明 細 書
特徴パターン認識システムおよびその方法、並びにプログラム
技術分野
[0001] 本発明は、有限個の離散シンボルにより構成された配列若しくはその一部の配列 断片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列の中に、既に 発見されて ヽる互いに類似する複数種類の既知の特徴パターンのうちの ヽずれかの 特徴パターンまたは前記既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンが含ま れるか否かを判定する特徴パターン認識システムおよびその方法、並びにプログラム に係り、例えば、 DNA配列中のプロモータ、アミノ酸配列中のモチーフ等を認識する 場合に利用できる。
背景技術
[0002] 一般に、 DNA配列の断片(以下、 DNA配列断片と呼ぶ。 )中には、プロモータ(pr omoter)と称される特徴的な塩基配列が遺伝子情報の周辺に存在している。このプロ モータとは、 DNA配列にぉ 、て特別なパターンを有して 、る遺伝子制御部分であり 、 RNAポリメラーゼがこの部分を読み取ると、 DNA配列の転写が始まる。従って、 D NA配列断片にプロモータが含まれるか否かを判定することは非常に重要である。
[0003] 図 41には、一例として、大腸菌塩基配列中で RNAポリメラーゼが大腸菌プロモー タを探す様子が示されている。非常に長い DNA配列のうち、ある一部の塩基配列だ けが RNA (リボ核酸: ribonucleic acid)に写し取られ、この RNAがアミノ酸に翻訳され てタンパク質が合成される。この際、 RNAポリメラーゼという酵素は、 DNAに衝突す ると、弱く結合して DNAに沿って滑りながら動き、プロモータを見つけると強く結合し 、 DNA配列の転写を始める。
[0004] DNA配列断片にプロモータが含まれているかどうかを調べることは、もちろん試験 管中の生物実験や X線解析を用いることにより可能である。し力しながら、これらの方 法は、時間がかかる、高いコストがかかる、さらに X線使用の場合には安全面での配 慮が必要になる等の不都合がある。従って、これらの方法に代えて、 {A、 T、 G、 C} の 4つの塩基記号力 なる DNA配列断片がコンピュータ内の離散値データとして与
えられたときに、その中にプロモータが存在する力否かを演算処理で判定することは 、大量の DNA配列断片を高速かつ安価に取り扱うために、非常に重要な事項となつ ている。
[0005] このように、 {A、 T、 G、 C}の塩基記号列として与えられた DNA配列断片における プロモータの存否をコンピュータにより判定することは、すべて良いことずくめと思える 力 実際には簡単なことではない。これは、ひとえにプロモータのパターンにかなりの 多様性があり、例えば、プロモータを構成する一部分の塩基が異なっていたり、ある いはプロモータ全体の長さが異なっていることがしばしばあるからである。このため、 従来より、 {A、 T、 G、 C}による離散的な記号配列を連続量としての配列に変えてそ のパターンを調べると ヽぅ方法が採られ、これまでにも幾つかの提案がなされて ヽる。
[0006] 例えば、ニューラルネットワーク法を用いた方法 (非特許文献 1参照)と、さらに期待 値最大化法を組み合わせた方法 (非特許文献 2参照)があり、これらはバイオインフォ マテイクスに関する著名文献 (非特許文献 3参照)〖こも収録されて ヽる。
[0007] なお、複数の種類の化学物質 (遺伝子および遺伝子産物を含む。 )の量の変化を 表す情報を精度よく分類する化学物質分類装置として、主成分分析 (PCA: Principal Component Analysisノ若し 虫立成分分析 (IC A: Independent component Analysi s)を行う装置があるが(特許文献 1参照)、本発明のようなプロモータ等の特徴パター ンの認識処理を行う装置ではな 、。
[0008] また、参考文献として、本発明の第 2実施形態の処理で用いるホモロジ'スコアに関 する文献を挙げておく(非特許文献 4参照)。
[0009] 特許文献 1 :特開 2003— 141102号公報 (請求項 1、要約)
非特許文献 1 : 1.マハデバン(I. Mahadevan) , I.ゴーシュ(I. Ghosh)、「ニューラルネ ットワーク法を用いた大腸菌プロモータ構造解析(Analysis of E.coli promoter struct ures using neural networks)」、ニュ. ~~クレイック · 7ンッド ·リサ ~~チ (Nucleic Acids Res earch) , 1994年、 vol. 22、 p. 2158— 2165
非特許文献 2 : Q.マー(Q. Ma)、T. L.ワン(T. L. Wang)、 D.シャシャ(D. Shasha ) , C. H.ウー(C. H. Wu)、「期待値最大化法および-ユーラルネットワーク法を用 いた DNA配列分類法:事例研究(DNA sequence classification via an expectation m
aximization algorithm and neural networks: A case study)」、 IEEEトランザクションズ 'オン'システムズ(IEEE Transactions on Systems)、マン 'アンド'サイバネティクス(M an and Cybernetics)、パート C :アプリケーションズ'アンド'レビューズ(Part- C :Applic ations and Reviews) , 2001年、 vol. 31、 p. 468— 475
非特許文献 3 : D. W.マウント(D. W. Mount)、 「バイオインフォマティクス:配列およ びゲノム解析 (Bioinformatics : Sequence and Genome Analysis)」、コ ~~ルド 'スプリン グ.ノヽーバー.ラボラトリ.プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press)、 2001年(岡 崎康司 '坊農秀雅監訳、「バイオインフォマティクス」、メディカルサイエンスインターナ ショナル、 2002年)
非特許文献 4 :マーチン ·Ε ·ムリガン(Martin E. Mulligan)、ダイアン ·Κ·ノヽーレー(Di ane K. Hawley)、ロバート 'エントリケン(Robert Entriken)、ウィリアム マックルーア (William R. McClure)、「RNAポリメラーゼの選択で予測される大腸菌プロモータ配 列 (Eschricnia coli promoter sequences predict in vitro RNA polymerase selectivity) 」、ニュークレイック'アシッド'リサーチ(Nucleic Acids Research)、 1984年、 vol. 12、 p. 789 - 800
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0010] ところで、前述したように、試験管中の生物実験や X線解析によるプロモータ解析で は、時間的 ·経済的要因等から大量のデータを処理することは困難であるため、これ らの方法に代えて、ニューラルネットワーク法や期待値最大化法を用いたコンビユー タによるプロモータ解析が行われている。しかし、これらの従来のコンピュータによる 解析方法では、必ずしも高い認識率を得ることができないため、より優れた性能を発 揮することができるコンピュータによる解析方法が望まれている。
[0011] また、コンピュータによるプロモータ解析の困難性は、 DNA配列中のプロモータの パターンの多様性に起因する力 このことは、 DNA配列中のプロモータ解析の場合 に限らず、有限個の離散シンボルにより構成された配列中カゝら特徴パターンを抽出 する際に、その特徴パターンに多様性があれば、同様に生じる問題である。従って、 DNA配列中のプロモータに限らず、広く一般に、有限個の離散シンボルにより構成
された配列中に存在する特徴パターンを高!ヽ精度で認識することができれば便利で ある。
[0012] 本発明の目的は、配列中に存在する特徴パターンを高い精度で認識することがで きる特徴パターン認識システムおよびその方法、並びにプログラムを提供するところ にある。
課題を解決するための手段
[0013] 本発明は、有限個の離散シンボルにより構成された配列若しくはその一部の配列 断片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列の中に、既に 発見されて ヽる互いに類似する複数種類の既知の特徴パターンのうちの ヽずれかの 特徴パターンまたは既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンが含まれる か否かを判定する処理を行う特徴パターン認識システムであって、複数種類の既知 の特徴パターンを用いてこれらの特徴パターン内での各配列位置毎に離散シンボル の各種別毎の出現頻度を求め、これらの出現頻度と特徴パターン内での各配列位 置および離散シンボルの各種別とを対応させて形成された出現頻度テーブルを記憶 する出現頻度テーブル記憶手段と、複数種類の既知の特徴パターンおよびこれらの 既知の特徴パターンとは異なる複数種類の非特徴パターンを、出現頻度テーブルを 用いて配列位置および離散シンボルの種別に従ってそれぞれ数値ィ匕した後、これら を結合して学習データ行列を生成し、この学習データ行列を用いて独立成分分析ま たは主成分分析を行うことにより、特徴パターンの特徴を示す特徴要素を含む基底 行列の逆変換を行う行列として得られた分離行列を記憶する分離行列記憶手段と、 判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片またはこれらの配列若しく は配列断片から切り出された検査配列を、出現頻度テーブル記憶手段に記憶された 出現頻度テーブルを用いて配列位置および離散シンボルの種別に従って数値ィ匕す ることにより、検査データを生成する処理を行う検査データ生成処理手段と、分離行 列記憶手段に記憶された分離行列と検査データ生成処理手段により生成された検 查データまたは複数の検査データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を 行うことにより、分離済データまたは複数の分離済データが結合された分離済データ 行列を求める処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段により求めた分離済デ
ータまたは分離済データ行列を構成する要素のうち、基底行列に含まれる特徴要素 の行列内位置に応じて定まる特徴判定要素の値を用いて、判定処理の対象となる配 列若しくはその一部の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片から切り出され た検査配列の中に、複数種類の既知の特徴パターンのうちのいずれかの特徴パタ ーンまたは既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンが含まれるか否かま たは存否の程度を判定する処理を行う判定処理手段とを備えたことを特徴とするもの である。
[0014] ここで、「特徴パターン」としては、例えば、 DNA配列中のプロモータゃェンハンサ 、タンパク質を構成するアミノ酸配列中のモチーフ(motif)、あるいは DNA配列とアミ ノ酸配列との混在型配列中のパターン等が挙げられる力 これらの生物学的な配列 中の特徴パターンの他、例えば、言語学的、音響学的、地質学的、天文学的、物理 学的等の様々な配列中の各種の特徴パターンであってもよぐ要するに、有限個の 離散シンボルにより構成された配列中に存在する特徴パターンであればよ!、。そして 、この特徴パターン力 ^類似する」という意味は、生物学的な配列の場合には、例え ば、ホモ口ジャスな (相同の、同類の)範囲内という意味であり、逆に、類似性があると 判定されて新たに発見された特徴パターンについては、ホモ口ジャスな (相同の、同 類の)範囲にカ卩えることができる。
[0015] また、「離散シンボル」は、文字 (アルファベット文字、ギリシャ文字、漢字、数字、ひ らがな文字、力 かな文字等)、図形、記号、またはこれらの結合であり、例えば、 DN A配列を構成する「離散シンボル」は、 A (アデニン)、 T (チミン)、 G (グァニン)、 C (シ トシン)の 4つの文字力もなる標準的な塩基記号 (勿論、標準的でな 、記号を処理対 象としてもよい。)であり、ノ《ターンの長さを揃えるアラインメント(レングスアジャストメン ト)時に挿入されるギャップを示すマイナス記号等も「離散シンボル」に含まれる。また 、アミノ酸配列を構成する「離散シンボル」は、 A (ァラニン)、 R (アルギニン)、 N (ァス ノ ギン)等の 20種類の文字力もなる標準的なアミノ酸の略記号 (勿論、標準的でな Vヽ記号を処理対象としてもよ ヽ。 )およびギャップを示すマイナス記号等である。
[0016] さらに、「配列若しくはその一部の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片 力 切り出された検査配列」とは、分離処理手段および判定処理手段による各処理
を行うための検査データを生成するにあたり、「配列若しくはその一部の配列断片」を 直接に処理してもよぐあるいは「配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列」 を処理してもよ!/、趣旨である。
[0017] そして、「基底行列に含まれる特徴要素の行列内位置に応じて定まる特徴判定要 素」とは、基底行列において例えば第 1列(実際には、推定された基底行列において 検証することができる。 )に特徴パターンの性質を示す特徴要素が現れる場合 (つまり 、第 1列が特徴要素の行列内位置となる場合)には、分離済データ (縦ベクトル)また は複数の分離済データが結合された分離済データ行列において、行列演算上、基 底行列における第 1列に配置された要素の影響を強く受ける第 1行の各要素 (縦べク トルの場合には、第 1番目の要素)をいう(後述する図 39、図 40参照)。また、基底行 列に例えば第 1例、第 2列、第 5列…という具合に、複数列の特徴要素が現れる場合 には、特徴判定要素は、これに対応して第 1行、第 2行、第 5行…という具合に、複数 行の要素となる(後述する図 44、図 49参照)。なお、本願明細書において、基底行 列 (実際には、演算処理で推定された基底行列となる。)について第 1列に特徴バタ ーンの性質を示す特徴要素が「現れる」という場合には、システム設計者が、特徴パ ターンの性質を最も良く示す特徴要素が第 1列に現れるような学習機構を強制的に 付加した結果、現れる場合も含まれる。他の列に現れる場合も同様であり、その列に 強制的に現れるようにする場合が含まれる。従って、これに伴って、基底行列内の特 徴要素に対応する分離済データ (縦ベクトル)または分離済データ行列内の特徴判 定要素についても、システム設計者が、第 1行目(縦ベクトルの場合には、第 1番目) 等の特定位置に強制的に設定する場合が含まれる。
[0018] また、「判定処理手段」による判定処理には、特徴パターンが含まれる力否かを判 定する硬判定 (hard limited decision)と、特徴パターンの存否の程度(確からしさ)を 判定する軟判定 (soft decision)とがあり、例えば、特徴判定要素が 1行だけの要素で ある場合には、前者の硬判定は、特徴判定要素の値が、予め定められた閾値を境界 としていずれの側の値であるかを判定することにより行われ、後者の軟判定は、特徴 判定要素の値の大きさの程度を判定することにより行われる。また、特徴判定要素が 複数行の要素である場合には、例えば、分離処理手段により求めた分離済データま
たは分離済データ行列のうちの複数行の特徴判定要素の値により構成される列べク トルと、学習段階で分離行列とともに得られた分離済データ行列のうちの真データ対 応部分の特徴判定要素の値により構成される各列ベクトルとの類似度を示す値を算 出し、前者の硬判定は、算出された類似度を示す値が、予め定められた閾値を境界 としていずれの側の値であるかを判定することにより行われ、後者の軟判定は、算出 された類似度を示す値の大きさの程度を判定することにより行われる。後者の軟判定 としては、例えば、「特徴パターンである可能性が極めて高い」、「特徴パターンであ る可能性が高い」、「特徴パターンである可能性がある」、「特徴パターンでない可能 性が極めて高!、」、「特徴パターンでな 、可能性が高 、」、「特徴パターンでな 、可能 性がある」、「どちらか不明である」等の判定結果を出力することができ、これらの判定 の程度を何段階に設定するかは任意であり、また、「特徴パターンである可能性が〜 %である」等の出力でもよ 、。後述する相関判定の場合も同様である。
[0019] このような本発明の特徴パターン認識システムにおいては、判定対象となる配列を 構成する各離散シンボルを、各配列位置毎で、かつ、離散シンボルの各種別毎に求 められた出現頻度を用いて数値ィ匕するとともに、独立成分分析 (IC A independent C omponent Analysisノま 7こは主成力、力、 in" (PCA: Principal component Analysis)を行つ て得られた分離行列を用いて配列中に特徴パターンが存在するか否かまたは存否 の程度を判定するので、従来の-ユーラルネットワーク法や期待値最大化法を用い たコンピュータによるプロモータ解析の場合に比べ、プロモータ等の特徴パターンの 認識精度を向上させることが可能となる。また、試験管中の生物実験や X線解析によ るプロモータ解析の場合と比べても、時間的'経済的に優位な特徴パターンの解析 を実現することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
[0020] また、前述した特徴パターン認識システムにお!/、て、特徴パターンは、異なる領域 に位置する複数の部分パターンを含んで構成される多重化された特徴パターンであ り、特徴パターン内での各部分パターンの領域位置および特徴パターンの全体の長 さには、特徴パターンの種類の相違により複数種類の領域位置および複数種類の長 さが存在し、出現頻度テーブル記憶手段は、複数種類の既知の特徴パターンのバタ ーン全体の長さをギャップの挿入または部分パターン以外の領域の離散シンボルの
除去により一定長に揃えた後、パターン全体の長さを揃えた複数種類の既知の特徴 パターンを用いてこれらの特徴パターン内での各配列位置毎にギャップを含む離散 シンボルの各種別毎の出現頻度を求め、これらの出現頻度と特徴パターン内での各 配列位置およびギャップを含む離散シンボルの各種別とを対応させて形成されたパ ターン全体用出現頻度テーブルを記憶するパターン全体用出現頻度テーブル記憶 手段であり、分離行列記憶手段は、ノターン全体の長さを揃えた複数種類の既知の 特徴パターンおよびこれらと同じ長さに揃えた複数種類の非特徴パターン力も生成さ れたパターン全体用学習データ行列を用いて独立成分分析または主成分分析を行 うことにより得られたパターン全体用分離行列を記憶するパターン全体用分離行列 記憶手段であり、各領域の部分パターン毎に形成された部分パターン用出現頻度テ 一ブルを記憶する各領域の部分パターン毎の部分パターン用出現頻度テーブル記 憶手段と、各領域の部分パターン毎に得られた部分パターン用分離行列を記憶する 各領域の部分パターン毎の部分パターン用分離行列記憶手段と、各領域の部分パ ターン毎に学習段階で部分パターン用分離行列とともに得られた部分パターン用分 離済データ行列のうちの少なくとも真データ対応部分の要素を記憶する部分パター ン用分離済データ行列記憶手段とを備え、各領域の部分パターン毎の部分パターン 用出現頻度テーブル記憶手段には、既知の特徴パターンに含まれる各領域の部分 パターンのそれぞれにつ 、て、複数種類の既知の部分パターンを用いてこれらの部 分パターン内での各配列位置毎に離散シンボルの各種別毎の出現頻度を求め、こ れらの出現頻度と部分パターン内での各配列位置および離散シンボルの各種別とを 対応させて形成された各領域の部分パターン毎の部分パターン用出現頻度テープ ルが記憶され、各領域の部分パターン毎の部分パターン用分離行列記憶手段には 、既知の特徴パターンに含まれる各領域の部分パターンのそれぞれについて、複数 種類の既知の部分パターンおよびこれらの既知の部分パターンとは異なる複数種類 の非部分パターンを、部分パターン用出現頻度テーブルを用いて配列位置および 離散シンボルの種別に従ってそれぞれ数値ィ匕した後、これらを結合して部分パター ン用学習データ行列を生成し、この部分パターン用学習データ行列を用いて独立成 分分析または主成分分析を行うことにより、部分パターンの特徴を示す特徴要素を含
む部分パターン用基底行列の逆変換を行う行列として得られた部分パターン用分離 行列が記憶され、部分パターン用分離済データ行列記憶手段には、独立成分分析 または主成分分析を行うことにより部分パターン用分離行列を得る際に部分パターン 用分離行列と部分パターン用学習データ行列とを乗じた結果として得られた部分パ ターン用分離済データ行列のうちの少なくとも真データ対応部分の要素が記憶され、 検査データ生成処理手段は、判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列 断片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列の中で、各領 域の部分パターンのそれぞれにつ ヽて、前記部分パターンと同じ長さを有する互 ヽ に位置のずれた複数の部分パターン候補配列を定め、これらの複数の部分パターン 候補配列について部分パターン用出現頻度テーブル記憶手段に記憶された部分パ ターン用出現頻度テーブルを用いて配列位置および離散シンボルの種別に従って 数値化して複数の部分パターン候補データを生成する処理を行う部分パターン候補 データ生成処理手段と、部分パターン用分離行列記憶手段に記憶された部分バタ ーン用分離行列と部分パターン候補データ生成処理手段により生成された複数の部 分パターン候補データの各々または複数の部分パターン候補データを結合した部分 パターン候補データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、複数の部分パターン 候補データ用分離済データまたは複数の部分パターン候補データ用分離済データ が結合された部分パターン候補データ用分離済データ行列を生成する処理を行う部 分パターン候補データ用分離済データ生成処理手段と、この部分パターン候補デー タ用分離済データ生成処理手段により生成された複数の部分パターン候補データ用 分離済データのうち、部分パターン用分離済データ行列の真データ対応部分の各 列ベクトルに最も近い部分パターン候補データ用分離済データを求め、求めた部分 パターン候補データ用分離済データに対応する部分パターン候補配列を、特徴バタ ーンの候補となる特徴パターン候補配列に含まれる部分パターン相当配列として決 定する処理を行う部分パターン相当配列決定処理手段と、この部分パターン相当配 列決定処理手段により決定された各領域の部分パターン相当配列に基づき特徴パ ターン候補配列を決定する処理を行う特徴パターン候補配列決定処理手段と、部分 パターン相当配列決定処理手段により決定された各領域の部分パターン相当配列
をそれぞれ一塊の状態に保ったままで、特徴パターン候補配列決定処理手段により 決定された特徴パターン候補配列の長さをギャップの挿入または部分パターン以外 の領域の離散シンボルの除去により一定長に揃えるアラインメント処理を行うァライン メント処理手段と、このアラインメント処理手段により長さを揃えた特徴パターン候補 配列を、パターン全体用出現頻度テーブル記憶手段に記憶されたパターン全体用 出現頻度テーブルを用いて配列位置およびギャップを含む離散シンボルの種別に 従って数値化することにより、検査データを生成する処理を行う特徴パターン候補配 列数値化処理手段とを含んで構成されて ヽることが望ま Uヽ。
[0021] ここで、「部分パターン用分離済データ行列の真データ対応部分の各列ベクトル」と は、部分パターン用分離済データ行列を構成する真データ対応部分と偽データ対 応部分とのうちの真データ対応部分であり(後述する図 21参照)、真データ対応部分 は、部分パターン用分離行列とともに部分パターン用分離済データ行列を得る際 (後 述する図 10、図 15参照)に用いられる部分パターン用学習データ行列のうちの部分 パターン (つまり、真データ)を配置した部分に対応する部分であり、偽データ対応部 分は、部分パターン用学習データ行列のうちの非部分パターン (つまり、偽データ)を 配置した部分に対応する部分である。
[0022] また、「ギャップを含む離散シンボルの各種別毎の出現頻度」を求めるという意味は 、ギャップの挿入によりアラインメント処理を行った場合に、挿入したギャップも離散シ ンボルに含めて考えて出現頻度を求めるという意味であり(後述する図 19参照)、部 分パターン以外の領域の離散シンボルの除去によりアラインメント処理を行った場合 には、ギャップは挿入しないので、この場合には、ギャップの出現頻度を求める必要 はない。
[0023] このように多重化された特徴パターンに含まれる複数の部分パターンのそれぞれに っ ヽて部分パターン用出現頻度テーブルを作成し、独立成分分析 (ICA)または主 成分分析 (PCA)を行って得られた部分パターン用分離行列を用いた処理を行う構 成とした場合には、配列中力 各部分パターンを見つけることにより、それらの部分パ ターンを含む特徴パターンを見つけることが可能となるので、特徴パターン内での各 部分パターンの領域位置および特徴パターンの全体の長さに多様性があるような多
重化された特徴パターンであっても認識することが可能となる。また、配列中から各 部分パターンを見つける際には、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)を 行って得られた各部分パターン用分離行列を用いるので、高い精度で各部分パター ンの位置を特定することが可能となり、多重化された特徴パターンを、高い精度で認 識することが可能となる。
[0024] そして、上記のように、多重化された特徴パターンを認識することができる構成とし た場合にお!、て、ノターン全体用分離行列記憶手段に記憶されたパターン全体用 分離行列を得る際に用いられるパターン全体用学習データ行列を構成するために、 ノターン全体の長さを揃えた複数種類の非特徴パターンを生成する際には、これら の生成にランダムデータを用いることができるという観点からは、部分パターン用分離 行列および部分パターン用分離済データ行列を使って部分パターン相当配列を見 つける処理を行わなくてもよいが、検査段階の処理と同様な処理を経たデータを学 習データとするという観点からは、次のように、部分パターン用分離行列および部分 ノターン用分離済データ行列を使って部分パターン相当配列を見つける処理を行う ことが好ましい。すなわち、検査段階では、判定処理の対象配列が、特徴パターンな のか非特徴パターンなのか不明な状態であるため、全ての判定処理の対象配列に ついて、部分パターン用分離行列および部分パターン用分離済データ行列を使った 部分パターン相当配列の決定処理 (後述する図 36参照)を含む一様な処理が行わ れて検査データが生成されるので、これに合わせて、学習段階でも、次のように、部 分パターン用分離行列および部分パターン用分離済データ行列を使った部分バタ ーン相当配列の決定処理 (後述する図 20〜図 23参照)を行うことが好ましい。
[0025] より具体的には、上記のように、多重化された特徴パターンを認識することができる 構成とした場合において、パターン全体用分離行列記憶手段に記憶されたパターン 全体用分離行列を得る際に用いられるパターン全体用学習データ行列を構成する ためのパターン全体の長さを揃えた複数種類の非特徴パターンは、これらの非特徴 ノターンを生成するために用意された非特徴パターン生成用配列の中で、各領域の 部分パターンのそれぞれについて、部分パターンと同じ長さを有する互いに位置の ずれた複数の部分パターン候補配列を定め、これらの複数の部分パターン候補配列
につ 、て部分パターン用出現頻度テーブルを用いて配列位置および離散シンボル の種別に従って数値ィ匕して複数の部分パターン候補データを生成し、部分パターン 用分離行列と複数の部分パターン候補データの各々または複数の部分パターン候 補データを結合した部分パターン候補データ行列とを乗じる行列演算を行うことによ り、複数の部分パターン候補データ用分離済データまたは複数の部分パターン候補 データ用分離済データが結合された部分パターン候補データ用分離済データ行列 を生成し、生成された複数の部分パターン候補データ用分離済データのうち、部分 ノターン用分離済データ行列の真データ対応部分の各列ベクトルに最も近い部分 パターン候補データ用分離済データを求め、求めた部分パターン候補データ用分離 済データに対応する部分パターン候補配列を、非特徴パターンに含まれる部分バタ ーン相当配列として決定し、さらに決定された各領域の部分パターン相当配列に基 づき非特徴パターンを決定した後、決定された各領域の部分パターン相当配列をそ れぞれ一塊の状態に保ったままで、決定された非特徴パターンの長さをギャップの 挿入または部分パターン以外の領域の離散シンボルの除去により一定長に揃えるァ ラインメント処理を行って生成されたものであることが望ましい。
[0026] さらに、上記の場合において、複数種類の非特徴パターンは、複数の部分パター ン候補データ用分離済データのうち、部分パターン用分離済データ行列の真データ 対応部分の各列ベクトルに最も近い部分パターン候補データ用分離済データを求め る際に、部分パターン候補データ用分離済データと部分パターン用分離済データ行 列の真データ対応部分の各列ベクトルの総体との類似度が最大になる部分パターン 候補データ用分離済データを求める処理を行って生成されたものであることが望まし い。
[0027] また、上記のように、多重化された特徴パターンを認識することができる構成とした 場合において、検査データ生成処理手段の部分パターン相当配列決定処理手段は
、部分パターン候補データ用分離済データ生成処理手段により生成された複数の部 分パターン候補データ用分離済データのうち、部分パターン用分離済データ行列の 真データ対応部分の各列ベクトルに最も近い部分パターン候補データ用分離済デ ータを求める際に、部分パターン候補データ用分離済データと部分パターン用分離
済データ行列の真データ対応部分の各列ベクトルの総体との類似度が最大になる 部分パターン候補データ用分離済データを求める処理を行う構成とされていることが 望ましい。
[0028] ここで、上記の「類似度」としては、例えば、部分パターン候補データ用分離済デー タと部分パターン用分離済データ行列の真データ対応部分の各列ベクトルとの内積 の和等が挙げられる。
[0029] このように類似度、例えば内積の和を用いて複数の部分パターン候補配列力も部 分パターン相当配列を決定する処理を行う構成とした場合には、非特徴パターン生 成用配列の中で定められた複数の部分パターン候補配列 (後述する図 20、図 22参 照)から、あるいは検査配列の中で定められた複数の部分パターン候補配列 (後述 する図 36参照)から、部分パターン相当配列を決定する処理を行うにあたり、より確 力もしい部分パターン候補配列を部分パターン相当配列として決定することが可能と なるので、高い精度で部分パターンを見つけ、ひいては高い精度で特徴パターンを 見つけることが可能となる。
[0030] さらに、以上に述べた特徴パターン認識システムにおいて、判定処理手段は、基底 行列への特徴要素の現れ方に応じて、 1つ(1行)の特徴判定要素だけで判定処理 を行う構成としてもよく、ある ヽは複数 (複数行)の特徴判定要素を用いて判定処理を 行う構成としてもよぐ具体的には、例えば、次のような構成を採用することができる。
[0031] すなわち、以上に述べた特徴パターン認識システムにおいて、基底行列に 1列の 特徴要素が現れる場合には、判定処理手段は、分離処理手段により求めた分離済 データまたは分離済データ行列のうちの特徴判定要素の値が、予め定められた閾値 を境界としていずれの側の値である力または値の大きさの程度を判定することにより、 判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片またはこれらの配列若しく は配列断片力も切り出された検査配列の中に、複数種類の既知の特徴パターンのう ちのいずれかの特徴パターンまたは既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パ ターンが含まれるか否力または存否の程度を判定する処理を行う構成とすることがで きる。
[0032] また、以上に述べた特徴パターン認識システムにおいて、基底行列に複数列の特
徴要素が現れ、分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列を 構成する要素のうちの複数行の要素が特徴判定要素として採用される場合には、判 定処理手段は、分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列 のうちの複数行の特徴判定要素の値を用いて、判定処理の対象となる配列若しくは その一部の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配 列の中に、複数種類の既知の特徴パターンのうちの 、ずれかの特徴パターンまたは 既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンが含まれるか否かまたは存否の 程度を判定する処理を行う構成とすることができる。
[0033] ここで、「複数行の特徴判定要素の値を用いて」とは、例えば、複数の特徴判定要 素の値の平均値を算出したり、和を算出する等、分離処理手段により求めた分離済 データまたは分離済データ行列のうちの特徴判定要素の値 (つまり、検査段階の処 理で得られた特徴判定要素の値)だけを用いて判定処理を行ってもよく、ある!、は分 離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列のうちの特徴判定要 素の値と、学習段階で分離行列とともに得られた分離済データ行列のうちの真デー タ対応部分の特徴判定要素の値とを用いて判定処理を行ってもょ 、趣旨である。後 者のように分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定要素の値を用 いる場合には、より具体的には、次のような構成を採用することができる。
[0034] 例えば、前述した特徴パターン認識システムにお!/、て、判定処理手段は、分離処 理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列のうちの複数行の特徴判 定要素の値により構成される列ベクトルと、学習段階で分離行列とともに得られた分 離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定要素の値により構成される各 列ベクトルとの類似度を示す値を算出し、算出された類似度を示す値が予め定めら れた閾値を境界としていずれの側の値である力または値の大きさの程度を判定する ことにより、判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片またはこれらの 配列若しくは配列断片から切り出された検査配列の中に、複数種類の既知の特徴パ ターンのうちのいずれかの特徴パターンまたは既知の特徴パターンに類似する新規 な特徴パターンが含まれるか否かまたは存否の程度を判定する処理を行う構成とす ることがでさる。
[0035] また、上記のような類似度を示す値を算出する構成とする場合において、学習段階 で分離行列とともに得られた分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判 定要素の値により構成される各列ベクトルのうち、特定の列ベクトルに近いか否か、 つまり特定の特徴パターンに近いか否かの判定を行ってしまうことを避けるという観点 力もは、次のような構成とすることが望ましい。すなわち、判定処理手段は、類似度を 示す値として、分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列の うちの複数行の特徴判定要素の値により構成される列ベクトルと、学習段階で分離行 列とともに得られた分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定要素の 値により構成される各列ベクトルの総体との類似度を示す値を算出する処理を行う構 成とすることが望ましい。
[0036] そして、「各列ベクトルの総体との類似度を示す値を算出する処理」の具体的な例と しては、分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列のうちの 複数行の特徴判定要素の値により構成される列ベクトルと、学習段階で分離行列とと もに得られた分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定要素の値に より構成される各列ベクトルの重心ベクトルとの内積の値またはこれと等価な値を算 出する処理等が挙げられる。
[0037] ここで、「重心ベクトルとの内積の値」と「等価な値を算出する処理」とは、分離処理 手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列のうちの複数行の特徴判定 要素の値により構成される列ベクトルと、学習段階で分離行列とともに得られた分離 済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定要素の値により構成される各列 ベクトルとの内積の値をそれぞれ算出し、これらの内積の値の平均値を算出する処 理である。
[0038] なお、類似度を示す値の算出処理は、上記のような重心計算に限らず、例えば、よ り一般的に、マハラノビス距離を求めるような処理等でもよい。
[0039] そして、前述したように、多重化された特徴パターンを認識することができる構成とし た場合において、検査データ生成処理手段は、判定処理の対象となる配列若しくは その一部の配列断片から切り出された検査配列の中で、特徴パターン候補配列を 1 離散シンボルずつずらしながら決定し、決定された複数の特徴パターン候補配列の
長さをギャップの挿入または部分パターン以外の領域の離散シンボルの除去により 一定長に揃えるアラインメント処理を行い、長さを揃えた複数の特徴パターン候補配 列のそれぞれをパターン全体用出現頻度テーブル記憶手段に記憶されたパターン 全体用出現頻度テーブルを用いて配列位置およびギャップを含む離散シンボルの 種別に従って数値ィ匕することにより、任意の一つの検査配列について複数の検査デ ータを生成する処理を行う構成とされ、分離処理手段は、パターン全体用分離行列 と検査データ生成処理手段により生成された複数の検査データの各々またはこれら の複数の検査データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより 、任意の一つの検査配列について複数の分離済データまたはこれらの複数の分離 済データが結合された分離済データ行列を求める処理を各検査配列毎に行う構成と され、判定処理手段は、分離処理手段により求めた任意の一つの検査配列につい ての複数の分離済データの各々または分離済データ行列を構成する要素のうち、基 底行列に含まれる特徴要素の行列内位置に応じて定まる各特徴判定要素の値が、 予め定められた閾値を境界としていずれの側の値である力または値の大きさの程度 をそれぞれ判定し、このうち特徴パターンであることを示す側の値である力または前 記特徴パターン寄りの程度を示す値であると判定された特徴判定要素の値について 、閾値との差の絶対値が最も大きいかまたは前記特徴パターン寄りの程度が最も高 い特徴判定要素の値を求め、求めた特徴判定要素の値を与えた検査データに対応 する特徴パターン候補配列力 複数種類の既知の特徴パターンのうちのいずれかの 特徴パターンまたは既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンであると認 識する処理を行う構成とされて 、ることが望まし 、。
また、前述したように、多重化された特徴パターンを認識することができる構成とし た場合において、検査データ生成処理手段は、判定処理の対象となる配列若しくは その一部の配列断片から切り出された検査配列の中で、特徴パターン候補配列を 1 離散シンボルずつずらしながら決定し、決定された複数の特徴パターン候補配列の 長さをギャップの挿入または部分パターン以外の領域の離散シンボルの除去により 一定長に揃えるアラインメント処理を行い、長さを揃えた複数の特徴パターン候補配 列のそれぞれをパターン全体用出現頻度テーブル記憶手段に記憶されたパターン
全体用出現頻度テーブルを用いて配列位置およびギャップを含む離散シンボルの 種別に従って数値ィ匕することにより、任意の一つの検査配列について複数の検査デ ータを生成する処理を行う構成とされ、分離処理手段は、パターン全体用分離行列 と検査データ生成処理手段により生成された複数の検査データの各々またはこれら の複数の検査データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより 、任意の一つの検査配列について複数の分離済データまたはこれらの複数の分離 済データが結合された分離済データ行列を求める処理を各検査配列毎に行う構成と され、判定処理手段は、分離処理手段により求めた任意の一つの検査配列につい ての複数の分離済データの各々または分離済データ行列を構成する要素のうち、基 底行列に含まれる複数列の特徴要素の行列内位置に応じて定まる複数行の特徴判 定要素の値により構成される各列ベクトルのそれぞれについて、学習段階でパター ン全体用分離行列とともに得られた分離済データ行列のうちの真データ対応部分の 特徴判定要素の値により構成される各列ベクトルとの類似度を示す値を算出し、算 出された各類似度を示す値が予め定められた閾値を境界としていずれの側の値であ る力または値の大きさの程度をそれぞれ判定し、このうち特徴パターンであることを示 す側の値であるカゝまたは特徴パターン寄りの程度を示す値であると判定された類似 度を示す値にっ 、て、閾値との差の絶対値が最も大き 、かまたは特徴パターン寄り の程度が最も高い類似度を示す値を求め、求めた類似度を示す値を与えた検査デ ータに対応する特徴パターン候補配列力 複数種類の既知の特徴パターンのうちの いずれかの特徴パターンまたは既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パター ンであると認識する処理を行う構成としてもょ ヽ。
このように検査配列の中で特徴パターン候補配列を 1離散シンボルずつずらしなが ら決定し (後述する図 36参照)、これらの複数の特徴パターン候補配列の中から、特 徴パターンであると認識される配列を 1つ定める処理 (但し、 1つも特徴パターンであ ると認識されなくてもよぐここでは、 2以上の特徴パターン候補配列が特徴パターン であると認識されてしまうことがないという趣旨である。)を行う構成とした場合には、検 查配列を適切な長さに設定することを前提とし、より高い精度で特徴パターンの認識 を行うことが可能となる。
[0042] また、前述したように、多重化された特徴パターンを認識することができる構成とし た場合にお!、て、多重化された特徴パターンに含まれる各領域の部分パターンが、 配列中の特定点を含む特定点近傍領域配列と相関している場合に、各領域の部分 ノターンと特定点近傍領域配列との相関を判定するために用いられる情報として予 め学習して得られた相関学習結果を含む情報を記憶する相関学習結果記憶手段を 備え、検査データ生成処理手段の部分パターン候補データ生成処理手段は、各領 域の部分パターンのそれぞれにつ 、て、特定点との相対的な位置関係または特定 点との相対的な位置関係で定められた他の領域の部分パターン候補配列との相対 的な位置関係で、複数の部分パターン候補配列を定める処理を行う構成とされ、検 查データ生成処理手段の特徴パターン候補配列決定処理手段は、相関学習結果 記憶手段に記憶された相関学習結果を含む情報を用いて、検査データ生成処理手 段の部分パターン相当配列決定処理手段により決定された各領域の部分パターン 相当配列と特定点近傍領域配列との間に相関がある力否か、または相関の程度を 判定し、相関がないか、または低いと判定された場合には、それらの各領域の部分 パターン相当配列および特定点近傍領域配列中の特定点に基づく特徴パターン候 補配列の決定処理は行わな 、構成とされて 、ることが望ま 、。
[0043] ここで、「特定点」とは、配列中に存在する何らかの性質または意味を持つ箇所に 配置された離散シンボルであり、例えば、 DNA配列中の遺伝子情報の周辺に存在 する転写開始点等である。
[0044] このように各領域の部分パターン相当配列と特定点近傍領域配列との相関判定処 理を行う構成とした場合には、部分パターン相当配列と特定点近傍領域配列との間 に相関がないか、または低いときには、それらの部分パターン相当配列および特定 点近傍領域配列中の特定点に基づいて定まる配列は、特徴パターン候補配列から 除外することが可能となる。このため、特徴パターンの認識精度をより向上させること が可能となる。また、相関がないか、または低いと判定された場合には、それらの部 分パターン相当配列および特定点近傍領域配列中の特定点に基づ!/、て定まる配列 は、特徴パターン候補配列として採用されないので、その配列については検査デー タを生成する必要はなぐまた、分離処理手段による分離処理および判定処理手段
による判定処理を行う必要もないため、この点で、処理時間の短縮を図ることが可能 となる。
[0045] なお、「相関学習結果記憶手段」に記憶される「相関学習結果を含む情報」は、例 えば、ニューラルネットワークによる事前学習で得られた情報でもよいが、相関判定の 精度向上等の観点から、特に、以下のような独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)による事前学習で得られた情報とすることが好ま 、。
[0046] すなわち、上記のように、各領域の部分パターン相当配列と特定点近傍領域配列 との相関判定処理を行う構成とした場合において、相関学習結果記憶手段は、既知 の特徴パターンに含まれる複数の領域のうちの少なくとも一つの領域の既知の部分 パターンおよび既知の特徴点近傍領域配列を結合して形成された複数種類の相関 結合配列を用いて、これらの相関結合配列内での各配列位置毎に離散シンボルの 各種別毎の出現頻度を求め、これらの出現頻度と相関結合配列内での各配列位置 および離散シンボルの各種別とを対応させて形成された相関判定用出現頻度テー ブルを記憶する相関判定用出現頻度テーブル記憶手段と、各領域の部分パターン と特定点近傍領域配列との相関を判定する相関判定処理に用いられる相関判定用 分離行列を記憶する相関判定用分離行列記憶手段とを含んで構成され、相関判定 用分離行列記憶手段には、複数の領域のうちの少なくとも一つの領域の既知の部分 ノターンおよび既知の特定点近傍領域配列を結合して生成された相関結合配列、 並びに複数の領域のうちの少なくとも一つの領域の既知の部分パターンおよび既知 の特定点近傍領域配列とは異なる非特定点近傍領域配列を結合して形成された非 相関結合配列を、相関判定用出現頻度テーブルを用いて配列位置および離散シン ボルの種別に従ってそれぞれ数値ィ匕した後、これらを結合して相関判定用学習デー タ行列を生成し、この相関判定用学習データ行列を用いて独立成分分析または主 成分分析を行うことにより、相関結合配列の特徴を示す特徴要素を含む相関判定用 基底行列の逆変換を行う行列として得られた相関判定用分離行列が記憶され、検査 データ生成処理手段の特徴パターン候補配列決定処理手段は、決定された各領域 の部分パターン相当配列と特定点近傍領域配列との間に相関がある力否か、または 相関の程度を判定する際には、複数の領域のうちの少なくとも一つの領域の部分パ
ターン相当配列および特定点近傍領域配列を結合して相関判定配列を生成し、こ の相関判定配列を相関判定用出現頻度テーブル記憶手段に記憶された相関判定 用出現頻度テーブルを用いて配列位置および離散シンボルの種別に従って数値ィ匕 して相関判定データを生成した後、相関判定用分離行列記憶手段に記憶された相 関判定用分離行列と、相関判定データまたは複数の相関判定データを結合した相 関判定データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、相関判定用分離済データま たは複数の相関判定用分離済データが結合された相関判定用分離済データ行列を 求める相関判定用分離処理を行 、、この相関判定用分離処理で求めた相関判定用 分離済データまたは相関判定用分離済データ行列を構成する要素のうち、相関判 定用基底行列に含まれる特徴要素の行列内位置に応じて定まる相関判定要素の値 を用いて、相関があるか否カゝ、または相関の程度を判定する処理を行う構成とされて 、ることが望まし!/、。
[0047] ここで、「複数の領域のうちの少なくとも一つの領域の既知の部分パターン」とは、相 関判定用出現頻度テーブルを作成する際、あるいは学習段階(トレーニングステップ )で相関判定用分離行列を得る際には、全ての領域の既知の部分パターンと既知の 特徴点近傍領域配列とを結合して相関結合配列を生成してもよぐあるいは一部の 領域の既知の部分パターンと既知の特徴点近傍領域配列とを結合して相関結合配 列を生成してもよい趣旨である。同様に、「複数の領域のうちの少なくとも一つの領域 の部分パターン相当配列」とは、検査段階 (テストステップ)で、全ての領域の部分パ ターン相当配列と特徴点近傍領域配列とを結合して相関判定配列を生成してもよく 、あるいは一部の領域の部分パターン相当配列と特徴点近傍領域配列とを結合して 相関判定配列を生成してもよい趣旨である。但し、相関判定の精度向上の観点から は、全ての領域の既知の部分パターンや、全ての領域の部分パターン相当配列を用 いて、相関結合配列や相関判定配列を生成することが好まし 、。
[0048] また、「相関判定用学習データ行列」は、複数の領域のうちの少なくとも一つの領域 の既知の部分パターンおよび既知の特定点近傍領域配列を結合して生成された相 関結合配列、並びに複数の領域のうちの少なくとも一つの領域の既知の部分パター ンおよび既知の特定点近傍領域配列とは異なる非特定点近傍領域配列を結合して
形成された非相関結合配列を、相関判定用出現頻度テーブルを用 、て配列位置お よび離散シンボルの種別に従ってそれぞれ数値ィ匕した後、これらを結合して生成さ れるものとされているが(後述する図 30参照)、少なくとも相関結合配列および非相 関結合配列を数値ィ匕したものが相関判定用学習データ行列に含まれて 、ればよ!/ヽ 趣旨であり、例えば、相関結合配列および非相関結合配列を数値ィ匕したものに加え 、さらにランダム配列 (既知の部分パターンを含まない配列)を数値ィ匕したものを結合 して相関判定用学習データ行列としてもょ 、。
[0049] このように独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)による事前学習で得られ た相関判定用分離行列を用 ヽた相関判定処理を行う構成とした場合には、相関判 定の精度向上が図られる。
[0050] また、上記のように、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)による事前学 習で得られた相関判定用分離行列を用いた相関判定処理を行う構成とした場合に おいて、検査データ生成処理手段の特徴パターン候補配列決定処理手段は、相関 判定要素の値が予め定められた相関判定用閾値を境界として 、ずれの側の値であ る力または値の大きさの程度を判定することにより、相関がある力否力 または相関の 程度を判定する処理を行う構成とすることができる。なお、複数行の相関判定要素の 値を用いて、相関判定処理を行う構成としてもよい。
[0051] そして、以上に述べた特徴パターン認識システムは、配列が、 DNA配列であり、離 散シンボル力 DNA配列を構成する塩基を示す A、 T、 G、 Cの記号またはこれらの 代替記号であり、特徴パターン力 DNA配列中のプロモータである場合に、好適に 用!/、ることができる。
[0052] また、以上に述べた特徴パターン認識システムのうち、多重化された特徴パターン を認識することができる構成としたシステムは、配列が、 DNA配列であり、離散シンポ ルが、 DNA配列を構成する塩基を示す A、 T、 G、 Cの記号またはこれらの代替記号 であり、特徴パターン力 DNA配列中のプロモータであり、部分パターンが、プロモ ータに含まれる一 35ボックスおよび一 10ボックスである場合に、好適に用いることが できる。
[0053] さら〖こ、以上に述べた特徴パターン認識システムのうち、各領域の部分パターン相
当配列と特定点近傍領域配列との相関判定処理を行う構成としたシステムは、配列 力 DNA配列であり、離散シンボル力 DNA配列を構成する塩基を示す A、 T、 G、 Cの記号またはこれらの代替記号であり、特徴パターン力 DNA配列中のプロモー タであり、部分パターンが、プロモータに含まれる 35ボックスおよび 10ボックスで あり、特定点が、 DNA配列の転写開始点であり、特徴点近傍領域配列が、転写開始 点近傍領域配列である場合に、好適に用いることができる。
[0054] そして、以上に述べた特徴パターン認識システムは、配列が、タンパク質を構成す るアミノ酸配列であり、離散シンボルが、アミノ酸配列を構成するアミノ酸を示す記号 であり、特徴パターン力 アミノ酸配列中のモチーフである場合にも、好適に用いるこ とがでさる。
[0055] また、特徴パターンに複数種類の長さが存在する場合において、多重化されてい な 、特徴パターンを認識するか、あるいは多重化されて 、る特徴パターンであるが、 多重化されていない場合と同様な処理でその特徴パターンを認識するときには、以 下のような構成のシステムとすることができる。
[0056] すなわち、前述した特徴パターン認識システムにおいて、特徴パターンの長さには 、特徴パターンの種類の相違により複数種類の長さが存在し、出現頻度テーブル記 憶手段には、複数種類の既知の特徴パターンの長さをギャップの挿入により一定長 に揃えた後、長さを揃えた複数種類の既知の特徴パターンを用いてこれらの特徴パ ターン内での各配列位置毎にギャップを含む離散シンボルの各種別毎の出現頻度 を求め、これらの出現頻度と特徴パターン内での各配列位置およびギャップを含む 離散シンボルの各種別とを対応させて形成された出現頻度テーブルが記憶され、分 離行列記憶手段には、長さを揃えた複数種類の既知の特徴パターンおよびこれらと 同じ長さに揃えた複数種類の非特徴パターン力も生成された学習データ行列を用い て独立成分分析または主成分分析を行うことにより得られた分離行列が記憶され、検 查データ生成処理手段は、判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断 片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列の中で、特徴バタ ーンの候補となる候補配列を決定した後、決定された候補配列の長さをギャップの挿 入により一定長に揃えるアラインメント処理を行い、長さを揃えた候補配列を出現頻
度テーブル記憶手段に記憶された出現頻度テーブルを用 、て配列位置およびギヤ ップを含む離散シンボルの種別に従って数値化することにより、検査データを生成す る処理を行う構成とすることができる。
[0057] ここで、「候補配列の長さをギャップの挿入により一定長に揃えるアラインメント処理 」は、既存の標準的なツールであるブラスト(BLAST)を用い、クラスタルダブリュー ( ClustalW)という既存のアルゴリズムで行ってもよぐあるいは本発明のために新たに 作成したルールに従って行ってもよい。なお、既知の特徴パターンの長さをギャップ の挿入により一定長に揃える場合も同様である。
[0058] このようにアラインメント処理を行う構成とした場合には、特徴パターン (多重化され ていない特徴パターン、あるいは多重化されている力 多重化されていない場合と同 様な処理で取り扱われる特徴パターン)に複数種類の長さが存在しても、それらの特 徴パターンを高 、精度で認識することが可能となる。
[0059] さらに、上記の特徴パターン認識システムにおいて、検査データ生成処理手段は、 判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片から切り出された検査配列 の中で、候補配列を 1離散シンボルずつずらし、かつ各箇所で長さを変えながら決定 し、決定された複数の候補配列の長さをギャップの挿入により一定長に揃えるァライ ンメント処理を行!ヽ、長さを揃えた複数の候補配列のそれぞれを出現頻度テーブル 記憶手段に記憶された出現頻度テーブルを用いて配列位置およびギャップを含む 離散シンボルの種別に従って数値ィ匕することにより、任意の一つの検査配列につい て複数の検査データを生成する処理を行う構成とされ、分離処理手段は、分離行列 と検査データ生成処理手段により生成された複数の検査データまたはこれらの複数 の検査データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、任意 の一つの検査配列について複数の分離済データまたはこれらの複数の分離済デー タが結合された分離済データ行列を求める処理を各検査配列毎に行う構成とされ、 判定処理手段は、分離処理手段により求めた任意の一つの検査配列についての複 数の分離済データの各々または分離済データ行列を構成する要素のうち、基底行列 に含まれる特徴要素の行列内位置に応じて定まる特徴判定要素の値力 予め定め られた閾値を境界としていずれの側の値である力または値の大きさの程度を判定し、
このうち特徴パターンであることを示す側の値である力または前記特徴パターン寄り の程度を示す値であると判定された特徴判定要素の値について、閾値との差の絶対 値が最も大きいかまたは前記特徴パターン寄りの程度が最も高い特徴判定要素の値 を求め、求めた特徴判定要素の値を与えた検査データに対応する候補配列が、複 数種類の既知の特徴パターンのうちのいずれかの特徴パターンまたは既知の特徴 パターンに類似する新規な特徴パターンであると認識する処理を行う構成とされてい ることが望ましい。
また、上記の特徴パターン認識システムにおいて、検査データ生成処理手段は、 判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片から切り出された検査配列 の中で、候補配列を 1離散シンボルずつずらし、かつ各箇所で長さを変えながら決定 し、決定された複数の候補配列の長さをギャップの挿入により一定長に揃えるァライ ンメント処理を行!ヽ、長さを揃えた複数の候補配列のそれぞれを出現頻度テーブル 記憶手段に記憶された出現頻度テーブルを用いて配列位置およびギャップを含む 離散シンボルの種別に従って数値ィ匕することにより、任意の一つの検査配列につい て複数の検査データを生成する処理を行う構成とされ、分離処理手段は、分離行列 と検査データ生成処理手段により生成された複数の検査データまたはこれらの複数 の検査データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、任意 の一つの検査配列について複数の分離済データまたはこれらの複数の分離済デー タが結合された分離済データ行列を求める処理を各検査配列毎に行う構成とされ、 判定処理手段は、分離処理手段により求めた任意の一つの検査配列についての複 数の分離済データの各々または分離済データ行列を構成する要素のうち、基底行列 に含まれる複数列の特徴要素の行列内位置に応じて定まる複数行の特徴判定要素 の値により構成される各列ベクトルのそれぞれについて、学習段階で分離行列ととも に得られた分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定要素の値により 構成される各列べ外ルとの類似度を示す値を算出し、算出された各類似度を示す 値が予め定められた閾値を境界としていずれの側の値である力または値の大きさの 程度をそれぞれ判定し、このうち特徴パターンであることを示す側の値である力また は特徴パターン寄りの程度を示す値であると判定された類似度を示す値について、
閾値との差の絶対値が最も大きいかまたは特徴パターン寄りの程度が最も高い類似 度を示す値を求め、求めた類似度を示す値を与えた検査データに対応する候補配 列力 複数種類の既知の特徴パターンのうちのいずれかの特徴パターンまたは既知 の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンであると認識する処理を行う構成とし てもよい。
[0061] このように検査配列の中で候補配列を 1離散シンボルずつずらし、かつ各箇所で長 さを変えながら決定し、これらの複数の候補配列の中から、特徴パターンであると認 識される配列を 1つ定める処理 (但し、 1つも特徴パターンであると認識されなくてもよ ぐここでは、 2以上の候補配列が特徴パターンであると認識されてしまうことがないと いう趣旨である。)を行う構成とした場合には、検査配列を適切な長さに設定すること を前提とし、より高い精度で特徴パターンの認識を行うことが可能となる。
[0062] また、以上に述べた本発明の特徴パターン認識システムにより実現される方法とし て、以下のような本発明の特徴パターン認識方法が挙げられる。
[0063] すなわち、本発明は、有限個の離散シンボルにより構成された配列若しくはその一 部の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片から切り出された検査配列の中 に、既に発見されて ヽる互いに類似する複数種類の既知の特徴パターンのうちの!/ヽ ずれ力の特徴パターンまたは前記既知の特徴パターンに類似する新規な特徴バタ ーンが含まれるカゝ否かを判定するための特徴パターン認識方法であって、複数種類 の既知の特徴パターンを用意するとともに、これらの既知の特徴パターンとは異なる 複数種類の非特徴パターンを生成または用意し、複数種類の既知の特徴パターンを 用いてこれらの特徴パターン内での各配列位置毎に離散シンボルの各種別毎の出 現頻度を求め、これらの出現頻度と特徴パターン内での各配列位置および離散シン ボルの各種別とを対応させて出現頻度テーブルを作成し、この出現頻度テーブルを 出現頻度テーブル記憶手段に記憶させておくとともに、複数種類の既知の特徴バタ ーンおよび複数種類の非特徴パターンを、出現頻度テーブルを用いて配列位置お よび離散シンボルの種別に従ってそれぞれ数値ィ匕した後、これらを結合して学習デ 一タ行列を生成し、この学習データ行列を用いて独立成分分析または主成分分析を 行うことにより、特徴パターンの特徴を示す特徴要素を含む基底行列の逆変換を行う
行列として得られた分離行列を分離行列記憶手段に記憶させておき、検査データ生 成処理手段が、判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片またはこれ らの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列を、出現頻度テーブル記憶手 段に記憶された出現頻度テーブルを用いて配列位置および離散シンボルの種別に 従って数値化することにより、検査データを生成する処理を行い、分離処理手段が、 分離行列記憶手段に記憶された分離行列と、検査データ生成処理手段により生成さ れた検査データまたは複数の検査データを結合した検査データ行列とを乗じる行列 演算を行うことにより、分離済データまたは複数の分離済データが結合された分離済 データ行列を求める処理を行い、判定処理手段が、分離処理手段により求めた分離 済データまたは分離済データ行列を構成する要素のうち、基底行列に含まれる特徴 要素の行列内位置に応じて定まる特徴判定要素の値を用いて、判定処理の対象と なる配列若しくはその一部の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り 出された検査配列の中に、複数種類の既知の特徴パターンのうちのいずれかの特 徴パターンまたは既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンが含まれるか 否力または存否の程度を判定する処理を行うことを特徴とするものである。
[0064] このような本発明の特徴パターン認識方法においては、前述した本発明の特徴パ ターン認識システムで得られる作用 '効果がそのまま得られ、これにより前記目的が 達成される。
[0065] また、前述した特徴パターン認識方法にお!、て、特徴パターンは、異なる領域に位 置する複数の部分パターンを含んで構成される多重化された特徴パターンであり、 特徴パターン内での各部分パターンの領域位置および特徴パターンの全体の長さ には、特徴パターンの種類の相違により複数種類の領域位置および複数種類の長さ が存在し、出現頻度テーブル記憶手段は、複数種類の既知の特徴パターンのバタ ーン全体の長さをギャップの挿入または部分パターン以外の領域の離散シンボルの 除去により一定長に揃えた後、パターン全体の長さを揃えた複数種類の既知の特徴 パターンを用いてこれらの特徴パターン内での各配列位置毎にギャップを含む離散 シンボルの各種別毎の出現頻度を求め、これらの出現頻度と特徴パターン内での各 配列位置およびギャップを含む離散シンボルの各種別とを対応させて形成されたパ
ターン全体用出現頻度テーブルを記憶するパターン全体用出現頻度テーブル記憶 手段であり、分離行列記憶手段は、ノターン全体の長さを揃えた複数種類の既知の 特徴パターンおよびこれらと同じ長さに揃えた複数種類の非特徴パターン力も生成さ れたパターン全体用学習データ行列を用いて独立成分分析または主成分分析を行 うことにより得られたパターン全体用分離行列を記憶するパターン全体用分離行列 記憶手段であり、各領域の部分パターン毎に形成された部分パターン用出現頻度テ 一ブルを各領域の部分パターン毎の部分パターン用出現頻度テーブル記憶手段に 記憶させておくとともに、各領域の部分パターン毎に得られた部分パターン用分離行 列を各領域の部分パターン毎の部分パターン用分離行列記憶手段に記憶させ、さら に、各領域の部分パターン毎に学習段階で部分パターン用分離行列とともに得られ た部分パターン用分離済データ行列のうちの少なくとも真データ対応部分の要素を 部分パターン用分離済データ行列記憶手段に記憶させておき、各領域の部分バタ ーン毎の部分パターン用出現頻度テーブル記憶手段には、既知の特徴パターンに 含まれる各領域の部分パターンのそれぞれにつ 、て、複数種類の既知の部分パタ ーンを用いてこれらの部分パターン内での各配列位置毎に離散シンボルの各種別 毎の出現頻度を求め、これらの出現頻度と部分パターン内での各配列位置および離 散シンボルの各種別とを対応させて形成された各領域の部分パターン毎の部分バタ ーン用出現頻度テーブルを記憶させておき、各領域の部分パターン毎の部分パター ン用分離行列記憶手段には、既知の特徴パターンに含まれる各領域の部分パター ンのそれぞれにつ 、て、複数種類の既知の部分パターンおよびこれらの既知の部分 パターンとは異なる複数種類の非部分パターンを、部分パターン用出現頻度テープ ルを用いて配列位置および離散シンボルの種別に従ってそれぞれ数値ィ匕した後、こ れらを結合して部分パターン用学習データ行列を生成し、この部分パターン用学習 データ行列を用いて独立成分分析または主成分分析を行うことにより、部分パターン の特徴を示す特徴要素を含む部分パターン用基底行列の逆変換を行う行列として 得られた部分パターン用分離行列を記憶させておき、部分パターン用分離済データ 行列記憶手段には、独立成分分析または主成分分析を行うことにより部分パターン 用分離行列を得る際に部分パターン用分離行列と部分パターン用学習データ行列
とを乗じた結果として得られた部分パターン用分離済データ行列のうちの少なくとも 真データ対応部分の要素を記憶させておき、検査データ生成処理手段により検査デ ータを生成する際には、部分パターン候補データ生成処理手段が、判定処理の対 象となる配列若しくはその一部の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列の中で、各領域の部分パターンのそれぞれについて、部分パ ターンと同じ長さを有する互いに位置のずれた複数の部分パターン候補配列を定め 、これらの複数の部分パターン候補配列にっ 、て部分パターン用出現頻度テーブル 記憶手段に記憶された部分パターン用出現頻度テーブルを用いて配列位置および 離散シンボルの種別に従って数値ィ匕して複数の部分パターン候補データを生成す る処理を行い、部分パターン候補データ用分離済データ生成処理手段が、部分バタ ーン用分離行列記憶手段に記憶された部分パターン用分離行列と部分パターン候 補データ生成処理手段により生成された複数の部分パターン候補データの各々また は複数の部分パターン候補データを結合した部分パターン候補データ行列とを乗じ る行列演算を行うことにより、複数の部分パターン候補データ用分離済データまたは 複数の部分パターン候補データ用分離済データが結合された部分パターン候補デ ータ用分離済データ行列を生成する処理を行い、部分パターン相当配列決定処理 手段が、部分パターン候補データ用分離済データ生成処理手段により生成された複 数の部分パターン候補データ用分離済データのうち、部分パターン用分離済データ 行列の真データ対応部分の各列ベクトルに最も近い部分パターン候補データ用分 離済データを求め、求めた部分パターン候補データ用分離済データに対応する部 分パターン候補配列を、特徴パターンの候補となる特徴パターン候補配列に含まれ る部分パターン相当配列として決定する処理を行い、特徴パターン候補配列決定処 理手段が、部分パターン相当配列決定処理手段により決定された各領域の部分パ ターン相当配列に基づき特徴パターン候補配列を決定する処理を行 ヽ、ァラインメ ント処理手段が、部分パターン相当配列決定処理手段により決定された各領域の部 分パターン相当配列をそれぞれ一塊の状態に保ったままで、特徴パターン候補配列 決定処理手段により決定された特徴パターン候補配列の長さをギャップの挿入また は部分パターン以外の領域の離散シンボルの除去により一定長に揃えるァラインメン
ト処理を行い、特徴パターン候補配列数値化処理手段が、アラインメント処理手段に より長さを揃えた特徴パターン候補配列を、パターン全体用出現頻度テーブル記憶 手段に記憶されたパターン全体用出現頻度テーブルを用いて配列位置およびギヤ ップを含む離散シンボルの種別に従って数値化することにより、検査データを生成す る処理を行うことが望まし 、。
[0066] さらに、上記のように、多重化された特徴パターンを認識することができるようにした 場合において、パターン全体用分離行列記憶手段に記憶させるパターン全体用分 離行列を得る際に用いられるパターン全体用学習データ行列を構成するためのバタ ーン全体の長さを揃えた複数種類の非特徴パターンを生成する際には、これらの非 特徴パターンを生成するために用意された非特徴パターン生成用配列の中で、各領 域の部分パターンのそれぞれについて、部分パターンと同じ長さを有する互いに位 置のずれた複数の部分パターン候補配列を定め、これらの複数の部分パターン候補 配列にっ 、て部分パターン用出現頻度テーブルを用いて配列位置および離散シン ボルの種別に従って数値ィ匕して複数の部分パターン候補データを生成し、部分バタ ーン用分離行列と複数の部分パターン候補データの各々または複数の部分パター ン候補データを結合した部分パターン候補データ行列とを乗じる行列演算を行うこと により、複数の部分パターン候補データ用分離済データまたは複数の部分パターン 候補データ用分離済データが結合された部分パターン候補データ用分離済データ 行列を生成し、生成された複数の部分パターン候補データ用分離済データのうち、 部分パターン用分離済データ行列の真データ対応部分の各列ベクトルに最も近い 部分パターン候補データ用分離済データを求め、求めた部分パターン候補データ用 分離済データに対応する部分パターン候補配列を、非特徴パターンに含まれる部分 パターン相当配列として決定し、さらに決定された各領域の部分パターン相当配列 に基づき非特徴パターンを決定した後、決定された各領域の部分パターン相当配列 をそれぞれ一塊の状態に保ったままで、決定された非特徴パターンの長さをギャップ の挿入または部分パターン以外の領域の離散シンボルの除去により一定長に揃える アラインメント処理を行うことが望まし 、。
[0067] さらに、上記の場合において、複数種類の非特徴パターンの生成時に、複数の部
分パターン候補データ用分離済データのうち、部分パターン用分離済データ行列の 真データ対応部分の各列ベクトルに最も近い部分パターン候補データ用分離済デ ータを求める際には、部分パターン候補データ用分離済データと部分パターン用分 離済データ行列の真データ対応部分の各列ベクトルの総体との類似度が最大にな る部分パターン候補データ用分離済データを求めることが望ましい。この際、「類似 度」としては、例えば、部分パターン候補データ用分離済データと部分パターン用分 離済データ行列の真データ対応部分の各列ベクトルとの内積の和等が挙げられる。
[0068] また、前述したように、多重化された特徴パターンを認識することができるようにした 場合において、検査データ生成処理手段の部分パターン相当配列決定処理手段は
、部分パターン候補データ用分離済データ生成処理手段により生成された複数の部 分パターン候補データ用分離済データのうち、部分パターン用分離済データ行列の 真データ対応部分の各列ベクトルに最も近い部分パターン候補データ用分離済デ ータを求める際に、部分パターン候補データ用分離済データと部分パターン用分離 済データ行列の真データ対応部分の各列ベクトルの総体との類似度が最大になる 部分パターン候補データ用分離済データを求める処理を行うことが望ましい。この際 、「類似度」としては、例えば、部分パターン候補データ用分離済データと部分パター ン用分離済データ行列の真データ対応部分の各列ベクトルとの内積の和等が挙げら れる。
[0069] そして、以上に述べた特徴パターン認識方法において、判定処理手段は、分離処 理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列のうちの特徴判定要素の 値力 予め定められた閾値を境界としていずれの側の値である力または値の大きさの 程度を判定することにより、判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片 またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列の中に、複数種類 の既知の特徴パターンのうちのいずれかの特徴パターンまたは既知の特徴パターン に類似する新規な特徴パターンが含まれるか否かまたは存否の程度を判定する処 理を行うようにすることができる。
[0070] また、以上に述べた特徴パターン認識方法において、基底行列に複数列の特徴要 素が現れるときには、分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ
行列を構成する要素のうちの複数行の要素を特徴判定要素として採用し、判定処理 手段は、分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列のうちの 複数行の特徴判定要素の値を用いて、判定処理の対象となる配列若しくはその一部 の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片から切り出された検査配列の中に 、複数種類の既知の特徴パターンのうちの 、ずれかの特徴パターンまたは既知の特 徴パターンに類似する新規な特徴パターンが含まれる力否力または存否の程度を判 定する処理を行うようにすることができる。
[0071] さらに、上記のように複数行の特徴判定要素の値を用いて判定処理を行う場合に おいて、判定処理手段は、分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済デ 一タ行列のうちの複数行の特徴判定要素の値により構成される列ベクトルと、学習段 階で分離行列とともに得られた分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴 判定要素の値により構成される各列ベクトルとの類似度を示す値を算出し、算出され た類似度を示す値が予め定められた閾値を境界としていずれの側の値である力また は値の大きさの程度を判定することにより、判定処理の対象となる配列若しくはその 一部の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片から切り出された検査配列の 中に、複数種類の既知の特徴パターンのうちの 、ずれかの特徴パターンまたは既知 の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンが含まれる力否力または存否の程度 を判定する処理を行うよう〖こすることができる。
[0072] また、上記のように類似度を示す値を算出する場合において、判定処理手段は、類 似度を示す値として、分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ 行列のうちの複数行の特徴判定要素の値により構成される列ベクトルと、学習段階で 分離行列とともに得られた分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定 要素の値により構成される各列ベクトルの総体との類似度を示す値を算出する処理 を行うようにすることが望ましい。より具体的には、判定処理手段は、類似度を示す値 として、例えば、分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行列 のうちの複数行の特徴判定要素の値により構成される列ベクトルと、学習段階で分離 行列とともに得られた分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定要素 の値により構成される各列ベクトルの重心ベクトルとの内積の値またはこれと等価な
値を算出することができる。
[0073] そして、前述したように、多重化された特徴パターンを認識することができるようにし た場合において、検査データ生成処理手段は、判定処理の対象となる配列若しくは その一部の配列断片から切り出された検査配列の中で、特徴パターン候補配列を 1 離散シンボルずつずらしながら決定し、決定された複数の特徴パターン候補配列の 長さをギャップの挿入または部分パターン以外の領域の離散シンボルの除去により 一定長に揃えるアラインメント処理を行い、長さを揃えた複数の特徴パターン候補配 列のそれぞれをパターン全体用出現頻度テーブル記憶手段に記憶されたパターン 全体用出現頻度テーブルを用いて配列位置およびギャップを含む離散シンボルの 種別に従って数値ィ匕することにより、任意の一つの検査配列について複数の検査デ ータを生成する処理を行い、分離処理手段は、パターン全体用分離行列と検査デー タ生成処理手段により生成された複数の検査データの各々またはこれらの複数の検 查データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、任意の一 つの検査配列につ 、て複数の分離済データまたはこれらの複数の分離済データが 結合された分離済データ行列を求める処理を各検査配列毎に行!、、判定処理手段 は、分離処理手段により求めた任意の一つの検査配列についての複数の分離済デ ータの各々または分離済データ行列を構成する要素のうち、基底行列に含まれる特 徴要素の行列内位置に応じて定まる各特徴判定要素の値力 予め定められた閾値 を境界として 、ずれの側の値である力または値の大きさの程度をそれぞれ判定し、こ のうち特徴パターンであることを示す側の値である力または前記特徴パターン寄りの 程度を示す値であると判定された特徴判定要素の値にっ 、て、閾値との差の絶対値 が最も大きいかまたは前記特徴パターン寄りの程度が最も高い特徴判定要素の値を 求め、求めた特徴判定要素の値を与えた検査データに対応する特徴パターン候補 配列力 複数種類の既知の特徴パターンのうちのいずれかの特徴パターンまたは既 知の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンであると認識する処理を行うことが 望ましい。
[0074] また、前述したように、多重化された特徴パターンを認識することができるようにした 場合において、検査データ生成処理手段は、判定処理の対象となる配列若しくはそ
の一部の配列断片から切り出された検査配列の中で、特徴パターン候補配列を 1離 散シンボルずつずらしながら決定し、決定された複数の特徴パターン候補配列の長 さをギャップの挿入または部分パターン以外の領域の離散シンボルの除去により一 定長に揃えるアラインメント処理を行い、長さを揃えた複数の特徴パターン候補配列 のそれぞれをパターン全体用出現頻度テーブル記憶手段に記憶されたパターン全 体用出現頻度テーブルを用いて配列位置およびギャップを含む離散シンボルの種 別に従って数値ィ匕することにより、任意の一つの検査配列について複数の検査デー タを生成する処理を行い、分離処理手段は、パターン全体用分離行列と検査データ 生成処理手段により生成された複数の検査データの各々またはこれらの複数の検査 データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、任意の一つ の検査配列につ 、て複数の分離済データまたはこれらの複数の分離済データが結 合された分離済データ行列を求める処理を各検査配列毎に行!、、判定処理手段は 、分離処理手段により求めた任意の一つの検査配列についての複数の分離済デー タの各々または分離済データ行列を構成する要素のうち、基底行列に含まれる複数 列の特徴要素の行列内位置に応じて定まる複数行の特徴判定要素の値により構成 される各列ベクトルのそれぞれにつ 、て、学習段階でパターン全体用分離行列ととも に得られた分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定要素の値により 構成される各列べ外ルとの類似度を示す値を算出し、算出された各類似度を示す 値が予め定められた閾値を境界としていずれの側の値である力または値の大きさの 程度をそれぞれ判定し、このうち特徴パターンであることを示す側の値である力また は特徴パターン寄りの程度を示す値であると判定された類似度を示す値について、 閾値との差の絶対値が最も大きいかまたは特徴パターン寄りの程度が最も高い類似 度を示す値を求め、求めた類似度を示す値を与えた検査データに対応する特徴パ ターン候補配列が、複数種類の既知の特徴パターンのうちのいずれかの特徴パター ンまたは既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンであると認識する処理 を行うようにしてもよい。
また、前述したように、多重化された特徴パターンを認識することができるようにした 場合において、多重化された特徴パターンに含まれる各領域の部分パターンが、配
列中の特定点を含む特定点近傍領域配列と相関している場合に、各領域の部分パ ターンと特定点近傍領域配列との相関を判定するために用いられる情報として予め 学習して得られた相関学習結果を含む情報を相関学習結果記憶手段に記憶させて おき、検査データ生成処理手段の部分パターン候補データ生成処理手段は、各領 域の部分パターンのそれぞれにつ 、て、特定点との相対的な位置関係または特定 点との相対的な位置関係で定められた他の領域の部分パターン候補配列との相対 的な位置関係で、複数の部分パターン候補配列を定める処理を行い、検査データ生 成処理手段の特徴パターン候補配列決定処理手段は、相関学習結果記憶手段に 記憶された相関学習結果を含む情報を用いて、検査データ生成処理手段の部分パ ターン相当配列決定処理手段により決定された各領域の部分パターン相当配列と特 定点近傍領域配列との間に相関がある力否か、または相関の程度を判定し、相関が ないか、または低いと判定された場合には、それらの各領域の部分パターン相当配 列および特定点近傍領域配列中の特定点に基づく特徴パターン候補配列の決定処 理は行わな 、ことが望まし 、。
さらに、上記のように、各領域の部分パターン相当配列と特定点近傍領域配列との 間の相関判定処理を行う場合において、相関学習結果記憶手段に、既知の特徴パ ターンに含まれる複数の領域のうちの少なくとも一つの領域の既知の部分パターン および既知の特徴点近傍領域配列を結合して形成された複数種類の相関結合配列 を用いて、これらの相関結合配列内での各配列位置毎に離散シンボルの各種別毎 の出現頻度を求め、これらの出現頻度と相関結合配列内での各配列位置および離 散シンボルの各種別とを対応させて形成された相関判定用出現頻度テーブルを記 憶する相関判定用出現頻度テーブル記憶手段と、各領域の部分パターンと特定点 近傍領域配列との相関を判定する相関判定処理に用いられる相関判定用分離行列 を記憶する相関判定用分離行列記憶手段とを設けておき、相関判定用分離行列記 憶手段には、複数の領域のうちの少なくとも一つの領域の既知の部分パターンおよ び既知の特定点近傍領域配列を結合して生成された相関結合配列、並びに複数の 領域のうちの少なくとも一つの領域の既知の部分パターンおよび既知の特定点近傍 領域配列とは異なる非特定点近傍領域配列を結合して形成された非相関結合配列
を、相関判定用出現頻度テーブルを用いて配列位置および離散シンボルの種別に 従ってそれぞれ数値ィ匕した後、これらを結合して相関判定用学習データ行列を生成 し、この相関判定用学習データ行列を用いて独立成分分析または主成分分析を行う ことにより、相関結合配列の特徴を示す特徴要素を含む相関判定用基底行列の逆 変換を行う行列として得られた相関判定用分離行列を記憶させておき、検査データ 生成処理手段の特徴パターン候補配列決定処理手段は、決定された各領域の部分 ノターン相当配列と特定点近傍領域配列との間に相関がある力否力 または相関の 程度を判定する際には、複数の領域のうちの少なくとも一つの領域の部分パターン 相当配列および特定点近傍領域配列を結合して相関判定配列を生成し、この相関 判定配列を相関判定用出現頻度テーブル記憶手段に記憶された相関判定用出現 頻度テーブルを用いて配列位置および離散シンボルの種別に従って数値ィ匕して相 関判定データを生成した後、相関判定用分離行列記憶手段に記憶された相関判定 用分離行列と、相関判定データまたは複数の相関判定データを結合した相関判定 データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、相関判定用分離済データまたは複 数の相関判定用分離済データが結合された相関判定用分離済データ行列を求める 相関判定用分離処理を行い、この相関判定用分離処理で求めた相関判定用分離 済データまたは相関判定用分離済データ行列を構成する要素のうち、相関判定用 基底行列に含まれる特徴要素の行列内位置に応じて定まる相関判定要素の値を用 いて、相関がある力否力、または相関の程度を判定する処理を行うことが望ましい。
[0077] そして、上記のように、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)による事前 学習で得られた相関判定用分離行列を用いた相関判定処理を行う場合において、 検査データ生成処理手段の特徴パターン候補配列決定処理手段は、相関判定要 素の値が予め定められた相関判定用閾値を境界として 、ずれの側の値である力また は値の大きさの程度を判定することにより、相関がある力否力、または相関の程度を 判定する処理を行うようにすることができる。なお、複数行の相関判定要素の値を用 いて、相関判定処理を行うようにしてもよい。
[0078] そして、以上に述べた特徴パターン認識方法は、配列が、 DNA配列であり、離散 シンボルが、 DNA配列を構成する塩基を示す A、 T、 G、 Cの記号またはこれらの代
替記号であり、特徴パターン力 DNA配列中のプロモータである場合に、好適に用 いることがでさる。
[0079] また、以上に述べた特徴パターン認識方法のうち、多重化された特徴パターンを認 識することができるようにした方法は、配列が、 DNA配列であり、離散シンボル力 D NA配列を構成する塩基を示す A、 T、 G、 Cの記号またはこれらの代替記号であり、 特徴パターン力 DNA配列中のプロモータであり、部分パターン力 プロモータに含 まれる— 35ボックスおよび— 10ボックスである場合に、好適に用いることができる。
[0080] さらに、以上に述べた特徴パターン認識方法のうち、各領域の部分パターン相当 配列と特定点近傍領域配列との相関判定処理を行うようにした方法は、配列が、 DN A配列であり、離散シンボル力 DNA配列を構成する塩基を示す A、 T、 G、 Cの記 号またはこれらの代替記号であり、特徴パターン力 DNA配列中のプロモータであり 、部分パターン力 プロモータに含まれる— 35ボックスおよび— 10ボックスであり、特 定点が、 DNA配列の転写開始点であり、特徴点近傍領域配列が、転写開始点近傍 領域配列である場合に、好適に用いることができる。
[0081] また、以上に述べた特徴パターン認識方法は、配列が、タンパク質を構成するアミ ノ酸配列であり、離散シンボル力 アミノ酸配列を構成するアミノ酸を示す記号であり 、特徴パターン力 アミノ酸配列中のモチーフである場合にも、好適に用いることがで きる。
[0082] そして、特徴パターンに複数種類の長さが存在する場合において、多重化されて Vヽな 、特徴パターンを認識するか、ある 、は多重化されて 、る特徴パターンであるが 、多重化されていない場合と同様な処理でその特徴パターンを認識するときには、以 下のような方法をとることができる。
[0083] すなわち、前述した特徴パターン認識方法において、特徴パターンの長さには、特 徴パターンの種類の相違により複数種類の長さが存在し、出現頻度テーブル記憶手 段には、複数種類の既知の特徴パターンの長さをギャップの挿入により一定長に揃 えた後、長さを揃えた複数種類の既知の特徴パターンを用いてこれらの特徴パター ン内での各配列位置毎にギャップを含む離散シンボルの各種別毎の出現頻度を求 め、これらの出現頻度と特徴パターン内での各配列位置およびギャップを含む離散
シンボルの各種別とを対応させて形成された出現頻度テーブルを記憶させておくとと もに、分離行列記憶手段には、長さを揃えた複数種類の既知の特徴パターンおよび これらと同じ長さに揃えた複数種類の非特徴パターンカゝら生成された学習データ行 列を用いて独立成分分析または主成分分析を行うことにより得られた分離行列を記 憶させておき、検査データ生成処理手段は、判定処理の対象となる配列若しくはそ の一部の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列 の中で、特徴パターンの候補となる候補配列を決定した後、決定された候補配列の 長さをギャップの挿入により一定長に揃えるアラインメント処理を行い、長さを揃えた 候補配列を出現頻度テーブル記憶手段に記憶された出現頻度テーブルを用いて配 列位置およびギャップを含む離散シンボルの種別に従って数値ィ匕することにより、検 查データを生成する処理を行うことが望まし ヽ。 また、上記のようにアラインメント処理を行う場合において、検査データ生成処理手 段は、判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片力 切り出された検 查配列の中で、候補配列を 1離散シンボルずつずらし、かつ各箇所で長さを変えな がら決定し、決定された複数の候補配列の長さをギャップの挿入により一定長に揃え るアラインメント処理を行!ヽ、長さを揃えた複数の候補配列のそれぞれを出現頻度テ 一ブル記憶手段に記憶された出現頻度テーブルを用いて配列位置およびギャップ を含む離散シンボルの種別に従って数値ィ匕することにより、任意の一つの検査配列 について複数の検査データを生成する処理を行い、分離処理手段は、分離行列と 検査データ生成処理手段により生成された複数の検査データまたはこれらの複数の 検査データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、任意の 一つの検査配列につ 、て複数の分離済データまたはこれらの複数の分離済データ が結合された分離済データ行列を求める処理を各検査配列毎に行!、、判定処理手 段は、分離処理手段により求めた任意の一つの検査配列についての複数の分離済 データの各々または分離済データ行列を構成する要素のうち、基底行列に含まれる 特徴要素の行列内位置に応じて定まる特徴判定要素の値力 予め定められた閾値 を境界として 、ずれの側の値である力または値の大きさの程度を判定し、このうち特 徴パターンであることを示す側の値である力または前記特徴パターン寄りの程度を示
す値であると判定された特徴判定要素の値にっ 、て、閾値との差の絶対値が最も大 きいかまたは前記特徴パターン寄りの程度が最も高い特徴判定要素の値を求め、求 めた特徴判定要素の値を与えた検査データに対応する候補配列が、複数種類の既 知の特徴パターンのうちのいずれかの特徴パターンまたは既知の特徴パターンに類 似する新規な特徴パターンであると認識する処理を行うことが望ましい。
さらに、上記のようにアラインメント処理を行う場合において、検査データ生成処理 手段は、判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片力 切り出された 検査配列の中で、候補配列を 1離散シンボルずつずらし、かつ各箇所で長さを変え ながら決定し、決定された複数の候補配列の長さをギャップの挿入により一定長に揃 えるアラインメント処理を行 ヽ、長さを揃えた複数の候補配列のそれぞれを出現頻度 テーブル記憶手段に記憶された出現頻度テーブルを用 、て配列位置およびギヤッ プを含む離散シンボルの種別に従って数値ィ匕することにより、任意の一つの検査配 列について複数の検査データを生成する処理を行い、分離処理手段は、分離行列 と検査データ生成処理手段により生成された複数の検査データまたはこれらの複数 の検査データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、任意 の一つの検査配列について複数の分離済データまたはこれらの複数の分離済デー タが結合された分離済データ行列を求める処理を各検査配列毎に行!、、判定処理 手段は、分離処理手段により求めた任意の一つの検査配列についての複数の分離 済データの各々または分離済データ行列を構成する要素のうち、基底行列に含まれ る複数列の特徴要素の行列内位置に応じて定まる複数行の特徴判定要素の値によ り構成される各列ベクトルのそれぞれについて、学習段階で分離行列とともに得られ た分離済データ行列のうちの真データ対応部分の特徴判定要素の値により構成され る各列べ外ルとの類似度を示す値を算出し、算出された各類似度を示す値が予め 定められた閾値を境界としていずれの側の値であるかまたは値の大きさの程度をそ れぞれ判定し、このうち特徴パターンであることを示す側の値であるカゝまたは特徴パ ターン寄りの程度を示す値であると判定された類似度を示す値について、閾値との 差の絶対値が最も大きいかまたは特徴パターン寄りの程度が最も高い類似度を示す 値を求め、求めた類似度を示す値を与えた検査データに対応する候補配列が、複
数種類の既知の特徴パターンのうちのいずれかの特徴パターンまたは既知の特徴 パターンに類似する新規な特徴パターンであると認識する処理を行うようにしてもよ い。
また、本発明は、有限個の離散シンボルにより構成された配列若しくはその一部の 配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列の中に、 既に発見されて ヽる互いに類似する複数種類の既知の特徴パターンのうちの 、ずれ かの特徴パターンまたは既知の特徴パターンに類似する新規な特徴パターンが含ま れるか否かを判定する処理を行う特徴パターン認識システムとして、コンピュータを機 能させるためのプログラムであって、複数種類の既知の特徴パターンを用いてこれら の特徴パターン内での各配列位置毎に離散シンボルの各種別毎の出現頻度を求め 、これらの出現頻度と特徴パターン内での各配列位置および離散シンボルの各種別 とを対応させて形成された出現頻度テーブルを記憶する出現頻度テーブル記憶手 段と、複数種類の既知の特徴パターンおよびこれらの既知の特徴パターンとは異な る複数種類の非特徴パターンを、出現頻度テーブルを用いて配列位置および離散 シンボルの種別に従ってそれぞれ数値ィ匕した後、これらを結合して学習データ行列 を生成し、この学習データ行列を用いて独立成分分析または主成分分析を行うこと により、特徴パターンの特徴を示す特徴要素を含む基底行列の逆変換を行う行列と して得られた分離行列を記憶する分離行列記憶手段と、判定処理の対象となる配列 若しくはその一部の配列断片またはこれらの配列若しくは配列断片から切り出された 検査配列を、出現頻度テーブル記憶手段に記憶された出現頻度テーブルを用いて 配列位置および離散シンボルの種別に従って数値ィ匕することにより、検査データを 生成する処理を行う検査データ生成処理手段と、分離行列記憶手段に記憶された 分離行列と検査データ生成処理手段により生成された検査データまたは複数の検査 データを結合した検査データ行列とを乗じる行列演算を行うことにより、分離済デー タまたは複数の分離済データが結合された分離済データ行列を求める処理を行う分 離処理手段と、この分離処理手段により求めた分離済データまたは分離済データ行 列を構成する要素のうち、基底行列に含まれる特徴要素の行列内位置に応じて定ま る特徴判定要素の値を用いて、判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列
断片またはこれらの配列若しくは配列断片力 切り出された検査配列の中に、複数 種類の既知の特徴パターンのうちのいずれかの特徴パターンまたは既知の特徴パタ ーンに類似する新規な特徴パターンが含まれる力否力または存否の程度を判定する 処理を行う判定処理手段とを備えたことを特徴とする特徴パターン認識システムとし て、コンピュータを機能させるためのものである。
[0087] なお、上記のプログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパ タトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD— ROM)、 CDレコーダブル (CD —R)、 CDリライタブル(CD— RW)、デジタル 'バーサタイル'ディスク(DVD)を利用 した読出し専用メモリ(DVD— ROM)、 DVDを利用したランダム'アクセス'メモリ(D VD-RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用 メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ (EEPROM)、フラッ シュ 'メモリ、ランダム'アクセス'メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通 等させることが可能であるとともに、例えば、ローカル ·エリア ·ネットワーク (LAN)、メ トロポリタン 'エリア'ネットワーク(MAN)、ワイド ·エリア ·ネットワーク(WAN)、インタ 一ネット、イントラネット、ェクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネッ トワーク、さらにはこれらの糸且合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、 また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、上記のプログラムは、他の プログラムの一部分であってもよぐあるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記 録されていてもよい。
発明の効果
[0088] 以上に述べたように本発明によれば、判定対象となる配列を構成する各離散シン ボルを、各配列位置毎で、かつ、離散シンボルの各種別毎に求められた出現頻度を 用いて数値ィ匕するとともに、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)を行って 得られた分離行列を用いて配列中に特徴パターンが存在するか否かまたは存否の 程度を判定するので、従来の-ユーラルネットワーク法や期待値最大化法を用いたコ ンピュータによるプロモータ解析の場合に比べ、プロモータ等の特徴パターンの認識 精度を向上させることができるうえ、試験管中の生物実験や X線解析によるプロモー タ解析の場合と比べても、時間的'経済的に優位な特徴パターンの解析を実現する
ことができると!/、う効果がある。
発明を実施するための最良の形態
[0089] 以下に本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
[0090] [第 1実施形態]
図 1には、本発明の特徴パターン認識システムである第 1実施形態のプロモータ認 識システム 10の全体構成が示されている。図 2には、プロモータ認識システム 10の 一部である学習処理手段 20の詳細構成が示されている。また、図 3には、学習段階( トレーニングステップ)の全体の流れがフローチャートで示され、図 4には、—35ボッ タス学習の流れがフローチャートで示され、図 5には、 DNA配列力 切り出された既 知のプロモータを含む配列の例が示されている。図 6〜図 10は、 35ボックス学習 に伴う処理の説明図である。図 11には、—10ボックス学習の流れがフローチャートで 示されている。図 12〜図 15は、—10ボックス学習に伴う処理の説明図である。図 16 〜図 18には、プロモータ学習の流れがフローチャートで示されている。図 19〜図 26 は、プロモータ学習に伴う処理の説明図である。図 27には、相関学習の流れがフロ 一チャートで示されている。図 28〜図 31は、相関学習に伴う処理の説明図である。 さらに、図 32には、検査段階 (テストステップ)の全体の流れがフローチャートで示さ れ、図 33〜図 35には、検査段階における詳細処理の流れがフローチャートで示され ている。図 36〜図 38は、検査段階における処理の説明図である。
[0091] 図 1において、プロモータ認識システム 10は、学習段階(トレーニングステップ)の 各種処理を行う学習処理手段 20と、検査段階 (テストステップ)の各種処理を行う検 查処理手段 30とを備えている。このプロモータ認識システム 10は、図 5に示すような A、 T、 G、 Cの 4つの塩基記号力もなる DNA配列(例えば、大腸菌塩基配列)の中に 、特徴パターンであるプロモータが存在するか否かを判定するシステムである。この プロモータ (例えば、大腸菌プロモータ)は、遺伝子情報の周辺に存在し、 DNAから RNAへの塩基配列情報の転写が開始される特定点である転写開始点(+ 1)および その 1つ上流の塩基(一 1)力もなる + 1領域と、転写開始点の約 35塩基上流にある 第 1の部分パターンである 6塩基力もなる— 35ボックス(一 35box)と、転写開始点の 約 10塩基上流にある第 2の部分パターンである 6塩基力もなる— 10ボックス(― 10b
ox)とを含んでいる。また、 35ボックスと一 10ボックスとの間には、 15〜21塩基の 比較的一定の距離の配列であるスぺーサ 35 (Spacer35)があり、 10ボックスと転 写開始点との間には、 3〜: L 1塩基の配列であるスぺーサ lO (SpacerlO)がある。な お、本願明細書では、スぺーサ 10は、— 10ボックスと + 1領域(—1および + 1)との 間の配列ではなぐ - 10ボックスと転写開始点(+ 1)との間の配列として定義する。 また、転写開始点は、前後の塩基とともに、特徴的なパターンを形成することから、本 願明細書では、転写開始点( + 1)およびその前後の塩基( 1および + 2)の 3塩基 からなる配列を、特定点近傍領域配列である転写開始点近傍領域配列と定義する。 但し、転写開始点近傍領域配列は、 3塩基に限定されるものではなぐ例えば、 5塩 基等としてもよぐ要するに、転写開始点( + 1)を含んでいて特徴的なパターンが現 れる領域であればよい。
[0092] また、プロモータ認識システム 10は、第 1の部分パターン用出現頻度テーブルであ る 35ボックス用出現頻度テーブル T を記憶する第 1の部分パターン用出現頻度
-35
テーブル記憶手段である 35ボックス用出現頻度テーブル記憶手段 41と、第 1の部 分パターン用分離行列である― 35ボックス用分離行列 W を記憶する第 1の部分パ
-35
ターン用分離行列記憶手段である 35ボックス用分離行列記憶手段 42と、第 1の部 分パターン用分離済データ行列である― 35ボックス用分離済データ行列 Y を記憶
-35 する第 1の部分パターン用分離済データ行列記憶手段である— 35ボックス用分離済 データ行列記憶手段 43とを備えて 、る。
[0093] さらに、プロモータ認識システム 10は、第 2の部分パターン用出現頻度テーブルで ある 10ボックス用出現頻度テーブル T を記憶する第 2の部分パターン用出現頻
-10
度テーブル記憶手段である 10ボックス用出現頻度テーブル記憶手段 51と、第 2の 部分パターン用分離行列である― 10ボックス用分離行列 W を記憶する第 2の部分
-10
パターン用分離行列記憶手段である 10ボックス用分離行列記憶手段 52と、第 2の 部分パターン用分離済データ行列である 10ボックス用分離済データ行列 Y を記
-10 憶する第 2の部分パターン用分離済データ行列記憶手段である 10ボックス用分離 済データ行列記憶手段 53とを備えて ヽる。
[0094] そして、プロモータ認識システム 10は、パターン全体用出現頻度テーブルであるプ
口モータ用出現頻度テーブル T を記憶するパターン全体用出現頻度テーブル記 prom
憶手段であるプロモータ用出現頻度テーブル記憶手段 61と、パターン全体用分離 行列であるプロモータ用分離行列 W を記憶するパターン全体用分離行列記憶手 prom
段であるプロモータ用分離行列記憶手段 62と、パターン全体用分離済データ行列 であるプロモータ用分離済データ行列 Y を記憶するパターン全体用分離済データ prom
行列記憶手段であるプロモータ用分離済データ行列記憶手段 63 (図 26参照)とを備 えている。
[0095] また、プロモータ認識システム 10は、相関学習結果を含む情報を記憶する相関学 習結果記憶手段 70を備えている。この相関学習結果記憶手段 70には、相関判定用 出現頻度テーブル T を記憶する相関判定用出現頻度テーブル記憶手段 71と、相
BBS
関判定用分離行列 W を記憶する相関判定用分離行列記憶手段 72と、相関判定
BBS
用分離済データ行列 Y を記憶する相関判定用分離済データ行列記憶手段 73 (図
BBS
31参照)とが設けられている。
[0096] 学習処理手段 20は、第 1の部分パターン学習処理手段である 35ボックス学習処 理手段 21と、第 2の部分パターン学習処理手段である 10ボックス学習処理手段 2 2と、特徴パターン学習処理手段であるプロモータ学習処理手段 23と、相関学習処 理手段 24とを含んで構成されて ヽる。
[0097] 図 2において、—35ボックス学習処理手段 21は、第 1の部分パターン用出現頻度 テーブル作成処理手段である 35ボックス用出現頻度テーブル作成処理手段 21 A と、第 1の非部分パターン生成処理手段であるランダムボックス生成処理手段 21Bと 、第 1の部分パターン用数値ィ匕処理手段である— 35ボックス用数値ィ匕処理手段 21C と、第 1の部分パターン用学習データ行列生成処理手段である— 35ボックス用学習 データ行列生成処理手段 21 Dと、第 1の部分パターン用分析処理手段である 35 ボックス用分析処理手段 21Eとを含んで構成されている。
[0098] —35ボックス用出現頻度テーブル作成処理手段 21Aは、複数種類の既知の— 35 ボックスの塩基情報を用いて、これらの— 35ボックス内での各配列位置毎に、 A、 T、 G、 Cの各記号毎の出現頻度 (frequency)を求め、これらの出現頻度と、 35ボックス 内での各配列位置および各記号とを対応させて 35ボックス用出現頻度テーブル T
(図 6参照)を作成する処理を行うものである(図 4のステップ S302参照)。また、
-35
35ボックス用出現頻度テーブル作成処理手段 21Aは、作成した T を 35ボックス
-35
用出現頻度テーブル記憶手段 41 (図 1参照)に記憶させる。
[0099] ランダムボックス生成処理手段 21Bは、第 1の部分パターン用学習データ行列であ る 35ボックス用学習データ行列 X (図 8参照)を構成する学習データ (列ベクトル
-35
)のうちの偽データ(図 8の C τを構成する列ベクトル)を用意するために、ランダムボ
-35
ックスを生成する処理を行うものである(図 4のステップ S 304参照)。
[0100] —35ボックス用数値ィ匕処理手段 21Cは、—35ボックス用出現頻度テーブル記憶 手段 41 (図 1参照)に記憶された— 35ボックス用出現頻度テーブル Τ (図 6参照)を
-35
用いて、既知の— 35ボックスおよびランダムボックス生成処理手段 21Bにより生成さ れたランダムボックスを、ボックス内での配列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別に従 つてそれぞれ数値化し、 B (図 7参照)および C を生成する処理を行うものである(
-35 -35
図 4のステップ S305参照)。
[0101] —35ボックス用学習データ行列生成処理手段 21Dは、—35ボックス用数値ィ匕処 理手段 21Cにより数値ィ匕して得られた B (図 7参照)および C をそれぞれ転置して
-35 -35
B τおよび C τとし、これらを結合して— 35ボックス用学習データ行列 X (図 8参照
-35 -35 -35
)を生成する処理を行うものである(図 4のステップ S306参照)。なお、結合と数値ィ匕 の順序は、逆にしてもよい。
[0102] —35ボックス用分析処理手段 21Eは、—35ボックス用学習データ行列生成処理 手段 21Dにより生成された— 35ボックス用学習データ行列 X (図 8参照)について
-35
、前処理として、平均値のゼロ化処理およびホワイトユング処理を行った後(図 9参照 )、前処理を経た 35ボックス用学習データ行列 X を用いて、独立成分分析 (ICA
-35
)を行うことにより、—35ボックス用分離行列 W および— 35ボックス用分離済データ
-35
行列 Υ を求める処理を行うものである(図 10および図 4のステップ S307参照)。ま
-35
た、—35ボックス用分析処理手段 21Eは、求めた W を— 35ボックス用分離行列記
-35
憶手段 42 (図 1参照)に記憶させるとともに、求めた Υ を— 35ボックス用分離済デ
-35
一タ行列記憶手段 43 (図 1参照)に記憶させる。
[0103] - 10ボックス学習処理手段 22は、第 2の部分パターン用出現頻度テーブル作成
処理手段である 10ボックス用出現頻度テーブル作成処理手段 22Aと、第 2の非部 分パターン生成処理手段であるランダムボックス生成処理手段 22Bと、第 2の部分パ ターン用数値化処理手段である 10ボックス用数値化処理手段 22Cと、第 2の部分 パターン用学習データ行列生成処理手段である 10ボックス用学習データ行列生 成処理手段 22Dと、第 2の部分パターン用分析処理手段である— 10ボックス用分析 処理手段 22Eとを含んで構成されて ヽる。
[0104] 10ボックス用出現頻度テーブル作成処理手段 22Aは、複数種類の既知の 10 ボックスの塩基情報を用いて、これらの— 10ボックス内での各配列位置毎に、 A、 T、 G、 Cの各記号毎の出現頻度 (frequency)を求め、これらの出現頻度と、 10ボックス 内での各配列位置および各記号とを対応させて 10ボックス用出現頻度テーブル T (図 12参照)を作成する処理を行うものである(図 11のステップ S402参照)。また、
-10
10ボックス用出現頻度テーブル作成処理手段 22Aは、作成した T を一 10ボック
-10
ス用出現頻度テーブル記憶手段 51 (図 1参照)に記憶させる。
[0105] ランダムボックス生成処理手段 22Bは、第 2の部分パターン用学習データ行列であ る— 10ボックス用学習データ行列 X (図 14参照)を構成する学習データ (列べタト
-10
ル)のうちの偽データ(図 14の C τを構成する列ベクトル)を用意するために、ランダ
-10
ムボックスを生成する処理を行うものである(図 11のステップ S404参照)。
[0106] —10ボックス用数値ィ匕処理手段 22Cは、—10ボックス用出現頻度テーブル記憶 手段 51 (図 1参照)に記憶された 10ボックス用出現頻度テーブル Τ (図 12参照)
-10
を用いて、既知の 10ボックスおよびランダムボックス生成処理手段 22Βにより生成 されたランダムボックスを、ボックス内での配列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別に 従ってそれぞれ数値化し、 B (図 13参照)および C を生成する処理を行うものであ
-10 -10
る(図 11のステップ S405参照)。
[0107] —10ボックス用学習データ行列生成処理手段 22Dは、—10ボックス用数値ィ匕処 理手段 22Cにより数値ィ匕して得られた B (図 13参照)および C をそれぞれ転置し
-10 -10
て B τおよび C τとし、これらを結合して— 10ボックス用学習データ行列 X (図 14
-10 -10 -10 参照)を生成する処理を行うものである(図 11のステップ S406参照)。なお、結合と 数値化の順序は、逆にしてもよい。
[0108] —10ボックス用分析処理手段 22Eは、—10ボックス用学習データ行列生成処理 手段 22Dにより生成された— 10ボックス用学習データ行列 X (図 14参照)につい
-10
て、前処理として、平均値のゼロ化処理およびホワイトユング処理を行った後(図 9と 同様)、前処理を経た 10ボックス用学習データ行列 X を用いて、独立成分分析 (
-10
ICA)を行うことにより、—10ボックス用分離行列 W および— 10ボックス用分離済デ
-10
一タ行列 Y を求める処理を行うものである(図 15および図 11のステップ S407参照
-10
) oまた、—10ボックス用分析処理手段 22Eは、求めた W を— 10ボックス用分離行
-10
列記憶手段 52 (図 1参照)に記憶させるとともに、求めた Y を— 10ボックス用分離
-10
済データ行列記憶手段 53 (図 1参照)に記憶させる。
[0109] プロモータ学習処理手段 23は、特徴パターン用アラインメント処理手段であるプロ モータ用アラインメント処理手段 23Aと、パターン全体用出現頻度テーブル作成処 理手段であるプロモータ用出現頻度テーブル作成処理手段 23Bと、非特徴パターン 生成処理手段である非プロモータ生成処理手段 23Cと、非特徴パターン用ァライン メント処理手段である非プロモータ用アラインメント処理手段 23Dと、パターン全体用 数値化処理手段であるプロモータ用数値化処理手段 23Eと、パターン全体用学習 データ行列生成処理手段であるプロモータ用学習データ行列生成処理手段 23Fと、 ノ ターン全体用分析処理手段であるプロモータ用分析処理手段 23Gとを含んで構 成されている。
[0110] プロモータ用アラインメント処理手段 23Aは、複数種類の既知のプロモータの長さ をギャップ (例えば「―」記号等で示される。 )の挿入により一定長に揃えるァラインメ ント処理を行うものである(図 16のステップ S501参照)。このアラインメント処理は、予 め定められたルールに従って行われる力 検査段階 (テストステップ)において検査 配列の中で決定されたプロモータ候補配列にっ 、てのアラインメント処理と同様のル ールに従って行われるため、処理の詳細は後述する(図 38参照)。なお、既知のプロ モータの長さ力 図 38に示したルールで既に一定長に揃えられている場合には、こ のプロモータ用アラインメント処理手段 23Aによる処理を行う必要はない。また、既知 のプロモータの長さ力 既に一定長に揃えられている場合であっても、図 38に示した ルールとは異なるルールでアラインメントされている場合には、プロモータ用ァライン
メント処理手段 23Aにより、ギャップを取り除き、図 38に示したルールでアラインメント 処理をし直す。この際、後述する図 17のステップ S50302〜図 18のステップ S5031 2の場合と同様に、—10ボックス用分離行列 W および— 35ボックス用分離行列 W
-10 - を用いて一 10ボックスおよび一 35ボックスを探して力もアラインメント処理を行って
35
もよいが、 10ボックスおよび 35ボックスが既知の場合には、それらの既知の 1 0ボックスおよび一 35ボックスをそのまま採用してアラインメント処理を行ってもよい。
[0111] プロモータ用出現頻度テーブル作成処理手段 23Bは、プロモータ用アラインメント 処理手段 23Aにより一定長に揃えられた複数種類の既知のプロモータを用いて、こ れらのパターン全体内での各配列位置毎に、 A、 T、 G、 C、ギャップ(例えば「―」)の 各記号毎の出現頻度 (frequency)を求め、これらの出現頻度と、パターン全体内での 各配列位置および各記号とを対応させてプロモータ用出現頻度テーブル T (図 19 prom 参照)を作成する処理を行うものである(図 16のステップ S502参照)。また、プロモー タ用出現頻度テーブル作成処理手段 23Bは、作成した T をプロモータ用出現頻 prom
度テーブル記憶手段 61 (図 1参照)に記憶させる。
[0112] 非プロモータ生成処理手段 23Cは、全体の長さを揃えた複数種類の非特徴パター ンである非プロモータを生成する処理を行うものである(図 16のステップ S503参照) 。この非プロモータ生成処理手段 23Cは、非プロモータを生成するために用意され た非特徴パターン生成用配列である非プロモータ生成用配列(図 20参照)の中で、 各領域の部分パターンのそれぞれについて、すなわち— 10ボックスおよび— 35ボッ タスのそれぞれについて、各ボックスと同じ長さ(ここでは、 6塩基)を有する互いに 1 塩基ずつ位置のずれた複数の部分パターン候補配列(図 20の j = 1〜9の複数の 10ボックス候補配列、および図 22の j = 1〜7の複数の― 35ボックス候補配列)を定 め(図 17のステップ S50303およびステップ S50307参照)、これらの複数の部分パ ターン候補配列につ 、て部分パターン用出現頻度テーブル ( - 10ボックス用出現頻 度テーブル T および 35ボックス用出現頻度テーブル T )を用いて配列位置お
-10 -35
よび A、 T、 G、 Cの記号種別に従って数値ィ匕して複数の部分パターン候補データ( 複数の― 10ボックス候補データおよび複数の― 35ボックス候補データ)を生成する ( 図 17のステップ S 50304およびステップ S 50308参照)。
そして、非プロモータ生成処理手段 23Cは、部分パターン用分離行列(一 10ボック ス用分離行列 W および 35ボックス用分離行列 W )と、複数の部分パターン候
-10 -35
補データを結合した部分パターン候補データ行列(図 20の 10ボックス候補データ 行列 Z 、および図 22の— 35ボックス候補データ行列 Z )とを乗じる行列演算を行
-10 -35
うことにより、複数の部分パターン候補データ用分離済データが結合された部分バタ ーン候補データ用分離済データ行列(図 21の 10ボックス候補データ用分離済デ 一タ行列 Y 、および図 23の— 35ボックス候補データ用分離済データ行列 Y )
-lOcan -3o can を生成する(図 17のステップ S50305および図 18のステップ S50309参照)。続いて 、非プロモータ生成処理手段 23Cは、生成された複数の部分パターン候補データ用 分離済データ( 10ボックス候補データ用分離済データ Y (j)、および 35ボッ
-lOcan
タス候補データ用分離済データ Y (j) )のうち、部分パターン候補データ用分離済
-35 can
データ (Y (j)および Y (j) )と部分パターン用分離済データ行列(図 21の— 1
-lOcan -35can
0ボックス用分離済データ行列 Y 、および図 23の— 35ボックス用分離済データ行
-10
列 γ )の真データ対応部分の各列ベクトル (γ (k)および Y (k) )との内積の和が
-35 -10 -35
最大になる部分パターン候補データ用分離済データを求め、求めた部分パターン候 補データ用分離済データに対応する部分パターン候補配列(図 20の j = 1〜9の複 数の 10ボックス候補配列のうちのいずれか 1つ、および図 22の j = l〜7の複数の 35ボックス候補配列のうちの!/、ずれか 1つ)を、非特徴パターンである非プロモー タに含まれる部分パターン相当配列(― 10ボックス相当配列および— 35ボックス相 当配列)として決定し(図 17のステップ S50306および図 18のステップ S50310参照 )、さらに決定された各領域の部分パターン相当配列(― 10ボックス相当配列および —35ボックス相当配列)に基づき非プロモータを決定する(図 18のステップ S50311 参照)。なお、ここでは、内積の和が最大になる部分パターン候補データ用分離済デ ータを求める処理を行うものとされている力 真データ対応部分の各列ベクトル (Y
-10
(k)および Y (k) )に最も近 、部分パターン候補データ用分離済データを求めるこ
-35
とができればよぐ例えば、真データ対応部分の各列ベクトル (Y (k)および Y (k)
-10 -35
)の総体との類似度が最大になる部分パターン候補データ用分離済データを求める にあたり、「内積の和」以外の類似度を採用してもよい。
[0114] 非プロモータ用アラインメント処理手段 23Dは、非プロモータ生成処理手段 23Cに より決定された 10ボックス相当配列および 35ボックス相当配列をそれぞれ一塊 の状態に保ったままで、非プロモータの長さをギャップの挿入により一定長(ここでは 、配列長: 65)に揃えるアラインメント処理を行うものである(図 16のステップ S503、 図 18のステップ S50312、および図 24参照)。
[0115] プロモータ用数値ィ匕処理手段 23Eは、プロモータ用出現頻度テーブル記憶手段 6 1 (図 1参照)に記憶されたプロモータ用出現頻度テーブル T を用いて、プロモータ
prom
用アラインメント処理手段 23Aによりパターン全体の長さを一定長 (ここでは、配列長 : 65)に揃えた複数種類の既知の特徴パターンであるプロモータ、および非プロモー タ用アラインメント処理手段 23Dにより全体の長さを一定長 (ここでは、配列長: 65) に揃えた複数種類の非特徴パターンである非プロモータを、配列位置および A、 T、 G、 C、ギャップ (例えば「一」)の記号種別に従って、それぞれ数値化する処理を行う ものである(図 16のステップ S504および図 25参照)。
[0116] プロモータ用学習データ行列生成処理手段 23Fは、プロモータ用数値化処理手段 23Eにより数値化して得られた B および C (図 25参照)をそれぞれ転置して B
prom prom prom τおよび C Tとし、これらを結合してプロモータ用学習データ行列 X (図 25参照)を
prom prom
生成する処理を行うものである(図 16のステップ S505参照)。なお、結合と数値化の 順序は、逆にしてもよい。
[0117] プロモータ用分析処理手段 23Gは、プロモータ用学習データ行列生成処理手段 2 3Fにより生成されたプロモータ用学習データ行列 X (図 25参照)について、前処
prom
理として、平均値のゼロ化処理およびホワイトユング処理を行った後(図 9と同様)、前 処理を経たプロモータ用学習データ行列 X を用いて、独立成分分析 (ICA)を行う
prom
ことにより、プロモータ用分離行列 W およびプロモータ用分離済データ行列 Y
prom prom を求める処理を行うものである(図 26および図 16のステップ S506参照)。また、プロ モータ用分析処理手段 23Gは、求めた W をプロモータ用分離行列記憶手段 62 (
prom
図 1参照)に記憶させるとともに、求めた Y をプロモータ用分離済データ行列記憶
prom
手段 63 (図 26参照)に記憶させる。なお、 Y は、後に検査段階の処理で使用され
prom
るデータではないが、検査段階の処理で得られる分離済データ行列 Y (図 38参照
)の特徴判定要素 (第 1行の各要素)の値が、正負の 、ずれの場合にプロモータであ ると判定されるのかを確認するために求める。
[0118] 相関学習処理手段 24は、相関結合配列生成処理手段 24Aと、相関判定用出現頻 度テーブル作成処理手段 24Bと、非相関結合配列生成処理手段 24Cと、相関結合 配列用数値ィ匕処理手段 24Dと、相関判定用学習データ行列生成処理手段 24Eと、 相関判定用分析処理手段 24Fとを含んで構成されている。
[0119] 相関結合配列生成処理手段 24Aは、既知の部分パターンである 35ボックス(6 塩基)および 10ボックス (6塩基)と、既知の特定点近傍領域配列である転写開始 点近傍領域配列 (一例として 3塩基とする。 )とを結合して例えば 15塩基の相関結合 配列(図 28参照)を生成する処理を行うものである(図 27のステップ S601参照)。な お、本実施形態では、一例として、 15塩基の相関結合配列としているが、例えば、今 後の研究の進歩'発展に伴い、スぺーサ 10ゃスぺーサ 35の部分、あるいはそれ以 外の部分に、相関が見い出せる特徴部分が発見された場合には、その部分を含め て相関結合配列を生成してもよい。この場合には、その発見部分も、本発明における 部分パターンとして捉えることができる。また、これに伴って、後述する非相関結合配 列(図 30参照)、相関判定配列(図 37参照)も 15塩基に限定されず、他の部分を含 めて生成されてもよい。
[0120] 相関判定用出現頻度テーブル作成処理手段 24Bは、相関結合配列生成処理手 段 24Aにより生成された複数種類の相関結合配列を用いて、これらの相関結合配列 内での各配列位置毎に、 A、 T、 G、 Cの各記号毎の出現頻度 (frequency)を求め、こ れらの出現頻度と、相関結合配列内での各配列位置および各記号とを対応させて相 関判定用出現頻度テーブル T (図 29参照)を作成する処理を行うものである(図 2
BBS
7のステップ S601参照)。また、相関判定用出現頻度テーブル作成処理手段 24Bは 、作成した T を相関判定用出現頻度テーブル記憶手段 71 (図 1参照)に記憶させ
BBS
る。
[0121] 非相関結合配列生成処理手段 24Cは、既知の部分パターンである— 35ボックス( 6塩基)および 10ボックス (6塩基)と、既知の特定点近傍領域配列である転写開始 点近傍領域配列とは異なる非特定点近傍領域配列であるランダム配列(一例として 3
塩基とする。 )とを結合して例えば 15塩基の非相関結合配列を生成する処理を行うも のである(図 27のステップ S603および図 30参照)。
[0122] 相関結合配列用数値ィ匕処理手段 24Dは、相関判定用出現頻度テーブル記憶手 段 71 (図 1参照)に記憶された相関判定用出現頻度テーブル T (図 29参照)を用
BBS
いて、相関結合配列および非相関結合配列(図 30参照)を、配列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別に従って、それぞれ数値ィ匕する処理を行うものである(図 27のステ ップ S604および図 30参照)。
[0123] 相関判定用学習データ行列生成処理手段 24Eは、相関結合配列用数値化処理 手段 24Dにより数値ィ匕して得られた B および C (図 30参照)をそれぞれ転置して
BBS BBS
B τおよび C Tとし、これらを結合して相関判定用学習データ行列 X (図 30参照
BBS BBS BBS
)を生成する処理を行うものである(図 27のステップ S605および図 30参照)。なお、 結合と数値化の順序は、逆にしてもよい。
[0124] 相関判定用分析処理手段 24Fは、相関判定用学習データ行列生成処理手段 24 Eにより生成された相関判定用学習データ行列 X (図 30参照)について、前処理と
BBS
して、平均値のゼロ化処理およびホワイトユング処理を行った後(図 9と同様)、前処 理を経た相関判定用学習データ行列 X
BBSを用いて、独立成分分析 (ICA)を行うこと により、相関判定用分離行列 W および相関判定用分離済データ行列 Y を求め
BBS BBS
る処理を行うものである(図 27のステップ S606および図 31参照)。また、相関判定用 分析処理手段 24Fは、求めた W を相関判定用分離行列記憶手段 72 (図 1参照)
BBS
に記憶させるとともに、求めた Y を相関判定用分離済データ行列記憶手段 73 (図 3
BBS
1参照)に記憶させる。なお、 Y
BBSは、後に検査段階の処理で使用されるデータでは ないが、検査段階の処理で得られる相関判定用分離済データ行列 Y (図 37参
BBS, test 照)の相関判定要素 (第 1行の各要素)の値が、正負のいずれの場合に相関があると 判定されるのかを確認するために求める。
[0125] 図 1において、検査処理手段 30は、検査データ生成処理手段 31と、分離処理手 段 32と、判定処理手段 33とを含んで構成されている。
[0126] 検査データ生成処理手段 31は、第 1の部分パターン候補データ生成処理手段で ある 35ボックス候補データ生成処理手段 31 Aと、第 2の部分パターン候補データ
生成処理手段である 10ボックス候補データ生成処理手段 3 IBと、第 1の部分パタ ーン候補データ用分離済データ生成処理手段である 35ボックス候補データ用分 離済データ生成処理手段 31Cと、第 2の部分パターン候補データ用分離済データ生 成処理手段である 10ボックス候補データ用分離済データ生成処理手段 31Dと、 第 1の部分パターン相当配列決定処理手段である 35ボックス相当配列決定処理 手段 31Eと、第 2の部分パターン相当配列決定処理手段である— 10ボックス相当配 列決定処理手段 31Fと、特徴パターン候補配列決定処理手段であるプロモータ候 補配列決定処理手段 31Gと、アラインメント処理手段 31Hと、特徴パターン候補配列 数値化処理手段であるプロモータ候補配列数値化処理手段 31Jとを含んで構成され ている。
—35ボックス候補データ生成処理手段 31 Aは、判定処理の対象となる DN A配列 若しくは DNA配列断片カゝら切り出された検査配列の中で、 35ボックスと同じ長さ( 6塩基)を有する互いに 1塩基ずつ位置のずれた複数の 35ボックス候補配列を定 め(図 33のステップ S1306参照。図 22と同様)、これらの複数の— 35ボックス候補配 列について、—35ボックス用出現頻度テーブル記憶手段 41 (図 1参照)に記憶され た— 35ボックス用出現頻度テーブル T を用いて、配列位置および A、 T、 G、 C(
-35
記号種別に従って、それぞれ数値化して複数の 35ボックス候補データを生成する 処理を行うものである(図 33のステップ S1307参照。図 22と同様であり、図 36の 1 0ボックス候補データの生成の場合とも同様)。この 35ボックス候補データ生成処 理手段 31Aは、 10ボックス相当配列決定処理手段 31Fにより決定した 10ボック ス相当配列の位置を基準として、― 10ボックス相当配列と各― 35ボックス候補配列 との間の隙間 (スぺーサ 35に相当する隙間)が 15〜21塩基になるように複数の— 3 5ボックス候補配列を定める。従って、 10ボックス候補データ生成処理手段 31Bが 、後述するように転写開始点を 1塩基ずつずらしながら複数設定する構成である場合 には、それに伴って— 10ボックス相当配列決定処理手段 31Fにより— 10ボックス相 当配列が複数決定されるので、—35ボックス候補データ生成処理手段 31 Aは、それ らの複数の― 10ボックス相当配列のそれぞれを基準として、各― 10ボックス相当配 列の 1つ 1つにつき、複数の― 35ボックス候補配列を定める。
[0128] —10ボックス候補データ生成処理手段 3 IBは、判定処理の対象となる DNA配列 若しくは DNA配列断片力も切り出された検査配列の中で、転写開始点を設定し (図 33のステップ S1301参照)、設定した転写開始点を基準として、—10ボックスと同じ 長さ(6塩基)を有する互いに 1塩基ずつ位置のずれた複数の 10ボックス候補配列 を、転写開始点と各— 10ボックス候補配列との間の隙間 (スぺーサ 10に相当する隙 間)が 3〜: L 1塩基になるように定め(図 33のステップ S1302および図 36参照)、これ らの複数の 10ボックス候補配列にっ 、て、 10ボックス用出現頻度テーブル記憶 手段 51 (図 1参照)に記憶された 10ボックス用出現頻度テーブル T を用いて、配
-10
列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別に従って、それぞれ数値化して複数の— 10ボ ックス候補データを生成する処理を行うものである(図 33のステップ S1303および図 36参照)。この— 10ボックス候補データ生成処理手段 31Bは、 1つの検査配列の中 で、 1つの転写開始点を設定する構成としてもよいが、認識精度の向上の観点から、 図 36に示すように、 1つの検査配列の中で、転写開始点を 1塩基ずつずらしながら 複数設定し、それらの 1つ 1つの転写開始点について、複数の 10ボックス候補配 列を定めることが好まし 、 (図 34のステップ S 1311, S1312参照)。
[0129] —35ボックス候補データ用分離済データ生成処理手段 31Cは、—35ボックス用分 離行列記憶手段 42 (図 1参照)に記憶された— 35ボックス用分離行列 W と、 - 35
-35 ボックス候補データ生成処理手段 31Aにより生成された複数の 35ボックス候補デ ータを結合した 35ボックス候補データ行列 Z とを乗じる行列演算を行うことにより
-35
、複数の 35ボックス候補データ用分離済データが結合された 35ボックス候補デ ータ用分離済データ行列 Y を生成する処理を行うものである(図 34のステップ S1
-35 can
308参照。図 23と同様)。
[0130] —10ボックス候補データ用分離済データ生成処理手段 31Dは、—10ボックス用分 離行列記憶手段 52 (図 1参照)に記憶された— 10ボックス用分離行列 W と、 - 10
-10 ボックス候補データ生成処理手段 31Bにより生成された複数の 10ボックス候補デ ータを結合した 10ボックス候補データ行列 Z とを乗じる行列演算を行うことにより
-10
、複数の 10ボックス候補データ用分離済データが結合された 10ボックス候補デ ータ用分離済データ行列 Y を生成する処理を行うものである(図 33のステップ S1
304参照。図 21と同様)。
[0131] —35ボックス相当配列決定処理手段 31Eは、—35ボックス候補データ用分離済 データ生成処理手段 31ひこより生成された複数の 35ボックス候補データ用分離 済データ(すなわち、 35ボックス候補データ用分離済データ行列 Y を構成する
-3ocan 各列ベクトル Y (j) )のうち、— 35ボックス候補データ用分離済データ Y (j)と、
-35 can -35 can 35ボックス用分離済データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)と
-35 -35 の内積の和 q (j)が最大になる— 35ボックス候補データ用分離済データを求め(図 23 と同様)、求めた— 35ボックス候補データ用分離済データに対応する— 35ボックス 候補配列(図 22の場合と同様に、 j = 1〜7の複数の— 35ボックス候補配列のうちの いずれか 1つ)を 35ボックス相当配列として決定する処理を行うものである(図 34 のステップ S1309参照)。なお、ここでは、内積の和 q (j)が最大になる一 35ボックス 候補データ用分離済データを求める処理を行うものとされている力 35ボックス用 分離済データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)に最も近い 35
-35 -35
ボックス候補データ用分離済データを求めることができればよぐ例えば、 35ボック ス用分離済データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)の総体との
-35 -35
類似度が最大になる 35ボックス候補データ用分離済データを求めるにあたり、「内 積の和」以外の類似度を採用してもょ 、。
[0132] 10ボックス相当配列決定処理手段 31Fは、 10ボックス候補データ用分離済デ ータ生成処理手段 31Dにより生成された複数の 10ボックス候補データ用分離済 データ(すなわち、—10ボックス候補データ用分離済データ行列 Y を構成する各
-lOcan
列ベクトル Y (j) )のうち、— 10ボックス候補データ用分離済データ Y (j)と、—
-lOcan -lOcan
10ボックス用分離済データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)との
-10 -10 内積の和 q (j)が最大になる 10ボックス候補データ用分離済データを求め(図 21と 同様)、求めた 10ボックス候補データ用分離済データに対応する 10ボックス候 補配列(図 20の場合と同様に、 j = 1〜9の複数の— 10ボックス候補配列のうちのい ずれか 1つ)を 10ボックス相当配列として決定する処理を行うものである(図 33のス テツプ S1305参照)。なお、ここでは、内積の和 q (j)が最大になる— 10ボックス候補 データ用分離済データを求める処理を行うものとされている力 10ボックス用分離
済データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)に最も近い 10ボック
-10 -10
ス候補データ用分離済データを求めることができればよぐ例えば、 10ボックス用 分離済データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)の総体との類似
-10 -10
度が最大になる 10ボックス候補データ用分離済データを求めるにあたり、「内積の 和」以外の類似度を採用してもょ 、。
[0133] プロモータ候補配列決定処理手段 31Gは、 35ボックス相当配列決定処理手段 3 1Eにより決定された— 35ボックス相当配列および— 10ボックス相当配列決定処理 手段 31Fにより決定された—35ボックス相当配列、並びにこれらに対応する転写開 始点に基づき、プロモータ候補配列を決定する処理を行うものである(図 34のステツ プ S1310および図 37参照)。
[0134] また、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gは、決定された— 35ボックス相当配 列および 10ボックス相当配列と、これらに対応する転写開始点を含む転写開始点 近傍領域配列との間に相関がある力否かを判定し、相関がない場合には、それらの - 35ボックス相当配列および— 10ボックス相当配列、並びに転写開始点近傍領域 配列中の転写開始点に基づくプロモータ候補配列の決定処理は行わない。すなわ ち、それらの— 35ボックス相当配列および— 10ボックス相当配列、並びに転写開始 点近傍領域配列中の転写開始点で定まる配列は、プロモータ候補配列として採用さ れない。
[0135] より具体的には、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gは、決定された— 35ボッ タス相当配列および 10ボックス相当配列、並びにこれらに対応する転写開始点を 含む転写開始点近傍領域配列を結合して相関判定配列を生成し、この相関判定配 列を相関判定用出現頻度テーブル記憶手段 71 (図 1参照)に記憶された相関判定 用出現頻度テーブル T を用いて、配列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別に従つ
BBS
て数値ィ匕して相関判定データを生成した後、相関判定用分離行列記憶手段 72 (図 1 参照)に記憶された相関判定用分離行列 W と、相関判定データまたは複数の相関
BBS
判定データを結合した相関判定データ行列 X
BBS, testとを乗じる行列演算を行うことによ り、相関判定用分離済データまたは複数の相関判定用分離済データが結合された 相関判定用分離済データ行列 Y を求める相関判定用分離処理を行い、この相
関判定用分離処理で求めた相関判定用分離済データまたは相関判定用分離済デ 一タ行列 Y を構成する要素のうち、推定された相関判定用基底行列 w 1に含
BBS, test BBS まれる特徴要素(例えば、第 1列の各要素)の行列内位置に応じて定まる相関判定要 素 (例えば、第 1行の各要素、ベクトルの場合には、第 1番目の要素)の値が、予め定 められた相関判定用閾値 (例えば、ゼロ)を境界として 、ずれの側の値であるかを判 定することにより、相関があるか否かを判定する処理を行う(図 35のステップ S13101 〜S13104および図 37参照)。
[0136] アラインメント処理手段 31Hは、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gにより決定 されたプロモータ候補配列について、予め定められたルール (詳細は後述する。)に 従って、ギャップ (例えば「一」)の挿入により、長さを一定長(ここでは、一例として配 列長: 65とする。 )に揃えるアラインメント処理を行うものである(図 32のステップ S 14 および図 38参照)。
[0137] プロモータ候補配列数値化処理手段 31Jは、プロモータ用出現頻度テーブル記憶 手段 61 (図 1参照)に記憶されたプロモータ用出現頻度テーブル T (図 19参照)を prom
用いて、アラインメント処理手段 31Hによりアラインメントされたプロモータ候補配列( 図 38参照)を、配列位置および A、 T、 G、 C、ギャップ (例えば「―」)の記号種別に従 つて数値化し、検査データを生成する処理を行うものである(図 32のステップ S15お よび図 38参照)。
[0138] 分離処理手段 32は、検査データ生成処理手段 31により生成された検査データ (縦 ベクトル)または複数の検査データを結合した検査データ行列 X につ 、て前処理を test
行った後、プロモータ用分離行列記憶手段 62 (図 1参照)に記憶されたプロモータ用 分離行列 W と、前処理済みの検査データ(縦ベクトル)または複数の検査データを prom
結合した検査データ行列 X とを乗じる行列演算を行うことにより、分離済データまた test
は複数の分離済データが結合された分離済データ行列 Y
testを求める分離処理を行う ものである(図 32のステップ S 16および図 38参照)。
[0139] また、分離処理手段 32は、 1つの検査配列の中で、複数のプロモータ候補配列が 決定された場合(図 36参照)には、それらの各プロモータ候補配列カゝら得られる各検 查データのそれぞれにつ 、て上記の分離処理を行 、、 1つの検査配列につ 、て複
数の分離済データまたはこれらの複数の分離済データが結合された分離済データ 行列 Y を求める処理を行う。
test
[0140] 判定処理手段 33は、分離処理手段 32により求めた分離済データまたは分離済デ 一タ行列 Y を構成する要素のうち、推定された基底行列 W 1に含まれる特徴要
test prom
素(例えば、第 1列の各要素)の行列内位置に応じて定まる特徴判定要素(例えば、 第 1行の各要素、ベクトルの場合には、第 1番目の要素)の値が、予め定められた閾 値 (例えば、ゼロ)を境界としていずれの側の値であるかを判定することにより、判定 処理の対象となる DNA配列若しくは DNA配列断片カゝら切り出された検査配列の中 に、複数種類の既知のプロモータのうちの 、ずれかのプロモータまたは既知のプロ モータに類似する新規なプロモータが含まれるか否かを判定する処理を行う(図 32 のステップ S 17参照)。
[0141] また、判定処理手段 33は、 1つの検査配列の中で、複数のプロモータ候補配列が 決定された場合(図 36参照)には、分離処理手段 32により求めた 1つの検査配列に つ!、ての複数の分離済データの各々またはこれらの複数の分離済データが結合さ れた分離済データ行列 Y を構成する要素のうち、推定された基底行列 W 1に含
test prom まれる特徴要素 (例えば、第 1列の各要素)の行列内位置に応じて定まる各特徴判定 要素 (例えば、第 1行の各要素、ベクトルの場合には、第 1番目の要素)の値が、予め 定められた閾値 (例えば、ゼロ)を境界として 、ずれの側の値であるかをそれぞれ判 定し、このうちプロモータであることを示す側の値 (例えば、正の値)であると判定され た特徴判定要素の値にっ 、て、閾値との差の絶対値が最も大き 、特徴判定要素の 値を求め、求めた特徴判定要素の値を与えた検査データに対応するプロモータ候補 配列が、複数種類の既知のプロモータのうちのいずれかのプロモータまたは既知の プロモータに類似する新規なプロモータであると認識する処理を行う。
[0142] 以上において、学習処理手段 20および検査処理手段 30は、プロモータ認識シス テム 10を構成するコンピュータ (パーソナル 'コンピュータのみならず、その上位機種 または下位機種のものも含む。)の内部に設けられた中央演算処理装置 (CPU)、お よびこの CPUの動作手順を規定する一つまたは複数のプログラムにより実現される。
[0143] また、学習処理手段 20と検査処理手段 30とは、物理的に同じコンピュータで実現
する必要はなぐ別のコンピュータにより実現してもよい。
[0144] さらに、学習処理手段 20に含まれる各処理手段 21 (21Α〜21Ε) , 22 (22A〜22 E) , 23 (23A〜23G) , 24 (24A〜24F)は、一台のコンピュータあるいは一つの CP Uにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータ等で分散処理 (各処理手 段 21 (21A〜21E) , 22 (22A〜22E) , 23 (23A〜23G) , 24 (24A〜24F)毎の 機能的な分散処理、および並列処理を行って処理速度を向上させるための分散処 理を含む。)を行うことにより実現されるものであってもよい。検査処理手段 30に含ま れる各処理手段 31 (31A〜31J) , 32, 33についても同様である。
[0145] なお、学習段階で行う各種処理は、必ずしもオンライン処理が要求されないことから 、学習処理手段 20により行われる各種処理の少なくとも一部は、手計算で行ってもよ い。但し、ユーザの手間の軽減、新規なプロモータが発見された場合の再学習の円 滑化等の観点から、学習段階で行う各種処理は、本実施形態のように、学習処理手 段 20によりコンピュータ処理で行うことが好ましい。
[0146] また、各記憶手段 41〜43, 51〜53, 61〜63, 70 (71〜73)としては、例えば、ハ ードディスク、 ROM、 EEPROM、フラッシュ 'メモリ、 RAM, MO、 CD-ROM, CD — R、 CD-RW, DVD-ROM, DVD -RAM, FD、磁気テープ、あるいはこれら の組合せ等を採用することができる。
[0147] このような第 2実施形態においては、以下のようにしてプロモータ認識システム 10に より DNA配列中のプロモータの認識が行われる。
[0148] <学習段階(トレーニングステップ) >
図 3において、先ず、プロモータ認識システム 10を構成するコンピュータの電源を 投入し、学習段階の各種処理のためのプログラムを立ち上げる (ステップ Sl)。次に、 学習用の既知のプロモータ Np本を用意する。ここでは、一例として、非特許文献 1に 記載された図 5に示すような解析済みの大腸菌プロモータ Np本 (例えば 106本とす る。)を用いることにする(ステップ S 2)。そして、—35ボックス学習の処理 (ステップ S 3)に移行する。
[0149] (一 35ボックス学習)
図 4において、図 5に示すような学習用の既知のプロモータ Np本(106本)から、
35ボックスに相当する 6塩基 (既知であるものとする。 )を Np個(106個)切り出す (ス テツプ S301)。
[0150] 次に、—35ボックス用出現頻度テーブル作成処理手段 21Aにより、 Np個(106個) の― 35ボックスの塩基情報を用いて、これらの― 35ボックス内での各配列位置毎に 、 A、 T、 G、 Cの各記号毎の出現頻度 (frequency)を求め、これらの出現頻度と、—3 5ボックス内での各配列位置(1〜6)および各記号 (A、 T、 G、 C)とを対応させて、図 6に示すような— 35ボックス用出現頻度テーブル T を作成し(図 4のステップ S302)
-35
、作成した T を— 35ボックス用出現頻度テーブル記憶手段
-35 41 (図 1参照)に記憶さ せる。
[0151] 図 6において、 f 、f 、f 、…は、—35ボックス内の第 1番目、第 2番目、
A,- 35(1) A,- 35(2) A,- 35(3)
第 3番目、…の位置における Aの出現頻度を意味し、 f 、 f 、 f 、…は、—
T,-35(l) Τ,-35(2) Τ,-35(3)
35ボックス内の第 1番目、第 2番目、第 3番目、…の位置における Τの出現頻度を意 味する。 G、 Cについても同様である。また、—35ボックス用出現頻度テーブル T に
-35 おいて縦方向に並んだ各数値、すなわち— 35ボックス内の同じ位置における A、 T、 G、 Cの各出現頻度を加算すると、 1. 0になるように正規ィ匕されている。例えば、 f
A,-35(
+ f +f +f る。他の出現頻 ーブル
,—35(l) =1· 0とな 度テ T 、 、
1) T,-35(l) G,-35(l) C -35 τ 、
-10 τ prom τ B の場合も同様に正規ィ匕されている。但し、これらの正規化にあたっては、合計値を
BS 1
. 0とする必要はなぐ例えば、 1000等としてもよい。
[0152] 続いて、 Np個の 35ボックスから、重なっている 35ボックスを取り除き、 Np個か ら N 個(例えば、 72個)にする(図 4のステップ S303)。なお、異なる種類のプロモ
-35
ータであっても、 35ボックスが同じになることがあるので、重なりが生じる。
[0153] それから、ランダムボックス生成処理手段 21Bにより、図 8に示すような— 35ボックス 用学習データ行列 X を構成する学習データ(列ベクトル)のうちの偽データ(図 8の
-35
C τを構成する列ベクトル)を用意するために、 6塩基のランダムボックスを N 個(7
-35 -35
2個)生成する(図 4のステップ S304)。この際、ランダムボックス生成処理手段 21B は、ボックス内の各配列位置での一致が 2塩基以下となるようなランダムボックスを生 成する。また、ランダムボックスは、 A、 T、 G、 Cの各出現頻度に偏りを持たせることな ぐつまり、 A、 T、 G、 Cの各出現頻度が 0. 25ずつになるように生成される。なお、本
実施形態では、—35ボックス用学習データ行列 X を形成するために用意する— 35
-35
ボックスの個数と、ランダムボックスとの個数は、同数の N 個(72個)としたが、同数
-35
に限定されるものではなぐ例えば、 35ボックスの特徴が強い場合には、ランダム ボックスの個数を 35ボックスの個数よりも多くしてもよい。他の学習データ行列 X
-10
、X 、X の場合も同様である。
prom BB¾
[0154] 次に、—35ボックス用数値ィ匕処理手段 21Cにより、—35ボックス用出現頻度テー ブル記憶手段 41 (図 1参照)に記憶された 35ボックス用出現頻度テーブル T (図
-35
6参照)を用いて、既知の― 35ボックスおよびランダムボックス生成処理手段 21Bに より生成されたランダムボックスを、ボックス内での配列位置および A、 T、 G、 Cの記 号種別に従ってそれぞれ数値ィ匕し、 B (図 7参照)および C を生成する(図 4のス
-35 -35
テツプ S305)。
[0155] 続いて、—35ボックス用学習データ行列生成処理手段 21Dにより、—35ボックス 用数値化処理手段 21Cにより数値化して得られた B (図 7参照)および C をそれ
-35 -35 ぞれ転置して B τおよび C τとし、これらを結合して図 8に示すような— 35ボックス用
-35 -35
学習データ行列 X を生成する(図 4のステップ S306)。図 8において、 35ボックス
-35
およびランダムボックスを T でそれぞれ数値ィ匕したデータは、 35ボックス用学習
-35
データ行列 X を構成する各列ベクトルとなっている。このうち、 B τは、真データで
-35 -35
ある一 35ボックスの部分であり、 C τは、偽データであるランダムボックスの部分であ
-35
る。
[0156] その後、—35ボックス用分析処理手段 21Eにより、—35ボックス用学習データ行列 生成処理手段 21Dにより生成された— 35ボックス用学習データ行列 X (図 8参照)
-35
について、前処理(pre-processing)として、平均値のゼロ化処理(zero-mean)および ホワイトニング処理 (whitening:白色化処理)を行う。図 9に示すように、先ず、 35ボ ックス用学習データ行列 X の各行について、行内の各要素の数値の平均値をゼロ
-35
にする平均値のゼロ化処理を行う。次に、ホワイトユング処理として、 X を構成する
-35
各列ベクトル X 0) 0 = 1〜144)と、これを転置したべクトル (j)Tとを乗じた X (j
-35 -35 -35
)X (j)T¾ = l〜: L44について加算して 6行 X 6列の共分散行列 Rを作成する。そし
-35
て、この共分散行列 Rの固有値え 〜λ を対角線に大きい順に並べて持つ対角行列
D (対角線の要素以外は 0の行列)、および固有値え〜λ に対応する固有ベクトル
1 6
を列に持つ行列 Gを得る。それから、 V = D— 1/2GTを用い、 X を構成する各列べタト
-35
ル X (j) (j = 1〜144)につ 、て、 Vと X (j)とを乗じる行列演算を行 、、得られた V
-35 -35
X (j)を新たに X (j) (j = l〜144)とし、これにより、前処理済みの— 35ボックス用
-35 -35
学習データ行列 X を生成する。なお、以上は、線形変換を用いた共分散行列尺に
-35
よる処理を行う場合の説明であるが、本発明では、 X の非線形変換を用いた共分
-35
散行列による処理、すなわち X G)
-35 を非線形変換してから、新たに X (j)
-35 と置き直 す処理を行ってもよい。
[0157] それから、図 10に示すように、—35ボックス用分析処理手段 21Eにより、前処理済 みの 35ボックス用学習データ行列 X を用いて、独立成分分析 (ICA)を行 ヽ、 Y
-35 -3
=W X を満たし、かつ Y の各成分が独立になるような— 35ボックス用分離行列
5 -35 -35 -35
W および 35ボックス用分離済データ行列 Y を求め、求めた W および Y を
-35 -35 -35 -35
- 35ボックス用分離行列記憶手段 42および— 35ボックス用分離済データ行列記憶 手段 43 (図 1参照)に記憶させる(図 4のステップ S307)。ここで、独立成分分析 (IC A)は、 Y を構成する各列ベクトル Y (j)が独立になるような— 35ボックス用分離行
-35 -35
列 W を求める処理である。また、後述するプロモータ用分離行列 W およびプロ 35 prom モータ用分離済データ行列 Y を求める際の独立成分分析 (ICA)の場合 (図 16の prom
ステップ S506)と同様に、いずれの種類の独立成分分析を行ってもよい。さらに、後 述するプロモータ用分離行列 W およびプロモータ用分離済データ行列 Y を求 prom prom める際と同様に、—35ボックス用分析処理として主成分分析 (PCA)を行い、次元縮 約を行ってもよい。そして、前述した X について非線形変換したものを入力として線
-35
形問題の解を求める独立成分分析 (ICA)は、非線形 ICAと呼ぶことができるもので あるが、本発明には、このような非線形の独立成分分析 (ICA)を行う場合も含まれる 。なお、線形変換または非線形変換を行って得られた学習データを入力として非線 形問題の解を求める独立成分分析 (ICA)も、勿論、非線形 ICAと呼ぶことができるも のであるが、この場合でも本発明と同様な目的を達することができ、これを近似して線 形化する処理も本発明に含まれる。
[0158] (一 10ボックス学習)
図 11にお!/、て、図 5に示すような学習用の既知のプロモータ Np本( 106本)から、 10ボックスに相当する 6塩基 (既知であるものとする。 )を Np個(106個)切り出す( ステップ S401)。
[0159] 次に、—10ボックス用出現頻度テーブル作成処理手段 22Aにより、 Np個(106個) の— 10ボックスの塩基情報を用いて、これらの— 10ボックス内での各配列位置毎に 、 A、 T、 G、 Cの各記号毎の出現頻度 (frequency)を求め、これらの出現頻度と、—1 0ボックス内での各配列位置(1〜6)および各記号 (A、 T、 G、 C)とを対応させて、図 12に示すような― 10ボックス用出現頻度テーブル T を作成し(図 11のステップ S4
-10
02)、作成した T を 10ボックス用出現頻度テーブル記憶手段 51 (図 1参照)に記
-10
憶させる。
[0160] 続いて、 Np個の 10ボックスから、重なっている 10ボックスを取り除き、 Np個か ら N 個(例えば、 58個)にする(図 11のステップ S403)。なお、異なる種類のプロモ
-10
ータであっても、 10ボックスが同じになることがあるので、重なりが生じる。
[0161] それから、ランダムボックス生成処理手段 22Bにより、図 14に示すような— 10ボック ス用学習データ行列 X を構成する学習データ(列ベクトル)のうちの偽データ(図 14
-10
(DC Tを構成する列ベクトル)を用意するために、 6塩基のランダムボックスを N 個(
-10 -10
58個)生成する(図 11のステップ S404)。この際、ランダムボックス生成処理手段 22 Bは、ボックス内の各配列位置での一致が 2塩基以下となるようなランダムボックスを 生成する。また、ランダムボックスは、 A、 T、 G、 Cの各出現頻度に偏りを持たせること なぐつまり、 A、 T、 G、 Cの各出現頻度が 0. 25ずつになるように生成される。
[0162] 次に、—10ボックス用数値ィ匕処理手段 22Cにより、—10ボックス用出現頻度テー ブル記憶手段 51 (図 1参照)に記憶された 10ボックス用出現頻度テーブル T (図
-10
12参照)を用いて、既知の 10ボックスおよびランダムボックス生成処理手段 22Bに より生成されたランダムボックスを、ボックス内での配列位置および A、 T、 G、 Cの記 号種別に従ってそれぞれ数値ィ匕し、 B (図 13参照)および C を生成する(図 11の
-10 -10
ステップ S405)。
[0163] 続いて、 10ボックス用学習データ行列生成処理手段 22Dにより、 10ボックス 用数値化処理手段 22Cにより数値化して得られた B (図 13参照)および C をそれ
-m -m
ぞれ転置して B 1および C とし、これらを結合して図 14に示すような— 10ボックス
-10 -10
用学習データ行列 X を生成する(図 11のステップ S406)。図 14において、—10ボ
-10
ックスおよびランダムボックスを T でそれぞれ数値化したデータは、 10ボックス用
-10
学習データ行列 X を構成する各列ベクトルとなっている。このうち、 B τは、真デ
-10 -10 一 タである 10ボックスの部分であり、 C Τは、偽データであるランダムボックスの部分
-10
である。
[0164] その後、—10ボックス用分析処理手段 22Εにより、 10ボックス用学習データ行列 生成処理手段 22Dにより生成された— 10ボックス用学習データ行列 X (図 14参照
-10
)について、—35ボックスの場合(図 9参照)と同様に、前処理として、平均値のゼロ 化処理およびホワイトユング処理を行う。それから、 V=D_1/2GTを用い、 X を構成す
-10 る各列ベクトル X (
-10 0 = 1〜116)にっぃて、¥と (j)とを乗じる行列演算を行い
-10
、得られた VX (j)を新たに X ( 0 = 1〜116)とし、これにょり、前処理済みの—1
-10 -10
0ボックス用学習データ行列 X を生成する。なお、 35ボックスの場合と同様に、 X
-10 - の非線形変換を用いた共分散行列による処理、すなわち X (j)を非線形変換して
10 -10
から、新たに X (j)と置き直す処理を行ってもよい。
-10
[0165] それから、図 15に示すように、—10ボックス用分析処理手段 22Eにより、前処理済 みの 10ボックス用学習データ行列 X を用いて、独立成分分析 (ICA)を行 ヽ、 Y
-10 -1
=W X を満たし、かつ Y の各成分が独立になるような— 10ボックス用分離行列
0 -10 -10 -10
W および 10ボックス用分離済データ行列 Y を求め、求めた W および Y を
-10 -10 -10 -10 10ボックス用分離行列記憶手段 52および 10ボックス用分離済データ行列記憶 手段 53 (図 1参照)に記憶させる(図 11のステップ S407)。ここで、独立成分分析 (IC A)は、 Y を構成する各列ベクトル Y (j)が独立になるような 10ボックス用分離行
-10 -10
列 w を求める処理である。また、後述するプロモータ用分離行列 w およびプロ 10 prom モータ用分離済データ行列 Y を求める際の独立成分分析 (ICA)の場合 (図 16の prom
ステップ S506)と同様に、いずれの種類の独立成分分析を行ってもよい。さらに、後 述するプロモータ用分離行列 W およびプロモータ用分離済データ行列 Y を求 prom prom める際と同様に、 10ボックス用分析処理として主成分分析 (PCA)を行い、次元縮 約を行ってもよい。そして、前述した X -mについて非線形変換したものを入力として線
形問題の解を求める独立成分分析 (ICA)は、非線形 ICAと呼ぶことができるもので あるが、本発明には、このような非線形の独立成分分析 (ICA)を行う場合も含まれる 。なお、線形変換または非線形変換を行って得られた学習データを入力として非線 形問題の解を求める独立成分分析 (ICA)も、勿論、非線形 ICAと呼ぶことができるも のであるが、この場合でも本発明と同様な目的を達することができ、これを近似して線 形化する処理も本発明に含まれる。
[0166] (プロモータ学習)
図 16において、先ず、プロモータ用アラインメント処理手段 23Aにより、既知のプロ モータ Np本(106本)の長さをギャップ(例えば「一」)の挿入により一定長(ここでは、 配列長: 65)に揃えるアラインメント処理、すなわち図 5の上部から下部に示した状態 にする処理を行う(ステップ S501)。このアラインメント処理は、予め定められたルー ルに従って行われる力 検査段階 (テストステップ)において検査配列の中で決定さ れたプロモータ候補配列についてのアラインメント処理と同様のルールに従って行わ れるため、処理の詳細は後述する(図 38参照)。なお、 Np本(106本)のプロモータ は、全て異なる種類であるため、一35ボックスや— 10ボックスの場合のように同じも のは存在しな 、ことから、重なりを取り除く処理は行わな!/、。
[0167] 続いて、プロモータ用出現頻度テーブル作成処理手段 23Bにより、プロモータ用ァ ラインメント処理手段 23Aにより一定長に揃えられた既知のプロモータ Np本(106本 )を用いて、これらのパターン全体内での各配列位置毎に、 A、 T、 G、 C、ギャップ(「 一」)の各記号毎の出現頻度 (frequency)を求め、これらの出現頻度と、パターン全体 内での各配列位置および各記号とを対応させてプロモータ用出現頻度テーブル T
pro
(図 19参照)を作成し、作成した T をプロモータ用出現頻度テーブル記憶手段 61 m prom
(図 1参照)に記憶させる(図 16のステップ S 502)。
[0168] それから、非プロモータ生成処理手段 23Cにより、全体の長さを一定長(ここでは、 配列長: 65)に揃えた複数種類の非プロモータを生成する(図 16のステップ S503)。 すなわち、非プロモータ生成処理手段 23Cは、図 20に示すように、先ず、非プロモ ータを生成するための非プロモータ生成用配列(例えば、 50塩基)を用意する(図 17 のステップ S50301)。この際、例えば、 Aおよび Tの各出現頻度をそれぞれ 0. 3とし
、 Gおよび Cの各出現頻度をそれぞれ 0. 2とし、複数本の非プロモータ生成用配列 をランダムに自動生成する。
[0169] 次に、非プロモータ生成処理手段 23Cは、非プロモータ生成用配列の中で、転写 開始点を設定する(図 17のステップ S50302)。この際、非プロモータ生成処理手段 23Cは、例えば、非プロモータ生成用配列において、下流側(図 20中の右側)から 見た最初の Aまたは Gを転写開始点とみなす。なお、図 20では、転写開始点は、小 文字で示されている。
[0170] 続いて、非プロモータ生成処理手段 23Cは、図 20に示すように、設定した転写開 始点を基準として、 - 10ボックスと同じ長さ(6塩基)を有する互いに 1塩基ずつ位置 のずれた複数の― 10ボックス候補配列 (j = 1〜9)を、各— 10ボックス候補配列と転 写開始点との間の隙間 (スぺーサ 10に相当する隙間)が 3〜: L 1塩基になるように定 める(図 17のステップ S50303)。
[0171] それから、非プロモータ生成処理手段 23Cは、複数(9個)の— 10ボックス候補配 列を、 10ボックス用出現頻度テーブル記憶手段 51 (図 1参照)に記憶された 10 ボックス用出現頻度テーブル T を用いて、配列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別
-10
に従って数値化し、複数(9個)の 10ボックス候補データを生成する(図 17のステツ プ S50304)。なお、これらの複数(9個)の 10ボックス候補データについては、前 処理(平均値のゼロ化処理やホワイトユング処理)は行わなくてもよ!/、。
[0172] そして、非プロモータ生成処理手段 23Cは、図 21〖こ示すよう〖こ、 10ボックス用分 離行列 W と、複数(9個)の 10ボックス候補データを結合した 10ボックス候補
-10
データ行列 Z とを乗じる行列演算、すなわち Y =W Z という行列演算を行い
-10 -lOcan -10 -10
、複数(9個)の 10ボックス候補データ用分離済データが結合された 10ボックス 候補データ用分離済データ行列 Y を生成する(図 17のステップ S50305)。
-lOcan
[0173] 続いて、非プロモータ生成処理手段 23Cは、生成された複数(9個)の 10ボックス 候補データ用分離済データ Y ( (j)と図 21の 10ボッ
-lOcan 0 = 1〜9)のぅち、¥
-lOcan
タス用分離済データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)との内積の
-10 -10
和 q (i)が最大になる Y (j)を求め、求めた Y (j)に対応する― 10ボックス候補
-lOcan -lOcan
配列(図 20の j = 1〜9の複数の 10ボックス候補配列のうちのいずれ力 1つ)を、非
プロモータに含まれる— 10ボックス相当配列として決定する(図 17のステップ S5030 6)。なお、—10ボックス用分離済データ行列 Y の真データ対応部分とは、図 14の
-10
10ボックス用学習データ行列 X を構成する各列ベクトルのうちの真データである
-10
10ボックスの部分 B τ (58列)に対応する部分である。
-10
[0174] すなわち、 q (j) =∑<Y (j) , Y (k) >という演算を行う。ここで、 j = l〜9であ
-lOcan -10
り、 k= l〜58であり、∑は、 k= l〜58の和を意味し、 < · ·, · ·· >は、内積を意味す る。そして、 J =arg{max q (j) } (但し、 j = l〜9)を求め、求め^ J (j = l〜9のう
-10 -10
ちのいずれか 1つ)を、非プロモータに含まれる— 10ボックス相当配列の開始点(一 番下流側の点)とする。なお、 J = l (j = l)は、転写開始点と— 10ボックス相当配列
-10
との間の隙間 (スぺーサ 10に相当する隙間)が 3塩基になるような— 10ボックス相当 配列の開始点であり、 J = 9 (j = 9)は、転写開始点と 10ボックス相当配列との間
-10
の隙間が 11塩基になるような— 10ボックス相当配列の開始点である(図 20参照)。
[0175] その後、非プロモータ生成処理手段 23Cは、図 22に示すように、決定した 10ボ ックス相当配列の位置を基準として、 35ボックスと同じ長さ(6塩基)を有する互い に 1塩基ずつ位置のずれた複数の— 35ボックス候補配列 (j = 1〜7)を、各— 35ボッ タス候補配列と— 10ボックス相当配列との間の隙間 (スぺーサ 35に相当する隙間) が 15〜21塩基になるように定める(図 17のステップ S50307)。
[0176] それから、非プロモータ生成処理手段 23Cは、複数(7個)の 35ボックス候補配 列を、—35ボックス用出現頻度テーブル記憶手段 41 (図 1参照)に記憶された— 35 ボックス用出現頻度テーブル T を用いて、配列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別
-35
に従って数値化し、複数(7個)の 35ボックス候補データを生成する(図 17のステツ プ S50308)。なお、これらの複数(7個)の 35ボックス候補データについては、前 処理(平均値のゼロ化処理やホワイトユング処理)は行わなくてもよ!/、。
[0177] そして、非プロモータ生成処理手段 23Cは、図 23に示すように、 35ボックス用分 離行列 W と、複数(7個)の 35ボックス候補データを結合した 35ボックス候補
-35
データ行列 Z とを乗じる行列演算、すなわち Y =W Z という行列演算を行い
-35 -35can - 35 - 35
、複数(7個)の— 35ボックス候補データ用分離済データが結合された— 35ボックス 候補データ用分離済データ行列 Y を生成する(図 18のステップ S50309)。
[0178] 続いて、非プロモータ生成処理手段 23Cは、生成された複数(7個)の 35ボックス 候補データ用分離済データ Y = 1〜7)のぅち、¥ (j)
-35 can 0) 0 と図 23の 35ボッ
35can
タス用分離済データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)との内積の
-35 -35
和 q (i)が最大になる Y (j)を求め、求めた Y (j)に対応する― 35ボックス候補
-35 can -35can
配列(図 22の j = 1〜7の複数の 35ボックス候補配列のうちのいずれ力 1つ)を、非 プロモータに含まれる— 35ボックス相当配列として決定する(図 18のステップ S5031 0)。なお、 35ボックス用分離済データ行列 Y の真データ対応部分とは、図 8の—
-35
35ボックス用学習データ行列 X を構成する各列ベクトルのうちの真データである
-35
35ボックスの部分 B τ (72列)に対応する部分である。
-35
[0179] すなわち、 q (j) =∑<Y (j) , Y (k) >という演算を行う。ここで、 j = l〜7であ
-35 can 35
り、 k= l〜72であり、∑は、 k= l〜72の和を意味し、 < · ·, · ·· >は、内積を意味す る。そして、 J =arg{max q (j) } (但し、 j = l〜7)を求め、求め^ J (j = l〜7のう
-35 -35
ちのいずれか 1つ)を、非プロモータに含まれる— 35ボックス相当配列の開始点(一 番下流側の点)とする。なお、 J = l (j = l)は、—10ボックス相当配列と— 35ボック
-35
ス相当配列との間の隙間 (スぺーサ 35に相当する隙間)が 15塩基になるような— 35 ボックス相当配列の開始点であり、 J = 7 (j = 7)は、 10ボックス相当配列と—35
-35
ボックス相当配列との間の隙間が 21塩基になるような— 35ボックス相当配列の開始 点である(図 22参照)。
[0180] その後、非プロモータ生成処理手段 23Cは、決定した 10ボックス相当配列およ び— 35ボックス相当配列、並びに設定した転写開始点に基づき、非プロモータを決 定する(図 18のステップ S50311)。
[0181] それから、非プロモータ用アラインメント処理手段 23Dにより、図 24に示すように、 非プロモータ生成処理手段 23Cにより決定された— 10ボックス相当配列および— 3 5ボックス相当配列をそれぞれ一塊の状態に保ったままで、非プロモータの長さをギ ヤップの挿入により一定長(ここでは、配列長: 65)に揃えるアラインメント処理を行う( 図 18のステップ S50312)。すなわち、 10ボックス相当配列および一 35ボックス相 当配列は、そのままの長さとし、スぺーサ 10、スぺーサ 35の配列長をそれぞれ 11、 2 1に揃える。このアラインメント処理は、検査段階 (テストステップ)で行われるァライン
メント処理(図 38参照)と同様であるため、詳細は後述する。
[0182] そして、アラインメントされた非プロモータ力 アラインメントされた学習用の既知の プロモータに対し、パターン全体内での各配列位置(1〜65の各位置)での一致が 2 5塩基以下であるか否かを判定し、 25塩基以下の非プロモータのみ採用する(図 18 のステップ S 50313)。
[0183] 続いて、採用された非プロモータが Np本(106本)用意された力否かを判定し(図 1 8のステップ S50314)、 Np本(106本)用意されていない場合には、図 17のステップ S50301の処理に戻る。
[0184] 一方、 Np本(106本)用意された場合には、図 25に示すように、プロモータ用数値 化処理手段 23Eにより、プロモータ用出現頻度テーブル記憶手段 61 (図 1参照)に 記憶されたプロモータ用出現頻度テーブル T を用いて、プロモータ用ァラインメン
prom
ト処理手段 23Aによりパターン全体の長さを一定長(ここでは、配列長: 65)に揃えた 既知のプロモータ Np本(106本)、および非プロモータ用アラインメント処理手段 23 Dにより全体の長さを一定長(ここでは、配列長: 65)に揃えた非プロモータ Np本(10 6本)を、配列位置および A、 T、 G、 C、ギャップ (例えば「―」)の記号種別に従って、 それぞれ数値化する処理を行う(図 16のステップ S504)。
[0185] それから、プロモータ用学習データ行列生成処理手段 23Fにより、図 25に示すよう に、プロモータ用数値化処理手段 23Eによりプロモータ Np本(106本)および非プロ モータ Np本(106本)を数値化して得られた B および C をそれぞれ転置して B
prom prom pro τおよび C Tとし、これらを結合してプロモータ用学習データ行列 X (図 25参照) m prom prom
を生成する処理を行う(図 16のステップ S505)。
[0186] 続いて、プロモータ用分析処理手段 23Gにより、プロモータ用学習データ行列生成 処理手段 23Fにより生成されたプロモータ用学習データ行列 X (図 25参照)につ
prom
いて、前処理として、平均値のゼロ化処理およびホワイトユング処理を行った後(図 9 と同様)、図 26に示すように、前処理を経たプロモータ用学習データ行列 X を用い
prom て、独立成分分析 (ICA)を行うことにより、プロモータ用分離行列 W およびプロモ
prom
ータ用分離済データ行列 Y を求め、求めた W および Y をプロモータ用分離
prom prom prom
行列記憶手段 62 (図 1参照)およびプロモータ用分離済データ行列記憶手段 63 (図
26参照)に記憶させる(図 16のステップ S506)。なお、前述した一 35ボックスや一 1 0ボックスの場合と同様に、前処理で、 X の非線形変換を用いた共分散行列による prom
処理、すなわち X (j) (j = 1〜212)を非線形変換してから、新たに X (j)と置き直 prom prom す処理を行ってもょ 、。そして、 X につ 、て非線形変換したものを入力として線形 prom
問題の解を求める独立成分分析 (ICA)は、非線形 ICAと呼ぶことができるものであ るが、本発明には、このような非線形の独立成分分析 (ICA)を行う場合も含まれる。 なお、線形変換または非線形変換を行って得られた学習データを入力として非線形 問題の解を求める独立成分分析 (ICA)も、勿論、非線形 ICAと呼ぶことができるもの であるが、この場合でも本発明と同様な目的を達することができ、これを近似して線形 化する処理も本発明に含まれる。
また、認識精度向上等の観点力もは、上記のように独立成分分析 (ICA)を行うこと が好ましいが、処理時間の短縮等の観点からは、次のように主成分分析 (PCA)を行 つてもよい。プロモータ学習では、図 9において、共分散行列 Rは、 65行 X 65列の正 方行列となり、この共分散行列 Rの固有値え〜λ
1 65を対角線に大きい順に並べて持 つ 65行 X 65列の対角行列 D (対角線の要素以外は 0の行列)、および固有値え〜
1
X に対応する固有ベクトルを列に持つ 65行 Χ 65列の行列 Gが得られる。ここで、 6
65
5次元から η次元への次元縮約を行うとすると、 65行 X 65列の対角行列 Dは、共分 散行列 Rの固有値え〜λを対角線に大きい順に並べて持つ η行 Χ η列の対角行列
1 η
Dとなり、 65行 X 65列の行列 Gは、固有値え〜λ に対応する固有ベクトルを列に 持つ 65行 Χ η列の行列 Gとなる。従って、 D 1/2は、 η行 Χ η列の行列となり、 G τは、 η行 X 65列の行列となるので、 V =D— 1/2G τであるから、 Vは、 η行 X 65列の行列と なる。そこで、この η行 X 65列の行列 Vを、独立成分分析(ICA)におけるプロモータ 用分離行列 W に相当するプロモータ用分離行列とみなせば、検査段階 (テストス prom
テツプ)では、 n行 X 65列のプロモータ用分離行列 Vと、アラインメントされた 65次元 の検査データ(縦ベクトル)または複数の検査データを結合した 65行 X r (任意数)列 の検査データ行列 X とを乗じる行列演算、 Y =V X を行うことにより、 n次元の test n,test n test
分離済データ (縦ベクトル)または複数の分離済データが結合された n行 X r (任意数 )列の分離済データ行列 Y が得られる。そして、 n次元の分離済データ (縦べタト
ル)の特徴判定要素 (第 1番目の要素)の値、または n行 X r (任意数)列の分離済デ 一タ行列 Y の特徴判定要素(第 1行の各要素)の値が、閾値の!/、ずれの側の値で n,test
あるかを判定することにより、プロモータであるか否かを判定することができる。
[0188] さらに、 n次元に次元縮約された V X (X 力 S65次元の縦ベクトルであれば、 V n prom prom n
X は、 n次元の縦ベクトルとなり、 X 力 5行 X r (任意数)列の行列であれば、 V prom prom n
X は、 n行 X r (任意数)列の行列となる。 )を、新たな学習データ(縦ベクトル)また prom
は学習データ行列 X とし、この X を用いて独立成分分析 (ICA)を行 、、 n行 n,prom n,prom
X n列のプロモータ用分離行列 W を求めてもよい。この場合には、検査段階 (テ n,prom
ストステップ)にお 、て、 n行 X n列のプロモータ用分離行列 W と、 n次元の検査 n,prom
データ(縦ベクトル)または n行 X r (任意数)列の検査データ行列 X とを乗じる行列 n,test
演算、 Y =W X を行うことにより、 n次元の分離済データ (縦ベクトル)または n,test n,prom n,test
n行 X r (任意数)列の分離済データ行列 Y が得られる。そして、 η次元の分離済デ n,test
ータ (縦ベクトル)の特徴判定要素 (第 1番目の要素)の値、または n行 X r (任意数)列 の分離済データ行列 Y
n,testの特徴判定要素 (第 1行の各要素)の値が、閾値の 、ずれ の側の値であるかを判定することにより、プロモータであるか否かを判定することがで きる。なお、上記にお!、て、 n行 X n列のプロモータ用分離行列 W と、 n行 X 65列 n,prom
の行列 Vとを乗じた W V、すなわち W D "1 2G 'をプロモータ用分離行列とみ n n,prom n n,prom n n
なしてもよい。
[0189] そして、独立成分分析 (ICA)としては、(1)平均相互情報量の最小化を、勾配法に より行う方法、(2)不動点法により非ガウス性の増大を行う方法、(3)高次統計量の対 角化を行う方法の 、ずれの方法を適用してもょ 、。
[0190] なお、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)を行った結果、プロモータ用 分離済データ行列 Y
prom (または Y
n,prom、以下、同様である。 )の特徴判定要素 (第 1行 の各要素)の値の正負が、反転して得られることがあり得るため、プロモータ用分離済 データ行列 Y の特徴判定要素の値が、正負のいずれであるかを確認する処理を prom
行う。この確認処理は、機械的に行ってもよぐ人間が行ってもよい。そして、プロモ ータ用学習データ行列 X のうちの真データである B τの部分の列ベクトルに対応 prom prom
する Y の列ベクトルの特徴判定要素の値力 正の値 (例えば、 1近傍の値)であれ
ば、検査段階の処理で得られる分離済データ行列 Y (図 38参照)の特徴判定要素 test
(第 1行の各要素)の値力 正の値 (例えば、 1近傍の値)になった場合に、プロモータ であると判定することができ、負の値 (例えば、 1近傍の値)になった場合に、プロモ ータではないと判定することができる。一方、プロモータ用学習データ行列 X のうち prom の真データである B Tの部分の列ベクトルに対応する Y の列ベクトルの特徴判定 prom prom
要素の値が、負の値 (例えば、 1近傍の値)であれば、検査段階の処理で得られる 分離済データ行列 Y (図 38参照)の特徴判定要素 (第 1行の各要素)の値が、負の test
値 (例えば、—1近傍の値)になった場合に、プロモータであると判定することができ、 正の値 (例えば、 1近傍の値)になった場合に、プロモータではないと判定することが できる。従って、これらの判定に必要な情報を、判定処理手段 33に設定しておく。こ の設定処理は、機械的に行ってもよぐ人間が行ってもよい。
[0191] (相関学習)
図 27において、先ず、相関結合配列生成処理手段 24Aにより、図 28に示すように 、既知の Np個(106個)の 35ボックス(6塩基)および既知の Np個(106個)の 1 0ボックス (6塩基)と、既知の転写開始点近傍領域配列 (本実施形態では、一例とし て 3塩基とする。)とを結合し、例えば 15塩基の相関結合配列を Np個(106個)生成 する(図 27のステップ S601)。なお、転写開始点近傍領域配列の長さは、例えば 4 塩基や 5塩基等であってもよ 、。
[0192] 次に、相関判定用出現頻度テーブル作成処理手段 24Bにより、相関結合配列生 成処理手段 24Aにより生成された Np個(106個)の相関結合配列を用いて、これら の相関結合配列内での各配列位置毎に、 A、 T、 G、 Cの各記号毎の出現頻度 (freq uency)を求め、これらの出現頻度と、相関結合配列内での各配列位置および各記号 とを対応させて図 29に示すような相関判定用出現頻度テーブル T を作成し、作成
BBS
した T を相関判定用出現頻度テーブル記憶手段 71 (図 1参照)に記憶させる(図 2
BBS
7のステップ S601)。
[0193] 続いて、図 30に示すように、 Np個(106個)の相関結合配列を、例えば 10倍の 10
X Np個(1060個)にし、ランダムに配置する。この拡大処理は、同じデータを例えば 10倍に拡大するものであり、統計学におけるブーストラッピングの処理である。
[0194] それから、非相関結合配列生成処理手段 24Cにより、図 30に示すように、既知の 1 0 X Np個(1060個)の 35ボックス(6塩基)および既知の 10 X Np個(1060個)の 10ボックス(6塩基)と、既知の転写開始点近傍領域配列とは異なる 10 X Np個(1 060個)のランダム配列(一例として 3塩基とする。)とを結合し、例えば 15塩基の非 相関結合配列を 10 X Np個(1060個)生成する(図 27のステップ S603)。この際、 1 O X Np個(1060個)の 3塩基のランダム配列は、 A、 T、 G、 Cの 4つの記号の順列で ある 43 = 64パターンのうち、既知の 35ボックスおよび既知の 10ボックスに対する 既知の転写開始点近傍領域配列(つまり、真のデータである 1パターン)および記号 的にあり得ないパターンを除いた 3字組の集合から、ランダムに選び出して生成され る。なお、図 30に示すように、 15塩基の非相関結合配列は、相関結合配列における 既知の 3塩基の転写開始点近傍領域配列の部分だけ、 3塩基のランダム配列に入れ 替えればよいので、残りの 6塩基の 35ボックスおよび 6塩基の 10ボックスの部分 は、相関結合配列と同じでよい。
[0195] そして、相関結合配列用数値ィ匕処理手段 24Dにより、図 30に示すように、相関判 定用出現頻度テーブル記憶手段 71 (図 1参照)に記憶された相関判定用出現頻度 テーブル T (図 29参照)を用いて、 10 X Np個(1060個)の相関結合配列および 1
BBS
O X Np個(1060個)の非相関結合配列を、配列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別 に従って、それぞれ数値ィ匕し、行列 B および行列 C を得る(図 27のステップ S60
BBS BBS
4)。
[0196] その後、相関判定用学習データ行列生成処理手段 24Eにより、図 30に示すように 、相関結合配列用数値ィ匕処理手段 24Dにより数値ィ匕して得られた B および C を
BBS
それぞれ転置して B 1および C 1とし、これらを結合して相関判定用学習データ行
BBS BBS
列 X を生成する(図 27のステップ S605)。
BBS
[0197] なお、相関判定用学習データ行列 X を生成する際に、 B 1および C 'に加え、
BBS BBS BBS
図 30中の点線で示すように、配列長が 15の例えば ΙΟ Χ Νρ個(1060個)のランダム 配列(既知の 35ボックスや既知の 10ボックスとは異なる配列)により形成される D Tを結合してもよい。
BBS
[0198] 続いて、相関判定用分析処理手段 24Fにより、相関判定用学習データ行列生成処
理手段 24Eにより生成された相関判定用学習データ行列 X (図 30参照)について
BBS
、前処理として、平均値のゼロ化処理およびホワイトユング処理を行い、得られた結 果を新たに X とした後(図 9と同様)、図 31に示すように、前処理を経た相関判定用
BBS
学習データ行列 X を用いて、独立成分分析 (ICA)を行うことにより、相関判定用分
BBS
離行列 W および相関判定用分離済データ行列 Y を求め、求めた W および Y
BBS BBS BBS B
を相関判定用分離行列記憶手段 72 (図 1参照)および相関判定用分離済データ行
BS
列記憶手段 73 (図 31参照)に記憶させる(図 27のステップ S606)。独立成分分析 (I CA)は、 Y を構成する各列ベクトル Y (j)が独立になるような相関判定用分離行
BBS BBS
列 W を求める処理である。また、前述したプロモータ用分離行列 W およびプロ
BBS prom
モータ用分離済データ行列 Y を求める際の独立成分分析 (ICA)の場合 (図 16の prom
ステップ S506)と同様に、いずれの種類の独立成分分析を行ってもよい。さらに、前 述したプロモータ用分離行列 W およびプロモータ用分離済データ行列 Y を求 prom prom める際と同様に、相関判定用分析処理として主成分分析 (PCA)を行い、次元縮約 を行ってもよい。そして、非線形の独立成分分析 (ICA)や主成分分析 (PCA)を行つ てもよい。
なお、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)を行った結果、相関判定用 分離済データ行列 Y (または n次元に縮約された Y 、以下、同様である。)の相
BBS n,BBS
関判定要素 (第 1行の各要素)の値の正負が、反転して得られることがあり得るため、 相関判定用分離済データ行列 Y
BBSの相関判定要素の値力 正負のいずれであるか を確認する処理を行う。この確認処理は、機械的に行ってもよぐ人間が行ってもよい 。そして、相関判定用学習データ行列 X のうちの真データである B τの部分の列
BBS BBS
ベクトルに対応する Y の列ベクトルの相関判定要素の値力 正の値 (例えば、 1近
BBS
傍の値)であれば、検査段階の処理で得られる相関判定用分離済データ行列 Y
BBS'tes
(図 37参照)の相関判定要素 (第 1行の各要素)の値が、正の値 (例えば、 1近傍の t
値)になった場合に、相関があると判定することができ、負の値 (例えば、— 1近傍の 値)になった場合に、相関がないと判定することができる。一方、相関判定用学習デ 一タ行列 X のうちの真データである B τの部分の列ベクトルに対応する Y の列
BBS BBS BBS
ベクトルの相関判定要素の値力 負の値 (例えば、 1近傍の値)であれば、検査段階
の処理で得られる相関判定用分離済データ行列 Y (図 37参照)の相関判定要
BBS, test
素 (第 1行の各要素)の値が、負の値 (例えば、 1近傍の値)になった場合に、相関が あると判定することができ、正の値 (例えば、—1近傍の値)になった場合に、相関が ないと判定することができる。従って、これらの相関判定に必要な情報を、プロモータ 候補配列決定処理手段 31 Gに設定しておく。この設定処理は、機械的に行ってもよ ぐ人間が行ってもよい。
[0200] 以上で、学習段階(トレーニングステップ)の処理は終了する(図 3のステップ S7)。
その後、検査段階 (テストステップ)の処理へ移行する。
[0201] <検査段階 (テストステップ) >
図 32において、先ず、プロモータ認識システム 10を構成するコンピュータの電源を 投入し、必要なプログラムを立ち上げてプロモータ認識処理を開始し (ステップ S 11) 、判定対象となる DNA配列または DNA配列断片から、検査配列を切り出す (ステツ プ S12)。なお、判定対象となる DNA配列または DNA配列断片カゝら既に切り出され ている検査配列が与えられた場合には、切出処理は行わなくてよい。
[0202] この際、切り出す検査配列の長さは、複数種類の類似する既知のプロモータのうち の最長のプロモータの長さ以上とし、図 36に示すように、少なくとも最長のプロモータ の長さの分だけ重なるようにして順次位置をずらしながら、 DNA配列または DNA配 列断片から検査配列を切り出していく。なお、類似する新規なプロモータ (新たに発 見される可能性のあるプロモータ) 1S 既知の最長のプロモータよりも長くなることがあ る得るため、切り出す検査配列の長さは、最長のプロモータよりも若干長いプロモー タを想定し、その想定された新規な最長のプロモータの長さ以上とすることが好ましく 、同様に、切り出しの際の重なりは、少なくとも、想定された新規な最長のプロモータ の長さの分だけ確保することが好ましい。また、切り出された検査配列の中に、複数 のプロモータが存在する状況になると、 1つの検査配列の中からプロモータであると 認識される最も確力もしいものを 1つ決定する処理を行ううえで不都合が生じるので、 検査配列の長さは、既知の最短のプロモータの長さの 2倍未満の長さ、または想定さ れる新規な最短のプロモータの長さの 2倍未満の長さとすることが好ましい。例えば、 非特許文献 1に記載された既知の大腸菌プロモータの場合には、既知のプロモータ
の長さが、 31〜45塩基であるから、検査配列の長さは、 45以上で、かつ、 62 (31 X 2)未満、すなわち 45〜61とすることができ、また、相関判定を考慮し、転写開始点 近傍領域配列の 3塩基を全て含めて(つまり、転写開始点の 1つ下流の + 2の塩基も 含めて)処理上必要なプロモータの長さとするならば、その処理上必要なプロモータ の長さは、 32〜46塩基となるので、検査配列の長さは、 46以上で、かつ、 64 (32 X 2)未満、すなわち 46〜63とすることができ、さらに、想定される新規な最長のプロモ ータを考慮するならば、検査配列の長さの下限値は、大きくなり、一方、想定される新 規な最短のプロモータを考慮するならば、検査配列の長さの上限値は、小さくなる。 本実施形態では、一例として検査配列の長さを 50塩基として説明を行うものとする。
[0203] 次に、検査配列(50塩基)の中で、プロモータ候補配列を決定する (ステップ S13) 。この際、転写開始点を 1塩基ずつずらして設定し、 1つの検査配列の中で、図 36中 の二点鎖線で示すように複数のプロモータ候補配列を決定してもよ!/、。具体的には、 以下のようになる。
[0204] 図 33において、先ず、—10ボックス候補データ生成処理手段 31Bにより、検査配 列の中で、転写開始点を設定する (ステップ S1301)。この際、転写開始点は、下流 側(図 36中の右側)から見て最初の Aまたは Gに設定する等により、 1つの検査配列 にっき 1つだけ設定してもよいが、認識精度向上の観点から、以下に述べるステップ S 1302〜S 1312の処理を繰り返すことにより、 1つの検査配列にっき複数設定する ことが好ま 、ので、この場合につ 、て説明を行う。
[0205] また、― 10ボックス候補データ生成処理手段 31Bは、ステップ S1301および後述 するステップ S1312で転写開始点を設定する際に、転写開始点近傍領域配列が、 あり得な ヽ配列になって ヽるカゝ否かを判定し、あり得な ヽ配列になって!/ヽる場合には 、その転写開始点は採用しない処理を行ってもよい。なお、この処理を行う際には、 転写開始点近傍領域配列としてあり得る配列の全てを、図示されないメモリに記憶し ておけばよい。
[0206] 次に、—10ボックス候補データ生成処理手段 31Bにより、図 36に示すように、設定 した転写開始点を基準として、 - 10ボックスと同じ長さ(6塩基)を有する互いに 1塩 基ずつ位置のずれた複数 (9個)の— 10ボックス候補配列を、転写開始点と各― 10
ボックス候補配列との間の隙間 (スぺーサ 10に相当する隙間)が 3〜: L 1塩基になるよ うに定める(図 33のステップ S1302)。
[0207] 続いて、 10ボックス候補データ生成処理手段 31Bにより、図 36に示すように、複 数(9個)の― 10ボックス候補配列にっ 、て、 - 10ボックス用出現頻度テーブル記憶 手段 51 (図 1参照)に記憶された 10ボックス用出現頻度テーブル T を用いて、配
-10
列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別に従って、それぞれ数値化して複数 (9個)の - 10ボックス候補データを生成する(図 33のステップ S1303)。
[0208] それから、—10ボックス候補データ用分離済データ生成処理手段 31Dにより、図 2 1の場合と同様にして、 10ボックス用分離行列記憶手段 52 (図 1参照)に記憶され た— 10ボックス用分離行列 W と、—10ボックス候補データ生成処理手段 31Bによ
-10
り生成された複数(9個)の 10ボックス候補データを結合した 10ボックス候補デ 一タ行列 Z とを乗じる行列演算、すなわち Y =W Z を行い、複数 (9個)の
-10 -lOcan -10 -10
10ボックス候補データ用分離済データが結合された 10ボックス候補データ用分離 済データ行列 Y を生成する(図 33のステップ S1304)。
-lOcan
[0209] その後、—10ボックス相当配列決定処理手段 3 IFにより、図 21の場合と同様にし て、 10ボックス候補データ用分離済データ生成処理手段 31Dにより生成された複 数(9個)の 10ボックス候補データ用分離済データ(すなわち、 10ボックス候補 データ用分離済データ行列 Y を構成する各列ベクトル Y (j)、但し j = 1
-lOcan -lOcan 〜9) のうち、 10ボックス候補データ用分離済データ Y (j)と、 10ボックス用分離済
-lUcan
データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)との内積の和 q (j)が最
-10 -10
大になる― 10ボックス候補データ用分離済データを求め、求めた— 10ボックス候補 データ用分離済データに対応する— 10ボックス候補配列(図 20の場合と同様に、 j = 1〜9の複数の 10ボックス候補配列のうちのいずれか 1つ)を— 10ボックス相当 配列として決定する(図 33のステップ S1305)。
[0210] すなわち、 q (j) =∑<Y (j) , Y (k) >という演算を行う。ここで、 j = l
-lOcan -10 〜9であ り、 k= l〜58であり、∑は、 k= l〜58の和を意味し、 < · ·, · ·· >は、内積を意味す る。そして、 J =arg{max q (j) } (但し、 j = l
-10 〜9)を求め、求め^ J (j = l
-10 〜9のう ちのいずれか 1つ)を、プロモータ候補配列に含まれる— 10ボックス相当配列の開始
点(一番下流側の点)とする。なお、 J = l (j = l)は、転写開始点と 10ボックス相
-10
当配列との間の隙間 (スぺーサ 10に相当する隙間)が 3塩基になるような— 10ボック ス相当配列の開始点であり、 J = 9 (j = 9)は、転写開始点と 10ボックス相当配列
-10
との間の隙間が 11塩基になるような一 10ボックス相当配列の開始点である(図 20と 同様)。
[0211] 続いて、—35ボックス候補データ生成処理手段 31 Aにより、図 22の場合と同様に して、検査配列の中で、 10ボックス相当配列決定処理手段 31Fにより決定した 10ボックス相当配列の位置を基準として、 35ボックスと同じ長さ(6塩基)を有する 互いに 1塩基ずつ位置のずれた複数(7個)の— 35ボックス候補配列を、― 10ボック ス相当配列と各— 35ボックス候補配列との間の隙間 (スぺーサ 35に相当する隙間) 力 15〜21塩基になるように定める(図 33のステップ S1306)。
[0212] それから、—35ボックス候補データ生成処理手段 31 Aにより、図 22の場合と同様 にして、複数(7個)の— 35ボックス候補配列について、—35ボックス用出現頻度テ 一ブル記憶手段 41 (図 1参照)に記憶された 35ボックス用出現頻度テーブル T
-35 を用いて、配列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別に従って、それぞれ数値化して 複数(7個)の― 35ボックス候補データを生成する(図 33のステップ S1307)。
[0213] その後、—35ボックス候補データ用分離済データ生成処理手段 31Cにより、図 23 の場合と同様にして、 35ボックス用分離行列記憶手段 42 (図 1参照)に記憶された —35ボックス用分離行列 W と、—35ボックス候補データ生成処理手段 31Aにより
-35
生成された複数(7個)の— 35ボックス候補データを結合した― 35ボックス候補デー タ行列 Z とを乗じる行列演算、すなわち Y =W Z という行列演算を行い、複
-35 -35can - 35 - 35
数(7個)の― 35ボックス候補データ用分離済データが結合された— 35ボックス候補 データ用分離済データ行列 Y を生成する(図 34のステップ S 1308)。
-35 can
[0214] 続いて、—35ボックス相当配列決定処理手段 31Eにより、図 23の場合と同様にし て、 35ボックス候補データ用分離済データ生成処理手段 31Cにより生成された複 数(7個)の 35ボックス候補データ用分離済データ(すなわち、 35ボックス候補 データ用分離済データ行列 Y を構成する各列ベクトル Y (j)、但し、 j = l
-35 can -35 can 〜7) のうち、—35ボックス候補データ用分離済データ Y (j)と、—35ボックス用分離済
-3bcan
データ行列 Y の真データ対応部分の各列ベクトル Y (k)との内積の和 q (j)が最
-35 -35
大になる― 35ボックス候補データ用分離済データを求め、求めた— 35ボックス候補 データ用分離済データに対応する— 35ボックス候補配列(図 22の場合と同様に、 j = 1〜7の複数の 35ボックス候補配列のうちの!/、ずれか 1つ)を— 35ボックス相当 配列として決定する(図 34のステップ S1309)。
[0215] すなわち、 q (j) =∑<Y (j) , Y (k) >という演算を行う。ここで、 j = l〜7であ
-35 can 35
り、 k= l〜72であり、∑は、 k= l〜72の和を意味し、 < · ·, · ·· >は、内積を意味す る。そして、 J =arg{max q (j) } (但し、 j = l〜7)を求め、求め^ J (j = l〜7のう
-35 -35
ちのいずれか 1つ)を、プロモータ候補配列に含まれる— 35ボックス相当配列の開始 点(一番下流側の点)とする。なお、 J = l (j = l)は、 10ボックス相当配列と 35
-35
ボックス相当配列との間の隙間 (スぺーサ 35に相当する隙間)が 15塩基になるような —35ボックス相当配列の開始点であり、 J = 7 (j = 7)は、—10ボックス相当配列と
-35
—35ボックス相当配列との間の隙間が 21塩基になるような— 35ボックス相当配列の 開始点である(図 22と同様)。
[0216] その後、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gにより、図 37に示すように、 35 ボックス相当配列決定処理手段 31Eにより決定された 35ボックス相当配列および - 10ボックス相当配列決定処理手段 31Fにより決定された - 35ボックス相当配列、 並びにこれらに対応する転写開始点に基づき、プロモータ候補配列を決定する(図 3 4のステップ S1310)。この際、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gにより、 - 35 ボックス相当配列および 10ボックス相当配列と、これらに対応する転写開始点を含 む転写開始点近傍領域配列との間に相関がある力否かを判定し、相関がない場合 には、それらの— 35ボックス相当配列および— 10ボックス相当配列、並びに転写開 始点近傍領域配列中の転写開始点に基づくプロモータ候補配列の決定処理は行わ ない。すなわち、それらの 35ボックス相当配列および 10ボックス相当配列、並び に転写開始点近傍領域配列中の転写開始点で定まる配列は、プロモータ候補配列 として採用されない。より具体的には、以下のようになる。
[0217] 図 35において、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gにより、図 37に示すように 、—35ボックス相当配列および— 10ボックス相当配列、並びにこれらに対応する転
写開始点を含む転写開始点近傍領域配列を結合して相関判定配列を生成する(図 35のステップ S 13101)。
[0218] 次に、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gにより、図 37に示すように、相関判 定用出現頻度テーブル記憶手段 71 (図 1参照)に記憶された相関判定用出現頻度 テーブル T を用いて、相関判定配列を、配列位置および A、 T、 G、 Cの記号種別
BBS
に従って数値ィ匕して相関判定データを生成する(図 35のステップ S 13102)。
[0219] 続いて、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gにより、図 37に示すように、相関判 定用分離行列記憶手段 72 (図 1参照)に記憶された相関判定用分離行列 W と、相
BBS
関判定データまたは複数の相関判定データを結合した相関判定データ行列 X
BBS, test とを乗じる行列演算、すなわち Y =w X という行列演算を行うことにより、
BBS, test BBS BBS, test
相関判定用分離済データまたは複数の相関判定用分離済データが結合された相関 判定用分離済データ行列 Y
BBS, testを求める相関判定用分離処理を行う(図 35のステツ プ S13103)。
[0220] それから、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gにより、相関判定用分離処理で 求めた相関判定用分離済データまたは相関判定用分離済データ行列 Y を構成 する要素のうち、推定された相関判定用基底行列 W 1に含まれる特徴要素 (例え
BBS
ば、第 1列の各要素)の行列内位置に応じて定まる相関判定要素(例えば、第 1行の 各要素、ベクトルの場合には、第 1番目の要素)の値が、予め定められた相関判定用 閾値 (例えば、ゼロ)を境界としていずれの側の値であるかを判定することにより、相 関がある力否かを判定する。そして、プロモータ候補配列決定処理手段 31Gは、相 関があると判定した場合にのみ、それらの相関のある 35ボックス相当配列および 10ボックス相当配列、並びに転写開始点近傍領域配列中の転写開始点に基づき 、プロモータ候補配列を決定する(図 35のステップ S13104)。
[0221] その後、処理中の検査配列の中で、転写開始点を 1塩基ずらせるか否かを判断し ( 図 34のステップ S 1311)、ずらせると判断した場合には、—10ボックス候補データ生 成処理手段 31Bにより、転写開始点を 1塩基ずらして設定した後(図 34のステップ S 1312)、図 33のステップ S1302の処理に戻り、以降、転写開始点がずらせなくなる まで、図 33のステップ S1302〜図 34の S1312の処理を繰り返す。一方、図 34のス
テツプ S1311で、ずらせないと判断した場合には、 1つの検査配列の中での複数の プロモータ候補配列の決定処理が全て終了する。
[0222] そして、図 32において、アラインメント処理手段 31Hにより、プロモータ候補配列決 定処理手段 31Gにより決定された複数のプロモータ候補配列のそれぞれについて、 予め定められたルールに従って、ギャップ「一」の挿入により、長さを一定長(ここでは 、配列長: 65)に揃えるアラインメント処理を行う(図 32のステップ S 14)。
[0223] このアラインメント処理は、図 38に示すように、次のようなルールで行われる。ァライ ンメントされたプロモータ候補配列(配列長: 65)を格納するメモリを、上流側より、 M ( 1)〜M (65)とすると、先ず、上流側より、 M (1)〜M (14)に 35ボックス相当配列 の上流側(図中の左側)にある 14塩基を格納する。この際、もし 14塩基ない場合に は、足りない分のギャップ「一」を M (l)から順に格納した後に、残りの塩基を格納す る。
[0224] 次に、 M (15)〜M (20)に 35ボックス相当配列である 6塩基を格納し、さらに、 M
(21)〜M (25)に— 35ボックス相当配列の下流側に続 、て 、る 5塩基を格納する。 この 5塩基は、スぺーサ 35の一部である。
[0225] 続!、て、アラインメント後のスぺーサ 35の配列長を 21に揃えた!/、ので、 M (26)〜
M (41)に、(21 アラインメント前のスぺーサ 35の塩基数)個のギャップ「一」を格納 した後、前述した 5塩基を除いた残りのスぺーサ 35を格納する。
[0226] それから、 M (42)〜M (47)に 10ボックス相当配列である 6塩基を格納し、さらに
、 M (48)〜M (50)に 10ボックス相当配列の下流側に続いている 3塩基を格納す る。この 3塩基は、スぺーサ 10の一部である。
[0227] 続いて、アラインメント後のスぺーサ 10の配列長を 11に揃えたいので、 M (51)〜
M (58)〖こ、(11 アラインメント前のスぺーサ 10の塩基数)個のギャップ「一」を格納 した後、前述した 3塩基を除 、た残りのスぺーサ 10を格納する。
[0228] そして、 M (59)に転写開始点を格納し、さらに、 M (60)〜M (65)に転写開始点の 下流側に続いている 6塩基を格納する。この際、もし 6塩基ない場合には、足りない分 のギャップ「 」を最後に格納する。
[0229] 以上のようなアラインメントのルールは、前述した非特許文献 1に記載されたァライ
ンメントと同じルールである力 本発明におけるアラインメントは、これに限定されるも のではなぐ要するに、一定のルールを作り、部分パターンである 35ボックスや 1 0ボックス等に相当する配列力 同一若しくは略同一の位置に来るようにすればよい 。従って、アラインメント後の配列長も 65に限定されるものではなぐ例えば、 70、 75 、 80等でもよい。
[0230] その後、プロモータ候補配列数値ィ匕処理手段 31Jにより、図 38に示すように、プロ モータ用出現頻度テーブル記憶手段 61 (図 1参照)に記憶されたプロモータ用出現 頻度テーブル T (図 19参照)を用いて、アラインメント処理手段 31Hによりァライン
prom
メントされたプロモータ候補配列を、配列位置および A、 T、 G、 C、ギャップ「―」の記 号種別に従って数値ィ匕し、検査データを生成する(図 32のステップ S 15)。
[0231] 続いて、分離処理手段 32により、前述したプロモータ学習(図 16のステップ S506) で算出されて図示されな!、メモリに記憶されて!、る平均値 (平均値のゼロ化処理のと きに得られた平均値)および V= D— 1/2GT (ホワイトユング処理のときに得られた行列 V )を用いて前処理を行う。すなわち検査データ生成処理手段 31により生成された検 查データ(縦ベクトル)または複数の検査データを結合した検査データ行列 X を構
test 成する各列ベクトル X (j)につ ヽて、 Vと X (j)とを乗じる行列演算を行 ヽ、得られ
test test
た VX (j)を新たに X (j)とし、これにより、前処理済みの検査データ (縦ベクトル) test test
または検査データ行列 X を生成する。そして、分離処理手段 32により、図 38に示
test
すように、プロモータ用分離行列記憶手段 62 (図 1参照)に記憶されたプロモータ用 分離行列 W と、前処理済みの検査データ(縦ベクトル)または複数の検査データを
prom
結合した検査データ行列 X とを乗じる行列演算、すなわち Y =W X という行
test test prom test 列演算を行うことにより、分離済データまたは複数の分離済データが結合された分離 済データ行列 Y を求める分離処理を行う(図 32のステップ S 16)。
test
[0232] この際、分離処理手段 32は、 1つの検査配列の中で、複数のプロモータ候補配列 が決定された場合(図 36参照)には、それらの各プロモータ候補配列から得られる各 検査データのそれぞれにつ 、て上記の分離処理を行 、、 1つの検査配列につ 、て、 複数の分離済データまたはこれらの複数の分離済データが結合された分離済デー タ行列 Y を求める。
[0233] それから、判定処理手段 33は、分離処理手段 32により求めた分離済データまたは 複数の分離済データが結合された分離済データ行列 Y
testを構成する要素のうち、推 定された基底行列 w 1に含まれる特徴要素 (例えば、第 1列の各要素)の行列内
prom
位置に応じて定まる特徴判定要素(例えば、図 38に示すように、第 1行の各要素、ベ タトルの場合には、第 1番目の要素)の値力 予め定められた閾値 (例えば、ゼロ)を 境界としていずれの側の値であるかを判定することにより、検査配列の中に、複数種 類の既知のプロモータのうちのいずれかのプロモータまたは既知のプロモータに類 似する新規なプロモータが含まれる力否かを判定する(図 32のステップ S 17)。例え ば、分離済データ行列 Y
testの第 1行の各要素、つまり分離済データ行列 Y
testを構成 する各列ベクトル Y (j)
test の第 1番目の要素の値が、正の値 (実際には、例えば 1近傍 の値となる。)の場合には、その列ベクトル Y (j)に対応するプロモータ候補配列は
test
、プロモータであると判定され、一方、負の値 (実際には例えば 1近傍の値となる。 ) の場合には、プロモータでないと判定される。なお、前述したように、独立成分分析 (I CA)または主成分分析 (PCA)を行って得られる結果として、正負が逆転することが あり得るので、その場合には、逆の判定を行う。
[0234] また、判定処理手段 33は、 1つの検査配列の中で、複数のプロモータ候補配列が 決定された場合(図 36参照)には、分離処理手段 32により求めた 1つの検査配列に つ!、ての複数の分離済データの各々またはこれらの複数の分離済データが結合さ れた分離済データ行列 Y を構成する要素のうち、推定された基底行列 W 1に含
test prom まれる特徴要素 (例えば、第 1列の各要素)の行列内位置に応じて定まる各特徴判定 要素 (例えば、第 1行の各要素、ベクトルの場合には、第 1番目の要素)の値が、予め 定められた閾値 (例えば、ゼロ)を境界として 、ずれの側の値であるかをそれぞれ判 定し、このうちプロモータであることを示す側の値 (例えば、正の値)であると判定され た特徴判定要素の値にっ 、て、閾値との差の絶対値が最も大き 、特徴判定要素の 値を求め、求めた特徴判定要素の値を与えた検査データに対応するプロモータ候補 配列が、複数種類の既知のプロモータのうちのいずれかのプロモータまたは既知の プロモータに類似する新規なプロモータであると認識する処理を行う。例えば、分離 済データ行列 Y を構成する各列ベクトル Y (j)の第 1番目の要素の値力 0. 9
3、 一 1. 07、 1. 03、 0. 96· ··となった場合には、プロモータであることを示す佃 Jの値 (正の値)である 1. 03、 0. 96のうち、最も大き!/、 1. 03と!ヽぅ値を与えた検査データ に対応するプロモータ候補配列力 プロモータであると認識される。
[0235] 以上により、検査段階 (テストステップ)における処理が終了する(図 32のステップ S 18)。なお、検査段階における処理結果として新規なプロモータが発見された場合に は、そのプロモータを学習データとし、学習処理手段 20により再学習処理を行うこと が好ましい。
[0236] このような第 1実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、プロモータ認 識システム 10は、判定対象となる DNA配列を構成する各塩基記号 A、 T、 G、 C、お よびアラインメントで挿入されたギャップ「一」を、各配列位置毎で、かつ、各記号種別 毎に求められてプロモータ用出現頻度テーブル T に格納されて 、る出現頻度を用 prom
V、て数値化するとともに、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)を行って得 られたプロモータ用分離行列 W (または次元縮約された W 、以下、同様である prom n,prom
。)を用いて DNA配列中にプロモータが存在するか否かを判定するので、従来の二 ユーラルネットワーク法や期待値最大化法を用いたコンピュータによるプロモータ解 祈の場合に比べ、プロモータの認識精度を向上させることができる。また、試験管中 の生物実験や X線解析によるプロモータ解析の場合と比べても、時間的'経済的に 優位なプロモータ解析を実現することができる。
[0237] また、プロモータに含まれる部分パターンである 35ボックスや 10ボックスのそ れぞれについて部分パターン用出現頻度テーブルである T や T を作成し、これら
-35 -10
を用いて配列の数値ィ匕を行うとともに、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PC A)を行って得られた部分パターン用分離行列である W (または次元縮約された W
-35 n,
、以下、同様である。 ) ^w (または次元縮約された W 、以下、同様である。)を
-35 -10 η,-10
用いて 35ボックスや 10ボックスに相当する配列を見つけるので、プロモータ内 での— 35ボックスや— 10ボックスの各領域位置に多様性があり、かつ、これに伴って プロモータの全体の長さに多様性があるという状況下においても、プロモータを精度 よく認識することができる。
[0238] さらに、 35ボックスや一 10ボックスに相当する配列を見つける際には、図 21およ
び図 23に示すように、内積の和 q (j)を用いるので、より確力らしい— 35ボックス相当 配列や— 10ボックス相当配列を見つけることができ、これにより、より高い精度でプロ モータを認識することができる。
[0239] そして、検査段階 (テストステップ)では、 1つの検査配列の中で、プロモータ候補配 列を 1塩基ずつずらしながら複数本決定し(図 36参照)、これらの複数のプロモータ 候補配列の中から、プロモータであると認識される配列を 1つ定める処理を行うので、 検査配列を適切な長さに設定することを前提とし、より高い精度でプロモータの認識 を行うことができる。
[0240] また、検査段階 (テストステップ)では、プロモータ候補配列を決定するにあたり、 35ボックス相当配列および 10ボックス相当配列と、転写開始点近傍領域配列との 相関判定処理を行うので、これらの間に相関がないときには、それらの 35ボックス 相当配列および 10ボックス相当配列、並びに転写開始点近傍領域配列中の転写 開始点に基づいて定まる配列は、プロモータ候補配列から除外することができる。こ のため、プロモータの認識精度をより向上させることができる。また、相関がないと判 定された場合には、それらの— 35ボックス相当配列および— 10ボックス相当配列、 並びに転写開始点近傍領域配列中の転写開始点に基づいて定まる配列は、プロモ ータ候補配列として採用されな 、ので、その配列につ!、ては検査データを生成する 必要はなぐまた、分離処理手段 32による分離処理および判定処理手段 33による判 定処理を行う必要もないため、この点で、処理時間の短縮を図ることができる。
[0241] さらに、相関判定処理は、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)〖こよる事 前学習で得られた相関判定用分離行列 W を用いて行われるので、相関判定の精
BBS
度向上を図ることができる。
[0242] <効果確認実験 >
また、本発明の効果を確かめるために、以下のような実験を行った。実験方法や実 験条件は、本第 1実施形態に基づくものとした。
[0243] 先ず、学習段階 (トレーニングステップ)では、本第 1実施形態で説明したように、前 述した非特許文献 1に記載された既知の 106本の大腸菌プロモータを使って学習を 行った。図 39に、学習結果として得られた 65行 X 65列のプロモータ用分離行列 W
(図 26参照)の逆行列である 65行 X 65列の W の第 1列の各要素の値を示す。 om prom
横軸は、行番号に対応している(但し、 1〜65ではなぐ 0〜64としている)。なお、縦 軸は、各値の大小関係が明らかになればよいため、特に示していない。また、図 40 に、学習結果として得られた 65行 X 212列のプロモータ用分離済データ行列 Y (
prom 図 26参照)の第 1行の各要素の値を示す。横軸は、列番号 (但し、 1〜212ではなぐ 0〜211として!/ヽる。)に対応して ヽる。
[0244] 図 39によれば、プロモータ用分離行列 W の逆行列 W 1、すなわちプロモータ
prom prom
用基底行列 A を推定した行列の第 1列には、独立成分分析 (ICA)を用いて得ら
prom
れるプロモータに特有な基底が現れて!/ヽることがゎカゝる。このようなプロモータの特徴 を最も良く示す基底は、 w 1内の第 1列に現れ、他の列には、これ程顕著に特徴を
prom
示す基底は現れなかった。従って、 w 1の第 1列の各要素が、本発明における特
prom
徴パターンの特徴を示す特徴要素に該当することが確かめられた。このことは、以下 のように考えることができる。
[0245] 一般に、未知の独立な情報源力ゝらのデータ (縦ベクトル)を集合させた行列を Sとし
、これらが重ね合わされた状態で観測された混合データ (縦ベクトル) ^^合させた行 列を Xとし、入力 Sに対して Xを出力する際のフィルタになる混合行列、すなわち基底 ベクトルを集合させた基底行列を Aとすると、この関係は、 X=ASと表現することがで きる。これに対し、観測された混合データ (縦べ外ル)魏合させた行列 Xが与えられ たとき、それらを混合前の元のデータに復元するための分離行列を Wとし、分離して 得られる分離済データ (縦ベクトル)を集合させた行列を Yとすると、 Y= WXと表現す ることができる。ここで、独立成分分析 (ICA)は、 Υの各成分 (Υを構成する各列べク トル)が独立になるような分離行列 Wを求めていく処理であり、分離行列 Wは、基底 行列 Αの逆行列を推定した行列であり、分離行列 Wの逆行列 W—1は、基底行列 Aを 推定した行列に相当する。従って、複数種類の既知のプロモータを、本来的にプロ モータが持つ特徴にノイズが乗った配列であると考え、複数種類の既知のプロモータ カゝら生成されたプロモータ用学習データ行列を、観測された混合データ (縦ベクトル) として X とおき、独立成分分析 (ICA)を行うことで、プロモータ用基底行列 A を prom prom 推定した行列として得られる w 1には、プロモータに特有な基底が現れることになり
、それが図 39に示す W 1の第 1列である。そして、 Y =W X (図 26参照)で
prom prom prom prom
あるから、 W _1Y =x となり、行列演算上、 w 1の第 1列の各要素と乗じられ
prom prom prom prom
るのは、 Y の第 1行の各要素であり、 Υ の第 1行の各要素の値が大きければ、 W
prom prom
1の第 1列への寄与度が大きくなることになる。従って、 Y の第 1行目に現れた prom prom
各要素の値が、本発明における特徴判定要素の値であることがわかる。
[0246] 図 40によれば、 Y の第 1行の各要素は、プロモータ用学習データ行列 X のう
prom prom ちの真データの部分 B τ (図 25参照)に対応する部分の値力 1の近傍となってお
prom
り、 X のうちの偽データの部分 C τ (図 25参照)に対応する部分の値力 1の近 prom prom
傍となっているので、上記のことを裏付ける結果となっている。従って、検査段階 (テ ストステップ)では、 Y (図 38参照)の第 1行目に現れた各要素の値が、本発明にお
test
ける特徴判定要素の値であり、この値の正負を見れば、プロモータであるか否かを判 定することができることが確認できた。なお、図 40の縦軸の各値は、 + 1近傍か—1近 傍の値となっている力 これらの近傍の値に限定されるものではなぐ要するに、 Y
prom の第 1行の各要素の値に、プロモータに対応する部分と非プロモータに対応する部 分とで差異が現れた場合に、その差異を利用して閾値を定め、 Y 38
test (図 参照)の第
1行の各要素の値で、プロモータであるか否かを判定することができればよい。従つ て、閾値は、必ずしもゼロである必要はない。また、判定結果としてプロモータの存否 の程度を出力する軟判定を行う場合には、縦軸の値を何区画かに区切り(例えば、 1 , 0. 6, 0. 2, 0. 2, 0. 6, 1で区切り)、例えば、 1以上は、「プロモータである 可能性が極めて高い」、 0. 6〜1は、「プロモータである可能性が高い」、 0. 2〜0. 6 は、「プロモータである可能性がある」、 -0. 2〜0. 2は、「どちらであるか不明」等の ように、それぞれの区画で異なる判定結果を出力するようにすることができる。
[0247] 次に、検査段階 (テストステップ)では、テストデータとして、前述した非特許文献 1に 記載された既知の 126本の大腸菌プロモータを使った。これらの 126本の大腸菌プ 口モータは、学習段階で使った既知の 106本の大腸菌プロモータとは異なるものであ る。なお、これらの 126本のプロモータについては、非特許文献 1では、既にギャップ が挿入されていたため、それらのギャップを取り除き、ギャップのない配列長 40〜50 のプロモータに戻してテストデータ (検査配列)とした。
[0248] また、テストデータ (検査配列)として、配列長が 50のランダム配列を 1000本生成し て用意した。この際、 Aと Tの出願頻度をそれぞれ 0. 3ずっとし、 Gと Cの出願頻度を それぞれ 0. 2ずっとした。従って、アラインメントされていないテストデータ (検査配列 )力 合計で 1126本用意された。
[0249] 続いて、 1126本のテストデータについて、 W および W を用いて一 10ボックス相
-10 -35
当配列および― 35ボックス相当配列を決定した後、図 38に示した方法でァラインメ ントを施し、配列長を 65に統一した。この際、転写開始点は、下流側から見て最初の Aまたは Gとし、 1つのテストデータ (検査配列)にっき、転写開始点を 1つだけ設定し た (つまり、この効果確認実験では、図 36に示すような転写開始点のスライド設定は 行わな力つた)。また、—10ボックス相当配列および— 35ボックス相当配列と、転写 開始点近傍領域配列との相関判定処理は行わな力つた。
[0250] それから、アラインメントされた 1126本のプロモータ候補配列について、プロモータ 用出現頻度テーブル T を用いて数値化し、 1126本の検査データを生成した後、 prom
図 38に示すように、プロモータ用分離行列 W と、 1126本の検査データを結合し prom
た検査データ行列 X とを乗じる行列演算を行 、、 65行 X 1126列のプロモータ用 test
分離済データ行列 Y を求めた。
test
[0251] そして、プロモータ用分離済データ行列 Y の第 1行の要素 (特徴判定要素)の値 test
について、閾値をゼロとし、正負を判定した(つまり、硬判定を行った)。この結果、 11 26本のテストデータのうち、既知の 126本のプロモータに対応する部分の特徴判定 要素の値は、ほぼ全てが正の値となり、 1000本のランダムデータ(非プロモータ)に 対応する部分の特徴判定要素の値は、殆どが負の値となり、 93. 7%という高い認識 率が得られ、これにより本発明の効果が顕著に示された。なお、この 93. 7%という認 識率は、転写開始点のスライド設定処理や相関判定処理を行うことにより、更に向上 させることが可會である。
[0252] [第 2実施形態]
図 42は、本発明の第 2実施形態のアラインメントの方法を示す説明図である。図 43 は、第 2実施形態のプロモータ用出現頻度テーブル T を示す図である。図 44には prom
、第 2実施形態における基底行例での特徴要素の現れ方と、検査段階の判定処理
で用 、られるプロモータ用分離済データ行列 Y
promのうちの真データ対応部分の特徴 判定要素との関係が示されている。図 45および図 46には、第 2実施形態の学習段 階の処理で得られたプロモータ用分離行列 W の逆行列を求めて推定された基底
prom
行列 w 1の第 1列の各要素の値と、 W とともに得られたプロモータ用分離済デ prom prom
一タ行列 Y の第 1行の各要素の値とが、それぞれ採用例として示されている。また
prom
、図 47および図 48には、 W 1の第 27列の各要素の値と、 Y の第 27行の各要素
prom prom
の値とが、それぞれ不採用の例として示されている。さら〖こ、図 49は、第 2実施形態 の検査段階の処理の説明図である。
[0253] 本第 2実施形態では、アラインメント処理を行う際に、ギャップを挿入するのではなく 、スぺーサ 35およびスぺーサ 10を構成する配列の一部を取り除くという点と、判定処 理を行う際に、 1つ(1行)の特徴判定要素だけを用いるのではなぐ複数 (複数行)の 特徴判定要素を用いるという点で、前記第 1実施形態の場合と異なるが、その他の処 理ゃシステム構成は、前記第 1実施形態の場合と略同様であるため、同一部分につ いての詳しい説明は省略し、以下では異なる部分を中心に説明を行う。
[0254] <学習段階(トレーニングステップ) >
学習段階 (トレーニングステップ)の全体の流れは、図 3に示した前記第 1実施形態 の場合と同様であり、学習用の既知のプロモータ Np本 (前記第 1実施形態の場合と 同様に、例えば 106本の大腸菌プロモータとする。)を用意し、—35ボックス学習、― 10ボックス学習、プロモータ学習、相関学習を行う。
[0255] (一 35ボックス学習および 10ボックス学習)
前記第 1実施形態の場合と同様である。なお、前記第 1実施形態では、図 4のステ ップ S304および図 11のステップ S404のランダムボックスの生成処理で、 A、 T、 G、 Cの各出現頻度に偏りを持たせることなぐ各出現頻度が 0. 25ずつになるように生 成するという説明が記載されていた力 これに限定されるものではなぐ例えば、 Aお よび Tの各出現頻度をそれぞれ 0. 3とし、 Gおよび Cの各出現頻度をそれぞれ 0. 2と してちよい。
[0256] (プロモータ学習)
前記第 1実施形態の場合とは異なり、ギャップの挿入によるアラインメント処理は行
わず、従って、プロモータ用出現頻度テーブル T には、ギャップの出現頻度は含ま
prom
れない。また、スぺーサ 35およびスぺーサ 10を構成する配列の一部を取り除くことに よるアラインメント処理を行うので、プロモータ用分離行列 W やプロモータ用分離
prom
済データ行列 Y の次元数が、前記第 1実施形態よりも小さい。さらに、前記第 1実
prom
施形態では、検査段階において、学習段階で得られたプロモータ用分離済データ行 列 Y を用いることなぐ検査段階で得られた Y の 1つ(1行)の特徴判定要素のみ prom test
を用いて判定処理を行っていたが、本第 2実施形態では、検査段階で得られた Y
test の複数 (複数行)の特徴判定要素と、学習段階で得られた Y とを用いて判定処理
prom
を行う点が異なる。より詳細には、以下の通りである。
[0257] 前記第 1実施形態のプロモータ用アラインメント処理手段 23Aは、複数種類の既知 のプロモータの長さをギャップの挿入により一定長(例えば、配列長:65)に揃えるァ ラインメント処理を行うものであった力 本第 2実施形態のプロモータ用アラインメント 処理手段は、図 42に示すようなルールでスぺーサ 35およびスぺーサ 10を構成する 配列の一部を取り除くことにより、複数種類の既知のプロモータの長さを一定長(例え ば、配列長: 31)に揃えるアラインメント処理を行う。
[0258] 図 42において、既知のプロモータにおいては、 35ボックスおよび 10ボックスの 位置は既知であるため、スぺーサ 35を構成する塩基配列のうち、—35ボックス寄りの 6塩基( 35ボックスの下流側に繋がる 6塩基)および— 10ボックス寄りの 9塩基(― 1 0ボックスの上流側に繋がる 9塩基)を採用し、その間の配列を取り除く。従って、 106 本の既知の大腸菌プロモータのスぺーサ 35の配列長は、 15〜21塩基であるから、 スぺーサ 35のうち除去される配列長は、 0〜6塩基となる。すなわち、スぺーサ 35に おいて、ギャップの挿入を不要とし、かつ、なるべく除去する分を少なくするために、 最短のスぺーサ 35の配列長である 15塩基で配列長を揃えるようにした。なお、上記 では、—35ボックス寄りの 6塩基および— 10ボックス寄りの 9塩基を採用した力 これ に限定されず、例えば、—35ボックス寄りの 7塩基および— 10ボックス寄りの 8塩基を 採用してもよぐ要するに、採用される合計の配列長が 15塩基になればよい。また、 ギャップの挿入を不要とすることだけを目的とするならば、 14塩基以下の配列長で揃 えるようにしてもよい。
[0259] また、スぺーサ 10を構成する塩基配列のうち、 - 10ボックス寄りの 2塩基(― 10ボッ タスの下流側に繋がる 2塩基)および転写開始点寄りの 1塩基 (転写開始点の上流側 に繋がる 1塩基)を採用し、その間の配列を取り除く。従って、 106本の既知の大腸菌 プロモータのスぺーサ 10の配列長は、 3〜: L 1塩基であるから、スぺーサ 10のうち除 去される配列長は、 0〜8塩基となる。すなわち、スぺーサ 10において、ギャップの揷 入を不要とし、かつ、なるべく除去する分を少なくするために、最短のスぺーサ 10の 配列長である 3塩基で配列長を揃えるようにした。なお、上記では、—10ボックス寄り の 2塩基および転写開始点寄りの 1塩基を採用したが、これに限定されず、例えば、 10ボックス寄りの 1塩基および転写開始点寄りの 2塩基を採用してもよぐ要するに 、採用される合計の配列長が 3塩基になればよい。また、ギャップの挿入を不要とす ることだけを目的とするならば、 2塩基以下の配列長で揃えるようにしてもよい。
[0260] 前記第 1実施形態のプロモータ用出現頻度テーブル作成処理手段 23Bは、プロモ ータ用アラインメント処理手段 23Aにより一定長(例えば、配列長: 65)に揃えられた 複数種類の既知のプロモータにギャップが含まれているため、 A、 T、 G、 Cに、ギヤッ プを加え、各記号毎の出現頻度 (frequency)を求めていたが、本第 2実施形態のプロ モータ用出現頻度テーブル作成処理手段は、一定長(例えば、配列長: 31)に揃え られた複数種類の既知のプロモータにギャップは含まれて 、な 、ので、ギャップ無し で、 A、 T、 G、 Cについて、各記号毎の出現頻度を求める。従って、前記第 1実施形 態では、プロモータ用出現頻度テーブル記憶手段 61 (図 1参照)に記憶させるプロモ ータ用出現頻度テーブル T は、ギャップの出現頻度を含んでいたが(図 19参照)、 prom
本第 2実施形態では、プロモータ用出現頻度テーブル記憶手段に記憶させるプロモ ータ用出現頻度テーブル T は、図 43に示すように、ギャップの出現頻度を含んで prom
いないので、記憶させるデータ量が減少している。また、配列長も 65から 31に減少し て 、るので、その点でも記憶させるデータ量が減少して 、る。
[0261] 前記第 1実施形態の非プロモータ生成処理手段 23Cは、複数本の非プロモータ生 成用配列をランダムに自動生成し、これらの非プロモータ生成用配列の中で、部分 パターン用分離行列(― 10ボックス用分離行列 W および— 35ボックス用分離行列
-10
W )と、部分パターン用分離済データ行列(図 21の 10ボックス用分離済データ 35
行列 Y 、および図 23の— 35ボックス用分離済データ行列 Υ )の真データ対応部
-10 -35
分の各列ベクトルとを用いて、非特徴パターンである非プロモータに含まれる部分パ ターン相当配列(― 10ボックス相当配列および— 35ボックス相当配列)を決定し(図 17のステップ S50305, S50306および図 18のステップ S50309, S50310参照)、 さらに決定された各領域の部分パターン相当配列(一 10ボックス相当配列および— 35ボックス相当配列)に基づき非プロモータを決定していたが(図 18のステップ S50 311参照)、本第 2実施形態の非プロモータ生成処理手段は、部分パターン用分離 行列(一 10ボックス用分離行列 W および— 35ボックス用分離行列 W )や部分パ
-10 -35 ターン用分離済データ行列( 10ボックス用分離済データ行列 Υ および 35ボッ
-10
タス用分離済データ行列 Υ )を用いた部分パターン相当配列(一 10ボックス相当配
-35
列および— 35ボックス相当配列)の決定処理を行わずに、非プロモータを生成する。
[0262] 先ず、本第 2実施形態では、 Αおよび Τの出現頻度をそれぞれ 0. 3とし、 Gおよび C の出現頻度をそれぞれ 0. 2として 65塩基長のランダム配列を生成した後、ホモロジ ~ .スコア(homology score)を計算し、求めたホモロジ^ ~ ·スコアの値の大小に基づき 、プロモータに近い配列(ホモロジ一'スコア力 適宜、定めた閾値を超える配列)を 排除することにより、例えば、既知のプロモータの本数(106本)と同数本のランダム 配列(ホモロジ一'スコアが閾値以下の配列)を用意する。なお、ホモロジ一'スコアの 詳細につ ヽては、前述した非特許文献 4に記載されて ヽる。
[0263] ここで、ホモロジ^ ~ ·スコアは、拡大 35ボックス(extended -35 region)および拡大 —10ボックス(extended -10 region)を定義し、次のような手順 1〜3で求めることがで きる。拡大— 35ボックスは、—35ボックスの上流側に繋がる 9塩基と、—35ボックスの 下流側に繋がる 1塩基とを、—35ボックス(6塩基)に加えた合計 16塩基長の配列で ある。また、拡大— 10ボックスは、—10ボックスの上流側に繋がる 5塩基と、—10ボッ タスの下流側に繋がる 3塩基とを、—10ボックス(6塩基)に加えた合計 14塩基長の 配列である。
[0264] 手順 1では、前記第 1実施形態と同様にしてギャップの挿入により 65塩基長に揃え た例えば 106本の既知のプロモータについて、拡大 35ボックスおよび拡大 10ボ ッタスの各配列位置毎に A, T, G, Cの各出現頻度を求め、それぞれの出現頻度を
標準偏差 (例えば、(101Z4) 1/2となる。)で割ったスコアを求める。この際、標準偏差 のルート内の分子の「101」は、拡大 35ボックスおよび拡大 10ボックスの中にギ ヤップのある 5本のプロモータを除いたため、「106」が「101」になったものであり、ル ート内の分母の「4」は、シンボルの種別が、 A, T, G, Cの 4種別であることを意味し ている。
[0265] 手順 2では、拡大— 35ボックスおよび拡大— 10ボックスの中にギャップのある 5本 のプロモータを除いた例えば 101本の既知のプロモータのスぺーサ 35の配列長に ついて、 15〜21塩基の各配列長毎に出現頻度を求め(つまり、スぺーサ 35の配列 長が 15塩基となる頻度、 16塩基となる頻度、 · ··、 21塩基となる頻度を求める。)、そ れぞれの出現頻度を標準偏差 (例えば、(101Z7) 1/2となる。)で割ったスコアを求め る。この際、標準偏差のルート内の分母の「7」は、配列長の種別が、 15〜21塩基の 7種別であることを意味して 、る。
[0266] 手順 3では、既知のプロモータの本数(106本)と同数本用意されたランダム配列の それぞれにつ!/、て、ホモロジ^ ~ ·スコア = 100 X { (ベース ·ペア'スコアの総和 +スぺ 一シング 'スコア ベースライン 'スコア) Z (マキシマム 'スコア ベースライン ·スコア ) }という式を用いて、ホモロジ一'スコアを求める。
[0267] ここで、ベース 'ペア'スコアの総和(sum of base pair scores)とは、ランダム配列に おける拡大— 35ボックスおよび拡大— 10ボックスの各塩基を、手順 1で求めたスコア (A, T, G, Cの各出現頻度を標準偏差で割ったスコア)により数値ィ匕し、これらの値 の和をとつたものである。
[0268] スペーシング 'スコア(spacing score)とは、ランダム配列におけるスぺーサ 35の配 列長を、手順 2で求めたスコア(15〜21塩基の各配列長の出現頻度を標準偏差で 割ったスコア)により数値ィ匕したものである。
[0269] マキシマム 'スコア(maximum score)とは、拡大 35ボックスの各配列位置のスコア のうち最もよいスコア(最大スコア)と、拡大— 10ボックスの各配列位置のスコアのうち 最もよいスコア(最大スコア)と、スぺーサ 35の配列長のスコアとの和をとつたものであ る。
[0270] ベースライン'スコア(baseline score)とは、拡大 35ボックスの各配列位置のスコア
の平均値と、拡大 10ボックスの各配列位置のスコアの平均値と、スぺーサ 35の配 列長のスコアとの和をとつたものである。
[0271] そして、手順 3では、 65塩基長のランダム配列における— 35ボックス、—10ボックス 、および転写開始点に相当する部分の各位置は、下流側の端力 6塩基置いて、 7 塩基目を転写開始点と仮定し、ここ力 上流側に向力つて、 11塩基のスぺーサ 10、 6塩基の 10ボックス、 21塩基のスぺーサ 35、 6塩基の 35ボックスをとり、上流側 の端力も 14塩基を残すことにより決定する。つまり、前記第 1実施形態でギャップの 挿入により一定長 (配列長: 65)に揃えられた非プロモータ(図 24参照)における— 3 5ボックス、 10ボックス、および転写開始点に相当する部分の各位置と同じ位置と する。但し、前記第 1実施形態の場合と同様に、部分パターン用分離行列(一 10ボッ タス用分離行列 W および— 35ボックス用分離行列 W )や部分パターン用分離済
-10 -35
データ行列(― 10ボックス用分離済データ行列 Y および— 35ボックス用分離済デ
-10
一タ行列 Y )を用いて位置を決定してもよい。なお、ホモロジ一'スコアの計算は、 6
-35
5塩基長に限定されるものではなぐ従って、用意するランダム配列の長さも 65塩基 長に限定されるものではない。また、ホモロジ一'スコアの計算によりプロモータに近 V、配列を排除する処理は省略してもよ ヽ。
[0272] それから、以上のようにホモロジ一'スコアの計算をしてプロモータに近い配列を排 除して得られた例えば 106本の 65塩基長のランダム配列を、本第 2実施形態の非プ 口モータ用アラインメント処理手段により、図 42に示したルールで配列長を 31塩基長 に揃える。従って、本第 2実施形態では、前記第 1実施形態の非プロモータ用ァライ ンメント処理手段 23Dのようなギャップの挿入によるアラインメント処理は行わない。
[0273] 続いて、前記第 1実施形態では、プロモータ用数値ィ匕処理手段 23Eにより、プロモ ータ用出現頻度テーブル T を用いて、一定長(配列長: 65)に揃えられた例えば 1 prom
06本のプロモータおよび 106本の非プロモータを、それぞれ数値化する処理を行つ たが(図 25参照)、本第 2実施形態のプロモータ用数値ィ匕処理手段も同様な処理を 行う。但し、使用するプロモータ用出現頻度テーブル T は、図 19に示された前記 prom
第 1実施形態のものとは異なり、図 43に示すようなギャップの出現頻度がなぐ配列 位置も 1〜31とされたものである。
[0274] その後、前記第 1実施形態では、プロモータ用数値化処理手段 23Eにより数値化し て得られた B および C (図 25参照)を、プロモータ用学習データ行列生成処理
prom prom
手段 23Fにより、それぞれ転置して B τおよび C τとし、これらを結合してプロモー
prom prom
タ用学習データ行列 X (図 25参照)を生成する処理を行ったが、本第 2実施形態
prom
のプロモータ用学習データ行列生成処理手段も同様な処理を行う。但し、前記第 1 実施形態では、図 25に示すように、 B τおよび C τが、それぞれ 65行 X 106列で
prom prom
あり、 X 1S 65行 X 212列であったのに対し、本第 2実施形態では、 B τおよび C prom prom
Tが、それぞれ 31行 X 106列であり、 X 力 31行 X 212列となる(図 44参照)。 prom prom
[0275] そして、前記第 1実施形態では、プロモータ用分析処理手段 23Gにより、プロモー タ用学習データ行列 X (図 25参照)について、前処理として、平均値のゼロ化処理
prom
およびホワイトユング処理を行った後(図 9と同様)、前処理を経たプロモータ用学習 データ行列 X を用いて、独立成分分析 (ICA)を行うことにより、プロモータ用分離
prom
行列 W およびプロモータ用分離済データ行列 Y を求める処理を行ったが(図 2 prom prom
6参照)、本第 2実施形態のプロモータ用分析処理手段も同様な処理を行う。但し、 前記第 1実施形態では、図 26に示すように、 W 1S 65行 X 65列であり、 Y 力
prom prom
65行 X 212列であった力 本第 2実施形態では、図 44に示すように、 W 力 31行
prom
X 31列であり、 Y 力 31行 X 212列となる。
prom
[0276] なお、前記第 1実施形態では、 Y は、後に検査段階の処理で使用されるデータ
prom
ではな!/、ものの、検査段階の処理で得られる分離済データ行列 Y (図 38参照)の
test
特徴判定要素 (第 1行の各要素)の値が、正負のいずれの場合にプロモータであると 判定されるのかを確認するために求められてプロモータ用分離済データ行列記憶手 段 63 (図 26参照)に記憶されていたが、本第 2実施形態では、 Y は、後に検査段
prom
階の判定処理で使用されるので、プロモータ用分離済データ行列記憶手段へ記憶 させておくことが必要となる。但し、検査段階の判定処理で使用されるのは、後述す るように、 Y のうち、真データ対応部分 (B τに対応する部分)の特徴判定要素で
prom prom
あるから、記憶させておくのは、 Y のうち真データ対応部分の特徴判定要素の値
prom
だけでもよい。また、 Y のうち真データ対応部分の特徴判定要素の値により構成さ
prom
れる各列ベクトルの重心ベクトルを用いて判定処理を行う場合には、予め重心べタト
ルを求めておき、それを記憶しておくだけでもよ!/、。
[0277] (基底行列における特徴要素の決定)
前記第 1実施形態では、基底行列のうちの 1列にプロモータの特徴を示す基底が 現れ、この 1列のみが特徴要素となる場合 (例えば、図 39に示すように、 W 1の第 1
prom 列が特徴要素となる場合)、すなわちプロモータの特徴を最も顕著に示す唯一の基 底を選択し、それを特徴要素とする場合について説明が行われていたが、本第 2実 施形態では、図 44に示すように、基底行列のうちの複数列にプロモータの特徴を示 す基底が現れ、これらの複数列が特徴要素となる場合について説明を行う。このよう な特徴要素となる列 (基底)を決定するには、プロモータ用分離行列 W の逆行列
prom
W 1を求めて基底行列を推定し、この推定された基底行列である W 1の各列(各 prom prom 基底)の要素の値をグラフ化してみることにより、目視による判断で、プロモータの特 徴を示す列 (基底)を選択して決定することができる。また、特徴要素の決定作業は、 このような w 1の各列(各基底)のグラフ化による目視判断で行ってもよいが、人為
prom
的な判断を少なくするという観点から、プロモータ用分離済データ行列 Y
promの各行の 要素の値を、次のような方法で解析することにより行ってもよい。
[0278] W 1の ヽずれかの列(基底)に、プロモータの特徴を示す列(基底)が現れるとす
prom
れば、これに対応するプロモータ用分離済データ行列 Y
promの行の要素の値は、プロ モータを結合した B Tに対応する部分 (真データ対応部分)と、非プロモータを結合
prom
したじ τに対応する部分 (偽データ対応部分)とで、相違が生じるはずである(図 40 prom
参照)。従って、このことを利用し、プロモータ用分離済データ行列 Y
promの各行の要 素の値を、真データ対応部分と偽データ対応部分とに分けて整理し、解析を行う。
[0279] 上記の解析にあたっては、 X を構成する B τにおけるプロモータの並び順、お
prom prom
よび X を構成する C τにおける非プロモータの並び順は、特に意味があるもので prom prom
はなぐ従って、プロモータ用分離済データ行列 Y の真データ対応部分 (Β τに
prom prom 対応する部分)における各列の並び順、および Y の偽データ対応部分 (C τに対
prom prom 応する部分)における各列の並び順も、特に意味があるものではないので、 Y
promの各 行にっ 、て、それぞれの行を構成する各要素の値を大小順に並べ替えてグラフ化す る。ここでは、 Y の真データ対応部分では、左側力も右側へ向かって値の大き 、順
に並べ、 Y の偽データ対応部分では、左側から右側へ向かって値の小さ!/、順に並 prom
ベるものとする。また、 Y の各行のグラフ化にあたっては、 w 1の各列(各基底)
prom prom
のグラフのうち、ピーク値 (正負を問わず、最も大きな値)が正の値となる列のグラフの 場合には、対応する Y の行を構成する各要素の値をそのまま用いてグラフ化し、
prom
一方、ピーク値が負の値となる列のグラフの場合には、対応する Y の行を構成する
prom
各要素の値に 1を乗じた値をグラフ化する。
[0280] 例えば、図 45に示すように、 W 1の第 1列のグラフでは、— 10ボックスに反応して
prom
いると思われる山形部分がある力 これを目視で確認し、 10ボックスに反応してい る部分があるので、第 1列は特徴要素であると人為的に決定してもよい。一方、図 46 に示すように、 W 1の第 1列に対応する Y の第 1行のグラフでは、真データ対応
prom prom
部分(106列)で正の値が多ぐ偽データ対応部分(106例)で負の値が多ぐ真デー タ対応部分と偽データ対応部分とで、はっきりとした符号の相違が出ているので、こ の状態を、閾値を設定して自動的に判定することにより、 W 1
prom 1の第 列が特徴要素 である、すなわち Y の
prom 第 1行が特徴判定要素であると決定することができる。
[0281] また、図 47に示すように、 W 1の第 27列のグラフでは、 35ボックス、 10ボッ
prom
タス、転写開始点の 、ずれかに反応して 、ると思われる山形部分を目視で確認する ことができないので、第 27列は特徴要素ではないと人為的に決定してもよい。一方、 図 48に示すように、 W 1の第 27列に対応する Y の第 27行のグラフでは、真デ
prom prom
ータ対応部分(106列)と偽データ対応部分(106例)とで、はっきりとした符号の相違 が出ていないので、この状態を、閾値を設定して自動的に判定することにより、 W ―
prom
1の第 27列が特徴要素ではない、すなわち Y の第 27行が特徴判定要素ではない
prom
と決定することができる。 w 1の他の列や Y の他の行の場合も同様である。
prom prom
[0282] W 1の各列が特徴要素である力否力、すなわち Y の各行が特徴判定要素であ
prom prom
る力否かを決定するための閾値は、 Y の各行のグラフにおける零交差 (zero- cross
prom
ing)を調べ、次のように設定することができる。
[0283] 真データ対応部分 (Np= 106列)において、各要素の値が正の値力 負の値に転 じる位置を Z とし、偽データ対応部分 (Np = 106例)において、各要素の値が負の
down
値から正の値に転じる位置を Z とする。このとき、 Z > (1 + Θ ) X NpZ2であり
、かつ、 Z >{(1+ Θ ) XNpZ2}+Npであれば、 Y の当該行は、特徴判定要 up up prom
素として採用され、 w 1の対応する列 (基底)は、特徴要素であると決定される。こ
prom
の場合は、真データ対応部分および偽データ対応部分の双方を用いて判定が行わ れたことになる。プロモータの特徴を示す基底として採用されるには、 Z が真デー
down
タ対応部分の中央位置 (NpZ2)よりも、なるべく大きい方がよぐ Z が偽データ対応
up
部分の中央位置 (Νρ/2+Νρ)よりも、なるべく大きい方がよいので、中央位置から の乖離度合 、を定める Θ や Θ を大き!/、値に設定すれば、より厳し!/、採用条件と
down up
なり、良好な基底のみが採用されることになる。例えば、 θ =θ =0.1と設定す
down up
れば、真データ対応部分の中央位置 (NpZ2 = 53)に対し、(1+0 ) XNp/2 =
down
58なので、 Z > 58という採用条件となり、偽データ対応部分の中央位置 (NpZ2 down
+Np = 159)に対し、 {(1+ 0 ) XNp/2}+Np = 164なので、 Z >164と!ヽぅ採
up up
用条件となる。
[0284] また、上記のように真データ対応部分および偽データ対応部分で設定された条件 の双方を満たすことができな 、場合であっても、 V、ずれか一方の条件を満たす場合 には、その基底を採用するようにしてもよい。この場合には、いずれか一方の条件で 判定するため、上記のように双方の条件で判定する場合に比べ、採用条件を厳しく すればよい。例えば、上記のような、 Z >(1+ Θ ) XNpZ2であり、かつ、 Z >
down down up
{(1+ θ )ΧΝρΖ2}+Νρであるという条件を満たさなくても、 Ζ >(1+ θ *) X up down down
NpZ2である力、、または、 Z >{(1+ Θ *) XNp/2} +Npであれば、 Y の当該
up up prom
行を、特徴判定要素として採用し、 w 1の対応する列 (基底)を、特徴要素であると
prom
決定してもよい。ここで、 0 *や 0 *の値は、 0 や 0 の値よりも大きくし、例えば
down up down up
、 0 *= θ *=0.15と設定すれば、真データ対応部分の中央位置 (NpZ2 = 53) down up
に対し、(1+0 *) XNpZ2 = 61なので、 Z > 61という厳しい採用条件となり、
down down
偽データ対応部分の中央位置 (NpZ2+Np=159)に対し、 {(1+ Θ *) XNp/2}
up
+Np = 167なので、 Z > 167という厳しい採用条件となる。
up
[0285] このようにして 0 や 0 の値、あるいは 0 *や 0 *の値を設定しておき、 Y の
down up down up prom 各行が特徴判定要素であるカゝ否か、すなわち w 1の各列 (各基底)が特徴要素で
prom
ある力否を決定した後、図 44に示すように、 Y のうち真データ対応部分の特徴判
定要素だけを抽出し、これを Y 'として、プロモータ用分離済データ行列記憶手段 prom
に記憶しておく。例えば、 Y の 31行のうち、合計 23行が特徴判定要素であると決 prom
定された場合には、 Y ,は、 23行 X Np列(106列)の行列となる。この Y ,は、後 prom prom に行われる検査段階の判定処理で使用される。なお、 Y 'を構成する各列ベクトル prom
Y , (j) (j = l〜106)の重心ベクトルを求め、この重心ベクトルを記憶しておいても prom
よい。
[0286] (相関学習)
本第 2実施形態では、前記第 1実施形態の場合と同様な相関学習を行うことができ る。
[0287] <検査段階 (テストステップ) >
前記第 1実施形態の検査段階の処理では、検査データ生成処理手段 31の各処理 手段 31A〜31Gにより、部分パターン用分離行列(一 10ボックス用分離行列 W お
-10 よび— 35ボックス用分離行列 W )や部分パターン用分離済データ行列(― 10ボッ
-35
タス用分離済データ行列 Y および 35ボックス用分離済データ行列 Y )を用いて
-10 -35 部分パターン相当配列(― 10ボックス相当配列および— 35ボックス相当配列)を決 定し、プロモータ候補配列の決定処理を行っていたが、本第 2実施形態の検査段階 でも同様な処理を行う。
[0288] なお、前記第 1実施形態では、プロモータ候補配列の決定処理にぉ 、て、 - 10ボ ックス相当配列および 35ボックス相当配列と、転写開始点近傍領域配列との間に 相関がある力否かを判定し、相関がないと判定された場合には、プロモータ候補配 列として採用しない処理を行い(図 34のステップ S1310参照)、この相関判定処理の 際には、 1行のみの相関判定要素を用いて相関判定を行っていたが(図 35のステツ プ S13104、図 37参照)、本第 2実施形態の相関判定処理も同様の処理としてもよく 、あるいは複数行の相関判定要素を用いて相関判定を行ってもよい。複数行の相関 判定要素を用いて相関判定を行う場合には、例えば、後述するプロモータであるか 否かの判定処理の場合と同様に、複数行の相関判定要素の値により構成される列べ タトル (相関判定データ力^つの場合には、 1つの縦ベクトルである。)と、学習段階で 相関判定用分離行列 W (図 31参照)とともに得られた相関判定用分離済データ行
列 Y の真データ対応部分(図 30の Β τに対応する部分)の相関判定要素の値に
BBS BBS
より構成される各列ベクトルとの類似度を示す値 (例えば、各列ベクトルの総体との類 似度を示す値、より具体的には、各列ベクトルの重心ベクトルとの内積の値またはこ れと等価な値)を算出し、算出された類似度を示す値が、予め定められた閾値を境界 としていずれの側の値である力 または値の大きさの程度を判定することにより、相関 がある力否力、あるいは相関の程度を判定することができる。
[0289] その後、前記第 1実施形態の検査段階の処理では、検査データ生成処理手段 31 のアラインメント処理手段 31Hにより、検査配列の中で決定されたプロモータ候補配 列を、ギャップを挿入して一定長(配列長: 65)に揃えるアラインメント処理を行ってい たのに対し、本第 2実施形態の検査段階の処理では、図 42に示したルールでスぺー サ 35の一部の配列およびスぺーサ 10の一部の配列を取り除くことにより一定長(配 列長:31)に揃えるアラインメント処理を行う点が異なる。
[0290] そして、前記第 1実施形態では、プロモータ候補配列数値ィ匕処理手段 31Jにより、 プロモータ用出現頻度テーブル T を用いて、アラインメントされたプロモータ候補 prom
配列を数値化する処理を行ったが(図 38参照)、本第 2実施形態のプロモータ候補 配列数値化処理手段も同様な処理を行う(図 49参照)。但し、使用するプロモータ用 出現頻度テーブル T は、図 19に示された前記第 1実施形態のものとは異なり、図 prom
43に示すようなギャップの出現頻度がなぐ配列位置も 1〜31とされたものである。
[0291] それから、前記第 1実施形態では、分離処理手段 32により、検査データ生成処理 手段 31により生成された検査データ (縦ベクトル)または複数の検査データを結合し た検査データ行列 X について前処理を行った後、プロモータ用分離行列 W と、 test prom 前処理済みの検査データ(縦ベクトル)または複数の検査データを結合した検査デ 一タ行列 X とを乗じる行列演算を行うことにより、分離済データまたは複数の分離 test
済データが結合された分離済データ行列 Y を求める分離処理を行ったが(図 38参 test
照)、本第 2実施形態の分離処理手段も同様な処理を行う(図 49参照)。但し、使用 するプロモータ用分離行列 W は、前記第 1実施形態の 65行 X 65列のものではな prom
ぐ本第 2実施形態の 31行 X 31列のものである。
[0292] その後、前記第 1実施形態の判定処理手段 33による判定処理では、分離処理手
段 32により求めた分離済データまたは分離済データ行列 Y を構成する要素のうち
test
、推定された基底行列 w 1に含まれる 1列の特徴要素 (例えば、第 1列の各要素)
prom
の行列内位置に応じて定まる 1行の特徴判定要素(例えば、第 1行の各要素、ベタト ルの場合には、第 1番目の要素)のみを用い、この特徴判定要素の値力 予め定めら れた閾値 (例えば、ゼロ)を境界としていずれの側の値であるかを判定することにより、 検査配列中のプロモータの存否を判定する処理を行っていた(図 32のステップ S17 、図 38参照)。これに対し、本第 2実施形態では、図 49に示すように、 Y を構成する
test
要素のうち、推定された基底行列 W 1 (図 44参照)に含まれる複数列の特徴要素
prom
の行列内位置に応じて定まる複数行の特徴判定要素を用いて、検査配列中のプロ モータの存否を判定する処理を行う。なお、前記 1実施形態の場合も、本第 2実施形 態の場合も、プロモータの存否を判定する硬判定ではなぐプロモータの存否の程度 を判定する軟判定を行ってもょ ヽ。
具体的には、本第 2実施形態の判定処理手段は、図 49に示すように、 31行 (ベタト ルの場合には 31要素)の Y を構成する要素のうち、複数行の特徴判定要素だけを
test
抽出して、例えば 23行 (ベクトルの場合には 23要素)の Y ,を生成し、この Y ,の
test test 各列ベクトル Y ,(k) (k= l, 2, 3, · ··。但し、検査データが 1つの場合には、 1つの
test
縦ベクトルである。 )のそれぞれにつ ヽて、 Y のうち真データ対応部分の特徴判定
prom
要素だけを抽出して生成された Y ,(図 44参照)の各列ベクトル Y , (j) (j = 1〜1
prom prom
06)との類似度を示す値を求める。ここで、類似度を示す値とは、例えば、 Y ,の任
test 意の 1つの列ベクトル Y ,0 と、丫 ,(図 44参照)の各列ベクトル Y ' (j) (j = l
test prom prom
〜106)とのそれぞれの内積の値を算出し、これらの Np個(106個)の内積の値の平 均値をとつたものとすることができる。なお、 Y ,(図 44参照)の各列ベクトル Y , (j
prom prom
) (j = l〜106)の重心ベクトルを学習段階で予め求めておき、記憶させておけば、 Y
t
,の任意の 1つの列ベクトル Y ,(k)と、この重心ベクトルとの内積の値を算出する est test
ことにより、等価な値を算出することができる。また、類似度を示す値は、以上のような Y ,の各列ベクトル Y ,(j) (j = l〜106)との内積の値の平均値、あるいは Y
prom prom prom, の各列ベクトル γ , (j) (j = l〜106)の重心ベクトルとの内積の値に限定されるもの
prom
ではなぐこれら以外の値であっても、 Y ,の各列ベクトル Y , (j) (j = 1〜106)の
総体との類似度を示す値を採用すれば、特定の既知のプロモータに近いか否かを 判定するといつた偏った判定を回避することができる。そして、このようにして求めた 類似度を示す値が、予め定められた閾値 (例えば、ゼロ)を境界としていずれの側の 値であるかを判定することにより、その類似度を示す値の算出に用いられた Y ' (k)
test の元になつた Y (k)に対応する検査データ X (k)の数値ィ匕前の状態であるプロモ
test test
ータ候補配列がプロモータであるか否かがわかるので、検査配列の中にプロモータ が存在するカゝ否かを判定することができる。例えば、類似度を示す値が、正の値であ れば、プロモータが存在すると判定し、負の値であれば、プロモータは存在しないと 判定することができる。なお、軟判定の場合には、求めた類似度を示す値の大きさの 程度を判定することにより、検査配列の中のプロモータの存否の程度を判定すること ができる。
[0294] このような第 2実施形態によれば、前記第 1実施形態と同様な効果を得ることができ ることに加え、 1行の特徴判定要素だけではなぐ複数行の特徴判定要素を用いて 判定処理を行うようにしたので、判定制度を向上させることができるうえ、ギャップの挿 入ではなぐスぺーサ 35の一部の配列およびスぺーサ 10の一部の配列を取り除くこ とによりアラインメント処理を行うようにしたので、プロモータ用分離行列 W 等の各
prom
行列の次元数を小さくすることができ、演算量の低減、処理速度の向上を図ることが できる。
[0295] <効果確認実験 >
また、本発明の効果を確かめるために、以下のような実験を行った。実験方法や実 験条件は、本第 2実施形態に基づくものとした。
[0296] 先ず、学習段階 (トレーニングステップ)では、本第 2実施形態で説明したように、前 述した非特許文献 1に記載された既知の 106本の大腸菌プロモータを使って学習を 行った。この学習結果として得られた 31行 X 31列のプロモータ用分離行列 W (図
prom
44参照)の逆行列である 31行 X 31列の W 1の第 1列の各要素の値力 前述した
prom
図 45に示され、第 27列の各要素の値力 前述した図 47に示されている。これらの横 軸は、行番号に対応している。また、学習結果として W とともに得られた 31行 X 21
prom
2列のプロモータ用分離済データ行列 Y (図 44参照)の第 1行の各要素の値が、
前述した図 46に示され、第 27行の各要素の値力 前述した図 48に示されている。こ れらの横軸は、列番号に対応している。
[0297] そして、図 45の W 1の第 1列および図 46の Y の第 1行は、特徴要素および特 prom prom
徴判定要素として採用されたものであり、一方、図 47の W 1の第 27列および図 48 prom
の Y の第 27行は、採用されなかったものであり、このようにして、 W 1を構成する prom prom
31列(31基底)のうち、合計 23列(23基底)が特徴要素として採用され、従って、 31 行の Y のうち、合計 23行が特徴判定要素として採用された。なお、採用条件を、よ prom
り厳しくして 23行未満の特徴判定要素を採用してもよい。
[0298] 次に、検査段階 (テストステップ)では、テストデータとして、前述した非特許文献 1に 記載された既知の 126本の大腸菌プロモータを使った。これらの 126本の大腸菌プ 口モータは、学習段階で使った既知の 106本の大腸菌プロモータとは異なるものであ る。なお、これらの 126本のプロモータについては、非特許文献 1では、既にギャップ が挿入されていたため、それらのギャップを取り除き、ギャップのない配列長 40〜50 のプロモータに戻してテストデータ (検査配列)とした。
[0299] また、テストデータ(検査配列)として、配列長が 65のランダム配列を 5000本生成し て用意した。この際、 Aと Tの出願頻度をそれぞれ 0. 3ずっとし、 Gと Cの出願頻度を それぞれ 0. 2ずっとした。従って、アラインメントされていないテストデータ (検査配列 )が、合計で 5126本用意された。但し、ランダム配列の配列長を 65にしたのは、前述 したホモロジ'スコアの計算をしてプロモータに近い配列を排除するためである。従つ て、ホモロジ 'スコアの計算を行わない場合には、プロモータであるか否かが未知の 配列について判定を行う実際の検査段階の処理で採用される検査配列の配列長と 同じ配列長とし、例えば配列長が 50のランダム配列を 5000本生成して用意してもよ い。
[0300] 続いて、 5126本のテストデータについて、 W および W を用いて一 10ボックス相
-10 -35
当配列および 35ボックス相当配列を決定した後、図 42に示した方法でァラインメ ントを施し、配列長を 31に統一した。この際、転写開始点は、下流側から見て 7塩基 目と仮定し、 1つのテストデータ (検査配列)にっき、転写開始点を 1つだけ設定した( つまり、この効果確認実験では、図 36に示すような転写開始点のスライド設定は行わ
な力つた)。また、—10ボックス相当配列および— 35ボックス相当配列と、転写開始 点近傍領域配列との相関判定処理は行わな力つた。
[0301] それから、アラインメントされた 5126本のプロモータ候補配列について、プロモータ 用出現頻度テーブル T を用いて数値化し、 5126本の検査データを生成した後、
prom
図 49に示すように、プロモータ用分離行列 W と、 5126本の検査データを結合し
prom
た検査データ行列 X とを乗じる行列演算を行 、、 31行 X 5126列のプロモータ用
test
分離済データ行列 Y を求めた。
test
[0302] そして、プロモータ用分離済データ行列 Y のうち、学習段階で W 1および Y
test prom prom のグラフ化および解析を行って既に決定されて ヽる複数行 (ここでは、合計 23行)の 特徴判定要素を抽出して、 23行 X 5126列の Y ,を生成した。それから、 Y ,の任
test test 意の 1つの列ベクトル Y ,(k) (k= l〜5126)と、 Y ,(図 44参照)の各列ベクトル
test prom
Y , (j) (j = l〜106)とのそれぞれの内積の値を算出し、これらの Np個(106個)の prom
内積の値の平均値を求めた。このような類似度を示す値の算出は、 Y 'を構成する
test
5126列の全ての列ベクトル Y
test,(k) (k= l〜5126)について行う。なお、 Y ,(図
prom
44参照)の各列ベクトル Y
prom, (j) (j = 1〜106)の重心ベクトルを学習段階で予め求 めておいた場合には、 Y ,の任意の 1つの列ベクトル Y ,(k) (k= l〜5126)と、こ
test test
の重心ベクトルとの内積の値を算出することにより、等価な値を算出することができる [0303] このようにして各列ベクトル Y ' (k) (k= l
test 〜5126)毎に求めた類似度を示す値に ついて、閾値をゼロとし、正負を判定した (つまり、硬判定を行った)。この結果、 95.
04%という高い認識率が得られ、これにより本発明の効果が顕著に示された。なお、 この 95. 04%という認識率は、転写開始点のスライド設定処理や相関判定処理を行 うことにより、更に向上させることが可能である。
[0304] [変形の形態]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなぐ本発明の目的を達成 できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
[0305] すなわち、前記各実施形態では、特定点である転写開始点は、部分パターンであ る― 35ボックスおよび— 10ボックスよりも下流側に配置されて 、たが、特定点と各部
分パターンとの位置関係は、これに限定されるものではなぐ本発明における特定点 は、全ての部分パターンの下流側にあってもよぐ全ての部分パターンの上流側にあ つてもよく、部分パターン同士の間に介在して 、てもよ!/、。
[0306] また、前記各実施形態では、 2つの 35ボックスおよび 10ボックスと、転写開始 点近傍領域配列との相関を判定していたが、必ずしも全ての部分パターンと特定点 近傍領域配列との相関を判定するのではなぐ一部の部分パターンと特定点近傍領 域配列との相関を判定してもよ 、。
[0307] さらに、前記各実施形態では、各部分パターンと特定点近傍領域配列との相関を 判定していたが、多重化されていない特徴パターンの認識処理を行う場合には、そ の多重化されていない特徴パターンと、特定点近傍領域配列との相関を判定しても よい。
[0308] そして、前記各実施形態では、独立成分分析 (ICA)または主成分分析 (PCA)に より相関判定を行っていた力 これに限定されるものではなぐ例えば、ニューラルネ ットワーク法等により相関判定を行ってもよい。ニューラルネットワーク法の場合には、 例えば、学習段階で、互いに相関のある既知の各部分パターンと既知の特定点近傍 領域配列とを入力したときには、相関があることを示す数値 (例えば 1)が出力され、 一方、相関のない配列(ランダム配列等)を入力したときには、相関がないことを示す 数値 (例えば 0)が出力されるように係数を定めておき、検査段階で、特徴パターン候 補配列に含まれる各部分パターン相当配列および特定点近傍領域配列を入力した ときに、その出力結果が、相関があることを示す数値 (例えば 1)になる力、あるいは相 関がないことを示す数値 (例えば 0)になるかを判定する方法等を採用することができ る。
[0309] また、前記各実施形態では、転写開始点を設定 (仮定)して― 35ボックス相当配列 および— 10ボックス相当配列を決定した後に、これらの— 35ボックス相当配列およ び 10ボックス相当配列と転写開始点近傍領域配列との間に相関がある力否かを 判断するだけであった力 このような 1回の往復処理だけではなぐ例えば、転写開 始点を設定 (仮定)して— 35ボックス相当配列および— 10ボックス相当配列を決定し た後に、これらの— 35ボックス相当配列および— 10ボックス相当配列と転写開始点
近傍領域配列との間の相関が高くなる転写開始点を見つけ、再度、その転写開始点 に基づき— 35ボックス相当配列および— 10ボックス相当配列を決定するという具合 に、複数回の反復処理を行ってもよい。
[0310] さらに、前記各実施形態では、図 36の二点鎖線で示すように、 1つの検査配列の 中で、複数のプロモータ候補配列を決定する処理を行うが、それぞれのプロモータ 候補配列を決定するにあたり、さらに複数(9個)の 10ボックス候補配列や複数(7 個)の 35ボックス候補配列に関する演算処理を行うので、重複した演算処理を回 避するために、一度算出した結果を適宜保存して再利用する力 または一度にまと めて実行できる演算については、まとめて行うようにしてもよい。例えば、ある点に設 定された転写開始点にっ 、てのプロモータ候補配列を決定する際に行われる j = 5 の 10ボックス候補配列に関する演算処理と、 1つ上流側の点に設定された転写開 始点にっ 、てのプロモータ候補配列を決定する際に行われる j =4の 10ボックス候 補配列に関する演算処理とは、重複する部分があるので、前者の演算処理の結果の 一部(例えば、図 21の Y (j)のうちの重複するデータ)を保存し、後者の演算処理
-lOcan
の際に用いるようにしてもよい。また、図 21の Y (j)
-lOcan のデータを、 9個の一 10ボック ス候補配列に区切って求めるのではなぐ一度にまとめて多数の 10ボックス候補 配列に対応する Y (j)
-lOcan のデータを求めておき、そこから 9個のデータを抜き出して
(1個ずつずらしながら 9個のデータを抜き出していく。 )内積の和 q (j)を求める処理 に用いてもよい。
[0311] また、前記各実施形態のプロモータ認識システム 10等は、多重化された特徴バタ ーンであり、かつ、特徴パターンの全体の長さに多様性があるプロモータについての 認識処理を行うシステムであった力 本発明の特徴パターン認識システムは、多重化 されていない特徴パターンであり、かつ、特徴パターンの全体の長さが一定である場 合の特徴パターンを認識するシステムにも適用することができ、また、特徴パターン の長さに多様性がある場合 (複数種類の長さが存在する場合)において、多重化され て 、な 、特徴パターンを認識するシステム、あるいは多重化されて 、る特徴パターン であるが、多重化されて ヽな 、場合と同様な処理でその特徴パターンを認識するシ ステムにも適用することができる。
[0312] 例えば、特徴パターンの長さに多様性がある場合において、多重化されていない 特徴パターンを認識するか、あるいは多重化されている特徴パターンである力 多重 ィ匕されていない場合と同様な処理でその特徴パターンを認識する処理を行う際には 、クラスタルダブリュー (ClustalW)という既存のアルゴリズムを実行する既存の標準 的なツールであるブラスト(BLAST)等を用いて候補配列の長さをギャップの挿入に より一定長に揃えるアラインメント処理を行うことができる。また、この場合において、 判定処理の対象となる配列若しくはその一部の配列断片から切り出された 1つの検 查配列の中で、候補配列を 1離散シンボルずつずらし、かつ各箇所で長さを変えな 力 決定し、決定された複数の候補配列の長さをギャップの挿入により一定長に揃え るアラインメント処理を行 ヽ、長さを揃えた複数の候補配列のそれぞれにつ 、て検査 データを生成し、 1つの検査配列力 得られたそれらの複数の検査データにっ 、て、 分離処理手段による分離処理および判定処理手段による判定処理を行うことにより、 1つの検査配列の中で定められた複数の候補配列の中から、特徴パターンであると 認識される配列を 1つ定める(つまり、最も確からしい候補配列を特徴パターンである と認識する)か、あるいは 1つも定めない(つまり、検査配列の中には特徴パターンは 存在しないと判定する)処理を行うことができる。例えば、 25〜30の間で配列長が変 動する特徴パターン (新規に発見される特徴パターンの想定長も考慮することが好ま しい。)の場合であれば、検査配列の中で、ある点を基準 (特徴パターンの右端)とし て、 25〜30の各長さの候補配列を決定し、次に、 1つ上流側の点を基準 (特徴バタ ーンの右端)として、同様に 25〜30の各長さの候補配列を決定するという具合にし て、 1つの検査配列の中で、複数の候補配列を決定することができる。
産業上の利用可能性
[0313] 以上のように、本発明の特徴パターン認識システムおよびその方法、並びにプログ ラムは、例えば、 DNA配列中のプロモータゃェンハンサ、アミノ酸配列中のモチーフ 、 DNA配列とアミノ酸配列との混在型配列中のパターン等を認識する場合に用いる のに適している。
図面の簡単な説明
[0314] [図 1]本発明の第 1実施形態のプロモータ認識システムの全体構成図。
圆 2]第 1実施形態のプロモータ認識システムの一部である学習処理手段の詳細構 成図。
圆 3]第 1実施形態の学習段階 (トレーニングステップ)の全体の流れを示すフローチ ヤートの図。
[図 4]第 1実施形態の—35ボックス学習の流れを示すフローチャートの図。
[図 5]第 1実施形態の DNA配列力 切り出された既知のプロモータを含む配列の例 示図。
圆 6]第 1実施形態の— 35ボックス学習に伴う処理の第 1の説明図。
[図 7]第 1実施形態の 35ボックス学習に伴う処理の第 2の説明図。
[図 8]第 1実施形態の 35ボックス学習に伴う処理の第 3の説明図。
[図 9]第 1実施形態の 35ボックス学習に伴う処理の第 4の説明図。
圆 10]第 1実施形態の— 35ボックス学習に伴う処理の第 5の説明図。
[図 11]第 1実施形態の— 10ボックス学習の流れを示すフローチャートの図。
圆 12]第 1実施形態の— 10ボックス学習に伴う処理の第 1の説明図。
圆 13]第 1実施形態の— 10ボックス学習に伴う処理の第 2の説明図。
圆 14]第 1実施形態の— 10ボックス学習に伴う処理の第 3の説明図。
圆 15]第 1実施形態の— 10ボックス学習に伴う処理の第 4の説明図。
[図 16]第 1実施形態のプロモータ学習の流れを示すフローチャートの図。
[図 17]第 1実施形態のプロモータ学習の流れの詳細(その 1)を示すフローチャートの 図。
[図 18]第 1実施形態のプロモータ学習の流れの詳細(その 2)を示すフローチャートの 図。
圆 19]第 1実施形態のプロモータ学習に伴う処理の第 1の説明図。
圆 20]第 1実施形態のプロモータ学習に伴う処理の第 2の説明図。
圆 21]第 1実施形態のプロモータ学習に伴う処理の第 3の説明図。
圆 22]第 1実施形態のプロモータ学習に伴う処理の第 4の説明図。
圆 23]第 1実施形態のプロモータ学習に伴う処理の第 5の説明図。
圆 24]第 1実施形態のプロモータ学習に伴う処理の第 6の説明図。
圆 25]第 1実施形態のプロモータ学習に伴う処理の第 7の説明図。
圆 26]第 1実施形態のプロモータ学習に伴う処理の第 8の説明図。
圆 27]第 1実施形態の相関学習の流れを示すフローチャートの図。
[図 28]第 1実施形態の相関学習に伴う処理の第 1の説明図。
[図 29]第 1実施形態の相関学習に伴う処理の第 2の説明図。
[図 30]第 1実施形態の相関学習に伴う処理の第 3の説明図。
圆 31]第 1実施形態の相関学習に伴う処理の第 4の説明図。
圆 32]第 1実施形態の検査段階 (テストステップ)の全体の流れを示すフローチャート の図。
[図 33]第 1実施形態の検査段階における詳細処理 (その 1)の流れを示すフローチヤ ートの図。
[図 34]第 1実施形態の検査段階における詳細処理 (その 2)の流れを示すフローチヤ ートの図。
圆 35]第 1実施形態の検査段階における相関判定処理の流れを示すフローチャート の図。
圆 36]第 1実施形態の検査段階における処理の第 1の説明図。
圆 37]第 1実施形態の検査段階における処理の第 2の説明図。
圆 38]第 1実施形態の検査段階における処理の第 3の説明図。
[図 39]本発明の効果確認実験 (第 1実施形態に基づく実験)におけるプロモータ用分 離行列 W の逆行列 W 1の第 1列の各要素の値を示すグラフの図。
prom prom
圆 40]本発明の効果確認実験 (第 1実施形態に基づく実験)におけるプロモータ用分 離済データ行列 Y 1
promの第 行の各要素の値を示すグラフの図。
圆 41]大腸菌塩基配列中で RNAポリメラーゼが大腸菌プロモータを探す様子を示 す図。
圆 42]本発明の第 2実施形態のアラインメントの方法を示す説明図。
[図 43]第 2実施形態のプロモータ用出現頻度テーブル T を示す図。
prom
圆 44]第 2実施形態における基底行例での特徴要素の現れ方と、検査段階の判定 処理で用 、られるプロモータ用分離済データ行列 Y のうちの真データ対応部分の
特徴判定要素との関係を示す図。
[図 45]第 2実施形態の学習段階の処理で得られたプロモータ用分離行列 W の逆
prom 行列 w 1の第 1列の各要素の値を示すグラフの図。
prom
[図 46]第 2実施形態の学習段階の処理で得られたプロモータ用分離済データ行列 Y の第 1行の各要素の値を示すグラフの図。
prom
[図 47]第 2実施形態の学習段階の処理で得られたプロモータ用分離行列 W の逆
prom 行列 W 1の第 27列の各要素の値を示すグラフの図。
prom
[図 48]第 2実施形態の学習段階の処理で得られたプロモータ用分離済データ行列 Y の第 27行の各要素の値を示すグラフの図。
prom
[図 49]第 2実施形態の検査段階の処理の説明図。
符号の説明
10 特徴パターン認識システムであるプロモータ認識システム
31 検査データ生成処理手段
31A 部分パターン候補データ生成処理手段である― 35ボックス候補データ生成 処理手段
31B 部分パターン候補データ生成処理手段である― 10ボックス候補データ生成 処理手段
31C 部分パターン候補データ用分離済データ生成処理手段である― 35ボックス 候補データ用分離済データ生成処理手段
31D 部分パターン候補データ用分離済データ生成処理手段である— 10ボックス 候補データ用分離済データ生成処理手段
31E 部分パターン相当配列決定処理手段である 35ボックス相当配列決定処 理手段
31F 部分パターン相当配列決定処理手段である 10ボックス相当配列決定処理 手段
31G 特徴パターン候補配列決定処理手段であるプロモータ候補配列決定処理 手段
31H アラインメント処理手段
31J 特徴パターン候補配列数値化処理手段であるプロモータ候補配列数値化処 理手段
32 分離処理手段
33 判定処理手段
41 部分パターン用出現頻度テーブル記憶手段である 35ボックス用出現頻度 テーブル記憶手段
42 部分パターン用分離行列記憶手段である 35ボックス用分離行列記憶手段 43 部分パターン用分離済データ行列記憶手段である— 35ボックス用分離済デ 一タ行列記憶手段
51 部分パターン用出現頻度テーブル記憶手段である 10ボックス用出現頻度 テーブル記憶手段
52 部分パターン用分離行列記憶手段である 10ボックス用分離行列記憶手段 53 部分パターン用分離済データ行列記憶手段である— 10ボックス用分離済デ 一タ行列記憶手段
61 パターン全体用出現頻度テーブル記憶手段であるプロモータ用出現頻度テ 一ブル記憶手段
62 パターン全体用分離行列記憶手段であるプロモータ用分離行列記憶手段
70 相関学習結果記憶手段
71 相関判定用出現頻度テーブル記憶手段
72 相関判定用分離行列記憶手段
A, T, G, C 離散シンボル
T 部分パターン用出現頻度テーブルである 35ボックス用出現頻度テーブル
-35
T 部分パターン用出現頻度テーブルである 10ボックス用出現頻度テーブル
-10
τ パターン全体用出現頻度テーブルであるプロモータ用出現頻度テーブル prom
τ 相関判定用出現頻度テーブル
BBS
W 部分パターン用分離行列である— 35ボックス用分離行列
-35
W 部分パターン用分離行列である 10ボックス用分離行列
-10
w パターン全体用分離行列であるプロモータ用分離行列
w 相関判定用分離行列
BBS
X
-35 部分パターン用学習データ行列である一 35ボックス用学習データ行列
X 部分パターン用学習データ行列である一 10ボックス用学習データ行列 X パターン全体用学習データ行列であるプロモータ用学習データ行列 prom
X
BBS 相関判定用学習データ行列
X
BBS, test 相関判定データ行列
X
test 検査データ行列
Y
- 35 部分パターン用分離済データ行列である一 35ボックス用分離済データ行列
Y 部分パターン用分離済データ行列である一 10ボックス用分離済データ行列 Y
-35can 部分パターン候補データ用分離済データ行列である― 35ボックス候補デ ータ用分離済データ行列
Y
-lOcan 部分パターン候補データ用分離済データ行列である― 10ボックス候補デ ータ用分離済データ行列
γ パターン全体用分離済データ行列であるプロモータ用分離済データ行列 prom
Y BBS, test 相関判定用分離済データ行列
Z 部分パターン候補データ行列である一 35ボックス
35 候補データ行列
Z 部分パターン候補データ行列である一 10ボックス候補データ行列