WO2023139693A1

WO2023139693A1 - 清掃管理装置および清掃管理方法

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Publication number: WO2023139693A1
Application number: PCT/JP2022/001803
Authority: WO
Inventors: 嘉人遠藤; 進河本
Original assignee: 三菱電機ビルソリューションズ株式会社
Priority date: 2022-01-19
Filing date: 2022-01-19
Publication date: 2023-07-27
Also published as: JPWO2023139693A1

Abstract

ＣＰＵ（４１）は、清掃エリアマップ（１２０）に人流エリアマップ（１３１）を重ね合わせた重要エリアマップ（１５０）を生成する。清掃エリアマップ（１２０）には、清掃者により清掃が実行される単位に清掃対象エリアが区分けされた複数の清掃エリアが示される。人流エリアマップ（１３１）には、清掃対象エリアにおける人流情報（１０１）に基づき清掃対象エリアが区分けされた複数の人流エリアが示される。ＣＰＵ（４１）は、重要エリアマップ（１５０）に設定された情報に基づき、複数の清掃エリアにおける清掃重要度を決定する。

Description

清掃管理装置および清掃管理方法

　本開示は、清掃管理装置および清掃管理方法に関し、特に、清掃者による清掃対象エリアの清掃作業を管理する清掃管理装置および清掃管理方法に関する。

　清掃業務を支援するものとしては、たとえば、特開２０００－２２２４６７号公報（特許文献１）に開示された清掃業務支援システムが挙げられる。この清掃業務支援システムは、建物内の清掃対象となるフロアを分割する形で汚染区分領域を定め、その汚染区分領域ごとに清掃作業量を生成し、これによりトータル清掃量の算出を行っている。

特開２０００－２２２４６７号公報

　ところで、清掃会社において清掃員の採用（確保）が難しくなりつつあるため、今後、一人の清掃員が複数の建物を担当するケースも想定される。また、急な清掃担当者の休みが発生した場合、別の清掃員が担当外の建物の清掃を行うことがある。さらに、人員と清掃対象箇所の兼ね合いから、一つのフロアを複数人で分担して清掃を実施することも想定される。こうした場合、清掃員は、不慣れな建物の清掃を行うことになる。

　不慣れな建物の清掃を行う場合、建物の特性を知らないため、清掃対象エリア内のどのエリアが重要清掃エリアであるのかが分からない。このため、清掃不足による建物の利用者からのクレームにつながる可能性がある。

　本開示は、かかる問題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、清掃対象エリアにおいて清掃不足による建物利用者の不満を低減することができる清掃管理装置および清掃管理方法を提供することである。

　本開示の一態様に係る清掃管理装置は、清掃者による清掃対象エリアの清掃作業を管理する装置である。プロセッサと、プロセッサによって実行されるプログラムを記憶するメモリとを備える。プロセッサは、清掃エリアマップに人流エリアマップを重ね合わせた重要エリアマップを生成する。清掃エリアマップには、清掃者により清掃が実行される単位に清掃対象エリアが区分けされた複数の清掃エリアが示される。人流エリアマップには、清掃対象エリアにおける人流情報に基づき清掃対象エリアが区分けされた複数の人流エリアが示される。プロセッサは、重要エリアマップに設定された情報に基づき、複数の清掃エリアにおける清掃重要度を決定する。

　本開示の一態様に係る清掃管理方法は、清掃者による清掃対象エリアの清掃作業を管理する方法である。清掃管理方法は、清掃エリアマップに人流エリアマップを重ね合わせた重要エリアマップを生成するステップを含む。清掃エリアマップには、清掃者により清掃が実行される単位に清掃対象エリアが区分けされた複数の清掃エリアが示される。人流エリアマップには、清掃対象エリアにおける人流情報に基づき清掃対象エリアが区分けされた複数の人流エリアが示される。清掃管理方法は、重要エリアマップに設定された情報に基づき、複数の清掃エリアにおける清掃重要度を決定するステップをさらに含む。

　本開示によれば、清掃者は、複数の清掃エリアにおける清掃重要度を確認することができるため、利用者にとって重要度が高い箇所を重点的に清掃することができる。これにより、清掃対象エリアにおいて清掃不足による建物利用者の不満を低減することができる。

実施の形態に従う清掃管理装置が適用される清掃システムの全体構成図である。サーバのハードウェア構成を示す図である。清掃システムの構成例を示す図である。重要エリアマップの生成手順を説明する図である。床面基本図を示す図である。清掃エリアマップを示す図である。人流マップを示す図である。人流エリアの決定を説明する図である。人流エリアマップを示す図である。重要エリアマップを示す図である。重要エリア表を示す図である。エリアテーブルを示す図である。重要エリアマップを示す図である。サーバにより実行される処理の手順の一例を説明するフローチャートである。変形例に係る重要エリアマップを示す図である。

　以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。

　図１は、本開示の実施の形態に従う清掃管理装置が適用される清掃システムの全体構成図である。清掃システムは、建物１００内のフロア２０（床面）を清掃するためのシステムである。

　図１を参照して、清掃システムは、複数の無線通信機３０－１，３０－２，３０－３・・・と、カメラ３２と、サーバ４０と、端末６０とを備える。サーバ４０は「清掃管理装置」の一実施例に対応する。サーバ４０は、清掃者（清掃員２８）による清掃対象エリアの清掃作業を管理する装置である。

　建物１００内で使用される移動体２２には、無線通信機２４が設けられている。移動体２２は、荷物を運搬するために使用されるいわゆる手押し車であり、荷物を積載するための籠、車輪およびハンドル等で構成されている。本例では、人２５が移動体２２を使用している。無線通信機２４は、たとえば、籠またはハンドルに取り付けられている。

　無線通信機２４は、たとえばＢＬＥ（Bluetooth　Low　Energy、「Bluetooth」は登録商標）通信規格に従う通信方式を用いて、移動体２２の位置を検出するための信号を発信する。ＢＬＥ通信規格に代えて、ＵＷＢ（Ultra　Wide　Band）通信規格等に従う通信方式を用いてもよい。また、無線通信機２４は、たとえばＬＴＥ（Long　Term　Evolution）等の無線通信規格に従う通信方式を用いて、移動体２２が発信する各種信号等をサーバ４０へ送信するようにしてもよい。

　無線通信機３０－１，３０－２，３０－３・・・（以下、包括的に「無線通信機３０」と称する場合がある。）は、たとえば建物１００の天井３５に適当な距離をおいて配置され、移動体２２の無線通信機２４と同じ通信規格に従う通信方式を用いて、移動体２２から発信される信号を受信するとともにその受信強度を検知する。各無線通信機３０における受信強度から、フロア２０における移動体２２の位置を測定することができる。無線通信機３０は、移動体２２から受信した信号の受信強度をサーバ４０へ出力する。無線通信機３０は、壁に設置されてもよい。

　カメラ３２は、たとえば天井３５に配置され、フロア２０を含む建物１００内を撮像する。カメラ３２は、撮像画像を示すデータをサーバ４０へ出力する。カメラ３２の台数は限定されない。また、カメラ３２は、壁に設置されてもよい。

　カメラ３２は、フロア２０を含む建物１００内を撮像する。カメラ３２による撮像画像には、建物１００内を通行する人２６の画像が含まれている。カメラ３２は、撮像画像を示すデータをサーバ４０へ出力する。

　後述するように、本例においては、無線通信機３０を用いて移動体２２を使用する人２５（移動体２２）の移動軌跡を検出するとともに、カメラ３２を用いて人２６の移動軌跡を検出している。なお、カメラ３２を用いて人２５および人２６の移動軌跡を検出するようにしてもよい。また、人２５，２６の移動軌跡を特定できるものであればどのような装置を用いてもよい。

　サーバ４０（ＣＰＵ４１）は、後述する手順に従って、フロア２０での複数の清掃エリアにおける清掃重要度を決定する。そして、清掃重要度を反映させた重要エリアマップ１７０を、端末６０またはサーバ４０の表示装置４６（後述）で表示可能にする。

　端末６０は、清掃員２８が使用する端末である。清掃員２８は、清掃対象となるフロア２０を清掃する。端末６０は、たとえば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等である。サーバ４０は、端末６０からログイン可能であり、端末６０とはネットワークを介して無線で接続する。

　図２は、サーバ４０のハードウェア構成を示す図である。図２を参照して、サーバ４０は、ＣＰＵ（Central　Processing　Unit）４１と、ＲＡＭ（Random　Access　Memory）４２と、ＲＯＭ（Read　Only　Memory）４３と、Ｉ／Ｆ（Interface）装置４４と、記憶装置４５と、表示装置４６とを含んで構成される。ＣＰＵ４１、ＲＡＭ４２、ＲＯＭ４３、Ｉ／Ｆ装置４４、記憶装置４５、および表示装置４６は、通信バス４７を通じて各種データをやり取りする。本実施の形態において、ＲＡＭ４２、ＲＯＭ４３および記憶装置４５は、「メモリ」とも総称する。

　ＣＰＵ４１は、ＲＯＭ４３に格納されているプログラムをＲＡＭ４２に展開して実行する。ＲＯＭ４３に格納されているプログラムには、サーバ４０によって実行される処理が記述されている。

　Ｉ／Ｆ装置４４は、無線通信機３０およびカメラ３２と信号やデータをやり取りするための入出力装置である。Ｉ／Ｆ装置４４は、無線通信機３０において受信される信号の受信強度を各無線通信機３０から受信する。また、Ｉ／Ｆ装置４４は、カメラ３２から撮像画像を示すデータを受信する。さらに、Ｉ／Ｆ装置４４は、ＬＴＥ等の無線通信規格に従う通信方式を用いて、移動体２２が発信する各種信号等をサーバ４０へ送信するようにしてもよい。

　記憶装置４５は、各種情報を記憶するストレージであって、フロア２０の情報（床材情報等）、人２６や移動体２２の移動履歴（軌跡）等を記憶する。記憶装置４５は、たとえば、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ：Hard　Disk　Drive）やソリッドステートドライブ（ＳＳＤ：Solid　State　Drive）等である。表示装置４６は、各種情報の表示を行う。表示装置４６は、たとえば、液晶表示器、ディスプレイである。

　端末６０は、サーバ４０と同様に、ＣＰＵと、ＲＯＭと、ＲＡＭと、記憶部と、通信Ｉ／Ｆとを備え、通信Ｉ／Ｆを介してサーバ４０と接続する。また、端末６０は、ユーザ（清掃員２８）からの入力を受け付ける入力部と、各種情報の表示を行う表示部とを備える。入力部は、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネルである。表示部は、たとえば、液晶表示器、ディスプレイである。

　図３は、清掃システムの構成例を示す図である。図３を参照して、サーバ４０は、入力部５２と、制御部５０と、記憶装置４５と、表示部として表示装置４６とを含む。

　入力部５２は、無線通信機３０およびカメラ３２（これらを「特定部」とも称する）に接続されている。特定部は、清掃対象エリアにおける人の移動を特定する。上述のように、無線通信機３０は、建物１００内で使用される移動体２２に搭載される無線通信機２４から受信した信号の受信強度をサーバ４０へ出力する。また、カメラ３２は、建物１００内を通行する人２６の画像を含む撮像画像を示すデータをサーバ４０へ出力する。入力部５２は、無線通信機３０により検知された受信強度を示す信号、および、カメラ３２による撮像画像を示すデータを受け付け、受け付けた信号を制御部５０へ転送する。

　制御部５０は、これらの情報から後述する人流マップ１３０を生成し、最終的には重要エリアマップ１７０を生成する。記憶装置４５には、これらのマップの他に、後述する床面基本図１１０、清掃エリアマップ１２０等が記憶される。これらのマップ等の情報は、端末６０に送信される。

　また、これらのマップ等の情報は、表示装置４６または端末６０の表示画面で表示可能である。そして、清掃員２８は、表示装置４６または端末６０の表示画面で清掃重要度等の情報を確認しつつ清掃を行うことができる。

　以下、図４以降を用いて各種マップの生成について詳細に説明する。図４は、重要エリアマップ１７０の生成手順を説明する図である。表示装置４６は、床面基本図１１０、清掃エリアマップ１２０、人流情報１０１、人流マップ１３０、人流エリアマップ１３１、重要エリア表２１０、エリアテーブル２２０、重要エリアマップ１５０，１７０等を記憶する。

　サーバ４０（制御部５０）は、床面基本図１１０から清掃エリアマップ１２０を生成する。図５は、床面基本図１１０を示す図である。床面基本図１１０は、予め記憶装置４５に記憶されている。

　図５に示すように、床面基本図１１０には、建物１００（本実施の形態においては、ショッピングモール等の商業施設）内のフロア２０を天井から見た平面図が模式的に示されている。フロア２０は、清掃員２８の清掃対象となり得る清掃対象エリアである。

　建物１００には、人２６または移動体２２（人２５が利用）が建物内に出入りするための複数の出入口、および、人２６または移動体２２が階上または階下に移動するためのエレベータが設けられている。また、フロア２０には、複数の店舗３１０が設置されている。なお、建物１００は、商業施設に限らず、工場あるいはオフィス等であってもよい。店舗３１０も、作業場、会議室あるいは何らかの設備であってもよい。

　記憶装置４５は、フロアごとの床材に関する情報（床材情報）を記憶している。床材には、たとえば、フロアタイル、クッションフロア、フローリング、カーペット等がある。フロアタイルは、ポリ塩化ビニルまたはセラミック等で作られている。クッションフロアは、塩化ビニル樹脂で作られたシート状の床材である。フローリングは、木材を用いた床材である。カーペットは、表面が繊維の束であるパイルで形成された床材である。また、記憶装置４５は、併せて床の色（たとえば、白色）を記憶している。

　サーバ４０は、取得した床材情報を用いて、フロア２０の床材が起毛材料（「起毛素材」とも称する）で形成されているか否かを判定する。たとえば、床材がカーペットである場合、サーバ４０は、床材が起毛材料で形成されていると判定する。一方、床材がタイル、クッションフロアまたはフローリングで形成されている場合には、サーバ４０は、床材が起毛材料で形成されていない（「非起毛素材である」とも称する）と判定する。

　サーバ４０は、床面基本図１１０において、床材が起毛素材である領域（起毛素材３３０の領域）と、床材が非起毛素材である領域（起毛素材３３０以外の領域）とを区別して表示する。また、床面基本図１１０は、床の材質以外にも床の色の情報も内部情報として保持している。本例では、ユーザの指示により、床面基本図１１０において床の色も確認可能であるものとする。

　図６は、清掃エリアマップ１２０を示す図である。清掃エリアマップ１２０には、複数の清掃エリアが示される。この複数の清掃エリアは、清掃員２８により清掃が実行される単位に清掃対象エリアが区分けされたものである。

　この複数の清掃エリアは、屋外に通じる出入口からの距離と、清掃する床の色と、床の材質とに基づき、区分けされている。そして、区分けされた複数のエリアに基づいて、清掃エリアマップ１２０が作成される。

　具体的には、出入口に近いか遠いか、床色が白色であるか否か、床の材質が非起毛素材であるか否かに応じて清掃対象エリアを区分けしてもよい。清掃対象エリアは、清掃員２８が清掃作業をしやすいよう区分けされる。たとえば、床の材質が同じ領域（同じ清掃道具を使用可能）であって数分（たとえば、５分）で清掃が完了する領域を１つの清掃エリアとするなど、清掃員２８が清掃しやすいように区分けすればよい。

　図６の清掃エリアマップ１２０においては、清掃対象エリアが複数のエリアａ～ｚ，ａａに区分けされている。ここで、出入口に近いエリアとして、エリアｃ，ｏ，ｇ，ｗが設定されている。また、床の材質が起毛素材であるエリアとして、エリアｈ，ｉ，ｌ～ｎ，ｑ，ｔが設定されている。また、清掃エリアマップ１２０は、床の材質以外にも床の色の情報も内部情報として保持しており、ユーザの指示により、清掃エリアマップ１２０において床の色が確認可能であるものとする。

　清掃員２８は、サーバ４０の表示装置４６あるいは端末６０の画面に床面基本図１１０を表示させ、清掃対象エリアを複数のエリアに区分けしてそれを登録する。サーバ４０は、複数のエリアに区分けされたマップを清掃エリアマップ１２０として生成する。

　図４に戻り、サーバ４０（制御部５０）は、カメラ３２および無線通信機２４からの情報に基づき、人流情報１０１を生成する。さらに、サーバ４０は、人流情報１０１に基づき、人流マップ１３０を生成する。

　サーバ４０は、無線通信機２４における受信強度から、フロア２０における移動体２２（人２５が使用）の位置を測定する。また、サーバ４０は、公知の画像解析技術を用いて、撮像画像からフロア２０における人２６の位置を測定する。

　サーバ４０は、移動体２２および人２６の位置の測定結果に基づいて、移動体２２および人２６の移動軌跡を検出し、これを人流情報１０１として記憶装置４５に記憶する。サーバ４０は、検出された移動体２２および人２６の移動軌跡（人流情報１０１）を用いて、フロア２０における人の流れ（人流）を表した人流マップ１３０を生成する。

　具体的には、サーバ４０は、公知の画像解析技術を用いて、撮像画像から人２６を抽出し、抽出した人２６の位置の時系列変化を測定することにより、フロア２０において人２６が移動する流れを検出する。また、サーバ４０は、移動体２２の無線通信機２４から受信した信号の受信強度に基づいて移動体２２の位置を測定し、測定した移動体２２の位置の時系列変化を測定することにより、フロア２０において移動体２２が移動する流れを検出する。そして、サーバ４０は、検出された人２６および移動体２２が移動する流れを人流情報１０１として記憶する。そして、人流情報１０１を用いて人流マップ１３０を生成する。サーバ４０は、生成した人流マップ１３０を記憶装置４５に格納する。

　図７は、人流マップ１３０を示す図である。図７には、図５と同様に、建物１００内のフロア２０を天井から見た平面図が模式的に示されている。図７中に太線で示されたライン（「人流」とも称する）３２０は、人２６または移動体２２の移動軌跡（動線）を示している。ライン（人流）３２０は、人２６または移動体２２が出入口、エレベータおよび店舗３１０の間を移動する様子を表している。

　図４に戻り、サーバ４０は、人流マップ１３０に基づき、人流エリアマップ１３１を生成する。人流エリアマップ１３１には、清掃対象エリアにおける人流情報１０１（ライン（人流）３２０）に基づき清掃対象エリアが区分けされた複数の人流エリアが示される。以下、具体的に説明する。

　図８は、人流エリアの決定を説明する図である。図８に示すように、サーバ４０は、人流マップ１３０ａにおいて、人流情報（ライン（人流）３２０）に基づき、清掃対象エリアを複数の人流エリアに区分けする。

　たとえば、人流が発生している場所において、複数の人流エリアを設定する。複数の人流エリアは、人流量に応じて複数に分割される。さらに、管理しやすい大きさや形状（たとえば、長方形）で分割されるようにしてもよい。

　サーバ４０は、このように区分けされた複数の人流エリアを人流マップに反映させて、人流エリアマップ１３１を生成する。図９は、人流エリアマップ１３１を示す図である。

　人流エリアマップ１３１には、各人流エリアごとに人流量が設定されている。人流量は、３段階で設定され、人流量が多い人流エリアには「多」が設定され、人流量が少ない人流エリアには「少」が設定され、人流量が中程度の人流エリアには「中」が設定される。サーバ４０は、生成した人流エリアマップ１３１を記憶装置４５に格納する。

　図４に戻り、サーバ４０は、清掃エリアマップ１２０と人流エリアマップ１３１とに基づき、重要エリアマップ１５０を生成する。サーバ４０は、生成した重要エリアマップ１５０を記憶装置４５に格納する。

　図１０は、重要エリアマップ１５０を示す図である。以下、清掃エリアａ～清掃エリアｚ，清掃エリアａａをそれぞれ、ａエリア～ｚエリア，ａａエリア、あるいは、エリアａ～エリアｚ，エリアａａとも称する。

　複数の清掃エリアに区分けされた清掃エリアマップ１２０に、複数の人流エリアに区分けされた人流エリアマップ１３１が重ね合わされて、重要エリアマップ１５０が生成される。これにより、各清掃エリアにおいて、さらに人流エリアの人流量に応じた区分けが行われる。

　たとえば、清掃エリアｂにおいては、人流量が「多」に設定された人流エリアと、人流量が「中」に設定された人流エリアとが含まれている。つまり、清掃エリアｂは、さらに、人流量「中」のエリアと、人流量「多」のエリアと、人流量がないエリアに分けることができる。

　図４に戻り、サーバ４０は、重要エリアマップ１５０と重要エリア表２１０とに基づき、エリアテーブル２２０を生成する。サーバ４０は、生成したエリアテーブル２２０を記憶装置４５に格納する。

　図１１は、重要エリア表２１０を示す図である。重要エリア表２１０は、清掃重要度（単に「重要度」とも称する）を決定するための表である。清掃重要度は数値で示され、数値が小さいほど清掃重要度が高い。

　サーバ４０は、重要エリアマップ１５０に設定された情報に基づき、複数の清掃エリアにおける清掃重要度を決定する。そして、最終的には、重要エリアマップ１５０に清掃重要度を反映させた重要エリアマップ１７０を、サーバ４０の表示装置４６あるいは端末６０の画面で表示可能である。

　ここで、清掃員２８が不慣れな建物の清掃を行う場合、建物の特性を知らないため、清掃対象エリアにおいてどのエリアが清掃重要度の高いエリアであるのかが分からない。清掃重要度の高いエリアにおいて清掃不備があった場合は、建物利用者からのクレームにつながる可能性がある。清掃重要度の高いエリアとは、たとえば、塵埃等の汚れが溜まりやすい場所あるいは塵埃等の汚れが目立ちやすい場所等の、建物利用者からのクレームが多発しそうな場所である。

　人が歩くと、屋外から靴に付着した土や衣服に付着した埃など床に落ちて、床が汚れやすくなる。つまり、人流が多い場所は汚れが溜まりやすくなるという特徴がある。また、出入口に近い場所ほど、床に粉塵が落ちやすく、汚れが溜まりやすい。床材がカーペットのような起毛素材である場合には汚れが目立ちにくいが、床材が非起毛素材（石材など）である場合には汚れが目立ちやすくなる。また、床色が白色である場合には汚れが目立ちやすいが、白色以外の色（白と黒の中間色である灰色等）である場合は汚れが目立ちにくい。なお、本実施の形態では、汚れが目立ちやすい色として「白色」を例示したが、これに限らず、建物利用者が汚れが目立ちやすいと感じる色（たとえば、白色に近い淡い色等）であればどのような色であってもよい。

　本実施の形態においては、上述のように建物利用者にとって重要な部分（塵埃等の汚れが溜まりやすい場所（出入口付近、人流量が多い場所）あるいは塵埃等の汚れが目立ちやすい場所（床色が白色である場所、床材が非起毛素材である場所）等）について、清掃重要度が高くなるように構成されている。

　サーバ４０は、床の色と、床の材質と、出入口からの距離と、人流情報１０１とに基づき、清掃重要度を決定する。具体的には、床色が白色である場合、床材が非起毛素材である場合、出入口に近い場合、および、人流が多い場合に清掃重要度が高くなるように、重要エリア表２１０が規定されている。重要エリア表２１０の値は、清掃員２８が建物の特徴により適宜変更するようにしてもよい。

　重要エリア表２１０において、床色による汚れの目立ちやすさに応じた値が規定されている。床色が「白」である場合は、１が設定される。床色が「白以外」である場合は、１．５が設定される。床色が「白」である場合は、床色が「白以外」である場合よりも汚れが目立ちやすいと認識され、小さい値が設定される（重要度が高くなる）。

　重要エリア表２１０において、床材による汚れの目立ちやすさに応じた値が規定されている。床材が「非起毛（非起毛素材）」である場合は、１が設定される。床材が「起毛（起毛素材）」である場合は、２が設定される。床材が「非起毛」である場合は、床材が「起毛」である場合よりも汚れが目立ちやすいと認識され、小さい値が設定される（重要度が高くなる）。

　重要エリア表２１０において、出入口からの近さに応じた値が規定されている。出入口から近い場合は１が設定され、出入口から遠い場合は３が設定され、中程度である場合は２が設定される。つまり、出入口から近いほど小さい値が設定される（重要度が高くなる）。

　重要エリア表２１０において、人流量に応じた値が規定されている。この値は、人流エリアマップ１３１にて設定された値に対応する。人流量が多い場合（人流エリアマップ１３１において「多」が設定されている場合）は１が設定される。人流量が少ない場合（人流エリアマップ１３１において「少」が設定されている場合）は３が設定される。中程度である場合（人流エリアマップ１３１において「中」が設定されている場合）は２が設定される。人流量が無い場合（人流エリアマップ１３１において「多」、「中」、「少」のいずれも設定されていない場合）は４が設定される。つまり、人流量が多いほど小さい値が設定される（重要度が高くなる）。

　なお、上述の重要エリア表２１０の設定は、あくまで一例である。建物利用者から見て、汚れが目立つと想定される場合に重要度が高くなるものであればどのようなものであってもよい。床色については、汚れが目立つ色を複数色用意し、色ごとに数値を設定するようにしてもよい。また、床材についても、「起毛」、「非起毛」以外の分類方法（たとえば、表面の光沢等）で数値を設定するようにしてもよい。

　図１２は、エリアテーブル２２０を示す図である。エリアテーブル２２０には、各清掃エリア（単に「エリア」とも称する）に対応した床色による汚れの目立ちやすさ、床材による汚れの目立ちやすさ、出入口からの近さ、人流量、清掃重要度（重要度）が規定される。

　エリアテーブル２２０における各値（重要度等）は、重要エリアマップ１５０（図１０参照）から読み取った各エリアの情報に、事前に設定登録された重要エリア表２１０（図１１参照）の情報を当てはめることで算出される。

　たとえば、重要エリアマップ１５０における各清掃エリアの床色の設定および重要エリア表２１０から、床色による汚れの目立ちやすさが設定される。重要エリアマップ１５０において、清掃エリアａ～ｄの床色は白色に設定されているため、重要エリア表２１０に基づき、床色による汚れの目立ちやすさ＝１．０に設定される。

　重要エリアマップ１５０における各清掃エリアの床材の設定および重要エリア表２１０からから、床材による汚れの目立ちやすさが算出される。重要エリアマップ１５０において、清掃エリアａ～ｄの床材は非起毛素材に設定されているため、重要エリア表２１０に基づき、床材による汚れの目立ちやすさ＝１に設定される。

　重要エリアマップ１５０における各清掃エリアの出入口からの近さおよび重要エリア表２１０から、出入口からの近さが設定される。たとえば、重要エリアマップ１５０において、清掃エリアｃは出入口から近いため、１が設定され、清掃エリアａは出入口から遠いため、３が設定され、清掃エリアｂ，ｄはその中間程度であるため、２が設定される。

　重要エリアマップ１５０における各清掃エリアの人流量および重要エリア表２１０から、人流量が設定される。たとえば、重要エリアマップ１５０において、清掃エリアａは人流がないため４が設定されている。

　重要エリアマップ１５０の清掃エリアｂにおいて、人流量が「多」に設定された人流エリアには１が設定され、人流量が「中」に設定された人流エリアには２が設定され、人流量が設定されていない人流エリアには４が設定される。

　以上のように設定された、各清掃エリアおよび各人流エリアに対応した床色による汚れの目立ちやすさ、床材による汚れの目立ちやすさ、出入口からの近さ、および人流量は、エリアテーブル２２０に設定される。

　さらに、各清掃エリアおよび各人流エリアに対応した床色による汚れの目立ちやすさ、床材による汚れの目立ちやすさ、出入口からの近さ、および人流量から、清掃重要度（重要度）が算出される。具体的には、重要度＝床色による汚れの目立ちやすさ×床材による汚れの目立ちやすさ×出入口からの近さ×人流量により算出される。

　たとえば、清掃エリアａにおいて、床色による汚れの目立ちやすさ＝１．０、床材による汚れの目立ちやすさ＝１、出入口からの近さ＝３、人流量＝４である。このため、清掃エリアａの重要度＝１×１×３×４＝１２と算出される。

　同様に、清掃エリアｂの人流量が「多」に設定された人流エリアの重要度＝１×１×２×１＝２と算出される。清掃エリアｂの人流量が「中」に設定された人流エリアの重要度＝１×１×２×２＝４と算出される。清掃エリアｂの人流量が設定されていない人流エリアの重要度＝１×１×２×４＝８と算出される。

　なお、上記の清掃重要度の算出方法はあくまで一例である。上記のように各値を掛け合わせて清掃重要度を算出してもよいし、各値を足し合わせて清掃重要度を算出してもよいし、それ以外の方法で清掃重要度を算出してもよい。

　図４に戻り、サーバ４０は、エリアテーブル２２０における重要度を反映させた重要エリアマップ１７０を生成する。図１３は、重要エリアマップ１７０を示す図である。

　重要エリアマップ１７０においては、重要エリアマップ１５０での各清掃エリアおよび各人流エリアに対応した重要度が表示される。ここでは、簡単のため、ｂエリア（清掃エリアｂ）のみを図示しているが、実際には全ての清掃エリアにおいて重要度が表示される。

　重要エリアマップ１７０のｂエリアにおいて、人流量が「多」に設定された人流エリアにおいて重要度「２」が表示され、人流量が「中」に設定された人流エリアにおいて重要度「４」が表示され、人流量が設定されていない人流エリアにおいて重要度「８」が表示されている。その他の、ａ，ｃ～ｚ，ａａエリアについても同様に重要度が表示される。

　次に、サーバ４０にて実行される処理についてフローチャートを用いて説明する。図１４は、サーバ４０により実行される処理の手順の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、フロアごとに実行される。本処理は、上記図４～図１３を用いて説明した処理に相当する。

　まず、サーバ４０は、Ｓ１０１において、床面基本図１１０（図５参照）を取得する。サーバ４０は、Ｓ１０２において、床面基本図１１０に基づき清掃エリアマップ１２０（図６参照）を生成する。

　サーバ４０は、Ｓ１０３において、カメラ３２および無線通信機３０からの情報を取得する。サーバ４０は、Ｓ１０４において、カメラ３２および無線通信機３０からの情報に基づき人流情報１０１を生成する。サーバ４０は、Ｓ１０５において、人流情報１０１に基づき人流マップ１３０（図７参照）を生成する。サーバ４０は、Ｓ１０６において、人流マップ１３０に基づき人流エリアマップ１３１（図９参照）を生成する。

　サーバ４０は、Ｓ１０７において、清掃エリアマップ１２０および人流エリアマップ１３１から重要エリアマップ１５０（図１０参照）を生成する。

　サーバ４０は、Ｓ１０８において、重要エリア表２１０（図１１参照）を取得する。サーバ４０は、Ｓ１０９において、重要エリアマップ１５０と重要エリア表２１０とに基づき、エリアテーブル２２０（図１２参照）を生成する。これにより、重要度が決定される。

　サーバ４０は、Ｓ１１０において、重要エリアマップ１５０に重要度を反映した重要エリアマップ１７０（図１３参照）を生成する。サーバ４０は、Ｓ１１１において、重要エリアマップ１７０を出力する。これにより、重要エリアマップ１７０をサーバ４０の表示装置４６あるいは端末６０の画面に表示させることができる。これにより、清掃員２８は、重要エリアマップ１７０で清掃重要度を確認しつつ清掃作業を行うことができる。

　以上説明したように、サーバ４０は、出入口からの距離と、床の材質と、人流情報とに基づき清掃重要度の高いエリアを決定する。不慣れな建物の清掃を行う場合、建物の特性を知らないため、清掃対象エリアにおいてどのエリアが重要度の高い清掃エリアであるのかが分からない。このため、清掃不備による建物の利用者からのクレームにつながる可能性がある。

　出入口に近い場所や人流が多い場所は、汚れが溜まりやすい場所である。また、床材が非起毛素材である場所や床色が白色である場所は、汚れが目立ちやすい場所である。このような、汚れが溜まりやすい場所および汚れが目立ちやすい場所は、建物利用者からのクレームが多発しやすい場所であるため、本実施の形態においては、上記場所の清掃重要度を高くしている。このように構成することで、清掃員２８が建物に不慣れであったとしても、自分が担当するエリア内での清掃重要度（重要度の高低）を知ることで、クレームの発生しそうなエリアを重点的に清掃することができる。これにより、清掃対象エリアにおいて清掃不足による建物利用者の不満を低減することができる。

　上記において、汚れが溜まりやすい場所は、塵埃等が多い場所である。これに対して、汚れが目立ちやすい場所は、必ずしも塵埃等が多い場所ではなく、人が感覚的に汚れが気になってしまう場所である。このため、本実施の形態では、いかに効率的に清掃作業を完了させるかという観点のみで清掃対象エリアを評価していない。本実施の形態においては、さらに、床の材質や床の色といった、人が感覚的に汚れが気になってしまうような点をも含めて清掃対象エリアを評価している点に特徴がある。

　なお、上述した実施の形態では、清掃員による清掃作業を行う清掃システムにおいて、清掃重要度を反映させた重要エリアマップを提示する方法について説明したが、当該方法は、自律移動型の清掃ロボットによって清掃作業を行う場合に適用してもよい。この場合、自律移動型の清掃ロボットに対して、清掃重要度が高い領域ほど重点的に清掃を行う（たとえば、時間をかけて清掃を行う）ように清掃の指示を行うようにしてもよい。

　［変形例］
　本実施の形態においては、表示装置４６は、重要エリアマップ１７０において、床の材質が起毛素材でない領域と、床の材質が起毛素材である領域とを識別可能に表示するように構成したが、本変形例においては、次のように構成する。

　表示装置４６は、重要エリアマップ１７０において、床の材質が起毛素材でない領域と、床の材質が起毛素材である領域とを識別可能に表示し、かつ、床の色が白色である領域と、床の色が白色以外の色である領域とを識別可能に表示する。本変形例においては、床の材質や床の色といった、人が感覚的に汚れが気になってしまう場所を重要視し、このような場所に対して、清掃員２８に注意を促すような構成にしている。なお、その他の点については、原則として、図１～図１４を用いて行った説明と同じである。

　図１５は、変形例に係る重要エリアマップ１７０を示す図である。本変形例においては、ａ～ｄエリアのみを図示して、その他のエリアは図示を省略している。また、上述の図１２の説明においては、ａ～ｄエリアの全てのエリアにおいて、床色は白色であり、床材は非起毛素材であるとした。本変形例においては、ａエリアにおいて、床色は白色であり、床材は起毛素材であり、ｂ，ｃエリアにおいて、床色は白色であり、床材は非起毛素材であり、ｄエリアにおいて、床色は白色以外の色であり、床材は起毛素材であるとする。

　図１５に示すように、床材が非起毛素材である領域には丸印が表示され、床色が白色である領域には星印が表示される。ａエリアにおいて、重要度は１８である。そして、ａエリアの床色は白色であるため、重要度の１８とともに星印が表示されている。

　ｂエリアにおいて、人流量「多」のエリアの重要度は「２」であり、人流量「中」のエリアの重要度は「４」であり、人流量「無」のエリアの重要度は「８」である。そして、ｂエリアの床色は白色であるため重要度とともに星印が表示されている。さらに、ｂエリアの床材は非起毛素材であるため、重要度とともに丸印が表示されている。

　ｃエリアにおいて、人流量「多」のエリアの重要度は「１」であり、人流量「中」のエリアの重要度は「２」である。そして、ｃエリアの床色は白色であるため重要度とともに星印が表示されている。さらに、ｃエリアの床材は非起毛素材ため、重要度とともに丸印が表示されている。

　ｄエリアにおいて、人流量「多」のエリアの重要度は「６」であり、人流量「中」のエリアの重要度は「１２」であり、人流量「無」のエリアの重要度は「１２」である。そして、ｄエリアの床色は白色以外の色であり、床材は起毛素材である。このため、星印も丸印も表示されない。

　たとえば、ｃエリアの重要度「１」の領域は丸印および星印がついており、特に重要度が高く床の汚れが目立ちやすい（クレームにつながりやすい）ため、入念に清掃を行うべきでることを、直感的に清掃員が把握することができる。一方で、ｄエリアは丸印も星印もついておらず、特に重要度「２４」の領域は建物利用者が注目していない場所であることが理解できる。このため、清掃時間に制約があるような場合には、重要度「２４」のｄエリアの清掃に多くの時間を割くよりも、ｃエリアの重要度「１」の領域に多くの時間を割くべきであることを理解することができる。言い換えると、施設利用者の目線で考えた場合にどの領域が重要となるのかを清掃員が把握することができる。

　上述のように、出入口に近い場所ほど床に粉塵が落ちやすく、人流が多い場所は汚れが溜まりやすくなるという特徴がある。一方、床材が石材などの非起毛素材である場合、あるいは、床色が白色である場合は、汚れが目立ちやすい。このような汚れが目立ちやすい場所は、建物利用者からのクレームが発生しやすい場所でもある。重要エリアマップ１７０において、床材が汚れが目立ちやすい非起毛素材である場合にその領域を星印で示し、床色が汚れが目立ちやすい白色である場合にその領域を丸印で示すことで、清掃員は汚れが目立ちやすい場所を重点的に清掃することができる。これにより、清掃対象エリアにおいて清掃不足による建物利用者の不満をさらに低減することができる。

　なお、上記例に限らず、床の色が白色である領域を清掃員の注意を引くような色で表示したり、目立つような表示を行ってもよい。床材が非起毛素材である領域を清掃員が注意を引くような色で表示したり、目立つような表示を行ってもよい。また、これに限らず、汚れが目立ちやすい床の色または汚れが目立ちやすい床材である場合に、この領域に対して清掃員の注意を引くような表示を行うものであればよい。

　また、床の色や材質に限らず、建物利用者の目につきやすい領域に対して、清掃員の注意を引くような表示を行うものであればどのようなものであってもよい。たとえば、建物利用者の目につきやすい領域は、下りエスカレータの出口付近の領域である。下りエスカレータの場合、建物利用者の目線は足下に集中しやすい。下りエスカレータを降りてすぐの場所は、建物利用者の目につきやすくなるため、この場所での汚れも目につきやすくなる（クレームにつながりやすくなる）。このため、下りエスカレータの出口付近の領域に対して、清掃員の注意を引くような表示を行うようにしてもよい。これに限らず、建物利用者の視線が集中しやすい場所についても、清掃員の注意を引くような表示を行うようにしてもよい。

　なお、人流情報１０１は、過去の一定期間においてカメラ３２，無線通信機３０から取得した情報に基づき生成すればよい。人流の傾向が変化する可能性がある場合は、１日１回あるいは週１回、人流情報を更新するようにしてもよい。また、商業施設のイベント等で、人流の傾向が変わるような場合には、その傾向に応じて利用する過去の人流情報を切り変えるようにしてもよい。たとえば、事前に複数の人流情報を用意し、当日の人流の傾向に応じて、複数の人流情報から選択してそれを人流マップに適用できるようにしてもよい。

　今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示により示される技術的範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。

　２０　フロア、２２　移動体（手押し車）、２４　無線通信機、２５，２６　人、２８　清掃員、３０　無線通信機、３２　カメラ、３５　天井、４０　サーバ（清掃管理装置）、４１　ＣＰＵ、４２　ＲＡＭ、４３　ＲＯＭ、４４　Ｉ／Ｆ装置、４５　記憶装置、４６　表示装置、５０　制御部、５２　入力部、６０　端末、１００　建物、１０１　人流情報、１１０　床面基本図、１２０　清掃エリアマップ、１３０，１３０ａ　人流マップ、１３１　人流エリアマップ、１５０，１７０　重要エリアマップ、２１０　重要エリア表、２２０　エリアテーブル、３１０　店舗、３２０　ライン（人流）、３３０　起毛素材。

Claims

　清掃者による清掃対象エリアの清掃作業を管理する清掃管理装置であって、
　プロセッサと、
　前記プロセッサによって実行されるプログラムを記憶するメモリとを備え、
　前記プロセッサは、清掃エリアマップに人流エリアマップを重ね合わせた重要エリアマップを生成し、
　前記清掃エリアマップには、前記清掃者により清掃が実行される単位に前記清掃対象エリアが区分けされた複数の清掃エリアが示され、
　前記人流エリアマップには、前記清掃対象エリアにおける人流情報に基づき前記清掃対象エリアが区分けされた複数の人流エリアが示され、
　前記プロセッサは、前記重要エリアマップに設定された情報に基づき、前記複数の清掃エリアにおける清掃重要度を決定する、清掃管理装置。
　前記重要エリアマップに前記清掃重要度を反映させたマップを表示する表示部をさらに備える、請求項１に記載の清掃管理装置。
　屋外に通じる出入口からの距離と、清掃する床の色と、前記床の材質とに基づき、前記複数の清掃エリアが区分けされている、請求項２に記載の清掃管理装置。
　前記プロセッサは、前記出入口からの距離と、前記床の色と、前記床の材質と、前記人流情報とに基づき、前記清掃重要度を決定する、請求項３に記載の清掃管理装置。
　前記出入口からの距離が第１距離であるときは、前記出入口からの距離が前記第１距離よりも遠い第２距離であるときよりも前記清掃重要度が高く、
　前記床の色が白色であるときは、前記床の色が白色以外の色であるときよりも前記清掃重要度が高く、
　前記床の材質が起毛素材でないときは、前記床の材質が起毛素材であるときよりも前記清掃重要度が高く、
　前記人流情報において第１人流量が設定されているときは、前記第１人流量よりも少ない第２人流量が設定されているときよりも前記清掃重要度が高い、請求項４に記載の清掃管理装置。
　前記表示部は、
　　前記床の色が白色である領域と、前記床の色が白色以外の色である領域とを識別可能に表示し、
　　前記床の材質が起毛素材でない領域と、前記床の材質が起毛素材である領域とを識別可能に表示する、請求項５に記載の清掃管理装置。
　前記人流情報は、前記清掃対象エリアにおける人の移動を特定する特定部から取得した情報に基づき生成される、請求項１～請求項６のいずれか１項に記載の清掃管理装置。
　清掃者による清掃対象エリアの清掃作業を管理する清掃管理方法であって、
　清掃エリアマップに人流エリアマップを重ね合わせた重要エリアマップを生成するステップを含み、
　前記清掃エリアマップには、前記清掃者により清掃が実行される単位に前記清掃対象エリアが区分けされた複数の清掃エリアが示され、
　前記人流エリアマップには、前記清掃対象エリアにおける人流情報に基づき前記清掃対象エリアが区分けされた複数の人流エリアが示され、
　前記重要エリアマップに設定された情報に基づき、前記複数の清掃エリアにおける清掃重要度を決定するステップをさらに含む、清掃管理方法。