WO2014199495A1 - 太陽電池モジュールの信頼性試験方法および信頼性試験装置 - Google Patents

太陽電池モジュールの信頼性試験方法および信頼性試験装置 Download PDF

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Abstract

 PVモジュールの実際の使用環境との相関を維持した加速試験でありながら、加速試験で用いられる疑似太陽光源の使用温度範囲制限を超えてPVモジュールを加熱し、かつ、効率的にPVモジュールの劣化を検出する試験方法および試験装置である。PVモジュールの実際の使用環境下で受けるストレスである、温度サイクル、温度差、湿度、光照射、通電を全て活用した試験を行う。また、PVモジュールに通電する電流を最大電力点付近に設定するために、最大電力点に対応する電流値を維持するように通電を行い、その際に電圧のみをモニタリングすることにより、PVモジュールの劣化の検出を行う。

Description

太陽電池モジュールの信頼性試験方法および信頼性試験装置
 本発明は、太陽電池モジュールの信頼性試験技術に関し、特に、太陽電池モジュールの長期信頼性を短期間で推定する信頼性加速試験の試験方法および試験装置に関する。
 近年、再生可能エネルギーに対する期待と要求の増大を受け、太陽電池の需要が続伸している。家庭用の小規模発電サイトやメガソーラーといわれる大規模発電サイトでは、数100Wの出力を持つ太陽電池モジュール(PVモジュール)を組み合わせて発電システムが構成される。
 太陽光発電システム(PVシステム)は、システムの大半が屋外に設置され、太陽光照射、温度変化、通電、湿度の影響など過酷な環境に晒されるため、長期間の運用を行うためにはそのシステムの信頼性が重要となる。PVモジュールは、PVシステムの中でも最も過酷な環境に晒される部品の一つであり、システムの信頼性を高めるためにもその信頼性は重要である。
 現在、PVモジュールは、国際電気標準会議(IEC)の定める試験によってその性能を判断する方法が広く受け入れられている。例えば、結晶系太陽電池モジュールに関しては、IEC61215 Ed.2.0規格によりその設計、性能に関して試験を行い、合格した製品が認証モデルとして認知される。
 従来技術として、このような長期信頼性を判断する試験が行われている。この試験は、非特許文献1に開示されているように温湿度サイクル試験と温湿度凍結サイクル試験を基本として構成されている。
 また、上述したIEC61215規格における温度サイクル試験、さらに、例えば特許文献1に開示されている温度サイクル試験などがある。
特開2012-114227号公報
NREL PV Module Reliability Workshop、18-19 February,2010、Beyond Qualification:Testing for Long Term PV Module Durability.
 上述した各種の温度サイクル試験について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
 まず、前述した温湿度サイクル試験と温湿度凍結サイクル試験の試験パターンを、図1、図2により説明する。図1は、温湿度サイクル試験パターンを示す図である。温湿度サイクルは、まず恒温槽内の温度を調整することによりPVモジュール(PVパネル)のモジュール温度を10℃に設定し、疑似太陽光源を点灯する(光照射)。この状態から温度を上げ、45分でモジュール温度が85℃となるように槽内温度を制御する。その後、疑似太陽光源を消灯し(光非照射)、40分でモジュール温度が10℃となるように槽内温度を制御する。これを1サイクルとして120サイクル繰り返す。
 一方、図2は、温湿度凍結サイクル試験パターンを示す図である。温湿度凍結サイクルは、モジュール温度-10℃を起点として、疑似太陽光照射の下、45分でモジュール温度を85℃まで上昇させ、そこから光を消灯し60分かけてモジュール温度を-10℃まで下げる。これを1サイクルとして40サイクル繰り返す。
 この2種類のサイクルを一式としてPVモジュールの試験を行う。この試験の特徴は、温湿度サイクルが1年でいうところの春夏秋に、温湿度凍結サイクルが冬に相当する、というように実際の使用環境を模擬したものとなっていることである。
 また、前記IEC61215規格における温度サイクル試験では、槽内温度を-40℃から+85℃まで最大6時間かけて1サイクルとし、これを200サイクル繰り返す試験である。このサイクルの間、+25℃以上の温度領域で一定電流をPVモジュールに通電するものの、光照射は行わない。
 また、前記特許文献1に開示されている温度サイクル試験では、高温から低温へ、もしくは低温から高温へ温度変化する際、PVモジュールの抵抗値を測定するために通電を行う。これらの上述した各種の試験は、実際の使用環境を模擬した温度サイクル試験と考えられる。
 前記IEC61215の温度サイクル試験は、通電を行うものの光照射は行わない。また、通電は光未照射下で行うため、PVパネルが発電状態にある場合と逆向きの電流を流している。
 前記特許文献1に開示されている温度サイクル試験も、通電を行うものの槽内の温度を変化させている間にのみ、インピーダンス測定を目的として通電するものである。
 前記温湿度サイクル試験と温湿度凍結サイクル試験は、この中でも実使用環境の再現性が高いものの、通電は行わない。また、温度サイクルの槽内温度上限が65℃となっているが、これは疑似太陽光源に用いるランプの高温での使用の動作限界によるものである。
 これに対し、ランプ温度を下げるために冷却機構を設けたり、恒温槽外に設置し光のみ恒温槽内に取り込むなどの対処方法が考えられる。しかし、前者によれば冷却機構の追加に伴う恒温槽内の加熱能力の強化、後者によっても装置強度確保や装置構造の複雑化の可能性を有する。
 また、信頼性加速試験ではPVモジュールの劣化を検出し、試料の劣化状況を把握する必要があることが多い。すなわち試験終了後か試験を中断して何らかの計測を行い、劣化検出を行う必要がある。
 そこで、本発明の代表的な目的は、PVモジュールの実際の使用環境との相関を維持した加速試験でありながら、加速試験で用いられる疑似太陽光源の使用温度範囲制限を超えてPVモジュールを加熱し、かつ、効率的にPVモジュールの劣化を検出する試験方法および試験装置を提供することにある。
 本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
 本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
 (1)代表的な太陽電池モジュールの信頼性試験方法は、太陽電池モジュールの信頼性を試験装置により試験する信頼性試験方法である。前記信頼性試験方法は、第1の温度と、前記第1の温度よりも高温である第2の温度との間で温度を周期的に変化させる温度サイクル試験工程を有する。
 前記温度サイクル試験工程は、前記第1の温度と前記第2の温度との範囲内の第3の温度よりも温度が高い範囲において、疑似太陽光を前記太陽電池モジュールへ照射する工程と、前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールに通電する工程と、前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールの周囲の湿度を制御する工程と、前記第1の温度と前記第2の温度とにより定まる温度サイクル内の温度範囲において、前記太陽電池モジュールの電気特性を計測することにより前記太陽電池モジュールの劣化を検出する工程と、を有する。
 (2)代表的な太陽電池モジュールの信頼性試験装置は、太陽電池モジュールの信頼性を試験する信頼性試験装置である。前記信頼性試験装置は、第1の温度と、前記第1の温度よりも高温である第2の温度との間で温度を周期的に変化させる温度サイクル試験工程を制御する制御部を有する。
 前記温度サイクル試験工程は、前記第1の温度と前記第2の温度との範囲内の第3の温度よりも温度が高い範囲において、疑似太陽光を前記太陽電池モジュールへ照射する工程と、前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールに通電する工程と、前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールの周囲の湿度を制御する工程と、前記第1の温度と前記第2の温度とにより定まる温度サイクル内の温度範囲において、前記太陽電池モジュールの電気特性を計測することにより前記太陽電池モジュールの劣化を検出する工程と、を有する。
 本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
 すなわち、代表的な効果は、PVモジュールの実際の使用環境との相関を維持した加速試験でありながら、加速試験で用いられる疑似太陽光源の使用温度範囲制限を超えてPVモジュールを加熱し、かつ、効率的にPVモジュールの劣化を検出する試験方法および試験装置を提供することができる。
従来技術の温湿度サイクル試験パターンを示す図である。 従来技術の温湿度凍結サイクル試験パターンを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る太陽電池モジュール(PVモジュール)の信頼性試験装置の構成の一例を示す図である。 図3のPVモジュールの信頼性試験装置による信頼性試験方法における温度サイクル試験パターンの一例を示す図である。 PVモジュールの電流-電圧特性曲線の一例を示す図である。 PVモジュールの電力-電圧特性曲線の一例を示す図である。 PVモジュールに電子負荷を接続した場合の等価回路の一例を示す図である。 PVモジュールの電圧と電流を表す式の一例を示す図である。 PVモジュールが劣化した際のPVモジュールの電流-電圧特性の変化の一例を示す図である。 PVモジュールが劣化した際のPVモジュールの電力-電圧特性の変化の一例を示す図である。 加速試験機内の設定温度において疑似太陽光源をPVモジュールに照射した際のPVモジュール表面の温度分布の一例を示す図である。 加速試験機内の設定温度において疑似太陽光源をPVモジュールに照射し、通電電流でPVモジュールを動作させた際のPVモジュール表面の温度分布の一例を示す図である。 温度サイクル試験パターンで、光照射のみの場合と光照射に加え通電を行った場合のPVモジュールの温度上昇パターンの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る太陽電池モジュール(PVモジュール)の信頼性試験装置において、光照射と通電による温度上昇を考慮して恒温槽内の温度設定を決めた場合の温度サイクル試験パターンの一例を示す図である。
 以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
 さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
 [実施の形態の概要]
 まず、実施の形態の概要について説明する。本実施の形態の概要では、一例として、括弧内に実施の形態の対応する構成要素、符号等を付して説明する。
 (1)本実施の形態の代表的な太陽電池モジュールの信頼性試験方法は、太陽電池モジュール(PVモジュール2)の信頼性を試験装置(信頼性試験装置1)により試験する信頼性試験方法である。前記信頼性試験方法は、第1の温度と、前記第1の温度よりも高温である第2の温度との間で温度を周期的に変化させる温度サイクル試験工程(図4、図10、図11)を有する。
 前記温度サイクル試験工程は、前記第1の温度と前記第2の温度との範囲内の第3の温度よりも温度が高い範囲において、疑似太陽光を前記太陽電池モジュールへ照射する工程と、前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールに通電する工程と、前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールの周囲の湿度を制御する工程と、前記第1の温度と前記第2の温度とにより定まる温度サイクル内の温度範囲において、前記太陽電池モジュールの電気特性を計測することにより前記太陽電池モジュールの劣化を検出する工程と、を有する。
 (2)本実施の形態の代表的な太陽電池モジュールの信頼性試験装置は、太陽電池モジュール(PVモジュール2)の信頼性を試験する信頼性試験装置(信頼性試験装置1)である。前記信頼性試験装置は、第1の温度と、前記第1の温度よりも高温である第2の温度との間で温度を周期的に変化させる温度サイクル試験工程を制御する制御部(制御PC11)を有する。
 前記温度サイクル試験工程は、前記第1の温度と前記第2の温度との範囲内の第3の温度よりも温度が高い範囲において、疑似太陽光を前記太陽電池モジュールへ照射する工程と、前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールに通電する工程と、前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールの周囲の湿度を制御する工程と、前記第1の温度と前記第2の温度とにより定まる温度サイクル内の温度範囲において、前記太陽電池モジュールの電気特性を計測することにより前記太陽電池モジュールの劣化を検出する工程と、を有する。
 以下、上述した実施の形態の概要に基づいた各実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
 [実施の形態1]
 本実施の形態に係る太陽電池モジュールの信頼性試験方法および信頼性試験装置について、図3~図11を用いて説明する。
 <信頼性試験装置の構成および動作>
 まず、本実施の形態に係る太陽電池モジュールの信頼性試験装置の構成および動作について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態に係る太陽電池モジュールの信頼性試験装置の構成の一例を示す図である。
 本実施の形態に係る太陽電池モジュールの信頼性試験装置1は、PVモジュール2の加速試験を実施するための加速試験装置であり、加速試験機3、光源電源9、電子負荷10、制御PC11、インターフェース(I/F)12,13,14,15などを有して構成される。加速試験機3は、恒温槽4、温度制御部5、湿度制御部6などを備えている。恒温槽4は、疑似太陽光源7、日射計8などを備えている。
 加速試験機3には、PVモジュール2を試験するための恒温槽4と、この恒温槽4の内部空間の雰囲気条件を変更するための温度制御部5および湿度制御部6が設置されている。温度制御部5は、恒温槽4の内部空間の温度を制御する制御部である。湿度制御部6は、恒温槽4の内部空間の湿度を制御する制御部である。加速試験機3の恒温槽4は、温度および湿度のそれぞれを制御することが可能となっている。
 加速試験機3の恒温槽4の内部空間には、疑似的な太陽光を照射する疑似太陽光源7が設置され、この疑似太陽光源7からPVモジュール2に対して疑似太陽光を照射できる構成となっている。疑似太陽光源7に電源を供給する光源電源9は、加速試験機3の外部に設置され、光源電源9と疑似太陽光源7との間は電源ケーブルで接続されている。
 加速試験機3の恒温槽4の内部空間には、疑似太陽光源7からの日射量を計測する日射計8が設置され、この日射計8により疑似太陽光源7からの疑似太陽光の照射時の光出力がモニタできる構成となっている。
 加速試験の対象のPVモジュール2は、適宜、冶具に載せて加速試験機3の恒温槽4の内部空間内に設置される。疑似太陽光源7からの疑似太陽光がPVモジュール2に均一に照射されるように、PVモジュール2の位置と疑似太陽光源7の位置とが調整できる構造となっている。
 PVモジュール2の出力は、加速試験機3の恒温槽4の外部に導出され、電子負荷10と接続されている。電子負荷10は、詳細は後述するが、試験に用いるPVモジュール2の出力を制御できる構成を有している。
 制御PC11は、加速試験機3、日射計8、光源電源9、電子負荷10、PVモジュール2などと電気的に接続され、これらの各要素との間で、必要な各信号および各情報のやり取りや、それに基づいた各制御が可能となっている。この制御PC11は、後述する温度サイクル試験工程を制御する制御部としても機能する。
 制御PC11は、加速試験機3より発せられるタイムシグナルを取り込み、そのシグナルをトリガに、試験中の適切なタイミングで疑似太陽光源7のON/OFF、電子負荷10の制御を行う。また、日射計8の出力に加え、PVモジュール2の温度を熱電対でモニタし、この熱電対の出力も制御PC11に取り込む構成となっている。また、電子負荷10を介して、PVモジュール2のI(電流)、V(電圧)の計測値なども制御PC11に取り込むことができる構成となっている。これらの制御PC11に取り込む各情報は、必要に応じて(図3では図示)、I/F12,13,14,15を介して制御PC11に取り込んでいる。
 以上のような構成からなるPVモジュール2の信頼性試験装置1では、特徴として、PVモジュール2の実際の使用環境下で受けるストレスである、温度サイクル、温度差、湿度、光照射、通電を全て活用した試験を行う。また、PVモジュール2に通電する電流を最大電力点付近に設定するために、最大電力点に対応する電流値を維持するように通電を行い、その際に電圧のみをモニタリングすることにより、PVモジュール2の劣化の検出を行う。以下において詳細に説明する。
 <信頼性試験装置による信頼性試験方法における温度サイクル試験パターン>
 図4を用いて、上述したPVモジュールの信頼性試験装置による信頼性試験方法における温度サイクル試験パターンについて説明する。図4は、図3のPVモジュールの信頼性試験装置による信頼性試験方法における温度サイクル試験パターンの一例を示す図である。
 図4においては、温度サイクル試験工程の温度サイクル試験パターンとして、横軸に時間を、縦軸に温度をとっている。41は、温度サイクルパターンであり、恒温槽4の温度設定値を示す。図4の例では、第1の温度である-10℃と、これよりも高温である第2の温度である60℃との間で温度を周期的に変化させるサイクルパターンを示している。
 42は、温度サイクルパターンの中で、-10℃と60℃との範囲内の第3の温度である25℃の温度で一定となる領域であり、この25℃の一定温度領域で、後述するようにPVモジュール2の特性を取得する。
 43は、光照射ON、通電ON、湿度制御を行う領域である。すなわち、43で示す温度が25℃以上の領域では、疑似太陽光源7をONにしてPVモジュール2へ光照射を行う。同時に、電子負荷10を適切に設定し、PVモジュール2で発電させ電子負荷10への電力供給によって通電を行う。
 この温度サイクル試験パターンにより、PVモジュール2へは温度差、温度サイクル、湿度、光照射、通電のストレスが印加される。
 この温度サイクル試験パターンによる温度サイクル試験工程の各サイクルには、第1の時間範囲(領域43)と、第2の時間範囲(領域42)と、第3の時間範囲(第1の時間範囲および第2の時間範囲を除いた時間範囲)とを有する。この温度サイクル試験工程は、加速試験機3に内蔵された制御機構、若しくは上述した信頼性試験装置1を構成する制御PC11により制御される。
 第1の時間範囲(領域43)では、PVモジュール2へ照射する工程(光照射ON)、PVモジュール2に通電する工程(通電ON)、および、PVモジュール2の周囲の湿度を制御する工程(湿度制御)を行う。光照射ONでは、25℃よりも温度が高い範囲において、疑似太陽光をPVモジュール2へ照射する。通電ONでは、25℃よりも温度が高い範囲において、PVモジュール2に通電する。湿度制御では、25℃よりも温度が高い範囲において、PVモジュール2の周囲の湿度を制御する。
 第2の時間範囲(領域42)は第1の時間範囲よりも前の時間範囲であり、この第2の時間範囲では、PVモジュール2の電気特性を計測する工程を行う。PVモジュール2の電気特性計測では、-10℃と60℃とにより定まる温度サイクル内の温度範囲である25℃一定の領域で、PVモジュール2の電気特性を計測することによりPVモジュール2の劣化を検出する。
 第3の時間範囲は、第1の時間範囲よりも後の時間範囲であり、この第3の時間範囲では、光照射ON、および、通電ONを行わない。
 <PVモジュールの電流-電圧特性および電力-電圧特性>
 図5A、図5Bを用いて、上述したPVモジュールの電流-電圧特性および電力-電圧特性について説明する。図5Aは、PVモジュールの電流-電圧特性曲線の一例を示す図である。図5Bは、PVモジュールの電力-電圧特性曲線の一例を示す図である。
 PVモジュール2は、例えば、格子状に配列された複数のセルと、各セル間を接続する配線部とを有し、外部と接続する正極端子および負極端子を備えている。この外部と接続する正極端子および負極端子を通じて、電流-電圧特性および電力-電圧特性を得ることができる。
 図5Aにおいては、横軸に電圧を、縦軸に電流をとっている。図5Bにおいては、横軸に電圧を、縦軸に電力をとっている。PVモジュールの電流(I)-電圧(V)特性は概ね図5Aに示すような特性を有し、これに対応する電力(P)-電圧(V)特性は概ね図5Bに示すような特性を有する。
 51は、PVモジュール2の開放電圧VOCである。電子負荷10を定電圧モードで動作させ、0VからVOCまで、適宜設定した電圧間隔で動作させ、その時の負荷電流値を読み取ることにより、PVモジュール2のI-V特性曲線を得ることができる。52は、PVモジュール2の最大電力点である。53は、PVモジュール2の最大電力値である。このPVモジュール2の最大電力点52で、最大電力値53である最大電力Pを出力する。54、55が、PVモジュール2の最大電力点52での電圧値、電流値である。この最大電力点52の最大電力値53に対応する電圧値54が動作電圧Vmppとなり、電流値55が動作電流Imppとなる。
 <PVモジュールに電子負荷を接続した状態の等価回路>
 図6、図7を用いて、上述したPVモジュールに電子負荷を接続した状態の等価回路について説明する。図6は、PVモジュールに電子負荷を接続した場合の等価回路の一例を示す図である。図7は、PVモジュールの電圧と電流を表す式の一例を示す図である。
 図6に示すように、PVモジュール2は、等価回路として、並列接続された電流源とダイオードとシャント抵抗Rsh、この並列接続の回路に直列に抵抗された直列抵抗Rで表すことができる。電子負荷10は、可変抵抗、この可変抵抗に並列に接続された電圧計、可変抵抗に直列に接続された電流計で表すことができる。
 図7は、図6の等価回路において、PVモジュール2の電流Imodule、電圧Vを表す式である。電流Imoduleは電子負荷10の電流計で計測され、電圧Vは電圧計で計測される。IcellはPVモジュール2のセル電流、Iscは短絡電流、pは日射(kW/m)、Iはダイオードの逆方向飽和電流、eは素電荷、VはPN接合の接合電圧、nはダイオード定数、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、NはPVモジュール2を構成するセル枚数である。
 図3に示したようなPVモジュール2の信頼性試験装置1で、上述のストレスを印加することにより、PVモジュール2のシャント抵抗Rshや直列抵抗Rなどが劣化する。この劣化によるPVモジュール2の電流-電圧特性および電力-電圧特性の変化を次に説明する。
 <PVモジュールが劣化した際の電流-電圧特性および電力-電圧特性の変化>
 図8A、図8Bを用いて、上述したPVモジュールが劣化した際の電流-電圧特性および電力-電圧特性の変化について説明する。図8Aは、PVモジュールが劣化した際のPVモジュールの電流-電圧特性の変化の一例を示す図である。図8Bは、PVモジュールが劣化した際のPVモジュールの電力-電圧特性の変化の一例を示す図である。
 図8Aにおいては、上述した図5Aと同様に、横軸に電圧を、縦軸に電流をとっている。図8Bにおいては、上述した図5Aと同様に、横軸に電圧を、縦軸に電力をとっている。図8Aに示す電流(I)-電圧(V)特性に対応する電力(P)-電圧(V)特性を図8Bに示す。図8A、図8Bは、例えば、PVモジュール2のシャント抵抗Rshや直列抵抗Rのうち、直列抵抗Rがストレスにより劣化した例を示している。
 図8Aの電流(I)-電圧(V)特性、図8Bの電力(P)-電圧(V)特性に示すように、直列抵抗Rが、R=1e-5(=1×10-5)から、R=1e-4、R=1e-3、R=5e-3、R=1e-2へと劣化すると、各Rsの値に対して特性が変化する。この時、図8Aから分かるように、Rの変化に対する最大電力点での動作電圧はVから、V、V、V、Vへと変化するが、その時の電流値の変化はΔIで示すように非常に小さい。特に、劣化初期段階ではほとんど変化を示さない。
 即ち、上述したPVモジュール2の信頼性試験装置1における試験サイクルパターンによる加速試験方法を用いて加速試験を行う際、通電時の動作設定は電子負荷10を定電流モードとして動作させ、その動作点を最大電力点に位置するように設定することで、PVモジュール2の劣化が生じても電子負荷10の設定を変えることなくほぼ最大電力点を保持することができる。この時、電圧の変化のみモニタすることにより、PVモジュール2の劣化を検出することが可能となる。
 <疑似太陽光源を照射、照射に加え通電した際のPVモジュール表面の温度分布>
 図9A、図9Bを用いて、上述した疑似太陽光源を照射、照射に加え通電した際のPVモジュール表面の温度分布について説明する。図9Aは、加速試験機内の設定温度において疑似太陽光源をPVモジュールに照射した際のPVモジュール表面の温度分布の一例を示す図である。図9Bは、加速試験機内の設定温度において疑似太陽光源をPVモジュールに照射し、通電電流でPVモジュールを動作させた際のPVモジュール表面の温度分布の一例を示す図である。図9A、図9Bは、上述したようにして温度サイクル試験を行った時のPVモジュール2の温度がどのようになっているかを示している。図9A、図9Bでは、黒白表示のために、温度の低い方から高い方へ順に黒から白に近づく濃淡となっている。この濃淡に対応する温度レベルが右側に棒状で表示(絶対温度)されている。
 図9Aでは、加速試験機3の恒温槽4内を25℃に設定した状態で、疑似太陽光源7からの疑似太陽光を1(kW/m)の光出力でPVモジュール2に照射した際のPVモジュール2の表面温度を赤外線カメラで観察したものである。この観察により、PVモジュール2の表面温度は47℃程度(46.5℃、47℃のポイントを表示)であり、恒温槽4内の設定温度より22℃程度温度が上がっていることが分かる。
 図9Bは、図9Aの状態(加速試験機3の恒温槽4内を25℃に設定した状態で、疑似太陽光源7からの疑似太陽光を1(kW/m)の光出力でPVモジュール2に照射)に加えて、更に通電により最大電力点に対応する負荷電流(本実施例では8A程度)が流れるように電子負荷10を設定した際のPVモジュール2の表面温度分布である。この観察により、PVモジュール2の配線部が70℃程度(68℃、71℃のポイントを表示)まで加熱されており、通電により恒温槽4内の設定温度より45℃程度余計に加熱されている。
 即ち、光照射に加え、最大電力点に対応する電流を流すように通電することにより、恒温槽4内の温度設定より45℃程度までPVモジュール2のみを加熱することができる。こうした温度上昇は、恒温槽4内の設定温度が50℃の場合にも同様にみられることから、通常、PVモジュール2の加速試験を行う温度範囲である85℃程度までは同様な温度上昇が生じることが期待できる。この光照射に加え通電を行った場合のPVモジュールの温度上昇パターンを次に説明する。
 <光照射、光照射に加え通電を行った場合のPVモジュールの温度上昇パターン>
 図10を用いて、上述した光照射、光照射に加え通電を行った場合のPVモジュールの温度上昇パターンについて説明する。図10は、温度サイクル試験パターンで、光照射のみの場合と光照射に加え通電を行った場合のPVモジュールの温度上昇パターンの一例を示す図である。
 図10では、図4に示した温度サイクル試験パターンで、光照射によるPVモジュール2の温度上昇パターンと、光照射に加え通電を行った場合のPVモジュール2の温度上昇パターンを示している。
 図10において、101は、図4の温度サイクル試験パターンに対応する恒温槽4内の設定温度パターンである。102は、光照射した場合のPVモジュール2の温度サイクルパターンである。103は、光照射に加え通電を行った場合のPVモジュール2の温度サイクルパターンである。
 恒温槽4内の設定温度パターン101は、-10℃と60℃との間で温度を周期的に変化させる。-10℃と60℃との間の25℃で一定となる領域で、PVモジュール2の特性を取得する。25℃以上の領域で、疑似太陽光源7をONにしてPVモジュール2へ光照射を行う。同時に、電子負荷10を適切に設定し、PVモジュール2で発電させ電子負荷10への電力供給によって通電を行う。
 光照射した場合のPVモジュール2の温度サイクルパターン102では、恒温槽4内の設定温度パターン101に対して、-10℃と85℃(=60℃+25℃)との間で温度が周期的に変化する。
 光照射に加え通電を行った場合のPVモジュール2の温度サイクルパターン103では、恒温槽4内の設定温度パターン101に対して、-10℃と105℃(=60℃+25℃+20℃)との間で温度が周期的に変化する。
 <本実施の形態の効果>
 以上説明した本実施の形態に係るPVモジュール2の信頼性試験方法および信頼性試験装置1によれば、PVモジュール2の実際の使用環境下で受けるストレスである、温度サイクル、温度差、湿度、光照射、通電を全て活用した試験を行う。また、PVモジュール2に通電する電流を最大電力点付近に設定するために、最大電力点に対応する電流値を維持するように通電を行い、その際に電圧のみをモニタリングすることにより、PVモジュール2の劣化の検出を行う。
 これにより、PVモジュール2の実際の使用環境との相関を維持した加速試験でありながら、加速試験で用いられる疑似太陽光源7の使用温度範囲制限を超えてPVモジュール2を加熱し、かつ、効率的にPVモジュール2の劣化を検出する信頼性試験方法および信頼性試験装置1を提供することができる。すなわち、PVモジュール2の加速試験を行う際、実使用環境との対応を維持しつつ、疑似太陽光の照射下でも疑似太陽光源7の使用温度範囲を超えてPVモジュール2を加熱することを可能とし、かつ、効率的にPVモジュール2の劣化を検出することできる。
 [実施の形態2]
 本実施の形態に係る太陽電池モジュールの信頼性試験方法および信頼性試験装置について、図11を用いて説明する。
 本実施の形態は、温度サイクル試験工程の一定時間内のサイクル数が、第1の温度および第2の温度の少なくとも一方の温度(本実施の形態では第2の温度の例を説明、第1の温度の例、その両方の例も可能)に対応するPVモジュールの温度に基づいて変更可能な例である。本実施の形態では、光照射と通電による温度上昇を考慮して恒温槽内の温度設定を決めた場合を説明する。
 以下においては、上述した実施の形態1とPVモジュール2の信頼性試験装置1の構成などは同様であるためにその繰り返しの説明は省略し、主に、上述した実施の形態1と異なる点を説明する。
 <光照射と通電による温度上昇を考慮して恒温槽内の温度設定を決めた場合の温度サイクル試験パターン>
 図11は、光照射と通電による温度上昇を考慮して恒温槽内の温度設定を決めた場合の温度サイクル試験パターンの一例を示す図である。図11では、光照射と通電によるPVモジュールの温度上昇を考慮して、最大温度が85℃となるように恒温槽内温度設定を決めた温度サイクルパターンを示している。
 上述した実施の形態1の図10で説明したように、光照射と通電により、PVモジュール2の温度サイクルパターンでは、恒温槽4内の設定温度パターンに対して45℃程度の温度上昇が見込めることが分かった。このため、最大温度をIEC61215の温度サイクル試験に合わせて、85℃になるように恒温槽4内の温度設定パターンを決めたものが図11になる。
 図11において、121は、恒温槽4内の設定温度パターンである。122は、光照射した場合のPVモジュール2の温度サイクルパターンである。123は、光照射に加え通電を行った場合のPVモジュール2の温度サイクルパターンである。
 恒温槽4内の設定温度パターン121は、-10℃と40℃との間で温度が周期的に変化する。光照射した場合のPVモジュール2の温度サイクルパターン122では、-10℃と65℃(=40℃+25℃)との間で温度が周期的に変化する。光照射に加え通電を行った場合のPVモジュール2の温度サイクルパターン123では、-10℃と85℃(=40℃+25℃+20℃)との間で温度が周期的に変化する。
 図11に示すように、恒温槽4内の温度は最高でおよそ40℃とすればよく、恒温槽4内の温度サイクル幅が小さくなるため、1サイクルに必要な時間が短くなる。このため、一定時間内の温度サイクル数が、上述した実施の形態1の図4もしくは図10に示したパターンよりも増やすことができる。
 <本実施の形態の効果>
 以上説明した本実施の形態に係るPVモジュール2の信頼性試験方法および信頼性試験装置1によれば、上述した実施の形態1と同様の効果に加えて、温度サイクル試験の一定時間内の温度サイクル数が、恒温槽4内の最高温度に対応するPVモジュール2の温度に基づいて変更可能なので、この温度サイクル試験の一定時間内の温度サイクル数を、上述した実施の形態1に比べて増加させることができる。
 以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。たとえば、上記した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…信頼性試験装置、2…PVモジュール(太陽電池モジュール)、3…加速試験機、4…恒温槽、5…温度制御部、6…湿度制御部、7…疑似太陽光源、8…日射計、9…光源電源、10…電子負荷、11…制御PC、12,13,14,15…I/F、
41…温度サイクルパターン、42…温度サイクルパターンの中で25℃一定となる領域、43…光照射ON、通電ON、湿度制御を行う領域、
51…PVモジュールの開放電圧、52…PVモジュールの最大電力点、53…PVモジュールの最大電力値、54…PVモジュールの最大電力点での電圧値、55…PVモジュールの最大電力点での電流値、
101…恒温槽内の設定温度パターン、102…光照射した場合のPVモジュールの温度サイクルパターン、103…光照射に加え通電を行った場合のPVモジュールの温度サイクルパターン、
121…恒温槽内の設定温度パターン、122…光照射した場合のPVモジュールの温度サイクルパターン、123…光照射に加え通電を行った場合のPVモジュールの温度サイクルパターン。
 
 

Claims (14)

  1.  太陽電池モジュールの信頼性を試験装置により試験する信頼性試験方法であって、 
     第1の温度と、前記第1の温度よりも高温である第2の温度との間で温度を周期的に変化させる温度サイクル試験工程を有し、
     前記温度サイクル試験工程は、
     前記第1の温度と前記第2の温度との範囲内の第3の温度よりも温度が高い範囲において、疑似太陽光を前記太陽電池モジュールへ照射する工程と、 
     前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールに通電する工程と、
     前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールの周囲の湿度を制御する工程と、
     前記第1の温度と前記第2の温度とにより定まる温度サイクル内の温度範囲において、前記太陽電池モジュールの電気特性を計測することにより前記太陽電池モジュールの劣化を検出する工程と、
     を有する、太陽電池モジュールの信頼性試験方法。
  2.  請求項1に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験方法において、
     前記太陽電池モジュールに通電する工程では、前記太陽電池モジュールに通電する電流が前記太陽電池モジュールの最大電力点に対応する電流である、太陽電池モジュールの信頼性試験方法。
  3.  請求項2に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験方法において、
     前記太陽電池モジュールの電気特性を計測する工程では、前記太陽電池モジュールの最大電力点に対応する電流を通電し、この電流を通電している間、電圧値を計測してその変化を検出する、太陽電池モジュールの信頼性試験方法。
  4.  請求項3に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験方法において、
     前記温度サイクル試験工程の各サイクルには、前記太陽電池モジュールへ照射する工程、前記太陽電池モジュールに通電する工程、および、前記太陽電池モジュールの周囲の湿度を制御する工程を行う第1の時間範囲を有する、太陽電池モジュールの信頼性試験方法。
  5.  請求項4に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験方法において、
     前記温度サイクル試験工程の各サイクルには、前記第1の時間範囲よりも前に、前記太陽電池モジュールの電気特性を計測する工程を行う第2の時間範囲を有する、太陽電池モジュールの信頼性試験方法。
  6.  請求項5に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験方法において、
     前記温度サイクル試験工程の各サイクルには、前記第1の時間範囲よりも後に、前記太陽電池モジュールへ照射する工程、および、前記太陽電池モジュールに通電する工程を行わない第3の時間範囲を有する、太陽電池モジュールの信頼性試験方法。
  7.  請求項6に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験方法において、
     前記温度サイクル試験工程の一定時間内のサイクル数は、前記第1の温度および前記第2の温度の少なくとも一方の温度に対応する前記太陽電池モジュールの温度に基づいて変更可能である、太陽電池モジュールの信頼性試験方法。
  8.  太陽電池モジュールの信頼性を試験する信頼性試験装置であって、
     第1の温度と、前記第1の温度よりも高温である第2の温度との間で温度を周期的に変化させる温度サイクル試験工程を制御する制御部を有し、
     前記温度サイクル試験工程は、
     前記第1の温度と前記第2の温度との範囲内の第3の温度よりも温度が高い範囲において、疑似太陽光を前記太陽電池モジュールへ照射する工程と、 
     前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールに通電する工程と、
     前記第3の温度よりも温度が高い範囲において、前記太陽電池モジュールの周囲の湿度を制御する工程と、
     前記第1の温度と前記第2の温度とにより定まる温度サイクル内の温度範囲において、前記太陽電池モジュールの電気特性を計測することにより前記太陽電池モジュールの劣化を検出する工程と、
     を有する、太陽電池モジュールの信頼性試験装置。
  9.  請求項8に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験装置において、
     前記太陽電池モジュールに接続される電子負荷を有し、
     前記太陽電池モジュールと前記電子負荷との接続による回路において、前記太陽電池モジュールに通電する工程では、前記太陽電池モジュールに通電する電流が前記太陽電池モジュールの最大電力点に対応する電流である、太陽電池モジュールの信頼性試験装置。
  10.  請求項9に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験装置において、
     前記電子負荷は、可変抵抗と、電流計と、電圧計と、を有し、
     前記太陽電池モジュールと前記電子負荷との接続による回路において、前記太陽電池モジュールの電気特性を計測する工程では、前記可変抵抗の可変および前記電流計の計測により前記太陽電池モジュールの最大電力点に対応する電流を通電し、この電流を通電している間、電圧値を前記電圧計で計測してその変化を検出する、太陽電池モジュールの信頼性試験装置。
  11.  請求項10に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験装置において、
     前記温度サイクル試験工程の各サイクルには、前記太陽電池モジュールへ照射する工程、前記太陽電池モジュールに通電する工程、および、前記太陽電池モジュールの周囲の湿度を制御する工程を行う第1の時間範囲を有する、太陽電池モジュールの信頼性試験装置。
  12.  請求項11に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験装置において、
     前記温度サイクル試験工程の各サイクルには、前記第1の時間範囲よりも前に、前記太陽電池モジュールの電気特性を計測する工程を行う第2の時間範囲を有する、太陽電池モジュールの信頼性試験装置。
  13.  請求項12に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験装置において、
     前記温度サイクル試験工程の各サイクルには、前記第1の時間範囲よりも後に、前記太陽電池モジュールへ照射する工程、および、前記太陽電池モジュールに通電する工程を行わない第3の時間範囲を有する、太陽電池モジュールの信頼性試験装置。
  14.  請求項13に記載の太陽電池モジュールの信頼性試験装置において、
     前記温度サイクル試験工程の一定時間内のサイクル数は、前記第1の温度および前記第2の温度の少なくとも一方の温度に対応する前記太陽電池モジュールの温度に基づいて変更可能である、太陽電池モジュールの信頼性試験装置。
     
     
     
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