JP2000112751A - ソフトウエア流通システムに用いる装置 - Google Patents

ソフトウエア流通システムに用いる装置

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JP2000112751A
JP2000112751A JP10300397A JP30039798A JP2000112751A JP 2000112751 A JP2000112751 A JP 2000112751A JP 10300397 A JP10300397 A JP 10300397A JP 30039798 A JP30039798 A JP 30039798A JP 2000112751 A JP2000112751 A JP 2000112751A
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JP10300397A
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English (en)
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Kazushige Sakai
一重 酒井
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Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソフトウエア流通システムにおいては、ソフト
ウエアの不正な複製及びその利用を防止することが困難
であり、また、利用者の重要情報を保護することが困難
であった。 【解決手段】ネットワークを利用してソフトウエアを流
通させるソフトウエア流通システムに用いる装置におい
て、利用者が入力した個人情報に基づいてユーザIDを
生成する手段と、ユーザIDを記憶する手段と、ユーザ
IDに基づいて共有鍵を生成する手段と、生成した共有
鍵で前記ソフトウエアを暗号化して伝送する手段と、共
有鍵を用いて前記ソフトウエアを復号化する手段とを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトウエアを流
通・販売するソフトウエア流通システムに用いる装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】計算機(例えば、パーソナル・コンピュ
ータなど)及び計算機ネットワークの普及により、書
籍、音楽、映画、テレビ番組などのディジタル化された
著作物や、計算機プログラム、または、それらを使用す
るための使用許諾情報(パスワードや復号鍵を含む)な
どのソフトウエアや、コンピュータプログラムのような
コンピュータ上で機能するソフトウエアは、従来のよう
な店舗販売を主体とする取引形態を用いなくても、電子
商取引による決済とソフトウエアの流通が可能となっ
た。
【0003】このような電子商取引による決済とソフト
ウエアの流通が可能なソフトウエア流通システムにおい
ては、コンピュータでのデータ複製(コピー)など取り
扱いが容易であり、一旦販売されたソフトウエアは容易
に複製を作成することができるため、不正な複製を防止
することが最大の課題であった。
【0004】不正な複製を防止するために、最も広く使
われるソフトウエアの保護手段としては、対象となるソ
フトウエアの使用に当たって必要なコード情報(鍵やパ
スワード情報など)の確認を行い、そのコード情報の入
力があった場合のみ使用できる方法や、ソフトウエアそ
のものを何らかの方法で暗号化を施し、使用に当たって
は鍵やパスワードを入力することで復号化する方法など
が取られる。しかし、これらの方法を用いても、パスワ
ードやデータを復号する鍵を複製することで、ソフトウ
エアの不正な複製が可能となるため、著作権利者にとっ
て信頼できる保護手段であるとは言い難い。
【0005】前記の問題点を解決する手法として、特開
昭64−68835号公報によるソフトウエア権利管理
制御方法がある。この方法では、暗号化されたソフトウ
エアを専用の復号化装置を用いて復号化しながら利用
し、その装置において課金を行う。利用する度に課金を
することができ、暗号化されたソフトウエアは、複製す
ることができても専用の復号化装置で復号化しないと利
用できないため、不正な複製を無効なものとすることが
できる。一般に、この方法によるソフトウエア等の著作
物の配布システムを超流通システムという。
【0006】一方、電子商取引を行う際、決済に関わる
クレジットカード情報や、それらとの対応づけが保証さ
れた準個人情報(パソコン通信サービスのユーザIDな
ど)をネットワークを通じて送信する場合には、それら
の入力を要求する店舗側や決済代行機関と利用者側との
間で、それらの情報を盗用して不正に利用しようとする
第三者から情報を保護する手段が講じられる。
【0007】とりわけ不特定な情報経路を通じて情報を
交換するネットワーク(インタネットなど)を通じ、前
記のような決済に関わる情報を送受信する際には、一般
に鍵情報を保有する情報の送受信者以外の者が、暗号の
復号化が困難と考えられる公開鍵暗号化方式が用いられ
ることが多い。
【0008】公開鍵暗号化方式を採用した暗号化通信技
術によれば、利用者と信頼性をもつ店舗や決済処理機関
との間でクレジットカード番号のように高い決済信用度
を持つ情報を送受信することができる。しかし、購入対
象が小額で、繰り返し、かつ、多数購入される性質のも
のであれば、購入毎にクレジットカード番号を入力する
か、または、それらの代わりにクレジットカード番号、
銀行口座番号の電子的格納部へのアクセスを行うための
番号(ユーザIDとパスワードの組み合わせなど)を入
力するなど手続が煩雑となり、極めて大きなアクセス障
壁となる。
【0009】また、クレジットカード番号のように社会
的信用度の高い情報をネットワークを通じて送信する場
合には、利用者側の電子商取引技術に対する信用度が利
用のアクセス障壁となる場合もある。
【0010】上記の問題を解決する手段として、特開平
9−244886号公報に記載されているソフトウエア
流通システムがある。このシステムでは、クレジットカ
ード番号など決済に関わる重要情報や、それらとの対応
づけが保証された識別情報(ユーザIDなど)や共有鍵
を、店舗側のデータベースに記憶して、それらの情報を
決済に使用している。利用者側では、会員登録時に記憶
した識別情報を用いて購入の手続きを行うことにより、
簡易な決済手続きを実現している。また、購入するソフ
トウエアは共有鍵で暗号化されており、ソフトウエアを
使用するためには共有鍵が必要となるため、簡易なソフ
トウエアの複製を防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような超流通システム等のソフトウエア流通システム
において、ソフトウエア提供者側がソフトウエアの不正
な複製及びその利用を防止するためには、暗号化したソ
フトウエアを復号化する専用の復号化装置等のハードウ
エアを利用者に備えさせることが必要となる。
【0012】そのため、利用者に専用の復号化装置等を
配備させなければならないなど、初期費用が高くまた簡
便性に欠けることから、ソフトウエア流通システムが産
業的に普及しないという欠点がある。
【0013】また、前述したような、利用者側が会員登
録時に記憶した識別情報を用いて、簡易な決済手続きに
よりソフトウエアを購入することができるソフトウエア
流通システムにおいては、ソフトウエア提供者側に、利
用者のクレジットカード番号等の決済に関わる重要情
報、識別情報および共有鍵をデータベースに記憶してお
かなければならない。
【0014】そのため、利用者が複数の店舗を利用する
場合、複数の店舗毎にクレジットカード番号等の重要情
報を登録しなければならないため、手続が面倒である。
また、複数の店舗に利用者の重要情報を登録するため、
利用者が自らの重要情報を保護することが困難であると
いう欠点がある。
【0015】本発明は、ソフトウエアの不正な複製及び
その利用を簡易な方法により防止すると共に、利用者の
重要情報を保護することができるソフトウエア流通シス
テムに用いる装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ネットワークを利用してソフトウエアを流通させる
ソフトウエア流通システムに用いる装置において、利用
者が有する決済に関わる情報以外の個人情報に基づいて
共有鍵を生成する手段と、生成した共有鍵によりソフト
ウエアを暗号化する手段とを具備することを特徴として
いる。
【0017】請求項2記載の本発明は、ネットワークを
利用してソフトウエアを流通させるソフトウエア流通シ
ステムに用いる装置において、利用者が有する決済に関
わる情報以外の個人情報に基づいて共有鍵を生成する手
段と、暗号化されたソフトウエアを共有鍵を用いて復号
化する手段とを具備することを特徴としている。
【0018】請求項3記載の本発明は、ソフトウエア提
供者側装置と利用者側装置との間をネットワークを利用
してソフトウエアを流通させるソフトウエア流通システ
ムに用いる装置において、ソフトウエア提供者側装置
は、利用者側装置から送信される個人情報を受信し、個
人情報と個人情報から生成したディジタルフィンガープ
リント情報とを複合した複合情報を生成する登録リクエ
スト受信部と、登録リクエスト受信部が受信した個人情
報に基づいてユーザIDを生成するユーザID生成部
と、複合情報とユーザIDとからユーザ情報を生成する
記憶情報生成部と、ユーザ情報に変換処理を施して利用
者側装置に送信するユーザ登録情報送信部と、ユーザ情
報を格納するユーザ情報格納部と、利用者側装置からの
指示によりユーザ情報に基づいてソフトウエアを暗号化
して出力する手段とを具備することを特徴としている。
【0019】請求項4記載の本発明は、請求項2記載の
ソフトウエア流通システムに用いる装置において、ソフ
トウエアを暗号化して出力する手段は、利用者側装置か
ら出力された購入リクエストを受信したとき、ユーザ情
報格納部に登録されたユーザ情報を出力させる購入リク
エスト受信部と、ユーザ情報格納部からのユーザ情報を
確認した後に、購入リクエスト受信部からの発注情報を
受け取り注文IDを生成する注文ID生成部と、ユーザ
情報格納部からのユーザ情報に基づいてソフトウエアを
暗号化するために用いられる共有鍵を生成する共有鍵生
成部と、複数のソフトウエアを格納するソフトウエア格
納部と、注文ID生成部で生成された注文IDに基づい
てソフトウエア格納部に格納されているソフトウエアを
選択する送信指示部と、送信指示部が選択したソフトウ
エアを共有鍵を用いて暗号化する処理を行い出力するソ
フトウエア暗号化部とを具備したことを特徴としてい
る。
【0020】請求項5記載の本発明は、ソフトウエア提
供者側装置と利用者側装置との間をネットワークを利用
してソフトウエアを流通させるソフトウエア流通システ
ムに用いる装置において、利用者側装置は、ソフトウエ
ア提供者側装置から送信されたユーザ登録情報を受信
し、当該ユーザ登録情報を暗号化されたユーザ情報へ変
換するユーザ登録情報受信部と、ユーザ登録情報のソフ
トウエア流通システムに依存した固有情報である付加情
報を用いて暗号化されたユーザ情報を復号化する記憶情
報復号部と、記憶情報復号部で復号化されたユーザ情報
に基づいて共有鍵を生成する共有鍵生成部と、ソフトウ
エア提供者側装置から送信された暗号化ソフトウエアを
格納する暗号化ソフトウエア格納部と、暗号化ソフトウ
エア格納部に格納された暗号化ソフトウエアを共有鍵に
基づいて復号化する暗号復号化部とを具備することを特
徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のソフトウエア流
通システムに用いる装置における一実施例の概略構成を
示す模式図である。図1において、ソフトウエア流通シ
ステムは、ソフトウエア提供者側装置と利用者側装置と
を備え、これらの間での情報のやり取りは、ネットワー
クを介して行われる。
【0022】利用者は、ソフトウエア流通システムの利
用に当たって、先ず、利用者側装置のユーザ情報入力部
1を用いて、利用者の氏名、所属、電子メールアドレス
などの個人情報2を入力し、ネットワークを通じて、ソ
フトウエア提供者側装置の登録リクエスト受信部101
へ個人情報2を送信する。また、クレジットカードの番
号や銀行口座の番号等の利用者の金銭に関する番号の情
報は、決済に関わる情報として、前記個人情報には含ま
れない。
【0023】ソフトウエア提供者側装置の登録リクエス
ト受信部101は、個人情報2のうちの、その利用者し
か知り得ない情報(パスワード)や嗜好を表すプライバ
シー情報などの文字列からメッセージダイジェスト生成
アルゴリズムによって変換生成される数値であるディジ
タルフィンガープリント情報を生成し、利用者との連絡
に必須である個人情報2の部分情報(利用者名、電子メ
ールアドレスなど)とディジタルフィンガープリント情
報とを複合した複合情報102を生成する。
【0024】また、ユーザID生成部104に対して未
使用ユーザIDの割り当てを要求する割当要求情報10
3を発生して、ユーザID情報105の生成を促す。
【0025】記憶情報生成部A106は、複合情報10
2と割り当てられたユーザID情報105とから、ソフ
トウエア提供者側装置のデータベースであるユーザ情報
格納部A109に格納されるユーザ情報107を生成す
る。ユーザ情報107は、利用者を特定するために用い
る情報である。
【0026】ユーザ登録情報送信部108は、記憶情報
生成部A106からのユーザ情報107にネットワーク
における機密漏洩阻止を簡易に行うことを目的とした変
換を施し、個人情報2を送信してきた利用者側装置のユ
ーザ登録受信部201に、ユーザ登録情報3を返送す
る。
【0027】利用者側装置のユーザ登録情報受信部20
1は、ユーザ登録情報送信部108と対称な変換によ
り、ユーザ登録情報3からユーザ情報202への変換を
実行する。ここで、個人情報2およびユーザ登録情報3
のネットワーク間の送受信は、SSL(Secure Socket
Layer)プロトコルなどの公開鍵暗号化方式による通信
を用いて行うことが好ましい。
【0028】記録情報生成部B203は、ユーザ登録情
報3の受信時に、付加情報検出部207によって検出さ
れたソフトウエア流通システムに依存した固有情報であ
る付加情報204を用いて暗号鍵を決定し、ユーザ登録
情報受信部201から出力されたユーザ情報202を暗
号化した暗号化ユーザ情報205をユーザ情報格納部B
206に記憶させる。
【0029】このように、ソフトウエア提供者側装置に
は、利用者の個人情報が蓄積されるが、クレジットカー
ド情報などの重要な情報を含まないため、データベース
管理者による悪用等の犯罪が発生する危険性が低く、利
用者側から見た利用に対する不安感を軽減することがで
きる。
【0030】次に、ソフトウエア流通システムにおける
ソフトウエアの購入からその利用までの処理動作を説明
する。利用者側装置の購入リクエスト生成部211は、
購入商品指定部4で指定された商品選択情報5を受領
し、商品選択情報5に基づいて必要とする商品を選択
し、ネットワークを通じてソフトウエア提供者側装置の
購入リクエスト受信部110に購入リクエスト情報6を
送信する。このことで、ソフトウエアの使用料の決済お
よびソフトウエア配送までの一連の動作が実行される。
【0031】購入リクエスト情報6の送信に際して、記
憶情報復号部208は、付加情報検出部207から、記
憶情報生成部B203が暗号鍵を決定するために用いた
付加情報204を取得して復号鍵を決定し、ユーザ情報
格納部B206に記憶されている暗号化ユーザ情報20
5を復号化し、ユーザID情報209を購入リクエスト
生成部211に通知する。
【0032】購入リクエスト生成部211は、取得した
ユーザID情報209、商品選択情報(商品ID)5お
よび購入リクエスト生成部211に予め設定された決済
手段選択情報により、購入リクエスト情報6を生成して
送信する。
【0033】ここで、SET(Secure Electronic Tran
saction)またはSECE(SecureElectronic Commerce
Environment)に準拠したクレジット決済方式電子財布
を使用する場合には、購入リクエスト生成部211は、
購入リクエスト6の送信に先行してソフトウエア提供者
側装置のディジタル認証書、及び、利用者側装置のディ
ジタル認証書を認証発行機関(図示せず)から取得し、
ソフトウエア提供者側装置にクレジットカード番号、デ
ィジタル認証書の送付を行う。
【0034】ソフトウエア提供者側装置の購入リクエス
ト受信部110は、受信した購入リクエスト情報6か
ら、商品選択情報(商品ID)5、ユーザID情報20
9および決済手段選択情報をデコードして、ユーザID
選択情報112を生成する。
【0035】そして、購入リクエスト受信部110は、
ユーザID選択情報112を用いてユーザ情報格納部A
109に登録されたユーザ情報を指定する。ユーザ情報
格納部A109は、ユーザID選択情報112に基づい
て注文ID生成部113にユーザ情報115を出力す
る。
【0036】注文ID生成部113は、ユーザ情報格納
部A109からのユーザ情報115を確認後、購入リク
エスト受信部110から商品ID、ユーザIDを含む発
注情報111を受け取り、購入セッション毎に固有な番
号である注文IDを付加して、決済機関8への注文I
D、商品ID、決済金額情報を含む決済承認要求7を送
信する。
【0037】決済情報検査部114は、決済承認要求7
の応答として決済機関8から返送される決済承認通知9
を受け取り、決済可否を判断し、決済が承認された場合
に、送信指示部119に商品IDを含む決済完了通知1
18を通知する。この決済機関8において、商品に対す
る金銭の支払いなどにおいては、利用者の決済に関わる
情報が利用される。
【0038】送信指示部119は、決済完了通知118
で引き渡された商品IDから、ソフトウエア格納部12
3に保管されている該ソフトウエアを選択し、ソフトウ
エア暗号化部122に出力する指示を行う。ソフトウエ
ア格納部123は、送信指示部119の指示に基づい
て、選択されたソフトウエア124をソフトウエア暗号
化部122に出力する。
【0039】また、送信指示部119は、ソフトウエア
暗号化部122から出力されたソフトウエアの暗号化の
実行とネットワーク配送を指示をする送信指示121
を、ソフトウエア暗号化部122に通知する。
【0040】ソフトウエア暗号化部122におけるソフ
トウエアへの暗号化の実行に先行して、ユーザ情報格納
部A109のユーザ情報115は、共有鍵生成部116
によりソフトウエアを暗号化するのに用いられる共有鍵
117に変換され、ソフトウエア暗号化部122に送ら
れる。
【0041】この共有鍵は、利用者が購入したソフトウ
エアを復号化することにのみ使用され、他の目的には利
用できないため、盗難を試みうようとする犯罪の発生率
は低く、簡易なシステムにより、ソフトウエアの不正な
複製及びその利用を防止することができる。
【0042】また、共有鍵の生成に関して情報源となる
個人情報を格納する際に、利用者側装置の環境情報(C
PU(Central Processor Unit)の識別番号、ディスク
ボリューム識別など)を抽出する付加情報検出手段と、
付加情報検出手段によって検出された情報を用いて暗号
化を実行する手段とを用いて暗号化したユーザ情報を格
納することによって、共有鍵の生成アルゴリズム解析へ
の糸口を隠蔽し、共有鍵の盗難をより困難なものとする
ことができる。
【0043】ソフトウエア暗号化部122は、送信指示
部119の指示に基づいて、共有鍵生成部116からの
共有鍵117を用いてソフトウエア格納部123からの
ソフトウエア124を暗号化する。
【0044】ソフトウエア暗号化部122で暗号化され
た暗号化ソフトウエア10は、ネットワークを介して利
用者側装置の暗号化ソフトウエア格納部214へとダウ
ンロードされ保存され、購入に関わるセッションの一切
が終了する。
【0045】購入したソフトウエアを使用する場合、暗
号化ソフトウエア格納部214に保存された暗号化ソフ
トウエア10は、暗号復号化部216において共有鍵生
成部212で生成される暗号復号鍵213を用いて復号
化される。
【0046】利用者側装置の共有鍵生成部212は、ソ
フトウエア提供者側装置の共有鍵生成部116と同一手
順により、暗号復号鍵213が生成される。暗号復号鍵
213を生成する際、記憶情報復号部208は、付加情
報検出部207によって検出された付加情報204を用
いて、ユーザ情報格納部B206に暗号化され格納され
たユーザ情報205を復号化する。ここで、ソフトウエ
アは、実行時に、その都度復号化され、復号化されたソ
フトウエアを稼動するハードウェア内に残さないことが
望ましい。
【0047】このように、ソフトウエア流通システムに
おいて、決済に関わらないユーザ情報をソフトウエア提
供者側装置と利用者側装置とで共有し、その情報に基づ
いて共有鍵を決定して生成し、生成した共有鍵で該ソフ
トウエアを暗号化してソフトウエア提供者側装置から利
用者側装置に配送する。利用者側装置においては、同様
の共有鍵を生成する手段を用いて生成される共有鍵によ
り配送された該ソフトウエアを復号化する。
【0048】したがって、ソフトウエア提供者側装置か
ら利用者側装置に対して暗号化されたソフトウエアを送
信する際に使用する共有鍵は、ソフトウエア流通システ
ムの機能動作時に生成されるため、共有鍵が盗難される
可能性を極めて低くすることができる。
【0049】以上のように、本実施例によれば、ソフト
ウエア提供者側装置に登録したユーザ情報に基づいて、
利用者側装置は、固有の共有鍵で暗号化されたソフトウ
エアを受領するため、同じ共有鍵を発生しうるユーザ情
報を保有する利用者側装置でなければ利用できないソフ
トウエア流通システムを実現することができる。
【0050】また、本実施例で示す利用者側装置を、全
てパーソナル・コンピュータで実行することができる応
用ソフトウエアとして実現すれば、安価で利用しやすい
ソフトウエア流通システムが実現する。
【0051】また、付加情報が利用者側装置の稼動する
ハードウェア環境の固有パラメータ(CPUの識別番
号、ディスクボリューム番号など)を付加情報204と
して抽出することで、ユーザ情報格納部B206に暗号
化され保存されたユーザ情報は、他のハードウェア環境
では復号化することができないため、利用者側装置にお
いて、ソフトウエアを不正に複製して利用することを防
止することができる。
【0052】また、ソフトウエア提供者側装置におい
て、各ソフトウエアの購入数、利用者、日時を正確に記
録する手段を用いることにより、小額ソフトウエアに関
する著作権使用料などの計算を実施することができる。
各ソフトウエアの利用者を記録することで顧客サービス
の拡張も容易に実施できる。
【0053】決済に関してソフトウエア提供者側装置
は、利用者の選択した決済手段が規定する決済プロトコ
ルで通信する手段と、外部決済手段の承認を確認する手
段を用いて、ソフトウエア利用課金集計のみを行う。各
種決済手段との通信には、例えば、クレジットカードを
用いた決済の場合には、SET仕様や、SECE仕様に
準じた電子決済プログラムを利用者側で別途使用するこ
とで安全かつ簡便な決済を利用することができる。
【0054】また、本実施例のソフトウエア提供者側装
置において、ユーザに関する情報を格納し、ユーザID
等からユーザを確認するユーザ認証部と、利用者側装置
からの購入リクエストを受信し、決済した後、ソフトウ
エアの送信を実行するソフトウエア送信部とを、別々の
装置としてもよい。つまり、ユーザ認証部は、登録リク
エスト受信部101と、ユーザID生成部104、記憶
情報生成部A106、ユーザ登録情報送信部108及び
ユーザ情報格納部A109を備え、ソフトウエア送信部
は、購入リクエスト受信部110、注文ID生成部11
3、決済情報検査部114、共有鍵生成部116、送信
指示部119、ソフトウエア暗号化部122及びソフト
ウエア格納部123を備えた構成にしてもよい。
【0055】ユーザ情報格納部を備えるユーザ認証部と
ソフトウエア送信部との間で送受信される通信内容(ユ
ーザID選択112、及び、ユーザ情報115)を、S
SLなどの公開暗号鍵方式の暗号化通信により保護する
ことで、前述した実施例と同じ機能を、複数のソフトウ
エア送信部で実施することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、ソフトウエア提供者装
置に送信する情報が、利用者のクレジットカード番号な
どの決済手段として大きな効力を持つ情報を登録する必
要がなく、簡易に幅広い利用者が流通システムを利用す
ることが可能であり、かつ、利用者側の心因的アクセス
障壁を小さなものとすることが可能である。
【0057】また、提供されるソフトウエアは、利用者
毎に異なる共有鍵で暗号化されて配送されるため、ソフ
トウエアを不正に複製し利用することを防止することが
できる。
【0058】更に、悪意をもって共有鍵を盗用し、取得
したソフトウエアを再流通しようとする者に対しても、
共有鍵そのものが利用者側装置に永続的に存在しないた
め、盗用を極めて困難なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のソフトウエア流通システムに用いる装
置における一実施例の概略構成を示す模式図。
【符号の説明】
1・・ユーザ情報入力部、4・・購入商品指定部、8・
・決済機関、101・・登録リクエスト受信部、104
・・ユーザID生成部、106・・記憶情報生成部A、
108・・ユーザ登録情報送信部、109・・ユーザ情
報格納部A、110・・購入リクエスト受信部、113
・・注文ID生成部、114・・決済情報検査部、11
6・・共有鍵生成部、119・・送信指示部、122・
・ソフトウエア暗号化部、123・・ソフトウエア格納
部、201・・ユーザ登録情報受信部、203・・記憶
情報生成部B、206・・ユーザ情報格納部B、207
・・付加情報検出部、208・・記憶情報復号部、21
1・・購入リクエスト生成部、212・・共有鍵生成
部、214・・暗号化ソフトウエア格納部、216・・
暗号復号化部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークを利用してソフトウエアを流
    通させるソフトウエア流通システムに用いる装置におい
    て、利用者が有する決済に関わる情報以外の個人情報に
    基づいて共有鍵を生成する手段と、生成した前記共有鍵
    により前記ソフトウエアを暗号化する手段とを具備する
    ことを特徴とするソフトウエア流通システムに用いる装
    置。
  2. 【請求項2】ネットワークを利用してソフトウエアを流
    通させるソフトウエア流通システムに用いる装置におい
    て、利用者が有する決済に関わる情報以外の個人情報に
    基づいて共有鍵を生成する手段と、暗号化された前記ソ
    フトウエアを前記共有鍵を用いて復号化する手段とを具
    備することを特徴とするソフトウエア流通システムに用
    いる装置。
  3. 【請求項3】ソフトウエア提供者側装置と利用者側装置
    との間をネットワークを利用してソフトウエアを流通さ
    せるソフトウエア流通システムに用いる装置において、
    前記ソフトウエア提供者側装置は、前記利用者側装置か
    ら送信される個人情報を受信し前記個人情報と前記個人
    情報から生成したディジタルフィンガープリント情報と
    を複合した複合情報を生成する登録リクエスト受信部
    と、該登録リクエスト受信部が受信した前記個人情報に
    基づいてユーザIDを生成するユーザID生成部と、前
    記複合情報と前記ユーザIDとからユーザ情報を生成す
    る記憶情報生成部と、前記ユーザ情報に変換処理を施し
    て前記利用者側装置に送信するユーザ登録情報送信部
    と、前記ユーザ情報を格納するユーザ情報格納部と、前
    記利用者側装置からの指示により前記ユーザ情報に基づ
    いて前記ソフトウエアを暗号化して出力する手段とを具
    備することを特徴とするソフトウエア流通システムに用
    いる装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のソフトウエア流通システム
    に用いる装置において、前記ソフトウエアを暗号化して
    出力する手段は、前記利用者側装置から出力された購入
    リクエストを受信したときユーザ情報格納部に登録され
    たユーザ情報を出力させる購入リクエスト受信部と、前
    記ユーザ情報格納部からの前記ユーザ情報を確認した後
    に前記購入リクエスト受信部からの発注情報を受け取り
    注文IDを生成する注文ID生成部と、前記ユーザ情報
    格納部からの前記ユーザ情報に基づいて前記ソフトウエ
    アを暗号化するために用いられる共有鍵を生成する共有
    鍵生成部と、複数の前記ソフトウエアを格納するソフト
    ウエア格納部と、前記注文ID生成部で生成された前記
    注文IDに基づいて前記ソフトウエア格納部に格納され
    ている前記ソフトウエアを選択する送信指示部と、該送
    信指示部が選択した前記ソフトウエアを前記共有鍵を用
    いて暗号化する処理を行い出力するソフトウエア暗号化
    部とを具備したことを特徴とするソフトウエア流通シス
    テムに用いる装置。
  5. 【請求項5】ソフトウエア提供者側装置と利用者側装置
    との間をネットワークを利用してソフトウエアを流通さ
    せるソフトウエア流通システムに用いる装置において、
    前記利用者側装置は、ソフトウエア提供者側装置から送
    信されたユーザ登録情報を受信し前記ユーザ登録情報を
    暗号化されたユーザ情報へ変換するユーザ登録情報受信
    部と、前記ユーザ登録情報の前記ソフトウエア流通シス
    テムに依存した固有情報である付加情報を用いて前記暗
    号化されたユーザ情報を復号化する記憶情報復号部と、
    前記記憶情報復号部で復号化された前記ユーザ情報に基
    づいて共有鍵を生成する共有鍵生成部と、前記ソフトウ
    エア提供者側装置から送信された暗号化ソフトウエアを
    格納する暗号化ソフトウエア格納部と、該暗号化ソフト
    ウエア格納部に格納された前記暗号化ソフトウエアを前
    記共有鍵に基づいて復号化する暗号復号化部とを具備す
    ることを特徴とするソフトウエア流通システムに用いる
    装置。
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