JPH08126899A - 軟泥の固化処理圧送設備 - Google Patents
軟泥の固化処理圧送設備Info
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- JPH08126899A JPH08126899A JP26526894A JP26526894A JPH08126899A JP H08126899 A JPH08126899 A JP H08126899A JP 26526894 A JP26526894 A JP 26526894A JP 26526894 A JP26526894 A JP 26526894A JP H08126899 A JPH08126899 A JP H08126899A
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- solidifying agent
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 貯溜された軟泥を自動的、連続的に均一に混
合したうえ固化処理できる軟泥の固化処理圧送設備を提
供する。 【構成】 軟泥タンク110と流量調整手段120と流
量計130とからなる軟泥供給装置100と、固化剤サ
イロ310と固化剤供給機320と竪型スクリュコンベ
ヤ330とからなる固化剤供給装置300と、加圧ポン
プ410と排送管420とエゼクタ430とからなる軟
泥圧送装置400とから構成されたものである。
合したうえ固化処理できる軟泥の固化処理圧送設備を提
供する。 【構成】 軟泥タンク110と流量調整手段120と流
量計130とからなる軟泥供給装置100と、固化剤サ
イロ310と固化剤供給機320と竪型スクリュコンベ
ヤ330とからなる固化剤供給装置300と、加圧ポン
プ410と排送管420とエゼクタ430とからなる軟
泥圧送装置400とから構成されたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川、湖沼、港湾など
で浚渫採取された泥土や下水処理場などにおける下水汚
泥や脱水汚泥などの軟泥に連続的に固化剤を均一に添加
しつつ空気搬送により移送する軟泥の固化処理圧送設備
に関する。
で浚渫採取された泥土や下水処理場などにおける下水汚
泥や脱水汚泥などの軟泥に連続的に固化剤を均一に添加
しつつ空気搬送により移送する軟泥の固化処理圧送設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、これらの軟泥を混練固化するに
は、一定量の軟泥とこの量に見合う固化剤をタンクへ入
れ、タンクに付属する攪拌機能を持った混練機で混ぜ合
わせたり、ポータブルの攪拌機を使って人手で攪拌する
ことによって均一に混合するか、または、容器内に入れ
られた軟泥と固化剤とをバックホーなどの土木建設機器
を使用して人間の操作により混ぜ合わせていた。
は、一定量の軟泥とこの量に見合う固化剤をタンクへ入
れ、タンクに付属する攪拌機能を持った混練機で混ぜ合
わせたり、ポータブルの攪拌機を使って人手で攪拌する
ことによって均一に混合するか、または、容器内に入れ
られた軟泥と固化剤とをバックホーなどの土木建設機器
を使用して人間の操作により混ぜ合わせていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したタンク内での
混練や攪拌機あるいは土木建設機器の操作による混練
は、いずれもバッチ方式であり、多くの時間を要し煩雑
であるばかりでなく、給泥、固化剤投入、混練、排送な
どの各操作が断続的に行われるため、作業効率が悪く、
処理される軟泥の流量が刻々変化した場合には速やかに
これに対応することが難しく、流量にマッチした適正な
固化剤の混入がなされないため、でき上がった固化軟泥
の強度が一定しない問題があった。このため、軟泥の流
量にマッチした固化剤を能率よく自動的に均一に混合す
る方策が熱望されていた。
混練や攪拌機あるいは土木建設機器の操作による混練
は、いずれもバッチ方式であり、多くの時間を要し煩雑
であるばかりでなく、給泥、固化剤投入、混練、排送な
どの各操作が断続的に行われるため、作業効率が悪く、
処理される軟泥の流量が刻々変化した場合には速やかに
これに対応することが難しく、流量にマッチした適正な
固化剤の混入がなされないため、でき上がった固化軟泥
の強度が一定しない問題があった。このため、軟泥の流
量にマッチした固化剤を能率よく自動的に均一に混合す
る方策が熱望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明においては、貯溜された軟泥に固化剤を均
一に混合し排送管に混合し排送管中を圧送する軟泥の固
化処理圧送設備であって、排出口に流量調整手段を備え
た軟泥を貯溜する軟泥タンクと該流量調整手段に後続し
軟泥を圧送する軟泥圧送装置と軟泥の移送中に該軟泥に
固化剤を添加する固化剤供給装置とからなり、該軟泥圧
送装置は前記流量調整手段に後続する加圧ポンプと排送
管と該排送管途中に配設した圧縮空気注入用のエゼクタ
とから構成され、該固化剤供給装置は固化剤サイロと該
固化剤サイロに後続し前記加圧ポンプの上流側へ接続す
る固化剤供給機ならびに竪型スクリュコンベヤとから構
成したものである。また、第2の発明では、第1の発明
の加圧ポンプとエゼクタとの間に逆止弁を配設した。さ
らに、第3の発明では、軟泥タンクの流量調整手段の下
流に流量計を配設するとともに、制御装置を介して軟泥
流量に適合する固化剤供給量となるよう固化剤供給機を
制御することとした。
めに、本発明においては、貯溜された軟泥に固化剤を均
一に混合し排送管に混合し排送管中を圧送する軟泥の固
化処理圧送設備であって、排出口に流量調整手段を備え
た軟泥を貯溜する軟泥タンクと該流量調整手段に後続し
軟泥を圧送する軟泥圧送装置と軟泥の移送中に該軟泥に
固化剤を添加する固化剤供給装置とからなり、該軟泥圧
送装置は前記流量調整手段に後続する加圧ポンプと排送
管と該排送管途中に配設した圧縮空気注入用のエゼクタ
とから構成され、該固化剤供給装置は固化剤サイロと該
固化剤サイロに後続し前記加圧ポンプの上流側へ接続す
る固化剤供給機ならびに竪型スクリュコンベヤとから構
成したものである。また、第2の発明では、第1の発明
の加圧ポンプとエゼクタとの間に逆止弁を配設した。さ
らに、第3の発明では、軟泥タンクの流量調整手段の下
流に流量計を配設するとともに、制御装置を介して軟泥
流量に適合する固化剤供給量となるよう固化剤供給機を
制御することとした。
【0005】
【作用】本発明においては、軟泥タンクに貯溜された軟
泥を埋立地など遠方の移送場所へ空気搬送するととも
に、途中の過程で固化剤を適量添加し、かつ、十分混練
して軟泥と固化剤とが十分に均一に混合された状態とな
って目的地へ移送される。すなわち、軟泥タンク中の軟
泥は下部の排出口より重力作用により排出され、流量調
整手段によりほぼ定量の排出がなされて後続の加圧ポン
プへ移送され、その途中において固化剤供給装置によっ
て添加された固化剤とともに加圧ポンプで昇圧され、か
つ、排送管で移送中に十分混練されエゼクタにより供給
される圧縮エアでプラグ輸送され遠方の目的地へ排送さ
れる。加圧ポンプとエゼクタとの間に逆止弁を設けた場
合には、軟泥の排送管中の逆流が防止され軟泥の円滑な
移送が確保される。また、軟泥タンクから排出される流
量を流量調整手段の後に設けた流量計によって常時測定
し軟泥流量の変化に応じて軟泥流量にマッチした固化剤
の適量の供給を制御し、固化剤が適正な一定比率で混合
された軟泥とする。
泥を埋立地など遠方の移送場所へ空気搬送するととも
に、途中の過程で固化剤を適量添加し、かつ、十分混練
して軟泥と固化剤とが十分に均一に混合された状態とな
って目的地へ移送される。すなわち、軟泥タンク中の軟
泥は下部の排出口より重力作用により排出され、流量調
整手段によりほぼ定量の排出がなされて後続の加圧ポン
プへ移送され、その途中において固化剤供給装置によっ
て添加された固化剤とともに加圧ポンプで昇圧され、か
つ、排送管で移送中に十分混練されエゼクタにより供給
される圧縮エアでプラグ輸送され遠方の目的地へ排送さ
れる。加圧ポンプとエゼクタとの間に逆止弁を設けた場
合には、軟泥の排送管中の逆流が防止され軟泥の円滑な
移送が確保される。また、軟泥タンクから排出される流
量を流量調整手段の後に設けた流量計によって常時測定
し軟泥流量の変化に応じて軟泥流量にマッチした固化剤
の適量の供給を制御し、固化剤が適正な一定比率で混合
された軟泥とする。
【0006】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図1〜図4は本発明の実施例に係り、
図1は固化処理圧送設備の全体構成図、図2は固化処理
圧送設備の要部詳細縦断面図、図3は流量調整手段の種
々の実施例を示す概略説明図、図4は固化剤供給機の種
々の実施例を示す概略説明図である。本発明の軟泥の固
化処理圧送設備1000は、図1に示すように、排出口
に流量調整手段120を備えた鋼板製の軟泥タンク11
0からなる軟泥供給装置100と、軟泥タンク110に
後続する軟泥圧送装置400と、軟泥圧送装置400の
上流側へ固化剤を添加する固化剤供給装置300とから
構成される。流量調整手段120は、図3に示す種々の
タイプのものが使用される。すなわち、ナイフゲート弁
120a、バタフライ弁120b、ボール弁120cな
どのバルブ類やカットオフゲート120d、あるいはロ
ータリフィーダ120e、ベルトフィーダ120f、エ
プロンフィーダ120g、スクリュフィーダ120hな
どのフィーダ類が使用可能である。軟泥タンク110と
流量調整手段120とを軟泥供給装置100と称する。
流量調整手段120の後には流量計130が配設され
る。
ついて説明する。図1〜図4は本発明の実施例に係り、
図1は固化処理圧送設備の全体構成図、図2は固化処理
圧送設備の要部詳細縦断面図、図3は流量調整手段の種
々の実施例を示す概略説明図、図4は固化剤供給機の種
々の実施例を示す概略説明図である。本発明の軟泥の固
化処理圧送設備1000は、図1に示すように、排出口
に流量調整手段120を備えた鋼板製の軟泥タンク11
0からなる軟泥供給装置100と、軟泥タンク110に
後続する軟泥圧送装置400と、軟泥圧送装置400の
上流側へ固化剤を添加する固化剤供給装置300とから
構成される。流量調整手段120は、図3に示す種々の
タイプのものが使用される。すなわち、ナイフゲート弁
120a、バタフライ弁120b、ボール弁120cな
どのバルブ類やカットオフゲート120d、あるいはロ
ータリフィーダ120e、ベルトフィーダ120f、エ
プロンフィーダ120g、スクリュフィーダ120hな
どのフィーダ類が使用可能である。軟泥タンク110と
流量調整手段120とを軟泥供給装置100と称する。
流量調整手段120の後には流量計130が配設され
る。
【0007】軟泥タンク110と流量調整手段120と
流量計130とからなる軟泥供給装置100と、後述す
る軟泥圧送装置400の加圧ポンプ410へ至る経路の
途中には、図1〜図2に示すように、固化剤供給装置3
00が配設される。固化剤供給装置300は、固化剤を
貯蔵する固化剤サイロ310とこれに後続する固化剤供
給機320と竪型スクリュコンベヤ330と逆止弁34
0とから形成される。固化剤供給装置300を加圧ポン
プ410直前の排送管420へ接続した理由は、加圧ポ
ンプ410の直前は通常加圧ポンプ410の駆動により
常時負圧状態になっており、固化剤を円滑に排送管42
0内へ吸引して軟泥に支障なく混入させることができる
からである。しかし、運転中何らかの不測の事態により
加圧ポンプ直前の排送管420でも正圧(プラス圧)と
なることがあり、この場合には添加しようとする固化剤
が逆流して円滑な供給を阻害するトラブルが発生する。
このようなトラブルを防止する対策として、竪型スクリ
ュコンベヤ330の下に逆止弁340を設けて逆流を防
ぎ、かつ、移送手段として若干の正圧状態でも強力に固
化剤を排送管420へ移送することのできる竪型スクリ
ュコンベヤ330を採用した。竪型スクリュコンベヤ3
30は、上述のプラス圧状態でも支障なく固化剤を逆流
させることなく強力に下方へ移送するため、その回転数
を300〜800rpmの範囲で可変とする。上述の数
値限定理由を述べると、下限値300rpmはそれ以下
では逆流の惧れがあるためであり、上限値800rpm
は、実際に発生するプラス圧に対してそれ以上の高速と
しても逆流防止効果に変わりがないからである。また、
固化剤供給機320は、粉末状の固化剤を定量供給でき
るものであれば、例えば、図4に示すように、テーブル
フィーダ、ピストンフィーダ、ベルトフィーダなどどの
ようなタイプでも使用可能であるが、前述の逆流対策に
留意するならば、構造が簡単で、かつ、コンパクトであ
り、任意の定量供給が可能で、しかも、エアロック状態
で移送供給できるタイプのものが望ましい。そして流量
調整手段120の直下に配設された流量計130によっ
て計測される軟泥流量にマッチした固化剤添加量を固化
剤供給機320で供給できるようにするため、制御装置
200を介してモータ320mを軟泥流量にマッチした
添加量を与える回転数に制御する。また、加圧ポンプ4
10の背後に配設された流量計440で、その結果を確
認する。固化剤供給機320は、粉末状の固化剤を扱う
関係上密閉カバーを具備した密閉構造のものが望まし
い。また、固化剤供給機320と接続される軟泥タンク
110からの逆圧(プラス圧)により、固化剤の逆流が
起こらないよう、図2に示すように、エアロック機構を
備えたロータリフィーダ320Aを固化剤供給機320
に採用することもできる。また、このような逆圧トラブ
ルを防止するため、竪型スクリュコンベヤ330の直下
に逆止弁340を配設することもできる。
流量計130とからなる軟泥供給装置100と、後述す
る軟泥圧送装置400の加圧ポンプ410へ至る経路の
途中には、図1〜図2に示すように、固化剤供給装置3
00が配設される。固化剤供給装置300は、固化剤を
貯蔵する固化剤サイロ310とこれに後続する固化剤供
給機320と竪型スクリュコンベヤ330と逆止弁34
0とから形成される。固化剤供給装置300を加圧ポン
プ410直前の排送管420へ接続した理由は、加圧ポ
ンプ410の直前は通常加圧ポンプ410の駆動により
常時負圧状態になっており、固化剤を円滑に排送管42
0内へ吸引して軟泥に支障なく混入させることができる
からである。しかし、運転中何らかの不測の事態により
加圧ポンプ直前の排送管420でも正圧(プラス圧)と
なることがあり、この場合には添加しようとする固化剤
が逆流して円滑な供給を阻害するトラブルが発生する。
このようなトラブルを防止する対策として、竪型スクリ
ュコンベヤ330の下に逆止弁340を設けて逆流を防
ぎ、かつ、移送手段として若干の正圧状態でも強力に固
化剤を排送管420へ移送することのできる竪型スクリ
ュコンベヤ330を採用した。竪型スクリュコンベヤ3
30は、上述のプラス圧状態でも支障なく固化剤を逆流
させることなく強力に下方へ移送するため、その回転数
を300〜800rpmの範囲で可変とする。上述の数
値限定理由を述べると、下限値300rpmはそれ以下
では逆流の惧れがあるためであり、上限値800rpm
は、実際に発生するプラス圧に対してそれ以上の高速と
しても逆流防止効果に変わりがないからである。また、
固化剤供給機320は、粉末状の固化剤を定量供給でき
るものであれば、例えば、図4に示すように、テーブル
フィーダ、ピストンフィーダ、ベルトフィーダなどどの
ようなタイプでも使用可能であるが、前述の逆流対策に
留意するならば、構造が簡単で、かつ、コンパクトであ
り、任意の定量供給が可能で、しかも、エアロック状態
で移送供給できるタイプのものが望ましい。そして流量
調整手段120の直下に配設された流量計130によっ
て計測される軟泥流量にマッチした固化剤添加量を固化
剤供給機320で供給できるようにするため、制御装置
200を介してモータ320mを軟泥流量にマッチした
添加量を与える回転数に制御する。また、加圧ポンプ4
10の背後に配設された流量計440で、その結果を確
認する。固化剤供給機320は、粉末状の固化剤を扱う
関係上密閉カバーを具備した密閉構造のものが望まし
い。また、固化剤供給機320と接続される軟泥タンク
110からの逆圧(プラス圧)により、固化剤の逆流が
起こらないよう、図2に示すように、エアロック機構を
備えたロータリフィーダ320Aを固化剤供給機320
に採用することもできる。また、このような逆圧トラブ
ルを防止するため、竪型スクリュコンベヤ330の直下
に逆止弁340を配設することもできる。
【0008】次に、軟泥圧送装置400について述べ
る。軟泥圧送装置400は、軟泥供給装置100に後続
する加圧ポンプ410と加圧ポンプ410以降の軟泥を
移送する排送管420と排送管420の途中に設けた圧
縮空気注入用のエゼクタ430および圧縮空気の供給源
となるコンプレッサ432とから構成される。固化剤供
給装置300で固化剤と混合された軟泥は加圧ポンプ4
10で加圧されるとともに十分混練され、排送管420
の内部を下流へ移送され、途中のエゼクタ430から注
入される圧縮空気でさらにプラグ輸送(栓輸送)とさ
れ、遠方の目的地へ空気搬送される。加圧ポンプ410
とエゼクタ430との間には、望ましくは流量計440
と逆止弁450とが配設され、逆止弁450はエゼクタ
430から注入された圧縮空気が逆流するのを防止し、
流量計440は前述したように、固化剤添加後の軟泥流
量の測定をし、一方、流量調整手段120後の流量計1
30は、軟泥の流量を検出する流量計130の検出信号
を受信する制御装置200にあらかじめ軟泥流量に適合
した固化剤の供給量の設定値を記憶させておき、運転中
軟泥流量の実測値に適合する固化剤供給量を制御装置2
00で演算したうえ、固化剤供給機320の駆動装置
(モータ)320mに操作指令を発信して適正な量の固
化剤を竪型スクリュコンベヤ330へ供給させる。
る。軟泥圧送装置400は、軟泥供給装置100に後続
する加圧ポンプ410と加圧ポンプ410以降の軟泥を
移送する排送管420と排送管420の途中に設けた圧
縮空気注入用のエゼクタ430および圧縮空気の供給源
となるコンプレッサ432とから構成される。固化剤供
給装置300で固化剤と混合された軟泥は加圧ポンプ4
10で加圧されるとともに十分混練され、排送管420
の内部を下流へ移送され、途中のエゼクタ430から注
入される圧縮空気でさらにプラグ輸送(栓輸送)とさ
れ、遠方の目的地へ空気搬送される。加圧ポンプ410
とエゼクタ430との間には、望ましくは流量計440
と逆止弁450とが配設され、逆止弁450はエゼクタ
430から注入された圧縮空気が逆流するのを防止し、
流量計440は前述したように、固化剤添加後の軟泥流
量の測定をし、一方、流量調整手段120後の流量計1
30は、軟泥の流量を検出する流量計130の検出信号
を受信する制御装置200にあらかじめ軟泥流量に適合
した固化剤の供給量の設定値を記憶させておき、運転中
軟泥流量の実測値に適合する固化剤供給量を制御装置2
00で演算したうえ、固化剤供給機320の駆動装置
(モータ)320mに操作指令を発信して適正な量の固
化剤を竪型スクリュコンベヤ330へ供給させる。
【0009】一方、固化剤供給装置300は、前述した
ように、軟泥供給装置100と軟泥圧送装置400との
間に接続され、排送管420を移送中の軟泥にその流量
に見合った固化剤を供給するもので、固化剤サイロ31
0には、セメントやセメント系固化剤などの粉体を入
れ、固化剤供給機320は、例えば前述したように図4
に示すような、ロータリフィーダやテーブルフィーダ、
ピストンフィーダなどの供給機を採用し、流量計130
で計測した軟泥の実際流量に応じてモータ320mを制
御し、供給量を調整する。固化剤は、粉体のまま、ある
いは水を添加したスラリ状のもののいずれでもよく、そ
の選択は土質による混合度合によって決定する。ただ
し、粉体のままの方が経済的であるので、大差ない場合
は粉体のまま使用する。粉体で送る場合は、固化剤供給
機320で定量供給された固化剤は竪型スクリュコンベ
ヤ330で強制的に下方へ移送される。固化剤は粉体の
まま供給してもよいが、土質によっては、軟泥と均一に
混合させるためには水を添加したスラリ状が望ましい。
スラリ状の添加の場合には、固化剤供給機320はミキ
サ(混合攪拌機)を備えた貯槽を設け、そこに給水ライ
ンを接続して粉体の固化剤をスラリとしたうえピストン
ポンプで構成し、排出する。固化剤は軟泥1m3に対し
て、50〜200kg(通常は100kg)の比率で添
加する。本発明においては、以上のように、排送管42
0内を空気搬送される軟泥に事前に固化剤を添加して十
分混練し均一状態とするために、加圧ポンプ410の羽
根の回転による圧送作用の際に軟泥と固化剤とを十分に
混ぜ合わせて吐出し、さらにプラグ輸送中にも均一にほ
どよく混合され、遠隔の目的地に達した後、一定期間経
過後(通常2〜7日間)に必要強度以上に固化する。つ
まり、固化剤添加量は、泥土土質の種類や何日後に何k
gf/cm2 の強度が欲しいかによって添加量を決定す
る。当然のことながら、添加量が多くなる程、早く、固
く、固化する。このように、本発明における軟泥と固化
剤との均一混合はあらかじめ加圧ポンプ410で十分混
合された後、さらに排送管中のプラグ輸送中に能率よく
実施されるため、排送管420の長さは従来少なくとも
50mは必要とされた長さをさらに短縮できる。なお、
本発明の設備を直接浚渫船に装備し、海底のヘドロなど
の軟泥を浚渫し、固化処理を行って遠方の目的地へ搬送
することもできる。本発明の特徴は、固化剤と軟泥との
混合が、まず加圧ポンプの回転による1段混合と排送管
中のプラグ輸送におけるプラグ生成〜破壊の繰り返し作
動による2段混合とを有するため混合・攪拌が十分に行
われ均一度(混練度)が非常に高いという点である。ま
た、本発明では、固化剤供給装置300として、固化剤
サイロ310から供給される固化剤は竪型スクリュコン
ベヤ330へ供給され竪型スクリュコンベヤ330内の
軟泥のヘッド圧で加圧ポンプ410の直前へ移送される
から負圧状態の排送管420内へ円滑に導入されるばか
りでなく、排送管420内に何らかの原因でプラス圧が
発生しても、固化剤が逆流しない。また、固化剤供給機
320をエアシール機能を具備するロータリフィーダと
したり、固化剤供給機320の直下に逆止弁を設けるな
どして固化剤の逆流を防止することができるから、逆流
トラブルを回避できる。
ように、軟泥供給装置100と軟泥圧送装置400との
間に接続され、排送管420を移送中の軟泥にその流量
に見合った固化剤を供給するもので、固化剤サイロ31
0には、セメントやセメント系固化剤などの粉体を入
れ、固化剤供給機320は、例えば前述したように図4
に示すような、ロータリフィーダやテーブルフィーダ、
ピストンフィーダなどの供給機を採用し、流量計130
で計測した軟泥の実際流量に応じてモータ320mを制
御し、供給量を調整する。固化剤は、粉体のまま、ある
いは水を添加したスラリ状のもののいずれでもよく、そ
の選択は土質による混合度合によって決定する。ただ
し、粉体のままの方が経済的であるので、大差ない場合
は粉体のまま使用する。粉体で送る場合は、固化剤供給
機320で定量供給された固化剤は竪型スクリュコンベ
ヤ330で強制的に下方へ移送される。固化剤は粉体の
まま供給してもよいが、土質によっては、軟泥と均一に
混合させるためには水を添加したスラリ状が望ましい。
スラリ状の添加の場合には、固化剤供給機320はミキ
サ(混合攪拌機)を備えた貯槽を設け、そこに給水ライ
ンを接続して粉体の固化剤をスラリとしたうえピストン
ポンプで構成し、排出する。固化剤は軟泥1m3に対し
て、50〜200kg(通常は100kg)の比率で添
加する。本発明においては、以上のように、排送管42
0内を空気搬送される軟泥に事前に固化剤を添加して十
分混練し均一状態とするために、加圧ポンプ410の羽
根の回転による圧送作用の際に軟泥と固化剤とを十分に
混ぜ合わせて吐出し、さらにプラグ輸送中にも均一にほ
どよく混合され、遠隔の目的地に達した後、一定期間経
過後(通常2〜7日間)に必要強度以上に固化する。つ
まり、固化剤添加量は、泥土土質の種類や何日後に何k
gf/cm2 の強度が欲しいかによって添加量を決定す
る。当然のことながら、添加量が多くなる程、早く、固
く、固化する。このように、本発明における軟泥と固化
剤との均一混合はあらかじめ加圧ポンプ410で十分混
合された後、さらに排送管中のプラグ輸送中に能率よく
実施されるため、排送管420の長さは従来少なくとも
50mは必要とされた長さをさらに短縮できる。なお、
本発明の設備を直接浚渫船に装備し、海底のヘドロなど
の軟泥を浚渫し、固化処理を行って遠方の目的地へ搬送
することもできる。本発明の特徴は、固化剤と軟泥との
混合が、まず加圧ポンプの回転による1段混合と排送管
中のプラグ輸送におけるプラグ生成〜破壊の繰り返し作
動による2段混合とを有するため混合・攪拌が十分に行
われ均一度(混練度)が非常に高いという点である。ま
た、本発明では、固化剤供給装置300として、固化剤
サイロ310から供給される固化剤は竪型スクリュコン
ベヤ330へ供給され竪型スクリュコンベヤ330内の
軟泥のヘッド圧で加圧ポンプ410の直前へ移送される
から負圧状態の排送管420内へ円滑に導入されるばか
りでなく、排送管420内に何らかの原因でプラス圧が
発生しても、固化剤が逆流しない。また、固化剤供給機
320をエアシール機能を具備するロータリフィーダと
したり、固化剤供給機320の直下に逆止弁を設けるな
どして固化剤の逆流を防止することができるから、逆流
トラブルを回避できる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の軟泥の固
化処理圧送設備は、給泥、固化剤供給、混練、排送が自
動的に、かつ、連続操作で実施され、従来技術のよう
に、固化混練工程を別個に必要としないから、能率的
で、かつ、均一な混合固化軟泥とすることができる。ま
た、固化剤は加圧ポンプより導入するため供給が容易
で、かつ、軟泥との混練が十分に行われるので一層均一
な混合状態が確保される。また、固化剤供給装置は、排
送管内のプラス圧に起因する固化剤の逆流を防止する機
能を備えているので、固化剤の円滑な供給が確保され
る。
化処理圧送設備は、給泥、固化剤供給、混練、排送が自
動的に、かつ、連続操作で実施され、従来技術のよう
に、固化混練工程を別個に必要としないから、能率的
で、かつ、均一な混合固化軟泥とすることができる。ま
た、固化剤は加圧ポンプより導入するため供給が容易
で、かつ、軟泥との混練が十分に行われるので一層均一
な混合状態が確保される。また、固化剤供給装置は、排
送管内のプラス圧に起因する固化剤の逆流を防止する機
能を備えているので、固化剤の円滑な供給が確保され
る。
【図1】本発明の実施例に係る固化処理圧送設備の全体
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明の実施例に係る固化処理圧送設備の要部
詳細縦断面図である。
詳細縦断面図である。
【図3】本発明に係る流量調整手段の種々の実施例を示
す概略説明図である。
す概略説明図である。
【図4】本発明の実施例に係る種々の固化剤供給機の概
略説明図である。
略説明図である。
100 軟泥供給装置 110 軟泥タンク 120 流量調整手段 130 流量計 200 制御装置 300 固化剤供給装置 310 固化剤サイロ 320 固化剤供給機 320A ロータリフィーダ 320m モータ 330 竪型スクリュコンベヤ 340 逆止弁 400 軟泥圧送装置 410 加圧ポンプ 410a モータ 420 排送管 430 エゼクタ 432 コンプレッサ 440 流量計 450 逆止弁 1000 固化処理圧送設備
Claims (3)
- 【請求項1】 貯溜された軟泥に固化剤を均一に混合し
排送管に混合し排送管中を圧送する軟泥の固化処理圧送
設備であって、排出口に流量調整手段を備えた軟泥を貯
溜する軟泥タンクと該流量調整手段に後続し軟泥を圧送
する軟泥圧送装置と軟泥の移送中に該軟泥に固化剤を添
加する固化剤供給装置とからなり、 該軟泥圧送装置は前記流量調整手段に後続する加圧ポン
プと排送管と該排送管途中に配設した圧縮空気注入用の
エゼクタとから構成され、 該固化剤供給装置は固化剤サイロと該固化剤サイロに後
続し前記加圧ポンプの上流側へ接続する固化剤供給機な
らびに竪型スクリュコンベヤとから構成された軟泥の固
化処理圧送設備。 - 【請求項2】 加圧ポンプとエゼクタとの間に逆止弁を
配設した請求項1記載の軟泥の固化処理圧送設備。 - 【請求項3】 軟泥タンクの流量調整手段の下流に流量
計を配設するとともに、制御装置を介して軟泥流量に適
合する固化剤供給量となるよう固化剤供給機を制御する
請求項1または請求項2記載の軟泥の固化処理圧送設
備。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26526894A JPH08126899A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 軟泥の固化処理圧送設備 |
EP95305575A EP0699633A2 (en) | 1994-09-02 | 1995-08-10 | Solidification and pneumatic transportation equipment for soft mud |
KR1019950026106A KR960010554A (ko) | 1994-09-02 | 1995-08-23 | 고화 및 공압식 운송 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26526894A JPH08126899A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 軟泥の固化処理圧送設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08126899A true JPH08126899A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17414874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26526894A Pending JPH08126899A (ja) | 1994-09-02 | 1994-10-28 | 軟泥の固化処理圧送設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08126899A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108435017A (zh) * | 2018-04-28 | 2018-08-24 | 慈溪市启承机械科技有限公司 | 一种建筑工程防水施工方法 |
CN110735645A (zh) * | 2019-09-17 | 2020-01-31 | 高春梅 | 一种地铁隧道挖掘修建暗挖破碎物疏通装置 |
CN114455215A (zh) * | 2022-02-16 | 2022-05-10 | 中交疏浚技术装备国家工程研究中心有限公司 | 一种泥浆调理剂精准添加系统 |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP26526894A patent/JPH08126899A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108435017A (zh) * | 2018-04-28 | 2018-08-24 | 慈溪市启承机械科技有限公司 | 一种建筑工程防水施工方法 |
CN110735645A (zh) * | 2019-09-17 | 2020-01-31 | 高春梅 | 一种地铁隧道挖掘修建暗挖破碎物疏通装置 |
CN110735645B (zh) * | 2019-09-17 | 2021-05-18 | 徐成晓 | 一种地铁隧道挖掘修建暗挖破碎物疏通装置 |
CN114455215A (zh) * | 2022-02-16 | 2022-05-10 | 中交疏浚技术装备国家工程研究中心有限公司 | 一种泥浆调理剂精准添加系统 |
CN114455215B (zh) * | 2022-02-16 | 2023-07-04 | 中交疏浚技术装备国家工程研究中心有限公司 | 一种泥浆调理剂精准添加系统 |
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