JP2001013964A - 演奏装置及びその記録媒体 - Google Patents

演奏装置及びその記録媒体

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JP2001013964A
JP2001013964A JP11180860A JP18086099A JP2001013964A JP 2001013964 A JP2001013964 A JP 2001013964A JP 11180860 A JP11180860 A JP 11180860A JP 18086099 A JP18086099 A JP 18086099A JP 2001013964 A JP2001013964 A JP 2001013964A
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performance
harmony
setting
sound
setting screen
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JP11180860A
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Hideaki Shimatani
秀明 島谷
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Original Assignee
Yamaha Corp
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】分かり易い画像表示の援助により、設定すべき
演奏条件を容易に理解し、設定を容易に行うことができ
る演奏装置の提供。 【解決手段】この発明の演奏装置では、複数種類の演奏
条件を選択可能に設定するための操作子の操作により、
演奏条件の設定画面が(2),(3)のように切り換え
られる。各設定画面(2),(3)の図柄画像表示領域
IMには、設定される演奏条件に適した画像が表示され
るので、どのような演奏条件/演奏機能が設定可能であ
るかをユーザは容易に理解することができる。設定内容
(可変情報)表示欄CLのパラメータ内容(MALE、
OFF等)を選択すると、この内容で演奏条件パラメー
タがシステムに設定される。この発明は、特に、複数の
演奏データの入力に応じて楽音及び特殊効果音を生成す
る演奏装置に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示画面を用い
て設定された演奏条件に従って楽音を発生する演奏装
置、特に、音声信号等をもとにして種々のハーモニー音
を生成する場合に好適なこの種の演奏装置及びその記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器、音源付きパーソナルコ
ンピュータ(PC)、カラオケ装置等の演奏装置におけ
る各種設定は、設定される演奏条件を示すパラメータ名
を表示画面に表示させるとともに、操作子にてエディッ
トを行っていた。昨今の演奏装置は多機能化されてきて
おり、このようなパラメータ名が、製品や製品メーカで
独自に定められて特殊な名称であったり、ローマ字を用
いた名称が多くて読みにくいものであった。そのため、
特に、初心者にとっては、表示されたパラメータ名から
機能を理解するのが難しく、演奏条件の設定が非常に困
難であった。
【0003】一方、演奏装置の多機能化により、演奏デ
ータ楽音の入力に対して入力楽音と異なる楽音を発生さ
せる特殊効果を付与する機能を備えた演奏装置が開発さ
れつつある。例えば、演奏データのコード等に基づいて
入力音声信号に対して異なる音程のハーモニー音を生成
させるようなエフェクト機能を備えた演奏装置が知られ
ている。このような演奏装置には、例えば、音声を入力
して鍵盤を弾くと、その音程でハーモニー音を発音させ
る「ボコーダ」ハーモニーと呼ばれるモードや、鍵盤で
弾いたコードを認識してそのコードの構成音の音程のハ
ーモニー音を付ける「コーダル」ハーモニーと呼ばれる
モード等が備えられ、これらのモードを総称して「ボー
カルハーモニー」と呼んでいる。そして、各ボーカルハ
ーモニーには、さらに、種々の新しい演奏機能を選択設
定可能に付加する試みがなされようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な事情に鑑み、表示画面を用いて設定された演奏条件に
従って楽音を発生する演奏装置において、多種の演奏条
件を設定するにも拘わらず、ユーザが理解しやすく、設
定操作を容易に行うことができ、重々しさがなく楽しく
見える設定画面を用い、初心者に取っつきやすくした演
奏装置を提供することを目的とする。この発明は、ま
た、音声信号等をもとにして種々のハーモニー音を生成
させるのに多数の新規な演奏機能を設定する必要がある
場合にも、これらの演奏機能を容易に設定することがで
きる演奏装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の主たるに従う
と、設定画面を用いて設定された演奏条件に従って楽音
を発生する演奏装置において、複数種類の演奏条件を選
択可能に設定するための操作子手段と、操作子手段から
の操作入力に応じて、設定画面の制御及び演奏条件の設
定を行う制御手段と、制御手段による制御により、設定
画面を切り換え、設定される演奏条件に適した画像を各
設定画面に表示する表示手段とを具備する演奏装置が提
供される。また、この特徴に従って、設定画面を用いて
設定された演奏条件に従って楽音を発生する演奏装置に
使用される記録媒体であって、操作子手段の切換え指令
操作に応じて、設定画面を切り換え、設定される演奏条
件に適した画像を表示するステップと、操作子手段の決
定操作に応じて、演奏条件を設定するステップとから成
るプログラムを記録している記録媒体が提供される。
【0006】この発明では、表示手段は、入力音声をも
とにした効果付加演奏について設定される複数種類の演
奏条件にそれぞれ対応した設定画面を表示し、この設定
画面を用いて設定された演奏条件に従って、効果付加演
奏をすることができる。
【0007】この発明においては、各設定画面には、当
該設定画面で設定される演奏条件に対応する画像が表示
されると共に演奏条件名を表わす文字が併記される。ま
た、各設定画面は当該設定画面表示中に設定可能な演奏
条件を表わし、各設定画面に対して操作子手段を決定操
作をすると、制御手段により演奏条件の設定を行うこと
ができる。さらに、当該設定画面において選択的に設定
される演奏条件を可変表示することができる。
【0008】〔発明の作用〕この発明によると、設定画
面を用いて設定された演奏条件に従って楽音を発生する
演奏装置において、予め用意された複数の設定画面から
順次切り換えてディスプレイ上に表示される各設定画面
には、設定する演奏条件/演奏機能をイメージ画像によ
る図柄でも表わすようにしている。従って、当該設定画
面でどのような演奏条件/演奏機能が設定可能であるの
かを図柄イメージで表すことで、ユーザは、イメージで
容易に設定内容を理解することができ、対応する各種設
定を容易に行うことができる。
【0009】また、音声信号等、外部からの音信号をも
とにして、種々のハーモニー音を生成させる演奏装置に
おいては、種々の新規な演奏条件/演奏機能が取り込ま
れるので、この発明は、特に、このようなハーモニー音
生成機能をもつ演奏装置において、難解な演奏条件/演
奏機能を容易に理解し設定するのに好適である。外部か
らの音信号には、例えば、マイクや再生プレーヤ等から
アナログ形式で入力され、音声(人の歌声)の外、生楽
器の演奏音、自然音等の実際音が含まれ、また、任意タ
イプの波形や任意の信号形式で表わされる人工音であっ
てもよい。
【0010】外部からの音信号をもとにして生成される
ハーモニー音には、上述した「ボコーダ(vocode
r)」ハーモニー音(演奏データの所定鍵域音のとおり
音高値を指定する)や「コーダル(chordal)」
ハーモニー音(演奏データのコード指定によってテーブ
ルを索引して音高値を指定する)がある。また、この外
に、演奏データに関係なく、入力された音信号の音高か
ら一定音程離れたハーモニーをつける「クロマティック
(chromatic)」ハーモニー音や、音信号の音
高から僅かに音程をずらしたハーモニーをつける「デチ
ューン(detune)」ハーモニー音等もある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明をハーモニー音生成機能をもつ演奏システムに適用し
た実施例について詳述する。この実施例の演奏システム
では、複数の演奏形態で入力される複数の演奏データに
応じて特殊効果音としてボーカルハーモニー音が同時に
生成される。演奏データは、鍵盤演奏データ、記憶装置
からの自動演奏データ、外部楽音機器からの外部演奏デ
ータ等であり、複数種類の演奏形態を介して入力され
る。演奏データが新たに入力されると、特殊効果数を検
出した後、入力演奏データにより生成すべき特殊効果
が、空いている特殊効果音生成チャンネルで足りるかを
調べて、チャンネルが足りなければ、古い順に特殊効果
を停止する。そして、停止したチャンネル乃至空きチャ
ンネルにて、新たな演奏データにより、ボーカルハーモ
ニー設定時に設定された演奏条件に基づいて、マイク音
声信号等をもとにした特殊効果音(ボーカルハーモニー
音)を生成し、これにより、最新(最も後着)の演奏デ
ータに基づく特殊効果(ボーカルハーモニー)が得られ
る。
【0012】この実施例では、このような演奏システム
において、ボーカルハーモニー設定時に、設定可能な演
奏機能を設定画面上に画像イメージで表わし、分かり易
い画像表示の援助により、設定すべき演奏条件をユーザ
が容易に理解し、設定を容易に行うことができるように
している。イメージの図柄としては、例えば、ジェンダ
ー・タイプ、ピッチ修正、ハーモニーパート、ピッチ・
ツー・ノート、ソング・トラック等の設定に対応して、
夫々の設定内容に相応しい図柄イメージを画面表示し
て、初心者にも、理解しやすくし、設定操作を容易に行
うことができるようにする。しかしながら、この実施例
は、単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の変更が可能である。
【0013】〔ハードウエア構成〕図1には、この発明
の一実施例による演奏システムのハードウエア構成のブ
ロック図が示されている。この例では、演奏システム
は、中央処理装置(CPU)1、読出専用メモリ(RO
M)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、鍵盤操
作子装置4、操作パネル5、表示装置6、音源装置7、
ディジタル信号処理装置(DSP)8、サウンドシステ
ム9、外部記憶装置10、第1及び第2のインターフェ
イス11,12等を備え、これらの装置1〜12は、バ
ス13を介して互いに接続されている。
【0014】システム全体を制御するCPU1は、所定
のプログラムに従って種々の制御を行い、特に、ボーカ
ルハーモニーの設定や形成を含む演奏データ及び楽音信
号処理を中枢的に遂行する。ROM2には、このシステ
ムを制御するための所定の制御プログラムが記憶されて
おり、これらの制御プログラムには、基本的な演奏情報
処理と共に、この発明による演奏データ及び楽音信号処
理に関する各種処理プログラムや各種テーブル、データ
が含ませることができる。RAM3は、これらの処理に
際して必要なデータやパラメータを記憶し、各種レジス
タやフラグ、処理中の各種データ等を一時記憶するため
のワーク領域として用いられる。
【0015】鍵盤操作子装置4は演奏用操作子として鍵
盤を備え、この鍵盤は複数の鍵域に分割されている。こ
のシステムにおける演奏入力形態の1つとしてこの鍵盤
を押鍵操作することにより楽音信号を発生し、これを
「押鍵演奏データ」としてシステムに入力すると、シス
テムでは、押鍵演奏データに基づいてボーカルハーモニ
ーモードでの演奏を行うことができる。例えば、特定鍵
域(例えば右手側鍵域)の押鍵演奏データによりボコー
ダハーモニー音等を生成することができる。
【0016】操作パネル5は、各種モード・パラメータ
・操作の設定を行うための操作子を備える。表示装置6
は、これに接続されるディスプレイ14や各種インジケ
ータ(図示せず)の表示状態を制御し、これらのディス
プレイ14やインジケータは、操作パネル5の操作面上
の操作子に並置することができる。また、音源装置7、
DSP8及びサウンドシステム9から成る楽音出力部
は、このシステムで処理された演奏データに基づく楽音
及び特殊効果音をスピーカ15から放音させるためのも
のである。
【0017】操作パネル5の操作子には、スタイルモー
ド選択ボタン、ソングモード選択ボタン、エフェクトモ
ード選択ボタン、ボーカルハーモニー設定ボタン、コー
ド設定モードボタン(又はダイヤル)、スタイルナンバ
等の入力用テンキー、自動伴奏オン/オフボタン、スタ
ート/ストップボタン等がある。ボーカルハーモニー設
定ボタンの操作により、ボコーダハーモニーやコーダル
ハーモニー等を含む「ボーカルハーモニー」モードを指
定することができ、必要に応じて、両モードの内最適な
モードを自動的に切り換える「自動切換」モードを指定
することもできる。
【0018】特に、ボーカルハーモニー設定モードのた
めに詳細パラメータ設定/決定ボタンが装備されてお
り、詳細パラメータ設定ボタンの操作によりシステムを
詳細パラメータ設定モードとすることができる。詳細パ
ラメータ設定モードでは、ネクスト・ボタンを操作する
毎に、設定すべき詳細パラメータの設定画面を順次切り
換えて行くことができ、各設定画面はバック・ボタンの
操作により順次戻して行くことができる。各設定画面で
設定操作が終了して詳細パラメータ決定ボタンを操作す
ることによって、設定画面で設定した詳細パラメータが
システムのボーカルハーモニー演奏に対してセットされ
る。なお、これらのボタンは、ディスプレイ14上に表
示してマウス等の操作子により操作することもできる。
【0019】外部記憶装置10には、ハードディスクド
ライブ(HDD)やCD−ROMドライブ等の記憶装置
が使用される。HDDは、制御プログラムや各種データ
を記憶しておく記憶装置であり、ROM2に制御プログ
ラムが記憶されていない場合、このHDD内のハードデ
ィスクに制御プログラムを記憶させておき、それをRA
M3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラム
を記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせるこ
とができる。また、CD−ROMドライブ等により、C
D−ROM等に記憶されている制御プログラムや各種デ
ータを読み出し、HDD内のハードディスクにストアす
ることもできる。さらに、図示しない通信インターフェ
イスを通じてサーバコンピュータから制御プログラムや
各種データをHDD内のハードディスクにストアするこ
ともできる。このようにすると、制御プログラムの追加
やバージョンアップ等が容易に行える。
【0020】この発明では、外部記憶装置10は、CD
−ROMドライブやフロッピィディスクドライブ(FD
D)等を含み、自動演奏データのような曲データ集が記
録された市販の任意仕様のCD−ROMやフロッピィデ
ィスク等の可搬記録媒体からの演奏データをシステムに
入力することができる。すなわち、このシステムにおけ
る演奏入力形態の1つとして外部記憶装置10からこの
ような曲データ集の演奏データを読み出すことにより、
これを「自動演奏データ」としてシステムに入力するこ
とができ、システムでは、この自動演奏データに基づい
てボーカルハーモニーモードでの演奏を行うことができ
る。なお、このような記憶媒体には、CD−ROMやフ
ロッピィディスクの外、光磁気(MO)ディスク等、様
々な形態のメディアを利用することができ、また、この
システムで生成した演奏データを再記録することもでき
る。
【0021】第1のインターフェイス11は、A/D変
換機能を有し、マイク16や、CDプレーヤ、カセット
テーププレーヤ等のアナログ出力タイプの再生プレーヤ
17が接続される。ボーカルハーモニーモードにおい
て、このインターフェイス11を介してマイク16から
の入力音声信号、或いは、再生プレーヤ17からアナロ
グ再生した楽音(主として音声)信号をシステムに入力
すると、システムでは、この音声信号や再生音信号に対
してハーモニー音を付加することができるようになって
いる。
【0022】また、第2のインターフェイス12は、外
部接続端子に接続された楽音データ再生機、外部シーケ
ンサ、コンピュータ、他の電子楽器等の外部楽音機器1
8とこのシステムとの間で、MIDIフォーマット或い
はこのシステムとは異なるデータフォーマットの演奏デ
ータを授受する機能を有している。そして、このシステ
ムにおける演奏入力形態の1つとしてこれらの外部楽音
機器18から楽音信号を受信することにより、これを
「外部演奏データ」としてシステムに入力することがで
き、システムでは、この外部演奏データに基づいてボー
カルハーモニーモードでの演奏を行うことができる。
【0023】この発明による演奏システムは、電子楽器
の形態で実施することができるが、パーソナルコンピュ
ータ(PC)を用いて実施することもできる。また、カ
ラオケ装置やゲーム機等において、特殊効果音を生成し
これを利用する種々の実施形態の楽音発生/演奏手段に
適用することができる。
【0024】〔メイン処理〕図2は、この発明の一実施
例による演奏データ処理全体を表わすメイン処理のフロ
ーチャートである。ステップS1でシステムの初期化を
行い、ステップS2では、操作パネル5の操作子の操作
に応じたモードやパラメータを設定するパネル設定処理
を行う。
【0025】次のステップS3では、鍵盤操作子装置4
による押鍵に応じた押鍵演奏データ、外部記憶装置10
から読み出される自動演奏データ、外部楽音機器18か
ら入力される外部演奏データ等の入力演奏データを検出
し、マイク16や再生プレーヤ17から入力される音声
信号や再生音信号を検出する。そして、操作パネル5で
設定されたモードやパラメータに従い、また、場合によ
っては、所定の条件で切換えをも行い、音声信号や再生
音信号をもとにして入力演奏データに合ったハーモニー
音データを作成する。
【0026】ステップS4においては、作成されたハー
モニー音データ及び処理した演奏データに基づいて出力
演奏データを生成し、この出力演奏データを楽音出力部
7〜9よりスピーカ15を介して楽音として出力し、ス
テップS5でメイン処理の終了指示があるまで、ステッ
プS2〜S4での処理が繰り返し実行される。
【0027】つまり、図2のメイン処理に簡略化して示
されるように、先ず、操作パネル5の操作子を操作し、
自動伴奏機能やハーモニーに関してモードやパラメータ
を操作パネル5で設定しておく(S2)。次に、鍵盤操
作子装置4による押鍵、外部記憶装置10からの読出
し、外部楽音機器18からの入力等の複数の演奏入力形
態に伴って、押鍵演奏データ、自動演奏データ、外部演
奏データ等の入力演奏データが入力され、マイク16や
再生プレーヤ17から音声信号や再生音信号が入力され
ると、設定されたモードやパラメータに従い楽音データ
やハーモニー音データが生成される(S3)。特に、こ
の実施例においては、パネル設定(S2)でボーカルハ
ーモニーモードを設定した場合、この楽曲データ生成
(S3)に際し、少なくとも2つの最新の入力演奏デー
タを優先して処理することにより、少なくとも2つの演
奏入力形態に応じて、音声信号や再生音信号をもとにし
たハーモニー音データを同時に生成することができる。
【0028】〔パネル設定処理〕図3には、メイン処理
(図2)のステップS2におけるパネル設定処理ルーチ
ンの一例が示されている。このルーチンの第1ステップ
SP1では、「スタイルモード」の指定があるか否かが
判別される。操作パネル5上のスタイルモード選択ボタ
ンが操作されて「スタイルモード」の指定がある場合に
はステップSP2に進み、そうでない場合にはステップ
SP3に進む。ステップSP2では、「スタイルモー
ド」の指定に伴う操作パネル5上の各種ボタン・キーの
操作状態に応じて、種々のジャンルの演奏スタイル(例
えば、8ビートポップス、ダンスポップス等)を表わす
スタイルナンバの設定、自動伴奏オン/オフの設定、ス
タート/ストップの設定、或いは、他の設定を行う。
【0029】ステップSP3では、「ソングモード」の
指定があるか否かが判別される。操作パネル5上のソン
グモード選択ボタンが操作されて「ソングモード」の指
定がある場合にはステップSP4に進み、そうでない場
合にはステップSP5に進む。ステップSP4において
は、「ソングモード」の指定に伴う操作パネル5上の各
種ボタン・キーの操作状態に応じて、曲目の設定、スタ
ート/ストップの設定、或いは、他の設定を行う。この
場合、曲目は、例えば、外部記憶装置10のフロッピー
ディスク等に記録されている曲データの曲目から選択的
に指定され、このようなフロッピーディスク等には、市
販の曲データディスクを使用することができる。
【0030】ステップSP5では、「ボーカルハーモニ
ー」モードでの各種パラメータ等の設定があるか否かが
判別される。操作パネル5上のボーカルハーモニー設定
ボタンの操作により「ボーカルハーモニー」パラメータ
等の設定やエディットをする場合にはステップSP6に
進み、そうでない場合にはステップSP7に進む。
【0031】ステップSP6は、「ボーカルハーモニ
ー」モードでの各種パラメータ等の設定を行うサブルー
チンであり、操作パネル5上の各種ボタン・キーの操作
により、例えば、図3に示すように、ボーカルハーモニ
ーの種別(ボコーダハーモニー・コーダルハーモニー)
の「自動切換機能有り」や各ハーモニー種別の指定の設
定、対象とするボーカルハーモニー記録トラック等の設
定、ボーカルハーモニー各種別における詳細なパラメー
タの設定等を行う。
【0032】このステップSP6での設定には、実際に
ハーモニー音を鳴らせる演奏データの入力源を特定する
ことが含まれる。初期状態においては、特殊効果音生成
チャンネル数を資源的に確保するのが可能な限り、入力
のあった演奏データに対して全てハーモニー音を出力で
きるように設定されているので、このステップSP6で
はその制限を行う。初期設定として、例えば、鍵盤演奏
データ及び自動演奏データの5チャンネルが、ボーカル
ハーモニーを付与させる基準となるべき指定チャンネル
とされる。
【0033】ステップSP7では、「その他」の設定が
あるか否かが判別され、その他の設定がある場合にはス
テップSP8に進んでその他の設定処理を行った上、そ
うでない場合にはそのまま、メイン処理(図2)の第3
ステップS3の演奏データ検出及び信号処理ルーチンに
進む。
【0034】〔ボーカルハーモニーの設定〕図4は、パ
ネル設定処理ルーチン(図3)のステップSP6におけ
るボーカルハーモニーの設定処理サブルーチンの一例が
示されている。このサブルーチンの第1ステップSV1
では、入力演奏データ源を特定するために、例えば、次
のような設定を行う: (1)鍵盤操作子装置4の鍵盤の特定の鍵域、(2)外
部楽音機器18の種類、及び、当該外部楽音機器から送
られてくる外部演奏データの特定のチャンネル、(3)
外部記憶装置10から読み出す自動演奏データの種類、
及び、当該自動演奏データの特定のチャンネル、等々。
【0035】なお、所定の自動演奏データについては、
特別な識別子にてボーカルハーモニーのチャンネルを検
出し,自動的に設定するようにすることができる。例え
ば、自動演奏データ記録媒体の製品や記録仕様の種別に
よっては、特定チャンネル(トラック)にボーカルハー
モニー対応データが記録されていることがあるので、コ
ピーライト等の特別な識別子を記録媒体中にもつ自動演
奏データについては、このような自動設定手法を採用す
ることができる。
【0036】そして、次の第2ステップSV2で、ボー
カルハーモニーのモード種別(ボコーダハーモニー、コ
ーダルハーモニー等)を指定し、各モード種別における
詳細パラメータ等を設定する。そして、さらに、第3ス
テップSV3で、「自動切換」モードの指定操作により
ボーカルハーモニーの特定種別(ボコーダハーモニー/
コーダルハーモニー)間での自動切換有無の設定を行っ
た上、パネル設定処理ルーチン(図2)のステップSP
7にリターンする。
【0037】ステップSV2で指定することができるハ
ーモニーモードには、例えば、鍵盤演奏データ等の各鍵
域の楽音に基づいてハーモニー音を付加する「ボコー
ダ」ハーモニーモードや、自動伴奏コード鍵域で指定し
たコード又は自動演奏データ(ソング)の再生に伴うコ
ードに基づいてハーモニー音を付加する「コーダル」ハ
ーモニーモードがあり、この外にも、演奏方法やハーモ
ニー・パートに関係なく、マイク17等からの入力音声
の高さから一定の音程分離れたハーモニー音を付加する
「クロマティック」ハーモニーモードや、入力音声の高
さから僅かに音程をずらしたハーモニー音を付加する
「デチューン」ハーモニーモードがある。
【0038】また、ステップSV2で設定することがで
きる詳細パラメータには、入力音声信号のレベルを下げ
てハーモニー音のみを出力する演奏をしたり、入力音声
の性質を変えるジェンダー機能を指定したり、入力音声
のピッチを補正する等のためのパラメータがある。
【0039】図5及び図6は、この発明の一実施例によ
るボーカルハーモニー設定における種々の詳細パラメー
タ設定画面の例を示す。ボーカルハーモニー設定ボタン
を操作するとシステムをボーカルハーモニー設定モード
にすることができる。このモードで詳細パラメータ設定
ボタンを操作すると詳細パラメータ設定モードに入る。
詳細パラメータ設定モードでは、先ず、図5の(1)の
ようなハーモニー・タイプ(HARMONY TYP
E)設定画面が表示される。設定される詳細パラメータ
の設定画面は、ネクスト(NEXT)・ボタンを操作す
る毎に、選択中の詳細パラメータ内容〔斜線で示される
強調表示部分〕に応じて、例えば、図5の(2),
(3)、図6の(4)〜(6)のように、順次切り換え
て行くことができる。また、バック(BACK)・ボタ
ンを操作にすると、逆に(6)→(1)の方向に各設定
画面を順次戻して行くことができる。
【0040】設定当初は、各設定画面の設定内容表示欄
CL等の可変表示領域に、(1)〜(6)に斜線で示さ
れる強調表示(選択されている状態であることを示
す。)により、予めデフォルトされた詳細パラメータ内
容が表示され、表示された設定内容は操作パネル上の操
作子によりエディットすることができる。そして、操作
パネル上の決定ボタンを操作すると、強調表示されてい
るパラメータ内容がシステムに設定・保持される。従っ
て、設定操作をしないものについてはデフォルト内容の
設定がなされる。また、システムに設定されたパラメー
タは、次回のボーカルハーモニー設定モードにおいて再
表示されるようになっている。
【0041】この発明の実施例では、文字だけでは設定
内容の理解に不便をきたすと思われる設定内容について
は、各設定画面(2)〜(6)の図柄画像表示領域IM
には、各パラメータ項目に対応して、図示のように、設
定すべき演奏条件に適した図柄のイメージ画像を表示す
ることにより、初心者ユーザは、どのような演奏条件/
演奏機能が設定可能であるかをユーザは容易に理解する
ことができるようにしている。。
【0042】(1)〔図5〕のハーモニー・タイプを選
択する設定画面では、マイク16等から入力するユーザ
の音声に付ける効果の種類を選択することができる。例
えば、図示のように、予め用意されたハーモニー・タイ
プ・リストをアップ/タウンボタンでスクロール表示
し、表示された種々のタイプの中から、カーソル・キー
又はマウス等の操作子により所望のハーモニー・タイプ
を指示することにより行い、ここで、決定ボタンを操作
すると、ハーモニー・タイプの選択設定が終了する。な
お、この例では、設定画面(1)でハーモニー・タイプ
を選択すると、選択したハーモニー・タイプに対応する
ハーモニーモードが自動的に選択されるようになってい
る。
【0043】(2)〔図5〕のリード・ジェンダー・タ
イプ(LEAD GENDER TYPE)の設定画面
では、マイク16等から入力するユーザの音声の性質
(声質)を変更する機能を設定することができる。設定
内容表示欄CLで選択可能なパラメータ項目には、例え
ば、声質を変更しない「OFF」、男性の声をハーモニ
ーとして付加する「MALE」、女性の声をハーモニー
として付加する「FEMALE」、両者の中間の声を付
加する「UNISON」がある。後の三者については、
初心者ユーザが理解しやすいように、各選択項目に対応
する図柄画像表示領域IMに、各声質に合う顔を図柄と
して表示する。また、男性、女性或いは中性の設定をし
たときは、「ボーカルハーモニー」モードの発音時に
は、設定に応じて、声の質を変えるとともにオクターブ
も変えてそれらしく聞こえるようにする。
【0044】(3)〔図5〕のピッチ・補正(PITC
H CORRECTION)の設定画面では、マイク1
6等から入力するユーザの音声の音程が多少ずれていて
も正しい音程に補正する機能を設定することができ、設
定内容表示欄CLの「ON」、「OFF」でこの機能の
採否を設定することができる。この設定画面の図柄画像
表示領域IMには、楽譜の図柄を表示し矢印により音符
の移行を表わすことにより、音程を修正する設定である
ことを分かり易くする。
【0045】(4)〔図6〕のピッチ・ツー・ノート
(PITCH TO NOTE)の設定画面では、マイ
ク16等を使ってユーザが歌った音程で、選択された音
色を鳴らす機能を設定することができる。この機能は、
設定内容表示欄CLに「ON」、「OFF」を表示する
ことにより採否を設定し、「ON」設定すると、鳴らし
たい音色に対応する音色パートを選択するための選択画
面に移行することができる。図示の設定画面例では、マ
イクが鍵盤に接続されつつある状態の図柄を図柄画像表
示領域IMに表示し、この機能設定が、音声をもとにし
た特殊効果音を所定楽器の音色に変えるかどうかを分か
り易く示している。
【0046】(5)〔図6〕のハーモニー・パート(H
ARMONY PART)の設定画面では、ハーモニー
の基準になる音程を与える演奏データ楽音の演奏入力源
を設定することができる。ここで設定される演奏機能は
ハーモニー生成の基本になるので、図柄画像表示領域I
Mには単に歌い手とマイクを表示し、設定内容表示欄C
Lで設定すべき演奏入力源情報は、操作パネル上のイン
クリメント/デクリメントキー等の操作により順次文字
表示で切換えていく。図示の設定画面例では、外部記憶
装置10からの自動演奏データに基づくことを表わす
「SONG」が設定内容表示欄CLに表示されている。
【0047】(6)〔図6〕のソング・トラック(SO
NG TRACK)の設定画面は、(5)のハーモニー
・パート選択画面で「SONG」を選択した場合に移行
する画面であり、この画面表示状態では、外部記憶装置
10からの自動演奏データ即ち「ソング(SONG)」
の再生に合わせてハーモニーを生成する場合に、ハーモ
ニーの基になる所望の自動演奏データ記録トラックの番
号を選択することができる。図示の設定画面例では、外
部記憶装置の典型例であるフロッピーディスクの画像が
図柄画像表示領域IMに追加され、自動演奏データに基
づくことを表わしている。なお、この画面では、操作パ
ネル上の数字キーやインクリメント/デクリメントキー
の操作により設定内容表示欄CLのトラック番号を順次
表示切換えしていく。
【0048】〔演奏データ検出及び信号処理〕次に、図
7〜図9には、図2のステップS3における演奏データ
検出及び信号処理ルーチンの一例が示されている。この
ルーチンの第1〜第3ステップSS1〜SS3は、種々
の演奏形態に従って、各演奏データ入力源から入力され
る演奏データを検出する。先ず、第1ステップSS1で
は、鍵盤操作子装置4から鍵盤の演奏操作(押鍵)に基
づき入力される鍵盤演奏データの楽音信号を受けて、ユ
ーザの鍵盤演奏による楽音指示を検出する。検出された
楽音指示は、特殊効果の指定音になったり、或いは、設
定されている音色にて通常の楽音として発音されるよう
に処理される。
【0049】次に、第2ステップSS2では、自動演奏
がスタートされて外部記憶装置10から読み出される自
動演奏データの楽音信号が入力されているかを検出す
る。このステップで検出される自動演奏データも、鍵盤
演奏データと同様に、特殊効果の指定音になったり,設
定されている音色で楽音が鳴るように処理される。そし
て、第3ステップSS3では、第2のインターフェイス
12の外部入力端子に接続された接続されたシーケンサ
やコンピュータ、電子楽器等の外部楽音機器18から入
力される外部演奏データの楽音信号を検出する処理を行
い、この外部演奏データも上述の2つの演奏データと同
様に処理される。
【0050】続くステップSS4においては、第1のイ
ンターフェイス12に接続されたマイク16からの入力
音声信号や、再生プレーヤ17からのアナログ再生によ
る再生音信号を検出する。マイク入力や録音テープから
の音声波形を検出することにより、特殊効果(ハーモニ
ー)で、この音声波形をもとにした新たな楽音(ハーモ
ニー音)を生成したり、音声波形の加工を行い、また、
設定によって元の音声/再生楽音を出力させる。なお、
設定によっては、元の音声/再生楽音は出力させない。
例えば、入力した声の音高で楽音信号を生成して出力す
るときなどは、元の音声/再生楽音を出力しない。
【0051】〔スタイルモード処理〕ステップSS5で
は、現在「スタイルモード」が設定されているか否かが
判別され、スタイルモードであればステップSS6に進
み、そうでなければ、ステップSS7(図9)以降の
「ソングモード」処理に進む。ステップSS6において
スタートの設定があると判別された場合にはステップS
S8に進み、スタートの設定がない場合には、ステップ
SS9でストップの設定があるとステップSS10で停
止処理を行った後に、また、ストップ設定がないときは
直ちに、ステップSS7に進む。
【0052】ステップSS8では、現在「自動伴奏オ
ン」が設定されているか否かが判別され、自動伴奏オン
であればステップSS11(図8)に進み、自動伴奏オ
ンでなければ、ステップSS12に進み、設定されてい
るリズム信号を生成する処理を行った上、ステップSS
7(図9)に進む。自動伴奏モード(図8)のときに
は、基本的に、ボーカルハーモニーとしては「コーダ
ル」ハーモニーモードが適しているので、ステップSS
11において、先ず、鍵盤操作子装置4、外部記憶装置
10、外部楽音機器18から入力される演奏データのコ
ード情報から、コード指定を検出する処理を行っておい
てから、ステップSS13に進む。なお、このコード指
定については、鍵盤演奏による場合等は、例えば、コー
ド設定モードボタン(又はダイヤル)を操作して所定の
コード設定モード(例えば、単指モード)を指定した
上、鍵盤操作子装置4の伴奏鍵領域(最左鍵域)の所定
鍵(例えば、単指モードでは根音等に相当する鍵)を操
作することにより、ユーザにより容易にコード指定する
方法を採ることができる。
【0053】ステップSS13では「ボーカルハーモニ
ー」が設定されているか否かが判別され、「ボーカルハ
ーモニー」のモードが設定されているとステップSS1
4に進む。一方、「ボーカルハーモニー」が設定されて
ないと、ステップSS15で、設定されている音色にて
コード信号を生成し、ステップSS16で伴奏楽音デー
タを生成する処理を行った上、ステップSS7(図9)
に進む。ステップSS14では、ボーカルハーモニー種
別について「自動切換機能有り」(「自動切換」モード
指定による)が設定されているか否か、或いは、この種
別が「コーダル」ハーモニーに設定されているか否かを
判別する。ここで、何れかの設定がある場合にはステッ
プSS17に進み、コード指定を既に検出済である(S
S11)か否かが判別され、検出済の場合は、ステップ
SS18に進む。
【0054】ステップSS18では、設定されているボ
ーカルハーモニー即ちコーダルハーモニーの効果音デー
タを生成する。すなわち、マイク16からの入力音声信
号或いは再生音信号(SS4)をもとにして、検出され
たコード指定に対応して予め指定された音高のコーダル
ハーモニー音データ(音声のコード信号)を生成してス
テップSS7(図9)に進む。従って、自動伴奏を設定
した場合には、入力音声や再生音信号に対し、各演奏デ
ータにおけるそのときのコード指定に対応する音程に変
更された特殊効果(コーダルハーモニー)音データが生
成され、ハーモニーとして付加される。このステップS
S18での処理においては、新規に発生させる特殊効果
(コーダルハーモニー)を生成するためのチャンネルが
確保できるかどうかの問題が出るので、後述するよう
に、別途、後着優先によるハーモニー形成処理も実施さ
れる。
【0055】ステップSS14で否(NO)と判断され
た場合つまり「ボコーダ」ハーモニーモードが設定され
ている場合、或いは、ステップSS17で否(NO)即
ちコード指定が検出済でない場合は、ステップSS19
に進んで、特殊効果音としてボコーダハーモニー音デー
タを生成する。例えば、鍵盤演奏データが入力された場
合、鍵盤操作子装置4の右手側鍵域の音高指定に対応す
る音高で、マイク16からの入力音声をもとにしたボコ
ーダハーモニー音データを生成する。このステップSS
19での処理においても、新規に発生させる特殊効果
(ボコーダハーモニー)のチャンネルを確保するため
に、後述するように、別途、後着優先によるハーモニー
形成処理も実施される。なお、ステップSS19の後は
ステップSS7(図9)に進む。
【0056】〔ソングモード処理〕ステップSS7で
は、現在「ソングモード」が設定されているか否かが判
別され、ソングモードであればステップSS20に進
み、そうでなければ、メイン処理(図2)のステップS
4の演奏処理に進む。ステップSS20に進んだ場合、
「ボーカルハーモニー」が設定されているか否かが判別
され、「ボーカルハーモニー」のモードが設定されてい
るとステップSS21に進み、設定されてないとステッ
プSS22に進む。
【0057】ステップSS21では、ボーカルハーモニ
ー種別について「自動切換機能有り」が設定されている
か否か、或いは、この種別が「ボコーダ」ハーモニーに
設定されているか否かが判別され、何れかの設定がある
場合にはステップSS23に進み、ボーカルハーモニー
を「ボコーダ」ハーモニーモードとし、マイク16から
の音声信号をもとにし指定音高のボコーダハーモニー音
データを生成する処理を行う。このステップSS23で
も、新規に発生させる特殊効果(ボコーダハーモニー)
のチャンネルを確保するために、後述するように、別
途、後着優先によるハーモニー形成処理も実施される。
ステップSS23の後はステップSS22に進む。
【0058】このようにして、ソングモードにおいて
は、ステップSS23にて、鍵盤操作子装置4からの押
鍵による鍵盤演奏データ、外部記憶装置10から読み込
んだ自動演奏データ、或いは、外部楽音機器から入力さ
れる外部演奏データにより指定される音高で、マイク1
6からの音声信号や再生プレーヤ17からの再生音信号
の音高を変更し、また、この入力音声信号や再生音信号
に、上述の音高データによるボコーダハーモニー音を付
加して楽音出力部7〜9より出力することができる。従
って、歌った声が音程にあって出力するように聞こえ
る。
【0059】ステップS18,SS19,SS23にお
いては、ボーカルハーモニー設定モード〔SV2(図
4)〕で設定された詳細パラメータに従って、特殊効果
音としてボーカルハーモニー音(SS18=コーダルハ
ーモニー、SS19,SS23=ボコーダハーモニー)
が生成される。例えば、入力音声データに対してジェン
ダー機能(入力音声を女声等の声質に変更する機能)を
適用することにより、男性ユーザが女性の声で歌ってい
るようにしたり、或いは、逆に、女性ユーザが男性の声
で歌っているようにしたりすることができる。なお、ボ
ーカルハーモニーを生成する場合、実際の使い方として
は、入力音声信号のレベルを下げる処理を行い(出力を
しないで)、ハーモニー音のみを出力する演奏をするこ
ともできる。
【0060】これに対して、ステップSS21で否(N
O)と判断された場合つまり「コーダル」ハーモニーモ
ードが設定されている場合は、ステップSS24でボー
カルハーモニー機能を停止する処理をした上、ステップ
SS22に進む。
【0061】ステップSS22においては、スタートの
設定があると判別された場合にはステップSS25に進
み、指定されている曲目の演奏データを演奏出力するた
めの処理を行って、メイン処理(図2)のステップS4
の演奏処理にリターンする。また、スタートの設定がな
い場合には、ステップSS26でストップの設定がある
とステップSS27で演奏停止処理を行った後に、ま
た、ストップ設定がないときは直ちに、メイン処理のス
テップS4にリターンする。
【0062】〔ハーモニー形成サブルーチン〕この発明
の一実施例による演奏システムでは、複数の演奏データ
の楽音生成チャンネルが複数の演奏入力形態による複数
の入力演奏データに対して選択可能に形成される。これ
に対して、ステップSS18,SS19(図8)及びス
テップSS23(図9)においては、演奏入力形態また
は各々の演奏データの楽音生成チャンネルをハーモニー
チャンネルに指定することにより、ハーモニー付加の基
準となる音高値データを得、そして、この音高値データ
に基づいて特殊効果音(ハーモニー音)データを発生さ
せる。
【0063】ここで、演奏データにおける同時にハーモ
ニー音を発音させる指定が多くなり過ぎて発音すべき
「特殊効果を指定する演奏データ楽音数×特殊効果毎の
効果音(ハーモニー音)数」が特殊効果に割り当てられ
た特殊効果音チャンネルの数よりも多くなってしまった
場合には、資源が足りなくなる。そこで、この実施例で
は、特殊効果を発音させる演奏データの指定楽音は後着
優先とし、例えば、最後の演奏データ2音のキーオンが
特殊効果音(ハーモニー音)を付加させる指定楽音とす
るように決める。そして、それ以前に発音指示を始めて
いた指定楽音がある場合には、その指定楽音に対して特
殊効果の付与を停止させる。もちろん、指定楽音の演奏
データ自体の出力演奏はそのまま継続させて行う。
【0064】なお、特殊効果を付与させる基準として指
定される楽音生成チャンネル(ハーモニーチャンネル)
は、演奏入力形態で指定することもできるし、個々のチ
ャンネルを指定することもできる。何れにしても複数の
チャンネルの指定が可能である。また、特殊効果音(ハ
ーモニー音)を生成するチャンネルの数は、演奏データ
楽音を発音するチャンネルの総数には含まれない。
【0065】図10は、この発明の一実施例によるハー
モニー形成サブルーチンを示す。演奏データ検出及び信
号処理ルーチンのステップSS18,SS19(図8)
及びステップSS23(図8)においては、設定ボーカ
ルハーモニー(SS18=コーダルハーモニー、SS1
9,SS23=ボコーダハーモニー)の特殊効果音デー
タを生成する際、新規に発生させる特殊効果(ハーモニ
ー)のチャンネルが確保できるかどうかの問題が出るこ
とから、上述した方法でハーモニー生成を指示するため
に、このサブルーチンの処理手順が併せて実行される。
【0066】ステップSH1では、現在発音中の特殊効
果(ハーモニー)の数を検出する。すなわち、特殊効果
は、出力し得る特殊効果音生成チャンネル数が限られて
いるので現在どのようになっているか検出し、特殊効果
用の空きチャンネル数を算出するわけである。次にステ
ップSH2では、特殊効果を出力するためのチャンネル
に余りがあるかどうかを調べ、ステップSH1で算出し
た空きチャンネル数が新規にハーモニー生成を行うべき
特殊効果の数以上である(YES)ときは、問題なく特
殊効果を付与することができるのでステップSH3に進
む。
【0067】一方、特殊効果発音チャンネルに、新規に
特殊効果を付与する分の空きがない(NO)ときには、
ステップSH4に進んで、原則として発音が古いものか
ら順に、所定の条件に従って発音中の特殊効果を部分的
或いは全面的に停止し、停止した特殊効果音生成チャン
ネルを新規特殊効果が生成可能とした上、ステップSH
3に進む。そして、ステップSH3において、新規に設
定されてるボーカルハーモニーの特殊効果音データを生
成し、特殊効果を停止した特殊効果音生成チャンネル乃
至空きチャンネルを用いて新規の特殊効果を付与する。
これにより、後着優先でボーカルハーモニー音を生成す
ることができる。
【0068】なお、ステップSH4では、原則として、
最も古い複数(例えば2つ)の特殊効果音の生成を停止
し、ステップSH3で最も新く到来した演奏データに基
づいて同数(2つ)の特殊効果音を生成させる。また、
ステップSH4において、現在、最も古く指定された演
奏データの特殊効果の発音指示に対して複数チャンネル
分の特殊効果が付与されており、空きチャンネル数のみ
では新規に必要な特殊効果のチャンネル数に足りない場
合は、特定の優先順位に従って、当該複数チャンネルの
特殊効果を停止させ、ステップSH3で新規の特殊効果
生成に充てるようにする。例えば、複数チャンネル分の
特殊効果のうち高い音高を発生させているチャンネルの
特殊効果を停止する。
【0069】また、演奏データの一つの楽音に対して複
数の効果楽音を新たに生成する場合には、(生成可能な
特殊効果音数)/(一つの楽音で生成する特殊効果音
数)の値で、新たな特殊効果生成の基準とする演奏デー
タの後着数を決定する。さらに、同時に入力された複数
の演奏データ音を基準にして夫々特殊効果が生成されて
いるときに新たな演奏データが入力され、生成中の一部
の特殊効果を停止しなければ新たな特殊効果音生成チャ
ンネルが足りなくなる場合は、複数演奏入力形態間で予
め定められた優先順位に従って、生成中の特殊効果を停
止し、停止した特殊効果音のチャンネルを新たな演奏デ
ータによる特殊効果音生成に充てる。なお、或る入力演
奏データ楽音に基づいてハーモニー音を生成させている
とき、同じ音高のハーモニー音を生成する別の演奏デー
タ楽音が入力された場合は、実行中のハーモニー生成を
継続する。
【0070】以上の実施例では、後着優先で特殊効果音
を生成する手法について、特殊効果音としてハーモニー
音を生成する例について述べたが、これに限らず、演奏
データ自体をもとにして楽音データを生成する楽音生成
系列とは別の楽音生成系列で、複数の演奏データに基づ
いて複数の特殊効果音データを発生する種々の演奏装置
に適用することができる。
【0071】〔発明の効果〕以上説明したように、この
発明によれば、設定画面を用いて設定された演奏条件に
従って楽音を発生する演奏装置において、複数種類の演
奏条件を選択可能に設定するための操作子手段の操作に
応じて、設定画面の制御及び演奏条件の設定を行い、複
数の設定画面を切り換え、設定される演奏条件に適した
画像を各設定画面に表示するようにしている。従って、
各設定画面でどのような演奏条件/演奏機能が設定可能
であるのかを図柄イメージで表すことで、ユーザは、イ
メージで容易に設定内容を理解することができ、対応す
る各種設定を容易に行うことができる。
【0072】また、この発明によれば、ボーカルハーモ
ニー演奏につき設定される複数種類の演奏条件にそれぞ
れ対応した設定画面を表示させるようにしているので、
種々の新規な演奏条件/演奏機能が取り込まれるハーモ
ニー音生成機能付き演奏装置において、難解な演奏条件
/演奏機能を容易に理解し設定するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による演奏装置の
ハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による演奏データ
処理全体を表わすメイン処理のフローチャートである。
【図3】図3は、この発明の一実施例によるパネル設定
処理ルーチンを示す図である。
【図4】図4は、この発明の一実施例によるボーカルハ
ーモニー設定サブルーチンを示す図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例によるボーカルハ
ーモニー設定時の詳細パラメータ設定画面の変化例の一
部を示す図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例によるボーカルハ
ーモニー設定時の詳細パラメータ設定画面の変化例の他
部を示す図である。
【図7】図7は、この発明の一実施例による演奏データ
検出及び信号処理ルーチンの第1部分を示す図である。
【図8】図8は、この発明の一実施例による演奏データ
検出及び信号処理ルーチンの第2部分を示す図である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による演奏データ
検出及び信号処理ルーチンの第3部分を示す図である。
【図10】図10は、この発明の一実施例によるハーモ
ニー形成サブルーチンを示す図である。
【符号の説明】
4 リアルタイム鍵盤演奏データを入力するための鍵盤
操作子装置、 5 各種モードを設定するための操作パネル、 10 自動演奏データを記録したCD−ROM、フロッ
ピーディスク等のドライブを含む外部記憶装置、 14 ディスプレイ、 16 音声信号を入力するためのマイク、 17 再生音信号を入力するためのCDプレーヤ、カセ
ットテーププレーヤ等の再生プレーヤ、 18 外部演奏データを入力するための外部楽音機器、 IM 図柄画像表示領域、 CL 設定内容(可変情報)表示欄。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設定画面を用いて設定された演奏条件に従
    って楽音を発生する演奏装置において、 複数種類の演奏条件を選択可能に設定するための操作子
    手段と、 操作子手段からの操作入力に応じて、設定画面の制御及
    び演奏条件の設定を行う制御手段と、 制御手段の制御により、設定画面を切り換え、設定され
    る演奏条件に適した画像を各設定画面に表示する表示手
    段とを具備することを特徴とする演奏装置。
  2. 【請求項2】表示手段は、入力音声をもとにした効果付
    加演奏について設定される複数種類の演奏条件にそれぞ
    れ対応した設定画面を表示することを特徴とする請求項
    1に記載の演奏装置。
  3. 【請求項3】各設定画面には、当該設定画面で設定され
    る演奏条件に対応する画像が表示され、演奏条件名を表
    わす文字が併記されることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の演奏装置。
  4. 【請求項4】設定画面を用いて設定された演奏条件に従
    って楽音を発生する演奏装置に使用される記録媒体であ
    って、 操作子手段の切換え指令操作に応じて、設定画面を切り
    換え、設定される演奏条件に適した画像を表示するステ
    ップと、 操作子手段の決定操作に応じて、演奏条件を設定するス
    テップとから成るプログラムを記録していることを特徴
    とする記録媒体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7358433B2 (en) 2001-03-05 2008-04-15 Yamaha Corporation Automatic accompaniment apparatus and a storage device storing a program for operating the same
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