JP2001174235A - フーリエ変換を用いた縞解析方法 - Google Patents

フーリエ変換を用いた縞解析方法

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JP2001174235A JP36324199A JP36324199A JP2001174235A JP 2001174235 A JP2001174235 A JP 2001174235A JP 36324199 A JP36324199 A JP 36324199A JP 36324199 A JP36324199 A JP 36324199A JP 2001174235 A JP2001174235 A JP 2001174235A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直交座標系で表された縞画像データが閉じた
縞パターン形状をなす場合でも、このデータをそれと異
なる座標系に変換することで開いた縞パターン形状とす
ることができ、フーリエ変換により低周波信号成分とキ
ャリア周波数成分を分離することができるので被観察体
の形状を良好に得ることができる。 【構成】 閉じた干渉縞画像データに対しフーリエ変換
法を用いて被観察体表面形状を解析する場合に、直交座
標系で表された原画像データを一旦極座標系で表される
干渉縞画像データに変換し、この変換データにフーリエ
変換を施し、さらに逆極座標変換により直交座標系に戻
すようにして、被観察体の表面形状を解析するようにし
たもので、フーリエ・スペクトル中における、低周波信
号成分とキャリア周波数成分の混在信号の中から低周波
信号成分を確実に分離することを可能としたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フーリエ変換を用
いた縞解析方法に関し、特に、干渉縞等の閉じた縞パタ
ーンを有する画像データを解析する際にもフーリエ変換
法を有効に用いることができる縞解析方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、物体表面の精密測定に関する
重要な手段として光波干渉法が知られているが、近年1/
10波長以下の面精度や波面収差を計測することの必要性
から1干渉縞(1フリンジ)以下の情報を読み取る干渉
計測法(サブフリンジ干渉計測法)の開発が急務であ
る。
【0003】このようなサブフリンジ干渉計測法とし
て、例えば、「光学」第13巻第1号(1984年2月)
第55頁〜第65頁の「サブフリンジ干渉計測基礎論」に
記載されている如くフーリエ変換法を用いた技術が注目
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原理的
に優れているフーリエ変換法もいくつかの問題が未解決
のままであり、必ずしも有効に実用化されてはいなかっ
た。
【0005】このような問題の1つとして、閉じた干渉
縞パターンに対してフーリエ変換法をどのように適応し
ていくかという問題がある。
【0006】すなわち、被観察体形状が球面あるいは放
物面に近い形状を有する場合には、干渉縞は閉じた同心
円形状の如き形状のパターンを呈することとなるが、こ
のような閉じた干渉縞に対してフーリエ変換法を用いた
場合、フーリエ・スペクトル中で、低周波信号成分とキ
ャリア周波数成分(フーリエ変換法においては被観察面
と基準面を相対的に傾けるためキャリア周波数成分が重
畳されている)を確実に分離することが困難であること
から、被観察体の表面形状を解析することが困難であっ
た。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、閉じた縞画像データに対してフーリエ変換法を
用いて縞解析を行う場合に、フーリエ・スペクトル中に
おいて、低周波信号成分とキャリア周波数成分を確実に
分離することが可能なフーリエ変換を用いた縞解析方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフーリエ変換を
用いた縞解析方法は、直交座標系で表された被観察体の
縞画像データを、異なる座標系で表される縞画像データ
に変換し、この変換データにフーリエ変換を施して該被
観察体の該異なる座標系におけるパターンを得、この
後、該異なる座標系におけるパターンを直交座標系にお
けるパターンに変換することを特徴とするものである。
【0009】また、前記異なる座標系が極座標系である
ことが好ましい。また、前記直交座標系で表された縞画
像データが閉じた縞パターンからなり、前記極座標系の
原点位置を最も内側の閉じた縞パターンの範囲内に設定
することが好ましい。
【0010】前記原点位置が前記縞パターンの範囲内に
おける中心近傍であることが好ましい。また、本発明の
フーリエ変換を用いた縞解析方法は、前記直交座標系で
表された、位相情報を担持した縞画像データに、キャリ
ア縞が重畳されているものに適用することが特に効果的
である。
【0011】特に、前記縞画像データが干渉縞画像デー
タであり、該干渉縞画像データには、該被観察体の表面
と基準面とを相対的に傾けたことによるキャリア縞が重
畳されている場合に有効であり、さらに上記縞画像デー
タが、モアレ縞や他の縞画像データであっても、それな
りの効果を奏することができる。
【0012】また、前記極座標系で表される縞画像デー
タのデータ無効領域を間挿法等により補間し、この後前
記フーリエ変換を施すことが好ましい。また、前記極座
標系で表される縞画像データに対し、所定の窓関数を乗
算することが好ましい。
【0013】さらに、前記直交座標系で表された縞画像
データを複数のデータ領域に分割し、分割された各々の
領域を極座標系で表される縞画像データに変換し、フー
リエ変換を施して該被観察体の極座標系における各々の
領域の表面形状を得、この後、極座標系で表されるこれ
ら複数領域の表面形状を合成することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態方法を図
面を用いて詳細に説明する。
【0015】この方法は、閉じた干渉縞画像データに対
しフーリエ変換法を用いて被観察体表面形状を解析する
場合に、直交座標系で表された原画像データを一旦極座
標系で表される干渉縞画像データに変換し、この変換デ
ータにフーリエ変換を施し、さらに逆極座標変換により
直交座標系に戻すようにして、被観察体の表面形状を解
析するようにしたもので、フーリエ・スペクトル中にお
ける、低周波信号成分とキャリア周波数成分の混在信号
の中から低周波信号成分を確実に分離することを可能と
したものである。
【0016】すなわち、図2に示すような球面形状の被
観察体を干渉計で測定し、図3に示すような干渉縞が得
られた場合について検討する。
【0017】図3から分かるように、このような球面状
の被観察体では干渉縞がリング状に閉じている。これ
は、被観察体が例えば放物面に近似した形状であっても
同様である。このような干渉縞をフーリエ変換を用いて
解析すると、図4に示す如きフーリエ・スペクトルが得
られる。図4から明らかなように、このフーリエ・スペ
クトルにもリング状のパターンが点在しており、通常の
フーリエ変換縞解析手法によっては、位相情報を担持し
た低周波信号成分とキャリア周波数成分を確実に分離す
ることは原理的に困難である。
【0018】したがって、通常のフーリエ変換縞解析手
法により解析すると図5に示すような形状が得られてし
まう。このようにして得られた結果は、この図5から明
らかなように、被観察体の原形状とは全く異なった形状
のものとなってしまう。
【0019】そこで、本実施形態方法においては、例え
ば同心円パターンを表す最も有効な座標系が極座標系で
あることに着目し、平面直角座標系(x、y)で表され
ている干渉縞画像データを一旦平面極座標系(r、θ)
に変換する(図6、7参照)ようにしている。
【0020】なお、周知の如く、平面直角座標系(x、
y)と平面極座標系(r、θ)の間には次の関係があ
る。 x=r・cosθ,y=r・sinθ …(1) ここで、本実施形態方法の前提となるフーリエ変換法に
ついて説明する。
【0021】図12に示すように、例えばマイケルソン
型干渉計1によりサブフリンジオーダーの被観察体表面
2の形状測定を行う場合には、基準面3となる平面鏡を
若干量傾けて微小角θのティルトを与えるものである。
この場合に、基準面3を傾ける代わりに被観察体表面2
を傾けることも可能ではあるが、基準面3を傾けること
がより好ましい。
【0022】この場合に、干渉縞が形成される被観察体
表面に係る干渉縞の強度分布g(x,y)は、 g(x,y)=a(x,y)+b(x,y)cos[2πfx+φ(x, y)] …(2) となり、空間周波数f=2tanθ/λのキャリア信号で
ある細かい縦縞φ(x,y)により空間的に位相変調さ
れたものになる。ここで、a(x,y)は干渉する2光
波の強度和からなる項で干渉縞のバックグラウンドの強
度分布を表し、b(x,y)は干渉する2光波の振幅の
積からなる項で干渉縞の明暗変化の振幅を表す。
【0023】上述した、求めたい位相成分である低周波
信号φ(x,y)と不要な信号a(x,y),b(x,
y)は共に、ティルトにより導入されたキャリア信号と
同様の空間的な信号である。
【0024】上記(2)式は、下記(3)式に変換される。 g(x,y)=a(x,y)+c(x,y)exp(2πjfx) +c(x,y)exp(-2πjfx) …(3) ここで、 c(x,y)=(1/2)b(x,y)exp[jφ(x,
y)] であり、*は複素共役を表す。
【0025】上記(3)式の強度分布をyを固定し、変
数xのみについて1次元フーリエ変換し、変数xに関す
る空間周波数スペクトルG(f,y)を計算すると、下
記(4)式のようになる。
【0026】
【数1】
【0027】ここで大文字は変数xに関する空間周波数
スペクトルを表す。
【0028】キャリア空間周波数fによる変化の速さ
に比べて、a(x,y)やb(x,y)の変化は極めて穏
やかであり、また、サブフリンジオーダーの被観察体表
面においてはφ(x,y)の変化も穏やかである。した
がって、上記(4)式の3つのスペクトルはキャリア周
波数fにより完全に分離される。
【0029】ここに、正のキャリア周波数fに重畳さ
れている信号のスペクトルC(f−f,y)のみを取
り出し、それをfだけ原点方向にシフトさせてC
(f,y)を得る。この空間周波数フィルタリングによ
り一方の不要信号a(x,y)が除かれ、また、スペク
トルを原点方向にシフトさせることによりキャリア周波
数、すなわちティルトが除かれることとなる。
【0030】このようにして得られたC(f,y)をf
の変数として1次元フーリエ逆変換することにより上記
(3)式におけるc(x,y)が求められる。
【0031】この後、複素対数で表わされる下記(5)
式を計算することで、虚部を実部の不要項から完全に分
離して位相φ(x,y)を求めることができる。 log[c(x,y)]=log[(1/2)b(x,y)]+jφ(x、y) …(5)
【0032】以下、本実施形態を図1に示すフローチャ
ートを用いて説明する。図12に示すようなマイケルソ
ン型干渉計1において、被観察体表面2(球面とされて
いる)と基準面3からの両反射光束によって形成される
干渉縞(図3に示される如き閉じた縞パターン)はCC
D4により撮像され、画像入力基板5を介してモニタ画
面6上に表示される。なお、CCD4から出力される干
渉縞画像データは図示されないCPUの処理によりメモ
リ内に格納されるようになっている。
【0033】ここで、モニタ画面6を観察しつつ、干渉
縞の中心が画面中央に位置するように被観察体の位置を
調整する(S1)。
【0034】次に、CCD4上に形成された干渉縞像を
光電変換により取り込み、そのデータを上記メモリに格
納する(S2)。
【0035】次に、メモリに格納した縞画像データにお
いて、閉じた縞の中心を原点とし(S3)、極座標系の
縞画像データに変換する(S4)。このようにして得ら
れた極座標系の縞画像データは図8に示す如く平行な縞
パターンとなり、閉じた縞パターンとはなっていない。
このことは、バウムクーヘンの側部に切り込みを入れ、
ここからその円筒を開くようにして年輪が略平行線とな
るまで変形した様子を思い浮かべると概念的に理解しや
すいと考えられる。
【0036】ただし、この座標変換は線形変換ではない
ので、直交座標系においてフーリエ変換に適した正方形
データを極座標系に変換した場合、その一部端部におい
て、図8に示す如き、有効データがない領域(無効デー
タ領域)が生じることになる。無効データ領域は解析誤
差を生ぜしめるので、この領域を無視するようにしても
よいが、その領域を有効に利用する場合には疑似データ
を用い、周知の外挿法によりこの無効データ領域をデー
タ補間する(S5、S6)。図9は、このようにして無
効データ領域を疑似データで補間して得られた干渉縞画
像を示すものである。
【0037】なお、離散フーリエ変換(DFT)により
上記変換を行う場合には整数しか使用しないので、離散
の直行座標で表した干渉縞を離散の極座標で表示する際
に、疑似データを用い、周知の内挿法によりデータ補間
する必要がある。
【0038】次に、必要であれば、上記ステップ5、6
(S5、S6)の処理により得られた画像データに対し
て所定の窓関数を乗算する(S7、S8)。これは、干
渉縞のキャリア周波数が整数でない場合は、被観察体の
解析画像の辺縁部で誤差が大きいことから、周知の窓関
数(例えば、画像データの辺縁部を排除する領域を与え
る窓関数)を乗じることによって、解析誤差を低減する
ことができる。
【0039】なお、直交座標系の干渉縞画像データを極
座標系に変換した場合のθ方向が0〜2πまで変化する
ことから、これは丁度三角関数の一周期に相当する。し
たがって、θ方向で窓関数を乗じる必要はない。一方、
r方向ではキャリア周波数が一般的に整数とはならない
ので、窓関数を乗じて解析誤差を低減することが望まし
い。
【0040】この後、上記極座標系に変換された干渉縞
画像データについて、前述した周知のフーリエ変換処理
を行う(S9)。このようにして得られたフーリエスペ
クトルは、開いた干渉縞から得られたものであるから、
低周波信号成分とキャリア周波数成分を確実に分離で
き、これにより、図10に示す如き干渉縞解析による極
座標形状が得られる(S10)。
【0041】次に、ステップ10において得られた極座
標形状を逆極座標変換処理により直交座標系に変換し
(S11)、上記ステップ6においてデータ補間してい
れば、この補間した無効データ領域を除去する(S1
2)ことで、被観察体の表面形状(球面波形状)を得る
(S13)。
【0042】図11は、元の球面波形状の断面と、本実
施形態方法で求めた被観察体の表面形状(球面波形状)
の断面を比較するための2つの曲線(任意単位)、およ
びその誤差量(%)を表している。なお、横軸は位置
(CCD画素数)を表す。
【0043】図11から明らかなように、上記誤差は被
測定球面波の約0.3%程度以下である。
【0044】また、このような誤差をさらに減少させた
い場合には、直交座標系の干渉縞画像データを、θ=0
〜πとθ=π〜2πの2つの領域に分割し、各領域毎に
極座標系への変換を行う。そして極座標系に変換された
上記2つの領域の干渉縞画像をr=0の位置で合成す
る。両領域の干渉縞画像データは、極座標系に変換され
た後もr=0の位置で干渉縞強度が等しくなるので、合
成した干渉縞画像は連続的となる。
【0045】干渉縞データの領域分割手法は、上記2分
割に限られるものではなく、その他の任意の数の小領域
に分割することが可能である。例えば、直交座標系の閉
じた干渉縞画像データを、θ=0〜π/2、θ=π/2〜
π、θ=π〜3π/2、θ=3π/2〜2πの4つの領域
に分割し、各領域毎に極座標系への変換を行うようにし
てもよい。また、縞の中心が複数存在する場合のよう
に、一干渉縞画像上に複数のパターンが存在する場合に
は、各パターン毎に領域を分けるようにし、それぞれの
領域毎に上記変換を行うようにすることが好ましい。
【0046】この場合には、θ方向は三角関数の一周期
とはならないので、θ方向にも窓関数を乗じる必要があ
る。しかし、窓関数を乗じても、求められた形状の辺縁
部での誤差が大きいために合成する際に誤差の影響が残
る。そこで、被解析干渉縞を分割する際に、各領域が重
なり合う部分を有するようにし、合成する際には誤差の
大きい各領域辺縁部を除去することが望ましい。
【0047】なお、本発明のフーリエ変換を用いた縞解
析方法は上記実施形態のものに限られるものではなく、
その他の種々の態様の変更が可能である。また、上記実
施形態のものにおいては、干渉縞画像をマイケルソン型
干渉計を用いて撮像しているが、フィゾー型等のその他
の干渉計を用いて得られた干渉縞画像データに対しても
同様に適用できることは勿論である。
【0048】さらに、本発明方法は、干渉縞のみならず
モアレ縞やスペックル縞、その他の種々の縞画像に対し
ても同様に適用可能である。また、本発明方法は、閉じ
た縞の部分解析に適用することもできる。なお、上記実
施形態においては一次元フーリエ変換を用いる場合につ
いて説明しているが、二次元フーリエ変換を用いるよう
にすることも可能である。
【0049】さらに、上記実施形態においては、被観察
体が球面あるいは放物面に類似した形状とされている場
合について説明しているが、その他の、閉じた縞パター
ンが生成されるような面を被観察体とすることが可能で
ある。また、上記実施形態においては、直交座標系と異
なる座標系として極座標系を用いているが、本発明方法
としては、この直交座標系と異なる座標系として対数座
標系、指数座標系、あるいはその他の線形、非線形に係
る種々の座標系を用いることが可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明の、フーリエ変換を用いた縞解析
方法によれば、直交座標系で表された被観察体の縞画像
データを、極座標系で表される縞画像データに変換し、
この変換データにフーリエ変換を施して極座標系で形状
解析を行い、最後に、この解析データを直交座標系に変
換して、被観察体の表面形状を得るようにしている。
【0051】すなわち、直交座標系で表された縞画像デ
ータが閉じた縞パターン形状をなしていても、このデー
タを極座標系に変換した場合には開いた縞パターン形状
とすることができるから、その後のフーリエ変換により
低周波信号成分とキャリア周波数成分を確実に分離で
き、この後、キャリア周波数成分を除去して得られた形
状データを直交座標系に戻すことにより、被観察体の形
状を良好に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するためのフローチャ
ート
【図2】被観察体の形状(球面波形状)を表す概略図
【図3】図2に示す被観察体から得られた閉じた干渉縞
を表す図
【図4】図3に示す干渉縞の画像データをそのままフー
リエ変換したときのフーリエ・スペクトルを表す図
【図5】図4に示すフーリエ・スペクトルから求められ
た被観察体の形状を表す図
【図6】直角座標系における画像データの座標を表す図
【図7】極座標系における画像データの座標を表す図
【図8】図3に示す閉じた干渉縞を極座標変換して得ら
れた開いた干渉縞を表す図
【図9】図8の干渉縞の無効データ領域にデータ補間し
て得られた干渉縞を表す図
【図10】図9に示す干渉縞の画像データをフーリエ変
換して得られた、極座標系での被観察体形状を表す図
【図11】元の球面波形状の断面を表す曲線、本発明の
実施形態方法で求めた被観察体の表面形状(球面波形
状)の断面を表す曲線、およびその誤差を表す図
【図12】本発明方法を実施するためのシステムの一例
を示す概略図
【符号の説明】 1 マイケルソン型干渉計 2 被観察体表面 3 基準面 4 CCD 5 画像入力基板 6 モニタ画面
フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA09 CC03 CC04 EE01 FF00 GG22 HH08 JJ01 JJ15 2F065 AA54 BB05 DD03 DD04 FF04 FF51 GG01 HH03 JJ03 JJ26 LL00 QQ00 QQ16 QQ17 QQ21 QQ28 QQ32 QQ33 QQ36 SS02 SS13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交座標系で表された被観察体の縞画像
    データを、異なる座標系で表される縞画像データに変換
    し、この変換データにフーリエ変換を施して該被観察体
    の該異なる座標系におけるパターンを得、この後、該異
    なる座標系におけるパターンを直交座標系におけるパタ
    ーンに変換することを特徴とするフーリエ変換を用いた
    縞解析方法。
  2. 【請求項2】 前記異なる座標系が極座標系であること
    を特徴とする請求項1記載のフーリエ変換を用いた縞解
    析方法。
  3. 【請求項3】 前記直交座標系で表された縞画像データ
    が閉じた縞パターンからなり、前記極座標系の原点位置
    を最も内側の閉じた縞パターンの範囲内に設定すること
    を特徴とする請求項2記載のフーリエ変換を用いた縞解
    析方法。
  4. 【請求項4】 前記原点位置が前記縞パターンの範囲内
    における中心近傍であることを特徴とする請求項3記載
    のフーリエ変換を用いた縞解析方法。
  5. 【請求項5】 前記直交座標系で表された、位相情報を
    担持した縞画像データには、キャリア縞が重畳されてい
    ることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項
    記載のフーリエ変換を用いた縞解析方法。
  6. 【請求項6】 前記縞画像データが干渉縞画像データで
    あり、該干渉縞画像データには、前記被観察体の表面と
    基準面とを相対的に傾けたことによるキャリア縞が重畳
    されていることを特徴とする請求項5記載のフーリエ変
    換を用いた縞解析方法。
  7. 【請求項7】 前記極座標系で表される縞画像データの
    データ無効領域を所定のデータで補間し、この後前記フ
    ーリエ変換を施すことを特徴とする請求項1から6のう
    ちいずれか1項記載のフーリエ変換を用いた縞解析方
    法。
  8. 【請求項8】 前記極座標系で表される縞画像データに
    対し、所定の窓関数を乗算することを特徴とする請求項
    1から7のうちいずれか1項記載のフーリエ変換を用い
    た縞解析方法。
  9. 【請求項9】 前記直交座標系で表された縞画像データ
    を複数のデータ領域に分割し、分割された各々の領域を
    極座標系で表される縞画像データに変換し、フーリエ変
    換を施して該被観察体の極座標系における各々の領域の
    表面形状を得、この後、極座標系で表されるこれら複数
    領域の表面形状を合成することを特徴とする請求項1か
    ら8のうちいずれか1項記載のフーリエ変換を用いた縞
    解析方法。
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