WO1999020928A1 - Articulation et methode de fabrication - Google Patents

Description

明 細 書 継手装置およびその製造方法 技術分野

本発明は継手装置、 たとえば消防ホース等のホースを相互 に接続、 またはホースとポンプその他の機器とを接続するた めの継手装置、 またはその他の部材を接続する継手装置、 お よびこのような継手装置を製造する方法に関する。 さ らに本 発明を特定すれば、 本発明は雌雄の区別のない一対の同一の 構造の本体から構成された継手装置と これを製造する方法に 関する。 背景技術

従来の継手装置、 たとえば消防ホースの従来の差し込み形 の継手装置は、 結合される一対の継手本体に雌雄の区別があ り、 一方が雄金具、 他方が雌金具と して構成されており、 雄 金具同志、 雌金具同志は結合できない。 このため、 たとえば 消火作業の際に、 複数の消防ホースを延ばして互いに結合す る際に、 誤って雄金具同志、 または雌金具同志が対応するよ うに消防ホースを延ばしてしま う可能性があり、 消火作業の 迅速性、 確実性の点からこのよ うな可能性を排除することが 好ま しい。 また、 従来の継手装置は、 構造の相違する雄金具 と雌金具の 2種類の金具を製造しなければならず、 製造コス トが高く なる不具合があつた。 このような不具合を解消するために、 雌雄の区別がなく、 同一の構造の一対の相補形の継手本体から構成され、 雌雄の 区別なく任意に結合することができ、 また結合、 結合解除の 操作が簡単であるとともに、 構造も簡単で信頼性が高く、 ま た製造コス ト も低減するこ とができる差し込み形の継手装置 が要望されている。

このような継手装置と しては、 嵌合突部と嵌合凹部とを互 いに軸方向に嵌合させ、 これらの嵌合突部または嵌合凹部の 側面に形成した係止鉤部を互いに周方向に係合させ、 これに より この一対の継手本体が結合される形式のものが考えられ る。 このよ うな構造の継手装置の嵌合部分の形状等は、 幾何 学的には各種の形式のものが考えられるが、 実際の継手装置 においては、 嵌合の円滑さ、 信頼性等を考慮する必要があり、 たとえば以下のような考慮すべき課題がある。

まず第 1 の課題は、 上記の相補形の嵌合凹部と嵌合突部と の密着性と加工の問題である。

このよう な継手装置は、 上記の嵌合突部と嵌合凸部とを互 いに嵌合するものであるから、 その着脱の円滑さ、 嵌合の信 頼性、 強度等がこれら嵌合突部、 嵌合凸部、 および係止する 部分の精度に大き く影響されるので、 これらは切削加工によ つて正確に加工される。 すなわち、 まずこの継手本体を形成 するための円筒状のワークを製作し、 その先端部をフライ ス 加工して上記の嵌合突部および嵌合凹部を形成する。

これらの嵌合突部および嵌合凹部は、 互いに嵌合する相補 形のものであるので、 上記の嵌合凹部を所定の間隔で切削す るこ とにより、 これらの嵌合凹部の間の部分が嵌合突部と し て形成される。 このような嵌合突部と嵌合凹部をフライス加 ェする場合には、 上記のワークに一つの嵌合凹部を切削形成 した後に、 このワークを所定の角度だけ回転させ、 次の嵌合 凹部を切削加工し、 このようにして全ての嵌合突部と嵌合凹 部を形成する。

たとえば、 これら嵌合突部および嵌合凹部の数がそれぞれ 6個とすれば、 これら嵌合凹部は 6 0 ° の間隔で形成される。 また、 上記のようにこれら嵌合突部および嵌合凹部は互いに 嵌合するような略相補形のものであるから、 これら嵌合突部 および嵌合凹部は略 3 0 ° の範囲にわたって形成される。

ところで、 一般にフライス盤は、 ワークを固定し、 フライ ス工具が所定の軌跡で 1軸または 2軸方向に移動してこのヮ ークを所定の形状に切削する。 このフライス盤による切削で は、 通常は各部の切削面はいずれも互いに平行な面となる。 したがって、 たとえば 1個の嵌合凹部の両側の内側面は互い に平行な面となり、 またこれらの嵌合凹部の間に形成される 嵌合突部の両側面も互いに平行な面となる。 したがって、 た とえば上記の係止鉤部が形成されている一方の内側面または 側面をこの円筒状の継手本体の中心軸線を通る放射状の面と すると、 他方の内側面または側面は、 この放射方向に対して 略 3 0 ° 傾斜するこ とになる。

このため、 これらの継手本体を互いに衝合させて嵌合させ る場合には、 一方の継手本体の嵌合突部の他方の側面と、 他 方の継手本体の嵌合凹部の他方の内側面とは、 中心軸線を通 る放射状の面に対して反対方向に 3 0 ° ずつずれた面となり、 これらの側面と内側面との間に大きな隙間が形成されてしま う こ とになる。

このよう な大きな隙間が形成されると、 この隙間内に砂や 小石が侵入してこの継手の作動不良の原因となると ともに、 これらの側面および内側面が互いに径方向に対して角度をも つて嵌合すると、 それらの間の反力には径方向の分力が生じ る。 また、 たとえばこの他方の側面または内側面に、 上記の 係止鉤部を周方向に押圧して係合させる付勢機構等を設けた 場合には、 やはり この付勢機構の付勢力に周方向と径方向の 分力が生じることになる。

と ころで、 各種の試験の結果によると、 上記のような分力 に起因してこの継手装置の着脱の円滑さが損なわれる等の不 具合を生じるこ とが判明した。 すなわち、 このよ う な継手本 体を結合する際には、 上記の係止鉤部が完全に係合するまで は、 上記の付勢機構の付勢力に杭して一対の継手本体の嵌合 突部と嵌合凹部とを軸方向に嵌合させてゆく ものであるが、 この場合に上記のような径方向の分力が各嵌合突部または嵌 合凹部で不均衡となると、 これら継手本体に所望な径方向の 反発力を生じ、 これら一対の継手本体の中心軸がずれたり、 傾いたりする等の不具合が生じ、 この結合または結合解除の 際の円滑さが損なわれる。

このような不具合を解消するために、 上記の一方の側面ま たは内側面と、 他方の側面または内側面を、 径方向に対して 略等しい角度、 たとえば 1 5 ° 度ずつ傾斜させるこ とも考え られる。 しかし、 係止鉤部の形成されている一方の側面また は内側面にはホースの内圧が作用した場合に大きな軸方向の 荷重が作用する。 このため、 このような荷重の作用する係止 鉤部の形成されている側面または内側面を径方向に対して傾 斜させるこ とは好ま しく ない。

また、 上記の嵌合突部および嵌合凹部は、 互いの嵌合を容 易にするために、 先端部または奥部にゆく に従って周方向の 幅が狭く なるようなテ一パ状にするこ とが好ま しいが、 この ようにすると、 この嵌合突部や嵌合凹部の側面および内側面 が軸方向に対しても傾斜するこ とになり、 上記のような分力 の方向が一層複雑になる。 また、 上記の嵌合突部と嵌合凹部 との間には、 嵌合を円滑にするために所定の隙間を形成する ことがなされるが、 このような隙間の存在により嵌合途中で 一対の継手本体の中心軸がずれたり、 互いに傾いたり しゃす く なるため、 上記のような不所望な分力により嵌合の円滑さ が損なわれることが生じやすく なる。 特に、 消防ホースの継 手装置の場合には、 この結合の際の円滑さ と確実さが重要で あり、 上記のような嵌合の円滑さを阻害する要因は排除する 必要がある。

また、 第 2の課題は、 上記の嵌合突部の係止鉤部の係合の 信頼性を向上させる課題である。

すなわち、 このような継手は、 係止鉤部の顎部が互いに周 方向に係合して結合されるものであるが、 外部からの荷重や 衝撃等によってこれらの継手本体の間に互いに回動する方向 の荷重が作用した場合には、 これらの係止鉤部の係合が不所 望に解除されてしま う こ とがある。 特に、 ホース内部に水圧 が作用していない場合には、 上記の係止鉤部の係合部に軸方 向の荷重が作用していないので、 係合が不所望に解除されや すい。

さ らに、 第 3の課題は、 この継手装置を消防ホース等のホ —スの継手に適用した場合に、 ホースの収納時における内部 の水の排除に関する課題である。

従来は、 たとえば消防ホースを使用した後にこれらを巻き 取って収納する際には、 各消防ホースの間の継手装置を分離 してから、 これら消防ホースを 1本ずつ巻き取っていた。 し かし、 多数本の消防ホ一スを長い距離にわたって接続した場 合には、 これら消防ホースを 1本ずつ巻き取って収納するの は多く の人員と労力を必要と し、 非能率的であった。

このような不具合を解消するため、 このように長い距離に わたって接続延長された多数の消防ホースを自動的に巻き取 つて収納するこ とが検討されている。 このような装置と して は、 たとえば自走する車両に大型の巻き取り リ ールを設け、 この巻き取り リ ールで延長されている消防ホースを自動的に 巻き取る方式が考えられる。

しかし、 このような装置を使用する場合に、 接続された多 数の消防ホースの継手装置を先に分離してしま う と、 消防ホ 一スの端部を 1本ずつその都度巻き取り リ ールに装着する必 要があり、 作業能率が低下する。 このような問題を解消する ためには、 接続された消防ホースを分離することなく、 接続 されたまま巻き取ることを可能とすることが好ま しい。 しかしながら、 このような場合には、 これら接続された消 防ホースの内部の水の排出が困難となる。 すなわち、 消防ホ ースは巻き取りの際にはその断面が偏平に潰されて巻き取ら れるので、 内部に残留している水を排水する必要がある。 上 述のように、 これら消防ホースの継手を先に分離する場合に は、 この消防ホースの端部から内部の水が容易に排水される。 しかし、 多数本の消防ホースを接続したまま巻き取る場合に は、 内部に残留している水が容易には排水されず、 巻き取り 速度が遅く なり、 また巻き取りの際の抵抗が増大するという 不具合を生じる。 特に、 この消防ホースが登り傾斜面に延長 されている場合には、 水頭圧により内部の水が排水され難く、 上記の不具合が一層顕著になる。

また、 浚渫現場や土木、 建設現場等では、 排水や給水のた めに、 多数本の送水ホースを長い距離にわたって接続して敷 設することがある。 このよ うな送水ホースは、 径が大き く 、 また剛性が大き く 断面が潰れないので、 内部に水が充満して いる状態では重量が大き く 、 取扱が困難である。 このため、 これら送水ホースを接続している継手装置を分離してこれら の送水ホースを撤去、 収納する作業の前には、 これらの送水 ホ一ス内の水を排水する必要がある。

しかし、 途中に大きな高低差のある場所にこれらの送水ホ ースが長い距離にわたって敷設されているような場合には、 これら接続された送水ホースの一端部から内部の水を排水し よう と しても、 内部が負圧になって完全に排水できないこと がある。 このような場合には、 これらの送水ホースの途中の 継手を分離することも困難となり、 これら送水ホースの撤去、 収納作業がきわめて困難となる不具合があった。 発明の開示

本発明は以上の事情に基づいてなされたものである。 本発 明の目的は、 雌雄の区別のない相補形の同一形状の一対の継 手本体からなる継手装置を提供するとともに、 このような継 手装置において、 確実かつ円滑な嵌合を達成し、 またこのよ うな継手装置を能率的に製造する方法を提供するものである。 上記の目的を達成するために、 本発明の継手装置は各継手 本体に相補形の嵌合突部と嵌合凹部とを備えている。 そして、 この嵌合突部の一方の側面には、 互いに係合する係止鉤部が 形成されている。

また、 上記の嵌合突部の少なく と も両側面、 または嵌合凹 部の少なく と も内側面は、 いずれもこれら継手本体の中心軸 線またはその近傍を通る略径方向の面により構成されている。

このような形態の嵌合突部と嵌合凹部とは、 それらの両側 面または両内側面とが径方向の面で構成されているので、 こ れら一対の継手本体が互いに衝合するように嵌合した場合に、 それらの両側面または両内側面とは径方向に沿って互いに密 嵌する。 したがって、 これらの側面の間の間隙を、 これらの 継手本体の着脱に必要最小限の間隙とすることが可能となり、 これらの隙間に砂や泥等が詰まつたりすることが防止される。 また、 これらの側面は、 互いに径方向に沿って対向して近 接または密着するので、 嵌合の際に不所望な方向の分力が発 生することがなく、 嵌合を円滑かつ容易にし、 また嵌合を確 実にする。

また、 好ま しく は、 本発明の継手装置は上記の嵌合突部の 一方の側面に係止鉤部が形成され、 他方の側面は先端部にゆ く に従って幅が減少するように、 この継手本体の軸方向に対 して傾斜している。 従って、 これら嵌合突部と嵌合凹部との 嵌合が容易かつ確実となる。 なお、 このような場合において も、 この傾斜している他方の側面は、 中心軸線を通る径方向 の面で構成されているので、 これらは互いに密接して嵌合し、 これらの間の隙間を最小と し、 また不所望な方向の分力を発 生させない。

また、 本発明の好ま しい形態によれば、 上記の係止鉤部の 係合が不所望に解除されるのを防止するロ ッ ク機構が設けら れている。

また、 本発明の継手装置は、 消防ホース、 工事現場や浚渫 現場等で使用される送水ホース、 空気、 油圧のホース、 家庭 用の送水ホース、 またはその他のホースや配管等の継手装置 と して最適な特性を有している。 このようなホースや配管の 継手と して使用される場合には、 各継手本体の前端面に衝合 形のシール機構が設けられ、 これら継手本体の衝合面の間の シ一ルを確保する。

また、 このシール機構は、 内圧が外部の圧と略等しい場合 に内部の流体を排出する機能を有しているものであっても良 い。 このようなシール機構は、 たとえば複数の消防ホースを この継手装置で接続したままの状態で巻き取る場合に、 内部 の水が自動的に排水されるので、 巻取が容易となる。 また、 その他のホースの継手装置であっても、 送水を停止した場合 に内部の水が自動的に排水されるので、 ホースの撤去や移動 が容易となる。

また、 本発明の製造方法は、 上記の継手本体の少なく と も 一部を構成する円筒状のワークをその中心軸線を中心と して 回動自在に保持し、 またこのワークの縁部を切削して嵌合凹 部および嵌合突部を形成するフライ ス工具をこの中心軸線方 向に移動自在に保持し、 このワークを中心軸線まわりに回動 させつつ上記のフライ ス工具を中心軸線の方向に移動させて このワークの縁部を切削し、 嵌合突部および嵌合凹部を形成 する。

このような製造方法によれば、 これら嵌合突部および嵌合 凹部の側面または内側面はすべて中心軸線を通る径方向の面 で構成される。 この製造方法によれば、 嵌合突部や嵌合凹部 の平面形状が矩形等の単純な形状の場合はもとより、 これら の平面形状が台形、 三角形、 または曲線形状の場合でも、 こ れらの側面を中心軸線を通る径方向の面で構成することがで さる。

なお、 本発明の継手装置は、 上述したホースや配管等の流 体流通用の継手装置のみならず、 流体の流通しない部材、 た とえば構造部材、 その他の部材の継手装置と しても使用する ことができる。 この場合に、 上述したシール機構は不要であ るこ とはもちろんである。

また、 本発明の継手装置は、 金属材料、 合成樹脂材料、 そ の他の任意の材料で形成するこ とができる。 また、 製造方法 も、 上記のような切削加工には限らず、 铸造、 射出成型、 そ の他の任意の方法により製造することができる。 図面の簡単な説明

図 1 は、 第 1の実施形態の継手装置の斜視図。

図 2 は、 第 1の実施形態の側面図および縦断面図。

図 3 は、 第 1の実施形態の一部の平面図。

図 4は、 図 3の一部を拡大したロック機構の部分の平面図。 図 5 は、 ロ ッ ク機構の斜視図。

図 6 は、 ロ ッ ク解除の状態のロ ッ ク機構の部分の平面図。 図 7 は、 継手本体の一部の正面図。

図 8 は、 第 2の実施形態のロ ッ ク機構の部分の平面図。 図 9 は、 第 3の実施形態のロ ッ ク機構の部分の平面図。 図 1 0は、 第 3の実施形態の別の状態のロ ッ ク機構の部分 の平面図。

図 1 1 は、 第 3の実施形態の別の状態のロ ッ ク機構の部分 の平面図。

図 1 2は、 第 4の実施形態の継手装置の側面図および縦断 面図。

図 1 3は、 第 5の実施形態の付勢機構のプラ ンジャの縦断 面図。

図 1 4は、 図 1 3のプラ ンジャの正面図。

図 1 5は、 図 1 3のプラ ンジャの粘性体の斜視図。

図 1 6 は、 図 1 3のプラ ンジャの特性を示す線図。 図 1 7 は、 図 1 3のプラ ンジャの装着状態の縦断面図。 図 1 8 は、 粘性体の作用を示す断面図。

図 1 9 は、 粘性体の別の作用を示す断面図。

図 2 0は、 粘性体の別の作用を示す断面図。

図 2 1 は、 第 6の実施形態の継手本体の縦断面図。

図 2 2は、 第 7の実施形態の継手本体の縦断面図。

図 2 3は、 継手本体の加工方法を示す斜視図。

図 2 4は、 継手装置に用いられる シール機構の第 1の実施 形態の断面図。

図 2 5は、 図 2 4のシール機構の密着状態の断面図。

図 2 6は、 シール機構の第 2の実施形態の断面図。

図 2 7 は、 シール機構の第 3の実施形態の断面図。

図 2 8は、 シール機構の第 4の実施形態の断面図。

図 2 9 は、 シール機構の第 5の実施形態の断面図。 発明を実施するための最良の形態

以下、 図を参照して本発明の実施の形態を説明する。 これ らの実施形態は本発明の継手装置を消防ホ一スの継手に適用 した場合のものである。 もちろん、 本発明の継手装置は、 消 防ホースに限らず、 その他のホース、 配管等の継手装置、 ま たはその他の部材を接続する継手装置一般に適用するこ とが できる。

図 1ないし図 7 には本発明の第 1の実施形態を示す。 この 継手装置は、 同一の構造の一対の継手本体 1 a， 1 bから構 成されており、 これら継手本体 l a , l bにはそれぞれ消防 3

ホース 2 a， 2 bが接続されている。

これらの継手本体 l a , l bは、 それぞれ筒本体 3を備え ており、 これら筒本体 3 は略円筒形をなし、 その内周面には 鋸歯状の凹凸を有するホース取り付け部 4が形成されている。 そして、 このホース取り付け部 4に消防ホース 2 a， 2 bの 端部が挿入され、 これらホースの内周面からかしめ リ ング (図示せず） によってこのホースの外周面をこのホース取り 付け部 4に押圧してこの消防ホースを取り付ける。

また、 この筒本体 3の前端部の内周面には、 円筒状のシー ル面部材 5が螺装され、 このシール面部材 5の前端面はシー ル面と して形成され、 このシール面にはゴムパッキン等のシ 一ル部材 6が取り付けられている。 したがって、 これらの継 手本体 1 a , 1 bが互いに軸方向に嵌合して結合された場合 には、 これらのシール部材 6が互いに衝合され、 これらの筒 本体 3の内部を連通するとともにシール性を維持する。

そして、 上記の筒本体 3の前端部には、 それぞれ複数、 た とえば 6個の嵌合突部 8がー体に突設されている。 これらの 嵌合突部 8 は、 周方向に等間隔に配列され、 上記のシール面 部材 5のシール面から軸方向に突出している。 また、 これら の嵌合突部 8の間は、 嵌合凹部 7 と して形成されており、 こ れらの継手本体 l a， l bが軸方向に衝合された場合には、 一方の継手本体 1 aの嵌合突部 8が他方の継手本体 1 bの嵌 合凹部 7内に嵌合し、 また他方の継手本体 1 bの嵌合突部 8 がー方の継手本体 1 aの嵌合凹部 7内に嵌合し、 互いに相捕 形に嵌合する。 なお、 この第 1の実施形態のものでは、 上記の嵌合凹部 7 の幅は上記の嵌合突部 8の幅よりやや広く形成されている。 したがって、 これら嵌合突部 8 はこれらの嵌合凹部 7内に軸 方向に嵌合するとともに、 周方向にも所定の量だけ回動自在 める。

そして、 上記の嵌合突部 8の一方の側面 8 aには段形鉤状 の係止鉤部 9がそれぞれ形成されており、 これらは互いに相 手側の嵌合突部の係止鉤部と周方向に係合するように構成さ れている。 したがって、 これらの嵌合突部 8が相手側の嵌合 凹部 7内に軸方向に嵌合した状態で、 これら継手本体 l a， 1 bを互いに回動させてこれら嵌合突部 8の一方の側面 8 a が互いに近接する と、 これらの係止鉤部 9が図 3に示すよう に互いに係合して軸方向の係止をなし、 これら継手本体 1 a， l bが互いに結合される。 なお。 これらの係止鉤部 9の根元 部には、 この部分の応力集中を防止するための湾曲部 1 1力く 形成されている。 また、 これらの嵌合突部 8の他方の側面 8 bの先端角部は円弧状に形成されてガイ ド部 1 2が形成され ており、 これらが嵌合する際には、 これらのガイ ド部 1 2が 互いに当接するように構成されている。

また、 上記の湾曲部 1 1内には、 柔軟な弾性発泡材料等の 材料からなる弾性プラグ体 1 1 aが充填固定されており、 こ のような湾曲部 1 1内に砂、 泥等の異物が堆積してこれら係 止鉤部 9の係合を阻害するのを防止している。

また、 これらの係合突部 8の他方の側面 8 bには、 それぞ れプラ ンジャ機構を用いた付勢機構 1 0が設けられている。 5

これらの付勢機構 1 0は、 円筒形のケース部材 1 4内に突没 自在に収容された付勢部材たとえば鋼球 1 5 と、 この鋼球 1 5を突出方向に付勢するスプリ ング 1 6 とから構成されたプ ラ ンジャ機構であり、 これらの付勢機構 1 0 はこれら嵌合突 部 8の他方の側面 8 bに埋め込まれている。 したがって、 こ れらの嵌合突部 8が図 3 に示すように相手側の嵌合凹部 7内 に嵌合されると、 上記の鋼球 1 5が互いに当接して互いに押 圧付勢し、 これら嵌合突部 8の他方の側面を互いに離反する ように付勢し、 この結果これら嵌合突部 8の一方の側面は互 いに近接するように付勢され、 上述のようにこれらの一方の 側面の係止鉤部 9が互いに係合するように付勢される。

これらの継手本体 1 a， 1 bを結合する際には、 図 1 に示 すようにこれら継手本体 l a , 1 bを略同心状に対向させ、 これらを軸方向に衝合し、 上記の嵌合突部 8を相手側の嵌合 凹部 7内に嵌合する。 この場合、 上記の嵌合突部 8 はいずれ も同一の形状であるとと もに、 6個が等間隔で配列されてい るので、 これら嵌合突部 8 は相手側の任意の嵌合凹部 7 と嵌 合することができる。 したがって、 これら嵌合突部 8 と相手 側の嵌合凹部 7 とを対向させるには、 最大で約 3 0 ° だけこ れら継手本体 l a , 1 bを相対的に回動させるだけですみ、 これらに接続されている消防ホース 2 a , 2 bを過度に捩じ る必要はなく、 操作が容易である。

そして、 これらが軸方向に嵌合される際には、 嵌合突部 8 の一方の側面 8 aの先端部同志が当接し、 他方の側面 8 b相 互の間隙が少なく なる。 しかし、 この他方の側面の先端角部 にはガイ ド部 1 2が形成されているので、 この円弧状のガイ ド部 1 2が互いに当接して互いに滑らかに案内するので、 こ の嵌合の際にこれらの嵌合突部 8の先端部が引っ掛かるこ と が防止される。 そして、 このようにして嵌合突部 8を軸方向 に嵌合すると、 これらの他方の側面 8 bに設けられている付 勢機構 1 0の鋼球 1 5が互いに押圧し、 これら嵌突部 8の一 方の側面が互いに近接するように付勢する。 そして、 これら 一方の側面 8 aに形成されている係止鉤部 9が互いに相手の 先端部を乗り越えると、 図 3に示すように上記の付勢機構 1 0の付勢力により これら係止鉤部 9が互いに周方向に係合し て軸方向に移動を不能と し、 この状態でこれら一対の継手本 体 1 a , 1 bが結合される。 なお、 この状態では、 前述のシ —ル部材 6 は互いに衝合押圧されて所定量変形し、 シールを 維持することは前述の通りである。

次に、 結合状態にある継手本体 l a， l bを結合解除する 場合には、 これら継手本体 1 a , 1 bを両手で把持し、 互い に反対方向にねじる。 これにより、 これら継手本体 l a， 1 bは、 上記の付勢機構 1 0の付勢力に杭して回動し、 上記の 係止状態にある係止鉤部 9の係合が解除される。 そ して、 こ れとともにこれら継手本体 1 a， 1 bを互いに軸方向に引き 離せば、 これらは結合解除される。

この第 1の実施形態のものは、 上記のように一対の継手本 体 l a， l bは全く 同一の形状、 寸法であるので、 消防ホ一 スの両端部およびポンプの送水口等にこれらの継手本体を取 り付けておけば、 雌雄の別なく任意に結合することができ、 前述のように雄雌の種類を間違えて結合不能となるような可 能性は排除することができる。 また、 これらの継手本体 l a , l b は全く 同一の構造のものを 1種類だけ製造すれば良いの で、 製造コス ト も低く てすむ。

また、 この実施形態のものは、 嵌合突部 8 と嵌合凹部 7 と の嵌合に周方向に隙間すなわち遊びがあり、 嵌合の際に多少 の位置ずれが許容されるので操作が容易であるとともに、 砂 等の異物の嚙み込みによつて嵌合不能となることもないので、 信頼性も高い。

ところで、 上述したような継手装置内に水圧等が作用して いる場合には、 これら継手本体には互いに離反するような大 きな軸方向の荷重が作用し、 この荷重は上記の係止鉤部の係 合によって支持される。 このため、 内部に圧力が作用してい る場合には、 この継手装置は不所望に結合が解除されるこ と はない。

しかし、 内部に圧力が作用していない場合には、 上記の係 止鉤部の係合は付勢機構等の付勢力のみによつて係合が維持 されている。 したがって、 この圧力の作用していない状態に おいて、 外部からの衝撃、 またはホースからの捩じり荷重等 が作用すると、 これらの継手本体が互いに回動し、 上記の係 止鍵部の係合が外れ、 この結合が不所望に外れてしま う可能 性力 ある。

このような不具合を解消するために、 この継手装置には、 以下に示すような不所望な係合の解除を防止するための構成 および口 ッ ク機構が採用されている。 図 4には、 嵌合突部 8の部分を拡大して示す。 上記の係止 鉤部 9が嵌合した状態において、 上記の嵌合突部 8の先端面 と嵌合凹部 7の奥壁面との間に間隙が形成されるように各部 の寸法が設定されている。 したがって、 このものは、 上記の 係止鉤部 9が係合した状態から、 これら嵌合突部 8 と嵌合凹 部 7 とがさ らに軸方向に互いに進入するように移動可能であ また、 これらの嵌合突部 8の他方の側面 8 bは、 これらの 継手本体 l a， 1 bの軸方向に対して傾斜している。 したが つて、 この嵌合突部 8は、 その先端部にゆく に従って周方向 の幅が狭く なるようなテーパ状に形成され、 また嵌合凹部 7 も同様にその奥部にゆく に従ってその周方向の幅が狭く なる ようなテ一パ状に形成されている。 これにより、 これらの嵌 合突部 8 と嵌合凹部 7の嵌合が容易となる。 なお、 上記の係 止鉤部 9が形成されている一方の側面は、 この継手本体 1 a， 1 bの軸方向と略平行に形成されている。

また、 これらの嵌合突部 8が図 3に示すよ う に相手側の嵌 合凹部 7内に嵌合されると、 上記の付勢機構 1 0の鋼球 1 5 が互いに当接して互いに押圧付勢し、 これら嵌合突部 8の他 方の側面を互いに離反するように付勢し、 この結果これら嵌 合突部 8の一方の側面 8 aは互いに近接するように付勢され、 上述のようにこれらの一方の側面の係止鉤部 9が互いに係合 するように付勢される。 この場合に、 上記の嵌合突部 8の他 方の側面 8 bは軸方向に対して傾斜しているので、 付勢機構 1 0の反力により軸方向の分力が生じ、 この分力により係止 鉤部 9が軸方向に互いに係合するように押圧される。 これに より、 この継手装置の内部に圧力が作用していない場合にお ける不所望な係合解除を防止できる。

なお、 図 1 に示すよう に、 これらの継手本体 l a , l bの 外周面には、 複数の工具溝 1 2 0が形成されている。 これら の工具溝 1 2 0 は、 たとえばレンチ等の工具と嵌合可能な形 状に形成されており、 万一これらの継手本体 1 a， 1 bの結 合が砂等の嚙み込みにより結合解除できなくなつた場合には、 これらの工具溝 1 2 0 にレンチ等の工具を嵌合してこれら継 手本体 1 a , 1 bを強制的に回動させるこ とによ り、 結合を 解除する こ とができる。

また、 これらの継手本体 l a , l bには、 それぞれロ ッ ク 機構 1 2 1が設けられ、 これらを結合した状態にロ ッ ク し、 衝撃等により これらの結合が不所望に外れるのを防止してい る。 以下、 このロ ッ ク機構 1 2 1を図 4ないし図 6を参照し て説明する。

すなわち、 上記の嵌合凹部 7の奥隅部、 すなわち隣接する 嵌合突部 8の他方の傾斜した側面 8 bの根元部には、 ロ ッ ク ピン 1 2 2が略周方向に突設されている。 このロ ッ ク ピン 1 2 2 は、 直径が 3 mm程度の弾性を有するもの、 たとえばピ ァノ線で形成されており、 自由状態では直線状であるが、 弾 性的に屈曲が可能なものである。 また、 このロ ッ ク ピン 1 2 2の突設されている根元部には、 このロ ッ ク ピン 1 2 2の径 より大径の逃げ孔 1 2 3が形成され、 このロ ッ ク ピン 1 2 2 が自由に屈曲できるように構成されている。 なお、 この逃げ 孔 1 2 3内には、 砂、 泥等が詰まるのを防止するため、 前記 と同様の柔軟な弾性発泡材料等の材料からなる弾性プラグ体 1 2 6が充填固定されている。

このロ ッ ク ピン 1 2 2 は、 全ての嵌合凹部 7内にそれぞれ 設けられていても良く、 また一部の嵌合凹部 7内にのみ形成 されていても良い。 この実施形態では、 1個おきの嵌合凹部 7内にこれらのロ ッ ク ピン 1 2 2が突設され、 よって 1個の 継手本体 l a , l bには 3個のロ ッ ク ピン 1 2 2が設けられ ている。

また、 上記の嵌合突部 8の先端面には、 これらのロ ッ ク ピ ン 1 2 2に対応してロ ッ ク溝 1 2 4が形成されている。 この ロ ッ ク溝 1 2 4は、 図 1 2 に示すように、 その一端部がこの 嵌合突部 8の角部に開放され、 また他端部奥壁部を形成して 終端となっている。 また、 この奥壁部には、 上記のロ ッ ク ピ ン 1 2 2の解除の際の逃げを確実にするための面取部 1 2 5 が形成されている。 なお、 これらのロ ッ ク溝 1 2 4 は、 全て の嵌合突部 8の先端面に形成されている。 したがって、 これ ら嵌合突部 8 と嵌合凹部 7を任意の関係で嵌合させても、 相 手側のロ ッ ク ピン 1 2 2は必ずこれらロ ッ ク溝 1 2 4に対応 するように構成されている。

このようなロ ッ ク機構 1 2 1 は、 この嵌合凹部 7内に嵌合 突部 8が嵌合されて係合鉤部 9が係合すると、 図 4に示すよ うにこのロ ッ ク ピン 1 2 2が上記の嵌合突部 8の先端面の口 ッ ク溝 1 2 4内に嵌合し、 このロ ッ ク ピン 1 2 2の先端がこ のロ ッ ク溝 1 2 4の終端の奥壁部に当接する。 したがって、 2

この状態では、 これら継手本体 l a， l bは互いに上記の係 止鉤部 9の係合が外れる方向の周方向には回動不能にロ ッ ク される。

また、 このロック機構 1 2 1のロックを解除する場合には、 図 6 に示すように、 これら継手 1 2 1を互いに近接する方向 に軸方向に押圧する。 そして、 この嵌合突部 8が図 1 3に示 すように嵌合凹部 7の奥部に軸方向に移動すると、 上記の口 ッ ク ピン 1 2 2がこの嵌合突部 8の先端面に押圧されて弾性 的に屈曲する。 したがって、 このロ ッ ク ピン 1 2 2の先端部 が上記のロ ッ ク溝 1 2 4の奥部から抜け出し、 このロ ッ クが 解除され、 これらの継手本体 l a， l bが周方向に回動自在 となる。 よってこの状態でこれらの継手本体 1 a， l bを周 方向に回動させれば、 上記の係止鉤部 9の係合が解除され、 これらの継手本体 1 a， 1 bの結合を解除することができる。 なお、 この場合に、 上記ロ ッ ク溝 1 2 4の奥部には面取部 1 2 5が形成されているので、 上記のロ ッ ク ピン 1 2 2の先端 部がこのロ ッ ク溝 1 2 4の奥部に引っ掛かることがなく、 こ のロ ッ ク解除が確実となる。

また、 この継手装置では、 継手本体 l a， l bの嵌合を円 滑かつ確実にするために、 上記の各嵌合突部 8または嵌合凹 部 7の側面または内側面 8 a , 8 bがいずれもこれら継手本 体 1 a， 1 bの中心軸線を通る径方向の面で構成されている。 すなわち、 図 7に示すように、 上記の嵌合突部 8の一方およ び他方の側面 8 a， 8 b (嵌合凹部 7の内側面） 、 および係 止鉤部 9を構成する面は、 いずれもこの継手本体 1 a， l b の中心軸線 0を通る径方向の面で形成されている。

なお、 この実施形態の説明では、 これらの側面 8 a， 8 b は継手本体 l a， l bの中心線を通る径方向の面と して説明 されているが、 実際の製品では、 これらの側面は必ずしも幾 何学的に正確に中心軸線を通り、 正確に径方向に沿っていな く と も良いことはもちろんである。 したがって、 実際の製品 の嵌合の円滑さや操作性、 加工の際の条件等を考慮し、 これ らの側面 8 a， 8 bを構成する面は、 中心軸線の近傍を通り、 略径方向に沿った面でもよい。

これら継手本体 l a、 1 bが嵌合される際には、 嵌合突部 8の一方の側面 8 a同志、 また他方の側面 8 b同志が嵌合す るが、 これらの側面は上記のようにいずれもこれら継手本体 l a , 1 bの中心軸線を通る放射方向の面で形成されている ので、 これらの間に不必要な隙間が生じるこ とがない。 よつ て、 これらの隙間を円滑な嵌合に必要な最小限の隙間とする こ とができ、 これらの隙間に砂や小石等が詰ま り、 この継手 装置の円滑な着脱を阻害するこ とはない。

また、 この嵌合の際には、 上記の付勢機構 1 0の付勢力、 または各側面 8 a , 8 b、 および係止鉤部 9等の当接による 反力等が作用する。 この場合に、 上記の側面 8 a , 8 bおよ び係止鉤部 9は、 いずれもこの継手本体 l a , l bの中心軸 線 0を通る径方向の面で形成されている。 よって、 これらの 反力や付勢力の分力は基本的に周方向および軸方向のみとな る。 よって、 この嵌合の際には、 これらの継手本体 l a， 1 bを互いに径方向にずらすような分力は発生しない。 よって、 この結合の際に継手本体 l a ， l b相互に作用する力は軸方 向の力と周方向の力だけとなり、 これらの中心軸線がずれた り、 傾いたりするようなことが確実に防止され、 円滑かつ確 実な嵌合がなされる。

また、 ごの実施形態では、 上記の他方の側面 8 bが傾斜し ているため、 これらの側面 8 b相互の反力や、 これらの側面 8 bに形成されている付勢機構 1 0の付勢力等の方向が複雑 になる。 しかし、 上記の他方の側面 8 b も、 上記のように径 方向の面で構成されているので、 これらの分力も軸方向と周 方向のみとなるので、 上記のように円滑かつ確実な嵌合がで さ 。

なお、 上記のような嵌合または嵌合解除の際の円滑さは、 嵌合突部 8や嵌合凹部 7の形状寸法や、 これらの間の隙間等 によって影響される。 実際の製品では、 多数の試作品を各種 の条件で試用し、 適切な設計がなされるものであるが、 上記 のよ う に反力や付勢力の分力が基本的に軸方向と周方向のみ という特徴は、 この嵌合および嵌合解除の際の円滑さに大き く寄与する。

また、 図 8には本発明の第 2の実施形態の継手のロ ッ ク機 構を示す。 このものは、 係止鈞部 9を互いに軸方向に嵌合す るような突起部 9 aを有する形状に形成したものである。 こ のものは、 これら継手本体 l a ， l bが係止状態から互いに 近接するように軸方向に所定の距離移動しない限り これらの 突起部 9 aの係合が解除されないようにしたものである。 こ のものは、 前述したロ ッ ク機構 1 2 1 と相俟って、 この係合 が不所望に解除されるこ とがより確実に防止される。 なお、 この第 2の実施形態のものは、 上記の点以外は前記の第 6の 実施形態のものと同様の構成であり、 図 8中第 1の実施形態 に対応する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。

また、 図 9ないし図 1 1 には本発明の第 3の実施形態の口 ッ ク機構を示す。 このものは、 前記の嵌合凹部 7の内側面奥 部、 すなわち嵌合突部 8の他方の側面 8 bの根元部から略周 方向に突設された弾性的に屈曲可能なロ ッ ク ピン 1 4 1を備 えている。 このロ ッ ク ピン 1 4 1 はたとえば超弾性材料等の 弾性の大きな材料で形成され、 自由状態では略直線状で、 弾 性的に屈曲可能なものである。 なお、 このロ ッ ク ピン 1 4 1 の突設されている根元部には、 大径の逃げ凹部 1 4 2が形成 され、 この口 ッ ク ピン 1 4 1が自由に屈曲可能となっている。 また、 これらのロ ッ ク ピン 1 4 1 に対応して嵌合突部 8の 他方の側面 8 bの先端部には、 解除孔 1 4 3が形成されてい る。 この解除孔 1 4 3の位置は、 前記の係止鉤部 9が係合し た状態では上記のロ ッ ク ピン 1 4 1の先端部には一致せず、 その近傍に位置している。 なお、 これらの逃げ凹部 1 4 2、 解除孔 1 4 3内には柔軟な弾性発泡材料等の材料からなる弾 性プラグ体 1 4 4 , 1 4 5がそれぞれ充填固定されており、 これらの内部に砂、 泥等の異物が堆積するのを防止している。 なお、 この第 3の実施形態のものは、 上記の点以外は前記の 第 1の実施形態のものと同様の構成であり、 図 9ないし図 1 1中、 第 1 の実施形態に対応する部分には同じ符号を付して その説明を省略する。 このものは、 嵌合の際には図 9に示すように上記のロ ッ ク ピン 1 4 1が屈曲し、 嵌合凹部 7 と嵌合突部 8 との嵌合を許 容する。 そして、 上記の係止鉤部 9が完全に係合した状態で は、 図 1 0に示すように、 上記のロ ッ ク ピン 1 4 1 は自身の 弾性力により直線状の形状に復帰し、 その先端部が嵌合突部 8の側面 8 bに当接し、 これらの継手本体 l a , l bを互い に回動不能にロッ クする。

またロ ッ ク解除の場合には、 これらの継手本体 l a， l b を互いに近接するように軸方向に移動するこ とにより、 図 1 1 に示すように、 上記のロ ッ ク ピン 1 4 1の先端部に上記の 解除孔 1 4 3が対応する。 この状態では、 このロ ッ ク ピン 1 4 1の先端部がこの解除孔 1 4 3内に進入可能となり、 継手 本体 1 a， l bが周方向に移動可能となりロッ クが解除され。 また、 図 1 2には第 4の実施形態のロ ッ ク機構を示す。 こ のものは、 上記の継手本体 l a， l bにそれぞれ軸方向に摺 動自在に設けられた環状のロ ッ ク部材 1 5 1が設けられてい る。 そして、 これらのロ ッ ク部材 1 5 1 は、 スプリ ング 1 5 2により この継手 l a , l bの先端部側に軸方向に移動する ように付勢されている。

また、 これらのロ ッ ク部材 1 5 1の前端からは、 各嵌合凹 部 7 にそれぞれ対応したロ ッ ク爪 1 5 3が突設されている。 これらのロ ッ ク爪 1 5 3 は、 この嵌合凹部 7内に嵌合突部 8 が嵌合して係止鉤部 9が完全に係合した状態において、 嵌合 突部 8の他方の側面 8 bの間に形成される隙間よりやや狭い 幅を有している。 そして、 これらのロ ッ ク爪 1 5 3 は、 この 側面 8 bの基端部に沿って嵌合凹部 7内に突出している。 な お、 この第 4の実施形態のものは、 上記の点以外は前記の第 1の実施形態のものと同様の構成であり、 図 1 2中、 第 1の 実施形態に対応する部分には同じ符号を付してその説明を省 略する。

このものは、 嵌合凹部 7内に嵌合突部 8が嵌合されると、 この嵌合突部 8の先端部に上記の口 ッ ク爪 1 5 3の先端部が 当接し、 このロ ッ ク爪 1 5 3 はこの嵌合突部 8 に押され、 口 ッ ク部材 1 5 1 とともにスプリ ング 1 5 2の付勢力に抗して 後退する。 そして、 この嵌合突部 8が嵌合凹部 7内に嵌合し、 係止鉤部 9が完全に係合し、 上記の側面 8 bの間に所定の隙 間が形成されると、 上記のロ ッ ク爪 1 5 3 はスプリ ング 1 5 2の付勢力によって前進してこれらの隙間内に進入する。 こ れによって、 これらの継手本体は互いに回動不能に口 ッ ク さ れる。 また、 ロ ッ ク解除の場合には、 上記のロ ッ ク部材 1 5 1を手で把持してこれらを互いに離反させるようにスプリ ン グ 1 5 2の付勢力に抗して後退させ、 上記のロ ッ ク爪 1 5 3 を側面 8 bの間の隙間から抜き出してロ ッ クを解除する。

この実施形態のものは、 外部からこのロ ッ ク機構の状態が 目視で確認できるので、 これらの継手本体 l a , l bが完全 に嵌合してロ ッ クされているか否かが容易に確認でき、 また 構造も簡単で信頼性が高く、 また操作も容易である。

また、 上述のようなロ ッ ク機構と して、 図 1 3ないし図 2 0に示すようなプラ ンジャ機構を前記の付勢機構 1 0 と して 使用した第 5の実施形態を示す。

図 1 3は、 このプラ ンジャ機構の縦断側面図、 図 1 4は同 正面図、 図 1 5は粘性体の一部切欠した斜視図である。 ブラ ンジャ本体 2 1 1 は端面に開口部 2 1 2を有する金属製の円 筒状体からなり、 開口部 2 1 2 には内側に折曲するフラ ンジ 2 1 3が設けられている。 プラ ンジャ本体 2 1 1の内部には 開口部 2 1 2から突没可能な係合子と しての鋼球からなるボ —ル 2 1 4が設けられている。 前記開口部 2 1 2の内径はフ ラ ンジ 2 1 3によってボール 2 1 4の直径より若干小さ く形 成され、 ボール 2 1 4の一部が開口部 2 1 2から突出するが、 ボール 2 1 4の全体が開口部 2 1 2から突出しないようにな つている。

プラ ンジャ本体 2 1 1 の内部にはその軸線方向に伸縮自在 なコイルスプリ ング 2 1 5が収納され、 このコイルスプリ ン グ 2 1 5の一端はプラ ンジャ本体 2 1 1の内底部に当接し、 他端はボール 2 1 4に当接してボール 2 1 4を開口部 2 1 2 から突出する方向に付勢している。

コイルスプリ ング 2 1 5の内部空間には粘性体 1 6が収納 されている。 この粘性体 2 1 6 は、 ゴム等の円筒状の弾性袋 体 2 1 7に充填された例えばダイラタ ン ト流体、 またはパテ 状シ リ コ ンバウン ド流体に代表される粘弾性流体であり、 プ ラ ンジャ本体 2 1 1 とボール 2 1 4 とに緩慢 （低速度） な相 対移動が作用したときは抵抗が小さ く変形するが、 急激 （高 速度） な相対移動が作用したときは見掛上の粘度が非線形に 累進的に増加し、 高い剛性を発揮する物質である。 前記粘性体 2 1 6 と してのダイラタ ン ト流体は、 時間に依 存しない流体で非ニュー ト ン流体である。 そして、 直線座標 に圧縮応力一変形速度の関係を示すと、 図 1 6の曲線 aのよ うになり、 変形速度が増大するにつれて見掛上の粘度が増加 し、 ダイラタ ン ト流動を呈する。 なお、 この図 1 6の直線 b はニュー ト ン流体の特性である。 この現象は塑性流体と本質 的に逆のレオ口ジー的流動を示すものである。 すなわち、 ダ イラタ ン ト流体においては、 液体が相互に通過する固体粒子 間の潤滑の役目をするから、 プラ ンジャ本体 1 1 1 とボール 1 1 4 との相対移動速度が遅い場合には運動を起こすのに必 要な力は小さ く てよく、 自由に流れる。 また、 プラ ンジャ本 体 1 1 1 とボール 1 1 4 との相対移動速度が速い場合には、 固体粒子間の密な充填が壊れ、 その結果、 物体の占める体積 が増加する。

つま り、 ボール 1 1 4が低速度でプラ ンジャ本体 1 1 1の 内部に没入する方向に押圧された場合には、 コイルスプリ ン グ 1 1 5の圧縮に伴つて粘性体 1 1 6が変形し、 プラ ンジャ 本体 1 1 1 とボール 1 1 4 との相対移動が許容されるが、 ボ —ル 1 1 4が衝撃力によって高速度でプラ ンジャ本体 1 1 1 の内部に没入する方向に押圧された場合には、 粘性体 1 1 6 の圧縮応力 （圧縮方向に加えた力の応力） が非常に大き く な り、 ボール 1 1 4の移動に対して反力 （剛体的弾性率の力） を生じ、 これを拘束することになり、 ボール 1 1 4はプラ ン ジャ本体 1 1 1 の内部に没入しないし、 コイルスプリ ング 1 1 5 は圧縮しない。 このようなプラ ンジャ機構を前述の継手装置の付勢部材 1 0 と して使用すると、 この継手装置に衝撃的な荷重が作用し、 継手本体 l a , 1 bが瞬間的に相対的に回動しょう と した場 合に、 このプラ ンジャ機構は大きな抵抗を発生する。 したが つて、 このような場合には、 これら継手本体 l a , l bは相 対的に回動はせず、 よって係止鉤部 9の係合が不所望に解除 されることはない。

なお、 このようなプラ ンジャ機構は、 このような継手の耐 衝撃ロ ッ ク機構と しての用途だけでな く、 各種の用途に使用 することができる。

たとえば、 このような耐衝撃プラ ンジャ機構を、 固定金型 と可動金型との型合せ面、 各種の継手、 ドリル穴の位置決め 用治具、 トルク リ ミ ッタ、 ターンテ—ブルの回転角の割り出 し等の機械要素に使用することができる。 たとえば図 1 7 に 示すように、 一方の部材 2 1 8にプラ ンジャ本体 2 1 1を固 定し、 他方の部材 2 1 9 にボール 2 1 4 と係合する円錐状の 係合穴 2 2 0を設け、 ボール 2 1 4を係合穴 2 2 0に弾性的 に係合することにより、 第 1 と第 2の部材 2 1 8 , 2 1 9力く 係合される。

そして、 第 1 と第 2の部材 2 1 8， 2 1 9が係合状態で、 落下等の衝撃力によつてボール 2 1 4 に高速度でプラ ンジャ 本体 2 1 1 の内部に没入する方向に押圧された場合には、 粘 性体 2 1 6の圧縮応力が非常に大き く なり、 ボール 2 1 4の 移動に対して反力 （剛体的弾性率の力） を生じ、 これを拘束 することになる。 したがって、 ボール 2 1 4はプラ ンジャ本 体 2 1 1の内部に没入しないし、 コイルスプリ ング 2 1 5 は 圧縮しないため、 第 1 と第 2の部材 2 1 8， 2 1 9の結合状 態が保持される。

こ こで、 前述した粘性体 2 1 6、 すなわち、 ゴム等の円筒 状の弾性袋体 2 1 7に充填された例えばダイラタ ン ト流体と か、 パテ状シリ コ ンバウン ド流体に代表される粘弾性流体に ついて説明を加えると、 粘性体 2 1 6は、 圧縮しても体積が ほとんど変わらない 「非圧縮性流体」 であり、 図 1 8に示す ように、 ゴム等の円筒状の弾性袋体 2 1 7 に粘性体 2 1 6を 充填し、 外力を加えない自然の状態においては、 （ a ) に示 すような形態であるが、 （b ) に示すように、 圧縮方向の外 力 （矢印） を加えると、 軸方向に縮ま って、 径方向に膨らむ が、 体積は変化しない。 また、 粘性体 2 1 6 は復元力はない ため、 （ c ) に示すように、 引張り方向の外力 （矢印） を加 えないかぎり、 軸方向に伸びて、 径方向に縮ま らない性質を 持っている。

したがって、 図 1 9に示すように、 コイルスプリ ング 2 1 5の内部空間に粘性体 2 1 6を収容し、 （ a ) に示すように、 ボール 2 1 4に力が加わり コイルスプリ ング 1 5を圧縮する 方向に押圧した場合、 コイルスプリ ング 2 1 5が圧縮され、 内部の粘性体 2 1 6にも圧縮方向の力が加わり、 弾性袋体 2 1 7が径方向に膨らんでコイルスプリ ング 2 1 5の線間から 外側に膨れた状態となる。 また、 ボール 2 1 4に対する力が なく なると、 （ b ) に示すように、 コイルスプリ ング 2 1 5 の弾性復元力によって弾性袋体 2 1 7が軸方向に伸びて、 径 3

方向に縮まる。

また、 図 2 0に示すように、 ゴム等の円筒状の弾性袋体 2 1 7 に前記粘性体 2 1 6 と共にコイルスプリ ング 2 1 5を収 容した場合においても、 同様であり、 （ a ) に示すように、 ボール 2 1 4に力が加わり コイルスプリ ング 2 1 5を圧縮す る方向に押圧した場合、 コイルスプリ ング 2 1 5が圧縮され て粘性体 2 1 6にも圧縮方向の力が加わり、 弾性袋体 2 1 7 が径方向に膨らんでコイルスプリ ング 2 1 5の外周から離間 して外側に膨れた状態となる。 また、 ボール 1 4に対する力 がなく なると、 （ b ) に示すように、 コイルスプリ ング 2 1 5の弾性復元力によって弾性袋体 2 1 7が軸方向に伸びて、 径方向に縮まる。

したがって、 粘性体 2 1 6を収容した弾性袋体 2 1 7をコ ィルスプリ ング 2 1 5の内部に設けてもよく、 弾性袋体 2 1 7の内部に粘性体 2 1 6 と共にコイルスプリ ング 2 1 5を設 けてもよい。

なお、 上記のように粘性体 2 1 6を弾性袋体 2 1 7に収容 したものを使用する代わりに、 スポンジ等の円柱状の弾性体 に例えばダイラタ ン ト流体またはパテ状シリ コンバウン ド流 体を含浸させたものを使用してもよい。

また、 図 2 1 には本発明の第 6の実施形態の継手を示す。 このものは、 筒本体 3の外周部に外側シール面部材 2 5 5を 取り付け、 これらの外側シール面部材 2 5 5の先端面をシー ル面と して構成し、 この先端面にリ ング状のシール部材 2 5 6を取り付けたものである。 この実施形態のものは、 このシール部材 2 5 6が嵌合突部 8および嵌合凹部 7の外側にこれらを囲んで配置されている。 したがって、 これら継手本体が結合された状態では、 上記の シール部材 2 5 6 によってこれら嵌合突部 8等が保護され、 これら嵌合突部 8や嵌合凹部 7の間に泥や砂等が侵入するの を防止し、 これらの間に泥や砂等が嚙み込まれるのを防止す るこ とができる。

なお、 上記のシール部材 2 5 6は、 上記の目的を達成する ために、 水密を維持する リ ップ部 2 5 7の外側に泥、 砂等の 侵入を防止するための断面略 U字状のブーツ部 2 5 8を備え ている。

また、 図 2 2には、 本発明の第 7の実施形態の継手装置を 示す。 このものは、 筒本体 2 8 3の外周面に断面が鋸歯状の 複数の突条からなるホース取り付け部 2 8 4が形成されてい る。 そして、 図示しないホースはこのホース取り付け部 2 8 4の外周に密嵌され、 その上から締め付けリ ング （図示せず） によって締め付けられて接続される。

また、 この実施形態では、 上記の筒本体 2 8 3の外周にリ ング部材 2 8 5が螺装されており、 このリ ング部材 2 8 3の 先端部に前述したような嵌合突部 8および嵌合凹部 7が形成 されている。 また、 この リ ング部材 2 8 5の外周には、 これ らの嵌合突部 8および嵌合凹部 7の間に泥や砂等が嚙み込ま れるのを防止するゴム製のブーッ部材 2 8 6が取り付けられ ている。 このブーツ部材 2 8 6 は、 略円筒状をなし、 その先 端部にはべローズ部 2 5 7が形成されている。 次に、 前述したような継手本体 1 a , l bを加工する方法 を図 2 3を参照して説明する。

このような継手本体 l a， l bでは、 前述のように嵌合突 部 8や嵌合凹部 7の側面がこの継手本体 1 a， 1 bの中心軸 線を通る径方向の面で構成されている。 これらの嵌合突部 8 や嵌合凹部 7を形成するには、 この継手本体 l a , l bの前 端面をフライス盤等で切削加工するが、 通常のフライス盤で は、 これらの側面が互いに平行に切削されてしまう。

この問題を解決するために、 上記の図 2 3 に示すような方 法で切削加工する。 まず、 上記の継手本体 1 a , 1 bを構成 する略円筒状のワーク Wをワーク保持べッ ド機構 3 3 1のヮ —ク保持部材 3 3 0 に装着する。 このワーク保持ベッ ド機構 3 3 1 は、 このワーク Wをその中心軸線すなわち X軸回りの 方向すなわち A軸に任意の角度だけ回動することができる も ので、 既存のフライス盤のべッ ドを流用可能である。 次に、 フライス工具 3 3 2を工具へッ ド 3 3 3 に装着し、 このフラ イス工具 3 3 2は上記のワーク Wの中心軸線の X軸と交わる 方向を指向している。 この工具ヘッ ド 3 3 3は、 このフライ ス工具 3 3 2をこのワーク Wの中心軸線の方向に任意に移動 可能なもので、 既存のフライス盤のマシニングへッ ド等をそ のまま流用するこ とができる。

そ して、 上記のワーク Wを回動させつつ、 上記のフライス 工具 3 3 2を軸方向に移動させ、 このフライ ス工具 3 3 2の 切削点を嵌合凹部 7の輪郭 （嵌合突部 8の輪郭） に沿って移 動させ、 このワーク Wの先端部に嵌合凹部 7を切削加工し、 両側の側面 8 a， 8 bおよび係止鉤部 9等を形成する。

そして、 1個の嵌合凹部 7の加工が終了したら、 このヮ一 ク Wを所定角度だけ回動させ、 上記と同様にして次の嵌合凹 部 7を加工する。 このよ うにして、 全ての嵌合凹部 7を形成 し、 これらの間には嵌合突部 8が形成される。

なお、 実際に上記の加工をおこなう場合には、 上記のフラ イス工具 3 3 2の中心線をヮ一ク Wの中心軸線と交差する径 方向に合致させた場合には、 このフライス工具 3 3 2の切削 点はその半径分だけワーク Wの周方向にずれる。 また、 この フライス工具 3 3 2で上記の他方の側面 8 bのようにワーク Wの X軸に対して傾斜している面や、 円弧状の部分を切削す る場合には、 この切削点の周方向のずれ分はさらに変化する。 これらのずれ分を補正するために、 上記の工具へッ ド 3 3 3 はワーク Wの X軸と直交する方向すなわち Y軸方向に移動可 能に構成され、 上記のようなフライス工具 3 3 2の径ゃ切削 移動方向によるずれ分を補正する。

このような製造方法によれば、 上記の側面 8 a , 8 bを切 削加工する際に、 フライス工具 3 3 2の切削点は常にワーク Wの中心軸線を指向しているので、 これらの側面を継手本体 の中心軸線を通る径方向の面と して加工することができる。 このような製造方法は、 上記のように既存の設備、 または既 存の設備に小改造を施しただけで実施でき、 コス トを低減す ることができる。

次に、 前述のような消防ホース等の継手装置に使用される シール機構について説明する。 前述のように、 接続して敷設 した複数の消防ホースを分離することなく 自動的に巻き取つ て収納するには、 これらの消防ホース内に残存している水を 排水する必要がある。 また、 工事現場、 浚渫工事等で使用さ れるホース、 配管等においても、 その移動、 撤去の際に、 内 部の水を排水する必要が生じる。

以下に説明するシール機構は、 上記の目的に対応したもの で、 ホースや配管等の内部の水圧が大気圧近傍まで低下した 場合に、 内部の水を自動的に排水することができる ものであ る。 図 2 4および図 2 5には、 前述の図 1ないし図 7に示す 継手に使用されるシール機構である第 1 の実施形態を示す。

前述の継手本体 l a， l bに設けられるシール面部材 5は、 アルミ ニウム合金等の金属材料で形成され、 全体と して環状 をなしており、 上記の継手本体 l a , l bの全端部の内周縁 部に螺装されている。 そ して、 これらの継手本体 l a , l b が互いに係合して結合された状態では、 これらのシール面部 材 5の前端面は互いに同心状に対向する。 なお、 これら継手 本体 1 a， l bが係合して結合された状態において、 上記の シール面部材 5の先端面は互いに離間しており、 これらの間 に環状の連通路 2 1が形成されている。

また、 これらのシール面部材 5の前端面部分には、 シール 部材取付溝 2 3がそれぞれ形成されており、 これらのシール 部材取付溝 2 3内には上記のシール部材 6が装着されている。 これらのシール部材 6は、 合成ゴム等の弾性材料で形成され ており、 全体と して環状をなしている。 また、 このシール部 材 6の奥側縁部には、 突条部 2 2が形成され、 このシール部 材取付溝 2 3内からの抜出しを防止している。

そして、 上記のシール部材 6の先端縁部は、 この継手本体 の内側に向けて略テーパ状に突出したリ ップ部 2 0がそれぞ れ一体に形成されている。 そして、 上記の継手本体 1 a， 1 bが互いに嵌合して結合された状態において、 上記のシール 部材 6は自由状態の場合には図 2 4に示すように上記のリ ッ プ部 2 0の先端は互いに離間し、 これらの間に環状の連通隙 間 Gが形成されている。 また、 上記の継手本体 l a , 1 b内 が所定の圧力で加圧されている場合には、 上記の リ ップ部 2 0はその圧力で弾性変形して外側および前方側に湾曲し、 図 2 5示すようにこれらリ ップ部 2 0の先端部が互いに当接し、 上記の連通隙間 Gを閉塞するように構成されている。

なお、 上記の リ ップ部 2 0の形状、 その弾性力、 連通隙間 Gは、 この継手の使用条件等に対応して適宜設定され、 継手 本体 l a , 1 b内の圧力が所定の圧力以上、 たとえば消防ホ ースの送水圧力の最低水圧以上の場合には上記の リ ップ部 2 0が湾曲して図 4に示すように互いに接触し、 またこの圧力 が所定の圧力未満の場合には、 これらの リ ップ部 2 0の弾性 力により これらの先端部が離間し、 これらの間に図 2 4に示 すように連通隙間 Gが形成されるように設計されているもの め O 0

上記のように構成された消防ホースの継手装置は、 これら 継手本体 l a， l bを結合し、 複数の消防ホースを接続延長 した状態において、 消防ホースに内圧が作用 していない場合 には、 上記のシ一ル部材 6のリ ップ部 2 0の間に連通隙間 G が形成されている。 しかし、 この消防ホースに所定の圧力で 送水が開始されると、 上記のシール部材 6の リ ップ部 2 0 は その圧力で弾性変形し、 図 2 5 に示すように互いに密着し、 この連通隙間 Gが閉塞される。 したがって、 この場合には従 来と同様に、 これらのシール部材 6により これら継手本体 1 a， 1 bの間のシールがなされ、 漏れを生じることなく送水 ができる。

次に、 消火作業等が終了すると、 この消防ホースの送水が 停止され、 内圧が低下する。 この場合には、 上記のシール部 材 6のリ ップ部 2 0が弾性力により復帰し、 これら リ ップ部 2 0の間に連通隙間 Gが形成される。 そして、 この連通隙間 Gおよび前述の連通路 2 1を介して、 この継手装置の内部と 外部とが連通される。 そ して、 この継手装置の結合を解除し ない状態で、 これらの消防ホースを巻き取って収納する場合 に、 消防ホースの内部に残留していた水は、 上記の連通隙間 Gを通って外部に排水され、 この継手装置を結合したままの 消防ホースの巻き取り収納を可能とする。

なお、 このような巻き取り収納の際には、 消防ホースの内 の水は、 巻き取り速度その他の要因によってある程度は加圧 される。 この場合に、 このような圧力では上記のリ ップ部 2 0は図 2 4に示すような離間状態を維持するようにその弾性 力等が設定されているこ とは上述の通りである。

なお、 このようなシール機構は、 上記の実施形態には限定 されない。 たとえば上記のシール部材の構成は上記のものの 他に各種のものが適用できる。 また、 継手本体の係合機構は、 上記のような雄、 雌の区別のない係合形のものに限らず、 ラ ツチ部材とラ ッチ受部とが係合する形式、 雄螺子と雌螺子と が螺合する形式等任意の係合機構でも適用可能である。

また、 図 2 6は第 2の実施形態のシール機構を示す。 この ものは、 シール部材の形状が相違する他は、 上記の第 1の実 施形態のシール機構のものと同様の構成である。

この実施形態のものは、 シ一ル面部材 5 aのシ一ル部材取 り付け溝 2 3 aおよびシール部材 6 a の突条部 2 2 aの断面 形状を二股状と してその嵌合をより確実なものと している。 また、 このシール部材 6 a の リ ップ部 2 0 a は、 その突出長 さが大き く形成され、 これらの リ ップ部 2 0 aの背面側には 受圧凹部 2 5が形成されている。 そして、 これらの リ ップ部

2 0 aの先端部の間には、 所定の連通隙間 Gが形成されてい る o

この第 2の実施形態のものは、 上記のように リ ッ プ部 2 0 aの突出長さが長く、 かつその背面側に受圧凹部 2 5が形成 されているので、 内部の圧によるこの リ ップ部 2 0 aの変形 量が大き く、 内部の圧の変化により敏感に対応して上記の連 通隙間 Gの開閉がなされる。

また、 図 2 7には本発明の第 3の実施形態のシール機構を 示す。 このものは、 継手本体の係合機構が螺子形のものに使 用されるものである。 すなわち、 図 2 7中の 3 1 a , 3 1 b は継手本体であって、 一方の継手本体 3 1 a には螺子リ ング

3 4が回転自在に取付けられている。 なお、 3 5 はこの螺子 リ ング 3 4を回転自在に取付けるサーク リ ップリ ングである。 そして、 この螺子リ ング 3 4の内周面には雌螺条 3 2が、 ま た他方の継手本体 3 1 bの外周面には雄螺条 3 3が形成され、 これらが螺合することにより これら継手本体 3 1 a， 3 1 b が結合される。

そして、 上記の継手本体 3 1 a， 3 1 bの前端面には、 そ れぞれシール面 3 8が形成されている。 これらのシール面 3 8は、 いずれも内側に向けて径が拡大したテ一パ面である。 そ して、 これらのシール面 3 8の間には、 リ ング状のシール 部材 3 7が介装されている。 このシール部材 3 7 は、 合成ゴ ム等の弾性材料で形成され、 その断面は外側に向けて幅の狭 く なつた楔状をなしている。 そして、 このシール部材 3 7は、 その自由状態ではこの両側面が上記のシール面 3 8 と離間し、 これら間に連通隙間 Gが形成されている。 また、 この実施形 態では、 上記の螺子リ ング 3 4の周壁部を径方向に貫通した 複数の連通孔 3 6が形成されており、 これらが連通路を形成 している。

上記の第 3の実施形態のものは、 継手本体 3 1 a， 3 1 b 内の圧力が所定の圧力以上になると、 その圧力によって上記 のシール部材 3 7が拡径し、 その両側面がシール面 3 8に密 着して連通隙間 Gが閉塞されて水の漏洩を防止する。 また、 内部の圧力が所定の圧力未満となると、 シール部材 3 7 は自 身の弾性力により縮径し、 連通隙間 Gが形成され、 内部の水 が排水可能となる。

また、 図 2 8には本発明の第 4の実施形態のシール機構を 示す。 この実施形態のものは、 継手本体を係止する係合機構 と して、 ラ ッチ係合形のものを採用した継手に使用されるも のである。 すなわち、 このものは、 一方の継手本体 4 1 aの 外周部にはラ ツチ受段部 4 5が形成され、 また他方の継手本 体 4 l bには、 この一方の継手本体 4 1 aの外周に嵌合する ラ ッチ機構 4 2が形成されている。 そ して、 このラ ッチ機構 4 2 にはラ ッチ部材 4 3が設けられ、 このラ ッチ部材 4 3 は 板パネ 4 4により付勢されている。 そ して、 上記のラ ツチ部 材 4 3 は、 上記のラ ツチ受段部 4 5に係合し、 これら継手本 体 4 1 a， 4 1 bを結合する。 なお、 上記のラ ッチ部材 4 3 は、 図示しない係合解除機構により、 上記のラ ッチ受部材 4 5 との係合を解除されるように構成されている。

そして、 上記の他方の継手本 4 1 bの外周部には、 一方の 継手本体 4 1 aの外周面を囲むシール部材収容溝 4 6が形成 され、 このシール部材収容溝 4 6内にはシ一ル部材 4 7が収 容されている。 このシール部材 4 7 は、 合成ゴム等の弾性材 料で形成され、 全体はリ ング状に形成され、 また断面はコ字 状をなし、 一対の脚部 4 8， 4 9が形成されている。 そして、 このシール部材 4 7の自由状態の場合には、 一方の脚部 4 8 は一方の継手本体 4 1 aの外周面に密着するとともに、 他方 の脚部 4 9 は、 他方の継手本体 4 1 bのシール部材収容溝 4 6の内周のシール面とは離間し、 これらの間に連通隙間 Gが 形成されている。 また、 このシール部材収容溝 4 6の内周の シール面に開口して外部と連通する複数の連通孔 5 0が形成 され、 連通路を形成している。

上記のような第 4の実施形態のものは、 継手本体内が所定 の圧力以上の場合には、 この圧力によって上記のシール部材 4 7の脚部 4 9が弾性的に変形し、 シール部材収容溝 4 6 の シール面に密着して連通隙間 Gを閉塞し、 またこの圧力が所 定の圧力未満となると、 上記の脚部 4 9がその弾性力により 復帰してシール面から離れて連通隙間 Gが形成され、 この連 通隙間 G、 連通孔 5 0を介してこの継手内と外部とが連通さ レ る

なお、 上記の第 2ないし第 4の実施形態のものは、 上述し た点を除いては前述の第 1の実施形態のシール機構と同様の ものである。

また、 図 2 9 には、 本発明の第 5の実施形態のシール機構 を示す。 この実施形態のものは、 シール部材とは別に内部と 外部を連通させる弁機構を設けたもので、 その他の構成は上 βの第 4の実施形態のものと同様である。

すなわち、 この実施形態のものは、 上記のシール部材 4 7 には一対の脚部 4 8 aが形成され、 これらの脚部 4 8 a は一 方の継手本体 4 1 aの外周面、 およびシール部材収容溝 4 6 のシール面の両方に密着して通常のシール部材と して作用す そして、 たとえば一方の継手本体 4 1 bの周壁部には、 上 記のシール部材の部分とは別に、 内部の圧を放出する弁機構 5 2が設けられている。 すなわち、 この他方の継手本体 4 1 bの内周面には、 周方向に連続する凹溝部 5 3が形成され、 この凹溝部 5 3の底部は複数の放圧孔 5 1 によって外部に連 通され、 これらの連通孔 5 1が連通路を構成している。 また、 この凹溝部 5 3内には合成ゴム等の弾性材料からなる リ ング 状の弁部材 5 5が設けられている、 この弁部材 5 5の一端部 は止めリ ング 5 4により固定され、 この弁部材 5 5 は自由状 態ではその他端部はこの凹溝部 5 3の底壁から離間し、 連通 隙間 Gが形成されている。

この実施形態のものは、 継手本体 4 1 a , 4 1 bが結合さ れた状態では、 上記のシール部材 4 7 は通常のシール部材と 同様にこれらの間のシール作用をなす。 また、 上記の弁機構 5 2の弁部材 5 5 は、 内部の圧力が所定の圧力以上の場合に は、 その圧力によって凹溝部 5 3の底壁に密着して連通隙間 Gを閉塞し、 また内部の圧力が所定の圧力未満の場合には、 この弁部材 5 5 は自身の弾性力により凹溝部 5 3の底面から 離れて連通隙間 Gが形成され、 この連通隙間 Gおよび連通孔 5 1 を介してこの継手の内部と外部が連通する。

なお、 この実施形態のものは、 上記の点以外は前述の第 4 の実施形態のものと同様の構成で、 その作用も同様である。 この実施形態のものは、 内部の圧を放圧する弁機構が、 シー ル部材とは別に設けられているので、 これらシール部材と弁 機構をそれぞれの目的に対応するように別々に設計するこ と ができ、 設計が容易で上記の弁機構の開弁の圧力設定等が容 易かつ確実となる。

なお、 上記の実施形態のシール機構は、 消防ホースの継手 装置について説明したが、 本発明はこれに限定されず、 その 他のホースの継手装置一般に適用することが可能である。

たとえば、 前述した送水ホースの継手装置にも、 上述した ものと同様な構成のものを使用するこ とができる。 この場合 には、 これらの送水ホースの撤去、 収納に先だって、 これら 送水ホース内の圧を低下させることにより、 たとえば高い位 置の継手装置の連通隙間から空気が吸入され、 これらの送水 ホースの端部または低い位置にある継手装置の連通隙間から 内部の水を完全に排水し、 これら送水ホースの撤去、 収納作 業を容易とするこ とができる。

Claims

請求 の 範囲

1 . ホース相互またはホースと他の機器、 またはその他の 部材を互いに接続する継手装置であつて、

一対の継手本体と、

上記の継手本体の前端部に周方向に配列され軸方向に突設 した複数の嵌合突部とこれらの間に形成された嵌合凹部とを 備え、

これらの嵌合突部と嵌合凹部は互いに相手側の継手本体の 嵌合凹部と嵌合突部に軸方向に相補形に嵌合するものであり、 またこれら嵌合突部の一方の側面には係止鉤部が形成され、 これら係止鉤部は相手側の継手本体の嵌合突部の係止鉤部に 周方向に係合して軸方向の移動を規制し、 これら一対の継手 本体を軸方向に係止することを特徴とする継手装置。

2 . 前記の嵌合突部の少なく とも両側面および上記の嵌合 凹部の少なく と も両内側面は、 上記の継手本体の中心軸線ま たはその近傍を通る略径方向の面で形成されていることを特 徴とする請求の範囲第 1項に記載の継手装置。

3 . 前記の継手装置はホースまたは配管を相互に結合する 結合金具であって、 上記の継手本体の前端面にはこれら継手 本体が互いに衝合されて結合された場合にこれら継手本体の 前端面をシールするシール機構が設けられていることを特徴 とする請求の範囲第 1項に記載の継手装置。

4 . 前記の嵌合突部の一方の側面には前記の係止鉤部が形 成され、 また前記の嵌合突部の他方の側面はこの継手本体の 軸方向に対して傾斜しており、 前記の嵌合突部は先端部にゆ く に従って幅が狭く なるテ一パ状に形成され、 また前記の嵌 合凹部は奥方にゆく に従って幅が狭く なるテ一パ状に形成さ れているこ とを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の継手装

5 . 前記の継手本体には、 これらが互いに係合した場合に この係合が不所望に解除されるのを防止するロ ッ ク機構が設 けられているこ とを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の継 手装置。

6 . 前記のシール機構は弾性を有する シール部材を備え、 このシール部材は前記の継手本体内に圧力が作用した場合に この圧力により弾性変形してシール作用をなし、 また継手本 体内に圧力が作用していない場合にはこの継手本体の内部と 外部を連通させるものであるこ とを特徴とする請求の範囲第 3項に記載の継手装置。

7 . 前記の嵌合突部の一方の側面には前記の係止鉤部が形 成され、 また他方の側面には互いに相手側の継手本体の嵌合 突部の他方の側面を互いに離反する方向に弾性的に付勢する 付勢機構が設けられていることを特徴とする請求の範囲第 1 項に記載の継手装置。

8 . 前記の付勢機構は、

端面に開口部を有する筒状のプラ ンジャ本体と、

このプラ ンジャ本体の内部に設けられ前記開口部から突没 可能な係合子と、

前記ブラ ンジャ本体の内部に設けられプラ ンジャ本体の軸 線方向に伸縮自在であり、 前記係合子を突出する方向に付勢 するコイルスプリ ングと、

前記プラ ンジャ本体の内部に設けられ、 前記プラ ンジャ本 体と係合子とに急激な相対移動が作用したとき剛性を持ち、 緩慢な相対移動が作用したとき変形する粘性体と、 を具備し たものであることを特徴とする請求の範囲第 7項に記載の継 手装置。

9 . 周方向に配列され軸方向に突設した複数の嵌合突部と これらの間に形成された嵌合凹部とを備え、 これらの嵌合突 部と嵌合凹部が互いに相補形に嵌合して結合される略円筒状 の一対の継手本体を製造する方法であって、

上記の継手本体を形成するための略円筒状のワークをその 中心軸線を中心と して回動自在に保持する工程と、

このワークの先端縁部を切削して上記の嵌合凹部および嵌 合突部を形成するためのフライス工具を上記のワークの軸方 向に移動自在に保持する工程と、 上記のヮークをその中心軸線まわりに回動させるとともに、 上記のフ ラ イ ス工具を軸方向に移動させつつ切削し、 上記の フ ラ イ ス工具の切削点を上記の嵌合凹部および嵌合突部の輪 郭に沿って移動させ、 上記の嵌合突部および嵌合凹部を形成 する工程ど、

を具備したことを特徴とする継手装置の製造方法。