JP2000226937A - 工程管理表および当該工程管理表を作成する工程管理表作成システム - Google Patents

工程管理表および当該工程管理表を作成する工程管理表作成システム

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JP2000226937A
JP2000226937A JP3088099A JP3088099A JP2000226937A JP 2000226937 A JP2000226937 A JP 2000226937A JP 3088099 A JP3088099 A JP 3088099A JP 3088099 A JP3088099 A JP 3088099A JP 2000226937 A JP2000226937 A JP 2000226937A
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process management
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Tetsutaro Takatsu
徹太郎 高津
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程表と資源情報、管理情報、および経営情
報等を一体化することにより、これらを記憶、表示、修
正、書込みが可能な管理工程表作成システム。 【解決手段】 総括管理部および現場管理部において、
管理工程表に、人、金、資材、機械等の資源情報、管理
情報、経営情報、技術情報、ミスやロス等のマイナス情
報、改善情報等が記載、および表示ができるようになっ
ている。そして、これらの情報は、表計算ソフトによっ
て集計あるいは表またはグラフとして表示装置に表示さ
れる。また、上記管理工程表に記載されている施工主、
設計者、工期、工事の種類、規模、施工方法、特殊条件
等が検索によって検索される。この検索は、一つずつ、
あるいは全体として最も近いデータが選択でき、これを
叩き台として、新たな工程表を作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工事内容あるいは
作業内容等の情報と、人、機械等からなる資源、資材、
資源および資材の単価、数量、加工費、労務費、仮設費
等からなる経営情報とが日程と関連付けられて情報処理
装置に表示または出力される工程管理表および当該工程
管理表を情報処理装置によって作成する工程管理表作成
システムに関するものである。
【0002】本発明の工程管理表および当該工程管理表
を作成する工程管理表作成システムにおいて使用される
言葉は、作業内容あるいは時間によって、意味や単位が
代わる。たとえば、標準工程管理表は、情報記憶部に格
納されている時は標準であっても、標準工程管理表に近
い作業として読み出された場合、叩き台工程管理表とな
る。叩き台工程管理表は、資源その他を修正して最終的
に出来上がったものは、最善工程管理表となり、最終工
程が終了した後、このまま、または統計的処理を加え、
情報記憶部に新たな標準工程管理表となって格納され
る。
【0003】資源は、人および機械を一般的に指す。人
の単位は、人/日である。機械の単位は、台/日、台/
週、または台/月である。資材の単位は、本/日、枚/
日、個/日の場合が多く、その他、物によって変わる。
所要時間の単位は、分、時間、日、週、月の場合があ
る。たとえば、大工の屋根取付け工事に対する「歩掛」
(ぶかかり)は、10.00m2 /人の時、一人一日で
10m2 の仕事を行う能力があることを示す。また、大
工の柱取付け工事に対する「歩掛」は、2.00本/人
であり、一日一人の大工が2本の柱を取付けることがで
きることを意味している。本明細書における労務費は、
作業を行う人以外の事務所等の人件費であり、仮設費
は、飯場や足場等に必要な費用である。本明細書におけ
る単位は、作業の内容あるいは資源によって変わること
に注意が必要である。
【0004】本明細書における土木または建築等の工事
は、土木工事または建築工事のみを意味するのではな
く、道路工事や基礎工事のような簡単な土木工事から大
がかりな河川の改修工事や海底トンネルのようなもの、
あるいは家庭用住宅、住宅や店の内装工事から本格的な
ビルディングの建築、さらに、造船や鉄鋼業で行う工事
等、広い意味に使用されている。
【0005】
【従来の技術】図17は従来例におけるログハウス組立
工事の工程表の概念を説明するための図である。従来の
工程表は、作業の進捗状況を把握することが大きな目的
であり、作業の種類と日程とが関連付けられた表から構
成されている。たとえば、図17における工程表は、ロ
グハウス組立工事である。この工事に要する大工の総人
数は60人である。この工事を20日間で行うために3
人/日を投入すると、10日から14日は、実際の必要
人数が5人/日のため、工事の進捗に遅れが生じる。窓
取付作業がどうしても5日間かかる場合は、工期を維持
するために、仕上げ作業に突貫工事を強いるのが一般的
である。
【0006】土木または建築等の工事における従来の工
程表は、納期達成が大きな目的であるため、大雑把なも
ので済み、次の類似工事に経験や技術を反映するだけの
ものが無かった。従来の見積書は、原価計算が曖昧なた
め、個人の経験と勘に頼るものとなり、施工主を論理的
に説得できないのが現状であった。したがって、従来の
工程表は、工事の進捗状況が把握できるだけであり、工
事の効率化、経営の改善、コストの低減、資源の節約等
に関係のないものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の工程表は、
工事を契約工期内に完成させるための進捗状況を把握す
るものであり、上記工程表から各種の情報を得ようとす
る習慣がなかった。従来の工程表は、上記のように、契
約工期や中間管理点における工期を達成させるためのも
のであり、工事が終了した後、これらを保存して、次の
工事に反映させようとするものではなかった。すなわ
ち、従来の工程表は、当該工事のみで終了するものであ
り、次の工事に対する効率の改善、技術の蓄積、経営情
報として、参考にするというものではなかった。
【0008】図17に示された「ログハウス組立工事」
の工程表は、簡単なものであるが、作業の種類が多く複
雑な工事は、工程表も複雑になる。このような工程表を
簡単に作成できる支援ソフトは、市販されている。しか
し、従来の工程管理支援ソフトは、基本的には、図17
で説明したように、作業の進捗状況を把握することが目
的であり、作業の効率化、経営の改善、コストの低減、
資源の節約、次の工事に対する技術のフィードバック、
工程管理者の交代による経験の蓄積、ノウハウの伝達等
が配慮されたものがなかった。
【0009】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、人、機械等からなる資源、資材、資源およ
び資材費、加工費、数量、労務費、仮設費等からなる経
営情報、工事や作業に伴う技術情報を工事内容および/
または作業内容と日程とを関連付けておくことにより、
工事の進捗状況以外の情報も蓄積して、後に行われる類
似工事または作業に反映することができる工程管理表お
よび当該工程管理表を作成する工程管理表作成システム
を提供することを目的とする。
【0010】本発明は、蓄積された工程管理表を叩き台
にして新たな工程管理表を作成するため、常に効率や合
理化を達成できる最善の工程管理表および当該工程管理
表を作成する工程管理表作成システムを提供することを
目的とする。
【0011】本発明は、工事の進捗状況以外に、上記資
源動向、資金動向、技術動向、経営動向等を把握するこ
とができる工程管理表および当該工程管理表を作成する
工程管理表作成システムを提供することを目的とする。
【0012】本発明は、現場管理部と総括管理部とがネ
ットワークによって接続されているため、工事や作業の
進捗状況やその他の各情報をどこにいても、把握するこ
とができるだけでなく、正確な情報を迅速に得ると共
に、蓄積された情報を経営に反映することができる工程
管理表および当該工程管理表を作成する工程管理表作成
システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】(第1発明)本発明の土
木または建築等の工事における工程管理表は、土木また
は建築等の工事における工事の進捗状況および経費の動
向を情報処理装置によって表示または出力するものであ
り、情報処理装置における情報記憶部から読み出された
叩き台となる工程管理表に、作業内容と日程との関連を
入力して作成される管理情報を表示する管理情報表示領
域と、人および機械からなる資源、資材、資源および資
材の単価、数量、加工費、労務費、仮設費等からなる経
営情報を入力し、当該経営情報と上記管理情報とを関連
付けて表示される経営情報表示領域と、上記管理情報と
関連付けられた経営情報を演算処理して表あるいはグラ
フとし、上記管理情報と関連付けて表示する表示領域
と、工事の進捗状況に合わせた実績情報、工事に関連し
た改善情報、あるいは工事に関連した問題技術情報を入
力し、当該各情報と上記管理情報と関連付けて表示され
る工事情報表示領域とを備えていることを特徴とする。
【0014】(第2発明)本発明の土木または建築等の
工事における工程管理表は、作業内容および/または所
要時間の変更により、資源情報が演算処理されて、資源
の平準化が上記表示領域で認識できることを特徴とす
る。
【0015】(第3発明)本発明の土木または建築等の
工事における工程管理表は、資源、資材、資源および資
材の単価、数量、加工費、労務費、仮設費等および入出
金からなる時系列情報が、補完データとして、当該する
工程管理表に関連付けられて添付されていることを特徴
とする。
【0016】(第4発明)本発明の土木または建築等の
工事における工程管理表における予め決められた領域に
入力された各情報は、演算処理によって統計処理が可能
であることを特徴とする。
【0017】(第5発明)本発明の土木または建築等の
工事における工程管理表には、工事の種類、工事内容、
作業内容、工事規模、工期等が入力されていることを特
徴とする。
【0018】(第6発明)本発明の土木または建築等の
工事における工程管理表は、作業内容により階層構造ま
たは非階層構造になっており、当該階層構造または非階
層構造のどこからでも情報が得られることを特徴とす
る。
【0019】(第7発明)本発明の土木または建築等の
工事における工程管理表は、各入力領域に入力された情
報を基にして予測値が表示される領域を備えていること
を特徴とする。
【0020】(第8発明)本発明の土木または建築等の
工事における工程管理表作成システムは、土木または建
築等の工事における工事の進捗状況および経費の動向を
管理する工程管理表を情報処理装置によって作成するも
のであり、叩き台となる工程管理表を上記情報処理装置
における情報記憶部から読み出す工程管理表抽出手段
と、抽出された叩き台となる工程管理表に、作業内容と
日程とを管理する管理情報、人、機械等からなる資源、
資材、資源および資材の単価、数量、加工費、労務費、
仮設費等からなる経営情報を入力した後、これらの各情
報を演算処理して最善工程管理表に変換する処理手段
と、上記各情報を表あるいはグラフとし、上記管理情報
と関連付けて表示させる演算表示手段と、工事の進捗状
況に合わせた実績情報、工事に関連した改善情報、およ
び工事に関連した問題技術情報を上記管理情報と関連付
けて入力した後、保存して上記情報記憶部に記憶する記
憶手段とを備えていることを特徴とする。
【0021】(第9発明)本発明の土木または建築等の
工事における工程管理表作成システムは、工事の種類、
作業内容、工事規模、工期等を入力することによって、
上記情報記憶部に記憶されている上記入力データに最も
近い叩き台工程管理表が抽出されることを特徴とする。
【0022】(第10発明)本発明の土木または建築等
の工事における工程管理表作成システムにおける工程管
理表は、工事の進捗中あるいは最終工程のいつでも、総
括管理部および現場管理部において、リアルタイムで表
示することができることを特徴とする。
【0023】(第11発明)本発明の土木または建築等
の工事における工程管理表作成システムにおける総括管
理部および現場管理部に設けられた情報記憶部に格納さ
れる工程管理表は、いずれの部署で入力しても、内容が
常に同じになるように送受信手段を介して書き換えられ
ることを特徴とする。
【0024】(第12発明)本発明の土木または建築等
の工事における工程管理表作成システムにおける入力さ
れた経営情報は、時系列的に集計されることを特徴とす
る。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1発明)本発明は、土木また
は建築等の工事における工事の進捗状況を管理する情報
処理装置を用いた工程管理表で、道路工事や基礎工事の
ような簡単な土木工事から大がかりな河川の改修工事や
海底トンネルのようなもの、あるいは家庭用住宅、住宅
や店の内装工事から本格的なビルディングの建築、さら
に、造船や鉄鋼業等、予め決められたスケジュールに従
って行う工事等に幅広く適用できるものである。日程と
関連付けられている管理情報表示領域には、上記情報処
理装置における情報記憶部から読み出された叩き台とな
る工程管理表が表示される。上記情報記憶部に記憶され
ている工程管理表は、たとえば、工事名、工事規模、施
工主、施工業者名、総工費、工期等が入力されているた
め、これから施工する工事の請負条件に近い条件を入力
することにより、最も近い叩き台となる工程管理表が読
み出される。
【0026】また、上記工程管理表は、作業期間および
作業内容が日程と関連付けられた作業矢線によって示さ
れている。上記工程管理表における経営情報表示領域に
は、人、機械等の数量からなる資源、資材、資源および
資材の単価、加工費、数量、労務費、仮設費等からなる
経営情報(なお、本明細書における経営情報は、一例に
過ぎず、工事の種類によっては他の項目を含むこともあ
る)が入力され、当該経営情報と上記管理情報とが関連
付けられて表示される。たとえば、当該日程に必要な人
の数およびその単価および/または合計価格、資材名お
よびその数と単価および/または合計価格、必要とする
機械名およびその単価および/または合計価格等が入力
される。そして、これらの数字等は、必要に応じて、修
正することができる。したがって、類似した工事および
/または作業の工程管理表を叩き台工程管理表とするこ
とで、担当者が変わっても経験が累積し、効率のよい作
業ができるようになる。
【0027】日程と関連付けられた資源、資材、資源お
よび資材の単価、加工費、数量、労務費、仮設費等から
なる経営情報は、たとえば、単純に加算という演算処理
を行って、表あるいはグラフとして表示領域にビジュア
ル的に表示される。表示領域における表あるいはグラフ
が極端に凸凹している場合、資源、資材、資金等の動き
に変化があり過ぎ、効率のよい作業、あるいは経営的な
見地から良いとはいえない。そこで、作業内容と日程と
が関連付けられている作業矢線の移動、または所要時間
や作業順序の変更を行うことにより、資源等の数量が加
算され、表示領域における凸凹を平均化して工事や経営
等の効率化を図る。
【0028】作業が工程管理表の通りに進捗しない場
合、作業等の進捗状況に合った実績情報を工程管理表に
入力する。その後、工程管理表の作業矢線を移動してで
きるだけ、工期内に工事等が終了するようにする。上記
作業矢線の移動、または所要時間や作業順序の変更は、
ただちに資源等が演算処理されて、表示領域に表示され
る。したがって、ユーザは、上記表示領域をみながら自
動的に、または手動によって資源が平準化されるように
操作することができる。また、工事情報表示領域には、
作業の進捗状況に合わせた実績情報、作業に関連した改
善情報、あるいは作業に関連した問題技術情報が入力さ
れ、当該各情報と上記管理情報とを関連付けて表示され
る。
【0029】第1発明は、日程と関連付けられ、所定領
域に入力された資源情報、経営情報、技術情報が情報処
理装置における情報記憶部に蓄積できるようになってい
る。したがって、第1発明は、工程管理表の担当者がい
なくなって、新たな担当者になっても、一つの工程管理
表が会社の財産として残されるため、これを叩き台とし
て、さらに、効率化、合理化されたものとして作成され
る。人や機械からなる資源は、日単位に加算された表ま
たはグラフがビジュアル的に表示領域に表示されるた
め、作業の日程、所要時間、あるいは作業順序等を変え
るだけで、資源を平準化させることができ、効率的な作
業が可能である。
【0030】第1発明は、工程管理表の日程と関連付け
られた作業に関する技術情報が所定の領域に入力するこ
とができるようになっている。上記技術情報は、材料や
時間のロス、工事や手配ミス、改善策、安全および品
質、その他の情報等からなり、工程および日程と関連付
けられて入力されている。第1発明の工程管理表は、工
程管理等と共に技術情報が添付されているため、次に、
同一または類似作業等が行われる場合、参考にでき、作
業等の効率や合理化のみならず、品質および安全等にも
大いに役立てることができる。特に、類似作業を行う場
合、工程管理者は、前の作業や手配のミス、材料や時間
のロス改善策等を参考にしながら、効率、安全、品質の
高い工事を行うことができる。また、各情報は、予め決
められた所定領域に入力されているため、たとえば、計
算ソフトを使用することにより、各情報の統計を得るこ
とができ、当該工事の効率化、合理化、品質および安全
の向上等に役立てることができる。
【0031】(第2発明)第2発明は、作業内容および
/または所要時間が変更した場合、その日の資源情報が
変化する。たとえば、複数の作業が平行して行われる場
合、それぞれの労務者の数を加算して、毎日が平均して
同じ労務者の数になるように作業日程を変える。第2発
明は、簡単な演算処理によって、資源の平準化が表示領
域に表示されるため、ビジュアル的に認識できる。した
がって、上記表示領域に表示されるグラフは、凹凸のな
い平坦なものにできるだけ近づけるように作業内容や作
業の時期を変えて見ることができる。
【0032】(第3発明)第3発明は、工程管理表に管
理情報と共に補完データが添付されて、必要に応じて、
読み出せるようになっている。上記補完データは、たと
えば、資源、資材、資源および資材の単価、数量、加工
費、労務費、仮設費等および入出金からなる情報が時系
列的なデータとして格納されている。補完データは、た
とえば、工程管理表の予め決められた領域に入力された
各情報を集計することによって得られる。上記補完デー
タは、工程管理表と共に、あるいは別に管理することが
できるので、異なる工事における工程管理表からなる作
業毎のデータを集計して、経営状態の把握あるいは経営
方針の決定等に使用することができる。また、補完デー
タは、原価計算が可能なデータからなっている。たとえ
ば、原価は、資材、加工費(資源を含む)、その他諸経
費からなっており、工事の原価と利益等が判るようにな
っている。このような情報を備えている補完データは、
当該工事および/または会社全体の入出金の動向を把握
するのに都合がよい。
【0033】(第4発明)第4発明は、たとえば、資
源、資材、資源および資材の単価、数量、加工費、労務
費、仮設費等の情報を予め決められた領域に支払い条件
と共に入力されているため、表計算ソフトを利用するこ
とで、統計処理が簡単に可能となる。すなわち、第4発
明は、各作業別、工事別、会社の部門別、会社の総合に
おける各入出金の総合計、ものおよび金の流れ等が統計
から容易に把握することができる。
【0034】(第5発明)第5発明は、工程管理表に工
事の種類、作業内容、工事規模、工期が入力されてい
る。上記工事の種類、作業内容、工事規模、工期等は、
叩き台工程管理表として抽出する場合の検索キーワード
になる。また、第5発明の検索は、通常の検索ではな
く、最も近いキーワードが読み込まれるようにする。必
要に応じて、キーワードに重みを付けるようにして工事
に一番合った過去の工程管理表が読み出されるようにす
る。
【0035】(第6発明)第6発明は、工程管理表にお
いて、作業内容が階層構造または非階層構造になってい
る。すなわち、工程管理表が階層構造になっている場
合、表示画面における工程管理表の所望の領域をクリッ
クすることで、さらに、下位概念の作業工程が表示され
る。また、工程管理表が非階層構造になっている場合、
表示画面における工程管理表を次から次へとクリックし
て、所望の作業工程が出るまで繰り返す。そして、第6
発明は、上記階層構造または非階層構造のどこからでも
情報が得られるようにしている。
【0036】(第7発明)第7発明は、工程管理表にお
ける入力領域に入力された情報を基にして予測値が表示
される。叩き台工程管理表は、過去のデータが蓄積され
ているため、これらのデータを基にして、当該工程管理
においても、全部データを入れる前に予測値を表示する
ことができる。たとえば、これから始まる特定の工事
は、今までに積み重ねられた同程度の工事によるデータ
の蓄積から、平米当たりの資源、資材の必要数を決める
ことができるため、工事規模または作業規模を入力する
だけで、資源、資材、工期等の予測データが出力され
る。また、各種データの蓄積は、予測から外れる割合が
何%であるかということも出力させることができる。
【0037】(第8発明)第8発明は、土木または建築
等の工事における工事の進捗状況を情報処理装置を用い
て管理する工程管理表作成システムである。情報処理装
置における工程管理表抽出手段は、情報記憶部から当該
工事に最も近い叩き台となる工程管理表を読み出す。読
み出された上記叩き台工程管理表には、作業内容と日程
とを管理する管理情報、人、機械等からなる資源、資
材、資源および資材の単価、加工費、数量、労務費、仮
設費等からなる経営情報が入力される。情報処理装置に
おける処理手段は、上記入力された各情報を演算処理し
て工程管理表を作成する。
【0038】また、上記処理において、工程管理表は、
作業内容の日程の変更や資源の変更によって最善工程管
理表となる。上記工程管理表の作成において、上記各情
報の演算処理は、情報処理装置におけるディスプレイに
表あるいはグラフとし、上記管理情報と関連付けて表示
される。上記工程管理表には、上記管理情報と関連付け
て、工事の進捗状況に合わせた実績情報、工事に関連し
た改善情報、および工事に関連した問題技術情報と上記
管理情報とを所定の領域に入力することができ、これら
を上記情報記憶部に記憶保存して次の類似工事に利用で
きる状態にする。上記最善工程管理表は、予算書から作
成する場合、あるいは最善工程管理表から予算書を作成
する場合のいずれを選択することも可能である。
【0039】(第9発明)第9発明は、叩き台工程管理
表を抽出する際に、工事の種類、作業内容、工事規模、
工期等を入力する。当該入力情報は、情報処理装置にお
ける情報記憶部に記憶されている同じ内容の工程管理表
を検索して抽出する。同じ工程管理表がない場合、上記
情報に順位を付けておくと、工程管理表は、順位の高い
ものから抽出される。たとえば、工事規模または工期等
は、単純な比例計算が情報処理装置によって行われるた
め、順位が低く、工事の種類や作業内容は、より類似し
た工程管理表が必要である。
【0040】(第10発明)第10発明は、本社または
支社のような総括管理部と、工事現場における現場管理
部とにおける情報処理装置が、たとえば、電話回線によ
ってオンラインが可能なようになっている。また、上記
情報処理装置は、いずれの情報記憶部にも同じ工程管理
表が記憶できるようになっている。すなわち、第10発
明の工程管理表は、工事の進捗中あるいは最終工程のい
つでも、リアルタイムで管理できるようになっている。
【0041】(第11発明)第11発明は、上記総括管
理部および現場管理部に設けられた情報記憶部に格納さ
れる工程管理表が常に同じものであり、いずれか一方の
部署で入力されたデータが両方の工程管理表に書き換え
られる。たとえば、工程管理表は、内容の変更または入
力データがあった場合、当該情報処理装置における情報
記憶部の工程管理表を更新すると同時に、たとえば、電
話線を介して、他方の情報処理装置における情報記憶部
の工程管理表も更新できるようになっている。したがっ
て、第11発明は、上記総括管理部において、現場の各
工事における入出金動向や資源、資材等の経営情報も直
ちに検討することができる。
【0042】(第12発明)第12発明は、入力され
た、人および機械からなる資源、資材、資源および資材
の単価、数量、加工費、労務費、仮設費等からなる経営
情報が、時系列的に集計され、これらの各項目に対する
動向が判る。また、これらの動向は、今までに積み重ね
られてきた情報に基づいて今後の情報を予測することも
できる。
【0043】
【実 施 例】図1は本発明の工程管理表作成システム
の概念を説明するためのブロック構成図である。図1に
おいて、工程管理表作成システムは、本社、支社、ある
いは経営本部のように会社全体を総括する総括管理部1
1と、少なくとも一つの工事現場において、資源、資
材、その他を管理する現場管理部12とがネットワーク
を介して接続されている。
【0044】総括管理部11は、あらゆる情報を処理す
ることができる情報処理部111と、当該情報処理部1
11によって処理された情報等を記憶する情報記憶部1
12と、上記情報処理部111によって処理された情
報、あるいは上記情報記憶部112に記憶されている情
報を出力するディスプレイあるいはプリンター等の出力
部113と、上記情報処理部111の助けを受けて工程
管理表を作成あるいは管理を行うための処理を行う工程
管理部114と、工程管理表作成および管理等の入力を
行う、たとえば、キーボードのような入力部115と、
上記情報処理部111によって処理された情報あるいは
上記情報記憶部112に記憶されている情報を少なくと
も一つの現場管理部12に送信したり、あるいは現場管
理部12からの情報を受信する送受信手段116と、か
ら構成されている。
【0045】現場管理部12は、上記総括管理部11と
同じ構成の情報処理部121と、情報記憶部122と、
出力部123と、工程管理部124と、入力部125
と、送受信手段126とから構成されている。上記総括
管理部11および現場管理部12は、工程管理部11
4、124における処理が終了した後、更新されない情
報が情報記憶部112、122に保存されるようになっ
ている。しかし、総括管理部11と現場管理部12は、
同時に作業ができないようにする。たとえば、工程管理
情報は、現場管理部12の処理を優先させ、経営情報
は、総括管理部11の処理を優先させるようにする。こ
のようなシステムは、工事現場が多数あっても、総括管
理部11において、当該工事の進捗状況、全工事におけ
る資源や資金等の動向等経営情報を把握するのに都合が
よい。また、現場管理部12は、当該工事全体の進捗状
況だけでなく、当該工事の資源や資金等の動向を把握し
て、当該工事の効率、技術情報の蓄積等を行うことがで
きる。
【0046】図2は本発明の一実施例を詳細に説明する
ための概念ブロック構成図である。図2に示すブロック
構成図は、実施例の理解を容易にするためのものであ
る。図2において、情報処理装置は、資源やその数量、
あるいはその他の管理および技術情報等を入力する入力
手段211と、ディスプレイに表示される表示領域を検
出する表示領域検出部212と、資源と日数等を加算す
る等の演算処理を行う演算処理部213と、その結果を
表示または出力する出力手段214と、入力手段211
によって入力されたキーワードにしたがって工程管理表
を検索する検索手段215と、工程管理表等が記憶され
ている情報記憶部216と、当該情報記憶部216から
所望の工程管理表を抽出する工程管理表抽出手段217
と、抽出された工程管理表を標準工程管理表として、実
行予算や実行計画等の必要事項を入力する標準工程管理
表作成手段218と、上記標準工程管理表を修正する場
合、標準工程管理表を叩き台工程管理表として、資源数
や作業量を入力して叩き台の工程管理表を作成する叩き
台工程管理表作成手段219と、当該叩き台工程管理表
を基にして資源の山崩(資源の平準化)等を行ったり、
あるいは資材の品質、作業の安全、工期による日程の調
整、投入資源情報、資源に対する入出金情報等を入力す
る最善工程管理表作成手段220と、工事の進捗状況の
実績を入力すると共に、施工中の工程管理、技術情報等
を工程管理表に入力する工程管理表作成手段221と、
当該工程管理表に修正が必要である場合に修正すると共
に、作業等のミス、ロス、改善策等の技術情報を入力し
て、次の作業に反映させるための工程管理表を作成する
工程管理表修正手段222と、最終データからなり、経
営に反映する実績データとする最終工程管理表作成手段
223と、上記最終工程管理表に登録名を付けて情報記
憶部216に保存するための処理を行う最終工程管理表
登録手段224とから構成されている。
【0047】図3は本発明の一実施例で、工程管理表を
作成する際のフローチャートである。図3において、入
力手段211によって、工事名、施工主、建築主、工
期、建築面積、総予算(図示されていない)等の所要事
項が入力される(ステップ311)。
【0048】入力手段211によって入力された事項
は、情報処理装置における領域検出部212によって、
入力された事項が何であるかを理解する。その後、情報
処理装置における検索手段215は、上記入力事項に最
も近い類似工程管理表が情報記憶部216にあるか否か
を検索するための処理を行う(ステップ312)。
【0049】所望の工程管理表が情報記憶部216にあ
る場合、工程管理表抽出手段217は、工程管理部(図
1の114、124)に類似した工程管理表を抽出する
(ステップ313)。
【0050】工程管理表抽出手段217は、情報記憶部
216に類似の工程管理表がないと判断した場合、新工
程管理表または違う工程管理表を抽出する(ステップ3
14)。
【0051】標準工程管理表作成手段218は、抽出さ
れた工程管理表をディスプレイに表示して、ユーザが標
準工程管理表とするか否かを決定する(ステップ31
5)。
【0052】ユーザが標準工程管理表にすることができ
ないと判断した場合、修正を加えて標準工程管理表とす
る(ステップ316)。
【0053】標準工程管理表としての体裁が整った後、
資源、資材等の具体的な数量は、叩き台工程管理表作成
手段219の処理によって入力され、叩き台工程管理表
が作成される(ステップ317)。
【0054】ユーザは、ディスプレイに工程管理表を表
示して資源山積(人または機械の投入)、資源の山崩
(人または機械の均し)を行う。資源量は、自動的に加
算されて工程管理表における表示領域にグラフまたは表
等の形で表示される。資源の量に凹凸があると、効率が
悪かったり、あるいは資源が無駄になる。そこで、ユー
ザは、ディスプレイ上の作業日程、所要時間、あるいは
作業順序等を変えて見る。作業や所要時間と連動して資
源が移動し、その日の投入資源数の合計が変わる。そし
て、毎日の資源量が表示領域において、略一定となるよ
うに作業日程を工夫する。すなわち、最善工程管理表作
成手段220によって作成された工程管理表が最善工程
管理表であるか否かを判断する(ステップ318)。工
程管理表が最善工程管理表でないと判断した場合、ステ
ップ317に戻り、最善工程管理表となるまで、処理を
繰り返す。
【0055】工程管理表作成手段221は、工程管理表
に施工中の工程管理、実績工程管理表、技術情報等を入
力しながら工程管理表が作成される(ステップ31
9)。
【0056】また、工程管理表修正手段222は、工程
管理表に作業と関連付けて、作業のミス、資源および資
材のロス、作業の改善策等を入力するため、工程管理表
に修正があるか否かを問う(ステップ320)。
【0057】工程管理表に修正があると判断した場合、
工程管理表を修正し、工程管理表に修正がない場合、最
終工程管理表とする(ステップ321)。
【0058】最終工程管理表作成手段223は、最終工
程管理表と共に資源や資材の入金あるいは出金が判る実
績データを工程管理表と共に作成する(ステップ32
2)。この実績データは、総括管理部11等において、
経営判断に利用できる。
【0059】最終工程管理表登録手段224は、最終工
程管理表を登録するか否かを問う。最終工程管理表でな
い場合、工程管理表を修正するためにステップ321に
処理を戻す(ステップ323)。
【0060】最終工程管理表登録手段224は、工程管
理表が最終のものであると判断した場合、必要があれ
ば、検索の際に検索し易いような事項を入力して、最終
工程管理表として情報記憶部112、122に登録する
(ステップ324)。
【0061】図4は本発明の実施例における最善工程管
理表を作成する際の一例を詳しく説明するためのフロー
チャートである。図4において、工程管理表における総
資源数は、作業に合わせて設定する(ステップ41
1)。たとえば、資材は、床面積等によって金額が決定
され、変動する要素が少ない。しかし、資源である人と
機械は、作業日程との関係で投入時期を変えるだけで、
作業効率が大きく変わる。すなわち、人および機械は、
多すぎても少なすぎても、作業効率が悪くなる。
【0062】次に、作業の手順は、資源との関係が強く
効率に関係するため、設定を変えて、一番効率を良くす
るのがどの手順かを考慮する(ステップ412)。
【0063】所要時間の設定は、工期および資源の投入
量との関係があり、日、週、月の単位で設定される(ス
テップ413)。
【0064】これらの設定は、前回に類似工事がある場
合、前回のミス、ロス、改善情報や資源の投入量、ある
いは作業手順、所要時間の配分等と、当該工事の規模あ
るいは工期等を考慮して設定される。したがって、これ
らの設定は、前回の工事が参考になり、工程管理表の作
成が容易であるだけでなく、学習効果を反映させること
ができる。
【0065】次に、前記設定された所要時間(日数)
は、安全および品質を確保できるか否かが判断される
(ステップ414)。上記判断は、工事規模、作業内容
等が蓄積される量が多くなればなるほど、正確になる。
また、予め工事規模、作業内容と、日程の関係を記憶さ
せておけば、このデータと比較して、安全で高い品質を
確保することができるか否かを自動的に判断することが
できる。
【0066】前記設定された資源数(人/日あるいは台
/日または週)は、作業日程に間に合うように、あるい
は設定された資源数だけ手配ができるか否かが判断され
る(ステップ415)。上記判断は、従来までの経験日
数、景気動向、地域の特性(地域によって資源の単価が
異なる)等のデータを予め蓄積しておき、このデータと
比較して、必要な資源数を確保することができるか否か
を自動的に判断することができる。
【0067】前記設定された所要時間は、工期を確保で
きるか否かが判断される(ステップ416)。上記判断
は、従来までの経験時間と作業手順との関係を予め蓄積
しておき、このデータと比較して、必要な工期を確保す
ることができるか否かを自動的に判断することができ
る。
【0068】設定された資源は、資源を平準化している
か否かが判断される(ステップ417)。人および機械
は、数に偏りがあると作業効率が悪くなる。このため、
人および機械の数は、日程と関連付けて平準化すること
が望ましい。
【0069】上記設定された資源は、予め決められた平
準化の範囲内にあるか否かが判断される(ステップ41
8)。設定された資源は、平準化することが望ましい
が、作業内容、工事の行われる地域等、その他の事情に
より、平準化されるように調達できない場合がある。こ
のような場合、類似作業における平準化の範囲を予め設
定しておき、この範囲内になるように資源の調達を工夫
することが望ましい。
【0070】このようにして設定された資源、作業手
順、および所要時間は、上記の各チェックを行って最善
工程管理表ができる(ステップ419)。
【0071】このようにして作成された工程管理表は、
最終工程管理表であるか否かが調べられ、そうであれ
ば、最終工程管理表とする(ステップ420、42
1)。
【0072】ステップ414ないしステップ418、お
よびステップ420において、否定された場合、資源、
作業手順、および所要時間を変更し、その後、同様にチ
ェックを繰り返す(ステップ422ないしステップ42
4)。
【0073】図5は本発明の一実施例を説明するための
もので、「ログハウス組立工事」の工程管理表の概念図
である。図6は図5の「ログハウス組立工事」の工程管
理表を叩き台として修正した工程管理表の概念図であ
る。図5における工程管理表は、工事名として、「ログ
ハウス組立工事」があり、施工主、建築主、工期、建築
面積、総予算(図示されていない)等を入力する領域が
設けられている。上記領域は、工程管理表の管理情報で
あり、情報記憶部112、122から検索して次の工事
に利用する際に便利であるため、必要に応じた情報を入
力する領域を設けることができる。
【0074】上記工程管理表は、日程と作業の種類が作
業矢線によって関連付けられている。たとえば、上記工
程管理表は、4月3日(月)から7日(金)までの5日
が柱取付作業であり、10日(月)から14日(金)ま
での5日が屋根取付および壁取付作業であることが作業
矢線によって判る。また、上記作業に必要な資源、たと
えば、柱取付作業は、機械が要らないため、大工だけで
あり、3人/日が必要であると判断している。他の作業
においても、同様に、大工の一日当たりの人数が入力さ
れている。
【0075】上記工程管理表には、図示されていない
が、資源の表示領域があり、この場合、当日に必要な大
工の総数がグラフまたは表になって表示される。当該工
事における大工の総数は、第1週が3人/日、第2週が
5人/日、第3週が1人/日、第4週が3人/日となっ
ている。すなわち、大工の人数に大きなバラツキがあ
り、資源の使い方が悪いことが一目瞭然として判る。そ
こで、上記工程管理表における第2週の作業である屋根
取付作業の作業矢線を大工1人/日である第3週に移動
させる。
【0076】上記作業矢線を移動させた状態を示す図が
図6である。屋根取付作業を第3週に移動させると、情
報処理部において自動的に大工の総数が加算された結
果、全日で大工が3人になる。すなわち、図示されてい
ない工程管理表の表示領域には、平均した直線からなる
グラフまたは表が表示され、資源が平準化されているこ
とがビジュアル的に判る。このように、資源(人および
機械)が平準化された工事は、作業効率が良く無駄な資
源が発生しない。
【0077】また、図5および図6に示されている工程
管理表は、実際と異なる場合がある。これは、説明を容
易にするために一枚の図としているためである。工程管
理表は、図5および図6において記載されていないが、
資材、たとえば、柱の本数、板の枚数、必要な材料等、
作業手順、所要時間、これらに伴う入金出金等を入力す
る領域がある。予定の工程管理と、実際の進捗状況を別
の作業矢線によって表すこともできる。さらに、工程管
理表には、日程および作業内容と材料のロス、時間のロ
ス、工事ミス、資源および資材の手配ミス、改善策、作
業の安全、品質、その他の技術情報を入力する領域が設
けられている。
【0078】図5および図6に示されている工程管理表
は、たとえば、ディスプレイに表示されている際に、右
側の項目がボタンになっており、ここを押すことによ
り、押した項目の関連情報あるいは入金出金情報が表示
される。
【0079】上記工程管理表は、ログハウス組立工事の
一例に過ぎず、一つの工事が多くの作業および多くの工
程管理表から構成されている。また、上記工程管理表
は、作業の進捗状況を把握するだけでなく、作業の効率
化、安全、高い品質、経営の改善、コストの低減、資源
の節約、次の工事に対する技術のフィードバック、工程
管理者の交代による経験の蓄積、ノウハウの伝達等がで
きる。
【0080】図7は本発明の実施例で、工事における作
業が階層構造になっている例を示す図である。図7にお
いて、総合工程管理表7は、工事名がビルディング工事
であり、総合的な工事の進捗状況および総合的なその他
の情報を得ることができる。総合工程管理表7の下位に
は、土木工程管理表71、骨組工程管理表72、コンク
リート打込み工程管理表73、内装工程管理表74、仕
上工程管理表75がある。これらの各工程管理表71な
いし75には、さらに、下位の工程管理表711ないし
714がある。たとえば、土木工程管理表71の下位に
は、ボーリング工程管理表711、掘削工程管理表71
2、杭打工程管理表713、鉄筋工程管理表714があ
る。上記各工程管理表は、工程管理表名を入力すること
により、どの階層の工程管理表であっても直ちに開くこ
とができる。また、各工程管理表におけるデータは、個
別に集計したり、あるいは総合工程管理表によって、総
合的に集計することもできる。
【0081】図8は本発明の実施例で、実際の叩き台工
程管理表を説明するための図である。図8において、日
程等のみが入力された工程管理表または、既に類似工事
がある場合、所定キーワードを入力することにより、叩
き台工程管理表がディスプレイに表示される。図8に示
された工程管理表は、「ログハウス組立工事」叩き台工
程管理表である。前回に使用した工程管理表、または
「ログハウス組立工事」の標準工程管理表として、柱取
付に5日、壁取付に5日、屋根取付に5日、窓取付に5
日、仕上作業に5日かかっている表がディスプレイに表
示される。そして、これらの作業に使用する日数は、作
業矢線81ないし85で表示されている。
【0082】各作業矢線81ないし85は、ディスプレ
イにおける移動ボタンを押してからマウスにより移動、
またはマウスによるドラッグアンドドロップが可能であ
る。また、ディスプレイの下部には、資源表示領域86
が設けられている。当該作業に対する資源の投入数、こ
の場合、大工の投入数を入力すると、その合計が資源表
示領域86にグラフとなって表示される。
【0083】図9は本発明の実施例で、実際の叩き台工
程管理表に資源および資材を投入した状態を説明するた
めの図である。図9において、柱取付作業には、5日間
で30本の柱、大工3人/日、養生帯(柱を保護するも
の)10本、ガードマン1人/日が必要であるとして入
力したものである。また、同様に、壁取付の面積が15
0.0m2 で大工3人/日、屋根取付の面積が100.
0m2 で大工2人/日、窓取付の数が20.0ヶ所で大
工1人/日、工具が1個/日、仕上作業の面積が15
0.0m2 で大工3人/日であることを示している。
【0084】このように、入力ボタンを押した後に、必
要な資源および資材を所定の領域に入力する。その後、
再表示のボタンを押すと、情報処理装置における演算処
理部で、加算処理が行われる。すなわち、図9における
資源表示領域86には、大工の日程に対する合計がグラ
フとなって表示される。第1週と第4週は、大工が3人
/日である。また、第2週は、屋根取付と壁取付である
ため、大工が5人/日必要であるのに対して、第3週
は、1人/日となることがビジュアル的に判る。大工の
人数が多い週(日)と少ない週(日)があり、資源が効
率的でないことが判る。
【0085】図10は本発明の実施例で、叩き台工程管
理表の資源を平準化する際の方法を説明するための図で
ある。図10において、図9における大工の投入数が第
2週に多く第3週に少ないため、移動ボタンを押してか
ら、作業矢線をドラックしながら移動を開始する。図1
0に示された作業矢線は、移動を開始すると共に、資源
表示領域86におけるグラフも大工の数が合計されて変
化する。
【0086】図11は本発明の実施例で、叩き台工程管
理表の資源が平準化された状態を説明するための図であ
る。図11において、屋根取付作業の作業矢線を第3週
に移動させると、大工の投入数が全て3人/日になり、
資源が平準化されたことがビジュアル的に判る。
【0087】図12は本発明の実施例で、各作業におけ
る情報を設定する際の方法を説明するための図である。
図8において、柱取付と記載された部分をマウスでクリ
ックすると、図12の画面が表示される。図12の矢線
訂正は、作業名設定、資源設定、計算式設定がある。作
業名を変える必要がなく、資源の設定を変えたい場合、
資源設定ボタンを押す。画面には、所要時間が表示され
る。この場合の所要時間は、日数を5日に設定するとこ
ろである。計算式設定において、大工の例は、各作業に
必要な大工の数を加算しているため、加算にする。資材
の場合は、単価×数量等の掛け算になる。
【0088】図13は本発明の実施例で、各作業におけ
る詳細情報を設定する際の方法を説明するための図であ
る。図9において、柱取付における大工をマウスでクリ
ックすると、図13の画面が表示される。図13の画面
は、柱取付における大工に関する情報がある。たとえ
ば、柱取付の作業量は、30本で、所要時間は、5日で
ある。そして、これらの情報は、計画数と実施数とが残
される。これらの情報は、後の作業に反映される。歩掛
(ぶかかり)は、作業量を総資源数で割った係数であ
り、当該作業の積み重ねによって、より正確なものが決
まる。
【0089】図13における資源データにおいて、作業
量が工事の受注により判ると、経験等によって決まる歩
掛から総資源数が計算できる。総資源数が決まると、総
資源数と所要時間から、一日当たりの投入数が決められ
る。たとえば、作業量30.0本で、歩掛(ぶかかり)
が2.0000であるであるため、総資源数=作業量3
0.0/2.000=15.0人となる。一日当たりの
投入数=総資源数15.0/所要時間5日=3.0人/
日となる。また、実績数として、総資源数が7.0人
で、残りの予想として10.0人必要であるとすると、
最終完了時に総資源数は、17.0人である。この時の
投入数は、総資源数17.0/所要時間5=3.4人/
日となる。この時の歩掛は、作業量30.0本/総資源
数17.0人=1.7647である。上記歩掛は、係数
として保存しておく。たとえば、次の柱取付作業を行う
場合、受注した作業量を上記係数である歩掛で割ること
により、総資源数および投入数が自動的に計算でき、初
めに歩掛を2.0000として計算するより、1.76
47を採用した方がより現実的な工程管理表を作成する
ことができる。なお、投入数において、3.4という数
字は、大工が3人で仕事をすれば、残業を行わねばなら
ず、4人で仕事をすれば、早めに終わることを意味して
いる。
【0090】土木あるいは建築等の工事は、叩台工程管
理表を作るために標準工程管理表の作業量を変更した時
に、総資源数を作業量の増減に比例して増減する場合
と、変えない場合の二つ、および最善工程管理表を作る
ために所要時間を変更した時に、総資源数を所要時間の
増減に比例して増減する場合と変えない場合の二つがあ
り、これらの組み合わせによる四つの計算方式が考えら
れる。標準工程管理表の作業毎の資源毎に、これらの一
つを設定しておいて、叩台工程管理表、および最善工程
管理表を作る時に総資源数を情報処理装置によって自動
計算させる。ただし、同じ資源名であっても、作業によ
って設定が変わることがある。また、工事の施工方法に
よっても計算方式が変わることに注意が必要である。四
つの計算方式は、次の通りである。
【0091】(イ)総資源数が、作業量を増減した時に
これに比例して増減し、かつ、所要時間を増減しても変
わらない計算方式。 (ロ)総資源が、作業量を増減しても変わらず、かつ所
要時間を増減しても変わらない計算方式。 (ハ)総資源が、作業量を増減した時にこれに比例して
増減し、かつ、所要時間を増減した時にこれに比例して
増減する計算方式。 (ニ)総資源数が、作業量を増減しても変わらず、かつ
所要時間を増減した時にこれに比例して増減する計算方
式。
【0092】図13における大工の計算方式は、(イ)
であり、イの場所に●が付いている。たとえば、図13
が標準工程管理表の作業量が30(本)だったとして、
新しい工事の計画作業量60(本)と変更すると、標準
工程管理表の総資源数15(人)は、30(人)とな
り、また、その後、計画の所要時間5(日)を10
(日)と変更して30(人)は変わらないとする。つま
り、柱取付作業の大工の総資源数は、作業量を増減させ
ると比例して増減し、また、これを5日で作業しても1
0日で作業しても総資源数は変えないことを表してい
る。したがって、(イ)は、標準的な計算方式であると
いえる。
【0093】上記(ロ)は、ある作業の材料費、運搬
費、加工費等を含めて外注する場合のように、総資源数
は、作業量や所要時間と比例関係に無い場合の計算方式
である。上記(ハ)は、柱を包む仮設の養生帯のように
作業量(柱の本数)が増えると、1日当たりの使用数も
増え、かつ、所要時間を増すと、総資源数は、日割りで
増える場合の計算方式である。上記(ニ)は、安全を見
回るガードマンの場合のように、作業量と直接関係が無
く、一人が必要であるが、所要時間が長くなると総資源
数も増える場合の計算方式である。
【0094】図14は本発明の実施例で、図13に資源
名を追加する場合を説明するための図である。図13の
画面において、追加ボタンを押すと図14の画面が表示
される。図14は標準工程管理表に外注および工具も登
録されていることを表している。たとえば、柱取付作業
に工具も資源として入力する場合、図14の工具をクリ
ックして選択ボタンを押すと、図13に工具が追加され
る。
【0095】図15は本発明の実施例で、資源名マスタ
ーを説明するための図である。図14において、マスタ
ーボタンをクリックすると、図15の画面が表示され
る。この時、大工にマウスを合わせてクリックすると、
大工に関するマスターが表示される。大工の計画時の単
価は、20000円で、計算方式は(イ)、単位は人/
日である。この時、たとえば、図14に利用するブルド
ーザが登録されていない場合、図15の資源名にブルド
ーザを入力し、続いて計算方式、単価、山積表示、単
位、提供元、支払条件を設定して、登録ボタンを押す
と、下側のマスター一覧にブルドーザが登録される。図
15に登録された資源は、図14にも表示される。
【0096】図16は本発明の実施例で、補完データを
説明するための図で、(イ)は資源および資材の数量と
作業日程とを表にしたもの、(ロ)は(イ)における資
源および資材にかかる費用を作業日程を基にして作成さ
れたもの、(ハ)は入金情報を時系列にしたもの、
(ニ)は資源および資材の支払い条件を時系列にしたも
のである。これらの表は、図8から図15(一例のみが
示されているため、表示されていないものが多い)まで
に入力したデータを基にして、表計算ソフトによって作
成される。
【0097】このようにして作成された補完データは、
工程管理表を作成しながら、所定の領域に入力された数
字等を集計することによって、自動的に作成される。ま
た、上記補完データは、必要に応じて、経営情報とし
て、読み出すことができる。図16に示されたデータ
は、「ログハウス組立工事」という工事において、柱取
付という作業の中の一部である。したがって、補完デー
タは、大工だけのデータ、養生帯のデータ、・・・、柱
取付作業のデータ、工事全体のデータ、当該工事以外
で、他の現場で行われている各データ、およびこれらの
総合データ等を容易に得ることができる。
【0098】一つの工事は、多くの作業から成り立ち、
また、一つの作業に必要な資源、資材、数量、その他多
くの要素があり、従来これらを勘や丼勘定で工程管理表
や見積書を作成していた。本発明は、工事あるいは作業
の積み重ねによって、資源、資材、資金を効率化、有効
利用するだけでなく、経営情報により、資源、資材、資
金の動向を把握できる工程管理表である。
【0099】以上、本実施例を詳述したが、本発明は、
前記実施例に限定されるものではない。そして、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなけれ
ば、種々の設計変更を行なうことが可能である。本発明
の実施例は、工程管理表の作成を容易に理解できるよう
にしたものであり、実際と多少違う記載がある。また、
本発明の実施例は、作業のほんの一部であり、略同様に
工程管理表を作成することができるので、省略されてい
る部分が多い。
【0100】本発明のブロック構成図は、内部が詳細に
記載されていないが、周知または公知の技術によって達
成される範囲のものである。また、本発明の実施例は、
実際に開発された工程管理表と同じ部分と、概念を説明
するための部分とがある。これは、工事によって、複雑
なものがあるためである。また、技術情報については、
データ化された実施例がないが、補完データと同様に、
予め決められた領域に入力された技術情報であれば、表
計算ソフトによって、集計することができる。たとえ
ば、作業のミスの種類別統計、資材のロスの原因別統
計、手配ミスの種類別統計等各種データを得ることが容
易である。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、蓄積された工程管理表
を叩き台にして、新たな工程管理表を作成できるため、
常に効率や合理化を達成できる最善の工程管理表が作成
されると共に、工事の進捗状況以外に、上記資源動向、
資材動向、資金動向、技術動向、経営動向等を把握する
ことができる
【0102】本発明によれば、工程管理表に資源、資
材、資金等が入力されているため、類似した工事および
/または作業の工程管理表を作成する際に、担当者が変
わっても経験が累積し、効率のよい作業ができる工程管
理表となる。
【0103】本発明によれば、日程と関連付けられた資
源、資材、資源および資材の単価、加工費、数量、労務
費、仮設費等からなる経営情報が演算処理されて、表あ
るいはグラフとして表示領域にビジュアル的に表示され
るため、資源、資材、資金等の動きに合理的な工程管理
表が容易に作成され、効率のよい作業、あるいは健全な
経営を行うことができる。
【0104】本発明によれば、日程および作業内容と関
連付けられた資源情報、経営情報、技術情報が蓄積でき
るようになっているため、これらが会社の財産となっ
て、次の工事や経営に受け継がれる。
【0105】本発明によれば、工程管理表の日程と関連
付けられた作業に関する技術情報を入力することができ
るため、材料や時間のロス、工事や手配ミス、改善策、
安全および品質、その他の情報等が、次に同一または類
似作業等が行われる場合、参考になり、作業等の効率や
合理化のみならず、品質および安全等にも大いに役立て
ることができる。
【0106】本発明によれば、工程管理表に管理情報と
共に補完データが添付されているため、資源、資材、資
源および資材の単価、数量、加工費、労務費、仮設費等
および入出金からなる情報を時系列的に把握して、経営
方針の決定に役立てることができる。
【0107】本発明によれば、過去のデータが蓄積され
ているため、これらのデータを基にして、工事または作
業の予測値を表示することができる。また、これらの予
測値は、平米当たりの資源、資材の単価平均を決めるこ
とができるため、工事規模を入力するだけで、資源、資
材、工期等の予測データを得ることができる。
【0108】本発明によれば、本社または支社のような
総括管理部と、工事現場における現場管理部とがオンラ
インで接続されているため、工事の進捗状況および経営
情報が会社のどこにいても、リアルタイムで管理できる
ようになっている。
【0109】本発明によれば、本社または支社のような
総括管理部と、工事現場における現場管理部とがオンラ
インで接続されているため、工程管理表の情報を更新で
きるようになっており、上記総括管理部において、現場
の各工事における入出金動向や資源、資材等の経営情報
も直ちに検討することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工程管理表作成システムの概念を説明
するためのブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例を詳細に説明するための概念
ブロック構成図である。図2に示すブロック構成図は、
実施例の理解を容易にするためのものである。
【図3】本発明の一実施例で、工程管理表を作成する際
のフローチャートである。
【図4】本発明の実施例における最善工程管理表を作成
する際の一例を詳しく説明するためのフローチャートで
ある。
【図5】本発明の一実施例を説明するためのもので、
「ログハウス組立工事」の工程管理表の概念図である。
【図6】図5の「ログハウス組立工事」の工程管理表を
叩き台として修正した工程管理表の概念図である。
【図7】本発明の実施例で、工事における作業が階層構
造になっている例を示す図である。
【図8】本発明の実施例で、実際の叩き台工程管理表を
説明するための図である。
【図9】本発明の実施例で、実際の叩き台工程管理表に
資源および資材を投入した状態を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の実施例で、叩き台工程管理表の資源
を平準化する際の方法を説明するための図である。
【図11】本発明の実施例で、叩き台工程管理表の資源
が平準化された状態を説明するための図である。
【図12】本発明の実施例で、各作業における情報を設
定する際の方法を説明するための図である。
【図13】本発明の実施例で、各作業における詳細情報
を設定する際の方法を説明するための図である。
【図14】本発明の実施例で、図13に資源名を追加す
る場合を説明するための図である。
【図15】本発明の実施例で、資源名マスターを説明す
るための図である。
【図16】本発明の実施例で、補完データを説明するた
めの図で、(イ)は資源および資材の数量と作業日程と
を表にしたもの、(ロ)は(イ)における資源および資
材にかかる費用を作業日程を基にして作成されたもの、
(ハ)は入金情報を時系列にしたもの、(ニ)は資源お
よび資材の支払い条件を時系列にしたものである。
【図17】従来例におけるログハウス組立工事の工程表
の概念を説明するための図である。
【符号の説明】
11・・・総括管理部 12・・・現場管理部 111、121・・・情報処理部 112、122・・・情報記憶部 113、123・・・出力部 114、124・・・工程管理部 115、125・・・入力部 116、126・・・送受信手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土木または建築等の工事における工事の
    進捗状況および経費の動向を情報処理装置によって表示
    または出力する工程管理表において、 情報処理装置における情報記憶部から読み出された叩き
    台となる工程管理表に、作業内容と日程との関連を入力
    して作成される管理情報を表示する管理情報表示領域
    と、 人および機械からなる資源、資材、資源および資材の単
    価、数量、加工費、労務費、仮設費等からなる経営情報
    を入力し、当該経営情報と上記管理情報とを関連付けて
    表示される経営情報表示領域と、 上記管理情報と関連付けられた経営情報を演算処理して
    表あるいはグラフとし、上記管理情報と関連付けて表示
    する表示領域と、 工事の進捗状況に合わせた実績情報、工事に関連した改
    善情報、あるいは工事に関連した問題技術情報を入力
    し、当該各情報と上記管理情報と関連付けて表示される
    工事情報表示領域と、 を備えていることを特徴とする土木または建築等の工事
    における工程管理表。
  2. 【請求項2】 上記作業内容および/または所要時間の
    変更により、資源情報が演算処理されて、資源の平準化
    が上記表示領域で認識できることを特徴とする請求項1
    記載の土木または建築等の工事における工程管理表。
  3. 【請求項3】 上記資源、資材、資源および資材の単
    価、数量、加工費、労務費、仮設費等および入出金から
    なる時系列情報は、補完データとして、当該する工程管
    理表に関連付けられて添付されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の土木または建築等の工事
    における工程管理表。
  4. 【請求項4】 上記予め決められた領域に入力された各
    情報は、演算処理によって統計処理が可能であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3記載のいずれか一つ
    の土木または建築等の工事における工程管理表。
  5. 【請求項5】 上記工程管理表には、工事の種類、工事
    内容、作業内容、工事規模、工期等が入力されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4記載のいずれか
    一つの土木または建築等の工事における工程管理表。
  6. 【請求項6】 上記工程管理表は、作業内容により階層
    構造または非階層構造になっており、当該階層構造また
    は非階層構造のどこからでも情報が得られることを特徴
    とする請求項1ないし請求項5記載のいずれか一つの土
    木または建築等の工事における工程管理表。
  7. 【請求項7】 上記各入力領域に入力された情報を基に
    して予測値が表示される領域を備えていることを特徴と
    する請求項1ないし請求項6記載のいずれか一つの土木
    または建築等の工事における工程管理表。
  8. 【請求項8】 土木または建築等の工事における工事の
    進捗状況および経費の動向を管理する工程管理表を情報
    処理装置によって作成する工程管理表作成システムにお
    いて、 叩き台となる工程管理表を上記情報処理装置における情
    報記憶部から読み出す工程管理表抽出手段と、 抽出された叩き台となる工程管理表に、作業内容と日程
    とを管理する管理情報、人、機械等からなる資源、資
    材、資源および資材の単価、数量、加工費、労務費、仮
    設費等からなる経営情報を入力した後、これらの各情報
    を演算処理して最善工程管理表に変換する処理手段と、 上記各情報を表あるいはグラフとし、上記管理情報と関
    連付けて表示させる演算表示手段と、 工事の進捗状況に合わせた実績情報、工事に関連した改
    善情報、および工事に関連した問題技術情報を上記管理
    情報と関連付けて入力した後、保存して上記情報記憶部
    に記憶する記憶手段と、 を備えていることを特徴とする土木または建築等の工事
    における工程管理表作成システム。
  9. 【請求項9】 工事の種類、作業内容、工事規模、工期
    等を入力することによって、上記情報記憶部に記憶され
    ている上記入力データに最も近い叩き台工程管理表が抽
    出されることを特徴とする請求項8記載の土木または建
    築等の工事における工程管理表作成システム。
  10. 【請求項10】 上記工程管理表は、工事の進捗中ある
    いは最終工程のいつでも、総括管理部および現場管理部
    において、リアルタイムで表示することができることを
    特徴とする請求項8または請求項9記載のいずれか一つ
    の土木または建築等の工事における工程管理表作成シス
    テム。
  11. 【請求項11】 上記総括管理部および現場管理部に設
    けられた情報記憶部に格納される工程管理表は、いずれ
    の部署で入力しても、内容が常に同じになるように送受
    信手段を介して書き換えられることを特徴とする請求項
    8ないし請求項10記載のいずれか一つの土木または建
    築等の工事における工程管理表作成システム。
  12. 【請求項12】 上記入力された経営情報は、時系列的
    に集計されることを特徴とする請求項8ないし請求項1
    1記載のいずれか一つの土木または建築等の工事におけ
    る工程管理表作成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116342076A (zh) * 2023-05-30 2023-06-27 山东建筑大学设计集团有限公司 一种工程信息管理系统以及管理方法
JP7467996B2 (ja) 2020-03-09 2024-04-16 積水ハウス株式会社 工程表システム及び情報処理装置

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