WO1998043597A1 - Composition a usage externe destinee a prevenir le stress environnemental - Google Patents

Description

環境ス ト レス防止外用組成物

技術分野

本発明は、 外用組成物に関する技術分野の発明である。 よ り具体的に は、 浮遊微粒子、 特に人為的に発生して空気中に漂う浮遊微粒子に起因 明

する環境ス ト レスによ り 、 皮膚が受ける種々 の悪影響を除去する こ とが 田

できる外用組成物に関する発明である。

背景技術

現代社会において、 我々 は人為的に発生して空気中に漂う浮遊微粒子 に晒される機会が非常に多い。

例えば、 オフ ィ ス等の人間同士が過密な状態で接触する機会が多い閉 鎖された空間においては、 喫煙によるタバコの煙による浮遊微粒子に晒 される機会が多い。 すなわち、 オフ ィ ス等の人間が過密に集う環境にへ ビースモーカーが 1 人でも居れば、 「分煙」 や空気清浄機の設置等， 何 も積極的な措置を採らなければそ こ に居る人間は直接的に しろ間接的に しろ、 タパコの煙と高い頻度で接触する こ とになる。 また、 都市部や主要幹線道路の近く では、 自動車の排気ガスによる浮 遊微粒子や、 窒素酸化物 （Ν Ο _χ ) に晒される機会が多い。 また、 この 窒素酸化物等によ り オゾンが生成 し、 これがいわゆるナイ ト スモ ッ グと して問題とな っている。 さ らに、 化学工場、 火力発電所、 休廃止鉱山、 産業廃棄物等の近く では、 これらの環境から生じるばい煙や重金属微粒 子等の浮遊微粒子に晒される機会が多い。 このよ う な浮遊微粒子に晒される環境においては、 この浮遊微粒子と 皮膚との接触によ り、 そこに居る人間に種々のス ト レスがかかる こ とに なる。

例えば、 タバコの煙は、 発ガン， 肺気腫等の原因の一つとなる等、 人 間に対してさま ざまな悪影響を与えるこ とが知られているが、 その他に 皮膚にシヮを生じさせる等， 肌の状態を悪化させることが知られている。 確かに、 人間は一面においてはス 卜 レ スによって適度の緊張感を保つ ている こと もまた事実であるが、 上述のような浮遊微粒子よるス ト レ ス は 「百害あって一利な し」 であり、 この種のス ト レスを除去する手段が 求められている。

こ の種の皮膚状態に悪影響を及ぼす浮遊微粒子によるス ト レ スは、 あ る意味では人間生活をする上で常に存在する ものであ るが、 上述のオ フ イ スや、 工場や幹線道路の周辺等 （以下、 これらを 「ス ト レス環境」 と いう こ ともある） においては、 特に顕著に存在する ものである。

例えば、 夏の浜辺や冬山等では紫外線量が多く な り， こ れ らの環境に おいては 「紫外線防止手段」 が必要であり、 それに対応して 「紫外線防 止組成物」 が作出されているよ うに、 上述のス ト レス環境が現に存在す る現代社会においては 「環境ス ト レスか ら肌を守る手段」 を具体的に作 出する必要がある。

本発明は、 空気中に漂う浮遊微粒子による、 特に皮膚に悪影響を与え るス ト レス （本発明においては、 「環境ス ト レス」 と もいう） を防止し て、 ス ト レス環境においても肌を健やかに保つ手段を提供する こ とを、 その課題とする。

この環境ス ト レスは、 例えば、 浮遊微粒子と皮膚との接触によ り惹起 される酸化反応等の様々な化学的及び/又は物理的要因によって起こる こ とが推測されるス ト レスである （さ らには浮遊微粒子と接触する こ と 自体に起因する不快感による心理的ス ト レ ス等の心理的な要因による影 響もあ り得る） 。 いずれに しても、 この環境ス ト レスは、 例えば、 太陽 からの紫外線の長期曝露による皮膚の光老化等のよう に、 ほぼ一義的に その要因が特定できる ものではな く 、 複数の要因が複雑に絡ま り合う こ とによって起きる、 皮膚状態に深く 関連するス ト レスである と考え られ る。

本発明者は、 この課題の解決に向けて鋭意検討を行った。 その結果、 特定の抗酸化物質に、 環境ス ト レスによ り肌上に現れる悪影響を効果的 に防御する作用があるこ とを見出し、 これらの抗酸化物質を配合した外 用組成物 （このよ う な外用組成物を、 「環境ス ト レス防止外用組成物」 という） を提供する こ とで、 環境ス ト レスから肌を効果的に防御し得る こ とを見出 して、 本発明を完成した。 発明の開示

すなわち、 本発明は含硫ア ミ ノ酸， 含硫ア ミ ノ酸の代謝中間体， タ ン ニン及びビタ ミ ン C類からなる群の成分から選ばれる 1種又は 2種以上 の成分を含む、 環境ス ト レス防止外用組成物 （以下、 本発明環境ス ト レ ス防止外用組成物という） を提供する。

なお、 本発明環境ス ト レス防止外用組成物においては、 上記含硫ァ ミ ノ酸がダルタチオ ンであり、 かつ含硫ア ミ ノ酸の代謝中間体がチォタウ リ ン又は ヒ ポタ ウ リ ンである こ とが好ま しい。

また、 本発明環境ス ト レス防止外用組成物において、 この組成物中に さ らに ヒ ドロキシカルボン酸類を配合するこ と も可能である。

上述のよ う に、 本発明において 「環境ス ト レス」 とは、 人間関係の複 雑化等に伴う精神上の内因的ス ト レスとは異な り、 上記のォフ ィ スにお けるタバコの煙や工場のばい煙等の浮遊微粒子のよう に、 主に人間文明 と共に存在する化学的及び/又は物理的な外因的なス 卜 レスの範疇に入 る ものである。 そ して、 本発明環境ス ト レス防止外用組成物は、 ス ト レ ス環境において、 こ のよ うな環境ス ト レスによる悪影響から皮膚を防御 し、 肌を健やかに保っための外用組成物である。

なお、 「環境ス ト レス」 を与える原因となる 「浮遊微粒子」 とは、 例 えばタバコの煙， 自動車の排気ガス （ガソ リ ンエン ジ ンのみではな く 、 ディ ーゼルエ ン ジ ンに起因する排気ガスも含む） ， 化学工場や火力発電 所のばい煙等の、 主に人為的な原因 （例えば、 噴火によるばい煙等の自 然現象を原因とする ものも含む） によ り、 凡そ大気中 （室外， 室内を問 わない） に少な く も一定時間浮遊して、 人間の皮膚に接触し、 何らかの 影響を与え得る微粒子のこ とを意味する ものである。 よ っ て、 二酸化 炭素等の、 常温で大気中には存在するが、 人間の皮膚に接触しても、 何 らかの影響を与える こ とのない気体は、 この 「浮遊微粒子」 からは除外 されるが、 大気中に浮遊して人間の皮膚に接触するこ とによ って皮膚に 何らかの影響を与え得る、 N O，， や 0。 等の汚染物質等の分子自体も 「浮 遊微粒子」 に含まれる。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 タバコの煙の曝露装置の概略図である。

第 2図は、 各有効成分の角層水分量の減少を抑制する効果を検討した 図面である。

第 3図は、 各有効成分の皮膚上での極微弱発光を抑制する効果を検討 した図面である。 発明の実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態について説明する。

本発明環境ス ト レス防止外用組成物は、 その必須配合成分と して、 チ ォタウ リ ン， ヒポタウ リ ン， タ ンニン及び Z又はビタ ミ ン C類を配合し た組成物である。 本発明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合され得 る含硫ア ミ ノ酸と しては、 例えばメチォニ ン， シスチ ン， システィ ン， グルタ チオ ン等を挙げる こ とができ る。

これらの含硫ァ ミ ノ酸の中でもグルタチオンを選択して本発明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合する こ とが好ま しい。

また、 本発明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合され得る含硫ァ ミ ノ酸の代謝中間体と しては、 例えばホモシスティ ン， スルフ ィ ン酸， シ スティ ン酸， チォシスティ ン， タ ウ リ ン， ジェ ン コ ール酸， シス タ チォ ニ ン， S —ァ リ ルシスティ ン， ラ ンチォニン， ェチォニン等を挙げる こ とができ る。

さ らに各種のァ ミ ノェチル化合物を、 上記含硫ァ ミ ノ酸の代謝中間体 と して挙げるこ と も可能であり、 中でも式

N H C H . C H o X

で表されるア ミ ノエチル化合物において、 Xが— S 0 ₂ S H、 すなわち チォスルホン酸基であるチォタウ リ ンや、 同 Xがー S Oり H、 すなわちス ルフ ィ ン酸基である ヒポタウ リ ンを、 含硫ァ ミ ノ酸代謝中間体と して本 発明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合する こ とが好ま しい。

これらのチォタウ リ ン及びヒポ夕 ゥ リ ンは、 共にヒ トを含め多く の哺 乳類の主要臓器、 例えば心臓， 脳， 肝臓等に含有されるものである。 ま た、 皮膚に対する刺激， 痒み， かぶれ等の副作用も報告されておらず、 極めて安全性に優れたア ミ ノ エチル化合物である。

なお、 チォタウ リ ン及びヒポタ ウ リ ン共に、 システィ ン等の入手が容 易なチォ化合物から通常公知の方法で製造して用いることが可能であり、 市販品を本発明環境ス 卜 レス防止外用組成物中に配合するこ と も可能で ある。 本発明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合され得るタ ンニンは、 夕 ンニ ン酸と もいい、 広く植物界に分布する多数のフ ヱ ノ 一ル性ヒ ド口キ シル基を有する複雑な構造の芳香族化合物の総称である。 タ ンニ ンは、 通常フ ラバノ ール骨格が重合した縮合型タ ンニ ン及び芳香族有機酸と糖 がデプシ ド結合した加水分解型タ ンニ ン とに大別されるが本発明環境ス ト レス防止外用組成物においては、 これらのいずれの型の夕 ンニ ンを も 配合する こ とがである。

本発明環境ス 卜 レス防止外用組成物に配合され得るタ ンニ ンは、 その 出所も特に限定されず、 例えば、 茶， 没食子， 力キ等をその出所と して 挙げるこ とができるが、 これらの出所に配合可能なタ ンニンが限定され る ものでもない。

上記のタ ンニンを、 通常公知の方法により抽出製造したものを本発明 環境ス ト レス防止外用組成物中に配合するこ とも、 市販品を用いる こ と も可能である。

本発明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合され得る ビタ ミ ン C類は、 L — ァスコ ルビン酸をは じめ、 ァスコルビン酸ナ ト リ ゥム等のァス コル ビン酸塩 ； L ー ァス コルビン酸アルキルエステル， L —ァス コルビン酸 リ ン酸エステル， L —ァス コルビン酸硫酸エステル， L —ァスコルビン 酸ダルコシ ド等のァスコルビン酸誘導体を挙げるこ とが可能である。

さ らに具体的には、 例えば、 上記 L —ァスコルビン酸アルキルエステ ルと しては、 ⁰ル ミ チ ン酸 L — ァス コルビル， イ ソパル ミ チ ン酸 L ーァ スコルビル， ジパル ミ チ ン酸 L —ァス コルビル， ジイ ソ ル ミ チ ン酸 L —ァス コルビル， ステア リ ン酸 L ーァス コルビル， イ ソ ステア リ ン酸 L —ァスコルビル， ジステア リ ン酸 L —ァス コルビル， ミ リ スチ ン酸 L— ァス コルビル， イ ソ ミ リ スチ ン酸 L ー ァス コル ビル， ジ ミ リ スチ ン酸 L ーァス コルビル， ジイ ソ ミ リ スチ ン酸 L —ァス コノレビル， 2 —ェチルへ キサン酸 L —ァスコルビル， ジ 2 —ェチルへキサ ン酸 L ーァスコルビル， ォ レイ ン酸 L —ァス コルビル， ジォ レイ ン酸 L —ァス コルビル等を挙げ る こ とができ る。

また、 例えば、 上記 L — ァスコルビン酸リ ン酸エステルと しては、 L —ァス コルビン酸一 2 — リ ン酸エステル， L ー ァス コルビン酸一 3 — リ ン酸エステル， D L — ひ 一 ト コ フ エ 口一ルー 2 — L —ァス コノレビン酸リ ン酸ジエステル等を挙げるこ とができる。

また、 例えば、 上記の L —ァスコルビン酸硫酸エステルと しては、 例 えば L —ァス コルビン酸一 2 —硫酸エステル， L —ァス コルビン酸— 3 —硫酸エステル等を挙げるこ とができ る。

さ らに本発明環境ス ト レス防止外用組成物においては、 これらのァス コルビン酸誘導体の塩も配合可能であり、 例えば上記ァスコルビン酸誘 導体のナ ト リ ウム塩， カ リ ウム塩， カルシウ ム塩， マグネ シ ウム塩等の アル力 リ金属塩やアル力 リ土類金属塩等を挙げるこ とができ る。

上記のビタ ミ ン C類は、 通常公知の方法によ り抽出製造したものを本 発明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合するこ とも、 市販品を配合す るこ と も可能である。

このよ う に本発明環境ス ト レス防止外用組成物中には、 必須配合成分 と して、 含硫ア ミ ノ酸， 含硫ア ミ ノ酸の代謝中間体， タ ンニ ン又はビ夕 ミ ン C類が配合されるが、 これ らの成分を各々単独で配合するこ と も、

2種以上を適宜組み合わせて配合する こ と も可能である。

本発明環境ス ト レス防止外用組成物における、 上述の必須成分の配合 量は、 まず含硫ア ミ ノ酸又は含硫ア ミ ノ酸の代謝中間体は、 それぞれ外 用組成物全体に対して 0 . 0 0 1重量％以上， 5 . 0重量％以下である。

そ して、 タ ン二ンは、 外用組成物全体に対して 0 . 0 0 0 1重量％以 上， 5 . 0重量％以下である。 さ ら に、 ビタ ミ ン C類は、 外用組成物全体に対して 0 . 0 0 1重量％ 以上， 1 0 . 0重量％以下である。

また、 こ れ らの成分を組み合わせて配合する場合には、 その具体的な 組み合わせに応じて、 上記のそれぞれの成分の配合量を参酌して配合量 を選択する こ とができ る。

こ の よ う に して上記成分を配合した本発明環境ス 卜 レ ス防止外用組成 物は、 ス ト レ ス環境において人間の皮膚が被る悪影響を効率良く 除去す るこ とができる。 さ らに、 上述の本発明環境ス ト レス防止外用組成物 に、 さ らに ヒ ドロキシカルポン酸類を配合するこ と によ り 、 ス ト レ ス環 境における悪影響に対する防御効果を一層向上させる こ とができる。 上述の本発明環境ス ト レ ス防止外用組成物中に配合する ヒ ドロ キ シ カ ルボン酸類と しては、 例えばヒ ドロキシカルボン酸又はそのエステル， ラ ク ト ン， 塩等を挙げる こ とができ る。

具体的には、 例えばグリ コ ール酸， ベ ン ジル酸， ト ロバ酸， 乳酸， リ ンゴ酸， ク ェ ン酸， イ ソ ク ェ ン酸， シ ト ラ マル酸， タ ル ト ロ ン酸， 酒石 酸， グルコ ン酸， ガラ ク ト ン酸， — ヒ ド ロ キ シ イ ソ酪酸， フ ヱ ニル乳 酸， ア ト ロ ラ ク チ ン酸， グルコ ノ ラ ク ト ン， ガラ ク ト ノ ラ ク ト ン， リ ボ ン酸， リ ボノ ラ ク ト ン， ノ、⁰ ン ト イ ン酸， パ ン ト ラ ク ト ン， パ ン ト ティ ン 酸， α — ヒ ド ロ キ シ酪酸， /S — ヒ ドロ キ シ酪酸， キナ酸， ピルビ ン酸， フ エ 二ルビル ビ ン酸， ピル ビン酸メ チル， ピル ビ ン酸ェチル， ベ ン ゾィ ルギ酸， ベンゾィルギ酸メ チル， ベンゾィルギ酸ェチル等を挙げる こと ができる。

これらのヒ ドロキシカルボン酸類の中でも、 特にグリ コ 一ル酸， 乳酸， リ ンゴ酸又はクェン酸を、 本発明においては好適に用いることができる。 なお、 上記ヒ ドロキシカルボン酸類は、 それぞれを単独で上述の本発 明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合する こ と も可能であるが、 2種 以上を必要に応じて組み合わせて本発明環境ス ト レス防止外用組成物中 に配合する こ とができ る。 本発明環境ス ト レス防止外用組成物におけ る、 上記ヒ ドロキシカルボン酸類の配合量は、 上述の含硫ァ ミ ノ酸等の 配合量や組み合わせ等に応じて適宜選択するべきであり、 特に限定され るものではないが、 概ね外用組成物全体に対して 0 . 0 0 1重量％以上，

1 . 0重量％以下である。

「環境ス ト レスによる皮膚における悪影響の除去」 という、 本発明の 所期の効果を目的とする限り、 敢えて他の成分を本発明環境ス ト レス防 止外用組成物中に配合する必要性はないが、 その成分が一般的に奏する 効果を本発明環境ス ト レス防止外用組成物に付与する 目的で、 かつ本発 明の所期の効果を損なわない限り配合するこ とを妨げる ものではない。

この意味において、 紫外線吸収剤， 紫外線遮断剤， 保湿剤， ビタ ミ ン c類以外のビタ ミ ン類， 抗炎症剤， タ ンニンを除く各種の植物抽出物， 皮膚賦活剤等を本発明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合するこ とが でき る。

また、 本発明環境ス ト レス防止外用組成物は、 あらゆる皮膚外用剤 （化 粧料， 医薬品， 医薬部外品） と しての形態を採るこ とが可能であり、 具 体的には、 化粧水， 乳液， ク リ ーム， 軟膏， パッ ク， エアゾル， 水一油 二層系剤. 水—油一粉末三層系剤， 美容液， ジエル， フ ァ ンデーシ ョ ン， 口紅， シ ャ ンプー， リ ンス等に適用する こ とが可能である。

これらの具体的な形態に応じて、 種々 の基剤成分等、 具体的には液体 油脂、 固体油脂、 ロ ウ類、 エステル油、 炭化水素油、 シ リ コー ン樹脂、 シ リ コー ン、 陰イ オ ン性界面活性剤、 ァニオ ン系界面活性剤、 陽イ オ ン 性界面活性剤、 両性界面活性剤、 非イ オ ン性界面活性剤、 低級アルコー ル、 ステロ ール類、 水溶性高分子、 金属イ オ ン封鎖剤、 中和剤、 p H調 整剤、 抗菌剤、 香料、 色素等を、 本発明の所期の効果を損なわない範囲 で本発明環境ス 卜 レス防止外用組成物中に配合する こ と可能である。 これらの基剤成分等は所望する形態に応じた処方に従い、 適宜組み合 わせて本発明環境ス ト レス防止外用組成物中に配合される。

本発明環境ス ト レス防止外用組成物の具体的処方については、 後述す る実施例において記載する。 実施例

以下、 本発明を実施例等によ り、 さ らに具体的に説明するが、 こ の実 施例等によ り本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべき ものではな い。

〔試験例〕

A . 浮遊微粒子が皮膚状態に及ぼす影響についての試験

タバコの煙や排気ガスに高頻度で曝露されるス ト レス環境において、 浮遊微粒子が皮膚状態に及ぼす影響を皮膚上の現象と してと らえるため に、 以下の試験を行つた。

A— 1 . 角層水分量に対する影響についての試験

第 1 図に示す浮遊微粒子の曝露装置 1 0を用いて、 この曝露装置 1 0 における浮遊微粒子の排出口 1 4 に、 被験者の前腕内側を接近させて、 この排出口 1 4から排出されるタバコ （タール 2 4 mg， ニコチン 2 . 4 rag ) の煙、 又は自動車のエンジ ンの排気口から採取した排気ガス微粒子に、 被験者の皮膚 1 日 1 0分間， 3 力月間継続して晒した 〔曝露装置 1 0は、 三つ首フ ラ ス コ 1 1 を利用した装置である。 すなわち、 三つ首フ ラ ス コ 1 1 の一つの首を空気流入口 1 2 と して， 他の首の一つをタバコの煙等 の浮遊微粒子の流入口 1 3 と して， 残りの首を浮遊微粒子の排出口 1 4 と して用い、 浮遊微粒子の流入口 1 3から三つ首フラスコ 1 1 内に流入 したタバコの煙等の浮遊微粒子を、 空気流入口 1 2から流入させた空気 の流れによ り、 開放された浮遊微粒子の排出口 1 4から排出させて、 こ の排出口 1 4 に接近させた対象物に、 夕バコの煙等の浮遊微粒子を曝露 する こ とができ る。 〕 。

そ して、 上記の 3 力月間継続して、 タバコの煙又は排気ガス微粒子を

Til

曝露した場合の角層水分量の変化を、 Corneometer ^{l in} (Courage and Khazaka, Germany) を用いて調べた。

角層水分量は、 肌状態を表す指標の一つで、 角層中の水分量を特定し 得る指標であるこ とが知られている。 すなわち、 肌荒れを起こ している と、 角層中の水分量が少な く 、 この角層水分量の値が高いほど、 肌状態 が良好である こ とを示している。

上記試験の結果、 タバコの煙を曝露した群においては、 角層水分量が、 約 2 0 %以上の減少が認められ、 排気ガスを曝露した群においては、 角 層水分量の、 約 1 0 %以上の減少が認められ、 両曝露群共、 明らかに角 層水分量が減少し、 肌状態の増悪が認められるこ とが明らかになった。

また、 タバコの煙又は排気ガスを曝露した群においては、 スケ一 リ ン グ等の外見上の肌状態の増悪が認められた。

この試験によ り、 ス ト レス環境において、 皮膚と浮遊微粒子とが、 比 較的長期間にわたり接触するこ とによ り 、 肌状態に悪影響を与える こ と が明確になった。 上記の試験によ り、 「環境ス ト レス」 が生じている 場合には、 ①皮膚が浮遊微粒子と高頻度で接触するス ト レス環境下に晒 されているこ と、 ②皮膚上に肌荒れ， く すみ， 発赤等の外見上の増悪変 化や、 角層水分量の減少等の何らかの悪影響が認められる こ とが明らか にな った。 · A - 2 . 皮膚上の酸化反応についての試験

本試験においては、 ス ト レス環境下での皮膚上における酸化反応につ いての検証を行った。 「喫煙者は非喫煙者に比べて しわが多く， 肌状態が悪い」 という疫学 的幸艮告 ( Donald P. audunce, MD et al. , ; Annals of Internal Medicine； 114:840 844(1991)) と、 タバコの煙には多 く のラ ジカルが含有されてい る (William A. Pryor et al. , ； Environmental Health Perspectives； 64： 111 126 (1985)) という報告に基づき、 ヘビースモーカーがいるオフ ィ ス のよう に、 衆人がタバコの煙に接触する機会が極めて多い環境において は、 肌上にラ ジカルによる酸化反応が認められるか否かについての試験 を行った。

人曰を含めて生体にはヽ 「極 ί敬 発光 (Ultraweak chemiluminescence： C L ) 」 という現象が皮膚上において伴う こ とがある ことが知られてい る。 そ して、 この極微弱発光は、 電子の励起状態から基底状態への放射 失活過程において発生する こ とが知られている。

また、 この極微弱発光の原因となる生体内発光物質と して、 例えば、 一重項酸素， 励起炭酸， 励起カルボニル等の酸化反応種が知られている。 つま り、 この極微弱発光をモニタ 一するこ とができれば、 人間の皮膚 において起こ っている酸化反応を、 的確に特定する こ とができる。

そ こで、 本試験においては、 この原理に基づき、 タバコの煙によ って 人間の皮膚の維持に大切な役割を演じている ヒ 卜皮膚線維芽細胞におけ る、 上記の極微弱発光の発生の程度を特定し、 ス ト レス環境下における、 皮膚上の酸化反応について検証した。

具体的には、 3 5 mmシ ャーレ内でヒ 卜皮膚線維芽細胞 （N B 1 R G B ) を、 サブコ ンフルェン トになるまで、 培養培地と して M E M培地を用い て、 常法によ り前培養を行った。 そ して、 系の培地を、 同じ組成の新た な M E M培地で置換した後、 前培養と同 じ条件で、 ヒ 卜皮膚線維芽細胞 の培養をー晚行った。

培養終了後、 培地を取り除いて P B S ( - ) に置換し、 シ ャー レの底 に付着している上記ヒ ト皮膚線維芽細胞か らの極微弱発光を， ケ ミ ル ミ ネ ッセ ンスディ テク タ — （model CLD- 1 10 :東北電子産業株式会社製） で 1 0分間測定し、 この間発生した光電子数を電圧に換算して、 極微弱発 光のブラ ンク値を測定した。

次いで、 第 1 図に示す浮遊微粒子の曝露装置を用いて、 シ ャ ー レ内の ヒ ト皮膚線維芽細胞に、 排出口 1 4からのタバコ （タール 2 4 rag, ニコ チ ン 2 . 4 mg) の煙を 9 0秒間曝露し、 曝露 3 0秒後に同様にケ ミ ルミ ネ ッセ ンスディ テク タ一で、 細胞から発せられる極微弱発光を 3 0分間 にわたり測定した。

この結果、 タ バコの煙と接触させない対照群においては、 極微弱発光 は殆ど認められなかったが、 タバコの煙と接触させた群においては、 通 常よ り多く の極微弱発光が認められた。 この事実は、 本発明者がはじめ て見出した事実である。

なお、 上記試験において用いた第 1 図の浮遊微粒子の曝露装置を、 夕 バコの代わり に、 自動車のエン ジ ンの排気口から採取した排気ガス微粒 子を通じて、 上記と同様の試験を行ったところ、 上記のタバコの煙と同 様に、 ヒ ト皮膚線維芽細胞において通常よ り多 く の極微弱発光が認めら れ、 過剰の酸化反応が進行する こ とが認められた。 B . 環境ス ト レスの抑止試験

B— 1 . 角層水分量の減少の抑止試験

ヒ トの前腕内側部に、 1 )ひ 一 ト コ フ ヱ ロール， 2 ) 3 — カ ロテ ン， 3)チ ォタ ウ リ ン （相互薬ェ株式会社製） ， 4)ヒ ポタ ウ リ ン （相互薬ェ株式会 社製） ， 5 )グルタ チオ ン， 6)タ ンニン， 7)ビタ ミ ン C誘導体 〔 L ーァス コルビン酸リ ン酸エステル （マグネ シウ ム） 〕 ， 8 )チォタ ウ リ ン + リ ン ゴ酸， 9 )ヒポタウ リ ン + リ ンゴ酸， 1 0 ) グルタチオン + リ ンゴ酸の各々 の 1 . 0重量％水溶液 （ リ ンゴ酸を組み合わせる場合は， リ ンゴ酸も抗 酸化剤と同様に 1 . 0重量％含まれている） を塗布して、 各々について、 角層水分量のブラ ンク値を測定した。 なお対照と しては 「薬剤無塗布群」 と、 タ バコの煙も排気ガスも曝露しない 「非曝露群」 を用いた。

次いで、 上記の第 1 図に示したタバコの煙の曝露装置を用いて、 タバ コの煙又は排気ガスを、 上記の成分を塗布したヒ 卜の前腕内側に、 3 力 月間にわたり、 1 日 1 0分間曝露し、 その部分の角層水分量を検討した。

この結果を第 2図に示す。

この第 2図によ り、 本来は、 タバコの煙又は排気ガスの曝露によって 増悪する肌状態が、 特定の抗酸化剤、 具体的には、 3)チオタ ゥ リ ン （相 互薬ェ株式会社製） ， 4)ヒ ポタ ウ リ ン （相互薬ェ株式会社製） ， 5)グル タチオ ン， 6 )タ ンニ ン， 7)ビタ ミ ン C誘導体 〔 L ー ァス コルビン酸リ ン 酸エステル （マグネ シウム） 〕 によ り 、 効果的に防止される こ とが明 ら かにな った。

なお、 1 ) α — ト コ フ ヱ ロール， 2) /3 — カ ロテ ンは、 本来抗酸化作用が 非常に強い物質であるこ とが知られているが、 それにもかかわらず、 夕 バコの煙又は排気ガスの曝露による肌状態の増悪は殆ど抑制する こ とが できないこ とが明 らかにな っ た。

また、 これらの抗酸化剤に加えてヒ ドロキシカルボン酸を配合するこ とによ り、 一層この角層水分量の減少の抑止効果が向上する こ とが明ら かにな った。

このよ う に して、 特定の抗酸化剤が、 環境ス ト レスの抑止に非常に有 効であるこ とが明らかになつた。 - Β 2 . 酸化抑制試験

ヒ 卜の前腕内側部に、 ①チォタ ウ リ ン （相互薬ェ株式会社製） ， ②ヒ ポタ ウ リ ン （相互薬ェ株式会社製） ， ③グルタ チオ ン， ④タ ンニ ン及び ⑤ビタ ミ ン C誘導体 〔し —ァス コルビン酸リ ン酸エステル （マグネ シゥ ム塩） 〕 の各々の 1 . 0重量％水溶液を塗布して、 各々 について、 その 試料室をヒ トの腕用に改造したケ ミ ルミ ネ ッセンスアナライザー （model 0X-7 : 東北電子産業株式会社製） で 1 0分間測定し、 これらの極微弱発 光のブラ ンク値を測定した。 なお対照と しては、 ひ — ト コフ ヱ ロールの 1 . 0重量％溶液を用いた。

次いで、 上記の皮膚の角層水分量を指標とする、 環境ス ト レス抑止試 験と同様に、 第 1 図の浮遊微粒子の曝露装置に前腕内側を装置に接近さ せて、 タバコの煙を、 上記の成分を塗布したヒ トの前腕内側に 9 0秒間 接触させ、 接触後 6 0秒後にその曝露部分の極微弱発光を 3 0分間上記 と同様に測定した。

その結果を第 3図に示す。 第 3図において、 縦軸は極微弱発光の強度 〔無塗布のブラ ンク値を 1 0 0 と した場合の相対値 （％) 〕 を表し、 横 軸は試験を行った本発明環境ス ト レス防止外用組成物の各必須配合成分 を表す。 なお、 この必須配合成分のう ち、 ビタ ミ ン C誘導体とは、 上記 L —ァスコルビン酸リ ン酸エステル （マグネ シ ウム塩） を示す。

この結果よ り、 本発明環境ス ト レス防止外用組成物における各必須配 合成分は、 皮膚上の極微弱発光を有意に減少させるこ とが明らかになつ た。 すなわち、 上記の各成分は、 皮膚上における酸化反応を効果的に抑 制するこ とが明らかになつた。

特に、 ダルタチオン及びチォタウ リ ンの極微弱発光の減少が著し く 、 その有用性が示唆された。 - こ のよ う に、 ス ト レス環境において、 浮遊微粒子との接触によって発 生し、 少な く と も皮膚老化等の悪影響を及ぼすであろう、 肌上の酸化反 応を、 特定の抗酸化剤によって抑制するこ とができる こ とが明らかにな つた。

ただし、 この酸化抑制試験と、 上述の角層水分量における検討の結果 とは、 必ずしも合致していない。 例えば、 この酸化抑制試験においては、 余り顕著な抗酸化効果を示さなかった、 タ ンニンゃビタ ミ ン C類におい ても、 環境ス ト レスによる現実の悪影響の抑制の度合いを直接的に示す、 角層水分量についての試験においては好結果を示していた。

また、 本酸化抑制試験の対照と して用いた、 ひ 一 ト コフ ヱ ロールそれ 自体は、 本試験で試験品と して用いた他の抗酸化剤と同等か、 それ以上 の優れた抗酸化剤と して知られているにもかかわらず、 皮膚上における 酸化反応を効果的に抑制し得なかった。

以下、 本発明環境ス ト レス防止外用組成物の処方例を実施例と して記 載する。 なお、 これらの本発明環境ス ト レス防止外用組成物に対して、 上記試験と同じ試験をしたと こ ろ、 全ての外用組成物において、 肌状態 の増悪 （角層水分量の増加:） が有意に抑制されていた。

〔実施例 1〕 化粧水

(配合成分） 配合量

(外用組成物全体に対する重量％, 以下同様） ( 1 ) 酢酸 ト コ フ ヱ ロール 0. 0 1 ( 2 ) グリ セ リ ン 4. 0 ( 3 ) 1 , 3 —ブチ レ ング リ コ一ノレ 4. 0 ( 4 ) チォ タ ウ リ ン 0. 1

( 5 ) エタ ノ ール 7. 0

( 6 ) ポ リ オキシエチ レ ン （ 1 8 ) - ォ レイ ルアルコールエーテル 0. 5 ( 7 ) メ チルパラベン 0. 2 ( 8 ) クェ ン酸 0. 0 5 ( 9 ) ク ェ ン酸ナ ト リ ウ ム 0. 1

(10) 香料 0. 0 5

(11) 精製水 残 余

<製法 >

精製水に、 ク ェ ン酸， ク ェン酸ナ ト リ ウム， グリ セ リ ン、 1 ， 3 —ブ チレングリ コ一ルを溶解した （水相） 。 これとは別にエタ ノ ール， ポ リ ォキシエチレン （ 1 8 ) ォ レイルアルコールエーテル， 酢酸 ト コ フ エ 口一 ル， 香料， メ チルパラベンを溶解し、 これを前記水相に加えて可溶化し、 濾過して、 上記化粧水を得た。

〔実施例 2〕 ク リ ーム

(配合成分） 配合量

( I ) セ ト ステア リ ルアルコール 3. 5 ( 2 ) スク ヮ ラ ン 4 0 0

( 3 ) ミ ツ ロ ウ 3 0 ( 4 ) 還元ラ ノ リ ン 5 0 ( 5 ) ェチルパラベン 0 3

( 6 ) ポ リ オキシエチ レ ン （ 2 0 ) ソルビタ ン

モノ ノ、⁰ル ミ チ ン酸エステル 2 0 ( 7 ) ステア リ ン酸モノ グ リ セ リ ド 2 0 ( 8 ) N— ステアロイ ルグルタ ミ ン酸ナ ト リ ウム 0 5

( 9 ) 2 — ヒ ドロキシー 4 — メ ト キシベンゾフ エ ノ ン 1 0 (10) チォタ ウ リ ン 0 1

( I I) 香料 0 0 5"

(12) 1 ， 3 —ブチ レ ング リ コ一ル 5 0 (13) 精製水 残 余 く製法〉 ( 1 ：) 〜 （10) を加熱溶解し、 7 0 °Cに加温した （11) （13) に撹 拌しながら添加した。 これをホモ ミ キサ一処理を施し乳化粒子を細かく した後、 撹拌しながら急冷し、 上記のク リ ームを得た。

〔実施例 3〕 乳液

(配合成分） 配合量

( 1 ) ステア リ ン 1 . 5

( 2 ) セチノレアルコ ーノレ 0. 5

( 3 ) ミ ツロウ 2. 0 ( 4 ) ポ リ オキ シエチ レ ン （ 10 ) モ ノ ォ レイ ン酸エス テル 1 . 0 ( 5 ) メ トキシケィ皮酸ォクチル 2. 0

( 6 ) チォタ ウ リ ン 0. 1

( 7 ) ト リ エタ ノ ールァ ミ ン 0. 7 5

( 8 ) グ リ セ リ ン 7. 0

( 9 ) ェチル ⁰ラベ ン 0. 3 (10) 香料 0. 0 3

(11) 精製水 残 余

、製法〉

精製水にチォタウ リ ン， グリ セ リ ン， ト リ エタ ノ ールア ミ ンを加えて

7 0 °Cに保った （水相） 。 また、 他の成分を混合して、 加熱溶解して 7 0 °Cに保った （油相） 水相に油相を添加して予備乳化を行い、 ホモ ミ キ サ一で均一に乳化した。 その後、 撹拌しながら急冷して、 上記の乳液 を得た。

〔実施例 4〕 フ ォ ー ム ⁰ッ ク

(配合成分） 配合量 ( 1 ) チォタウ リ ン 0. 1

( 2 ) 1 , 3 —ブチ レングリ コ一ル 5. 0 ( 3 ) グ リ セ リ ン 7 0

( 4 ) メ チルパラベ ン 0 1

( 5 ) 水酸化カ リ ウ ム 0 1 5

( 6 ) ステア リ ング 0 5 ( 7 ) ミ リ スチ ン酸 1 0

( 8 ) バチルアルコ 一ル 1 5

( 9 ) ポ リ オキ シ エチ レ ン （ 60 ) 硬化ヒ マ シ油 3 0

(10) 香料 0 0 5

(11) 液化石油ガス 6 0 (12) ジメ チルェ一テル 3 0

(13) 精製水 残 余

<製法〉

(13) に （ 1 ) 〜 （ 5 ) を加えて 7 0 °Cで加熱溶解し、 その中に （ 6 ) 〜 （10) を 7 5 °Cに加熱撹拌したものを加え、 十分に撹拌した後冷却し た。 これを容器に充填し、 最後に （11) (12) を噴射剤と して充填し、 上記のフ ォームパッ クを得た。

〔実施例 5〕 軟膏

(配合成分） 配合量

( 1 ) チォタ ウ リ ン 0. 1 ( 2 ) 酢酸 ト コ フ ヱ ロ ール 1. 0 ( 3 ) ステア リ ノレアルコ ール 1 8. 0

( 4 ) モ ク ロ ウ 2 0. 0

( 5 ) ポ リ オキ シエチ レ ン （20) モ ノ ォ レイ ン酸エステル 0. 2 5·

( 6 ) グ リ セ リ ンモ ノ ステア リ ン酸エステル 0. 3 ( 7 ) ワ セ リ ン 4 0. 0

( 8 ) 精製水 残 余 <製法〉

精製水に、 チオタゥチンを加えて溶解し、 7 0 °Cに保つた （水相） 。 残りの成分を 7 0 °Cで混合溶解した （油相 ) 。 前記水相にこの油相を加 え、 ホモ ミ キサーで均一に乳化後、 冷却して、 上記軟膏を得た。

〔実施例 6〕 パウダリ ーフ ァ ンデー シ ョ ン

(配合成分） 配合量 (粉体）

( I ) タ ルク 2 0. 3 ( 2 ) マイ 力 3 5. 0 ( 3 ) カオ リ ン 5. 0

( 4 ) 二酸化チタ ン 1 0. 0

( 5 ) 雲母チ タ ン 3. 0

( 6 ) ステア リ ン酸亜鉛 1. 0

( 7 ) ベ ンガラ 1. 0 ( 8；) 黄酸化鉄 3. 0

( 9 ) 黒酸化鉄 1 0. 2

(10) ナイ ロ ンパウ ダ一 1 0. 0

(結合剤）

(II) ス ク ヮ ラ ン 6. 0 (12) 酢酸ラ ノ リ ン 1. 0

( 13 ) ミ リ ス チ ン酸ォ ク チル ドデシル 2. 0

(14) ジイ ソオ ク タ ン酸ネオペ ンチルアルコ ール 2. 0

(15) モ ノ ォ レイ ン酸ソ ノレ ビタ ン 0. 5 · (その他）

(16) チォタ ウ リ ン 0. 1

(17) 防腐剤， 酸化防止剤 適 ( 18 ) 香料 適 量

、製法 >

上記パウダリ ーフ ァ ンデ一シ ョ ンは、 常法によって調製した。 産業上の利用可能性

以上のよう に、 本発明にかかる環境ス ト レス防止外用組成物は、 空気 中に漂う浮遊微粒子によるス ト レスの う ち、 特に皮膚に悪影響を与える ス 卜 レ スを除去するのに適している。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 含硫ア ミ ノ酸， 含硫ア ミ ノ酸の代謝中間体， タ ンニン及びビ夕 ミ ン C類からなる群の成分から選ばれる 1種又は 2種以上の成分を含む、 環境ス ト レ ス防止外用組成物。

2 . 含硫ア ミ ノ酸がグルタチオ ンであり， かつ含硫ア ミ ノ酸の代謝中 間体がチオタ ゥ リ ン又はヒポタウ リ ンである、 請求の範囲第 1項記載の 環境ス ト レ ス防止外用組成物。

3 . 請求の範囲第 1項又は請求の範囲第 2項記載の環境ス ト レ ス防止 外用組成物において、 この組成物中にさ らに ヒ ドロキシカルボン酸類が 配合されてい る、 環境ス ト レ ス防止外用組成物。