JP2000165432A - マルチメディア情報通信システムの通信装置及び通信インタフェース装置 - Google Patents

マルチメディア情報通信システムの通信装置及び通信インタフェース装置

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JP2000165432A
JP2000165432A JP10340061A JP34006198A JP2000165432A JP 2000165432 A JP2000165432 A JP 2000165432A JP 10340061 A JP10340061 A JP 10340061A JP 34006198 A JP34006198 A JP 34006198A JP 2000165432 A JP2000165432 A JP 2000165432A
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terminal device
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voice
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Satoshi Machida
聡 町田
Toshio Murai
俊雄 村井
Katsunori Yoshihara
勝徳 吉原
Shinichi Kashimoto
晋一 樫本
Motohisa Araki
元久 荒木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 呼の保留やグループ着信サービス等の付加的
なサービスを、アプリケーションを大幅に変更すること
なく簡単に実現する。 【解決手段】 既存の通信サービス制御を実行する既存
通信プログラム11と、LANに対する通信インタフェ
ース機能を有する通信用ライブラリ13とに加え、上記
既存通信プログラムがサポートしていない付加的な通信
サービス制御を実行する付加通信プログラム12と、擬
似ソケット通信モジュール14とを追加して設ける。そ
して、LANから制御信号が到来した場合に、擬似ソケ
ット通信モジュール14においてこの受信制御信号が既
存通信プログラム11で規定している信号か又は付加通
信プログラム12で規定している信号かを識別し、この
識別結果に応じて受信制御信号を既存通信プログラム1
1又は付加通信プログラム12に振り分けて供給し、そ
のプログラムを実行させるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばLAN(Loc
al Area Network)を中核として複数種のメディア端末
を収容するマルチメディア情報通信システムで使用され
る端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の構内ネットワークシステムは、例
えば電話機等の音声通信端末をPBX(Private Branch
Exchange)又はボタン電話主装置に内線端末として収
容し、これらの内線端末と公衆網等の外部通信網との間
および内線端末相互間をPBX又はボタン電話主装置に
より交換接続して通話を可能にしたり、パーソナル・コ
ンピュータ等のデータ端末をLAN(Local Area Netwo
rk)に接続し、このLANを介してパーソナル・コンピ
ュータ間で電子メールやデータの伝送を行うように構成
されている。また、PBX又はボタン電話主装置を用い
た音声通信系と、LANを用いたデータ通信系とをゲー
トウエイを用いることで連携させるシステムも提唱され
ている。
【0003】ところが、このような従来の構内ネットワ
ークシステムでは、音声通信系とデータ通信系とで別々
の通信インフラを敷設する必要がある。また、音声通信
系はPBX又はボタン電話主装置による集中制御型であ
るためシステムダウンを生じやすく、これを回避するた
めにはPBX又はボタン電話主装置を二重化する必要が
ある。このため、システムの構成が大掛かりなものにな
るとともに、ユーザの投資負担が大きくなるという問題
点があった。
【0004】そこで本発明者等は、特願平9−1617
22号において、LANを中核としてこのLANに通信
インタフェース装置を介して複数種のメディア端末を収
容し、通信インタフェース装置においてプロトコル変換
およびデータのフォーマット変換等を行うことにより、
複数種のメディア端末間および各メディア端末と外部通
信網との間でマルチメディア情報通信を可能にするシス
テムを提唱した。
【0005】ところで、一般に情報通信システムが提供
するサービスには、音声通信やデータ通信に係わる基本
的なサービスと、呼の保留制御やグループ着信、音声記
録サービス等の付加的なサービスがある。ユーザにとっ
ては、基本サービスさえ提供されれば実用上十分である
が、システムの利用形態の変化等に伴い付加サービスの
追加を希望することもある。この場合、付加サービスの
提供を新たに受けるには、各端末装置のアプリケーショ
ンを、基本サービスを実行する既存のアプリケーション
から、基本サービス及び付加サービスを共に実行するア
プリケーションに入れ替える必要がある。また場合によ
っては、サーバ装置やルータ装置についてもアプリケー
ションを入れ替える必要がある。しかし、このように全
ての端末装置さらにはサーバ装置やルータ装置において
アプリケーションをそっくり入れ替えることは、手間と
コストがかかり好ましくない。このため有効な解決策が
切望されている。
【0006】一方、一般にネットワークを通じて端末装
置間で音声通信を行なう場合、音声通信の基礎的要素、
つまり音声データの圧縮率やサンプリング周波数、音声
パケットサイズ、音声データのバッファリング量等は、
常に一定であるか又は通信を開始するときの端末装置間
のネゴシエーションにおいて決定される。このネゴシエ
ーションでは、端末装置間でサポートされている音声通
信機能をチェックし、このチェック結果に基づいて予め
決められた手順で音声圧縮率等の基本的要素が決定され
る。
【0007】ところが、音声通信を行なうとき、通信相
手に応じて音質を変更させたい場合がある。例えば、客
先と音声通信を行うときには音質を高く設定し、一方社
内の他の部署との間で音声通信を行なう場合には音質を
低く設定する。また、音声通話を行なうときには必ずし
も通信相手が人間であるとは眼らない。例えば通信相手
がボイスメール装置や音声応答装置等の場合もあり、こ
の場合音声のリアルタイム性はそれほど問題にならな
い。
【0008】しかるに、従来のシステムでは、音声通信
の基本的な要素は予め固定的に決まっているか、又は通
信開始時のネゴシエーションで決定される。このため、
ユーザの希望に応じて音声通信の基本的要素を任意に設
定しようとしても不可能だった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
のシステムでは、呼の保留やグループ着信サービス、音
声記録サービス等の付加的なサービスを提供しようとす
ると、多くの手間とコストがかかる。また音声通信の基
本的要素をユーザの希望に応じて任意に設定することが
できないという問題点を有している。
【0010】この発明は以上述べた事情に着目してなさ
れたもので、その第1の目的は、呼の保留やグループ着
信サービス等の付加的なサービスを、アプリケーション
を大幅に変更することなく簡単に実現できるようにした
マルチメディア情報通信システムの通信装置を提供する
ことである。
【0011】また第2の目的は、音声通信の基本的要素
をユーザの希望或いはネットワークの状況に応じて適宜
変更して設定できるようにし、これによりユーザの希望
やネットワークの状況に応じて常に最適な音声通信を行
えるマルチメディア情報通信システムの通信インタフェ
ース装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るためにこの発明は、所定の第1の通信サービス機能に
係わる通信制御を実行する第1の通信プログラムと、ネ
ットワークに対する通信インタフェース機能を有する通
信用ライブラリとを備え、ネットワークを介して他の通
信装置との間でマルチメディア情報通信を行う通信装置
であって、上記第1の通信プログラムがサポートしてい
ない第2の通信サービス機能に係わる通信制御を実行す
る第2の通信プログラムと、上記ネットワークから通信
信号が到来しこの信号が上記通信用ライブラリで受信さ
れた場合に、この受信信号が上記第1の通信プログラム
で規定している第1の信号であるか上記第2の通信プロ
グラムで規定している第2の信号であるかを識別する識
別手段と、この識別手段により到来した通信信号が上記
第1の信号の場合には当該信号を上記第1の通信プログ
ラムに供給して実行させ、一方第2の信号の場合には当
該信号を上記第2の通信プログラムに供給して実行させ
る信号分配手段とを具備したことを特徴とするものであ
る。
【0013】従ってこの発明によれば、既存の第1の通
信プログラムがサポートしていないサービスに係わる通
信信号が到来すると、この信号は識別手段で自動識別さ
れて第2の第2の通信プログラムに供給され、これによ
り第2の通信プログラムにより上記信号に応じた付加的
なサービスが実行される。このため、既存のサービスは
勿論のこと付加的なサービスについても、実施すること
が可能になる。
【0014】しかも、既存の第1の通信プログラムは変
更せず、付加的なサービスに関する処理を実行する第2
の通信プログラムと識別手段を追加することで付加的な
サービスを実現できるので、全プログラムを総入れ替え
する場合に比べて簡単かつ安価に実現できる利点があ
る。
【0015】上記付加的なサービスとしては、次のよう
なものが考えられる。すなわち、第1のものは呼の保留
サービスであり、これは第1の通信プログラムの制御の
下で他の通信装置との間で通信が行われている状態で、
この通信相手の他の通信装置から呼の保留要求が到来し
た場合に、第2の通信プログラムがこの要求に応じて要
求元の上記他の通信装置との間で呼の保留制御を実行す
るものである。
【0016】第2のサービスは、マルチライン着信サー
ビスであり、発呼元の通信装置からマルチライン着信ア
ドレスが到来した場合に、第2の通信プログラムが、こ
のアドレスに対応付けられた複数の通信装置との間で順
次所定の制御信号の授受を行って着信が可能であるか否
かを判定し、着信が可能な通信装置が見つかると当該通
信装置との間及び上記発呼元の通信装置との間に各々通
信パスを形成するものである。
【0017】第3のサービスは、通信中に端末装置間で
送受される音声等の情報を記録する情報の記録サービス
である。すなわち、通信用ライブラリにより受信された
受信マルチメディアデータと、第1の通信プログラムか
ら出力された送信マルチメディアデータの少なくとも一
方の複製データを生成し、この複製データを第2の通信
プログラムに転送して記録するものである。
【0018】またこの発明は、通信用ライブラリを、第
1の通信プログラム及び第2の通信プログラムの各々に
対応付けて設けたことを特徴としている。このように構
成することで、第1の通信プログラムの実行によるデー
タの送受信と、第2の通信プログラムの実行によるデー
タの送受信とを、独立する二つの通信用ライブラリによ
り並列的に行うことが可能となる。
【0019】一方、上記第2の目的を達成するために他
の発明は、情報データを伝送する中核通信ネットワーク
と、この中核通信ネットワークに接続されるとともに複
数の通信端末装置を直接又は他の通信ネットワークを介
して収容する複数の通信インタフェース装置とを備え、
これらの通信インタフェース装置及び中核通信ネットワ
ークを介して前記複数の通信端末装置間で音声通信を可
能にするマルチメディア情報通信システムで使用される
前記通信インタフェース装置において、前記複数の通信
端末装置の識別情報に各々対応付けて、当該通信端末装
置が音声通信を行う場合に希望する所定の音声データ要
素を予め記憶した記憶手段と、その検索手段と、要素設
定制御手段とを新たに備える。そして、通信端末装置に
係わる呼が発生した場合に、当該通信端末装置の識別情
報に対応する希望音声データ要素を上記記憶手段から検
索し、上記呼に応じて該当する通信端末装置間で音声通
信を行う際に、その音声データの要素を上記検索された
希望音声データ要素に設定するように構成したものであ
る。
【0020】特に、上記記憶手段は、通信端末装置が音
声通信を行う場合に希望する音声データ要素として、音
声圧縮率、音声サンプリング周波数、音声データの受信
蓄積量及び音声データのパケットサイズのうちの少なく
とも一つを記憶したことを特徴とする。
【0021】また、上記検索手段及び要素設定制御手段
の具体的構成としては、次に述べる種々のものが考えら
れる。検索手段において、自装置に収容された通信端末
装置から発信要求が到来した場合に、当該発信要求に含
まれる着信先の通信端末装置の識別情報をもとに前記記
憶手段から対応する希望音声データ要素を検索し、要素
設定制御手段により、発信元の通信端末装置が送信する
音声データの要素を上記検索手段により検索された希望
音声データ要素に設定するもの。
【0022】検索手段において、他の通信インタフェー
ス装置から自装置に収容された通信端末装置宛の着信要
求が到来した場合に、当該着信要求に含まれる発信元の
通信端末装置の識別情報をもとに前記記憶手段から対応
する希望音声データ要素を検索し、要素設定制御手段に
より、着信先の通信端末装置が送信する音声データの要
素を上記検索手段により検索された希望音声データ要素
に設定するもの。
【0023】検索手段において、他の通信インタフェー
ス装置から自装置に収容された通信端末装置宛の着信要
求が到来した場合に、当該着信要求に含まれる発信元の
通信端末装置の識別情報をもとに上記記憶手段から発信
元の通信端末装置が希望する音声データの受信蓄積量を
検索し、上記要素設定制御手段により、着信先の通信端
末装置における音声データの受信蓄積量を上記検索手段
により検索された希望する受信蓄積量に設定するもの。
【0024】検索手段において、自装置に収容された通
信端末装置から発信要求が到来した場合に、当該発信要
求に含まれる着信先の通信端末装置の識別情報をもとに
上記記憶手段から着信先の通信端末装置が希望する音声
データのパケットサイズを検索し、要素設定制御手段に
より、上記発信元の通信端末装置が送信する音声データ
のパケットサイズを上記検索手段により検索された希望
パケットサイズに設定するもの。
【0025】検索手段において、他の通信インタフェー
ス装置から自装置に収容された通信端末装置宛の着信要
求が到来した場合に、当該着信要求に含まれる発信元の
通信端末装置の識別情報をもとに記憶手段から発信元の
通信端末装置が希望する音声データのパケットサイズを
検索し、要素設定制御手段により、着信先の通信端末装
置が送信する音声データのパケットサイズを上記検索手
段により検索された希望パケットサイズに設定するも
の。
【0026】以上のような他の発明によれば、通信端末
装置のユーザが希望する音声データ要素を通信インタフ
ェース装置の記憶手段に予め記憶しておくことで、当該
通信端末装置が音声通信を行う場合に、そのユーザが希
望する音声データ要素、例えば音声圧縮率や音声サンプ
リング周波数、音声データの送信パケットサイズ、音声
データの受信蓄積量が自動的に設定される。したがっ
て、常に通信端末装置のユーザが希望する音声データ要
素による音声通信が可能となる。
【0027】また上記第2の目的を達成するために別の
発明は、中核通信ネットワークの負荷とその値に適する
音声データのパケットサイズとを相互に対応付けて予め
記憶した記憶手段と、上記中核通信ネットワークの負荷
を測定する負荷測定手段と、上記記憶手段の検索手段
と、要素設定制御手段とを新たに備える。そして、通信
端末装置に係わる呼が発生した場合に、上記負荷測定手
段により中核通信ネットワークにおける負荷を測定し
て、その測定値に適する音声データのパケットサイズを
上記記憶手段から検索し、上記呼に応じて該当する通信
端末装置間で音声通信を行う際に、その音声データのパ
ケットサイズを、上記検索手段により検索された適当な
パケットサイズに設定するように構成したものである。
【0028】従ってこの発明によれば、その時々の中核
通信ネットワークの負荷状況に応じて、常に最適なパケ
ットサイズが選択され、音声通信が行われる。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、この
発明に係わるマルチメディア通信ネットワークシステム
の第1の実施形態を示す概略構成図である。
【0030】このシステムは、LANからなる中核通信
ネットワークLを有する。この中核通信ネットワークL
は、例えば100Mbitあるいは1Gbitの伝送容
量を持つイーサネット(登録商標)(Ethernet
(登録商標))により構成される。中核通信ネットワー
クLには内線端末として位置付けられる複数の端末装置
T1,T2,T3が接続されている。これらの端末装置
T1,T2,T3は、電話装置やパーソナル・コンピュ
ータからなる。
【0031】また上記中核通信ネットワークLにはルー
タ装置RR1が接続されている。ルータ装置RR1は公
衆網INWと構内ネットワークシステムとの間のインタ
フェース処理を行うもので、中核通信ネットワークLと
公衆網INWとの間の通信制御機能を備えている。
【0032】さらに中核通信ネットワークLには、サー
バ装置SV1が接続されている。サーバ装置SV1は、
端末装置T1,T2,T3に対するIPアドレスの割り
当て機能と、端末装置T1,T2,T3に対する呼制御
機能とを有し、さらに各端末装置T1,T2,T3に割
り当てたアドレスの管理機能を有している。
【0033】このアドレス管理機能は例えば、各端末装
置T1,T2,T3に予め割り当ててある端末識別情報
としての電話番号及び固定ネットワークアドレスとして
のMAC(Media Access Control)アドレスと、端末装
置T1,T2,T3にその立ち上がり時に割り当てる可
変ネットワークアドレスとしてのIP(Internet Proto
col )アドレスとの管理を行う。上記端末装置T1,T
2,T3に対するIPアドレスの割り当ては、現在広く
用いられているDHCP(Dynamic Host Configuration
Protocol)を用いて行う。
【0034】ところで、各端末装置T1,T2,T3は
それぞれCPUを備え、このCPUが予めインストール
してあるアプリケーション・プログラムを実行すること
により所定の機能を実現するように構成されている。図
2はそのソフトウエアの構造を示すブロック図である。
【0035】すなわち、端末装置T1,T2,T3は、
既存マルチメディア通信プログラム11と、付加マルチ
メディア通信プログラム12と、通信用ライブラリ13
と、擬似ソケット通信モジュール14とを備えている。
このうち既存マルチメディア通信プログラム11は、呼
処理や通信信号処理等の標準的な処理に係わる制御を実
行するものである。通信用ライブラリ13は、中核通信
ネットワークLとの間の通信メッセージの送受信処理を
実行する。
【0036】付加マルチメディア通信プログラム12
は、上記既存マルチメディア通信プログラムによりサポ
ートされていない、呼の保留処理やマルチライン着信処
理、音声記録処理等の付加的な処理に係わる制御を実行
するもので、ユーザの希望に応じて端末装置ごとにイン
ストールされる。
【0037】擬似ソケット通信モジュール13は、既存
マルチメディア通信プログラム11で処理すべき信号
と、付加マルチメディア通信プログラム12で処理すべ
き信号とを識別して、対応するマルチメディア通信プロ
グラムに分配する機能を有するもので、上記付加マルチ
メディア通信プログラム12と同様にユーザの希望に応
じて端末装置ごとにインストールされる。
【0038】図3は、この擬似ソケット通信モジュール
14の機能構成を示すブロック図である。すなわち、擬
似ソケット通信モジュール14は、上記既存マルチメデ
ィア通信プログラム11との間で通信メッセージの授受
を行う実ソケット141と、上記付加マルチメディア通
信プログラム12との間で通信メッセージの授受を行う
擬似ソケット142と、上記通信用ライブラリ13との
間で通信メッセージの送受を行う通信ポート用インタフ
ェース部143と、識別部144とを備えている。
【0039】識別部144は、上記通信ポート用インタ
フェース部143を介して通信用ライブラリ13から制
御信号用メッセージが入力された場合に、そのプロトコ
ルヘッダの情報をもとに、この受信制御信号用メッセー
ジが上記既存マルチメディア通信プログラム11で規定
されている規定制御信号用メッセージであるか、又は上
記付加マルチメディア通信プログラム12で規定された
規定外制御信号用メッセージであるかを識別する。この
識別は、通信メッセージ中のプロトコルヘッダの内容を
もとに行われる。図4に通信メッセージのフォーマット
を示す。
【0040】そして識別部144は、受信メッセージが
規定制御信号用のメッセージであれば、このときの受信
制御信号用メッセージを実ソケット141を介して既存
マルチメディア通信プログラム11に供給し、一方規定
外制御信号用メッセージであれば、このときの受信制御
信号用メッセージを擬似ソケット142を介して付加マ
ルチメディア通信プログラム12に供給する。
【0041】次に、以上のように構成された端末装置T
1,T2,T3を用いて付加サービスを実行する際の動
作を説明する。
【0042】(1) 呼の保留サービス 図1に示したシステムにおいて、いま例えば端末装置T
1,T2間で通信が行われているときに、端末装置T1
のユーザが保留操作を行ったとする。そうすると、端末
装置T1の付加マルチメディア通信プログラム12によ
り通話中の呼の保留要求を表す制御信号メッセージHO
LDが生成される。この制御信号メッセージHOLDが
擬似ソケット通信モジュール14を介して通信用ライブ
ラリ13から通信相手の端末装置T2に向け送出され
る。
【0043】これに対し通信相手の端末装置T2は、通
信用ライブラリ13で上記自己宛の制御信号メッセージ
HOLDを受信すると、このメッセージHOLDが規定
制御信号メッセージであるか規定外制御信号メッセージ
であるかを擬似ソケット通信モジュール14の識別部1
44で識別する。この識別は、上記制御信号メッセージ
HOLDのプロトコルヘッダをチェックすることにより
行われる。ここでは、上記制御信号メッセージHOLD
は保留要求を表す規定外制御信号メッセージであるた
め、識別部144から擬似ソケット142に配送され、
この擬似ソケット142から付加マルチメディア通信プ
ログラム12に供給される。
【0044】上記規定外制御信号メッセージHOLDを
受信すると付加マルチメディア通信プログラム12は、
保留要求に対する応答である制御信号メッセージHOL
D_ACKを生成し、この制御信号メッセージHOLD
_ACKを擬似ソケット142を介して通信用ライブラ
リ13から要求元の端末装置T1に向け送信する。また
それと共に付加マルチメディア通信プログラム12は、
既存マルチメディア通信プログラム11に保留音を送
り、保留音を発生させる。
【0045】上記制御信号メッセージHOLD_ACK
が通信用ライブラリ13で受信されると、要求元の端末
装置T1はこの制御信号メッセージHOLD_ACKが
既存マルチメディア通信プログラムで規定された制御信
号メッセージであるか規定外の制御信号メッセージであ
るかを擬似ソケット通信モジュール14の識別部144
で識別する。この識別は、上記HOLDの場合と同様に
プロトコルヘッダをチェックすることにより行われる。
このとき、上記制御信号メッセージHOLD_ACKは
保留要求の応答を表す規定外制御信号メッセージである
ため、識別部144から擬似ソケット142に配送さ
れ、この擬似ソケット142から付加マルチメディア通
信プログラム12に供給される。
【0046】上記制御信号メッセージHOLD_ACK
を受信すると付加マルチメディア通信プログラム12
は、以後保留解除操作が行われるまで、マルチメディア
データが通信ポートから中核通信ネットワークLへ送信
されないように通信用ライブラリ13を制御する。な
お、このマルチメディアデータの送信禁止制御は、被保
留側の端末装置T2においても付加マルチメディア通信
プログラム12により同様に行われる。
【0047】(2) グループ着信サービス(1) いま仮に、図1に示す端末装置T1,T2,T3はそれ
ぞれ付加マルチメディア通信プログラム12及び擬似ソ
ケット通信モジュールを備え、かつこれらの端末装置T
1,T2,T3には同一のグループ着信アドレスが割り
当てられているものとする。
【0048】この状態で、公衆網NWに接続された外部
端末装置から、上記グループ着信アドレスを宛先アドレ
スとする通信要求の規定制御信号メッセージが到来した
とする。このメッセージは、端末装置T1の通信用ライ
ブラリ13により受信されたのち、擬似ソケット通信モ
ジュール14の識別部144で識別されて実ソケット1
41から既存マルチメディア通信プログラム11に転送
される。既存マルチメディア通信プログラム11は、上
記通信要求に応じて発信元の外部端末装置との間で通信
パスの接続制御を実行する。そして、通信パスが設定さ
れると、以後外部端末装置と上記端末装置T1との間で
通信が可能になる。
【0049】ところで、端末装置T1が通信不可能だっ
たとする。この場合擬似ソケット通信モジュール14
は、上記通信要求を表す制御信号メッセージを識別部1
44から疑似ソケット142ヘ配送し、付加マルチメデ
ィア通信プログラム12に供給する。この通信要求を受
けて付加マルチメディア通信プログラム12は、独自通
信要求を表す制御信号メッセージを生成して端末装置T
2に向け送出する。
【0050】端末装置T2は、上記制御信号メッセージ
を受信すると、擬似ソケット通信モジュール14の識別
部144で上記受信制御信号メッセージが規定のものか
規定外のものかを判定し、いまは規定外制御信号メッセ
ージなので上記受信制御信号メッセージを擬似ソケット
142を介して付加マルチメディア通信プログラム12
に転送する。そして、自装置が通信可能であれば、付加
マルチメディア通信プログラム12により独自通信受諾
信号の制御信号メッセージを生成して、転送元の端末装
置T1に向け送信する。
【0051】端末装置T1は、上記独自通信受諾信号の
制御信号メッセージが返送されると、このメッセージを
擬似ソケット通信モジュール14の識別部144で識別
して擬似ソケット142から付加マルチメディア通信プ
ログラム12に転送する。付加マルチメディア通信プロ
グラム12は、独自通信受託信号の制御メッセージを受
け取ると、発信元の外部端末装置との間で通信パスの接
続処理を行うと共に、着信転送先である端末装置T2と
の間に通信パスを設定するべく接続制御を実行する。か
くして、発信元の外部端末装置と端末装置T2との間に
は通信路が設定され、以後両端末装置間で通信が可能と
なる。
【0052】一方、端末装置T2が通信不可能であれ
ば、端末装置T2の付加マルチメディア通信プログラム
12は、独自通信拒否信号の制御信号メッセージを生成
して転送元の端末装置T1へ送信する。端末装置T1の
付加マルチメディア通信プログラム12は、上記独自通
信拒否信号の制御信号メッセージを受け取ると、端末装
置T2への転送を諦め、次に端末装置T3に対し同様に
独自通信要求の制御信号メッセージを送信する。以後同
様に、通信可能な端末装置が見つかるまで、同一着信グ
ループ内の各端末装置に対し順次独自通信要求の制御信
号メッセージを送信する。
【0053】(3) グループ着信サービス(2) 上記グループ着信サービス(1)では、同一着信グルー
プを構成する各端末装置T1,T2,T3の各々が付加
マルチメディア通信プログラム12及び擬似ソケット通
信モジュールを備えている場合について説明した。しか
し、システム内の全ての端末装置が付加マルチメディア
通信プログラムを備えているとは限らないので、ここで
は同一着信グループを構成する端末装置T1,T2,T
3のうちの一つ、例えば端末装置T1のみが付加マルチ
メディア通信プログラム12及び擬似ソケット通信モジ
ュール14を備えている場合について説明する。
【0054】公衆網NWに接続された外部端末装置か
ら、上記グループ着信アドレスを宛先アドレスとする通
信要求の規定制御信号メッセージが到来したとする。こ
のメッセージは、端末装置T1の通信用ライブラリ13
により受信されたのち、擬似ソケット通信モジュール1
4の識別部144で識別されて実ソケット141から既
存マルチメディア通信プログラム11に転送される。既
存マルチメディア通信プログラム11は、上記通信要求
に応じて発信元の外部端末装置との間で通信パスの接続
制御を実行する。そして、通信パスが設定されると、以
後外部端末装置と上記端末装置T1との間で通信が可能
になる。
【0055】一方、端末装置T1が通信不可能だったと
する。この場合擬似ソケット通信モジュール14は、上
記通信要求を表す制御信号メッセージを識別部144か
ら疑似ソケット142ヘ配送し、付加マルチメディア通
信プログラム12に供給する。この通信要求を受けて付
加マルチメディア通信プログラム12は、既存マルチメ
ディア通信プログラム11で規定された通信要求を表す
制御信号メッセージを生成して端末装置T2に向け送出
する。
【0056】端末装置T2は、上記制御信号メッセージ
を受信すると、このメッセージを既存マルチメディア通
信プログラム11に転送する。そして、自装置が通信可
能であれば、既存マルチメディア通信プログラム11に
より通信受諾信号を転送元の端末装置T1に向け送信す
る。
【0057】端末装置T1は、上記通信受諾信号が返送
されると、付加マルチメディア通信プログラム12によ
り、発信元の外部端末装置と上記転送先の端末装置T2
との間に通信路を設定するための接続制御を実行する。
かくして、発信元の外部端末装置と端末装置T2との間
には通信路が設定され、以後両端末装置間で通信が可能
となる。
【0058】これに対し、端末装置T2が通信不可能で
あれば、端末装置T2の既存マルチメディア通信プログ
ラム11は、通信拒否信号の制御信号メッセージを転送
元の端末装置T1へ返送する。端末装置T1の付加マル
チメディア通信プログラム12は、上記通信拒否信号の
制御信号メッセージを受け取ると、端末装置T2への転
送を諦め、次に端末装置T3に対し同様に通信要求の制
御信号メッセージを送信する。以後同様に、通信可能な
端末装置が見つかるまで、同一着信グループ内の各端末
装置に対し順次通信要求の制御信号メッセージを送信す
る。
【0059】(4) 音声録音サービス 音声録音サービスを実現するには、擬似ソケット通信モ
ジュールを次のように構成する。図5はその構成を示す
ブロック図である。
【0060】すなわち、擬似ソケット通信モジュール1
40は、既存マルチメディア通信プログラム11との間
でマルチメディアデータの転送を行う実ソケット141
と、付加マルチメディア通信プログラム12との間でマ
ルチメディアデータの転送を行う擬似ソケット142
と、通信用ライブラリ13との間でマルチメディアデー
タの転送を行う通信ポート用インタフェース部143
と、処理部145とを備えている。
【0061】処理部145は、通信ポート用インタフェ
ース部143を介して通信用ライブラリ13から入力さ
れた受信マルチメディアデータ、及び実ソケット141
を介して既存マルチメディア通信プログラム11から転
送された送信マルチメディアデータのコピーをそれぞれ
作成する。そして、これらのマルチメディアデータのコ
ピーを、擬似ソケット142を介して付加マルチメディ
ア通信プログラム12に転送し記録させる機能を有す
る。
【0062】このような構成であるから、例えば端末装
置T1と端末装置T2との間で音声通信が行われている
状態で、端末装置T2のユーザが音声録音の指示を入力
したとする。そうすると、擬似マルチメディア通信モジ
ュール140において、通信用ライブラリ13により受
信された端末装置T1からのマルチメディアデータのコ
ピーが作成され、このコピーは擬似ソケット142を介
して付加マルチメディア通信プログラム12に転送され
る。そして、この付加マルチメディア通信プログラム1
2により、上記受信マルチメディアデータのコピーは図
示しないメモリに記録される。また処理部145では、
実ソケット141を介して既存マルチメディア通信プロ
グラム11から転送された送信マルチメディアデータの
コピーも作成され、このコピーは擬似ソケット142を
介して付加マルチメディア通信プログラム12に転送さ
れ、メモリに記録される。
【0063】したがって、端末装置T1,T2,…で
は、音声通信中にユーザの指示に応じてその送受話音声
データが記憶される。このため、例えば重要な通話内容
を通話終了後に再度確認することが可能となる。
【0064】なお、上記第1の実施形態には次のような
他の構成が考えられる。図6は、端末装置T1,T2,
T3の他のソフトウエア構成を示すブロック図である。
すなわち、既存マルチメディア通信プログラム110及
び付加マルチメディア通信プログラム120にはそれぞ
れ専用の通信用ライブラリ131,132が設けてあ
る。
【0065】既存マルチメディア通信プログラム110
は、予め規定された機能に係わる制御信号及びマルチメ
ディアデータのメッセージを、専用の通信用ライブラリ
131を介して中核通信ネットワークLとの間で送受信
する。また、付加マルチメディア通信プログラム120
は、上記既存マルチメディア通信プログラム110によ
りサポートされていない付加的なサービス機能を実行す
るためのもので、この付加的なサービス機能に係わる制
御信号及びマルチメディアデータのメッセージを、専用
の通信用ライブラリ132を介して中核通信ネットワー
クLとの間で送受信する。
【0066】また、上記既存マルチメディア通信プログ
ラム110には、当該プログラムの機能を拡張するため
の拡張用モジュール150が付設してある。この拡張用
モジュール150は、例えば付加サービスとして呼の保
留サービスを行うものとすると、既存マルチメディア通
信プログラム110で音声ファイルを再生させる機能、
および既存マルチメディア通信プログラム110にマル
チメディアデータの送信を禁止する機能を有する。
【0067】いま例えば、端末装置T1と端末装置T2
との通信中に端末装置T1のユーザが保留操作を行った
とする。そうすると端末装置T1は、付加マルチメディ
ア通信プログラム120により呼制御用独自信号のメッ
セージHOLDを生成し、このメッセージHOLDを通
信用ライブラリ132を介して端末装置T2に向け送信
する。
【0068】端末装置T2は、上記呼制御用独自信号の
メッセージHOLDを受信すると、付加マルチメディア
通信プログラム120により呼制御用独自応答信号のメ
ッセージHOLD_ACKを生成して、このメッセージ
HOLD_ACKを通信用ライブラリ132を介して保
留要求元の端末装置T1に向け送信する。またこのとき
端末装置T2は、付加マルチメディア通信プログラム1
20から拡張用モジュール150に保留音ファイルの再
生要求を与える。拡張用モジュール150は、既存マル
チメディア通信プログラム110に対し保留音データの
再生指示を与えて、保留音を再生させる。
【0069】端末装置T1は、上記メッセージHOLD
_ACKが受信されると、このメッセージHOLD_A
CKを通信用ライブラリ132を介して付加マルチメデ
ィア通信プログラム120に転送する。これを受けて付
加マルチメディア通信プログラム120は、拡張用モジ
ュール150にマルチメディアデータを送信しないよう
要求する。
【0070】かくして、端末装置T1と端末装置T2と
の間の通信は保留状態となり、この状態は端末装置T1
のユーザが保留解除操作を行い、これにより端末装置T
1と端末装置T2との間で保留状態を解除するための制
御手順が行われるまで保持される。
【0071】このような構成によれば、既存マルチメデ
ィア通信プログラム110及び付加マルチメディア通信
プログラム120ごとに専用の通信用ライブラリ13
1,132が設けられているので、既存マルチメディア
通信プログラム110及び付加マルチメディア通信プロ
グラム120による通信メッセージの送受信が並列的に
行うことが可能となる。
【0072】(第2の実施形態)図7は、この発明に係
わるマルチメディア情報通信システムの第2の実施形態
を示す概略構成図である。
【0073】同図において、LAN1はこのシステムの
中核をなすネットワークであり、例えば100Mbit
の伝送容量を持つイーサネット(Ethernet)により構成
される。このLAN1には、端末接続用の通信インタフ
ェース装置として複数(図では3個を例示)のハブ装置
H1,H2,H3が接続されている。これらのハブ装置
H1,H2,H3にはそれぞれ、電話機TEL1,TE
L2,TEL3及びパーソナル・コンピュータPC1,
PC2,PC3が接続される。これらの電話機TEL
1,TEL2,TEL3及びパーソナル・コンピュータ
PC1,PC2,PC3はいずれも内線端末として使用
される。なお、電話機TEL1,TEL2,TEL3と
しては、アナログ電話機及びデジタル電話機のいずれも
使用可能である。各電話機TEL1,TEL2,TEL
3及びパーソナル・コンピュータPC1,PC2,PC
3にはそれぞれ、電話番号(DN)及びLAN1上の接
続装置を識別するIPアドレスが割り付けてある。
【0074】またLAN1には、外線接続用の通信イン
タフェース装置として複数のルータ装置(図では2個を
例示)R1,R2が接続してある。これらのルータ装置
R1,R2は、公衆網INWとLAN1との間のインタ
フェース処理を行うもので、接続先の公衆網INWがI
SDNであればISDN対応のインタフェース処理を行
い、一方PSTNであればPSTN対応のインタフェー
ス処理を行う。公衆網INWには、外線電話機TEL4
が接続されている。
【0075】なお、LAN1には、音声データ等の様々
なデータを蓄積する通信サーバ装置SVも接続される。
さらに、図1には図示していないが、LAN1には他の
通信インタフェース装置として、PHS(Personal Han
dyphone System)基地局の機能を備えた無線ハブ装置
や、メールの蓄積や配信機能などを備えたコミュニケー
ション・サーバ等も接続可能である。
【0076】ところで、上記ハブ装置H1,H2,H3
は次のように構成される。図8はその機能構成を示すブ
ロック図である。なお、各ハブ装置H1,H2,H3の
構成は同一なので、ここではハブ装置H1のみについて
説明する。
【0077】ハブ装置H1は、LAN1に接続されるネ
ットワーク・インタフェース部(ネットワークI/F)
21と、LAN1との間の通信制御を行うネットワーク
プロトコル処理部22と、内線を介して電話機TEL1
に接続される電話機インタフェース部(電話機I/F)
23と、電話機TEL1との間の通信制御を行う電話機
プロトコル処理部24とを備え、さらに電話/ネットワ
ークプロトコル変換部25を備えている。この電話/ネ
ットワークプロトコル変換部25は、上記ネットワーク
プロトコル処理部22と電話機プロトコル処理部24と
の間で、両者のプロトコル変換を行う。なお、電話機I
/F23は、アナログ電話機に対するインタフェース機
能を有するものでも、また多機能電話機インタフェース
に対するインタフェース機能を有するものでもよい。ま
たハブ装置H1には、パーソナル・コンピュータPC1
を接続するためのパーソナル・コンピュータインタフェ
ース部(PCI/F)26も設けてある。
【0078】またハブ装置H1には、この発明に係わる
機能を実現するための構成として、発信元/着信先識別
部27と、パケット変換処理部28と、音声データ蓄積
部29と、データ記憶部30と、音声データ処理命令部
31と、データ設定部32と、ネットワーク負荷測定部
33とが設けてある。
【0079】このうち先ずパケット変換処理部28は、
音声データ処理命令部31及び電話機TEL1から送出
された音声データを、外部からの指示に従い音声圧縮や
サンプリング周波数の変換、パケットサイズの変換等を
行ったのちパケット化してLAN1へ送信する。また、
LAN1から受信した音声パケットを、連続音声データ
に変換したのち着信先の電話機TEL1へ送信する。
【0080】発信元/着信先識別部27は、電話機TE
L1から発信要求を受信したときにその呼制御信号から
着信先識別情報を取り出すと共に、LAN1を介して着
信要求を受信したときにその呼制御信号から発信元識別
情報を取り出す。そして、この取り出した着信先識別情
報及び発信元識別情報を、音声データ処理命令部31に
通知する。
【0081】音声データ蓄積部29は、音声データ処理
命令部31の命令に従い、受信した音声データを一定量
ずつ一時的にバッファリングしたのちパケット変換処理
部28へ出力する。
【0082】データ記憶部30は、3個の音声データ要
素テーブルTB1,TB2,TB3を備えている。第1
の音声データ要素データテーブルTB1は、電話機TE
L1からハブ装置H2,H3又はルータ装置R1,R2
へ向け送出する音声データの音声圧縮率、サンプリング
周波数及びパケットサイズを、着信先電話番号に対応付
けて記憶する。図10にその一例を示す。
【0083】第2の音声データ要素テーブルTB2は、
電話機TEL1からハブ装置H2,H3又はルータ装置
R1,R2へ向け送出する音声データの音声圧縮率、サ
ンプリング周波数及びパケットサイズと、受信音声デー
タのバッファリング量とを、発信元電話番号に対応付け
てそれぞれ記憶する。図11にその一例を示す。
【0084】第3の音声データ要素テーブルTB3は、
LAN1の各使用率に対応付けて最適な送信パケットサ
イズを記憶したものである。図12にその一例を示す。
【0085】これらの音声データ要素テーブルTB1,
TB2,TB3への情報の登録はデータ設定部32によ
り行われ、またその読み出しは音声データ処理命令部3
1の命令に従って行われる。
【0086】すなわち、データ設定部32は、パーソナ
ル・コンピュータPC1から音声データ要素の登録要求
が到来した場合に、パーソナル・コンピュータPC1に
より入力された音声データ要素、つまり音声圧縮率、サ
ンプリング周波数、パケットサイズ及び音声データのバ
ッファリング量を、発信元及び着信先の電話番号に対応
付けて上記各音声データ要素テーブルTB1,TB2,
TB3に登録する。また、削除要求が到来した場合には
該当する要素をテーブルから削除する。
【0087】音声データ処理命令部31は、発信元/着
信先識別部27から通知された発信元識別情報又は着信
先識別情報に応じて、上記データ記憶部30の音声デー
タ要素テーブルTB1,TB2,TB3から対応する送
信音声データの要素、つまり音声圧縮率、サンプリング
周波数、パケットサイズ及び音声データのバッファリン
グ量を選択的に読み出し、パケット変換処理部28に対
しこの読み出した音声データ要素にしたがって送信音声
データを変換するように指示を与える。
【0088】ネットワーク負荷測定部33は、音声デー
タ処理命令部31の要求にしたがってLAN1の使用状
況を測定し、音声データ処理命令部31にその結果を通
知する。
【0089】一方、ルータ装置R1,R2は次のように
構成される。図9はその機能構成を示すブロック図であ
る。なお、ルータ装置R1,R2の構成は同一なので、
ここではルータ装置R1のみについて説明する。
【0090】ルータ装置R1は、LAN1に接続される
ネットワーク・インタフェース部(ネットワークI/
F)41と、LAN1との間の通信制御を行うネットワ
ークプロトコル処理部42と、公衆網INWの局線を収
容する局線収容インタフェース(局線収容I/F)45
と、公衆網INWとの間の通信制御を行う局線プロトコ
ル処理部44とを備え、さらに局線/ネットワークプロ
トコル変換部43を備えている。
【0091】この局線/ネットワークプロトコル変換部
43は、上記ネットワークプロトコル処理部42と局線
プロトコル処理部44との間で、両者のプロトコル変換
を行う。また、外部からの指示に応じ、局線から到来し
た音声データを音声圧縮、サンプリング周波数の変換及
びパケットサイズの変換等を行うことにより音声パケッ
トに変換し、この音声パケットをLAN1へ送信する。
またそれと共に、LAN1から到来した音声パケットを
連続音声データに変換して局線へ送信する。
【0092】また、ルータ装置R1には、この発明に係
わる機能を実現するための構成として、発信元/着信先
識別部47、データ記憶部48、データ設定部49、音
声データ蓄積部50、音声データ処理命令部51及びネ
ットワーク負荷測定部52が備えてある。
【0093】発信元/着信先識別部47は、電話機TE
L1,TEL2,TEL3から発信要求を受信したとき
にその呼制御信号から着信先識別情報を取り出すと共
に、局線を介して公衆網INWから着信要求を受信した
ときにその呼制御信号から発信元識別情報を取り出す。
そして、この取り出した着信先識別情報及び発信元識別
情報を、音声データ処理命令部51に通知する。
【0094】音声データ蓄積部50は、音声データ処理
命令部51の命令に従い、受信した音声データを一定量
ずつ一時的にバッファリングしたのちパケット変換処理
部46へ出力する。
【0095】データ記憶部48は、3個の音声データ要
素テーブルTB1,TB2,TB3を備えている。これ
らの音声データ要素データテーブルTB1,TB2,T
B3の構成は、先にハブ装置H1において述べたものと
ほぼ同様である。そして、音声データ要素テーブルTB
1,TB2,TB3への情報の登録はデータ設定部49
により行われ、またその読み出しは音声データ処理命令
部51の命令に従って行われる。
【0096】すなわち、データ設定部49は、パーソナ
ル・コンピュータPC1,PC2,PC3から音声デー
タ要素の登録要求が到来した場合に、パーソナル・コン
ピュータPC1,PC2,PC3により入力された音声
データ要素、つまり音声圧縮率、サンプリング周波数、
パケットサイズ及び音声データのバッファリング量を、
発信元及び着信先の電話番号に対応付けて上記各音声デ
ータ要素テーブルTB1,TB2,TB3に登録する。
また、削除要求が到来した場合には該当する要素をテー
ブルから削除する。
【0097】音声データ処理命令部51は、発信元/着
信先識別部47から通知された発信元識別情報又は着信
先識別情報に応じて、上記データ記憶部48の音声デー
タ要素テーブルTB1,TB2,TB3から対応する送
信音声データの要素、つまり音声圧縮率、サンプリング
周波数、パケットサイズ及び音声データのバッファリン
グ量を選択的に読み出し、パケット変換処理部46に対
しこの読み出した音声データ要素にしたがって送信音声
データを変換するように指示を与える。
【0098】ネットワーク負荷測定部52は、音声デー
タ処理命令部51の要求にしたがってLAN1の使用状
況を測定し、音声データ処理命令部51にその結果を通
知する。
【0099】次に、以上のように構成されたシステムの
通常の接続動作を説明する。いま仮にハブ装置H1に接
続されている電話機TEL1が、ハブ装置H2に接続さ
れている電話機TEL2(電話番号(DN)3001)に対
して発信したとする。そうするとハブ装置H1は、デー
タ記憶部30に記録されているデータテーブルを参照し
て着信先の電話番号3000に対応するIPアドレスを取得
し、このIPアドレスを用いてLAN1へ呼制御信号を
送出する。これに対しハブ装置H2は、呼制御信号を受
信するとこの呼制御信号に記載されている着信先アドレ
スに従い電話機TEL2に対し着信信号を送出し、電話
機TEL2に着信を報知させる。この着信報知に対し、
電話機TEL2のユーザが着信応答操作を行うと、電話
機TEL1とTEL2との間に通信パスが確立され、以
後両者間で内線通話が可能となる。
【0100】一方、ハブ装置H1に接続されている電話
機TEL1が、公衆網INWに接続されている電話機T
EL4(電話番号(DN)03-5678-9000)に対し発信し
たとする。この場合ハブ装置H1は、データ記憶部30
に記憶されているデータテーブルを参照して、公衆網I
NW発信用のルータ装置R1のIPアドレスを取得し、
このIPアドレスを用いて呼制御信号を送出する。呼制
御信号を受信するとルータ装置R1は公衆網INWに対
し呼制御信号を送出し、これにより公衆網INWから着
信先の電話機TEL4に対し呼び出しが行われる。この
呼び出しに対し電話機TEL4が応答すると、ハブ装置
H1、LAN1、ルータ装置R1及び公衆網INWを介
して発信元の電話機TEL1と着信先の外線電話機TE
L4との間に通信パスが確立され、以後両者間で通話が
可能になる。
【0101】次に、以上のシステムにおいて、音声デー
タ要素を変更設定する場合の動作を想定されるいくつか
のケースに分けて説明する。図13及び図14は、ハブ
装置H1,H2,H3及びルータ装置R1,R2におけ
る動作手順とその内容を示すフローチャートである。
【0102】(1) 着信先の要求に応じて発信側が送信音
声データの要素を設定する場合 いま例えば、ハブ装置H1に接続されている電話機TE
L1がハブ装置H2に接続されている電話機TEL2に
対して発信したとする。この場合ハブ装置H1は、電話
機プロトコル制御部24で電話機TEL1からの呼制御
信号を受信すると(図13のステップS11)、ステッ
プS12で自装置は発信側であるか着信側であるかを判
定する。そして、いまは発信側なので、発信元/着信先
識別部27により上記呼制御信号から着信先識別情報
(DN)を取り出し(ステップS13)、この着信先D
Nを音声データ処理命令部31に通知する。
【0103】音声データ処理命令部31は、上記着信先
DNをキーとしてデータ記憶部30の音声データ要素テ
ーブルTB1をアクセスし、上記着信先DNに対応する
音声データ要素が記憶されているか否かを判定する(ス
テップS15)。そして、上記着信先DNに対応する音
声データ要素が予め記憶されていたとすれば、ステップ
S16で該当する音声データ要素、つまり音声圧縮率、
サンプリング周波数及び音声パケットサイズを選択的に
読み出す。また、着信先DNに対応する音声データ要素
が記憶されていなければ、ステップS17で音声データ
要素のデフォルト値を読み出す。なお、図13では音声
データ要素として音声圧縮率を読み出す場合を例示して
いる。
【0104】音声データ処理命令部31は、パケット変
換処理部28及び音声データ蓄積部29に対してそれぞ
れ上記音声データ要素に基づく処理要求を与える。さら
にこの要求は電話/ネットワークプロトコル変換部25
に対しても与えられ、この結果上記音声データ要素によ
る音声通信を可能とするための呼接続処理が行われる
(ステップS10)。
【0105】従って、以後電話機TEL1から送信され
た音声データは、ハブ装置H1において先に音声データ
要素テーブルTB1から読み出した音声データ要素に応
じて、例えば音声圧縮処理されたのちLAN1へ送出さ
れる。すなわち、発信元の電話機TEL1から送信され
た音声データは、着信先の電話機TEL2側から予め指
定された音声データ要素に応じて処理されたのち送信さ
れることになる。
【0106】一方、公衆網INWに接続されている電話
機TEL4が、ハブ装置H1に接続されている電話機T
EL1に対して発信を行ったとする。この場合にはルー
タ装置R1が音声データ要素の変更設定制御を行う。す
なわち、ルータ装置R1は、ステップS11において公
衆網INWから呼制御信号を受信すると、ステップS1
2で自装置が発信側か受信側かを判定する。そして、い
まはシステムにとって発信側なので、発信元/着信先識
別部47が受信呼制御信号から着信先DNを取り出し、
この着信先DNを音声データ処理命令部51に与える。
【0107】音声データ処理命令部51は、上記着信先
DNをキーとしてデータ記憶部48の音声データ要素テ
ーブルTB1をアクセスし、上記着信先DNに対応する
音声データ要素が記憶されているか否かを判定する(ス
テップS15)。そして、上記着信先DNに対応する音
声データ要素が予め記憶されていたとすれば、ステップ
S16で該当する音声データ要素を読み出す。また、着
信先DNに対応する音声データ要素が記憶されていなけ
れば、ステップS17で音声データ要素のデフォルト値
を読み出す。
【0108】そして音声データ処理命令部51は、パケ
ット変換処理部46及び音声データ蓄積部50に対して
それぞれ上記音声データ要素に基づく処理要求を与え
る。さらにこの要求は局線/ネットワークプロトコル変
換部43に対しても与えられ、この結果上記音声データ
要素による音声通信を可能とするための呼接続処理が行
われる(ステップS10)。
【0109】従って、以後発信元の外線電話機TEL4
から送信された音声データは、着信先の電話機TEL1
側から予め指定された音声データ要素に応じてルータ装
置R1で処理されたのちLAN1へ送信されることにな
る。
【0110】以上のように構成することによって、ハブ
装置H1に接続されている電話機TEL1或いは外線電
話機TEL4から、例えばシステムに収容された携帯電
話機に対して発呼して通話を行なった場合に、携帯電話
機は元々音質が悪いため音声圧縮率を高く設定しても音
声品質が極端に低下しないため、送信データ量を減らす
ことができ、これによりLAN1の負荷を低減すること
が可能となる。これに対し音声認識あるいは個人の認証
を行なうためのアプリケーションに対して発信するとき
は、音声圧縮を行わずに高サンプリング周波数を用いて
音声データを処理し送信することによって、音声認識や
音声認証処理を正確に行えるようにすることができる。
【0111】したがって、着信先の通信端末装置及び対
応アプリケーションに応じて、適切な音声圧縮処理やサ
ンプリング周彼数の選択、パケットサイズの選択を自動
的に変更設定することが可能となり、ネットワーク資源
を効率よく利用することができるようになる。
【0112】(2) 発信元の要求に応じて着信側が送信音
声データの要素を設定する場合 いま仮にハブ装置H1に接続されている電話機TEL1
がハブ装置H2に接続されている電話機TEL2に対し
て発信を行ったとする。そうするとハブ装置H2は、ネ
ットワークプロトコル制御部22で他のハブ装置H1か
らの呼制御信号を受信すると(図13のステップS1
1)、ステップS12で自装置は発信側であるか着信側
であるかを判定する。そして、いまは着信側なので、発
信元/着信先識別部27により上記呼制御信号から発信
元識別情報(DN)を取り出し(ステップS14)、こ
の発信元DNを音声データ処理命令部31に通知する。
【0113】音声データ処理命令部31は、上記発信元
DNをキーとしてデータ記憶部30の音声データ要素テ
ーブルTB2をアクセスし、上記発信元DNに対応する
音声データ要素が記憶されているか否かを判定する(ス
テップS18)。そして、上記発信元DNに対応する音
声データ要素が予め記憶されていたとすれば、ステップ
S19で該当する音声データ要素、つまり音声圧縮率、
サンプリング周波数、音声パケットサイズおよび受信デ
ータの蓄積量を選択的に読み出す。また、発信元DNに
対応する音声データ要素が記憶されていなければ、ステ
ップS20で音声データ要素のデフォルト値を読み出
す。なお、図13では音声データ要素として音声圧縮率
を読み出す場合を例示している。
【0114】音声データ処理命令部31は、パケット変
換処理部28及び音声データ蓄積部29に対してそれぞ
れ上記音声データ要素に基づく処理要求を与える。さら
にこの要求は電話/ネットワークプロトコル変換部25
に対しても与えられ、この結果上記音声データ要素によ
る音声通信を可能とするための呼接続処理が行われる
(ステップS10)。
【0115】したがって、以後着信先の電話機TEL2
から送信された音声データは、ハブ装置H2において先
に音声データ要素テーブルTB2から読み出した音声デ
ータ要素に応じて、例えば音声圧縮処理されたのちLA
N1へ送出される。すなわち、着信先の電話機TEL2
ら送信された音声データは、発信元の電話機TEL1側
から予め指定された音声データ要素に応じて処理された
のち送信されることになる。
【0116】以上の音声データ要素設定動作は、公衆網
INWに接続されている電話機TEL4がハブ装置H2
に接続されている電話機TEL2に対し発信を行った場
合にも同様に行われる。
【0117】したがって、例えば携帯電話機からハブ装
置H1,H2,H3に接続されている電話機TEL1,
TEL2,TEL3に対し発呼して通話を行なった場合
に、携帯電話機の要求に応じて電話機TEL1,TEL
2,TEL3が送信する音声データの音声圧縮率を高く
設定する。しかるに、携帯電話機は元々音質が悪いため
音声圧縮率を高く設定しても音声品質が極端に低下する
ことないため、送信するデータ量を減らすことができ、
LAN1の負荷を低減することができる。
【0118】これに対し電話機が、音声認識や個人の認
証を行なうためのアプリケーションを使用してハブ装置
H1,H2,H3に接続された電話機TEL1,TEL
2,TEL3に対して発信した場合には、ハブ装置H
1,H2,H3の送信音声データを音声圧縮を行なわず
に高サンプリング周波数を用いて送信することによっ
て、音声認識や音声認証処理を正確に行うことが可能と
なる。
【0119】したがって、相手方の通信端末装置及び対
応アプリケーションに応じて適切な音声圧縮、サンプリ
ング周波数の設定、音声パケットサイズの設定を自動的
に変更することが可能となり、ネットワーグ資源を効率
よく利用することができるようになる。
【0120】(3) LAN1の負荷に応じて音声データ要
素を設定する場合 いま仮にハブ装置H1に接続されている電話機TEL1
がハブ装置H2に接続されている電話機TEL2に対し
て発信を行ったとする。この場合ハブ装置H1は、電話
機プロトコル制御部24で電話機TEL1からの呼制御
信号を受信すると(図14のステップS21)、先ずネ
ットワーク負荷測定部33で現在におけるLAN1の使
用状況の測定を行ない(ステップS22)、その測定デ
ータを音声データ処理命令部31に通知する。
【0121】音声データ処理命令部31は、上記ネット
ワーク使用状況の測定データをキーとしてデータ記憶部
30の音声データ要素テーブルTB3をアクセスし、上
記測定データに対応する最適なパケットサイズが予め登
録されているか否かを判定する(ステップS23)。そ
して、上記測定データに対応付けて最適なパケットサイ
ズが予め登録されていたとすれば、ステップS24に移
行して該当するパケットサイズを読み出す。そして、ス
テップS26において、上記読み出した最適なパケット
サイズを音声データ処理命令部31に与える。
【0122】音声データ処理命令部31は、パケット変
換処理部28に対し上記最適パケットサイズを指示し、
さらに電話/ネットワークプロトコル変換部25に対し
ても上記パケットサイズを指示する。この結果、呼接続
制御(ステップS26)では、電話機TEL1が送信し
た音声データが上記最適パケットサイズとなるように音
声データ要素の設定が行われる。
【0123】したがって、以後電話機TEL1から送信
された音声データは、ハブ装置H1において現時点にお
けるLAN1の使用状況に応じた最適なパケットサイズ
でパケット化されたのちLAN1へ送出される。
【0124】なお、音声データ要素テーブルTB3に、
上記測定データに対応する最適なパケットサイズが登録
されていない場合には、従来通り既存の呼制御の手順及
び内容に従ってパケットサイズの設定が行われる。
【0125】一方、公衆網INWに接続されている電話
機TEL4がルータ装置R1を介してハブ装置H1に接
続されている電話機TEL1に対して発信を行ったとす
る。この場合ルータ装置R1は、局線プロトコル制御部
44で電話機TEL4からの呼制御信号を受信すると
(図14のステップS21)、先ずネットワーク負荷測
定部52で現在におけるLAN1の使用状況の測定を行
ない(ステップS22)、その測定データを音声データ
処理命令部51に通知する。
【0126】音声データ処理命令部51は、上記測定デ
ータをキーとしてデータ記憶部48の音声データ要素テ
ーブルTB3をアクセスし、上記測定データに対応する
最適なパケットサイズが予め登録されているか否かを判
定する(ステップS23)。そして、上記測定データに
対応付けて最適なパケットサイズが予め登録されていた
とすれば、ステップS24に移行して該当するパケット
サイズを読み出す。そして、ステップS26において、
上記読み出した最適なパケットサイズを音声データ処理
命令部51に与える。
【0127】音声データ処理命令部51は、パケット変
換処理部46に対し上記最適パケットサイズを指示し、
さらに電話/ネットワークプロトコル変換部43に対し
ても上記パケットサイズを指示する。この結果、呼接続
制御(ステップS26)では、電話機TEL4が送信し
た音声データが上記最適パケットサイズとなるように音
声データ要素の設定が行われる。
【0128】したがって、以後電話機TEL4から送信
された音声データは、ルータ装置R1において現時点に
おけるLAN1の使用状況に応じた最適なパケットサイ
ズでパケット化されてLAN1へ送出される。
【0129】なお、音声データ要素テーブルTB3に上
記測定データに対応する最適なパケットサイズが登録さ
れていない場合には、上記ハブ装置H1と同様に、従来
通り既存の呼制御の手順及び内容に従ってパケットサイ
ズの設定が行われる。
【0130】このように構成することによって、LAN
1の負荷が増加した場合は、ユーザが意識することなく
音声パケットのサイズが大きく設定され、これにより送
信パケット数が低減される。このため、音声の遅延は大
きくなるが、LAN1のネットワーク負荷を軽減するこ
とが可能となる。逆にLAN1のネットワーク負荷が減
少している状態では、音声パケットサイズが小さく設定
され、これによりパケット数が増加する。このため、L
AN1のネットワーク負荷は増加するが、音声の遅延を
小さくすることができ、高品質の音声通話が可能とな
る。
【0131】すなわち、この発明の第2の実施形態によ
れば、LAN1に対して必要以上の負荷を与えることが
なくなるため、それが原因で起こる音声の遅延が減少し
音声通信の品質が向上する。そうすることにより、限ら
れたネットワーク資源を効率よく利用することができ
る。また着信先が個人の認証をするためにより高品質の
音声データを必要とするアプリケーションの場合など
は、自動的に音声圧縮、サンプリング周波数などがあら
かじめ設定された値に変更され、個人認証ができるよう
な音声データを送信することが可能になる。
【0132】(他の実施形態)なお、この発明は上記各
実施形態に限定されるものではない。例えば、上記第2
の実施形態では、着信先又は発信元の要求に応じて音声
圧縮率又は音声サンプリング周波数を変更設定する場合
について述べた。しかし、これに限るものではなく、送
信元の要求に応じて、ハブ装置又はルータ装置内の音声
データ蓄積部29又は50における受信音声データの蓄
積量を変更設定するように構成してもよい。
【0133】また、着信先又は発信元が送信する音声パ
ケットサイズに応じて、受信側となるハブ装置又はルー
タ装置内の音声データ蓄積部29又は50における受信
音声データの蓄積量を変更設定するように構成してもよ
い。
【0134】その他、中核通信ネットワークの構成やハ
ブ装置及びルータ装置の構成、音声データ要素の種類と
その変更設定手順等についても、この発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施できる。
【0135】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、所定
の第1の通信サービス機能に係わる通信制御を実行する
第1の通信プログラムと、ネットワークに対する通信イ
ンタフェース機能を有する通信用ライブラリとに加え、
上記第1の通信プログラムがサポートしていない第2の
通信サービス機能に係わる通信制御を実行する第2の通
信プログラムと、信号の識別手段と、信号分配手段とを
備えている。そして、上記ネットワークから通信信号が
到来しこの通信信号が上記通信用ライブラリで受信され
た場合に、この受信信号が上記第1の通信プログラムで
規定している第1の信号であるか上記第2の通信プログ
ラムで規定している第2の信号であるかを上記識別手段
で識別し、その識別結果が第1の信号の場合には当該信
号を上記第1の通信プログラムに供給して実行させ、一
方第2の信号の場合には当該信号を上記第2の通信プロ
グラムに供給して実行させるようにしている。
【0136】従ってこの発明によれば、呼の保留やグル
ープ着信サービス等の付加的なサービスを、アプリケー
ションを大幅に変更することなく簡単かつ安価に実現す
ることができるマルチメディア情報通信システムの通信
装置を提供することができる。
【0137】一方、他の発明では、情報データを伝送す
る中核通信ネットワークと、この中核通信ネットワーク
に接続されるとともに複数の通信端末装置を直接又は他
の通信ネットワークを介して収容する複数の通信インタ
フェース装置とを備え、これらの通信インタフェース装
置及び中核通信ネットワークを介して前記複数の通信端
末装置間で音声通信を可能にするマルチメディア情報通
信システムで使用される前記通信インタフェース装置に
おいて、上記複数の通信端末装置の識別情報に各々対応
付けて、当該通信端末装置が音声通信を行う場合に希望
する所定の音声データ要素を予め記憶した記憶手段と、
その検索手段と、要素設定制御手段とを新たに備える。
そして、通信端末装置に係わる呼が発生した場合に、当
該通信端末装置の識別情報に対応する希望音声データ要
素を上記記憶手段から検索し、上記呼に応じて該当する
通信端末装置間で音声通信を行う際に、その音声データ
の要素を上記検索された希望音声データ要素に設定する
ように構成したものである。
【0138】また、別の発明は、中核通信ネットワーク
の負荷とその値に適する音声データのパケットサイズと
を相互に対応付けて予め記憶した記憶手段と、上記中核
通信ネットワークの負荷を測定する負荷測定手段と、上
記記憶手段の検索手段と、要素設定制御手段とを新たに
備える。そして、通信端末装置に係わる呼が発生した場
合に、上記負荷測定手段により中核通信ネットワークに
おける負荷を測定して、その測定値に適する音声データ
のパケットサイズを上記記憶手段から検索し、上記呼に
応じて該当する通信端末装置間で音声通信を行う際に、
その音声データのパケットサイズを、上記検索手段によ
り検索された適当なパケットサイズに設定するように構
成したものである。
【0139】従ってこれらの発明によれば、音声通信の
基本的要素をユーザの希望或いはネットワークの状況に
応じて適宜変更して設定することができ、これによりユ
ーザの希望やネットワークの状況に応じて常に最適な音
声通信を行えるマルチメディア情報通信システムの通信
インタフェース装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係わるマルチメ
ディア情報通信システムの概略構成図。
【図2】 この発明の第1の実施形態に係わる端末装置
のソフトウエア構成を示すブロック図。
【図3】 図2に示した擬似ソケット通信モジュールの
機能構成を示すブロック図。
【図4】 通信メッセージのフォーマットを示す図。
【図5】 擬似ソケット通信モジュールの他の構成を示
す機能ブロック図。
【図6】 端末装置のソフトウエア構成の他の例を示す
ブロック図。
【図7】 この発明の第2の実施形態に係わるマルチメ
ディア情報通信システムの概略構成図。
【図8】 図7に示したシステムのハブ装置の機能構成
を示すブロック図。
【図9】 図7に示したシステムのルータ装置の機能構
成を示すブロック図。
【図10】 図8及び図9に示した装置に設けられる音
声データ要素テーブルTB1の構成例を示す図。
【図11】 図8及び図9に示した装置に設けられる音
声データ要素テーブルTB2の構成例を示す図。
【図12】 図8及び図9に示した装置に設けられる音
声データ要素テーブルTB3の構成例を示す図。
【図13】 図8及び図9に示した装置による圧縮率設
定制御の手順及び制御内容を示すフローチャート。
【図14】 図8及び図9に示した装置によるパケット
サイズ設定制御の手順及び制御内容を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
INW…公衆網 1,L…中核通信ネットワーク SV,SV1…サーバ装置 R1,R2,RR1…ルータ装置 T1,T2,T3…端末装置 TEL1〜TEL3…内線電話機 TEL4…外線電話機 PC1〜PC3…パーソナル・コンピュータ 11,110…既存マルチメディア通信プログラム 12,120…付加マルチメディア通信プログラム 13,131,132…通信用ライブラリ 14…擬似ソケット通信モジュール 141…実ソケット 142…擬似ソケット 143…通信ポート用インタフェース部 144…識別部 145…処理部 150…拡張用モジュール 21,41…ネットワークインタフェース部(ネットワ
ークI/F) 22,42…ネットワークプロトコル処理部 23…電話機インタフェース部(電話機I/F) 24…電話機プロトコル処理部 25…電話/ネットワークプロトコル変換部 26…パーソナル・コンピュータインタフェース部(P
CI/F) 27,47…発信元/着信先識別部 28,46…パケット変換処理部 29,50…音声データ蓄積部 30,48…データ記憶部 31,51…音声データ処理命令部 32,49…データ設定部 33,52…ネットワーク負荷測定部 43…局線/ネットワークプロトコル変換部 44…局線プロトコル処理部 45…局線収容インタフェース部(局線収容I/F)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 勝徳 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 樫本 晋一 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 荒木 元久 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 5K031 AA06 BA06 DA07 5K033 AA04 BA15 DA06 5K051 AA10 CC08 DD00 EE01 GG15 HH17 JJ14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の第1の通信サービス機能に係わる
    通信制御を実行する第1の通信プログラムと、ネットワ
    ークに対する通信インタフェース機能を有する通信用ラ
    イブラリとを備え、ネットワークを介して他の通信装置
    との間でマルチメディア情報通信を行う通信装置におい
    て、 前記第1の通信プログラムがサポートしていない第2の
    通信サービス機能に係わる通信制御を実行する第2の通
    信プログラムと、 前記ネットワークから到来した通信信号が前記通信用ラ
    イブラリで受信された場合に、この受信された通信信号
    が前記第1の通信プログラムで規定している第1の信号
    であるか前記第2の通信プログラムで規定している第2
    の信号であるかを識別する識別手段と、 この識別手段により、前記受信された通信信号が第1の
    信号の場合には当該通信信号を前記第1の通信プログラ
    ムに供給して実行させ、一方第2の信号の場合には当該
    通信信号を前記第2の通信プログラムに供給して実行さ
    せる信号分配手段とを具備したことを特徴とするマルチ
    メディア情報通信システムの通信装置。
  2. 【請求項2】 前記ネットワーク介して前記第1の通信
    プログラム宛に送られてきた通信信号を、第1の通信プ
    ログラムに供給すると共に、前記第1の通信プロトコル
    は異なる前記第2の通信プログラムに対しても前記第1
    の通信プログラムの通信信号を供給して、前記第2の通
    信プログラムを実行させる信号分配手段を、さらに具備
    したことを特徴とするマルチメディア通信システムの通
    信装置。
  3. 【請求項3】 前記通信用ライブラリにより受信された
    受信マルチメディアデータと、前記第1の通信プログラ
    ムから出力された送信マルチメディアデータの少なくと
    も一方の複製データを生成して、この複製データを前記
    第2の通信プログラムに転送する複製データ生成手段を
    さらに備え、 かつ前記第2の通信プログラムは、前記複製データ生成
    手段から転送された複製データを記録する機能を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチメディア情報通
    信システムの通信装置。
  4. 【請求項4】 前記通信用ライブラリは、第1の通信プ
    ログラム及び第2の通信プログラムの各々に対し1対1
    に設けられることを特徴とする請求項1記載のマルチメ
    ディア情報通信システムの通信装置。
  5. 【請求項5】 情報データを伝送する中核通信ネットワ
    ークと、この中核通信ネットワークに接続されるととも
    に複数の通信端末装置を直接又は他の通信ネットワーク
    を介して収容する複数の通信インタフェース装置とを備
    え、これらの通信インタフェース装置及び中核通信ネッ
    トワークを介して前記複数の通信端末装置間で音声通信
    を可能にするマルチメディア情報通信システムで使用さ
    れる前記通信インタフェース装置において、 前記複数の通信端末装置の識別情報に各々対応付けて、
    当該通信端末装置が音声通信を行う場合に希望する所定
    の音声データ要素を予め記憶した記憶手段と、 前記通信端末装置に係わる呼が発生した場合に、当該通
    信端末装置の識別情報に対応する希望音声データ要素を
    前記記憶手段から検索する検索手段と、 前記呼に応じて該当する通信端末装置間で音声通信を行
    う際に、その音声データの要素を前記検索手段により検
    索された希望音声データ要素に設定する要素設定制御手
    段とを具備したことを特徴とする通信インタフェース装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段は、通信端末装置が音声通
    信を行う場合に希望する音声データ要素として、音声圧
    縮率、音声サンプリング周波数、音声データの受信蓄積
    量及び音声データのパケットサイズのうちの少なくとも
    一つを記憶したものであることを特徴とする請求項5記
    載の通信インタフェース装置。
  7. 【請求項7】 前記検索手段は、自装置に収容された通
    信端末装置から発信要求が到来した場合に、当該発信要
    求に含まれる着信先の通信端末装置の識別情報をもとに
    前記記憶手段から対応する希望音声データ要素を検索
    し、 前記要素設定制御手段は、前記発信元の通信端末装置が
    送信する音声データの要素を、前記検索手段により検索
    された希望音声データ要素に設定することを特徴とする
    請求項5又は6記載の通信インタフェース装置。
  8. 【請求項8】 前記検索手段は、他の通信インタフェー
    ス装置から自装置に収容された通信端末装置宛の着信要
    求が到来した場合に、当該着信要求に含まれる発信元の
    通信端末装置の識別情報をもとに前記記憶手段から対応
    する希望音声データ要素を検索し、 前記要素設定制御手段は、着信先の通信端末装置が送信
    する音声データの要素を、前記検索手段により検索され
    た希望音声データ要素に設定することを特徴とする請求
    項5又は6記載の通信インタフェース装置。
  9. 【請求項9】 前記検索手段は、他の通信インタフェー
    ス装置から自装置に収容された通信端末装置宛の着信要
    求が到来した場合に、当該着信要求に含まれる発信元の
    通信端末装置の識別情報をもとに、前記記憶手段から発
    信元の通信端末装置が希望する音声データの受信蓄積量
    を検索し、 前記要素設定制御手段は、着信先の通信端末装置におけ
    る音声データの受信蓄積量を、前記検索手段により検索
    された希望する受信蓄積量に設定することを特徴とする
    請求項6記載の通信インタフェース装置。
  10. 【請求項10】 前記検索手段は、自装置に収容された
    通信端末装置から発信要求が到来した場合に、当該発信
    要求に含まれる着信先の通信端末装置の識別情報をもと
    に、前記記憶手段から着信先の通信端末装置が希望する
    音声データのパケットサイズを検索し、 前記要素設定制御手段は、前記発信元の通信端末装置が
    送信する音声データのパケットサイズを、前記検索手段
    により検索された希望パケットサイズに設定することを
    特徴とする請求項6記載の通信インタフェース装置。
  11. 【請求項11】 前記検索手段は、他の通信インタフェ
    ース装置から自装置に収容された通信端末装置宛の着信
    要求が到来した場合に、当該着信要求に含まれる発信元
    の通信端末装置の識別情報をもとに、前記記憶手段から
    発信元の通信端末装置が希望する音声データのパケット
    サイズを検索し、 前記要素設定制御手段は、着信先の通信端末装置が送信
    する音声データのパケットサイズを、前記検索手段によ
    り検索された希望パケットサイズに設定することを特徴
    とする請求項6記載の通信インタフェース装置。
  12. 【請求項12】 情報データを伝送する中核通信ネット
    ワークと、この中核通信ネットワークに接続されるとと
    もに複数の通信端末装置を直接又は他の通信ネットワー
    クを介して収容する複数の通信インタフェース装置とを
    備え、これらの通信インタフェース装置及び中核通信ネ
    ットワークを介して前記複数の通信端末装置間で音声通
    信を可能にするマルチメディア情報通信システムで使用
    される前記通信インタフェース装置において、 前記中核通信ネットワークの負荷とその値に適する音声
    データのパケットサイズとを相互に対応付けて予め記憶
    した記憶手段と、 前記中核通信ネットワークの負荷を測定する負荷測定手
    段と、 前記通信端末装置に係わる呼が発生した場合に、前記負
    荷測定手段により得られた負荷の測定値に適する音声デ
    ータのパケットサイズを前記記憶手段から検索する検索
    手段と、 前記呼に応じて該当する通信端末装置間で音声通信を行
    う際に、その音声データのパケットサイズを、前記検索
    手段により検索された適当なパケットサイズに設定する
    要素設定制御手段とを具備したことを特徴とする通信イ
    ンタフェース装置。
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