JP2000124406A - 集積回路用データ通信装置ならびに集積回路チップおよびこの集積回路チップを用いた集積回路 - Google Patents

集積回路用データ通信装置ならびに集積回路チップおよびこの集積回路チップを用いた集積回路

Info

Publication number
JP2000124406A
JP2000124406A JP10295575A JP29557598A JP2000124406A JP 2000124406 A JP2000124406 A JP 2000124406A JP 10295575 A JP10295575 A JP 10295575A JP 29557598 A JP29557598 A JP 29557598A JP 2000124406 A JP2000124406 A JP 2000124406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
integrated circuit
chip
circuit
data
chips
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10295575A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Taniguchi
研二 谷口
Takaharu Yoshimura
隆治 吉村
Toru Ogawa
徹 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SYNTHESIS Corp
Original Assignee
SYNTHESIS Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SYNTHESIS Corp filed Critical SYNTHESIS Corp
Priority to JP10295575A priority Critical patent/JP2000124406A/ja
Publication of JP2000124406A publication Critical patent/JP2000124406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】実装コストの上昇を招くことなく、集積回路の
集積度を上昇させることができる集積回路用データ通信
装置を提供する。 【解決手段】集積回路チップ3は、論理回路またはメモ
リ回路で構成されるプロセッサ部31と、プロセッサ部
31からのディジタル信号で搬送波を変調して送出する
送信回路および他の集積回路チップ3からの受信信号を
復調してプロセッサ部31に与えるための受信回路を含
む送受信回路32と、送受信兼用アンテナ33とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集積回路チップ
間でデータの送受を行うために有効に利用される集積回
路用データ通信装置に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】近年、
CPUチップなどの集積回路チップのクロック周波数お
よびビット数(取扱可能なデータ長)の増加に伴って、
マルチチップ集積回路(IC:Integrated Circuit)の
高性能化が急激に進んできている。そして、今日では、
64ビットのCPUチップを備えた集積回路が家庭用の
テレビゲーム機にまで搭載されるようになっており、今
後も集積回路の一層の高性能化が切望されている。
【0003】たとえば、MOSFET(Metal Oxide Sem
iconductor Field Effect Transistor)をさらに微細化
することにより、集積回路チップのビット数を増やすこ
とは可能である。しかしながら、集積回路チップのビッ
ト数を増やすと、各集積回路チップ間を接続するバスラ
イン数(パッド数)が増加し、これにより、必然的にチ
ップ間隔が大きくなって、集積回路の集積度が低下して
しまう。また、チップ間隔が大きくなると、チップ間の
配線長が長くなって配線容量が増大し、チップ間のデー
タ伝送に要する時間が長くなってしまう。以上の理由か
ら、1枚のボード上に集積回路チップを2次元的に配列
して構成される2次元集積回路の高性能化には限界が見
えてきている。
【0004】そこで、最近では、ボード上で集積回路チ
ップを上下に積層することにより集積度を高めた3次元
集積回路が注目されてきている。ところが、このような
3次元集積回路においては、上下に積層されたチップ間
の配線が複雑であるために、2次元集積回路に比べて実
装コストが大幅に上昇してしまう。この発明は、上述の
ような背景の下になされたものであり、実装コストの上
昇を招くことなく、集積回路の集積度を上昇させること
ができる集積回路用データ通信装置を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、集積回路
に実装される集積回路チップに備えられて、他の集積回
路チップとの間でディジタルデータの送受を行うための
データ通信装置であって、送信すべきディジタルデータ
で搬送波を変調して送出するための送信手段と、受信波
をディジタルデータに復調する受信手段とを含むことを
特徴とする集積回路用データ通信装置である。
【0006】この発明によれば、集積回路チップ間で無
線データ通信を行うことができる。したがって、このデ
ータ通信装置を備えた集積回路チップをボード上に複数
個実装した集積回路では、各集積回路チップ間でデータ
伝送を行うためのバスラインの配線が不要であるから、
集積回路チップ間の間隔を小さくすることにより、実装
コストの上昇を招くことなく集積度を高めることができ
る。ゆえに、集積回路の性能をより向上させることがで
きる。
【0007】また、バスラインの配線が不要であるか
ら、ボード上における集積回路チップの配置の自由度が
増し、集積回路チップの配置設計が容易になる。そのう
え、バスラインやI/O回路を駆動するための電力が不
要になるから、消費電力を低く抑えることができること
がある。請求項2記載の発明は、上記送信手段は、PS
K変調方式、ASK変調方式、FSK変調方式またはパ
ルス符号変調方式によって搬送波を変調するものである
ことを特徴とする請求項1記載の集積回路用データ通信
装置である。
【0008】ディジタル変調方式としては、この請求項
2に記載されているように、PSK変調方式、ASK変
調方式、FSK変調方式またはパルス符号変調方式を適
用することができる。請求項3記載の発明は、上記送信
手段と上記受信手段との間で行われるディジタル無線通
信には、符号分割多重アクセス方式が適用されているこ
とを特徴とする請求項1または2記載の集積回路用デー
タ通信装置である。
【0009】たとえば、この集積回路用データ通信装置
が備えられる各集積回路チップに対してチップIDを設
定しておき、送信データ中にそのデータを受信すべき集
積回路チップのチップID情報を組み込んでおけば、デ
ータを受信した集積回路チップは、その受信データ中に
含まれているチップID情報に基づいて、その受信デー
タが必要なデータであるか否かを判断することができる
から、特定の集積回路チップのみにデータを伝送するこ
とが可能になる。
【0010】符号多重分割アクセス方式においては、受
信側の集積回路チップは特定の拡散コードが乗積された
信号だけを変調するから、請求項3の発明のように通信
方式にCDMA方式を採用した場合には、上述したチッ
プID情報を用いることなく、特定のチップ間でのデー
タ受信が可能となる。請求項4記載の発明は、集積回路
における予め定められている処理を行うための回路と、
その回路と電気的に接続され、他の集積回路チップとの
間でディジタル無線通信を行うために必要な送信回路お
よび受信回路とが、1つのチップエリア内に配列されて
いることを特徴とする集積回路チップである。
【0011】この発明によれば、集積回路チップ間で無
線データ通信を行うことができる。請求項5記載の発明
は、請求項4記載の集積回路チップが、1枚のウエハに
複数個配列されていることを特徴とする集積回路であ
る。この発明によれば、各集積回路チップ間でデータ伝
送を行うためのバスラインの配線が不要であるから、集
積回路チップ間の間隔を小さくすることにより、実装コ
ストの上昇を招くことなく集積度を高めることができ
る。
【0012】1枚のウエハに複数個の集積回路チップを
配列する場合、すべてのチップを良品とするには、超高
度な品質管理が必要であり、製品の歩留りもよくない。
すなわち、1枚のウエハにたとえば10×10=100
個の集積回路チップを配列する場合、通常、その中の1
個や2個には配線不良等のチップが生じる可能性があ
る。それをなくそうとすれば歩留りが悪くなる。
【0013】そこで、請求項4記載の集積回路チップが
1枚のウエハに複数個配列された集積回路では、そのウ
エハに配列された複数個の集積回路チップのうち、いく
つかに不良のチップがある場合、その集積回路チップを
用いなければよい。不良の集積回路チップを用いなくて
も、その集積回路チップは、他の集積回路チップと接続
されていないので、良品の集積回路チップが不良品の集
積回路チップから受ける悪影響はない。
【0014】また、データの送受信時に、不良チップに
対してデータの送受信を行わなければいいのであって、
不良チップを含む複数のチップが配列された1枚のウエ
ハをそのまま活用することができるわけである。そし
て、かかるウエハを積層して3次元集積回路を構成した
場合には、各層(ウエハ)においていくつかの不良品チ
ップがあっても、その不良品チップは使わないように、
ディジタル無線通信におけるデータの送受信を実現すれ
ばよい。
【0015】これは無線通信であるからできることであ
り、有線通信の場合は、通信線を接続した後、すべての
チップが良品か否かの判別をしなければならない。ま
た、有線通信の場合、不良チップがあると、そのチップ
を飛ばして配線の接続をしなければならず、その接続が
非常に困難である。したがって、不良品チップを含んだ
状態での回路構成は困難である。
【0016】さらにこれに関連して言えば、多層構造の
集積回路を構築する場合、たとえば1層目の回路を構成
し、その上に2層目の回路を構成する場合は、シリコン
単結晶層を用いるため、多層になるほどすべての層にお
いて不良品が生じないようにしなければならないから、
その製造は実質的に不可能に近かった。この発明では、
かかる欠点が解消される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の一実施形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る集積回路用データ通信装置が適
用された集積回路の構成を模式的に示す斜視図である。
この集積回路1は、1枚のボード2上に複数個の集積回
路チップ3をm行×n列の行列状に配列したマルチチッ
プ集積回路であり、列方向に隣接する集積回路チップ3
間には、各集積回路チップ3に電力を供給するための電
源ライン4がパターン形成されている。
【0018】図2は、集積回路チップ3の構成を示す図
解図である。集積回路チップ3は、他の集積回路チップ
3との間で無線データ通信を行うことができるようにな
っている。具体的に説明すれば、集積回路チップ3は、
論理回路またはメモリ回路で構成されるプロセッサ部3
1と、プロセッサ部31からのディジタル信号で搬送波
を変調して送出する送信回路および他の集積回路チップ
3からの受信信号を復調してプロセッサ部31に与える
ための受信回路を含む送受信回路32と、送受信兼用ア
ンテナ33とを備えている。送受信兼用アンテナ33
は、たとえばアルミニウム線などの金属線を1本または
複数本並列して構成されたものであり、その長さは、ア
ンテナの形式によるが、たとえば半波長アンテナの場合
には、送信波の波長をλとすると約λ/2に設計され
る。
【0019】また、集積回路チップ3には、たとえば一
方端縁に沿って、図1に示す電源ライン4から電力を受
け取るための電源用パッド34が配設されている。図3
は、送受信回路32に備えられた送信回路の構成を示す
ブロック図である。この送信回路50は、たとえば4相
PSK(Phase Shift Keying)変調方式を採用したもので
あり、2つの1ビットディジタル信号(ベースバンド信
号)I,Qを同時に伝送することができる。
【0020】この送信回路50には、プロセッサ部31
(図2参照)から送られてくるディジタル信号I,Qを
それぞれ高周波変調するための変調器51,52が備え
られている。変調器51には、周波数シンセサイザ56
で作成される基準搬送波 (Sinωt)の位相を90゜偏移
して得られる搬送波が与えられている。変調器51は、
この搬送波をディジタル信号Iで変調し、その変調波を
加算器53に与える。一方、変調器52には、周波数シ
ンセサイザ56で作成された基準搬送波がそのまま入力
されている。変調器52は、周波数シンセサイザ56か
らの基準搬送波をディジタル信号Qで変調して加算器5
3に与える。
【0021】加算器53は、変調器51,52から与え
られる90゜位相のずれた2種の変調波を足し合わせて
合成波を作成する。加算器53で作成された合成波は、
マッチングネットワーク54に与えられて所定の搬送周
波数(たとえば1.5GHz)に合わせられた後、高周
波増幅器55で増幅される。こうして得られた送信波
は、送受信兼用アンテナ33から空中に送出される。
【0022】図4は、送受信回路32に備えられた受信
回路の構成を示すブロック図である。この受信回路は、
4相PSK変調方式で変調されて送出された送信波を復
調するためのものであり、ヘテロダイン受信部60と同
期検波部70とを備えている。ヘテロダイン受信部60
には、送受信兼用アンテナ33で受信した受信波を増幅
するための低雑音増幅器61が備えられている。低雑音
増幅器61で増幅された受信波は、帯域フィルタ(BPF:b
and pass filter)62に与えられて、この無線データ通
信に使用されている周波数帯域以外の周波数成分が除去
される。そして、混合器63に与えられて、周波数シン
セサイザ64から出力される所定周波数の局部発信信号
と混合されることにより周波数が下げられる。こうして
周波数が下げられた受信波は、帯域フィルタ65で周波
数帯域がさらに絞り込まれた後、増幅器66で増幅され
て同期検波部70に入力される。
【0023】同期検波部70に入力された受信波は、乗
算器71,72に与えられる。乗算器71には、周波数
シンセサイザ73から上記基準搬送波 (Sinωt)と同一
周波数の正弦波の位相を90゜偏移して得られる信号が
与えられている。乗算器71は、この信号と乗算器71
に与えられる受信波とを乗算し、この乗算によって得ら
れた信号を低域フィルタ(LPF:low pass filter) 74に
与える。低域フィルタ74では、乗算器71からの信号
の高周波成分が除去されることによりベースバンド信号
成分だけが取り出される。低域フィルタ74を通過した
ベースバンド信号は加算器75に与えられる。
【0024】一方、乗算器72に与えられる受信波は、
周波数シンセサイザ73から出力された上記基準搬送波
と同一周波数の正弦波と乗算された後に、低域フィルタ
76に与えられる。低域フィルタ76は、乗算器72か
らの信号の高周波成分を除去することによりベースバン
ド信号だけを取り出し、その取り出したベースバンド信
号を加算器75に与える。加算器75は、乗算器71,
72から与えられるベースバンド信号をシリアルに結合
して、正負判定部77に向けて出力する。正負判定部7
7は、加算器75から与えられる各ベースバンド信号の
正負を判定し、各ベースバンド信号をその正負に応じた
1ビットディジタル信号に変換する。これにより、加算
器75からのベースバンド信号列は2列のディジタル信
号(00,01,10,11)に復調され、その復調さ
れたディジタル信号が、図2に示すプロセッサ部31に
向けて送出される。
【0025】以上のようにこの実施形態によれば、集積
回路チップ3間で無線データ通信を行うことができる。
したがって、この集積回路チップ3を1枚のボード2上
に複数個実装した集積回路1では、各集積回路チップ3
間でデータ伝送を行うためのバスラインが無線回線で実
現されるから、集積回路チップ3間の間隔を小さくして
集積度を高めることができ、従来の集積回路と比較して
性能を向上させることができる。
【0026】また、バスラインが無線回線で実現される
から、ボード2上における集積回路チップ3の配置の自
由度が増し、集積回路チップ3の配置設計が容易にな
る。また、バスラインやI/O回路を駆動するための電
力に代えて送受信回路32を駆動する電力が必要になる
が、この電力が低くて済む場合には、消費電力を低く抑
えることができる。
【0027】また、予めボード2上の各集積回路チップ
3に対してチップIDを設定しておき、送信データ中に
そのデータを受信すべき集積回路チップ3のチップID
情報を組み込んでおけば、特定の集積回路チップ3のみ
にデータを伝送することも可能である。すなわち、デー
タを受信した集積回路チップ3は、その受信データ中に
含まれているチップID情報を読み取って、その受信デ
ータが必要なデータであるか否かを判断し、必要なデー
タであればそのまま取得し、不要なデータであれば破棄
すればよい。また、送信データ中に自己(送信元)のチ
ップID情報を組み込んでおけば、その送信データを受
信した集積回路チップ3は、受信データの送信元を認識
することができる。
【0028】さらに、各集積回路チップ3間のデータの
授受を無線通信により行うことができるから、1つの集
積回路チップ3から複数個の集積回路チップ3へ同時に
同じデータを送信することができる。ゆえに、たとえば
超並列コンピュータで採用されている単一命令複数デー
タ流方式(SIMD:Single Instruction Multiple Data)を
簡単な構成で実現することができる。
【0029】また、図5に示すように、集積回路チップ
3をボード2上に実装した集積回路11,12,13,
14,15を上下に複数個積層して3次元集積回路を作
成することにより、集積度をより高めることができる。
この3次元集積回路では、各層内における集積回路チッ
プ3間でのデータ授受および互いに異なる層に設けられ
た集積回路チップ3間でのデータ授受を無線通信により
行うことができるので、各層内におけるバスラインおよ
び各層間のデータ伝送のための配線が不要である。した
がって、ボード上で集積回路チップを上下に積層した従
来の3次元集積回路と比較して、実装コストを大幅に低
減することができる。
【0030】また、図5に示す3次元集積回路に含まれ
る各集積回路チップ3は、多数のニューロン間をネット
ワーク的に結合した人間の頭脳のようにデータ通信を行
うことができるから、上記ニューロンの機能を集積回路
チップ3に持たせることができれば、人工頭脳を作成す
ることが可能となる。さらにまた、たとえば、1層目の
集積回路11に設けられた集積回路チップ3をCPUチ
ップで構成し、2層目の集積回路12に設けられた集積
回路チップ3をメモリチップで構成し、3層目の集積回
路13に設けられたDSP(Digital Signal Processor)
で構成するといったように、各層の集積回路チップ3を
同一種類のチップで構成することにより、超並列コンピ
ュータと同様な機能を有する3次元集積回路を作成する
ことができる。
【0031】また、この実施形態のように集積回路チッ
プ3間で無線データ通信を行うことができれば、次のよ
うなシステムの実現が可能となる。すなわち、集積回路
チップ3を備えた集積回路をパーソナルコンピュータに
搭載すれば、たとえばオフィス内において各パーソナル
コンピュータ間で無線データ通信を行うことができ、オ
フィス内に無線形式のローカルネットを構築することが
できる。また、他のパーソナルコンピュータのCPUチ
ップの稼働率を確認し、稼働率が低い場合には、そのC
PUチップにデータを伝送してデータ処理を実行させる
ことができる。これにより、各パーソナルコンピュータ
のCPUチップを効率良く利用することができる。
【0032】以上、この発明の一実施形態について説明
したが、この発明は、上記の一実施形態に限定されるも
のではない。たとえば、上記の一実施形態においては、
ディジタル信号の変調方式として4相PSK変調方式が
適用された場合を例にとって説明したが、この4相PS
K変調方式以外にも、2相PSK変調方式や8相PSK
変調方式などを適用することもできる。また、PSK変
調方式以外にも、ASK(ASK:amplitude shift keying)
変調方式やFSK(FSK:frequency shift keying)変調方
式を適用することもできる。
【0033】さらに、搬送波として正弦波を用いる方式
に限らず、この正弦搬送波に代えてパルス搬送波を用い
る方式、たとえばパルス符号変調方式が適用されてもよ
い。また、上記の一実施形態の説明では、送信回路から
送出される送信波の周波数は、たとえば1.5GHzで
あるとした。しかしながら、送信波の周波数は、上記
1.5GHzには限定されず、適宜に変更することがで
きる。ただし、ディジタル信号の周波数(その上限は、
通常、クロック周波数で規定される)より高くする必要
がある。
【0034】さらに、各集積回路チップ間の無線データ
通信には、複数の異なる搬送周波数を用いてもよい。た
とえば、受信側の集積回路チップが、特定の周波数の信
号だけを受信するようにしておくことにより、上述した
チップID情報を用いることなく、特定のチップ間での
データ受信が可能となる。また、メモリチップ同士では
第1周波数を、論理回路同士では第2周波数を用いると
いうように使用する周波数を分けることにより、ディジ
タル無線通信の信頼性を向上させることが期待できる。
【0035】さらに、各集積回路チップ間の無線データ
通信に、符号分割多重アクセス (CDMA:Code Divis
ion Multiple Access)方式を採用してもよい。このCD
MA方式において、受信側の集積回路チップは特定の拡
散コードが乗積された信号だけを変調するから、CDM
A方式を採用した場合には、上述したチップID情報を
用いることなく、特定のチップ間でのデータ受信が可能
となる。
【0036】また、上記の一実施形態では、送受信兼用
アンテナで電波を送受信する構成を取り上げたが、送信
用アンテナと受信用アンテナとが別々に設けられていて
もよい。さらに、上記の一実施形態では、平面状のボー
ド上に複数個の集積回路チップを配列した例を挙げた
が、ボードは必ずしも平面状に形成される必要はない。
たとえば、図6に示すように、多角筒状に形成されたボ
ード80の外表面81または内表面82に複数個の集積
回路チップが配列されることによって集積回路が構成さ
れてもよい。
【0037】また、上記の一実施形態では、1つの集積
回路チップの中に論理回路またはメモリ回路で構成され
るプロセッサ部(回路ブロック)と、送信回路および受
信回路を含む送受信回路(通信ブロック)とが備えられ
ているとしたが、プロセッサ部と送受信回路とが別々の
チップに備えられていてもよい。この場合、プロセッサ
部のみを備えたチップと送受信回路のみを備えたチップ
とは、従来から用いられている有線のバスラインを介し
てデータ通信が行われ、これらのチップ対と他のプロセ
ッサ部のみを備えたチップおよび送受信回路のみを備え
たチップの対との間では無線データ通信が行われるとよ
い。
【0038】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る集積回路用データ
通信装置が適用された集積回路の構成を模式的に示す斜
視図である。
【図2】集積回路チップの構成を示す図解図である。
【図3】送信回路の構成を示すブロック図である。
【図4】受信回路の構成を示すブロック図である。
【図5】3次元集積回路の構成を模式的に示す斜視図で
ある。
【図6】多角筒状に形成されたボードを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,11,12,13,14,15 集積回路 2,80 ボード(ウエハ) 3 集積回路チップ 31 プロセッサ部(予め定められている処理を行う
ための回路) 32 送受信回路 33 送受信兼用アンテナ 50 送信回路(送信手段) 60 ヘテロダイン受信部(受信手段、受信回路) 70 同期検波部(受信手段、受信回路)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集積回路に実装される集積回路チップに備
    えられて、他の集積回路チップとの間でディジタルデー
    タの送受を行うためのデータ通信装置であって、 送信すべきディジタルデータで搬送波を変調して送出す
    るための送信手段と、受信波をディジタルデータに復調
    する受信手段とを含むことを特徴とする集積回路用デー
    タ通信装置。
  2. 【請求項2】上記送信手段は、PSK変調方式、ASK
    変調方式、FSK変調方式またはパルス符号変調方式に
    よって搬送波を変調するものであることを特徴とする請
    求項1記載の集積回路用データ通信装置。
  3. 【請求項3】上記送信手段と上記受信手段との間で行わ
    れるディジタル無線通信には、符号分割多重アクセス方
    式が適用されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の集積回路用データ通信装置。
  4. 【請求項4】集積回路における予め定められている処理
    を行うための回路と、 その回路と電気的に接続され、他の集積回路チップとの
    間でディジタル無線通信を行うために必要な送信回路お
    よび受信回路とが、1つのチップエリア内に配列されて
    いることを特徴とする集積回路チップ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の集積回路チップが、1枚の
    ウエハに複数個配列されていることを特徴とする集積回
    路。
JP10295575A 1998-10-16 1998-10-16 集積回路用データ通信装置ならびに集積回路チップおよびこの集積回路チップを用いた集積回路 Pending JP2000124406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10295575A JP2000124406A (ja) 1998-10-16 1998-10-16 集積回路用データ通信装置ならびに集積回路チップおよびこの集積回路チップを用いた集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10295575A JP2000124406A (ja) 1998-10-16 1998-10-16 集積回路用データ通信装置ならびに集積回路チップおよびこの集積回路チップを用いた集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000124406A true JP2000124406A (ja) 2000-04-28

Family

ID=17822419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10295575A Pending JP2000124406A (ja) 1998-10-16 1998-10-16 集積回路用データ通信装置ならびに集積回路チップおよびこの集積回路チップを用いた集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000124406A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001326328A (ja) * 2000-05-16 2001-11-22 New Japan Radio Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
GB2367691A (en) * 2000-09-29 2002-04-10 Roke Manor Research Porcessor array with inter processor radio links
WO2002043149A1 (fr) * 2000-11-22 2002-05-30 Niigata Seimitsu Co., Ltd. Dispositif a semi-conducteur
JP2003086698A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Internatl Business Mach Corp <Ibm> データ処理システム及びデータ処理方法
WO2005078795A1 (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Keio University 電子回路
EP1617475A1 (en) * 2003-04-23 2006-01-18 Japan Science and Technology Corporation Semiconductor device
WO2006014021A1 (ja) * 2004-08-06 2006-02-09 Seiko Epson Corporation 無線通信端末および無線通信制御方法
JP2007116727A (ja) * 2004-08-06 2007-05-10 Seiko Epson Corp 無線通信端末および無線通信制御方法
US7454229B2 (en) 2004-07-06 2008-11-18 Seiko Epson Corporation Electronic apparatus and wireless communication terminal
US7590397B2 (en) 2003-09-10 2009-09-15 Sony Corporation Signal processing apparatus and signal processing method, program, and recording medium
WO2009113373A1 (ja) * 2008-03-13 2009-09-17 日本電気株式会社 半導体装置
WO2010032534A1 (ja) * 2008-09-18 2010-03-25 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置
JP2015115641A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 富士通株式会社 半導体装置
CN111242294A (zh) * 2017-12-14 2020-06-05 中科寒武纪科技股份有限公司 集成电路芯片装置及相关产品

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001326328A (ja) * 2000-05-16 2001-11-22 New Japan Radio Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
GB2367691A (en) * 2000-09-29 2002-04-10 Roke Manor Research Porcessor array with inter processor radio links
GB2367691B (en) * 2000-09-29 2005-05-18 Roke Manor Research Processor array having sub-function nodes with antennas for radio communication with other sub-function nodes.
WO2002043149A1 (fr) * 2000-11-22 2002-05-30 Niigata Seimitsu Co., Ltd. Dispositif a semi-conducteur
JP2003086698A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Internatl Business Mach Corp <Ibm> データ処理システム及びデータ処理方法
EP1617475A4 (en) * 2003-04-23 2008-05-14 Japan Science & Tech Agency SEMICONDUCTOR COMPONENT
EP1617475A1 (en) * 2003-04-23 2006-01-18 Japan Science and Technology Corporation Semiconductor device
US7590397B2 (en) 2003-09-10 2009-09-15 Sony Corporation Signal processing apparatus and signal processing method, program, and recording medium
US7933573B2 (en) 2003-09-10 2011-04-26 Sony Corporation Signal processing apparatus and signal processing method, program, and recording medium
WO2005078795A1 (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Keio University 電子回路
US7768790B2 (en) 2004-02-13 2010-08-03 Keio University Electronic circuit
US7454229B2 (en) 2004-07-06 2008-11-18 Seiko Epson Corporation Electronic apparatus and wireless communication terminal
JP4678361B2 (ja) * 2004-08-06 2011-04-27 セイコーエプソン株式会社 無線通信端末
WO2006014021A1 (ja) * 2004-08-06 2006-02-09 Seiko Epson Corporation 無線通信端末および無線通信制御方法
JP2007116727A (ja) * 2004-08-06 2007-05-10 Seiko Epson Corp 無線通信端末および無線通信制御方法
US7483676B2 (en) 2004-08-06 2009-01-27 Seiko Epson Corporation Radio communication terminal and radio communication control method
WO2009113373A1 (ja) * 2008-03-13 2009-09-17 日本電気株式会社 半導体装置
US8399960B2 (en) 2008-03-13 2013-03-19 Nec Corporation Semiconductor device
WO2010032534A1 (ja) * 2008-09-18 2010-03-25 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置
US20110272781A1 (en) * 2008-09-18 2011-11-10 Akira Tada Semiconductor device
US8525294B2 (en) * 2008-09-18 2013-09-03 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device
JP5536656B2 (ja) * 2008-09-18 2014-07-02 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP2015115641A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 富士通株式会社 半導体装置
CN111242294A (zh) * 2017-12-14 2020-06-05 中科寒武纪科技股份有限公司 集成电路芯片装置及相关产品
CN111242294B (zh) * 2017-12-14 2023-08-25 中科寒武纪科技股份有限公司 集成电路芯片装置及相关产品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000124406A (ja) 集積回路用データ通信装置ならびに集積回路チップおよびこの集積回路チップを用いた集積回路
JP5672683B2 (ja) 無線伝送システム、無線通信装置
US6856788B2 (en) Wireless IC interconnection method and system
US5621913A (en) System with chip to chip communication
JP4418250B2 (ja) 高周波回路モジュール
JP4325630B2 (ja) 3次元集積化装置
JP5585092B2 (ja) 無線伝送システム、無線通信装置
US7429942B2 (en) Radio communication device
JP2006340257A (ja) マルチモード高周波回路
US9437558B2 (en) High frequency integrated circuit and packaging for same
TW200402216A (en) Wireless communication circuit architecture
JP2002164507A (ja) 半導体装置
US20200266550A1 (en) Multi-Chip System for an Antenna Array
JPH10256478A (ja) 半導体集積回路装置
JP5850271B2 (ja) 信号処理装置
CN101132219A (zh) 接收电路和接收器
US20200411950A1 (en) Antenna module and communication device
JP4542194B2 (ja) 高周波回路モジュール
JP2000223656A (ja) 無線通信装置用半導体装置およびこれを用いた無線通信装置
JP4704543B2 (ja) 半導体装置
JP2002271216A (ja) 電波受信モジュール構造
CN116745908A (zh) 芯片、芯片封装结构及电子设备
JP3862517B2 (ja) 半導体集積回路装置及びこれを用いた通信装置
US7519387B2 (en) Apparatus and method for wireless coupling of integrated circuit chips
CN111669129B (zh) 放大器芯片