WO1998054689A1 - Dispositif optique d'affichage d'images par points - Google Patents

Description

明 細 書 光点描式ディ スプレイ装置 技術分野

この発明は光点描式ディ スプレイ装置に関し、 特に、 所定サイズ の板部に多数の光透光性の小孔を設け、 この板部の裏面側に光源を 設けると共に、 各小孔に、 例えば、 球状の遮光体を装着し、 所定の 書込み手段及び消去手段を使用 してこの遮光体を移動させて光源か らの光を透過も し く は遮断する こ とにより、 板部上に所望の文字又 は絵等を表示も し く は消去する光点描式ディ スプレイ装置に関する ものである。 本発明の光点描式ディ スプレイ装置を備えたボー ドは 、 例えば、 会議室用のボー ド、 教室の黒板、 宣伝広告用のボー ド、 又は建材と して戸外の明かりを光源と した明かり取り用の窓、 等へ の応用が可能である。 背景技術

従来のディ スプレイ装置と しては、 白墨を使用する黒板や、 着色 した速乾性ィ ンクを使用するホワイ トボ一 ド、 等がよ く 知られてい る。

前者の白墨では使用中又は使用後の消去において、 粉塵が発生し 衛生上の問題があるばかりか、 白墨が黒板に擦られる際に発生する 不快音や、 さ らに白墨を持ったときの指先の不快感等の問題もある 。 一方、 後者の速乾性イ ンクを使用すると、 上述のような白墨にお ける問題は解消する ものの、 使用後において、 容易に消去しにく い という問題がある。

また、 黒板又はホワイ トボー ドを見る側にとっても、 見る角度に よっては板面自体が反射して見にく く なる、 という問題がある。 また、 幼児用絵描き具と して、 乳白色の液体の中に砂鉄を混ぜ、 これを小さな樹脂カプセルに封入し、 この樹脂カプセルを多数配列 してボー ドと し、 書き込む時は磁石により砂鉄を浮き出させて文字 や絵等を描き、 消去するときは別個の磁石を使用 して砂鉄を沈ませ るよう に した書込み表示具が開発されている。

しかし、 この幼児用絵描き具は、 書き込みは自在であるが、 消去 する場合は部分的に消去するこ とはできず、 ボー ド面全体を一度に 消去しなければならないため使用上で不便である、 という問題があ る。 さ らに、 カプセル表面の樹脂は反射するため、 見る角度によつ ては見にく い、 という問題もある。

さ らに、 近年、 発光ダイオー ドや液晶等を平面に配置し、 各素子 の電圧を制御するこ とで表示を行うディ スプレイ装置も、 種々の分 野で開発され、 製品に応用されている。 しかし、 この種のディ スプ レイ装置は高品質の画像を得るこ とができるが、 ディ スプレイ装置 自体が高額であるという問題や、 予め表示すべき内容を所定の入力 装置を介して入力しなければならないという、 自在性と簡便性に欠 ける不便がある。 発明の開示

本発明の目的は、 上述した従来の黒板ゃホワイ トボ一 ドにて発生 している問題を解消 した新規な光点描式ディ スプレイ装置を提供す るこ とにあり、 本発明の光点描式ディ スプレイ装置は、 使用上の簡 便性に優れ、 かつ構成が簡素化された結果、 低価格である、 等の利 点がある。 さ らに、 本発明によれば、 従来の白墨を使用するこ とに よる粉塵の発生及び指先の不快感をなく し、 また、 速乾性イ ンクに よる溶剤の臭気を除去し、 さ らに使用後に容易に消去するこ とがで き、 かつボー ドを見る角度によって生じる板面の反射による見にく さがない、 等の特徴を持つ。

本発明の光点描式ディ スプレイ装置によれば、 前面側 （即ち、 ボ — ドを見る側） に配置され多数の光透過性の小孔 （例えば、 貫通し た小孔） を有して立設した板部と、 前記板部の各小孔毎に各小孔の 開閉を行う如く 設けられた遮光体と、 前記遮光体の後面側に配置さ れ前記板部全体を照明する光源とを設け、

前記遮光体を所定の書込み手段を用いて移動させるこ とにより、 前記小孔を開き、 前記光源からの光を前面側に透過させて、 前記板 部上に所定の文字又は絵等の表示を行い、

前記遮光体を所定の消去手段を用いて移動させる こ とにより、 前 記小孔を閉じ、 前記光源からの光を遮断し、 前記板部上に表示され た所定の文字又は絵等の消去を行う。

また、 1 つの実施形態と して、 前記板部の各小孔に対応する裏面 側に、 各小孔を閉じる大きさを有する板状の遮光体を支持軸を用い て回動自在に取り付け、 かつ前記遮光体に磁石を取り付け、

前記板部の裏面の各小孔の上方に磁性体を取り付け、 当該磁性体 と前記遮光体に取り付けられた磁石間に吸引力を作用させて遮光位 置で遮光体を安定させる と共に、

所定の書込み手段と して、 反発力の作用する方向に磁力線の向き を合わせた磁石を接近させるこ とにより、 前記遮光体を、 光源から の光が透過する位置に回動させ、

所定の消去手段と して、 吸引力に作用する方向に磁力線の向きを 合わせた磁石を接近させるこ とにより、 前記遮光体を、 光源からの 光が遮断される位置に回動させるように構成する。

また、 他の実施形態と して、 前記遮光体が球状の磁性遮光体で構 成され、 貫通した各小孔に対応して前記板部裏面側に設けられた磁石を介 して所定の角度で傾斜した透光性ホルダーを取り付け、

前記磁性遮光体は、 前記透光性ホルダー内を移動するよう になつ ており、 さ らに、 所定の書込み手段と して使用する毛筆等の外力及 び重力により、 前記傾斜した透光性ホルダー内を移動して光源から の光を透過させ、 所定の消去手段と して磁石を接近させる こ とによ り板部裏面側に移動して光源からの光を遮断しかつ安定させるよう に構成する。

さ らに、 他の実施形態と して、 前記遮光体が各孔に対応して板部 の裏面側に取り付けられた傾斜した透光性ホルダー内を移動する球 状の遮光体からなり、

所定の書込み手段と.して用いる吹付具の風力及び重力により、 前 記傾斜した透光性ホルダ一内を移動して光源からの光を透過させ、 所定の消去手段と して用いる吸引具の吸引力により板部側に吸引 移動させ、 各小孔の板部又は板部に隣接するホルダーに設けられた 凹み部に載置されることにより、 重力に杭して光源からの光を遮断 するように構成する。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の第 1 の実施形態に係わる光点描式ディ スプレイ 装置の遮光体の取り付け構造を示す斜視図である。

図 2 は、 図 1 に示す遮光体の背面斜視図である。

図 3 ( A ) 及び図 3 ( B ) は、 本発明の第 1 の実施形態に係わる 光点描式ディ スプレイ装置の遮光体の作動機構の動作説明図である 図 4 ( A ) 及び図 4 ( B ) は、 本発明の第 2 の実施形態に係わる 光点描式ディ スプレイ装置の遮光体の作動機構の動作説明図である 図 5 は、 図 4 ( A ) 及び図 4 ( B ) に示す第 2 の実施形態に係わ る光点描式ディ スプレイ装置の部分拡大斜視図である。

図 6 は、 図 4 ( A ) 及び図 4 ( B ) に示す本発明の第 2 の実施形 態において、 ボー ド上に高密度の光点描を行う場合に使用する指サ ッ ク式ブラ シの説明図である。

図 7 ( A ) 及び図 7 ( B ) は、 本発明の第 3 の実施形態に係わる 光点描式ディ スプレイ装置の遮光体の作動機構の動作説明図である o

図 8 は、 本発明に係わる光点描式ディ スプレイ装置の全体を示す 外観図である。

図 9 は、 本発明に係わる光点描式ディ スプレイ装置をボー ドに応 用 した場合のボー ド外観図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 図面に沿って本発明の光点描式ディ スプレイ装置について 詳細に説明する。

以下に説明する図 1 乃至図 9 において、 1 は本発明に係わる光点 描式ディ スプレイ装置、 1 a は透明部材例えば透明板又は透明シ一 ト、 l b， l c及び I dは板部、 4 aは遮光体、 4 bは軸受部、 4 c はス ト ッパー部、 5 a はホルダ一、 5 bは孔、 6 は磁石、 6 a は 磁性遮光体、 6 bは磁性体、 、 7 は光源、 8 は反射板、 9 は指、 1 0及び 1 0 aは磁石、 1 1 及び 1 1 a は孔、 1 2 は軸受、 1 4 はブ ラ シ、 1 5 は凹み部、 1 6 は吹付具、 1 7 は吸引具、 1 8 は指サッ ク式ブラ シ、 1 8 aはブラ シ、 1 8 bは空気穴、 2 0 は枠体、 Nは 磁石の N極、 Sは磁石の S極を示す。

まず、 図 1 乃至図 3 により本発明の第 1 の実施形態に係わる光点 描式ディ スプレイ装置を説明する。 図 1 は、 本発明の第 1 の実施形 態に係わる光点描式ディ スプレイ装置の遮光体の取り付け構造を示 す斜視図であり、 図 2 は図 1 の一部分を裏面から見たもので、 個々 の遮光体 4 aが板部 1 bの裏面側に取り付けられている状態を詳細 に示す斜視図である。

図 1 及び図 2 において、 本発明に係わる光点描式ディ スプレイ装 置 1 では、 前面に多数の小孔を有するボー ドが略直立している。 図 中の円内はこのボー ドの左上角の内部構造を示す要部拡大図である 。 図示の如く ボー ド前面には多数の小孔を有する板部 1 bが設けら れている。 板部 1 aの前面には、 塵埃対策を目的と して、 光のみ透 過し空気の流通を遮断するための透明シー ト 1 aが設けられている 。 本例では、 透明シー トを貼り合わせる構成と したが、 勿論、 この ような透明シー トを用いずに板部 1 b 自体を表面処理して多数の光 透過性の小孔を設けるこ と もできる。 また、 板部 1 bの後面側には 、 好ま し く は複数の蛍光灯を配列した光源 7 が設けられる （なお、 図 1 では図面の簡略化のために 1 本の蛍光灯で示す） 。 さ らに、 光 源 7 の背後には反射板 8 が設けられ、 光量の増大と全面にわたる均 等な照明を得ている。

前面の板部 1 bには、 図示のよう に多数の小孔 1 1 が設けられ、 図 2 に詳し く 示すように、 板部 1 bの裏面側には各小孔 1 1 の上側 に磁性体 6 bが取り付けられ、 各孔 1 1 の下側には軸 1 3 を回動自 在に受ける軸受 1 2が取り付けられている。 さ らに、 軸 1 3 には各 孔 1 1 に対応して磁石 1 0 aを取り付けた遮光体 4 a力 軸受部 4 bにより回動自在に取り付けられている。 遮光体 4 aの下部にはス ト ッパー部 4 cが設けられており、 遮光体 4 aが回動した場合の回 動角度を制限している。

図 3 ( A ) 及び図 3 ( B ) は本発明の第 1 の実施形態に係わる光 点描式ディ スプレイ装置により光点描を行う場合の作動機構の動作 説明図である。 上述のよう に、 1 a は透明シー トであり、 光のみを 透過させ、 各小孔内に塵埃が進入するのを防止している。

本ディ スプレイ装置を後述する消去手段により消去した後に使用 しない時は、 図 3 ( B ) に示すよう に、 点描式ディ スプレイ装置の 前面側の板部 1 bの各小孔の裏面側に設けられた遮光体 4 a は、 板 部 1 bの裏面側に取り付けられた磁性体 6 b と、 遮光体 4 a に取り 付けられた磁石 1 0 a との間の吸引力によ り小孔を塞ぎ、 光源 7 か らの光を遮断する状態になっている。

本ディ スプレイ装置を使用する時には、 図 3 ( A ) に示す如く 、 磁石 1 0 a に対して反発力の作用する方向に磁力線の方向を合わせ た磁石 1 0 を、 書込み手段と して各孔の近傍に接近させると、 反発 力によ り磁石 1 0 a は、 磁性体 6 b との間の吸引力に杭して遮光体 4 a と共に矢印方向に回動し、 孔を開放し透光状態とする こ とがで きる。 この場合、 遮光体 4 aの下部にはス ト ッパー部 4 c (図 2参 照） が設けられているため透光できる程度に適切に回動させている 図 3 ( B ) に示すよう に、 消去手段と して、 磁石 1 0 の N極と S 極の極性を逆にして磁石 1 0 の各小孔近傍に接近させると、 磁石 1 0 の吸引力により磁石 1 0 aを取り付けた遮光体 4 a は矢印方向に 回動して孔を塞ぐ状態になり、 光源 7 の光を遮断する。 その後、 磁 石 1 0 を離しても、 今度は遮光体 4 aに取り付けられた磁石 1 0 a と板部 1 bの裏面に取り付けられた磁性体 6 b との間の吸引力によ り安定して遮光状態を維持するこ とができる。

また、 本実施形態に使用される板部 1 bの材質と しては、 非磁性 体材質であれば特に限定される ものではな く 、 樹脂等を使用する こ と もできる。 また、 遮光体 4 aの材質と しては磁性体で遮光できる ものであればよいが、 製造面からは鉄板が好ま しい。 さ らに、 磁石

1 0 aの材質と しては、 磁石 1 0 の磁力よ り弱く する必要があるが 、 異方性を持つ樹脂ボン ド磁石等が適当である。

図 4 ( A ) 及び図 4 ( B ) は本発明の第 2 の実施形態に係わる光 点描式ディ スプレイ装置を示し、 図 5 は図 4 ( A ) 及び図 4 ( B ) に示す第 2 の実施形態に係わる光点描式ディ スプレイ装置の部分拡 大透視図である。

第 2 の実施形態においては、 板部 1 cの裏面側に磁石 6 を取り付 け、 この板部 1 c及び磁石 6 に多数の孔を貫通させ、 各孔に対応し て磁性遮光体 6 aが移動できるよう に した複数の筒部で構成された 透光性のホルダ一 5 aを磁石 6 に取り付けている。 なお、 透光性の ホルダ一 5 aを構成する各筒部は、 磁性遮光体 6 a力 重力によ り ホルダ一 5 a に設けられた孔 5 bの方向に移動できるよう に傾斜さ せた構造となっている。

このように構成された第 2 の実施形態に係わる光点描式ディ スプ レイ装置により光点描を行うには、 先ず、 光点描式ディ スプレイ装 置を使用する前に、 板部 1 c を前面側に倒して、 重力により全部の 磁性遮光体 6 aを板部 1 c側に移動させて遮光状態にしておく 。 磁 性遮光体 6 aが板部 1 cの裏面側に取り付けられた磁石 6 に接触す ると、 磁性遮光体 6 a と磁石 6 との間の吸引力により、 磁性遮光体 6 a は重力に杭して前面側に集ま り、 常時、 遮光状態を保つこ とが できる。

次に、 図 4 ( A ) に示すよう に、 書込み手段と してのブラ シ 1 4 により、 所望の文字も し く は絵等を描画すべく 直接磁性遮光体 6 a を押下する。 押圧された磁性遮光体 6 a は磁石 6 との間の吸引力に 抗して離れ、 離れた後は重力により ホルダ一 5 aの孔 5 bの方向に 移動し、 ブラ シ 1 4で押下した個所を透光状態にするこ とができる 従って、 板部 1 cの表面を、 書込み手段と しての毛筆で描く よう にブラ シ 1 4 を滑らせれば、 滑らせた個所の磁性遮光体 6 a は移動 し、 その結果、 光が透過し文字も し く は絵等を光点描する こ とがで きる。 なお、 図 5 において、 1 c は板部、 4 aは遮光体、 5 a はホ ルダ一、 5 bは孔、 6 は磁石、 である。

図 6 は図 4 ( A ) 及び図 4 ( B ) に示す第 2 の実施形態において 、 高密度の光点描を行うための指サッ ク式ブラ シの例である。 光点 描を高密度に行う場合には、 各孔が小さ く なるので、 一般のブラ シ では精密に描く こ とが難しい。 この場合には、 図示のよう に、 書込 み手段と してブラ シ部分 1 8 aが細く かつ密に構成された指サッ ク 式ブラ シ 1 8 を使用す.る こ とにより、 磁性遮光体 6 aを取り去る こ とができ、 文字又は絵等の複雑な部分を詳細に描く こ とができる。 なお、 1 8 bは空気孔である。

一方、 描かれた文字及び絵等を部分的に消すには、 図 4 ( B ) に 示す如く 、 消去手段と して磁石 1 0 を板部 1 c に接近させればよい 。 即ち、 磁石 1 0 を接近させるこ とにより、 磁性遮光体 6 a は磁石 1 0 の吸引力により ホルダ一 5 a内を移動して、 再度、 板部 1 c裏 面の磁石 6 と接触し、 孔を塞ぎ遮光状態にするこ とができる。 なお 、 ボー ド全体を全面的に消去するには、 板部全体を前面側に回動さ せ、 一斉に磁性遮光体 6 aを前面側に移動させればよい。

また、 本実施形態に用いられる板部 1 cの材質と しては、 遮光性 のある ものであれば特に限定される ものではなく 、 樹脂等を使用す るこ と もできる。 また、 磁石 6 の材質と しては樹脂ボン ド磁石シ一 卜が適当である。 また、 磁性遮光体 6 aの材質と しては磁性金属又 は磁性粉混入の樹脂等を用いるこ とができる。 また、 ホルダ一 5 a の材質と しては、 透光性を有する ものであれば、 特に限定されない 力 製造上では透光性樹脂が好ま しい。

なお、 板部 1 cの材質を鉄板等の磁性体にすると共に、 磁性遮光 体 6 aの材質をフ ユライ ト磁石等の磁石とするこ とによ り板部裏面 の磁石 6 を省略するこ とができる。

図 7 ( A ) 及び図 7 ( B ) は本発明の第 3 の実施形態を示す。 本 実施形態は第 2 の実施形態に類似しているが、 磁力を使用 しない点 で相違している。

図 7 ( A ) ， ( B ) に示すよう に、 磁力を使用 しないため、 板部 1 dは遮光体 4 aが重力により移動するのを防止するために凹み部 1 5 を設けている。

この第 3 の実施形態において、 まず、 ディ スプレイ装置の使用前 に板部 1 dを前面側に.回動させるこ とによ り、 重力により遮光体 4 aを凹み部 1 5 まで移動させ、 その後、 板部 1 dを略直立させる。 この状態に しても遮光体 4 a は凹み部上に止ま り、 移動する こ とは ない。

このよう に構成された第 3 の実施形態による光点描式ディ スプレ ィ装置により光点描を行う には、 図 7 ( A ) に示す如く 、 書込み手 段と して、 空気を吹き出す吹付具 1 6 を板部 1 dに設けられた孔 1 1 a に近づけた後、 文字や絵等を吹付具 1 6 により描く 。 これによ り、 板部 1 dの凹み部 1 5 に載置されている遮光体 4 a は吹き付け られ、 斜め下方に傾斜して取り付けられた透光性のホルダ一 5 a内 を孔 5 bの方向に移動して孔 1 1 aを透光状態にする。 ホルダー 5 a には孔 5 bが設けられているため、 吹付具 1 6 により吹き付けら れた空気は、 遮光体 4 aを押圧し孔 5 bを通り抜けるこ とができる o

一方、 このように光点描された文字又は絵を全体的に消去するに は、 上記の如く板部 1 d全体を回動させ、 遮光体 4 _aを再度板部 1 dに設けられた凹み部 1 5 に載置させれば全体が消去される。 一方 、 部分的に消去するには、 図 7 ( B ) に示す如く 、 消去手段と して 、 空気を吸引する吸引具 1 7 を孔 1 1 aに接近させ、 ホルダ一 5 a の孔 5 b近傍に移動している遮光体 4 aを再度板部 1 dの凹み 1 5 に載置させるこ とができ、 部分的に遮光状態とするこ とができる。

この第 3 の実施形態においては、 吸引具により遮光体 4 aを移動 させる方法のため、 使用される材質と してはホルダー 5 aが透光性 の材質であるこ とが必要であるが、 その他の材質は遮光性を有する 材質であればよ く 、 金属、 非金属及び樹脂等を使用することができ る。

なお、 本実施形態の遮光体 4 aを磁性体とすれば、 前述の第 2 の 実施形態の作動条件下においても作動可能である。 このように、 第 2 の実施形態と第 3 の実施形態とは構成が類似しており、 重複して 実施するこ とができる。

図 8 は、 本発明に係わる光点描式ディ スプレイ装置の全体を示す 外観図である。 本例は図 4 ( A ) 及び図 4 ( B ) に示す第 2 の実施 形態の全体を示すものである。 多数の小孔を有する板部 1 c は図 4 ( A ) 及び図 4 ( B ) に示す板部 1 c に対応する。 図 4 ( A ) に示 す光源 7 (好ま しく は蛍光灯） 及びホルダ一 5 a (好ま し く は透光 性樹脂） は図 4 に示す順序で枠体 2 0 内に収納されている。

本ディ スプレイ装置の使用前の状態は、 磁性遮光体 6 aが全て前 面側に位置されているので、 光源からの光は透過せず、 ボー ド全体 は黒色の状態である。 そ して使用者が、 書込み手段と して、 図 4 ( A ) のブラ シ 1 4 を用いて、 例えば、 文字 " W E L C O M E " を描 く と、 ブラ シ 1 4 に押された磁性遮光体 6 aが表面から除かれ、 背 後の光が透過して文字を表示する こ とができる。

一方、 表示された文字を消去するときは、 全体的に消去する とき は、 ボー ドを前面側に倒して遮光状態と し、 部分的に消去する場合 には、 消去手段と して図 4 ( B ) に示す磁石 1 0 の吸引力を利用 し て磁性遮光体 6 aを表面に引き寄せ、 光源からの光を遮断して消去 する。

図 9 は、 本発明に係わる光点描式ディ スプレイ装置をボー ドに応 用 した場合のボー ド外観図である。 例えば、 会議用のボー ド製品は 、 図 1 に示す第 1 の実施形態、 図 4 に示す第 2 の実施形態、 及び図 7 ( A ) 及び図 7 ( B ) に示す第 3 の実施形態、 の何れを適用 して もボ一 ド製品と して完成させるこ とができる。

完成品にした本発明に係わる光点描式ディ スプレイ装置は、 ま と めると以下の効果を持つ。 即ち、

( 1 ) 発光ダイオー ドや液晶等の発光体によるディ スプレイ装置 では予め入力手段から入力した内容を表示する、 という方式に対し て、 本発明では、 ボー ド上に自在に書き込み及び消去するこ とがで きるので利便性に優れ、 かつ構造上でも簡素化されており、 従って 、 安価な光点描式ディ スプレイ装置を提供するこ とができる。

( 2 ) 光点描式のため、 室内の明るさに左右される こ とな く 、 ど の角度からも見やすく表示するこ とができる。 即ち、 見る角度によ つて生じる板面の反射による見にく さを解消するこ とができる。 従 つて、 単に、 会議用ボー ドのみならず、 宣伝広告ボー ドと しても使 用するこ とができる。

( 3 ) 本発明では、 従来の白墨や速乾性イ ンクを使用 しないので 、 白墨の使用による粉塵の発生及び指先の不快感をなく すこ とがで き、 かつ速乾性ィ ンクの使用による溶剤の臭気がなく 衛生的である 。 さ らに、 上述したように、 容易に書き込み及び消去するこ とがで きる。 産業上の利用可能性

以上説明 したよう に、 本発明による光点描式ディ スプレイ装置は 、 従来の液晶ディ スプレイ装置に比べて利便性に優れ、 かつ構造の 簡素化のためコ ス ト的に非常に有利であり、 また、 従来の白墨や速 乾性チ ョ ークに比べて不快感の無い使い易さがある。 本発明の光点 描式ディ スプレイ装置を備えたボー ドは、 例えば、 会議室用のボ一 ド、 教室の黒板、 宣伝広告用のボー ド、 又は建材と して戸外の明か りを光源と した明かり取り用の窓、 等への応用が可能であり、 その 応用に広さにおいて、 産業上の利用可能性は非常に高い。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 装置の前面側に配置され多数の光透過性の小孔を有して立設 した板部と、 前記板部の各小孔毎に各小孔の開閉を行う如く 設けら れた遮光体と、 前記遮光体の後面側に配置され前記板部全体を照明 する光源とを設け、

前記遮光体を所定の書込み手段を用いて移動させるこ とにより、 前記小孔を開き、 前記光源からの光を前面側に透過させて、 前記板 部上に所定の文字又は絵等の表示を行い、

前記遮光体を所定の消去手段を用いて移動させる こ と によ り 、 前 記小孔を閉じ、 前記光源からの光を遮断し、 前記板部上に表示され た所定の文字又は絵等の消去を行う、

こ とを特徴とする光点描式ディ スプレイ装置。

2 . 前記板部は多数の貫通した小孔を有する請求項 1 に記載の光 点描式ディ スプレイ装置。

3 . 前記板部の各小孔に対応する裏面側に、 各小孔を閉じる大き さを有する板状の遮光体を支持軸を用いて回動自在に取り付け、 か つ前記遮光体に磁石を取り付け、

前記板部の裏面の各小孔の上方に磁性体を取り付け、 当該磁性体 と前記遮光体に取り付けられた磁石間に吸引力を作用させ、

所定の書込み手段と して、 反発力の作用する方向に磁力線の向き を合わせた磁石を接近させるこ とにより、 前記遮光体を、 光源から の光が透過する位置に回動させ、

所定の消去手段と して、 吸引力に作用する方向に磁力線の向きを 合わせた磁石を接近させるこ とにより、 前記遮光体を、 光源からの 光が遮断される位置に回動させる請求項 1 に記載の光点描式デイ ス プレィ装置。

4 . 前記遮光体が球状の磁性遮光体で構成され、 各小孔に対応して前記板部裏面側に設けられた磁石を介して所定 の角度で傾斜した透光性ホルダ一を取り付け、

前記磁性遮光体は、 前記透光性ホルダ一内を移動するよう になつ ており、 さ らに、 所定の書込み手段と して使用する毛筆等の外力及 び重力により、 前記傾斜した透光性ホルダー内を移動して光源から の光を透過させ、 所定の消去手段と して磁石を接近させるこ とによ り板部裏面側に移動して光源からの光を遮断する請求項 1 に記載の 光点描式ディ スプレイ装置。

5 . 前記遮光体が各孔に対応して板部の裏面側に取り付けられた 傾斜した透光性ホルダー内を移動する球状の遮光体からなり、 所定の書込み手段と して用いる吹付具の風力及び重力により、 前 記傾斜した透光性ホルダ一内を移動して光源からの光を透過させ、 所定の消去手段と して用いる吸引具の吸引力により板部側に吸引 移動させ、 各小孔の板部又は板部に隣接するホルダ一に設けられた 凹み部に載置される こ とにより、 重力に抗して光源からの光を遮断 するよう にした請求項 1 に記載の光点描式ディ スプレイ装置。

WO 98/54689 補正書の請求の範囲 PCT/JP98/02365

[ 1 9 9 8年 1 1月 2日 （0 2 . 1 1 . 9 8 ) 国際事務局受理：出願当初の請求の範囲 iは補正さ れた；他の請求の範囲は変更なし。 （ 3頁） ]

1 . (補正後） 装置の前面側に配置され多数の光透過性の小孔を 有して立設した板部と、 前記板部の各小孔毎に各小孔の開閉を行う 如く 設けられた遮光体と、 前記遮光体の後面側に配置され前記板部 全体を照明する光源とを設け、

前記遮光体を、 使用者による書き込み動作に基づき所定の書込み 手段を用いて移動させる こ とにより、 前記小孔を開き、 前記光源か らの光を前面側に透過させて、 前記板部上に所定の文字又は絵等の 表示を行い、

前記遮光体を、 使用者による消 し込み動作に基づき所定の消去手 段を用いて移動させる.こ とにより、 前記小孔を閉じ、 前記光源から の光を遮断し、 前記板部上に表示された所定の文字又は絵等の消去 を行う、

こ とを特徴とする光点描式ディ スプレイ装置。

2 . 前記板部は多数の貫通した小孔を有する請求項 1 に記載の光 点描式ディ スプレイ装置。

3 . 前記板部の各小孔に対応する裏面側に、 各小孔を閉じる大き さを有する板状の遮光体を支持軸を用いて回動自在に取り付け、 か つ前記遮光体に磁石を取り付け、

前記板部の裏面の各小孔の上方に磁性体を取り付け、 当該磁性体 と前記遮光体に取り付けられた磁石間に吸引力を作用させ、

所定の書込み手段と して、 反発力の作用する方向に磁力線の向き を合わせた磁石を接近させるこ とにより、 前記遮光体を、 光源から の光が透過する位置に回動させ、

所定の消去手段と して、 吸引力に作用する方向に磁力線の向きを 合わせた磁石を接近させるこ とにより、 前記遮光体を、 光源からの

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捕正された用紙 （条約第 19条】' 光が遮断される位置に回動させる請求項 1 に記載の光点描式デイ ス プレィ装置。

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捕正された用紙 （条約第 19条）

4 . 前記遮光体が球状の磁性遮光体で構成され、

各小孔に対応して前記板部裏面側に設けられた磁石を介して所定 の角度で傾斜した透光性ホルダ一を取り付け、

前記磁性遮光体は、 前記透光性ホルダ一内を移動するよう になつ ており、 さ らに、 所定の書込み手段と して使用する毛筆等の外力及 び重力により、 前記傾斜した透光性ホルダー内を移動して光源から の光を透過させ、 所定の消去手段と して磁石を接近させる こ とによ り板部裏面側に移動して光源からの光を遮断する請求項 1 に記載の 光点描式ディ スプレイ装置。

5 . 前記遮光体が各孔に対応して板部の裏面側に取り付けられた 傾斜した透光性ホルダー内を移動する球状の遮光体からなり、 所定の書込み手段と して用いる吹付具の風力及び重力により、 前 記傾斜した透光性ホルダ一内を移動して光源からの光を透過させ、 所定の消去手段と して用いる吸引具の吸引力により板部側に吸引 移動させ、 各小孔の板部又は板部に隣接するホルダ一に設けられた 凹み部に載置されるこ とにより、 重力に杭して光源からの光を遮断 するよ う にした請求項 1 に記載の光点描式ディ スプレイ装置。

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補正された用紙 （条約第 特許協力条約第 1 9条 （ 1 ) の規定に基づく 説明書

1 . 差替え用紙に記載した請求の範囲と最初に提出 した請求の範 囲との比較は下記の通りである。

( 1 ) 請求項 1 が補正された。

( 2 ) 請求項 2乃至請求項 5 に変更はない。

2 . 特許協力条約第 1 9 条 （ 1 ) の規定に基づく 本件補正は、 1 9 9 8年 9 月 8 日発送に係わる国際調査報告の引用文献を考慮して なされたものである。 この補正の要点及び根拠は下記の通りである

( 1 ) 請求項 1 の第 5行の 「所定の書込み手段」 の前に 『使用者 による書き込み動作に基づき』 を加人し、 第 8行の 「所定の消去手 段」 の前に 『使用者による消 し込み動作に基づき』 を加人した。

( 2 ) この補正は、 本願発明の特徴である使用者 （即ち、 人手） により所定の手段で直接ボー ドへの書き込み又は消 し込みが行われ るこ とを強調するために行われた。 人手により行われるこ とは、 明 細書の例えば下記の記載、 及び図 3、 図 4 、 図 6 、 図 7 等に示す磁 石、 ブラ シ、 指サッ ク、 吹付具、 吸引具、 等から明らかである。

( 3 ) 即ち、 本願明細書の記載と しては、 明細書の第 4 頁第 4行 の 「所定の書込み手段と して使用する毛筆等」 、 同頁の第 6行の 「 所定の消去手段と して磁石」 、 同頁の第 1 2行の 「所定の書込み手 段と して用いる吹付具」 、 同頁の第 1 4行の 「所定の消去手段と し て用いる吸引具」 、 明細書第 5 頁の第 4乃至第 5行の 「指サッ ク式 ブラ シ」 、 明細書第 8 頁の第 2 3行の 「書込み手段と してのブラ シ 」 、 明細書第 1 1 頁の第 2 3行の 「使用者が、 書込み手段と して」 等の記載に基づく ものである。

3 . 本件補正の明細書及び図面に対する影響 本件請求の範囲の補正に伴い、 本願明細書の 「発明の開示」 の欄 の一部の補正が必要である。 なお、 図面は補正を要しない。