JP2001046375A - 体腔内超音波診断装置 - Google Patents

体腔内超音波診断装置

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JP2001046375A
JP2001046375A JP11221490A JP22149099A JP2001046375A JP 2001046375 A JP2001046375 A JP 2001046375A JP 11221490 A JP11221490 A JP 11221490A JP 22149099 A JP22149099 A JP 22149099A JP 2001046375 A JP2001046375 A JP 2001046375A
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suction
medium
distal end
water supply
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JP11221490A
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Hitoshi Hiraoka
仁 平岡
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】挿入部の外径を太くすることなく、患者の苦痛
を和らげ、かつ先端保護部材内に混入する気泡を除去し
やすく、常に良好な超音波画像が得られる体腔内超音波
診断装置を提供する。 【解決手段】バルーンの未装着時に、バルーン送水側管
路切替突起31,32が突出することにより、送水管路
41は媒体送水通路35を介して媒体送水管路43に連
通し、吸引管路42は媒体吸引通路37を介して媒体吸
引管路44に連通する。バルーンの装着時に、バルーン
送水側管路切替突起31,32が押込められることによ
り、送水管路41はバルーン送水通路36を介してバル
ーン送水管路45と連通し、吸引管路42はバルーン吸
引通路38を介してバルーン吸引管路46と連通すこと
により、挿入部の外径を太くすることなく、患者の苦痛
を和らげ、かつ先端保護部材内に混入する気泡を除去し
やすく、常に良好な超音波画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波送受信部を
覆う先端保護部材にバルーンを装着し得るようにした体
腔内超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、挿入部の先端に回転する超音波
送受信部を備えた体腔内超音波診断装置では、超音波送
受信部を音響透過性保護部材(以下先端保護部材)で覆
い、操作部側から挿入部の先端を介して先端保護部材内
に超音波伝達媒体を注入している。
【0003】このような従来技術として、特開平9−1
40708号公報、特開平9−271474号公報、特
開平10−118071号公報に記載されたものがあ
る。
【0004】特開平9−140708号公報では、超音
波送受信部を覆う先端保護部材の一部に先端保護部材内
外を連通する開口を設け、先端保護部材の外側にバルー
ンを装着し、操作部側から挿入部の先端を介して先端保
護部材内に超音波伝達媒体を注入及び排出を行うことに
よりバルーンの膨脹及び収縮を行うようにした技術が公
開されている。
【0005】特開平9−271474号公報では、先端
保護部材とバルーンを一体にする技術が公開されてい
る。
【0006】特開平10−118071号公報では、先
端保護部材内への媒体供給及び吸引管路のほかに、先端
保護部材内の媒体中に発生した気泡を除去するための専
用管路を設けた技術が公開されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−14070
8号公報に記載の、超音波送受信部を覆う先端保護部材
に開口を設け、先端保護部材の外側にバルーンを装着し
得るようにした従来の技術では、バルーンはラテックス
を原料として作られることが多く、このラテックスに対
してアレルギーを有する患者が存在するため、このよう
な患者に対しては、バルーンを使用できないので、バル
ーンなしで使用せざるを得ない。しかしながら、先端保
護部材の一部に先端保護部材内外を連通する開口が設け
られているので、そのまま体腔内へ挿入すると、この開
口から体液等が先端保護部材内に入り込み、超音波送受
信部の超音波振動子に悪影響を及ぼしやすい。
【0008】特開平9−271474号公報に記載の、
先端保護部材とバルーンを一体にする従来の技術では、
ラテックスアレルギー患者への使用時には、バルーン一
体型の先端保護部材は使用できない。このため、このよ
うな患者への使用のためにバルーンがついていないタイ
プの先端保護部材を用意する必要があり、非常に煩雑で
ある。
【0009】特開平10−118071号公報に記載
の、先端保護部材内への媒体供給及び吸引管路のほか
に、先端保護部材内の媒体中に発生した気泡を除去する
ための専用管路を設けた技術では、管路を先端や挿入部
に余計に設けなければならないため、挿入部が太くな
り、患者へ与える苦痛が増大するといった不都合があっ
た。
【0010】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
ので、挿入部の外径を太くすることなく、患者の苦痛を
和らげ、かつ先端保護部材内に混入する気泡を除去しや
すく、常に良好な超音波画像が得られる体腔内超音波診
断装置を提供する事を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】挿入部の先端に設けられ
た超音波送受信部と、この超音波送受信部を覆う先端保
護部材と、上記挿入部の先端に着脱自在に装着され、該
挿入部に装着されることにより上記先端保護部材を覆う
バルーンと、を備えた体腔内超音波診断装置において、
上記先端保護部材の内側になる箇所に連通する第1の管
路と、上記先端保護部材の外側であり且つ上記バルーン
の装着時には該バルーンの内側になる箇所に連通する第
2の管路と、基端側から上記挿入部の先端側に向けて設
けられ、超音波伝達媒体を供給かつ吸引するための第3
の管路と、上記バルーンの未装着時に上記第1の管路と
第3の管路とを連通させ、バルーンの装着時に上記第2
の管路と第3の管路とを連通させる管路切替手段と、を
具備することにより、挿入部の外径を太くすることな
く、患者の苦痛を和らげ、かつ先端保護部材内に混入す
る気泡を除去しやすく、常に良好な超音波画像が得られ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して発明の実施
の形態を説明する。
【0013】(第1の実施の形態)図1及び図2は本発
明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実
施の形態の体腔内超音波診断装置の先端部の断面図を示
し、図2は図1の体腔内超音波診断装置の先端部にバル
ーンを装着した状態の断面図を示している。
【0014】図1において、体腔内超音波診断装置の先
端には、先端構成部1が設けられている。
【0015】また、先端構成部1には、超音波振動子2
が挿入軸方向に対して軸受3を介して回転自在に設けら
れており、その手元側はここでは図示しない回転駆動装
置からつながるフレキシブルシャフト4に接続されてい
る。この軸受3は、先端構成部1に対して押えネジリン
グ5にて軸方向に固定されている。押えネジリング5と
超音波振動子2を支える軸6との間は、Oリングなどの
シール部材7が設けられ、軸6は回転自在にシールされ
ている。
【0016】一方、先端構成部1の先端側には、超音波
振動子2を覆うように、音響透過性材料で製作した先端
キャップ11がシール部材12を介して設けられてい
る。この先端キャップ11は先端保護部材を構成してい
る。この先端キャップ11を構成する音響透過性材料
は、例えばポリメチルペンテン{音響インピーダンス値
が生体に近く、かつ割れにくい、三井化学(株)製TP
X(登録商標) MX002等}が望ましい。
【0017】また、先端構成部1に突起13を設け、先
端キャップ11側には、この突起13に対応する溝14
を設け、この突起13と溝14を嵌合させることで、こ
の先端キャップ11を先端構成部1に対して固定してい
る。
【0018】更に、先端キャップ11の手元側には段差
15と鍔部16を設け、段差15全体に糸17を巻き、
接着剤18を塗布している。
【0019】このようにして、先端キャップ11のなか
は、シール部材7、12によって液密に保たれている。
【0020】更に、先端構成部1の先端キャップ11取
付け部位より手元側には、挿入軸の全周にわたってバル
ーン内給排水溝21が設けられている。このバルーン内
給排水溝21の更に手元側にはバルーン後バンド部装着
溝22が設けられている。一方、先端キャップ11の先
端側にはバルーン前バンド部装着溝23が設けられてい
る。先端構成部1に設けられたバルーン後バンド部装着
溝22には、バルーン送水側管路切替突起31が、先端
構成部1のバルーン後バンド部装着溝22の底面に対し
て送水切替ばね33を介して突没自在に設けられてい
る。同様に、バルーン後バンド部装着溝22には、バル
ーン吸引側管路切替突起32が、先端構成部1のバルー
ン後バンド部装着溝22の底面に対して吸引切替ばね3
4を介して突没自在に設けられている。バルーン送水側
管路切替突起31とバルーン吸引側管路切替突起32は
管路切替手段を構成している。
【0021】バルーン送水側管路切替突起31には、媒
体送水通路35とバルーン送水通路36が設けられてい
る。また、バルーン吸引側管路切替突起32には、媒体
吸引通路37とバルーン吸引通路38が設けられてい
る。
【0022】一方、先端構成部1には、ここでは図示し
ない操作部から連通する送水管路41と吸引管路42が
設けられている。この送水管路41は、送水切替ばね3
3によりバルーン送水側管路切替突起31が突出してい
る状態の時に、媒体送水通路35と連通している。
【0023】一方、吸引管路42は、吸引切替ばね34
によりバルーン吸引側管路切替突起32が突出している
状態の時に、媒体吸引通路37と連通している。
【0024】更に、先端構成部1には、媒体供給管路4
3が設けられ、送水切替ばね33によりバルーン送水側
管路切替突起31が突出している状態の時、媒体送水通
路35と連通している。また、先端構成部1には、媒体
吸引管路44が設けられ、吸引切替ばね34によりバル
ーン吸引側管路切替突起32が突出している状態の時、
媒体吸引通路37と連通している。また、先端構成部1
の媒体供給管路43と媒体吸引管路44の外周側に、そ
れぞれバルーン内送水管路45とバルーン内吸引管路4
6が設けられている。バルーン内送水管路45とバルー
ン内吸引管路46の基端側は、それぞれバルーン送水側
管路切替突起31とバルーン吸引側管路切替突起32
に、先端側は共にバルーン内給排水溝21に連通してい
る。媒体供給管路43と媒体吸引管路44とは第1の管
路を構成し、バルーン内送水管路45とバルーン内吸引
管路46とは第2の管路を構成し、送水管路41と吸引
管路42は第3の管路を構成している。
【0025】なお、バルーン送水管路切替突起31と接
する先端構成部1の内面には、バルーン後バンド部装着
溝22とバルーン内送水管路45との間と、バルーン内
送水管路45と媒体供給管路43との間に、それぞれシ
ール部材51、52が設けられている。同様に、バルー
ン吸引側管路切替突起32と接する先端構成部1の内面
にも、バルーン後バンド部装着溝22とバルーン内吸引
管路46との間と、バルーン内吸引管路46と媒体吸引
管路44との間に、それぞれシール部材53、54が設
けられている。
【0026】次に本実施の形態の作用を説明する。
【0027】ここでは、図示しない操作部に備えられた
送気送水ボタンの操作により、送水管路41に水などの
超音波媒体が先端側へ送られる。
【0028】バルーン後バンド部装着溝22に何も装着
されない時は、バルーン送水側管路切替突起31が突出
している状態である。このため、送水管路41は媒体送
水通路35と媒体送水管路43に連通しているので、送
水管路41へ流れる超音波媒体は先端キャップ11内へ
と流れ込む。
【0029】また、バルーン後バンド部装着溝22に何
も装着されない時は、バルーン吸引側管路切替突起32
が突出している状態であり、吸引管路42は媒体吸引通
路37と媒体吸引管路44に連通している。よって、図
示しない操作部に備えられた吸引ボタンの操作により、
先端キャップ11内の超音波媒体は、媒体吸引管路44
と媒体吸引通路37を経て、吸引管路42から操作部側
へと吸引される。このため、先端キャップ11の中に気
泡55が発生した場合、ここでは図示しない操作部の送
気送水ボタンと吸引ボタンを操作して、送水管路41か
ら先端キャップ11内への送液と、先端キャップ11内
から吸引管路42への吸引を同時に行う。
【0030】これにより、気泡55を含む先端キャップ
11内の超音波媒体は媒体吸引管路44から媒体吸引通
路37と吸引管路42を経て操作部側へと吸引される。
また、気泡55のない超音波媒体が操作部側より、送水
管路41、媒体送水通路35を経て媒体供給管路41か
ら先端キャップ11内に満たされる。このようにして、
先端キャップ11内の気泡55は除去される。
【0031】次に図1の体腔内超音波診断装置の先端部
にバルーン61を装着した状態を図2を用いて説明す
る。
【0032】図2において、バルーン61の後バンド部
62はバルーン後バンド部装着溝22に、前バンド部6
3はバルーン前バンド部装着溝23にそれぞれ装着され
ている。この状態で、後バンド部62はバルーン送水側
管路切替突起31とバルーン吸引側切替突起32をそれ
ぞれ押圧する。
【0033】このため、送水管路41はバルーン送水通
路36を介してバルーン送水管路45と連通し、吸引管
路42はバルーン吸引通路38を介してバルーン吸引管
路46と連通する。
【0034】これにより。図示しない操作部の送気送水
ボタンと吸引ボタンを操作して、送水管路41からバル
ーン61内への送液と、バルーン61内から吸引管路4
2への吸引を行うことができる。
【0035】図2のバルーン61を外すと、バルーン送
水側補管路切替突起31とバルーン吸引管路切替突起3
2は、それぞれ送水切替ばね33と吸引切替ばね34の
復元力により再度突出する。
【0036】このため、図1に示す状態に戻るため、送
水管路41は媒体送水通路35と媒体供給管路43を介
して先端キャップ11内と連通する。同様に、吸引管路
42は、媒体吸引通路37と媒体吸引管路44を介して
先端キャップ11内と連通する。
【0037】また、図1の状態では、送水管路41から
送られる超音波媒体は、バルーン送水側管路切替突起3
1にてシール部材52にてシールされるので、バルーン
内送水管路45へと漏れることはない。同様に、図1の
状態で、吸引管路42へと送られる超音波媒体は、バル
ーン吸引側管路切替突起32にてシール部材54にてシ
ールされるので、バルーン内吸引管路46へと漏れるこ
とはない。
【0038】また、図2の状態では、送水管路41から
送られる超音波媒体は、バルーン送水管路切替突起31
にてシール部材51と52によってシールされるので、
媒体供給管路43やバルーン後バンド部装着溝22に漏
れることはない。
【0039】同様に、図2の状態では、吸引管路42へ
送られる超音波媒体は、バルーン吸引側管路切替突起3
2にてシール部材53と54によってシールされるの
で、媒体吸引管路44やバルーン後バンド部装着溝22
に漏れることはない。
【0040】本実施の形態は以下の効果を有する。
【0041】先端キャップ11内への超音波媒体供給管
路43とバルーン61内への送水管路45を挿入部内で
送水管路41として共通化し、かつ、先端キャップ内か
らの超音波媒体吸引管路44とバルーン61内からの吸
引管路46をやはり挿入部内で吸引管路42として共通
化することで、挿入部内のチューブを少なくすることが
できる。このため、挿入部外径を細径化することができ
るので、患者に与える苦痛を軽減することができる。
【0042】また、本実施の形態によれば、バルーン非
装着時に、操作部からの送気送水及び吸引ボタンの操作
により、先端キャップ11内に対して超音波媒体を送
液、吸引することで先端キャップ11内に発生する気泡
を特殊な操作をすることなく除去できる。バルーン61
を装着している時は、バルーン61内のみに送水管路と
吸引管路が開口し、バルーン61の膨脹及び収縮を容易
に行うことができる。
【0043】よって、患者に与える苦痛を軽減し、かつ
常に良好な超音波画像を得ることができるという効果が
ある。
【0044】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図3を参照して説明する。
【0045】本実施の形態の目的は、第1の実施の形態
と同じであり、先端キャップ内に混入する気泡をより除
去しやすくした体腔内超音波診断装置を提供する。
【0046】本実施の形態の構成は以下の通りである。
【0047】図3(a)は体腔内超音波診断装置の先端
部の断面図を示し、図3(b)は図3(a)のA−A線
で切った時の断面図を示す。
【0048】図3(a)において、構成する部材は基本
的には図1と同じである。よって、図1と共通の呼称の
ものは、共通の番号で表すものとする。ここでは、図1
と異なる部分のみ示す。
【0049】媒体吸引管路44の中心と超音波振動子2
の回転中心との距離L1 は、媒体供給管路43の中心と
超音波振動子2の回転中心との距離L2 より長くする。
【0050】この媒体吸引管路44の先端側出口には、
図3(b)に示すように複数の吸引穴71を設けた吸引
リング72が先端構成部1に対して埋め込まれている。
【0051】なお、この吸引リング72の内側の稜線
は、媒体供給管路43と干渉しないように位置する。こ
の吸引リング72の基端側は、全周にわたって吸引段差
73が設けられている。
【0052】前述の複数の吸引穴71は、この吸引段差
73と全て連通しており、吸引リング72が先端構成部
1に対して埋め込まれた状態では、吸引段差73は媒体
吸引管路44に連通している。
【0053】本実施の形態の作用について説明する。
【0054】本実施の形態の作用の内、基本的な部分は
第1実施の形態と同じであり、以下に第1実施の形態と
異なる部分のみ示す。
【0055】先端キャップ11の中に気泡55が発生し
た場合、図示しない操作部の送気送水ボタンと吸引ボタ
ンを操作して、送水管路41から先端キャップ11内へ
の送液と、先端キャップ11内から吸引管路42への吸
引を同時に行う。すると、送水管路41から送られる超
音波媒体は、媒体送液通路35、媒体供給管路43を経
て先端キャップ11内へと送られる。
【0056】また、気泡55を含む先端キャップ11内
の超音波媒体は、複数ある吸引穴71のいずれかから吸
引され、吸引段差73、媒体吸引管路44、媒体吸引通
路37を経て吸引管路42を通って操作部側へと吸引さ
れる。
【0057】このため、気泡55を含む先端キャップ1
1内の超音波媒体は媒体吸引管路44へと吸い込まれ、
気泡55のない超音波媒体が代わりに先端キャップ11
内に満たされる。
【0058】本実施の形態は以下の効果を有する。
【0059】本実施の形態では、第1の実施の形態の効
果に加え、媒体吸引穴が複数あることで、気泡の位置が
超音波振動子の回転軸の回りのどの位置にあっても容易
に吸引することができるので、より気泡が除去しやすく
なる。これにより、より良好な超音波画像が得られる。
【0060】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態を図4を参照して説明する。
【0061】本実施の形態の目的は、第2の実施の形態
と同じであり、先端キャップ内に混入する気泡をより除
去しやすくした体腔内超音波診断装置を提供する。
【0062】本実施の形態の構成は以下の通りである。
【0063】図4(a)は体腔内超音波診断装置の先端
部の断面図を示し、図4(b)は図4(a)のB−B線
で切った時の断面図を示す。
【0064】図4(a)において、構成する部材は基本
的には図3と同じである。よって、図3と共通の呼称の
ものは、共通の番号で表すものとする。ここでは、図3
と異なる部分のみ示す。
【0065】媒体吸引管路44の中心と超音波振動子2
の回転中心との距離L11は、媒体供給管路43の中心と
超音波振動子2の回転中心との距離L12より長くする。
【0066】媒体供給管路43の先端側出口には、図4
(b)に示すように複数の送水穴75を設けた送水リン
グ76が先端構成部1に対して埋め込まれている。
【0067】この送水穴75のいずれかは、必ず超音波
振動子2の表面付近に開口するように位置する。
【0068】なお、この送水リング76の外径は、吸引
リング72の内径より小さく、送水リング76の内径
は、押えネジリング5の外径より大きくする。
【0069】この送水リング76の基端側は、全周にわ
たって送水段差77が設けられている。前述の複数の送
水穴75は、この送水段差77と全て連通しており、送
水リング76が先端構成部1に対して埋め込まれた状態
では、送水段差77は媒体供給管路43に連通してい
る。
【0070】本実施の形態の作用について説明する。
【0071】本実施の形態の作用の内、基本的な部分は
第2実施の形態と同じであり、以下に第2実施の形態と
異なる部分のみ示す。
【0072】先端キャップ11の中に気泡55が発生し
た場合、ここでは図示しない操作部の送気送水ボタンと
吸引ボタンを操作して、送水管路41から先端キャップ
11内への送液と、先端キャップ11内から吸引管路4
2への吸引を同時に行なう。すると、送水管路41から
送られる超音波媒体は、媒体送液通路35、媒体供給管
路43、送水段差77を経て、複数の送水穴75に別れ
て先端キャップ11内へと送られる。
【0073】このため、超音波振動子2の表面に存在す
る気泡55は、超音波振動子2付近に開口した送水穴7
5のいずれかから吐出される超音波媒体によって、超音
波振動子2の表面から外れる。
【0074】更に、気泡55を含む先端キャップ11内
の超音波媒体は、複数ある吸引穴71のいずれかから吸
引され、段差73、媒体吸引管路44、媒体吸引通路3
7を経て吸引管路42を通って操作分側へて吸引され
る。
【0075】このため、気泡55を含む先端キャップ1
1内の超音波媒体は媒体吸引管路44へと吸い込まれ、
気泡55のない超音波媒体が代わりに先端キャップ11
内に満たされる。
【0076】本実施の形態は以下の効果を有する。
【0077】本実施の形態では、第2の実施の形態の効
果に加え、媒体を供給する管路の出口75が複数あるこ
とで、超音波振動子2がどの回転位置にあっても、その
表面に存在する気泡は容易に吹き飛ばすことができる。
このためより良好な超音波画像が得られる。
【0078】なお、上述した各実施の形態等を部分的等
で組み合わせて構成されめ実施の形態等も本発明に属
す。
【0079】[付記] 1.挿入部の先端に設けられた超音波送受信部と、この
超音波送受信部を覆う先端保護部材と、上記挿入部の先
端に着脱自在に装着され、該挿入部に装着されることに
より上記先端保護部材を覆うバルーンと、を備えた体腔
内超音波診断装置において、上記先端保護部材の内側に
なる箇所に連通する第1の管路と、上記先端保護部材の
外側であり且つ上記バルーンの装着時には該バルーンの
内側になる箇所に連通する第2の管路と、基端側から上
記挿入部の先端側に向けて設けられ、超音波伝達媒体を
供給かつ吸引するための第3の管路と、上記バルーンの
未装着時に上記第1の管路と第3の管路とを連通させ、
バルーンの装着時に上記第2の管路と第3の管路とを連
通させる。管路切替手段と、を具備することを特徴とす
る体腔内超音波診断装置。
【0080】2.上記第1の管路における上記先端保護
部材の内側での開口を、複数個設けたことを特徴とする
付記1に記載の体腔内超音波診断装置。
【0081】3.上記バルーンは、該バルーンの一部が
上記挿入部の先端に設けられた溝に係合することによ
り、上記挿入部に装着されることを特徴とする付記1に
記載の体腔内超音波診断装置。
【0082】4.上記管路切替手段の一部は、上記溝内
に突出しており、上記バルーンの一部によって押圧され
ることにより、上記第2の管路と第3の管路とを連通さ
せることを特徴とする付記3に記載の体腔内超音波診断
装置。
【0083】5.管路切替手段は、上記第1の管路と第
3の管路とを連通させる第1の位置と、上記第2の管路
と第3の管路とを連通させる第2の位置との間を移動可
能に構成されており、上記バルーンの装着時に、上記第
1の位置から第2の位置に移動されることを特徴とする
付記1に記載の体腔内超音波診断装置。
【0084】6.上記第1の管路と第2の管路は、挿入
部の軸方向にほぼ平行に形成されており、上記管路切替
手段は、挿入部の軸方向に対してほぼ垂直に移動される
ことにより、上記第1の管路、第2の管路、そして第3
の管路の連通状態を選択することを特徴とする付記5に
記載の体腔内超音波診断装置。
【0085】7.挿入部の先端に設けられた超音波送受
信部と、この超音波送受信部を覆う先端保護部材と、上
記挿入部の先端に着脱自在な装着され、該挿入部に装着
されることにより上記先端保護部材を覆うバルーンと、
を備えた体腔内超音波診断装置において、上記バルーン
の未装着時には上記先端保護部材の内側に対して超音波
伝達媒体の供給、吸引を行ない、バルーンの装着時には
先端保護部材の外側でかつバルーンの内側に対して超音
波伝達媒体の供給、吸引を行なうことを特徴とする体腔
内超音波診断装置。
【0086】付記1の構成をとることで、バルーンを装
着していない時は先端キャップ内のみに送水管路と吸引
管路が開口して先端キャップ内の気泡を除去でき、バル
ーンを装着している時は、バルーン内のみに送水管路と
吸引管路が開口し、バルーンを膨張・収縮できるという
作用を持つ。
【0087】付記2の構成をとることで、付記1の作用
に加えて、振動子の向きがどの位置にあってもその表面
にある気泡が除去しやすいという作用を持つ。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部の先端に設けられた超音波送受信部と、この超音波
送受信部を覆う先端保護部材と、上記挿入部の先端に着
脱自在に装着され、該挿入部に装着されることにより上
記先端保護部材を覆うバルーンと、を備えた体腔内超音
波診断装置において、上記先端保護部材の内側になる箇
所に連通する第1の管路と、上記先端保護部材の外側で
あり且つ上記バルーンの装着時には該バルーンの内側に
なる箇所に連通する第2の管路と、基端側から上記挿入
部の先端側に向けて設けられ、超音波伝達媒体を供給か
つ吸引するための第3の管路と、上記バルーンの未装着
時に上記第1の管路と第3の管路とを連通させ、バルー
ンの装着時に上記第2の管路と第3の管路とを連通させ
る管路切替手段と、を具備することにより、挿入部の外
径を太くすることなく、患者の苦痛を和らげ、かつ先端
保護部材内に混入する気泡を除去しやすく、常に良好な
超音波画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の体腔内超音波診断
装置の先端部の断面図。
【図2】図1の体腔内超音波診断装置の先端部にバルー
ンを装着した状態の断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の体腔内超音波診断
装置の先端部の断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の体腔内超音波診断
装置の先端部の断面図。
【符号の説明】
1…先端構成部 2…超音波振動子 3…軸受 4…レキシブルシャフト 5…押えネジリング 6…軸 11…先端キャップ 21…バルーン内給排水溝 22…バルーン後バンド部装着溝 23…バルーン前バンド部装着溝 31…バルーン送水側管路切替突起 32…バルーン吸引側管路切替突起 33…送水切替ばね 34…吸引切替ばね 35…媒体送水通路 36…バルーン送水通路 37…媒体吸引通路 38…バルーン吸引通路 41…送水管路 42…吸引管路 43…媒体供給管路 44…媒体吸引管路 45…バルーン内送水管路 46…バルーン内吸引管路 7、12、51、52、53、54…シール部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端に設けられた超音波送受信
    部と、 この超音波送受信部を覆う先端保護部材と、 上記挿入部の先端に着脱自在に装着され、該挿入部に装
    着されることにより上記先端保護部材を覆うバルーン
    と、 を備えた体腔内超音波診断装置において、 上記先端保護部材の内側になる箇所に連通する第1の管
    路と、 上記先端保護部材の外側であり且つ上記バルーンの装着
    時には該バルーンの内側になる箇所に連通する第2の管
    路と、 基端側から上記挿入部の先端側に向けて設けられ、超音
    波伝達媒体を供給かつ吸引するための第3の管路と、 上記バルーンの未装着時に上記第1の管路と第3の管路
    とを連通させ、バルーンの装着時に上記第2の管路と第
    3の管路とを連通させる管路切替手段と、 を具備することを特徴とする体腔内超音波診断装置。
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