JP2003057802A - フォトマスクの製造方法、それによって得られたフォトマスクおよびマスクパターン寸法の疎密差改善方法 - Google Patents
フォトマスクの製造方法、それによって得られたフォトマスクおよびマスクパターン寸法の疎密差改善方法Info
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- JP2003057802A JP2003057802A JP2001248037A JP2001248037A JP2003057802A JP 2003057802 A JP2003057802 A JP 2003057802A JP 2001248037 A JP2001248037 A JP 2001248037A JP 2001248037 A JP2001248037 A JP 2001248037A JP 2003057802 A JP2003057802 A JP 2003057802A
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Landscapes
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子ビーム描画時のフォギング(Fogging)
効果に起因する現像後の疎密の違いによるレジストパタ
ーンでの寸法差を小さくする方法を提供することを主要
な目的とする。 【解決手段】 基板1の上に、金属膜2、レジスト層3
を順次形成する。レジスト層3の上に導電膜7を形成す
る。レジスト層3に向けて電子ビームを照射し、パター
ン描画を行なう。導電膜7を剥離する。レジスト層3を
現像し、レジストパターン5を形成する。レジストパタ
ーン5を用いて、金属膜2をエッチングし、マスクパタ
ーン6を形成する。
効果に起因する現像後の疎密の違いによるレジストパタ
ーンでの寸法差を小さくする方法を提供することを主要
な目的とする。 【解決手段】 基板1の上に、金属膜2、レジスト層3
を順次形成する。レジスト層3の上に導電膜7を形成す
る。レジスト層3に向けて電子ビームを照射し、パター
ン描画を行なう。導電膜7を剥離する。レジスト層3を
現像し、レジストパターン5を形成する。レジストパタ
ーン5を用いて、金属膜2をエッチングし、マスクパタ
ーン6を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般にフォトマ
スクの製造方法に関するものであり、より特定的には、
高精度のフォトマスクを得ることができるように改良さ
れたフォトマスクの製造方法に関する。
スクの製造方法に関するものであり、より特定的には、
高精度のフォトマスクを得ることができるように改良さ
れたフォトマスクの製造方法に関する。
【0002】この発明は、また、そのような方法によっ
て得られたフォトマスクに関する。この発明は、さら
に、電子ビーム描画時のフォギング(Fogging)効果に
起因する現像後の疎密の違いによるレジストパターンで
の寸法差を小さくし、より高精度のフォトマスクを得る
ことができるようにする、マスクパターン寸法の疎密差
改善方法に関する。
て得られたフォトマスクに関する。この発明は、さら
に、電子ビーム描画時のフォギング(Fogging)効果に
起因する現像後の疎密の違いによるレジストパターンで
の寸法差を小さくし、より高精度のフォトマスクを得る
ことができるようにする、マスクパターン寸法の疎密差
改善方法に関する。
【0003】
【従来の技術】まず、半導体素子の製造に用いられる、
従来のフォトマスクの製造方法について説明する。
従来のフォトマスクの製造方法について説明する。
【0004】図10を参照して、合成石英基板1の上
に、Cr金属膜2を形成する。Cr金属膜2の上にレジ
スト層3を形成する。レジスト層3に向けて電子ビーム
4を照射し、パターン描画を行なう。
に、Cr金属膜2を形成する。Cr金属膜2の上にレジ
スト層3を形成する。レジスト層3に向けて電子ビーム
4を照射し、パターン描画を行なう。
【0005】図11を参照して、レジスト層3を現像
し、レジストパターン5を形成する。図12を参照し
て、レジストパターン5を用いて、Cr金属膜2をエッ
チングし、マスクパターン6を形成する。
し、レジストパターン5を形成する。図12を参照し
て、レジストパターン5を用いて、Cr金属膜2をエッ
チングし、マスクパターン6を形成する。
【0006】図13を参照して、レジストパターン5を
除去すると、フォトマスクが完成する。
除去すると、フォトマスクが完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体素子
の製造に用いられるフォトマスクでは、マスク面内に密
なパターン(レジストの被覆面積が小さいパターン)と
疎なパターン(レジストの被覆面積が大きいパターン)
とが共存している場合がある。このようなマスクを得る
ために、上述の電子ビーム描画プロセス、現像プロセ
ス、ドライエッチングプロセスを行なうと、電子ビーム
描画プロセス時のフォギング効果による密なパターン部
での抜きパターンでは寸法の太りが生ずる。このフォギ
ング効果について説明する。
の製造に用いられるフォトマスクでは、マスク面内に密
なパターン(レジストの被覆面積が小さいパターン)と
疎なパターン(レジストの被覆面積が大きいパターン)
とが共存している場合がある。このようなマスクを得る
ために、上述の電子ビーム描画プロセス、現像プロセ
ス、ドライエッチングプロセスを行なうと、電子ビーム
描画プロセス時のフォギング効果による密なパターン部
での抜きパターンでは寸法の太りが生ずる。このフォギ
ング効果について説明する。
【0008】図14を参照して、電子ビーム(EB)描
画において、レジスト層3あるいは基板に突入した電子
は、散乱により、一部がレジスト層3中から飛び出して
くるものがある。このような電子は、電子ビーム描画装
置内の構成部品に突入し、再度散乱により、レジスト層
3の面に到達するものがある。当然、このような電子に
より、レジスト層3がうっすらと感光し、ポジレジスト
を使用している場合、抜きパターンにおいてはレジスト
寸法は太る傾向がある。このような現象を、この分野で
は、フォギング(Fogging)効果と呼んでいる。
画において、レジスト層3あるいは基板に突入した電子
は、散乱により、一部がレジスト層3中から飛び出して
くるものがある。このような電子は、電子ビーム描画装
置内の構成部品に突入し、再度散乱により、レジスト層
3の面に到達するものがある。当然、このような電子に
より、レジスト層3がうっすらと感光し、ポジレジスト
を使用している場合、抜きパターンにおいてはレジスト
寸法は太る傾向がある。このような現象を、この分野で
は、フォギング(Fogging)効果と呼んでいる。
【0009】また、従来の方法では、ドライエッチング
時のエッチング速度の違い(密なパターン部は速く、疎
なパターン部は遅い)による寸法差の発生により、密な
パターン部での寸法と疎なパターン部での寸法との間に
100nm程度の差が発生していた。上記ドライエッチ
ングでの寸法差改善方法としては、たとえば、特願平1
0−224845号に記載されている方法を選択するこ
とにより、改善されることがわかっている。
時のエッチング速度の違い(密なパターン部は速く、疎
なパターン部は遅い)による寸法差の発生により、密な
パターン部での寸法と疎なパターン部での寸法との間に
100nm程度の差が発生していた。上記ドライエッチ
ングでの寸法差改善方法としては、たとえば、特願平1
0−224845号に記載されている方法を選択するこ
とにより、改善されることがわかっている。
【0010】しかし、電子ビーム描画時のフォギング効
果による現像後のレジスト寸法での線幅変動を改善する
方法がなく、上記ドライエッチングの改善方法を選択し
ても、40nm程度の差が発生していた。
果による現像後のレジスト寸法での線幅変動を改善する
方法がなく、上記ドライエッチングの改善方法を選択し
ても、40nm程度の差が発生していた。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、微細なパターンを形成する手
段としてのフォトマスクプロセスにおいて、電子ビーム
描画時のフォギング効果に起因する現像後の疎密の違い
によるレジストパターンでの寸法差を小さくし、より高
精度のフォトマスクを得ることが可能になるように改良
されたフォトマスクの製造方法を提供することを目的と
する。
るためになされたもので、微細なパターンを形成する手
段としてのフォトマスクプロセスにおいて、電子ビーム
描画時のフォギング効果に起因する現像後の疎密の違い
によるレジストパターンでの寸法差を小さくし、より高
精度のフォトマスクを得ることが可能になるように改良
されたフォトマスクの製造方法を提供することを目的と
する。
【0012】この発明の他の目的は、このようなプロセ
ス手法を利用して得られたフォトマスクを提供すること
にある。
ス手法を利用して得られたフォトマスクを提供すること
にある。
【0013】この発明の他の目的は、疎の部分における
マスクパターンの寸法と密の部分におけるマスクパター
ンの寸法の差を改善することができるように改良された
マスクパターン寸法の疎密差改善方法を提供することに
ある。
マスクパターンの寸法と密の部分におけるマスクパター
ンの寸法の差を改善することができるように改良された
マスクパターン寸法の疎密差改善方法を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフォトマ
スクの製造方法においては、まず、基板の上に、金属
膜、レジスト層を順次形成する。上記レジスト層の上に
導電膜を形成する。上記レジスト層に向けて電子ビーム
を照射し、パターン描画を行なう。上記導電膜を剥離す
る。上記レジスト層を現像し、レジストパターンを形成
する。上記レジストパターンを用いて、上記金属膜をエ
ッチングし、マスクパターンを形成する。
スクの製造方法においては、まず、基板の上に、金属
膜、レジスト層を順次形成する。上記レジスト層の上に
導電膜を形成する。上記レジスト層に向けて電子ビーム
を照射し、パターン描画を行なう。上記導電膜を剥離す
る。上記レジスト層を現像し、レジストパターンを形成
する。上記レジストパターンを用いて、上記金属膜をエ
ッチングし、マスクパターンを形成する。
【0015】この発明の好ましい実施態様によれば、上
記導電膜は水溶性導電膜を含む。この発明のさらに好ま
しい実施態様によれば、上記水溶性導電膜は、ポリアニ
リンスルフォン酸膜を含む。
記導電膜は水溶性導電膜を含む。この発明のさらに好ま
しい実施態様によれば、上記水溶性導電膜は、ポリアニ
リンスルフォン酸膜を含む。
【0016】上記水溶性導電膜の剥離は、炭酸ガスを添
加した純水を用いて行なうのが好ましい。
加した純水を用いて行なうのが好ましい。
【0017】また、上記水溶性導電膜の剥離は、機能水
を用いて行なってもよい。この発明に係るフォトマスク
は、上述の方法によって得られたフォトマスクに係る。
を用いて行なってもよい。この発明に係るフォトマスク
は、上述の方法によって得られたフォトマスクに係る。
【0018】この発明の他の局面に従う方法は、電子ビ
ーム描画時のフォギング(Fogging)効果に起因する現
像後の疎密の違いによるレジストパターンでの寸法差を
小さくする方法に係る。まず、基板の上に、金属膜、レ
ジスト層を順次形成する。上記レジスト層の上に導電膜
を形成する。上記レジスト層に向けて電子ビームを照射
し、パターン描画を行なう。上記導電膜を剥離する。上
記レジスト層を現像し、レジストパターンを形成する。
上記レジストパターンを用いて、上記金属膜をエッチン
グし、マスクパターンを形成する。
ーム描画時のフォギング(Fogging)効果に起因する現
像後の疎密の違いによるレジストパターンでの寸法差を
小さくする方法に係る。まず、基板の上に、金属膜、レ
ジスト層を順次形成する。上記レジスト層の上に導電膜
を形成する。上記レジスト層に向けて電子ビームを照射
し、パターン描画を行なう。上記導電膜を剥離する。上
記レジスト層を現像し、レジストパターンを形成する。
上記レジストパターンを用いて、上記金属膜をエッチン
グし、マスクパターンを形成する。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。
る。
【0020】実施例1
図1を参照して、合成石英基板1の上に、Cr金属膜2
と、ポジ型のレジスト層3を形成する。レジスト層3に
は、ポリアクリレート系樹脂である日本ゼオン製ZEP
7000(登録商標)を用いた。レジスト層3の上に導
電膜7を形成する。導電膜7としては、三菱レイヨン製
の水溶性導電材料(ポリアニリンスルフォン酸((C7
H4.5O4NS)n):商品名:aquaSAVE(登録
商標))を使用した。導電膜7の膜厚は、80nmであ
った。
と、ポジ型のレジスト層3を形成する。レジスト層3に
は、ポリアクリレート系樹脂である日本ゼオン製ZEP
7000(登録商標)を用いた。レジスト層3の上に導
電膜7を形成する。導電膜7としては、三菱レイヨン製
の水溶性導電材料(ポリアニリンスルフォン酸((C7
H4.5O4NS)n):商品名:aquaSAVE(登録
商標))を使用した。導電膜7の膜厚は、80nmであ
った。
【0021】その後、レジスト層3に向けて電子ビーム
を照射し、パターン描画を行なった。
を照射し、パターン描画を行なった。
【0022】図2と図3を参照して、電子ビーム描画
後、マスク上に炭酸ガスを添加した純水をかけることに
より、導電膜7を完全に除去した。
後、マスク上に炭酸ガスを添加した純水をかけることに
より、導電膜7を完全に除去した。
【0023】図4を参照して、レジスト層3を現像し、
レジストパターン5を形成する。図5を参照して、レジ
ストパターン5をマスクに用いて、金属膜2をエッチン
グし、マスクパターン6を形成する。
レジストパターン5を形成する。図5を参照して、レジ
ストパターン5をマスクに用いて、金属膜2をエッチン
グし、マスクパターン6を形成する。
【0024】図6を参照して、レジストパターン5を除
去すると、フォトマスクが完成する。
去すると、フォトマスクが完成する。
【0025】さて、図7に示すパターンを用いて、実施
例に係るフローでマスクを形成した。その後、図8に示
す密パターン(A−A′部)と疎パターン(B−B′
部)での寸法差の評価を行なった。寸法評価パターン
は、現像後にはマスク左半分(密部)中央部に設けられ
た、内部に孤立抜きパターンを多数含む寸法評価パター
ン(約6.5mm×35mm)と、それを取囲む全面抜
きパターン(Crが露出した46mm×54mmのパタ
ーン)と、右半分(疎部)中央部に設けられた寸法評価
パターンとからなるものである。
例に係るフローでマスクを形成した。その後、図8に示
す密パターン(A−A′部)と疎パターン(B−B′
部)での寸法差の評価を行なった。寸法評価パターン
は、現像後にはマスク左半分(密部)中央部に設けられ
た、内部に孤立抜きパターンを多数含む寸法評価パター
ン(約6.5mm×35mm)と、それを取囲む全面抜
きパターン(Crが露出した46mm×54mmのパタ
ーン)と、右半分(疎部)中央部に設けられた寸法評価
パターンとからなるものである。
【0026】得られた結果を、従来の方法で行ったもの
と対比して、表1にまとめる。なお、表1には、図7に
示すパターンを用いて従来フロー(図10〜図13に示
す工程)でマスクを処理した場合の結果についても示し
ている。描画条件は次の通りである。
と対比して、表1にまとめる。なお、表1には、図7に
示すパターンを用いて従来フロー(図10〜図13に示
す工程)でマスクを処理した場合の結果についても示し
ている。描画条件は次の通りである。
【0027】描画条件1:加速電圧10kV, EBド
ーズ量3.5μC/cm2 描画条件2:加速電圧10kV, EBドーズ量3.7
μC/cm2
ーズ量3.5μC/cm2 描画条件2:加速電圧10kV, EBドーズ量3.7
μC/cm2
【0028】
【表1】
【0029】表1から明らかなように、疎部と密部との
寸法差は、実施例で処理したマスクの場合、改善される
ことがわかった。このように、寸法差が改善されるの
は、「フォギング効果」によってうっすらと感光するレ
ジスト部に、導電膜をおくことにより、レジストが「フ
ォギング」により感光していないと考えられる。したが
って、現像前に導電膜を剥離し、レジストを現像液によ
り現像することにより、導電膜がない従来のプロセスと
比較して、パターンの疎密による寸法差が改善されるも
のと考えられる。
寸法差は、実施例で処理したマスクの場合、改善される
ことがわかった。このように、寸法差が改善されるの
は、「フォギング効果」によってうっすらと感光するレ
ジスト部に、導電膜をおくことにより、レジストが「フ
ォギング」により感光していないと考えられる。したが
って、現像前に導電膜を剥離し、レジストを現像液によ
り現像することにより、導電膜がない従来のプロセスと
比較して、パターンの疎密による寸法差が改善されるも
のと考えられる。
【0030】なお、水溶性導電膜の除去には、炭酸ガス
を添加した純水を用い場合を例示したが、この発明はこ
れに限られるものでなく、機能水(純水の電気分解によ
り、酸化力、還元力を持たせた電解水をいう)を用いて
も、同様の効果を奏する。
を添加した純水を用い場合を例示したが、この発明はこ
れに限られるものでなく、機能水(純水の電気分解によ
り、酸化力、還元力を持たせた電解水をいう)を用いて
も、同様の効果を奏する。
【0031】実施例2
実施例1では、図8に示すテストパターンを有する測定
試料を作製した場合を例示したが、この発明はこれに限
られるものでなく、図9(A)、(B)に示すような、
孤立ホール8(周囲に他のパターンがない)と密集ホー
ル9を有する、ウェハ基板に転写すべきホール系を形成
したフォトマスクを形成しても、実施例1と同様の効果
が得られた。また、ホールをラインに置き換えたライン
アンドスペースを有するフォトマスクを形成しても、同
様の効果が得られた。
試料を作製した場合を例示したが、この発明はこれに限
られるものでなく、図9(A)、(B)に示すような、
孤立ホール8(周囲に他のパターンがない)と密集ホー
ル9を有する、ウェハ基板に転写すべきホール系を形成
したフォトマスクを形成しても、実施例1と同様の効果
が得られた。また、ホールをラインに置き換えたライン
アンドスペースを有するフォトマスクを形成しても、同
様の効果が得られた。
【0032】今回開示された実施例はすべての点で例示
であって制限的なものではないと考えられるべきであ
る。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味およ
び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
であって制限的なものではないと考えられるべきであ
る。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味およ
び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係るフォトマスクの製造方法の順
序の第1の工程における断面図である。
序の第1の工程における断面図である。
【図2】 実施例1に係るフォトマスクの製造方法の順
序の第2の工程における断面図である。
序の第2の工程における断面図である。
【図3】 実施例1に係るフォトマスクの製造方法の順
序の第3の工程における断面図である。
序の第3の工程における断面図である。
【図4】 実施例1に係るフォトマスクの製造方法の順
序の第4の工程における断面図である。
序の第4の工程における断面図である。
【図5】 実施例1に係るフォトマスクの製造方法の順
序の第5の工程における断面図である。
序の第5の工程における断面図である。
【図6】 実施例1に係るフォトマスクの製造方法の順
序の第6の工程における断面図である。
序の第6の工程における断面図である。
【図7】 実施例1において用いるパターンの平面図で
ある。
ある。
【図8】 実施例1によって得られたフォトマスクのテ
ストパターンの平面図である。
ストパターンの平面図である。
【図9】 実施例2に係るテストパターンの平面図であ
る。
る。
【図10】 従来のフォトマスクの製造方法の順序の第
1の工程における断面図である。
1の工程における断面図である。
【図11】 従来のフォトマスクの製造方法の順序の第
2の工程における断面図である。
2の工程における断面図である。
【図12】 従来のフォトマスクの製造方法の順序の第
3の工程における断面図である。
3の工程における断面図である。
【図13】 従来のフォトマスクの製造方法の順序の第
4の工程における断面図である。
4の工程における断面図である。
【図14】 フォギング効果を説明するための概念図で
ある。
ある。
1 合成石英基板、2 Cr金属膜、3 レジスト層、
4 電子ビーム、5レジストパターン、6 マスクパタ
ーン。
4 電子ビーム、5レジストパターン、6 マスクパタ
ーン。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 石塚 正彦
埼玉県秩父市大字寺尾2804番地 アルバッ
ク成膜株式会社内
Fターム(参考) 2H025 AA02 AB08 AC06 AD03 DA02
DA03 DA30 FA12 FA39
2H095 BB02 BB10 BB14 BB31 BC08
BC17
2H096 AA24 BA09 CA20 EA06 FA10
HA23
Claims (7)
- 【請求項1】 基板の上に、金属膜、レジスト層を順次
形成する工程と、 前記レジスト層の上に導電膜を形成する工程と、 前記レジスト層に向けて電子ビームを照射し、パターン
描画を行なう工程と、 前記導電膜を剥離する工程と、 前記レジスト層を現像し、レジストパターンを形成する
工程と、 前記レジストパターンを用いて、前記金属膜をエッチン
グし、マスクパターンを形成する工程と、を備えたフォ
トマスクの製造方法。 - 【請求項2】 前記導電膜は水溶性導電膜を含む、請求
項1に記載のフォトマスクの製造方法。 - 【請求項3】 前記水溶性導電膜は、ポリアニリンスル
フォン酸膜を含む、請求項2に記載のフォトマスクの製
造方法。 - 【請求項4】 前記導電膜の剥離は、炭酸ガスを添加し
た純水を用いて行なう、請求項2に記載のフォトマスク
の製造方法。 - 【請求項5】 前記導電膜の剥離は、機能水を用いて行
なう、請求項2に記載のフォトマスクの製造方法。 - 【請求項6】 基板の上に、金属膜、レジスト層を順次
形成する工程と、 前記レジスト層の上に導電膜を形成する工程と、 前記レジスト層に向けて電子ビームを照射し、パターン
描画を行なう工程と、 前記導電膜を剥離する工程と、 前記レジスト層を現像し、レジストパターンを形成する
工程と、 前記レジストパターンを用いて、前記金属膜をエッチン
グし、マスクパターンを形成する工程と、を備えた方法
により得られたフォトマスク。 - 【請求項7】 電子ビーム描画時のフォギング(Foggin
g)効果に起因する現像後の疎密の違いによるレジスト
パターンでの寸法差を小さくする方法であって、 基板の上に、金属膜、レジスト層を順次形成する工程
と、 前記レジスト層の上に導電膜を形成する工程と、 前記レジスト層に向けて電子ビームを照射し、パターン
描画を行なう工程と、 前記導電膜を剥離する工程と、 前記レジスト層を現像し、レジストパターンを形成する
工程と、 前記レジストパターンを用いて、前記金属膜をエッチン
グし、マスクパターンを形成する工程と、を備えたマス
クパターン寸法の疎密差改善方法。
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JP2001248037A JP2003057802A (ja) | 2001-08-17 | 2001-08-17 | フォトマスクの製造方法、それによって得られたフォトマスクおよびマスクパターン寸法の疎密差改善方法 |
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- 2001-08-17 JP JP2001248037A patent/JP2003057802A/ja not_active Withdrawn
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