JP2001036941A - パケット交換セルラー無線システムでセルを高速に変更する方法及び装置 - Google Patents

パケット交換セルラー無線システムでセルを高速に変更する方法及び装置

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JP2001036941A JP2000169642A JP2000169642A JP2001036941A JP 2001036941 A JP2001036941 A JP 2001036941A JP 2000169642 A JP2000169642 A JP 2000169642A JP 2000169642 A JP2000169642 A JP 2000169642A JP 2001036941 A JP2001036941 A JP 2001036941A
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 遅延時間が短かいパケット交換セルラー無線
ネットワークにおけるセル変更を実施する方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 第１基地局ＢＴＳｏｌｄと、第２基地局
ＢＴＳｎｅｗと、少なくともＢＴＳｏｌｄの動作を制御
する制御ユニットＰＣＵ、とを含むパケット交換セルラ
ー無線システムにおいて、移動局ＭＳがＢＴＳｏｌｄと
なお通信し続けている間に、ＢＴＳｏｌｄのセルからＢ
ＴＳｎｅｗのセルへのセル変更を行うことを移動局ＭＳ
が必要としているという知識を制御ユニットＰＣＵ、に
おいて確立し、このセル変更を実行する時点として、来
るべき第１時点２０９を固定するために、制御ユニット
ＰＣＵ、からＢＴＳｏｌｄを介して移動局へ第１メッセ
ージ２０７，を伝送し、第１時点２０９以降は、ＢＴＳ
ｎｅｗのセルへのアクセスを移動局に提供するステップ
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット交換セル
ラー無線システムの技術分野に関する。より精密には、
本発明はセル交換手続き、即ち移動局と一定のパケット
交換ネットワークとのアクティブなパケット交換通信接
続を新しい基地局を介してルート割当し直す手続きに関
する。
【０００２】
【従来の技術】本発明の重要な応用の枠組みは本特許出
願の優先日において規格化されようとしていたＧＰＲＳ
（General Packet Radio Service system）即ち一般パ
ケット無線サービス・システムである。少なくとも同等
の、他の重要な応用枠組みは、いわゆる無接続データ・
サービスがパケット交換であるＵＭＴＳ（Universal Mo
bile Telecommunications System（一般モバイル電気通
信システム））と、無接続データ・サービスを実行する
ＥＤＧＥ（Enhanced Data rates for GSM evolution
（ＧＳＭ展開のための強化データ転送速度））とであ
る。
【０００３】電気通信接続経由で提供されるサービス
は、大まかには実時間サービスと非実時間サービスとに
分類される。前者のクラスは、本質的に連続的か或いは
少なくともとぎれとぎれの各部分が連続的であるような
情報の流れが送信側から受信側へ伝えられ、受信された
情報の了解度が連続性に依存し、割合に小さくて割合に
一定した遅延のみが許容されるサービスを包含する。代
表的な実時間サービスとしては、とぎれとぎれに連続さ
せるために、即ち、伝送すべき重要なものが何もないと
きには伝送を定期的に停止させるために例えば音声活動
検出システムを使うことのできる音声及び（動）画像の
伝送がある。非実時間サービスは、タイミングに関する
必要条件が割合に低くて、通常はデータの伝送と称され
る情報伝送を含んでいる。
【０００４】パケット交換セルラー無線システムは、普
通は、回線交換システムを使用して実時間サービスを提
供すると共にパケット交換システムを使用して非実時間
サービスを提供するように作業を分けるように公知の回
線交換移動電話システム及びその将来の後継システムを
補うように設計されている。回線交換伝送及びパケット
交換伝送は、単一の電気通信システムの枠組みの中で、
或いは、同じ基地局及びその他の無線アクセス・ハード
ウェアが両方のシステムのために使用されるけれども他
の固定ネットワーク装置及びそれらの間での通信接続が
別々であるような混合型ネットワーク形態において、択
一的な動作モードとしても実現され得るものである。最
後に言及したタイプの形態は、ＧＳＭ（移動通信用広域
システム）移動電話ネットワーク及びＧＰＲＳネットワ
ークの組み合わせである。
【０００５】図１は、ＭＳ即ち移動局１０１が通信する
ためにＢＳ即ち基地局１０２〜１０７のうちの１つを選
択することができるようになっているＧＳＭ／ＧＰＲＳ
組み合わせ形態を示している。基地局１０２及び１０３
は、ＰＣＵ即ちパケット制御ユニットがＢＳＣ即ち基地
局コントローラと結合されている制御装置１０８のもと
で動作する。同様に、基地局１０４及び１０５は制御装
置１０９のもとで動作し、基地局１０６及び１０７は制
御装置１１０のもとで動作する。このレベルから上で
は、ＧＳＭ及びＧＰＲＳネットワークは異なるアーキテ
クチャを有する。各々の基地局コントローラはＭＳＣ即
ち移動交換センターに結合されており、それらはＧＳＭ
伝送ネットワーク１１５を通して相互に結合される。各
パケット制御ユニットはＳＧＳＮ即ちサービングＧＰＲ
Ｓ支援ノードに結合され、前記ノードはＧＰＲＳ伝送ネ
ットワーク１１６を通して相互に結合され、接続はＧＧ
ＳＮ即ちゲートウェイＧＰＲＳ支援ノード（図示されて
いない）を経由する。図１に示されている少数の装置は
図を明瞭にするためのものであり、現実のＧＳＭ／ＧＰ
ＲＳシステムには通常は数千個の基地局と、数百個のＢ
ＳＣ／ＰＣＵと、数十個のＭＳＣ及びＳＧＳＮとがあ
る。
【０００６】公知のＧＰＲＳではＰＣＵの場所はあまり
厳しくは確定されないことに注意しなければならない。
図１に示されている形態に加えて、ＰＣＵは基地局或い
はＳＧＳＮに置かれても良い。本発明は、ＰＣＵの最も
有利な置き場所を特に勧めるものではない。ネットワー
ク・アーキテクチャの概要及び基地局、ＰＣＵ及びＳＧ
ＳＮ同士の接続は、当然にＳＧＳＮの場所による。
【０００７】各基地局の周囲には、その中で移動局がそ
の基地局と通信することのできるセル即ち無線通達領域
がある。移動局が１つのセルから出て他のセルに入ると
き、ハンドオーバー又はセル変更を行わなければならな
い。セル再選択は、移動局がアイドル・モードになって
いて前記移動局とネットワークの固定されている部分と
の間に現在アクティブになっている通信接続が無いとき
に行われる。ハンドオーバーは、新しい基地局を通るア
クティブな回線交換通信接続を割り当て直すことを意味
する。セル変更とは、新しい基地局を通るアクティブな
パケット交換通信接続を割り当て直さなければならない
ことを意味する。図１の形態でのパケット交換（ＧＰＲ
Ｓ）通信に関して、セル再選択或いはセル変更は、ＰＣ
Ｕ内（例えば基地局１０２から基地局１０３へ）、ＰＣ
Ｕ間ではあるがＳＧＳＮの中で（例えば基地局１０３か
ら基地局１０４へ）、或いはＰＣＵ間で且つＳＧＳＮ間
で（例えば基地局１０５から基地局１０６へ）行われて
良い。
【０００８】他の多くのパケット交換セルラー無線シス
テムに類似するＧＰＲＳシステムが主として非実時間サ
ービスを提供するために設計されているけれども、実時
間サービスを提供するためにもそれを使おうとする傾向
があり、そのうちのインターネット・コールは好例であ
る。インターネット・コールは、普通の電話ネットワー
クの代わりにインターネットを通してルート割当される
電話接続である。それはビデオ部分を含んでいることが
ある。パケット交換セルラー無線ネットワークを通じて
の実時間サービスを必要とする他のアプリケーションも
知られている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】他の多くのパケット交
換セルラー無線システムにもある公知のＧＰＲＳの問題
は、セル変更手続きが遅延を短くすることよりも単純化
に向くように最適化されていることである。標準化され
ているＧＰＲＳ処理手順に従って、移動局と旧基地局と
の間でのパケットデータの交換が始めに停止され、その
後に新セルが選択され、その後に初めて新セルの基地局
を通してパケットの転送が再開される。旧接続を停止さ
せてから新セルを確立するまでの遅延が問題にならない
ので、この処理手順は非実時間サービスに向いている。
しかし、遅延の長さはたやすく数百ミリ秒或いは数秒間
にも及び、これは、その様な長い遅延が少なくとも迷惑
であって、その遅延が情報の流れの重大な故障と解され
れば前記コール又はその他の接続が切断される原因とな
ることさえある実時間サービスについては確かに長すぎ
る。長い遅延は、たとえそれが伝送される情報の了解度
に現実には影響を及ぼさなくても、非実時間サービスの
ユーザーにとっては苛立ちの原因となることもあり、例
えばウェブページのダウンロードは遅延のために不必要
に低速になる。
【００１０】本発明の目的は、実時間サービスのために
も許容できて且つ非実時間サービスについての不必要な
遅延を避けるのに充分な程度に短い遅延を伴うパケット
交換セルラー無線ネットワークにおけるセル変更を実行
する方法及び装置を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は旧接続を
終了させる前に、好ましくはカウントダウン・タイマー
を使って旧セルから新セルへの切り換えを開始させるこ
とによってセル変更を開始することによって達成され
る。
【００１２】本発明の方法は、第１基地局と、第２基地
局と、少なくとも前記第１基地局の動作を制御する制御
ユニットとを含むパケット交換セルラー無線システムに
おける移動局のためのセル変更を実行するように設計さ
れる。この方法は、その特徴として、次のステップ：即
ち、移動局がなお前記第１基地局と通信し続けている間
に前記移動局の、前記第１基地局のセルから前記第２基
地局のセルへのセル変更を実行する必要に関する情報を
前記制御ユニットで確立し；セル変更を実行する時点と
して来るべき第１時点を決定するために前記制御ユニッ
トから前記第１基地局を通して前記移動局に第１メッセ
ージを伝送し；前記第１時点以降に前記第２基地局のセ
ルへの前記移動局のためのアクセスを提供するステップ
を含んでいる。
【００１３】更に、本発明は、パケット交換セルラー無
線システムの移動局におけるセル変更を実行する方法に
も適用される。本発明のこの面は、その特徴として、次
のステップ：即ち、第１基地局を介して前記パケット交
換セルラー無線システムの制御ユニットからメッセージ
を受信し；前記メッセージの受信後、セル変更を実行す
る時点として前記メッセージで定められている第１時点
まで前記第１基地局との現存するパケット交換通信接続
を利用し続け；前記第１時点以降、第２基地局のセルに
アクセスするステップを含んでいる。
【００１４】本発明は、第１基地局と、第２基地局と、
少なくとも前記第１基地局の動作を制御するための制御
ユニットとを含むパケット交換セルラー無線システムに
おける移動局のためのセル変更を実行するための装置に
も適用される。その装置は、その特徴として：前記制御
ユニットにおいて、前記移動局がなお前記第１基地局と
通信しつつある間に前記移動局が前記第１基地局のセル
から前記第２基地局のセルへのセル変更をする必要に関
する情報を確立するための前記制御ユニットに存する手
段と；セル変更を実行する時点として来るべき第１時点
を決定するために前記第１基地局を介して前記移動局へ
第１メッセージを伝送するための、前記制御ユニット及
び前記第１基地局に存する手段と；前記第１時点以降に
前記第２基地局のセルへのアクセスを前記移動局に提供
するための、前記第２基地局に存する手段とを含んでい
る。
【００１５】セル変更は、移動局により開始されても、
またネットワークにより開始されてもよいということ
は、それ自体としては知られていることである。本発明
では、セルの変更は、その移動局と旧基地局との間での
データのパケット交換伝送を終了させるという直接的効
果をもたらさない。その代わりに、旧基地局がなおアク
ティブである間に新基地局からの資源の割り当てが開始
される。セル変更指令メッセージが前記移動局に伝えら
れる。このメッセージは前記移動局にカウントダウン・
タイマーを始動させ、その満了はセルを変更する時点と
して見積もられている時点と正確に一致する。
【００１６】セル変更指令メッセージは、基準又は一時
的な識別子も含んでいて良く、移動局は、新基地局にア
クセスするときに、それを使うことができる。これは、
新基地局から新たに資源を割り当てられる移動局が、現
実にセル変更が必要とされた移動局であることを保証す
る特別に単純な方法である。また、移動局が新しい基地
局にアクセスしなくてはならない、必然的に定められる
時点を移動局及び新しい基地局の両方に伝えても良い。
【００１７】本発明を特徴づける新規な事項は添付の請
求項に記載されている。しかし、その発明自体は、その
構造及び動作方法の両方に関して、その付加的な目的及
び利点と共に、添付図面と関連させて、特定の実施態様
についての以下の記述から充分に理解されよう。
【００１８】
【発明の実施の形態】セル変更の開始の背後にある最も
ありふれた理由は、移動局と新基地局との間での信号強
度が前記移動局と旧基地局との間でのそれより相当に高
いことである。新セルはホームエリア或いは他の何らか
の好ましいセルのグループに属することもあり、その場
合には、信号強度基準が満たされていないときでもセル
を変更するのが有利である。ネットワークは、安定した
トラフィックの輻輳のような管理上の理由から移動局に
セルを変更するように指令することさえある。セル変更
の実際の開始は、移動局或いはネットワークのいずれに
も起因して生じる。セル変更の開始が何処から生じ、そ
してその理由が何であるかとは関わりなく、本発明を同
様に適用することができる。当然に、ネットワークの仕
様を通じて課される制約に従わなければならない。例え
ば、場合によっては、ネットワークは移動局が自分でセ
ル変更を開始するのを許さないこともある。
【００１９】図２は、本発明の第１の実施態様に、より
正確にはＰＣＵ内セル変更に関する実施態様に従う方法
におけるメッセージ及びその他の通信メッセージの流れ
を示している。矢印２０１は、移動局と旧基地局との間
でのデータ・パケットの通常の伝送を示しており、矢印
２０２は移動局からＰＣＵへの品質報告の定期的伝送を
示している。図２では、移動局と旧基地局との間の観測
された接続品質と、前記移動局及び少なくとも１つの新
基地局の候補（前記移動局が少なくとも１つのその様な
候補基地局から通信メッセージを受信することができる
として）との間での見積もり接続品質とを示す品質報告
を全ての移動局がＰＣＵに定期的に伝えるということが
仮定されている。本発明は、その様な品質報告が送られ
ることを必要とはしないけれども、もしそれが送られる
のであれば、本発明はそれが定期的に送られることを必
要とはしない。
【００２０】矢印２０３は、移動局が、好ましくは公知
のＰＡＣＣＨ（パケット付随制御チャネル）又はそれと
同様のシグナリング・チャネルで、ＰＣＵにパケット・
セル変更要求メッセージを送る随意的なステップを表わ
している。他の或る現在又は将来のパケット交換セルラ
ー無線システムでは、専用ではなくて共有される制御チ
ャネルであるパケット・アクセスチャネルを通してセル
変更要求を送ることもできる。このステップが随意のも
のであるということは、移動局自身がセル変更を開始す
る場合に限って前記ステップが実行されるということを
意味する。図５（ａ）は、その様な要求メッセージ５０
１の略図であり、それが少なくとも移動局識別子５０２
と提案されている新セルの識別子５０３とを包含するべ
きであることを示している。後者は、例えばＢＳＩＣ即
ち基地局識別コード５０４とＲＡＣ即ちルート割当エリ
アコードとから成る。それは、数個の候補セルの、その
様な識別子のリストを含んでいても良い。図２の矢印２
０３に代わり得る選択肢は、一定の移動局についてセル
変更が必要であるというＰＣＵ自身における所見であ
り、この代替となる動作ステップは図２にブロック２０
４で示されている。
【００２１】ステップ２０３及び２０４のどちらが実行
されたかということに関わらず、ＰＣＵは、セル変更が
容認できるか否か判定する。移動局要求のセル変更につ
いて否と判定された場合には、それは前記移動局に拒絶
メッセージ（これは図２には示されていない）を送る。
自分自身が開始したセル変更に対して否の判定がなされ
た場合には、ＰＣＵはそれ以上は何もしないだけであ
る。肯定の選択肢は、ＰＣＵがセル変更を容認して、新
基地局からの無線資源の割り当てを開始することを意味
する。セル変更が移動局からの要求メッセージで開始さ
れたならば、新基地局は、その要求メッセージで表示さ
れている基地局か、或いはその要求メッセージで表示さ
れている候補セルのリストの中の基地局であって良い。
もしＰＣＵが自分でセル変更を開始したならば、前記Ｐ
ＣＵは、例えば、移動局からの品質報告で以前に受け取
っていた情報に基づいて新基地局を選択する。
【００２２】セル変更の対象であるパケット交換通信接
続が実時間サービスを提供するために用いられると分か
っているときには、新基地局からの無線資源をＧＰＲＳ
に専用される無線資源の蓄えの中から割り当てることが
できると特に有利である。具体的形態、現在のトラフィ
ック負荷状況及び利用できる資源の量により、新基地局
がその様な専用ＧＰＲＳ資源の蓄えを全く持っていなか
ったり、或いはその中に割り当て可能なものが無かった
りするという事態が偶然に発生することがあり、その場
合には新基地局のための資源は、ＧＳＭのために割り当
てることもできる資源から取り出されなければならな
い。回線交換ＧＳＭ接続は普通は非実時間サービスを伝
えるとされているＧＰＲＳ接続よりサービスに関して優
先されるので、そのことには、ＧＳＭシステムが前にＧ
ＰＲＳに割り当てられていたその様な資源を突然“盗用
する”可能性があるという不利益がある。もしＰＣＵが
割り当て決定を実行しつつあり、且つ、移動局からの品
質報告及び／又は要求メッセージが新基地局の候補とし
て実際に幾つかの基地局があることを表示しているなら
ば、ＰＣＵは、その最終的選択の根拠を、提案されてい
る新基地局のうちの１つが割り当て可能な専用ＧＰＲＳ
無線資源をより多く保っているという事実に置くことさ
えできる。
【００２３】現在セル変更されようとしているパケット
交換通信接続が、実時間サービスを担うために使われる
ということをＰＣＵがどの様にして知るかを問題にする
ことができる。実際には、本発明では、ＰＣＵがそれを
知る必要は全くない。もしそれが有益だと考えられるな
らば、パケット交換接続での実時間サービスの提供を示
す幾つかの方法を定めることができるが、本発明は、そ
の意味での限定をしない、即ち、本発明は一定の方法を
使用することを必要としない。本発明は、接続が実時間
使用か、非実時間使用であるかを知っていることさえ必
要としないけれども、実際に実時間サービスを提供する
ために使われる接続に（専用ＧＰＲＳ資源の上記の好ま
しい割り当てと同様に）一定の特権を与えることができ
ると有利である。
【００２４】図２において、ブロック２０５は、ＰＣＵ
での新基地局の選択と、その資源の割り当てとを表わし
ている。ステップ２０５の後に、ＰＣＵはセル変更を実
行するように移動局に指令しなければならない。ＧＰＲ
Ｓでは、セル変更に関する情報を新基地局に知らせる必
要はないけれども、完全のために、他の或るシステムで
は新基地局への知らせはそれ自体としては公知のネット
ワーク・シグナリングの形をとることがある。そのこと
は図２において矢印２０６で示されている。もし割り当
て決定がセル変更される接続のための無線資源の全量を
含んでいて、ネットワークがいわゆる早期タイミング進
み送信オプション(early timing advance sending opti
on)を実行するならば、ＰＣＵは、特定の移動局が近い
将来に一定ブロック期間において新セルにアクセスする
と定める。このブロック期間をBP Xと称する。また、前
述の条件を仮定すると、正しいタイミング進み値を送る
ことによって専用資源でアクセスを実行している移動局
（ＭＳ）に新基地局が応答できるように、ＰＣＵは新基
地局からのダウンリンク・ブロック期間を保留する。こ
の明細書の以降の部分で、この早期タイミング進み送信
オプションについて更に詳しく説明する。
【００２５】セル変更を実行するように移動局に指令す
るステップは、図２においてパケット・セル変更ＣＭＤ
メッセージ２０７の伝送として示されている。５１０と
称される、前記メッセージに包含される幾つかのフィー
ルドの略表示が図５（ｂ）に示されている。そのフィー
ルドは、移動局識別子５１１と、チャネル識別子５１２
と、チャネル周波数インジケータ５１３と、放送チャネ
ル（ＢＣＨ）周波数インジケータ５１４と、前記放送チ
ャネルで放送される基地局識別コード５１５と、開始時
間インジケータ５１６と、随意の移動局整理番号５１７
とから成っている。前記メッセージは、例えば公知のパ
ケット・アクセス承諾チャネル或いはＰＡＧＣＨなどの
一定のシグナリング・チャネルで移動局に送られる。
【００２６】セル変更指令メッセージ中の上記フィール
ドは、開始時間インジケータ５１６を除いて、自明であ
る。管理されている時点での迅速なセル変更を可能にす
るために、ＰＣＵは、好ましくは、セル変更指令メッセ
ージを受信した時点で直ぐにセル変更を実行するように
移動局に指令せずに、前記移動局（場合によっては新基
地局も）がそれに対する準備を充分にする時間を持てる
ように、セル変更実行時点を定める。セル変更を実際に
行う時点は、タイマー又は現実のタイムレコーダー（現
実のタイムレコーダーの一定の時刻読み取り値、又は、
前記メッセージ受信直後からのカウントダウン・タイマ
ーの満了として定義される一定の期間）を参照すること
により、又は一定のフレーム番号及びブロック期間を参
照することにより、確定されることができる。移動局と
基地局との間の無線インターフェースにおける伝送フレ
ームには個別に番号が付されているので、フレーム番号
を時間表示として使用することができ、ブロック期間番
号を使用して前記伝送フレーム内でのブロック期間を識
別することができる。セル変更指令メッセージの中の開
始時間表示フィールド５１６は、実際のセル変更実行時
点を移動局が計算する根拠となる情報を含んでいる。そ
れは、現実のタイムレコーダーの読み取り値と、タイマ
ー初期設定値と、フレーム番号又はブロック期間カウン
トダウン値又は固定されているフレーム番号及びブロッ
ク期間番号とである。
【００２７】開始時間表示フィールドは、セル変更の即
座の開始を意味する値を含むこともでき、或いはそれが
無いことさえあるが、そのことを移動局はシステムの仕
様で課される一定の遅延後にセル変更を開始させる指令
と解釈する。
【００２８】図２において、移動局がセル変更指令メッ
セージを受け取った後に、矢印２０８により表示されて
いるように、移動局と旧基地局との間でデータ・パケッ
トの通常の伝送が暫くの間続く。それは、セル変更実行
タイマーが満了する前のことである。実際のセル変更を
開始させるきっかけが図２においてブロック２０９とし
て示されている。その直後に移動局は新セルへのアクセ
スを開始する。
【００２９】新セルへのアクセスが成功するには、移動
局がセル変更指令メッセージのチャネル識別フィールド
５１２とチャネル周波数表示５１３フィールドとにより
指示されるブロック期間中に単一のアクセス・バースト
ではなく連続する数個のアクセス・バーストを送信する
のが有利である。そのアクセス・バーストが図２におい
て矢印２１０〜２１３として示されている。セル変更指
令メッセージが移動局参照符を含んでいても良いという
ことを前述したが、その場合には移動局はその参照符を
少なくとも１つのアクセス・バーストに挿入することが
できる。ネットワークは移動局の参照符を知っているの
で、アクセスしようと試みている移動局が正しい移動局
であることを保証するために、前記ネットワークはアク
セス・バーストでのその出現をチェックすることができ
る。
【００３０】１つ以上のアクセス・バースト２１０〜２
１３の新基地局での受信から、本発明の第１実施態様に
従う操作は、ネットワークがそれ自体としては公知の早
期タイミング進み送信オプションを実行するか否かによ
り、異なる。タイミング進みは、一般的に、移動局と基
地局との間の物理的距離から生じる伝搬遅延が移動局で
の各アップリンク放射を一定時間間隔だけ進めることに
よって保証されることを意味し、その時間間隔の長さは
前記基地局から前記移動局に信号で通知されなければな
らない。タイミング進みの計算と、それを移動局に信号
で知らせることは、それ自体としては例えば公知のＧＳ
Ｍシステムのハンドオーバー処理手順から知られてい
る。要するに、早期タイミング進み送信は、移動局から
アクセス・バーストを受信した直後に新基地局がタイミ
ング進みパラメータの値を移動局に送り、その後にデー
タの実際の送信が始まることを意味する。このオプショ
ンが実行されない場合には、タイミング進みパラメータ
の伝送のために独立の割り当てが必要であり、その目的
のために前記アクセス・バーストは新基地局で伝送され
ずにＰＣＵに回送される。
【００３１】図２の主要部分では早期タイミング進み送
信オプションが実行されるということが仮定されてお
り、そのことは、前述したようにタイミング進み値を移
動局に送るためにＰＣＵが新基地局から一定量の専用ダ
ウンリンク容量を前もって割り当てておかなければなら
ないことを意味する。同様に、図２において新基地局は
パケット・パワー制御タイミング更新（PACKET_POWER_C
ONTROL_TIMING_UPDATE）メッセージ２１４を移動局に送
る。このメッセージはそのアップリンク部分が移動局に
よってアクセス・バーストを伝送するために使用された
同じチャネルのダウンリンク部分で送られるのが最も有
利である。前記メッセージの送信時点は、アクセス・バ
ーストを送信するために移動局が使用したＢＰからNブ
ロック期間であると定義されることができ、このNは、
システムの仕様で定義される一定の正の整数である。対
応するダウンリンクＢＰを、実時間サービスを伝える接
続の排他的使用への割り当ては、ＰＣＵによって有効に
保たれるのが最も有利である、即ち、ＰＣＵはそれを他
の接続には割り当てない。
【００３２】上記の方法では、新基地局からの無線資源
の割り当てが既に“完全な”無線チャネル、即ちセル変
更の対象となった接続でデータを伝送するのに充分な資
源の割り当てを含んでいるということも仮定されてい
る。図２の、丸括弧の中の部分は、早期タイミング進み
送信オプションが実行されないネットワークに、又は新
セルへの初期アクセスを実行するために始めに限られた
量の無線資源が移動局に割り当てられる場合に前記当す
る代替動作コースを示している。この場合には、ＰＣＵ
が前記タイミング進みを移動局に割り当てることがで
き、且つ必要な将来の資源割り当てを行うことができる
ように、アクセス・バースト２１０’（〜２１３’）は
ＰＣＵに回送される。ＰＣＵは、完全な或いは与えられ
た無線資源を割り当てて、新しい割り当て（もしあるな
らば）を例えばパケット割り当て（PACKET_ASSIGNMENT)
メッセージ２１４’で移動局に信号する。タイミング進
みパラメータを割り当てるために例えばパケット・パワ
ー制御タイミング更新（PACKET_POWER_CONTROL_TIMING_
UPDATE)メッセージを使えるけれども、本発明では特定
のメッセージを使用しなくても良い。
【００３３】パケット割り当てメッセージ２１４又はパ
ケット・パワー制御タイミング更新メッセージを受信す
ると、それが早期タイミング進み送信を伴っても伴わな
くても、移動局は割り当てられたダウンリンク・チャネ
ルの監視を開始すると共に、その割り当てられたアップ
リンク・チャネルを使用してアップリンク・バーストを
ネットワークに送ることができる。そのことが図２にお
いて矢印２１５で示されている。ＬＬＣ（論理リンク制
御）プロトコル層に属していて、ＰＣＵが接続されてい
るＳＧＳＮ（図２には示されていない）に達する第１ア
ップリンク・プロトコルデータ・ユニット即ちＰＤＵ
は、ＳＧＳＮに保持されている移動性記録における移動
局の新しい場所を更新させる。新しいセルへのアクセス
が失敗したならば、第１の選択肢は、（そのための無線
資源割り当てがこの段階でなお有効である場合）移動局
がデータの伝送を続けるために旧セルに戻ることであ
る。その後、セル変更手続きを再開することができる。
【００３４】図２がＰＣＵ内セル変更を示しているもの
とすると、セル変更成功後に旧セルにおける資源割り当
てを解除するために両方の基地局を制御することはＰＣ
Ｕの役割となる。データの通常の伝送に関連するバース
トが新しい基地局を通して流れていることにＰＣＵが気
づいた後、前記解除は何時行われても良い。
【００３５】次に、図３に示されている本発明の第２実
施態様に従う方法を検討する。この実施態様は、異なる
ＰＣＵ間で、単一のＳＧＳＮの通達範囲の中で、即ちＰ
ＣＵ間ＳＧＳＮ内セル変更を実行する方法である。デー
タの初期通常伝送と品質報告の定期的伝送とは図２に示
されているのと同一であるので、それらは図３に別々に
示されていない。移動局からパケット・セル変更要求メ
ッセージ２０３を受け取った後、旧ＰＣＵは対応するメ
ッセージ３０１をＳＧＳＮに送るが、その代表的な形が
図５（ｃ）にメッセージ５２０として示されている。前
記メッセージのフィールドは、旧ＰＣＵの識別子５２１
と、要求されている新セルの識別子５２２と、移動局の
無線容量の随意の記述子５２３と、旧セルでのサービス
・タイプの随意の記述子５２４と、ルート割当エリアコ
ード即ちＲＡＣ５２５とである。
【００３６】セル変更要求メッセージ３０１を受け取っ
た後、ＳＧＳＮは、ステップ３０２において、ターゲッ
ト・セルを制御しているＰＣＵのアイデンティティーを
ターゲット・セルの識別子から導出する。前記ＳＧＳＮ
は、セル変更要求メッセージ３０３を、変更されていな
い形か、又は、図５（ｃ）のフィールド５２１，５２
２，５２３及び５２４に類似するフィールドを少なくと
も含んでいる形で、新ＰＣＵに送る。このメッセージを
受け取ると、新ＰＣＵはステップ３０４において、前記
セル変更要求を容認できるか否かチェックする。否定の
場合には、拒絶がＳＧＳＮに送り戻され、そこから旧Ｐ
ＣＵに転送されるが、その様な動作は簡単なので図３に
は示されていない。新ＰＣＵが提案されているセル変更
を容認したならば、前記ＰＣＵはステップ３０５で、Ｐ
ＣＵ内セル変更の文脈で前述したようにターゲット・セ
ルから無線資源を割り当てるが、新基地局へのメッセー
ジ３０６は、前述したのと同様である。ステップ３０７
で、新ＰＣＵはセル変更応答メッセージをＳＧＳＮに送
る。このメッセージの模範的な形がメッセージ５３０と
して図５（ｄ）に示されており、前記メッセージ５３０
は、旧ＰＣＵ５３１の識別子と、完全に符号化されてい
るパケットセル変更指令メッセージ５３２と、随意の移
動局参照符５３３と、原因フィールド５３４とを含んで
いる。完全に符号化されているセル変更メッセージ５３
２の代わりに、メッセージ５３０は、移動局に送られる
実際のパケット・セル変更指令メッセージに含められる
べき関連パラメータを含んでいても良い。その場合に
は、後者のメッセージが作成されて旧ＰＣＵにより符号
化される。
【００３７】前記セル変更応答メッセージ３０７を受け
取ると、ＳＧＳＮはそれを自分のセル変更応答メッセー
ジ３０８として旧ＰＣＵへ転送する。メッセージ３０８
を受け取ると、旧ＰＣＵは、本発明の第１実施態様に関
して前述したように好ましくはＰＡＣＣＨで実際のパケ
ット・セル変更指令メッセージ３０９を移動局に送る。
そこから先の動作は、割り当てられている資源が旧基地
局から解放されるべきポイントまで、前述した本発明の
第１実施態様に従う。
【００３８】接続のＴＬＬＩ即ち一時的論理リンク識別
子が、前記接続がＰＣＵ間ＳＧＳＮ内セル変更を受ける
ときに変化することはあり得る。ＰＣＵの変更がルート
割当エリアの変更に付随しているときには、その様な状
況が結果として生じ得る。その場合には、新ＴＬＬＩを
発することはＳＧＳＮの役割となる。ＳＧＳＮが上記メ
ッセージ３０８及び３０９を通じて新ＴＬＬＩを移動局
へ伝達するための手配をするのが最も有利である。
【００３９】旧ＰＣＵと新ＰＣＵとは異なるＰＣＵであ
るので、旧ＰＣＵは移動局の新セルへのアクセスがうま
くいっているか否かを自動的に知るのではなく、アクセ
スが成功した場合には、旧基地局の割り当てられている
資源は最早不要となる。従って、旧基地局から割り当て
られていた資源を解放することに関する決定を旧ＰＣＵ
がどの様にして行うべきかは自明ではない。選択するこ
とのできる解決原理が基本的に２つある。その第１の原
理では、旧ＰＣＵは、割り当てられていた資源を旧セル
から解放する前に、例えば移動局へのセル変更指令メッ
セージの伝送などの、一定のトリガー事象から一定期間
にわたって待機する。旧ＰＣＵは前記一定期間の間、移
動局をスケジューリングし続けると言うことができる。
セル変更指令メッセージの伝送からカウントダウン・タ
イマーで実現されるべき適当なタイムリミットは数秒
（例えば５秒）程度であって良い。そのカウントダウン
・タイマーの満了寺に移動局が旧基地局を使用しつつあ
ることが分かったならば、旧ＰＣＵは、セル変更が成功
しなかったと推定して、割り当てられている資源を全く
解放しない。タイマー又はフレーム・カウンターの満了
を、移動局との接続が失われているという判定と関連づ
けることもできる：応答を得ることなく例えば８個の無
線ブロックを移動局に送った後、旧ＰＣＵは、前記移動
局が最早応答しないので、割り当てられている資源を解
放しても良いと推定することができる。
【００４０】上で概略を説明したタイマー／フレーム・
カウンターの選択肢には、無線インターフェースである
程度の資源を無駄に使うという欠点がある。移動局が新
セルに迅速にアクセスすることに成功したならば、旧Ｐ
ＣＵは、何の理由もなく旧基地局から割り当てられてい
る資源を維持しようとする。更に、旧ＰＣＵは、既にセ
ルを変更した移動局から応答を得ようとして付近にある
他の全ての無線接続を不要に妨害しながら、旧基地局を
通して不要な伝送を行うことさえある。それに関して、
第２の解決原理を検討しなければならない。それによる
と、新ＰＣＵはセル変更に成功したことを旧ＰＣＵに知
らせ、その後に旧ＰＣＵは旧セルから無線資源を直ぐに
解放する。第２の原理の欠点は、ＰＣＵ同士の追加のネ
ットワーク・シグナリングを必要とするという点であ
る。セル変更が成功したことを意味するシグナリング・
メッセージを新ＰＣＵから受け取らなかったならば、旧
ＰＣＵが旧割り当てを解除する前に一定のカウンターが
満了するのを待つという混合解決策を適用することもで
きる。後者の場合には旧ＰＣＵは新ＰＣＵからメッセー
ジを受け取って復号したならば直ちに旧割り当てを解除
する。
【００４１】旧ＰＣＵから新ＰＣＵへシグナリング情報
の伝送が行われるならば、それを使用して、伝送パラメ
ータと、旧ＰＣＵに適用されていた前記パラメータの値
を新ＰＣＵに知らせることができる。例えば、ＲＬＣプ
ロトコル層で適用される肯定応答パラメータをその様に
して新ＰＣＵに伝えることができるので、それらについ
て移動局と新ＰＣＵとの間で取り決め直す必要はない。
【００４２】ＰＣＵ間セル変更を実行するのに有利な時
点は、２つの連続するＰＤＵ、即ちＬＬＣプロトコル層
に属するプロトコル・データ、の間にある。セル変更の
その様なタイミングは、前述した伝送パラメータと、そ
の値とを旧ＰＣＵから新ＰＣＵに伝える必要を無くす
る。
【００４３】この混合解決策は、いろいろな種類のＰＣ
Ｕが同じネットワークで動作することを可能にする。セ
ル変更確認を旧ＰＣＵに送ることのできるそれらの新し
いＰＣＵはその様に動作するので、不必要な資源割り当
て及び伝送が最小限になるけれども、もし新ＰＣＵがこ
の意味で協力的でなければ、その様なセル変更確認が無
いときには、資源の解放を保証するために全ての旧ＰＣ
Ｕがタイマー／フレーム・カウンター手続きを行う。セ
ル変更確認を認知しない旧ＰＣＵは、単にそれらを無視
して、どの場合にもタイマー／フレーム・カウンター手
続きを行う。
【００４４】次に、図４に示されている本発明の第３の
実施態様の方法を考察する。この実施態様は、異なるＳ
ＧＳＮの通達範囲の中で動作する異なるＰＣＵ間でのセ
ル変更、即ちＰＣＵ間ＳＧＳＮ間セル変更、を実行する
方法である。データの初期通常伝送と品質報告の定期的
伝送とは図２に示されているのと同一であるので、それ
らは図４に別々に示されてはいない。移動局からパケッ
ト・セル変更要求メッセージ２０３を受け取った後、旧
ＰＣＵは、図３のメッセージ３０１に類似する対応する
メッセージを旧ＳＧＳＮに伝える。ステップ４０１で、
旧ＳＧＳＮは、前記セル変更要求メッセージに含まれて
いるセル識別子（例えばＲＡＣ）から新ＰＣＵを通して
ターゲット・セルを制御する新ＳＧＳＮのアドレスを導
出する。ステップ４０２で、旧ＳＧＳＮは、新ＳＧＳＮ
に（ＧＴＰ）セル変更要求メッセージを送るが、その模
範的な形が図５（ｅ）に示されている。メッセージ５４
０は、シーケンス番号５４１と、新セルの識別子５４２
と、移動局の無線特性の随意の記述子５４３と、旧セル
におけるサービス・タイプの随意の記述子５４４と、Ｐ
ＤＰコンテキストの随意の記述子５４５と、暗号化パラ
メータ・フィールド５４６と、前記移動端末に関連する
ＩＭＳＩ（国際モバイル加入者アイデンティティー）５
４７とを含んでいる。随意的に、（ＧＴＰ）セル変更要
求メッセージは、そのままのセル変更要求メッセージを
含むことができる。
【００４５】（ＧＴＰ）セル変更要求メッセージを受け
取ると、新ＳＧＳＮは、ステップ４０３で、セル識別子
から新ＰＣＵ又はターゲット・セルを制御するＰＣＵを
導出する。新ＳＧＳＮは、図３のメッセージ３０３と同
様のセル変更要求メッセージ４０４を新ＰＣＵに送る。
【００４６】そのセル変更要求メッセージ４０４を受け
取ると、新ＰＣＵはステップ４０５でＰＣＵ間ＳＧＳＮ
内セル変更と関連して前述したように動作する。ステッ
プ４０５は、前述した容認性チェック、割り当て、並び
に新基地局への知らせの全部を含んでいる。ステップ４
０６で、新ＰＣＵはそのセル変更応答メッセージを新Ｓ
ＧＳＮに送る。このメッセージは図３のメッセージ３０
７と同一であるのが有利である。
【００４７】セル変更応答メッセージ４０６を受け取る
と、新ＳＧＳＮは、ステップ４０７で、前記メッセージ
に含まれている原因パラメータをチェックする。その動
作の結果が肯定的ならば、新ＳＧＳＮは、旧ＳＧＳＮか
ら提供されるＰＤＰコンテキスト情報ｉｆを維持し、新
ＴＬＬＩ（一時的論理リンク識別子）を移動局に割り当
てる。その他の場合には、新ＳＧＳＮは、ステップ４０
７で、ＰＤＰコンテキスト情報（旧ＳＧＳＮから提供さ
れるならば）を除去する。ステップ４０８で、新ＳＧＳ
Ｎは（ＧＴＰ）セル変更応答メッセージを旧ＳＧＳＮに
送る。このメッセージの模範的な形が図５（ｆ）で示さ
れており、前記メッセージ５５０のフィールドは、シー
ケンス番号５５１，原因５５２，新ＴＬＬＩ５５３、及
びオリジナルのセル変更応答メッセージ５５４である。
【００４８】（ＧＴＰ）セル変更応答メッセージを受け
取ると、旧ＳＧＳＮｏｌｄは、ステップ４０９で、それ
に含まれているセル変更応答メッセージを旧ＰＣＵに送
る。そのセル変更応答メッセージを受け取ると、旧ＰＣ
Ｕは、好ましくは本発明の第１実施態様と関連させて前
述したようにＰＡＣＣＨで、実際のパケット・セル変更
指令メッセージ４１０を移動局に送る。
【００４９】パケット・セル変更指令メッセージを受け
取ると、移動局は、ステップ４１１で、後述する例外を
除いて、ＰＣＵ間ＳＧＳＮ内セル変更と関連して述べた
とおりに動作する。その例外とは、次の通りである。即
ち、新セルにアクセスするとき、前記移動局は、使用可
能なときには新ＴＬＬＩを使用し、セル変更が失敗し、
移動局が旧セルに戻る場合には、前記移動局は使用可能
ならばその旧ＴＬＬＩを使用する。
【００５０】新ＳＧＳＮが移動局からＬＬＣレベルの第
１ＰＤＵ（新ＴＬＬＩを含む）を受け取ると、新ＳＧＳ
Ｎは、セル変更が成功したことを旧ＳＧＳＮ（及びＨＬ
Ｒ）に知らせなければならない。新ＳＧＳＮは、ステッ
プ４１２で、（ＧＴＰ）セル変更ＩＮＤメッセージを旧
ＳＧＳＮに送る。新ＳＧＳＮは、影響を受けたＧＧＳＮ
を、それ自体としては公知の方法で、更新する。その
後、全てのデータ・パケットに新ＳＧＳＮ経由のルート
が割り当てられる。
【００５１】（ＧＴＰ）セル変更ＩＮＤメッセージを受
け取ると、旧ＳＧＳＮは、タイマーを始動させ、（ＧＴ
Ｐ）セル変更ＡＣＫメッセージ４１３を新ＳＧＳＮに送
る。旧ＳＧＳＮが移動局のための送られていない（確認
されていない）ダウンリンク・データ・パケットを保持
しているならば、旧ＳＧＳＮはそのデータ・パケットを
新ＳＧＳＮに転送する。タイマーが動作している間、旧
ＳＧＳＮは、移動局のために受け取っていた全てのデー
タ・パケットを新ＳＧＳＮに転送する。タイマーが満了
すると、旧ＳＧＳＮは、前記移動局に関連する情報を削
除しなければならない。
【００５２】随意の選択肢として、旧ＳＧＳＮは、（Ｇ
ＴＰ）セル変更要求メッセージを既に送った後でも、他
の未確認のダウンリンク・データ・パケットのコピーの
全てを新ＳＧＳＮに転送することができる。従って、Ｍ
Ｓが新セルにアクセスするとき、前記ＭＳは直ぐにデー
タ・パケットを受信することができる。
【００５３】前述した本発明の実施態様は、単なる例示
であって、当然に、添付の請求項範囲から逸脱せずに、
それに何かを付加したり修正したりすることができる。
例えば、ＰＣＵ間ＳＧＳＮ内セル変更で、ＳＧＳＮとの
通信は不要であるけれども２つのＰＣＵが関わるような
セル変更では、旧ＰＣＵが、例えば、移動局からのメッ
セージ中の要求されている新セルの識別子から新ＰＣＵ
のアイデンティティーを導出することができるとすれ
ば、旧ＰＣＵはセル変更要求メッセージをＳＧＳＮを通
さずに新ＰＣＵへ直接送ることができる。旧ＰＣＵは数
個の候補新ＰＣＵを登録し、選択された新ＰＣＵだけで
動作することさえできる。追加及び修正の他の例は、セ
ル間の伝送フレーム同期化を使用することであり、それ
は、別々のランダム・アクセス・バーストを不要にし、
新セルへのアクセスは、割り当てられている無線資源を
用いることによって直接行われる。移動局は、その要求
メッセージで新セルの幾つかの候補を発表することがで
き、それらの候補セルは、異なるＳＧＳＮ及びＰＣＵ宛
の数個の要求メッセージが同時に送られるようにネット
ワーク側の動作に影響を及ぼすことができる。本発明
は、ＧＧＳＮレベルでの移動局の場所の更新が旧ＳＧＳ
Ｎで行われるか、それとも新ＳＧＳＮで行われるかとい
うことに影響されにくい。
【００５４】ネットワーク・エレメント及びメッセージ
の上記のＧＰＲＳ関連の名称はＧＰＲＳの文脈での応用
性を強調しているけれども、本発明は、その様なＧＰＲ
Ｓ関連の名称には限定されない。本発明は、他のパケッ
ト交換セルラー無線システムにも応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】公知のネットワーク・アーキテクチャを示して
いる。
【図２】本発明の第１の実施態様に従う方法を示してい
る。
【図３】本発明の第２の実施態様に従う方法を示してい
る。
【図４】本発明の第３の実施態様に従う方法を示してい
る。
【図５】本発明に関連して使用されるメッセージを示し
ている。
【符号の説明】
ＢＴＳ 基地局 ＭＳ 移動局 ＰＣＵ 制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェーン パランタイネン フィンランド ヘルシンキ ＦＩＮ− 00500 フランゼニンカツ ５シー 75 (72)発明者 スクンビン ハミチ フィンランド エスプー ＦＩＮ−02230 リーナンクジャ ２ケー 115

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）と、第２基
    地局（ＢＴＳｎｅｗ）と、少なくとも前記第１基地局
    （ＢＴＳｏｌｄ）の動作を制御する制御ユニット（ＰＣ
    Ｕ、ＰＣＵｏｌｄ）とを含むパケット交換セルラー無線
    システムにおいて移動局（ＭＳ）のためにセル変更を実
    行する方法であって： − 前記移動局（ＭＳ）が前記第１基地局（ＢＴＳｏｌ
    ｄ）となお通信し続けている間に、前記第１基地局（Ｂ
    ＴＳｏｌｄ）のセルから前記第２基地局（ＢＴＳｎｅ
    ｗ）のセルへのセル変更を行うことを前記移動局（Ｍ
    Ｓ）が必要としているという知識を前記制御ユニット
    （ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）において確立し； − このセル変更を実行する時点として、来るべき第１
    時点（２０９）を固定するために、前記制御ユニット
    （ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）から前記第１基地局（ＢＴＳ
    ｏｌｄ）を介して前記移動局へ第１メッセージ（２０
    ７，３０９，４１０）を伝送し； − 前記第１時点（２０９）以後、前記第２基地局のセ
    ルへのアクセスを前記移動局に提供するステップを含む
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項２】 前記移動局（ＭＳ）がセル変更を実行す
    ることを必要としているという知識を前記制御ユニット
    で確立するステップは、前記移動局（ＭＳ）からの要求
    メッセージ（２０３）の前記制御ユニット（ＰＣＵ、Ｐ
    ＣＵｏｌｄ）での受信に対する応答として行われ、前記
    要求メッセージ（２０３）は、前記移動局（ＭＳ）が進
    んでセル変更を実行することを示唆することを特徴とす
    る請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 前記制御ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌ
    ｄ）で前記移動局からの品質報告（２０２）を受信する
    ステップを更に含んでおり、前記移動局（ＭＳ）がセル
    変更を実行することを必要としているという知識を前記
    制御ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）で確立する前記
    ステップは、受信された品質報告に基づく、前記移動局
    （ＭＳ）のためにセル変更を実行する必要があることを
    示す所見（２０４）に対する応答として行われることを
    特徴とする請求項１に記載の方法。
  4. 【請求項４】 前記制御ユニット（ＰＣＵ）が前記第２
    基地局（ＢＴＳｎｅｗ）の動作も制御するようになって
    いる構成において、前記移動局（ＭＳ）がセル変更を実
    行することを必要としているという知識を前記制御ユニ
    ット（ＰＣＵ）で確立する前記ステップの後に、前記第
    ２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）で前記移動局（ＭＳ）のため
    に一定量の無線資源を前記制御ユニット（ＰＣＵ）で割
    り当てるステップが行われることを特徴とする請求項１
    に記載の方法。
  5. 【請求項５】 − 前記制御ユニット（ＰＣＵ）によっ
    て前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）で前記移動局（Ｍ
    Ｓ）のための一定量の無線資源を割り当てるステップを
    含んでおり、前記一定量の無線資源は前記移動局（Ｍ
    Ｓ）と前記パケット交換セルラー無線システムとの間に
    完全データ伝送接続が必要であることに対応し； − 前記移動局（ＭＳ）にタイミング進み情報を伝える
    ために前記制御ユニット（ＰＣＵ）により前記第２基地
    局（ＢＴＳｎｅｗ）の一定量の無線資源を割り当てるス
    テップを含んでおり； − 前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）のセルへの前記移
    動局（ＭＳ）のアクセス（２１０、２１１，２１２，２
    １３）に応答して前記タイミング進み情報（２１４）を
    前記移動局（ＭＳ）に提供し； − その直後に、前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）を介
    して前記移動局（ＭＳ）と前記パケット交換セルラー無
    線システムとの間の完全データ伝送接続（２１５）の利
    用を開始するステップを含むことを特徴とする請求項４
    に記載の方法。
  6. 【請求項６】 − 前記制御ユニット（ＰＣＵ）によっ
    て前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）で前記移動局（Ｍ
    Ｓ）のための一定量の無線資源を割り当てるステップを
    含んでおり、前記一定量の無線資源は前記移動局（Ｍ
    Ｓ）と前記制御ユニット（ＰＣＵ）との間の限られた容
    量の接続に対応し； − 前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）のセルへの前記移
    動局（ＭＳ）のアクセス（２１０’、２１１’、２１
    ２’、２１３’）に応答して前記制御ユニット（ＰＣ
    Ｕ）により前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）で前記移動
    局（ＭＳ）のための一定のより大きな量の無線資源を割
    り当てるステップを含んでおり、前記一定のより大きな
    量の無線資源は前記移動局（ＭＳ）と前記パケット交換
    セルラー無線システムとの間に完全データ伝送接続が必
    要であることに対応し； − 前記移動局（ＭＳ）に関するタイミング進み情報
    （２１４’、２１４”）を前記第２基地局（ＢＴＳｎｅ
    ｗ）に供給し、且つそこから前記移動局（ＭＳ）に供給
    するステップを含んでおり； − 前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）を介して前記移動
    局（ＭＳ）と前記パケット交換セルラー無線システムと
    の間の完全データ伝送接続（２１５）の利用を開始する
    ステップを含むことを特徴とする請求項４に記載の方
    法。
  7. 【請求項７】 前記制御ユニットが前記第１基地局（Ｂ
    ＴＳｏｌｄ）の動作を制御する第１制御ユニット（ＰＣ
    Ｕｏｌｄ）である構成において、前記パケット交換セル
    ラーネットワークは、更に： − 前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）の動作を制御する
    第２制御ユニット（ＰＣＵｎｅｗ）と； − 前記第１制御ユニット（ＰＣＵｏｌｄ）と前記第２
    制御ユニット（ＰＣＵｎｅｗ）との両方を含む領域を伴
    うルート割当及び場所情報維持ユニット（ＳＧＳＮ）と
    を含んでおり； 前記移動局（ＭＳ）がセル変更の実行を必要としている
    という知識を前記制御ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌ
    ｄ）で確立するステップの後に、 − 前記第１制御ユニット（ＰＣＵｏｌｄ）から第１セ
    ル変更要求（３０１）を前記ルート割当及び場所情報維
    持ユニット（ＳＧＳＮ）に送り； − 前記第１セル変更要求（３０１）に対応する第２セ
    ル変更要求（３０３）を前記ルート割当及び場所情報維
    持ユニット（ＳＧＳＮ）から前記第２制御ユニット（Ｐ
    ＣＵｎｅｗ）に送り； − 前記第２制御ユニット（ＰＣＵｎｅｗ）において、
    前記移動局（ＭＳ）のための前記第２基地局（ＢＴＳｎ
    ｅｗ）の一定量の無線資源を割り当てるステップが行わ
    れることを特徴とする請求項１に記載の方法。
  8. 【請求項８】 − 前記第２セル変更要求（３０３）の
    受信に対する応答として、前記第２制御ユニット（ＰＣ
    Ｕｎｅｗ）により前記移動局（ＭＳ）のための前記第２
    基地局（ＢＴＳｎｅｗ）の一定量の無線資源を割り当て
    るステップを含んでおり、前記一定量の無線資源は、前
    記移動局（ＭＳ）と前記パケット交換セルラー無線シス
    テムとの間に完全データ伝送接続が必要であることに対
    応し； − 前記第２制御ユニット（ＰＣＵ）により、タイミン
    グ進み情報を移動局（ＭＳ）に送るために前記第２基地
    局（ＢＴＳｎｅｗ）の一定量の無線資源を割り当て； − 前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）のセルへの前記移
    動局（ＭＳ）のアクセスに応答して、前記タイミング進
    み情報を前記移動局（ＭＳ）に供給するステップを含ん
    でおり； − その直後に、前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）を介
    して前記移動局（ＭＳ）と前記パケット交換セルラー無
    線システムとの間の完全データ伝送接続の利用を開始す
    るステップを含むことを特徴とする請求項７に記載の方
    法。
  9. 【請求項９】 − 前記第２セル変更要求（３０３）の
    受信に対する応答として、前記第２制御ユニット（ＰＣ
    Ｕｎｅｗ）により、前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）の
    前記移動局（ＭＳ）のための一定量の無線資源を割り当
    てるステップを含んでおり、前記一定量の無線資源は前
    記移動局（ＭＳ）と前記第２制御ユニット（ＰＣＵｎｅ
    ｗ）との間の限られた容量の接続に対応し； − 前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）のセルへの前記移
    動局（ＭＳ）のアクセスに応答して、前記第２制御ユニ
    ット（ＰＣＵｎｅｗ）によって前記第２基地局（ＢＴＳ
    ｎｅｗ）の前記移動局（ＭＳ）のための一定のより大き
    な量の無線資源を割り当てるステップを含んでおり、前
    記より大きな量の無線資源は前記移動局（ＭＳ）と前記
    パケット交換セルラー無線システムとの間に完全データ
    伝送接続が必要であることに対応し； − 前記移動局（ＭＳ）に関するタイミング進み情報を
    前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）に供給し、且つそこか
    ら前記移動局（ＭＳ）に供給するステップを含んでお
    り； − 前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）を介して前記移動
    局（ＭＳ）と前記パケット交換セルラー無線システムと
    の間の完全データ伝送接続の利用を開始するステップを
    含むことを特徴とする請求項７に記載の方法。
  10. 【請求項１０】 前記制御ユニットが前記第１基地局
    （ＢＴＳｏｌｄ）の動作を制御する第１制御ユニット
    （ＰＣＵｏｌｄ）である構成において、前記パケット交
    換セルラーネットワークは、更に： − 前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）の動作を制御する
    第２制御ユニット（ＰＣＵｎｅｗ）と； − 前記第１制御ユニット（ＰＣＵｏｌｄ）を含む領域
    を伴う第１ルート割当及び場所情報維持ユニット（ＳＧ
    ＳＮｏｌｄ）と； − 前記第２制御ユニット（ＰＣＵｎｅｗ）を含む領域
    を伴う第２ルート割当及び場所情報維持ユニット（ＳＧ
    ＳＮｎｅｗ）とを含んでおり； 前記移動局（ＭＳ）がセル変更の実行を必要としている
    という知識を前記制御ユニット（ＰＣＵｏｌｄ）で確立
    するステップの後に、 − 前記第１制御ユニット（ＰＣＵｏｌｄ）から前記第
    １ルート割当及び場所情報維持ユニット（ＳＧＳＮｏｌ
    ｄ）に第１セル変更要求（３０１）を送り； − 前記第１ルート割当及び場所情報維持ユニット（Ｓ
    ＧＳＮｏｌｄ）から前記第２ルート割当及び場所情報維
    持ユニット（ＳＧＳＮｎｅｗ）に、前記第１セル変更要
    求（３０１）に対応するネットワーク・レベル・セル変
    更要求（４０２）を送り； − 前記ネットワーク・レベル・セル変更要求（４０
    ２）に対応する第２セル変更要求（４０４）を前記第２
    ルート割当及び場所情報維持ユニット（ＳＧＳＮｎｅ
    ｗ）から前記第２制御ユニット（ＰＣＵｎｅｗ）に送
    り； − 前記第２制御ユニット（ＰＣＵｎｅｗ）において、
    前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）の前記移動局（ＭＳ）
    のための一定量の無線資源を割り当てるステップを含む
    ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
  11. 【請求項１１】 来るべき第１時点（２０９）を固定す
    るために前記制御ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）か
    ら前記移動局（ＭＳ）へ前記第１基地局（ＢＴＳｏｌ
    ｄ）を介して第１メッセージ（２０７，３０９，４１
    ０）を送るステップは、前記第１メッセージ（２０７，
    ３０９，４１０）により前記移動局（ＭＳ）の一定のカ
    ウントダウン・タイマーの初期化を指令することによっ
    て達成されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
  12. 【請求項１２】 来るべき第１時点（２０９）を固定す
    るために前記制御ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）か
    ら前記移動局（ＭＳ）へ前記第１基地局（ＢＴＳｏｌ
    ｄ）を介して第１メッセージ（２０７，３０９，４１
    ０）を送るステップは、時間に関して前記第１時点と同
    一である一定のフレーム番号を前記第１メッセージにお
    いて表示することによって達成されることを特徴とする
    請求項１に記載の方法。
  13. 【請求項１３】 来るべき第１時点（２０９）を固定す
    るために前記制御ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）か
    ら前記移動局（ＭＳ）へ前記第１基地局（ＢＴＳｏｌ
    ｄ）を介して第１メッセージ（２０７，３０９，４１
    ０）を送るステップは、前記第１メッセージ（２０７，
    ３０９，４１０）で、前記第１時点は前記移動局が前記
    第１メッセージを受信するときであることを表示するこ
    とにより達成されることを特徴とする請求項１に記載の
    方法。
  14. 【請求項１４】 前記第１時点（２０９）後に一定の時
    間にわたって前記第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）における
    前記移動局（ＭＳ）のための無線資源割り当てを維持す
    るステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の方
    法。
  15. 【請求項１５】 前記第１時点（２０９）後に所定タイ
    ムリミットが満了するまで前記第１基地局（ＢＴＳｏｌ
    ｄ）における前記移動局（ＭＳ）のための無線資源割り
    当てを維持するステップを含むことを特徴とする請求項
    １４に記載の方法。
  16. 【請求項１６】 前記移動局（ＭＳ）が前記第２基地局
    （ＢＴＳｎｅｗ）のセルへ首尾良く変更したことを前記
    制御ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）が発見するま
    で、前記第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）における前記移動
    局（ＭＳ）のための無線資源割り当てを維持するステッ
    プを含むことを特徴とする請求項１４に記載の方法。
  17. 【請求項１７】 前記制御ユニット（ＰＣＵ）が更に前
    記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）の動作も制御するように
    なっている構成において、前記移動局（ＭＳ）が前記第
    ２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）のセルへ首尾良く変更したこ
    とを前記制御ユニット（ＰＣＵ）により発見するステッ
    プは、前記移動局（ＭＳ）と前記パケット交換セルラー
    無線システムとの間でデータの通常の伝送に関連するバ
    ーストが前記新基地局（ＢＴＳｎｅｗ）を介して流れて
    いることを前記制御ユニット（ＰＣＵ）において観測す
    ることにより達成されることを特徴とする請求項１６に
    記載の方法。
  18. 【請求項１８】 前記制御ユニットが前記第１基地局
    （ＢＴＳｏｌｄ）の動作を制御する第１制御ユニット
    （ＰＣＵｏｌｄ）であり、前記パケット交換セルラー・
    ネットワークが更に前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）の
    動作を制御する第２制御ユニット（ＰＣＵｎｅｗ）も含
    んでいる構成において、前記移動局（ＭＳ）が前記第２
    基地局（ＢＴＳｎｅｗ）のセルへ首尾良く変更したこと
    を前記第１制御ユニット（ＰＣＵｏｌｄ）により発見す
    るステップは、前記第２制御ユニット（ＰＣＵｎｅｗ）
    からのメッセージを前記第１制御ユニット（ＰＣＵｏｌ
    ｄ）により受信することにより達成されることを特徴と
    する請求項１６に記載の方法。
  19. 【請求項１９】 前記第１時点（２０９）から所定タイ
    ムリミットが満了するまで、又は、前記移動局（ＭＳ）
    が首尾良く前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）のセルに変
    更したことを前記制御ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌ
    ｄ）が発見するまで、これらの事象のうちのいずれが先
    に生じても、前記第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）の前記移
    動局（ＭＳ）のための無線資源割当を維持するステップ
    を含んでいることを特徴とする請求項１４に記載の方
    法。
  20. 【請求項２０】 パケット交換セルラー無線システムの
    移動局（ＭＳ）でセル変更を実行する方法であって： − 第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）を介して前記パケット
    交換セルラー無線システムの制御ユニット（ＰＣＵ、Ｐ
    ＣＵｏｌｄ）からメッセージ（２０７，３０９，４１
    ０）を受け取り； − 前記メッセージ（２０７，３０９，４１０）の受信
    の後、前記メッセージ（２０７，３０９，４１０）にお
    いてセル変更実行時点として確定されている第１時点
    （２０９）まで、前記第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）との
    現存するパケット交換通信接続の利用を続け； − 前記第１時点（２０９）以降は第２基地局（ＢＴＳ
    ｎｅｗ）のセルにアクセス（２１０，２１１，２１２，
    ２１３，２１０’、２１１’、２１２’、２１３’）す
    るステップを含むことを特徴とする方法。
  21. 【請求項２１】 第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）と、第２
    基地局（ＢＴＳｎｅｗ）と、少なくとも前記第１基地局
    （ＢＴＳｏｌｄ）の動作を制御するための制御ユニット
    （ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）とを含むパケット交換セルラ
    ー無線システムにおいて移動局（ＭＳ）のためのセル変
    更を実行するための装置であって： − 前記制御ユニットにおいて、前記移動局（ＭＳ）が
    前記第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）となお通信し続けてい
    る間に前記移動局（ＭＳ）が前記第１基地局（ＢＴＳｏ
    ｌｄ）のセルから前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）のセ
    ルへとセル変更を行う必要があるという知識を前記制御
    ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）で確立するための手
    段と； − 前記制御ユニット（ＰＣＵ、ＰＣＵｏｌｄ）及び前
    記第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）において、来るべき第１
    時点（２０９）を前記セル変更実行時点として固定する
    ために前記第１基地局（ＢＴＳｏｌｄ）を介して前記移
    動局（ＭＳ）へ向けて第１メッセージ（２０７，３０
    ９，４１０）を送るための手段と； − 前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）において、前記第
    １時点以降は前記第２基地局（ＢＴＳｎｅｗ）のセルへ
    のアクセスを前記移動局に提供するための手段とを含む
    ことを特徴とする装置。
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