JP2001229063A - データ管理システム - Google Patents

データ管理システム

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JP2001229063A
JP2001229063A JP2000039443A JP2000039443A JP2001229063A JP 2001229063 A JP2001229063 A JP 2001229063A JP 2000039443 A JP2000039443 A JP 2000039443A JP 2000039443 A JP2000039443 A JP 2000039443A JP 2001229063 A JP2001229063 A JP 2001229063A
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log
update
data
medium
transaction
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JP2000039443A
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English (en)
Inventor
Shohei Matsuda
昇平 松田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランザクション処理のログ媒体への直列的
な書き出しによる待ち時間の解消を実現するデータ管理
システムを提供する。 【解決手段】 データ更新手段103がトランザクショ
ン単位で索引ファイルAのデータを更新する都度、通番
付加手段1013は、更新ログの内容にトランザクショ
ンの順序を示す情報(以下、通番という)を付加し、ロ
グ振分け手段1012は通番の付加された更新ログをロ
グ・バッファ1011を介して1以上のログ媒体110
に多重並行に書き込む。また、データ回復手段102
は、上記書き込みを行ったすべてのログ媒体110から
更新ログを正順に読み出して、更新ログに付加された通
番の小さいものから順に更新後イメージをデータに適用
して全ての更新情報を反映する。次に、全てのログ媒体
110を逆順に読んでコミットされていない更新ログを
見つけたら更新前イメージをデータに適用することで、
データの回復を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、更新ログを複数の
ログ媒体に多重並行に書き出すログ採取手段と、このロ
グ採取手段により採取された更新ログからデータを回復
するデータ回復手段と、これらログ採取手段とデータ回
復手段を組み合わせることにより多重並行に更新ログの
採取を行い、データの回復を行うデータ管理システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】次に、従来の技術によるトランザクショ
ン用のデータ管理システムについて図を用いて説明す
る。図5は、従来の技術によるトランザクション用のデ
ータ管理システムの構成例を示した構成図である。図に
おいて、500は、計算機、510は、ログ媒体であ
り、従来の技術では、或る時点で使用されるログ媒体は
1つである。また、511は、ログ媒体中のログ・レコ
ード、501は、ログ採取手段、5011は、ログ採取
手段501に設けられたログ・バッファ、502は、デ
ータ回復手段、503は、データ更新手段、Aは、索引
ファイルであり、排他制御はレコード単位で行われるも
のとする。
【0003】また、図6は、図5に示す従来のデータ管
理システムの動作を示す説明図であり、トランザクショ
ンの実行によるデータの更新および更新ログの記録内容
を示したものである。次に、従来のデータ管理システム
の動作を説明する。図5において、或る時点で使用され
るログ媒体は1つだけであり、すべての更新処理は更新
ログ上で直列的に書き込まれる。特に、データ更新のコ
ミットの際には、ログ媒体510への物理的な書き出し
の完了を待って次の書き出しが行われる。以下、図6に
示す例によって説明する。この例では、システムが起動
した直後のファイルAの各レコード・キーに対するデー
タの状態は図5に示す通りキーK1のレコードは10
0、キーK2のレコードは200、キーK3のレコード
は300とし、その後このファイルAを更新するための
トランザクションT1、T2およびT3が以下のように
動作するものとする。
【0004】(1)トランザクションT1が起動し、こ
のトランザクションT1によりデータ更新手段503は
ファイルAのキーK1のレコードをロックした上で、値
を100から101に更新する。この際、ログ採取手段
501は主記憶内のログ・バッファ5011に対してキ
ーK1のレコードの更新ログを書き込む。 (2)ほぼ同時にトランザクションT2が起動し、この
トランザクションT1によりデータ更新手段503はフ
ァイルAのキーK2のレコードを同様にロックした上で
200から205更新する。この際、ログ採取手段50
1はレコードのキーK2の更新ログを追加する。この間、
トランザクションT1による2番目の更新処理(図6中
(6)で示すキーK2のレコードを更新する処理)は、
ファイルAのキーK2のレコードがロックされているた
め実行できずに待たされる。 (3)次に、トランザクションT3が起動し、このトラ
ンザクションT3によりデータ更新手段503はファイ
ルAのキーK3のレコードを同様に300から295に
更新する。この際、ログ採取手段501はログ・バッフ
ァ5011に対して、キーK3のレコードの更新情報を
追加する。
【0005】(4)次に、トランザクションT2が完結
(以下、コミットと呼ぶ)すると、ログ採取手段501
はキーK2のレコードのロックを解除すると共に、ログ
・バッファ5011にトランザクションT2が完結した
旨を示すためにコミット・ログを追加し、さらに更新ロ
グのログ媒体510への記録を保証するために、ログ・
バッファ5011のデータのログ媒体510への物理的
な書き出しL1を行い、完了を待つ。後続の更新ログの
物理的な書き出しは、この物理的な書き出しL1が完了
するまでできない。物理的な書き出しL1が完了する
と、ログ媒体510には図5に示すように#1ログ・レ
コード511aが書き込まれる。 (5)物理的な書出しL1の途中でトランザクションT
3がコミットすると、同様に、ログ・バッファ5011
にトランザクションT3が完結した旨を示すためにコミ
ット・ログを追加すると共に更新ログのログ媒体510
への記録を保証するために、ログ・バッファ5011の
データのログ媒体510への物理的な書き出しL2を行
い完了を待つ。この物理的な書出しL2は、先のL1の
完了を待つ必要がある。物理的な書き出しL2が完了す
ると、ログ媒体510には図5に示すように#2ログ・
レコード511bが書き込まれる。 (6)トランザクションT2がコミット完了するとキー
K2のレコードのロックはトランザクションT2によっ
て解除されるので、トランザクションT1が動作し、こ
のトランザクションT1によりデータ更新手段503は
キーK2のレコードの値を205から204に更新す
る。この際、ログ採取手段501はログ・バッファ50
11に対して、キーK3のレコードの更新情報を追加す
る。 (7)次に、トランザクションT1が動作し、このトラ
ンザクションT1によりデータ更新手段503はキーK
3のレコードの値を295から293に更新する。この
際、ログ採取手段501はログ・バッファ5011に対
して、キーK3のレコードの更新情報を追加する。 (8)次に、トランザクションT1がコミットすると、
同様に、ログ・バッファ5011にトランザクションT
1が完結した旨を示すためにコミット・ログを追加する
と共に更新ログのログ媒体510への記録を保証するた
めに、ログ・バッファ5011のデータのログ媒体51
0への物理的な書き出しL3を行い、完了を待つ。物理
的な書き出しL3が完了すると、ログ媒体510には図
5に示すように#3ログ・レコード511cが書き込ま
れる。
【0006】さて、上記(6)と(7)で示した処理の
途中で計算機500が障害を起こして、当該計算機50
0を再起動した直後には、ファイルAの内容はトランザ
クションT1が不完全に適用された結果、図7に示すよ
うに、キーK1のレコードは100、キーK2のレコー
ドは204、キーK3のレコードは295となってい
る。但し、この例ではキーK1のレコードはキャッシュ
に残ったままのため書き出されておらず、キーK2のレ
コードはキャッシュから書き出されていたと仮定してい
る。
【0007】一方、ログ媒体510には更新ログとして
図6に示すL1に対応する#1ログ・レコード511
a、L2に対応する#2ログ・レコード511bおよび
L3に対応する#3ログ・レコード511cが時系列に
記録されている。データ回復手段502は、このログ・
レコード511a〜511c中のL1〜L3で示される
更新ログを次のように順次に読んで回復処理を行う。 (ア)まず、前進回復処理が実行される。これは更新ロ
グを正順に読んで、順次イメージをファイルAのデータ
に適用していく。これで全ての更新情報が反映される。 (イ)次に、更新情報を読んで更新ログにおいてコミッ
トされたトランザクションの有無を判断するために、後
退回復処理が実行される。そして、(ア)で反映した全
ての更新ログを逆順に読んでコミットされていない更新
ログを見つけたら直前の更新前イメージをデータに適用
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、従来の技
術によるトランザクション用のデータ管理システムで
は、すべてのトランザクションは1つのログ媒体を使用
するため、このログ媒体への書き出しは時系列に従って
直列的に行われる。従って、トランザクション処理もロ
グ媒体への書き出しの際には直列化される。従来例の中
のトランザクションT2とトランザクションT3は、別
々のレコードを更新するので必ずしも直列化する必要が
ないにも拘わらず、トランザクションT2による更新ロ
グの書き出しは、これが完了するまでトランザクション
T2によって専有され、ロックが解除されないため、ト
ランザクションT3は更新ログの書き出しができず、待
たされるという問題点があった。また、これに伴って記
録される更新ログもログ媒体の中に直列に書かれるた
め、回復処理の際には順次に読み込む必要があるという
問題点があった。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決す
るために為されたもので、トランザクション処理のログ
媒体への直列的な書き出しによって発生する待ち時間を
低減するデータ管理システムを提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するための解決手段を以下に示す。
【0011】第1の発明に係るデータ管理システムは、
データベース管理システム(DBMS)やファイル・シ
ステムなど、データの更新がトランザクション単位で行
われ、トランザクション単位でデータを更新するデータ
更新手段と、トランザクション単位で更新ログをログ媒
体に格納するログ採取手段と、上記更新ログに基づいて
データの回復を行うデータ回復手段とを備えるデータ管
理システムにおいて、上記ログ採取手段は、更新ログの
内容にトランザクションの順序を示す情報を付加する通
番付加手段と、更新ログの書き出しを1以上のログ媒体
に振り分けるログ振分け手段とを備え、更新ログの書き
出しを1以上のログ媒体に多重並行に行い、上記データ
回復手段は、上記ログ採取手段により1以上のログ媒体
に採取された更新ログを、トランザクションの順序を示
す情報に従ってマージしてデータベースないしファイル
に適用するものである。
【0012】また、第2の発明に係るデータ管理システ
ムは、ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒体に書き
出すかのログ振分け手段として、トランザクション名に
より使用するログ媒体を決定するログ振分け手段を備え
たものである。
【0013】また、第3の発明に係るデータ管理システ
ムは、ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒体に書き
出すかのログ振分け手段として、使用する更新ログの優
先順位を決めておき1以上のログ媒体の内、優先度が高
いログ媒体から順に調べて空いているものを使用するロ
グ振分け手段を備えたものである。
【0014】また、第4の発明に係るデータ管理システ
ムは、ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒体に書き
出すかのログ振分け手段として、トランザクションを要
求した端末ないしクライアントのグループ対応に使用す
るログ媒体を決定するログ振分け手段を備えたものであ
る。
【0015】また、第5の発明に係るデータ管理システ
ムは、ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒体に書き
出すかのログ振分け手段として、ログ・バッファの空き
状態により使用するログ媒体を決定するログ振分け手段
を備えたものである。
【0016】また、第6の発明に係るデータ管理システ
ムは、ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒体に書き
出すがのログ振分け手段として、ログ・バッファの書き
出し頻度に関する統計情報を使用してログ媒体を決定す
るログ振分け手段を備えたものである。
【0017】また、第7の発明に係るデータ管理システ
ムは、データ回復手段は、ログ採取手段によって採取さ
れた更新ログに対して、一部の更新ログだけを用いた回
復操作によって、データの部分的な回復を行うものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】従来のログ採取手段がデータの更
新順序をログ媒体上の物理的な順序に反映して回復を可
能にしていたのに対して、この発明のログ採取手段では
通番を得た順序と実際に書き出される順序は異なること
がある。しかし、同一データを更新するトランザクショ
ン間では、先にデータを更新したトランザクションが対
象データをロックし、コミット完了すなわち更新ログの
物理的な書き出し完了までは後のトランザクションはデ
ータを更新できないため、順序が入れ替わることはな
い。また、チェックポイントのようにその時点では動作
しているトランザクション全体に関わるログを採取する
場合は、通番を付加する順序が入れ替わらないように、
一旦更新ログの追加を止めて全てのログ・バッファが空
きになるのを待ち、その後に通番を振るようにする。
【0019】この発明に係るデータ管理システムの動作
を用いて説明する。図1は、本発明に係るデータ管理シ
ステムの構成図である。図において、100は、計算
機、110は、ログ媒体であり、本発明では、同時に1
以上のログ媒体110を使用する。また、111は、ロ
グ媒体110に記録されているログ・レコード、101
は、ログ採取手段、102は、データ回復手段、103
は、データ更新手段、Aは、索引ファイルであり、排他
制御はレコード単位で行われるものとする。また、10
11は、ログ採取手段101に設けられたログ・バッフ
ァ、1012は、ログ採取手段101に設けられたログ
振分け手段、1013は、ログ採取手段101に設けら
れた通番付加手段である。
【0020】次に、動作を説明する。図2は、本発明に
係るデータ管理システムの説明図であり、トランザクシ
ョンの実行によるデータの更新および更新ログの記録内
容を示している。トランザクションT1、T2は#1ロ
グ媒体を用い、トランザクションT3は、#2媒体を用
いるように、予め定義されているものとする。ファイル
Aの各レコード・キーに対するデータの初期状態は図1
に示す通りキーK1のレコードは100、キーK2のレ
コードは200、キーK3のレコードは300とし、そ
の後このファイルAを更新するトランザクションT1、
T2およびT3が以下のように動作するものとする。 (1)トランザクションT1が起動し、このトランザク
ションT1によりデータ更新手段103はファイルAの
キーK1のレコードをロックした上で値を100から1
01に更新する。この際、ログ採取手段101に設けら
れたログ振分け手段1012は、予め定められたトラン
ザクション名とログ媒体の関係により書き出し可能なロ
グ媒体110の候補を検索して空いているログ媒体11
0を見つける。この例では、#1ログ媒体110aが候
補として見つかったと仮定する。次に、ログ採取手段1
01は、#1ログ媒体110aに対応する#1ログ・バ
ッファ1011aに対してキーK1のレコードの更新ロ
グを書き込む。 (2)ほぼ同時にトランザクションT2が起動し、この
トランザクションT2によりデータ更新手段103はフ
ァイルAのキーK2のレコードを同様にして200から
205に更新する。(この際、#1ログ・バッファ10
11aにキーK2のレコードの更新情報を追加する。) この間、トランザクションT1の2番目の更新処理(図
2中(6)で示すキーK2のレコードを更新する処理)
の更新ログは、ファイルAのキーK2のレコードがロッ
クしているため追加できずに待たされる。 (3)次に、トランザクションT3が起動し、ファイル
AのキーK3のレコードを300から295に更新す
る。このとき、ログ採取手段101の中のログ振分け手
段1012は、予め定められたトランザクション名とロ
グ媒体の関係により、ログ媒体として#2ログ媒体を選
択する。次に、ログ採取手段101は、#2ログ媒体1
10bに対応する#2ログ・バッファ1011bに対し
てキーK3のレコードの更新ログを追加する。
【0021】(4)次に、トランザクションT2がコミ
ットすると、ログ採取手段101はキーK2のレコード
のロックを解除すると共に、#1ログ・バッファ101
1aにコミット・ログを追加し、さらに#1ログ媒体1
10aへの記録を保証するために、#1ログ・バッファ
1011aのデータの#1ログ媒体110aへの物理的
な書き出しL11を行い、完了を待つ。この際、通番付
加手段1033がこの物理的な書き出しに対して通番1
を付加する。後続の#1ログ媒体110aへの物理的な
書き出しは、この物理的な書き出しL11が完了するま
でできない。物理的な書き出しL1が完了すると、#1
ログ媒体110aには図1に示すように#1ログ・レコ
ード111aが書き込まれる。 (5)物理的な書出しL1の途中で、トランザクション
T3がコミットすると、ログ採取手段101は#2ログ
・バッファ1011bにコミット・ログを追加すると共
に#2ログ媒体110bへの記録を保証するために、#
2ログ・バッファ1011bのデータの#2ログ媒体1
10bへの物理的な書き出しL21を行い完了を待つ。
この際、通番付加手段1033がこの物理的な書き出し
に対して通番2を付加する。この処理は従来の技術の場
合と違って、(4)の#1ログ・バッファ1011aの
データの物理的な書き出しL11と並行に行うことがで
きる。物理的な書き出しL21が完了すると、#2ログ
媒体110bには図1に示すように#2ログ・レコード
111bが書き込まれる。 (6)トランザクションT2がコミット完了するとキー
K2のレコードのロックはトランザクションT2によっ
て解除されるので、トランザクションT1が動作し、こ
のトランザクションT1によりデータ更新手段103は
キーK2のレコードの値を205から204に更新す
る。この際、ログ採取手段101は#1ログ媒体110
aに対応する#1ログ・バッファ1011aに対してキ
ーK2のレコードの更新情報を書き込む。 (7)次に、トランザクションT1が動作し、このトラ
ンザクションT1によりデータ更新手段103はキーK
3のレコードの値を295から293に更新する。この
際、ログ採取手段101は#1ログ媒体110aに対応
する#1ログ・バッファ1011aに対してキーK3の
レコードの更新情報を書き込む。 (8)次に、トランザクションT1がコミットすると、
ログ採取手段101は#1ログ・バッファ1011aに
コミット・ログを追加すると共に#1ログ媒体110a
への記録を保証するために、#1ログ・バッファ101
1aのデータの#1ログ媒体110aへの物理的な書き
出しL12を行い、完了を待つ。この際、通番付加手段
1033がこの物理的な書き出しL12に対して通番3
を付加する。物理的な書き出しL12が完了すると、#
1ログ媒体110aには図1に示すように#3ログ・レ
コード111cが書き込まれる。
【0022】なお、ログ採取手段101の処理フローを
図3に示す。この処理フローについて説明する。トラン
ザクション単位でファイルの更新がある都度、ログ振分
け手段1012は、トランザクション名により書き出す
ログ媒体110の候補を検索して(ステップS31)候
補となるログ媒体110があるか否かを調べる(ステッ
プS32)。候補となるログ媒体110が見つからなけ
れば、他のトランザクションの更新ログ書き出しが完了
するまで待つ(ステップS33)。候補となるログ媒体
110が見つかれば、このログ媒体110が空いている
(ログの書出し中でない)か否かを調べる(ステップS
34)。空いていなければ、ステップS31に戻って、
再び他の書き出し可能なログ媒体110の候補を検索す
る。ステップS34において、空きのログ媒体が見つか
れば、通番付加手段1013が更新ログに対して順序情
報を付加して(ステップS35)、ログ媒体110に対
応するログ・バッファに更新ログを書き出す(ステップ
S36)。
【0023】以上のように、更新ログの書き出しを1以
上のログ媒体に多重並行に行うので、処理の高速化を図
ることができ、I/O(入出力)ネックによって発生す
る待ち時間を低減できる。
【0024】また、ログ振分け手段1012は、トラン
ザクション名により使用するログ媒体を決定するので、
効率のよい振り分けができる。
【0025】なお、上記において、トランザクション名
により使用するログ媒体を決定する振り分け手段につい
て記述したが、使用するログの優先順位を決めておき1
以上のログ媒体110の内、優先度が高いログ媒体11
0から順に調べて空いているものを使用するようにして
もよい。
【0026】また、ログ・バッファ1011の書き出し
頻度に関する統計情報を使用してログ媒体110を決定
するようにしてもよい。
【0027】また、ログ採取手段101は、更新ログを
どのログ媒体110に書き出すかのログ振分け手段10
12として、特にトランザクションを要求した端末ない
しクライアントのグループ対応に使用するログ媒体11
0を決定するようにしてもよい。
【0028】また、ログ振り分け手段1012は、更新
ログ・バッファの空き状態により使用するログ媒体11
0を決定するようにしてもよい。
【0029】また、ログ振分け手段1012は、ログ・
バッフ1011の書き出し頻度に関する統計情報を使用
してログ媒体110を決定するようにしてもよい。
【0030】さて、上記(6)と(7)の処理の途中で
計算機100が障害を起こして、当該計算機100を再
起動した直後は、ファイルAの内容はトランザクション
T1が不完全に適用された結果、図4に示すように、キ
ーK1のレコードは100、キーK2のレコードは20
4、キーK3のレコードは295となっている。但し、
ここではキーK1のレコードはキャッシュに残ったまま
のため書き出しておらず、キーK2のレコードはキャッ
シュから書き出されていたと仮定している。
【0031】一方、ログ媒体110aには更新ログとし
て図2に示すL11に対応する#1ログ・レコード11
1a、L21に対応する#2ログ・レコード111bお
よびL12に対応する#3ログ・レコード111cが時
系列に記録されている。データ回復手段102は、この
ログ・レコード111a、111bおよび111c中の
L11。L21およびL12で示される更新ログを次の
ように順次に読んで回復処理を行う。 (ア)まず、前進回復処理が実行される。これは全ての
ログ媒体110を正順に読んで、更新ログに付加された
通番の小さいものから順に更新後イメージをファイルA
のデータに適用していく。これで全ての更新情報が反映
される。 (イ)次に、後退回復処理が実行される。これは、全て
のログ媒体110を逆順に読んで、更新ログに付加され
た通番の小さいものほど過去の更新ログとして、コミッ
トされていない更新ログを見つけたら直前の更新イメー
ジをデータに適用する。
【0032】このように、データ回復手段は、ログ採取
手段によって1以上のログ媒体から採取された更新ログ
を、トランザクションの順序を示す情報に従ってマージ
してデータベースないしファイルに適用するので、多重
並行に書かれた複数の更新ログからデータの整合性を回
復することができる。
【0033】また、データ回復手段102は、ログ採取
手段101によって採取された更新ログに対して、一部
の更新ログだけを用いた回復操作によって、データの部
分的な回復を行うので、より高速化を図ることができ
る。
【0034】
【発明の効果】第1の発明によれば、データベース管理
システム(DBMS)やファイル・システムなど、デー
タの更新がトランザクション単位で行われるデータ管理
システムで行われるデータ回復用更新ログの際に、該更
新ログの内容にトランザクションの順序を示す情報を付
加するログ採取手段を備え、更新ログの書き出しを多重
並行に行うので、処理の高速化を図ることができ、I/
O(入出力)ネックによって発生する待ち時間を低減で
きるという効果を奏し、また、データ回復手段は、ログ
採取手段により1以上のログ媒体から採取された更新ロ
グを、トランザクションの順序を示す情報に従ってマー
ジしてデータベースないしファイルに適用するので、多
重並行に書かれた複数の更新ログからデータの整合性を
回復することができるという効果を奏する。
【0035】また、第2の発明によれば、振分け手段
は、トランザクション名により使用するログ媒体を決定
するので、効率のよい振り分けができるという効果を奏
する。
【0036】また、第3の発明によれば、ログ振分け手
段は、使用する更新ログの優先順位を決めておき1以上
のログ媒体の内、優先度が高いログ媒体から順に調べて
空いているものを使用するので、効率のよい振り分けが
できるという効果を奏する。
【0037】また、第4の発明によれば、ログ振分け手
段は、トランザクションを要求した端末ないしクライア
ントのグループ対応に使用するログ媒体を決定するの
で、効率のよい振り分けができるという効果を奏する。
【0038】また、第5の発明によれば、ログ振分け手
段は、ログ・バッファの空き状態により使用するログ媒
体を決定するので、効率のよい振り分けができるという
効果を奏する。
【0039】また、第6の発明によれば、ログ振分け手
段は、ログ・バッファの書き出し頻度に関する統計情報
を使用してログ媒体を決定するので、効率のよい振り分
けができるという効果を奏する。
【0040】また、第7の発明によれば、データ回復手
段は、ログ採取手段によって採取された更新ログに対し
て、一部の更新ログだけを用いた回復操作によって、デ
ータの部分的な回復を行うので、より高速化を図ること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデータ管理システムの構成図で
ある。
【図2】 本発明に係るデータ管理システムの説明図で
ある。
【図3】 ログ採取手段の処理フローを示すフローチャ
ートである。
【図4】 図2に示す処理の途中で計算機が障害を発生
し、回復処理を行った場合のファイルのデータの内容を
示す説明図である。
【図5】 従来の技術によるトランザクション用のデー
タ管理システムの構成例を示した構成図である。
【図6】 従来のデータ管理システムの動作を示す説明
図である。
【図7】 図6に示す処理の途中で計算機が障害を発生
し回復処理を行った場合のファイルのデータの内容を示
す説明図である
【符号の説明】
100 計算機、 101 ログ採取手段、 102
データ回復手段、 103 データ更新手段、 110
ログ媒体、 111 ログ・レコード、 1011
ログ・バッファ、 1012 ログ振分け手段、 10
13 通番付加手段、 500 計算機、 501 ロ
グ採取手段、 502 データ回復手段、 503 デ
ータ更新手段、 510 ログ媒体、 511 ログ・
レコード、 5011 ログ・バッファ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベース管理システム(DBMS)
    やファイル・システムなど、データの更新がトランザク
    ション単位で行われ、トランザクション単位でデータを
    更新するデータ更新手段と、トランザクション単位で更
    新ログをログ媒体に格納するログ採取手段と、上記更新
    ログに基づいてデータの回復を行うデータ回復手段とを
    備えるデータ管理システムにおいて、上記ログ採取手段
    は、更新ログの内容にトランザクションの順序を示す情
    報を付加する通番付加手段と、更新ログの書き出しを1
    以上のログ媒体に振り分けるログ振分け手段とを備え、
    更新ログの書き出しを1以上のログ媒体に多重並行に行
    い、 上記データ回復手段は、上記ログ採取手段により1以上
    のログ媒体に採取された更新ログを、トランザクション
    の順序を示す情報に従ってマージしてデータベースない
    しファイルに適用することを特徴とするデータ管理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒
    体に書き出すかのログ振分け手段として、トランザクシ
    ョン名により使用するログ媒体を決定するログ振分け手
    段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ管
    理システム。
  3. 【請求項3】 ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒
    体に書き出すかのログ振分け手段として、使用する更新
    ログの優先順位を決めておき1以上のログ媒体の内、優
    先度が高いログ媒体から順に調べて空いているものを使
    用するログ振分け手段を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載のデータ管理システム。
  4. 【請求項4】 ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒
    体に書き出すかのログ振分け手段として、トランザクシ
    ョンを要求した端末ないしクライアントのグループ対応
    に使用するログ媒体を決定するログ振分け手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒
    体に書き出すかのログ振分け手段として、ログ・バッフ
    ァの空き状態により使用するログ媒体を決定するログ振
    分け手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデ
    ータ管理システム。
  6. 【請求項6】 ログ採取手段は、更新ログをどのログ媒
    体に書き出すがのログ振分け手段として、ログ・バッフ
    ァの書き出し頻度に関する統計情報を使用してログ媒体
    を決定するログ振分け手段を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載のデータ管理システム。
  7. 【請求項7】 データ回復手段は、ログ採取手段によっ
    て採取された更新ログに対して、一部の更新ログだけを
    用いた回復操作によって、データの部分的な回復を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理システ
    ム。
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