JP2001195479A - 独自通貨管理方法及び独自通貨管理システム、独自通貨と既存通貨間の為替レート算出方法及び為替レート算出システム、既存通貨の重み決定方法及び重み決定システム、プログラム記憶媒体、並びに、データ処理システム - Google Patents

独自通貨管理方法及び独自通貨管理システム、独自通貨と既存通貨間の為替レート算出方法及び為替レート算出システム、既存通貨の重み決定方法及び重み決定システム、プログラム記憶媒体、並びに、データ処理システム

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JP2001195479A
JP2001195479A JP2000005908A JP2000005908A JP2001195479A JP 2001195479 A JP2001195479 A JP 2001195479A JP 2000005908 A JP2000005908 A JP 2000005908A JP 2000005908 A JP2000005908 A JP 2000005908A JP 2001195479 A JP2001195479 A JP 2001195479A
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秀樹 高安
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外国為替の変動に伴なう不利益を最小化す
る。 【解決手段】 会社の資産が複数国にまたがるとき(総
資産が複数の通貨によって構成される場合)、外国為替
のレートがどのように変動しても総資産が不変になるよ
うな独自の通貨単位を定義する。このような独自通貨を
導入することによって、為替変動に依存しない会計処理
が可能となり、為替変動のもたらす不利益を最小化する
ことができる。この通貨単位を、顧客をロックインする
ためのポイント制とリンクさせたり、既存の通貨と交換
可能な電子通貨とすることで、為替変動の影響を排除し
た新しいタイプの金融ビジネスを興すこともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業(あるいは資
産家)における総資産の価値を安定に確保するための資
産管理技術に係り、特に、多数の通貨が絡み合って構成
され、外国為替レートが時々刻々変動する実社会上にお
いて、企業等の総資産の価値を安定化させるための資産
管理技術に関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、外国為替の変
動に伴なう企業等の不利益を最小化するために独自通貨
制度を導入したり、独自通貨と既存通貨との為替レート
を決定したりする資産管理技術に係り、特に、為替レー
トの変動に抗して企業等の総資産価値を安定化すること
ができる独自通貨を定義したり、独自通貨と既存通貨と
の最適な為替レートを決定したりする資産管理技術に関
する。
【0003】
【従来の技術】1998年4月に外国為替の取引が完全
に自由化されて以来、為替が安定に向かうという旧来の
経済学の予想に反し、為替の揺らぎは今まで以上に大き
くなり、日々、実体経済の1000倍を超える投機マネ
ーに翻弄されるという事態を招来してしまった。
【0004】「為替」すなわち円、ドル、ユーロなどの
各通貨間の為替レートは、本来、それぞれの国(又は地
域)の経済力を反映した尺度であるべきである。ところ
が、現実には、投機的な資金の流れが99.9%であ
り、為替の流量は1日当たり約200兆円にも上る。こ
れは、日本のGDP(Gross DomesticP
roduct:国内総生産)の約半分に相当する額であ
る(総生産は、原材料費等中間投入分を除いた付加価値
の総額)。
【0005】日本国内においては、為替変動における先
読みの失敗や、ヘッジのためのオプション購入などによ
って、毎年1兆円程度の損失が発生していると推定され
ている。
【0006】もはや、為替の変動分布は正規分布からは
大きく逸脱してしまっている。将来、電子商取引(El
ectric Commerce)がさらに広汎に浸透
すると、為替変動はさらに大きく激しいものになると予
想される。株式市場においては、「サーキット・ブレー
カ」なる仕組みが存在するが、為替変動に関しては中央
銀行の介入以外に制御手段は考えられない。
【0007】為替の安定化は経済学上の急務の課題であ
るが、為替ルールの変更には相応の政治的決断が必要と
なる。また、為替市場に対してどのようなルールや制限
を加えればよいのか、未だ誰も明確な答えを見出してい
ない。
【0008】為替の激し過ぎる変動は、企業や資産家に
おける会計処理を煩雑にし、ヘッジのために余分な資金
を必要としてしまう。さらに、事業計画が建てにくくな
るなど、製造業を主業務とする会社に様々な損失を与え
てしまう。
【0009】一般に、為替や株価などの市場価格の変動
は、予測が困難である。ヘッジ・ファンドなどでは、予
測に関してある程度着実な成果を上げている事例はある
ものの、そのような技術水準に到達するまでには、相当
程度の基礎研究を積む必要があり、研究・開発コストの
負担が過大である。
【0010】視点を変えて鑑みると、企業などの総資産
の価値は、資産自体の変動や実体的な取引上の損得がな
い限り、一定である筈である。言い換えれば、秒単位で
激しく変動する為替レートに依存して、企業における資
産価値が変動することは、そもそもおかしな話である。
【0011】例えば、1998年10月には、わずか1
時間の間に円ドル・レートが10%程度変動したことが
ある。かかる現象は、明らかに通貨の価格のゆらぎに依
拠するものであって、会社や国家の資産価値そのものが
1時間程度の短時間で変化する筈はない。為替レートが
変動しても、会社や個人などが所有する資産価値が変動
しないようにすることはできないのであろうか?
【0012】例えば、円とドルの売買を生業とする為替
ディーラは、1日の取引を終了するときには、円とドル
それぞれの通貨で所有する資産を同一の価値になるよう
に設定する。(すなわち、取引終了時の為替レートが仮
に1ドル100円であった場合には、円建ての資産とし
て100万円だけ所有していれば、ドル建ての資産を前
者と同価値の1万ドルに設定する。)このように各通貨
による資産を均一に設定することによって、夜間など取
引を停止している期間中に不測の為替変動が起こったと
しても、損も特もしないようにすることができる。(前
述の例では、仮に、ディーラの取引停止期間中に円高が
急速に進み1ドル50円になったとしても、ドル建ての
資産の損失を円建ての資産によって補填することができ
る。)このような資産管理方法を、「スクウェア法」と
も呼ぶ。
【0013】スクウェア方のような為替ディーラにおけ
る常套手段を会社の資産管理に適用した場合について考
察してみる。すなわち、会社は円建ての資産とドル建て
の資産を同価値にしておく(すなわち、各通貨で所有す
るそれぞれの資産価値を均一にする)ことによって、為
替レートが変動したとしても、会社の総資産の価値が普
遍となることが期待できる。
【0014】しかしながら、スクウェア法は、各通貨で
所有する資産の割合を、時々刻々変動する為替レートに
合わせて変更する必要がある。為替レートが変化するた
びに、企業の資産を円からドルへ、あるいはドルから円
へ、逐次的に交換したのでは、為替の交換(手数料)に
よる損失を徒に肥大させてしまうことになる。また、大
企業における巨大な資産を、簡単に円建て又はドル建て
に変更することは、現実的ではない。
【0015】また、実社会上の経済は、円やドル以外に
も、ユーロやその他の複数の通貨が絡み合って構成され
る。3つ以上の通貨がある場合、どのように資産を各通
貨に分散すればよいかは、自明ではない。
【0016】為替変動に伴なう損失を減らす方法とし
て、中央銀行による介入以外にも幾つか挙げられる。例
えば、ハイテクを駆使して為替変動の癖をつかむ「先読
み」や、有利な金融派生商品を素早く発見する「ヘッ
ジ」、既存通貨とは異なる通貨(すなわち独自通貨)の
発行などである。
【0017】このうち、独自通貨の発行は、通貨の交換
を究極的に減らすことを目的とするものとして、経済学
の分野において古くから知られている。
【0018】通貨を発行する単位は、一般には「国家」
である。これに対し、国家よりも大きな単位で(例えば
多数国家にまたがって)有効な独自通貨は、「汎国家通
貨」と呼ばれる。汎国家通貨の代表例は「ユーロ」であ
る。ユーロは、欧州内では為替変動の問題を解消するこ
とができる。
【0019】但し、汎国家通貨は単一の企業、あるいは
個人資産家という比較的小規模な通貨運用主体を想定す
るものではなく、企業の資産価値を安定化する解決手法
ではあり得ない。
【0020】また、国家よりも小さいすなわち局所的な
単位で有効な独自通貨は、「地域通貨」と呼ばれる。日
本国内では地域国家の事例は皆無に等しいが、世界的に
は流行している(約2000例程度の事例がある)。
【0021】例えば、アメリカ合衆国のイサカ市周辺で
民間団体が管理する地域通貨”hour”は、労働若し
くは労働時間に見合った対価を各自に還元することを目
的とする(例えば、1時間の労働が1hourに相当す
る)。現在、年間2億円程度のhourが流通している
と言われている。
【0022】但し、この種の地域通貨は、基本的には、
通貨が流通可能な範囲は、互いの顔が見える範囲でしか
ない。したがって、世界規模で活動する国際的又は多国
籍企業がこの種の地域通貨を適用しても、各国に散在す
る支社や支店における全ての会計を世界共通化すること
はできない。
【0023】なお、地域通貨の代表例としては、イサカ
市の”hour”の他に、ドイツ国ポツダム市におけ
る”domark”(個人が管理する通帳記帳)や、イ
ギリス国カルダデールにおける”favour”(民間
団体が管理する小切手)、スイス国全土に普及する”w
ir”(Wir Bankが管理する電子マネー)など
が挙げられる。
【0024】地域通貨は、一般に、現地通貨と連動する
(すなわち、所定の為替レートで換金可能である)。ま
た、地域通貨による取引は課税の対象である。
【0025】地域通貨は、本来、投機目的に使用する性
質を持たない。(例えば、地域通貨が投機目的に使用さ
れていることをその通貨管理団体が察知すると、該管理
団体は通貨の発行を停止したり通貨そのものを無効化す
ればよい。この結果、投機者は大損失を被るであろ
う。)
【0026】また、サービス業を始めとする各種の企業
が発行するいわゆる「ポイント」や「マイレッジ」も、
擬似通貨の一種とみなすことができる。しかしながら、
企業の擬似通貨は、顧客のロックイン強化のみを主眼と
するものであり、本来の通貨が持つべき流通可能性を有
していない。すなわち、特定企業以外の商品との交換
や、現実の通貨への換金することができず、また、擬似
通貨を以って納税することも許されない。極端な場合、
擬似通貨の所有権は一身専属的なこともあり、ある者が
貯蓄したポイントを他の者に譲渡したり売り渡したりす
ることができない場合すらある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、企業
(あるいは資産家)における総資産の価値を安定に確保
することができる、優れた資産管理技術を提供すること
にある。
【0028】本発明の更なる目的は、多数の通貨が絡み
合って構成され、外国為替レートが時々刻々変動する実
社会上において、企業等の総資産の価値を安定化するこ
とができる、優れた資産管理技術を提供することにあ
る。
【0029】本発明の更なる目的は、外国為替の変動に
伴なう企業等の不利益を最小化するような独自通貨制度
を導入したり、独自通貨と既存通貨との為替レートを決
定したりすることができる、優れた資産管理技術を提供
することにある。
【0030】本発明の更なる目的は、為替レートの変動
に抗して企業等の総資産価値を安定化することができる
独自の通貨単位を定義したり、独自通貨と既存通貨との
最適な為替レートを決定したりすることができる、優れ
た資産管理技術を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、複数の
既存通貨で構成される資産の所有者のために独自の通貨
単位を定義する独自通貨管理方法又はシステムであっ
て、(a)前記資産所有者が各既存通貨毎に所有する総
資産価値を見積るステップ又は手段と、(b)前記資産
所有者が各既存通貨毎に所有する資産価値の比率を算出
するステップ又は手段と、(c)既存通貨間の現在の為
替レートを基にして、各既存通貨毎の資産価値の比率を
重み因子として掛けて平均をとった加重平均値を独自の
通貨単位として決定するステップ又は手段と、を具備す
ることを特徴とする独自通貨管理方法又はシステムであ
る。
【0032】また、本発明の第2の側面は、複数の既存
通貨で構成される資産の所有者にために独自の通貨単位
を定義する独自通貨管理方法又はシステムであって、
(a)時刻t=0において、既存通貨jを既存通貨kに
交換するための為替レートxkj(0)を用いて、前記資
産所有者が各既存通貨j毎に所有する資産wj(0)の
既存通貨k建ての資産価値の合計Lk(0)を以下の式
に基づき計算して、前記資産所有者の総資産価値を見積
るステップ又は手段と、
【数22】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wj(0)の総
資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算出
するステップ又は手段と、
【数23】 (c)時刻t=0において、既存通貨kを各既存通貨j
に交換するための為替レートxjk(0)に対して各既存
通貨jの資産価値の比率ajを重み因子として掛けて以
下の式に従い算出した加重平均値ls(0)を独自の通
貨単位として決定するステップ又は手段と、
【数24】 を具備することを特徴とする独自通貨管理方法又はシス
テム(但し、xjk(t)、wj(t)、Lk(t)、ls
(t)の各々は時刻tの関数とする)である。
【0033】また、本発明の第3の側面は、複数の既存
通貨で構成される資産の所有者が独自に定義した独自通
貨Sと既存通貨i間の為替レートを算出するための為替
レート算出方法又はシステムであって、以下の式により
時刻tにおける独自通貨Sを既存通貨iに交換するため
の為替レートxis(t)を算出することを特徴とする為
替レート算出方法又はシステム(但し、xij(t)は時
刻tにおいて既存通貨jを既存通貨iに交換するための
為替レートであり、ajは前記資産所有者が既存通貨j
で持つ資産の比率である)である。
【数25】
【0034】本発明の第3の側面に係る為替レート算出
方法又はシステムでは、さらに、下式により時刻tにお
ける既存通貨iを独自通貨Sに交換するための為替レー
トxsi(t)を算出することができる。
【数26】
【0035】また、本発明の第4の側面は、複数の既存
通貨で資産を所有する資産所有者が各既存通貨に対する
重みを決定する既存通貨の重み決定方法又はシステムで
あって、前記資産所有者が既存通貨jで持つ資産の総資
産価値に対する比率ajを該既存通貨jが持つ重みとす
ることを特徴とする既存通貨の重み決定方法又はシステ
ムである。
【0036】また、本発明の第5の側面は、複数の既存
通貨で資産を所有する資産所有者が各既存通貨に対する
重みを決定する既存通貨の重み決定方法又はシステムで
あって、(a)時刻t=0において、既存通貨jを既存
通貨kに交換するための為替レートxkj(0)を用い
て、前記資産所有者が各既存通貨j毎に所有する資産w
j(0)の既存通貨k建ての資産価値の合計Lk(0)を
以下の式に基づき計算して、前記資産所有者の総資産価
値を見積るステップ又は手段と、
【数27】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wj(0)の総
資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算出
して、該比率ajを既存通貨jが持つ重みとして決定す
るステップ又は手段と、
【数28】 を具備することを特徴とする既存通貨の重み決定方法又
はシステムである。
【0037】また、本発明の第6の側面は、複数の既存
通貨で構成される資産の所有者のために独自の通貨単位
を定義する処理をコンピュータ・システム上で実行する
コンピュータ・プログラムをコンピュータ可読形式で記
憶するプログラム記憶媒体であって、前記コンピュータ
・プログラムは、(a)前記資産所有者が各既存通貨毎
に所有する総資産価値を見積るステップと、(b)前記
資産所有者が各既存通貨毎に所有する資産価値の比率を
算出するステップと、(c)既存通貨間の現在の為替レ
ートを基にして、各既存通貨毎の資産価値の比率を重み
因子として掛けて平均をとった加重平均値を独自の通貨
単位として決定するステップと、を具備することを特徴
とするプログラム記憶媒体である。
【0038】また、本発明の第7の側面は、複数の既存
通貨で構成される資産の所有者のために独自の通貨単位
を定義する処理をコンピュータ・システム上で実行する
コンピュータ・プログラムをコンピュータ可読形式で記
憶するプログラム記憶媒体であって、前記コンピュータ
・プログラムは、(a)時刻t=0において、既存通貨
jを既存通貨kに交換するための為替レートxkj(0)
を用いて、前記資産所有者が各既存通貨j毎に所有する
資産wj(0)の既存通貨k建ての資産価値の合計L
k(0)を以下の式に基づき計算して、前記資産所有者
の総資産価値を見積るステップと、
【数29】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wjj(0)の
総資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算
出するステップと、
【数30】 (c)時刻t=0において、既存通貨kを各既存通貨j
に交換するための為替レートxjk(0)に対して各既存
通貨jの資産価値の比率ajを重み因子として掛けて以
下の式に従い算出した加重平均値ls(0)を独自の通
貨単位として決定するステップと、
【数31】 を具備することを特徴とするプログラム記憶媒体であ
る。
【0039】また、本発明の第8の側面は、複数の既存
通貨で構成される資産の所有者が独自に定義した独自通
貨Sと既存通貨i間の為替レートを算出するための処理
をコンピュータ・システム上で実行するコンピュータ・
プログラムをコンピュータ可読形式で記憶するプログラ
ム記憶媒体であって、前記コンピュータ・プログラム
は、以下の式により時刻tにおける独自通貨Sを既存通
貨iに交換するための為替レートxis(t)を算出する
ステップを具備することを特徴とするプログラム記憶媒
体(但し、xij(t)は時刻tにおいて既存通貨jを既
存通貨iに交換するための為替レートであり、ajは前
記資産所有者が既存通貨jで持つ資産の比率である)で
ある。
【数32】
【0040】本発明の第8の側面に係るプログラム記憶
媒体において、前記コンピュータ・プログラムは、さら
に、下式により時刻tにおける既存通貨iを独自通貨S
に交換するための為替レートxsi(t)を算出するステ
ップを備えていてもよい。
【数33】
【0041】また、本発明の第9の側面は、複数の既存
通貨で資産を所有する資産所有者が各既存通貨に対する
重みを決定するための処理をコンピュータ・システム上
で実行するコンピュータ・プログラムをコンピュータ可
読形式で記憶するプログラム記憶媒体であって、前記コ
ンピュータ・プログラムは、前記資産所有者が既存通貨
jで持つ資産の総資産価値に対する比率ajを該既存通
貨jが持つ重みとするステップを具備することを特徴と
するプログラム記憶媒体である。
【0042】また、本発明の第10の側面は、複数の既
存通貨で資産を所有する資産所有者が各既存通貨に対す
る重みを決定するための処理をコンピュータ・システム
上で実行するコンピュータ・プログラムをコンピュータ
可読形式で記憶するプログラム記憶媒体であって、前記
コンピュータ・プログラムは、(a)時刻t=0におい
て、既存通貨jを既存通貨kに交換するための為替レー
トxkj(0)を用いて、前記資産所有者が各既存通貨j
毎に所有する資産wj(0)の既存通貨k建ての資産価
値の合計Lk(0)を以下の式に基づき計算して、前記
資産所有者の総資産価値を見積るステップと、
【数34】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wj(0)の総
資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算出
して、該比率ajを既存通貨jが持つ重みとして決定す
るステップと、
【数35】 を具備することを特徴とするプログラム記憶媒体であ
る。
【0043】また、本発明の第11の側面は、複数の既
存通貨で構成される資産の所有者の独自通貨を管理する
データ処理システムであって、(a)データを処理する
ためのコンピュータ・プロセッサと、(b)データを格
納するためのデータ格納手段と、(c)前記データ格納
手段を初期化するための第1の手段と、(d)前記資産
所有者が各既存通貨毎に所有する総資産価値の見積りに
関連するデータ処理を実行せしめる第2の手段と、
(e)前記資産所有者が各既存通貨毎に所有する資産価
値の比率算出に関連するデータ処理を実行せしめる第3
の手段と、(f)前記資産所有者のための独自の通貨単
位の価値決定に関連するデータ処理を実行せしめる第4
の手段とを具備し、前記第4の手段(f)では、既存通
貨間の現在の為替レートを基に各既存通貨毎の資産価値
の比率を重み因子として掛けて平均をとった加重平均値
を該独自の通貨単位の価値として決定することを特徴と
するデータ処理システムである。
【0044】また、本発明の第12の側面は、複数の既
存通貨で資産を所有する資産所有者が各既存通貨に対す
る重みを管理するデータ処理システムであって、(a)
データを処理するためのコンピュータ・プロセッサと、
(b)データを格納するためのデータ格納手段と、
(c)前記データ格納手段を初期化するための第1の手
段と、(d)各既存通貨jが持つ重みの決定に関連する
データ処理を実行せしめる第2の手段とを具備し、前記
第2の手段(d)は、前記資産所有者が既存通貨jで持
つ資産の総資産価値に対する比率ajを該既存通貨jが
持つ重みとして決定することを特徴とするデータ処理シ
ステムである。
【0045】
【作用】本発明では、その各既存通貨kに対して与える
重みakとして、企業が通貨kで保有する資産の総資産
価値に対する比率を用いることにした。このような重み
akを用いて設定された新通貨Sによって測った企業の
総資産価値は、既存通貨の為替変動に依存しない。独自
通貨Sの価値を上記のように資産配分に比例して設定す
ることで、実社会又は市場経済において為替レートがど
のように変化しても、独自通貨Sで測った会社の総資産
価値が不変となる。
【0046】例えば、ある企業の資産が複数国にまたが
るときであっても(すなわち、企業の総資産が複数の通
貨によって構成される場合であっても)、本発明によれ
ば、外国為替のレートがどのように変動しても総資産が
不変になるような独自の通貨単位を定義することができ
る。
【0047】このような独自通貨Sを導入することによ
って、為替変動に依存しない会計処理が可能となり、為
替変動のもたらす不利益を最小化することができる。こ
のような通貨単位を、顧客をロックインするためのポイ
ント制とリンクさせたり、既存の通貨と交換可能な電子
通貨とすることで、為替変動の影響を排除した新しいタ
イプの金融ビジネスを興すこともできる。
【0048】また、独自通貨Sに基づく企業の総資産が
不変であれば、例えば、企業は自社の商品を、単一の独
自通貨管理空間内では世界各地において常に一定の価格
で顧客に提供することができる。この結果、顧客は独自
通貨Sを使用する限りにおいては、価格不信の問題から
解消され、ひいては商品流通の信用が高まるとともに、
流通事業自体が活性化する効果も期待することができよ
う。
【0049】本発明の第6及び第10の側面に係るプロ
グラム記憶媒体は、例えば、様々なプログラム・コード
を実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コ
ンピュータ・プログラムをコンピュータ可読な形式で提
供する媒体である。媒体は、CD(Compact D
isc)やFD(Floppy Disc)、MO(M
agneto−Optical disc)などの着脱
自在で可搬性の記憶媒体である。あるいは、ネットワー
ク(ネットワークは無線、有線の区別を問わない)など
の伝送媒体などを経由してコンピュータ・プログラムを
特定のコンピュータ・システムに提供することも技術的
に可能である。
【0050】このようなプログラム記憶媒体は、コンピ
ュータ・システム上で所定のコンピュータ・プログラム
の機能を実現するための、コンピュータ・プログラムと
記憶媒体との構造上又は機能上の協働的関係を定義した
ものである。換言すれば、本発明の第6乃至第10の各
側面に係るプログラム記憶媒体を介して所定のコンピュ
ータ・プログラムをコンピュータ・システムにインスト
ールすることによって、コンピュータ・システム上では
協働的作用が発揮され、本発明の第1及び第5の各側面
と同様の作用効果を得ることができる。
【0051】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0052】
【発明の実施の形態】既に[従来の技術」の欄でも説明
したように、ゆらぎ易い既存の通貨を用いたままでは、
企業や資産家は莫大な総資産を安定化させることは極め
て困難である。そこで、本発明では、発想を根本から転
換し、既存の通貨を使用することを諦めた。すなわち、
本発明は、為替レートが変化しても会社の総資産を不変
にするような独自の新しい通貨単位を導入することを提
案する。
【0053】実社会において円やドル、ユーロなどの複
数の既存通貨が存在するとき、為替がどのように変動し
ても、資産の価値が為替に依存しないことが好ましい。
本発明は、会社又は資産家が所有する資産に基づいた新
しい通貨単位を、既存の通貨の重み付き平均値によって
定義する(詳細は後述に譲る)ことで、為替変動が資産
価値に及ぼす影響を排除するものである。
【0054】本発明に係る新しい通貨単位を導入すれ
ば、例えば国際的又は多国籍企業は、為替変動に振りま
わされることなく、社内の全ての会計を世界共通化する
ことができ、一元的な会計処理を行うことができる。
【0055】このような新しい通貨単位を、会社(又は
資産家)のこのような通貨のことを、本明細書では「独
自通貨」(又は「企業通貨」)と呼ぶ。
【0056】A.システム構成 以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳解する。
【0057】図1には、本発明を実現した独自通貨管理
空間100の構成や、該独自通貨管理空間100内にお
ける通貨の流通を模式的に示している。以下、各部につ
いて説明する。
【0058】この独自通貨管理空間100は、例えば、
通貨単位を異にする複数国に跨って活動する(すなわ
ち、各国に支社や支店、工場、事業所などを持つ)企業
において運営される。ここでは、この企業名を仮に「ソ
ニー」とする。
【0059】独自通貨管理空間100内では、独自通貨
の流通がオーソライズされている。本明細書中では、独
自通貨の単位を仮に”S”とする。独自通貨管理空間1
00内では、商品売買や各種対価の支払いなど全ての取
引を、基本的には、独自通貨Sのみで完結することがで
きる。単一企業(若しくは企業グループ)内の支店や支
社間、あるいは各々の事業所間の経済活動は、基本的に
は独自通貨Sをベースに営まれる。
【0060】また、企業内すなわち独自通貨管理空間1
00内では、各従業員への給料の支給や貯蓄など、全て
の個人資産の流れは独自通貨Sによって行われる。
【0061】独自通貨管理空間100上には、少なくと
も企業内において有効な独自通貨Sを発行する企業銀行
110(本明細手中では、仮に「ソニー銀行」とする)
が存在する。ソニー銀行110は、独自通貨Sと各国に
既存の現地通貨とのインターフェースとしても機能す
る。
【0062】例えば、日本国内でソニー社外の者が独自
通貨Sの取得を要求した場合には、ソニー銀行110
は、所定の為替レートに基づいて円と独自通貨Sとの交
換に応じる。また、日本以外の各国においてソニー社外
の者がドルやユーロを独自通貨Sへ換金することを要求
した場合も、ソニー銀行110は、各現地通貨に対して
設定された為替レートに基づいて、換金サービスを行
う。また、逆に、ソニー社内の者が、独自通貨Sの円や
ドルなどの各国の現地通貨への換金を要求した場合に
は、ソニー銀行110は、所定の為替レートに応じて各
現地通貨への換金サービスを提供する。
【0063】ソニー銀行110は、上述した換金行為の
実行に際し、単に所定の為替レートを適用するだけでな
く、要求元に対して手数料を課金するようにしてもよ
い。例えば、現地通貨から独自通貨Sに換金する場合
と、独自通貨Sから現地通貨に戻す場合とで、異なる手
数料又はその単価を適用してもよい。
【0064】流通する独自通貨Sの総額は、ソニー銀行
110が保有する各国の現地通貨(円やドル、ユーロな
ど)の総額と同価値(同量)であることが好ましい。こ
のような場合、全ての独自通貨Sの所有者に対して、現
地通貨との交換要求に応じることができる。
【0065】また、ソニー銀行110が保有する円、ド
ル、ユーロなどの各国(又は各地域)の現地通貨は、日
本、アメリカ合衆国、欧州など各国(又は各地域)毎に
所有する資産価値に相当するものとする。
【0066】独自通貨Sの設定や、独自通貨Sと既存の
各国現地通貨との為替レートの決定は、独自通貨管理空
間100内に設置されたソニー銀行110あるいはマネ
ジメント・アンド・リサーチ101において行われる。
【0067】B.独自の通貨単位の導入、独自通貨と既
存通貨との為替レートの決定 独自通貨単位Sの導入や独自通貨Sと既存通貨との為替
レートの決定は、たとえば、企業銀行110やマネジメ
ント・アンド・リサーチ101などのような、独自通貨
管理空間100内の中央機関において行われる。
【0068】B−1.独自通貨Sの導入 以下では、企業における独自の通貨単位Sを設定するた
めの処理手順について説明する。
【0069】(1)企業の総資産価値を各通貨毎に見積
もる
【0070】世界規模で活動する企業は、土地や建物、
現金、株、債権などの各種形態の資産を、複数国にまた
がって保有している。独自通貨導入に際して、まず最初
に、円建ての資産が**円、ドル建ての資産が**ド
ル、…といった具合に、企業が持つ総資産価値を各現地
通貨毎に見積もる。
【0071】時刻tにおける、ある通貨k建ての資産の
見積をwk(t)とし、通貨jから通貨kに交換するた
めの為替レートをxkj(t)とする。以下では、説明の
簡素化のため、為替レートの売値と買値との差や交換手
数料を無視することとし、また、各通貨間の交換は可換
であり、xkj(t)・xjk(t)=1が成立するものと
する(但し、売値と買値に例えば5%の差額がある場合
には、右辺を1ではなく0.95とすればよい)。
【0072】時刻tにおいてある特定の通貨k建てで見
積もられた企業の総資産Lk(t)を以下の式で表すこ
とができる。すなわち、
【0073】
【数36】
【0074】(2)企業が各通貨毎に保有する総資産の
比率を算出
【0075】次いで、現在の為替レートを適用して、企
業が各通貨毎に保有する総資産の比率を算出する。この
算出結果は、円建ての資産が40%、ドル建ての資産が
30%、ユーロ建ての資産が10%といった形式で表さ
れる。
【0076】企業が通貨kで保有する資産の比率をak
とおくと、以下の式が成立する。
【0077】
【数37】
【0078】現在時刻(t=0)において、企業が通貨
jで保有する資産は、通貨k建てでxkj(0)・w
j(0)である。また、上記の[数36]より、企業の
総資産は通貨k建てで下式のように表される。
【0079】
【数38】
【0080】したがって、企業がそれぞれの通貨jで保
有する資産の比率ajは、下式のように表される。
【0081】
【数39】
【0082】(3)独自通貨Sの価値を設定
【0083】次いで、現在の為替レートを基にして、各
既存通貨k毎の資産価値の比率akを重み因子として掛
けて平均をとった加重平均値を、企業における独自通貨
Sの通貨単位の価値として設定する。
【0084】現在時刻(t=0)における、各通貨kを
通貨jに交換するための為替レートはxjk(0)であ
る。また、企業が各既存通貨jで保有する資産の比率は
jである([数39]を参照のこと)。
【0085】独自通貨Sの通貨単位の価値は、為替レー
トを基に各通貨毎の資産価値の比率で重み付けした加重
平均値によって設定される。したがって、現在時刻(t
=0)における独自通貨Sの単位量ls(0)が持つ既
存の通貨単位k相当の価値(すなわち通貨k建てで示す
独自通貨Sの単位価値)は、以下の式で表される。
【0086】
【数40】
【0087】例えば、為替レートが1ドル=120円=
1.1ユーロ…のときに、企業が円、ドル、ユーロ…の
各々の通貨建てで保有する資産の比率(すなわち資産配
分)がそれぞれ0.4,0.3.0.1…であるなら
ば、企業において新たに設定される独自通貨の1ドル相
当の価値は、0.4×120(円)+0.3×1(ド
ル)+0.1×1.1(ユーロ)…となる。
【0088】要するに、本実施例では、企業が各通貨k
毎に持つ資産価値に対して重みakを掛けて平均した加
重平均値を独自通貨Sの価値として設定するものであ
る。各通貨の加重平均値に基づいて新通貨の価値を設定
する手法のことを、一般に「バスケット法」と呼ぶ
【0089】B−2.独自通貨Sと既存通貨との為替レ
ート 企業内外における経済活動の各場面において、独自通貨
Sからある既存通貨へ交換したり、逆に、それぞれの既
存通貨から独自通貨Sへ、交換する必要が生じる。例え
ば、他の企業との取引や、企業外の個人(一般顧客な
ど)に商品流通サービスを提供するために、企業外部の
空間においても、独自通貨Sが利用される機会が頻繁に
あると想定される。
【0090】したがって、独自通貨Sを運用する企業
は、自己の独自通貨Sと既存の各国現地通貨との交換可
能性を保証する必要がある。既に周知のように、各既存
通貨間の為替レートは、時々刻々変動するので、投機目
的の独自通貨Sの売買を排除したり、企業の総資産価値
の不変性を担保するためにも、独自通貨Sと各既存通貨
との間の適正な為替レートを設定する必要がある。
【0091】本実施例では、時刻tにおいて、独自通貨
Sから既存通貨iへ交換するための為替レートはx
is(t)、以下の式で与えられる。
【0092】
【数41】
【0093】また、逆に、時刻tにおいて既存通貨iを
独自通貨Sに交換するための為替レートxsi(t)は、
以下に示す式の通り、xis(t)の逆数で与えられる
(但し、為替手数料を取らない等価の交換の場合に限
る)。
【0094】
【数42】
【0095】B−3.独自通貨Sで測った企業の総資産
価値が不変であることの証明 本発明は、各通貨の加重平均値に基づいて新通貨の価値
を設定する「バスケット法」を採用するものである。
【0096】上述したように、本実施例では、その各通
貨kに対して与える重みakとして、企業が通貨kで保
有する資産の比率を用いることにした。このような重み
kを用いて設定された新通貨によって測った企業の総
資産は、既存通貨の為替変動に依存しない。独自通貨S
の価値を上記のように資産に比例して設定することで、
実社会又は市場経済において為替レートがどのように変
化しても、独自通貨Sで測った会社の総資産価値が不変
となる。
【0097】以下では、為替変動に対する非依存性、す
なわち、独自通貨Sで測った会社の総資産価値が不変で
あることを証明する。
【0098】上式[数42]で示した為替レートを用い
ると、独自通貨Sで測った時刻tにおける企業の総資産
価値Ls(t)は、下式の通りとなる。
【0099】
【数43】
【0100】ここで、上式[数43]の右辺の見積り
を、便宜上、ある通貨mに変換しておく。但し、通貨m
は、いずれかの既存通貨であっても、あるいは仮想的な
単位価値を持つ仮想通貨であってもよい。
【0101】
【数44】
【0102】上式[数44]を用いて、時刻0から時刻
tまでの期間における為替変動に伴なう企業の総資産の
変動量Ls(t)−Ls(0)は、下式の通りとなる。
【0103】
【数45】
【0104】上式[数45]において、右辺がゼロであ
れば、独自資産Sを用いて測った企業の総資産が不変す
なわち既存通貨の変動の影響を受けないことを意味す
る。ここで、右辺の分子をゼロとおくと、以下の式が導
出される。
【0105】
【数46】
【0106】これは、企業がそれぞれの通貨jで保有す
る資産の比率ajを求める上記の式[数39]に等し
い。言い換えれば、各々の既存通貨での総資産価値に対
する比を重みとして加重平均した値を独自通貨Sとして
採用することにより、為替レートの変動に拘らず、独自
通貨Sに基づく企業の総資産価値を不変とすることがで
きる訳である(証明終)。
【0107】独自通貨Sに基づく企業の総資産が不変で
あれば、例えば、企業は自社の商品を、単一の独自通貨
管理空間100内では世界中の各地において常に一定の
価格で顧客に提供することができる。この結果、顧客は
独自通貨Sを使用する限りにおいては、価格不信の問題
から解消され、ひいては商品流通の信用が高まり顧客吸
引力が向上するとともに、流通事業自体が活性化する効
果も期待することができよう。
【0108】上式[数39]で示したような、既存通貨
jで持つ資産の総資産価値に対する比aj(すなわち、
各通貨毎に所有する資産配分)は、初期の時刻t=0に
おいて設定された値である。しかしながら、実社会上で
運用する場合、既存通貨毎の資産価値wj(t)は時間
とともに変動し、また、為替レートの変化に伴って各既
存通貨毎に持つ資産価値の割合も変動する。
【0109】したがって、ajも時間の関数としてとら
える必要がある。また、独自通貨Sを既存通貨iに交換
するための為替レートを規定する上記の式[数41]
や、既存通貨iを独自通貨Sに交換するための為替レー
トを規定する上記の式[数42]についても、同様に時
間の関数としてとらえて、適宜修正していく必要があろ
う。
【0110】但し、各既存通貨毎に持つ資産の割合aj
や、既存通貨と独自通貨S間の為替レートは、既存通貨
間の為替レートやその他の経済活動上の時系列データと
は相違し、秒単位で更新する必要はない。既存通貨間の
為替レートが所定値以上変動する、あるいは企業におけ
る通貨毎の資産配分が所定値以上変動するなど、所定の
経済的事象の発生に応答して修正を行えば充分であ
る。、
【0111】B−4.独自通貨Sを自動管理するシステ
ム 為替レートは、実社会若しくは市場経済において時々刻
々変化する時系列データの一種である。時系列データを
コンピュータ・システム上で解析して所望の演算結果を
導出すること自体は、情報処理及び経済学の両分野にお
いて既に周知の事項である。したがって、上述したよう
な独自通貨の管理に関連する一連の処理手順を、例えば
コンピュータ・システム上で実行することによって、自
動化することが可能である。以下では、独自通貨Sを自
動管理するための通貨自動管理システム10について説
明する。
【0112】当該通貨自動管理システム10は、専用の
ハードウェア装置として構成することも可能であるが、
汎用タイプのコンピュータ・システム上で独自通貨管理
に関するアプリケーション(以下、「独自通貨管理アプ
リケーション」とする)を実行するという形態で実装す
ることもできる。独自通貨管理アプリケーションを実行
するコンピュータ・システムは、例えば、企業銀行11
0、又は、マネジメント・アンド・リサーチ101に設
置される。
【0113】この独自通貨管理アプリケーションは、上
式[数39]に従って、企業が各既存通貨j毎に所有す
る資産価値の総資産価値に対する比率aj、すなわち、
各通貨毎の資産配分を算出することができる。
【0114】また、独自通貨管理アプリケーションは、
上式[数40]に従って、独自通貨Sの単位価値(すな
わち通貨k建てで示す独自通貨Sの単位価値)l
s(0)を決定して、その発行を管理することができ
る。通貨管理アプリケーションが発行する独自通貨S
は、紙幣や硬貨などの物理貨幣ではなく、いわゆる電子
通貨(electric money)であってもよ
い。
【0115】また、独自通貨管理アプリケーションは、
上記の式[数41]、及び/又は、[数42]に従っ
て、独自通貨Sと各既存通貨間の為替レートを計算する
ことができる。そして、算出された為替レートに基づい
て、他の企業との取引や、企業外の個人(一般顧客な
ど)に商品流通サービスの際に、独自通貨Sとそれぞれ
の既存通貨との換金に応じることができる。
【0116】図2には、本実施例に供される通貨自動管
理システム10のシステム構成を例示している。以下、
該システム10の各部について説明する。
【0117】CPU(Central Process
ing Unit)11は、通貨自動管理システム10
全体の動作を統括的に制御するメイン・コントローラで
ある。この例に係るCPU11は、オペレーティング・
システム(OS)によって提供されるプラットフォーム
上で、各種のアプリケーション・ソフトウェアを実行す
ることができる。アプリケーション・プログラムの一例
は、企業内すなわち独自通貨空間100における独自通
貨Sの発行・流通・為替を管理する「通貨管理アプリケ
ーション」である。本実施例に係る通貨管理アプリケー
ション・ソフトウェアは、以下に示すような演算処理を
コンピュータ言語の命令を用いて記述したものである。 (1)企業における各既存通貨j毎の資産配分ajの計
算 (2)企業すなわち独自通貨管理空間100において発
行される独自通貨Sの単位価値の計算 (3)独自通貨Sと既存通貨間の為替レートの計算、電
子通貨の形式で発行された独自通貨Sの流通の記録・管
【0118】CPU11の外部ピンに直結したプロセッ
サ・バスは、バス・ブリッジ12を介してバス20に相
互接続されている。
【0119】本実施例のバス・ブリッジ12は、プロセ
ッサ・バスとシステム・バス31間の速度差を吸収する
ためのデータ・バッファの他、RAM13へのメモリ・
アクセスを制御するメモリ・コントローラや、ビデオ・
コントローラ15を接続するAGP(Accelera
ted Graphic Port)インターフェース
含んだ構成となっている。
【0120】RAM(Random Access M
emory)13は、CPU11の実行プログラム・コ
ードをロードしたり、実行プログラムの作業データを書
き込むために使用される、書き込み可能な揮発性メモリ
であり、通常は、複数個のDRAM(ダイナミックRA
M)チップで構成される。実行プログラムの一例は、企
業内すなわち独自通貨空間100における独自通貨Sの
発行・流通・為替を管理する「通貨管理アプリケーショ
ン」である。
【0121】システム10は、RAM13の他に、RO
M(Read Only Memory)14をメモリ
装置として備えている。ROM14は、通貨自動管理シ
ステム10の電源投入時に実行する自己診断プログラム
(POST)や、ハードウェア操作用の基本入出力シス
テム(BIOS)などのコード等を恒久的に格納する読
み出し専用メモリである。ROM13は、例えば電気的
な消去及び再書き込み動作が可能なEEPROM(El
ectrically Erasable and P
rogrammable ROM)で構成されていても
よい。
【0122】AGPインターフェースは、3Dグラフィ
ックスの高速描画を主目的として米インテル社が中心と
なって策定されたビデオ専用のバス仕様である。AGP
バスは、PCIバスの4倍のデータ転送能力を持ち、ビ
デオ・コントローラ15を接続している。
【0123】ビデオ・コントローラ15は、CPU11
からの描画命令に従ってディスプレイ16における画面
表示を制御する専用コントローラであり、描画情報を一
時格納するためのフレーム・メモリ(VRAM)17を
備えている。ディスプレイ16は、例えばCRT(Ca
thode Ray Tube:陰極線管)ディスプレ
イやLCD(Liquid Crystal Disp
lay:液晶表示ディスプレイ)などでよい。
【0124】バス20は、アドレス・バス、データ・バ
ス、コントロール・バスなどを含んだ共通信号伝送路で
あり、例えばPCI(Peripheral Comp
onent Interconnect)バス及び/又
はISA(IndustryStandard Arc
hitecture)バスがこれに相当する。システム
・バス20上には、PCIインターフェース及び/又は
ISAインターフェースの仕様に合致した各種周辺機器
が相互接続されている。バス20上の各周辺機器にはそ
れぞれに固有のI/Oアドレス(又はメモリ・アドレ
ス)が割り振られており、CPU11(より厳密にはC
PU11が実行するプログラム)は、I/Oアドレス
(又はメモリ・アドレス)を指定することで所望の周辺
機器に対するデータやコマンドの転送を実現することが
できる。
【0125】キーボード/マウス・コントローラ(KM
C)21は、キーボード22やマウス23などからのユ
ーザ入力を処理するための専用コントローラである。K
MC21は、キーボード22からのスキャン・コード入
力やマウス23からの座標指示入力を検出したことに応
答して、CPU11に対して割り込み要求を発行する。
【0126】シリアル入出力(SIO)コントローラ2
4は、通貨自動管理システム10外部の機器とシリアル
的なデータ交換を行うための周辺コントローラである。
SIOコントローラ24が用意するシリアル・ポートに
は、アナログ電話回線上の伝送データを変復調するため
のモデム25が増設されている。モデム25によって所
定のアクセス・ポイント(図示しない)にPPP(Po
int−to−Point Protocol)接続す
ることで、通貨自動管理システム10は、世界規模の広
域ネットワークであるインターネット50に接続され
る。
【0127】インターネット50上では、無数のホスト
(コンピュータ・システム:本明細書では「リモート・
システム」とも呼ぶ)がTCP/IP(Transmi
ssion Control Protocol/In
ternet Protocol)ベースで相互接続さ
れている。ホストの一部は、インターネット50経由で
情報の提供・配信サービスを行うサーバ(Webサイ
ト)として稼動し、他のホストは、情報の提供を要求す
るクライアントとして稼動する。本実施例では、情報の
公開や配信は有料であっても無料であってもよい。ま
た、有料の場合、その課金方法は特に問わない。
【0128】例えば、インターネット50上には、為替
市場情報提供者70が存在してもよい。この情報提供者
70は、既存通貨A,B,C,D…などの各国現地通貨
が投入される為替市場における各既存通貨j及びk間の
為替レートxjk(t)及び/又はxkj(t)の変動を常
時監視するとともに、インターネット50を介してこの
種の為替情報を公開又は配信している。本実施例に係る
独自通貨管理システム10は、この為替市場情報提供者
70から、時々刻々変動する為替レートxjk(t)を時
々刻々と取得するようにしてもよい。但し、為替情報の
配信サービスは有料又は無料のいずれであってもよい。
また、有料の場合、その課金方法は特に限定されない。
なお、情報提供者70は、為替市場における為替レート
変動情報を蓄積するデータベースを備えていてもよい。
【0129】また、本実施例に係る通貨自動管理システ
ム10自身も、Webサイトの1つとして稼動して、イ
ンターネット50上に散在する無数のリモート・システ
ムに対して、情報を公開又は配信してもよい。当該通貨
自動管理システム10が提供すべき情報としては、独自
通貨管理空間100における独自通貨Sの発行・流通に
関する情報や、独自通貨と既存通貨すなわち各国現地通
貨との為替レートなどが挙げられる。これら独自通貨S
に関するデータは、「独自通貨管理アプリケーション」
(前述)を実行することにより得られる。但し、該シス
テム10が行う情報提供の対価は有料であっても無料で
あっても構わない。また、有料の場合、その課金方法は
特に問われない。
【0130】また、インターネット50上の各ホスト・
マシンは、例えば金融端末やWebサイトであってもよ
い。これらホスト・マシンは、独自通貨Sの発行・流通
に関する情報や、独自通貨Sと既存通貨すなわち各国現
地通貨jとの為替レートxsi(t)及び/又はx
is(t)など為替情報をインターネット50経由で受け
取って、独自通貨管理空間100における企業の支店と
して稼動することもできる。
【0131】また、当業界では既に周知のように、イン
ターネット50上ではファイル転送も可能である。した
がって、通貨自動管理システム10は、「独自通貨管理
アプリケーション」をインストールするためのプログラ
ム・ファイルを、インターネット50上の所定のサーバ
から、FTP(File Transfer Prot
ocol)などのプロトコルに従ってダウンロードする
こともできる。
【0132】ハード・ディスク・ドライブ(HDD)2
7は、プログラムやデータなどを所定フォーマットのフ
ァイル形式で蓄積するための外部記憶装置であり、通
常、数GB〜数十GB程度の比較的大容量を持つ。HD
D27は、ハード・ディスク・インターフェース16を
介してバス20に接続される。ハード・ディスク・ドラ
イブをコンピュータ・システムに接続するインターフェ
ース規格は、例えばIDE(Integrated D
rive Electronics)などである。
【0133】メディア・ドライブ18は、着脱自在で可
搬式の記録メディアを装填して、該メディア表面上の担
持データを読み書きするための装置であり、メディア・
ドライブ・インターフェース18を介してバス20に相
互接続される。メディア・ドライブ18をバス20に接
続するためのインターフェース規格は、例えばSCSI
(Small Computer System In
terface)などである。
【0134】ここで言う記録メディアとして、MO(M
agneto−Optical disc)、CD−R
OM、DVD(Digital Versatile
Disc)、FD(Floppy Disc)などが挙
げられる。この種の記録メディアは、一般に、コンピュ
ータ言語からなる命令で記述されたコンピュータ・プロ
グラムやその他のコンピュータ・データ等を、コンピュ
ータ可読な形態で格納することができる。本実施例に係
る「独自通貨管理アプリケーション」(前述)は、例え
ばこのような記録メディア上に担持された形態で流通さ
れ、メディア・ドライブ18経由でハード・ディスク装
置27に実行可能形式でインストールすることができ
る。
【0135】ネットワーク・インターフェース29
は、”Ethernet”など所定の通信プロトコルに
従って、システム10をLAN(Local Area
Network)30などのネットワークに相互接続
するための装置である。LAN30は、例えば、企業す
なわち独自通貨管理空間100内に敷設されている。図
示しないが、LAN30は、ルータ経由で相互接続され
た複数のネットワーク・セグメントで構成されていても
よい。また、LAN30は、遠隔ネットワーク間を専用
線等の通信媒体を介して相互接続されたWAN(Wid
e Area Network)であってもよい。すな
わち、LAN30は、多数国にまたがって設置された企
業の各支社、支店、及び事業所を網羅するネットワーク
であってもよい。
【0136】LAN30上には、1以上のホスト(コン
ピュータ・システム:本明細書では「リモート・システ
ム」とも呼ぶ)が存在する。LAN30という局所的な
(若しくは単一の企業及び/又は企業グループに限定さ
れた)ネットワーク空間において、通貨自動管理システ
ム10は、他の複数のリモート・システムに対して、情
報を公開又は配信してもよい。該システム10が提供す
べき情報としては、独自通貨管理空間100における独
自通貨Sの発行・流通に関する情報や、独自通貨Sと既
存通貨すなわち各国現地通貨jとの為替レートx
si(t)及び/又はxis(t)などが挙げられる。これ
ら独自通貨Sに関するデータは、「独自通貨管理アプリ
ケーション」を実行することにより得られる。この種の
為替情報の配信サービスは、有料又は無料のいずれの形
式で行ってもよい。
【0137】また、通貨自動管理システム10は、「独
自通貨管理アプリケーション」(前述)をインストール
するためのプログラム・ファイルを、LAN30上の所
定のリモート・システムからダウンロードすることもで
きる。
【0138】また、LAN30は、ルータ経由でインタ
ーネット50に相互接続されていてもよい。
【0139】LAN30上の各ホスト・マシンは、例え
ば金融端末やWebサイトであってもよい。これらホス
ト・マシンは、独自通貨Sの発行・流通に関する情報
や、独自通貨Sと既存通貨すなわち各国現地通貨jとの
為替レートxsi(t)及び/又はxis(t)など為替情
報をLAN30経由で受け取って、独自通貨管理空間1
00における企業の支店として稼動することもできる。
【0140】通貨自動管理システム10を一般的なコン
ピュータ・システムを用いて構成する場合、その代表的
なシステム・アーキテクチャの例は、米IBM社のIB
MPC/AT(Personal Computer/
Advanced Technology)互換機又は
その後継機であり、いわゆるOADG(PC Open
Architecture Developers
Group)仕様に準拠するものである。なお、本実施
例に係る通貨自動管理システム10を構成するために
は、図2に示した以外にも多くの電気回路等が必要であ
る。但し、これらは当業者には周知であり、また、本発
明の要旨を構成するものではないので、本明細書中では
省略している。また、図面の錯綜を回避するため、図中
の各ハードウェア・ブロック間の接続も一部しか図示し
ていない点を了承されたい。
【0141】C.独自通貨の理想的なあり方 通貨は、一般に、社会的な信用を数量化したものであ
り、実体経済と深くリンクした信頼性の高いものである
ことが必要である。特に、独自通貨を特定の企業(企業
グループ)内で流通する「企業通貨」として運用する場
合、独自通貨が以下に示す性質を持つことが好ましい
と、本発明者は思料する。
【0142】(1)投機を拒絶する通貨であること このためには中央管理が必要であるが、図1に示す独自
通貨管理空間100上では、マネジメント・アンド・リ
サーチ101がこの役割を果たすことができる。ギャン
ブルしたい人は、円やドルなど既存の現地通貨を使用す
ればよいので、投機拒絶の弊害はない。
【0143】(2)発行通貨の総量を経済成長とともに
無制限で増やせること 例えば、通貨と金との交換を保証するような金本位制
は、総量が有限になってしまうので、本発明に係る独自
通貨Sの導入には不向きである。
【0144】(3)贋金が作られる心配がないこと 昨今における製造技術の目覚しい進歩により、紙幣や硬
貨を比較的容易に贋作することが可能になってしまっ
た。このため、紙幣や硬貨などの物理貨幣をやめて、コ
ンピュータ・システム上で安全に流通することができ
る、いわゆる「電子マネー」形式で独自通貨Sを発行す
ることが適当と思料する。この結果、独自通貨の安全な
流通を保証することができる。
【0145】(4)既存の各国現地通貨(外貨)と交換
可能であること 企業(若しくは企業グループ)内では、各従業員は独自
通貨Sの形式で給料を受け取り、あるいは貯蓄するな
ど、独自通貨Sのみで生計を立てることができる。企業
内すなわち独自通貨管理空間100内という閉じた経済
世界の内側では、独自通貨Sのみで商品流通その他の経
済活動を営むことができる。しかしながら、他の企業と
の取引や、企業外の個人(一般顧客など)に商品流通サ
ービスを提供するために、企業外部の空間においても、
独自通貨Sが利用される機会が頻繁にあると想定され
る。このため、独自通貨Sは、実社会でも高い認知度と
信用を得ていなければならない。さらに、企業銀行11
0すなわちソニー銀行は独自通貨Sと既存の現地通貨と
の交換を保証する必要がある。
【0146】(5)貯蓄・移動・支払いなどが可能であ
ること 例えば、各人が独自通貨Sを保有するメリットとして、
企業銀行110は、普通預金よりも高い金利をつけるこ
とが好ましい。また、独自通貨Sによるローン利用者に
は、定期的に詳細な報告を行うことが好ましい。
【0147】(6)世界中で利用可能であること 独自通貨Sが実社会上で高い認知度と信用を確保するこ
とにより、世界各国で独自通貨Sを利用することが可能
になる。例えば、世界中の至る所で、待ち時間なし、手
間なしで独自通貨Sを使用することができる。
【0148】本実施例に係る独自通貨Sを、整然と(若
しくは完璧に)管理された会員制の「電子通貨」という
形式で運用することも可能である。
【0149】例えば、所定の資格を有する会員や法人の
みが企業銀行110に口座を有し、独自通貨Sとしての
電子通貨の発行や、既存通貨との交換が許容される。ま
た、投機を防ぐルールを導入して、違反者を即時(若し
くは所定の警告後に)除名するようにしてもよい。
【0150】また、世界中の金融端末やWebサイトな
どに支店の役割を担当させることも可能であり、貨幣流
通に関するセキュリティを維持したまま支店の設置費用
を節減することができる。
【0151】また、電子通貨であれば、独自通貨管理空
間100における通貨の流通を容易に追跡することがで
きる。例えば、記録された通貨流通を解析することによ
り、投機など不正目的の独自通貨利用を検出したり、新
ビジネスの模索に活用することかできる。
【0152】D.独自通貨導入のために準備 ソニーという特定の企業内において独自通貨Sを導入す
るに際して、以下の事柄を事前に準備しておく必要があ
る。
【0153】(1)各国における法的な規制の有無を確
認する。特に、税金関係で、いろいろな制約が課される
ことが予想される。
【0154】(2)新通貨の為替レートをどの程度の間
隔で変更すればよいかを検討する。
【0155】(3)ヘッジ・ファンドの戦略を学び、新
通貨が投機に利用されない仕組みを検討する。
【0156】(4)独自通貨導入の各段階において、ど
の程度のシステム導入が必要になるかを検討する。ま
た、導入に際して必要な人的・資金的支出を見込み、実
現可能性を検討する。
【0157】E.独自通貨実現のためのステップ (1)第1段階:企業内部の会計処理に限定利用 上述したような通貨のバスケットによって定義される独
自の通貨単位Sを導入する。そして、世界中に支社・支
店等が散在する単一の企業内部の会計を、世界共通で、
独自の新通貨単位Sを用いて処理する。
【0158】既存の各国現地通貨との為替レートは、企
業銀行110やマネジメント・アンド・リサーチ101
から各国の支社や支店等に対して随時トップダウン方式
で通知(同報通信でも逐次通信でも可)される。該通知
に関して、LAN30やインターネット50経由での情
報配信技術を利用する事ができる。いずれの現地通貨で
あっても、一旦企業に入金されると、世界中何処の支社
・支店でも全て独自通貨Sに基づいて会計処理される。
【0159】企業内の会計を世界共通の通貨単位に統一
して行うことによって、処理が簡素化し分かり易いもの
になる。例えば、同じ商品であれば、独自通貨Sに基づ
いて、「世界統一価格」+「場所に依存するコスト」と
いう形式で提供することができる。
【0160】独自通貨Sと既存の現地通貨との交換を、
企業自体による企業外部との取引のみに限定することも
可能である。このような場合、為替交換を最低限に節約
することができる。また、企業銀行110又はマネジメ
ント・アンド・リサーチ101などの中央機関において
多額の既存通貨との交換の情報を集中管理して、企業外
部との既存通貨の為替交換を最低限にとどめる努力をす
る。
【0161】(2)第2段階:限定付きで企業外部で利
用 企業銀行110は、各従業員に対して独自の通貨単位S
に従う口座を用意し、企業空の給料を独自通貨Sで支払
う。
【0162】また、企業銀行110は、従業員からの要
求に応じて随時、独自通貨Sを任意の既存通貨に交換で
きる仕組みを容易する。但し、独自通貨Sに従う口座の
金利は、既存通貨のそれよりも高く設定してもよい。
【0163】また、企業銀行110は、系列会社に対し
ても、希望に応じて独自通貨Sの利用を認めてもよい。
【0164】企業は従業員に対する給料を既存通貨で支
払う必要がなくなるので、企業銀行110は、既存通貨
の準備量をさらに減少させることができる。この段階で
は、独自通貨管理空間100に問題が起こらないことを
充分に検討する必要がある。
【0165】(3)第3段階:無制限の外部利用 企業外の一般希望者に対しても、独自通貨Sを、企業が
サポートする安定した電子通貨として広く普及させる。
【0166】企業銀行110は、独自通貨Sと既存通貨
との交換を随時サービスする。また、既存通貨との為替
レートは、企業外の公開市場には任せず、企業銀行11
0又はマネジメント・アンド・リサーチ101において
トップダウンに決定する。トップダウン方式にレート決
定により、独自通貨Sの投機的な利用を効果的に排除す
ることができる。
【0167】また、企業銀行110は、独自通貨Sによ
る貯蓄に対して金利を設ける。定期預金や当座預金な
ど、多種類の預金口座を認めてもよい。
【0168】独自通貨Sを「ポイント」や「マイレッ
ジ」などの企業の各種の擬似通貨などともリンクさせ、
顧客のロックイン機構を強化することができる。旧来の
擬似通貨の場合とは相違し、ポイントと独自通貨Sの間
で交換すなわち換金を認めるようにしてもよい。
【0169】また、独自通貨Sによる企業の商品や提携
商品の購入を受け付けることとする。独自通貨Sによる
購入行為に対して、特別価格又はディスカウント価格を
提供してもよい。この結果、独自通貨Sの利用が促進さ
れる。
【0170】独自通貨Sは、投機を極力排除した上で、
実体経済と密接に結びついた安定通貨であることをモッ
トーとする。
【0171】通貨の価値変動を嫌い安定した通貨を希望
する会社(例えば製造業)や個人は、資産のある割合を
安定的な独自通貨Sに切り替えて保有する可能性があ
る。この結果、膨大な資金が独自通貨Sを媒介として企
業銀行110に集まることが予想される。すなわち、企
業銀行110は、新しいタイプの銀行として安定し且つ
恒常的な収入を得ることができるし、潤沢な資金を好適
に運用することにより株や社債に匹敵する第3の資金源
を獲得することができる。
【0172】さらに、独自通貨Sが単一企業という垣根
を越えて広汎に普及することに伴なって、当該企業の製
品及び系列の商品に関する顧客を強力にロックインする
という現象を自然に導出することができる。
【0173】かかる独自通貨Sをコンピュータのデジタ
ル空間上で流通する「電子通貨」の形式で構成すること
により、企業銀行110やマネジメント・アンド・リサ
ーチ101のような中央機関によって集中管理すること
が容易になる。すなわち、中央機関は、独自通貨Sの流
れをほぼ完全に把握することができる。例えば、中央機
関は、幾つかのカード会社が行っているような消費者動
向モニタを行うことができる。
【0174】F.独自通貨の導入によって期待される効
果 (1)企業内では、為替交換を極限的に抑制することが
できる。本発明に係る独自通貨は、企業内では為替交換
をゼロとすることができる。また、企業外部との交換
も、総和として最低限度のみで済む。企業銀行における
バッファすなわち各国現地通貨の保有量を大きくするこ
とにより、為替交換を限りなくゼロに近づけることがで
きる。
【0175】(2)顧客のロックインを強化することが
できる。特定の企業(若しくは企業グループ)内におけ
る独自通貨Sは、言い換えれば「企業通貨」である。か
かる企業通貨を用いた当該企業製品の購入に対しては、
割安で安定した商品供給を行うことで、顧客のロックイ
ンを強化することができる。
【0176】(3)投機を嫌う個人や企業の資金を収集
することができる。本発明に係る独自通貨は、実体経済
と深くリンクした通貨となる。したがって、潤沢な資金
を収集して、資金運用を行うことが可能となる。また、
このような独自通貨の発行母体である企業は、社会的に
潰すことができなくなる。すなわち、企業そのものが、
経済活動上不可欠の存在となる。
【0177】(4)企業において扱う資産・収入を実質
上2倍に活用することができる。企業銀行は、入金され
てくる外貨すなわち各国の現地通貨を運用することがで
きる。また、企業銀行は、保有外貨と同じ価値(同じ
量)の独自通貨を発行して、企業内での資金移動に活用
することができる。
【0178】(5)消費者や企業内でのお金の流れをモ
ニタすることができる。例えば、独自通貨を電子マネー
として構成することによって、独自通貨の逐次的な移動
は全て、コンピュータ上でログ管理することができる。
このようなログ・データを解析することにより、消費者
の動向や景気の変動を割り出すことができる。このよう
なデータ処理結果を、新ビジネスの模索に利用すること
も可能である。
【0179】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。
【0180】上述した[発明の実施の形態]では、総資
産が複数国すなわち複数の現地通貨にまたがって構成さ
れた企業を例にとって説明してきたが、本発明の要旨は
必ずしもこれに限定されない。例えば、企業ではなく、
個人若しくは会社組織でない資産所有者が、複数の現地
通貨で構成される総資産価値を不変に取り扱うために独
自通貨を発行する場合においても同様に、本発明を好適
に適用することができる。
【0181】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0182】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
企業(あるいは資産家)における総資産の価値を安定に
確保することができる、優れた資産管理技術を提供する
ことができる。
【0183】また、本発明によれば、多数の通貨が絡み
合って構成され、外国為替レートが時々刻々変動する実
社会上において、企業等の総資産の価値を安定化するこ
とができる、優れた資産管理技術を提供することができ
る。
【0184】また、本発明によれば、外国為替の変動に
伴なう企業等の不利益を最小化するような独自通貨制度
を導入したり、独自通貨と既存通貨との為替レートを決
定したりすることができる、優れた資産管理技術を提供
することができる。
【0185】また、本発明によれば、為替レートの変動
に抗して企業等の総資産価値を安定化することができる
独自通貨を発行したり、独自通貨と既存通貨との適正な
為替レートを決定したりすることができる、優れた資産
管理技術を提供することができる。
【0186】また、本発明によれば、会社の資産が複数
国にまたがるとき(すなわち、総資産が複数の通貨によ
って構成される場合)、本発明によれば、外国為替のレ
ートがどのように変動しても総資産価値が不変になるよ
うな独自の通貨単位を定義することができる。
【0187】本発明に従う独自通貨を導入することによ
って、為替変動に依存しない会計処理が可能となり、為
替変動のもたらす不利益を最小化することができる。こ
のような通貨単位を、顧客をロックインするためのポイ
ント制とリンクさせたり、既存の通貨と交換可能な電子
通貨とすることで、為替変動の影響を排除した新しいタ
イプの金融ビジネスを興すこともできる。
【0188】通貨単位の異なる複数国で活動する特定企
業内に、本発明に係る独自通貨を導入した場合に期待さ
れる具体的な効果を以下に列挙しておく。 (1)企業内では、為替交換を極限的に抑制することが
できる。本発明に係る独自通貨は、企業内では為替交換
をゼロとすることができる。また、企業外部との交換
も、総和として最低限度のみで済む。企業銀行における
バッファすなわち各国現地通貨の保有量を大きくするこ
とにより、為替交換を限りなくゼロに近づけることがで
きる。 (2)顧客のロックインを強化することができる。特定
企業内における独自通貨は、言い換えれば企業通貨であ
る。かかる企業通貨を用いた当該企業製品の購入に対し
ては、割安で安定した商品供給を行うことで、顧客のロ
ックインを強化することができる。 (3)投機を嫌う個人や企業の資金を収集することがで
きる。本発明に係る独自通貨は、実体経済と深くリンク
した通貨となる。したがって、潤沢な資金を収集して、
資金運用を行うことが可能となる。また、このような独
自通貨の発行母体である企業は、社会的に潰すことがで
きない。すなわち、企業そのものが経済活動上不可欠の
存在となる。 (4)企業において扱う資産・収入を実質上2倍に活用
することができる。企業銀行は、入金されてくる外貨す
なわち各国の現地通貨を運用することができる。また、
企業銀行は、保有外貨と同じ価値(同じ量)の独自通貨
を発行して、企業内での資金移動に活用することができ
る。 (5)消費者や企業内でのお金の流れをモニタすること
ができる。例えば、独自通貨を電子マネーとして構成す
ることによって、独自通貨の逐次的な移動は全て、コン
ピュータ上でログ管理することができる。このようなロ
グ・データを解析することにより、消費者の動向や景気
の変動を割り出すことができる。このようなデータ処理
結果を、新ビジネスの模索に利用することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現した独自通貨管理空間100の構
成や該システム内における通貨の流通を模式的に示した
図である。
【図2】本実施例に係る通貨自動管理システム10の構
成を模式的に示した図である。
【符号の説明】
10…通貨自動管理システム 11…CPU,12…バス・ブリッジ 13…RAM,14…ROM 15…ビデオ・コントローラ 16…ディスプレイ 17…VRAM 18…メディア・ドライブ・インターフェース 19…メディア・ドライブ 20…バス 21…キーボード/マウス・コントローラ, 22…キーボード,23…マウス 24…SIOコントローラ,25…モデム 26…HDDインターフェース,27…HDD 29…ネットワーク・インターフェース,30…LAN 50…インターネット 70…為替市場情報提供者 100…独自通貨管理空間 101…マネジメント・アンド・リサーチ 110…企業銀行
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 独自通貨管理方法及び独自通貨管理システム、独自通貨と既存通貨間の為替レート算出方法及び 為替レート算出システム、既存通貨の重み決定方法及び重み決定システム、プログラム記憶媒 体、並びに、データ処理システム

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の既存通貨で構成される資産の所有者
    のために独自の通貨単位を定義する独自通貨管理方法で
    あって、(a)前記資産所有者が各既存通貨毎に所有す
    る総資産価値を見積るステップと、(b)前記資産所有
    者が各既存通貨毎に所有する資産価値の比率を算出する
    ステップと、(c)既存通貨間の現在の為替レートを基
    にして、各既存通貨毎の資産価値の比率を重み因子とし
    て掛けて平均をとった加重平均値を独自の通貨単位とし
    て決定するステップと、を具備することを特徴とする独
    自通貨管理方法。
  2. 【請求項2】複数の既存通貨で構成される資産の所有者
    のために独自の通貨単位を定義する独自通貨管理方法で
    あって、(a)時刻t=0において、既存通貨jを既存
    通貨kに交換するための為替レートxkj(0)を用い
    て、前記資産所有者が各既存通貨j毎に所有する資産w
    j(0)の既存通貨k建ての資産価値の合計Lk(0)を
    以下の式に基づき計算して、前記資産所有者の総資産価
    値を見積るステップと、 【数1】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
    貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wj(0)の総
    資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算出
    するステップと、 【数2】 (c)時刻t=0において、既存通貨kを各既存通貨j
    に交換するための為替レートxjk(0)に対して各既存
    通貨jの資産価値の比率ajを重み因子として掛けて以
    下の式に従い算出した加重平均値ls(0)を独自の通
    貨単位として決定するステップと、 【数3】 を具備することを特徴とする独自通貨管理方法(但し、
    jk(t)、wj(t)、Lk(t)、ls(t)の各々
    は時刻tの関数とする)。
  3. 【請求項3】複数の既存通貨で構成される資産の所有者
    のために独自の通貨単位を定義する独自通貨管理システ
    ムであって、(a)前記資産所有者が各既存通貨毎に所
    有する総資産価値を見積る手段と、(b)前記資産所有
    者が各既存通貨毎に所有する資産価値の比率を算出する
    手段と、(c)既存通貨間の現在の為替レートを基にし
    て、各既存通貨毎の資産価値の比率を重み因子として掛
    けて平均をとった加重平均値を独自の通貨単位として決
    定する手段と、を具備することを特徴とする独自通貨管
    理システム。
  4. 【請求項4】複数の既存通貨で構成される資産の所有者
    のために独自の通貨単位を定義する独自通貨管理システ
    ムであって、(a)時刻t=0において、既存通貨jを
    既存通貨kに交換するための為替レートxkj(0)を用
    いて、前記資産所有者が各既存通貨j毎に所有する資産
    j(0)の既存通貨k建ての資産価値の合計Lk(0)
    を以下の式に基づき計算して、前記資産所有者の総資産
    価値を見積る手段と、 【数4】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
    貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wj(0)の総
    資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算出
    する手段と、 【数5】 (c)時刻t=0において、既存通貨kを各既存通貨j
    に交換するための為替レートxjk(0)に対して各既存
    通貨jの資産価値の比率ajを重み因子として掛けて以
    下の式に従い算出した加重平均値ls(0)を独自の通
    貨単位として決定する手段と、 【数6】 を具備することを特徴とする独自通貨管理システム(但
    し、xjk(t)、wj(t)、Lk(t)、ls(t)の
    各々は時刻tの関数とする)。
  5. 【請求項5】複数の既存通貨で構成される資産の所有者
    が独自に定義した独自通貨Sと既存通貨i間の為替レー
    トを算出するための為替レート算出方法であって、以下
    の式により時刻tにおける独自通貨Sを既存通貨iに交
    換するための為替レートxis(t)を算出することを特
    徴とする為替レート算出方法(但し、xij(t)は時刻
    tにおいて既存通貨jを既存通貨iに交換するための為
    替レートであり、ajは前記資産所有者が既存通貨jで
    持つ資産の比率である)。 【数7】
  6. 【請求項6】さらに、下式により時刻tにおける既存通
    貨iを独自通貨Sに交換するための為替レートx
    si(t)を算出することを特徴とする請求項5に記載の
    為替レート算出方法。 【数8】
  7. 【請求項7】複数の既存通貨で構成される資産の所有者
    が独自に定義した独自通貨Sと既存通貨i間の為替レー
    トを算出するための為替レート算出システムであって、
    以下の式により時刻tにおける独自通貨Sを既存通貨i
    に交換するための為替レートxis(t)を算出すること
    を特徴とする為替レート算出システム(但し、x
    ij(t)は時刻tにおいて既存通貨jを既存通貨iに交
    換するための為替レートであり、ajは前記資産所有者
    が既存通貨jで持つ資産の比率である)。 【数9】
  8. 【請求項8】さらに、下式により時刻tにおける既存通
    貨iを独自通貨Sに交換するための為替レートx
    si(t)を算出することを特徴とする請求項7に記載の
    為替レート算出システム。 【数10】
  9. 【請求項9】複数の既存通貨で資産を所有する資産所有
    者が各既存通貨に対する重みを決定する既存通貨の重み
    決定方法であって、前記資産所有者が既存通貨jで持つ
    資産の総資産価値に対する比率ajを該既存通貨jが持
    つ重みとすることを特徴とする既存通貨の重み決定方
    法。
  10. 【請求項10】複数の既存通貨で資産を所有する資産所
    有者が各既存通貨に対する重みを決定する既存通貨の重
    み決定方法であって、(a)時刻t=0において、既存
    通貨jを既存通貨kに交換するための為替レートx
    kj(0)を用いて、前記資産所有者が各既存通貨j毎に
    所有する資産wj(0)の既存通貨k建ての資産価値の
    合計Lk(0)を以下の式に基づき計算して、前記資産
    所有者の総資産価値を見積るステップと、 【数11】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
    貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wj(0)の総
    資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算出
    して、該比率ajを既存通貨jが持つ重みとして決定す
    るステップと、 【数12】 を具備することを特徴とする既存通貨の重み決定方法。
  11. 【請求項11】複数の既存通貨で資産を所有する資産所
    有者が各既存通貨に対する重みを決定する既存通貨の重
    み決定システムであって、前記資産所有者が既存通貨j
    で持つ資産の総資産価値に対する比率ajを該既存通貨
    jが持つ重みとすることを特徴とする既存通貨の重み決
    定システム。
  12. 【請求項12】複数の既存通貨で資産を所有する資産所
    有者が各既存通貨に対する重みを決定する既存通貨の重
    み決定システムであって、(a)時刻t=0において、
    既存通貨jを既存通貨kに交換するための為替レートx
    kj(0)を用いて、前記資産所有者が各既存通貨j毎に
    所有する資産wj(0)の既存通貨k建ての資産価値の
    合計Lk(0)を以下の式に基づき計算して、前記資産
    所有者の総資産価値を見積る手段と、 【数13】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
    貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wj(0)の総
    資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算出
    して、該比率ajを既存通貨jが持つ重みとして決定す
    る手段と、 【数14】 を具備することを特徴とする既存通貨の重み決定システ
    ム。
  13. 【請求項13】複数の既存通貨で構成される資産の所有
    者のために独自の通貨単位を定義する処理をコンピュー
    タ・システム上で実行するコンピュータ・プログラムを
    コンピュータ可読形式で記憶するプログラム記憶媒体で
    あって、前記コンピュータ・プログラムは、(a)前記
    資産所有者が各既存通貨毎に所有する総資産価値を見積
    るステップと、(b)前記資産所有者が各既存通貨毎に
    所有する資産価値の比率を算出するステップと、(c)
    既存通貨間の現在の為替レートを基にして、各既存通貨
    毎の資産価値の比率を重み因子として掛けて平均をとっ
    た加重平均値を独自の通貨単位として決定するステップ
    と、を具備することを特徴とするプログラム記憶媒体。
  14. 【請求項14】複数の既存通貨で構成される資産の所有
    者のために独自の通貨単位を定義する処理をコンピュー
    タ・システム上で実行するコンピュータ・プログラムを
    コンピュータ可読形式で記憶するプログラム記憶媒体で
    あって、前記コンピュータ・プログラムは、(a)時刻
    t=0において、既存通貨jを既存通貨kに交換するた
    めの為替レートxkj(0)を用いて、前記資産所有者が
    各既存通貨j毎に所有する資産wj(0)の既存通貨k
    建ての資産価値の合計Lk(0)を以下の式に基づき計
    算して、前記資産所有者の総資産価値を見積るステップ
    と、 【数15】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
    貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wj(0)の総
    資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算出
    するステップと、 【数16】 (c)時刻t=0において、既存通貨kを各既存通貨j
    に交換するための為替レートxjk(0)に対して各既存
    通貨jの資産価値の比率ajを重み因子として掛けて以
    下の式に従い算出した加重平均値ls(0)を独自の通
    貨単位として決定するステップと、 【数17】 を具備することを特徴とするプログラム記憶媒体。
  15. 【請求項15】複数の既存通貨で構成される資産の所有
    者が独自に定義した独自通貨Sと既存通貨i間の為替レ
    ートを算出するための処理をコンピュータ・システム上
    で実行するコンピュータ・プログラムをコンピュータ可
    読形式で記憶するプログラム記憶媒体であって、前記コ
    ンピュータ・プログラムは、以下の式により時刻tにお
    ける独自通貨Sを既存通貨iに交換するための為替レー
    トxis(t)を算出するステップを具備することを特徴
    とするプログラム記憶媒体(但し、xij(t)は時刻t
    において既存通貨jを既存通貨iに交換するための為替
    レートであり、ajは前記資産所有者が既存通貨jで持
    つ資産の比率である)。 【数18】
  16. 【請求項16】前記コンピュータ・プログラムは、さら
    に、下式により時刻tにおける既存通貨iを独自通貨S
    に交換するための為替レートxsi(t)を算出するステ
    ップを具備することを特徴とする請求項15に記載のプ
    ログラム記憶媒体。 【数19】
  17. 【請求項17】複数の既存通貨で資産を所有する資産所
    有者が各既存通貨に対する重みを決定するための処理を
    コンピュータ・システム上で実行するコンピュータ・プ
    ログラムをコンピュータ可読形式で記憶するプログラム
    記憶媒体であって、前記コンピュータ・プログラムは、
    前記資産所有者が既存通貨jで持つ資産の総資産価値に
    対する比率ajを該既存通貨jが持つ重みとするステッ
    プを具備することを特徴とするプログラム記憶媒体。
  18. 【請求項18】複数の既存通貨で資産を所有する資産所
    有者が各既存通貨に対する重みを決定するための処理を
    コンピュータ・システム上で実行するコンピュータ・プ
    ログラムをコンピュータ可読形式で記憶するプログラム
    記憶媒体であって、前記コンピュータ・プログラムは、
    (a)時刻t=0において、既存通貨jを既存通貨kに
    交換するための為替レートxkj(0)を用いて、前記資
    産所有者が各既存通貨j毎に所有する資産wj(0)の
    既存通貨k建ての資産価値の合計Lk(0)を以下の式
    に基づき計算して、前記資産所有者の総資産価値を見積
    るステップと、 【数20】 (b)時刻t=0において、前記資産所有者が各既存通
    貨j毎に所有する資産価値xkj(0)・wj(0)の総
    資産価値に対する比率ajを、以下の式に基づいて算出
    して、該比率ajを既存通貨jが持つ重みとして決定す
    るステップと、 【数21】 を具備することを特徴とするプログラム記憶媒体。
  19. 【請求項19】複数の既存通貨で構成される資産の所有
    者の独自通貨を管理するデータ処理システムであって、
    (a)データを処理するためのコンピュータ・プロセッ
    サと、(b)データを格納するためのデータ格納手段
    と、(c)前記データ格納手段を初期化するための第1
    の手段と、(d)前記資産所有者が各既存通貨毎に所有
    する総資産価値の見積りに関連するデータ処理を実行せ
    しめる第2の手段と、(e)前記資産所有者が各既存通
    貨毎に所有する資産価値の比率算出に関連するデータ処
    理を実行せしめる第3の手段と、(f)前記資産所有者
    のための独自の通貨単位の価値決定に関連するデータ処
    理を実行せしめる第4の手段とを具備し、前記第4の手
    段(f)では、既存通貨間の現在の為替レートを基に各
    既存通貨毎の資産価値の比率を重み因子として掛けて平
    均をとった加重平均値を該独自の通貨単位の価値として
    決定することを特徴とするデータ処理システム。
  20. 【請求項20】複数の既存通貨で資産を所有する資産所
    有者が各既存通貨に対する重みを管理するデータ処理シ
    ステムであって、(a)データを処理するためのコンピ
    ュータ・プロセッサと、(b)データを格納するための
    データ格納手段と、(c)前記データ格納手段を初期化
    するための第1の手段と、(d)各既存通貨jが持つ重
    みの決定に関連するデータ処理を実行せしめる第2の手
    段とを具備し、前記第2の手段(d)は、前記資産所有
    者が既存通貨jで持つ資産の総資産価値に対する比率a
    jを該既存通貨jが持つ重みとして決定することを特徴
    とするデータ処理システム。
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