明 細 書
電子機器制御装置、電子機器制御方法、電子機器制御プログラム及び 電子機器制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
技術分野
[0001] 本発明は、電子機器の状態管理や制御を行う電子機器制御装置、電子機器制御 方法、電子機器制御プログラム及び電子機器制御プログラムを記録したコンピュータ 読み取り可能な記録媒体に関し、特に、電子機器の運転状態が変化することなどをト リガ一としてさらに別の電子機器を連動制御する電子機器制御装置、電子機器制御 方法、電子機器制御プログラム及び電子機器制御プログラムを記録したコンピュータ 読み取り可能な記録媒体に関するものである。
背景技術
[0002] 従来、家電機器の連動制御の設定を行う方法に関しては、家電機器制御装置のボ タン操作をトリガーに家電機器を制御するためのパターン設定方法として、複数の家 電機器を順次操作し、その操作内容を記憶することにより設定する方法があった (例 えば、特許文献 1参照)。
[0003] また、サーノくから雛形テーブルを取得し、ネットワークに接続して 、る家電機器に対 応させて雛形テーブルを展開し、家電機器を制御するための制御テーブルを作成す る方法も存在する(例えば、特許文献 2参照)。
[0004] しカゝしながら、前記従来の家電機器を順次操作する方法では、どの家電機器をど のように連動制御するかを事前に決定して操作を行う必要があり、ユーザの生活バタ ーンに適した制御を行うための連動制御を設定者が検討する必要があり、さらに誤つ た操作を行った場合に再度操作を行う必要があるという問題があった。また、サーバ 力 雛形テーブルを取得する方法にぉ 、ては、ユーザに依存しな 、画一的な制御を 行うには適する力 個々のユーザニーズに対応する多様な制御を行うためには、制 御データをサーバで設定や管理を行う必要があり、ユーザ毎の多様な制御を行うに は適さな 、と 、う課題を有して 、た。
特許文献 1:特許第 2916020号公報
特許文献 2:特開 2003 - 274033号公報
発明の開示
[0005] 本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ユーザの生活パターンや接続する 電子機器の特徴に適した連動制御を行うための設定を簡易に且つ的確に行うことが できる電子機器制御装置、電子機器制御方法、電子機器制御プログラム及び電子 機器制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供すること を目的とする。
[0006] 本発明の一局面に係る電子機器制御装置は、電子機器を制御する電子機器制御 装置であって、電子機器の運転状態を含む運転状態データを受信する受信手段と、 前記受信手段によって受信された運転状態データを蓄積する運転状態データ蓄積 手段と、複数の電子機器のうちの 1の電子機器の運転状態を特定するためのトリガー 機器情報と、前記 1の電子機器の運転状態に連動して動作する他の電子機器を特 定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リンク情報を管理するリンク情報管理 手段と、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されている運転状態データの中から、 前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器情報の運転状態に対応する運 転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報に含まれる前記リンク機器情 報に対応する運転状態データを抽出する運転状態データ抽出手段と、前記運転状 態データ抽出手段によって抽出された運転状態データに基づいて、前記 1の電子機 器と前記他の電子機器との連動制御開始の条件となる前記 1の電子機器の運転状 態と前記他の電子機器の制御内容とを含む連動制御情報を作成する連動制御情報 作成手段と、前記連動制御情報作成手段によって作成された連動制御情報を蓄積 する連動制御情報蓄積手段と、前記連動制御情報蓄積手段に蓄積された連動制御 情報に基づいて前記電子機器の連動制御を行う連動制御手段とを備える。
[0007] 本発明の他の局面に係る電子機器制御方法は、電子機器を制御するための電子 機器制御方法であって、電子機器の運転状態を含む運転状態データを受信する受 信ステップと、前記受信ステップにお 、て受信された運転状態データを蓄積する運 転状態データ蓄積ステップと、複数の電子機器のうちの 1の電子機器の運転状態を 特定するためのトリガー機器情報と、前記 1の電子機器の運転状態に連動して動作
する他の電子機器を特定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リンク情報を 管理するリンク情報管理ステップと、前記運転状態データ蓄積ステップにお 、て蓄積 された運転状態データの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機 器情報の運転状態に対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情 報に含まれる前記リンク機器情報に対応する運転状態データを抽出する運転状態デ ータ抽出ステップと、前記運転状態データ抽出ステップにお 、て抽出された運転状 態データに基づいて、前記 1の電子機器と前記他の電子機器との連動制御開始の 条件となる前記 1の電子機器の運転状態と前記他の電子機器の制御内容とを含む 連動制御情報を作成する連動制御情報作成ステップと、前記連動制御情報作成ス テツプにおいて作成された連動制御情報を蓄積する連動制御情報蓄積ステップと、 前記連動制御情報蓄積ステップにお 、て蓄積された連動制御情報に基づ 、て前記 電子機器の連動制御を行う連動制御ステップとを含む。
本発明の他の局面に係る電子機器制御プログラムは、電子機器を制御するための 電子機器制御プログラムであって、電子機器の運転状態を含む運転状態データを受 信する受信手段と、前記受信手段によって受信された運転状態データを蓄積する運 転状態データ蓄積手段と、複数の電子機器のうちの 1の電子機器の運転状態を特定 するためのトリガー機器情報と、前記 1の電子機器の運転状態に連動して動作する 他の電子機器を特定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リンク情報を管理 するリンク情報管理手段と、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されている運転状 態データの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器情報の運転 状態に対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報に含まれる 前記リンク機器情報に対応する運転状態データを抽出する運転状態データ抽出手 段と、前記運転状態データ抽出手段によって抽出された運転状態データに基づいて 、前記 1の電子機器と前記他の電子機器との連動制御開始の条件となる前記 1の電 子機器の運転状態と前記他の電子機器の制御内容とを含む連動制御情報を作成 する連動制御情報作成手段と、前記連動制御情報作成手段によって作成された連 動制御情報を蓄積する連動制御情報蓄積手段と、前記連動制御情報蓄積手段に 蓄積された連動制御情報に基づいて前記電子機器の連動制御を行う連動制御手段
としてコンピュータを機能させる。
[0009] 本発明の他の局面に係る電子機器制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り 可能な記録媒体は、電子機器を制御するための電子機器制御プログラムを記録した コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、電子機器の運転状態を含む運転状 態データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された運転状態データ を蓄積する運転状態データ蓄積手段と、複数の電子機器のうちの 1の電子機器の運 転状態を特定するためのトリガー機器情報と、前記 1の電子機器の運転状態に連動 して動作する他の電子機器を特定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リンク 情報を管理するリンク情報管理手段と、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されて いる運転状態データの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器 情報の運転状態に対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報 に含まれる前記リンク機器情報に対応する運転状態データを抽出する運転状態デー タ抽出手段と、前記運転状態データ抽出手段によって抽出された運転状態データに 基づいて、前記 1の電子機器と前記他の電子機器との連動制御開始の条件となる前 記 1の電子機器の運転状態と前記他の電子機器の制御内容とを含む連動制御情報 を作成する連動制御情報作成手段と、前記連動制御情報作成手段によって作成さ れた連動制御情報を蓄積する連動制御情報蓄積手段と、前記連動制御情報蓄積手 段に蓄積された連動制御情報に基づいて前記電子機器の連動制御を行う連動制御 手段としてコンピュータを機能させる電子機器制御プログラムを記録する。
[0010] これらの構成によれば、電子機器の運転状態を含む運転状態データが受信され、 受信された運転状態データが蓄積される。また、複数の電子機器のうちの 1の電子機 器の運転状態を特定するためのトリガー機器情報と、 1の電子機器の運転状態に連 動して動作する他の電子機器を特定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リ ンク情報が管理されている。そして、蓄積されている運転状態データの中から、運転 状態リンク情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する運転状態データ が抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれるリンク機器情報に対応する運転状 態データが抽出される。続いて、抽出された運転状態データに基づいて、 1の電子機 器と他の電子機器との連動制御開始の条件となる 1の電子機器の運転状態と他の電
子機器の制御内容とを含む連動制御情報が作成され、作成された連動制御情報が 蓄積される。その後、蓄積された連動制御情報に基づいて電子機器の連動制御が 行われる。
[0011] 本発明によれば、実際に家庭内で使用している電子機器の運転状態に基づいて 連動制御を行うための条件や制御の情報を作成することにより、ユーザの生活バタ ーンゃ接続する電子機器の特徴に適した連動制御を行うことができ、連動制御の条 件や動作として矛盾のない設定を的確に行うことができる。また、連動制御のための 情報を抽出するための運転状態リンク情報を用いることで、自動的に連動制御を行う ための条件や制御の情報が作成されるので、ユーザ又はシステム設定者が操作する ことなぐ簡易に連動制御の設定を行うことができる。
[0012] 本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明 白となる。
図面の簡単な説明
[0013] [図 1]本発明の実施の形態におけるホームネットワークシステムの構成を示す図であ る。
[図 2]本発明の実施の形態における家電機器制御装置の構成を示す図である。
[図 3]接続機器情報の一例を示す図である。
[図 4]運転状態リンク情報の一例を示す図である。
[図 5]運転状態データの一例を示す図である。
[図 6]運転状態データの他の例を示す図である。
[図 7]図 5の運転状態データに基づいて生成される中間データの一例を示す図であ る。
[図 8]連動制御情報の一例を示す図である。
[図 9]連動制御情報設定部の処理を説明するためのフローチャートである。
[図 10]図 6の運転状態データに基づいて生成される中間データの一例を示す図であ る。
[図 11]運転状態リンク情報の一例を示す図である。
[図 12]中間データの一例を示す図である。
[図 13]連動制御情報の一例を示す図である。
[図 14]機器種類情報の一例を示す図である。
[図 15]機能が指定された運転状態リンク情報の一例を示す図である。
[図 16]機能が指定された連動制御情報の一例を示す図である。
[図 17]中間データの一例を示す図である。
[図 18]状態確認機器情報を含む運転状態リンク情報の一例を示す図である。
[図 19]中間データの一例を示す図である。
[図 20]複数の条件データを含む連動制御情報の一例を示す図である。
[図 21]実施の形態 3における連動制御情報設定部の処理を説明するための第 1のフ ローチャートである。
[図 22]実施の形態 3における連動制御情報設定部の処理を説明するための第 2のフ ローチャートである。
[図 23]対象期間を含む運転状態リンク情報の一例を示す図である。
[図 24]対象期間を含む連動制御情報の一例を示す図である。
[図 25]操作者を特定するための情報を含む運転状態データの一例を示す図である。
[図 26]操作者を特定するための情報を含む連動制御情報の一例を示す図である。
[図 27]本発明の実施の形態における家電機器制御装置の他の構成を示す図である
[図 28]連動制御情報表示画面の一例を示す図である。
発明を実施するための最良の形態
[0014] 以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[0015] (実施の形態 1)
図 1は本発明の実施の形態におけるホームネットワークシステムの構成を示す図で ある。ホームネットワークエリア 113には、ホームネットワーク 122に複数のネットワーク 家電機器 (以下、家電機器又は機器とも言う) 131が接続され、これらのネットワーク 家電機器 131を制御する家電機器制御装置 121も接続している。また、家電機器制 御装置 121は宅外ネットワーク 112を介して宅外サーバ 111にも接続して!/、る。
[0016] 家電機器 131は、例えば、電気錠、照明、 IH調理器及び人感センサなどである。な
お、本実施の形態では、家電機器だけでなく住設機器や住環境を測定'検知するセ ンサ及びメータ (例えば、ガスメータ、水道メータ及び電力メータ等)などの機器をホ ームネットワーク 122に接続してもよい。
[0017] 宅外ネットワーク 112は、電話回線およびディジタル回線などの交換回線や専用回 線などによる宅外の通信網である。なお、宅外ネットワーク 112としては、上記の例に 特に限定されず、種々の広域ネットワークを用いることができ、専用回線、他の公衆 回線、インターネット等を用いてもよぐまた、有線及び無線のいずれの方式を用いて もよい。また、ホームネットワーク 122は、有線及び無線のいずれの方式を用いてもよ い。
[0018] 図 2は本発明の実施の形態 1における家電機器制御装置の構成を示す図である。
ホームネットワーク 122に接続された家電機器制御装置 121は、連動制御部 211、 機器通信部 212、運転状態蓄積部 213、運転状態読出部 214、リンク情報管理部 2 15、機器情報管理部 216、連動制御情報設定部 217及び連動制御情報蓄積部 21 8を備える。
[0019] 機器通信部 212は家電機器 131との通信を行い、受信した家電機器 131の運転 状態を運転状態蓄積部 213に出力する。家電機器 131は、定期的、又は運転状態 が変化した場合に、現在の運転状態を家電機器制御装置 121へ送信する。運転状 態蓄積部 213は、機器通信部 212で受信した運転状態を運転状態データとして蓄 積する。運転状態読出部 214は、運転状態データを運転状態蓄積部 213から読み 出す。
[0020] リンク情報管理部 215は、連動制御を行うためのデータを抽出する条件となる複数 の運転状態データを関連付けるための情報である運転状態リンク情報を保持する。 具体的には、リンク情報管理部 215は、連動制御として関連付けのためのトリガーと なる運転状態データの機器をトリガー機器とし、トリガー機器と関連付けられる機器を リンク機器として、各機器の機器種類、設置場所、及び運転状態の種類を示すプロ パティ情報などと共に、リンク間隔を記憶している。リンク間隔とは、トリガー機器の運 転状態が変化した時刻と、リンク機器の運転状態が変化した時刻とが関連付けられる ための最大の検出時間を示している。なお、リンク情報管理部 215は、宅外ネットヮ
ーク 112を介して宅外サーバ 111に互 、に通信可能に接続されて!、る。
[0021] リンク情報管理部 215は、運転状態リンク情報を宅外サーバ 111から取得する機能 を有している。これにより、ユーザが運転状態リンク情報を更新する手間を省くことが でき、リンク情報管理部 215は、常に最新の運転状態リンク情報を記憶することが可 能となる。機器情報管理部 216は、ホームネットワークに接続する機器の機器種類と 機器種類ごとに持つ機能とを示す機器種類情報、又はホームネットワークに接続して Vヽる機器の機器名称と機器種類と設置場所とを示す接続機器情報を保持する。
[0022] 連動制御情報設定部 217は、リンク情報管理部 215により取得した運転状態リンク 情報と、機器情報管理部 216により取得した接続機器情報や機器種類情報を用い て、運転状態読出部 214を用いて取得した運転状態データ力もネットワーク家電機 器の連動制御を行うためのデータを抽出し、連動制御情報蓄積部 218に後述する連 動制御情報をセットする。この連動制御情報は連動制御部 211により参照される。機 器通信部 212から運転状態を取得した連動制御部 211は、取得した運転状態デー タが連動制御情報の条件データと一致した場合に連動制御情報の制御データに基 づき機器制御部を用いてネットワーク家電機器の連動制御を行う。
[0023] なお、本実施の形態において、家電機器制御装置 121が電子機器制御装置の一 例に相当し、機器通信部 212が受信手段の一例に相当し、運転状態蓄積部 213が 運転状態データ蓄積手段の一例に相当し、リンク情報管理部 215がリンク情報管理 手段の一例に相当し、運転状態読出部 214が運転状態データ抽出手段の一例に相 当し、連動制御情報設定部 217が連動制御情報作成手段の一例に相当し、連動制 御情報蓄積部 218が連動制御情報蓄積手段の一例に相当し、機器情報管理部 21 6が機器情報記憶手段の一例に相当し、連動制御部 211が連動制御手段の一例に 相当する。
[0024] 図 3は接続機器情報の一例を示す図である。この一覧に示される機器名称の機器 が設置場所に示される場所に設置されている。図 4は運転状態リンク情報の一例を 示す図である。運転状態リンク情報は、運転状態データを関連付けるトリガーとなるト リガ一機器の情報として機器種類、設置場所、運転状態の種類を示すプロパティ及 びそのプロパティの値であるプロパティ値と、トリガー機器に関連付けられるリンク機
器の情報として機器種類及び設置場所と、 2つの運転状態を関連付ける最大の検出 時間であるリンク間隔とで構成される。図 5及び図 6は運転状態データの一例を示す 図である。運転状態データは、運転状態の変化が起こった日時と、運転状態の変化 が起こった機器の機器名称と、その機器の設置場所と、運転状態の種類を示すプロ パティ 1及びプロパティ 2と、各プロパティの値であるプロパティ値 1及びプロパティ値 2とで構成される。ただし、プロパティ 2とプロパティ値 2とはプロパティ 1の変化と同時 に変化が起こった場合のみ値を保持する。
[0025] 図 7は連動制御情報設定部 217が処理を行う際に内部に保持する中間データの 一例を示す図である。中間データは、トリガー機器として運転状態データが抽出され たか、又はリンク機器として抽出された力を表す抽出条件と、抽出した運転状態デー タの情報とで構成される。図 8は連動制御情報の一例を示す図である。連動制御情 報は、 1の電子機器と他の電子機器との連動制御開始の条件となる条件データと、 制御を行うための制御データとで構成される。条件データは、機器名称と、設置場所 と、運転状態の種類を示すプロパティ 1及びプロパティ 2と、その値であるプロパティ 値 1及びプロパティ値 2とで構成される。ただし、本実施の形態では、プロパティ 2とプ 口パティ 2との値を保持しない例を示している。また、制御データは、条件が整ってか ら制御を開始するまでの時間である制御タイミングと、制御する機器の機器名称と、 設置場所と、制御する情報として運転状態の種類を示すプロパティ 1及びプロパティ 2と、その値であるプロパティ値 1及びプロパティ値 2とで構成される。また、条件デー タ及び制御データのそれぞれには、条件データと制御データとを関連付けるための 管理番号が付与されている。
[0026] 図 9は連動制御情報設定部 217の処理を説明するためのフローチャートである。図 4の運転状態リンク情報により、図 5の運転状態データ力 図 7の中間データを生成し 、図 8の連動制御情報が設定される処理を、図 9のフローチャートを用いて説明する。
[0027] まず、ステップ S1において、連動制御情報設定部 217は、運転状態読出部 214を 用いて運転状態蓄積部 213から運転状態データを順次読み出す。ここでは、まず図 5の運転状態データ 511が読み出される。次に、ステップ S2において、連動制御情 報設定部 217は、全ての運転状態データの読み出しが完了した力否かを判断する。
連動制御情報設定部 217は、読み出す運転状態データがない場合に、全ての運転 状態データの読み出しが完了したと判断する。全ての運転状態データの読み出しが 完了していないと判断された場合 (ステップ S 2で NO)、ステップ S3の処理へ移行し、 全ての運転状態データの読み出しが完了したと判断された場合 (ステップ S2で YES )、ステップ S 10の処理に移行する。ここでは、全ての運転状態データの読み出しが 完了して!/、な 、のでステップ S3の処理へ移行する。
[0028] 次に、ステップ S3において、連動制御情報設定部 217は、リンク情報管理部 215 から運転状態リンク情報を順次読み出す。ここでは、まず図 4の運転状態リンク情報 4 11が読み出される。次に、ステップ S4において、連動制御情報設定部 217は、全て の運転状態リンク情報の読み出しが完了した力否かを判断する。連動制御情報設定 部 217は、読み出す運転状態リンク情報がない場合に、全ての運転状態リンク情報 の読み出しが完了したと判断する。全ての運転状態リンク情報の読み出しが完了して いないと判断された場合 (ステップ S4で NO)、ステップ S5の処理へ移行し、全ての 運転状態リンク情報の読み出しが完了したと判断された場合 (ステップ S4で YES)、 ステップ SIの処理に戻る。ここでは、全ての運転状態リンク情報の読み出しが完了し て ヽな 、のでステップ S5の処理へ移行する。
[0029] 次に、ステップ S5において、連動制御情報設定部 217は、運転状態データが運転 状態リンク情報のトリガー機器情報に該当する力否かを判断する。運転状態データ が運転状態リンク情報のトリガー機器情報に該当すると判断された場合 (ステップ S5 で YES)、ステップ S6の処理へ移行し、運転状態データが運転状態リンク情報のトリ ガー機器情報に該当しないと判断された場合 (ステップ S5で NO)、ステップ S3の処 理へ戻る。機器情報管理部 216から取得した接続機器情報より、運転状態データ 51 1の機器名称「TV1」は機器種類力 S「TV」であることがわかる。これは、運転状態リン ク情報 411のトリガー機器の機器種類「IH調理器」と一致しな 、ので該当しな 、と判 断される。すると、連動制御情報設定部 217は、再びステップ S3の処理を行って運 転状態リンク情報 412を取得する。さらに運転状態データが運転状態リンク情報のトリ ガー機器情報に該当する力否かを判断するステップ S5で運転状態リンク情報 411の 場合と同様に該当しないと判断される。そこで、連動制御情報設定部 217は再びス
テツプ S3の処理を行おうとする力 読み出しが完了して一致するものがないと判断さ れ、ステップ S 1の処理を行って運転状態データ 512を読み出す。
[0030] 次に、連動制御情報設定部 217は、ステップ S3の処理を行って運転状態リンク情 報 411を取得する。次に、ステップ S5において、運転状態データ 512の「機器名称: I H調理器 1」は接続機器情報から「機器種類: IH調理器」であることを判断し、さらに 運転状態データ 512は、「設置場所:台所」、「プロパティ 1 :動作状態」、及び「プロパ ティ値 1 : ΟΝ」であり、運転状態リンク情報 411のトリガー機器情報と一致していると 判断される。
[0031] 次に、ステップ S6において、連動制御情報設定部 217は、運転状態読出部 214を 用いて運転状態リンク情報のリンク間隔内の運転状態データを古い方から順次読み 出す。連動制御情報設定部 217は、運転状態リンク情報 411のリンク間隔の「1分前 〜5分後」の情報と、運転状態データ 512の日時「10Z2 8 : 35 : 28」の情報とに基 づいて、日時が「10Ζ2 8 : 34 : 28」以降で「10 2 8 :40 : 28」以前である運転状 態データを運転状態読出部 214を用いて読み出す。まず、運転状態データ 511が 読み出される。
[0032] 次に、ステップ S7において、連動制御情報設定部 217は、リンク間隔内の全ての 運転状態データの読み出しが完了した力否かを判断する。連動制御情報設定部 21 7は、読み出す運転状態データがない場合に、リンク間隔内の全ての運転状態デー タの読み出しが完了したと判断する。リンク間隔内の全ての運転状態データの読み 出しが完了していないと判断された場合 (ステップ S7で NO)、ステップ S8の処理へ 移行し、リンク間隔内の全ての運転状態データの読み出しが完了したと判断された場 合 (ステップ S7で YES)、ステップ S3の処理に戻る。ここでは、リンク間隔内の全ての 運転状態データの読み出しが完了していないのでステップ S8の処理へ移行する。
[0033] そして、ステップ S8において、連動制御情報設定部 217は、運転状態データが運 転状態リンク情報のリンク機器情報に該当する力否かを判断する。運転状態データ が運転状態リンク情報のリンク機器情報に該当すると判断された場合 (ステップ S8で YES)、ステップ S9の処理へ移行し、運転状態データが運転状態リンク情報のリンク 機器情報に該当しないと判断された場合 (ステップ S8で NO)、ステップ S6の処理へ
戻る。ここでは、運転状態データ 511が運転状態リンク情報 411のリンク機器に該当 するカゝ否かの判断を行うが、接続機器情報から機器種類力 TV」であることがわかり 、運転状態リンク情報 411のリンク機器の機器種類「換気扇」には該当しないと判断さ れる。そのため、再びステップ S6の処理を行って次の運転状態データ 513を読み出 す。次にステップ S8の処理を行って、運転状態データ 513も該当しないと判断される 。そして、再びステップ S6の処理を行って次の運転状態データ 514を読み出す。
[0034] ステップ S8において、運転状態データ 514の「機器名称:換気扇 1」は接続機器情 報から「機器種類:換気扇」であることが判明し、さらに運転状態データ 514は「設置 場所:台所」であり、運転状態リンク情報 411のリンク機器情報と一致していると判断さ れる。そこで、ステップ S9において、連動制御情報設定部 217は、該当した運転状 態データを中間データとして保持する。連動制御情報設定部 217は、抽出された運 転状態データ 512, 514力 、図 7に示す中間データ 701, 702を生成する。この処 理の後も、フローに従ってステップ S1からステップ S9までの処理力 ステップ S1で順 次読み出す運転状態データがなくなるまで実行され、図 7の中間データが生成され る。
[0035] 次に、全ての運転状態データの読み出しが完了した場合、ステップ S 10において、 連動制御情報設定部 217は、中間データを連動制御情報に変換し、当該連動制御 情報を連動制御情報蓄積部 218に書き込む。連動制御情報設定部 217は、トリガー 機器として抽出された中間データ 701の機器名称及び設置場所と、運転状態リンク 情報 411に示されて 、たプロパティ 1及びプロパティ値 1のプロパティ情報とを連動制 御情報の条件データ 801として設定する。また、連動制御情報設定部 217は、リンク 機器として抽出された中間データ 702の機器名称及び設置場所と、各プロパティ情 報とを連動制御情報の制御データ 802として設定する。また、連動制御情報設定部 217は、運転状態データ 512が発生してから運転状態データ 514が発生するまでの 経過時間を制御データ 802の制御タイミングに設定する。さらに、連動制御情報設定 部 217は、条件データ 801と制御データ 802とに同じ管理番号を付与して連動制御 情報の設定を行う。このようにして、図 8に示される連動制御情報が生成される。
[0036] なお、ステップ S10において、連動制御情報設定部 217は、運転状態リンク情報 4
11に示されて!/、たプロパティ 1及びプロパティ値 1のプロパティ情報を連動制御情報 として設定して 、るが、プロパティ 2及びプロパティ値 2のプロパティ情報も含めたす ベてのプロパティ情報を条件データに設定してもよい。
[0037] 図 5の運転状態データの場合と同様に図 6の運転状態データの場合も、図 4の運転 状態リンク情報により図 10の中間データが抽出され、連動制御情報設定部 217によ り連動制御情報が生成される。この場合はトリガー機器の前にリンク機器の運転状態 の変化が起こっているため、制御データの制御タイミングとして 0秒がセットされる。
[0038] そして、連動制御部 211は、連動制御情報蓄積部 218に蓄積されている連動制御 情報に基づいて家電機器 131の連動制御を行う。ここで、連動制御部 211が行う連 動制御について図 8を用いて説明する。例えば、台所に設置された IH調理器 1の動 作状態が ONになった場合、家電機器 (IH調理器 1) 131は、運転状態データを家電 機器制御装置 121へ送信する。機器通信部 212は、運転状態データを受信し、受信 した運転状態データを連動制御部 211へ出力する。連動制御部 211は、連動制御 情報蓄積部 218に蓄積されている連動制御情報に含まれる条件データを順次読み 出し、受信した運転状態データが条件データに一致するか否かを判断する。
[0039] ここで、運転状態データが条件データに一致すると判断された場合、連動制御部 2 11は、当該条件データに対応する制御データを読み出し、当該制御データに含ま れる制御タイミングで家電機器 131を制御する。例えば、台所に設置された IH調理 器 1の動作状態が ONになった場合、 39秒後に台所に設置された換気扇 1の動作状 態が ONとなり、風量がレベル 2に設定される。なお、運転状態データが条件データ に一致しないと判断された場合、読み出す条件データがなくなるまで、順次条件デ ータが読み出される。そして、全ての条件データの読み出しが完了した場合、連動制 御する家電機器がないため、連動制御部 211は、連動制御を行わず、処理を終了す る。
[0040] このように、家電機器の運転状態を含む運転状態データが受信され、受信された 運転状態データが蓄積される。また、複数の家電機器のうちの 1の家電機器の運転 状態を特定するためのトリガー機器情報と、 1の家電機器の運転状態に連動して動 作する他の家電機器を特定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リンク情報
が管理されている。そして、蓄積されている運転状態データの中から、運転状態リン ク情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する運転状態データが抽出さ れ、かつ運転状態リンク情報に含まれるリンク機器情報に対応する運転状態データ が抽出される。続いて、抽出された運転状態データに基づいて、 1の家電機器と他の 家電機器との連動制御開始の条件となる 1の家電機器の運転状態と他の家電機器 の制御内容とを含む連動制御情報が作成され、作成された連動制御情報が蓄積さ れる。その後、蓄積された連動制御情報に基づいて家電機器の連動制御が行われ る。
[0041] したがって、実際に家庭内で使用している家電機器の運転状態に基づいて連動制 御を行うための条件や制御の情報を作成することにより、ユーザの生活パターンや接 続する家電機器の特徴に適した連動制御を行うことができ、連動制御の条件や動作 として矛盾のない設定を的確に行うことができる。また、連動制御のための情報を抽 出するための運転状態リンク情報を用いることで、自動的に連動制御を行うための条 件や制御の情報が作成されるので、ユーザ又はシステム設定者が操作することなぐ 簡易に連動制御の設定を行うことができる。
[0042] また、運転状態データは、家電機器の運転状態が変化した時刻をさらに含んでおり 、運転状態リンク情報は、 1の家電機器との関連付けを判断するためのリンク間隔をさ らに含んでいる。そして、蓄積されている運転状態データの中から、運転状態リンク 情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する運転状態データが抽出され 、かつ運転状態リンク情報に含まれるリンク間隔内において、運転状態リンク情報に 含まれるリンク機器情報に対応する運転状態データが抽出される。
[0043] したがって、 1の家電機器との関連付けを判断するためのリンク間隔内において、リ ンク機器情報の運転状態に対応する運転状態データが抽出されるので、 1の家電機 器の運転状態に連動して動作する他の家電機器の運転状態データを確実に抽出す ることがでさる。
[0044] また、運転状態データは、家電機器に固有の機器名称をさらに含んでおり、トリガ 一機器情報は、 1の家電機器の機器種類又は機能を含んでおり、リンク機器情報は 、他の家電機器の機器種類又は機能を含んでいる。また、家電機器の機器名称と家
電機器の機器種類とを対応付けて機器情報管理部 216に記憶されている。この機器 情報管理部 216が参照されることにより、運転状態データに含まれる機器名称に対 応する機器種類が特定される。そして、蓄積されている運転状態データの中から、運 転状態リンク情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する運転状態デー タが抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれるリンク機器情報に対応する運転状 態データが抽出される。
[0045] したがって、家電機器の機器名称と家電機器の機器種類とが対応付けて記憶され ているので、新たな家電機器が接続される度にリンク機器情報を書き換える必要が無 くなり、ユーザの手間を省くことができる。
[0046] さらに、蓄積された連動制御情報に基づいて家電機器の連動制御が行われるので 、ユーザが操作した家電機器に連動して他の家電機器が自動的に動作を開始し、ュ 一ザの利便性を向上させることができる。
[0047] 次に、運転状態データから、トリガー機器とリンク機器とに一致する複数のペアが抽 出される例について説明する。
[0048] 図 11は運転状態リンク情報の一例を示す図である。図 4と同様に、図 11に示す運 転状態リンク情報には、トリガー機器の情報と、リンク機器の情報と、リンク間隔とが格 納されている。図 12は中間データの一例を示す図である。図 7と同様に、図 12に示 す中間データには、抽出した運転状態データの抽出条件と抽出したデータとが格納 される。図 13は連動制御情報の一例を示す図である。図 8と同様に、図 13に示す連 動制御情報には、条件データと制御データとが格納される。
[0049] 図 4の運転状態リンク情報により図 5の運転状態データ力 図 7の中間データが抽 出されるのと同様の処理により、図 11の運転状態リンク情報により、図 5の運転状態 データ 515及び運転状態データ 516のペアと、運転状態データ 517及び運転状態 データ 518のペアとが抽出される。そして、図 12の中間データ 1201及び中間データ 1202のペアと、中間データ 1203及び中間データ 1204のペアとが生成される。ここ で、トリガー機器として抽出された中間データ 1201, 1203はプロパティ値 1がそれぞ れ「弱」と「強」であり異なって 、る。これに対してリンク機器として抽出された中間デー タ 1202, 1204のプロパティ 1は共に「火力レベル」となっており、対応するプロパティ
値 1はそれぞれ「1」と「2」となっている。そこで、連動制御情報設定部 217は、抽出さ れた運転状態データのペアに対応する連動制御情報として、条件データのプロパテ ィ値 1が「弱」の場合は制御データのプロパティ値 1を「1」とする連動制御情報と、条 件データのプロパティ値 1が「強」の場合は制御データのプロパティ値 1を「2」とする 連動制御情報との 2つの連動制御情報を設定する。
[0050] なお、本実施の形態においては、 1つの運転状態リンク情報力 複数の連動制御 情報が生成される例として、条件データや制御データのプロパティ値が異なる連動 制御情報を生成する場合を説明したが、条件データや制御データの機器名称、設 置場所及びプロパティ情報や、制御データの制御タイミングが異なる複数の連動制 御情報を生成してもよい。
[0051] また、複数の運転状態データのペアが抽出されたときに複数の連動制御情報を設 定する例を説明したが、連動制御情報設定部 217は、抽出された複数の運転状態 データのペアに共通となる 1つの連動制御情報を設定してもよい。例えば、連動制御 情報設定部 217は、連動制御情報の制御データの制御タイミングとして、ペアとなる 運転状態データの運転状態が変化した時間の間隔の平均や最小値を設定してもよ Vヽし、運転状態リンク情報と関連付けられて指定されて!ヽる制御タイミングを設定して ちょい。
[0052] また、連動制御情報設定部 217は、抽出された複数の運転状態データのペアに共 通となる 1つの連動制御情報の条件データを設定し、運転状態データの中から最新 のデータを用いて制御データを設定してもよいし、条件データと制御データとを共に 最新の運転状態データのペア力 設定してもよい。例えば、運転状態データ 517の プロパティ値 1が「弱」であり、トリガー機器として抽出された中間データのプロパティ 値 1が共に「弱」で一致していた場合、連動制御情報設定部 217は、 1つの連動制御 制御情報を生成する。この場合、制御データのプロパティ値 1には、新しい運転状態 データの値を設定してもよ 、し、平均値や最小値などを設定してもよ!/、。
[0053] また、運転状態データは、家電機器制御装置が制御命令を送ることにより起こった 運転状態の変化であるのか、ユーザ操作による制御かを判別するフラグを持ち、ュ 一ザ操作による運転状態データのみをリンク機器として抽出してもよい。つまり、運転
状態読出部 214を用いて運転状態リンク情報のリンク間隔内の運転状態データを古 いほうから順次読み出すステップ S6の処理において、ユーザ操作による状態変化の みを読み出し対象としてもょ 、。
[0054] また、連動制御情報設定部 217は、定期的に処理を行い、以前に本手段の処理対 象となった運転状態データを運転状態読出部 214の読み出し対象とせず、新しく蓄 積された運転状態データのみを読み出し対象としてもよい。また、連動制御情報設定 部 217は、既に生成されている連動制御情報を参照しながら新しい連動制御情報の 設定を行ってもよ!、し、既に生成されて!、る連動制御情報の書き換えを行ってもょ ヽ
[0055] 力かる構成によれば、実際に運転状態の変化があった運転状態データ力 抽出し たデータを用いて連動制御情報を設定することにより、ユーザ操作が必要であった 制御を自動的に連動制御することが容易に可能となる。
[0056] (実施の形態 2)
次に、運転状態リンク情報として機器種類を指定せずに機器の機能を指定する実 施の形態 2について説明する。
[0057] 図 14は機器種類情報の一例を示す図である。図 14に示す機器種類情報は、複数 の機器種類と、各機器種類が持つ機能とで構成される。なお、図 14では、機器種類 と、機能 機能 2及び機能 3の複数の機能とが対応付けられている。図 15は機能が 指定された運転状態リンク情報の一例を示す図である。図 15に示す運転状態リンク 情報のトリガー機器情報及びリンク機器情報には、機器種類ではなく機器の持つ機 能が格納されている。図 16は機能が指定された連動制御情報の一例を示す図であ る。図 16に示す連動制御情報の条件データ及び制御データには、機器種類ではな く機器の持つ機能が格納されて ヽる。
[0058] 図 15の運転状態リンク情報により、図 5の運転状態データから図 17の中間データ が抽出され、図 16の連動制御情報が設定される処理は、実施の形態 1と同様に、図 9に示される連動制御情報設定部 217の処理フローの流れとなる。この処理フローの 中で、運転状態データが運転状態リンク情報のトリガー機器情報に該当する力否か を判断するステップ S5と、運転状態データが運転状態リンク情報のリンク機器情報に
該当する力否かを判断するステップ S8とにおいて、運転状態データの機器名称と運 転状態リンク情報の機能とがー致することを確認する処理について説明を行う。
[0059] 運転状態データが運転状態リンク情報のトリガー機器情報に該当するか確認する ステップ S 5において、運転状態データ 511が運転状態リンク情報 1501のトリガー機 器情報に該当するか否かを判断する場合、連動制御情報設定部 217は、機器情報 管理部 216が保持する接続機器情報にアクセスして機器名称「TV1」の機器が機器 種類「TV」であることを確認する。そして、連動制御情報設定部 217は、機器種類情 報にアクセスして機器種類「TV」は機能として「TV」のみであることを確認する。ここ で、運転状態データ 511にはトリガー機器情報に指定されて!、る「調理」の機能はな いため、連動制御情報設定部 217は、運転状態データ 511が運転状態リンク情報 1 501のトリガー機器情報に該当しないと判断する。同様にして運転状態データ 512が 運転状態リンク情報 1501のトリガー機器情報に該当するか否かを判断する場合、連 動制御情報設定部 217は、機器情報管理部 216が保持する接続機器情報にァクセ スして機器名称「IH調理器 1」の機器は機器種類「IH調理器」であることを確認する。 そして、連動制御情報設定部 217は、機器種類情報にアクセスして機器種類「IH調 理器」は機能として「調理」を持つことを確認し、「IH調理器 1」は機能として「調理」を 持つと判断する。さらに、運転状態データ 512は「設置場所:台所」「プロパティ 1 :動 作状態」「プロパティ値 1 : ΟΝ」であり、運転状態リンク情報 1501のトリガー機器情報 と一致していると判断される。このように、トリガー機器として運転状態データ 512が抽 出される。運転状態データが運転状態リンク情報のリンク機器情報に該当するか否か を判断するステップ S8においても同様に、リンク機器として運転状態データ 514が抽 出され、図 17に示す中間データ 1701, 1702が生成される。その他の処理は実施の 形態 1と同じ処理となるため、説明を省略する。
[0060] なお、本実施の形態にぉ 、て、トリガー機器やリンク機器として機能情報を指定した 運転状態リンク情報と、条件データや制御データに機能情報を指定した連動制御情 報とを設定した例を示したが、運転状態リンク情報では機能情報を指定し、連動制御 情報では機器種類や機器名称を指定してもよ!ヽ。
[0061] また、同じ機能をもつ機器が複数あり、複数の運転状態データのペアが抽出された
場合、機器種類や機器名称を指定した複数の連動制御情報を設定してもよい。また
、抽出された運転状態データの中で最新のデータを用 、て 1つの連動制御情報を設 定してもよい。もしくは、機能を指定した連動制御情報として 1つの連動制御情報を 設定し、制御データの制御タイミングには平均値を用い、条件データのプロパティ及 びプロパティ値と制御データのプロパティ及びプロパティ値とには共通な項目のみを セットしてもよ ヽ。
[0062] 力かる構成によれば、提供する運転状態リンク情報に機器の種類を指定することな く実現する機能を指定するのみで、運転状態データからデータを抽出して連動制御 を行うための連動制御情報を設定することとなり、ホームネットワークに接続されてい る機器に依存しない運転状態リンク情報を提供し、ユーザの生活パターンに対応し た連動制御を行うことが可能となる。
[0063] (実施の形態 3)
次に、トリガー機器以外にも条件判断を行う機器を指定する実施の形態 3について 説明する。
[0064] 図 18は状態確認機器情報を含む運転状態リンク情報の一例を示す図である。図 1 8に示す運転状態リンク情報は、トリガー機器情報、リンク機器情報及びリンク間隔情 報の他に、状態確認機器情報を含む。状態確認機器情報は、トリガー機器の運転状 態が変化したときに運転状態を確認する機器である状態確認機器の機器種類、設置 場所、確認する運転状態の種類であるプロパティ及びプロパティの値であるプロパテ ィ値の情報を含んで 、る。図 19は抽出条件と抽出したデータとを格納する中間デー タの一例を示す図である。図 20は複数の条件データを含む連動制御情報の一例を 示す図である。図 20に示す連動制御情報は、 2つの条件データと 1つの制御データ とを含む。
[0065] 図 21及び図 22は、実施の形態 3における連動制御情報設定部 217の処理を説明 するためのフローチャートである。図 18の運転状態リンク情報により、図 5の運転状態 データ力 図 19の中間データが抽出され、図 20の連動制御情報が設定される処理 を、図 21及び図 22のフローチャートを用いて説明する。ただし、図 21及び図 22にお いて、ステップ S21〜S25の処理は、図 9のステップ S1〜S5の処理と同じであり、ス
テツプ S29〜S33の処理は、図 9のステップ S6〜S10の処理と同じであり、詳細な説 明を省略する。
[0066] 運転状態読出部 214を用いて運転状態データを順次読み出すステップ S21から、 運転状態データが運転状態リンク情報のトリガー機器情報に該当する力否かを判断 するステップ S25までの処理により、運転状態データ 527と運転状態リンク情報 1801 とが抽出される。
[0067] 次に、ステップ S26において、連動制御情報設定部 217は、運転状態読出部 214 を用いて運転状態リンク情報の状態確認機器情報の状態確認時間における運転状 態を示すプロパティを取得する。運転状態リンク情報 1801の状態確認機器の機器 種類は「人感センサ」であり、設置場所は「玄関」である。この条件に該当する機器が 、機器情報管理部 216から取得した接続機器情報から、機器名称「人感センサ 1」で あることが判明する。また、運転状態リンク情報 1801の状態確認機器の状態確認時 間が「0〜30秒後」となっているため、連動制御情報設定部 217は、トリガー機器の 運転状態が変化した時刻を運転状態データ 527から取得する。そして、連動制御情 報設定部 217は、「10Z2 9 : 26 : 13」から「10Ζ2 9 : 26 :43」までの運転状態指 定時間内における「人感センサ 1」の運転状態を示す情報を取得するため、運転状 態データから「人感センサ 1」の運転状態データ 526, 531を取得する。この情報によ り、指定時間内の「人感センサ 1」は、検知状態が「OFF」であることがわかる。
[0068] 次に、ステップ S27において、連動制御情報設定部 217は、状態確認時間におけ る全ての運転状態の読み出しが完了した力否かを判断する。連動制御情報設定部 2 17は、読み出す運転状態がない場合に、状態確認時間における全ての運転状態の 読み出しが完了したと判断する。状態確認時間における全ての運転状態の読み出し が完了していないと判断された場合 (ステップ S27で NO)、ステップ S28の処理へ移 行し、状態確認時間における全ての運転状態の読み出しが完了したと判断された場 合 (ステップ S27で YES)、ステップ S23の処理へ戻る。
[0069] 次に、ステップ S28において、連動制御情報設定部 217は、運転状態指定時間内 の運転状態が状態確認機器情報に該当するか否かを判断する。運転状態指定時間 内の運転状態が状態確認機器情報に該当しな 、と判断された場合 (ステップ S28で
NO)、ステップ S26の処理へ戻り、運転状態リンク情報の状態確認機器情報の状態 確認時間における他の運転状態を示すプロパティを取得する。一方、運転状態指定 時間内の運転状態が状態確認機器情報に該当すると判断された場合 (ステップ S28 で YES)、ステップ S29の処理へ移行する。
[0070] 次に、ステップ S29〜S31の処理が実行されることにより、運転状態データ 523が 抽出される。次に、ステップ S32において、連動制御情報設定部 217は、該当した運 転状態データを中間データとして保持する。ここで、連動制御情報設定部 217は、運 転状態データ 527を中間データ 1901として、運転状態データ 526を中間データ (状 態確認機器) 1902として、運転状態データ 523を中間データ 1903として保持する。 このとき、中間データ 1902は、状態確認時間として運転状態リンク情報で指定された 状態確認時間を設定する。
[0071] これらのステップ S21からステップ S32までの処理を、ステップ S21で読み出す運 転状態データがなくなるまで実行され、図 19に示す中間データが生成される。最後 に、ステップ S33において、連動制御情報設定部 217は、中間データを連動制御情 報に変換し、変換した連動制御情報を連動制御情報蓄積部 218に書き込む。中間 データの状態確認機器のデータ 1902は条件データの 2番目に登録し、状態を継続 確認する継続時間として「30秒」を設定し、図 20の連動制御情報を生成する。
[0072] なお、連動制御情報設定部 217は、中間データ 1902の状態確認時間、及び連動 制御情報の 2つめの条件データの継続時間としてそれぞれ「30秒」を設定したが、運 転状態データに従ってトリガー機器の状態変化時刻から状態が維持された時間を設 定してちよい。
[0073] また、本実施の形態において、運転状態リンク情報としてトリガー機器力^つ、状態 確認機器が 1つ、及びリンク機器が 1つの場合の例を挙げたが、トリガー機器は 1つま たは複数でもよぐ状態確認機器は 0または 1つまたは複数でもよぐリンク機器も 1つ または複数でもよい。また、設定される 1つの連動制御情報についても、運転状態リ ンク情報に合わせて条件データ及び制御データも 1つまたは複数のデータが設定さ れてもよい。
[0074] 力かる構成によれば、運転状態データ力 データを抽出して連動制御情報を生成
することが可能となり、ユーザの生活パターンに合わせた複数の機器の連動制御を、 ユーザの複雑な設定なしに制御することが可能となる。
[0075] また、運転状態リンク情報は、 1の家電機器の運転状態が変化したときに運転状態 が確認される状態確認機器を特定するための状態確認機器情報をさらに含んでいる 。また、リンク機器情報は、 1の家電機器の運転状態と状態確認機器の運転状態と〖こ 連動して動作する他の家電機器を特定するための情報である。そして、蓄積されて いる運転状態データの中から、運転状態リンク情報に含まれるトリガー機器情報の運 転状態に対応する運転状態データが抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれる 状態確認機器情報に対応する運転状態データが抽出され、かつ運転状態リンク情 報に含まれるリンク機器情報に対応する運転状態データが抽出される。続いて、抽出 された運転状態データに基づいて、 1の電子機器と他の電子機器との連動制御開始 の条件となる 1の家電機器の運転状態及び状態確認機器の運転状態と他の家電機 器の制御内容とを含む連動制御情報が作成される。
[0076] したがって、 1の家電機器と、 1の家電機器の運転状態が変化したときに運転状態 が確認される状態確認機器との運転状態に連動して他の家電機器が制御されるの で、さらに複雑な連動制御が可能となる。
[0077] さらに、状態確認機器情報は、状態確認機器の機器種類又は機能を含んでいる。
機器情報管理部 216が参照されることにより、運転状態データに含まれる機器名称 に対応する機器種類が特定される。そして、蓄積されている運転状態データの中か ら、運転状態リンク情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する運転状 態データが抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれる状態確認機器情報に対応 する運転状態データが抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれるリンク機器情報 に対応する運転状態データが抽出される。
[0078] したがって、家電機器の機器名称と家電機器の機器種類とが対応付けて記憶され ているので、新たな家電機器が接続される度にリンク機器情報を書き換える必要が無 くなり、ユーザの手間を省くことができる。
[0079] なお、実施の形態 1〜3では、リンク情報管理部 215は、運転状態リンク情報として 、トリガー機器の機器種類、プロパティ、プロパティ値及び設置場所と、リンク機器の
機器種類及び設置場所と、リンク間隔とを記憶しているが、本発明は特にこれに限定 されず、さらに連動制御を実行する対象期間を記憶してもよい。図 23は、対象期間を 含む運転状態リンク情報の一例を示す図である。
[0080] 図 23に示すように、運転状態リンク情報は、トリガー機器に関する情報と、リンク機 器に関する情報と、リンク間隔情報と、対象期間情報とで構成される。対象期間情報 とは、連動制御を行う期間を特定するための情報を表す。図 23において、トリガー機 器の機器種類は「エアコン」であり、プロパティは「動作状態」であり、プロパティ値は「 ON」であり、設置場所は「リビング」であり、リンク機器の機器種類は「扇風機」であり、 設置場所は「リビング」であり、リンク間隔は「5分前〜 10分後」であり、対象期間は「1 2月〜 2月」である。
[0081] この場合、図 9のステップ S5において、運転状態データがトリガー機器に該当する と判断された場合、連動制御情報設定部 217は、運転状態データの日時が運転状 態リンク情報の対象期間内である力否かを判断する。ここで、運転状態データの日時 が運転状態リンク情報の対象期間内でない場合、ステップ S3の処理に戻る。一方、 運転状態データの日時が運転状態リンク情報の対象期間内である場合、ステップ S6 の処理に移行する。
[0082] また、連動制御情報の条件データに対象期間情報を含めてもよぐ運転状態デー タと連動制御情報の条件データとの一致を判断する際に、当該運転状態データが対 象期間内であるか否かの判断を行ってもよい。
[0083] さらに、運転状態リンク情報に対象期間情報を設けない場合であっても、連動制御 情報の条件データに対象期間の情報を設け、対象期間毎に条件データ及び制御デ ータを作成してもよい。図 24は、対象期間を含む連動制御情報の一例を示す図であ る。図 24に示すように、連動制御情報は、条件データと制御データとで構成される。 条件データは、管理番号、対象期間、機器名称、設置場所、プロパティ情報 (プロパ ティ 1、プロパティ値 1、プロパティ 2、プロパティ値 2)及び継続時間を含む。制御デー タは、管理番号、制御タイミング、機器名称、設置場所及びプロパティ情報 (プロパテ ィ 1、プロパティ値 1、プロパティ 2、プロパティ値 2)を含む。
[0084] 例えば、対象期間が 3月〜5月の間であり、台所に設置された IH調理器 1の動作状
態が ONになったとき、 21秒後に台所に設置された換気扇 1の動作状態が自動的に ONになる。このとき、換気扇 1の風量はレベル 3に設定される。同様に、対象期間が 6月〜8月の間であり、台所に設置された IH調理器 1の動作状態が ONになったとき 、同時に台所に設置された換気扇 1の動作状態が自動的に ONになる。このとき、換 気扇 1の風量はレベル 4に設定される。このように、対象期間毎に条件データが生成 され、各条件データに対応する制御データが生成されるので、季節毎や 1日の中で の特定時間範囲における連動制御が可能となり、家電機器の細力 、制御が可能とな る。
[0085] また、機器が操作者を特定し、運転状態データに操作者を特定するための情報を さらに含め、操作者を特定するための情報を連動制御情報の条件データに含めても よい。図 25は、操作者を特定するための情報を含む運転状態データの一例を示す 図である。
[0086] この場合、各家電機器は、指紋認証などにより操作者を特定する操作者特定部を 備える。そして、図 25に示すように、運転状態データは、日時、操作者、機器名称、 設置場所及びプロパティ情報 (プロパティ 1、プロパティ値 1、プロパティ 2、プロパティ 値 2)で構成される。操作者特定部は、操作者の指紋を読み取り、予め登録してある 指紋と照合し、操作者を特定する。家電機器は、特定した操作者の名称を運転状態 データに含めて家電機器制御装置へ送信する。例えば、図 25に示す運転状態デー タにおいて、日時は「10Z2 8 : 37 : 07」でぁり、操作者は 031111^0」でぁり、機 器名称は「ΙΗ調理器 1」であり、設置場所は「台所」であり、プロパティ 1は「動作状態」 であり、プロパティ値 1は「ΟΝ」であり、プロパティ 2は「火力」であり、プロパティ値 2は 「強」である。
[0087] そして、連動制御情報設定部 217は、連動制御情報の条件データに操作者の情 報を設け、操作者毎に条件データ及び制御データを作成してもよい。図 26は、操作 者を特定するための情報を含む連動制御情報の一例を示す図である。図 26に示す ように、連動制御情報は、条件データと制御データとで構成される。条件データは、 管理番号、操作者、機器名称、設置場所、プロパティ情報 (プロパティ 1、プロパティ 値 1、プロパティ 2、プロパティ値 2)及び継続時間を含む。制御データは、管理番号、
制御タイミング、機器名称、設置場所及びプロパティ情報 (プロパティ 1、プロパティ値 1、プロパティ 2、プロパティ値 2)を含む。
[0088] 例えば、「TOSHIKO」 t ヽぅ操作者によって操作された結果、台所に設置された I H調理器 1の動作状態が ONになったとき、 32秒後に台所に設置された換気扇 1の 動作状態が自動的に ONになる。このとき、換気扇 1の風量はレベル 2に設定される。 同様に、「AKIO」という操作者によって操作された結果、台所に設置された IH調理 器 1の動作状態が ONになったとき、 5秒後に台所に設置された換気扇 1の動作状態 が自動的に ONになる。このとき、換気扇 1の風量はレベル 4に設定される。このように 、操作者毎に条件データが生成され、各条件データに対応する制御データが生成さ れるので、操作者に依存した連動制御が可能となり、家電機器の細かい制御が可能 となる。
[0089] さらに、連動制御情報を表示し、ユーザによる連動制御情報の変更を受け付けても よい。図 27は、本発明の実施の形態における家電機器制御装置の他の構成を示す 図である。なお、図 27において、図 2と同じ構成については同じ符号を付し、説明を 省略する。
[0090] 家電機器制御装置 121は、図 2の構成に加えて、連動制御情報表示部 219及び 連動制御情報変更部 220をさらに備える。連動制御情報表示部 219は、連動制御 情報蓄積部 218に蓄積されている連動制御情報を表示する。連動制御情報変更部 220は、ユーザによる連動制御情報の変更を受け付け、連動制御情報蓄積部 218 に蓄積されている連動制御情報を変更する。なお、本実施の形態において、連動制 御情報表示部 219が表示手段の一例に相当し、連動制御情報変更部 220が変更 手段の一例に相当する。
[0091] 図 28は、連動制御情報表示画面の一例を示す図である。図 28に示す連動制御情 報表示画面 271が連動制御情報表示部 219に表示される。連動制御情報表示画面 271には、条件データ 271a及び制御データ 271bが表示される。本実施の形態にお ける連動制御情報は、管理番号毎に表示される。ユーザは、表示される連動制御情 報を確認し、変更受付部により制御タイミング等の変更を行うことができる。また、ユー ザは、管理番号毎に連動制御情報の削除を行うことができる。
[0092] このように、蓄積されて!、る連動制御情報が表示されるので、ユーザは、連動制御 の設定内容を確認することができる。また、表示される連動制御情報のユーザによる 変更が受け付けられ、蓄積されている連動制御情報が変更されるので、ユーザは、 自動的に作成された連動制御の設定内容を変更することができ、家電機器に所望の 連動制御を行わせることができる。
[0093] なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている
[0094] 本発明の一局面に係る電子機器制御装置は、電子機器を制御する電子機器制御 装置であって、電子機器の運転状態を含む運転状態データを受信する受信手段と、 前記受信手段によって受信された運転状態データを蓄積する運転状態データ蓄積 手段と、複数の電子機器のうちの 1の電子機器の運転状態を特定するためのトリガー 機器情報と、前記 1の電子機器の運転状態に連動して動作する他の電子機器を特 定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リンク情報を管理するリンク情報管理 手段と、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されている運転状態データの中から、 前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器情報の運転状態に対応する運 転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報に含まれる前記リンク機器情 報に対応する運転状態データを抽出する運転状態データ抽出手段と、前記運転状 態データ抽出手段によって抽出された運転状態データに基づいて、前記 1の電子機 器と前記他の電子機器との連動制御開始の条件となる前記 1の電子機器の運転状 態と前記他の電子機器の制御内容とを含む連動制御情報を作成する連動制御情報 作成手段と、前記連動制御情報作成手段によって作成された連動制御情報を蓄積 する連動制御情報蓄積手段と、前記連動制御情報蓄積手段に蓄積された連動制御 情報に基づいて前記電子機器の連動制御を行う連動制御手段とを備える。
[0095] 本発明の他の局面に係る電子機器制御方法は、電子機器を制御するための電子 機器制御方法であって、電子機器の運転状態を含む運転状態データを受信する受 信ステップと、前記受信ステップにお 、て受信された運転状態データを蓄積する運 転状態データ蓄積ステップと、複数の電子機器のうちの 1の電子機器の運転状態を 特定するためのトリガー機器情報と、前記 1の電子機器の運転状態に連動して動作
する他の電子機器を特定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リンク情報を 管理するリンク情報管理ステップと、前記運転状態データ蓄積ステップにお 、て蓄積 された運転状態データの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機 器情報の運転状態に対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情 報に含まれる前記リンク機器情報に対応する運転状態データを抽出する運転状態デ ータ抽出ステップと、前記運転状態データ抽出ステップにお 、て抽出された運転状 態データに基づいて、前記 1の電子機器と前記他の電子機器との連動制御開始の 条件となる前記 1の電子機器の運転状態と前記他の電子機器の制御内容とを含む 連動制御情報を作成する連動制御情報作成ステップと、前記連動制御情報作成ス テツプにおいて作成された連動制御情報を蓄積する連動制御情報蓄積ステップと、 前記連動制御情報蓄積ステップにお 、て蓄積された連動制御情報に基づ 、て前記 電子機器の連動制御を行う連動制御ステップとを含む。
本発明の他の局面に係る電子機器制御プログラムは、電子機器を制御するための 電子機器制御プログラムであって、電子機器の運転状態を含む運転状態データを受 信する受信手段と、前記受信手段によって受信された運転状態データを蓄積する運 転状態データ蓄積手段と、複数の電子機器のうちの 1の電子機器の運転状態を特定 するためのトリガー機器情報と、前記 1の電子機器の運転状態に連動して動作する 他の電子機器を特定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リンク情報を管理 するリンク情報管理手段と、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されている運転状 態データの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器情報の運転 状態に対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報に含まれる 前記リンク機器情報に対応する運転状態データを抽出する運転状態データ抽出手 段と、前記運転状態データ抽出手段によって抽出された運転状態データに基づいて 、前記 1の電子機器と前記他の電子機器との連動制御開始の条件となる前記 1の電 子機器の運転状態と前記他の電子機器の制御内容とを含む連動制御情報を作成 する連動制御情報作成手段と、前記連動制御情報作成手段によって作成された連 動制御情報を蓄積する連動制御情報蓄積手段と、前記連動制御情報蓄積手段に 蓄積された連動制御情報に基づいて前記電子機器の連動制御を行う連動制御手段
としてコンピュータを機能させる。
[0097] 本発明の他の局面に係る電子機器制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り 可能な記録媒体は、電子機器を制御するための電子機器制御プログラムを記録した コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、電子機器の運転状態を含む運転状 態データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された運転状態データ を蓄積する運転状態データ蓄積手段と、複数の電子機器のうちの 1の電子機器の運 転状態を特定するためのトリガー機器情報と、前記 1の電子機器の運転状態に連動 して動作する他の電子機器を特定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リンク 情報を管理するリンク情報管理手段と、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されて いる運転状態データの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器 情報の運転状態に対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報 に含まれる前記リンク機器情報に対応する運転状態データを抽出する運転状態デー タ抽出手段と、前記運転状態データ抽出手段によって抽出された運転状態データに 基づいて、前記 1の電子機器と前記他の電子機器との連動制御開始の条件となる前 記 1の電子機器の運転状態と前記他の電子機器の制御内容とを含む連動制御情報 を作成する連動制御情報作成手段と、前記連動制御情報作成手段によって作成さ れた連動制御情報を蓄積する連動制御情報蓄積手段と、前記連動制御情報蓄積手 段に蓄積された連動制御情報に基づいて前記電子機器の連動制御を行う連動制御 手段としてコンピュータを機能させる電子機器制御プログラムを記録する。
[0098] これらの構成によれば、電子機器の運転状態を含む運転状態データが受信され、 受信された運転状態データが蓄積される。また、複数の電子機器のうちの 1の電子機 器の運転状態を特定するためのトリガー機器情報と、 1の電子機器の運転状態に連 動して動作する他の電子機器を特定するためのリンク機器情報とを含む運転状態リ ンク情報が管理されている。そして、蓄積されている運転状態データの中から、運転 状態リンク情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する運転状態データ が抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれるリンク機器情報に対応する運転状 態データが抽出される。続いて、抽出された運転状態データに基づいて、 1の電子機 器と他の電子機器との連動制御開始の条件となる 1の電子機器の運転状態と他の電
子機器の制御内容とを含む連動制御情報が作成され、作成された連動制御情報が 蓄積される。その後、蓄積された連動制御情報に基づいて電子機器の連動制御が 行われる。
[0099] したがって、実際に家庭内で使用している電子機器の運転状態に基づいて連動制 御を行うための条件や制御の情報を作成することにより、ユーザの生活パターンや接 続する電子機器の特徴に適した連動制御を行うことができ、連動制御の条件や動作 として矛盾のない設定を的確に行うことができる。また、連動制御のための情報を抽 出するための運転状態リンク情報を用いることで、自動的に連動制御を行うための条 件や制御の情報が作成されるので、ユーザ又はシステム設定者が操作することなぐ 簡易に連動制御の設定を行うことができる。
[0100] また、上記の電子機器制御装置にお!/、て、前記運転状態データは、前記電子機器 の運転状態が変化した時刻をさらに含み、前記運転状態リンク情報は、前記 1の電 子機器との関連付けを判断するための最大検出時間をさらに含み、前記運転状態 データ抽出手段は、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されている運転状態デー タの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器情報の運転状態に 対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報に含まれる前記最 大検出時間内において、前記運転状態リンク情報に含まれる前記リンク機器情報に 対応する運転状態データを抽出することが好ましい。
[0101] この構成によれば、運転状態データは、電子機器の運転状態が変化した時刻をさ らに含んでおり、運転状態リンク情報は、 1の電子機器との関連付けを判断するため の最大検出時間をさらに含んでいる。そして、蓄積されている運転状態データの中か ら、運転状態リンク情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する運転状 態データが抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれる最大検出時間内において 、運転状態リンク情報に含まれるリンク機器情報に対応する運転状態データが抽出さ れる。
[0102] したがって、 1の電子機器との関連付けを判断するための最大検出時間内におい て、リンク機器情報に対応する運転状態データが抽出されるので、 1の電子機器の運 転状態に連動して動作する他の電子機器の運転状態データを確実に抽出すること
ができる。
[0103] また、上記の電子機器制御装置にお!/、て、前記運転状態データは、前記電子機器 に固有の機器名称をさらに含み、前記トリガー機器情報は、前記 1の電子機器の機 器種類又は機能を含み、前記リンク機器情報は、前記他の電子機器の機器種類又 は機能を含み、前記電子機器の機器名称と前記電子機器の機器種類とを対応付け て記憶する機器情報記憶手段をさらに備え、前記運転状態データ抽出手段は、前 記機器情報記憶手段を参照することにより、前記運転状態データに含まれる機器名 称に対応する機器種類を特定し、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されて ヽる 運転状態データの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器情 報の運転状態に対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報に 含まれる前記リンク機器情報に対応する運転状態データを抽出することが好ましい。
[0104] この構成によれば、運転状態データは、電子機器に固有の機器名称をさらに含ん でおり、トリガー機器情報は、 1の電子機器の機器種類又は機能を含んでおり、リンク 機器情報は、他の電子機器の機器種類又は機能を含んでいる。また、電子機器の 機器名称と電子機器の機器種類とを対応付けて機器情報記憶手段に記憶されてい る。この機器情報記憶手段が参照されることにより、運転状態データに含まれる機器 名称に対応する機器種類が特定される。そして、蓄積されている運転状態データの 中から、運転状態リンク情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する運転 状態データが抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれるリンク機器情報に対応 する運転状態データが抽出される。
[0105] したがって、電子機器の機器名称と電子機器の機器種類とが対応付けて記憶され ているので、新たな電子機器が接続される度にリンク機器情報を書き換える必要が無 くなり、ユーザの手間を省くことができる。
[0106] また、上記の電子機器制御装置において、前記運転状態リンク情報は、前記 1の電 子機器の運転状態が変化したときに運転状態が確認される状態確認機器を特定す るための状態確認機器情報をさらに含み、前記リンク機器情報は、前記 1の電子機 器の運転状態と前記状態確認機器の運転状態とに連動して動作する他の電子機器 を特定するための情報であり、前記運転状態データ抽出手段は、前記運転状態デ
ータ蓄積手段に蓄積されている運転状態データの中から、前記運転状態リンク情報 に含まれる前記トリガー機器情報の運転状態に対応する運転状態データを抽出し、 かつ前記運転状態リンク情報に含まれる前記状態確認機器情報に対応する運転状 態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報に含まれる前記リンク機器情報に対 応する運転状態データを抽出し、前記連動制御情報作成手段は、前記運転状態デ ータ抽出手段によって抽出された運転状態データに基づいて、前記 1の電子機器と 前記他の電子機器との連動制御開始の条件となる前記 1の電子機器の運転状態及 び前記状態確認機器の運転状態と前記他の電子機器の制御内容とを含む連動制 御情報を作成することが好まし 、。
[0107] この構成によれば、運転状態リンク情報は、 1の電子機器の運転状態が変化したと きに運転状態が確認される状態確認機器を特定するための状態確認機器情報をさ らに含んでいる。また、リンク機器情報は、 1の電子機器の運転状態と状態確認機器 の運転状態とに連動して動作する他の電子機器を特定するための情報である。そし て、蓄積されている運転状態データの中から、運転状態リンク情報に含まれるトリガー 機器情報の運転状態に対応する運転状態データが抽出され、かつ運転状態リンク 情報に含まれる状態確認機器情報に対応する運転状態データが抽出され、かつ運 転状態リンク情報に含まれるリンク機器情報に対応する運転状態データが抽出され る。続いて、抽出された運転状態データに基づいて、 1の電子機器と他の電子機器と の連動制御開始の条件となる 1の電子機器の運転状態及び状態確認機器の運転状 態と他の電子機器の制御内容とを含む連動制御情報が作成される。
[0108] したがって、 1の電子機器と、 1の電子機器の運転状態が変化したときに運転状態 が確認される状態確認機器との運転状態に連動して他の電子機器が制御されるの で、さらに複雑な連動制御が可能となる。
[0109] また、上記の電子機器制御装置にお!/、て、前記状態確認機器情報は、前記状態 確認機器の機器種類又は機能を含み、前記運転状態データ抽出手段は、前記機器 情報記憶手段を参照することにより、前記運転状態データに含まれる機器名称に対 応する機器種類を特定し、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されて!、る運転状 態データの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器情報の運転
状態に対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報に含まれる 前記状態確認機器情報に対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リ ンク情報に含まれる前記リンク機器情報に対応する運転状態データを抽出することが 好ましい。
[0110] この構成によれば、状態確認機器情報は、状態確認機器の機器種類又は機能を 含んでいる。機器情報記憶手段が参照されることにより、運転状態データに含まれる 機器名称に対応する機器種類が特定される。そして、蓄積されている運転状態デー タの中から、運転状態リンク情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する 運転状態データが抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれる状態確認機器情報 に対応する運転状態データが抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれるリンク機 器情報に対応する運転状態データが抽出される。
[0111] したがって、電子機器の機器名称と電子機器の機器種類とが対応付けて記憶され ているので、新たな電子機器が接続される度にリンク機器情報を書き換える必要が無 くなり、ユーザの手間を省くことができる。
[0112] また、上記の電子機器制御装置において、前記リンク情報管理手段は、ネットヮー クを介して接続されたサーノから前記運転状態リンク情報を取得することが好ましい 。この構成によれば、ネットワークを介して接続されたサーバから運転状態リンク情報 が取得されるので、ユーザが運転状態リンク情報を更新する手間を省くことができ、 最新の運転状態リンク情報を常に保持することができる。
[0113] また、上記の電子機器制御装置において、前記運転状態リンク情報は、連動制御 を行う期間を特定するための複数の期間情報をさらに含み、前記連動制御情報作成 手段は、前記運転状態リンク情報に含まれる期間情報毎に前記連動制御情報を作 成することが好ましい。この構成によれば、運転状態リンク情報は、連動制御を行う期 間を特定するための複数の期間情報をさらに含んでおり、運転状態リンク情報に含ま れる期間情報毎に連動制御情報が作成されるので、季節毎や 1日の中での特定時 間範囲における連動制御が可能となり、電子機器の細かい制御が可能となる。
[0114] また、上記の電子機器制御装置において、前記運転状態データは、前記電子機器 の操作者を特定するための操作者情報をさらに含み、前記運転状態データ抽出手
段は、前記運転状態データ蓄積手段に蓄積されている同一操作者の運転状態デー タの中から、前記運転状態リンク情報に含まれる前記トリガー機器情報の運転状態に 対応する運転状態データを抽出し、かつ前記運転状態リンク情報に含まれる前記リ ンク機器情報に対応する運転状態データを抽出し、前記連動制御情報作成手段は
、操作者毎に前記連動制御情報を作成することが好ま ヽ。
[0115] この構成によれば、運転状態データは、電子機器の操作者を特定するための操作 者情報をさらに含んでいる。そして、蓄積されている同一操作者の運転状態データの 中から、運転状態リンク情報に含まれるトリガー機器情報の運転状態に対応する運転 状態データが抽出され、かつ運転状態リンク情報に含まれるリンク機器情報に対応 する運転状態データが抽出され、操作者毎に連動制御情報が作成される。したがつ て、操作者毎の連動制御情報が作成されるので、操作者に依存した連動制御が可 能となり、電子機器の細力い制御が可能となる。
[0116] また、上記の電子機器制御装置において、前記連動制御情報蓄積手段に蓄積さ れて 、る連動制御情報を表示する表示手段をさらに備えることが好まし 、。この構成 によれば、蓄積されている連動制御情報が表示されるので、ユーザは、連動制御の 設定内容を確認することができる。
[0117] また、上記の電子機器制御装置において、前記表示手段によって表示される連動 制御情報のユーザによる変更を受け付け、前記連動制御情報蓄積手段に蓄積され ている連動制御情報を変更する変更手段をさらに備えることが好ましい。この構成に よれば、表示される連動制御情報のユーザによる変更が受け付けられ、蓄積されて いる連動制御情報が変更されるので、ユーザは、自動的に作成された連動制御の設 定内容を変更することができ、電子機器に所望の連動制御を行わせることができる。 産業上の利用可能性
[0118] 本発明に力かる電子機器制御装置、電子機器制御方法、電子機器制御プログラム 及び電子機器制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、 戸建住宅及び集合住宅におけるホームネットワークシステムに有用である。また事務 所、事業所及び集合ビル等にも応用できる。