WO2002094148A1 - Tampon interlabial - Google Patents

Description

明細書 陰唇間パッ ド 発明の背景

技術分野

本発明は、 陰唇間への装着が容易な陰唇間パッ ドに関する 関連技術

従来よ り 、 女性用生理用品と しては、 生理用ナプキン、 タ ンボ ンが一般的に用いられている。 こ こで、 生理用ナプキンについて は、 膣口付近への密着性の乏しさゆえに生じる陴間からの経血の モ レを防ぐべく 、 多大な努力が払われている。 また、 タンポンに おいても、 その物品の属性に起因 して、 着用時の異物感ゃ不快感、 膣内への装着困難性を生じるこ とから、 これらを除去するために 多大な努力がなされている。

このよ う な状況下、 生理用ナプキンやタ ンポンの中間に位置す る生理用品と して、 近年、 陰唇間パッ ドなる生理用品が注目 され る よ う になってきている。

この陰唇間パッ ドは、 女性の陰唇間にその一部分を挟み込ませ 陰唇内面に当接させて装着する とい う ものであ り 、 生理用ナプキ ンに比 して身体と の密着性が高いために経血のモ レが防止され る と と もに、 経血が拡散して身体に広く 接する こ と を防ぐために 衛生的かつ清潔なものである。 また、 生理用ナプキンよ り も小型 であるために、 装着感に優れて快適であ り 、 膣内に挿入するタン ボンに比べて着用時の心理抵抗も低いとい う 特徴を有している。 しかしながら、 陰唇間パッ ドは、 生理用ナプキンと比較した場 合には、 目視困難な陰唇間に装着する も のであるため、 生理用ナ プキンよ り も装着が難しいとレヽ ぅ難点がある。 しかも、 適切な位 置に装着されなかった場合には、 生理用ナプキンよ り もサイズが 小さいために、 モ レによ る被害が甚大と なって しま う。 また、 タ ンボンと比較した場合にも、 装着ミ ス の可能性はタ ンポンよ り も 高レヽ と言える。

このよ う な陰唇間パ ッ ドの装着困難性の改善を図ったも の と しては、 P C T国際公開第 W O 9 9 Z 5 6 6 8 9号公報に、 身体 と接触する面と は反対側の面に突起部 6 0 を設けた構造を有す る ものが開示されている。 この構造によれば、 着用者は当該突起 部を指で摘んで装着を行な う こ とができ るので、 当該突起部がな い場合よ り は装着が容易である と考えられる （第 3 5 図参照 （同 公報中の図 1 に対応））。

しかし、 かかる構造では、 装着ポイ ン トの探知が着用者の爪の 先で行われる こ と になるため、 実際には、 着用者の勘に頼って装 着せざる を得ず、 着用者が適切な装着ポイ ン ト を把握する とい う のは容易ではない。 特に、 着用者が爪を長く 伸ばしていた り 、 付 け爪を着用 していた りする場合には、 上記従来の陰唇間パッ ドの よ う なものでは、 それを適切な場所に装着させるのは極めて困難 である。 また、 突起部 6 0 を摘んだだけでは陰唇間パッ ドを陰唇 内に十分に密着させる よ う に押しあてる こ と も難しい。

このよ う に、 上記従来の陰唇間パッ ドは、 装着ポイ ン トを的確 に把握する こ と によ る装着の容易化、 装着ミ ス の低減あるいは陰 部への十分な密着を可能とするまでには至っ ていない。 更には、 依然と して装着の際に経血等が指先に付着する な どの事態も生 じ得、 それが陰唇間パッ ドを使用する際の抵抗感を形成する一因 と なっている。 発明の開示

本発明は、 以上のよ う な課題に鑑みてなされたも のであ り 、 そ の 目的は、 女性の陰唇間への確実かつ衛生的な装着を容易にする 構造の陰唇間パッ ドを提供する こ と にある。

上記のよ う な課題を解決するために、 本発明においては、 感覚 が鋭い指先の腹の部分を う ま く 使って装着位置を確かめなが ら、 十分に陰部に密着するよ う に、 装着を行な う こ とができ る よ う な 構造を備えた陰唇間パッ ド、 よ り 具体的には、 パッ ドの裏面側に 指先をス ムーズに差し込むこ とができ るポケッ トを設け、 そこに 指を差し込んだ状態で陰唇間への装着をス ムーズに行な う こ と ができる陰唇間パッ ドと したこ と を特徴とする。

よ り 具体的には、 本発明は、 以下のよ う なものを提供する。

( 1 ) 一部又は全部を陰唇間に無理なく挟み込んで保持する こ とが可能な大き さ、 重量、 柔軟性を備え、 長手方向と短手方向 を有する実質的に縦長の形状を成す陰唇間パッ ドであって、 前記 陰唇間パッ ドは、 身体側に配向される身体側面と衣服側に配向さ れる反身体側面と を備え、 前記反身体側面には、 当該陰唇間パッ ドの前記長手方向を中心軸と した両側の側部における一方側部 から他方側部にまたがる よ う に して ミ ニシー ト片を具備 してお り 、 当該ミ ニシー ト片と前記反身体側面と の間には、 ヒ トの指幅 の開 口 が直接的に確保され.る指挿入用 口 が形成される も の であ り 、 前記ミ ニシー ト片は、 着用者の陰唇間の所定の位置に当接さ れる前記表面側シー ト の部位 （当接ポイ ン ト） に対応する前記反 身体側面の一部分 （指当接ポイ ン ト） を少なく と も覆う よ う に設 けられてお り 、 前記指挿入用 口は、 当該当接ポイ ン トに着用者の 指先を案内する ものであるこ と を特徴とする陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 反身体側面においてミ ニ シー ト片が設け られている。 このミ ニシー ト片は、 陰唇間パッ ド の長手方向に対応する 両縁部においては陰唇間パッ ドと連結 し ているが、 陰唇間パッ ドの短手方向に対応する両縁部 （両袖部） においては少な く と も一方の袖部が陰唇間パッ ドの反身体側面 に対して連結されていない。 この非連結の部分が、 ミ ニシー ト片 の一方の袖部と反身体側面と の間に袖口 を形成し、 かかる袖口が 指の挿入が可能な指挿入用口 と なっている （第 6 図の （A )、 第 1 9 図参照）。

また、 ミ ニシー ト片は、 陰唇間パッ ドの一側部から他側部にま たがった状態で備え られてお り 、 陰唇間パッ ドの左右側部におい てはミ ニシー ト片が連結しているが、 内縁よ り 内側においては連 結 （貼着） されていない。 こ のため、 かかる一側部から他側部に またがった部分において、 指を挿入して陰唇間パッ ドを指先に保 持できる空間（指挿入用空間）が形成される こ と と なる。 このよ う な構造から、 着用者は上述の指揷入用口から指挿入用空間へと指 を揷入し、 一時的に指先に陰唇間パッ ドを保持する こ と が可能と なっている。

更に、 本発明によれば、 指揷入用 口が、 指幅、 即ち、 指の厚み ではない爪の広が り 方向の指の幅、 に、 対応する大き さの開口 と なっている。 このため、 扁平な形状である指先が反身体側面に対 して異方向 と なる こ となく 、 自然に反身体側面に接する よ う に指 が揷入される よ う になる。 即ち、 指挿入用 口が着用者の指先形状 に倣って反身体側面の面方向に横広な形状と なっているため、 着 用者の指揷入方向が特定付けられる こ と と な り 、 指先の腹で装着 ポイ ン ト を探知する よ う に着用者を仕向ける こ と ができ る ので ある。

この点、 特表平 6 — 5 0 6 3 6 8 号公報において、 反身体側面 に袋状の指穴が設け られた尿失禁防止パッ ドが開示されている。 この指穴に関しては 「常態ではつぶれた状態にあるが、 指を挿入 する と拡がる」 との記尊がある こ と力ゝら、 常態では指穴 7 0 (同 公報の符号 7 6 ) が閉 じられているために （第 3 6 図参照 （同公 報中の図 2 0 に対応））、 まず、 当該尿失禁防止パッ ドと直角をな すよ う な方向に指を向けて挿入し （第 3 7 図参照 （同公報中の図 2 2 に対応））、 その後に指を回転する こ と によ り 初めて尿失禁防 止パッ ド側に指の腹を向ける こ とができ る、 とい う こ と になる。

このよ う な作業を行な う ためには、 一方の手で尿失禁防止パッ ドを固定しなければ、 指と と もに尿失禁防止パッ ドが回転して し まい、 望む位置に指をセッ トする こ とができない。 このため、 上 記尿失禁防止パッ ドは指先への装着作業が煩わしく 、 面倒なもの となっている。

以上から明 らかなよ う に、 前記尿失禁防止パッ ドに設けられた 指穴は、 シー ト面と直角をなすよ う に指挿入方向が特定付け られ ている こ と と なるために、 簡易迅速な装着とい う効果が十分に生 じ得ないのである。

これに対し、 本発明に係る陰唇間パッ ドに設け られた指挿入用 口は、 反身体側面に対して指幅の開 口が 「直接的に確保され」 て いる。 この 「直接的に確保される」 とは、 陰唇間パッ ド装着のた めに指を陰唇間パッ ドに自然な形で挿入した場合 （本発明におい て指の腹が陰唇間パッ ドの反身体側面に配置されたシー ト のシ ー ト面に向く よ う にして、 指をそのまま挿入した場合） に、 陰唇 間パッ ド 自体が一次的に指挿入に適する よ う な形と なる よ う に 形成されている こ と を意味し、 上記尿失禁防止パッ ドのよ う に、 着用者が指を挿入した後に指を回転させる こ と によ り 面方向に 指幅の開口 を確保でき る とい う よ う な、 二次的に裏面側シー ト'の 面方向に指幅の開口が形成される場合は除かれる。 即ち、 本発明 によれば、 陰唇間パッ ドの装着に好適な陰唇間パッ ドの指先への 保持状態を即座に確保でき るのである。

しかも、 本発明によれば、 指挿入用 口から挿入した指の指紋面 が、 指揷入用空間内において、 指当接ポイ ン ト、 即ち、 陰唇間パ ッ ドの反身体側面において陰唇間パッ ドを装着する最適な場所 を探知するのに好適な箇所 （当接ポイ ン ト） に対応する箇所、 に 位置する よ う になっている （第 6 図の （ C ) 参照）。 こ のため、 目視困難な陰唇間への装着であっても、 正確な装着ポイ ン ト を的 確に把握しなが ら、 適切な位置に陰唇間パッ ドを装着する こ と が 可能となっているのである。

本発明における ミ ニシー ト片は、 陰唇間パッ ド本体と は異なる 部材を別途取り 付けるほか、 陰唇間パッ ド本体の一部を延出させ た部分において形成する こ とができ る。 なお、 異なる部材から成 る ミ -シー ト片を取り 付ける箇所は、 陰唇間パッ ドの周縁部に該 当する部分のみならず、 ミ ニシー ト片の接合可能な周縁部近傍も 含まれる。 このため、 本明細書において陰唇間パッ ドの長手方向 における 「側部」 と は、 陰唇間パッ ドの周縁部に該当する部分の みならず、 ミ ニシー ト片の接合可能な周縁部近傍も含まれる こ と となる。 また、 ミ ニシー ト片における 「縁部」 と は、 ミ ニシー ト片の外 縁部に該当する部分のみならず、 陰唇間パッ ドの反身体側面に接 合可能な外縁部近傍も含まれる こ と となる。

ミ ニシー ト片に対しては、 ミ ニシー ト片の識別を着用者が容易 に行な う こ と ができ るよ う にするために、 着色や模様等の印刷と いった方法を用いて、 陰唇間パッ ドの裏面側シー ト と は異なる色 調や模様、 色度を有する よ う に調整する こ と もできる。

本発明においては、 陰唇間パッ ドの反身体側面において、 ミ ニ シー ト片の側緣は長手方向に対しては連結しているが、 短手方向 に対しては少なく と も一方の袖部が非接合と なっている。 こ こで、 陰唇間パ ッ ドの反身体側面の短手方向に対して ミ ュシ一 ト片の 両袖部が非接合状態にある場合には、 前記指挿入用空間は貫通孔 ( ト ンネル状態） と なる。 一方、 ミ ニシー ト片の一方の袖部が接 合されている場合には、 前記指挿入用空間は非貫通の洞穴状態と なる こ と になる。

なお、 本明細書において 「配向される」 と は、 向きが所定の方 向に配分される こ と をい う。

( 2 ) 前記ミ ニシー ト片は、 前記陰唇間パッ ドの前記長手方 向における一方端部に偏倚して設け.られている こ と を特徴とす る （ 1 ) 記載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 ミ ニシー ト片の陰唇間パ ッ ドの反身体側面に対する非接合部が、 指挿入用 口 を形成する第 1 の非接合部以外に第 2 の非接合部 と して指揷入方向において 設け られている場合であっても、 着用者が ミ ュシー ト片で形成さ れた指挿入用 口からそれに続く 空間 （指挿入用空間） 内に指を揷 入したと きに、 指先がミ ュシー ト片に覆われる よ う な位置にミ ニ シー ト片を位置付ける こ とができ る。

こ のため、 指揷入用空間内に挿入されている指先が露出する こ とがなく 、 陰唇間パッ ド装着時において、 陰唇に残存している経 血に指先が接触する とい う事態の発生を低減する こ と ができ る。 特に、 ミ ニシー ト片が後述の （ 7 ) のよ う な長さ を有する場合に は、 指先が陰唇間パッ ドの外へ抜け出てしま う といったよ う なこ と もなく 、 ミ ニシー ト片が確実に指先を覆う よ う にする こ とがで さる。

なお、 ミ ニシー ト片の数が複数である場合では、 指挿入方向の 最端に位置する非接合部が上記第 2 の非接合部に該当する よ う に、 指挿入方向の最端に位置する ミ ニシー ト片が位置付けられて いれば、 本発明の効果は発揮される こ と と なる。

( 3 ) 前記ミ ニシー ト片は、 ポケッ ト状の指挿入用空間を形 成するよ う に、 前記陰唇間パッ ドの反身体側面に設けられている こ と を特徴とする （ 1 ) 又は （ 2 ) 記載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 ミ ニシー ト片が、 指挿入 用 口 を形成する縁部を除く 外縁部において、 陰唇間パッ ドの反身 体側面に対して結合されている。 このため、 指挿入用 口から挿入 した指の先端が接する部分においては、 陰唇間パッ ドの反身体側 面と ミ ニシー ト片とが密着されている こ と とな り 、 指の先端部分 が ミ ニシー ト片に覆われる こ と な く 飛び出 して しま う とい う 事 態が回避されている。 しかも、 着用者の指先が経血や陰唇に接触 する とい う こ とが完全に防止される と と もに、 経血が指挿入用空 間に入ってく る事態も生じなく なるため、 上述の （ 2 ) よ り も一 層衛生的なものとするこ とができ る。

なお、 本明細書において 「ポケッ ト」 とい う のは、 すっぽり と ス ムーズに指が入れられる袋状部材の こ と を意味し、 好適には、 その断面形状は、 扁平状も しく はそれに類似のものであるが、 こ の他にもかまぼこ状のもの等を採用する こ とができる等、 これに 限定される こ とはない。

( 4 ) 前記ミ ニシー ト片の少なく と も一部が、 前記陰唇間パ ッ ドの少な く と も前記短手方向に対して伸長性も し く は弾性伸 縮性を備えている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 3 ) いずれか記 載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 ミ ニシー ト片が陰唇間パ ッ ドの反身体側面の少なく と も短手方向に対して、 伸長性も しく は弾性伸縮性を有している。 このため、 装着者の指先のサイズが 設定された指挿入用 口 よ り も大きい場合であっても、 指のサイ ズ に応じて ミ ニシー ト片が少なく と も指幅方向に伸びるため、 着用 者の指先サイズにかかわらず、 本発明に係る陰唇間パッ ドを効果 的に使用する こ とができ る よ う になる。

なお、 本発明において、 ミ ニシー ト片の 「少なく と も一部」 と は、 ミニシー ト片全体において伸長性も しく は弾性伸縮性を有す る場合のほか、 ミ ニシー ト片の一部分においてのみ伸長性も しく は弾性伸縮性を有する場合をも含む意である。

( 5 ) 前記ミ ニシー ト片は、 前記陰唇間パッ ドの前記反身体 側面をまたがつている部分において接合部を有する ものである こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 4 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。 本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 反身体側面に具備された ミ ニシー ト片において接合部が設けられている。 このよ う なもの と しては、 例えば、 陰唇間パッ ドを長手方向を中心軸と した一対 の両側縁に一対のフ ラ ップ部を備えたフ ラ ップ部付き陰唇間パ ッ ドと し、 この一対のフラ ップ部を陰唇間パッ ドの反身体側に折 り畳み、 当該一対のフラ ップ部の末端及ぴ当該末端の近傍が重畳 した部分を結合する こ と によ り 、 フラ ップ部と陰唇間パッ ドの反 身体側面と の間において指挿入用空間を形成した陰唇間パッ ド が挙げられる。

前記重畳部分の結合は、 接着剤や熱シール等による接着の他、 非接着状態で行な う こ と もでき る。 重畳部分の結合を非接着状態 で行な う場合と しては、 双方の末端部に切 り 込みを入れた り 、 末 端部を一部折り畳んだり する こ と によ り 、 両末端部を係合させる 方法がある。

なお、 当該一対のフラ ップ部は、 結合部分を再剥離可能と して おき、使用に際して随時調整する よ う にする こ と もでき る。 また、 流通段階においては、 フラ ップ部は非結合状態に しておき、 使用 する に際して着用者が 自 己の指の大き さ に合わせて指揷入用 口 を形成する よ う に、 各自で結合でき る よ う にする こ と も可能であ る。 .

( 6 ) 前記陰唇間パッ ドは、 当該陰唇間パッ ドの前記身体側 面に配置された表面側シー ト と、 当該陰唇間パッ ドの前記反身体 側面に配置された裏面側シー ト と、 が、 前記吸収体が内包された 状態で接合されて成る も のであ り 、 前記ミ ニシー ト片は、 前記表 面側シー ト と前記裏面側シー ト と が接合されている部分以外の 部分で前記陰唇間パ ッ ドの前記両側の側部に別途シー ト が接合 される こ と によ り 、 前記陰唇間パッ ドに取り 付け られている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 5 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。 ' 本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 前記表面側シー ト と前記 裏面側シー ト と が接合されている部分と異なる箇所に ミ ニシー ト片が取り付けられている。 このため、 表面側シー ト と裏面側シ 一 ト と が接合されている箇所に ミ ニシー ト片を取り 付ける構造 に比べ、 ミ ニシー ト片と接着剤の分だけ上記接合部分を薄く かつ 柔軟な質感を有する もの とする こ とができる。 特に、 前記表面側 シー ト と 前記裏面側シー ト と の接合部分が陰唇間パ ッ ドの周縁 部に設け られている場合には、 かかる周縁部は着用者の大腿部に 接する こ と もある こ とから、 本発明は大変有用なもの となる。

この場合において、 ミ ニシー ト片の裏面側シー トに対する取り 付け部分の位置を前記周縁部よ り も内側に設ける こ と によ り 、 当 該取 り 付け部分のみが動いて しま う と い う 事態を防ぐこ と がで さ る。

本発明において、 ミ ニシー ト片は、 上記のよ う な取り 付け部分 に適合する よ う に予め裁断しておいても よ く 、 また、 取り 付ける 位置を他のシー ト と異な らせるだけで、 裁断は他のシー ト と一緒 に行な う よ う にしてもよレヽ。

( 7 ) 前記ミ ュシー ト片は、 前記陰唇間パッ ドの前記長手方 向に対して 1 0 %以上、 好ま しく は 1 0〜 8 0 %、 よ り好ま しく は 3 0 〜 6 0 %の範囲の長 さ 寸法を有する こ と を特徴 と する ( 1 ) カゝら （ 6 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 陰唇間パッ ドに設けられ た指揷入用 口からそれに続く 空間 （指挿入用空間） に指を挿入し た時点の状態を、 当該陰唇間パッ ドを陰唇間に装着するまで持続 させる こ とができ る。 即ち、 指揷入用空間を形成する ミ ニシー ト 片が一定の大き さを有しているため、 一度指揷入用空間内に挿入 した指が抜けて しまった り 、 指挿入用空間内で指が動いて しまつ た り する こ とがなく 、 指の腹が陰唇間パッ ドの反身体側面に向い ている状態を維持するこ とができるのである。 これによ り 、 陰唇 間パッ ドの指への保持状態を安定的な もの とする こ と ができ る ため、 陰唇間パッ ドを陰裂の長手方向と 同方向へ装着する こ と を 一層容易に行な う こ とが可能と なる。

また、 本発明に係る陰唇間パッ ドにおいて、 ミ ニシー ト片が一 定の長さ を有する という こ とは、 指の挿入方向を特定する こ と に なる。 このこ とから、 本発明における ミ ニシー ト片は、 指挿入方 向を暗示する役割をも果た している のである。

( 8 ) 前記ミ ニシー ト片の前記指挿入用 口から指挿入方向の 奥行きの長さは、 一般女性の人差し指も しく は中指の指先から第

2 関節の長さ よ り も長いものである こ と を特徴とする （ 1 ) から ( 7 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 ミ ニシー ト片の指挿入方 向の長さが、 ミ -シー ト片の大き さや形状、 枚数にかかわ らず、 着用者が陰唇間パッ ドを指先に保持して操作するためによ り 好 適なもの と なっている。 このため、 着用者は、 当該陰唇間パッ ド の装着をよ り スムーズに行な う こ とができ るよ う になる。

( 9 ) 前記指挿入用 口の内側の全周囲長は、 3 0〜 1 2 0 m m、 よ り好ま しく は 4 0〜 8 O m mである こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 8 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 指挿入用 口が着用者の指 の胴囲に対して好適な大き さ と なっている。

この点、 指揷入用 口の内側の全周囲長が 3 0 m mよ り 短い場合 には、 指揷入用 口 自体が小さ く なって指の出し入れに不都合が生 じる。 この一方で、 1 2 0 m mよ り 長い場合には、 指に陰唇間パ ッ ドが固定されず、 指の腹がシー ト面に確実に接する こ とができ にく く なるため、 装着に不都合が生じる よ う になる。

これに対し、 指挿入用 口の内側の全周囲長を本発明における寸 法と した場合には、 指挿入用 口への指の出し入れが容易で、 かつ、 指挿入用 口 に入れた状態を維持 しなが ら陰唇間パッ ドの装着を 容易に行なえる ものとする こ とができ る。

( 1 0 ) 前記陰唇間パッ ドの前記反身体側面には、 極微小の 凹凸を備えている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 9 ) いずれか記 載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 前記反身体側面に極微小 の凹凸を備えている。 こ のため、 指先に陰唇間パッ ドを保持する にあた り 、 指先の腹面と反身体側面とが接触する面積が少なく な り 、 指先と陰唇間パッ ドと の間において摩擦や貼り付き といつた よ う な現象が生じにく く なる。 これによ り 、 着用者の指先の状態、 例えば湿潤環境に影響されて着用者が意図 しない場所へ陰唇間 パッ ドが装着 されて しま う と い う よ う な事態を防ぐこ と ができ る。 また、 装着後の指の引き抜き もス ムーズに行な う こ とができ るので、 装着後の位置ズレを防止する こ とができ る。

なお、 上記極微小の凹凸は、 最適には反身体側面全体、 好適に は指挿入空間内、 少なく と も指当接ポイ ン ト、 において設け られ る よ う にするのが好ま しい。

( 1 1 ) 前記陰唇間パッ ドの前記身体側面において、 前記陰 唇間パッ ド着用時にその着用者の肌と接触する部分と して規定 される肌接触面の部分には、 粘着剤が塗布されている こ と を特徴 とする （ 1 ) から （ 1 0 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドには、 身体側面の一部において予め 粘着剤が塗布されている。 このよ う にする こ と によ り 、 陰唇間パ ッ ドを陰唇間も し く は外陰部に-対して強固に密着させる こ と が 可能であ り 、 着用者の急激な体勢変化によっても陰唇間パッ ドと 身体と の間に隙間が生じる のを防止する こ と ができ る。 従って、 着用者はその行動を制限される こ と な く 安心 して自 由な活動を する こ と が可能と なる。

( 1 2 ) 前記陰唇間パッ ドの前記身体側面には、 当該身体側 面の短手方向の中央部において、 身体側に向かって隆起している 隆起領域が存在する こ と を特徴とする （ 1 ) カゝら （ 1 1 ) いずれ か記載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 身体側面において、 身体 側に向かって凸と なる隆起領域が形成されている。 そ して、 この 隆起領域を陰唇内に しっか り 嵌装させるための指当接ボイ ン ト が設けられている。 このため、 触覚に優れた指の腹 （特に指紋部 分） で陰唇間の凹部を的確に探知して、 身体側面に予め設け られ た凸状の隆起領域を適切に陰唇間に嵌装させる こ とができ る。 こ れによ り 、 身体と陰唇間パッ ドと の密着性を高める こ とが可能と な り 、 経血の外部へのモ レを低減させる こ とができ る。

なお、 隆起領域以外の略平坦領域は、 陰唇間パッ ド装着時にお いて外陰部を覆う よ う に位置される こ と と なるため、 横方向から の経血流出を遮断する こ とが可能と なる。

このよ う に、 本発明の陰唇間パッ ドは、 装着容易性と装着時保 持性及び密着性と を同時に兼ね備えている とい う 点で、 これらを 同時に兼ね備えてはいないが、 一見する と形状が似ている他の生 理用品、 例えば実開平 5 — 1 8 5 2 3号において開示されている よ う な身体に接する面の一部を突出 させただけの生理用ナプキ ンなどと は顕著に異なる。 なお、 隆起領域は、 吸収体を重ね合わせて形成するほか、 陰唇 間パッ ドを長手方向を中心軸と して折 り 曲げる こ と によ り 形成 する こ と もでき る。

( 1 3 ) 前記陰唇間パッ ドの前記反身体側面は、 透湿性素材 で構成されている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 1 2 ) いずれか 記載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 前記陰唇間パッ ドの反身 体側面は透湿性素材で構成されている。 このため、 着用時のム レ を低減させる こ とができ、 着用者の陰唇間パッ ド装着時における 不快感を低減させる こ と ができ る。

( 1 4 ) 生分解性素材及び Z又は水分散性素材及び/又は水 溶性素材で構成されている こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 1 3 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドは、 生分解性素材及び/又は水分散 性素材及び Z又は水溶性素材で構成されており 、 使用後において そのまま経時的に、 若しく は積極的に自然分解される もの と され ている こ と と なる。 このため、 使用後はそのまま トイ レに流せる とい う こ と と な り 、 使用済みの陰唇間パッ ドの廃棄が簡便かつ清 潔に行なえる。即ち、着用者は、陰唇間パッ ドを廃棄するに際し、 トイ レに行って便器に向かって内股を開き、 陰唇間から陰唇間パ ッ ドを便器内に脱落させるだけでよ く 、 着用者は、 わざわざ手を 使って使用済み製品を廃棄する と い う 面倒な作業から解放され る。 また、 これに加えて トイ レ内のゴミ の低減を図る こ と もでき る とい う利点もある。

( 1 5 ) 前記陰唇間パッ ドは尿失禁用の陰唇間パッ ドである こ と を特徴とする （ 1 ) から （ 1 4 ) いずれか記載の陰唇間パッ ド。 本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 尿失禁用の吸収パッ ドと して使用する こ とができ る。 即ち、 経血を排出する膣口 と尿を排 出する尿道口 と はいずれも陰唇間に位置する ものであるため、 本 発明に係る陰唇間パッ ドを陰唇間に挟み込んで使用 した場合に は、 尿を吸収する こ とができ る。

このよ う に、 本発明によれば、 尿を陰唇間、 特に尿道口付近で吸 収でき るので、 尿失禁特に軽度の尿失禁に対して有効な吸収パッ ドを得る こ とができ る。

( 1 6 ) 前記陰唇間パッ ドはお り も の吸収用の陰唇間パッ ド である こ と を特徴とする （ 1 ) カゝら （ 1 4 ) いずれか記載の陰唇 間パッ ド。

本発明に係る陰唇間パッ ドによれば、 陰唇間パッ ドをお り もの 吸収用と して使用する こ と ができ る。 即ち、 本発明に係る陰唇間 パッ ドは陰唇間に挟み込んで使用する ものである こ とから、 膣口 からの経血以外の分泌物 （お り もの） も吸収する こ とができ るの で、 そのための用途 （お り もの吸収用） にも使用する こ とができ るのである。

このよ う に、 本発明によれば、 お り ものを吸収して着用者の不 快感を軽減する こ とができ るため、 生理時以外の着用者にと って も有効である。

( 1 7 ) 生理用ナプキンの両側部に通常設け られている一対 のウィ ングを長めに設定し、 これを接合する こ と によ り 前記ミ ニ シー ト片を構成して （ 5 ) 記載の陰唇間パッ ドを製造する こ と を 特徴とする陰唇間パッ ドの製造方法。

本発明によれば、 通常の生理用ナプキン等で採用されている ゥ イ ングを長めに設定して陰唇間パッ ドに設け、 当該長めに設定さ れている ウィ ング同士を接合する こ と によ り 指揷入用 口 を形成 している。 このため、 生理用ナプキンで通常用いられている工程 を陰唇間パッ ドに利用する こ とができ、 好適な装着を容易に行な う こ とができる陰唇間パッ ドを製造する こ とができる。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 第 1 実施形態の陰唇間パッ ドの内部構成を示す図で める。

第 2図は、 第 1 実施形態の陰唇間パッ ドの表面 （身体側） を示 す図である。

第 3図は、 第 1 実施形態の陰唇間パッ ドの裏面 （反身体側） を 示す図である。

第 4図は、 第 1 実施形態の陰唇間パッ ドに取り 付け られたミ ニ シー ト片の指揷入用 口 の内側の全周囲長を説明するための説明 図である。

第 5図は、 第 1 実施形態の陰唇間パッ ドのミ ニシー ト片の取り 付け位置を説明するための説明図である。

第 6図は、 第 1 実施形態の陰唇間パッ ドに設け られた指挿入用 ポケッ ト に指を揷入した状態を示す図である。

第 7図は、 第 1実施形態の陰唇間パッ ドを陰唇間に装着する状 態を示す図である。

第 8 図は、 第 1 実施形態の陰唇間パッ ド装着後の ミ ニシー ト片 の状態を示す図である。

第 9図は、 第 1実施形態の陰唇間パッ ドをミ ニシー ト片を引つ 張って取 り 外す状態を示す説明図である。

第 1 0 図は、 2つの非接合部を有する よ う にミ ニシー ト片が取 り付けられた陰唇間パッ ドを示す図である。

第 1 1 図は、 複数の ミ ニシー ト片が取り 付け られている場合の 裏面側シー トにおける非接合部分の位置を示す図である。

第 1 2 図は、 陰唇間パッ ドに取り付け られたミ ニシー ト片が長 手方向に 1 0 %以上の範囲の長さ を有する状態を示す図である。

第 1 3 図は、 陰唇間パッ ドにおいて、 吸収層よ り も ミ ニシー ト 片の幅が広い陰唇間パッ ドを示す図である。

第 1 4 図は、 吸収層よ り も ミ ニシー ト片の幅が狭い陰唇間パッ ドを示す図である。

第 1 5 図は、 ミ ニシー ト片がブリ ッジ状に取り 付けられている 陰唇間パッ ドを示す図である。

第 1 6 図は、 第 1 実施形態の陰唇間パッ ドを生理用ナプキンと 併用 して使用する状態を示す図である。

第 1 7 図は、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドの反 身体側を示す図である。

第 1 8 図は、 第 1 7 図の A— A視断面を示す図である。

第 1 9 図は、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドを指 先に装着した状態を示す図である。

第 2 0 図は、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドのフ ラ ップ部の構成を示す図である。

第 2 1 図は、 第 2実施形態のフラ ップ部付き陰唇間パッ ドの一 対のフラ ップ部の末端部を互いに接着 して指揷入用 口 を形成す る過程を示す工程図である。

第 2 2 図は、 吸収層が折り畳まれた第 2実施形態のフラ ップ部 付き陰唇間パッ ドの身体側面を示す図である。

第 2 3 図は、 第 2 2 図の B — B視断面図である。 第 2 4 図は、 フラ ップ部の他の結合状態を示す図であって、 一 対のフラ ップ部の末端を折って接着した状態を示す図である。

第 2 5 図は、 フラ ップ部の他の結合状態を示す図であって、 一 対のフ ラ ッ プ部の末端を折って引っ掛け合わせた状態を示す図 である。

第 2 6 図は、 フラ ップ部の他の結合状態を示す図であって、 一 対のフ ラ ッ プ部の末端に設け られた切 り 込みを係合させた状態 を示す図である。

第 2 7 図は、 フラ ップ部の他の結合状態を示す図であって、 連 結シー ト を用いて一対のフ ラ ップ部を連結させた状態を示す図 である。

第 2 8 図は、 フラ ップ部の他の形態を示す図であって、 吸収層 の一方側縁から延出 した一連のフ ラ ップ部が設けられた状態を 示す図である。

第 2 9 図は、 フラ ップ部の他の形態を示す図であって、 陰唇間 パッ ドの長手方向の一方端部寄 り にフ ラ ップ部が設け られた状 態を示す図である。

第 3 0 図は、 フラ ップ部の他の形態を示す図であって、 複数の フラ ップ部が設けられた状態を示す図である。

第 3 1 図は、 第 3実施形態の長凸状領域を有する陰唇間パッ ド を示す斜視図である。

第 3 2 図は、 表面側シー トの身体側面に塗布される粘着剤の粘 着力の評価方法において、 粘着剤の剥離強度の測定方法を説明す るための説明図である。

第 3 3 図は、 表面側シー トの身体側面に塗布される粘着剤の粘 着力の評価方法において、 粘着剤のせん断強度の測定方法を説明 するための説明図である。

第 3 4 図は、 陰唇間パッ ドの短手方向における長さ寸法を説明 するための説明図である。

第 3 5 図は、 陰唇間パ ッ ドの反身体側面に突起部を有する従来 例の使用状態を説明する図である。

第 3 6 図は、 指穴を有する尿失禁防止パッ ドに係る従来例の常 態を示す図である。

第 3 7 図は、 指穴を有する尿失禁防止パッ ドに係る従来例の指 の挿入状態を示す図である。 発明を実施するための最良の形態

次に、 本発明の実施形態について、 図を参照 しつつ説明する。

[第 1 実施形態]

まず、 反身体側にポケッ ト状にミ -シー ト片を取り付けた陰唇 間パッ ドについて説明する。 第 1 図は、 第 1 実施形態に係る陰唇 間パッ ド 1 の内部構成を示す図であ り 、 第 2 図及ぴ第 3 図は、 第 1 実施形態に係る陰唇間パッ ド 1 の外観を示す図であ り 、 第 4 図 は、 「指挿入用 口の内側の全周囲長」 の説明を具体的に行な う た めに、 陰唇間パッ ド 1 の一部を切り欠いた陰唇間パッ ド 1 の短手 方向の一部断面図である。

< 本構成 >

本実施形態の陰唇間パッ ド 1 は、 第 1 図に示すよ う に、 透水性 素材から成る表面側シー ト 1 1 (身体側） と不透水性素材から成 る裏面側シー ト 1 2 (反身体側） と吸収体 1 3 と から成る吸収層 2 と 、 裏面側シー ト 1 2 に取り 付け られたミ ニシー ト片 1 4 と 、 カ ら成る。 吸収層 2 は、 表面側シー ト 1 1 と裏面側シー ト 1 2 とが吸収体 1 3 を閉 じ込める よ う に して周縁部 1 5 において接合される こ と によ り 、 一体的に形成されている。 表面側シー ト 1 1 と裏面側 シー ト 1 2 と の接合は、 ヒー トシール及び/又はホッ トメル ト型 接着剤によ り 複合化されている。 そして、 裏面側シー ト 1 2 を構 成する素材が不透水性素材である こ と によ り 、 吸収体に保持され た経血が陰唇間パッ ド 1 の外へ漏れ出すこ と を防止している。

ミ ニシー ト片 1 4 を吸収層 2 に取り付けるに際しては、 接着剤 と して感圧型ホッ トメル ト、 感熱型ホッ トメル ト等を使用する こ ができ、 また、 その塗布形態と しては、 面状、 線状、 螺旋状、 点状等を採用する こ と ができる。

陰唇間パッ ド 1 の身体側面は、 第 2 図に示すよ う に、 表面側シ ー ト 1 1 が配置されてお り 平坦状と なっている。

一方、 陰唇間パッ ド 1 の反身体側面は、 第 3 図に示すよ う に、 裏面側シー ト 1 2が配置されてお り 、 その反身体側面 1 2 a には、 ミ ニシー ト片 1 4が、 前記裏面側シー ト 1 2 において約 3分の 2 程度を被覆する よ う に、 指挿入用 口 1 9 a を除く 外縁部 1 7 にお いて接合されている。

こ の第 3 図から明 らかなよ う に、 本実施形態によれば、 裏面側 シー ト 1 2 よ り 長手方向の長さが短く 、 短手方向の長さが等しい ミニシー ト片 1 4 を、 その外縁部 1 7 において裏面側シー ト 1 2 と接合するだけで、 指の腹 （特に指紋部分） を裏面側シー ト 1 2 に向けて指を挿入でき る空間 と なる ポケ ッ ト 1 6 を形成してい る。 このため、 指挿入用 口 1 9 a を設けるために特別複雑な製造 工程を経る必要性はなく 、 生産性の低下を回避しながら装着の容 易な陰唇間パッ ド 1 とする こ とが可能と なっている。 なお、 吸収層 2 の長手方向の中心寸法は 8 5 m mであ り 、 ミ ニ シー ト片 1 4 の長手方向の中心寸法は 5 5 m m程度である。 この ため、 裏面側シー ト 1 2 は、 長手方向の 3 0 m m程度の範囲でミ ニシー ト片 1 4 が被覆されていない状態の領域を有する こ と に なる。

指挿入用 口 1 9 a の大き さ と なる 「指挿入用 口の内側の全周囲 長」 は、 第 4 図中の 「 L」 で示される距離であ り 、 第 4 図におい て 「指挿入用 口の内側の全周囲長」 の長さの説明において不要な 部分は一点鎖線で示してある。 本実施形態において、 その 「 L」 の長さは 4 O m m程度である。

' く ミ ニシー ト片の接合位置 >

次に、 ミ ニシー ト片の吸収層に対する接合位置について説明す る。 第 5 図は、 ミ ニシー ト片 1 4 の接合状態を説明するために陰 唇間パッ ドの短手方向の断面を示した縦断面図である。

第 5 図の （ A ) に示すよ う に、 表面側シー ト 1 1 と裏面側シー ト 1 2 と の接合箇所である周縁部 1 5 と 同位置に ミ ニシー ト片 1 4 と裏面側シー ト 1 2 と の接合部 1 8 を位置付けて一緒に固 定した場合には、 周縁部 1 5 の部分が硬く なつてしまい、 陰唇間 パッ ドの着用感を阻害する。 これについては、 周縁部 1 5 の部分 以外に接合部 1 8 を配置 して ミ ニシー ト片 1 4 を固定する こ と によ り 回避する こ と ができ る。

しカゝし、 同図の （ B ) に示すよ う に、 当該接合部 1 8 を周縁部 1 5 の部分よ り も外側に位置付けた場合には、 同図の （ C ) に示 すよ う に、 着用者の動作に応じて接合部 1 8 が動く こ と によ り 摩 擦が生じ、 着用者に刺激を与えてしま う 可能性もある と考えられ " る。 このよ う なこ とから、 実施に際しては、 同図の （D ) に示すよ う に、 周縁部 1 5 と接合部 1 8 と は位置をずら し、 かつ、 周縁部 1 5 の部分よ り も内側に接合部 1 8 を配置するのが好ま しい。 く使用状態 >

次に、 陰唇間パッ ド 1 の使用状態について説明する。 第 6 図は、 陰唇間パッ ド 1 を指先に保持した状態を示す図であ り 、 第 7 図は 陰唇間パッ ド 1 を陰唇 5 に装着する状態を示す図である。

陰唇間パッ ド 1 の反身体側面において、 着用者は、 裏面側シ一 ト 1 2 と ミ ニシー ト片 1 4 と力、ら形成されるポケッ ト 1 6 に、 当 該ポケ ッ ト 1 6 の開 口 と なる指挿入用 口 1 9 a から指の第一関 節付近 （指の末節付近） の指紋面側を裏面側シー ト 1 2 の反身体 側面 1 2 a に接触させなが ら指を挿入する こ とができる。 これに よ り 、 第 6 図の （ A ) に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 1 を指先に保 持する こ と ができ る。

このよ う にポケッ ト 1 6 に指を挿入した場合において、 指の指 紋面が接する箇所には、 陰唇内の奥深く にある膣口を探知しやす い当接ポイ ン ト に対応する指当接ポイ ン トが存している。 この指 当接ポイ ン トは、 同図の （ B ) に示す 3 の領域に含まれる点をい う o

指当接ポイ ン トが含まれる領域 3 は、 膣口を探知するのに最適 な指当接ポイ ン トが存する領域 3 A、 好適な指当接ポイ ン トが存 する領域 3 B、 許容でき る指当接ポイ ン トが存する領域 3 Cから 成 。

そ して、 指挿入用 口 1 9 a は、 このよ う な指当接ポイ ン ト の存 する領域 3 に指紋面が来る よ う に挿入した指を案内する。 このた め、 指を指挿入用 口 1 9 a からポケッ ト 1 6 内に挿入した場合に は、 同図の （ C ) に示すよ う に、 指の指紋面は、 吸収層 2 の身体 側面において当接ボイ ン ト の存する領域 4 に対応する箇所に位 置する こ と となる。

この結果、 第 7図に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 1 を陰唇 5 に誘 導する際に、 陰唇 5 に陰唇間パッ ド 1 の身体側面 1 _a に存する当 接ポイ ン ト （図示せず） を接触させながら、 ポケッ ト 1 6 に挿入 した指の第一関節の腹で吸収層 2 を介して陰唇 5 の凹凸を感知 し、 凹型である陰唇 5 内の適切な位置に正確に陰唇間パッ ド 1 を 誘導する こ とができ るのである。 なお、 前記領域 4 も、 膣口 を探 知するのに最適な当接ポイ ン トが存する領域 4 A、 好適な当接ポ イ ン トが存する領域 4 B、 許容でき る当接ポイ ン トが存する領域 4 Cから成る。

陰唇間パッ ド 1 を陰唇 5 に装着し、 ポケッ ト 1 6 から指が引き 抜かれた後は、 ミ ニシー ト片 1 4 は、 第 8 図に示すよ う に、 身体 側と は反対方向にたるんでいる。 このため、 使用済み陰唇間パッ ド 1 を取り 外すに際しては、 第 9 図に示すよ う に、 ミ ュシー ト片 1 4 を摘まんで引っ張る こ とができ る。 なお、 ミ ニシー ト片 1 4 を液不透過性、 あるいは透湿性素材とする こ とによ り 、 着用者が ミ エシー ト片 1 4 を摘まんだ場合でも、 指が汚染される こ と なく 、 陰唇間パッ ド 1 を取り 外すこ とが可能となる。

く ミ ニシ一 ト片の他の形態 >

ミ ニシー ト片の他の形態について説明する。 第 1 0図は、 非接 合部を 2 箇所有する よ う に ミ ニシー ト片 1 4 が取り 付け られて いる状態を示す図であ り 、 第 1 1 図は、 複数のミ ニシー ト片 1 4 が取り付けられている陰唇間パッ ドを示す図であ り 、 第 1 2 図は、 ミ ニシー ト片 1 4 の大き さ を示す図であ り 、 第 1 3 図は、 ミ ニシ 一 ト片 1 4 の短手方向の幅が吸収層 2 の幅よ り も広い陰唇間パ ッ ドを示す図であ り 、 第 1 4図は、 ミ ニシー ト片 1 4 の短手方向 の幅が吸収層 2 の幅よ り も狭い陰唇間パッ ドを示す図であ り 、 第 1 5 図は、 ミ ニシー ト片 1 4 をプリ ッジ状と した陰唇間パッ ドを 示す図である。

本発明においては、 ミ ニシー ト片は陰唇間パッ ドの反身体側に おいて、 長手方向の各側部において 1 箇所以上の接合部分と、 当 該反身体側面の短手方向において 1 箇所以上の非接合部と、 前記 1 箇所以上の非接合部において指揷入用 口 が形成されていれば よい。

このため、 上述のよ う に、 指挿入用 口 1 9 a と なる部分のみに 非接合部分を設けるほか、 他の部分にも非接合部分を設ける こ と ができる。

例えば、 第 1 0 図の （A ) のよ う に第 2 の非接合部 1 9 b があ る場合には、 指挿入用口 と なる非接合部 1 9 a から挿入した指の 指先がミ ニシー ト片 1 4 で覆われる箇所に第 2 の非接合部 1 9 b を着用者の指先を覆う よ う に位置付ける よ う にする。 こ のよ う にするこ と によ り 、 同図の （ B ) のよ う に指先が露出する と レヽ ぅ こ とがな く な り 、 経血が付着する等の問題が防止されて衛生的で ある。

更に、 第 1 1 図に示すよ う に、 ミ ニシー ト片 1 4が複数取り 付 け られている場合であって、 非接合部分が複数あった と しても、 最端に第 2 の非接合部 1 9 b が設け られていれば、 同様に指先が 露出する こ と を防ぐこ とができ る。

第 1 2 図で示される よ う に、 ミ ニシー ト片 1 4 の長さは、 吸収 層 2 に対して長手方向に 1 0 %以上の範囲の長 さ を有する よ う にするのが好ま しい。 これによ り 、 指の挿入方向が Aの方向であ る こ と を明 ら力 にする こ と ができ る。 こ の意味で、 「ミ ニシー ト 片 1 4の 1 0 %以上の長さ」 とい う のは、 本発明に係る陰唇間パ ッ ドにおいて、 指の挿入方向を暗示する役割を果たしている。 なお、 ミ ニシー ト片'が複数有る場合には、 指挿入用 口 と なる非 接合部から最端の非接合部まで （例えば、 第 1 1 図に示す指挿入 用 口 1 9 a から第 2 の非接合部 1 9 わ まで） の範囲が 1 0 %以上 であればよい。

ミ ニシー ト片 1 4 に関する他の実施形態と しては、 第 1 3 図に 示すよ う に、 ミ ュシー ト片 1 4 の短手方向の幅を吸収層 2 の幅よ り も広く して比較的指の太い利用者にも対応させる よ う に した 実施形態を挙げる こ とができ る。 また、 第 1 4 図に示すよ う に、 ミ ニシー ト片 1 4 の幅を吸収層 2 の幅よ り も狭く する こ と によ り 、 指の細い利用者にも対応させる よ う な実施形態とする こ と も でき る。 なお、 第 1 4図の場合には、 ミ ニシー ト片 1 4 に伸長性 も しく は弾性伸縮性を付与する こ と によ り 、 対象利用者を拡大さ せる こ とができ る。 更に他の実施例と しては、 第 1 5 図に示すよ う に、 ミ エシー ト片 1 4 をブリ ッジ状とする こ と によ り 、 ミ ニシ ー ト片 1 4 に使用 される材料の量を低減し、 コス ト削減を図る こ と を可能と したものを挙げる こ と もでき る。

[生理用ナプキンとの併用 ]

本実施形態の陰唇間パッ ド 1 は、 第 1 6 図に示すよ う に、 通常 の生理用ナプキン 6 と併用 して用いる こ と もでき る。 装着方法と しては、 陰唇間パッ ド 1 を陰唇間内へ装着し、 生理用ナプキン 6 を下着に装着する。 このよ う にする こ と によ り 、 経血量が多い 日 であっても、 陰唇間パッ ド 1 を効果的に用いる こ とができ る。 [第 2実施形態]

次に、 フラ ップ部付きの陰唇間パッ ドについて説明する。 第 1 7図は、 フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B付きの陰唇間パッ ド 2 0 の 反身体側を示す図であ り 、 第 1 8 図は、 第 1 7 図の A— A視断面 図であ り 、 第 1 9 図は、 陰唇間パッ ド 2 0 を指先に装着した状態 を示す図であ り 、 第 2 0 図は、 陰唇間パッ ド 2 0 のフラ ップ部 2 4 A及び 2 4 B の構成を示す図であ り 、 第 2 1 図は、 フラ ップ部 2 4 Aと 2 4 B と を接着して、 指揷入用 口 2 9 a を形成する過程 を示す工程図である。

第 1 7 図に示すよ う に、 吸収層 2 5 は横寸法と縦寸法を有する 実質的に縦長の形態を成している。 そして、 こ の吸収層 2 5 の両 側縁においてフラ ップ部 2 4 A及び 2 4 Bが設けられてお り 、 こ れら フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B が吸収層 2 5 の反身体側面 2 5 b に向かって折り 曲げられ、 両者が重な り合う重畳部 2 6 が接 着剤 2 8 によ り 接着されている。 なお、 この重畳部 2 6 の接着は、 両者を接着でき る ものであればよ く 、 本実施形態のよ う に接着剤 を用いるほか、 熱シール等の方法を使用する こ と もでき る。

第 1 8 図に示すよ う に、 吸収層 2 5 は透水性の表面側シー ト 2 1 と 不透水性の裏面側シー ト 2 2 で吸収体 2 3 を挟むよ う に し て構成されている。 そ して、 表面側シー ト 2 1 及ぴ裏面側シー ト 2 2 を吸収層 2 5 の両側縁から同寸法ずっ延出させ、 この延出部 分においてフラ ップ部を形成している。 そ して、 重畳部 2 6 が接 着されたフラ ップ部 2 4 A及び 2 4 B と、 吸収層 2' 5 の反身体側 面 2 5 b と、 の間において、 指揷入用空間 2 7 が形成されている。 このため、 着用者は、 第 1 9 図に示すよ う に、 吸収層 2 5 の反身 体側面 2 5 b に接する よ う に して指挿入用 口 2 9 a から指挿入 用空間 2 7へと指を揷入する こ とができ る。

なお、 本実施形態では、 フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B は、 第 2 0図の （ A ) に示すよ う に、 表面側シー ト 2 1 と裏面側シー ト 2 2 と を同寸法ずっ延出させる こ と によ り 形成しているが、 同図の ( B ) に示すよ う に、 表面側シー ト 2 1 のみを延出させる よ う に しても、 同図の （ C ) に示すよ う に、 裏面側シー ト 2 2 のみを延 出させる よ う にしても構わない。

指挿入用 口 2 9 a を形成するにあたっては、 第 2 1 図の （A ) に示すよ う に、 まず、 フラ ップ部 2 4 Aの末端部の身体側面に、 接着剤 2 8 を塗布する。 次に、 同図の （ B ) に示すよ う にフラ ッ プ部 2 4 Aを吸収層 2 5 の反身体側面 2 5 b の方に折り 畳む。 続 いて、 同図の （ C ) 〖こ示すよ う にフラ ップ部 2 4 B も吸収層 2 5 の反身体側面 2 5 b の方に折り 畳む。 そして、 フラ ップ部 2 4 A の末端部 と フ ラ ップ部 2 4 B の末端部 と が重な り 合って形成さ れる重畳部 2 6 を接着剤 2 8 によって接着する。 これによ り 、 指 挿入用口 2 9 a が形成される。

<吸収層の他の形状 >

次に、 陰唇間パッ ド 2 0 における吸収層 2 5 の他の形状につい て説明する。 第 2 2 図は、 身体側に向かって凸と なる よ う に折り 曲げられた吸収層 2 5 を示す図であ り 、 第 2 3 図は、 第 2 2 図の B — B視断面図である。

第 2 2 図に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 2 0 の吸収層 2 5 は、 そ の身体側面 2 5 a において、 身体側に向かって凸と なる長凸状領 域 7 を有している。 この長凸状領域 7 は、 吸収層 2 5 を単に折り 曲げるこ と によ り 形成されているため、 着用者の陰唇形状に応じ て容易に変形可能であ り 、 着用者は陰唇形状の個人差等にかかわ らず、 長凸状領域 7 を陰唇内に密着させる こ と ができ る。 また、 長凸状領域 7 は着用時の着圧や陰唇の挟持力等に対しても適宜 変形でき るため、 着圧等に対して変形追従性が高められている こ と にもなる。

第 2 3 図に示すよ う に、 吸収層 2 5 の両側縁に延在しているフ ラ ップ部 2 4 A及び 2 4 Bは、 それぞれの末端部が重ねられた重 畳部 2 6 において接着剤 2 8 によ り 接着されているが、 この接着 は、 吸収層 2 5 が広がるのを規制する こ と ができ る よ う な位置で なされている。 このため、 着用者は、 陰唇間パッ ド 2 0 を装着す るまで、 長凸状領域 7 の形状を維持する こ とができ る。 このよ う に長凸状領域 7 の吸収層 2 5 を折 り 曲げて形成 した場合におい ては、 フラ ップ部 2 4 A及び 2 4 B の接着は、 指挿入用 口 2 9 a を形成するほか、 吸収層 2 5 の屈曲部分の広が り を規制して不必 要な長凸状領域 7 の変形を防止する、 とい う機能も併せ持つこ と と なる。

なお、指揷入用空間 2 7 の上側 （吸収層 2 5 の反身体側 2 5 b ) は、 長凸状領域 7 の内側と なっているので、 吸収層 2 5 の反身体 側 2 5 b に指先を接する よ う に して陰唇間パッ ド 2 0 を装着す る こ と によ り 、 長凸状領域 7 を陰唇の奥深く に嵌装させる こ とが でき る よ う になってレヽる。

<フラ ップ部の他の結合形態 >

次にフラ ップ部の他の接合形態について説明する。 第 2 4 図は、 フ ラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B の末端部を互いに向き合 う よ う に 折り 曲げて貼り 合わせた状態を示す図であ り 、 第 2 5 図は、 一対 のフラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B の末端を折って両者をかみ合わ せた状態を示す図であ り 、 第 2 6 図は、 一対のフラ ップ部の末端 部に切 り 込みを入れて両者を係合させた状態を示す図であ り 、 第

2 7 図は、 連結シー トを用いて一対のフラ ップ部 2 4 Aと 2 4 B と を連結させた状態を示す図であ り 第 2 8 図は、 裏面側シー ト 2 2 を吸収層 2 5 の一方側縁から延出させた状態を示す図である。 上述のよ う に、 フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B の末端部をそれぞ れ重ね合わせるのではなく 、 これらを向かい合わせる よ う にして 貼り 付ける こ とが可能である。 例えば、 第 2 4 図の （ A ) に示す よ う に、 フラ ップ部 2 4 A及び 2 4 Bの両末端部を反身体側に折 り 曲げて、 折り 曲げた部分を接着剤で貼り 付けた り 、 同図の （ B ) に示すよ う に、 末端部の折り 曲げ方向を異な らせて、 具体的には、 2 4 Aの末端を上へ、 2 4 Bの末端を下へ折り 曲げて、 折り 曲げ た部分を接着剤 2 8 で貼り 付けた り する こ と もでき る。

また、 第 2 5 図に示すよ う に、 フラ ップ部 2 4 Aの末端部を身 体側へ折 り 曲げる と と もに、 フラ ップ部 2 4 Bの末端部を反身体 側へ折り 曲げ、 両末端部を互いに引っ掛ける よ う にしてフラ ップ 部 2 4 A と フラ ップ部 2 4 B と を結合させる こ と もでき る。

この他、 第 2 6 図の （A) に示すよ う にフラ ップ部 2 4 Aの末 端部 と フ ラ ップ部 2 4 B の末端部にそれぞれ同寸法の切 り 込み を入れ、 同図の （ B ) に示すよ う にその切 り 込みをかみ合わせ、 同図の （ C ) に示すよ う にフラ ップ部 2 4 Aと フラ ップ部 2 4 B と を結合させる こ と もでき る。

そ して、 フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B と は異なる連結シー ト 2 9 を別途取り付け、 これによ り フラ ップ部 2 4 Aと 2 4 B と を連 結する こ と もできる。 例えば、 フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B を吸 収層 2 5 の反身体側に折り 曲げてから、 第 2 7 図の （ A ) に示す よ う に、 フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 Bの下に連結シー ト 2 9 を接 着剤 2 8 で貼り 付けて両者を連結した り 、 同図の （ B ) に示すよ う に、 フラ ップ部 2 4 A及ぴ 2 4 B の上に連結シー ト 2 9 を接着 剤 2 8 で貼り 付けて両者を連結した り する こ と もでき る。

更に、 吸収層 2 5 の両側縁にフラ ップ部を設けるのではな く 、 第 2 8 図に示すよ う に、 裏面側シー ト 2 2 を吸収層 2 5 の一方の 側のみから延出してフラ ップ部 2 4 Aと し、 これを吸収層 2 5 の 他方の側へ接着剤 2 8 で接着する よ う にする こ と もでき る。

フ ラ ップ部は上述したよ う に吸収層 2 5 の中央域において設 けるほか、 第 2 9 図の （A ) に示すよ う に、 吸収層 2 5 の長手方 向の一方端部寄り に設ける よ う にする こ と ができ る。 この場合に は、 同図の （ B ) に示すよ う に、 フラ ップ部 2 4 Aと 2 4 B と を 接着 して形成された指挿入用空間 2 7 は着用者が指を挿入した と き に指先がすっぽり と入る よ う になつているため、 指挿入用空 間 2 7 に挿入した指の先端が広く 露出する こ と を防ぐこ と がで きる。

また、 フ ラ ップ部は両側縁に一つずつ設ける よ う にするほか、 第 3 0 図のよ う に、 吸収層 2 5 の一方側縁に 2 4 A及ぴ 2 4 Cを、 他方側縁に 2 4 Bおよび 2 4 Dを、 それぞれ設ける とい う よ う に、 各側縁に複数ずつ設ける よ う にする こ と もでき る。

[第 3実施形態]

次に、 身体側に向かって隆起する長凸状領域を身体側面に有す る陰唇間パッ ドについて説明する。 第 3 1 図は、 長凸状領域 3 7 を有する陰唇間パッ ド 3 0 の斜視図である。

第 3 1 図に示すよ う に、 陰唇間パッ ド 3 0 はその身体側面に配 された表面側シー ト 3 1 上において長凸状領域 3 7 を有する。 ま た、 反身体側面においては、 ミ ニシー ト片 3 4 が設けられてお り 、 指挿入用のポケッ ト 3 6 に指を挿入でき る構造と なっている。 こ のため、 長凸状領域 3 7 を陰唇内に入り 込ませる位置をポケッ ト 3 6 に挿入した指で的確に把握する こ とが可能と なっている。 そ して、 長凸状領域 3 7 を着用者の陰唇内の奥深く まで入り 込ませ る こ と によ り 、 陰唇間パッ ド 3 0 と 陰唇と の密着性をよ り 高める こ と ができ、 密着性に富むとい う 陰唇間パッ ド製品の利点を向上 させる こ とが可能と なっている。

こ の長凸状領域 3 7 は、 本実施形態では長手方向が 3 O m m程 度であ り 、 高さが 1 0 m m程度であるが、 こ の寸法にかかわらず、 陰唇内に入り 込む寸法であればよい。

[粘着剤の塗布]

本発明の陰唇間パッ ドは、 装着時における身体との密着性を高 めるために、 身体側面の一部において粘着剤を塗布しておく こ と ができる。

本発明において、 使用可能な粘着剤 と しては、 水溶性高分子、 架橋剤、 可塑剤、 水分からなるゲル粘着剤等が挙げられる。 よ り 具体的には、 水溶性高分子の例と して、 ゼラチン、 ポリ アク リル 酸ナ ト リ ウ ム、 ポ リ ビュルアルコ ール、 カルボキシルメ チルセル ロース等が、 架橋剤の例と して、 塩化カルシ ウ ム、 硫酸マグネシ ゥムのよ う な水溶性金属塩が、 可塑剤の例と して、 グリ セ リ ン、 ワ ッ ク ス 、 パラブ イ ン等が挙げられる。

この他にも、 感圧型ホッ ト メル ト を粘着剤と して使用する こ と が可能である。 感圧型ホッ トメル トは、 ス チ レン一ブタジエン一 ス チ レンブ ロ ッ ク 共重合体 （ S B S )、 ス チ レン一イ ソ プ レン一 ス チ レ ンブロ ック 一共重合体 （ S I S )、 ス チ レ ン—エチ レン ' ブタ ジエン一ス チ レンブロ ッ ク共重合体 （ S E B S )、 ス チ レン —エチ レン 'プロ ピレン一スチ レンブロ ッ ク 一共重合体 ( S E P S )、 の よ う な合成ゴム樹脂を主たる成分と し、 そこ にテルペン 樹脂、 ロジン樹脂などの粘着付与剤と ワ ッ ク ス等の可塑剤を溶融 混合する こ と によって得られる。

更には、 シリ コーン樹脂系粘着剤も使用する こ とが可能である。 シリ コーン樹脂系粘着剤と しては、 シリ コーン樹脂、 フ ッ素樹脂 を主たる成分と し、 白金、 モ リ ブデン、 アンチモン等の架橋剤、 エステル系ワ ッ クス、 グリ セ リ ン、 マシンオイル等の可塑剤を混 合してなる混合物などが挙げられる。

このよ う に粘着剤は多種類存在するが、 塗布安定性を考慮する と、 感圧型ホッ トメル ト を用いる こ とが好ま しい。 塗布安定性が 高い感圧型ホッ トメル ト と しては、 S E B S を 1 5 〜 2 5 %、 可 塑剤を 1 5 〜 3 5 %、 粘着付与剤を 4 0 〜 7 0 %で溶融混合した ものが挙げられる。 この感圧型ホッ トメル ト については、 酸化防 止剤、 蛍光防止剤などを 0 . 1 〜 1 . 0 %の範囲で添加しても良 い ₀

なお、 粘着剤に対しては、 粘着剤の部分を一般的に得られる剥 離紙である薄葉紙にシ リ コーン樹脂をコー ト したシー ト又はフ イ ルム にシ リ コ ーン樹脂を コ ー ト したシー ト で被覆する のが好 ま しい。 こ うする こ と によ り 、 保管時における粘着剤の汚損や剥 離を防止する こ とが可能である。

粘着剤の配置の仕方と しては、 面状、 ドッ ト状、 網目状、 筋状 等が挙げられる。 粘着剤の塗布位置は、 身体への固定を可能とす る ものであれば特に限定される ものではないが、 特に陰唇の手前 部分にある発毛部分の存在を考慮した上で、 表面側シー ト の両側 部付近に筋状に 1 〜 5 m m程度の幅寸法の範囲で塗布する のが 好ま しい。

粘着剤の粘着力の評価方法について一例を説明する。 かかる評 価方法は、 粘着剤の剥離強度 （第 3 2 図参照）、 及び粘着剤のせ ん断強度 （第 3 3 図参照） を測定する も のであ り 、 定速伸張引張 試験機及ぴ長さ 8 O m m X幅 5 O m mのステ ン レス板を用いて行 な う。 評価試験を行な う に際しては、 予めステ ン レス板と ほぼ同 サイ ズのポ リ エチ レ ンフ イ ノレム に、 粘着剤を幅 2 5 mm、 長さ 5 O m mと なる よ う塗布したも のを室温下 （摂氏 2 0度） で 3 0分 放置しておく 。 次に、 ステ ン レス板に粘着剤が接触する よ う ポ リ エチレンフ ィ ルムを重ねて軽く 載せ、 2 k g のローラを片道のみ 1 回かける。 その後に、 室温下 （摂氏 2 0度） に 3 0分放置して 試験片を作成する。 前記のよ う に作成した試験片のポリ エチ レ ン フ ィ ルム の部分を、 剥離強度試験においては、 第 3 2図に示す矢 印 Aの方向に引っ張って剥離し、 せん断強度試験においては第 3 3 図に示す矢印 B の方向に引っ張る。 ただし、 試験条件と しては、 チャ ック 間隔 （つかみ間隔） 7 0 m m、 引張速度を l O O m mZ m i n とする。 上記方法によ り 測定した場合における剥離強度の 測定値は 1 0 0 〜 2 0 0 0 m N 2 5 m m、 せん断強度の測定値 は 2 9 0 0 〜 1 5 0 0 O m N / 2 5 m mである こ とが好ま しい。 着用者の肌への負担を考慮したものである。

また、 陰唇間パッ ドの短手方向の見かけ上の長さ寸法は、 1 0 〜 6 O m mの範囲とする こ とが好ま しく 、 よ り 好ま しく は 2 0 〜 4 O mmの範囲とするのがよい。 短手方向の長さ寸法が 6 O m m よ り 長い場合には、 陰唇間に介在される こ とのない領域が着用者 の大腿部などにこすれて しまい、 これによ り 生じた摩擦が両陰唇 によ る挟持力を上回 り 、 陰唇間パッ ドが脱落するおそれがある。 また、 短手方向の長さ寸法が 1 0 m mよ り 短い場合には、 陰唇間 に介在でき る領域が少な く なる ため陰唇内面と の接触面積が減 少し、 陰唇間パッ ドの脱落の危険性が生じやすく なる。

なお、 上記の 「見かけ」 とは、 長さ寸法が最短の 2点間距離 （.第 3 4 図の Vに該当） を意味する。 これは、 製造工程と の関係で、 凹凸形状を迪つた 2点間の道の り 、 すなわち、 凹凸形状を展開 し たフラ ッ ト な状態での 2点間距離を実際の長さ （第 3 4図の Wに 該当） と して取り扱う場合があるため、 入念に定義したものであ る。

また、 陰唇間パッ ドの長手方向の寸法は、 1 5 0 m mよ り長い 場合には、 陰唇間パッ ドの反身体側面と下着等と の接触面が大き く な りすぎ、 着用者の動作によっては陰唇自体による陰唇間パッ ド保持力よ り も強力な摩擦力が生じ、 陰唇間パッ ドが陰唇間から 脱落して しま う おそれがある。 一方、 6 O m mよ り 短い場合には、 陰唇間パッ ドが陰唇間に嵌装されるのに十分な面積や体積を有 する こ と ができず、 当該陰唇間パッ ドが陰唇間から脱落しやすく なってしま う。 このため、 陰唇間パッ ドの長手方向の長さは、 6 0 〜 1 5 O m mとするが好ま しく 、 8 0 〜 1 2 O m mとするのが よ り好ま しい。

陰唇間パッ ドの厚みは、 2 0 m m以上の場合には、 陰唇間パッ ドが敏感な陰唇間に装着される ものであるために、 装着時に着用 者に異物感を与えるおそれがある。 一方、 0 . 5 m m以下の場合 には、 内包されている吸収体の容量が経血の吸収に対して不十分 とな りやすく 、 経血が陰唇間パッ ドから染み出してしま う おそれ がある。 こ のため、 本発明に係る陰唇間パッ ドの厚みは、 0 . 5 〜 2 O m mである こ とが好ま しく 、 2 〜 1 O m m とするの力 Sよ り 好ま しい。

[陰唇間パッ ドの形状]

本発明においては、 陰唇間パッ ドの形状は、 陰唇間に挟み込ん で保持するのに好適な形状であればよ く 、 上記実施形態のよ う に 楕円型とするほか、 卵型、 瓢箪型、 爭型等の形状と しても よい。

[陰唇間パッ ドの構成材料]

<透水性シー ト >

陰唇間パッ ドの身体側に配置される透水性のシー トには、 液親 水性であ り 、 肌に刺激を与えない材料が使用 される。 こ の よ う な もの と しては、 メ ル ト ブローン、 ス パ ンボン ド、 ポイ ン ト ボン ド、 スルーエアー、 ポイ ン ト ボン ド、 ニー ドルパンチ、 湿式、 湿式ス パンレース 、 フォームフ ィ ルム等の製造方法から得られる不織布 を単独又はこれらを複合した材料が挙げられる。

繊維状シー ト と しては、 レーヨ ン、 アセテー ト、 コ ッ ト ン、 パ ルプ又は合成樹脂を成分と したも のを単独又は芯鞘構造を成す よ う に複合したも のを単独又は混合した繊維をシー ト化 した も のが挙げられる。

このよ う な材料の う ち、 陰唇内面からの液移動性や活性剤によ る化学的刺激及び陰唇内壁と の密接性を考慮する と、 身体面側に は繊度 1 . 1〜 4 . 4 (1 セ 6 3?:、 繊維長 7〜 5 1 111 111カ ら なる レ 一ヨ ンを合計目付に対して 4 0〜 8 0 %を積層、 その衣服面側に は繊度 1 . 1〜 4 . 4 d t e x、 繊維長 7〜 5 1 m m力 らな り 合 計目付に対して 1 4〜 4 2 %のレーヨ ンと繊度 1 . 1〜 4 . 4 d t e x 、 繊維長 7〜 5 1 m mか らな り 合計目付に対して 6〜 1 8 %の P E Tを混合して積層 し、 2層の合計目付が 2 0〜 6 0 g Zm ² と なる よ う積層 した後、 水流交絡によ り 繊維同士を絡合さ せて乾燥させ、 厚みを 0 . 1 3 〜 0 . 5 O m mの範囲で調整した スパンレース不織布が好ま しい。 この際、 衣服面側に P E Tを混 入する事によ り 、 透水性シー トが湿潤状態になっても嵩を維持し やすいため陰唇内壁と の密接性を保つこ と ができ る。

<吸収体 >

陰唇間パッ ドに内包される吸収体に用いられる材料と しては、 パルプ、 化学パルプ、 レーヨ ン、 アセテー ト、 天然コ ッ ト ン、 高 分子吸収体、 繊維状高分子吸収体、 合成繊維を単独又はこれらを 混合した物が使用できる。 所要に配合した混合物をエンボス加工 によ る圧着、 ニー ドリ ングによる絡合などの公知技術によ り シー ト化させ、 必要に応じて嵩を調整する、 重ねる、 折り重ねる等に よ り適宜調整する こ とができる。

シー ト状の材料と しては、 これらをシー ト状若しく は粉状に加 ェして使用 しても よ く 、 使用方法に限定される ものではない。

吸収体は、 液体 （体液） の吸収保持が可能であればよいが、 嵩 高であ り 、 型崩れし難く 、 化学的刺激が少ないもので、 さ らには 陰唇への適合が高い柔軟性を有する こ と が好ま しい。 具体的には、 衣服面側には、 繊維長 1 〜 1 0 m mの範囲から選ばれるパルプを 5 0 〜 1 5 0 g Zm ²積層 し、 その身体面側には、 繊度 1 . 1 〜 4 . 4 (1 6 、 繊維長 2 0 〜 5 1 111 111の範囲カ ら選ばれる レー ヨ ンを 6 0 〜 9 0 %、 天然コ ッ ト ンを 4 0 〜 1 0 %の混合比で 1 5 0 〜 2 5 0 g / m ²積層 して ドッ ト状のエンボス加工によ り シ 一 トイ匕させた、 嵩 2 〜 ： L O m m、 好ま しく は 3 〜 5 m mに調整し た不織布シー トが挙げられる。

これによ り 、 身体面側から衣服面側へ液体を移行させやすく 、 吸収保持力が高ま る。 さ らには、 上記パルプ層の身体面側には繊 度 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x、 繊維長 2 5 〜 5 1 m m力、らなる レー ヨ ンを 目付 1 5 〜 4 0 g /m ²に調整したメ ッシュス パ ン レース 不織布を敷設する事によ り 、 身体面側から移行してきた液体をメ ッシュスパ ン レース によ り 拡散させ、 パルプ層のほぼ全域に液体 を誘導させる事ができ るので、 効率良く よ り 多く の液体を吸収す る事が可能である。

上述のよ う な吸収体を陰唇間パッ ドに組み込む際には、 必要に 応じて嵩を調整する、 重ねる、 折り 重ねる等によ り 、 適宜調整す る こ とができ る。

<不透水性シー ト >

陰唇間パッ ドに使用 される不透水性のシー ト の材料と しては、 吸収体に保持された経血が陰唇間パッ ドの外へ漏れ出すこ と を 防止でき る ものを使用する こ とができる。 また、 透湿性素材とす る こ と によ り 、 装着時のム レを低減させる こ とができ、 装着時に おける不快感を低減させる こ とが可能と なる。

こ の よ う な材料と しては、 例えば、 合成樹脂を膜化したシー ト 状フ ィ ルム、 無機フィ ラーを充填させて延伸処理を施すこ と によ り得られる通気フ ィ ルム、 紙、 不織布と フ ィ ルムを複合したラ ミ ネー ト物、 1 0 〜 3 0 %の開孔を有し孔径カ S O . 1 〜 0 . 6 m m の範囲で毛細管を吸収性体側に向カゝ ぅ よ う に配置する こ と によ り 得られる通気性液遮断シー ト、 等を使用する こ とができ る。 更に、 装着感を損なわない柔軟性を考慮した場合には、 例えば、 密度が 0 . 9 0 0 〜 0 . 9 2 5 g Z c m³ の密度の低密度ポリ エ チ レン （ L D P E ) 樹脂を主体と した目付 1 5 〜 3 0 g Z m ² の 範囲から得られるフ ィ ルムを使用する こ とが好ま しい。 さ らに好 ま しく は、 陰唇間に装着されている際に、 不透水性シー ト 同士、 または併用するパッ ド、 下着などに接触した時に、 摩擦が高く 陰 唇間パッ ドが陰唇から脱落して しま う危険性を低下させるため に、 上記フ ィ ルム にエンボス加工を して凸状の隆起部を設ける事 で、 接触率を低下させ摩擦抵抗値を少なく させてあっても良い。

く ミ ニシー ト片 >

ミ ニシー ト片には、 上述した透水性シー トゃ不透水性シー ト と 同様の材料を用いる こ と もでき るが、 少なく と も陰唇間パッ ドの 短手方向に対して伸長性も し く は伸縮性を有する も のを使用す るのが好ま しい。

こ の よ う な材料を ミ ュシー ト片に使用する こ と に よ り 、 着用者 の指先のサイ ズが設定された指挿入用 口 よ り も大き い場合であ つても、 指のサイズに応じてミ ニシー ト片が少なく と も幅方向に 伸びるため.、 着用者の指先サイズにかかわらず、 本発明に係る陰 唇間パッ ドを効果的に利用する こ とができる。

元来伸縮性を有する材料と しては、 例えば、 スチ レン一ブタジ ェ ンー ス チ レ ンブロ ッ ク 共重合体 （ S B S )、 ス チ レ ン一イ ソ プ レ ン一 ス チ レ ンブ ロ ッ ク 一共重合体 （ S I S )、 ウ レ タ ン等の合 成ゴム 、 0 . 8 8 〜 0 . 9 0 0 g / c m³ の密度カゝら選ばれる非 晶性ォレフ イ ン系樹脂を原料と したフ ィ ルム、 開孔フォーム フ ィ ルム、 ネッ ト等が挙げられる。 また、 織布又は織布に合成ゴムを 原料と した紡糸フ ィ ラメ ン ト を編み込んだ生地も使用でき る。 更 に、 合成ゴムを主体と したスパンボン ド不織布ゃメル トブローン 不織布、 発泡フォームシー ト も使用する こ と ができ る。

着用中の柔軟な風合いを考慮した上で好適なものと しては、 1 5 〜 4 0 ミ ク ロ ンの厚みに調整され、 孔部面積が 0 . 2 8 〜 ： L . 7 7 mm²、 開孔率が 4 0 〜 7 0 %の範囲で構成された、 S E B S を原料と した開孔フォームフィルムが挙げられる。

不織布と しては、 芯成分が高融点で鞘成分が低融点成分で構成 された熱収縮性を有する P E / P P、 P E / P E T , P P / P P 等の複合合成繊維を原材料と し、 水流圧によ り繊維を交絡せしめ たスパン レース不織布、 再熱風処理を施して繊維のシュ リ ンク を 促進させたシュ リ ンク タイプ不織布、 連続長繊維を熱シールによ り シー ト化 した後に縦方向へ強制的にテ ンタ リ ングを施 したい わゆる伸長性スパンボン ド等が挙げられる。

よ り具体的には、 太さ力 S i . 1〜 4 , 4 d t e x の範囲で、 長 さが 7〜 5 1 m mの範囲で、 芯成分が高融点で鞘成分が低融点成 分で構成された熱収縮性を有する P EZ P P、 P E/ P E T、 P

P Z P P等の複合合成繊維を原材料と し、 目付が 1 0〜 6 0 g / m ² の範囲に調整されたシュ リ ンク タイプ不織布が、 柔軟で ド レ 一プ感に富んだ好適な材料と して挙げられる。 そしてまた、 上述 のよ う な材料のラ ミネー ト物も使用する こ と ができ る。

非伸長性の材料に伸長性を付与して使用する場合には、 不織布 からは芯成分が高融点で鞘成分が低融点成分で構成された熱収 縮性を有する P EZ P P、 P EZP E T、 P P Z P P等の複合合 成繊維を原材料と し、 熱風によ り 処理された嵩高感に富むスルー エアー不織布、 水流圧によ り繊維を交絡せしめたスパン レース不 織布、 連続繊維を積層してシー ト化したスパ ンポン ド不織布、 二 一ドルによ り繊維同士を絡ませたニードルパンチ不織布、 スパン ポン ドと メ ル ト ブローンを多層に積層 してシー トィヒ した S M S 不織布のほか、 開孔フ ォーム フ ィ ルム、 P E樹脂を主成分と した フ ィ ルム等を単独又はこれらを複合して成る材料が挙げられる。

また、 上述のよ う な材料を雄雌の金型の間に嵌合させ、 熱と温 度と圧力に よ り 形状を型押しする コルグー ト加工によ り 伸長性 を付与する こ と も可能である。 よ り 具体的には、 太さが 1 . 1 〜 4 . 4 d t e x の範囲、 目付が 1 0 〜 6 0 g Zm ²の範囲で調整 された複合合成繊維を主体と したスルーエアー不織布を、 横方向 に伸長可能にコルゲー ト加工を施したも のが挙げられる。 コルゲ ー ト加工は少なく と も 1 0 %以上の伸長性があ り 、 よ り 好ま しく は 2 0 〜 5 0 %の範囲で伸長可能 と なる よ う に雄雌の金型の配 列が設けられたものであ り 、 更に好ま しく は 3 0 %伸長時の荷重 が 0 . 0 1 〜 0 . 0 5 N Z 2 5 m mの範囲の挙動を有する ものが 望ま しい （試験条件 ： テ ンシロ ン引張試験機にて、 速度 1 0 O m m Z m i n 、 チャ ッ ク 間隔 1 0 0 m m )。 なお、 伸長性を付与す る他の方法と しては、 切れ目線、 円状に切り 抜く 等の方法も使用 でき る。

<接着剤 >

各資材を連結 （貼着） させる接着剤と しては一般的に使用 され ているホッ トメル ト型接着剤が使用でき、 例と して感圧型ホッ ト メ ル ト接着剤、 感熱型ホッ トメ ル ト接着剤が挙げられる。 感圧型 ホ ッ ト メ ル ト接着剤は、 S I S 、 S B S 、 ス チ レン一エチ レン ' ブタ ジエン一ス チ レ ンブロ ッ ク共重合体 （ S E B S )、 ス チ レ ン 一エチ レン . プロ ピ レ ン一ス チ レ ンブロ ック共重合体 （ S E P S ) のよ う な合成ゴム樹脂を主たる成分と し、 そこにテルペン樹脂、 ロ ジ ン樹脂な どの接着付与剤と ヮ ッ ク ス等の可塑剤を溶融混合 する こ と によって得られる。 感熱型ホッ トメル ト接着剤は、 ベー ス レジンをポ リ 一 α — ォ レ フ ィ ンのよ う なォレフィ ン系樹脂を 主たる成分と したも のが例と して挙げられる。 こ の よ う に接着剤 は多種類存在するが、 塗布安定性を考慮する と、 感熱型ホッ ト メ ル ト接着剤を用いる こ とが好ま しい。 塗布安定性が高い感熱型ホ ッ ト メル ト接着剤と しては、 ポリ 一 α —ォレフ イ ンを 4 5 〜 5 5 質量％、 可塑剤を 1 0 〜 1 5質量％、 粘着付与剤を 3 5 〜 4 5質 量％で溶融混合したものが挙げられる。 この感熱型ホッ ト メ ル ト 接着剤については、 酸化防止剤、 蛍光防止剤な どを 0 · 1 〜 1 · 0質量％の範囲で添加しても よい。

[生分解性 ，水分散性 ·水溶性を付与した陰唇間パッ ドの構成] 本発明の陰唇間パッ ドは生分解性素材及び/又は水分散性素 材及び/又は水溶性素材で構成されている こ と が好ま しい。 この よ う な陰唇間パッ ドは使用後そのまま ト イ レに脱落させて流す こ と ができ るため、 陰唇間パッ ドの破棄を簡便かつ清潔に行な う こ と ができ、 トイ レ内のゴ ミ の低減を図る こ と もでき る力 らであ る。

本明細書において、 「生分解性」 と は、 放線菌をはじめ とする 細菌、 その他の微生物の存在下、 自然界のプロセスに従って、 缣 気性又は好気性条件下で物質が二酸化炭素又はメ タ ン等のガス、 水及びバイオマス に分解される こ と をいい、 当該物質の生分解能

(生分解速度、生分解度など） が、落ち葉等の自然に生じる材料、 も し く は同一環境下で生分解性と して一般に認識される合成ポ リ マーに匹敵する こ と をい う。 「水分散性」 と は、 水解性と 同じ 意味であって、 使用時の限定された量の水分 （経血） では影響は ないものの、 多量の水又は水流中では、 繊維同士が、 少なく と も 一般の トイ レ配管を詰ま らせる こ と がない程度の小断片に容易 に分散される性質のこ と をい う。 「水溶性」 と は、 使用時の限定 された量の水分 （経血） では影響はないも のの、 多量の水又は水 流中においては溶解する性質のこ と をい う。 <透水性シー ト >

透水性シー トに使用でき る材料と しては、 スパン レース不織布 のほか、 繊維長を 1〜 1 5 m mの範囲から選択される湿式スパン レース不織布を使用する こ とができ る。 他の材料と しては、 ポリ 乳酸、 ポ リ ブチ レンサク シネー トなどの加水分解による生分解性 樹脂も使用する こ とができる。 例えば、 ポリ 乳酸を原料と して作 られる 目付が 2 0〜 6 0 g /m ² の範囲で調整されたメル ト プロ ーン不織布や目付が 1 5〜 3 0 g Zm ² の範囲、 繊維太さが 1 . 1〜 3 . 3 d t e x の範囲で調整されたスパンボン ド不織布が挙 げられる。 なお、 各不織布材料には開孔処理を施しても施さ なく ても どち らでも よい。

他の材料と してはアセテー ト、 合成繊維を単独又は積層体の連 続繊維である ト ウを 目付 5 0〜 3 0 0 g Zm ² の範囲に調整し、 繊維同士を解繊する こ と によ り使用する こ と もできる。

<吸収体 >

吸収体に使用でき る材料と しては、 ニー ドリ ングから得られる 不織布シー トを使用する こ とができ る。 なお、 高分子吸収材料の 生分解性等を考慮する と、 カルボキシメ チルセルロ ース繊維を使 用する のが好ま しい。

<不透水性シー ト >

不透水性のシー ト に使用でき る材料と しては、 P V Aフィルム、 P V Aフ ィ ルム の片面若し く は両面あるいは部分的にシ リ コー ンなどによ り撥水処理を施したフ ィルムシ一 ト 、 シリ コーンを混 合した P V Aフ ィルム、 澱粉フ ィルム、 ポ リ 季 L酸又はポ リ ブチレ ンサク シネー ト等の加水分解によ る生分解性樹脂を原料と した フ ィルム及ぴテ ィ ッ シュ等と のラ ミ ネ一 ト紙を使用する こ と 力 S でき る。 必要に応じて無機顔料を 0 . 1〜 5 %の範囲で混合して 着色を施しても よい。

過湿下における防漏性の維持と浄化層への過度な負荷を与え ないこ と等をも考慮した場合には、 ポリ 乳酸を原料と したフィル ムを 1 0〜 2 0 ミ ク ロ ンの厚み範囲で目付 1 5〜 2 0 g Zm ² の 範囲から選ばれるティ ッシュ と ラ ミネー ト し、 更にラ ミネー ト時 の貼 り 合せ面積率を 5〜 4 0 %の範囲で設け られたラ ミ ネ一 ト 紙が好適である。

< ミ ニシー ト片 >

ミ ニシー ト片に使用でき る材料と しては、 ポリ 乳酸、 ポリ プチ レンサク シネー ト等の生分解性材料を原料と したフ ィ ルム、 スパ ンボン ド不織布、 メ ル トブローン不織布等、 又は P V A、 C M C 等の水溶性材料を原料と したフ ィ ルム、 不織布等、 並びにセル口 ース繊維、 再生セルロ ース繊維等を主体と した水分散性ティ ッ シ ュ 、 スパ ン レース不織布等が挙げられる。

好適には、 生分解性材料を主体と したスパ ンボン ド不織布又は メノレ トブローン不織布であって、 太さが 0 . 1〜 3 . 3 d t e X の範囲、 目付が 1 5〜 4 0 g Zm ² の範囲に調整されたシー ト で あって、 前途した機械的コルゲー ト加工を施すこ と によ り 得られ る。

<接合方法〉

接合方法と しては、 水溶性又は水膨潤性を有するポ リ ビュルァ ルコ ール等によ る接着、 ヒ ー ト シール、 或いは水素結合による接 合、 等の接合方法を単独で若しく は適宜組み合わせて用いる こ と ができ る。 産業上の利用の可能性

以上説明 したよ う に、 本発明によれば、 着用者が陰唇間パッ ド を容易に陰唇間の適切な箇所に装着する こ とができ るため、 装着 ミ スを著し く 低減する こ とができ る。 また、 従来の場合と比較し て、 装着時における経血の指先付着を防止する効果が高まる。

Claims

請求の範囲

1 . —部又は全部を陰唇間に無理なく挟み込んで保持する こ とが 可能な大き さ、 重量、 柔軟性を備え、 長手方向と短手方向を有す る実質的に縦長の形状を成す陰唇間パッ ドであって、

前記陰唇間パッ ドは、 身体側に配向される身体側面と衣服側に 配向される反身体側面と を備え、 前記反身体側面には、 当該陰唇 間パッ ドの前記長手方向を中心軸と した両側の側部における一 方側部から他方側部にまたがる よ う に して ミ ニシー ト片を具備 しており 、 当該ミ ニシー ト片と前記反身体側面との間には、 ヒ ト の指幅の開 口 が直接的に確保される指挿入用 口 が形成される も のであ り 、

前記ミ ニシー ト片は、 着用者の陰唇間の所定の位置に当接され る前記表面側シー ト の部位 （当接ポイ ン ト） に対応する前記反身 体側面の一部分 （指当接ポイ ン ト） を少なく と も覆う よ う に設け られてお り 、

前記指挿入用 口は、 当該当接ポイ ン ト に養用者の指先を案内す る ものである こ と を特徴とする陰唇間パッ ド。

2 . 前記ミ ュシー ト片は、 前記陰唇間パッ ドの前記長手方向にお ける一方端部に偏倚して設け られている こ と を特徴とする請求 の範囲第 1 項記載の陰唇間パッ ド。

3 . 前記ミ ニシー ト片は、 ポケッ ト状の指挿入用空間を形成する よ う に、 前記陰唇間パッ ドの前記反身体側面に設けられている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項又は第 2 項記載の陰唇間パッ ド、。

4 . 前記ミ ニシー ト片の少なく と も一部が、 前記陰唇間パッ ドの 少な く と も前記短手方向に対して伸長性も し く は弾性伸縮性を 備えている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 3 項いず れか記載の陰唇間パッ ド。

5 . 前記ミ ニシー ト片は、 前記陰唇間パッ ドの前記反身体側面を またがつている部分において接合部を有する ものである こ と を 特徴とする請求の範囲第 1 項から第 4項いずれか記載の陰唇間 パッ ド、。

6 . 前記陰唇間パッ ドは、 当該陰唇間パッ ドの前記身体側面に配 置された表面側シー ト と 、 当該陰唇間パッ ドの前記反身体側面に 配置された裏面側シー ト と、 が、 前記吸収体が内包された状態で 接合されて成る ものであ り 、

前記ミ ニシー ト片は、 前記表面側シー ト と前記裏面側シー ト と が接合されている部分以外の部分で前記陰唇間パッ ドの前記両 側の側部に別途シー トが接合される こ と によ り 、 前記陰唇間パッ ドに取 り 付け られている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項か ら第 5項いずれか記載の陰唇間パッ ド。

7 . 前記ミ ニシー ト片は、 前記陰唇間パッ ドの前記長手方向に対 して 1 0 %以上の長さ寸法を有する こ と を特徴とする請求の範 囲第 1項から第 6項いずれか記載の陰唇間パッ ド。

8 . 前記指挿入用口から指挿入方向の奥行きの長さは、 一般女性 の人差し指も し く は中指の指先から第 2 関節の長さ よ り も長い も のであ る こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 7 項いず れか記載の陰唇間パッ ド。

9 . 前記指挿入用 口の内側の全周囲長は、 3 O m mから 1 2 0 m mの長さ の間である こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 8項いずれか記載の陰唇間パッ ド。

1 0 . 前記陰唇間パッ ドの前記反身体側面には、 極微小の凹凸を 備えている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 9 項いず れか記載の陰唇間パッ ド。

1 1 . 前記陰唇間パッ ドの前記身体側面において、 前記陰唇間パ ッ ド着用時にその着用者の肌と接触する部分と して規定される 肌接触面の部分には、 粘着剤が塗布されている こ と を特徴とする 請求の範囲第 1 項から第 1 0項いずれか記載の陰唇間パッ ド。

1 2 . 前記陰唇間パッ ドの前記身体側面には、 当該身体側面の短 手方向の中央部において、 身体側に向かって隆起している隆起領 域が存在する こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 1 項 いずれか記載の陰唇間パッ ド。

1 3 . 前記陰唇間パッ ドの前記反身体側面は、 透湿性素材で構成 されている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 2 項い ずれか記載の陰唇間パッ ド。

1 4 . 生分解性素材及ぴ Z又は水溶性素材及び Z又は水分散性素 材で構成されている こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 3項いずれか記載の陰唇間パッ ド。

1 5 . 前記陰唇間パッ ドは尿失禁用の陰唇間パッ ドである こ と を 特徴とする請求の範囲第 1 項か ら第 1 . 4 項いずれか記載の陰唇 間パッ ド。

1 6 . 前記陰唇間パッ ドはおり もの吸収用の陰唇間パッ ドである こ と を特徴とする請求の範囲第 1 項から第 1 4 項いずれか記載 の陰唇間パッ ド。

1 7 . 生理用ナプキンの両側部に通常設けられている一対のウイ ングを長めに設定し、 これを接合する こ と によ り 前記ミ.二シー ト 片を構成して請求の範囲第 5項記載の陰唇間パ ッ ドを製造する こ と を特徴とする陰唇間パッ ドの製造方法。