JP2000500298A - 電子式ビルボード置換切換システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、テレビ画面上におけるビルボードの交換に関して様々な柔軟性を有する電子式ビルボード置換システムを提供することである。本発明は、複数のビルボードを、予め決められた時間周期で順次表示する。この時間周期は、各ビルボード毎に個別に設定されている。また、本発明は、ビルボードを切り換える際には、該切り換え処理を視聴者に表示しない。これによって、ビルボードの切り換えによって視聴者の注意がテレビの放送内容から離れてしまうことを防ぐ。さらに、本発明は、ビルボードがテレビ上に表示される実際の時間と、次の広告に切り換えられるまでの時間とを記録する。

Description

【発明の詳細な説明】 電子式ビルボード置換切換システム 本発明は、電子式／仮想ビルボード置換切換システムに関し、さらに特に、電 子式置換ビルボードの切り換えを検出しかつ制御する方法および装置に関する。 よく知られたシステムでは、スタジアムにある実際のビルボードは、ビルボー ド記憶部に記憶された複数のビルボードから選択された置換ビルボードによって 、ビデオイメージ内において、電子的に置き換えられることができる。この方法 では、家庭の視聴者は、その視聴者が属する特定の需要地にさらに関係する異な るビルボードを見ることができる。このシステムは、多くの欠点を有し、特に、 ビルボードの交換に関して非常に柔軟性がない。 ビルボードの交換に関して非常に柔軟性があり、かつ、視聴者と放送局との両 方に受け入れられる電子式ビルボード置換システムを提供することが、本発明の 目的である。 本発明によるシステムは、ビルボードが、定義された周期の間、数回交換され ることを可能にする。その周期は、例えば、フットボール（サッカーまたはアメ リカンフットボール）の試合の間の１／２または１／４である。 ビルボードは、複数のビルボードのうちの１つでもよいし、または、それぞれ が同じ広告またはメッセージを伝達するビルボードの一周する列でもよい。 従来技術のシステムにおいて、ビルボードは、メモリから選択された複数の異 なるボードのうちの１つに交換されるが、全体のゲーム、または、少なくとも試 合の各周期（１／４または１／２）を通して、一定に維持される。 本発明では、選択された時間間隔で要求されると、第１置換から第２およびさ らなる置換へ、ビルボードの切り換えを可能とすることを提案する。故に、第１ 広告は、例えば５分間表示され、第２広告は、次の５分間表示され、ゲームの全 体にわたってそのように表示される。 選択されたビルボードは、広告主によって支払われた時間の量に依存した異な る時間間隔で交換されてもよい。この他にも、たとえ１つの広告主が全体の試合 を提供している場合であっても、広告は、異なる製品または異なるメッセージを 表示するように交換されてもよい。 特に、多くのボードが存在する場合に、そのような柔軟性のあるシステムから 生じる問題は、ボードの交換は、スポーツイベントから視聴者の注意をそらし、 それによって、決定的な時に、楽しみを大幅に減じる可能性があるので、放送局 に受け入れられない、ということである。 故に、置換ビルボードが、予め決められた時間周期の間、存在し得る電子式ビ ルボード切換システムを提供することが、本発明の第１の目的である。 複数のビルボードが、個別に選択された時間周期の間、存在し得る電子式ビル ボード切換システムを提供することが、本発明の第２の目的である。 あるビルボードから次のビルボードへの切り換えが視聴者によって見られない 電子式ビルボード切換システムを提供することが、本発明の第３の目的である。 そのような場合において、本発明によるシステムは、送信されているテレビ画 像上におけるビルボードの存在を監視する。もし、差し込み画像が送信されてい るならば、これは、たった１つの供給でもよいし、または、２以上の供給でもよ い。カメラが送信していないときのみ、代わりにされるビルボードは交換を許可 される。故に、視聴者は交換を見ることはない。 そのような場合、広告主は、（５分間のような）予め決められた周期の間表示 されるビルボードに対して代金を支払う。しかしながら、もし、ビルボードがさ らなる周期の間、見えるままであるならば、広告主は、十分であり得るそのさら なる周期の間、ビルボードを表示させるであろう。また、特に、その次の広告主 に割り当てられた周期が、試合の終わりにある場合には、その広告主は、完全な 周期を有することもできない。 故に、ビルボードが表示されている時間の長さを記録する時間記録システムを 提供することが、本発明のさらなる目的である。好ましい実施形態において、こ の時間記録システムは、ビルボードがテレビ出力供給上に表示される実際の時間 と、また、ビルボードが潜在的に表示される時間の長さ（即ち、次の広告に切り 換えられるまでの時間の長さ）とを記録できる。この記録は、各ビルボードに対 して行われる。それによって、広告主に、その広告主の製品の提示における価値 ある情報を与える。 故に、本発明は、テレビ放送システムで使用され、複数の置換ビルボードを記 憶する電子式ビルボード記憶手段を具備し、前記複数の置換ビルボードのうちの 各々のビルボードがテレビ視聴者に表示される時間周期を制御する電子式シーケ ンサ手段を具備することを特徴とする電子式ビルボード置換システムを提供する 。 また、本発明は、各ビルボードに対してタイマを具備し、前記タイマは、各前 記ビルボードに対して、イベントの間の所望の時間周期に設定可能であり、前記 タイマを開始する手段と、ビルボードに対する前記所望の時間周期が経過したと きを検出する手段とを具備し、視聴者に送信されたビデオイメージ上における前 記ビルボードの存在を検出する手段と、前記ビルボードが視聴者に見える間は、 前記ビルボードの次に続くビルボードへの切り換えを禁止する手段とを具備する ことを特徴とする電子式ビルボード置換システムを提供する。 また、本発明は、テレビ放送システムにおいて電子式ビルボードの置換を制御 する方法であって、 ａ．複数の置換ビルボードをメモリ内に記憶するステップと、 ｂ．前記複数の置換ビルボードから選択されたビルボードの組を、シーケンサ 内に、予め決められた順序で記憶するステップと、 ｃ．前記組内の各ビルボードに、表示のための予め決められた時間周期を割り 当てるステップと、 ｄ．各予め決められた時間周期を、前記組内の各選択されたビルボードと共に 、協同の方法で記憶するステップと、 ｅ．各ビルボードに対するタイマを開始するステップと、 ｆ．ビルボードに対して予め決められた時間周期の終了を検出するステップと 、 ｇ．上記順序で前記ビルボードから次のビルボードへ切り換える予め決められ た時間周期の終了の検出を続けて引き起こすステップと を具備することを特徴とする方法を提供する。 本発明の実施形態は、ここでは、添付図面を参照して、一例によって、説明さ れる。添付図面は以下の通りである。 図１は、テレビ放送での使用のための電子式または仮想ビルボード置換システ ムを、ブロック図の形式で示す。 図２は、１つのカメラシステムにおいて、電子式または仮想置換ビルボードの 連続した制御のための本発明によるシステムを、ブロック図の形式で示す。 図３は、記憶されたビルボードのリストを示す。 図４は、図３に示される順番で記憶された仮想ビルボードに対する連続したリ ストを示す。 図５は、複数のカメラを有する（本発明による）配列を図形化して示す。 図６は、ビルボードが視聴者に見える時間の間における仮想ビルボード置換の 禁止を図解する単純化されたフロー図を示す。 図７は、ビルボードが視聴者に見える時間の計算を図解する単純化されたフロ ー図を示す。 ここで、図１を参照すると、実際のビルボードを仮想ビルボードと置換するか 、または、仮想（即ち、存在しない）ビルボードを、ビルボードが存在しない場 所に配置できる電子式ビルボード置換システムが示されている。 ビルボードの置換のための電子式システムは、例えば、同じ出願人に対するＰ ＣＴ特許出願国際公開第９５／１０９１９号からよく知られている。その特許出 願の記載は、参照として、本願明細書に組み込まれる。故に、図１のシステムは 、概要的にのみ示され、かつ、大要の項目においてのみ記載される。 示されるように、メインブロックは、カメラ１０からデータを受信する分配器 １２である。そのデータは、記憶部１４に記憶されるビデオデータに分割され、 かつ、遅延の後、ミキサ１６に供給される。ミキサ１６では、供給されたデータ は、プロセッサ／グラフィックコンピュータ１８で生成された代用となる電子式 （仮想）ビルボードと結合される。電子的に代用される仮想ビルボードは、ビル ボード記憶部２０内に保持される。 図２を参照すると、１つのカメラ１０が示されており、かつ、カメラ１０は、 ビルボード２２上に焦点が合わせられていると仮定される。同期信号は、線２４ 上で、カメラ１０に供給される。カメラが「放送中」であるか否かをいつでも示 すように、多数のカメラの配列における「放送中」信号は、切換器によって、カ メラへのフィードバック信号として、供給される。 同期信号は、シーケンサおよびタイマ回路２６に供給される。シーケンサおよ びタイマ回路２６は、図３および図４を参照して以下に説明されるようなプログ ラムシーケンスを具備し、また、図６のフロー図に従って動作する。 シーケンサは、グラフィック記憶部２８に接続されている。グラフィック記憶 部２８は、仮想ビルボードデータを、デジタルフォーマットで記憶し、かつ、シ ーケンサ２６の制御下において、そのようなデータをグラフィックコンピュータ ３０に供給できる。グラフィック記憶部２８に記憶されたグラフィックは、ブロ ック３２によって示されるようなグラフィックロードシステムによって要求され ると、変更されるか、または、補充される。 図３を参照すると、グラフィック記憶部２８は、ＡＡＢＢ，ＢＢＣＣ，……Ｂ ＢＤＤのように区別して示されるいくつかの異なるビルボードを、位置＃１〜＃ Ｎに記憶できる。 シーケンサ２６は、図４に示されるようなメモリを具備する。そのメモリでは 、ビルボードの識別子が、それらのビルボードを見たい順番に示される。この例 では、ボード１が最初に示され、ボード２そしてボード３によって続かれ、そし て、ボード１が再び示される。Ｎ番目のボードは、番号２である。 各ボードが示されることを割り当てられる時間は、右側の欄に示されており、 かつ、この時間は、好ましくは、連続する順番が決められたときに入力される。 その時間は、もし正確な切り換えが可能ならば、該切り換えを保証するビデオフ レームの数として示される。故に、再びこの例によると、ビルボード番号１（＝ ＡＡＢＢ）は、１０，０００フレームの間示され、ビルボード番号２は、１２， ０００フレームの間示され、……等である。 各ビルボード２２は、個別の順序で提供されることができる。故に、本発明は 、１つのビルボードを参照して説明されているが、複数のビルボードが、同じま たは異なる順番で適応されることができる。各順番は、シーケンサまたはプログ ラムデータ記憶部２６内に記憶されている。もし、２以上のカメラが使用される ならば、カメラは、図５に示されるように配列される。複数のカメラ１０〜１３ が示され、かつ、各カメラは、マルチプレクサ４０に接続されている。マルチプ レクサ４０は、各カメラのビデオ出力を、統合ユニットとして示されているグラ フィック記憶部およびコンピュータ３０へ多重送信する。ビルボードが視聴者に 見えるか否かの表示を示すために、さらなるマルチプレクサ４２が、カメラ方位 情報を多重送信するように使用される。 シーケンサの動作は、図２および図６を参照して説明される。シーケンスプロ グラムは、例えば最初のビルボードの検出によって自動的に、または、入力（２ ６２）によって示されるように手動で、開始される。説明されたように、各仮想 ビルボードは、表示のための時間が割り当てられる。図６のシーケンスは、上記 開始、または、ビルボードが切り換えられたとき（２７０）のいずれかにおいて 、開始する。 図４のプログラムに記憶された時間から、タイムアウトカウンタ（２７２）は 、（１＝１０，０００フレームで）プログラムされた時間ＴＲにセットされる。 そして、プログラムは、いくつかのカメラおよびビルボードが１つのビデオフレ ーム時間周期内で応答させられることができるような短い間隔で、続けて実行さ れる。 時間ＴＲが、全てのビルボードに対して、超過されるまで、シーケンサは繰り 返す。いったんＴ≦０になると（２７４）、プログラムは、仮想ビルボード（例 えば、番号１）が、図２のカメラ（または、図５において多重化されているカメ ラ）の視界（ＦＯＶ）の中にあるか外にあるかを調べるよう判断する（２７６） 。もし、視界の中にあるならば、ビルボードが視界の外となるまで、シーケンス は繰り返す。ビルボードが視界の外にあることが生じると、仮想ビルボードを次 にプログラムされたビルボード（即ち、図４の番号２）に切り換える（２８０） ことの指示が与えられる。この切り換えイベントは、タイムアウトカウンタをリ セットし、かつ、シーケンサを更新する（２８２）。 タイムアウトカウンタ上の時間は、記録されることができる。そのため、もし 、ビルボードが、そのビルボードに割り当てられたＴＲよりも大幅に長い間、見 えるままであるならば、このことは気づかれ、かつ、追加料金が広告主に課せら れる。 図７を参照すると、ビルボードが視界内にあるときをシステムは知っているの で、全ての仮想ビルボードが実際に視聴者に見える時間は、自動的に計算される 。シーケンス更新によって引き起こされた開始動作（２９０）から、プログラム は、ビルボードが視界内にあるか否かを確かめるために、カメラデータに問い合 わせる（２９２）。もし、ビルボードが視界内にないならば、ビルボードタイマ は、停止されるか、または、開始されない（２９４）。プログラムは、シーケン サが更新されたか否かを質問する（２９８）。もし、更新されていないならば、 ビルボード存在タイマはスタートされる（または、再スタートされる）（３００ ）。もし、シーケンサが更新しているならば、ビルボードタイマは停止され、時 間は記録され、かつ、タイマはリセットされる（３０２）。 本発明は、ビルボードが、スポーツイベントの間に、しかし、イベント上に割 り込むことなく、数回、交換される、ということを保証する。また、本システム は、各ビルボードが見える実際の時間が後の使用のために記録されることを可能 にするという柔軟性を有する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ (72)発明者 タミール，ミカエル イスラエル国 69122 テル−アヴィヴ ベイト−ツリ ストリート 13 (72)発明者 シャリル，アヴィ イスラエル国 67727 ラマット ハシャ ロン アニ マアミン ストリート 21

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． テレビ放送システムで使用され、 複数の置換ビルボードを記憶する電子式ビルボード記憶手段を具備し、 前記複数の置換ビルボードのうちの各々のビルボードがテレビ視聴者に表示さ れる時間周期を制御する電子式シーケンサ手段を具備する ことを特徴とする電子式ビルボード置換システム。 ２． 請求項１記載の電子式ビルボード置換システムにおいて、 前記電子式シーケンサ手段は、各々の前記複数の置換ビルボードに対して、同 一または選択的に異なる時間周期を選択するようにプログラム可能である ことを特徴とする電子式ビルボード置換システム。 ３． 請求項１または請求項２のいずれかに記載の電子式ビルボード置換システ ムにおいて、 各ビルボードに対してタイマを具備し、 前記タイマは、各前記ビルボードに対して、イベントの間の所望の時間周期に 設定可能であり、 前記タイマを開始する手段と、 ビルボードに対する前記所望の時間周期が経過したときを検出する手段と を具備し、 視聴者に送信されたビデオイメージ上における前記ビルボードの存在を検出す る手段と、 前記ビルボードが視聴者に見える間は、前記ビルボードの次に続くビルボード への切り換えを禁止する手段と を具備する ことを特徴とする電子式ビルボード置換システム。 ４． 請求項３記載の電子式ビルボード置換システムにおいて、 前記タイマは、各前記ビルボードが見える時間を記録するように動作する ことを特徴とする電子式ビルボード置換システム。 ５． 請求項３または請求項４のいずれかに記載の電子式ビルボード置換システ ムにおいて、 ビルボードが視聴者に実際に表示される時間を記録するように動作する第２計 時手段を具備する ことを特徴とする電子式ビルボード置換システム。 ６． テレビ放送システムで使用され、 複数のビルボードを記憶する電子式ビルボード記憶手段を具備し、 第１置換ビルボードを第２置換ビルボードに交換する手段と、 視聴者に表示されているビルボードを検出する手段と を具備し、 前記第１置換ビルボードが視聴者に見えるときには、第１置換ビルボードの第 ２置換ビルボードへの交換を妨げる手段を具備する ことを特徴とする電子式ビルボード置換システム。 ７． テレビ放送システムにおいて電子式ビルボードの置換を制御する方法であ って、 ａ．複数の置換ビルボードをメモリ内に記憶するステップと、 ｂ．前記複数の置換ビルボードから選択されたビルボードの組を、シーケンサ 内に、予め決められた順序で記憶するステップと、 ｃ．前記組内の各ビルボードに、表示のための予め決められた時間周期を割り 当てるステップと、 ｄ．各予め決められた時間周期を、前記組内の各選択されたビルボードと共に 、協同の方法で記憶するステップと、 ｅ．各ビルボードに対するタイマを開始するステップと、 ｆ．ビルボードに対して予め決められた時間周期の終了を検出するステップと 、 ｇ．上記順序で前記ビルボードから次のビルボードへ切り換える予め決められ た時間周期の終了の検出を続けて引き起こすステップと を具備する ことを特徴とする方法。 ８． 請求項７記載の電子式ビルボードの置換を制御する方法において、 各ビルボードが視聴者へ見えることを監視するさらなるステップを具備する ことを特徴とする方法。 ９． 請求項８記載の電子式ビルボードの置換を制御する方法において、 視聴者に見える全てのビルボードの全ての交換を禁止するさらなるステップを 具備する ことを特徴とする方法。 １０． 請求項７から請求項９のいずれかに記載の電子式ビルボードの置換を制 御する方法において、 全てのビルボードが視聴者に見える周期を計時するさらなるステップを具備す る ことを特徴とする方法。