JP2001216878A - スイッチ状態監視回路及びスイッチ - Google Patents

スイッチ状態監視回路及びスイッチ

Info

Publication number
JP2001216878A
JP2001216878A JP2000026495A JP2000026495A JP2001216878A JP 2001216878 A JP2001216878 A JP 2001216878A JP 2000026495 A JP2000026495 A JP 2000026495A JP 2000026495 A JP2000026495 A JP 2000026495A JP 2001216878 A JP2001216878 A JP 2001216878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
monitoring circuit
current
turned
state monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000026495A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Yokochi
勝 横地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000026495A priority Critical patent/JP2001216878A/ja
Publication of JP2001216878A publication Critical patent/JP2001216878A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Keying Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチのオン・オフを常時監視する場合にあ
っても、信頼性の高い監視を効率よく行うことのできる
スイッチ状態監視回路を提供する。 【解決手段】スイッチ状態監視回路は、電流制限抵抗R
0を介してノードNに微小電流I0が流れるか否かによ
って、監視対象とするスイッチSWのオン・オフ状態を
監視する。またこの回路は、コンデンサC1及び放電制
限抵抗R2を有する電流供給回路30を備えて構成さ
れ、スイッチSWがオフ状態にあるときにコンデンサC
1に充電された電荷を、スイッチSWのオンに伴ない、
放電制限抵抗R2及びこのスイッチSWを介して急速放
電する。このとき、スイッチSWには、微小電流I0に
比べて大きな電流が瞬時供給され、そのスイッチ接点に
酸化膜が形成されている場合であっても、その除去が図
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチのオン・
オフ状態を監視するスイッチ状態監視回路、及び同状態
監視回路に用いられるスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記スイッチ状態監視回路は例え
ば車両(自動車)のエンジン制御装置等に使用されてい
る。そこではスイッチからのオン・オフ情報が同回路に
入力され、それらスイッチのオン・オフ情報に基づいて
各種車両の制御が行われている。その回路例を図13に
示す。この監視回路は、同図13に示すように、大きく
は電流制限抵抗R0、判別制御部10、及び駆動回路2
0等を備えて構成される。
【0003】ここで上記電流制限抵抗R0は高抵抗素子
にて構成され、スイッチSWのオン時に同スイッチSW
に流れる電流を微小電流I0に制限する。なお、この電
流制限抵抗R0の一端は電源に、詳しくは、イグニッシ
ョンスイッチIGSWを介してバッテリBに接続され、
その他端は、スイッチSW、及び高抵抗素子にて構成さ
れる保護抵抗R1に接続されている。また、上記スイッ
チSWとしては、例えばOD(オーバードライブ)スイ
ッチ、エアコンスイッチ等がある。
【0004】また、上記判別制御部10は、CPU(演
算回路)11、A/D(アナログ/デジタル)変換器1
2等を備えて構成される。ここでA/D変換器12は、
上記保護抵抗R1に接続され、ノードNの検出電圧(ア
ナログ値)Vdをデジタル値に変換してCPU11に出
力する。
【0005】CPU11はこの検出電圧Vdのデジタル
値に基づきスイッチSWのオン・オフを判別する。具体
的には、スイッチSWがオン時には検出電圧Vdは上記
微小電流I0の流れに伴って「0(ゼロ)」Vに等し
く、一方、スイッチSWがオフ時には同微小電流I0が
流れないため同検出電圧Vdはバッテリ電圧にほぼ等し
くなるため、CPU11はこれらの検出電圧Vdに基づ
きスイッチSWのオン・オフを判別する。そして、その
判別結果に基づき各種車両制御を行うための指令信号を
駆動回路20に対して出力する。具体的には、スイッチ
SWが例えば上記ODスイッチであった場合には、これ
がオンされたときの指令信号として、図示しないオート
マチックトランスミッションに対し、そのドライブレン
ジをオーバードライブレンジに切り換えるための信号が
出力される。また、こうしたCPU11の判別処理等
は、例えばROM(図示略)等に予め設定された制御プ
ログラムにしたがって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の監視回路は、簡易な回路構成にてスイッチSWのオン
・オフを常時監視することができる。ただし、上記スイ
ッチSW自体はその多くがスイッチ接点にSn(すず)
メッキが施されていることから、これが自動車の使用環
境において長時間にわたってオフ状態のままでさらされ
る場合には、同接点に酸化膜が形成され易くなる。そし
て、そのような酸化膜がスイッチ接点に形成されてしま
った場合には、同接点の導通にかかる信頼性が低減し、
ひいてはスイッチ状態監視回路としての信頼性も低下す
ることとなる。
【0007】なお従来、スイッチのオン・オフにかかる
検出を実行する都度、同スイッチ(スイッチ接点)に流
す電流を増加させることによって上記酸化膜を取り除く
などの方法も知られてはいるが、スイッチのオン・オフ
を常時監視するとなると、該検出にかかる電力の浪費も
無視できないものとなる。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、スイッチのオン・オ
フを常時監視する場合にあっても、信頼性の高い監視を
効率よく行うことのできるスイッチ状態監視回路、及び
同態監視回路に用いられるスイッチを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、スイッチのオン・オフ状態を同スイ
ッチに流れる電流の有無に基づいて監視するスイッチ状
態監視回路において、前記スイッチのオン・オフ状態の
変化、及び当該監視回路への給電状態の変化の少なくと
も一方に伴って前記監視の際に前記スイッチに流れる電
流よりも大きな電流を同スイッチに瞬時供給する電流供
給手段を備えることをその要旨とする。
【0010】同構成によれば、万一、スイッチのスイッ
チ接点に酸化膜が形成されるような場合にあっても、同
スイッチに上記大きな瞬時電流を供給することによりそ
の除去が図られるようになる。そのため、長時間オンあ
るいはオフ状態とされるスイッチにあっても、そのスイ
ッチ接点の信頼性が確保され、ひいてはそのオン・オフ
状態についての信頼性の高い状態監視が可能となる。
【0011】また、状態監視(検出)頻度に比べればそ
の操作頻度が著しく低いスイッチのオン・オフ状態の変
化、及び当該監視回路への給電状態の変化の少なくとも
一方に伴って前記大きな瞬時電流が供給されるにすぎな
いため、この監視を常時続ける場合にあっても、電力の
浪費を伴わない効率のよい監視が可能となる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
イッチ状態監視回路において、前記電流供給手段は、前
記スイッチのオフ時に充電され、同スイッチがオンされ
ることに伴ってその充電電荷を同スイッチを介して放電
するコンデンサを備えて構成されることをその要旨とす
る。
【0013】同構成によれば、万一、スイッチのスイッ
チ接点に酸化膜が形成されるような場合にあっても、コ
ンデンサの放電に伴う大きな瞬時電流の供給によってそ
の除去が図られるようになる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載のス
イッチ状態監視回路において、前記電流供給手段は、前
記スイッチがオンとなっているとき、当該監視回路への
給電開始に伴なって一時的に導通してその給電電流を同
スイッチに供給するトランジスタを備えて構成されるこ
とをその要旨とする。
【0015】同構成によれば、万一、スイッチSWのス
イッチ接点に酸化膜が形成されるような場合にあって
も、トランジスタを介して供給される大きな瞬時電流よ
ってその除去が図られるようになる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1記載のス
イッチ状態監視回路において、前記電流供給手段は、前
記スイッチがオンとなっているとき、当該監視回路への
給電終了に伴なってサージ電流を発生し、該発生したサ
ージ電流を同スイッチに供給するソレノイドを備えて構
成されることをその要旨とする。
【0017】同構成によれば、万一、スイッチのスイッ
チ接点に酸化膜が形成されるような場合にあっても、ソ
レノイドから供給される大きな瞬時電流によってその除
去が図られるようになる。また、ソレノイド(インダク
タンス)の値を変化させることにより、瞬時電流の大き
さ等、同電流の供給態様を監視対象とするスイッチに対
応させて適宜変化させることができる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1記載のス
イッチ状態監視回路において、前記電流供給手段は、前
記スイッチのオフ時に充電され、同スイッチがオンされ
ることに伴ってその充電電荷を同スイッチを介して放電
するコンデンサと、前記スイッチがオンとなっていると
き、当該監視回路への給電開始に伴なって一時的に導通
してその給電電流を同スイッチに供給するトランジスタ
とを備えて構成されることをその要旨とする。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1記載のス
イッチ状態監視回路において、前記電流供給手段は、前
記スイッチのオフ時に充電され、同スイッチがオンされ
ることに伴ってその充電電荷を同スイッチを介して放電
するコンデンサと、前記スイッチがオンとなっていると
き、当該監視回路への給電終了に伴なってサージ電流を
発生し、該発生したサージ電流を同スイッチに供給する
ソレノイドとを備えて構成されることをその要旨とす
る。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1記載のス
イッチ状態監視回路において、前記電流供給手段は、前
記スイッチがオンとなっているとき、当該監視回路への
給電開始に伴なって一時的に導通してその給電電流を同
スイッチに供給するトランジスタと、前記スイッチがオ
ンとなっているとき、当該監視回路への給電終了に伴な
ってサージ電流を発生し、該発生したサージ電流を同ス
イッチに供給するソレノイドとを備えて構成されること
をその要旨とする。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項1記載のス
イッチ状態監視回路において、前記電流供給手段は、前
記スイッチのオフ時に充電され、同スイッチがオンされ
ることに伴ってその充電電荷を同スイッチを介して放電
するコンデンサと、前記スイッチがオンとなっていると
き、当該監視回路への給電開始に伴なって一時的に導通
してその給電電流を同スイッチに供給するトランジスタ
と、前記スイッチがオンとなっているとき、当該監視回
路への給電終了に伴なってサージ電流を発生し、該発生
したサージ電流を同スイッチに供給するソレノイドとを
備えて構成されることをその要旨とする。
【0022】上記請求項5〜8のいずれかに記載の発明
の構成によれば、スイッチがオン状態に長時間保持され
るものであれ、あるいはオフ状態に長時間放置されるも
のであれ、それらスイッチのタイプには依存せずに大き
な瞬時電流を供給することができるようになる。また、
同一のスイッチに2種類あるいは3種類の瞬時電流の供
給が行われる場合には、その酸化膜の除去頻度が高ま
り、スイッチ接点の信頼性、ひいては同監視回路として
の信頼性もさらに向上されるようになる。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項2または5
または6または8に記載のスイッチ状態監視回路におい
て、前記電流供給手段は、前記コンデンサの放電電流を
制限する放電制限抵抗をさらに備えることをその要旨と
する。
【0024】同構成によれば、放電制限抵抗を備えたこ
とにより、瞬時電流の大きさ、供給時間等、同電流の供
給態様を監視対象とするスイッチに対応させて適宜変化
させることができる。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項3または
5または7または8に記載のスイッチ状態監視回路にお
いて、前記電流供給手段は、当該監視回路への給電に基
づいて充電され、その充電された電圧に基づいて前記ト
ランジスタの導通期間を制御する導通制御コンデンサを
さらに備えることをその要旨とする。
【0026】同構成によれば、導通制御コンデンサの容
量を変化させることにより、瞬時電流の供給時間等、同
電流の供給態様を監視対象とするスイッチに対応させて
適宜変化させることができる。
【0027】請求項11記載の発明は、請求項3または
5または7または8に記載のスイッチ状態監視回路にお
いて、前記電流供給手段は、当該監視回路への給電の有
無を検出する手段と、該手段による給電有りの検出に基
づいて前記トランジスタを所定期間だけ導通状態に制御
する手段とをさらに備えることをその要旨とする。
【0028】同構成によれば、前記トランジスタの導通
時期、すなわち瞬時電流の供給時間の制御を精度良く行
うことができるようになる。請求項12記載の発明は、
請求項4または6または7または8に記載のスイッチ状
態監視回路において、前記電流供給手段は、前記ソレノ
イドに対する給電電流の流入を制限するソレノイド電流
制限抵抗をさらに備えることをその要旨とする。
【0029】同構成によれば、ソレノイドが発生するサ
ージ電流(瞬時電流)の大きさを簡単な構成にて監視対
象とするスイッチに対応させて適宜変化させることがで
きる。
【0030】請求項13記載の発明は、請求項4または
6または7または8に記載のスイッチ状態監視回路にお
いて、前記電流供給手段は、前記ソレノイドとして、当
該監視回路の外部構成部品に備えられたソレノイドを流
用することをその要旨とする。
【0031】同構成によれば、サージ電流発生用のソレ
ノイドを当該監視回路の構成として備える必要がなくな
り、同監視回路の構成部品点数を削減して、その製造コ
ストを低減させることができるようになる。
【0032】請求項14記載の発明のスイッチは、その
スイッチ接点に対してコンデンサが並列接続されてなる
ことをその要旨とする。このように構成されるスイッチ
を使用する場合にあっては、特に前記電流供給回路に相
当する回路を持たない複数個の制御装置、監視回路等に
同スイッチのオン・オフ状態を監視させることができる
ようになる。また、その場合、同制御装置及び監視回路
間の電源線の相違、あるいは電源電圧の相違等に影響さ
れることもない。
【0033】請求項15記載の発明のスイッチは、その
スイッチ接点に対して、抵抗とコンデンサとの直列回路
が並列接続されてなることをその要旨とする。同構成に
よれば、前記瞬時電流の大きさ、供給時間等、同電流の
供給態様を監視対象とするスイッチに対応させて適宜変
化させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明にかかるスイッチ状態監視回路の第1の実施の形態に
ついて、図1及び図2を参照して説明する。
【0035】図1は、本実施の形態にかかるスイッチ状
態監視回路の構成を概略的に示す回路図である。なお、
このスイッチ状態監視回路も、前記従来の監視回路(図
13)と同様、車両(自動車)のエンジン制御装置に用
いられるものを想定している。
【0036】図1に示すように、この監視回路は、大き
くは、監視対象となるスイッチSWのオン時に同スイッ
チSWに流れる電流を微小電流I0に制限する高抵抗素
子からなる電流制限抵抗R0、同スイッチSWのオン・
オフの判別を行う判別制御部10、この判別制御部10
からの指令のもとに車両各部のアクチュエータを駆動す
る駆動回路20等を備えて構成される。
【0037】なお、この監視対象となるスイッチSWと
しては、前述したように、例えばOD(オーバドライ
ブ)スイッチ、エアコンスイッチ等がある。また、上記
判別制御部10は、CPU(演算回路)11、A/D
(アナログ/デジタル)変換器12等を備えて構成され
ること、A/D変換器12は保護抵抗R1に接続され、
ノードNの検出電圧(アナログ値)Vdをデジタル値に
変換してCPU11に出力すること、そしてCPU11
はこの検出電圧Vdのデジタル値に基づきスイッチSW
のオン・オフを判別すること、等々も前述の通りであ
る。
【0038】そして本実施の形態の監視回路において
は、これらスイッチ状態監視回路としての基本構成に加
えてさらに、当該監視回路にバッテリ電源が供給されて
いる状態において、すなわち電源スイッチであるイグニ
ッションスイッチIGSWがオンされた状態において、
上記スイッチSWがオンされる時、監視用の上記微小電
流I0に比べて大きな電流Ispを瞬時発生し、これを
同スイッチSWに供給する電流供給回路30を備えてい
る。
【0039】この電流供給回路30は、コンデンサC
1、及び同コンデンサC1の放電にかかる電流を制限す
るとともにその放電時定数を決定する低抵抗素子からな
る放電制限抵抗R2を備えて構成される。
【0040】ここで、コンデンサC1は、イグニッショ
ンスイッチIGSWがオンされると、上記スイッチSW
がオフ状態にあることを条件に上記上記電流制限抵抗R
0を介して充電され、同スイッチSWのオンとともにそ
の充電電荷を当該スイッチSWを介して放電する。そし
てこのコンデンサC1の放電の終了後は、上記微小電流
I0がスイッチSWに流れるとともに、この微小電流I
0が流れていることに基づいて同スイッチSWがオン状
態にある旨、上記判別制御部10を通じて判別(検出)
される。なお、この監視回路において、上記電流供給回
路30と上記ノードNとの間には、瞬時電流Ispの電
源(バッテリB)側、あるいは判別制御部10側への流
れを阻止するダイオードD1が設けられている。
【0041】次に、このように構成される本実施の形態
のスイッチ状態監視回路において、上記スイッチSWが
オンされたときにこれに流れる電流(スイッチ電流)I
swがどのように変化するかを図2に示すタイミングチ
ャートを参照して説明する。
【0042】いま、同図2に示す時刻t0において、イ
グニッションスイッチIGSWがオンされると(図2
(a)参照)、スイッチSWがオフであることを条件に
上述したコンデンサC1への充電が開始される。その
後、時刻t1においてスイッチSWがオンされると、上
記微小電流I0に加え、コンデンサC1の放電に伴う電
流(瞬時電流)Ispが上記放電制限抵抗R2を介して
スイッチSWに流れる。このコンデンサC1の放電後
は、スイッチSW及びイグニッションスイッチIGSW
がオン状態とされている限り、上記微小電流I0のみが
スイッチSWに流れることとなる(図2(b),(c)
参照)。
【0043】なお、この微小電流I0が流れている期
間、CPU11はノードNの検出電圧Vdがほぼ「0」
Vに近いことに基づいて、スイッチSWがオンされた状
態にある旨を判別する。そして、スイッチSWが例えば
ODスイッチである場合には、前述したように、CPU
11は、駆動回路20に対してドライブレンジをオーバ
ードライブレンジとする指令信号を出力する。
【0044】このように本実施の形態においては、スイ
ッチSWがオンされることに伴って、その瞬間のみ、コ
ンデンサC1から同スイッチSWに監視用の上記微小電
流I0に比べて大きな瞬時電流Ispが供給されるよう
になる。そのため、たとえスイッチSWが長期間に渡っ
てオフ状態のまま放置されている場合であれ、すなわち
そのスイッチ接点に前述したような酸化膜が形成されて
いる場合であれ、そのオン操作に伴う瞬時電流Ispの
供給によって、そのような酸化膜の除去が図られるよう
になる。
【0045】以上説明したように、本実施の形態のスイ
ッチ状態監視回路によれば、以下のような効果を得るこ
とができる。 (1)万一、スイッチSWのスイッチ接点に酸化膜が形
成されるような場合にあっても、コンデンサC1の放電
に伴う大きな瞬時電流Ispの供給によってその除去が
図られるようになる。そのため、長時間オフ状態とされ
るスイッチSWにあっても、そのスイッチ接点の信頼性
が確保され、ひいてはそのオン・オフ状態についての信
頼性の高い状態監視が可能となる。
【0046】(2)状態監視(検出)頻度に比べればそ
の操作頻度が著しく低いスイッチSWのオン操作時にの
み上記瞬時電流Ispを流すとともに、スイッチSWに
この瞬時電流Ispが流れた後は微小電流I0のみを流
して同スイッチ状態を監視するため、この監視を常時続
ける場合にあっても、電力の浪費を伴わない効率のよい
監視が可能となる。
【0047】(3)放電制限抵抗R2を備えたことによ
り、瞬時電流Ispの大きさ、供給時間等、同電流の供
給態様を監視対象とするスイッチに対応させて適宜変化
させることができる。
【0048】なお、上記実施の形態は以下のようにその
構成を変更して実施することもできる。・上記の実施の
形態においては、電流供給回路30に放電制限抵抗R2
を設ける例を示したがこれに限られない。この放電制限
抵抗R2を割愛して、同抵抗R2をコンデンサC1から
スイッチSWまでの配線抵抗にて代用することもでき
る。
【0049】・また、図3に示すように、電流供給回路
30を構成するコンデンサC1、及び放電制限抵抗R2
をスイッチSWに内蔵することもできる。このスイッチ
SWにおいては、スイッチ接点Sに対してコンデンサC
1と放電制限抵抗R2との直列回路が並列接続される構
成となっている。このように構成されるスイッチSWを
使用する場合にあっては、同図3に示されるように、特
に電流供給回路30に相当する回路を持たない複数個の
制御装置、監視回路等に同スイッチSWのオン・オフ状
態を監視させることができるようになる。また、その場
合、同制御装置及び監視回路間の電源線の相違、あるい
は電源電圧の相違等に影響されることもない。ちなみ
に、同図3に示される監視回路及び制御装置1の電源線
はイグニッッション系への給電線IGであり、制御装置
2の電源線はアクセサリー系への給電線ACCである。
なお、ここでも放電制限抵抗R2を割愛してもよい。ま
た、同抵抗R2をスイッチ接点Sに直列接続し、それら
抵抗R2及びスイッチ接点Sに対してコンデンサC1を
並列接続する構成としてもよい。
【0050】(第2の実施の形態)次に、本発明にかか
るスイッチ状態監視回路の第2の実施の形態を、前記第
1の実施の形態との相違点を中心に図4及び図5を参照
して説明する。なお、図4においても、図1に示した第
1の実施の形態の回路と同様の要素にはそれぞれ同一の
符号を付して示しており、それら要素についての重複す
る説明は割愛する。
【0051】図4に示されるように、この第2の実施の
形態のスイッチ状態監視回路においては、電流供給回路
の構成が前記第1の実施の形態の電流供給回路30の構
成と相違する。また、本実施の形態においては、スイッ
チSWがオン状態にあるときにイグニッションスイッチ
IGSWがオンされたときに、大きな瞬時電流がスイッ
チSWに供給される。
【0052】さて、本実施の形態の電流供給回路40
は、抵抗R3,R4、コンデンサC2、及びトランジス
タTr1を備えて構成される。ここで抵抗R3は、トラ
ンジスタTr1のオン電流、すなわち前記瞬時電流Is
pの値を決定する。また、抵抗R4は、コンデンサC2
の充電時間を決定する。またコンデンサC2はその充電
過程においてトランジスタTr1を所定時間導通(オ
ン)させる。なお、上記抵抗R4及びコンデンサC2の
値を時定数としてトランジスタTr1の導通時間が決定
される。
【0053】次に、このように構成される本実施の形態
のスイッチ状態監視回路において、イグニッションスイ
ッチIGSWがオンされたときにスイッチSWに流れる
電流、すなわちスイッチ電流Iswがどのように変化す
るかを図5に示すタイミングチャートを参照して説明す
る。
【0054】いま、同図5に示す時刻t2において、ス
イッチSWがオン状態にあるときにイグニッションスイ
ッチIGSWがオンされると(図5(a)参照)、上記
抵抗R4を介してコンデンサC2への充電が開始され
る。その後、コンデンサC2の充電電圧が上昇するに伴
い、所定時間トランジスタTr1がオンし、このとき上
記微小電流I0に加え瞬時電流IspがスイッチSWに
流れる。さらにコンデンサC2の充電電圧が上昇すると
トランジスタTr1はオフし、その後は、イグニッショ
ンスイッチIGSW及びスイッチSWがオン状態とされ
ている限り、上記微小電流I0のみが電流制限抵抗R0
を介してスイッチSWに流れるようになる(図5
(b),(c)参照)。
【0055】このように本実施の形態においては、スイ
ッチSWがオン状態にあるときにイグニッションスイッ
チIGSWがオンされると、その直後の所定期間、トラ
ンジスタTr1を介して同スイッチSWに上記微小電流
I0に比べて大きな瞬時電流Ispが供給される。その
ためこの場合も、スイッチSWのスイッチ接点近傍に前
述したような酸化膜が形成される場合であれ、上記瞬時
電流Ispによってその除去が図られるようになり、同
酸化膜に起因する信頼性の低下を回避、あるいは予防す
ることができるようになる。
【0056】以上説明したように、本実施の形態のスイ
ッチ状態監視回路によれば、以下のような効果を得るこ
とができる。 (1)万一、スイッチSWのスイッチ接点に酸化膜が形
成されるような場合にあっても、トランジスタTr1を
介して供給される大きな瞬時電流Ispよってその除去
が図られるようになる。そのため、長時間オン状態とさ
れるスイッチSWにあっても、そのスイッチ接点の信頼
性が確保され、ひいてはそのオン・オフ状態についての
信頼性の高い状態監視が可能となる。
【0057】(2)状態監視(検出)頻度に比べればそ
の操作頻度が著しく低いイグニッションスイッチIGS
Wのオン操作時にのみ上記瞬時電流Ispを流すととも
に、スイッチSWにこの瞬時電流Ispが流れた後は微
小電流I0のみを流して同スイッチ状態を監視するた
め、この監視を常時続ける場合にあっても、電力の浪費
を伴わない効率のよい監視が可能となる。
【0058】(3)抵抗R4の値及びコンデンサC2の
容量を変化させることにより、瞬時電流Ispの供給時
間等、同電流の供給態様を監視対象とするスイッチに対
応させて適宜変化させることができる。
【0059】なお、上記実施の形態は以下のようにその
構成を変更して実施することもできる。 ・上記の実施の形態においては、トランジスタTr1を
PNP型バイポーラトランジスタにて構成する例を示し
たがこれに限られない。同トランジスタTr1は、その
他、例えばNPN型バイポーラトランジスタであっても
よいし、あるいは電界効果型トランジスタ等であっても
よい。
【0060】・上記の実施の形態においては、イグニッ
ションスイッチIGSWのオン時、コンデンサC2の充
電電圧が上昇するに伴い、トランジスタTr1を所定時
間オンさせるようにしたが、同トランジスタTr1を所
定時間オンさせるための構成はこれに限られない。その
他、例えば図6に示すように、電源の供給、すなわちイ
グニッションスイッチIGSWのオンを検出する検出抵
抗R5,R6を設け、その検出結果をA/D変換器を介
してCPU11が認識し、その認識に伴ってCPU11
がトランジスタTr1を所定時間オンさせるようにして
もよい。このような構成にあっては、トランジスタTr
1の導通時期、すなわち瞬時電流Ispの供給時間の制
御を精度良くに行うことができるようになる。
【0061】(第3の実施の形態)次に、本発明にかか
るスイッチ状態監視回路の第3の実施の形態を、前記第
1の実施の形態との相違点を中心に図7及び図8を参照
して説明する。なお、この図7でも、図1に示した第1
の実施の形態の回路と同様の要素にはそれぞれ同一の符
号を付して示しており、それら要素についての重複する
説明は割愛する。
【0062】図7に示されるように、この第3の実施の
形態のスイッチ状態監視回路においても、電流供給回路
の構成が前記第1の実施の形態の電流供給回路30の構
成と相違する。また、本実施の形態においては、スイッ
チSWがオン状態にあるときにイグニッションスイッチ
IGSWがオフされたときに、大きな瞬時電流がスイッ
チSWに供給される。
【0063】さて、本実施の形態の電流供給回路50
は、抵抗R7及びソレノイドL1を備えて構成される。
ここで抵抗R7は、ソレノイドL1に流れる電流を制限
する。また、ソレノイドL1は、スイッチSWがオン状
態にあるときにイグニッションスイッチIGSWがオフ
されることに伴って発生するサージ電流を、瞬時電流I
spとしてダイオードD2を介してスイッチSWに供給
する。なお、このサージ電流が判別制御部10に流れ込
むことを保護するためにダイオードD3が設けられてい
る。
【0064】次に、このように構成される本実施の形態
のスイッチ状態監視回路において、イグニッションスイ
ッチIGSWがオフされたときにスイッチSWに流れる
電流、すなわちスイッチ電流Iswがどのように変化す
るかを図8に示すタイミングチャートを参照して説明す
る。
【0065】いま、同図8に示す時刻t3において、ス
イッチSWがオン状態にあるときにイグニッションスイ
ッチIGSWがオフされると(図8(a)参照)、ソレ
ノイドL1に蓄えられた磁気エネルギーによりサージ電
流が発生する。そして、このサージ電流が、瞬時電流I
spとしてダイオードD2を介してオン状態のスイッチ
SWに供給される(図8(b),(c)参照)。なおこ
の場合、イグニッションスイッチIGSWのオフによっ
てバッテリBからの給電が停止されるため、この瞬時電
流IspがスイッチSWに流れた後は、同スイッチSW
に前記微小電流I0が流れることはない。すなわちイグ
ニッションスイッチIGSWのオフに伴って、監視その
ものが停止される。
【0066】このように本実施の形態においては、スイ
ッチSWのオン状態のもとにイグニッションスイッチI
GSWがオフされた直後、ソレノイドL1からダイオー
ドD2を介して同スイッチSWに前記微小電流I0に比
べて大きな瞬時電流(サージ電流)Ispが供給され
る。そのためこの場合も、スイッチSWのスイッチ接点
近傍に前述したような酸化膜が形成される場合であれ、
上記瞬時電流Ispによってその除去が図られるように
なり、同酸化膜に起因する信頼性の低下を回避、あるい
は予防することができるようになる。
【0067】以上説明したように、本実施の形態のスイ
ッチ状態監視回路によれば、以下のような効果を得るこ
とができる。 (1)万一、スイッチSWのスイッチ接点に酸化膜が形
成されるような場合にあっても、ソレノイドL1からダ
イオードD2を介して供給される大きな瞬時電流Isp
によってその除去が図られるようになる。そのためこの
場合も、長時間オン状態とされるスイッチSWにあって
も、そのスイッチ接点の信頼性が確保され、ひいてはそ
のオン・オフ状態についての信頼性の高い状態監視が可
能となる。
【0068】(2)状態監視(検出)頻度に比べればそ
の操作頻度が著しく低いイグニッションスイッチIGS
Wのオフ操作時にのみ上記瞬時電流Ispを流すととも
に、スイッチSWにこの瞬時電流Ispが流れる以前は
微小電流I0のみを流して同スイッチ状態を監視するた
め、この監視を常時続ける場合にあっても、電力の浪費
を伴わない効率のよい監視が可能となる。
【0069】(3)ソレノイドL1(インダクタンス)
の値を変化させることにより、瞬時電流Ispの大きさ
等、同電流の供給態様を監視対象とするスイッチに対応
させて適宜変化させることができる。
【0070】なお、上記実施の形態は以下のようにその
構成を変更して実施することもできる。 ・上記の実施の形態においては、サージ電流(瞬時電
流)Ispを発生させるソレノイドL1を当該監視回路
の内部に設ける例を示したが、図9に示すように、当該
監視回路の外部に設けられるリレー50Aのソレノイド
等を同ソレノイドL1として兼用するようにしてもよ
い。このような構成にあっても、イグニッションスイッ
チIGSWがオフされた直後、リレーソレノイドL1か
ら抵抗R0を介してスイッチSWに瞬時電流Ispを供
給することはできる。またこの場合、上記ソレノイドL
1を別途設ける必要がなくなり、当該監視回路の構成部
品点数を削減して、製造コストを低減させることもでき
るようになる。なお、ソレノイドL1として使用するソ
レノイドとしては、その他、例えばモータ等のソレノイ
ドを兼用するものであってもよい。
【0071】(第4の実施の形態)次に、本発明にかか
るスイッチ状態監視回路の第4の実施の形態を、前記第
1及び第2の実施の形態との相違点を中心に図10及び
図11を参照して説明する。なお、同図10において、
図1及び図4に示した第1及び第2の実施の形態の回路
と同様の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示してお
り、それら要素についての重複する説明は割愛する。
【0072】図10に示されるように、この第4の実施
の形態のスイッチ状態監視回路においては、その電流供
給回路が前記第1の実施の形態の電流供給回路30と前
記第2の実施の形態の電流供給回路40とを組み合わせ
た構成となっている。そして、本実施の形態において
は、 1.スイッチSWがオン状態にあるときにイグニッショ
ンスイッチIGSWがオンされたとき。 2.イグニッションスイッチIGSWがオン状態にある
ときにスイッチSWがオンされたとき。 の2度に渡って前記瞬時電流IspがスイッチSWに供
給される。
【0073】次に、このように構成される本実施の形態
のスイッチ状態監視回路において、上記各スイッチ操作
に伴い、スイッチSWに流れる電流、すなわちスイッチ
電流Iswがどのように変化するかを図11に示すタイ
ミングチャートを参照して説明する。
【0074】いま、同図11に示す時刻t4において、
スイッチSWがオンの状態のもとにイグニッションスイ
ッチIGSWがオンされると(図11(a)参照)、抵
抗R4を介してコンデンサC2への充電が開始される。
その後、コンデンサC2の充電電圧が上昇するに伴い、
所定時間トランジスタTr1がオンし、このとき瞬時電
流IspがスイッチSWに流れる。さらにコンデンサC
2の充電電圧が上昇するとトランジスタTr1はオフ
し、その後は、イグニッションスイッチIGSW及びス
イッチSWがオン状態とされている限り、上記微小電流
I0のみが電流制限抵抗R0を介してスイッチSWに流
れることとなる(図11(b),(c)参照)。
【0075】また、同図11に示す時刻t6において、
スイッチSWがオフ状態にあるときにイグニッションス
イッチIGSWがオンされると(図11(a)参照)、
前述したようにコンデンサC1への充電が開始される。
その後、時刻t7においてスイッチSWがオンされる
と、コンデンサC1の放電に伴う電流(瞬時電流)Is
pが放電制限抵抗R2を介してスイッチSWに流れる。
このコンデンサC1の放電後は、イグニッションスイッ
チIGSWがオン状態とされている限り、上記微小電流
I0のみがスイッチSWに流れるようになる(図11
(b),(c)参照)。
【0076】このように本実施の形態においては、スイ
ッチSWがオン状態にあるときにイグニッションスイッ
チIGSWがオンされると、その直後の所定期間、トラ
ンジスタTr1を介して同スイッチSWに上記微小電流
I0に比べて大きな瞬時電流Ispが供給される。ま
た、イグニッションスイッチIGSWがオン状態にある
ときにスイッチSWがオンされることに伴って、その瞬
間のみ、コンデンサC1から同スイッチSWに監視用の
上記微小電流I0に比べて大きな瞬時電流Ispが供給
されるようになる。
【0077】このため、スイッチSWがオン状態に長時
間保持されることの多いタイプのものであれ、あるいは
オフ状態に長時間放置されることの多いタイプのもので
あれ、それらスイッチ接点に形成される酸化膜の除去を
図れるようになる。また、同一のスイッチSWにこうし
た2種類の瞬時電流Ispの供給が行われる場合には、
その酸化膜の除去頻度が高まり、スイッチ接点の信頼
性、ひいては同監視回路としての信頼性もさらに向上さ
れるようになる。
【0078】以上説明したように、本実施の形態のスイ
ッチ状態監視回路によれば、以下のような効果を得るこ
とができる。 (1)万一、スイッチSWのスイッチ接点に酸化膜が形
成されるような場合にあっても、トランジスタTr1を
介して供給される大きな瞬時電流Isp及びコンデンサ
C1の放電に伴う大きな瞬時電流Ispによって、前記
酸化膜の除去が図られるようになる。そのため、長時間
オン状態とされるスイッチSWであれ、長時間オフ状態
とされるスイッチSWであれ、そのスイッチ接点の信頼
性が確保され、ひいてはそのオン・オフ状態についての
信頼性の高い状態監視が可能となる。また、同一のスイ
ッチSWにこうした2種類の瞬時電流Ispの供給が行
われる場合には、その酸化膜の除去頻度が高まり、スイ
ッチ接点の信頼性、ひいては同監視回路としての信頼性
もさらに向上されるようになる。
【0079】(2)状態監視(検出)頻度に比べればそ
の操作頻度が著しく低いイグニッションスイッチIGS
Wのオン操作時、及びスイッチSWのオン操作時にのみ
上記瞬時電流Ispを流すとともに、スイッチSWにこ
の瞬時電流Ispが流れた後は微小電流I0のみを流し
て同スイッチ状態を監視するため、この監視を常時続け
る場合にあっても、電力の浪費を伴わない効率のよい監
視が可能となる。
【0080】(3)放電制限抵抗R2、抵抗R4の抵抗
値及びコンデンサC2の容量を変化させることにより、
瞬時電流Ispの供給時間等、同電流の供給態様を監視
対象とするスイッチに対応させて適宜変化させることが
できる。
【0081】なお、上記実施の形態は以下のようにその
構成を変更して実施することもできる。 ・上記の実施の形態においては、その電流供給回路が電
流供給回路30と電流供給回路40との組み合わせによ
って構成される例を示したが、同電流供給回路の構成は
これに限られない。その他、例えば電流供給回路30と
先の図6に示した電流供給回路40Aとを組み合わせる
構成としてもよい。
【0082】・また、同電流供給回路としては、例えば
図12に示す構成としてもよい。ここでは、その電流供
給回路の構成が前記電流供給回路30と図7に示した前
記第3の実施の形態の回路の電流供給回路50とを組み
合わせた例を示している。そして、この構成において
は、 1.スイッチSWがオン状態にあるときにイグニッショ
ンスイッチIGSWがオフされたとき(図11の時刻t
5参照)。 2.イグニッションスイッチIGSWがオン状態にある
ときにスイッチSWがオンされたとき(図11の時刻t
7参照)。 の2度に渡って前記瞬時電流IspがスイッチSWに供
給される。そのため、この構成においても、スイッチS
Wがオン状態に長時間保持されることの多いタイプのも
のであれ、あるいはオフ状態に長時間放置されることの
多いタイプのものであれ、それらスイッチ接点に形成さ
れる酸化膜の除去を図れるようになる。また、同一のス
イッチSWにこうした2種類の瞬時電流Ispの供給が
行われる場合には、その酸化膜の除去頻度が高まり、ス
イッチ接点の信頼性、ひいては同監視回路としての信頼
性もさらに向上されるようになる。
【0083】・また、同電流供給回路としては、前記電
流供給回路30と先の図9に示したリレー50Aとを組
み合わせる構成としてもよい。 ・また、同電流供給回路としては、図4に示した前記第
2の実施の形態の回路の電流供給回路40と図7に示し
た前記第3の実施の形態の回路の電流供給回路50とを
組み合わせる構成としてもよい。
【0084】・さらに、同電流供給回路としては、前記
電流供給回路30(図1)、前記電流供給回路40(図
4)、及び前記電流供給回路50(図7)の3種の回路
を組み合わせた構成とすることもできる。
【0085】その他、上記各実施の形態に共通に変更可
能な要素としては次のようなものがある。 ・上記各実施の形態においては、スイッチSWのオン・
オフ状態を判別する判制御部をCPU11及びA/D変
換器12等により構成する例を示したがこれに限られな
い。同判別制御部は、その他、例えば単にスイッチSW
のオン・オフ状態を判別するための基準電圧と上記検出
電圧Vdとを比較する比較回路(コンパレータ)によっ
て構成されるものであってもよい。
【0086】・上記各実施の形態においては、一個のス
イッチSWのオン・オフ状態を監視する例を示したがこ
れに限られない。他に、監視対象となるスイッチSWの
数に応じて複数の監視回路を設けたり、あるいは同監視
対象となる複数のスイッチSWの種類に応じて上記各電
流供給回路を使い分けるなど、任意の態様で本発明のス
イッチ状態監視回路を適用することができる。
【0087】・上記各実施の形態においては、本発明の
スイッチ状態監視回路を自動車のエンジン制御装置に適
用する例について示したが、これに限られない。本発明
のスイッチ状態監視回路は、長時間にわたるオン状態あ
るいはオフ状態の継続でそのスイッチ接点の酸化が懸念
される全てのスイッチを対象としてそのオン・オフ状態
の監視に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスイッチ状態監視回路について
その第1の実施の形態を示す回路図。
【図2】同実施の形態の回路の動作例を示すタイミング
チャート。
【図3】同実施の形態の回路の変形例を示す回路図。
【図4】本発明にかかるスイッチ状態監視回路について
その第2の実施の形態を示す回路図。
【図5】同実施の形態の回路の動作例を示すタイミング
チャート。
【図6】同実施の形態の回路の変形例を示す回路図。
【図7】本発明にかかるスイッチ状態監視回路について
その第3の実施の形態を示す回路図。
【図8】同実施の形態の回路の動作例を示すタイミング
チャート。
【図9】同実施の形態の回路の変形例を示す回路図。
【図10】本発明にかかるスイッチ状態監視回路につい
てその第4の実施の形態を示す回路図。
【図11】同実施の形態の回路の動作例を示すタイミン
グチャート。
【図12】同実施の形態の回路の変形例を示す回路図。
【図13】従来のスイッチ状態監視回路の構成例を示す
回路図。
【符号の説明】
10…判別制御部、11…CPU、12…A/D(アナ
ログ/ディジタル)変換器、20…駆動回路、30,4
0,40A,50…電流供給回路、50A…リレー(電
流供給回路)、C1,C2…コンデンサ、L1…ソレノ
イド、R0…電流制限抵抗、R1…保護抵抗、R2…放
電制限抵抗。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチのオン・オフ状態を同スイッチに
    流れる電流の有無に基づいて監視するスイッチ状態監視
    回路において、 前記スイッチのオン・オフ状態の変化、及び当該監視回
    路への給電状態の変化の少なくとも一方に伴って前記監
    視の際に前記スイッチに流れる電流よりも大きな電流を
    同スイッチに瞬時供給する電流供給手段を備えることを
    特徴とするスイッチ状態監視回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスイッチ状態監視回路にお
    いて、 前記電流供給手段は、前記スイッチのオフ時に充電さ
    れ、同スイッチがオンされることに伴ってその充電電荷
    を同スイッチを介して放電するコンデンサを備えて構成
    されることを特徴とするスイッチ状態監視回路。
  3. 【請求項3】請求項1記載のスイッチ状態監視回路にお
    いて、 前記電流供給手段は、前記スイッチがオンとなっている
    とき、当該監視回路への給電開始に伴なって一時的に導
    通してその給電電流を同スイッチに供給するトランジス
    タを備えて構成されることを特徴とするスイッチ状態監
    視回路。
  4. 【請求項4】請求項1記載のスイッチ状態監視回路にお
    いて、 前記電流供給手段は、前記スイッチがオンとなっている
    とき、当該監視回路への給電終了に伴なってサージ電流
    を発生し、該発生したサージ電流を同スイッチに供給す
    るソレノイドを備えて構成されることを特徴とするスイ
    ッチ状態監視回路。
  5. 【請求項5】請求項1記載のスイッチ状態監視回路にお
    いて、 前記電流供給手段は、前記スイッチのオフ時に充電さ
    れ、同スイッチがオンされることに伴ってその充電電荷
    を同スイッチを介して放電するコンデンサと、 前記スイッチがオンとなっているとき、当該監視回路へ
    の給電開始に伴なって一時的に導通してその給電電流を
    同スイッチに供給するトランジスタとを備えて構成され
    ることを特徴とするスイッチ状態監視回路。
  6. 【請求項6】請求項1記載のスイッチ状態監視回路にお
    いて、 前記電流供給手段は、前記スイッチのオフ時に充電さ
    れ、同スイッチがオンされることに伴ってその充電電荷
    を同スイッチを介して放電するコンデンサと、 前記スイッチがオンとなっているとき、当該監視回路へ
    の給電終了に伴なってサージ電流を発生し、該発生した
    サージ電流を同スイッチに供給するソレノイドとを備え
    て構成されることを特徴とするスイッチ状態監視回路。
  7. 【請求項7】請求項1記載のスイッチ状態監視回路にお
    いて、 前記電流供給手段は、前記スイッチがオンとなっている
    とき、当該監視回路への給電開始に伴なって一時的に導
    通してその給電電流を同スイッチに供給するトランジス
    タと、 前記スイッチがオンとなっているとき、当該監視回路へ
    の給電終了に伴なってサージ電流を発生し、該発生した
    サージ電流を同スイッチに供給するソレノイドとを備え
    て構成されることを特徴とするスイッチ状態監視回路。
  8. 【請求項8】請求項1記載のスイッチ状態監視回路にお
    いて、 前記電流供給手段は、前記スイッチのオフ時に充電さ
    れ、同スイッチがオンされることに伴ってその充電電荷
    を同スイッチを介して放電するコンデンサと、 前記スイッチがオンとなっているとき、当該監視回路へ
    の給電開始に伴なって一時的に導通してその給電電流を
    同スイッチに供給するトランジスタと、 前記スイッチがオンとなっているとき、当該監視回路へ
    の給電終了に伴なってサージ電流を発生し、該発生した
    サージ電流を同スイッチに供給するソレノイドとを備え
    て構成されることを特徴とするスイッチ状態監視回路。
  9. 【請求項9】請求項2または5または6または8に記載
    のスイッチ状態監視回路において、 前記電流供給手段は、前記コンデンサの放電電流を制限
    する放電制限抵抗をさらに備えることを特徴とするスイ
    ッチ状態監視回路。
  10. 【請求項10】請求項3または5または7または8に記
    載のスイッチ状態監視回路において、 前記電流供給手段は、当該監視回路への給電に基づいて
    充電され、その充電された電圧に基づいて前記トランジ
    スタの導通期間を制御する導通制御コンデンサをさらに
    備えることを特徴とするスイッチ状態監視回路。
  11. 【請求項11】請求項3または5または7または8に記
    載のスイッチ状態監視回路において、 前記電流供給手段は、当該監視回路への給電の有無を検
    出する手段と、該手段による給電有りの検出に基づいて
    前記トランジスタを所定期間だけ導通状態に制御する手
    段とをさらに備えることを特徴とするスイッチ状態監視
    回路。
  12. 【請求項12】請求項4または6または7または8に記
    載のスイッチ状態監視回路において、 前記電流供給手段は、前記ソレノイドに対する給電電流
    の流入を制限するソレノイド電流制限抵抗をさらに備え
    ることを特徴とするスイッチ状態監視回路。
  13. 【請求項13】請求項4または6または7または8に記
    載のスイッチ状態監視回路において、 前記電流供給手段は、前記ソレノイドとして、当該監視
    回路の外部構成部品に備えられたソレノイドを流用する
    ことを特徴とするスイッチ状態監視回路。
  14. 【請求項14】スイッチ接点に対してコンデンサが並列
    接続されてなるスイッチ。
  15. 【請求項15】スイッチ接点に対して、抵抗とコンデン
    サとの直列回路が並列接続されてなるスイッチ。
JP2000026495A 2000-02-03 2000-02-03 スイッチ状態監視回路及びスイッチ Pending JP2001216878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026495A JP2001216878A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 スイッチ状態監視回路及びスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000026495A JP2001216878A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 スイッチ状態監視回路及びスイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001216878A true JP2001216878A (ja) 2001-08-10

Family

ID=18552223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000026495A Pending JP2001216878A (ja) 2000-02-03 2000-02-03 スイッチ状態監視回路及びスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001216878A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004221007A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Toyota Industries Corp コネクタの酸化皮膜を破壊する回路
JP2005294198A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Fujitsu Ten Ltd 接点腐食防止装置
JP2005294200A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Fujitsu Ten Ltd 接点腐食防止回路
JP2005294199A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Fujitsu Ten Ltd 接点腐食防止方法および装置
JP2006166691A (ja) * 2004-11-10 2006-06-22 Mitsubishi Electric Corp 電力用半導体装置
JP2007273197A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Fujitsu Ten Ltd 信号処理装置および制御ユニット
CN100356690C (zh) * 2003-08-19 2007-12-19 株式会社电装 响应不同输入脉冲的状态监视系统
JP2008059953A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Fujitsu Ten Ltd 信号処理装置、信号処理装置を備える車両用制御ユニットおよび車両用制御ユニットを備える車両
JP2012138835A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Yazaki Corp スイッチ回路
JP2016225145A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 アルプス電気株式会社 スイッチ監視回路
US10288686B2 (en) 2016-07-20 2019-05-14 Rohm Co., Ltd. Semiconductor integrated circuit for monitoring switch, electronic control unit and vehicle
CN111880077A (zh) * 2020-07-16 2020-11-03 上海新时达电气股份有限公司 电气元件触点状态检测装置及其工作方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004221007A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Toyota Industries Corp コネクタの酸化皮膜を破壊する回路
CN100356690C (zh) * 2003-08-19 2007-12-19 株式会社电装 响应不同输入脉冲的状态监视系统
JP2005294199A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Fujitsu Ten Ltd 接点腐食防止方法および装置
JP2005294200A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Fujitsu Ten Ltd 接点腐食防止回路
JP2005294198A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Fujitsu Ten Ltd 接点腐食防止装置
JP2006166691A (ja) * 2004-11-10 2006-06-22 Mitsubishi Electric Corp 電力用半導体装置
JP4682007B2 (ja) * 2004-11-10 2011-05-11 三菱電機株式会社 電力用半導体装置
JP2007273197A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Fujitsu Ten Ltd 信号処理装置および制御ユニット
JP2008059953A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Fujitsu Ten Ltd 信号処理装置、信号処理装置を備える車両用制御ユニットおよび車両用制御ユニットを備える車両
JP4495124B2 (ja) * 2006-08-31 2010-06-30 富士通テン株式会社 信号処理装置、信号処理装置を備える車両用制御ユニットおよび車両用制御ユニットを備える車両
JP2012138835A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Yazaki Corp スイッチ回路
JP2016225145A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 アルプス電気株式会社 スイッチ監視回路
US10288686B2 (en) 2016-07-20 2019-05-14 Rohm Co., Ltd. Semiconductor integrated circuit for monitoring switch, electronic control unit and vehicle
CN111880077A (zh) * 2020-07-16 2020-11-03 上海新时达电气股份有限公司 电气元件触点状态检测装置及其工作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001216878A (ja) スイッチ状態監視回路及びスイッチ
JPH10150354A (ja) 電力fet及び短絡認識部を有するスイツチ装置
JPH10224997A (ja) 充放電制御回路
US5218339A (en) Arrangement for monitoring a consumer in combination with an internal combustion engine and/or a motor vehicle
CN111799759A (zh) 车载ecu输出电源的过流保护电路及其控制方法
JP6493874B2 (ja) スイッチ監視回路
JP2004032641A (ja) 半導体スイッチ装置
JP2010088180A (ja) 蓄電装置
JP3985341B2 (ja) 電線コネクタ外れ検出装置
JP2003133926A (ja) 突入電流抑止回路
JP3574599B2 (ja) 入力過電圧制限機能を備えた突入電流防止回路
JP7151613B2 (ja) 制御装置
JP4155621B2 (ja) 電源回路
CN110603700B (zh) 用于使电容器放电的电气电路、包含该放电电路的电气系统和机动车辆
KR100354726B1 (ko) 집적형 전력 증폭단을 제어하기 위한 방법 및 장치
JPH06289087A (ja) インテリジェントパワスイッチ用回路
JPH08272464A (ja) 直流電源装置
WO2023007558A1 (ja) 電力供給装置
JP2000184764A (ja) モータ制御装置
JP2000188828A (ja) コンデンサ放電回路
JP2019160487A (ja) 電源供給回路
JP3774007B2 (ja) 車両用ワイパ制御装置
JPH0139118Y2 (ja)
JP2730354B2 (ja) 直流モータの駆動制御装置における故障診断装置
JPH10127062A (ja) 電気車用インバータの保護回路