WO2015016317A1 - ねじ体の逆回転防止構造 - Google Patents

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Abstract

雄ねじ体(10)とワッシャ(50)によって被締結部材(80)と基材(90)を締結する構造の、緩み止めを行う。雄ねじ体(10)には、ねじ体側座部(22)が形成される。ワッシャ側には、第一受部(60)と第二受部(70)が形成される。被締結部材(80)には、部材側座部(82)が形成される。第一受部(60)と、ねじ体側座部(22)とは、鋸歯形状の凹凸を有する。雄ねじ体(10)を緩める方向に回転しようとすると、凹凸が互いに係合して回転を防止する。部材側座部(82)の収容凹部と、ワッシャ(50)の第二受部(70)の外壁とは、偏心した円形状とされる。ワッシャ(50)が緩まる方向に回転しようとすると、偏心した円形状が互いに係合して回転を防止する。

Description

ねじ体の逆回転防止構造
 本発明は、締結したねじ体の逆回転を防止する逆回転防止構造に関する。
 従来、様々な場面で、被締結物を締結するためにねじ体が用いられている。このねじ体は、柱状の外周に螺線状の溝が形成される雄ねじ体と、筒部材の内周に螺線状の溝が形成される雌ねじ体を螺合させる構造となっている。
 使用時は、被締結部材に形成される孔に雄ねじ体を挿入してから、雌ねじ体を螺合させる。結果、雄ねじ体の頭部と雌ねじ体の筒部材によって被締結物が挟み込まれる。このような締結用のねじ体を簡便に使用出来るように工夫されたものとしては、雄ねじ体の一端に六角柱状の頭部を形成して成る所謂ボルトと、外周面が六角形柱状に形成されるナットの組み合わせから成るものがある。他にも、頭部が六角形状ではなく、端面にすり割り(マイナス穴)や十字穴(プラス穴)が形成された、いわゆる小ねじなども広く用いられている。
 また、ねじ体の締結時に、雄ねじ体の周囲にワッシャ(座金)を挿入することが行われている。このワッシャは、締結時に被締結物を座屈や傷等から護ったり、逆に、被締結物に積極的に押し当てることによって、ねじ体の緩みを抑制したりする。
 例えば、「日本工業規格 JIS 1251 ばね座金」の文献に示されるように、ワッシャには、一般的なリング形状の「平ワッシャ」の他、内周や外周に半径方向に延びる突起を有し、被締結部材やねじ体と係合して緩みを防止する「舌付きワッシャ」、軸方向に折れ曲がった短い爪が被締結物と係合する「爪付きワッシャ」、弾性変形によってねじ体の緩みを防止する「ばねワッシャ」、締結面に食い込ませるための歯を周囲に備えた「歯付きワッシャ」などが存在する。
 しかしながら、従来のワッシャは、ねじ体との間の緩み防止構造に関して、摩擦や食い込みを期待する程度であるため、よく知られている通りその効果は不十分なものであった。従って、振動等が激しい環境では、ワッシャを用いたとしても、ねじ体が徐々に緩んでしまうという問題があった。
 本発明は、上記問題点に鑑みて本発明者の鋭意研究により成されたものであり、ワッシャを有効活用することによって、簡易な構造によって、高度にねじ体の逆回転防止、即ち、緩み止めを行うねじ体の緩み防止構造を提供することを目的とする。
 即ち、上記目的を達成する本発明は、ねじ山を有するねじ体と、ワッシャとを備えることで、前記ねじ体及びワッシャによって被締結部材を締結する構造であり、前記ねじ体は、前記ワッシャと対向するねじ体側座部を有して成り、前記ワッシャは、前記ねじ体側座部と対向する第一受部、及び、部材側座部を有する前記被締結部材と対向する第二受部を有して成り、前記ねじ体側座部と前記第一受部の間には、前記ねじ体側座部に対して特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第一係合機構が構成され、前記部材側座部と前記ワッシャの間には、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第二係合機構が構成され、締結状態の前記ねじ体の特定方向への回転を防止することを特徴とするねじ体の逆回転防止構造である。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記部材側座部と前記第二受部の間には、前記ワッシャに対して前記緩み方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第二係合機構が構成され、締結状体の前記ねじ体を特定方向、即ち、逆回転させること、例えば、前記ねじ体を緩める方向へ回転させることを防止することを特徴とするねじ体の逆回転防止構造である。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部にねじ体側凹凸が形成され、且つ、前記第一受部に前記ねじ体側凹凸と係合する第一受部側凹凸が形成され、前記係合状態を得ることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ねじ体側凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ねじ体側凹凸は、周方向に設けられる山形又は波型形状であることを特徴とする。
  上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ねじ体側凹凸は、エンボス形状であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ねじ体側凹凸は、渦巻き形状の溝又は山であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一受部側凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一受部側凹凸は、周方向に設けられる山形又は波型形状であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一受部側凹凸は、エンボス形状であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一受部側凹凸は、渦巻き形状の溝又は山であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ねじ体側座部には、半径方向に傾斜するねじ体側テーパ面が形成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一受部には、半径方向に傾斜するワッシャ側テーパ面が形成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の距離が縮む程、前記緩み方向の係合強度が高まるように構成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の間で、前記ねじ体側座部の締め方向の相対回転を許容することを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャは、ねじ体の軸方向に弾性変形可能であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記部材側座部は、前記第二受部を収容し得る収容凹部を備えることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第二係合機構は、前記第二受部と前記収容凹部が嵌り合うことで前記係合状態を得ることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記収容凹部の内壁は、前記ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って変動すると共に、前記第二受部の外壁は、前記ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って変動することにより、前記収容凹部の内壁と前記第二受部の外壁の当接によって前記係合状態を得ることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ねじ体の締結力が、前記収容凹部の底面と前記第二受部との当接面を介して、前記被締結部材に伝達することを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記収容凹部の内壁及び前記第二受部の外壁が、前記ねじ体の軸に対して偏心した円形状であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記部材側座部は、前記ねじ体の軸方向に段設された部材側段部を有し、前記第二受部には前記部材側段部と係合するワッシャ側段部が形成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャは、前記第二受部の周囲において、前記ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って異なるワッシャ側当接部を有し、前記ワッシャ側当接部が前記被締結体の一部に当接して係合することで、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの当接する状態が保持される第二係合機構が構成され、前記第一係合機構により、前記ねじ体と前記ワッシャとの間における前記特定方向の相対回転が防止され、且つ、前記第二係合機構により、前記ワッシャと前記被締結部材との間における前記特定方向の相対回転が防止されることによって、該ねじ体と該被締結部材との間における該特定方向の相対回転が防止されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャ側当接部は、前記ねじ体の前記周方向の一部の範囲に形成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャ側当接部は、前記ねじ体の一方の回転方向に対向する第一ワッシャ側当接領域と、前記ねじ体の他方の回転方向に対向する第二ワッシャ側当接領域と、を備えることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記被締結部材は、前記部材側座部の周囲において、前記ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って異なり、前記ワッシャ側当接部と当接可能な部材側当接部を有し、前記ワッシャ側当接部と前記部材側当接部により、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの当接する状態が保持される前記第二係合機構が構成され、該第二係合機構によって、前記被締結部材の前記ねじ体の前記特定方向への回転を防止することを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記部材側当接部は、前記ねじ体の他方の回転方向に対向して前記ワッシャ側当接部と当接可能な第一部材側当接領域と、前記ねじ体の一方の回転方向に対向して前記ワッシャ側当接部と当接可能な第二部材側当接領域と、を備えることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャ側当接部は、前記ねじ体の軸方向に沿って、前記被締結部材を基準として前記ワッシャ側に延在することを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャ側当接部は、前記ねじ体の軸方向に沿って、前記ワッシャの前記第二受部を基準として前記被締結部材側に延在することを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記部材側当接部は、前記ねじ体と軸を異にする円柱又は円筒の外周壁によって構成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部にねじ体側凹凸が形成され、且つ、前記第一受部に前記ねじ体側凹凸と係合する第一受部側凹凸が形成され、前記係合状態を得ることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一受部側凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ねじ体側座部には、半径方向に傾斜するねじ体側テーパ面が形成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一受部には、半径方向に傾斜するワッシャ側テーパ面が形成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の距離が縮む程、前記緩み方向の係合強度が高まるように構成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の間で、前記ねじ体側座部の締め方向の相対回転を許容することを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第二受部の外壁が、前記ねじ体の軸に対して偏心した円形状であることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記部材側当接部として、前記部材側座部の周囲に前記ねじ体の軸方向に段設された部材側段部を有し、前記ワッシャ側当接部として、前記第二受部の周囲に前記部材側段部と係合するワッシャ側段部が形成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャの前記第二受部は、前記部材側座部に対向するワッシャ側傾斜面を有し、前記ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の軸に直角となる断面形状が、該ねじ体の周方向に沿って軸心からの距離が変位する領域を含み、前記ワッシャ側傾斜面が前記被締結部材の前記部材側座部に係合することで、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの当接する状態が保持される第二係合機構が構成され、前記第一係合機構により、前記ねじ体と前記ワッシャとの間における前記特定方向の相対回転が防止され、且つ、前記第二係合機構により、前記ワッシャと前記被締結部材との間における前記特定方向の相対回転が防止されることによって、該ねじ体と該被締結部材との間における該特定方向の相対回転が防止されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャ側傾斜面は、曲面を含んで構成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の軸に対して傾斜した軸を有する仮想円柱の部分周面を含んで構成されることを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の半径方向外向きに進むにつれて、前記ねじ体の軸方向における前記第一受部から前記第二受部に進む向きに変位する領域を含むことを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の半径方向内向きに進むにつれて、前記ねじ体の軸方向における前記第一受部から前記第二受部に進む向きに変位する領域を含むことを特徴とする。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の一方の回転方向に対向する第一ワッシャ側傾斜領域と、前記ねじ体の他方の回転方向に対向する第二ワッシャ側傾斜領域と、を備えることが出来る。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一ワッシャ側傾斜領域と前記第二ワッシャ側傾斜領域は連続しており、両者の境界に特異点又は特異線が配置されることが出来る。 
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記被締結部材の前記部材側座部は、前記ねじ体の軸に直角となる断面形状が、該ねじ体の周方向に沿って軸心からの距離が変位する領域を含み、前記ワッシャ側傾斜面と前記部材側傾斜面により、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの当接する状態が保持される前記第二係合機構が構成され、該第二係合機構によって、前記被締結部材の前記ねじ体の前記特定方向への回転を防止することが出来る。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記部材側傾斜面は、前記ねじ体の他方の回転方向に対向して前記ワッシャ側傾斜面と当接可能な第一部材側傾斜領域と、前記ねじ体の一方の回転方向に対向して前記ワッシャ側傾斜面と当接可能な第二部材側傾斜領域と、を備えることが出来る。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記部材側傾斜面は、前記ねじ体の軸に対して傾斜した軸を有する円柱又は円筒の外周面によって構成されることが出来る。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部にねじ体側凹凸が形成され、且つ、前記第一受部に前記ねじ体側凹凸と係合する第一受部側凹凸が形成され、前記係合状態を得ることが出来る。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一受部側凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であることが出来る。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記ねじ体側座部には、半径方向に傾斜するねじ体側テーパ面が形成されることが出来る。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一受部には、半径方向に傾斜するワッシャ側テーパ面が形成されることが出来る。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の距離が縮む程、前記緩み方向の係合強度が高まるように構成されることが出来る。
 上記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の間で、前記ねじ体側座部の締め方向の相対回転を許容することが出来る。
 本発明によれば、簡単な構造でありながらも、ねじ体の逆回転防止、例えば、ねじ体を緩ませる方向の回転を防止することでねじ体の緩み止めを確実に行う事が出来るようになる。
本発明の第A-1実施形態のねじ体の逆回転防止構造を示す側面部分断面図である。 同逆回転防止構造で用いられる雄ねじ体の側面部分断面図及び底面図である。 同逆回転防止構造で用いられるワッシャの上面図及び側面部分断面図である。 (A)は同ねじ体の逆回転防止構造の鋸刃の作用を示す概念図であり、(B)~(D)は鋸刃の変形例を示す概念図である。 (A)~(C)は、同逆回転防止構造の鋸刃の変形例を示す概念図である。 (A)(B)は同逆回転防止構造の雄ねじ体の応用例を締めず側面図である。 (A)(B)は同逆回転防止構造の応用例で用いられるワッシャの上面図及び側面部分断面図である。 第A-2実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造の締結状態を示す上面図及び側面部分断面図である。 (A)は同逆回転防止構造で用いられるワッシャの上面図及び側面部分断面図であり、(B)は同逆回転防止構造の開放作業を示す側面部分断面図である。 (A)は同逆回転防止構造の応用例で用いられるワッシャの開放作業を示す側面部分断面図であり、(B)は同応用例で用いられるワッシャの開放作業を示す上面図及び側面部分断面図である。 第A-3実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造の、(A)ワッシャの上面図及び側面部分断面図、(B)ワッシャと雄ねじ体が一体化した状態を示す側面部分断面図、(C)は締結状態を示す側面部分断面図である。 同逆回転防止構造の応用例で用いられるワッシャの上面図及び側面部分断面図である。 第A-4実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造の、(A)ワッシャの上面図及び側面部分断面図、(B)締結状態を示す側面部分断面図である。 第A-1から第A-4実施形態の応用例に係るねじ体の逆回転防止構造の締結状態を示す(A)上面図、(B)側面部分断面図である。 本発明のねじ体の逆回転防止構造を雌ねじ体に適用した場合の締結状態を示す側面部分断面図である。 (A)は本発明の第B-1実施形態のねじ体の逆回転防止構造を示す側面部分断面図であり、(B)は平面図である。 同逆回転防止構造で用いられる雄ねじ体の側面部分断面図及び底面図である。 同逆回転防止構造で用いられるワッシャの上面図及び側面部分断面図である。 (A)は同ねじ体の逆回転防止構造の鋸刃の作用を示す概念図であり、(B)~(D)は鋸刃の変形例を示す概念図である。 (A)~(C)は、同逆回転防止構造の鋸刃の変形例を示す概念図である。 (A)(B)は同逆回転防止構造の雄ねじ体の応用例を締めず側面図である。 (A)(B)は同逆回転防止構造の応用例で用いられるワッシャの上面図及び側面部分断面図である。 (A)(B)は同逆回転防止構造をフランジ継手の締結に応用した例を示す平面図である。 第B-2実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造の、(A)ワッシャの上面図及び側面部分断面図、(B)ワッシャと雄ねじ体を示す側面部分断面図、(C)は締結状態を示す側面部分断面図である。 同逆回転防止構造の応用例を示す(A)ワッシャの上面図及び側面部分断面図、(B)ワッシャと雄ねじ体を示す側面部分断面図、(C)は締結状態を示す側面部分断面図である。 本発明のねじ体の逆回転防止構造を雌ねじ体に適用した場合の締結状態を示す側面部分断面図である。 (A)は本発明の第C-1実施形態のねじ体の逆回転防止構造を示す正面部分断面図であり、(B)は側面部分断面図であり、(C)は上面図であり、(D)は被締結部材のみを示す上面図である。 同逆回転防止構造で用いられる雄ねじ体の正面部分断面図である。 (A)は同逆回転防止構造で用いられるワッシャの上面図であり、(B)は正面部分断面図であり、(C)は底面図であり、(D)は底面の部分切断図である。 (A)は同雄ねじ体の逆回転防止構造の鋸刃の作用を示す概念図であり、(B)~(D)は鋸刃の変形例を示す概念図である。 (A)~(C)は、同逆回転防止構造の鋸刃の変形例を示す概念図である。 (A)は同逆回転防止構造の応用例を示す正面部分断面図であり、(B)はその雄ねじ体の応用例を示す正面部分断面図である。 (A)は本発明の第C-2実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造の分解斜視図であり、(B)は被締結部材の上面図であり、(C)はワッシャの底面部分断面図である。 本発明の第C-3実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造の分解斜視図である。 本発明のねじ体の逆回転防止構造を雌ねじ体に適用した場合の締結状態を示す側面部分断面図である。
 以下、本発明の実施の形態について、A、B、Cの三つのグループに分けて説明する。Aグループは、図1から図15に示される第A-1から第A-4実施形態のねじ体の逆回転防止構造である。Bグループは、図16から図26に示される、第B-1及び第B-2実施形態のねじ体の逆回転防止構造である。Cグループは、図27から図35に示される、第C-1から第C-3実施形態のねじ体の逆回転防止構造である。説明の便宜上、これらのグループの間において、部材、部品等の説明で用いる名称や符号は共通又は類似しているものの、これらの名称や符号はグループ間で互いに独立しており、相関するものではない。
 まず、Aグループに属する本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
 図1には、第A-1実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造が示されている。図3の通り、ねじ体の逆回転防止構造では、雄ねじ体10と、環状のワッシャ50と、被締結部材80と、基台90を備えて構成される。基台90には、雄ねじ体10と螺合するための雌ねじ穴92が形成されており、基台90と雄ねじ体10で挟まれることで、被締結部材80が固定される。
 雄ねじ体10は、所謂ボルトであり、頭部20と軸部30を有する。頭部20の下部乃至付け根に相当する部位には、ねじ体側座部22が形成される。軸部30には、円筒部30aとねじ部30bとが形成される。勿論、円筒部30aは必須ではない。
 ワッシャ50の一方側(図1の上面側)には、第一受部60が形成される。この第一受部60は、ねじ体側座部22と対向しており、両者の間には、第一係合機構Aが構成される。この第一係合機構Aは、少なくともねじ体側座部22が、締結状態の雄ねじ体10を緩める方向に回転しようとすると、第一受部60とねじ体側座部22が互いに係合して、当該回転方向に対する第一受部60とねじ体側座部22との相対回転を防止する。
 ワッシャ50の他方側(図1の下面側)には、第二受部70が形成される。この第一受部70は、被締結部材80と対向する。
 被締結部材80には、ワッシャ50の第二受部70に対向する部材側座部82が形成される。被締結部材80の部材側座部82と、ワッシャ50の第二受部70の間には、第二係合機構Bが構成される。この第二係合機構Bは、少なくともワッシャ50が、雄ねじ体10と共に、緩める方向に回転しようとすると、第一受部70と部材側座部82が互いに係合して、当該回転方向に対する第二受部70と部材側座部82との相対回転を防止する。
 この第一係合機構Aと第二係合機構Bの作用により、雄ねじ体10が緩み方向に回転しようとすると、ワッシャ50の介在によって、雄ねじ体10と被締結部材80の相対回転が規制される。結果、雄ねじ体10が緩むことが防止される。
 図2に示すように、第一係合機構Aとして、雄ねじ体10のねじ体側座部22には、ねじ体側凹凸24が形成される。ねじ体側凹凸24は、周方向に複数連続して設けられる鋸刃形状と成っている。ねじ体側凹凸24の各々が延びる方向、即ち、稜線が延びる方向は、雄ねじ体10の半径方向となっている。結果、ねじ体側凹凸24は、軸心から放射状に延びる。
 更に、このねじ体側座部22は、半径方向に傾斜するねじ体側テーパ面26が形成される。このねじ体側テーパ面26は、中心側がねじ先に近づくように傾斜しているので、結果として、ねじ先側に凸の円錐形状となる。更に好ましくは、このねじ体側テーパ面26に、既述のねじ体側凹凸24が形成される。
 図3に示されるように、第一係合機構Aとして、ワッシャ50の第一受部60には、ねじ体側凹凸24と係合する第一受部側凹凸64が形成される。第一受部側凹凸64は、周方向に複数連続して設けられる鋸刃形状となっている。第一受部側凹凸64の各々が延びる方向、即ち稜線が延びる方向は、雄ねじ体10の半径方向に沿っている。結果、第一受部側凹凸64は、ワッシャ50の貫通穴52の中心から放射状に延びる。
 更に、好ましくは、この第一受部60は、半径方向に傾斜するワッシャ側テーパ面66が形成される。このワッシャ側テーパ面66は、中心側がねじ先に近づくように傾斜してすり鉢状を成しているので、結果として、ねじ先側に凹の円錐形状となる。このワッシャ側テーパ面66に、既述の第一受部側凹凸64が形成される。
 結果、雄ねじ体10を締め付ける際に、第一係合機構Aでは、ワッシャ50のワッシャ側テーパ面66の凹内に、ねじ体側座部22のねじ体側テーパ面26が進入し、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が係合する。両者の鋸歯形状は、図4(A)に示されるように、雄ねじ体20が、締結方向Yに回転しようとすると、互いの傾斜面24Y、64Yが当接して、両者の距離を軸方向に離しながら、相対スライドを許容する。一方、雄ねじ体20が、緩み方向Xに回転しようとすると、互いの垂直面(傾斜が強い側の面)24X、64Xが当接して、両者の相対移動を防止する。とりわけ第一係合機構Aは、雄ねじ体10を締め付けることによって、ねじ体側座部22と第一受部60の距離が縮む程、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の噛み合いが強くなり、緩み方向X側の係合強度が高められる。ここで、ねじ体側テーパ面26の傾斜角度と、ワッシャ側テーパ面66の傾斜角度とを互いに異ならせること、特にワッシャ側テーパ面66の軸心からの傾斜角度をねじ体側テーパ面26の軸心からの傾斜角度よりも狭めに設定することで、それぞれのテーパ面に形成される鋸歯のピッチに因らず、ガタ付き無く締め付けることも可能となる。
 図3に戻って、ワッシャ50の第二受部70の外壁72は、ねじの軸心からの距離が周方向に沿って変動する。具体的に、この外壁72は、ねじの軸心(貫通孔52の中心)に対して偏心した円形状となっている。
 一方、被締結部材80の部材側座部82は、ワッシャ50の第二受部70を収容するための収容凹部84を備えており、且つ、この収容凹部84の内壁も、ねじの軸心に対して偏心した円形状となっている。なお、偏心量は、第二受部70と収容凹部84で同じであり、第二受部70と収容凹部84の直径差(余裕隙間)は、偏心量よりも小さく設定される。
 従って、図1に示されるように、ワッシャ50の第二受部70が、被締結部材80の収容凹部84に収容されると、両者が嵌り合う結果となり、ねじの軸心を合わせた状態のままでは、両者の周方向の相対回転が規制される。即ち、この第二受部70と収容凹部84が第二係合機構Bとして作用する。
 以上、第A-1実施形態のねじ体の逆回転防止構造によれば、ワッシャ50を介在させることによって、ねじ体側座部22と第一受部60の間に第一係合機構Aを構成し、部材側座部82と第二受部70の間に第二係合機構Bを構成し、雄ねじ体10が緩もうとすると、第一係合機構A及び第二係合機構Bの双方の規制作用によって、雄ねじ体10が被締結部材80と周方向に係合した状態となり、逆回転すること、即ち緩むことが防止される。従って、振動等が生じても、全く緩まない締結状態を得ることが出来る。
 更に本実施形態では、第一係合機構Aとして、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が、周方向に複数連続する鋸刃形状と成っており、所謂ラチェット機構又はワンウエイクラッチ機構として作用する。結果、締結動作時は、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の相対移動を許容して、円滑な相対回転を実現する一方、緩み動作時は、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の相対移動を完全に規制する。結果、締結時の作業性と、その後の緩み止めを合理的に両立出来る。
 また本第A-1実施形態では、第一係合機構Aとして、ねじ体側座部22と第一受部60には、ねじ体側テーパ面26、ワッシャ側テーパ面66が形成されるので、両者の当接面積を大きくすることが出来る。また、雄ねじ体10の軸線方向の締結力が、テーパ面によって半径方向にも作用する。互いのテーパ面を半径方向に押し付けることで、自励的にセンタリング出来る。結果、雄ねじ体10とワッシャ50の同芯度が高められ、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の係合精度を高めることが出来る。なお、凸側のねじ体側テーパ面26の傾斜を微小に大きくし、凹側のワッシャ側テーパ面66の傾斜角を微小に小さくして、角度に微小差を設けておくことも好ましい。このようにすると、締め付け圧力の増大に伴って、中心から半径方向外側に向かって、互いのテーパ面を少しずつ当接させることが出来る。
 また更に、本第A-1実施形態では、第二係合機構Bとして、ワッシャ50の第二受部70の外壁と、被締結部材80の収容凹部84の内壁の形状が、ねじの軸心に対して同心円となることを回避している。換言すると、収容凹部84の内壁及び第二受部70の外壁は、ねじの軸心からの距離が周方向に沿って変化する。この形状によって、収容凹部84の内壁と第二受部70が嵌り合うと、互いの軸心を合わせたままでは、周方向の相対回転が規制される。特にここでは、偏心した正円形状となっているので、ワッシャ50や被締結部材80の形状加工を極めて簡単としつつも、両者の相対回転を防止出来る。
 なお、本第A-1実施形態では、第一係合機構Aとして、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が鋸刃形状の場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図4(B)に示されるように、互いの凹凸を山形(双方とも傾斜面)にすることも可能である。このようにすると、雄ねじ体20が緩み方向Xに回転する際、互いの傾斜面24X,64Xが相対移動しようとするが、この傾斜面に沿って、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が離れようとする。この移動距離(離れる角度α)を、雄ねじ体10のリード角より大きく設定すれば、雄ねじ体10が緩もうとしても、それ以上にねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が離れようとするので、緩むことが出来なくなる。なお、この図4(B)では、断面二等辺三角形の凹凸を例示したが、図4(C)のように、締結回転時に当接する傾斜面24Y、64Yの傾斜角よりも、緩み回転時に当接する傾斜面24X,64Xの傾斜角をなだらかにすることも好ましい。このようにすると、締結回転時に、互いに乗り越えなければならない傾斜面24Y、64Yの周方向距離Pを短くすることができるので、締結後のガタ(隙間)を少なく出来る。
 また、図4(A)~(C)の応用として、図4(D)に示されるように、峯と谷を湾曲させた波型の凹凸も好ましい。締結時に滑らかな操作性を得ることができる。更に、本第A-1実施形態では、半径方向に延びる凹凸を例示したが、図5(A)に示されるように、渦巻き状(スパイラル状)の溝又は山(凹凸)を形成することも好ましい。また図5(B)のように、直線状に延びる溝又は山(凹凸)であっても、ねじの半径方向に対して周方向位相が変化するように傾斜配置することもできる。また、図5(C)に示されるように、微細凹凸を、ねじの周方向且つ半径方向の双方(平面状)に複数形成した、いわゆるエンボス形状を採用することも好ましい。
 更に本第A-1実施形態のように、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の凹凸形状を必ずしも一致(相似)させる必要はない。例えば、図4及び図5の各種形状から異なるものを互いに選択して組み合わせることも出来る。
 本第A-1実施形態では、ねじ体側テーパ面26を凸形状、ワッシャ側テーパ面66を凹形状にする場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図6(A)のように、ねじ体側テーパ面26を平面形状にしたり、図6(B)のように凹形状にしたりできる。ワッシャ側テーパ面も同様である。また特に図示しないが、例えばワッシャ50の弾性変形を有効活用すれば、双方のテーパ面の傾斜角を一致させる必要はない。勿論、雄ねじ体10又はワッシャ50の一方のみにテーパ面を形成しても良い。更には、双方のテーパ面を凸形状にしたり、凹形状にしたりすることで、ワッシャの弾性変形を活用して両者を密着させることが出来る。また、ワッシャ50の弾性を得る為に、ワッシャ50の基本的な形状を螺旋状として成る所謂スプリングワッシャ状としても好い。
 更に、第A-1実施形態の応用として、図7(A)に示されるように、ワッシャ50の第二受部70の外壁及び、部材側台座部82の収容凹部84の内壁が、ねじの軸心に対して同心の部分円弧形状Sとし、残部を弦Gのように直線状に切り落としたような形状とすることも出来る。即ち、この場合においても、収容凹部84の内壁及び第二受部70の外壁は、ねじの軸心からの距離が周方向に沿って変動する。従って、弦Gの形状によって、収容凹部84の内壁と第二受部70が係合し、周方向の相対回転が規制される。
 また図7(B)に示されるように、ワッシャ50の第二受部70の外壁が、ねじの軸心に対して同心の部分円弧形状Sとし、残部には、半径方向に延びる突起Tを形成することが出来る。この際、収容凹部84の内壁には、半径方向に凹む窪みKを形成する。この突起Tと窪みKの係合によって、収容凹部84の内壁と第二受部70が係合し、周方向の相対回転が規制される。この際、収容凹部84に形成される窪みKは、小さな正円形状(部分円弧)とすることが好ましい。収容凹部84を切削加工のする際に、棒状のドリルの1回の加工だけで、窪みKを形成出来るからである。なお、特に図示しないが、ワッシャ50の第二受部70側に窪み(切欠き)を形成し、収容凹部84側に半径方向内側に突出する突起を形成することも出来る。
 次に、図8を参照して、本発明の第A-2実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造について説明する。この逆回転防止構造では、雄ねじ体10は第A-1実施形態と同様であるが、ワッシャ50及び被締結部材80の構造が一部異なっているので、異なる部分を中心に説明し、雄ねじ体10に関する前述と共通部分の説明は省略する。
 ワッシャ50は、図9(A)に示されるように、第A-1実施形態と比較して肉薄と成っており、被締結部材80と対向する第二受部70側にも、ねじ先方向に凸となる第二ワッシャ側テーパ面76が形成される。
 なお、第A-1実施形態と同様に、ワッシャ50の第二受部70の外壁72及び収容凹部84の内壁は、偏心した正円形状となっているので、互いに嵌り合うことで、周方向の回転が規制される。
 図8に戻って、被締結部材80の収容凹部84の底面には、ねじ先側に凹となる部材側テーパ面86が形成される。結果、ワッシャ50の第二ワッシャ側テーパ面76と当接することにより、ワッシャ50を介して雄ねじ体10の締結力を受け止める。
 更に、収容凹部84の内壁の一部には引上げ空間88が形成される。引上げ空間88は、収容凹部84の内壁が半径方向外側に拡張し、且つ、凹部の深さを大きくすることで確保される。この引上げ空間88によって、ワッシャ50の第二受部70の外壁の一部に隙間が形成される。
 雄ねじ体10及びワッシャ50を用いて、被締結部材80を固定すると、第一係合機構Aとして、雄ねじ体10のねじ体側凹凸24と、ワッシャ50側の第一受部側凹凸64が係合する。更に、第二係合機構Bとして、ワッシャ50の第二受部70の外壁と収容凹部84の内壁が互いに嵌り合うことで、周方向の回転が規制される。結果、雄ねじ体10の逆回転が防止されること、即ちが緩まないことになる。
 図9(B)には、雄ねじ体10を強制的に緩める場合の操作について説明する。例えばマイナスドライバDの先端を、引上げ空間88内に挿入することによって、その先端をワッシャ50の背面側に挿入する。この状態で、マイナスドライバDの先端を持ち上げることにより、ワッシャ50の第二受部70を上方に変形させることが出来る。結果、第二受部70と収容凹部84による第二係合機構Bが解放される。この状態で、雄ねじ体10を緩み方向に回転させれば、ワッシャ50も一緒に回転できるので、雄ねじ体10を緩めることが出来る。
 なお、この第A-2実施形態では、被締結部材80の収容凹部84に引上げ空間88を形成する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10(A)に示されるように、ワッシャ50の外壁に傾斜面77Aを形成することで、マイナスドライバDの先端を、ワッシャ50の背面側(被締結部材80側)に挿入できるようにする。また、図10(B)に示されるように、ワッシャ50の周縁に、被締結部材80から離れるような挿入用凹部77Bを形成する。この挿入用凹部77Bを介して、マイナスドライバDの先端をワッシャ50の背面側に挿入出来るようにする。この他、ワッシャ50の外径と、収容凹部84の内径との径差を利用して、三日月状の間隙を作出し、この三日月状の間隙(図示省略)を利用してマイナスドライバDの先端をワッシャ50の背面側に挿入可能としても好い。
 図11には、第A-3実施形態のねじの緩み防止構造が示されている。図11(B)に示されるように、雄ねじ体10のねじ体側座部22は平面形状となっており、そこに鋸刃形状のねじ体側凹凸24が形成される。また、雄ねじ体10の軸部30の根本には、ワッシャ50を保持するためのくびれ32が形成される。
 図11(A)の通り、ワッシャ50の第一受部60も平面形状となっており、そこに鋸刃形状の第一受部側凹凸64が形成される。ワッシャ50の貫通孔52には、内周側に突出する係合突起52Aが形成され、雄ねじ体10のくびれ32と係合する。結果、予め、雄ねじ体10とワッシャ50を一体化(結合)することが可能となる。
 更にワッシャ50の第二受部70には、ねじの軸線方向に延びるワッシャ側段部74が形成される。ここでは、被締結部材80側に屈曲する爪によって、ワッシャ側段部74が構成される。
 一方、被締結部材80の部材側座部82には、ねじの軸線方向に伸びる部材側段部82Aを有する。この部材側段部82Aは、ねじ先側に落ち込むような段差となる。ワッシャ側段部74と部材側段部82Aのねじの軸心からの距離は、互いに一致している。従って、図11(C)に示されるように、雄ねじ体10を締め付ければ、ワッシャ側段部74と部材側段部82Aを係合し、ワッシャ50と被締結部材80の相対回転が防止される。
 なお、本第A-3実施形態では、雄ねじ体10のくびれ32とワッシャ50の係合突起52Aによって、予め両者を一体化する場合を例示したが、その手法はこれに限定されない。例えば、少なくとも一方に磁気を持たせることで、雄ねじ体10とワッシャ50を磁力で一体化することもできる。その他にも、接着剤、(スポット)溶接、圧入(摩擦力)によって雄ねじ体10とワッシャ50を予め一体化することもできる。また、Oリング等の補助具を用いて、雄ねじ体10とワッシャ50を一体化することも可能である。
 なお、ここでは、ワッシャ50の外周にワッシャ側段部74が形成される場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図12に示されるように、ワッシャ50における外縁よりも内側に、ワッシャ側段部(突起)74を形成することも出来る。被締結部材80の収容凹部84内に、このワッシャ側段部74を収容する部材側段部(窪み)82Aを形成する。結果、ワッシャ側段部(突起)74と部材側段部(窪み)82Aが係合して、相対回転が防止される。
 図13には、本発明の第A-4実施形態のねじ体の逆回転防止構造が示されている。図13(A)の通り、ワッシャ50の外形は、ねじの軸心に対して偏心した円形である。ワッシャ50は、所謂皿ばねになっており、雄ねじ体10からの締結力を受けると、軸線方向に弾性変形する。
 図13(B)に示されるように、ワッシャ50は、被締結部材80に形成される偏心円形の収容凹部82に収容される。雄ねじ体10のねじ体側座部22は、中心側にねじ体側凹凸24が形成され、ワッシャ50の第一受部側凹凸64と係合する。また、ねじ体側座部22におけるねじ体側凹凸24の外側には、被締結部材80と直接当接する押圧面23が形成される。
 更に収容凹部82の底面と、雄ねじ体10のねじ体側凹凸24の間の隙間Lは、ワッシャ50の軸方向寸法と比較して多少小さく設定される。結果、雄ねじ体10を締め付けると、ワッシャ50は、収容凹部82の底面とねじ体側凹凸24に挟み込まれて弾性変形する。しかし、この弾性変形量は、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の相対回転を抑止する程度で十分である。なぜなら、雄ねじ体10の締結力は、押圧面23を介して直接的に被締結部材80に伝達されるからである。本実施形態のようにすれば、ワッシャ50自体の強度、剛性を低くすることが出来るので、製造コストを低減することが出来る。
 第A-1から第A-4実施形態では、雄ねじ体10の頭部20が、被締結部材80から突出する場合を例示したが、被締結部材80の収容凹部84の深さを深くすれば、頭部20までも、収容凹部84内に収容することが可能となる。
 例えば、図14に示されるように、ワッシャ50の第一受部60を、雄ねじ体10の頭部20を収容可能な円筒形状にすることも出来る。即ち、ワッシャ50の上面に、雄ねじ体10の頭部20を収容する収容孔51を形成する。結果、頭部20が外部部材と接触し難くなるので、雄ねじ体10が緩み難い。この際、偏心円となる第二受部70を、ワッシャ50の頭部20側(図14の上端側)近傍に限定して形成することも可能である。このように、ワッシャ50に、同心円の周壁71と、偏心円の第二受部70の双方を形成し、それぞれを被締結部材80に係合させることで、周壁71によって、雌ねじ穴92との同軸性を確保しつつ、第二係合機構Bによって両者の相対回転を防止出来る。
 また更に、図14に示すように、ワッシャ50の軸方向の途中に、被締結部材80と基台90の境界面89を配置することも好ましい。このようにすると、被締結部材80と基台90の間で、境界面89に沿ったせん断力が作用した場合に、そのせん断力をワッシャ50の外周面(周壁71又は外壁72)で受け止めることが出来る。従って、雄ねじ体10を太くしなくても、ワッシャ50の剛性を高めておけば、両者が一体となって、せん断力に対する剛性を高めることが可能となる。また、この際、第一受部60の第一受部側凹凸64が形成された環状部と、偏心したフランジ状の外壁72を有する長尺の円筒状を成すワッシャ50とを別体として、環状を成す第一受部60の外周をねじの軸心に対して偏心させ、他方、ワッシャ50には当該環状部を内挿させ得る偏心嵌合部を設け、当該環状部とワッシャ50との相対回転を防止するように構成しても好い。
 また、第A-1から第A-4実施形態では、雄ねじ体10の頭部とワッシャ50を係合させる場合を例示したが、雄ねじ体に適用する場合に限られず、この緩み止め機構を、雌ねじ体側に適用することも出来る。例えば、図15に示されるように、雌ねじ体18、ワッシャ50、被締結部材80の間に、第一係合機構Aと第二係合機構Bを設けることで、雌ねじ体18の逆回転を防止する事も可能である。
 なお、第A-1から第A-4実施形態では、ワッシャ50の外形が、円形又は部分円弧となる場合に限って例示したが、それ以外の形状を採用することができる。例えば、ワッシャ50の外形としては、楕円形、長円形、多角形等の形状であっても好い。つまり、収容凹部との嵌め合いによって相対回転を防止する場合は、軸心に対してワッシャ50の外形が「非完全円形(同心の完全円ではない状態)」であれば良いことになる。また、図13の第四実施形態では、ワッシャ50が皿ばねとして弾性変形する場合を例示したが、スプリングワッシャのように弾性変形させることも出来る。また更に、金属と弾性変形材料(例えばゴム等)を一体化した複合材料によってワッシャを形成し、弾性変形可能にすることも好ましい。
 次にBグループに属する本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
 図16には、第B-1実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造が示されている。図18の通り、ねじ体の逆回転防止構造では、雄ねじ体10と、環状のワッシャ50と、被締結部材80と、基台90を備えて構成される。基台90には、雄ねじ体10と螺合するための雌ねじ穴92が形成されており、基台90と雄ねじ体10で挟まれることで、被締結部材80が固定される。
 雄ねじ体10は、所謂ボルトであり、頭部20と軸部30を有する。頭部20の下部乃至付け根に相当する部位には、ねじ体側座部22が形成される。軸部30には、円筒部30aとねじ部30bとが形成される。勿論、円筒部30aは必須ではない。
 ワッシャ50の一方側(図16(A)の上側)には、第一受部60が形成される。この第一受部60は、ねじ体側座部22と対向しており、両者の間には、第一係合機構Aが構成される。この第一係合機構Aは、少なくともねじ体側座部22が、締結状態の雄ねじ体10を緩める方向に回転しようとすると、第一受部60とねじ体側座部22が互いに係合して、当該回転方向に対する第一受部60とねじ体側座部22との相対回転を防止する。
 ワッシャ50の他方側(図16(A)の下側)には、第二受部70が形成される。この第一受部70は、被締結部材80と対向する。
 被締結部材80には、ワッシャ50の第二受部70に対向する部材側座部82が形成される。第二受部70と部材側座部82は、共に環状の平面領域となっており、互いに当接して、雄ねじ体10の締結力(軸力)を被締結部材80に伝達する役割を担う。即ち、雄ねじ体10の軸力の殆どは、ワッシャ50を介して被締結部材80に伝達される。
 更に、被締結部材80の部材側座部82と、ワッシャ50の第二受部70の周囲には、ワッシャ50に対して特定方向の回転力が作用しても互いの当接する状態が保持されて、相対回転が制約される第二係合機構Bが構成される。
 図16(B)に示されるように、この第二係合機構Bは、ワッシャ側当接部110及び部材側当接部120を有する。ワッシャ50の外壁は、ねじの軸心に対して同心の部分円弧形状となっており、残部を弦のように直線状に切り落とした形状とすることで、この弦をワッシャ側当接部110にしている。即ち、ワッシャ側当接部110のみを考えると、第二受部70の周囲において、半径方向に対して直角で、且つ半径方向外側に向いた平面によって構成されている。
 一方、部材側当接部120は、部材側座部82の周囲において、半径方向に対して直角で、且つ半径方向内側に向いた平面によって構成されている。従って、ワッシャ側当接部110と部材側当接部120は対向しており、互いに当接する。
 より詳細にワッシャ側当接部110は、雄ねじ体10の一方の回転方向Xに対向する第一ワッシャ側当接領域110Xと、雄ねじ体10の他方の回転方向Yに対向する第二ワッシャ側当接領域110Yとを備える。部材側当接部120は、雄ねじ体10の他方の回転方向Yに対向して、第一ワッシャ側当接領域110Xと当接可能な第一部材側当接領域120Yと、雄ねじ体10の一方の回転方向Xに対向して、第二ワッシャ側当接領域110Yと当接可能な第二部材側当接領域120Xとを備える。
 例えば、雄ねじ体10が右ねじの場合に、雄ねじ体10を締める為にY方向に回転させると、それに連れてワッシャ50が部材側座部82に対してY方向に相対回転しようとするが、その結果、第一ワッシャ側当接領域110Xと第一部材側当接領域120Yの当接状態が保持されて、その相対回転が抑制される。同様に、雄ねじ体10がX方向に緩もうとすると、それに連れてワッシャ50が部材側座部82に対してX方向に相対回転しようとするが、その結果、第二ワッシャ側当接領域110Yと第二部材側当接領域120Xの当接状態が保持されて、その相対回転が抑制される。
 ワッシャ側当接部110及び部材側当接部120は、雄ねじ体10の周方向の一部の角度範囲Qに配置される。全周に形成しようとすると、ワッシャ側当接部110や部材側当接部120の構造が複雑化して製造コストが増大し、更には、雄ねじ体10の締結動作に干渉しやすくなる。当接部を構成する角度範囲としては180度未満が好ましく、より望ましくは120度未満とする。本実施形態では、約70度の角度範囲内でワッシャ側当接部110及び部材側当接部120が配置されている。結果、残りの290度の範囲は、雄ねじ体10の周囲を開放できる。
 更に本実施形態では、ワッシャ側当接部110及び部材側当接部120は、雄ねじ体10の軸方向に沿って、被締結部材80の部材側座部82を基準として、ワッシャ50側に延在している。結果、ワッシャ50は、その外周面をワッシャ側当接部110として有効活用できる。
 なお、ここでは雄ねじ体10が双方向X、Yに回転する際に、ワッシャ50の回転も抑制される構造を例示しているが、本発明はこれに限定されない。少なくともワッシャ50が、雄ねじ体10と共に緩む方向Xに回転しようとすると、第二ワッシャ側当接領域110Yと第二部材側当接領域120Xの当接状態が保持されて、当該回転方向Xに対する第二受部70と部材側座部82との相対回転を防止すればよい。
 以上の通り、第一係合機構Aと第二係合機構Bの作用により、雄ねじ体10が緩み方向Xに回転しようとすると、ワッシャ50の介在によって、雄ねじ体10と被締結部材80の相対回転が規制される。結果、雄ねじ体10が緩むことが防止される。また、雄ねじ体10が締まり方向Yに回転する場合にも、第二係合機構Bによってワッシャ50のつれ回りが抑制され、第一係合機構Aの係合動作を適切に発揮させることができる。
 図17に示すように、第一係合機構Aとして、雄ねじ体10のねじ体側座部22には、ねじ体側凹凸24が形成される。ねじ体側凹凸24は、周方向に複数連続して設けられる鋸刃形状と成っている。ねじ体側凹凸24の各々が延びる方向、即ち、稜線が延びる方向は、雄ねじ体10の半径方向となっている。結果、ねじ体側凹凸24は、軸心から放射状に延びる。
 更に、このねじ体側座部22は、半径方向に傾斜するねじ体側テーパ面26が形成される。このねじ体側テーパ面26は、中心側がねじ先に近づくように傾斜しているので、結果として、ねじ先側に凸の円錐形状となる。更に好ましくは、このねじ体側テーパ面26に、既述のねじ体側凹凸24が形成される。
 図18に示されるように、第一係合機構Aとして、ワッシャ50の第一受部60には、ねじ体側凹凸24と係合する第一受部側凹凸64が形成される。第一受部側凹凸64は、周方向に複数連続して設けられる鋸刃形状となっている。第一受部側凹凸64の各々が延びる方向、即ち稜線が延びる方向は、雄ねじ体10の半径方向に沿っている。結果、第一受部側凹凸64は、ワッシャ50の貫通穴52の中心から放射状に延びる。
 更に、好ましくは、この第一受部60は、半径方向に傾斜するワッシャ側テーパ面66が形成される。このワッシャ側テーパ面66は、中心側がねじ先に近づくように傾斜してすり鉢状を成しているので、結果として、ねじ先側に凹の円錐形状となる。このワッシャ側テーパ面66に、既述の第一受部側凹凸64が形成される。
 結果、雄ねじ体10を締め付ける際に、第一係合機構Aでは、ワッシャ50のワッシャ側テーパ面66の凹内に、ねじ体側座部22のねじ体側テーパ面26が進入し、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が係合する。両者の鋸歯形状は、図19(A)に示されるように、雄ねじ体20が、締結方向Yに回転しようとすると、互いの傾斜面24Y、64Yが当接して、両者の距離を軸方向に狭めながら、相対スライドを許容する。一方、雄ねじ体20が、緩み方向Xに回転しようとすると、互いの垂直面(傾斜が強い側の面)24X、64Xが当接して、両者の相対移動を防止する。とりわけ第一係合機構Aは、雄ねじ体10を締め付けることによって、ねじ体側座部22と第一受部60の距離が縮む程、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の噛み合いが強くなり、緩み方向X側の係合強度が高められる。ここで、ねじ体側テーパ面26の傾斜角度と、ワッシャ側テーパ面66の傾斜角度とを互いに異ならせること、特にワッシャ側テーパ面66の軸心からの傾斜角度をねじ体側テーパ面26の軸心からの傾斜角度よりも狭めに設定することで、それぞれのテーパ面に形成される鋸歯のピッチに因らず、ガタ付き無く締め付けることも可能となる。
 図18に戻って、ワッシャ50の第二受部70の周囲の外壁72は、ワッシャ側当接部110に相当する部分において平面形状となっており、ねじの軸心からの距離が周方向に沿って変動する。具体的に第一ワッシャ側当接領域110Xは、雄ねじ体10の一方の回転方向Xに沿って距離XA、XB、XCが大きくなる。第二ワッシャ側当接領域110Yは、雄ねじ体10の一方の回転方向Yに沿って距離YA、YB、YCが大きくなる。なお、ワッシャ側当接部110を除いた部分は、ねじの軸心からの距離が一定となる正円形状となっている。
 図16(B)に示されるように、被締結部材80の部材側座部82の周囲には、雄ねじ10の頭部側に突出する段差が形成される。この段差におけるワッシャ50側に対向する平面形状の側壁が、部材側当接部120に相当する。この部材側当接部120も、ねじの軸心からの距離が周方向に沿って変動する。具体的に第一部材側当接領域120Yは、雄ねじ体10の一方の回転方向Xに沿って距離X1、X2、X3が大きくなる。第二部材側当接領域120Xは、雄ねじ体10の一方の回転方向Yに沿って距離Y1、Y2、Y3が大きくなる。なお、この変動量は、多少の余裕隙間を無視すれば、ワッシャ側当接部110と部材側当接部120で同じに設定される。或いは、この余裕隙間が、雄ねじ10によるワッシャ50の締め込みによる軸方向の圧縮によってもたらされる軸直角方向への変形によって、埋まるようにワッシャ50の弾性や形状を設定しても好い。
 従って、ワッシャ50の第二受部70と、被締結部材80の部材側座部82を接触させると、ワッシャ側当接部110と部材側当接部120が当接する結果となり、ねじの軸心を合わせた状態のままでは、両者の周方向の相対回転が制約される。即ち、このワッシャ側当接部110と部材側当接部120が第二係合機構Bとして作用する。
 以上、第B-1実施形態のねじ体の逆回転防止構造によれば、ワッシャ50を介在させることによって、ねじ体側座部22と第一受部60の間に第一係合機構Aを構成し、部材側座部82と第二受部70の周囲に第二係合機構Bが配置され、雄ねじ体10が緩もうとすると、第一係合機構A及び第二係合機構Bの双方の規制作用によって、雄ねじ体10が被締結部材80と周方向に係合した状態となり、逆回転すること、即ち緩むことが防止される。従って、振動等が生じても、全く緩まない締結状態を得ることが出来る。
 更に本実施形態では、第一係合機構Aとして、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が、周方向に複数連続する鋸刃形状と成っており、所謂ラチェット機構又はワンウエイクラッチ機構として作用する。結果、締結動作時は、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の相対移動を許容して、円滑な相対回転を実現する一方、緩み動作時は、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の相対移動を完全に規制する。結果、締結時の作業性と、その後の緩み止めを合理的に両立出来る。
 また本第B-1実施形態では、第一係合機構Aとして、ねじ体側座部22と第一受部60には、ねじ体側テーパ面26、ワッシャ側テーパ面66が形成されるので、両者の当接面積を大きくすることが出来る。また、雄ねじ体10の軸線方向の締結力が、テーパ面によって半径方向にも作用する。互いのテーパ面を半径方向に押し付けることで、自励的にセンタリング出来る。結果、雄ねじ体10とワッシャ50の同芯度が高められ、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の係合精度を高めることが出来る。なお、凸側のねじ体側テーパ面26の傾斜を微小に大きくし、凹側のワッシャ側テーパ面66の傾斜角を微小に小さくして、角度に微小差を設けておくことも好ましい。このようにすると、締め付け圧力の増大に伴って、中心から半径方向外側に向かって、互いのテーパ面を少しずつ当接させることが出来る。
 また更に、本第B-1実施形態では、第二係合機構Bとして、ワッシャ側当接部110と部材側当接部120の形状が、ねじの軸心に対して同心円となることを回避している。換言すると、ワッシャ側当接部110と部材側当接部120の形状は、ねじの軸心からの距離が周方向に沿って変化する。この形状によって、ワッシャ側当接部110と部材側当接部120が一旦当接すると、互いの軸心を合わせたままでは、それ以上の周方向の相対回転が規制される。特に、ワッシャ側当接部110と部材側当接部120が、雄ねじ体10の全周に亘って形成されておらず、周方向の部分的に形成されているため、ワッシャ50や被締結部材80の形状加工を極めて簡単としつつ、両者の相対回転を防止でき、更に、ワッシャ50やねじ体10の周囲を広く開放できるようになる。
 なお、本第B-1実施形態では、第一係合機構Aとして、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が鋸刃形状の場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図19(B)に示されるように、互いの凹凸を山形(双方とも傾斜面)にすることも可能である。このようにすると、雄ねじ体20が緩み方向Xに回転する際、互いの傾斜面24X,64Xが相対移動しようとするが、この傾斜面に沿って、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が離れようとする。この移動距離(離れる角度α)を、雄ねじ体10のリード角より大きく設定すれば、雄ねじ体10が緩もうとしても、それ以上にねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が離れようとするので、緩むことが出来なくなる。なお、この図19(B)では、断面二等辺三角形の凹凸を例示したが、図19(C)のように、締結回転時に当接する傾斜面24Y、64Yの傾斜角よりも、緩み回転時に当接する傾斜面24X,64Xの傾斜角をなだらかにすることも好ましい。このようにすると、締結回転時に、互いに乗り越えなければならない傾斜面24Y、64Yの周方向距離Pを短くすることができるので、締結後のガタ(隙間)を少なく出来る。
 また、図19(A)~(C)の応用として、図19(D)に示されるように、峯と谷を湾曲させた波型の凹凸も好ましい。締結時に滑らかな操作性を得ることができる。更に、本第B-1実施形態では、半径方向に延びる凹凸を例示したが、図20(A)に示されるように、渦巻き状(スパイラル状)の溝又は山(凹凸)を形成することも好ましい。また図20(B)のように、直線状に延びる溝又は山(凹凸)であっても、ねじの半径方向に対して周方向位相が変化するように傾斜配置することもできる。また、図20(C)に示されるように、微細凹凸を、ねじの周方向且つ半径方向の双方(平面状)に複数形成した、いわゆるエンボス形状を採用することも好ましい。
 更に本第B-1実施形態のように、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の凹凸形状を必ずしも一致(相似)させる必要はない。例えば、図19及び図20の各種形状から異なるものを互いに選択して組み合わせることも出来る。
 本第B-1実施形態では、ねじ体側テーパ面26を凸形状、ワッシャ側テーパ面66を凹形状にする場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図21(A)のように、ねじ体側テーパ面26を平面形状にしたり、図21(B)のように凹形状にしたりできる。ワッシャ側テーパ面も同様である。また特に図示しないが、例えばワッシャ50の弾性変形を有効活用すれば、双方のテーパ面の傾斜角を一致させる必要はない。勿論、雄ねじ体10又はワッシャ50の一方のみにテーパ面を形成しても良い。更には、双方のテーパ面を凸形状にしたり、凹形状にしたりすることで、ワッシャの弾性変形を活用して両者を密着させることが出来る。また、ワッシャ50の弾性を得る為に、ワッシャ50の基本的な形状を螺旋状として成る所謂スプリングワッシャ状や皿バネ状としても好い。
 更に、第B-1実施形態の応用として、図22(A)に示されるように、ワッシャ50の第二受部70の周囲の複数個所(ここでは2カ所)に、ワッシャ側当接部110を形成することもできる。この際、部材側座部82の周囲に形成される部材側当接部120も複数個所に形成する。この際、ワッシャ側当接部110の第一ワッシャ側当接領域110Xと第二ワッシャ側当接領域110Yに対して、第一部材側当接領域110Yと第二部材側当接領域120Xが相似形状となる必要はない。本応用例のように、部材側当接部120は、ワッシャ側当接部110に対して凸となるような、円柱の外周面の一部で構成することもできる。結果、第一部材側当接領域110Yと第二部材側当接領域120Xは、第一ワッシャ側当接領域110Xと第二ワッシャ側当接領域110Yに向かって凸状態で当接する湾曲平面となる。このような構造であっても、ワッシャ側当接部110と部材側当接部120が当接して、周方向の相対回転が規制される。
 また図22(B)に示されるように、ワッシャ50の外壁が、ねじの軸心に対して同心の部分円弧形状Sとなっており、その一部の領域に限って、半径方向に延びる突起Tを形成することが出来る。突起Tがワッシャ側当接部110となり、突起Tにおいて、雄ねじ体10の一方の回転方向Xに対向する一方の側面が第一ワッシャ側当接領域110Xとなり、雄ねじ体10の他方の回転方向Yに対向する他方の側面が第二ワッシャ側当接領域110Yとなる。この際、部材側座部82の周囲には、突起Tを挟み込むように、一対の円柱状の突出部K1、K2を形成する。この突出部K1、K2が部材側当接部120となる。一方の突出部K1には、第一ワッシャ側当接領域110Xと当接する第一部材側当接領域110Yが形成され、他方の突出部K2には、第二ワッシャ側当接領域110Yと当接する第二部材側当接領域120Xが形成される。なお特に図示しないが、部材側当接部120となる突出部K1、K2等は、被締結部材80に対してネジ構造等によって着脱自在となっていてもよい。
 図23(A)には、所謂フランジ継手の締結に、第B-1実施形態の構造を応用した状態を例示している。ここでは、フランジ継手の管部材150の外周面の一部を、第二係合機構Bの部材側当接部120として用いる。一方、ボルト又はナット等のねじ体10に適用されるワッシャ50には、管部材150の外周面に当接するワッシャ側当接部110が形成されている。このワッシャ側当接部110を、管部材150の半径方向に対して直角となる平面形状とし、これを管部材150の外周面に当接させることで、ワッシャ50の双方向の回転を規制する。
 なお、ワッシャ50に形成されるワッシャ側当接部110の形状を、図23(B)に示されるようにしてもよい。具体的には、ねじ体10が締まる方向Yに回転する際に、第一ワッシャ側当接領域110Xが管部材150の外周面(第二部材側当接領域120Y)に当接するようにし、ねじ体10が緩む方向Xに回転する際に、第二ワッシャ側当接領域110Yが隣接するワッシャ50の外周(第一部材側当接領域120X)に当接するようにしてもよい。即ち、隣り合うワッシャ50が、第二係合機構Bの部材側当接部120として機能する。このようにすると、ねじ体10及びワッシャ50を利用して、図23(B)の態様でフランジ継手を締結していけば、結果として、本発明のねじ体の逆回転防止構造が完成することになる。この考え方は、フランジ継手の締結に限られず、複数のねじ体の逆回転防止構造を並列配置する際に適用できる。
 図24には、第B-2実施形態のねじの逆回転防止構造が示されている。図24(B)に示されるように、雄ねじ体10のねじ体側座部22は平面形状となっており、そこに鋸刃形状のねじ体側凹凸24が形成される。また、雄ねじ体10の軸部30の根本には、ワッシャ50を保持するためのくびれ32が形成される。
 図24(A)の通り、ワッシャ50の第一受部60も平面形状となっており、そこに鋸刃形状の第一受部側凹凸64が形成される。ワッシャ50の貫通孔52には、内周側に突出する係合突起52Aが形成され、雄ねじ体10のくびれ32と係合する。結果、予め、雄ねじ体10とワッシャ50を一体化(結合)することが可能となる。
 更にワッシャ50の第二受部70の周囲には、ねじの軸線方向に延びるワッシャ側段部74が形成される。ここでは、ワッシャ50の第二受部70を基準にして、被締結部材80側に屈曲する爪の内壁によってワッシャ側段部74が構成される。
 一方、被締結部材80の部材側座部82には、ねじの軸線方向に伸びる部材側段部82Aを有する。この部材側段部82Aは、ねじ先側に落ち込むような段差となる。ワッシャ側段部74と部材側段部82Aのねじの軸心からの距離は、互いに一致している。従って、図24(C)に示されるように、雄ねじ体10を締め付ければ、ワッシャ側段部74と部材側段部82Aを係合し、ワッシャ50と被締結部材80の相対回転が防止される。換言すると、ワッシャ側段部74は、第二係合機構Bにおけるワッシャ側当接部110に相当し、部材側段部82Aは、第二係合機構Bにおける部材側当接部120に相当する。
 このように、第二係合機構Bを、ねじ体10の周方向の一部の範囲であって、更にワッシャ50と比較して、ねじ先側に形成することで、ねじ体10の周囲を開放することが可能となる。
 なお、本第B-2実施形態では、雄ねじ体10のくびれ32とワッシャ50の係合突起52Aによって、予め両者を一体化する場合を例示したが、その手法はこれに限定されない。例えば、少なくとも一方に磁気を持たせることで、雄ねじ体10とワッシャ50を磁力で一体化することもできる。その他にも、接着剤、(スポット)溶接、圧入(摩擦力)によって雄ねじ体10とワッシャ50を予め一体化することもできる。また、Oリング等の補助具を用いて、雄ねじ体10とワッシャ50を一体化することも可能である。
 図25を参照して第B-2実施形態の応用例を示す。ここでは被締結部材80が、内部に軸部30を収容する円筒形状となっており、その強度を高めるために、周囲に四方に延びる板状のリブ89が配置されている。このリブ89を、第二係合機構Bの部材側当接部120として活用する。ワッシャ50の第二受部70の周囲には、ねじの軸線方向に延びる環状のワッシャ側段部74が形成されており、このワッシャ側段部74が、円筒形状の被締結部材80に覆い被さる。ワッシャ側段部74には、リブ89との干渉を避けるための切欠き75が形成される。
 この切欠き75の内周面がワッシャ側当接部110に相当し、リブ89の側面が部材側当接部120となる。両者が当接することによって第二係合機構Bとして機能し、結果、ワッシャ50の相対回転が抑制される。
 なお、図24及び図25では、ワッシャ50の外周にワッシャ側段部74が形成される場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。
 また、第一又は第B-2実施形態では、雄ねじ体10の頭部とワッシャ50を係合させる場合を例示したが、雄ねじ体に適用する場合に限られず、この緩み止め機構を、雌ねじ体側に適用することも出来る。例えば、図26に示されるように、雌ねじ体18、ワッシャ50、被締結部材80に、第一係合機構Aと第二係合機構Bを設けることで、雌ねじ体18の逆回転を防止する事も可能である。
 なお、第一又は第B-2実施形態では、ワッシャ50の外形が、円形、部分円弧、弦等から構成される場合に限って例示したが、それ以外の形状を採用することができる。例えば、ワッシャ50の外形としては、楕円形、長円形、多角形等の形状であっても好い。また、ワッシャ50の外形が、ねじ体の軸に対して偏心した正円形状であることも好ましい。即ち、軸心に対してワッシャ50の外形が「非完全円形(同心の完全円ではない状態)」であれば良いことになる。
 最後にCグループに属する本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
 図27に、第C-1実施形態に係るねじ体の逆回転防止構造を示す。本実施形態のねじ体の逆回転防止構造では、雄ねじ体10と、貫通穴52を有するワッシャ50と、第一被締結部材80と、第二被締結部材90を備えて構成される。第二被締結部材90には、雄ねじ体10と螺合するための雌ねじ穴92が形成されており、第二被締結部材90と雄ねじ体10で挟まれることで、第一被締結部材80が第二被締結部材90に固定される。第一被締結部材80は、例えば円筒構造の所謂パイプ材であり、雄ねじ体10が貫通するための一対の貫通孔が形成される。
 雄ねじ体10は、所謂ボルトであり、頭部20と軸部30を有する。頭部20の下部乃至付け根に相当する部位には、ねじ体側座部22が形成される。軸部30には、円筒部30aとねじ部30bとが形成される。勿論、円筒部30aは必須ではない。
 ワッシャ50の表裏のうち一方側(図27(A)の上側)には、第一受部60が形成される。この第一受部60は、ねじ体側座部22と対向しており、両者の間には、第一係合機構Aが構成される。この第一係合機構Aは、少なくともねじ体側座部22が、締結状態の雄ねじ体10を緩める方向に回転しようとすると、第一受部60とねじ体側座部22が互いに係合して、当該回転方向に対する第一受部60とねじ体側座部22との相対回転を防止する。
 ワッシャ50の他方側(図27(A)の下側)には、第二受部70が形成される。この第一受部70は、第一被締結部材80と対向する。
 第一被締結部材80には、ワッシャ50の第二受部70に対向する部材側座部82が形成される。第二受部70と部材側座部82は、略合同の面状領域となっており、互いに当接して、雄ねじ体10の締結力(軸力)を第一被締結部材80に伝達する役割を担う。即ち、雄ねじ体10の軸力の殆どは、ワッシャ50を介して第一被締結部材80に伝達される。勿論、雄ねじ体10の軸力の殆どが、ワッシャ50を介して第一被締結部材80に伝達されることは必須ではなく、逆に軸力の殆どが第一被締結部材80に伝達されないようにしてもよい。
 更に、第一被締結部材80の部材側座部82と、ワッシャ50の第二受部70には、ワッシャ50に対して特定方向の回転力が作用しても互いの当接する状態が保持されて、相対回転が制約される第二係合機構Bが構成される。
 図27(B)に示すように、この第二係合機構Bは、ワッシャ側傾斜面110及び部材側傾斜面120を有する。ワッシャ側傾斜面110は、ワッシャ50の第二受部70に形成され、部材側傾斜面120は第一被締結部材80の部材側座部82に形成される。
 図29(D)に示すように、ワッシャ側傾斜面110は、雄ねじ体10又は貫通孔52の軸線上の適宜位置の軸直角断面の形状(断面線G)が、雄ねじ体10の周方向X、Yに沿って、軸心からの距離が変位する領域を含む。
 勿論、このワッシャ側傾斜面110に当接する部材側傾斜面120も、雄ねじ体10の軸を基準として、雄ねじ体10又は貫通孔52の軸線上の適宜位置の軸直角断面の形状(断面線G)が、雄ねじ体10の周方向X、Yに沿って、軸心からの距離が変位する領域を含んでいる。
 なお、既に述べたように、本実施形態では、第一被締結部材80がパイプ材であることから、部材側傾斜面120は、パイプ材の外周面によって構成されている。結果、部材側傾斜面120に対向するワッシャ側傾斜面110も、雄ねじ体10の軸に対して傾斜した軸(第一被締結部材80のパイプ材の軸と同軸状態の軸)を有する仮想円柱の部分周面を含む曲面で構成される。
 より詳細にワッシャ側傾斜面110は、雄ねじ体10の一方の回転方向Xに対向する第一ワッシャ側傾斜領域110Xと、雄ねじ体10の他方の回転方向Yに対向する第二ワッシャ側傾斜領域110Yとを備える。部材側傾斜面120は、雄ねじ体10の他方の回転方向Yに対向して、第一ワッシャ側傾斜領域110Xと当接可能な第一部材側傾斜領域120Yと、雄ねじ体10の一方の回転方向Xに対向して、第二ワッシャ側傾斜領域110Yと当接可能な第二部材側傾斜領域120Xとを備える。
 例えば、雄ねじ体10が右ねじの場合に、図27及び図29に示すように、雄ねじ体10を締める為にY方向に回転させると、それに連れてワッシャ50が部材側座部82に対してY方向に相対回転しようとするが、その結果、第一ワッシャ側傾斜領域110Xと第一部材側傾斜領域120Yの当接状態が保持されて、その相対回転が抑制される。同様に、雄ねじ体10がX方向に緩もうとすると、それに連れてワッシャ50が部材側座部82に対してX方向に相対回転しようとするが、その結果、第二ワッシャ側傾斜領域110Yと第二部材側傾斜領域120Xの当接状態が保持されて、その相対回転が抑制される。
 なお、ワッシャ側傾斜面110における第一ワッシャ側傾斜領域110Xと第二ワッシャ側傾斜領域110Yは連続した曲面となっているが、その境界には特異点又は特異線(本実施形態では特異線)U1、U2が存在し得る。一方の特異線U1は、半径方向に平行に延びている。他方の特異線U2は、半径方向に延びているが、軸方向に変位している。
 なお、ここでは雄ねじ体10が双方向X、Yに回転する際に、ワッシャ50の回転も抑制される構造を例示しているが、本発明はこれに限定されない。少なくともワッシャ50が、雄ねじ体10と共に緩む方向Xに回転しようとすると、第二ワッシャ側傾斜領域110Yと第二部材側傾斜領域120Xの当接状態が保持されて、当該回転方向Xに対する第二受部70と部材側座部82との相対回転を防止すればよい。
 以上の通り、第一係合機構Aと第二係合機構Bの作用により、雄ねじ体10が緩み方向Xに回転しようとすると、ワッシャ50の介在によって、雄ねじ体10と第一被締結部材80の相対回転が規制される。結果、雄ねじ体10が緩むことが防止される。また、雄ねじ体10が締まり方向Yに回転する場合にも、第二係合機構Bによってワッシャ50の供回りが抑制され、第一係合機構Aの係合動作を適切に発揮させることが出来る。
 図28に示すように、第一係合機構Aとして、雄ねじ体10のねじ体側座部22には、ねじ体側凹凸24が形成される。ねじ体側凹凸24は、周方向に複数設けられる鋸刃形状と成っている。ねじ体側凹凸24の各々が延びる方向、即ち、稜線が延びる方向は、雄ねじ体10の半径方向となっている。結果、ねじ体側凹凸24は、軸心から放射状に延びる。
 更に、このねじ体側座部22は、半径方向に傾斜するねじ体側テーパ面26が形成される。このねじ体側テーパ面26は、中心側がねじ先に近づくように傾斜しているので、結果として、ねじ先側に凸の円錐形状となる。更に好ましくは、このねじ体側テーパ面26に、既述のねじ体側凹凸24が形成される。
 図29(A)(B)に示すように、第一係合機構Aとして、ワッシャ50の第一受部60には、ねじ体側凹凸24と係合する第一受部側凹凸64が形成される。第一受部側凹凸64は、周方向に複数設けられる鋸刃形状となっている。第一受部側凹凸64の各々が延びる方向、即ち稜線が延びる方向は、雄ねじ体10の半径方向に沿っている。結果、第一受部側凹凸64は、ワッシャ50の貫通穴52の中心から放射状に延びる。
 更に、好ましくは、この第一受部60は、半径方向に傾斜するワッシャ側テーパ面66が形成される。このワッシャ側テーパ面66は、中心側がねじ先に近づくように傾斜してすり鉢状を成しているので、結果として、ねじ先側に凹の円錐形状となる。このワッシャ側テーパ面66に、既述の第一受部側凹凸64が形成される。
 結果、雄ねじ体10を締め付ける際に、第一係合機構Aでは、ワッシャ50のワッシャ側テーパ面66の凹内に、ねじ体側座部22のねじ体側テーパ面26が進入し、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が係合する。両者の鋸歯形状は、図30(A)に示すように、雄ねじ体20が、締結方向Yに回転しようとすると、互いの傾斜面24Y、64Yが当接して、両者の距離を軸方向に狭めながら、相対スライドを許容する。一方、雄ねじ体20が、緩み方向Xに回転しようとすると、互いの垂直面(傾斜が強い側の面)24X、64Xが当接して、両者の相対移動を防止する。とりわけ第一係合機構Aは、雄ねじ体10を締め付けることによって、ねじ体側座部22と第一受部60の距離が縮む程、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の噛み合いが強くなり、緩み方向X側の係合強度が高められる。ここで、ねじ体側テーパ面26の傾斜角度と、ワッシャ側テーパ面66の傾斜角度とを互いに異ならせること、特にワッシャ側テーパ面66の軸心からの傾斜角度をねじ体側テーパ面26の軸心からの傾斜角度よりも狭めに設定することで、それぞれのテーパ面に形成される鋸歯のピッチに因らず、ガタ付き無く締め付けることも可能となる。また、ねじ体側凹凸24の数量と第一受部側凹凸64の数量は必ずしも一致している必要はなく、更に、周方向における位相や位置も、機械的強度の要請に応じて適宜設定可能である。
 図29(D)に示すように、ワッシャ50のワッシャ側傾斜面110を軸方向に直角の面で切断した状態を考えると、その切断面は、ねじの軸心からの距離が周方向に沿って変動する。具体的に第二ワッシャ側傾斜領域110Yは、雄ねじ体10の一方の回転方向Xに沿って距離XA、XB、XCが大きくなる。第一ワッシャ側傾斜領域110Xは、雄ねじ体10の一方の回転方向Yに沿って距離YA、YB、YCが大きくなる。このことからも、ワッシャ側傾斜面110が、部材側傾斜面120に対して周方向に係合出来ることが分かる。
 図29(C)を用いて別の観点から説明すると、ワッシャ側傾斜面110は、ねじ体10の軸を基準とした半径方向Hの外側に沿って、軸方向(第一被締結部材80側)に変位し、且つ、その周方向Eに沿っても軸方向に変位する微小傾斜面領域Vを少なくとも含む。その結果、ワッシャ側傾斜面110は、雄ねじ体10の半径方向外向きに進むにつれて、雄ねじ体10の軸方向における第一受部60から第二受部70に進む向きに変位する領域を含むことになる。
 なお、多少の余裕隙間、若しくは、意図的かつ積極的に設けられる弾性変形を許容するための空間等を無視すれば、ワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120は同じ曲面に設定される。或いは、雄ねじ10によるワッシャ50の締め込みによる軸方向の圧縮によってもたらされる変形によってこの余裕隙間が埋まるように、ワッシャ50の弾性や形状を設定しても好い。
 従って、ワッシャ50の第二受部70と、第一被締結部材80の部材側座部82を接触させると、ワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120が当接する結果となり、ねじの軸心を合わせた状態のままでは、両者の周方向Sの相対回転が制約される。即ち、このワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120が第二係合機構Bとして作用する。
 以上、第C-1実施形態のねじ体の逆回転防止構造によれば、ワッシャ50を介在させることによって、ねじ体側座部22と第一受部60の間に第一係合機構Aを構成し、部材側座部82と第二受部70の周囲に第二係合機構Bが設けられ、雄ねじ体10が緩もうとすると、第一係合機構A及び第二係合機構Bの双方の規制作用によって、雄ねじ体10が第一被締結部材80と周方向Sに係合した状態となり、逆回転すること、即ち緩むことが防止される。従って、振動等が生じても、全く緩まない締結状態を得ることが出来る。
 更に本実施形態では、第一係合機構Aとして、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が、周方向に複数連続する鋸刃形状と成っており、所謂ラチェット機構又はワンウエイクラッチ機構として作用する。結果、締結動作時は、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の相対移動を許容して、円滑な相対回転を実現する一方、緩み動作時は、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の相対移動を完全に規制する。結果、締結時の作業性と、その後の緩み止めを合理的に両立出来る。
 また本第C-1実施形態では、第一係合機構Aとして、ねじ体側座部22と第一受部60には、ねじ体側テーパ面26、ワッシャ側テーパ面66が形成されるので、両者の当接面積を大きくすることが出来る。また、雄ねじ体10の軸線方向の締結力が、テーパ面によって半径方向にも作用する。互いのテーパ面を半径方向に押し付けることで、自励的にセンタリング出来る。結果、雄ねじ体10とワッシャ50の同芯度が高められ、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の係合精度を高めることが出来る。なお、凸側のねじ体側テーパ面26の傾斜を微小に大きくし、凹側のワッシャ側テーパ面66の傾斜角を微小に小さくして、角度に微小差を設けておくことも好ましい。このようにすると、締め付け圧力の増大に伴って、中心から半径方向外側に向かって、互いのテーパ面を少しずつ当接させることが出来る。
 また更に、本第C-1実施形態では、第二係合機構Bとして、互いに対向するワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120における、軸線上の適宜位置の軸直角断面の形状(断面線G)が、雄ねじ体10の周方向X、Yに沿って変位する領域を含んでいる。この形状によって、ワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120が一旦当接すると、それ以上の周方向の相対回転が規制されると同時に、ねじ体の軸力が、互いに対向するワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120によって伝達される。即ち、ねじ体の軸力を利用して、相対回転の規制力を作用させることができるので、ねじ体を締めるほど、相対回転を確実に防止することが可能となる。しかしながら、軸力伝達を殆ど生じさせない程度の締め付け強度であっても、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64とが十分に嵌合していれば、特定方向の回転、即ち回転緩みを十分に防止することが出来る。
 更にまた、ワッシャ側傾斜面110を曲面にすることで、互いの弾性変形によって、部材側傾斜面120と密着させることが可能となる。結果、ねじ体の締結時において、所謂がたつきを抑制することが可能となる。とりわけ、本実施形態のように、第一被締結部材80が円筒又は円柱形状の部材の場合は、この周面の形状を有効活用して、ワッシャ側傾斜面110及び部材側傾斜面120を密着させることが出来る。
 なお、本第C-1実施形態では、第一係合機構Aとして、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が鋸刃形状の場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図30(B)に示されるように、互いの凹凸を山形(双方とも傾斜面)にすることも可能である。このようにすると、雄ねじ体20が緩み方向Xに回転する際、互いの傾斜面24X、64Xが相対移動しようとするが、この傾斜面に沿って、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が離れようとする。この移動距離(離れる角度α)を、雄ねじ体10のリード角より大きく設定すれば、雄ねじ体10が緩もうとしても、それ以上にねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64が離れようとするので、緩むことが出来なくなる。なお、この図30(B)では、断面二等辺三角形の凹凸を例示したが、図30(C)に示すように、締結回転時に当接する傾斜面24Y、64Yの傾斜角よりも、緩み回転時に当接する傾斜面24X,64Xの傾斜角をなだらかにすることも好ましい。このようにすると、締結回転時に、互いに乗り越えなければならない傾斜面24Y、64Yの周方向距離Pを短くすることが出来るので、締結後のガタ(隙間)を少なく出来る。
 また、図30(A)~(C)の応用として、図30(D)に示すように、峯と谷を湾曲させた波型の凹凸も設定可能である。締結時に滑らかな操作性を得ることが出来る。更に、本第C-1実施形態では、半径方向に延びる凹凸を例示したが、図31(A)に示すように、渦巻き状(スパイラル状)の溝又は山(凹凸)を形成することも出来る。また図31(B)のように、直線状に延びる溝又は山(凹凸)であっても、ねじの半径方向に対して周方向位相が変化するように傾斜配置することも出来る。また、図31(C)に示すように、微細凹凸を、ねじの周方向且つ半径方向の双方(平面状)に複数形成した、いわゆるエンボス形状を採用することも出来る。
 更に本第C-1実施形態のように、ねじ体側凹凸24と第一受部側凹凸64の凹凸形状を必ずしも一致(略相似又は略合同)させる必要はない。例えば、図30及び図31の各種形状から異なるものを互いに選択して組み合わせることも出来る。
 本第C-1実施形態では、ねじ体側テーパ面26を凸形状、ワッシャ側テーパ面66を凹形状にする場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図32(A)に示すように、ねじ体側テーパ面26及びワッシャ側テーパ面66を平面形状にすることが出来る。また例えば、雄ねじ体10の軸部30の根本に、ワッシャ50を保持するためのくびれ32を形成することも出来る。ワッシャ50の貫通孔52には、内周側に突出する係合突起52Aが形成され、雄ねじ体10のくびれ32と係合する。結果、予め、雄ねじ体10とワッシャ50を一体化(結合)することが可能となる。
 また更に、図32(B)の雄ねじ体10のように、ねじ体側テーパ面26を、ねじ体側に凹形状にすることも出来る。また特に図示しないが、例えばワッシャ50の弾性変形を有効活用すれば、双方のテーパ面の傾斜角を一致させる必要はない。勿論、雄ねじ体10又はワッシャ50の一方のみにテーパ面を形成しても良い。更には、双方のテーパ面を凸形状にしたり、凹形状にしたりすることで、ワッシャの弾性変形を活用して両者を密着させることが出来る。また、ワッシャ50の弾性を得る為に、ワッシャ50の基本的な形状を螺旋状として成る所謂スプリングワッシャ状や皿バネ状としても好い。
 図33に、第C-2実施形態のねじの逆回転防止構造を示す。図33(A)に示すように、雄ねじ体10のねじ体側座部22は平面形状となっており、そこに鋸刃形状のねじ体側凹凸24が形成される。ワッシャ50の第一受部60も平面形状となっており、そこに鋸刃形状の第一受部側凹凸64が形成される。
 更に、図33(C)の底面図に示すように、ワッシャ50の第二受部70は、雄ねじ体10の軸方向に沿って中央が凸となっている。具体的には、軸に対して直角方向の断面形状と楕円に近似するような、楕円半球体となっており、その中心に貫通孔52が形成される。この形状を利用して、第二受部70の全域にワッシャ側傾斜面110が形成される。このワッシャ側傾斜面110において、雄ねじ体10又は貫通孔52の軸線上の適宜位置の軸直角断面の形状(断面線G)が、雄ねじ体10の周方向X、Yに沿って、軸心を基準に変位する領域を含んでいる。具体的には、ワッシャ側傾斜面110は、雄ねじ体10の半径方向内向きに進むにつれて、雄ねじ体10の軸方向における第一受部60から第二受部70側に進む向きに変位する領域を含むことになる。即ち本ワッシャ側傾斜面110は、半径方向Hの内側に向かって、ワッシャ側傾斜面110が第一被締結部材80側に凸となるように傾斜している。なお、楕円の短軸及び長軸に沿って、特異線又は特異線Uが伸びている。
 一方、図33(B)の上面図に示されるように、第一被締結部材80の部材側座部82も、楕円の半球体のような凹形状となっており、その底面の中心に雌ねじ孔92が形成される。この部材側座部82の形状を利用して部材側傾斜面120が形成される。部材側傾斜面120は、雄ねじ体10の軸線上の適宜位置の軸直角断面の形状(断面線G)が、雄ねじ体10の周方向X、Yに沿って軸心を基準に変位する領域を含んでいる。従って、雄ねじ体10を締め付ければ、ワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120が当接し、雄ねじ体10の軸力を伝達し得、同時に、ワッシャ50と第一被締結部材80の相対回転が防止される。
 このように、パイプ材の一部を窪ませたような部材側座部82の場合において、ワッシャ50の第二受部70を、第一被締結部材80側に凸となる非正円形状のお椀形にすることで、両者を密着させることが出来る。特に、すり鉢形状の面接触領域によって、雄ねじ体10の軸力を第一被締結部材80に効率的に伝達し得るようになっている。
 図34に、第C-3実施形態のねじの逆回転防止構造を示す。図34(A)に示すように、雄ねじ体10のねじ体側座部22は平面形状となっており、そこに鋸刃形状のねじ体側凹凸24が形成される。ワッシャ50の第一受部60も平面形状となっており、そこに鋸刃形状の第一受部側凹凸64が形成される。
 更に、ワッシャ50の第二受部70は、雄ねじ体10の軸方向に対して傾斜した単一平面となっている。この形状を利用して、第二受部70には、ワッシャ側傾斜面110が形成される。このワッシャ側傾斜面110は、雄ねじ体10の軸に直角となる断面形状(断面線G)が、雄ねじ体10の周方向に沿って軸心からの距離が変位する。
 一方、第一被締結部材80の部材側座部82も、雄ねじ体10の軸方向に対して傾斜した単一平面となっている。この部材側座部82の形状を利用して、雄ねじ体10の軸に直角となる断面形状が、雄ねじ体10の周方向に沿って軸心からの距離が変位する部材側傾斜面120が形成される。従って、雄ねじ体10を締め付ければ、ワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120が当接し、雄ねじ体10の軸力を伝達すると同時に、ワッシャ50と第一被締結部材80の相対回転が防止される。
 このように、部材側座部82が、軸方向に対して傾斜した平面となる場合に、ワッシャ50の第二受部70において、この部材側座部82と平行となるワッシャ側傾斜面110を形成することで、ワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120の両者を密着させることが出来る。そして、これらのワッシャ側傾斜面110と部材側傾斜面120によって、第二係合機構Bが構成され、雄ねじ体10の軸力が伝達されると同時に、ワッシャ50と第一被締結部材80の相対回転が抑制される
 なお、本第C-3実施形態では、ワッシャ側傾斜面110及び部材側傾斜面120が単一平面である場合を例示したが、傾斜角度の異なる複数の平面で構成されるようにしても良い。例えば、側面V字形状となるような楔状の二つの傾斜面を組み合わせてもよく、或いは、三つ以上の傾斜面からなる多角椀形とすることも可能である。また、ワッシャ側傾斜面110及び部材側傾斜面120が、平面と曲面を組み合わせて構成されるようにしても良い。
 なお、図32で示した例では、雄ねじ体10のくびれ32とワッシャ50の係合突起52Aによって、予め両者を一体化する場合を例示したが、その手法はこれに限定されない。例えば、少なくとも一方に磁気を持たせることで、雄ねじ体10とワッシャ50を磁力で一体化することも出来る。その他にも、接着剤、(スポット)溶接、圧入(摩擦力)によって雄ねじ体10とワッシャ50を予め一体化することも出来る。また、Oリング等の補助具を用いて、雄ねじ体10とワッシャ50を一体化することも可能である。
 また、第一から第C-3実施形態では、雄ねじ体10の頭部とワッシャ50を係合させる場合を例示したが、雄ねじ体に適用する場合に限られず、この緩み止め機構を、雌ねじ体側に適用することも出来る。例えば、図35に示すように、第C-1実施形態の応用例として、雌ねじ体18、ワッシャ50、第一被締結部材80に、第一係合機構Aと第二係合機構Bを設けることで、雌ねじ体18の逆回転を防止する事も可能である。
 また、本発明の実施例は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
 本発明によれば、簡便な構造によって、ねじの緩みを確実に防止することが可能となる。
10  雄ねじ体
20  頭部
22  ねじ体側座部
24  ねじ体側凹凸
23  押圧面
26  ねじ体側テーパ面
30  軸部
30a 円筒部
30b ねじ部
50  ワッシャ
52  貫通孔
52A 係合突起
60  第一受部
64  第一受部側凹凸
66  ワッシャ側テーパ面
70  第二受部
72  外壁
74  ワッシャ側段部
80  被締結部材
82  部材側座部
84  収容凹部
89  リブ
90  基台又は第二締結部材
92  雌ねじ穴
110 ワッシャ側当接部
110X 第一ワッシャ側当接領域又は第一ワッシャ側傾斜領域
110Y 第二ワッシャ側当接領域又は第二ワッシャ側傾斜領域
120 部材側当接部又は部材側傾斜面
120X 第二部材側当接領域又は第二部材側傾斜領域
120Y 第一部材側当接領域又は第一部材側傾斜領域

Claims (43)

  1.  ねじ山を有するねじ体と、ワッシャとを備えることで、前記ねじ体及びワッシャによって被締結部材を締結する構造であり、
     前記ねじ体は、前記ワッシャと対向するねじ体側座部を有して成り、
     前記ワッシャは、前記ねじ体側座部と対向する第一受部、及び、部材側座部を有する前記被締結部材と対向する第二受部を有して成り、
     前記ねじ体側座部と前記第一受部の間には、前記ねじ体側座部に対して特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第一係合機構が構成され、
     前記部材側座部と前記ワッシャの間には、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第二係合機構が構成され、締結状態の前記ねじ体の特定方向への回転を防止することを特徴とするねじ体の逆回転防止構造。
  2.  前記部材側座部と前記第二受部の間には、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される前記第二係合機構が構成され、締結状態の前記ねじ体の特定方向への回転を防止することを特徴とする
     請求の範囲1に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  3.  前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部にねじ体側凹凸が形成され、且つ、前記第一受部に前記ねじ体側凹凸と係合する第一受部側凹凸が形成され、前記係合状態を得ることを特徴とする、
     請求の範囲2に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  4.  前記ねじ体側凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であることを特徴とする、
     請求の範囲3に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  5.  前記ねじ体側凹凸は、周方向に設けられる山形又は波型形状であることを特徴とする、
     請求の範囲3に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  6.  前記ねじ体側凹凸は、エンボス形状であることを特徴とする、
     請求の範囲3に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  7.  前記ねじ体側凹凸は、渦巻き形状の溝又は山であることを特徴とする、
     請求の範囲3に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  8.  前記第一受部側凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であることを特徴とする、
     請求の範囲3乃至7のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  9.  前記第一受部側凹凸は、周方向に設けられる山形又は波型形状であることを特徴とする、
     請求の範囲3乃至7のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  10.  前記第一受部側凹凸は、エンボス形状であることを特徴とする、
     請求の範囲3乃至7のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  11.  前記第一受部側凹凸は、渦巻き形状の溝又は山であることを特徴とする、
     請求の範囲3乃至7のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  12.  前記ねじ体側座部には、半径方向に傾斜するねじ体側テーパ面が形成されることを特徴とする、
     請求の範囲2乃至11のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  13.  前記第一受部には、半径方向に傾斜するワッシャ側テーパ面が形成されることを特徴とする、
     請求の範囲2乃至12のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  14.  前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の距離が縮む程、前記緩み方向の係合強度が高まるように構成されることを特徴とする、
     請求の範囲2乃至13のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  15.  前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の間で、前記ねじ体側座部の締め方向の相対回転を許容することを特徴とする、
     請求の範囲2乃至14のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  16.  前記ワッシャは、ねじ体の軸方向に弾性変形可能であることを特徴とする、
     請求の範囲2乃至15のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  17.  前記部材側座部は、前記第二受部を収容し得る収容凹部を備えることを特徴とする、
     請求の範囲2乃至16のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  18.  前記第二係合機構は、前記第二受部と前記収容凹部が嵌り合うことで前記係合状態を得ることを特徴とする、
     請求の範囲17に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  19.  前記収容凹部の内壁は、前記ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って変動すると共に、前記第二受部の外壁は、前記ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って変動することにより、前記収容凹部の内壁と前記第二受部の外壁の当接によって前記係合状態を得ることを特徴とする、
     請求の範囲17又は18に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  20.  前記ねじ体の締結力が、前記収7容凹部の底面と前記第二受部との当接面を介して、前記被締結部材に伝達することを特徴とする、
     請求の範囲17又は18に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  21.  前記収容凹部の内壁及び前記第二受部の外壁が、前記ねじ体の軸に対して偏心した円形状であることを特徴とする、
     請求の範囲17乃至20のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  22.  前記部材側座部は、前記ねじ体の軸方向に段設された部材側段部を有し、
     前記第二受部には前記部材側段部と係合するワッシャ側段部が形成されることを特徴とする、
     請求の範囲2乃至21のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  23.  前記ワッシャは、前記第二受部の周囲において、前記ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って異なるワッシャ側当接部を有し、
     前記ワッシャ側当接部が前記被締結体の一部に当接して係合することで、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの当接する状態が保持される前記第二係合機構が構成され、
     前記第一係合機構により、前記ねじ体と前記ワッシャとの間における前記特定方向の相対回転が防止され、且つ、前記第二係合機構により、前記ワッシャと前記被締結部材との間における前記特定方向の相対回転が防止されることによって、該ねじ体と該被締結部材との間における該特定方向の相対回転が防止されることを特徴とする、
     請求の範囲1に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  24.  前記ワッシャ側当接部は、前記ねじ体の前記周方向の一部の範囲に形成されることを特徴とする、
     請求の範囲23に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  25.  前記ワッシャ側当接部は、前記ねじ体の一方の回転方向に対向する第一ワッシャ側当接領域と、前記ねじ体の他方の回転方向に対向する第二ワッシャ側当接領域と、を備えることを特徴とする、
     請求の範囲23又は24に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  26.  前記被締結部材は、前記部材側座部の周囲において、前記ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って異なり、前記ワッシャ側当接部と当接可能な部材側当接部を有し、
     前記ワッシャ側当接部と前記部材側当接部により、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの当接する状態が保持される前記第二係合機構が構成され、該第二係合機構によって、前記被締結部材の前記ねじ体の前記特定方向への回転を防止することを特徴とする、
     請求の範囲23乃至25のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  27.  前記部材側当接部は、前記ねじ体の他方の回転方向に対向して前記ワッシャ側当接部と当接可能な第一部材側当接領域と、前記ねじ体の一方の回転方向に対向して前記ワッシャ側当接部と当接可能な第二部材側当接領域と、を備えることを特徴とする、
     請求の範囲26に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  28.  前記ワッシャ側当接部は、前記ねじ体の軸方向に沿って、前記被締結部材を基準として前記ワッシャ側に延在することを特徴とする、
     請求の範囲23乃至27のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  29.  前記ワッシャ側当接部は、前記ねじ体の軸方向に沿って、前記ワッシャの前記第二受部を基準として前記被締結部材側に延在することを特徴とする、
     請求の範囲23乃至27のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  30.  前記部材側当接部は、前記ねじ体と軸を異にする円柱又は円筒の外周壁によって構成されることを特徴とする、
     請求の範囲26又は27に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  31.  前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部にねじ体側凹凸が形成され、且つ、前記第一受部に前記ねじ体側凹凸と係合する第一受部側凹凸が形成され、前記係合状態を得ることを特徴とする、
     請求の範囲23乃至30のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  32.  前記第一受部側凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であることを特徴とする、
     請求の範囲31に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  33.  前記ねじ体側座部には、半径方向に傾斜するねじ体側テーパ面が形成されることを特徴とする、
     請求の範囲23乃至32のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  34.  前記第一受部には、半径方向に傾斜するワッシャ側テーパ面が形成されることを特徴とする、
     請求の範囲23乃至33のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  35.  前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の距離が縮む程、前記緩み方向の係合強度が高まるように構成されることを特徴とする、
     請求の範囲23乃至34のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  36.  前記第一係合機構は、前記ねじ体側座部と前記第一受部の間で、前記ねじ体側座部の締め方向の相対回転を許容することを特徴とする、
     請求の範囲23乃至35のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  37.  前記第二受部の外壁が、前記ねじ体の軸に対して偏心した円形状であることを特徴とする、
     請求の範囲23乃至36のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  38.  前記部材側当接部として、前記部材側座部の周囲に前記ねじ体の軸方向に段設された部材側段部を有し、
     前記ワッシャ側当接部として、前記第二受部の周囲に前記部材側段部と係合するワッシャ側段部が形成されることを特徴とする、
     請求の範囲26、27又は30のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  39.  前記ワッシャの前記第二受部は、前記部材側座部に対向するワッシャ側傾斜面を有し、
     前記ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の軸に直角となる断面形状が、該ねじ体の周方向に沿って軸心からの距離が変位する領域を含み、
     前記ワッシャ側傾斜面が前記被締結部材の前記部材側座部に係合することで、前記ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの当接する状態が保持される前記第二係合機構が構成され、
     前記第一係合機構により、前記ねじ体と前記ワッシャとの間における前記特定方向の相対回転が防止され、且つ、前記第二係合機構により、前記ワッシャと前記被締結部材との間における前記特定方向の相対回転が防止されることによって、該ねじ体と該被締結部材との間における該特定方向の相対回転が防止されることを特徴とする、
     請求の範囲1に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  40.  前記ワッシャ側傾斜面は、曲面を含んで構成されることを特徴とする、
     請求の範囲39に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  41.  前記ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の軸に対して傾斜した軸を有する仮想円柱の部分周面を含んで構成されることを特徴とする、
     請求の範囲39又は40に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  42.  前記ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の半径方向外向きに進むにつれて、前記ねじ体の軸方向における前記第一受部から前記第二受部に進む向きに変位する領域を含むことを特徴とする、
     請求の範囲39乃至41の何れかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  43.  前記ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の半径方向内向きに進むにつれて、前記ねじ体の軸方向における前記第一受部から前記第二受部に進む向きに変位する領域を含むことを特徴とする、
     請求の範囲39乃至42の何れかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
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