JP2001103051A - マルチキャスト通信方法 - Google Patents

マルチキャスト通信方法

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JP2001103051A
JP2001103051A JP27823499A JP27823499A JP2001103051A JP 2001103051 A JP2001103051 A JP 2001103051A JP 27823499 A JP27823499 A JP 27823499A JP 27823499 A JP27823499 A JP 27823499A JP 2001103051 A JP2001103051 A JP 2001103051A
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nak
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JP27823499A
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Inventor
Kazuyuki Yoshida
和幸 吉田
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Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャスト通信により信頼性とスケーラ
ビリティを重視したプロトコルを提供する。 【解決手段】 LAN1内の送信ノード11は、パケッ
トをマルチキャストしており、LAN4へ届く途中でパ
ケットが落ちたとする。LAN4内の中間ノード41は
すぐにNAKを出し、LAN3内の中間ノード31がそ
のパケットを保持していたとすると、中間ノード41に
ユニキャストでパケットを返答する。中間ノード41
は、受け取った返答パケットをLAN4内にマルチキャ
ストする。LAN5内の受信ノードは、まだそのパケッ
トを受け取ってないので、NAKをマルチキャストす
る。受信ノードからNAKを受け取った中間ノード41
は、マルチキャストでパケットを返答することで、すべ
てのノードにパケットを正しく送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャスト通
信方法に係り、特に、信頼性とスケーラビリティを確保
して効率良くデータ通信を行うためのマルチキャスト通
信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に通信の方式には、大きく分けて次
の3つがある。すなわち、ユニキャスト方式、ブロード
キャスト方式、マルチキャスト方式である。ユニキャス
ト方式とは、1回の送信では単一ホストのみに送信し、
送信者と受信ノードとが1対1の関係にある方式であ
る。この方式では、送信者は受信ノードの数だけ同じパ
ケットを送信するので、複数の受信ノードに送信する場
合、送信者には負荷がかかり、送信者付近のネットワー
ク上のトラフィックは増大してしまう。また、ブロード
キャスト方式とは、1回の送信で特定ネットワーク上の
全ホストに送信する方式である。この方式は送信者やネ
ットワークに対して余分な負荷をかけないものの、デー
タを要求していないホストにもデータを配送してしま
う。また、この方式では、ルータを越えられないため、
特定のLAN内でしか利用することができない。
【0003】また、マルチキャスト方式とは、1回の送
信でマルチキャストグループに所属する全ホストに送信
する方式である。この方式では、複数のホストに送信す
る場合、中継ルータが必要に応じてパケットを複製して
くれるので、送信者、ネットワークへの負荷の軽減につ
ながり、またマルチキャストグループに所属するホスト
にだけ送信するので、ブロードキャストのように、デー
タを要求していないホストに送信する心配はない。つま
り、同じデータを複数のホストへ送信する場合、送信側
の負荷や送信者付近のネットワーク上のトラフィックの
軽減に対して、マルチキャスト通信は有効な手段であ
る。
【0004】また、近年のインターネットの急激な拡大
によって、ネットワーク上のトラフィックは膨大なもの
となっている。特定のホストグループに属した複数のホ
ストに対してデータを一度に送信することが可能なマル
チキャスト通信は、このトラフィックの軽減に対して有
効な手段である。 マルチキャスト通信を利用して大量
配布するデータの種類としては、次のようなものがあ
り、データの種類による特性の違いがある。映像や音声
データは、見たり聞いたりするのが人間であるので、多
少の情報の欠如はしてもかまわないが、そのかわり順序
が狂っていたり、とぎれとぎれになったりといったこと
では困るので、即時性や定量性が強く求められるもので
ある。一方、ftp、WWWのミラー、Mailing
−List、NetNews等のデータは、極端な即時
性は求められないが、1ビットでも情報の欠如があれは
そのデータは使えない場合が多いので、信頼性やスケー
ラビリティが強く求められる。このように、そのデータ
の特性に応じて、通信サービスプロトコルを変え、効率
のよい通信をすることが望ましい。
【0005】マルチキャスト通信は、例えば、ネットワ
ーク層におけるプロトコル、IP(Internet
Protocol)の機能の一つIPマルチキャストを
使って行なわる。受信したいホストは特定のマルチキャ
スト・グループ・アドレスに対して待機するホストの集
合、つまりホストグループへ所属することによって、そ
のグループあてに流れている情報を受信できる。ホスト
・グループは複数のネットワークにまたがることが可能
で、ホスト・グループのメンバー構成は動的であり、ホ
ストは自由に出入りできる。そのホスト・グループに情
報を送りたい場合は、そのマルチキャスト・グループ・
アドレスに対して送信すればよい。IPの役割は、「で
きるかぎり届ける」機能を持つことであるので、IPマ
ルチキャストではそれ以上の機能を提供していない。そ
のため、上位層で信頼性などその他の機能を提供する必
要がある。しかし、トランスポート層でユニキャスト通
信で使われているTCPのような信頼性のあるプロトコ
ルはマルチキャスト通信では確立されておらず、現在さ
まざまなところで提案されているが、まだ決定的なもの
はない。そこで、このトランスポート層で信頼性を持た
せたり、スケーラビリティを考慮したりできるプロトコ
ルが必要となってくる。
【0006】信頼性を確保するために確認応答を行う手
段としては、以下のような方法が用いられる。例えば、
ACK(ACKowledgement)を用いる方
法、又は、NAK(Negative ACKowle
dgement)を用いる方法、又は、その両方を用い
る方法である。ACKを用いる方法は、受信ノードがデ
ータを受信したことを示す方式である。一方、NAKを
用いる方法は、受信ノードがデータを受信していないこ
とを示し、パケットの再送を要求する方法である。この
ためうまく配送されているときは、無駄なパケットの送
出が起こらないため大変効率的である。
【0007】また、スケーラビリティーの確保を考慮す
る上で、ネットワークの途中に応答の集約や返答のため
ホストが必要になってくる。これらのホストは一般の受
信ノードとは異なる権限や機能を持っている。ネットワ
ークを繋いで、応答パケットを集約するホストを中継ノ
ードと呼ぶ。また、NAKを用いる方法において、デー
タの一時記憶やNAKに対する返答などの機能を持って
いるノードを中間ノードと呼ぶ。中間ノードを用いない
場合は、受信ノードからの確認応答のためのパッケット
は送信者に集中してしまう。受信ノードが少ない小規模
な場合は影響も少ないが、受信ノードが多くなるにつれ
て、送信ノードへの負荷が大きくなる。大規模ネットワ
ークでのマルチキャストを想定した場合、スケーラビリ
ティーの確保のためには、中間ノードを配置することが
必要である。確認応答パケットは中間ノードに集めら
れ、また中間ノードがそのパケットを持っていれば、自
分で返答するので、送信ノードへの負荷を減らせる。
【0008】図9〜図11に、従来のプロトコルについ
ての説明図を示す。このネットワークは、一例として、
LAN1〜5及びルータ6〜8を備える。LAN1、2
及び5は、送信ノード11、受信ノード及び一般ノード
を、LAN3及び4は、それぞれ中間ノード31及び4
1を備える。各LAN1〜5は、ルータ6〜8を介して
接続される。図中、実線矢印はパケットを、破線矢印は
NAKを、大矢印は再送パケットを、それぞれ示す。ま
た、二重丸は送信ノード、黒丸は受信ノード、白丸は一
般ノードをそれぞれ示す。
【0009】動作の概要は次のとおりである。 (1)パケットが受信されていないことに気づいたノー
ドは、NAKをマルチキャストで返送する。 (2)NAKを送出したノードが中間ノードだったら、
そのLAN内の受信ノードはNAKを送出するのをやめ
る。つまり、LAN内に中間ノードがある場合は、中間
ノードのみがNAKを送信するようになっている。 (3)LAN内に中間ノードがないと、受信ノードはそ
れぞれがNAKをマルチキャストして送出していく。N
AKへのパケットの返答は、中間ノード、受信ノードど
ちらへもユニキャストで送られる。中間ノードが返答パ
ケットを受信した場合は、返答パケットをLAN内にマ
ルチキャストする。
【0010】つぎに、従来のプロトコルの動作例を説明
する。いま、LAN1にある送信ノード11からパケッ
トをマルチキャストしている(図9(a))。ここで、
LAN4へ届く途中でパケットが落ちたとする(図9
(b))。図10(a)では、LAN4の中間ノード4
1が生存時間(TTL:Time to Live)を徐々に大きく
しながら、NAKをマルチキャストして送信し、返答を
待っている。図10(b)で、LAN3内の中間ノード
31がそのパケットを保持していたとすると、LAN4
の中間ノード41からのNAKなので、ユニキャストで
パケットを返答する。一方、LAN4内の中間ノード4
1は、受け取った返答パケットをLAN4内にマルチキ
ャストで送信する。LAN5内の受信ノードは、まだそ
のパケットを受け取ってないので、NAKをマルチキャ
ストで送信する(図11(a))。LAN5内には受信
ノードが3つあるが、それぞれの受信ノードがNAKを
マルチキャストしながら返答を待つ。そうして、受信ノ
ードからNAKを受け取った中間ノード41は、それぞ
れの受信ノードに対してユニキャストでパケットを返答
する(図11(b))。こうして、すべてのノードにパ
ケットが正しく送信される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のプロトコルは、
上述のように、パケットの返答にはすべてユニキャスト
で行なっている。すなわち従来は、中間ノードがNAK
を出して返答パケットを受けとる場合は自己の属するL
AN内の受信ノードにはマルチキャストするのでいい
が、他のLAN内の受信ノードがNAKを出して返答パ
ケットを受けとる場合は、それぞれの受信ノードへユニ
キャストで返答しなければならない。そのため、LAN
内に中間ノードがない受信ノードは、それぞれNAKを
マルチキャストしながら個々にユニキャストでのパケッ
トの返答を待つことになる。これではNAKを出すノー
ドが増えたり、返答回数が多くなったりするので、回線
占有率、通信時間、処理時間、負荷等の点で効率が悪
い。
【0012】本発明は、以上の点に鑑み、パケットの返
答をマルチキャストとして、効率を良く通信するマルチ
キャスト通信方法を提供することを目的とする。また、
本発明では、ftp、WWWのミラー、Mailing
−List、NetNews等のデータ転送に用いられ
るマルチキャスト通信において、信頼性とスケーラビリ
ティを重視したプロトコルを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の解決手段
によると、送信ノードは、パケットをマルチキャストで
送信するとともに、中間ノードからNAKを受けた場合
はユニキャストでパケットを返答し、受信ノードからN
AKを受けた場合はマルチキャストでパケットを返答
し、受信ノード及び中間ノードは、パケットを受信する
とともに、パケットが受信していないことを検出した
ら、所定の待ち時間待って、NAKをマルチキャストで
送出し、中間ノードは、他の中間ノードへはユニキャス
トでパケットを返答し、受信ノードへはマルチキャスト
でパケットを返答し、また、パケットを返答された場合
自己の属するLAN内の受信ノードにマルチキャストで
パケットを送信することを特徴とするマルチキャスト通
信方法を提供する。
【0014】本発明の第2の解決手段によると、送信ノ
ード及び中間ノードは、パケットをマルチキャストで送
信するとともに、中間ノード又は受信ノードのどちらか
らNAKを受けてもマルチキャストでパケットを返答
し、受信ノード及び中間ノードは、パケットを受信する
とともに、パケットを受信していないことを検出した
ら、所定の待ち時間待って、NAKをマルチキャストで
送信することを特徴とするマルチキャスト通信方法を提
供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の特徴のひとつとしては、
NAKをマルチキャストするようにしている。NAKを
マルチキャストさせることの利点は、受信ノードが中間
ノードの位置をあらかじめ知っておく必要がないことで
ある。そのため、中間ノードが何らかの原因で故障して
も、受信ノードは他の中間ノードへNAKを送ることが
できる。もしNAKをマルチキャストさせずに、ユニキ
ャストで中間ノードにNAKを送りたい場合には、中間
ノードの位置をあらかじめ知っておく必要があり、その
ためには何らかの機構を考えなければならない。また、
受信ノードや中間ノードの配置や数はその時々によって
変化するので、その都度中間ノードの位置を検討をする
のは困難である。また、NAKをマルチキャストすれ
ば、中間ノードが何らかの原因で故障しても、受信ノー
ドは他の中間ノードへNAKを送ることができる。
【0016】また、本発明の他の特徴のひとつとして
は、中継ノードとは別に中間ノードを設けるようにして
いる。中間ノードには、受信ノードからのNAKに対し
てパケットの返答ができるようにデータを保持させてい
る。すべてのデータを保持させると、中間ノードは無限
のメモリが必要であり、受信ノードはNAKのマルチキ
ャストのため同じデータが複数再送されてくる可能性が
ある。それを防ぐためには、中間ノードには一部のデー
タだけを保持させるようにすればよい。例えば、最新の
データは再送要求が来る可能性が高いのですべて保持
し、古いデータは一部だけを保持し、残りは破棄する。
このようにして、中間ノード同士でデータを分散させる
ことができる。
【0017】(1)プロトコル1 図1〜図3に、本発明に係るマルチキャスト通信方法の
プロトコル1についての説明図を示す。このネットワー
クは、一例として、LAN1〜5及びルータ6〜8を備
える。LAN1、2及び5は、送信ノード11、受信ノ
ード及び一般ノードを、LAN3及び4は、それぞれ中
間ノード31及び41を備える。各LAN1〜5は、ル
ータ6〜8を介して接続される。図中、実線矢印はパケ
ットを、破線矢印はNAKを、大矢印は再送パケット
を、それぞれ示す。また、二重丸は送信ノード、黒丸は
受信ノード、白丸は一般ノードをそれぞれ示す。
【0018】従来のプロトコルでは、受信ノードへの返
答はユニキャストで行なわれていたのを、プロトコル1
では、マルチキャストで返答するようにした。従来のプ
ロトコルでは、中間ノードがそのLAN内に備えられて
いない場合は、それぞれの受信ノードがNAKをマルチ
キャストしはじめ、その受信ノードにおのおのユニキャ
ストで返答していたので、中間ノードが少ないとNAK
パケットと返答回数が増大する。本発明では、NAKを
送出しようとしたノードは、他のノードからそのパケッ
ト番号に対するNAKを受けとった場合、NAKを送出
するのをとりやめる。そして、マルチキャストでパケッ
トを返答することで、NAKを送出したノードまでのN
AKの制御ノードへの返答が可能となり、効率が良くな
る。
【0019】以下に、プロトコル1のノードアルゴリズ
ムを説明する。送信ノードは、パケットをマルチキャス
トで送信する。送信ノードは、また、中間ノードからN
AKを受けた場合はユニキャストでパケットを返答し、
受信ノードからNAKを受けた場合はマルチキャストで
パケットを返答しする。返答パケットのTTLは、例え
ば、受信ノードがNAKを送ったTTLとする。受信ノ
ードは、パケットを受信する。受信ノードは、また、パ
ケットが受信していないことを検出・判断したら、ラン
ダムな所定の待ち時間待って、NAKをマルチキャスト
で返答する。このランダムな時間は、予め適宜設定する
ことができる。そのランダムな待ち時間の間に、他の中
間ノードや受信ノードからのNAKを受け取れば、NA
Kを送るのを取りやめる。NAKを送出するときのTT
Lは徐々に増やしていき、ある回数NAKを送出しても
返答が来なかった場合は、直接送信ノードへユニキャス
トでNAKを送る。中間ノードは、ユニキャストでパケ
ットを返答し、受信ノードへはマルチキャストでパケッ
トを返答する。返答TTLは、例えば、受信ノードがN
AK送ったTTLとすることができる。中間ノードは、
パケットを返答された場合、自己の属するLAN内の受
信ノードにマルチキャストでパケットを送信する。
【0020】つぎに、プロトコル1の動作例を説明す
る。まず、LAN1内の送信ノード11は、パケットを
受信ノード12及び13にマルチキャストしている(図
1(a))。また、LAN1からのパケットは、ルータ
6、LAN2、ルータ7、LAN3及び4、ルータ8、
LAN5という経路で伝送される。ここで、LAN4へ
届く途中でパケットが落ちたとする(図1(b))。各
ノードは、パケットが届いていないことを気づいた地点
で、NAKを出そうとする。この場合、受信ノードなら
ランダムの待ち時間待った後NAKを送出し、中間ノー
ドなら待ち時間なくすぐにNAKを送出する。この待ち
時間の間にそのパケットに対するNAKを受け取った受
信ノードはNAKを出すのを取りやめる。図2(a)で
は、中間ノード41がNAKをマルチキャストしなが
ら、また、TTLを徐々に大きくしながら、返答を待っ
ている。
【0021】図2(b)では、LAN3内の中間ノード
31がそのパケットを保持していたとする。このとき、
中間ノード31は、受信したNAKが中間ノード41か
らのNAKなので、ユニキャストでパケットを返答す
る。一方、LAN4内の中間ノード41は受け取った返
答パケットをLAN4内にマルチキャストする。LAN
5内の受信ノード51は、まだそのパケットを受け取っ
てないので、NAKをマルチキャストする(図3
(a))。LAN5内には、受信ノードが3つあるが、
待ち時間の間にそのパケットに対するNAKを受け取っ
たら、NAKを出すのをしばらくの取りやめるので、す
べてのノードがNAKを出すとは限らない。そうして、
受信ノードからNAKを受け取った中間ノード41は、
マルチキャストでパケットを返答する(図3(b))。
こうして、すべてのノードにパケットが正しく送信され
る。
【0022】(2)プロトコル2 プロトコル1では、中間ノードと受信ノードのNAKの
区別が必要であったので、プロトコルがやや複雑にな
る。よって、中間ノードと受信ノードの区別はあまりつ
けないようにするため、プロトコル2では、中間ノー
ド、受信ノードどちらからのNAKに対しても返答はマ
ルチキャストで行なわせるようにした。
【0023】つぎに、プロトコル2のノードアルゴリズ
ムを説明する。送信ノードは、パケットをマルチキャス
トで送信する。送信ノードは、また、中間ノード又は受
信ノードのどちらからNAKを受けてもマルチキャスト
でパケットを返答する。返答パケットのTTLは、例え
ば、NAKを送ったノードが出したTTLとする。受信
ノードは、パケットを受信する。受信ノードは、また、
パケットを受信していないことを検出・判断したら、ラ
ンダムの待ち時間待って、NAKをマルチキャストで送
信する。そのランダムな待ち時間の間に、他の中間ノー
ドや受信ノードからのNAKを受け取れば、NAKを送
るのを取りやめる。NAKを出す時のTTLは、徐々に
増やしていき、ある回数NAKを出しても返答が来なか
った場合は、直接送信ノードへユニキャストでNAKを
送ることができる。中間ノードは、中間ノード又は受信
ノードのどちらからNAKを受けてもマルチキャストで
パケットを返答する。返答TTLは、例えば、NAKを
送ったノードが出したTTLとすることができる。
【0024】以下に、プロトコル2の動作例を説明す
る。いま、LAN1にある送信ノード11からパケット
をマルチキャストしている(図4(a))。ここで、L
AN4へ届く途中でパケットが落ちたとする(図4
(b))。各ノードは、パケットが届いていないことを
検出・判断した時点で、NAKを送出しようとする。こ
の場合、受信ノードならランダム時間待った後にNAK
を送出し、中間ノードなら待ち時間なくすぐにNAKを
送出する。この待ち時間の間にそのパケットに対するN
AKを受け取った受信ノードは、NAKを送出するを取
りやめる。図5(a)では、中間ノード41がNAKを
マルチキャストしながら、かつ、TTLを徐々に大きく
しながら、返答を待っている。
【0025】図5(b)で、LAN3内の中間ノード3
1がそのパケットを保持していたとすると、どのノード
からのNAKに対してもマルチキャストでパケットを返
答するので、この場合もマルチキャストでパケットを返
答する。返答パケットのTTLは、例えば、NAKを出
したノードのTTLとすることができる。実際には、N
AKをマルチキャストする際、TTLは1ずつ増やして
いくだけではなく、もっと多く増やしていくこともでき
るので、LAN4ばかりでなくもっと遠く(例えば、L
AN5)まで届く可能性はあるのだが、以下で説明する
プロトコル3との比較が明瞭なように、一例として、N
AKを出したノードまでのTTLとこの例では仮定して
いる。この場合、LAN4の受信ノードは返答パケット
を受信する。一方、LAN5内の受信ノード51は、ま
だそのパケットを受け取ってないので、NAKをマルチ
キャストする(図6(a))。LAN5内には、受信ノ
ードが3つあるが、待ち時間の間にそのパケットに対す
るNAKを受け取ったら、NAKを送出するのをしばら
くの取りやめるので、すべてのノードがNAKを出すと
は限らない。そうして、受信ノードからNAKを受け取
った中間ノード41は、マルチキャストでパケットを返
答する(図6(b))。こうして、すべてのノードにパ
ケットが正しく送信される。
【0026】(3)プロトコル3 これまでのプロトコ
ルは、再送パケットが必要ないネットワーク部分に影響
を与えないように、例えば、再送パケットのTTLはN
AKを出したノードのTTLとしていた。そのため、N
AKを出したノードまでの範囲を1回の返答で補ってい
た。一般に、ルータでのパケットロスは、それ以下の全
ネットワークに影響を及ぼす。そこで、次のプロトコル
3では、返答パケットのTTLは送信ノードがパケット
を送るTTLとすることで、そこから先のノードすべて
に1回の返答で返せるようにした。ただし、この場合、
再送パケットは必要でないネットワーク部分にもより広
範囲に届くこととなる。
【0027】以下に、プロトコル3のノードアルゴリズ
ムを説明する。 送信ノードは、パケットをマルチキャ
ストで送信する。送信ノードは、また、中間ノード又は
受信ノードのどちらからNAKを受けてもマルチキャス
トでパケットを返答する。返答パケットのTTLは、通
常パケットと同じTTLを用い、NAKを出したノード
だけでなく、その先のすべてのノードへも届くようにす
るように定める。受信ノードは、パケットを受信する。
受信ノードは、また、パケットを受信してないことを検
出・判断したら、ランダムの待ち時間待って、NAKを
マルチキャストで送出する。そのランダムな待ち時間の
間に、他の中間ノードや受信ノードからのNAKを受け
取れば、NAKを送るのを取りやめる。NAKを送出す
る時のTTLは、徐々に増やしていき、ある回数NAK
を出しても返答が来なかった場合は、直接送信ノードへ
ユニキャストでNAKを送る。中間ノードは、中間ノー
ド又は、受信ノードのどちらからNAKを受信してもマ
ルチキャストでパケットを返答する。返答パケットのT
TLは、通常パケットと同じTTLを用い、NAKを送
出したノードだけでなく、その先のすべてのノードへも
届くようにする。
【0028】つぎに、プロトコル3の動作例を説明す
る。いま、LAN1にある送信ノード11からパケット
をマルチキャストして送信している(図7(a))。こ
こで、LAN4へ届く途中でパケットが落ちたとする
(図7(b))。各ノードは、パケットが届いていない
ことを検出・判断した時点で、NAKを送出しようとす
る。この場合、受信ノードならランダム時間の待った後
NAKを送出し、中間ノードなら待ち時間なくすぐにN
AKを送出する。この待ち時間の間にそのパケットに対
するNAKを受け取った受信ノードはNAKを出すのを
取りやめる。図8(a)では、中間ノード41が、NA
Kをマルチキャストしながら、TTLを徐々に大きくし
ながら、返答を待っている。図8(b)で、LAN3内
の中間ノード31がそのパケットを保持していたとする
と、どのノードからのNAKに対してもマルチキャスト
でパケットを返答するので、この場合もマルチキャスト
でパケットを返答する。返答パケットのTTLは、この
先のネットワークすべてに届くように設定するのでLA
N5の受信ノードまでマルチキャスト返答パケットは届
く。こうして、すべてのノードにパケットが正しく送信
される。
【0029】つぎに、以上説明したプロトコル1〜3に
ついて比較する。プロトコル1は、すべてのLAN内に
中間ノードがいる場合は、有効に機能している。中間ノ
ード同士はユニキャスト、また返答を受け取った中間ノ
ードはLAN内にそのパケットをマルチキャストするの
で、余分なパケットが出ない。そのため局部的にパケッ
トが増大するようになってオーバーフローを起こすこと
は少ないので、このようなネットワーク形状の場合は有
効な手段だと言える。プロトコル2は、返答する際、N
AKを出したノードのTTL分だけマルチキャストする
ものだが、これは実際にはNAKを出したノードを含む
LANを越えてパケットがマルチキャストされうる。ま
た、関係のないノード間での範囲もプロトコル3ほど広
範囲にまで影響を及ぼさない。
【0030】また、プロトコル3は、効率という点で非
常に有効である。プロトコル3では、いったん中間ノー
ドが返答パケットを送信すればそれ以下のほとんどのノ
ードに届くので、NAKを出すノードの数もネットワー
クに流れるNAKパケットの数も少なくて済む。中間ノ
ードが少ない場合でも局所的な部分でのパケットの溢れ
などは起こりにくい。プロトコル2とプロトコル3は、
マルチキャスト返答パケットのTTLの違いがある。実
際はどの程度まで関係のないノードへの送信を許すかに
よって有効性が変わってくる。すなわち、TTLを大き
くすれば効率やNAKの制御は向上するが、広範囲にま
でパケットを送信してしまう。反対にTTLを小さくす
れば非効率となる。TTLの調整は、このような点を考
慮してシステム設計に従い適宜定めることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、以上のように、パケッ
ト返答をマルチキャストして、効率良く通信するマルチ
キャスト通信方法を提供することができる。また、本発
明によると、ftp、WWWのミラー、Mailing
−List、NetNews等のデータ転送に用いられ
るマルチキャスト通信において、信頼性とスケーラビリ
ティを重視したプロトコルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチキャスト通信方法のプロト
コル1についての説明図(1)。
【図2】本発明に係るマルチキャスト通信方法のプロト
コル1についての説明図(2)。
【図3】本発明に係るマルチキャスト通信方法のプロト
コル1についての説明図(3)。
【図4】本発明に係るマルチキャスト通信方法のプロト
コル2についての説明図(1)。
【図5】本発明に係るマルチキャスト通信方法のプロト
コル2についての説明図(2)。
【図6】本発明に係るマルチキャスト通信方法のプロト
コル2についての説明図(3)。
【図7】本発明に係るマルチキャスト通信方法のプロト
コル3についての説明図(1)。
【図8】本発明に係るマルチキャスト通信方法のプロト
コル3についての説明図(2)。
【図9】従来のプロトコルについての説明図(1)。
【図10】従来のプロトコルについての説明図(2)。
【図11】従来のプロトコルについての説明図(3)。
【符号の説明】
1〜5 LAN 6〜8 ルータ 11 送信ノード 31、41 中間ノード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信ノードは、パケットをマルチキャスト
    で送信するとともに、中間ノードからNAKを受けた場
    合はユニキャストでパケットを返答し、受信ノードから
    NAKを受けた場合はマルチキャストでパケットを返答
    し、 受信ノード及び中間ノードは、パケットを受信するとと
    もに、パケットが受信していないことを検出したら、所
    定の待ち時間待って、NAKをマルチキャストで送出
    し、 中間ノードは、他の中間ノードへはユニキャストでパケ
    ットを返答し、受信ノードへはマルチキャストでパケッ
    トを返答し、また、パケットを返答された場合自己の属
    するLAN内の受信ノードにマルチキャストでパケット
    を送信することを特徴とするマルチキャスト通信方法。
  2. 【請求項2】送信ノードは、パケットをマルチキャスト
    で送信するとともに、中間ノード又は受信ノードのどち
    らからNAKを受けてもマルチキャストでパケットを返
    答し、 受信ノード及び中間ノードは、パケットを受信するとと
    もに、パケットを受信していないことを検出したら、所
    定の待ち時間待って、NAKをマルチキャストで送信す
    ることを特徴とするマルチキャスト通信方法を提供す
    る。
  3. 【請求項3】受信ノードは、 所定の待ち時間の間に、他の中間ノード又は受信ノード
    からのNAKを受け取れば、NAKを送るのをやめるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマル
    チキャスト通信方法。
  4. 【請求項4】受信ノードは、 NAKをマルチキャストで送出する際の生存時間を徐々
    に増やしていき、ある回数NAKを送出しても返答が来
    なかった場合は、直接送信ノードへユニキャストでNA
    Kを送出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のマルチキャスト通信方法。
  5. 【請求項5】中間ノードは、 パケットを返答する際の生存時間を、NAKを送出した
    ノードがNAKを送出する際の生存時間と等しく又はほ
    ぼ等しくすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載のマルチキャスト通信方法。
  6. 【請求項6】中間ノードは、 パケットを返答する際の生存時間を、通常パケットと等
    しい又はほぼ等しい生存時間を用いて、NAKを送出し
    たノードだけでなく、その先のノードへも届くようにす
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    マルチキャスト通信方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8023509B2 (en) 2006-05-22 2011-09-20 Panasonic Corporation Communication terminal and retransmission request method
US9419813B2 (en) 2006-04-18 2016-08-16 Thomson Licensing Method and device for transmitting data to several receivers using ARQ

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