィックの画像をパネルに投
影した状態で、パネルの投影面(表示面)の前面に配設
された座標入力/検出装置を用いて手書きの情報をコン
ピュータに取り込む処理を行う。そして、コンピュータ
内で手書きの情報と画像情報とを合成し、再度、液晶プ
ロジェクターを介してリアルタイムで表示できるように
している。
【0006】このような電子黒板システムでは、表示装
置によって表示されている画面上の画像に対して、座標
入力/検出装置を用いて入力した画像を上書き画像とし
て重ねて表示できるため、会議、プレゼンテーション、
教育現場等において既に広く利用されており、その使用
効果が高く評価されている。また、このような電子黒板
システムに音声・画像等の通信機能を組み込み、遠隔地
間を通信回線で接続することにより、電子会議システム
としても利用されている。
【0007】このような電子黒板システムに備えられる
座標入力/検出装置の方式としては、表示装置の表示画
面等に積層させて設けられる膜状の座標入力/検出装置
であって、座標入力/検出面(タッチ面)に特殊な機能
を持たせてタッチによる特性変化を検出する方式である
いわゆるタッチパネルが多く用いられており、例えば、
感圧方式、静電容量方式、超音波表面弾性波方式等があ
る。このようなタッチパネルによれば、実際に指等がタ
ッチしたことを検知することから検知精度の点で優れて
いるが、特殊な材料・機構を使っているためにタッチパ
ネルの大きさが制限されてしまい、大画面の表示装置に
は適用できないという問題がある。また、このようなタ
ッチパネルの座標入力/検出面(タッチ面)においては
光透過性が低くなっていることから、表示装置の表示画
面の上に積層させた場合、表示画像の画質を劣化させて
しまうという問題がある。さらに、このようなタッチパ
ネルにおいては、座標入力/検出面(タッチ面)に傷が
つき易いという問題もある。
【0008】そこで、近年においては、座標入力/検出
面(タッチ面)のような物理的な面を有さなくとも入力
が可能になる、例えば光学式の座標入力/検出装置が有
望であると考えられている。このような光学式の座標入
力/検出装置としては、各種の方式が提案されている。
【0009】光学式の座標入力/検出装置の一例として
は、特開平11−110116号公報に記載された座標
入力/検出装置がある。この特開平11−110116
号公報に記載された座標入力/検出装置100は、図1
4に示すように、2つの光学ユニット101にそれぞれ
設けられた光源102から出射されるレーザビーム光B
をポリゴンミラー103を用いて走査させ、そのレーザ
ビーム光Bを再帰性反射部材104で反射させることに
より形成した座標入力/検出領域105を有している。
そして、この座標入力/検出領域105に指先やペン等
の指示部材である指示手段Aを挿入することで座標入力
/検出領域105のレーザビーム光Bを遮った場合に
は、2つの光学ユニット101にそれぞれ設けられた受
光素子106における光の強度分布に基づいてポリゴン
ミラー103を回転させたパルスモータ(図示せず)の
パルス数を検出し、この検出されたパルス数に応じて指
示手段Aにより遮られたレーザビーム光Bの出射角度を
光学ユニット101毎に求め、それらの出射角度に基づ
く三角測量の手法によって指示手段Aを挿入した座標位
置(x、y)を検出するものである。
【0010】以上に代表されるような座標入力/検出面
(タッチ面)のような物理的な面を有さない光学式の座
標入力/検出装置は、表示装置の表示画面に装着して使
用した場合であっても表示画像の画質を劣化させること
はなく、視認性に優れると共に、その大型化も比較的容
易になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような座標入力/検出装置は、パーソナルコンピュー
タ等の普及に伴い、情報の入力や選択をするための有力
なツールとして位置付けられているが、まだ、完全とは
いえず、本格的な実用化に向けていまだ解決されねばな
らない課題が多々存在する。
【0012】第一には、前述したようなレーザビーム光
を走査させるような光学式の座標入力/検出装置におい
ては、自発光光源が必要であったために消費電力が多く
なり、かつ、光源部品の寿命が有限であるという問題が
ある。
【0013】第二には、前述したようなレーザビーム光
を走査させるような光学式の座標入力/検出装置におい
ては、精密な光軸合わせのために光学系に高い組み付け
精度が要求されるという問題がある。
【0014】第三には、前述したようなレーザビーム光
を走査させるような光学式の座標入力/検出装置におい
ては、高価で特殊部材である再帰性反射部材を用いてい
るため、装置が高価になってしまうという問題がある。
【0015】本発明の目的は、省電力化を図ることがで
きるとともに、光源部品の寿命が長い座標入力/検出装
置及び電子黒板システムを提供することである。
【0016】本発明の目的は、精密な光軸合わせを不要
とすることができる座標入力/検出装置及び電子黒板シ
ステムを提供することである。
【0017】本発明の目的は、安価な構成の座標入力/
検出装置及び電子黒板システムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の座
標入力/検出装置は、指示手段の挿入を受け付ける二次
元の座標入力/検出領域と、この座標入力/検出領域の
周縁部に所定の間隔で配設され、前記座標入力/検出領
域内を撮像する撮像素子を有する複数の画像検出手段
と、これらの画像検出手段を結ぶ一辺を除く前記座標入
力/検出領域の周縁部に配設され、前記座標入力/検出
領域内に光を照射する発光手段と、前記座標入力/検出
領域内に前記指示手段が挿入された場合に、前記各画像
検出手段の前記撮像素子上におけるその指示手段の被写
体像の結像位置を光強度分布に基づいてそれぞれ検出す
る結像位置検出手段と、この結像位置検出手段により検
出された前記各撮像素子上の結像位置に基づいて前記座
標入力/検出領域内に挿入された前記指示手段の二次元
座標位置を算出する座標位置算出手段と、を備える。
【0019】したがって、発光手段から光が照射される
座標入力/検出領域内に例えばペン等の指示手段を挿入
した場合、各画像検出手段の撮像素子上にはその指示手
段の被写体像が結像し、この撮像素子上の結像位置が光
強度分布に基づいて検出される。また、その検出された
各撮像素子上の結像位置に基づいて座標入力/検出領域
内に挿入された指示手段の二次元座標位置が検出され
る。これにより、精密な光軸合わせを不要とし、かつ、
特殊な指示手段を用いなくとも座標位置の検出が容易に
なる。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載の座
標入力/検出装置において、前記発光手段は、前記座標
入力/検出領域の各辺の長さに少なくとも略同一な長さ
を有している。
【0021】したがって、座標入力/検出領域の全面を
確実に筆記有効な範囲とすることが可能になる。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の座標入力/検出装置において、前記発光手段は、
蛍光灯である。
【0023】したがって、メンテナンスが容易であっ
て、かつ、安価な構成を実現することが可能である。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の座標入力/検出装置において、前記発光手段は、
ネオン管である。
【0025】したがって、長さを自由に調整可能である
ことから座標入力/検出領域を所望の大きさにすること
が可能であるとともに、その径が小さいことから省スペ
ース化が図られる。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の座標入力/検出装置において、前記発光手段は、
周囲光を前記座標入力/検出領域に導く導光部材であ
る。
【0027】したがって、特別な光源が無くとも周囲光
を利用して座標入力/検出領域内に光を照射することが
可能になるので、省電力化が図られるとともに、寿命の
長い光源部品を得ることが可能になる。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項5記載の座
標入力/検出装置において、前記導光部材は光拡散機能
を有する。
【0029】したがって、周囲光の光量ムラや変動にか
かわらず安定して光を照射することが可能になる。
【0030】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載の座標入力/検出装置において、前記導光部材はシ
ート状に形成されており、そのシートの厚みは前記画像
検出手段の前記撮像素子上での光強度分布の検出に必要
な最小限の高さである。
【0031】したがって、装置の小型化が図られる。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項7記載の座
標入力/検出装置において、前記導光部材は塑性を有し
ている。
【0033】したがって、例えば表示装置の表示面に導
光部材を密着させて設けることが可能になるので、表示
装置の表示面から一定間隔を隔てて光を照射することが
無調整で容易となる。また、表面がx方向またはy方向の
いずれか一方向にのみ凹形状になっている表示装置の表
示面に導光部材を設けた場合にも、無調整で容易に表示
装置の表示面から一定間隔を確保することが可能にな
る。
【0034】請求項9記載の発明は、請求項5ないし8
のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記
座標入力/検出領域の上部に設けられる前記導光部材の
長さは平均的な人体の幅よりも長く、前記座標入力/検
出領域の上部に設けられる前記導光部材の設置位置は平
均的な人体の高さよりも高い位置である。
【0035】したがって、筆記の際においては、操作者
が座標入力/検出領域の前に立った場合や手をかざした
場合に生じる影により導光部材における集光量が減少す
るおそれがあるが、このようにすることで影が導光部材
に対して部分的にしかできなくなるため、影の生じてい
ない他の領域から光を補完することで十分な光量を得る
事が可能になる。
【0036】請求項10記載の発明は、請求項5ないし
9のいずれか一記載記載の座標入力/検出装置におい
て、前記導光部材は、蛍光集光部材である。
【0037】したがって、蛍光集光部材から照射される
光のピーク光量は大きいことから、各画像検出手段の撮
像素子における光の強度分布の検出精度を高めることが
可能になっている。
【0038】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の座標入力/検出装置において、前記蛍光集光部材に用
いられる蛍光物質は、商用電源電圧半周期以上の時間に
わたって蛍光を発する。
【0039】したがって、周囲光の短期光量変動に対応
することが可能になる。
【0040】請求項12記載の発明は、請求項10また
は11記載の座標入力/検出装置において、前記蛍光集
光部材は、装置外装を形成する。
【0041】したがって、蛍光集光部材の表面積を広く
することで、蛍光集光部材から照射される光の光量を増
加させることが可能になり、各画像検出手段の撮像素子
における光の強度分布の検出精度を向上させることが可
能になる。また、装置をスケルトンデザインにすること
も可能になる。
【0042】請求項13記載の発明は、請求項10ない
し12のいずれか一記載の座標入力/検出装置におい
て、前記蛍光集光部材は、この蛍光集光部材に対面する
側に反射面を有する反射手段に積層させて設置される。
【0043】したがって、蛍光集光部材から照射される
光の光量を増加させることが可能になり、各画像検出手
段の撮像素子における光の強度分布の検出精度を向上さ
せることが可能になる。
【0044】請求項14記載の発明は、請求項5ないし
13のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、
前記導光部材に対して光を入射する補助光源をさらに設
ける。
【0045】したがって、周囲光が十分でない場合であ
っても照射される光の光量を増加させることが可能にな
り、各画像検出手段の撮像素子における光の強度分布の
検出精度を向上させることが可能になる。
【0046】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の座標入力/検出装置において、前記補助光源は、選択
的にON/OFFが可能である。
【0047】したがって、省電力化が図られる。
【0048】請求項16記載の発明は、請求項14記載
の座標入力/検出装置において、前記補助光源は変調が
可能であって、前記各画像検出手段の前記撮像素子にお
いて復調する。
【0049】したがって、外乱ノイズ光によるノイズ信
号を除去することが可能になる。
【0050】請求項17記載の発明は、請求項14記載
の座標入力/検出装置において、表示装置の表示面から
の光を前記補助光源として利用する。
【0051】したがって、特別に補助光源を設ける必要
がなく、装置の小型化とコストダウンが図られる。
【0052】請求項18記載の発明は、請求項10ない
し17のいずれか一記載の座標入力/検出装置におい
て、前記各画像検出手段の光入射方向の上流側には、前
記蛍光集光部材が発する蛍光のみを透過させる光選択手
段を備える。
【0053】したがって、外乱ノイズ光を除去すること
が可能になり、各画像検出手段の撮像素子における光の
強度分布の検出精度を向上させることが可能になる。
【0054】請求項19記載の発明の電子黒板システム
は、文字および画像を表示する表示装置と、この表示装
置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致させて配設
される請求項1ないし18のいずれか一記載の座標入力
/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの入力に基
づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、を備
え、前記表示装置及び前記座標入力/検出装置を用いて
電子黒板部の表示面および書き込み面を構成する。
【0055】したがって、座標入力面(タッチパネル
面)のような物理的な面を有さず、表示装置の表示面に
装着して使用した場合であっても視認性に優れる電子黒
板システムを安価で提供することが可能になる。
【0056】請求項20記載の発明の電子黒板システム
は、文字および画像の筆記を受け付けるライティングボ
ードと、このライティングボードの書き込み面に前記座
標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ない
し18のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、前記
座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記ライティ
ングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、
を備え、前記ライティングボード及び前記座標入力/検
出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成する。
【0057】したがって、座標入力面(タッチパネル
面)のような物理的な面を有さず、ライティングボード
の書き込み面に装着して使用した場合であっても視認性
に優れる電子黒板システムを安価で提供することが可能
になる。
【0058】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図9に基づいて説明する。ここで、図1は電子黒
板システム1を概略的に示す外観斜視図である。図1に
示すように、電子黒板システム1は、平板表示装置(フ
ラットパネルディスプレイ)であるプラズマディスプレ
イパネル(PDP:Plasma Display Panel)2及び座標
入力/検出装置3で構成される電子黒板部4と、機器収
納部9とを主体に構成されている。機器収納部9には、
制御装置であるパーソナルコンピュータ等のコンピュー
タ5、原稿の画像を読み取るためのスキャナ6、画像デ
ータを記録紙に出力するプリンタ7、ビデオプレイヤー
8(いずれも図2参照)が収納されている。なお、PD
P2としては、電子黒板として利用可能な大画面タイプ
のものが用いられている。また、座標入力/検出装置3
には、詳細は後述するが、いわゆる撮像方式の座標入力
/検出装置が適用されている。
【0059】PDP2及び座標入力/検出装置3は、P
DP2のディスプレイ面2a側に位置するようにして一
体化され、PDP2のディスプレイ面2aに座標入力/
検出装置3の座標入力/検出領域3aが略一致するよう
にして電子黒板部4を形成している。このように、電子
黒板部4はPDP2及び座標入力/検出装置3を収納し
て、電子黒板システム1の表示面(PDP2のディスプ
レイ面2a)及び書き込み面(座標入力/検出領域3
a)を構成している。
【0060】さらに、図示することは省略するが、PD
P2にはビデオ入力端子やスピーカーが設けられてお
り、ビデオプレイヤー8をはじめ、その他レーザディス
クプレイヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各
種情報機器やAV機器を接続し、PDP2を大画面モニ
タとして利用することが可能な構成になっている。ま
た、PDP2には、PDP2の表示位置、幅、高さ、歪
等についての調整を行うための調整手段(図示せず)も
設けられている。
【0061】次に、電子黒板システム1に内蔵される各
部の電気的接続について図2を参照して説明する。図2
に示すように、電子黒板システム1は、コンピュータ5
にPDP2、スキャナ6、プリンタ7、ビデオプレイヤ
ー8をそれぞれ接続し、コンピュータ5によってシステ
ム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ
5には、ペン等の指示部材や指である指示手段P(図7
参照)で指示された座標入力/検出領域3a内の座標位
置の演算等を行う座標入力/検出装置3に設けられるコ
ントローラ10が接続されており、このコントローラ1
0を介して座標入力/検出装置3もコンピュータ5に接
続されている。また、コンピュータ5を介して電子黒板
システム1をネットワーク11に接続することができ、
ネットワーク11上に接続された他のコンピュータで作
成したデータをPDP2に表示したり、電子黒板システ
ム1で作成したデータを他のコンピュータに転送するこ
とも可能になっている。
【0062】次に、コンピュータ5について説明する。
ここで、図3はコンピュータ5に内蔵される各部の電気
的接続を示すブロック図である。図3に示すように、コ
ンピュータ5は、システム全体を制御するCPU12
(Central Processing Unit)と、起動プログラム等を
記憶したROM(Read Only Memory)13と、CPU12
のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access
Memory)14と、文字・数値・各種指示等の入力を行う
ためのキーボード15と、カーソルの移動や範囲選択等
を行うためのマウス16と、ハードディスク17と、P
DP2に接続されておりそのPDP2に対する画像の表
示を制御するグラフィックス・ボード18と、ネットワ
ーク11に接続するためのネットワーク・カード(また
はモデムでも良い。)19と、コントローラ10、スキ
ャナ6、プリンタ7等を接続するためのインタフェース
(I/F)20と、上記各部を接続するためのバス21
とを備えている。
【0063】ハードディスク17には、オペレーティン
グ・システム(OS:Operating System)22と、コン
トローラ10を介してコンピュータ5上で座標入力/検
出装置3を動作させるためのデバイスドライバ23と、
描画ソフト、ワードプロセッサソフト、表計算ソフト、
プレゼンテーションソフト等の各種アプリケーションプ
ログラム24とが格納されている。
【0064】また、コンピュータ5には、OS22、デ
バイスドライバ23や各種アプリケーションプログラム
24等の各種のプログラムコード(制御プログラム)を
記憶した記憶媒体26、すなわち、フロッピー(登録商
標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−R
OM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DV
D−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカ
ードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る
装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−R
OMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読
取装置25が搭載されている。
【0065】各種アプリケーションプログラム24は、
コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS2
2による制御の下、CPU12によって実行される。例
えば、キーボード15やマウス16の所定の操作によっ
て描画ソフトを起動した場合には、PDP2にグラフィ
ックス・ボード18を介して描画ソフトに基づく所定の
画像が表示される。また、デバイスドライバ23もOS
22とともに起動され、コントローラ10を介した座標
入力/検出装置3からのデータ入力が可能な状態にな
る。このように描画ソフトを起動した状態で座標入力/
検出装置3の座標入力/検出領域3aに操作者が指示手
段Pを挿入して文字や図形を描いた場合、座標情報が指
示手段Pの記述に基づく画像データとしてコンピュータ
5に入力され、例えばPDP2に表示されている画面上
の画像に対して上書き画像として重ねて表示される。よ
り詳細には、コンピュータ5のCPU12は、入力され
た画像データに基づいて線や文字を描画するための描画
情報を生成し、入力された座標情報に基づく座標位置に
併せてグラフィックス・ボード18に設けられるビデオ
メモリ(図示せず)に書き込んでいく。その後、グラフィ
ックス・ボード18が、ビデオメモリに書き込まれた描
画情報を画像信号としてPDP2に送信することによ
り、操作者が書いた文字と同一の文字が、PDP2に表
示されることになる。つまり、コンピュータ5は座標入
力/検出装置3をマウス16のようなポインティングデ
バイスとして認識しているため、コンピュータ5では、
描画ソフト上でマウス16を用いて文字を書いた場合と
同様な処理が行われることになる。
【0066】次に、座標入力/検出装置3について詳細
に説明する。ここで、図4は座標入力/検出装置3の構
成を概略的に示す説明図、図5は電子黒板システム1の
座標入力/検出装置3付近を部分的に示す縦断側面図で
ある。図4および図5に示すように、座標入力/検出装
置3は、PDP2のディスプレイ面2aのサイズに対応
したサイズで横長の四角形状の座標入力/検出領域3a
を備えている。この座標入力/検出領域3aは、手書き
により文字や図形等の入力を可能にする領域である。こ
の座標入力/検出領域3aの下方両端部に位置する角部
の近傍には、画像情報(被写体像)を電気信号として出
力する多数のCCD(Charge Coupled Device )をライ
ン状に配設した撮像素子であるラインセンサ27と結像
光学レンズ28とが距離fを有して配設された画像検出
手段である画像検出装置29(左側画像検出装置29
L,右側画像検出装置29R)が、距離Lを隔てて所定
の角度α(図8参照)で設けられている。加えて、これ
らの画像検出装置29(左側画像検出装置29L,右側
画像検出装置29R)には、外部光をカットするための
マスク30が設けられている。
【0067】また、座標入力/検出装置3の座標入力/
検出領域3aの下部を除く周縁部には、発光手段として
機能する光源部31が設けられている。この光源部31
は、例えば蛍光灯であって、座標入力/検出領域3aの
各辺の長さに少なくとも略同一な長さを有している。そ
して、光源部31は、図5に示すように、座標入力/検
出領域3a内に拡散光Hを照射するものである。これに
より、座標入力/検出領域3a(PDP2のディスプレ
イ面2a)の全面を筆記有効な範囲とすることができ
る。また、光源部31として蛍光灯を用いることによ
り、メンテナンスが容易になっている。
【0068】なお、本実施の形態においては、光源部3
1として蛍光灯を用いたが、これに限るものではなく、
各種適用することができる。蛍光灯以外には、例えば、
ネオン管、面発光素子であるエレクトロルミネッセンス
(EL:Electroluminescence)シート、LEDアレイ
+拡散板等を適用することが考えられる。特に、長さを
自由に調整できるネオン管を用いた場合には、座標入力
/検出領域3aを所望の大きさにすることが可能である
とともに、その径が小さいことから省スペース化が図ら
れる。
【0069】次に、座標入力/検出装置3の各部の電気
的接続について図6を参照して説明する。図6に示すよ
うに、コントローラ10には、各部を集中的に制御する
CPU32が設けられており、このCPU32には、プ
ログラム及びデータを記憶するROM33、各種データ
を書き換え自在に格納してワークエリアとして機能する
RAM34、コンピュータ5に接続するためのインタフ
ェース35、A/D(Analog/Digital)コンバータ3
6及び光源部31がバス接続されている。また、CPU
32には、各種のプログラムコード(制御プログラム)
を格納するハードディスク37や不揮発性のメモリであ
るEEPROM(Electrically Erasable Programmable
Read Only Memory)38がバス接続されている。ここ
に、CPU32、ROM33及びRAM34によりマイ
クロコンピュータが構成されている。このようなマイク
ロコンピュータには、各種のプログラムコード(制御プ
ログラム)を記憶した記憶媒体M、すなわち、フロッピ
ーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−RO
M,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD
−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカー
ドなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装
置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−RO
Mドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取
装置39が接続されている。
【0070】また、ラインセンサ27からの出力を演算
する回路として、ラインセンサ27の出力端子に、アナ
ログ処理回路40が図のように接続されている。ライン
センサ27に入射した光は、ラインセンサ27内で光の
強度に応じた電圧値を持つアナログの画像データに変換
され、アナログ信号として出力される。このアナログ信
号は、アナログ処理回路40で処理された後、A/D
(Analog/Digital)コンバータ36によってデジタル
信号に変換されてCPU32に渡される。この後、CP
U32によって指示手段Pの二次元座標の演算が行われ
る。
【0071】ハードディスク37に格納された各種のプ
ログラムコード(制御プログラム)または記憶媒体Mに
記憶された各種のプログラムコード(制御プログラム)
は、コントローラ10への電源の投入に応じてRAM3
4に書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プログ
ラム)が実行されることになる。
【0072】続いて、制御プログラムに基づいてCPU
32によって実行される機能について説明する。ここで
は、本実施の形態の座標入力/検出装置3の備える特長
的な機能である座標検出処理について以下において具体
的に説明する。
【0073】ここで、図7は座標入力/検出装置3の座
標入力/検出領域3a内の一点を指示手段Pで指し示し
た一例を示す正面図、図8はその一部を拡大して示す正
面図である。また、図9は座標検出処理の流れを概略的
に示すフローチャートである。図7に示すように、指示
手段Pが座標入力/検出領域3a内に挿入されると、そ
の像が画像検出装置29(左側画像検出装置29L,右
側画像検出装置29R)のラインセンサ27の上に結像
光学レンズ28を介してそれぞれ結像される。
【0074】このときラインセンサ27上の光強度分布
を考える。指示手段Pが座標入力/検出領域3a内に挿
入されていなければ、ラインセンサ27上の光強度分布
はほぼ一定である。しかしながら、指示手段Pが座標入
力/検出領域3a内に挿入されてその像がラインセンサ
27上に結像するとラインセンサ27上の所定の位置が
光強度の弱い領域(暗点)となり、この光強度の弱い領
域(暗点)は、ラインセンサ27から出力される光強度
の波形にピーク点として出現することになるので、CP
U32は、このような光強度の波形におけるピーク点の
出現を電圧の変化により認識し、この光強度の波形のピ
ーク点となった暗点の位置を検出する(図9に示すステ
ップS1のY)。ここに、結像位置検出手段の機能が実
行される。本実施の形態においては、図8に示すよう
に、このように光強度の波形におけるピーク点が出現し
た位置を右側画像検出装置29Rのラインセンサ27の
a番目の受光セルとする。
【0075】次に、CPU32は、この右側画像検出装
置29Rのラインセンサ27のa番目の受光セルからラ
インセンサ27の中心までの距離sをラインセンサ27
のセル番号に基づいて検出する(図9に示すステップS
2)。
【0076】そして、右側画像検出装置29Rのライン
センサ27のa番目の受光セルの位置からラインセンサ
27の中心の受光セルまでの距離sは、ラインセンサ2
7の中心線と、指示手段Pとa番目の受光セルとを結ぶ
線とで形成される角度θ1に依存しており、この角度θ
1は、 θ1=tan-1(s/f) ・・・(1) と表すことができる。ただし、fは結像光学レンズ28
の焦点距離である。
【0077】また、図8に示すように、右側画像検出装
置29Rと指示手段Pとの角度β1は、右側画像検出装
置29Rの取付角度αを用いることにより、 β1=α−θ1 ・・・(2) として求められる。
【0078】同様に、左側画像検出装置29Lと指示手
段Pとの角度β2は、特に図示しないが、上述の(1)
(2)式に基づき、 β2=α−θ2 ・・・(3) として求められる。
【0079】そして、前述したように左側画像検出装置
29Lと右側画像検出装置29Rとは距離Lを隔てて設
けられていることから、座標入力/検出領域3a内の指
示手段Pで指示した点の2次元座標(x,y)は、三角
測量の原理により、 x=L・tanβ2/(tanβ1+tanβ2) ・・・(4) y=xtanβ1 ・・・(5) としてCPU32により算出される(図9に示すステッ
プS3)。つまり、ステップS2〜S3によって、座標
位置算出手段の機能が実行される。
【0080】CPU32は、以上のようにして算出され
た指示部材Pの指示した座標位置(x,y)をインタフ
ェース35を介してコンピュータ5に転送し、指示部材
Pによる指示位置の表示や指示位置に対応するコマンド
入力などの処理に利用することになる。以上により、図
9に示すステップS4の処理が実行される。つまり、描
画ソフトを起動した状態で座標入力/検出装置3の座標
入力/検出領域3aに操作者が指示部材Pを挿入して文
字や図形を描いた場合、座標位置(x,y)が指示部材
Pの記述に基づく画像データとしてコンピュータ5に入
力され、例えばPDP2に表示されている画面上の画像
に対して上書き画像として重ねて表示されることにな
る。
【0081】ここに、光源部31から光が照射される座
標入力/検出領域3a内に例えばペン等の指示手段Pを
挿入した場合、画像検出装置29(左側画像検出装置2
9L,右側画像検出装置29R)のラインセンサ27上
にはその指示手段Pの被写体像が結像することから、こ
のラインセンサ27上の結像位置を光強度分布に基づい
て検出し、その検出された各ラインセンサ27上の結像
位置に基づいて座標入力/検出領域3a内に挿入された
指示手段Pの二次元座標位置を検出することにより、精
密な光軸合わせを不要とすることができ、かつ、特殊な
指示手段を用いなくとも座標位置の検出を容易にするこ
とができる。
【0082】本発明の第二の実施の形態を図10および
図11に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施
の形態において説明した部分と同一部分については同一
符号を用い、説明も省略する。本実施の形態の座標入力
/検出装置50は、前述した座標入力/検出装置3とは
発光手段が異なるものである。
【0083】ここで、図10は座標入力/検出装置50
の構成を概略的に示す説明図、図11は電子黒板システ
ム1の座標入力/検出装置50付近を部分的に示す縦断
側面図である。図10および図11に示すように、座標
入力/検出装置50は、PDP2のディスプレイ面2a
のサイズに対応したサイズで横長の四角形状の座標入力
/検出領域50aを備えている。この座標入力/検出装
置50の座標入力/検出領域50aの下部を除く周縁部
には、例えば複数の光ファイバを並列させて設けた導光
部材51が設けられている。この導光部材51は、太陽
光や照明によって周囲が適度に明るい環境であれば特別
な光源が無くとも座標入力/検出領域50a内にPDP
2のディスプレイ面2aから一定の距離を隔てて拡散光
Hを照射することができるものであって、図11に示す
ように、導光部材51の一方の端面51aに入射した周
囲光を他方の端面51bから拡散光Hとして照射するも
のである。つまり、導光部材51が発光手段として機能
することになる。また、導光部材51は、光拡散機能を
有することから、周囲光の光量ムラや変動にかかわらず
安定して光を照射することができる。
【0084】また、この導光部材51は、塑性を有した
シート状に形成されており、PDP2のディスプレイ面
2aに沿って貼り付けられている。したがって、導光部
材51をPDP2のディスプレイ面2aに密着させるこ
とができるので、PDP2のディスプレイ面2aから一
定間隔を隔てて拡散光Hを照射することが無調整で容易
となっている。また、このような導光部材51によれ
ば、PDP2のような平板表示装置(フラットパネルデ
ィスプレイ)に限らず、表面がx方向またはy方向のいず
れか一方向にのみ凹形状になっているプロジェクタース
クリーンに導光部材51を設けた場合にも、無調整で容
易にプロジェクタースクリーンから一定間隔を確保する
ことが可能になっている。
【0085】さらに、この導光部材51のシート厚は、
画像検出装置29(左側画像検出装置29L,右側画像
検出装置29R)のラインセンサ27において光強度分
布を検出するのに必要な最小限の高さとされている。こ
れにより、装置の小型化が図られている。
【0086】加えて、座標入力/検出領域50aの上部
に設けられる導光部材51の長さは平均的な人体の幅よ
りも長く、座標入力/検出領域50aの上部に設けられ
る導光部材51の設置位置は平均的な人体の高さよりも
高い位置である。筆記の際においては、操作者が座標入
力/検出領域50a(PDP2のディスプレイ面2a)
の前に立った場合や手をかざした場合に生じる影により
導光部材51における集光量が減少するおそれがある
が、このようにすることで影が導光部材51に対して部
分的にしかできなくなるため、影の生じていない他の領
域から光を補完することで十分な光量を得る事ができ
る。したがって、PDP2のディスプレイ面2aも大画
面であることが必要とされる。
【0087】したがって、このような座標入力/検出装
置50を電子黒板システム1に適用した場合であって
も、指示部材Pを座標入力/検出領域50a内に挿入し
た場合には、ラインセンサ27から出力される光強度の
波形にピーク点が出現することになるので、前述した座
標入力/検出装置3を用いた場合と同様の作用効果を得
ることができる。
【0088】ここに、発光手段として導光部材51を用
いることにより、特別な光源が無くとも周囲光を利用し
て座標入力/検出領域50a内に光を照射することがで
きるので、省電力化を図ることができるとともに、寿命
の長い光源部品を得ることができる。
【0089】なお、特に図示しないが、このような座標
入力/検出装置50に補助光源を設け、周囲光が十分で
ない場合にのみ選択的に電源をONにして点灯すること
で補助光源からの光を導光部材51の端面51aに入射
させるようにしても良い。このように補助光源を設けて
導光部材51の端面51aに入射させることにより、周
囲光が十分でない場合であっても導光部材51の端面5
1bから照射される拡散光Hの光量を増加させることが
でき、画像検出装置29(左側画像検出装置29L,右
側画像検出装置29R)のラインセンサ27における光
の強度分布の検出精度を向上させることができる。ま
た、補助光源としては安価な点光源で良いが、変調が可
能な半導体レーザ(LD:Laser Diode)を補助光源と
して用いてラインセンサ27において復調することによ
り、外乱ノイズ光によるノイズ信号を除去することがで
きる。
【0090】本発明の第三の実施の形態を図12および
図13に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施
の形態または第一の実施の形態において説明した部分と
同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
本実施の形態の座標入力/検出装置60は、前述した座
標入力/検出装置3,50とは発光手段が異なるもので
ある。
【0091】ここで、図12は座標入力/検出装置60
の構成を概略的に示す説明図、図13は電子黒板システ
ム1の座標入力/検出装置60付近を部分的に示す縦断
側面図である。図12および図13に示すように、座標
入力/検出装置60は、PDP2のディスプレイ面2a
のサイズに対応したサイズで横長の四角形状の座標入力
/検出領域60aを備えている。この座標入力/検出装
置60の座標入力/検出領域60aの下部を除く周縁部
には、蛍光集光部材61が設けられている。この蛍光集
光部材61は、例えばアクリル板の中に蛍光物質が埋め
込まれておりこの蛍光物質が入射光を特定の波長の単色
光(蛍光)に変換するものであって、蛍光物質で発した
蛍光がアクリル板内で全反射を繰り返して端面に集めら
れることにより、その端面が明るく輝くものである。し
たがって、蛍光集光部材61は、太陽光や照明によって
周囲が適度に明るい環境であれば特別な光源が無くとも
座標入力/検出領域60a内にPDP2のディスプレイ
面2aから一定の距離を隔てて拡散光Hを照射すること
ができるものであって、図14に示すように、蛍光集光
部材61に入射した周囲光を端面61aから拡散光Hと
して照射するものである。つまり、蛍光集光部材61が
発光手段として機能することになる。なお、蛍光集光部
材61から照射される拡散光Hのピーク光量は大きいの
で、画像検出装置29(左側画像検出装置29L,右側
画像検出装置29R)のラインセンサ27における光の
強度分布の検出精度を高めることが可能になっている。
【0092】また、本実施の形態の蛍光集光部材61に
用いられる蛍光物質は、商用電源電圧半周期(10m
s)以上の時間にわたって蛍光を発するものとされてい
る。これにより、周囲光の短期光量変動に対応すること
が可能になっている。さらに、蛍光集光部材61に用い
られる蛍光物質としては、例えば蛍光色として赤色を発
する蛍光物質が用いられている。
【0093】このような蛍光集光部材61は、塑性を有
したシート状に形成されており、PDP2のディスプレ
イ面2aに沿って貼り付けられている。したがって、蛍
光集光部材61をPDP2のディスプレイ面2aに密着
させることができるので、PDP2のディスプレイ面2
aから一定間隔を隔てて拡散光Hを照射することが無調
整で容易となっている。また、このような蛍光集光部材
61によれば、PDP2のような平板表示装置(フラッ
トパネルディスプレイ)に限らず、表面がx方向またはy
方向のいずれか一方向にのみ凹形状になっているプロジ
ェクタースクリーンに蛍光集光部材61を設けた場合に
も、無調整で容易にPDP2のディスプレイ面2aから
一定間隔を確保することが可能になっている。なお、蛍
光集光部材61をPDP2のディスプレイ面2aに沿っ
て完全密着させた場合には、蛍光集光部材61における
集光量が減少してしまうことから、蛍光集光部材61と
PDP2との間に、蛍光集光部材61に対面する側に反
射面を有する反射手段62を挟み込む。この反射手段6
2としては、例えば白板、ミラーシート、スペーサ等が
考えられる。これにより、蛍光集光部材61の端面61
aから照射される拡散光Hの光量を増加させることがで
き、画像検出装置29(左側画像検出装置29L,右側
画像検出装置29R)のラインセンサ27における光の
強度分布の検出精度を向上させることができる。
【0094】さらに、この蛍光集光部材61のシート厚
は、画像検出装置29(左側画像検出装置29L,右側
画像検出装置29R)のラインセンサ27において光強
度分布を検出するのに必要な最小限の高さとされてい
る。これにより、装置の小型化を図ることができる。
【0095】加えて、蛍光集光部材61は、図13に示
すように、PDP2の上部でU字形状に折り曲げられて
PDP2のディスプレイ面2aとは反対側に位置する背
面側2bにまで廻り込んで設けられている。このように
蛍光集光部材61の表面積を広くすることにより、蛍光
集光部材61の端面61aから照射される拡散光Hの光
量を増加させることができ、画像検出装置29(左側画
像検出装置29L,右側画像検出装置29R)のライン
センサ27における光の強度分布の検出精度を向上させ
ることができる。なお、蛍光集光部材61は、例えば型
成形により作成することができるので、表面積を広くと
った場合であっても、極めて安価である。また、蛍光集
光部材61をPDP2の背面側2bにまで廻り込ませる
ことで、その蛍光集光部材61を電子黒板システム1の
外装とすることができ、電子黒板システム1をスケルト
ンデザインにすることができる。
【0096】また、蛍光集光部材61をPDP2の背面
側2bに沿って廻り込ませた場合にも、蛍光集光部材6
1における集光量が減少してしまうことから、蛍光集光
部材61とPDP2の背面側2bとの間に、蛍光集光部
材61に対面する側に反射面を有する反射手段63を挟
み込む。この反射手段63としては、反射手段62と同
様に白板、ミラー、スペーサ等が考えられる。これによ
り、蛍光集光部材61の端面61aから照射される拡散
光Hの光量を増加させることができ、画像検出装置29
(左側画像検出装置29L,右側画像検出装置29R)
のラインセンサ27における光の強度分布の検出精度を
向上させることができる。
【0097】加えて、座標入力/検出領域60aの上部
に設けられる蛍光集光部材61の長さは平均的な人体の
幅よりも長く、座標入力/検出領域60aの上部に設け
られる蛍光集光部材61の設置位置は平均的な人体の高
さよりも高い位置である。筆記の際においては、操作者
が座標入力/検出領域60a(PDP2のディスプレイ
面2a)の前に立った場合や手をかざした場合に生じる
影により蛍光集光部材61における集光量が減少するお
それがあるが、このようにすることで影が蛍光集光部材
61に対して部分的にしかできなくなるため、影の生じ
ていない他の領域から光を補完することで十分な光量を
得る事ができる。したがって、PDP2のディスプレイ
面2aも大画面であることが必要とされる。
【0098】また、座標入力/検出装置60の画像検出
装置29(左側画像検出装置29L,右側画像検出装置
29R)の光入射方向上流側には、赤色透過フィルタ6
4が設けられている。この赤色透過フィルタ64は、蛍
光集光部材61の端面61aから照射される赤色の拡散
光Hのみを透過させるものである。したがって、赤色透
過フィルタ64により外乱ノイズ光を除去することがで
きるので、画像検出装置29(左側画像検出装置29
L,右側画像検出装置29R)のラインセンサ27にお
ける光の強度分布の検出精度を向上させることができ
る。
【0099】さらに、座標入力/検出装置60の蛍光集
光部材61の端面61aには、蛍光集光部材61の表面
で反射された外乱ノイズ光が画像検出装置29(左側画
像検出装置29L,右側画像検出装置29R)に直接入
射することを防止するため、板状の規制部材65が設け
られている。さらにまた、外乱ノイズ光が画像検出装置
29(左側画像検出装置29L,右側画像検出装置29
R)に直接入射することを防止するための板状の規制部
材66も、座標入力/検出装置60の蛍光集光部材61
の上部61bに設けられている。これにより、画像検出
装置29(左側画像検出装置29L,右側画像検出装置
29R)のラインセンサ27における光の強度分布の検
出精度を向上させることができる。
【0100】したがって、このような座標入力/検出装
置60を電子黒板システム1に適用した場合であって
も、指示部材Pを座標入力/検出領域60a内に挿入し
た場合には、ラインセンサ27から出力される光強度の
波形にピーク点が出現することになるので、前述した座
標入力/検出装置3を用いた場合と同様の作用効果を得
ることができる。
【0101】なお、特に図示しないが、このような座標
入力/検出装置60に補助光源を設け、周囲光が十分で
ない場合にのみ選択的に電源をONにして点灯すること
で補助光源からの光を蛍光集光部材61に入射させるよ
うにしても良い。このように補助光源を設けて蛍光集光
部材61に入射させることにより、周囲光が十分でない
場合であっても蛍光集光部材61の端面61aから照射
される拡散光Hの光量を増加させることができ、画像検
出装置29(左側画像検出装置29L,右側画像検出装
置29R)のラインセンサ27における光の強度分布の
検出精度を向上させることができる。また、補助光源と
しては安価な点光源で良いが、変調が可能な半導体レー
ザ(LD:Laser Diode)を補助光源として用いてライ
ンセンサ27において復調することにより、外乱ノイズ
光によるノイズ信号を除去することができる。さらに、
PDP2のディスプレイ面2aからの光を補助光源とし
て利用するようにすれば、特別に補助光源を設ける必要
がなく、装置の小型化とコストダウンが図れる。
【0102】なお、各実施の形態においては、電子黒板
システム1として座標入力/検出装置3,50,60を
平板表示装置(フラットパネルディスプレイ)であるプ
ラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display P
anel)2に備えたが、これに限るものではなく、LCD
(Liquid Crystal Display)、液晶リアプロジェクショ
ンディスプレイ等を平板表示装置として適用しても良
い。さらに、平板表示装置(フラットパネルディスプレ
イ)に限らず、座標入力/検出装置3,50,60をラ
イティングボードとして機能するホワイトボードに備え
ても良い。
【0103】なお、各実施の形態においては、コントロ
ーラ10をコンピュータ5とは別体で設けたが、これに
限るものではなく、コントローラ10をコンピュータ5
に組み込んで、コンピュータ5をコントローラ10とし
て機能させるようにしても良い。
【0104】また、各実施の形態においては、座標入力
/検出装置を電子黒板システムに一体化させて組み込ん
だが、これに限るものではなく、座標入力/検出装置を
表示装置やライティングボードに対して着脱自在な構成
としても良い。
【0105】さらに、各実施の形態においては、各種の
プログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒
体26,Mとしてフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/
W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気デ
ィスク(MO)、メモリカード等を適用したが、これに
限るものではなく、記憶媒体には、コンピュータと独立
した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝
送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時
記憶した記憶媒体も含まれる。
【0106】
【発明の効果】請求項1記載の発明の座標入力/検出装
置によれば、指示手段の挿入を受け付ける二次元の座標
入力/検出領域と、この座標入力/検出領域の周縁部に
所定の間隔で配設され、前記座標入力/検出領域内を撮
像する撮像素子を有する複数の画像検出手段と、これら
の画像検出手段を結ぶ一辺を除く前記座標入力/検出領
域の周縁部に配設され、前記座標入力/検出領域内に光
を照射する発光手段と、前記座標入力/検出領域内に前
記指示手段が挿入された場合に、前記各画像検出手段の
前記撮像素子上におけるその指示手段の被写体像の結像
位置を光強度分布に基づいてそれぞれ検出する結像位置
検出手段と、この結像位置検出手段により検出された前
記各撮像素子上の結像位置に基づいて前記座標入力/検
出領域内に挿入された前記指示手段の二次元座標位置を
算出する座標位置算出手段と、を備え、発光手段から光
が照射される座標入力/検出領域内に例えばペン等の指
示手段を挿入した場合、各画像検出手段の撮像素子上に
はその指示手段の被写体像が結像することから、この撮
像素子上の結像位置を光強度分布に基づいて検出し、そ
の検出された各撮像素子上の結像位置に基づいて座標入
力/検出領域内に挿入された指示手段の二次元座標位置
を検出することにより、精密な光軸合わせを不要とする
ことができ、かつ、特殊な指示手段を用いなくとも座標
位置の検出を容易にすることができる。
【0107】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の座標入力/検出装置において、前記発光手段は、前
記座標入力/検出領域の各辺の長さに少なくとも略同一
な長さを有していることにより、座標入力/検出領域の
全面を確実に筆記有効な範囲とすることができる。
【0108】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の座標入力/検出装置において、前記発光手
段は、蛍光灯であることにより、メンテナンスが容易で
あって、かつ、安価な構成を実現することができる。
【0109】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の座標入力/検出装置において、前記発光手
段は、ネオン管であることにより、長さを自由に調整可
能であることから座標入力/検出領域を所望の大きさに
することができるとともに、その径が小さいことから省
スペース化を図ることができる。
【0110】請求項5記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の座標入力/検出装置において、前記発光手
段は、周囲光を前記座標入力/検出領域に導く導光部材
であることにより、特別な光源が無くとも周囲光を利用
して座標入力/検出領域内に光を照射することができる
ので、省電力化を図ることができるとともに、寿命の長
い光源部品を得ることができる。
【0111】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の座標入力/検出装置において、前記導光部材は光拡
散機能を有することにより、周囲光の光量ムラや変動に
かかわらず安定して光を照射することができる。
【0112】請求項7記載の発明によれば、請求項5ま
たは6記載の座標入力/検出装置において、前記導光部
材はシート状に形成されており、そのシートの厚みは前
記画像検出手段の前記撮像素子上での光強度分布の検出
に必要な最小限の高さであることにより、装置の小型化
を図ることができる。
【0113】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の座標入力/検出装置において、前記導光部材は塑性
を有していることにより、例えば表示装置の表示面に導
光部材を密着させて設けることができるので、表示装置
の表示面から一定間隔を隔てて光を照射することが無調
整で容易となり、また、表面がx方向またはy方向のいず
れか一方向にのみ凹形状になっている表示装置の表示面
に導光部材を設けた場合にも、無調整で容易に表示装置
の表示面から一定間隔を確保することができる。
【0114】請求項9記載の発明によれば、請求項5な
いし8のいずれか一記載の座標入力/検出装置におい
て、前記座標入力/検出領域の上部に設けられる前記導
光部材の長さは平均的な人体の幅よりも長く、前記座標
入力/検出領域の上部に設けられる前記導光部材の設置
位置は平均的な人体の高さよりも高い位置であることに
より、筆記の際においては、操作者が座標入力/検出領
域の前に立った場合や手をかざした場合に生じる影によ
り導光部材における集光量が減少するおそれがあるが、
このようにすることで影が導光部材に対して部分的にし
かできなくなるため、影の生じていない他の領域から光
を補完することで十分な光量を得る事ができる。
【0115】請求項10記載の発明によれば、請求項5
ないし9のいずれか一記載記載の座標入力/検出装置に
おいて、前記導光部材は、蛍光集光部材であることによ
り、蛍光集光部材から照射される光のピーク光量は大き
いことから、各画像検出手段の撮像素子における光の強
度分布の検出精度を高めることができる。
【0116】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の座標入力/検出装置において、前記蛍光集光部
材に用いられる蛍光物質は、商用電源電圧半周期以上の
時間にわたって蛍光を発することにより、周囲光の短期
光量変動に対応することができる。
【0117】請求項12記載の発明によれば、請求項1
0または11記載の座標入力/検出装置において、前記
蛍光集光部材は、装置外装を形成することにより、蛍光
集光部材の表面積を広くすることで、蛍光集光部材から
照射される光の光量を増加させることができるので、各
画像検出手段の撮像素子における光の強度分布の検出精
度を向上させることができる。また、装置をスケルトン
デザインにすることもできる。
【0118】請求項13記載の発明によれば、請求項1
0ないし12のいずれか一記載の座標入力/検出装置に
おいて、前記蛍光集光部材は、この蛍光集光部材に対面
する側に反射面を有する反射手段に積層させて設置され
ることにより、蛍光集光部材から照射される光の光量を
増加させることができるので、各画像検出手段の撮像素
子における光の強度分布の検出精度を向上させることが
できる。
【0119】請求項14記載の発明によれば、請求項5
ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置にお
いて、前記導光部材に対して光を入射する補助光源をさ
らに設けることにより、周囲光が十分でない場合であっ
ても照射される光の光量を増加させることができるの
で、各画像検出手段の撮像素子における光の強度分布の
検出精度を向上させることができる。
【0120】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の座標入力/検出装置において、前記補助光源
は、選択的にON/OFFが可能であることにより、省
電力化を図ることができる。
【0121】請求項16記載の発明によれば、請求項1
4記載の座標入力/検出装置において、前記補助光源は
変調が可能であって、前記各画像検出手段の前記撮像素
子において復調することにより、外乱ノイズ光によるノ
イズ信号を除去することができる。
【0122】請求項17記載の発明によれば、請求項1
4記載の座標入力/検出装置において、表示装置の表示
面からの光を前記補助光源として利用することにより、
特別に補助光源を設ける必要がなく、装置の小型化とコ
ストダウンを図ることができる。
【0123】請求項18記載の発明によれば、請求項1
0ないし17のいずれか一記載の座標入力/検出装置に
おいて、前記各画像検出手段の光入射方向の上流側に
は、前記蛍光集光部材が発する蛍光のみを透過させる光
選択手段を備えることにより、外乱ノイズ光を除去する
ことができるので、各画像検出手段の撮像素子における
光の強度分布の検出精度を向上させることができる。
【0124】請求項19記載の発明の電子黒板システム
によれば、文字および画像を表示する表示装置と、この
表示装置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致させ
て配設される請求項1ないし18のいずれか一記載の座
標入力/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの入
力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置
と、を備え、前記表示装置及び前記座標入力/検出装置
を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成す
ることにより、座標入力面(タッチパネル面)のような
物理的な面を有さず、表示装置の表示面に装着して使用
した場合であっても視認性に優れる電子黒板システムを
安価で提供することができる。
【0125】請求項20記載の発明の電子黒板システム
によれば、文字および画像の筆記を受け付けるライティ
ングボードと、このライティングボードの書き込み面に
前記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項
1ないし18のいずれか一記載の座標入力/検出装置
と、前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記
ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御
装置と、を備え、前記ライティングボード及び前記座標
入力/検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成
することにより、座標入力面(タッチパネル面)のよう
な物理的な面を有さず、ライティングボードの書き込み
面に装着して使用した場合であっても視認性に優れる電
子黒板システムを安価で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の電子黒板システム
を概略的に示す外観斜視図である。
【図2】電子黒板システムに内蔵される各部の電気的接
続を示すブロック図である。
【図3】コンピュータに内蔵される各部の電気的接続を
示すブロック図である。
【図4】座標入力/検出装置の構成を概略的に示す説明
図である。
【図5】電子黒板システムの座標入力/検出装置付近を
部分的に示す縦断側面図である。
【図6】座標入力/検出装置の各部の電気的接続を示す
ブロック図である。
【図7】座標入力/検出装置の座標入力/検出領域内の
一点を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図8】その一部を拡大して示す正面図である。
【図9】座標検出処理の流れを概略的に示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の第二の実施の形態の座標入力/検出
装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図11】電子黒板システムの座標入力/検出装置付近
を部分的に示す縦断側面図である。
【図12】本発明の第三の実施の形態の座標入力/検出
装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図13】電子黒板システムの座標入力/検出装置付近
を部分的に示す縦断側面図である。
【図14】従来の光学式の座標入力/検出装置を概略的
に示す正面図である。
【符号の説明】
1 電子黒板システム 2 表示装置 2a 表示面 3,50,60 座標入力/検出装置 3a,50a,60a 座標入力/検出領域 4 電子黒板部 5 制御装置 27 撮像素子 29 画像検出手段 31 発光手段 51 発光手段、導光部材 61 発光手段、蛍光集光部材 62,63 反射手段 P 指示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C071 CA02 CD04 DA03 DB02 DB04 DC04 5B068 AA03 AA05 AA15 AA22 AA32 AA37 BC05 BE06 CC11 5B087 AA03 AA04 AA09 AE02 AE03 CC01 CC14 CC20 CC26 CC33 DD17 DJ03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示手段の挿入を受け付ける二次元の座
    標入力/検出領域と、 この座標入力/検出領域の周縁部に所定の間隔で配設さ
    れ、前記座標入力/検出領域内を撮像する撮像素子を有
    する複数の画像検出手段と、 これらの画像検出手段を結ぶ一辺を除く前記座標入力/
    検出領域の周縁部に配設され、前記座標入力/検出領域
    内に光を照射する発光手段と、 前記座標入力/検出領域内に前記指示手段が挿入された
    場合に、前記各画像検出手段の前記撮像素子上における
    その指示手段の被写体像の結像位置を光強度分布に基づ
    いてそれぞれ検出する結像位置検出手段と、 この結像位置検出手段により検出された前記各撮像素子
    上の結像位置に基づいて前記座標入力/検出領域内に挿
    入された前記指示手段の二次元座標位置を算出する座標
    位置算出手段と、を備える座標入力/検出装置。
  2. 【請求項2】 前記発光手段は、前記座標入力/検出領
    域の各辺の長さに少なくとも略同一な長さを有している
    請求項1記載の座標入力/検出装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段は、蛍光灯である請求項1
    または2記載の座標入力/検出装置。
  4. 【請求項4】 前記発光手段は、ネオン管である請求項
    1または2記載の座標入力/検出装置。
  5. 【請求項5】 前記発光手段は、周囲光を前記座標入力
    /検出領域に導く導光部材である請求項1または2記載
    の座標入力/検出装置。
  6. 【請求項6】 前記導光部材は光拡散機能を有する請求
    項5記載の座標入力/検出装置。
  7. 【請求項7】 前記導光部材はシート状に形成されてお
    り、そのシートの厚みは前記画像検出手段の前記撮像素
    子上での光強度分布の検出に必要な最小限の高さである
    請求項5または6記載の座標入力/検出装置。
  8. 【請求項8】 前記導光部材は塑性を有している請求項
    7記載の座標入力/検出装置。
  9. 【請求項9】 前記座標入力/検出領域の上部に設けら
    れる前記導光部材の長さは平均的な人体の幅よりも長
    く、前記座標入力/検出領域の上部に設けられる前記導
    光部材の設置位置は平均的な人体の高さよりも高い位置
    である請求項5ないし8のいずれか一記載の座標入力/
    検出装置。
  10. 【請求項10】 前記導光部材は、蛍光集光部材である
    請求項5ないし9のいずれか一記載記載の座標入力/検
    出装置。
  11. 【請求項11】 前記蛍光集光部材に用いられる蛍光物
    質は、商用電源電圧半周期以上の時間にわたって蛍光を
    発する請求項10記載の座標入力/検出装置。
  12. 【請求項12】 前記蛍光集光部材は、装置外装を形成
    する請求項10または11記載の座標入力/検出装置。
  13. 【請求項13】 前記蛍光集光部材は、この蛍光集光部
    材に対面する側に反射面を有する反射手段に積層させて
    設置される請求項10ないし12のいずれか一記載の座
    標入力/検出装置。
  14. 【請求項14】 前記導光部材に対して光を入射する補
    助光源をさらに設ける請求項5ないし13のいずれか一
    記載の座標入力/検出装置。
  15. 【請求項15】 前記補助光源は、選択的にON/OF
    Fが可能である請求項14記載の座標入力/検出装置。
  16. 【請求項16】 前記補助光源は変調が可能であって、
    前記各画像検出手段の前記撮像素子において復調する請
    求項14記載の座標入力/検出装置。
  17. 【請求項17】 表示装置の表示面からの光を前記補助
    光源として利用する請求項14記載の座標入力/検出装
    置。
  18. 【請求項18】 前記各画像検出手段の光入射方向の上
    流側には、前記蛍光集光部材が発する蛍光のみを透過さ
    せる光選択手段を備える請求項10ないし17のいずれ
    か一記載の座標入力/検出装置。
  19. 【請求項19】 文字および画像を表示する表示装置
    と、 この表示装置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致
    させて配設される請求項1ないし18のいずれか一記載
    の座標入力/検出装置と、 前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記表示
    装置の表示制御を行う制御装置と、を備え、前記表示装
    置及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の表
    示面および書き込み面を構成する電子黒板システム。
  20. 【請求項20】 文字および画像の筆記を受け付けるラ
    イティングボードと、 このライティングボードの書き込み面に前記座標入力/
    検出領域を一致させて配設される請求項1ないし18の
    いずれか一記載の座標入力/検出装置と、 前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記ライ
    ティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置
    と、を備え、前記ライティングボード及び前記座標入力
    /検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成する
    電子黒板システム。
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