JP2001193206A - 住宅の床構造及び床の施工方法 - Google Patents

住宅の床構造及び床の施工方法

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JP2001193206A
JP2001193206A JP2000006437A JP2000006437A JP2001193206A JP 2001193206 A JP2001193206 A JP 2001193206A JP 2000006437 A JP2000006437 A JP 2000006437A JP 2000006437 A JP2000006437 A JP 2000006437A JP 2001193206 A JP2001193206 A JP 2001193206A
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air
space
shaped steel
structural
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JP2000006437A
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Yousuke Chiba
陽輔 千葉
Katsumi Matsuda
克己 松田
Masuo Hikosaka
満洲男 彦坂
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GO SEKKEI KENKYUSHO KK
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
GO SEKKEI KENKYUSHO KK
Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床下に暖冷房用の暖気や冷気を流す空間を形成
するに際し、床構造を適度な品質に保持し、且つ専門の
業者によることなく短時間で施工する。 【解決手段】床構造は、荷重を支持する構造床32の上部
に高さ調整可能な束材33を複数配置し、所定方向に配列
された束材33の先端フランジ33dにC形鋼34のウエブ34
bを載置する。更にC形鋼34に床面材31を載置し、夫々
を互いに固定して構成する。また施工方法は、予めC形
鋼34に少なくとも2個の束材33を取り付けておき、この
C形鋼34を構造床32の所定の方向に配置すると共に2個
の束材33を操作してC形鋼34のレベルを調整した後、他
の束材33の高さを調整すると共にC形鋼34を構造床32に
固定し、該C形鋼34に床面材31を取り付けて床を構成す

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造床と床面材と
の間に空間を形成した住宅の床構造と、この床を構成す
るための施工方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】床下に空間を形成した床としては、床下
に各種通信機器や電気機器の電源コードや通信線を配線
する必要のある事務所に使用されるシステムフロアがあ
る。このシステムフロアは図13に示すように、荷重を支
持する構造材として構成された構造床81の上部に予め設
定された間隔をもって複数の束材82を配置し、夫々の束
材82のレベルを調整して構造床81に固定した後、束材82
の上部に床面材83を敷き並べて両者を固定して構成され
ている。このように構成されたシステムフロアでは、床
面材83の上面に設置される機器類は家庭用の什器に比較
して重量が大きいため、束材82,床面材83共に大きい荷
重に対し充分に耐え得るように構成されている。
【0003】また木造の建物に於ける1階の床にも下側
に空間が形成されるが、この場合、構造床或いは基礎の
上部に設置した束材の上部に木質材からなる大引きを通
して固定し、この大引きの上部に根太材を固定すると共
に該根太材に床面材を固定して構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近では、住宅の床に
温水を流通させる管路を敷設して、或いは面状の発熱体
を取り付けて暖房する所謂床暖房が普及しつつある。し
かし、この方式では冷房を行なうことが出来ないため、
床下に空間を設けて温風(暖気)や冷風(冷気)を流す
ことで、暖冷房を実現し得るようにすることが好まし
い。
【0005】住宅の床下に空間を形成する場合、上記シ
ステムフロアは事務所に設置することを目的としている
ため、耐荷重が大きくて過品質になると共にコストが高
いという問題があり、且つ施工を専門の業者が行なわざ
るを得ず、コストの上昇要因となると共に住宅の建築工
程との調整が煩雑になるという問題がある。
【0006】特に、複数の束材が独立しているため、構
造床に対して配置する際に個々の束材の位置を指定する
ための墨出しをしたり、個々の束材毎にレベルを調整す
る必要がある等、施工手間が掛かって工事期間が長くな
るという問題がある。
【0007】また上記木造の床構造では、大引きと根太
材からなる高さ寸法が大きくなり、床下の空間の高さ寸
法が大きくならざるを得ない。このため、空間内の容積
が大きくなって流す風量を多くすることが必要となり、
これに伴って必要な熱量が増大するという問題が生じ
る。また根太材に床面材を固定するため、該根太材が熱
の伝達に対して障害となり、均一な暖冷房を実現するこ
とが困難であるという問題や、太い根太が流路の障害に
もなるので風圧を上昇させることが必要となるという問
題もある。
【0008】本発明の目的は、住宅に対して適度な品質
に保持し得るようにした床構造と、専門の業者によるこ
となく且つ短時間で施工し得る床の施工方法とを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る住宅の床構造は、荷重を支持する構造床
と、前記構造床の上部に配置され高さを調整し得るよう
に構成された複数の束材と、前記複数の束材に於ける所
定の方向に配列された束材の上部に載置されたC形鋼
と、前記C形鋼に載置された床面材とを有して構成した
ものである。
【0010】上記住宅の床構造では、束材の上部にC形
鋼を載置し、このC形鋼の上部に床面材を載置したの
で、床面材に作用する荷重をC形鋼を介して束材に伝達
することが出来る。即ち、C形鋼を床の構造材として利
用することが可能となり、床面材の強度面に於ける仕様
を軽減することが出来る。
【0011】また束材に載置したC形鋼は熱の良導体で
あり、床下の空間を流れる暖気や冷気から床面材への伝
熱を阻害しない。このため、床上表面の温度ムラをなく
して居住空間を均一に暖冷房することが出来る。
【0012】また本発明に係る住宅の床の施工方法は、
予めC形鋼に少なくとも2個の高さ調整可能な束材を取
り付けておき、前記C形鋼を構造床上の所定の方向に配
置すると共に予め取り付けた少なくとも2個の束材を操
作してC形鋼のレベルを調整し、その後、C形鋼と構造
床との間に配置された束材の高さを調整すると共に束材
を介してC形鋼を構造床に固定し、更に、C形鋼に床面
材を取り付けて床を構成することを特徴とするものであ
る。
【0013】上記床の施工方法では、予めC形鋼に少な
くとも2個の束材を取り付けた組み合わせ体を構造床上
の所定の方向に配置し、2個の束材を操作することでC
形鋼のレベルを調整することが出来る。即ち、C形鋼と
構造床との間に3個以上の束材を配置して荷重を支持す
るように構成される場合であっても、既にC形鋼のレベ
ルが調整されているため、前記2個の束材以外の束材は
単にC形鋼と構造床とを接続すれば良い。従って、個々
の束材毎にレベルを調整する必要がなく、短時間でC形
鋼を基準とした線状にレベルを調整することが出来る。
【0014】またC形鋼と束材との組み合わせ体を構造
床上に配置してゆくので、C形鋼に予め取り付けた2個
の束材の配置位置を墨出しすれば良く、作業量を少なく
して短時間で且つ容易に配置することが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、上記住宅の好ましい実施形
態について図を用いて説明する。図1は住宅の縦断面図
である。図2は図1に示す住宅の各階の平面図である。
図3は暖かい季節に於ける空気の流れを説明する図であ
る。図4は寒い季節に於ける暖気の流れを説明する図で
ある。図5は各部屋の床或いは各階の床の構造を説明す
る図である。図6は各階の部屋或いは各階の床を構成す
る手順を説明する図である。図7はC形鋼と束材との関
係を説明する図である。図8は各部屋或いは各階の暖冷
房を行なう装置の構成を説明する図である。図9は暖気
を放出させる例を説明する図である。図10は本発明に係
る住宅を好ましく建築し得る敷地の形状を説明する図で
ある。図11は吹き抜けの一方の側に居住空間が配置され
た住宅の例を説明する図である。図12は吹き抜けの四方
を囲んで居住空間が配置された住宅の例を説明する図で
ある。
【0016】図1,図2に示す住宅Aは内部に最下階
(1階や地下室又は半地下室、以下同じ)から最上階に
かけて形成された吹き抜けBを有しており、この吹き抜
けBを空気の流れを形成する流通空間として、且つ天井
Cに形成された天窓から差し込んだ太陽光線の採光空間
として積極的に活用することで、吹き抜け空間を恰も屋
外の空間の如く機能させると共に、吹き抜けBを建物の
内部に配置された各居住空間1の緩衝空間として機能さ
せるようにしたものである。このため、住宅Aでは、各
居住空間1が吹き抜けBによって互いに独立性を確保す
ることが可能である。
【0017】上記住宅Aは、図10(a),(b)に示す
ように、敷地が狭く且つ隣家が接近した環境、或いは二
方向に道路が位置し、交通量が多く交通騒音が居住性に
対し大きな影響を与えるような環境を持った敷地に建築
する所謂都市型住宅として建築したときに好ましい。即
ち、建物の内部に吹き抜けBを形成して積極的に空間を
取り込むことで、建物の外周に沿って形成される外部空
間に依存することなく、採光を確保すると共に空気の通
風,換気を実現することが可能である。
【0018】このため、隣家に面した外壁や道路に面し
た外壁に多くの開口を形成することのない遮壁として
も、採光及び通気を確保することが可能で且つ騒音を遮
断することが可能である。
【0019】従って、外部環境に大きく依存することな
く、独立して良好な居住性を確保することが可能とな
る。しかし、住宅Aは必ずしも都市部にのみ対応させる
ものではなく、郊外型の戸建て住宅として建築しても良
いことは当然である。
【0020】本発明を実現した住宅としては、本実施例
のように、吹き抜けBの三方向に居住空間1が配置され
た住宅Aや、図11に示すように、吹き抜けBの一方向に
居住空間1が配置された住宅D、図12に示すように吹き
抜けBの四方に居住空間1が配置された住宅Eに対応す
ることが可能である。ここで、住宅A,D,Eは各階の
平面プランは異なるものの最下階から最上階にかけて形
成された吹き抜けBを有することに変わりはなく、且つ
吹き抜けBの基本的な構成も同一である。
【0021】即ち、本発明は、階層の多少及び平面プラ
ンの如何に関わらず、最下階から最上階にかけて形成さ
れた吹き抜けBを有し、且つ吹き抜けBの天井Cが庇11
と開放可能な窓12を有する天窓13とによって構成され、
更に、吹き抜けBの最下階である1階2に通じる外部と
の開口14を有して構成されている。また吹き抜けBに
は、少なくとも一方の端部が天井Cの近傍に開口した管
Fが配置されている。従って、以下前記各住宅A,D,
Eを代表して、住宅Aの構成について説明する。
【0022】図1,図2に示す住宅Aは、1階2,2階
3,3階4,屋上5からなる3階建ての建物として構成
されており、各階2〜4に夫々居住空間1が形成され、
複数の居住空間1によって例えば二世代が同居し得る住
宅として構成されている。しかし、住宅Aが複数世代が
同居し得るように構成されるか否かを限定するものでは
ない。
【0023】また各階2〜4に於ける居住空間1は、夫
々の階に設定されたプランに応じてダイニングや子供
室,寝室としての機能が付与され、且つ生活に必要な空
間(例えば玄関や階段,便所,風呂場,洗面所等)とし
ての機能が付与される。即ち、本実施例に係る住宅A及
び他の実施例に係る住宅D,Eに於いて、居住空間1は
機能を限定するものではなく、単に住人が居住し得る空
間という程度の意味で使用される。
【0024】住宅Aに於いて、吹き抜けBは最下階とし
ての1階2から最上階としての3階4までの間に形成さ
れ、各階2〜4に配置された居住空間1は一部が吹き抜
けBに臨んでいる。特に、2階3の居住空間1及び3階
4の居住空間1は吹き抜けBに面してサッシュ等の開閉
部材を持った開口15を有しており、上階3,4の居住空
間1は、開口15を介して吹き抜けBを他の階の居住空間
1と共有し得るように構成されている。
【0025】従って、各階2〜4の居住空間1は吹き抜
けBを緩衝空間として互いに独立すると共に、吹き抜け
Bを縦方向の路地的空間としてつながっている。このた
め、適度にプライバシーを確保することが可能で、且つ
吹き抜けBを通して会話することで長屋的な雰囲気をか
もし出すことが可能である。
【0026】住宅Aに於ける吹き抜けBの位置は特に限
定するものではなく、道路との関係や隣家との関係で設
定される。即ち、各階2〜4の居住空間1が吹き抜けB
に臨んだ開口15を有するため、吹き抜けBに採光機能と
通風機能とがあれば、各居住空間1の採光や通風を外部
空間に依存する必要はない。従って、外壁に形成する開
口16を最小限に押さえることで、外部からの騒音を遮断
して居住性の高い住宅Aとすることが可能である。
【0027】吹き抜けBの天井Cは、庇11と、開放可能
な窓12を有する天窓13とによって構成されている。庇11
は、3階4の居住空間1に直射光線が差し込むことを防
ぐ機能と、天井Cの内部に空気溜まり17を形成する機能
を有するものであり、吹き抜けBの北側(本実施例では
屋上5側)から中央にかけて所定寸法を持って形成され
ている。
【0028】庇11は上記機能を有するものであれば良
く、特に構造を限定するものではない。このため、本実
施例では、屋上5の吹き抜けBに対応する部分を該吹き
抜けBの中央側に所定寸法張り出すと共に突端で立ち下
げることで、内部に空気溜まり17の一部を構成するよう
に形成されている。
【0029】尚、庇11の張出寸法は3階4の居住空間1
に直射光線が差し込むことを防止し得る値であれば良
く、この寸法は限定するものではない。
【0030】天窓13は開放可能な窓12を有しており、吹
き抜けBへの採光を確保する機能と、天井Cの内部に形
成された空気溜まり17に滞留した空気を排出する機能と
を有するものである。このため、天窓13は庇11の先端部
から下方に向けて傾斜した状態で形成されており、且つ
天窓13及び窓12共に透明或いは半透明の部材(強化ガラ
ス,強化プラスチック等)を用いて構成されている。
【0031】また窓12は天窓13の上端部位であって庇11
の先端部分に配置されると共に開放可能に構成され、開
放したときに吹き抜けBの天井Cに形成された空気溜ま
り17(住宅Aの屋内)を大気に開放して温度差等の条件
により換気をはかることが可能である。従って、吹き抜
けBが窓12を介して大気と流通し、屋内の空気を大気に
放出することが可能となる。
【0032】窓12は天窓13の上端部分を回転中心として
下端部分を時計方向(屋外側)に回動して天井Cの内部
を開放し、半時計方向に回動して閉鎖し得るように構成
されている。窓12を回動させる際の駆動源としては特に
限定するものではなく、窓12の回動中心を回動させるも
のであれば、人手で操作するロープであって良く、また
モーターであっても良い。更に、ソレノイドやシリンダ
ー,或いは形状記憶合金であっても良い。
【0033】吹き抜けBの最下階である1階2には外部
に通じる開口14が複数形成されている。この開口14は吹
き抜けBに最下階に開口して該最下階に外気を取り入れ
る機能を有するものであり、1階2の吹き抜けBに形成
された開口14や、吹き抜けBに面した居住空間1に形成
された開口14によって構成されている。
【0034】吹き抜けBの所定位置には、上端が天井C
の近傍に形成された空気溜まり17に開口した管Fが設け
られている。この管Fは下端が吹き抜けBの最下階であ
る1階2の床面に到達し、該床面に沿って開口して空気
を流通させることが可能なように構成され、或いは図
3,図4に示すように床下空間21に開口して該床下空間
21と空気溜まり17を連通すると共に両空間にある空気を
流通させるように構成されている。
【0035】管Fは、塩ビ管やポリエチレン管等の合成
樹脂管、或いは薄い鉄板からなるダクトやステンレス管
等の金属管等のなかから選択されたものが利用される。
管Fは、予め選択された管を吹き抜けBに縦方向に設置
し、上端を空気溜まり17に開口させると共に下端を1階
2の床面に沿って開口させ或いは床下空間21に開口させ
ている。
【0036】上記の如く、管Fは筒体からなる所謂管に
よって構成することが可能である。しかし、空気溜まり
17に滞留した空気を強制的に還流させるために、管Fの
所定位置にファン18を設けても良い。このように、管F
にファン18を設けることによって、空気溜まり17に滞留
した空気を強制的に1階2の床面或いは床下空間21に還
流させることが可能である。
【0037】また管Fは必ずしも1階2の床面や床下空
間21のみに空気溜まり17にある空気を還流させるもので
ある必要はなく、2階3の床面や床下空間21に空気を還
流させるように構成しても良い。本実施例では、1階2
の床下空間21に還流させるように構成している。
【0038】尚、管Fの所定部位(例えば1階に対応す
る部位)に除湿部材を設けて除湿し得るように構成して
も良い。
【0039】次に、上記の如く構成された住宅Aに於け
る吹き抜けBの機能について図3,図4により説明す
る。図3は暖かい季節に於ける住宅Aの採光状態と通気
の状態を説明する図であり、図4は寒い季節に於ける住
宅Aの採光状態と通気の状態を説明する図である。
【0040】図3に示すように、暖かい季節では太陽の
位置が高く、日射が強い。太陽光線は吹き抜けBの天井
Cを構成する天窓13から差し込むものの、最上階である
3階4の居住空間1には庇11によって遮られて直接差し
込むことがない。しかし、天窓13を通して採光をはかる
ことが可能であり、住宅Aの屋内は充分な明るさを確保
することが可能である。
【0041】また天井Cの内部に形成された空気溜まり
17は天窓13を通して入射する熱によって温度が上昇す
る。更に、各階2〜4の居住空間1にある空気は暖冷房
機器からなる空調設備22によって適度な温度に調整され
るが、換気の際には図に矢印aで示すように外気が侵入
し、且つ矢印bで示すように室内の空気が吹き抜けBに
侵入する。吹き抜けBに侵入した空気は天井Cに上昇し
て空気溜まり17に滞留する。
【0042】空気溜まり17の温度が上昇したとき、天窓
13に設けた窓12を開放すると空気溜まり17に滞留した温
度の高い空気は窓12を通って大気に放出される。即ち、
吹き抜けBが一種の煙突として機能し、温度の高い空気
が窓12から大気に放出されるのに伴って開口14〜16から
外気や室内の空気が吹き抜けBに流れ込んで良好な状態
で換気をはかることが可能である。
【0043】図4に示すように、寒い季節では太陽の位
置が低く、日射も弱い。このため、吹き抜けBの天窓13
から差し込んだ太陽光線は庇11の存在に関わらず3階4
の居住空間1に差し込み、日射による熱を屋内に取り込
むことにより、居住性を高めることが可能である。即
ち、庇11は一般住宅に於ける庇と同様の機能を発揮し得
るものであれば良い。
【0044】また天窓13を通して吹き抜けBに入射した
熱は、天井Cに形成された空気溜まり17にある空気を暖
める。更に、各階2〜4の居住空間1にある空気は空調
設備22によって暖められ適度な温度に調整される。また
寒い季節では建物の外周に形成された開口16は閉鎖さ
れ、最下階である1階2に形成された外部との開口14を
適当な時間間隔で開閉して外気による換気を行う。
【0045】このため、暖められた空気(暖気)は矢印
cのように流れて吹き抜けBに侵入すると共に上昇して
空気溜まり17に滞留する。滞留した暖気は管Fの上端の
開口から矢印dに沿って該管Fの内部を通って下方に流
れ、管Fの下端の開口から例えば床下空間21に放出さ
れ、更に、後述する床面材31を通って居住空間1に流れ
る。
【0046】即ち、寒い季節には、天窓13を通して差し
込む太陽光線によって暖められた吹き抜けBの天井Cに
ある暖気、空調設備22によって暖めた暖気を管Fを介し
て還流させることで、エネルギを有効に活用することが
可能となる。
【0047】上記の如く、暖かい季節では吹き抜けBが
恰も煙突の如く機能して暖気を空気溜まり17に滞留させ
ると共に滞留した空気を窓12から外部に放出して住宅A
の内部の換気をはかることが可能である。また寒い季節
には各階2〜4の居住空間1の空気は空調設備22によっ
て暖められ、吹き抜けBを通って天井Cに上昇し空気溜
まり17に滞留する。そして、空気溜まり17に滞留した暖
気が管Fを通って下方に流れることで暖気の還流をはか
ることが可能である。
【0048】上記の如く構成された管Fでは、下端は1
階2の床面と略等しい位置に開口を形成することで矢印
dに沿って流れてきた暖気を床面に沿って放出して1階
2の居住空間1を暖めることが可能である。また前述し
たように1階2の床下空間21に放出して1階2の居住空
間1を暖めることが可能である。更に、同様にして2階
3,3階4の床面に沿って暖気を放出し、或いは2階
3,3階4の床下空間21に放出して2階2,3階4を暖
めることも可能である。
【0049】従って、管Fは少なくとも上端が吹き抜け
Bの天井Cに形成された空気溜まり17(天井Cの近傍)
に開口することが必須であるが、他の端部が何れの階に
開口するか、或いは管Fの中間から開口させるかは限定
するものではない。
【0050】次に、床下空間21を有する1階2,2階3
の床構造について図5〜図7により説明する。尚、この
床構造は、1階2〜3階4の何れの階であっても構成す
ることが可能であり、本実施例に係る床構造を何れの階
に適用するかは限定するものではない。
【0051】図に於いて、床下空間21を有する床構造は
床面材31と構造床32とを有しており、構造床32の所定位
置に複数の高さ調整可能な束材33を配置し、該束材33に
C形鋼34を支持すると共にC形鋼34に床面材31を取り付
けることで、床面材31と構造床32との間に予め設定され
た寸法を持った床下空間21を形成している。
【0052】床下空間21を暖冷房のために利用する場
合、床下空間21の高さ方向の寸法(床面材31の下面と構
造床32の上面との間の寸法)は約100 mm程度であること
が好ましい。このため、束材33はC形鋼34を100 mmを含
む範囲で調整可能であることが必要となり、且つC形鋼
34はフランジ34aの寸法が床下空間21を流通する空気の
流れを阻害しない程度の寸法であることが必要である。
【0053】床下空間21を暖冷房のために利用する場
合、床下空間21を流通する空気は床面材31を通って居住
空間1に流れるように構成することが可能である。また
床下空間21を流通する空気の保有する熱を有効に活用す
ることが必要であり、この観点から構造床32の断熱構造
が設定される。
【0054】即ち、構造床32の熱容量を利用して蓄熱作
用を発揮させる場合には、構造床32の下面である構造床
32の床下空間21とは反対側の面に断熱材35を取り付け
る。また構造床32の熱容量を利用しない場合には断熱材
35を床下空間21側の面に取り付ける。このように、構造
床32に断熱材35を取り付ける際の取付面は一義的に設定
されるものではなく、構造床32を蓄熱材として利用する
か否かに応じて設定される。
【0055】床面材31は居住空間1の床面を支持する下
地としての機能を発揮するものであり、例えば予め設定
された厚さと長さ及び幅を持ったパーティクルボードを
用いることが可能であり、且つ他の同様なボードやパネ
ル等の面材を用いることが可能である。そして床面材31
の上面にフローリングや畳或いは他の仕上げ材を施工す
ることで、目的の床が形成されている。
【0056】構造床32は建物の構造材としての機能を発
揮するものであり、束材33を介して伝達される力を支持
するものである。このような機能を持った構造床32とし
て、コンクリートスラブやPCパネル,ALCパネル,
木質系パネル等のパネルを配列したものがあり、建物の
全体の構造に対応させて適宜選択して構成することが好
ましい。
【0057】束材33は高さを調整するために、ネジジャ
ッキと同様の構造を有している。即ち、束材33は、本体
33aと、この本体33aに螺合して昇降する昇降部材33b
と、ロックナット33cとによって構成されており、昇降
部材33bを本体33aに螺合して回転させることで、昇降
部材33bの先端フランジ33dと本体33aのベースフラン
ジ33eとの間の寸法を変化させて高さを調整することが
可能である。そして調整位置でロックナット33cを本体
33a側に締め付けることで、昇降部材33bを調整位置に
固定することが可能である。
【0058】C形鋼34は所定の厚さを持った鋼板をC形
に折曲成形して構成されており、フランジ34aは床下空
間21に於ける空気の流通を阻害しない程度の寸法で且つ
充分な曲げ剛性を発揮し得る寸法を有しており、ウエブ
34bは束材33の先端フランジ33dよりも大きい寸法で且
つ充分な曲げ強度を発揮し得る寸法を有している。
【0059】本実施例では、C形鋼34のフランジ34aは
25mm〜35mmの範囲に設定されており、ウエブ34bは100
mmに設定されている。C形鋼34に於けるフランジ34a及
びウエブ34bの寸法は、床面材31と共に住宅の床面を構
成する際に充分な曲げ強度を発揮し得る値である。
【0060】次に、上記各部材によって床を構成する際
の手順について説明する。床を構成するに際し、予めC
形鋼34のフランジ34a側のウエブ34bに所定のピッチで
複数の束材33を取り付けておく。C形鋼34に対する束材
33の取付ピッチは、C形鋼34及び床面材31に設定された
曲げ強度や許容撓み量に基づいて設定される。本実施例
では、束材33の取付ピッチは450 mm〜1200mmの範囲に設
定されている。またC形鋼34に対して束材33を取り付け
る方法は、束材33の先端フランジ33dを接着剤や両面粘
着テープ等による接着を採用している。
【0061】C形鋼34に複数の束材33を取り付けるに際
し、図7に示すように、C形鋼34の両端に位置する束材
33或いは予め設定された2個の束材33の高さ(先端フラ
ンジ33dとベースフランジ33eとの距離)を床下空間21
の寸法と略等しい値とし、前記以外の束材33の高さを短
くしておくことが好ましい。
【0062】上記の如くして複数の束材33を取り付けた
C形鋼34を、図6(a)に示すように、構造床32の上部
に予め設定された間隔(450 mm〜900 mmの範囲)を持っ
て配置する。このとき配置された束材33とC形鋼34との
組合せ体は、同図(b)に示すように、C形鋼34の両端
に配置された束材33のみが構造床32に接地する。この状
態で、接地した束材33を調整してC形鋼34のレベルを調
整し、調整が終了したとき、ロックナット33cを締め付
けると共にベースフランジ33eを接着剤或いは両面粘着
テープによって構造床32に固定する。この場合、床面材
31が水平方向に動くことがないので、束材33の転倒を配
慮する必要がない。
【0063】その後、同図(c)に示すように、C形鋼
34の中間に取り付けた束材33を調整して夫々のベースフ
ランジ33eを構造床32に接着することで、C形鋼34を構
造床32に固定する。
【0064】上記の如く、複数の束材33を取り付けた長
尺のC形鋼34を構造床32に固定する場合、予め2個の束
材33の高さを目的の床下空間21の高さに略等しい寸法に
設定しておき、このC形鋼34を構造床32に配置すると共
に2個の束材33を操作してレベルを調整し、その後、C
形鋼34のレベルを保持するように他の束材33の高さを調
整することで、個々の束材33毎のレベル出しを行なう必
要がなく、短時間で容易にC形鋼34の配置を行なうこと
が可能である。
【0065】しかし、必ずしもC形鋼34に予め複数の束
材33を取り付けておく必要はなく、構造床32にC形鋼34
を配置する際に該C形鋼34を2個の束材33によって支持
すると共にレベル調整を行い、その後、C形鋼34と構造
床32との間に束材33を配置して昇降部材33bを操作して
両フランジ33d,33eを夫々C形鋼34,構造床32に当接
した後、接着するようにしても良い。この場合であって
も、短時間でC形鋼34の配置とレベル出しを行なうこと
が可能である。
【0066】更に、構造床32上に配置されたC形鋼34の
ウエブ34bに床面材31を取り付けることで床構造が完成
する。そして床面材31の表面にフローリングや畳等の仕
上げ材を取り付け、或いは敷き込むことで、居住空間1
の床を完成させることが可能である。
【0067】尚、断熱材35は、構造床32を蓄熱用に利用
する場合には該構造床32の下面に施工し、構造床32を蓄
熱用に利用しない場合には該構造床32の上面にC形鋼34
を配置して各束材33を接着した後施工する。但し、断熱
材35の圧縮強度が1平方センチ当たり12ニュートン以上
あれば、束材33のベースフランジ33eの面積を225平方
センチ以上とすることで、構造床32に施工された断熱材
35の上に束材33を設置しても良い。
【0068】上記床構造では、床下空間21は対応する階
(1階2,2階3)の床下が一つの連なった空間として
構成される。このため、床下空間21を利用して各階に構
成された居住空間1全体の空調を行なうことが可能であ
る。しかし、必ずしも1階層の居住空間1を一つの連な
った床面として構成する必要はなく、一つの居住空間1
が複数の部屋に区画されるような場合、これらの区画に
沿って床下空間21に図示しない仕切材を配置することで
分割することも可能である。この場合であっても、床下
空間21を各部屋毎に完全に区画するか否かは限定するも
のではなく、簡単に一体化し得るような構造とすること
が好ましい。
【0069】即ち、後述するようにして空調設備22を構
成するルームエアコン41の吹き出しを床下空間21に導入
することで、暖冷房からなる空調を行なうことが可能で
ある。特に、寒い季節では吹き抜けBに設けた管Fの下
端側の開口を床下空間21と接続することで、空調設備22
から吹き込む暖気と、管Fを介して還流させた吹き抜け
Bの天井Cに形成された空気溜まり17に滞留した空気を
還流させた暖気とによって暖房することが可能である。
【0070】特に、床面材31をC形鋼34によって支持す
ることで、床下空間21を流通する空気によってC形鋼34
を冷却し、或いは暖めることが可能となり、居住空間1
を暖冷房する際に床面材31の温度ムラを少なくして良好
な空調を実現することが可能である。
【0071】次に、床下空間21を有する階(1階2,2
階3)を効率良く暖冷房する構造について図8,図9に
より説明し、合わせて暖冷房方法について説明する。こ
の暖冷房構造は、汎用の壁掛型ルームエアコンを用いる
ことで設備コストを低減し、且つ吹き出した空気を床下
空間21に導入することで効率の良い暖冷房を実現するも
のである。尚、図8,図9は2階3の居住空間1を暖冷
房する空調設備22と床下空間21との関係を示す図であ
る。
【0072】図8に於いて、空調設備22は、壁掛け型の
ルームエアコン41と、ルームエアコン41の吹き出し口の
下方に配置されたファン42と、ルームエアコン41とファ
ン42との間に配置された消音器43とを有して構成されて
いる。ルームエアコン41は通常は壁の上部に取り付けら
れるが、本実施例では、壁の下部であって消音器43の上
方に取り付けられており、これらの各部材の周囲には意
匠面を配慮したガラリ44が設けられている。
【0073】ガラリ44の内部は、ルームエアコン41の吹
き出し口よりも上方に設けた仕切板44aによって上部室
44bと下部室44cとに分離され、吹き出し口から吹き出
した暖気或いは冷気がルームエアコン41の吸気側にまわ
ることがないように構成されると共に、ファン42を運転
したときにルームエアコン41の吹き出し空気以外に居住
空間1の空気を吸い込むことで、ファン42に無理を強い
ることなく運転し得るように構成されている。
【0074】特に、熱源として汎用のルームエアコン41
を用いることで設備コストの上昇を避けることが可能で
あり、且つルームエアコン41を壁掛け型とすることで保
守点検を容易に行なうことが可能である。ルームエアコ
ン41は、外壁51の内部に設けた内壁52を補強材53によっ
て補強し、この補強部位に取り付けられている。
【0075】本実施例に於いて、床下空間21は外壁51と
内壁52との間に形成された通路54とは遮断されており、
床下空間21を流れる暖気,冷気が外壁51と内壁52との間
の通路54に流出することはない。
【0076】ファン42は、ルームエアコン41から吹き出
された暖気或いは冷気を吸引すると共にガラリ44の下部
室44cから居住空間1にある空気を吸引して床下空間21
に放出するものである。このファン42は、ルームエアコ
ン41の吹き出し風量よりも充分に大きい送風能力を有
し、且つ床下空間21に於ける空気抵抗(床面材31や床仕
上げ材を通気させる際の抵抗)に抗して吸引した空気を
吹き出すことが可能な静圧を有している。このようなフ
ァンとしてはシロッコファンやターボファン等種々のも
のがあり、これらの中から風量や静圧等の条件に応じて
適宜選択することが可能である。
【0077】ファン42は吸引した暖気や冷気を放出する
放出口の寸法が床下空間21の高さ寸法と略等しいか或い
は小さいことが必要である。このようなファン42を用い
ることで、ルームエアコン41から吹き出された暖気,冷
気及び居住空間1にある空気を吸引して床下空間21に放
出すると共に、該床下空間21の隅々まで一様に流すこと
が可能である。
【0078】消音器43は、ファン42が空気を吸引する際
に発生する騒音を消音する機能を有するものであり、こ
の機能があれば構成を限定するものではない。
【0079】居住空間1に於ける空調設備22を設置した
部位と対向する部位であって内壁52と接近した位置に簀
の子或いはグレーチングからなる放出口45が形成されて
いる。この放出口45は、床下空間21を流れた暖気或いは
冷気を居住空間1に放出する機能を有するものである。
このため、放出口45は居住空間1に於ける何れの位置に
あっても良い。
【0080】しかし、図9に示すように、放出口45を外
壁51に設けた開口14,16に取り付けたサッシュ55の近傍
に設けることによって、該サッシュ55の結露を防止する
ことが可能となる。
【0081】上記の如く構成された暖冷房構造では、床
下空間21に暖気或いは冷気を通すことで床を介して居住
空間1を暖冷房することが可能である。このような暖冷
房では、暖気或いは冷気が直接人の肌に作用して暖かさ
や涼しさを感じるものではなく、床を通して放出される
暖気や冷気が居住空間1の雰囲気を暖かくし或いは涼し
くするものであり、強い刺激を避けたやさしい暖冷房を
実現することが可能となる。
【0082】特に、住宅Aを暖房するに際し、空調設備
22によって暖められた暖気を吹き抜けB及び管Fを通し
て還流させることで、極力エネルギの無駄をなくすこと
が可能である。このように、暖気を屋内で還流させてエ
ネルギ効率を向上させることから、暖房のエネルギを炭
化水素の燃焼熱に求めることは極めて不利であり、汎用
のルームエアコン41を熱源とすることにより、きれいな
暖気を得ることが可能となる。
【0083】上記構成では、ファン42に対向させて熱源
となるルームエアコン41を配置したが、この構成に限定
するものではなく、ファン42を図4に示す管Fの下端の
開口部分と、1階2の床下空間21の間に設け(図示せ
ず)ても良い。この場合、管Fが熱源となる。
【0084】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
床構造では、構造床と床面材との間に略両者間の距離と
等しい連続した空間を構成することが出来る。このた
め、前記空間を如何様にも仕切ることが可能となり、床
面材の上部に構成される間仕切壁に対応させて、或いは
間仕切壁の位置に関わらず、暖気や冷気を流すことで、
床面材の上部の居住空間を暖冷房することが出来る。
【0085】特に、束材の上部に配置したC形鋼が伝熱
材或いは蓄熱材としての機能を発揮することが出来るた
め、床面材の温度ムラを抑制して良好な暖冷房を実現す
ることが出来る。
【0086】またC形鋼が高い曲げ剛性と強度とを有す
るため、床の構造材として機能させて床面材と構造床と
の間の距離を小さくすることが出来る。このため、床面
材自体で荷重を支持するのに比較して床面材の仕様を低
減させることが可能となり、コストの低減をはかること
が出来る。
【0087】また本発明に係る床の施工方法では、C形
鋼に少なくとも2個の束材を取り付けておくことで、構
造床上に対して束材を配置するに際し、該束材を線とし
て配置することが出来る。このため、束材の位置を決め
る墨出しが容易となり、且つC形鋼と束材との組み合わ
せ体を配置する作業が容易となる。従って、短時間の作
業で束材及びC形鋼を配置することが出来る。
【0088】またC形鋼のレベルを調整する作業を該C
形鋼に取り付けた2個の束材を操作して行なうことが出
来る。このため、個々の束材を個別に調整するのに比較
して極めて容易に且つ短時間でレベル調整が出来る。従
って、専門の施工業者によることなく、作業を実施する
ことが出来、建物の工程管理を複雑化させることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】住宅の縦断面図である。
【図2】図1に示す住宅の各階の平面図である。
【図3】暖かい季節に於ける空気の流れを説明する図で
ある。
【図4】寒い季節に於ける暖気の流れを説明する図であ
る。
【図5】各部屋の床或いは各階の床の構造を説明する図
である。
【図6】各部屋の床或いは各階の床を構成する手順を説
明する図である。
【図7】C形鋼と束材との関係を説明する図である。
【図8】各部屋或いは各階の暖冷房を行なう装置の構成
を説明する図である。
【図9】暖気を放出させる例を説明する図である。
【図10】本発明に係る住宅を好ましく建築し得る敷地の
形状を説明する図である。
【図11】吹き抜けの一方の側に居住空間が配置された住
宅の例を説明する図である。
【図12】吹き抜けの四方を囲んで居住空間が配置された
住宅の例を説明する図である。
【図13】従来のシステムフロアの構造を説明する図であ
る。
【符号の説明】
A,D,E 住宅 B 吹き抜け C 天井 F 管 1 居住空間 2 1階 3 2階 4 3階 5 屋上 11 庇 12 窓 13 天窓 14〜16 開口 17 空気溜まり 18 ファン 21 床下空間 22 空調設備 31 床面材 32 構造床 33 束材 33a 本体 33b 昇降部材 33c ロックナット 33d 先端フランジ 33e ベースフランジ 34 C形鋼 34a フランジ 34b ウエブ 35 断熱材 41 ルームエアコン 42 ファン 43 消音器 44 ガラリ 44a 仕切板 44b 上部室 44c 下部室 45 放出口 51 外壁 52 内壁 53 補強材 54 通路 55 サッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 5/00 F24F 5/00 K (72)発明者 松田 克己 東京都千代田区有楽町1丁目1番2号 旭 化成工業株式会社内 (72)発明者 彦坂 満洲男 東京都新宿区高田馬場1丁目31番8号 株 式会社郷設計研究所内 Fターム(参考) 2E001 DD03 DD04 DD12 DD14 DD17 FA12 FA15 GA09 GA13 GA55 GA65 HB01 HB02 HB03 HD08 HD13 HE07 HF04 HF11 JD02 KA05 KA08 LA04 LA16 NA03 ND05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷重を支持する構造床と、前記構造床の
    上部に配置された複数の高さ調整可能な束材と、前記複
    数の束材に於ける所定の方向に配列された束材の上部に
    載置されたC形鋼と、前記C形鋼に載置された床面材と
    を有して構成したことを特徴とする住宅の床構造。
  2. 【請求項2】 予めC形鋼に少なくとも2個の高さ調整
    可能な束材を取り付けておき、前記C形鋼を構造床上の
    所定の方向に配置すると共に予め取り付けた少なくとも
    2個の束材を操作してC形鋼のレベルを調整し、その
    後、C形鋼と構造床との間に配置された束材の高さを調
    整すると共に束材を介してC形鋼を構造床に固定し、更
    に、C形鋼に床面材を取り付けて床を構成することを特
    徴とする床の施工方法。
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