JP2000222233A - デュプレックスシステムおよび現用系・待機系切り換え方法 - Google Patents

デュプレックスシステムおよび現用系・待機系切り換え方法

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JP2000222233A
JP2000222233A JP11020155A JP2015599A JP2000222233A JP 2000222233 A JP2000222233 A JP 2000222233A JP 11020155 A JP11020155 A JP 11020155A JP 2015599 A JP2015599 A JP 2015599A JP 2000222233 A JP2000222233 A JP 2000222233A
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computer
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JP11020155A
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Takashi Sakamoto
坂本  隆
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現用系が過負荷になった場合に現用系と待機
系の同時に同じ業務を実施するのを回避する。 【解決手段】 系間監視プログラム23,33は自コン
ピュータ20,30の動作状態の通知を行い、相手コン
ピュータは異常か否かと、自コンピュータは過負荷であ
るかを判断する。システム共通テーブル26,36はシ
ステムの状態および自コンピュータの状態から成るシス
テム状態レコードと、相手コンピュータ状態および系間
監視手段状態から成る走行優先順位毎の系間監視状態レ
コードとを保持し、系間監視プログラムによってアクセ
スされる。テーブルシステム状態遷移テーブル27,3
7はシステム状態が旧値から新値に変化したときに実施
すべき処理を表示する。システム状態遷移プログラム2
5,35はシステム状態に変化があるかを判断し、変化
があればシステム共通テーブルを更新するとともに、シ
ステム状態遷移テーブルの内容に従い実施する処理を決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、系間監視によるデ
ュプレックスシステムおよび現用系・待機系切り換え方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチコンピュータシステムにおいて
は、障害が発生した場合に、適切な処理が行えるように
するために、各コンピュータが他のコンピュータ状態を
監視する系間監視方式を採用することが多い。
【0003】このようなマルチコンピュータシステムの
一例が、特開平4−158449号公報に記載されてい
る。同公報では、監視経路としてそれぞれ異なる通信手
順を持つ二つ以上の通信制御装置および二つ以上の通信
経路を有することにより、障害が他の計算機システムの
動作異常によるものか、または監視経路そのものによる
ものかを即座に判断できるようにしたマルチコンピュー
タシステムの構成が提案されている。
【0004】すなわち、この従来技術においては、マル
チコンピュータシステムの系間通信において、それぞれ
異なる通信手段を持つ二つ以上の通信制御装置および二
つ以上の通信経路に障害が発生した場合にも、障害が発
生した系間通信手段以外の系間監視手段が正常に動作し
ていれば、他の計算機システムの障害ではなく系間通信
手段が障害であると判断することができ、これにより、
他の計算機システムの動作異常によるものか系間監視手
段の障害によるものかを即座に判断できるようにしてい
る。
【0005】また、上述のように、系間監視手段を複数
使用するようにしても、多重障害により全ての警官監視
手段に障害が発生した場合には、系間監視手段に障害が
あるとは判断することができず、他の計算機システムに
異常が発生したと誤って判断してしまうという問題点を
解消する「マルチコンピュータシステムの系間監視方
式」が特開平9−319603号公報に記載されてい
る。
【0006】この方式は、系間監視手段を現用系及び待
機系の両系から同じ領域をリード/ライトできるように
構成し、現用系は上記領域に対して現用系動作中の通知
をライトし、待機系は上記領域から現用系動作中の通知
をリードする。そして、各々のリード及びライト毎に、
確認のためのリード/ライトを実行することにより、系
間監視手段に障害が発生した場合に、現用系の障害と誤
認識せずに動作するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、現用系システムが過負荷になった場
合、現用系が動作中であるという通知が一定時間内にさ
れなくなるため、待機系システムが現用系の異常と判断
し、現用系システムが共有資源の解放ができないことに
なるので、現用系から待機系に引き継ぐジャーナルファ
イルなどを破壊し、現用系および待機系の2台のコンピ
ュータが同時に同じ業務を実行するとともに、共有資源
を同時に使用し、システムが不正動作してしまうことが
あるという問題がある。
【0008】したがって、本発明の目的は、上記問題点
を解消し、システムの信頼性を向上させるようにしたデ
ュプレックスシステムおよび現用系・待機系切り換え方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の本発明のデュプレ
ックスシステムは、相互に相手コンピュータの動作状態
を通知し合う系間監視手段を備えたデュプレックスシス
テムにおいて、相手コンピュータは異常と判断するため
の時間より短い所定の時間以上にわたって、相手コンピ
ュータからの前記動作状態の受信及び自コンピュータの
前記動作状態の通知ができないときは、現用系の自コン
ピュータは過負荷であると判断し、負荷が軽減するよう
にプログラム運転を調整することを特徴とする。
【0010】また、第2の本発明のデュプレックスシス
テムは、相互に相手コンピュータの動作状態を通知し合
う系間監視手段を備えたデュプレックスシステムにおい
て、前記系間監視手段を2式備え、1つは、相手コンピ
ュータからの前記動作状態の通知が無いときは相手コン
ピュータは異常と判断するのに使用し、他の1つは、相
手コンピュータからの前記動作状態の受信及び自コンピ
ュータの前記動作状態の通知ができないときは、現用系
の自コンピュータは過負荷であると判断するのに使用
し、現用系の自コンピュータが過負荷であると判断する
と、負荷が軽減するようにプログラム運転を調整するこ
とを特徴とする。
【0011】また、第3の本発明のデュプレックスシス
テムは、相互に相手コンピュータの動作状態を通知し合
う系間監視手段を備えたデュプレックスシステムにおい
て、相手コンピュータからの前記動作状態の通知が無い
ときは相手コンピュータは異常と判断する第1系間監視
プログラムと、相手コンピュータからの前記動作状態の
受信及び自コンピュータによる前記動作状態の通知がで
きないときは自コンピュータは過負荷であると判断する
前記第1系間監視プログラムより低い走行優先順位の第
2系間監視プログラムとを現用系および待機系の各コン
ピュータが作動させ、現用系は自コンピュータが過負荷
であると判断すると、負荷が軽減するようにプログラム
の運転を調整することを特徴とする。
【0012】また、第4の本発明のデュプレックスシス
テムは、相互に相手コンピュータの動作状態を通知し合
う系間監視手段を備えたデュプレックスシステムにおい
て、前記動作状態の通知を行い、相手コンピュータから
の前記動作状態の通知が無いときは相手コンピュータは
異常と判断する第1系間監視プログラムと、前記動作状
態の通知を行い、相手コンピュータからの前記動作状態
の受信及び自コンピュータによる前記動作状態の通知が
できないときは自コンピュータは過負荷であると判断す
る前記第1系間監視プログラムより低い走行優先順位の
第2系間監視プログラムと、該システムの状態および自
コンピュータの状態から成るシステム状態レコードと、
相手コンピュータ状態および系間監視手段状態から成る
前記走行優先順位毎の系間監視状態レコードとを保持し
前記第1系間監視プログラムおよび第2系間監視プログ
ラムによってアクセスされるシステム共通テーブルと、
前記システム状態が旧値から新値に変化したときに実施
すべき処理を表示するシステム状態遷移テーブルと、前
記システム状態レコード内の自コンピュータ状態(新
値)と前記系間監視状態レコード内の前記第1系間監視
プログラム対応の相手コンピュータ状態とを前記システ
ム状態(新値)として、システム状態に変化があるかを
判断し、変化があれば前記システム共通テーブルを更新
するとともに、前記システム状態遷移テーブルの内容に
従い実施する処理を決定するシステム状態遷移プログラ
ムとを現用系と待機系のそれぞれが有することを特徴と
する。
【0013】さらに、本発明の現用系・待機系切り換え
方法は、複数の系間監視手段を備えたデュプレックスシ
ステムにおける現用系・待機系切り換え方法において、
前記系間監視手段により定周期で相互に相手コンピュー
タの動作状態を通知し合う手順と、システム状態および
自コンピュータ状態と、前記系間監視手段のレベル毎の
相手コンピュータ状態および系間監視手段状態とを記憶
し前記通知により更新される手順と、第1時間以上通信
異常が継続すると相手コンピュータは異常と判断する最
優先順位の系間監視レベルの手順と、前記記憶された自
コンピュータ状態と、前記最優先の系間監視レベルの相
手コンピュータ状態とを前記システム状態(新値)とし
て、システム状態に変化があるかを判断する手順と、変
化があればその内容によって、現用系・待機系の切り換
え,プログラム運転の調整を含み、実施すべき処理を決
定する手順とを有することを特徴とする。
【0014】より具体的には、本発明のデュプレックス
システムは、業務を実行しているコンピュータ(現用系
という。)と、現用系のコンピュータ障害発生時にその
業務を引き継ぐコンピュータ(待機系という。)と、待
機系が現用系の状態を監視するための複数の系間監視手
段を備え、現用系は、現用系の動作状態を系間通信手段
により待機系に通知し、待機系は、現用系の動作状態の
通知が一定時間以内に無かった場合には、現用系が障害
であると判断し、自動的に現用系の業務を引き継ぐ。こ
のとき、複数の異なる優先度の系間監視手段により現用
系の負荷状態を現用系および待機系が判断することがで
きる。
【0015】現用系および待機系は、優先度の低い系間
監視手段より一定時間以内に通知がなかった場合は、現
用系が過負荷状態であることを判断し、過負荷状態での
プログラム運転を調整するように動作する。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明のデュプレックスシステム
の一実施例の構成を示すブロック図である。ここでは、
化学処理、下水道処理等のプロセス制御を行うプロセス
監視コンピュータを例にとって説明するが、本発明は、
これに限られることなく、現用系コンピュータの処理に
リアルタイム性が要求されるようなシステムであればよ
い。
【0018】このシステムでは、プロセス処理を行うプ
ロセス入出力装置10と、2つのプロセス監視制御コン
ピュータ20,30と、クロスコールディスク装置40
とから成る。
【0019】クロスコールディスク装置40は、プロセ
ス監視制御コンピュータ20と30によりアクセスで
き、特に、現用系となった時に、現用系として稼働する
際に必要な情報を格納する。
【0020】プロセス監視制御コンピュータ20は、2
つの異なる優先度の系間監視レベルA,Bにより、もう
一方のプロセス監視制御コンピュータ30と接続する。
系間監視レベルA,Bは、それぞれペアとなる複数の系
間監視手段A1とA2,B1とB2から構成される。す
なわち、系間監視レベルAは系間監視手段A1とA2、
系間監視レベルBは、系間監視手段B1とB2により与
えられる。
【0021】系間監視レベルAは、全ての処理中で最も
高い優先度で監視できるレベルとし、主として、相手コ
ンピュータの障害を判定するのに使用される。また、系
間監視レベルBは、主に、現用系コンピュータの負荷状
態を判定するのに使用される。
【0022】本例では、プロセス監視制御コンピュータ
20を現用系とし、プロセス監視制御コンピュータ30
を待機系として説明を行う。
【0023】プロセス監視制御コンピュータ20には、
図1に示すプログラムおよびテーブルが格納されてい
る。状態変化による処理プログラム21および時刻によ
る処理プログラム22はアプリケーションプログラムで
あって、処理プログラム21はプロセス入出力装置10
からの入力データに基づいて、リアルタイム性が要求さ
れる諸処理を実行するプログラムである。処理プログラ
ム22は、所定の時刻になると、例えば帳票類作成、デ
ータ集計、諸データ処理等の諸処理を実行するプログラ
ムである。
【0024】系間監視プログラム23は、系間監視レベ
ルAにより、プロセス監視制御コンピュータ20の状態
の通知とプロセス監視制御コンピュータ30の状態監視
を行う。また、系間監視プログラム24は、系間監視レ
ベルBにより、プロセス監視制御コンピュータ30の状
態の通知とプロセス監視制御コンピュータ20の状態監
視を行う。
【0025】また、26は、システム全体および各系間
監視レベルA,Bごとに監視したコンピュータの状態が
記録されるシステム共通テーブル、27は、システム状
態(自コンピュータの状態と相手コンピュータの状態)
の変化に応じて処理方法を規定するシステム状態遷移テ
ーブル、25は、システム状態の変化に応じた処理をア
プリケーションプログラム21,22へ伝えるシステム
状態遷移プログラムである。
【0026】プロセス監視制御コンピュータ30も、プ
ロセス監視制御コンピュータ20と同様なプログラムお
よびテーブルを備えており、現用系として稼動する場合
には、処理プログラム31,32は処理プログラム2
1,22、系間監視プログラム33,34は系間監視プ
ログラム23,24、システム状態遷移プログラム35
はシステム状態遷移プログラム25と同様な機能を果た
す。
【0027】36は、システム全体および各系間監視レ
ベルA,Bごとに監視したコンピュータの状態が記録さ
れるシステム共通テーブル、37は、システム状態(自
コンピュータの状態と相手コンピュータの状態)の変化
に応じて処理方法を規定するシステム状態遷移テーブ
ル、35はシステム状態の変化に応じた処理を処理プロ
グラム31,32へ伝え、特に、プロセス監視制御コン
ピュータ20に障害が発生した場合に、プロセス監視制
御コンピュータ30が現用系として稼働することを処理
プログラム31,32へ伝えるシステム状態遷移プログ
ラムである。
【0028】次に、系間監視プログラム23は、優先順
位を最高にされて相手先であるプロセス監視制御コンピ
ュータ30の状態を受信するとともに、自コンピュータ
の状態をプロセス監視制御コンピュータ30に対し定周
期t1で通知する。この受信および通知の経路は複数あ
り、本案では系間監視手段A1、A2により行う。系間
監視プログラム23は、プロセス監視制御コンピュータ
30からの状態の受信が系間監視手段A1およびA2両
方ともにt2時間以上途絶えた場合、プロセス監視制御
コンピュータ30が異常であると判断する。なお、t2
時間はt1時間より長い時間であり、相手コンピュータ
が異常になったと判断可能な時間である。
【0029】系間監視プログラム24は、自コンピュー
タであるプロセス監視制御コンピュータ20が現用系と
して稼働する際の情報処理能力の余裕をみるための優先
順位を与えられる。例えば、系間監視プログラム24が
プロセス監視制御コンピュータ30の状態の受信および
自コンピュータ状態の通知がt3時間以上できない場合
は、プロセス監視制御コンピュータ20が過負荷状態と
判断する。
【0030】このときは、データ集計や帳票作成処理な
ど時刻による処理プログラム22の処理を後回しにし、
また、共有資源であるクロスコールディスク装置40の
書き込みを制限すること等によって、負荷を調整すると
共に現用系切り替えの一部処理を行う。
【0031】また、系間監視プログラム24による通信
路は、系間監視プログラム23と同様に、系間監視手段
B1、B2の2系統がある。そして、片方の系間監視手
段からt4時間以上通知が途絶えた場合は、系間監視手
段の異常が発生したと判断する。ここでt4時間は、t
3時間より長く、一般的には、t2時間より短い時間で
ある。
【0032】図2は、システム共通テーブル26の構成
例を示している。この例で示しているテーブルは、シス
テム状態を表すシステム状態レコード26aと、系間監
視レベルごとの状態を示す系間監視状態レコード26b
に分かれている。
【0033】システム状態レコード26aは1レコード
分、また、系間監視状態レコード26bは系間監視状態
の優先順位分のレコード(本例では、2レコード)があ
る。システム状態レコード26aは、システム状態(新
値)、システム状態(旧値)、自コンピュータ状態(新
値)、自ンピュータ状態(旧値)、系間監視状態レコー
ド26bは、系間監視レベルA,B毎に、相手コンピュ
ータ状態、系統間監視手段A1(B1)状態、系統間監
視手段A2(B2)状態および系間監視手順優先度を格
納している。なお、新値,旧値は定周期t1毎に更新さ
れる。
【0034】また、システム共通テーブル26は、各プ
ログラムが参照可能な領域にあるが、系間監視プログラ
ム23,24 およびシステム状態遷移プログラム25
以外は書き込めないものとする。
【0035】図3は、システム状態遷移テーブル27の
構成例を示しており、システム状態の新値とシステム状
態の旧値をそれぞれ行と列として検索される交点のレコ
ードに、そのシステム状態の旧値から新値に変化した時
に実施する処理を示す。実施する処理は番号で(処理番
号)で記憶されている。処理プログラム21,22(ま
たは、31,32)においては、上記処理番号に応じて
実施すべき処理、後回しにする処理、共有資源の切り離
しや接続などがあらかじめ決定されている。
【0036】次に、図4(ステプ101〜110)およ
び図5(ステップ111〜121)のフローチャートを
参照して本実施の形態の全体の動作について説明する。
【0037】現用系であるプロセス監視制御コンピュー
タ20は、定周期t1に系間監視プログラム23,24
を起動し、次にシステム状態遷移プログラム25を起動
する。系間監視レベルAに対応する系間監視プログラム
23は、系間監視手段A1にてシステム状態レコード2
6aにある自コンピュータ状態を通知し、相手側コンピ
ュータにより相手コンピュータ状態を受信する。そし
て、通信結果および相手コンピュータ状態を系間監視手
段A1状態として更新する(図4のステップ101)。
同様に、系間監視手段A2でも自コンピュータ状態を通
知し、相手コンピュータ状態を受信し、通信結果および
相手コンピュータ状態を系間監視手段A2状態として更
新する(ステップ102)。
【0038】通信結果により、系間監視手段A1,A2
が共にt2時間以上通信異常が継続した(ステップ10
3)場合、系間監視レベルAの相手コンピュータ状態を
異常と判断し、系間監視状態レコード26bの系間監視
レベルAにある相手コンピュータ状態に格納する(ステ
ップ104)。一方、系間監視手段A1,A2が共にt
2時間以上通信異常が継続していない場合、系間監視手
段A1およびA2で通信異常が発生していない系間監視
手段より受信した相手コンピュータ状態を、系間監視状
態レコード26bの系間監視レベルAにある相手コンピ
ュータ状態に格納する(ステップ105)。
【0039】また、系間監視レベルBに対応する系間監
視プログラム24は、系間監視手段B1にてシステム状
態レコード26aにある自コンピュータ状態を通知し、
相手側コンピュータにより相手コンピュータ状態を受信
する。そして、通信結果および相手コンピュータ状態を
系間監視手段B1状態として更新する(ステップ10
6)。同様に、系間監視手段B2でも自コンピュータ状
態を通知し、相手コンピュータ状態を受信し、通信結果
および相手コンピュータ状態を系間監視手段B2状態と
して更新する(ステップ107)。
【0040】この通信結果により、t4時間以上系間監
視手段B1の通信異常が継続した(ステップ108)場
合、系間監視手段B1を通信異常と判断する。また、系
間監視手段B2もt4時間以上通信異常が継続した場
合、系間監視手段B2を通信異常とする(ステップ10
9)。
【0041】通信異常が発生していない系間監視手順に
より受信した相手コンピュータ状態を、系間監視状態レ
コード26bの系間監視レベルBにある相手コンピュー
タ状態に格納する(ステップ110)。また、系間監視
手段B1、B2が共にt3時間以上通信できていない
(図5のステップ111)場合、システム状態レコード
26aにある自コンピュータ状態を過負荷状態とする
(ステップ112)。
【0042】次に、システム状態遷移プログラム25
は、系間監視状態レコード26bにある系間監視レベル
Aの相手コンピュータ状態の欄の内容を相手コンピュー
タ状態とし、システム状態レコード26aにある自コン
ピュータ状態(新値)により、システム状態(新値)を
決定する(例えば、相手コンピュータ正常かつ自コンピ
ュータ正常、相手コンピュータ異常かつ自コンピュータ
過負荷など)(ステップ113)。そして、システム状
態(新値)に変化があるかどうかを判断して(ステップ
114)、変化があれば(ステップ114)、最新の値
をシステム状態レコード26aにあるシステム状態(新
値)に書き込み、従来のシステム状態(新値)は、シス
テム状態(旧値)に移動するようにデータを更新する
(ステップ115)。
【0043】システムの状態変化があった場合、システ
ム共通テーブル26のシステム状態の新値と旧値とを参
照してシステム状態遷移テーブル27に基づいて実施す
る処理を決定する(ステップ116)。
【0044】次に、決定された処理番号により、システ
ム切り替え処理かチェック(ステップ117)し、切り
換えが必要な場合は、自コンピュータの停止などシステ
ム切り替え処理を行う(ステップ118)。過負荷状態
などになり、システム切り換えまで行かず、共有資源
(クロスコールディスク装置)などの切り離しが必要
(ステップ119)であれば、共有資源の切り離し処理
(ステップ120)を実施する。システム切り換え処理
や共有資源切り離し処理の最後に、決定した処理番号を
処理プログラム21,22に通知する(ステップ12
1)。その結果、各処理プログラム21,22において
は、それぞれのプログラムで決められた処理を行う。
【0045】例えば、プロセスの状態変化が多く発生
し、プロセス入出力装置10から情報が現用系であるプ
ロセス監視制御コンピュータ20に伝達され、その情報
がプロセス監視制御コンピュータ20の処理能力以上に
状態変化通知があった場合、CPU負荷が高くなり系間
通信レベルBによる系間通信がt3以上続くと自コンピ
ュータを過負荷状態と判断するため、共有資源切り換え
処理を行い、クロスコールディスク装置40を切り離
し、状態変化処理プログラム21の実行を優先し、時刻
による処理プログラム22(データ集計、帳票作成な
ど)は後回しにする。
【0046】また、プロセス監視制御コンピュータ20
の負荷がもっと高くなった場合は、系間監視レベルAで
も通信ができなくなり、t2時間以上通信が途絶えると
待機系のプロセス監視制御コンピュータ30は、現用系
コンピュータ20がダウンしたと判断し、共有資源であ
るクロスコールディスク装置40を接続し、現用系とし
ての立ち上げ処理を行う。また、切り換え寸前にプロセ
ス監視制御コンピュータ20が過負荷の状態であること
がわかっていることから、プロセス入出力装置10から
の状態変化通知を定周期に行うなど負荷を抑制するよう
なメッセージを通知し、正常な運用をすることができ
る。
【0047】なお、異常に説明した現用系・待機系切り
換え方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
を半導体メモリ,磁気ディスク等のコンピュータ読み込
み可能な記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませ
て実行するようにしてもよい。
【0048】以上に説明したように、本実施例によれ
ば、系間監視レベルを2つ設置し、レベル毎の手段も2
つ配置することにより、簡単に現用系の負荷を認識する
ことができ、負荷および切り換えの前処理が実行でき
る。また、待機系においても、現用系の負荷状態が関知
できることより、切り換え後の他の装置の運用を制御可
能となるばかりか、現用系と待機系の切り換えで発生す
るおそれのある共有資源の同時利用を防ぐことができ、
システム全体の信頼性の向上ができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
系間通信手段の優先度を複数設け、同一優先度の通信手
段も複数とすることにより、簡単に運用系、待機系で運
用系の負荷状態が判別することができる。
【0050】また、その結果、運用系および待機系で、
運用系の負荷状態によりシステム稼働を状態遷移により
制御でき、共有資源の切り離しや処理プログラムの処理
内容に変更が簡単にできることにより、システムの信頼
性、特に高負荷時の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成を示す示すブ
ロック図
【図2】図1のシステム共通テーブルの詳細図
【図3】図1のシステム状態遷移テーブルの詳細図
【図4】図1に示した実施例の動作を示すフローチャー
トの前段部
【図5】図1に示した実施例の動作を示すフローチャー
トの後段部
【符号の説明】
10 プロセス入出力装置 20 プロセス監視制御コンピュータ 21 処理プログラム 22 処理プログラム 23 系間監視プログラム 24 系間監視プログラム 25 システム状態遷移プログラム 26 システム共通テーブル 27 システム状態遷移テーブル 30 プロセス監視制御コンピュータ 31 処理プログラム 32 処理プログラム 33 系間監視プログラム(系間監視レベルA用) 34 系間監視プログラム(系間監視レベルB用) 35 システム状態遷移プログラム 36 システム共通テーブル 37 システム状態遷移テーブル 40 クロスコールディスク装置 A1 系間監視手段 A2 系間監視手段 B1 系間監視手段 B2 系間監視手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に相手コンピュータの動作状態を通
    知し合う系間監視手段を備えたデュプレックスシステム
    において、 相手コンピュータは異常と判断するための時間より短い
    所定の時間以上にわたって、相手コンピュータからの前
    記動作状態の受信及び自コンピュータの前記動作状態の
    通知ができないときは、現用系の自コンピュータは過負
    荷であると判断し、負荷が軽減するようにプログラム運
    転を調整することを特徴とするデュプレックスシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記所定の時間は、前記系間監視手段の
    障害を検出するのに必要な時間より短いことを特徴とす
    る請求項1記載のデュプレックスシステム。
  3. 【請求項3】 相互に相手コンピュータの動作状態を通
    知し合う系間監視手段を備えたデュプレックスシステム
    において、 前記系間監視手段を2式備え、1つは、相手コンピュー
    タからの前記動作状態の通知が無いときは相手コンピュ
    ータは異常と判断するのに使用し、他の1つは、相手コ
    ンピュータからの前記動作状態の受信及び自コンピュー
    タの前記動作状態の通知ができないときは、現用系の自
    コンピュータは過負荷であると判断するのに使用し、現
    用系の自コンピュータが過負荷であると判断すると、負
    荷が軽減するようにプログラム運転を調整することを特
    徴とするデュプレックスシステム。
  4. 【請求項4】 相互に相手コンピュータの動作状態を通
    知し合う系間監視手段を備えたデュプレックスシステム
    において、 相手コンピュータからの前記動作状態の通知が無いとき
    は相手コンピュータは異常と判断する第1系間監視プロ
    グラムと、 相手コンピュータからの前記動作状態の受信及び自コン
    ピュータによる前記動作状態の通知ができないときは自
    コンピュータは過負荷であると判断する前記第1系間監
    視プログラムより低い走行優先順位の第2系間監視プロ
    グラムと、 を現用系および待機系の各コンピュータが作動させ、現
    用系は自コンピュータが過負荷であると判断すると、負
    荷が軽減するようにプログラムの運転を調整することを
    特徴とするデュプレックスシステム。
  5. 【請求項5】 相互に相手コンピュータの動作状態を通
    知し合う系間監視手段を備えたデュプレックスシステム
    において、 前記動作状態の通知を行い、相手コンピュータからの前
    記動作状態の通知が無いときは相手コンピュータは異常
    と判断する第1系間監視プログラムと、 前記動作状態の通知を行い、相手コンピュータからの前
    記動作状態の受信及び自コンピュータによる前記動作状
    態の通知ができないときは自コンピュータは過負荷であ
    ると判断する前記第1系間監視プログラムより低い走行
    優先順位の第2系間監視プログラムと、 該システムの状態および自コンピュータの状態から成る
    システム状態レコードと、相手コンピュータ状態および
    系間監視手段状態から成る前記走行優先順位毎の系間監
    視状態レコードとを保持し前記第1系間監視プログラム
    および第2系間監視プログラムによってアクセスされる
    システム共通テーブルと、 前記システム状態が旧値から新値に変化したときに実施
    すべき処理を表示するシステム状態遷移テーブルと、 前記システム状態レコード内の自コンピュータ状態(新
    値)と前記系間監視状態レコード内の前記第1系間監視
    プログラム対応の相手コンピュータ状態とを前記システ
    ム状態(新値)として、システム状態に変化があるかを
    判断し、変化があれば前記システム共通テーブルを更新
    するとともに、前記システム状態遷移テーブルの内容に
    従い実施する処理を決定するシステム状態遷移プログラ
    ムと、を現用系と待機系のそれぞれが有することを特徴
    とするデュプレックスシステム。
  6. 【請求項6】 複数の系間監視手段を備えたデュプレッ
    クスシステムにおける現用系・待機系切り換え方法にお
    いて、 前記系間監視手段により定周期で相互に相手コンピュー
    タの動作状態を通知し合う手順と、 システム状態および自コンピュータ状態と、前記系間監
    視手段のレベル毎の相手コンピュータ状態および系間監
    視手段状態とを記憶し前記通知により更新される手順
    と、 第1時間以上通信異常が継続すると相手コンピュータは
    異常と判断する最優先順位の系間監視レベルの手順と、 前記記憶された自コンピュータ状態と、前記最優先の系
    間監視レベルの相手コンピュータ状態とを前記システム
    状態(新値)として、システム状態に変化があるかを判
    断する手順と、 変化があればその内容によって、現用系・待機系の切り
    換え,プログラム運転の調整を含み、実施すべき処理を
    決定する手順とを有することを特徴とする現用系・待機
    系切り換え方法。
  7. 【請求項7】 複数の系間監視手段を備えたデュプレッ
    クスシステムにおける現用系・待機系切り換え方法であ
    って、 前記系間監視手段により定周期で相互に相手コンピュー
    タの動作状態を通知し合う手順と、 システム状態および自コンピュータ状態と、前記系間監
    視手段のレベル毎の相手コンピュータ状態および系間監
    視手段状態とを記憶し前記通知により更新される手順
    と、 第1時間以上通信異常が継続すると相手コンピュータは
    異常と判断する最優先順位の系間監視レベルの手順と、 前記第1時間より短い第2時間以上通信以上が継続する
    と自コンピュータは過負荷であると判断する手順と、 前記記憶された自コンピュータ状態と、前記最優先の系
    間監視レベルの相手コンピュータ状態とを前記システム
    状態(新値)として、システム状態に変化があるかを判
    断する手順と、 変化があればその内容によって、現用系・待機系の切り
    換え,プログラム運転の調整を含み、実施すべき処理を
    決定する手順とを有する方法をコンピュータに実行させ
    るためプログラムを記録したコンピュータ読み込み可能
    な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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