WO2002003199A1

WO2002003199A1 - Dispositif terminal d'informations mobile, serveur de stockage et procede permettant la mise a disposition d'une region de stockage

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Publication number: WO2002003199A1
Application number: PCT/JP2001/005539
Authority: WO
Inventors: Tomihisa Kamada
Original assignee: Access Co., Ltd.
Priority date: 2000-07-03
Filing date: 2001-06-28
Publication date: 2002-01-10
Also published as: AU2001267850A1; CN100380314C; JP5191027B2; US7894803B2; CN1388926A; EP1300756A1; US20020123336A1; EP1300756A4; US20110125602A1

Description

明細書携帯情幸端末装置、ストレージサーノ、およぴストレージ領域の提供方法技術分野

本発明は、データ通信機能を有する携帯型の情報端末装置に関し、特にその内蔵記憶装置の記憶容量力匕較的制限された携帯情報端末装置に関する。背景技術

近年、インターネットアクセス機能を有する携帯電話（P H Sと呼ばれる簡易型携帯電話を含む）のような携帯情報端末装置が普及し、通常の音声通話だけでなく、電子メールの送受信サービスやウェブサイトのアクセスによる各種サービスの提供を受けられるようになつている。携帯電話ではその表示画面サイズ等の制約に対応して、携帯電話向けのウェブサイトも数多く設置されてきている。現状、これらのウェブサイトの各種サービスは、ウェブサーバとの間でオンラインでのデータのやりとりにより実現されている。しかし、携帯電話では C D— R OM等による外部からのソフトウエアの取り込み機能はサポートされていないこともあり、今後は、携帯電話においても、追加的な各種処理用のアプリケーシヨンプログラムをネットワーク上からダウンロードして、それをオフラインでローカルに実行することが望まれている。

しかしながら、携帯電話では、パーソナルコンピュータのような非携帯型の情報処理装置と比べて、その内蔵している不揮発性の記憶装置の容量に大きな制約がある。また、現状、携帯電話には、ハードディスク装置のような大容量外部記憶装置の接続機能も備えられておらず、仮に備えられたとしても、頻繁に外部記憶装置に接続することは携帯電話の携帯性を損なう、という問題が生じる。したがって、携帯電話での追加的なアプリケーションプログラム（本発明の明細書および図面では単にアプリともいう）のローカル実行には次のような問題があつ 7こ o

( 1 ) 内部の記憶装置（ローカルストレージともいう）の空き容量が低下すると、それ以上の新たな追加アプリを格納することができなくなる。（2 ) このために、記憶容量不足の場合には、ローカルストレージ内のァプリを入れ替える必要力 ^s生じる。しかし、ローカルストレージでのアプリの入れ替え時に既格納のァプリを消去すると、そのアプリが有料で購入したものである場合には、ユーザが次にそのアプリを使用しょうとしたときに再度同じアプリを購入しなければならず、ユーザにとって不経済である。この理由によりユーザがアプリの購入を控えるとすれば、アプリ販売者によって販売の機会を逸することとなる。

( 3 ) このような事情は、携帯電話等で動作するアプリのネットヮクを介しての販売形態の普及を阻害する要因となっていた。

本発明は、このような観点から、携帯情報端末装置に適したソフトウェアの保存 ·管理を行うことができるストレージ領域の提供方法おょぴストレージサーバを提供することを目的とする。

本発明の他の目的は、そのような携帯情報端末装置に対する新規な、ソフトウェアの販売方法を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、新たな携帯情報端末装置およびそのコンピュータプログラムを提供することにある。発明の開示

本発明によるストレージ領域の提供方法は、ストレージサーバにおいて、ネットワークを介して接続される携帯情報端末装置に対してストレージ領域を提供する方法であって、個々のユーザに対して専用ストレージ領域を確保するステップと、ネットワーク上のソフトウエアの販売サイトにおいてユーザにより購入申込されたソフトウェアが販売サイトから直接当該ユーザの携帯情報端末装置へ送信されることなく、当該ソフトウエアをストレージサーバの当該ユーザに割り当てられた専用ストレージ領域に格納するステツプと、当該ユーザからの指示に応じて前記ストレージサーバの当該専用ストレージ領域に格納されたソフトウエアを当該ュ一ザの利用に供するステップとを備えたことを特徴とする。

また、本発明によるソフトウェアの販売方法は、販売サイトのホームページ上で購入対象のソフトウエアを^するステップと、前記ホームページ上でユーザからの購入申込を受けるステップと、購入申込を受けたソフトウェアを直接当該ユーザへ送信することなく、当該ソフトウェア自体またはその識別情報を、当該ユーザに割り当てられた専用ストレジ領域を有するストレージサーノのサイトへ送信するステツプとを備え、前記ストレージサーバの当該ユーザの専用ストレージ領域に前記ソフトウェアを格納させることを特徴とする。

このような本明の方法によれば、専用ストレージ領域に新たなソフトウェアを追加し、必要なソフトウェアを必要時に自由に自己の携帯情報端末装置内へダゥンロードすることができる。特に、購入ソフトウェアは直接携帯情幸艮端末装置へ格納されるのではなく、一旦、専用ストレージ領域に格納されるので、ユーザは、自己の携帯情報端末装置の内部記憶容量の制約を気にすることなく、新たなソフトウェアを購入することができる。また、内部記憶容量が不足する場合に、既格納のソフトウエアを消去しても、同ソフトウエアが必要になったときには専用ストレージ領域から再度ダウンロードすることができるので、ユーザは、ソフトウエアの消去にためらいがなくなる。その結果、記憶容量の制約で新たなソフトウエアの購入を躊躇することがなくなる。

専用ストレージ領域には当該ユーザのフルセットのソフトウエアが格納されているので、当該ユーザの携帯情報端末装置が新規または別の携帯情報端末装置に代わっても、同ユーザからは継続して同じ専用ストレージ領域を利用することができる。

前記ストレージサーバに格納されたソフトウエアに対してユーザの利用可能な期限が設定されており、その期限経過後は、当該ユーザに対して当該専用ストレージ領域内の当該ソフトウエアの利用を不能とするステップを備えてもよい。前記購入申込時、前記ユーザによる前記専用ストレージ領域内の当該ソフトウェアのダウンロード時、該ダウンロード後の試用期間経過後の継続使用意思表示時、のいずれかの時点で、前記ユーザに対して前記購入申込されたソフトゥェァの対価をユーザに課金するステップを備えてもよい。

さらには、前記専用ストレージ領域内にユーザの購入申込していないソフトウェアを格納するステップと、この購入申込していないソフトウエアをユーザに選択させるステップと、選択されたソフトゥェァをユーザ:^ダウンロードしたときまたは試用期間経過後の継続使用意思表示時に、当該ソフトウェアの対価を当該ユーザに対して課金するステップとを備えてもよい。

前記ストレ一ジサーバに格納されたソフトウエアに対してはユ^ "ザの利用可能な期限を設定することができ、その期限経過後は、当該ユーザに対して当該専用ストレージ領域内の当該ソフトウエアの利用を不能とするステップを傭えるようにしてもよい。このような期限（有効期限）を設定することにより、更新時毎に新たな課金を行うこと力⁵'できる。これによりソフトウエアの販売者はその有効期間 1回当たりの販売価格を安価にすることが可能となる。また、ユーザにとってみれば、自己にとって有用なソフトウエアに対してのみ継続的に対価を支払えばよいことになく、無用なソフトウェアについては更新をやめることにより無駄な出費が軽減される。

また、上記方法において、専用ストレージ領域内にユーザの購入申込していなぃソフトウエアを格納するステップと、この購入申込していないソフトウエアをユーザに選択させるステップと、選択されたソフトウエアをユーザがダウンロードしたときまたは試用期間経過後の継続使用意思時に、当該ソフトウェアの対価を当該ユーザに対して課金するステップとを備えてもよい。これによれば、ユーザはわざわざ販売サイトにアクセスすることなく、自己の専用ストレージ領域に格納されたソフトウエアから、必要なソフトウエアを選択してダウンロードすることができる。販売者にとっては、販売対象のソフトウェアの存在をユーザに対して効率的に知らせることができるだけでなく、直ちにダウンロード可能な形式で提供することにより、販売の機会を飛躍的に増大させることができる。上記のような方法を実現するための本発明によるストレージサーバは、ネットワークを介して携帯情報端末装置と接続されるストレージサーバであって、個々の携帯情報端^置のユーザに割り当てられた専用ストレージ領域を有するストレージ装置と、ネットワーク上のソフトウェアの.販売サイトから前記携帯情幸端末装置のユーザが購入したソフトウェアを受信して、当該ユーザの専用ストレージ領域に格納する手段と、前記ュザ専用のストレージ領域に格納されたソフトウェアについての管理情報を格鈉する管理テブルと、ユーザからのアクセスに応じて前記管理テーブルを参照し、当該ユーザの専用ストレージ領域に格納されたソフトウエアを当該ユーザの携帯情報端末装置へ送信する手段とを備えたことを特徴とする。

前記ストレージ装置において、前記ソフトウエアとしてのアプリケーションプログラムの本体はそれを購入したそれぞれのユーザの専用ストレ^ "ジ領域に重複して格納してもよいが、複数のユーザに共通に格納する共用ストレージ領域を有し、当該アプリケーションプログラムに付随した個々のユーザ対応のデータを当該ユーザ用の専用ストレージ領域に別々に格納するようにすることも可能である。これにより、ストレージサーバの必要な記憶容量力節約される。また、アブリケーシヨンプログラムのバージョンアップなどの更新時に、共用ストレージ領域内にある元となるアプリケーションプログラムを 1つだけ更新すればよくなる。

上記方法に利用される本発明による携帯情報端末装置は、ネットワーク接続機能を有する携帯情報端末装箧であって、ネットワーク上のストレージ装置に割り当てられた自己の専用のストレージ領域に格納されたフルセットのソフトウェアから必要なソフトウェアを必要時にダウンロードするローカルストレージと、このローカルストレージに格鈉されたソフトウエアに付随した管理情報を格納する管理テーブルとを備え、前記管理情報は少なくとも当該ソフトウエアの有効期限情報を含み、前記携帯情報端末装置は、さらに、前記有効期限情報で定められた有効期限の経過時に当該ソフトウェアを前記ローカルストレージから自動消去する手段を備えたことを特徽とする。有効期限経過時に当該ソフトウェアが自動消去されることにより、ユーザは再度同じソフトウエアの使用を欲する場合には、再度そのソフトウェアを購入することが必要となる。これによつて、ソフトゥェァの販売者はその販売後も当該ソフトウェアを実質的に管理することができる。また、有効期限を設定することにより、より安価にソフトウェアを提供することが可能となる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明が適用されるシステム全体の概略の仕組みを示す図である。図 2は、図 1内に示した携帯電話 1 0の概略のハードウェア構成例を示すブロック図である。図 3は、図 1内に示した販売サーバ 1 2の構成例を示すブロック図である。

図 4は、図 1内に示したストレージサーバ 9の構成例を示すブロック図である。

図 5は、ストレージサーバ 9の別の構成例であるストレージサーバ 9，を示すプロック図である。

図 6は、図 2に示した携帯電話 1 0が保持するアプリ管理テーブル 1 0 7 aの構成例を示す図である。

図 7は、図 5に示したストレージサーバ 9が保持する専用ストレージ領域管理テーブル 9 2の構成例を示す図である。

図 8は、販売サーバ 1 2におけるユーザアクセス時の処理を示すフローチヤ一トである。

図 9は、携帯電話 1 0におけるアプリのダウンロード処理例を示すフローチャートである。

図 1 0は、本発明の実施の形態の携帯電話 1 0におけるダウン u—ド処理に対応する、ストレージサーバ 9におけるダウン口ド処理の一例を示すフローチャートである。

図 1 1は、本発明の実施の形態の携帯電話 1 0におけるアプリのローカル選択の処理例を示すフローチャートである。

図 1 2は、本究明の実施の形態における販売サイトおよぴストレージサーバサィトにおいてユーザが会員であるかどうかの認証を行うための画面例を示す図である。

図 1 3は、本明の実施の形態における販売サイトでの販売対象のアプリの一覧画面例を示す図である。

図 1 4は、本発明の実施の形態における販売サイトでの購入条件を選択するための画面例を示す図である。

図 1 5は、本発明の実施の形態において、購入されたアプリがユーザの専用ストレージ領域に格納されたことを通知する画面例を示す図である。

図 1 6は、本発明の実施の形態において、携帯電話におけるローカルでのアブリ選択用の画面例を示す図である。図 1 7は、本発明の実施の形態において、消ま対象アプリをユーザに選択させる画面例を示す図である。

図 1 8は、本発明の実施の形態において、期限切れの通知を行う画面例を示す図である。

図 1 9は、本発明の実施の形態において、起動対象アプリをユーザに選択させる画面例を示す図である。

図 2 0は、本発明の実施の形態において、試用アプリの選択画面例を示す図であ ₀ 発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、携帯情報端末装置（以下、端末装置を単に端末ともいう）の一例としてデータ通信機能（インターネットアクセス機能）付きの携帯電話（P H Sを含む）を例として説明する。本発明力 ^s適用される携帯情報端末は、その特性として原則的に、内部に格納したアプリケーション（アプリ）の一部をユーザが書き換えたり、そのアプリの内容やシステムのみが操作すべきデータ（後述するテーブルを含む）をユーザが不正に書き換えたりすることができないことを必要とする。このようなユーザの不正操作ができない装置であれば、携帯電話以外の P D A (Personal Digi tal Assistant)、カーナビゲーシヨン装置、ゲーム装置であってもよい。あるいは、そのような改竄操作に対する保護機能が備えられていれば、パーソナルコンビュタ（特に携帯型パソコン）等の他の装置にも本発明は適用可能である。

ここで、本明細書における「ソフトウェア」とは、アプリケーションプロダラムおよぴデータの総称である。「データ」は、狭義ではプログラムに対する意味のデータであるが、広義ではアプリケーションプログラムを含む場合もある。

「ストレージサバ」とは、ネットワークを介してユーザが実質的に自由に利用できる（ソフトウェアを書き込み、読み出すことができる）専用の記憶領域をユーザに対して付与する機能を有するサーバをいう。また、本発明における有効期限付きのソフトウェアの「販売」は、ソフトウェアの「貸与」ともみることができる。ユーザからみた場合、そのようなソフトウェアの「購入」は「賃借」とみることもできる。

図 1は、本発明が適用されるシステム全体の概略の仕 aみを示す図である。このシステムは、携帯電話 1 0と、この携帯電話 1 0をインターネット等の公衆ネットワーク 6に接続する中継サーバ（ゲートウェイサーバ） 4と、携帯電話 1 0上で動作するソフトウエアの販売を行うネットワーク 6上サイトの販売サーバ 1 2と、個々の携帯電話 1 0対応に専用のストレージ領域 9 7を提供するストレージサーノ 9とからなる。ストレージサーバ 9は、任意の位置にあってよく、例えば、中継サーバ 4の位置にあってもよい。本実施の形態では、中継サーバ 4 は、携帯電話の事業者により運営される場合を想定している。一方、ストレージサーバ 9は、本発明のサービス提供事業者により運営されるものであるが、中継サーバ 4と同一の主体による運営であってもよい。

ネットワーク 6がィンターネットである場合には、ストレージサーバ 9に対しては携帯電話等の特定の種類の携帯情報端末（自由なフアイル操作等カミ'行えないもの）からしかアクセスできない仕組みを設けることが好ましい。後述するような端末内の管理テ一ブルなどのデータが容易に書き換えられないことを担保するためである。その仕組みの一例は、例えば、 H T T Pリクエストのへッダ情報内の「UserAgent： xxxj (通常、これは当該リクエストを発行したブラウザの種類を示す）を利用して、サーバ側で当該端末の機種を判断して、そのアクセスの可否を決定することである。他の仕組みとしては、ネットワーク 6を、インターネットとは別の孤立したクローズド（閉鎖的）なネットワークとすることである。すなわち、専用ネットワークには、特定の携帯電話からしかアクセスできないァクセスポイントを介してのみ入ることができるようにすることができる。

ユーザは、いわゆる圏内であれば任意の場所で携帯電話 1 0を操作して、ネットワーク 6に接続して所望の販売サーバ 1 2にアクセスし、そこから所望のアブリを選択して購入することができる。その購入したアプリは、一旦、ストレージサーバ 9へ転送され、そのストレージ 9 6内の当該ユーザの専用ストレージ領域 9 7に格納される。その際、ストレージサーバ 9内の専用ストレージ領域管理 ' テーブル（後に詳述）に登録するそのアプリの属性情報、購入者を特定できる情報、および購入条件情報もストレージサーバ 9へ送信される。そのアプリ力 s携帯電話 1 0に直接転送されない限り、販売サーバ 1 2へのアクセスおよび購入行為は通常のパーソナルコンピュータ（パソコン）等から行ってもよい。

なお、購入されたアプリについては、そのアプリ本体を販売サーバ 1 2から直接転送する必要は必ずしもない。この場合、当該アプリ本体は、予めストレージサーバ 9に用意してあるものを利用するか、あるいは、販売サーバ 1 2以^ >のサーバ（図示せず）から取り寄せることができる。ストレージサーバ 9では、ァプリの属性情報およぴ購入者の特定情報等を受信すると、当該ユーザの専用ストレージ領域 9 7に当該アプリ本体を格納するとともに、当該ユーザの専用ストレージ領域管理テーブル 9 2 (図 4 ) に当該アプリのレコードを作成する。さらに言えば、後述するように、アプリ本体は必ずしもユーザの実際の専用ストレージ領域 9 7に格納される必要はなく、見かけ上ユーザに対して自己の専用ストレージ領域 9 7に格納されているように見えれば足りる。

このようなアプリの購入申込に対して、当該ユーザに対して所定の方法で課金が行われる。課金の方法としては、従来の任意の課金方法を採用することができる。例えば、電話会社による代行徵収による課金、クレジット力ドによる課金、プリペイドカードによる課金、等が考えられる。また、個々のアプリ毎に課金を行う代わりに、特定のアプリ群に対してまとめて課金を行うようにすることも可能である。課金の時期としては、販売サーバ 1 2への購入申込時、ストレージサーバ 9からのダウンロード時、後述する試用期間経過後の継続使用意思表示時等である。

各ユーザが利用できる専用ストレージ領域の記憶容量は携帯電話 1 0の内部記憶容量に比べて充分大きいものとする。その上限量は、このサービス利用の基本料金等によつて可変とすることも可能である。

本発明におけるアプリの種類は特に限定するものではないが、記憶容量の限定された携帯情報端末上での実行という観点からは、実際上の制限があり、具体例としては次のようなものが考えられる。但し、これらはあくまで例示であり、本発明はこれらに限定されるものではない。

( 1 ) 各種ゲームこれはオフラインで行う各種ゲームの他、他の端末との間でのオンラインでの対戦ゲームのようなものも含む。

( 2 ) 着信メロディ作曲アプリ、

これは、携帯電話における着信をユーザに知らせるためのメロディをユーザが作曲することを可能とするプログラムである。この場合には、図 2 (後述）には図示しないが、音源 L S I等を備えることが望ましい。

( 3 ) 家計簿アプリ

これは家計簿データをオフラインで入力し、オンラインでその入力データをストレージサーバ 9へ送信すると、ストレージサーバ 9側で一括管理し、項目別の集計などをストレージサーバ 9側で行ってくれるプログラムである。この場合、ストレージサーバ 9においてそのための処理プログラムが用意される。

( 4 ) 年賀状送信アプリ

これは、年賀状の宛先や内容をオフラインで入力し、オンラインでその入力データをストレージサーパ 9へ送信すると、ストレージサーバ 9側で年賀状を印刷して発送までを行ってくれるプログラムである。この場合も、ストレージサーバ 9においてそのための処理プログラムが用意される。

ユーザは、販売サーバ 1 2でアプリを購入申込した後、携帯電話 1 0からストレージサーバ 9にアクセスして、自己の専用ストレージ領域 9 7から当該アプリ本体を自己の不揮発性記憶装置上にダウンロードする。このダゥンロード後、ユーザはそのァプリをロー力ルで実行することができる。専用ストレージ領域 9 7には、個々のアプリは、所定の期間有効に蓄積されている。したがって、その期間内であれば、ユーザは、自己の携帯電話 1 0内部の記憶容量の制約等のために当該アプリを消去しても、いつでもそのアプリを再ダウンロードすることができる。アプリに付随するデータが存在する場合には、そのデータは携帯電話 1 0 からのアブリ消去時に専用ストレージ領域 9 7に保存された後、消去される。図 2に、携帯電話 1 0の概略のハードウェア構成例を示す。この構成において、中央処理装置（C P U) 1 0 1は、携帯電話 1 0全体の制御を司る。 C P U 1 0 1には、 R〇M 1 0 5、不揮発性記憶装置 1 0 7、 R AM 1 0 8、カレンダ ·時計部 1 0 9、平面ディスプレイ 1 2 2、各種キー 1 3 1、通信制御部 1 3 3、およぴ、音声処理部 1 3 8が接続されている。 R〇M 1 0 5は、読み出し専用の不揮発 ¾^メモリであり、 C P U 1 0 1力実行するゥェプブラゥザプログラムを含む各種コンピュータプログラムおよぴ必要なデータを格納している。

不揮発性記憶装置 1 0 7は、書き換え可能な記憶装置であり、ダウンロードした各種のアプリやデータを格納しておくための領域 1 0 7 b (ローカルストレジ）およびアプリ管理テーブル 1 0 7 aを有する。その他、データには、アプリにより生成されるデータの他、各種通信アドレスとしての、電話番号、 F A X番号、電子メールアドレス、 U R L等も含む。このような不揮発性記憶装置としては例えばフラッシュ R OM等が挙げられる。

R AM 1 0 8は、 C P U 1 0 1がプログラムの実行処理を行う上で必要とされる一時記憶領域、作業領域や、プログラム実行に必要な各種データを格納する領域を提供する。カレンダ '時計部 1 0 9は、ノツテリバックアップされており、常時、現在の日時データを提供する。

平面ディスプレイ 1 2 2は、この携帯電話における各種情報を利用者に対して知らしめるための表示を行うデバイスである。各種キー 1 3 1は、ユーザが機器に対して各種の ί旨示を入力するためのテンキーその他のハードゥエアキ一である。

通信制御部 1 3 3は、音声おょぴデータの無線通信を制御する部位であり、 R F部 1 3 4を介してアンテナ 1 3 5に接続され、無線信号の処理を行う。音声処理部 1 3 8は、マイク 1 3 6およびスピーカ 1 3 7に接続されて、音声入出力の処理を行う。

なお、図 2において、細部の構成（例えば、表示メモリ、表示コントローラ等）は図示省略してある。

図 3は、販売サーバ 1 2の構成例を示す。この販売サーバ 1 2は、高性能のデータ処理部 1 2 0と、大容量のデータ格納部 1 2 6とに大別される。

データ格納部 1 2 6には、アプリ販売用のホームページデータを構成するマークアツプ言語文書 1 2 7、表示用画像データ 1 2 8、およびアプリ 1 2 9が予め格納されている。マークアップ言語とは、ウェブ記述言語であり、 H TM L、 X H T M L , XM L、その他を含みうる。マ ^"クアップ言語文書 1 2 7には、画像データ 1 2 8が埋め込まれ、またはリンクされている。データ処理部 1 2 0 は、ネットワーク 6 (図 1 ) に接続され、データ（アプリも含む広義のデータ）の送受信を行う送受信部 1 2 1、アプリの購入申込を受けた際の決済処理やストレ一ジサーパ 9への送信処理を行うアプリ販売処理部 1 2 2、データ格納部 1 2 6に格納されたマークアップ言語文書 1 2 7や画像データ 1 2 8の読み書きおよぴ加ェ等を行う文書 ·画像処理部 1 2 4、これらの各機能部を制御する制御部 1 2 3を有する。前述したように、販売対象のアプリ 1 2 9は、販売サーバ 1 2に存在する必要は必ずしもない。

図 4は、ストレージサーバ 9の構成例を示す。ストレージサーバ 9は、高性能能データ処理部 9 0と、大容量のデータ格納部 9 6とに大別される。

データ格納部（ストレージ領域） 9 6には、各ユーザ用の専用ストレージ領域 9 7が確保されるとともに、ユーザインタフェース画面を構成するためのマークァップ言語文書 9 8およぴ表示用画像データ 9 9が格納されている。この例では、各専用ストレージ領域には、当該ユーザ専用のアプリおょぴデータが格納される。

データ処理部 9 0は、ネットワーク 6に接続され、データの送受信を行う送受信部 9 1、ユーザ別の専用ストレージ領域の管理を行うための専用ストレージ領域管理テブル 9 2、データ格納部 9 6に格納されたマークアツプ言語文書 9 8 や画像データ 9 9の読み書き ·カロェ等を行う文書 ·画像処理部 9 4、ストレージ領域 9 6の管理およびこれらの各機能部の制御を行う制御部 9 3を有する。図 5は、ストレージサーバ 9の別の構成例であるストレージサーバ 9，を示す。図 4の場合、専用ストレージ領域 9 7には当該ユーザが購入申込したアプリの本体を格納するようにしたので、同じアプリ本体が重複して複数の専用ストレージ領域 9 7に格納される場合があり得る。これに対して図 5の場合には、ァプリ本体は共通ストレージ領域 9 5に格納するようにした。これにより、同じァプリ本体を重複してストレージ領域 9 6内に保持する必要がなくなり、ストレージ領域 9 6の記憶容量の節減が可能となる。また、既に格納されているアプリが販売サーバで購入申込された場合、そのアプリ本体の新たな転送を受けて格納する必要がなくなる。ストレージサーバ 9は、どのユーザがどのアプリを有するかは、専用ストレージ領域管理テ一ブル 9 2 (後に詳述）により把握することができる。ュザには、図 5と図 4の構成に違いは区別できず、あたかも自己専用のストレージ領域内のアプリ本体を格納しているように認識される。

図 6は、図 2に示した携帯電話 1 0が保持するアプリ管理テ一ブル 1 0 7 aの構成例を示す。テーブル 1 0 7 aは、携帯電話 1 0内にダウンロードされたアブリの属性情報を保持するものであり、アプリ毎にレコードを有する。本実施の形態では、遅くとも、ユーザがストレージサーバ 9を利用するサービスの会員登録を行ったときに、このテーブル 1 0 7 aは作成される。テーブル 1 0 7 aの各レコードは、アプリ名、販売サイト U R L、ファイル名、付属データファイル名、有効期限、保存フラグ、データ更新フラグの各項目を有する。

アプリ名は、販売サーバにおいてユーザに示されるようなアプリの商品名であり、ファイル名はシステム上そのアプリを識別するためのファイルの名称である。販売サイト U R Lは、当該アプリを販売するネットワーク上サイトアドレスを示す。販売サイト U R Lとともに、その販売サイトの電子メールアドレスを保持してもよい。この販売サイト U R Lを保持することは必須ではないが、販売サィトのホームページへ再度アクセスしたい場合に利用できるようにするためのものである。付属データファイル名は、個々のアプリにより生成されるデータのファイル名である。有効期限は、当該ユーザがそのアプリを有効に利用できる期限日を示している。この有効期限は個々のアプリによって定められた有効期間と購入日（または専用ストレージ領域への格納日）によって定まる期限である。ァプリの有効期間は、予め固定の場合と、ユーザが選択できる場合とがある。有効期限はすべてのアプリに付加される必要はなく、有効期限のないアプリがあってもよい。保存フラグは、そのアプリのアプリ本体が現在携帯電話内に保持されているか否かを示すフラグである。

あるアプリが初めて携帯電話内にダウンロードされたとき、ストレージサーバ 9力ら得られたそのアプリの属性情報がァプリ管理テ一プル 1 0 7 aに格納され、以後は、記憶容量の関係でアプリ本体が一時的に携帯電話内から消去されてもアプリ管理テーブル 1 0 7 a内にはその属性情報は保持される。有効期限が切れたときには、アプリ本体は携帯電話内から消去されるが、本実施の形態ではその属性情報は携帯電話内に保持している。同アプリの再購入申込時にその情報を利用できるようにするためである。但し、その場合にはアプリ管理テーブル 1 0 7 _aのレコード数が増加する一方となるので、期限切れ後の所定期間（例えば数力月）、同アプリの再購入申込がない場合にはそのレコードを自動消去する、等の措置をとることが望ましい。

更新フラグは、当該ァプリが生成したデータが更新されたか否かを示すデータであり、ここでは" 1 " が「データ更新あり」を示す。アプリの消ま時に更新フラグに 1力⁵'立っている場合には、そのデータを専用ストレージ領域 9 7に書き戻す処理を行い、次に同じアプリをダウンロードしたときにその最新のデータを利用できるようにする。記憶容量の制約からアプリを消去しなければならない場合にどのアプリを自動消まするかに関して、アプリの優先順位情報を定める場合にはそのような優先度の項目を追加してもよい。そのような優先度の一例として、ダウンロード日を用いダウンロード日の古いものから消去の対象とする。他の例としては、ダウンロード時等にユーザにそのアプリの優先度を指定させることも可能である。本実施の形態では、後述するように、消去対象をユーザに選択させている。

図 7は、図 5に示したストレージサーバ 9が保持するユーザ毎の専用ストレージ領域管理テーブル 9 2の構成例を示す。このテーブル 9 2は、ユーザが上記会員登録を行ったときに作成され、アプリ管理テーブル 1 0 7 aと同様に、アプリ毎のレコードを有する。各レコードの項目としては、アプリ名、販売サイト

U R L、ファイル名、付属データファイル名、有効期限は、アプリ管理テーブル 1 0 7 aと同様である。テーブル 9 2は、その他の項目として、有効フラグ、月数、自動更新フラグを有する。

有効フラグは、そのアプリについて当該ユーザが現在有効な利用権利を有しているか否かを示すデータであり、ここでは" 1 " が有効を示す。有効フラグが" 0 " であることは、一度、当該ユーザがそのアプリを購入したが、期限切れでその利用権利がなくなつたことを意味する。月数は、個々のアブリの有効期間を示している。すべてのアプリについて月数が予め固定の場合にはこの項目は必要ない。自動更新フラグは、そのアプリについて有効期間が経過したときに自動的に更新するか否かを指定したデータであり、ここでは" 1 " が「自動更新あり」を示す。この自動更新フラグは、アプリの購入時に、ユーザがそのアプリについて自動更新の有無を選択できる場合に有用である。自動更新の場合には、そのユーザに対してそのアプリについて新たな課金がなされる。

なお、ストレージサーバの専用ストレージ領域は、ユーザが自由に利用でき、単に、販売サーバから購入したアプリやその付随データに限らず、任意のデータ等を保管する領域として使用することができる。すなわち、専用ストレージ領域をあたかも自己の携帯情報端末装置の一部のように扱うことができる。そのようなデータ等については専用ストレージ領域管理テ一ブル 9 2で管理することができるが、その場合にはテーブルの項目は前記項目のうち必要なもののみを用い、有効フラグは常に" 1 " に固定とする。

さて、このようなシステム構成において、以下、本実施の形態に係る個々のサーバや端末での具体的な動作を説明する。

図 8は、販売サーバ 1 2におけるユーザアクセス時の処理を示すフローチヤ一トである。携帯電話 1 0のユーザが販売サーバ 1 2にアクセスすると、販売サーノ 1 2は、図示しないホームページ画面においてユーザが会員であるかどうかの認証を行う（S I 1 ) 。そのために図 1 2に画面例を示すように、会員 I Dおよぴパスワード（P W) の情報をュザに入力させる。この場合、アクセス者の端末へアプリを直接送信せずストレージサーバへのアプリ格納を行う限りは、予め定めた種類の端末からのアクセスであることをサーバ側で確認することを要しない。認証 O Kであれば（S 1 2 ) 、販売対象のアプリの一覧画面情報をユーザの携帯電話へ送信して、そのディスプレイ上に図 1 3に示すような一覧画面を表示させる（S 1 3 ) 。この例では、アプリの名称を単に「アプリ 1」「アプリ 2」というアプリ名で示している力実際には商品名で示される。この際、図 1 4に示すように、ユーザはアプリの有効期限や自動更新の有無等についての購入条件を選択することができる。他の購入条件としては、図示しないが、課金方法の選択を行えるようにしてもよい。

図 8に戻り、ユーザが購入対象のアプリ名を画面上の反転表示の移動等により選択して、決定キーを押す等の指示を行うことにより、販売サーバがアプリ購入申込を受けると（S 1 4 ) 、前述したような課金方法による決済処理が行われる ( S 1 5 ) 。但し、実質的な決済処理は、他のサーバ（例えば中継サーバ 4または他の専用の決済サーバ）で行ってもよレ。さらに、ストレージサーバ 9へ当該ユーザの会員 I Dおよびアプリ本体、およひ、購入条件情報を送信し、当該ユーザの専用ストレージ領域にアプリ本体を格納するよう指示する（S 1 6 ) 。前述したように、販売サーバ 1 2からストレージサーバ 9ヘアプリ本体を送信する必要がない場合には、アプリ本体に代えてアプリを特定するための情報を送信する。その後、ユーザに対して、図 1 5に示すような表示により、購入されたアプリがユーザの専用ストレージ領域に格鈉された（または、格鈉される）ことを通知する（S 1 7 ) 。

図 9に、携帯電話 1 0におけるアプリのダウンロード処理例のフローチャートを示す。まず、携帯電話 1 0から中継サーバ 4を介してストレージサーバ 9にァクセスすると、図 8のステップ S 1 1で説明したように会員 I Dおよびパスヮード（P W) の入力によるユーザ認証が行われる。また、前述したような端末種別のチェックも行われる。これらの結果が O Kであれば、ストレージサーバ 9から携帯電話 1 0へ、図 1 6に示すようなダウンロード対象のァプリの一覧画面が送信されてきて、ディスプレイ上に表示される（S 2 2 ) 。この一覧からユーザがダウンロードしたいアプリを選択すると（S 2 3 ) 、選択されたアプリの属性情報（ファイル名、、販売サイト U R L、付属データファイル名、ファイルサイズ、有効期限等）をストレージサーバに要求し、受信する（S 2 4 ) 。携帯電話内のアプリ管理テーブル 1 0 7 a内に既に同じアプリの属性情報がある場合には、それを利用してもよい。このような属性情報から、当該アプリのサイズをチェックする（S 2 5 ) 。デタが付属する場合には、そのデータのサイズも合わせてチェックする。このアプリ（およびデータ）の新たな格納のために必要となる容量を現在の空き容量と比較して、十分な格納領域があるかを判断する（S 2 6 ) 。空き容量が足りないと判断された場合には、優先度の低いアプリの本体を消去対象として選定する（S 2 7 ) 。本実施の形態では、図 1 7に示すように、優先度の低いアプリをユーザに選択させる。 1つのアプリの消去で足りない場合には、さらに他のアプリの選択させる。前述したように優先度をユーザが決めるのではなく、自動的に決定することも可能である。その場合には、例えば、ダウン口ド日時の古いアプリ、あるいは、使用頻度の低いアプリ、等の所定の判断基準に合致するアプリを消去対象として選択する、等の方法が採用できる。消去対象として選定された各アプリについて、その更新フラグが" 1" であれば（S 28) 、当該アプリの付随データ（もし存在すれば）を当該ユーザのストレージ領域に書き戻すとともに、その更新フラグを" 0" にリセットする（S 2 9) 。そこで、当該アプリ本体を不揮発性記憶装置 1 07から消去するとともに、アプリ管理テーブル 1 07 aの当該アプリの保存フラグを" 0" にする。その後、ダウンロード対象のアプリ本体をダウンロードする（S 3 1) 。また、当該アプリが初めてダウンロードされた場合には、アプリ管理テーブル 1 0 7 aに新たなレコードを作成する。そのレコードの保存フラグは" 1" とする。なお、別の実施形態において、ユーザがアプリの優先度を指定する場合には、併せてその指定を行う（S 32) 。

次に、このような携帯電話 1 0におけるダウンロード処理に対応する、ストレージサーバ 9におけるダウンロード処理の一例を図 1 0のフローチャートにより説明する。この時点では既に、販売サーバ 12でのユーザのアプリ購入申込に基づいて、ストレージサーバ 9の当該ユーザの専用ストレージ領域 9 7には当該ァプリ本体が格納され、当該ユーザの専用ストレージ領域管理テ一ブル 92には実質的に当該アプリの属性情報のレコードが追加されているものとする。

まず、前述したようなユーザ認証処理および端末機種確認を行い（S 4 1) 、その結果が OKであれば（S 42) 、ダウンロード対象のアプリ一覧表示画面のデータをそのアクセスしてきた携帯電話 1 0へ送信する（S 43) 。この画面でダウンロード対象のアプリがユーザにより選択されたら（S 44) 、そのアプリについて当該ユーザの専用ストレージ領域管理テーブル 92を参照し、有効期限を確認する（ S 45 ) 。期限内であれば、後述するステップ S 51へ移行する。期限切れであれば、当該ユーザについて当該アプリの有効フラグを" 0" (無効）とする（S 46) 。専用ストレージ領域内の当該アプリ本体は消去してもよいが、その場合には、更新または再購入の際には再度アプリ本体を格納する必要がある。なお、期限切れの判断は定期的に（例えば 1日 1回定時に）、所定の更新処理を行い、その中で期限切れをチェックして、有効フラグを更新するようにしてもよい。その場合には、ステップ S 4 6は不要となる。

ついで、このァプリの有効期限が経過していることの通知をュザに対して行う（S 4 7 ) 。例えば図 1 8に示すように、この期限切れの通知とともに、再度購入の勧誘を行う。「今すぐ」購入の申込があった場合には（S 4 8 ) 、当該ァプリの有効フラグを" 1 " (有効）にして（S 4 9 ) 、当該アプリの販売サイトに再購入の通知を行う（S 5 0 ) 。

なお、期限切れになる前に販売者に代わって、ストレージサーバ 9では制御部 9 3で、専用ストレージ領域管理テーブル 9 2を参照して、定期的なアプリの管理を行い、期限切れになる所定期間前（例えば 1または数週間前頃）にユーザに対して電子メール等により有効期限が迫っていることを通知し、期限切れになる前に再購入の機会（更新案内）を与えることが望ましい。但し、自動更新が設定されているアプリについては、通知の必要はない。自動更新サービスの停止については、ここでは図示しないが、ユーザがオンラインまたはオフラインでストレ一ジサーバへ通知する必要がある。

その後、ステップ S 5 1で、携帯電話 1 0からの要求により、選択されたアブリの属性情報をユーザの携帯電話 1 0へ送信する。さらに、携帯電話 1 0において消去対象のアプリが発生し、その付随データの書き戻し力 ^s '必要と判断された場合には（S 5 2 ) 、当該付随デ^ ~タを当該ユ^"ザの専用ストレージ領域 9 7の同データに上書きする（S 5 3 ) 。

最後に、当該アプリ本体をユーザの携帯電話 1 0へ送信する（S 5 4 ) 。このようにして、携帯電話 1 0のユーザは、有効期間内であれば、 ίίί、要時にストレージサーバ 9から必要なアプリをダウンロードすることができる。

次に、図 1 1のフローチャートにより、携帯電話 1 0におけるアプリのロー力ル選択の処理例について説明する。携帯電話 1 0のユーザは、ダウンロードしたアプリをローカルに（オフラインで）実行することができる。（但し、この実行に伴いォンライン処理が起動されることもあり得る。）

まず、図 1 9に例示するような、起動対象のアプリ選択用の画面を表示する ( S 6 1 ) 。ユーザによりアプリが選択されたら（S 6 2 ) 、アプリ管理テープル 1 0 7 aの保存フラグを参照し、そのアプリ本体が自携帯電話内に存在するか否かをチェックする（S 6 3 ) 。存在しなければ、後述するステップ S 6 Sへ移行する。存在するならば、そのアプリの有効期限をチェックする（S 6 4 ) 。期限切れでなければ、そのアプリを実行する（S 6 5 ) 。この実行に伴って付随データに変更があった場合には、当該アプリのデータ更新フラグを" 1 " にする。

ステップ S 6 4で期限切れであれば、その保存フラグが 1であるとき（ S 6 6 ) 、当該アプリ本体を消まし、それを" 0 " にする（S 6 7 ) 。ついで、ステツプ S 6 8へ進む。

ステップ S 6 8では、図示しないが、今直ぐ当該アプリをストレージサーバ 9 からダウンロードするか否かをユーザに確認する。今すぐ購入の申込があった場合には、その旨をストレージサーバ 9へ伝え、上記と同様のダウンロード処理を行う（S 6 9 ) 。但し、この際のダウン口ド対象アプリは既に決定されているので、アプリ選択に関連する処理ステップは不要である。当該アプリが期限切れか否かはダウンロード処理の中でチエックされる。

図 2 0は、販売サイトにおいてアプリをいきなり購入するのではなく、アプリの試用を勧める画面例である。アプリの評価は実際に動作させてみて分かるものであり、ユーザは具体的な内容の分からないアプリの購入は躊躇することがある。そこで、ある有効期間（例えば 1ヶ月）を設定してユーザにアプリを試用させる。この場合、システム構成としては上記の構成と同じでよく、ストレージサーバ 9の専用ストレージ領域管理テーブル 9 2の当該試用アプリの有効期間として当該試用期間を設定し、自動更新フラグは" 0 " (自動更新なし）とする。課金は、専用ストレージ領域への格納時および試用のためのダウンロード時には行わず、試用期間経過後に継続使用することの意思表示を行つたときに行うようにする。これにより、ユーザは任意のアプリを安心して試用することができる。この場合にも、試用期限が切れる前に、更新案内の通知をュ"ザに対して出すこと力好ましい。

次に、本発明の他の実施の形態について説明する。上記の第 1の実施の形態では、アプリはュザによる販売サイトのアクセスにより購入されたが、本実施の形態では、予めユーザの承認を受けて、販売業者力 ^s各ユーザの専用ストレージ領域内にアプリを配置させてもらう。これによつて、ユーザは販売サイト（1箇所とは限らない）をアクセスする手間をかけることなく、新規なアプリ等の発売を認識し、直ちにダウンロードすることができる。この実施の形態での課金は、そのダウンロード時に行う。あるいは、上記のアプリ試用の例を採用することもできる。その場合には、試用期間経過後に継続使用することの意思表示を行ったときに行うようにする。

以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、アプリケーションではなくデータ（例えばキャラクタのィメージ、音楽データ等）の販売等にも本発明は適用可能である。上述したフローチャートで示した具体的な各種処理およぴ画面は本発明をよりよく理解するための例示であり、本発明はこれらの具体的な処理や画面例に限定されるものではなレ。各サーバ、端末の相互の間の通信は S S L (Secure Socket Layer)等による暗号ィ匕を採用することが可能である。携帯電話側では管理テーブル 1 0 7 aの内容を利用して、自己のアプリ購入履歴情報を作成、表示することが可能である。同様に、ストレージサーバ側では管理テーブル 9 2の内容を利用して、ユーザ毎の購入履歴を作成することも可能である。

本発明によれば、携帯情報端末装置のユーザは、自己に割り当てられたネットワーク上の専用ストレージ領域をあたかも自己の携帯情報端末装置の一部のように扱うことができる。まだ、ユーザは携帯情報端末装置の記憶容量の制約を気にすることなく、ソフトウェアの購入を行うことができる。これにより、ソフトゥェァ販売者は、ソフトウェアの販売量向上を図ることができる。産業上の利用可能性

本発明は、携帯情報端末装置、サーバの設計、製造およびそれらを用いたネットワーク上での商取弓！に利用することができる。

Claims

請求の範囲

1 . ストレージサーバにおいて、ネットワークを介して接続される携帯情報端末装置に対してストレージ領域を提供する方法であって、

個々のユーザに対して専用ストレージ領域を確保するステップと、

ネットワーク上のソフトウエアの販売サイトにおいてユーザにより購入申込されたソフトウェアが販売サイトから直接当該ユーザの携帯情報端末装置へ送信されることなく、当該ソフトウエアをストレージサーバの当該ユーザに割り当てられた専用ストレージ領域に格納するステップと、

当該ユーザからの指示に応じて前記ストレージサーバの当該専用ストレージ領域に格納されたソフトウエアを当該ユーザの利用に供するステツプと、

を備えたことを特徵とするストレージ領域の提供方法。

2 . 前記ストレージサーバに格納されたソフトウェアに対してユーザの利用可能な期限が設定されており、その期限経過後は、当該ユーザに対して当該専用ストレ一ジ領域内の当該ソフトウェアの利用を不能とするステップを備える請求の範囲 1記載のストレージ領域の提供方法。

3 . 前記購入申込時、前記ユーザによる前記専用ストレージ領域内の当該ソフトウェアのダウンロード時、該ダウンロード後の試用期間経過後の継続使用意思表示時、のいずれかの時点で、前記ユーザに対して前記購入申込されたソフトゥェァの対価をユーザに課金するステップを備える請求の範囲 1記載のストレージ領域の提供方法。

4 . 前記専用ストレージ領域内にユーザの購入申込していないソフトウェアを格納するステップと、

この購入申込していないソフトウェアをユーザに選択させるステップと、選択されたソフトウェアをユーザがダゥンロードしたときまたは試用期間経過後の継続使用意思表示時に、当該ソフトウェアの対価を当該ユーザに対して課金するステップと、を備える請求の範囲 1記載のストレージ領域の提供方法。

5 . 販売サイトのホムページ上で購入対象のソフトウェアを提示するステップと、

前記ホームぺージ上でュ一ザからの購入申込を受けるステップと、

購入申込を受けたソフトウェアを直接当該ユーザへ送信することなく、当該ソフトウェア自体またはその識別情報を、当該ユーザに割り当てられた専用ストレージ領域を有するストレージサーバのサイトへ送信するステップとを備え、前記ストレージサーバの当該ユーザの専用ストレージ領域に前記ソフトウエアを格納させることを特徴とするソフトウエアの販売方法。

6 . 前記購入申込時、前記ユーザによる前記専用ストレージ領域内の当該ソフトウェアのダウンロード時、該ダウンロード後の試用期間経過後の継続使用意思表示時、のいずれかの時点で、前記ユーザに対して前記購入申込されたソフトゥェァの対価をユーザに課金するステップを備える請求の範囲 5記載のソフトウエアの販売方法。

7 . 携帯情幸艮端末のユーザに対して割り当てられたストレージサーバの専用ストレージ領域内にユーザの購入申込していないソフトウエアを格納するステツプと、

この購入申込していないソフトウエアをユーザに選択させるステップと、選択されたソフトゥェァをユーザがダウンロードしたときまたは試用期間経過後の継続使用意思表示時に、当該ソフトウェアの対価を当該ユーザに対して課金するステツプと、

を備えたことを特徵とするソフトウェアの販売方法。

8 . ネットワークを介して携帯情報端末装置と接続されるストレージサーバであって、

個々の携帯情報端末装置のユーザに割り当てられた専用ストレージ領域を有するストレージ装置と、ネットワーク上のソフトウエアの販売サイトから前記携帯情報端末装置のユーザ力 ^購入申込したソフトウェアを受信して、当該ユーザの専用ストレージ領域に格納する手段と、

前記ユーザ専用のストレージ領域に格納されたソフトウエアについての管理情報を格納する管理テ一プルと、

ユーザからのアクセスに応じて前記管理テ一ブルを参照し、当該ュ一ザの専用ストレージ領域に格納されたソフトウェアを当該ユーザの携帯情報端末装置へ送信する手段と、

を備えたストレージサーバ。

9 . 前記ストレージ装置は、前記ソフトウェアとしてのアプリケーションプログラムの本体を複数のユーザに共通に格納する共用ストレージ領域を有し、当該ァプリケーシヨンプログラムに付随した個々のユーザ対応のデータを当該ュ一ザ用の専用ストレージ領域に別々に格納することを特徴とする請求の範囲 6記載のストレージサーバ。

1 0 . ネットワーク接続機能を有する携帯情報端末装置であって、

ネットワーク上のストレージ装置に割り当てられた自己の専用のストレージ領域に格納されたフルセットのソフトウェアから必要なソフトウェアを必要時にダゥンロードするローカルストレージと、

この口カルストレージに袼鈉されたソフトウェアに付随した管理情報を格納する管理テーブルとを備え、

前記管理情報は少なくとも当該ソフトゥエアの有効期限情報を含み、前記携帯情報端末装置は、さらに、

前記有効期限情報で定められた有効期限の経過時に当該ソフトウェアを前記ローカルストレージから自動消去する手段を

備えたことを特徴とする携帯情報端末装置。

1 1 . 前記管理テーブルをユーザが自由に書き換える手段を有さないことを特徴とする請求の範囲 1 0記載の携帯情報端末装置。

1 2 . ネットワーク接続機能を有する携帯情報端末装置で動作するコンピュータプログラムを格納した記録媒体であつて、

ネットワーク上のストレージ装置に割り当てられた自己の専用のストレージ領域に格納されたフルセットのソフトウェアから必要なソフトウェアを必要時にローカルストレージにダウンロードする機肯と、

このローカルストを格納した記録媒体レージに格納されたソフトウェアに設定された有効期限情報を管理する機能と、

前記有効期限情報で定められた有効期限の経過時に当該ソフトウェアを前記口カルストレージから自動消去する機能と、

を備えたコンピュータプログラムを格納した記録媒体。

1 3 . ネットワーク接続機能を有する携帯情報端末装置で動作するコンピュータプログラムであって、

ネットワーク上のストレージ装置に割り当てられた自己の専用のストレージ領域に格納されたフルセットのソフトウエアから必要なソフトウエアを必要時にローカルストレージにダウンロードする機育 gと、

このローカルストレージに格納されたソフトウェアに設定された有効期限情幸艮を管理する機能と、

前記有効期限情報で定められた有効期限の経過時に当該ソフトウエアを前記ローカルストレージから自動消去する機能と、

を備えたコンピュータプログラム。