JP2000059791A - 画像符号化装置、画像符号化方法、画像伝送システムおよび画像伝送方法 - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法、画像伝送システムおよび画像伝送方法

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JP2000059791A JP22276698A JP22276698A JP2000059791A JP 2000059791 A JP2000059791 A JP 2000059791A JP 22276698 A JP22276698 A JP 22276698A JP 22276698 A JP22276698 A JP 22276698A JP 2000059791 A JP2000059791 A JP 2000059791A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質劣化を最小限に抑えながら、伝送される
符号化データのデータ量を少なくすることが可能な画像
符号化を実現する。 【解決手段】 原画像信号がブロック化部11によって
ブロック化された後にメモリ12と予測誤差信号値生成
部14とに供給される。メモリ12は、供給される信号
を所定時間遅延させ、予測誤差信号値生成部14に供給
する。予測誤差信号値生成部14は、メモリ12から供
給される所定時間遅延させられた画素値を参照画素値
x’として、ブロック化部11から供給される画素値x
に対応する予測誤差信号値yを計算する。ここで、yを
表現するためのビット数がxを表現するためのビット数
以下となるような計算方法を用いる。計算されたyが符
号化部15に供給され、可変長符号化等の処理を施され
る。このようにして符号化された画素データがフレーム
化部17に供給され、フレーム毎に統合されて最終的な
符号化データとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像信号を圧縮
符号化する画像符号化装置および画像符号化方法、並び
に、画像信号を圧縮符号化して符号化画像データとした
上で伝送し、伝送した符号化画像データから画像信号を
復号する画像伝送システムおよび画像伝送方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像信号について、画質劣化を最小限に
抑えて高圧縮率で符号化するために様々な面から圧縮符
号化方法が研究開発されている。そのような方法の一つ
として予測符号化がある。予測符号化は、ある画素の画
素値を他の画素の画素値で予測し(この時の他の画素の
画素値を参照画素値と称する)、そのような予測に係る
予測誤差値、より具体的には当該画素値と参照画素値と
の差分を求めて、その予測誤差値を符号化するものであ
る。
【0003】例えば符号化対象が静止画像である場合に
は、符号化の対象とされる画素と同一のフレーム内の近
隣画素値等が参照画素値として用いられる。また、例え
ば符号化対象が動画像である場合には、符号化の対象と
される画素が属するフレームまたはフィールドに対して
前フレームまたは前フィールドに属する画素の画素値等
が参照画像の画素値とされる。特に、動画像に対して
は、動きベクトルを求めてその動きベクトルに基づいて
参照画像を決定することにより、予測誤差を小さくして
より効率よく圧縮を行うようにすることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】予測誤差値がとり得る
範囲は、参照画素値として何れのものを使用する場合に
も元の画素がとり得る範囲の2倍に拡がる。従って、予
測誤差値を表現するためには大きなダイナミックレンジ
が必要とされる。このため、予測誤差値を符号化して符
号化データを生成し、生成した符号化データを伝送する
場合には、伝送されるデータ量が増えるという問題が生
じる。
【0005】また、上述したような従来の予測符号化に
おいては、符号化データ中でデータビット長が長くなる
場合以外には、ハフマン符号化等の可変長符号化の特性
が考慮されていなかった。
【0006】従って、この発明の目的は、画質劣化を最
小限に抑えながら、可変長符号化の特性等も考慮して伝
送される符号化データのデータ量を少なくすることが可
能な画像符号化装置、画像符号化方法、画像伝送システ
ムおよび画像伝送方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
信号に予測符号化を含む圧縮符号化を施す画像符号化装
置において、符号化対象の画素値xと参照画素値x’と
に基づいて、参照画素値x’と、各画素データを表現す
るためのデータビット長に対応するダイナミックレンジ
の中央の値との大小関係に応じた演算処理を行うことに
より、符号化対象の画素値xに対応して予測誤差信号値
yを算出する予測誤差信号値生成手段と、予測誤差信号
値yに可変長符号化を施す可変長符号化手段とを有する
ことを特徴とする画像符号化装置である。
【0008】請求項14の発明は、予測符号化を行って
画像信号を圧縮する画像符号化方法において、符号化対
象の画素値xと参照画素値x’とに基づいて、参照画素
値x’と、各画素データを表現するためのデータビット
長に対応するダイナミックレンジの中央の値との大小関
係に応じた演算処理を行うことにより、符号化対象の画
素値xに対応して予測誤差信号値yを算出するステップ
と、予測誤差信号値yに可変長符号化を施すステップと
を有することを特徴とする画像符号化方法。
【0009】請求項15の発明は、画像信号に予測符号
化を含む圧縮符号化を施して符号化画像データを生成し
てこの符号化画像データを伝送し、伝送された符号化画
像データから画像信号を復号する画像信号伝送システム
において、符号化対象の画素値xと参照画素値x’とに
基づいて、参照画素値x’と各画素データを表現するた
めのデータビット長に対応するダイナミックレンジの中
央の値との大小関係に応じた演算処理を行うことによ
り、符号化対象の画素値xに対応して予測誤差信号値y
を生成する手段と、予測誤差信号値yに可変長符号化を
施す手段とを有する画像符号化装置と、可変長符号化に
対応する復号化を行って予測誤差信号値yを復号する手
段と、画像符号化装置における演算処理に対応する処理
を行って予測誤差信号値yから符号化対象の画素値xを
復号する手段とを有する画像復号化装置とを有すること
を特徴とする画像信号伝送システムである。
【0010】請求項16の発明は、画像信号に予測符号
化を含む圧縮符号化を施して符号化画像データを生成し
てこの符号化画像データを伝送し、伝送された符号化画
像データから画像信号を復号する画像信号伝送方法にお
いて、符号化対象の画素値xと参照画素値x’とに基づ
いて、参照画素値x’と各画素データを表現するための
データビット長に対応するダイナミックレンジの中央の
値との大小関係に応じた演算処理を行うことにより、符
号化対象の画素値xに対応して予測誤差信号値yを生成
するステップと、予測誤差信号値yに可変長符号化を施
すステップとを有する画像符号化ステップと、可変長符
号化に対応する復号化を行って予測誤差信号値yを復号
するステップと、画像符号化装置における演算処理に対
応する処理を行って予測誤差信号値yから符号化対象の
画素値xを復号するステップとを有する画像復号化ステ
ップとを有することを特徴とする画像信号伝送方法であ
る。
【0011】以上のような発明によれば、画素データを
表現するためのデータビット長を越えないビット長で表
現される予測誤差信号値yが生成される。
【0012】また、予測誤差信号値yに、ハフマン符号
化等の可変長符号化を施すことにより、符号化データの
量を削減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて説明する。まず、この発明を適用した画像符号化装
置について、図1を参照して説明する。ブロック化部1
1は画像信号を供給され、1フレームを単位として以下
のような処理を行う。すなわち、1フレーム分の画像を
例えば8×8等の所定のブロックに分割して、ブロック
毎に画素値xを検出し、検出した画素値xをメモリ12
および予測誤差信号値生成部14に出力する。メモリ1
2は、ブロック化部11の出力であるブロック毎の画素
データを記憶し、所定時間遅延させて予測誤差信号値生
成部14に供給するフレームメモリである。
【0014】予測誤差信号値生成部14は、メモリ12
から供給される所定時間遅延させられた画素値を参照画
素値x’として後述するような処理を行うことにより、
ブロック化部11から供給される画素値xに対応する予
測誤差信号値yを計算する。そして、計算した予測誤差
信号値yを符号化部15に供給する。符号化部15は、
供給される予測誤差信号値yに基づいて、ハフマン符号
化等の可変長符号化、およびADRC(Adaptive Dynami
c Range Coding) 等の方法でブロックを単位とした符号
化を行う。
【0015】ここで、可変長符号化は、出現確率を考慮
して符号長の割り当てを決めるものである。また、AD
RCにおいては、ブロック毎の最大値と最小値とからブ
ロック内ダイナミックレンジを決定し、決定したダイナ
ミックレンジを予め割り当てられた例えば4ビット等の
ビット数で分割できるレベルに分割することにより、量
子化ステップ幅を求める。
【0016】さらに、各画素からブロック内最小値を除
去し、さらに上述の量子化ステップ幅で量子化すること
により、例えば4ビット等のコードからなる符号化され
た画素データを得ることができる。なお、ADRCにお
いては、符号化された画素データと共に、ブロック内の
画素値の最小値とダイナミックレンジとが付加情報とし
て伝送される。フレーム化部17は、符号化部15の出
力である符号化された画素データをフレーム毎に統合し
て最終的な符号化データとし、この符号化データを伝送
路に出力する。
【0017】次に、予測誤差信号値生成部14が行う、
予測誤差信号値yを生成するための演算処理について詳
細に説明する。以下の説明は、画素値xが8ビットで表
現される場合、すなわち0〜255の範囲の値をとり得
る場合を例として行う。但し、画素値xを他のビット長
で表現する場合にも、この発明を適用することは可能で
ある。
【0018】予測誤差値(x−x’)の範囲は、参照画
素値x’の範囲を用いて以下のように表現できる。
【0019】 −x’≦x−x’≦255−x’ (1) 例えばx’=200の場合には55≦x−x’≦−20
0となる。また、例えばx’=50の場合には205≦
x−x’≦−50となる。x、x’が共に0〜225の
範囲の値をとり得るので、(x−x’)が最大となるの
はx=255,x’=0の時で、この時(x−x’)=
255である。一方、(x−x’)が最小となるのはx
=0,x’=255の時で、この時(x−x’)=−2
55である。従って、(x−x’)がとり得る全ての値
を表現できるためには、−255〜+255のダイナミ
ックレンジが必要となる。このため、(x−x’)を表
現するためには9ビットが必要となる。
【0020】このように、予測誤差値(x−x’)を表
現するためには、元の画素データの2倍のダイナミック
レンジが必要とされるので、予測誤差値(x−x’)自
体を符号化して伝送するためには元の画素データのビッ
ト長より1ビット長いビット長が必要とされることにな
る。このため、伝送されるデータ量が増大するという問
題がある。
【0021】そこで、この発明の一実施形態では、予測
誤差値(x−x’)を以下のような方法で符号化して、
分布範囲がより小さく、従ってより小さなビット長で表
現できる予測誤差信号値yを生成する。具体的には、次
のような式に従って予測誤差信号値yを算出する。
【0022】 y=2×|x−x’|−1 (x<x’) (2) y=2×|x−x’| (x≧x’) (3) このようにすれば、xがx’を中心としてある程度の範
囲にある場合においては、予測誤差値(x−x’)の内
の負の部分を偶数に対応させ、また、正の部分を奇数に
対応させることができるので、予測誤差値(x−x’)
自体を符号化して伝送する場合に比較して符号化画像デ
ータのビット長を小さくすることができる。従って、伝
送されるデータ量を少なくすることができる。
【0023】但し、xとx’の関係によっては、式
(2)または式(3)に従って生成される予測誤差信号
値yが8ビットによって表現されるダイナミックレンジ
(0〜255)に収まらない場合がある。例えば、上述
の例においてx’=200の場合には55≦x−x’≦
−200となるが、この範囲内においても、(x−
x’)が例えば−150となる場合には、y=2×|x
−x’|−1=2×|−150|−1=299>255
となり、8ビットによって表現されるダイナミックレン
ジに収まらない。
【0024】そこで、式(2)または式(3)に従って
生成される予測誤差信号値yが8ビットによって表現さ
れるダイナミックレンジに収まらないおそれがある場合
を何らかの方法で認識し、そのような場合には式
(2)、式(3)とは別の演算処理を行うようにする必
要がある。
【0025】この発明の一実施形態では、そのような場
合をダイナミックレンジの上限値(ここでは255)お
よび中央値(ここでは128)と、xとx’の大きさに
よって判定される以下の条件(a)または条件(b)が
成立する場合とする。
【0026】(a)x’≧128であり、且つ、次の式
(4)が成立する場合: |x−x’|>(255−x’) (4) この場合には、必ずx<x’である。
【0027】(b)x’<128であり、且つ、次の式
(5)が成立する場合: |x−x’|>x’ (5) この場合には、必ずx>x’である。
【0028】条件(a)および条件(b)に該当する場
合に、それぞれ次の式(6)および式(7)によって予
測誤差信号値yが計算される。
【0029】 条件(a)が成立する時:y=255−x (6) 条件(b)が成立する時:y=x (7) 一方、条件(a)または条件(b)の内の何れかが成立
する場合以外においては、上述したように、式(2)ま
たは式(3)に従って予測誤差信号値yを計算すれば良
い。このような場合が以下に示す条件(c)、条件
(d)である。
【0030】(c)x’≧128である時:次の式
(8)が成立する場合、 |x−x’|≦255−x’ (8) x−x’≦0ならば、式(2)に従って予測誤差信号
値yを得る。
【0031】x−x’>0ならば、式(3)に従って
予測誤差信号値yを得る。
【0032】(d)x’<128である時:次の式
(9)が成立する場合、 |x−x’|≦255−x’ (9) x−x’≦0ならば、式(2)に従って予測誤差信号
値yを得る。
【0033】x−x’>0ならば、式(3)に従って
予測誤差信号値yを得る。
【0034】ここで、式(8)、式(9)は、それぞ
れ、上述の式(4)、式(5)と相補的なものである。
【0035】以上のような処理を行うための具体的な手
順の一例を図2のフローチャートに示す。ステップS1
として、参照画素の画素値x’≧128であるか否かを
判定する。x’≧128であると判定される場合は、上
述の条件(a)または条件(c)の何れかが成立する場
合であり、この場合にはステップS2に移行する。一
方、x’<128と判定される場合は、上述の条件
(b)および条件(d)の何れかが成立する場合であ
り、この時にはステップS3に移行する。
【0036】ステップS2は、符号化対象画素の画素値
x>x’であるか否かを判定する。x>x’と判定され
る場合は上述の条件(c)のが成立する場合であり、
この時はステップS4に移行する。一方、x≦x’であ
ると判定される場合は上述の条件(a)または条件
(c)のの何れかが成立する場合であり、この場合は
ステップS5に移行する。
【0037】ステップS4では、上述の式(2)に従っ
て予測誤差信号値yを生成する。但し、ここではx>
x’なので、式(2)中の|x−x’|=(x−x’)
となる。このため、ステップS4では、実際には次の式
に従う計算をすれば良い。
【0038】 y= 2×x−2×x’ (2)’ また、ステップS5では、上述の式(4)に従って条件
(a)、(c)の何れが成立するかを判定する。但し、
ここではx>x’なので、式(4)中で|x−x’|=
(x−x’)となる。このため、ステップS5では、実
際には次の式(4)’が成立するか否かを判定すれば良
い。
【0039】2×x’−255≦x<x’ (4)’ 式(4)’が成立すると判定される時は条件(c)の
に該当し、この場合にはステップS6に移行する。一
方、式(4)’が成立しないと判定される場合には条件
(a)に該当し、この場合にはステップS7に移行す
る。
【0040】ステップS6では、上述の式(3)に従っ
て予測誤差信号値yを生成する。但し、ここではx<
x’なので、式(3)中で|x−x’|=(x’−x)
となる。このため、ステップS6では、実際には次の式
に従う計算をすれば良い。
【0041】 y= 2×x’−2×x−1 (3)’ また、ステップS7では、式(6)に従って予測誤差信
号値yを生成する。
【0042】一方、ステップS3では、次の式が成立す
るか否かを判定する。
【0043】0≦x<x’ (9) 式(9)が成立する場合、すなわちxがx’より小さい
と判定される場合は上述の条件(d)のが成立する場
合であり、この時はステップS10に移行する。一方、
式(9)が不成立の場合、すなわち、x≧x’であると
判定される場合は上述の条件(b)または条件(d)の
の何れかが成立する場合であり、この時はステップS
11に移行する。
【0044】ステップS10では、上述の式(2)に従
って予測誤差信号値yを生成する。但し、ここではx<
x’なので、式(2)中の|x−x’|=(x’−x)
となる。このため、ステップS10では、実際には次の
式に従う計算をすれば良い。
【0045】 y=2×x’−2×x (2)’’ 一方、ステップS11では、上述の式(5)に従って条
件(b)、条件(d)のの何れが成立するかを判定す
る。但し、ここではx≧x’なので、式(5)中の|x
−x’|=(x−x’)となることがわかる。このた
め、ステップS11では、実際には次の式が成立するか
否かを判定すれば良い。
【0046】x’≦x<2×x’ (5)’ 式(5)’が成立すると判定される場合は条件(d)の
に該当し、この場合にはステップS12に移行する。
一方、式(5)’が成立しないと判定される場合は条件
(b)に該当し、この場合にはステップS13に移行す
る。
【0047】ステップS12では、上述の式(3)に従
って予測誤差信号値yを生成する。但し、ここではx≧
x’なので、式(3)中の|x−x’|=(x−x’)
となる。このため、ステップS12では、実際には次の
式に従う計算をすれば良い。
【0048】 y=2×x−2×x’−1 (3)’’ また、ステップS13では、式(7)に従って予測誤差
信号値yを生成する。
【0049】x’≧128であると判定される場合は、
上述の条件(a)および(c)の何れかが成立する場合
であり、この時にはステップS2に移行する。一方、
x’<128であると判定される場合は、上述の条件
(b)および(d)の何れかが成立する場合であり、こ
の時にはステップS3に移行する。以上のような手順が
画素値xおよび参照画素値x’が供給される毎に行わ
れ、予測誤差信号値yが順次算出される。
【0050】以下、xおよびx’の数値例を用いて、予
測誤差信号値yの生成について具体的に説明する。
【0051】(p) x=160,x’=140の場合に
は、x’≧128で、且つ、x’<xなのでステップS
4に移行し、式(2)’に従ってy=2×x−2×x’
=2×160−2×140=40と計算される(条件
(c)に該当)。
【0052】(q)(b) x=160,x’=180の場
合には、x’≧128で、且つ、x’≧xなのでステッ
プS5に移行する。ここで、2×x’−255=2×1
80−255=105であるから、ステップS5におけ
る式(4)’が成立する。従って、ステップS6に移行
し、式(3)’に従ってy=2×x’−2×x−1=2
×180−2×160−1=39と計算される(条件
(c)に該当)。
【0053】(r)x=160,x’=240の場合に
は、x’≧128で、且つ、x’≧xなのでステップS
5に移行する。ここで、2×x’−255=2×240
−255=225であるから、ステップS5における式
(4)’が成立しない。従って、ステップS7に移行
し、式(6)に従ってy=255−x=255−240
=10と計算される(条件(a)に該当)。
【0054】(s)x=60,x’=100の場合に
は、x’<128であり、且つ、x<x’なのでステッ
プS10に移行する。そして、式(2)’’に従ってy
=2×x’−2×x=2×100−2×60=80と計
算される(条件(d)に該当)。
【0055】(t)x=160,x’=100の場合に
は、x’<128であり、且つ、x<x’なのでステッ
プS11に移行する。ここで、2×x’=2×100=
200なので、ステップS11における式(5)’が成
立する。従って、ステップS12に移行して、式
(3)’’に従ってy=2×x−2×x’−1=2×1
60−2×100−1=119と計算される(条件
(d)に該当)。
【0056】(u)x=160,x’=70の場合に
は、x’<128であり、且つ、x’≦xなのでステッ
プS11に移行する。ここで、2×x’=2×70=1
40なので、ステップS11における式(5)’が成立
しない。従って、ステップS13に移行して、式(7)
に従ってy=x=160と計算される(条件(b)に該
当)。
【0057】次に、復号側について説明する。図3は、
この発明を適用した画像復号化装置の一例を示すブロッ
ク図である。上述したように、符号化画像データは1フ
レーム毎に伝送される。フレーム分解部21は、このよ
うな1フレーム毎の符号化画像データを所定のブロック
毎のデータに分解して復号化部23に供給する。復号化
部23は、供給されるデータに施されていた可変長符号
化に対応する復号化を行って予測誤差信号値yを生成す
る。そして、このyを演算部24に供給する。
【0058】演算部24は、供給される予測誤差信号値
yと、後述するようにしてメモリ27から供給される参
照画素値x’とに基づいて画素値xを復元する。そし
て、このxをフレーム化部28とメモリ27とに供給す
る。メモリ27は、演算部24から供給される画素値x
を所定時間遅延させて演算部24に供給する。このよう
にして、所定時間遅延させられた画素値xが参照画像の
画素値x’として演算部24に供給される。
【0059】フレーム化部28は、演算部24による演
算結果、すなわちブロック毎の画素値を統合してフレー
ムを単位とする信号を生成する。この信号が画像復号化
装置の最終的な出力である再生された画像信号として、
例えばテレビジョン受像機等の画像表示装置に供給され
る。
【0060】演算部24は、以下のような処理を行う。
すなわち、予測誤差信号値yの算出に係る上述した式の
各々にそれぞれ対応する次の式(10)〜式(15)の
何れかに従って、予測誤差信号値yと、メモリ27から
供給される既に復元された画素値x(上述したように参
照画像の画素値x’として扱われる)とに基づいて画素
値xが順次復元される。
【0061】x=(2×x’+y)/2 (10) x=(2×x’−y+1)/2 (11) x=255−y (12) x=(2×x’−y)/2 (13) x=(2×x’+y+1)/2 (14) x=y (15) ここで、式(10)、式(11)、式(12)、式(1
3)、式(14)および式(15)は、それぞれ式
(2)’式(3)’式(6)、式(2)’’、式
(3)’’および式(7)に対応するものである。
【0062】予測誤差信号値yの計算についての説明で
用いた上述の例(p)に則して、画素値xの復元につい
て具体的に説明する。この場合には、上述したように予
測誤差信号値y=40と計算され、この値が符号化画像
データとして伝送されて演算部25に供給される。この
y=40に対応する画素値xを復元する処理において参
照される参照画素値x’=140は、y=40に先行し
て伝送される予測誤差信号値に基づいて既に復元された
画素値xとしてメモリ27から演算部25に供給され
る。
【0063】この場合、y=40が偶数なので式(1
1)および式(14)を用いると画素値xが整数値とな
らず、不適当であることは明らかである。次に、図2中
のステップS1の内容から、式(10)または式(1
2)を用いるべき場合にはx’≧128であり、また、
式(13)または式(15)を用いるべき場合にはxが
128より小さくなければならない。ここでは、x’=
140であり、x’≧128なので式(10)または式
(12)の何れかを用いるべきであることがわかる。そ
こで、式(10)、式(12)を用いて画素値xを計算
するとそれぞれ次のようになる。
【0064】式(10)を用いる時:x=(2×140
+40)/2=160 式(12)を用いる時:x=255−40=215 図2中のステップS2の内容から、式(10)を用いる
べき場合にはxがx’より大きく、また、式(12)を
用いるべき場合にはx≦x’でなければならない。かか
る観点から不合理を生じないのは、式(10)を用いる
場合のみである。以上のようにして、y=40,x’=
140の場合には、画素値x=160という復元結果を
一意的に得ることができる。
【0065】予測誤差信号値yおよび参照画素値x’が
他の値をとる時にも、y、x’,および復元される画素
値xの間で不合理が生じないことに留意すれば、画素値
xを一意的に復元することができる。以上のような演算
を行うことが可能であるように演算部24を構成するこ
とにより、伝送される予測誤差信号値yから画素値xを
正しく復元することが可能となる。
【0066】従って、図1等を用いて上述した符号化側
の構成と、図3等を用いて上述した復号化側の構成とに
よって、この発明に係る画像信号伝送システムを構成で
きることがわかる。
【0067】この発明の一実施形態の効果について、具
体的な数値例を用いて説明する。図4Aは元の画素値で
ある。図4Bは、各画素と前の画素値との差、すなわち
予測誤差値を示すものである。この例では、予測誤差値
を求める計算は、水平方向のラインを単位として行われ
る。すなわち、例えば1列目のラインについては、先頭
の画素値200はそのままとされ、この先頭の画素値2
00が2番目の画素値x=220に対応する予測誤差信
号値yを計算するための参照画素値x’とされる。
【0068】また、2番目の画素値220を参照画素値
として、3番目の画素値198に対応する予測誤差値が
198−220=−22と計算される。同様に、3番目
の画素値198を参照画素値として、4番目の画素値1
70に対応する予測誤差値が170−198=−28と
計算される。2列以降のラインについても同様にして計
算した予測誤差値を示した。
【0069】一方、図4Cは、この発明に係る符号化に
よって計算される予測誤差信号値yを示す。例えば1列
目のラインについては、まず、先頭の画素値200はそ
のままとされ、この先頭の画素値200が2番目の画素
値x=220に対応する予測誤差信号値yを計算するた
めの参照画素値x’とされる。yの計算について図2の
フローチャートに則して具体的に説明する。すなわち、
x’=200≧128なので、ステップS1の結果とし
てステップS2に移行する。そして、x=220>x’
=200なので、ステップS4に移行してy=2×22
0−2×200=40と計算される。
【0070】また、2番目の画素値220を参照画素値
として、3番目の画素値198に対応する予測誤差信号
値yが=43と計算される。同様に、3番目の画素値1
98を参照画素値として、4番目の画素値170に対応
する予測誤差信号値yがy=55と計算される。2列以
降のラインについても同様にして計算した予測誤差信号
値を示した。
【0071】図4Bに示した予測誤差信号値の中には負
の値が含まれるのに対し、図4Cに示した予測誤差信号
値yは全て正の値であるから、伝送に必要なダイナミッ
クレンジを小さくすることができる。
【0072】この発明の一実施形態におけるより具体的
な一例として、この発明をMPEG(Moving Picture co
ding Expert Group による動画符号化方式)に沿った画
像圧縮符号化を行う画像符号化装置に適用した場合につ
いて図5を参照して説明する。例えば8×8のマクロブ
ロックを単位とする画像データが予測誤差信号値生成部
52に供給される。予測誤差信号値生成部52は、動き
補償予測部60から供給されるマクロブロック画像デー
タを参照画素データとして、供給されるマクロブロック
単位の画像データに基づいて、上述したような処理を行
うことにより、予測誤差信号値yを生成する。
【0073】そして、予測誤差信号値yが符号化部53
に供給される。符号化部53は、予測誤差信号値yに、
マクロブロックを単位としてDCT(離散コサイン変
換)を施して空間周波数領域に変換する。このようにし
て得られた8×8DCT係数が量子化部54に供給され
る。量子化部54は、供給されるデータをターゲットビ
ットや視覚特性に応じて量子化する。量子化された画像
データは、低周波成分から順にスキャンニングされて1
次元情報に変換されて伝送データとして出力されると共
に、逆量子化部55に供給される。
【0074】逆量子化部55は、供給されるデータに量
子化部54による量子化に対応する逆量子化を施し、逆
量子化によって得られるデータを復号化部56に供給す
る。復号化部56は、供給されるデータに符号化部53
によるDCTに対応する逆DCT処理を施すことによっ
て予測誤差信号値yを復元し、復元した予測誤差信号値
yを加算器57に供給する。加算器57は、この予測誤
差信号値yと、動き補償予測部60から供給されるマク
ロブロック画像データとを加算して元の画素データを復
元し、復元した元の画素データを動き補償予測部60に
供給する。
【0075】動き補償予測部60は、加算器57から供
給される復元された元の画素データを参照データとして
動き予測を行い、マクロブロック画像データを生成す
る。マクロブロック画像データは、予測符号化生成部5
2と、加算器57とに供給され、各々の構成要素の動作
において参照画素データとして使用される。以上のよう
な構成により、この発明をMPEG符号化装置に対して
適用することが可能である。
【0076】なお、この発明は、MPEG符号化/復号
化装置のみならず、他の圧縮符号化方式を行う画像圧縮
符号化/復号化装置に適用することができる。
【0077】また、上述したこの発明の一実施形態で
は、予測誤差信号値yが全て正の値をとるようになされ
る。これに対し、予測誤差信号値yが全て負の値をとる
ようにしても良い。このような予測誤差信号値yの生成
は、予測誤差信号値yの算出において、上述の各式(式
(2)’、式(3)’、式(6)、式(2)’’、式
(3)’’および式(7))の右辺を全て(−1)倍し
て得られる各式に従って予測誤差信号生成部14による
演算処理を行う等の方法によって実現することができ
る。
【0078】さらに、所定量の画素データを単位として
予測誤差の分布の偏りを検出し、検出結果に応じて、予
測誤差信号値yがより少ないビット数で表現できるよう
に、予測誤差信号値yの正/負を、所定量の画素データ
に対する処理毎に切替えるようにしても良い。このよう
にすれば、かかる所定量の画素データにくらべて大きな
データ量からなる画像データを全体として伝送する際
に、伝送されるデータの量をより少なくすることができ
る。
【0079】また、上述したこの発明の一実施形態は、
元の画素データのビット数が一定の場合に伝送されるデ
ータの量を削減するものである。これに対し、伝送され
るデータの量を変えずに、この発明の適用によって削減
されるデータ量に相当する分だけ例えば元の画素データ
のビット数を増やす等、データフォーマット等に変更を
加えて画質の向上に寄与することも可能である。実際上
は、伝送されるデータの量、復号される画像に要求され
る画質、および符号化/復号化に係る構成に加わる負荷
等を考慮して、適切な符号化方法および画素データ等に
係るデータフォーマット等を用いるようにすれば良い。
【0080】
【発明の効果】上述したように、この発明は、予測符号
化を含む圧縮符号化を行う画像符号化装置において、符
号化対象の画素値xと参照画素値x’とに基づいて、
x’と各画素データを表現するためのデータビット長に
対応するダイナミックレンジの中央の値との大小関係に
応じた演算処理を行うことにより、符号化対象の画素値
xに対応して予測誤差信号値yを生成し、生成した予測
誤差信号値yに可変長符号化を施すことによって符号化
データを生成するようにしたものである。
【0081】また、この発明は、上述したような画像符
号化装置によって生成した符号化データを伝送し、伝送
した符号化データから、画像符号化装置においてなされ
る可変長符号化および演算処理に対応する処理を行うこ
とによって画像信号を復号する画像信号伝送システムで
ある。
【0082】画像符号化装置においてなされる上述した
ような演算処理によって生成される予測誤差信号値y
は、画素データを表現するためのビット長以下のビット
長で表現することができる。従って、例えば符号化対象
の画素値xと参照画素値x’との差を符号化することに
よって予測誤差信号値を生成する等の従来の符号化に比
較して、符号化画像データのデータ量を小さくすること
ができる。
【0083】また、予測誤差信号値yにハフマン符号化
等の可変長符号化を施して符号化データを生成するよう
にしたので、伝送される符号化データのデータ量をさら
に削減することができる。
【0084】一方、伝送される符号化データのデータ量
を変えずに、または、この発明の適用によるデータ量の
削減幅をある程度小さくして、その分だけ例えば元の画
素データのビット数を増やす等、データフォーマット等
に変更を加えて画質の向上に寄与することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の全体的な構成について
説明するためのブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態における予測誤差信号値
の生成について説明するための略線図である。
【図3】この発明の一実施形態中の復号側の構成につい
て説明するためのブロック図である。
【図4】この発明の一実施形態における処理の一例にお
ける数値例である。
【図5】この発明をMPEG符号化器に適用する場合の
構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
14・・・予測誤差信号値生成部、15・・・符号化
部、23・・・復号化部、24・・・演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK01 MA00 MA02 MA03 MA04 MA05 MA23 MA28 MC11 MC38 ME02 SS02 TA21 TC02 TC03 TD05 TD10 TD11 TD12 UA02 UA05 UA33 5C078 BA33 BA35 BA57 DA01 DA02 DA21 DB13 5J064 AA00 BA09 BA15 BB03 BC01 BC24 BD02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に予測符号化を含む圧縮符号化
    を施す画像符号化装置において、 符号化対象の画素値xと参照画素値x’とに基づいて、
    上記参照画素値x’と、各画素データを表現するための
    データビット長に対応するダイナミックレンジの中央の
    値との大小関係に応じた演算処理を行うことにより、符
    号化対象の画素値xに対応して予測誤差信号値yを算出
    する予測誤差信号値生成手段と、 上記予測誤差信号値yに可変長符号化を施す可変長符号
    化手段とを有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記可変長符号化手段は、 ハフマン符号化を行うことを特徴とする画像符号化装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記予測誤差信号値生成手段は、 上記参照画素値x’が上記ダイナミックレンジの中央の
    値以上である場合に、上記符号化対象の画素値xと上記
    参照画素値x’との差の絶対値|x−x’|と、上記ダ
    イナミックレンジの上限値と上記参照画素値x’との差
    との大小関係に応じた演算処理を行うことを特徴とする
    画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記予測誤差信号値生成手段は、 上記符号化対象の画素値xと上記参照画素値x’との差
    の絶対値|x−x’|が上記ダイナミックレンジの上限
    値と上記参照画素値x’との差以下である場合に、上記
    符号化対象の画素値xと上記参照画素値x’との大小関
    係に応じた演算処理を行うことを特徴とする画像符号化
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記予測誤差信号値生成手段は、 上記符号化対象の画素値xが上記参照画素値x’より小
    さい場合に、予測誤差信号値yをy=|x−x’|×2
    −1と算出し、 上記符号化対象の画素値xが上記参照画素値x’以上で
    ある場合に、予測誤差信号値yをy=|x−x’|×2
    と算出することを特徴とする画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、 上記予測誤差信号値生成手段は、 上記符号化対象の画素値xと上記参照画素値x’との差
    の絶対値|x−x’|が上記ダイナミックレンジの上限
    値と上記参照画素値x’との差より小さい場合に、予測
    誤差信号値yをy=255−xと算出することを特徴と
    する画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 上記予測誤差信号値生成手段は、 上記参照画素値x’が上記ダイナミックレンジの中央の
    値より小さい場合に、上記符号化対象の画素値xと上記
    参照画素値x’との差の絶対値|x−x’|と、上記参
    照画素値x’との大小関係に応じた演算処理を行うこと
    を特徴とする画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記予測誤差信号値生成手段は、 上記符号化対象の画素値xと上記参照画素値x’との差
    の絶対値|x−x’|が上記参照画素値x’以下である
    場合に、上記符号化対象の画素値xと上記参照画素値
    x’との大小関係に応じた演算処理を行うことを特徴と
    する画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 上記予測誤差信号値生成手段は、 上記符号化対象の画素値xが上記参照画素値x’より小
    さい場合に、予測誤差信号値yをy=|x−x’|×2
    −1と算出し、 上記符号化対象の画素値xが上記参照画素値x’以上で
    ある場合に、予測誤差信号値yをy=|x−x’|×2
    と算出することを特徴とする画像符号化装置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、 上記予測誤差信号値生成手段は、 上記符号化対象の画素値xと上記参照画素値x’との差
    の絶対値|x−x’|が上記参照画素値x’の差より大
    きい場合に、予測誤差信号値yをy=xと算出すること
    を特徴とする画像符号化装置。
  11. 【請求項11】 請求項1において、 所定の条件を考慮して、予測誤差信号値yの符号を反転
    させる処理をさらに行うことを特徴とする画像符号化装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 上記予測誤差信号値yの符号を反転させる処理は、 符号化対象の画素値xと参照画素値x’の関係としての
    予測誤差の分布の偏りに応じて、装置の最終的な出力で
    ある符号化画像データのデータ量を少なくするように、
    予測誤差信号値yの符号を反転させるか否かを決めるも
    のであることを特徴とする画像符号化装置。
  13. 【請求項13】 請求項11において、 上記予測誤差信号値yの符号を反転させる処理は、 符号化対象の画素値xと参照画素値x’の差が0となっ
    た時に、後続する予測誤差信号値yについて、符号を反
    転させるか否かを決めるものであることを特徴とする画
    像符号化装置。
  14. 【請求項14】 予測符号化を行って画像信号を圧縮す
    る画像符号化方法において、 符号化対象の画素値xと参照画素値x’とに基づいて、
    上記参照画素値x’と、各画素データを表現するための
    データビット長に対応するダイナミックレンジの中央の
    値との大小関係に応じた演算処理を行うことにより、符
    号化対象の画素値xに対応して予測誤差信号値yを算出
    するステップと、 上記予測誤差信号値yに可変長符号化を施すステップと
    を有することを特徴とする画像符号化方法。
  15. 【請求項15】 画像信号に予測符号化を含む圧縮符号
    化を施して符号化画像データを生成してこの符号化画像
    データを伝送し、伝送された符号化画像データから画像
    信号を復号する画像信号伝送システムにおいて、 符号化対象の画素値xと参照画素値x’とに基づいて、
    上記参照画素値x’と各画素データを表現するためのデ
    ータビット長に対応するダイナミックレンジの中央の値
    との大小関係に応じた演算処理を行うことにより、符号
    化対象の画素値xに対応して予測誤差信号値yを生成す
    る手段と、上記予測誤差信号値yに可変長符号化を施す
    手段とを有する画像符号化装置と、 上記可変長符号化に対応する復号化を行って上記予測誤
    差信号値yを復号する手段と、上記画像符号化装置にお
    ける上記演算処理に対応する処理を行って上記予測誤差
    信号値yから符号化対象の画素値xを復号する手段とを
    有する画像復号化装置とを有することを特徴とする画像
    信号伝送システム。
  16. 【請求項16】 画像信号に予測符号化を含む圧縮符号
    化を施して符号化画像データを生成してこの符号化画像
    データを伝送し、伝送された符号化画像データから画像
    信号を復号する画像信号伝送方法において、 符号化対象の画素値xと参照画素値x’とに基づいて、
    上記参照画素値x’と各画素データを表現するためのデ
    ータビット長に対応するダイナミックレンジの中央の値
    との大小関係に応じた演算処理を行うことにより、符号
    化対象の画素値xに対応して予測誤差信号値yを生成す
    るステップと、上記予測誤差信号値yに可変長符号化を
    施すステップとを有する画像符号化ステップと、 上記可変長符号化に対応する復号化を行って上記予測誤
    差信号値yを復号するステップと、上記画像符号化装置
    における上記演算処理に対応する処理を行って上記予測
    誤差信号値yから符号化対象の画素値xを復号するステ
    ップとを有する画像復号化ステップとを有することを特
    徴とする画像信号伝送方法。
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