【発明の詳細な説明】
無線システムの加入者ステーションの状態を、
テストする方法及びシステム発明の分野
本発明は、ワイヤレス加入者インターフェイスを与える無線システムの加入者
ステーションの状態をテストする方法に係る。更に、本発明は、ワイヤレス加入
者インターフェイスを与える無線システムであって、公衆電話ネットワークのロ
ーカル交換機とデータ送信接続された加入者ネットワーク要素と、ベースステー
ションと、加入者ステーションとを備え、加入者ネットワーク要素及びベースス
テーションがローカル交換機と加入者ステーションとの間にテレコミュニケーシ
ョン信号を転送する手段を備えた無線システムに係る。更に、本発明は、ワイヤ
レス加入者インターフェイスを与える無線システムの加入者ステーションであっ
て、無線部を有するターミナル装置と、２線ラインによりターミナル装置にリン
クされたユーザインターフェイスとで構成された加入者ステーションにも係る。先行技術の説明
本発明は、ＷＬＬシステム（ワイヤレス加入者インターフェイス）、即ちワイ
ヤレス加入者インターフェイスを与える無線システムに使用される加入者ステー
ションの動作を監視することに係る。ＷＬＬシステムでは、通常の２線電話器が
特殊なターミナル装置により無線接続を介して電話ネットワークのローカル交換
機にリンクされ、交換機は、次いで、ネットワークケーブルを経て公衆電話ネッ
トワークにリンクされる。この点について、加入者ステーションは、テレコミュ
ニケーション信号を送信及び受信するために加入者に使用できる装置を参照し、
即ちＷＬＬシステムの場合に、加入者ステーションは、無線部及びテレアダプタ
（電話器のようなユーザインターフェイスが接続される）より成るＷＬＬターミ
ナル装置と、このターミナル装置に接続された電話、ファクシミリターミナル、
コンピュータ／モデム組合体等のユーザインターフェイスとを含む。
テレコミュニケーション信号、例えば、コールに関連した信号を障害なく転送
するために、加入者ステーションは、ＷＬＬシステムにおいて機能不良をできる
だけ早く検出できるように監視されねばならない。ＷＬＬターミナルは加入者の
施設においてメンテナンス要員が立ち入れない場所に配置されるので、ＷＬＬシ
ステムにおいて監視を行うことは非常に困難である。このため、ＷＬＬ加入者ス
テーションの状態は、無線経路を経て監視しなければならない。
ＷＬＬシステムにおいて加入者ステーションの動作を監視する方法であって、
加入者ステーションにコールを送信し、加入者ステーションがそれに自動的に応
答するようにコールを選択するという方法が既に知られている。加入者ステーシ
ョンは、コールに応答すると、動作すると診断される。逆に、加入者ステーショ
ンがコールに応答しない場合には、加入者ステーションが所定数のコールに応答
しないところまでコールが繰り返され、その結果、加入者ステーションは、動作
しないと診断される。
上記方法の最も重大な欠点は、ＷＬＬ加入者ステーションが無線経路を経て受
け取ったコールに応答するという唯一の情報しか加入者ステーションに関して搬
送されないことである。この情報は、オペレータが例えばメンテナンス等により
障害を防止したり、又は加入者ステーションのユーザが障害を検出する前に一時
的な障害を取り扱ったりするのに充分なものではない。発明の要旨
本発明の目的は、上記問題を解消し、そして考えられる機能不良をできるだけ
早期に、即ち加入者ステーションのユーザが障害を検出する前に検出するように
加入者ステーションの動作を監視する良好な且つ融通性のある方法を提供するこ
とである。これらの目標は、加入者ステーションの状態を指示するテストを実行
するテスト手段を加入者ステーションに設け、加入者ステーションからの接続が
アクティブでないときに加入者ステーションのテスト手段へ無線経路を経て所定
のテストメッセージを送信し、このテストメッセージは、実行されるべきテスト
を指示する情報を含み、そして行われたテストの結果を表すメッセージを加入者
ステーションから無線経路を経て受け取ることを特徴とする本発明の方法により
達成される。
本発明は、加入者ステーションに特殊なテストユニットを設けたときには加入
者ステーションの状態を非常に容易にテストすることができ、即ちこのテストユ
ニットにより、加入者ユニットは、所与のテスト測定を独立して実行し、そして
テスト結果を表す情報を、受信したテストメッセージに対する応答としてオペレ
ータに送信できるという考え方をベースとする。従って、オペレータは、所望の
ときに、例えば、毎日所定の時刻に、システムの加入者ステーションの状態をテ
ストするためにテストシーケンスをスタートすることができる。本発明の方法の
最も重要な効果は、加入者ステーションのユーザが参加せずに又は自分の加入者
ステーションがテストされていることを知らずに例えば所与の加入者ステーショ
ンの状態を監視する機会をオペレータに与え、システムの信頼性が著しく改善さ
れると共に、テスト手段がそのテストメッセージに含まれた情報に基づいて所与
のテストを実行するようにオペレータがテスト手段を制御でき、ひいては、全て
のテストを同時に実行する必要はなく、例えば、１つの加入者ステーションが一
週間で完全にテストされる（即ち、例えば１日に１つのテスト）ようにテストを
周期的に行うことができ、非常に多数の加入者ステーションをテストするのに必
要な時間を短縮できることである。
本発明は、更に、本発明の方法を適用できるシステムにも係る。本発明のシス
テムは、加入者ネットワーク要素から無線経路を経て送信されたテストメッセー
ジに対する応答として加入者ステーションの状態をテストするためのテスト手段
を加入者ステーションが備え、上記テストメッセージの情報は、実行されるべき
テストをテスト手段に指示し、更に、テストの結果を表すメッセージを無線経路
を経て加入者ネットワーク要素に送信するための手段も加入者ステーションが含
み、更に、上記加入者ネットワーク要素は、オペレータにより特定された時間に
上記テストメッセージを送信する手段と、加入者ステーションからのテスト結果
を表すメッセージを受け取りそしてその結果を表す情報をオペレータに送るため
の手段とを備えたことを特徴とする。従って、本発明のシステムは、例えばネッ
トワークマネージメントセンターから集中化された個別の加入者ステーションの
動作を監視するための従来より良好な機会をオペレータに与える。
本発明のシステムの好ましい実施形態では、加入者ステーションのテスト手段
は、受信した信号の信号レベルを測定しそしてその測定結果を表すメッセージを
加入者ネットワーク要素を経て更にオペレータへ送信するための手段を備えてい
る。本発明のこの実施形態では、オペレータは、加入者ステーションにより見た
電界強度に関する情報を受け取り、そしてその情報から、例えば機能不良の加入
者ステーションの問題が弱い電界強度によるものかどうか結論付け、即ち加入者
ステーションが例えば不適切に配置されたと結論付けることができる。この場合
に、オペレータは、加入者ステーションのユーザと連絡をとり、そして電界強度
が良好な別の場所へ加入者ステーションを移すか、或いは又再構成により加入者
ステーションを隣接ベースステーションに移すようにユーザに通知することがで
きる。更に、テストメッセージ、及びテスト結果を示すメッセージがシステムの
制御チャンネルを経て送信されるときには、テスト中に加入者ステーションにト
ラフィックチャンネルを指定する必要がないので、テストの実行がスピードアッ
プされだけでなく、テストに関連した全ての情報を、システムコールフレームの
使用により、加入者ネットワーク要素と加入者ステーションとの間で制御チャン
ネルを経て送信することができる。
本発明の別の好ましい実施形態では、加入者ステーションと加入者ネットワー
ク要素との間の信号が、ＮＭＴ−９００仕様書に規定されたものと同様であり、
加入者ネットワーク要素は、ＮＭＴ−９００仕様書の第４．３．２．１項に規定
されたフレーム１ａ、１ａ’、１ａ”又は１ｂをテストメッセージとして使用す
るように構成され、そして加入者ステーションは、テスト結果を表すメッセージ
を、ＮＭＴ−９００仕様書の第４．３．２．２項に規定されたフレーム１０ａ又
は１０ｄにより加入者ネットワーク要素に転送するように構成される。本発明の
この実施形態は、ＮＭＴ−９００移動通信システムをベースとするＷＬＬシステ
ムに本発明の方法を適用する機会を与え、この場合に、加入者ステーションのテ
ストに関連した加入者ステーション及び加入者ネットワーク要素の信号は、ＮＭ
Ｔ−９００システムの加入者ステーションもシステムに使用できるように形成さ
れる。これは、加入者ネットワーク要素の信号が、ＮＭＴ−９００仕様書に規定
された信号と全ての観点で同様ではないが、その相違は、従来のＮＭＴ−９００
移動ステーションの動作に関して僅かなものに過ぎず、従って、障害を生じるこ
とはないことを意味する。
更に、本発明は、本発明の方法を適用するための加入者ステーションであって
本発明のシステムに使用できる加入者ステーションにも係る。本発明の加入者ス
テーションは、送信されたテストメッセージに対する応答として加入者ステーシ
ョンの状態をテストするためのテスト手段をターミナル装置が備え、上記テスト
メッセージの情報は、実行されるべきテストをテスト手段に指示し、更に、テス
ト結果を表すメッセージを無線経路を経てシステムの他の部分へ送信するための
手段も加入者ターミナルが備えたことを特徴とする。従って、本発明の加入者ス
テーションは、加入者ステーションのユーザが監視に参加したり又は監視につい
て知る必要なくオペレータが無線経路を経てその動作を監視できるようにする。
本発明の方法、システム及び加入者ステーションの好ましい実施形態は、従属
請求項２ないし３、５ないし７及び９に記載する。図面の簡単な説明
以下、添付図面を参照し、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図１は、本発明のシステムの第１の好ましい実施形態のブロック図である。
図２Ａ及び２Ｂは、本発明の方法に使用される信号フレームを示す図である。好ましい実施形態の詳細な説明
図１は、本発明の無線システムの第１の好ましい実施形態を示すブロック図で
ある。図１は、本発明の方法を適用できるＷＬＬシステムの一部分を示す。図１
に示されたＷＬＬシステムは、ＮＭＴ−９００システム（ノルディスク・モービ
ル・テレフォン）をベースとするもので、関係のない特性を除去することにより
簡単化されている。ベースステーション５は、ＮＭＴ−９００セルラー無線シス
テムの一部分と同様である。これは、加入者ステーション１とベースステーショ
ンとの間の信号が、ＮＭＴ−９００移動通信システムの加入者ステーションとベ
ースステーションとの間の信号にかなり類似していることを意味する。従って、
従来のＮＭＴ−９００システムの移動ステーション９へのコールは、オペレータ
が電話に関するコールを転送するように加入者ネットワーク要素６をプログラミ
ングしている場合には、ベースステーション５及び加入者ネットワーク要素６を
を経て転送することができる。
図１に示された加入者ステーション１は、ユーザインターフェイス即ち電話器
２と、ターミナル装置３とを含む。図１に示された電話器２は、固定電話ネット
ワークに接続できる従来型の音声周波数電話器である。ターミナル装置と電話器
との間に信号を転送できる２線ライン４は、電話器２とターミナル装置３を接続
する。ターミナル装置３は、スピーチ経路を無線チャンネルに適応させるための
信号処理手段を含む。このような信号処理手段は、例えば、アンテナ８、無線送
信器及び無線受信器を含む無線部１１と、この無線部を従来の電話器２に取り付
けるための電話アダプタ１０とを備えている。
加入者ステーション１は、高周波信号を用いて、アンテナ８を経てベースステ
ーション５（３つのベースステーションＢＳが図示されている）と通信し、これ
により、コールは加入者ネットワーク要素６へ送られ、そして更に、ＰＳＴＮネ
ットワーク（公衆交換電話ネットワーク）、即ち固定電話ネットワークの交換機
７へ送られる。図１の場合には、加入者ネットワーク要素６は、例えば、２Ｍビ
ット／ｓのＰＣＭ（パルスコード変調）システムを用いて形式ＣＣＩＴＴ Ｑ．
５１２ Ｖ２又はＶ５．１又はＶ５．２のオープンマルチプレクサインターフェ
イスを経て固定電話ネットワークのローカル交換機にリンクすることができる。
図１に示す加入者ネットワーク要素６は、ＷＬＬシステムに関係のない特性、
例えば、ＷＬＬシステムに必要でないハンドオーバーに関連した動作が除去され
る以外は、ＮＭＴ−９００システムのＭＴＸ交換機に非常に類似している。
本発明によれば、加入者ステーション１のターミナル装置３は、複数の任意の
テストを用いて加入者ステーションの状態をテストするための手段を含む測定ユ
ニット１３を備えている。従って、測定ユニット１３は、例えば、無線経路を経
て受け取られる信号の信号レベルを測定することにより加入者ステーション１の
状態を監視することができる。測定ユニット１３は、更に、例えば、２線ライン
４において実行される電流、電圧及び絶縁抵抗の測定によりユーザインターフェ
イス２の状態をテストするための手段も含む。これらのテストにより、ターミナ
ル装置は、ユーザインターフェイス２がそれに完全にリンクされているかどうか
又はユーザが電話をターミナル装置３から切り離したかどうか見出すことができ
る。
又、測定ユニット１３は、ターミナル装置の動作の障害に関するデータを記録
するためのメモリを含むのが好ましい。データは、テストメッセージが加入者ネ
ットワーク要素６から加入者ステーションへ送られて、オペレータの使用のため
にデータが解放されるまで、メモリに記憶される。
本発明によれば、オペレータは、例えば、ネットワークマネージメントセンタ
ーからリモートコントロールによりテストシーケンスを作動することができ、こ
のテストシーケンスにおいて、加入者ネットワーク要素６は、各システム加入者
ステーションを一度に１つづつ通り、そしてそれらに対して１つ以上のテストを
遂行する。このようなテストシーケンスは、例えば、毎日所与の時刻に自動的に
スタートすることができる。テスト時間は、システムをテストする間に負荷レベ
ルが低くなる（少数のコールが進行する）ように選択されるのが好ましい。
図２Ａ及び２Ｂは、本発明の方法及び図１のシステムに使用される信号フレー
ムを示す。
図１の加入者ステーション１の状態をテストするために、加入者ネットワーク
要素６は、ベースステーションを経、制御チャンネルを経て加入者ステーション
１にテストメッセージＳ１を送信する。ＮＭＴ−９００仕様書の第４．３．２．
１項（ＮＭＴ Ｄｏｃ ９００−１、１９８５年１月２９日）に規定されたフレ
ーム１ａ、１ａ’、１ａ”又は１ｂがテストメッセージとして使用されるのが好
ましい。図２Ａは、フレーム１ａ（発呼チャンネル指示、一般）を示す。この実
施形態によれば、変数Ｚは常に値０が指定され、一方、所望のテストは、変数Ａ
１ないしＡ３の値により指示される。
所望のテストを実行した後に、加入者ステーションは、測定結果に関する情報
を、メッセージＳ２、好ましくはＮＭＴ−９００仕様書の第４．３．２．２項に
規定されたフレーム１０ａ又は１０ｄを使用することにより、加入者ネットワー
ク要素へ送信する。図２Ｂは、フレーム１０ａ（発呼チャンネルにおけるＭＳか
らのコール確認、及びアクセスチャンネルにおけるアクセス）を示す。この実施
形態によれば（ＮＭＴ−９００仕様書とは異なり）、上記フレームは完全に送信
される。テスト結果を表す情報は、変数Ａ１ないしＡ４により送られる。
変数Ａ１に値１が指定されたテストメッセージＳ１がテスト手段１３に送られ
ると、測定ユニットは、ユーザインターフェイスがターミナル装置にリンクされ
たかどうか及び加入者ステーションに機能不良が生じたかどうかを調べるテスト
を遂行する。このテストの後に、テスト結果に関する情報が、メッセージＳ２に
より、即ち図２Ｂのフレームの送信により、加入者ネットワーク要素を経てオペ
レータに送られ、変数Ａ１には値１が指定され、そして変数Ａ２ないしＡ４のビ
ット（Ａ２＝ｂ０ｂ１ｂ２ｂ３ｂ４ｂ５ｂ６ｂ７ｂ８、Ａ３＝ｂ０ｂ１ｂ２ｂ３
ｂ４ｂ５ｂ６ｂ７ｂ８及びＡ４＝ｂ０ｂ１ｂ２ｂ３ｂ４ｂ５ｂ６ｂ７ｂ８）は、
結果に基づいてコード化され、例えば、変数Ａ２では、次のようになる。
ビットｂ０＝１ → リンクされたユーザインターフェイス
ビットｂ１＝１ → ターミナルのエラー状態１
ビットｂ２＝１ → ターミナルのエラー状態２
・
・
・
ビットｂ８＝１ → ターミナルのエラー状態８
同様に、変数Ａ１に値２が指定されたテストメッセージＳ１、即ち図２Ａのフ
レームがテスト手段１３に送られるときには、測定ユニット１３は、受信信号の
信号レベルを測定する。測定ユニット１３は、測定結果をメッセージＳ２により
加入者ネットワーク要素へ送り、但し、変数Ａ１＝２であり、変数Ａ２及びＡ３
には、測定されたｄＢｍ値を１６進（負）で示す値、例えば、−９１ｄＢｍ＝５
Ｂ（１６進）及び−１１２ｄＢｍ＝７０（１６進）が指定される。
添付図面を参照した以上の説明は、本発明を例示するものに過ぎず、請求の範
囲に述べた本発明の精神及び範囲から逸脱せずに種々の変更や修正がなされ得る
ことが当業者に理解されよう。
【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項
【提出日】１９９８年６月１２日（１９９８．６．１２）
【補正内容】請求の範囲
1. ワイヤレス加入者インターフェイスを与える無線システムの加入者ステーシ
ョンの状態をテストする方法であって、加入者ステーションの状態を指示する
テストを実行するテスト手段(13)が加入者ステーション(1) に設けられ、上記
方法は、
加入者ステーションからの接続がアクティブでないときに加入者ステーショ
ンのテスト手段(13)へ無線経路を経て所定のテストメッセージ(S1)を送信し、
このテストメッセージは、実行されるべきテストを指示する情報を含み、そし
て
行われたテストの結果を表すメッセージ(S2)を加入者ステーション(1) から
無線経路を経て受け取る、
という段階を備えたことを特徴とする方法。
2. 上記テスト手段(13)は、受信信号の信号強度を測定する手段を含む請求項１
に記載の方法。
3. 上記加入者ステーションは、無線部を有するターミナル装置(3) と、２線ラ
イン(4) によりターミナル装置にリンクされたユーザインターフェイス(2) と
を含み、ターミナル装置(3) のテスト手段(13)は、電流、電圧及び絶縁抵抗の
測定によりユーザインターフェイスの状態をテストするための手段を含む請求
項１に記載の方法。
4. ワイヤレス加入者インターフェイスを与える無線システムであって、公衆電
話ネットワークのローカル交換機(7) とデータ送信接続された加入者ネットワ
ーク要素(6) と、ベースステーション(5) と、加入者ステーション(1,9) とを
備え、加入者ネットワーク要素(6) 及びベースステーション(5) がローカル交
換機と加入者ステーションとの間にテレコミュニケーション信号を転送する手
段を備えた無線システムにおいて、
上記システムは、加入者ネットワーク要素から無線経路を経て送信されたテ
ストメッセージ(S1)に対する応答として加入者ステーションの状態をテストす
るためのテスト手段を伴う加入者ステーション(1) を備え、上記テストメッセ
ージの情報は、実行されるべきテストをテスト手段(13)に指示し、更に、テス
トの結果を表すメッセージ(S2)を無線経路を経て加入者ネットワーク要素(6)
に送信するための手段を含み、そして
更に、上記加入者ネットワーク要素(6) は、オペレータにより特定された時
間に上記テストメッセージ(S1)を送信する手段と、加入者ステーション(1) か
らのテスト結果を表すメッセージ(S2)を受け取りそしてその結果を表す情報を
オペレータに送るための手段とを備えたことを特徴とする無線システム。
5. 加入者ステーションの上記テスト手段(13)は、受信信号の信号レベルを測定
するための手段、及び／又は２線ライン(4) において実行される電流、電圧及
び絶縁抵抗の測定によりユーザインターフェイスの状態をテストする手段を含
む請求項４に記載のシステム。
6. 上記加入者ネットワーク要素(6) は、テストメッセージ(S1)をシステム制御
チャンネルを経て加入者ステーションへ送信するように構成され、そして上記
加入者ステーション(1) は、テスト結果を表す上記メッセージ(S2)を制御チャ
ンネルを経て加入者ネットワーク要素(6) に送るように構成される請求項４に
記載のシステム。
7. 加入者ステーション(1) と加入者ネットワーク要素(6) との間の信号は、
ＮＭＴ−９００仕様書に規定されたものと本質的に同様であり、加入者ネット
ワーク要素は、ＮＭＴ−９００仕様書の第４．３．２．１項に規定されたフレ
ーム１ａ、１ａ’、１ａ”又は１ｂをテストメッセージ(S1)として使用するよ
うに構成され、そして加入者ステーション(1) は、テスト結果を表すメッセー
ジ(S2)をＮＭＴ−９００仕様書の第４．３．２．２項に規定されたフレーム １
０ａ又は１０ｄにより加入者ネットワーク要素(6) に転送するように構成さ れ
る請求項４に記載のシステム。
8. ワイヤレス加入者インターフェイスを与える無線システムの加入者ステーシ
ョン(1) であって、無線部(8,11)を有するターミナル装置(3) と、２線ライン
(4) によりターミナル装置(3) にリンクされたユーザインターフェイス(2) と
で構成された加入者ステーションにおいて、上記ターミナル装置(3) は、
無線経路を経て加入者ステーションに送信されたテストメッセージ(S1)に対
する応答として加入者ステーション(1) の状態をテストするためのテスト手段
(13)を備え、上記テストメッセージ(S1)の情報は、実行されるべきテストをテ
スト指示し、そして
更に、テスト結果を表すメッセージ(S2)を無線経路を経てシステムの他の部
分(5,6)へ送信するための手段(8，11)を備えたことを特徴とする加入者ステー
ション。
9. 上記テスト手段(13)は、受信信号の信号レベルを測定する手段、及び／又は
２線ライン(4) において実行される電流、電圧及び絶縁抵抗の測定によりユー
ザインターフェイス(2) の状態をテストする手段を備えた請求項８に記載の加
入者ステーション。
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