WO1997008888A1

WO1997008888A1 - Enregistreur equipe d'une camera video

Info

Publication number: WO1997008888A1
Application number: PCT/JP1995/001692
Authority: WO
Inventors: Atsutoshi Sato; Ryuichi Nemoto; Susumu Ohtsuka; Atsuhiko Urushihara
Original assignee: Hitachi, Ltd.
Priority date: 1995-08-25
Filing date: 1995-08-25
Publication date: 1997-03-06

Description

明細書ビデオカメラ付記録装置技術分野

本発明は、映像や音声を記録する媒体がハードディスク、あるいは、半導体メモリなどからなるビデオカメラ付記録再生装置に係り、撮影時には電子ビューファインダ一として機能し、再生時などにはモニタ一として機能する液晶ディスプレーを備えた、ビデォカメラ付記録装置に関するものである。背景技術

現在では、映像や音声を記録するための家庭用の映像記録装置として、その記録媒体を磁気テープとしたカメラ一体型 V T尺が普及されているの、カメラ一体型 V T Rにおいて、従来の電子ピューファインダーに代えて、比較的大きな液晶ディスプレーを持つモニター付きカメラ一体型 V T が、近年では普及しつつあり、例えば、日本国特許公開番号平成 6年 9 8 2 1 0号公報に. この種の大型液晶ディスプレーを持つカメラ一体型 V T Rに関する提案がなされている。

上記の比較的大きな液晶ディスプレーは、撮影時には電子ピュ —ファインダ一として用いることができ、再生時にはモニターとして用いることができるので、撮影した映像が簡単に鑑賞することができ、家庭用ユースとして重宝されている。

ところで、従来の液晶ディスプレー付きカメラ一体型 V T Rは液晶ディスプレー付きの V T R部とビデオカメラ部（以下、カメラ部と称す）とが一体化されており、横長の V T R部の横に回転可能なカメラ部が並設される形態が主流であった。

また、縦長の筐体をもつ液晶ディスプレー付きカメラ一体型 V T Rも市販されているが、これらは縦長の筐体の下半分に液晶デイスプレーを配設する形態をとつていた。

このような従来の液晶ディスプレー付き力メラ一体型 V T Rの欠点は、磁気テープを収納し、磁気テープに記録された信号を再生する磁気へッドなどの重量が嵩む V T Rデッキ構造を内蔵しているので、撮影には常に両手でしっかりと保持しなければならなかった。

さらには、撮影時に必要となる操作ポタン等の操作は、筐体を保持している両手の指で行う必要があった。

また、常に両手でしっかりと保持しなければならず、長時間の撮影には、撮影者の腕や肘に負担が掛かり、一定の撮影姿勢を確保することが非常に困難であった。

なお、従来の液晶ディスプレー付きカメラ一体型 V T Rは、力メラ部を撮影者側に向くように回転させ、撮影者がカメラ部のレンズと対面する状態（以下、対面撮影と称す）での撮影のほかに, 撮影者の目線方向にカメラ部のレンズが向いている状態（以下、対物撮影と称す）での撮影も可能である。

しかしながら、液晶ディスプレー部とカメラ部の配置が、横方向あるいは縦方向に大きくずれていることから、対面撮影や対物撮影のどちらにおいても、撮影映像の確認として液晶ディスプレ一部を見ながら行うと、撮影者が液晶ディスプレーを靦く目線方向とカメラ部の光軸方向にずれが生じてしまい、対面撮影では撮影者の姿を正面から撮影することが困難であり、また、対物撮影では被写体を素速く捕らえることが困難であった。

さらに、従来の液晶ディスプレー付きカメラ一体型 V T Rは、家庭用の装置とはいえ装置自体が大きく、かつ重量が嵩み携帯には専用のケースに入れて持ち運ぶか、肩から掛けるためのショルダーペル卜が必要であつた。

このことから、従来の液晶ディスプレー付きカメラ一体型 V T Rを使用する場面は、旅行とか子供の運動会等の学校の行事とかという特別な場合に限定されてしまっていた。

従って、本発明の目的とするところは、ポケットベルゃ携帯電話に代表されるように、携帯性に優れ、自由に持ち歩き、いつでもどこでも自由に簡単に使うことができ、単なる記録用の装置でわなく、積極的な情報伝達の手段としての装置を提洪することにある。

そのために、液晶ディスプレーをもつ V T R部等の記録部と力メラ部を、片手で確実に保持できるようにし、撮影の汎用性に優れたビデオカメラ付の記録装置を提供することにある。

また、本発明の目的とするところは、操作ポタンや操作ダイヤル等の操作部に対する操作性に優れたビデオカメラ付の記録装置を提供することにある。また、本発明の目的とするところは、液晶ディスプレーをもつ V T R部等の記録部とカメラ部とを回転可能とし、対面撮影と対物撮影において、それぞれに適した形態を簡単に実現可能なビデォカメラ付きの記録装置を提供することにある。

また、本発明の目的とするところは、持ちやすく確実に保持可能であると共に、携帯性に優れ持ち運びが簡便なビデオカメラ付の記録装置を提供することにある。

総じて、本発明の目的とするところは、使い勝手に優れた家庭用のビデオカメラ付の記録装置を提供することにある。発明の開示

本発明は、液晶ディスプレーをもつ記録部（以下、記録部と称す）の筐体を縦長の略直方体に形成し、その横方向の周囲寸法を

2 5 0 m m以下とすることで、撮影状態において片手で保持可能であるように構成し、また、撮影していない状態では、洋服、特に男性が着用するジャケッ卜の内ポケットに収納できるように構成してある。

また、撮影者が片方の手の平で握った時に、握った手の親指や人差指等が届く範囲に、撮影のための動作制御用の総ての操作手段を配置するように構成してある。このことにより、撮影は完全に片手だけで行うことができる。

上記のことから、本発明のビデオカメラ付の記録装置をいつでも自由に持ち歩き、そして箇単に撮影することが可能となり、映像をもっと自由に簡単にコミュニケーションの手段として使うことが可能となる。

また、記録部の上方にカメラ部を回転可能に配置しており、記録部とカメラ部が接する面はカメラ部の光軸方向に対し、 1 0度の傾斜角を構成してある。このことにより、カメラ部を回転させると、対面撮影や対物撮影の両方の撮影を行うことが可能であり、液晶ディスプレーの画面とカメラ部の光軸方向の角度が、対面撮影や対物撮影のそれぞれの撮影状態に適した角度を提供することが可能となり、撮影者の肘や手首の角度や目線角度が、人間工学的に見て良好なものになる。

なお、上記カメラ部を回転可能に配置したために、収納状態では記録部とカメラ部が平行面となる形態を提供し、撮影時には撮影状態に適した角度を提供することが可能となる。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の対面撮影状態における正面側から見た斜視図であリ、第 2図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の対面撮影状態における背面側から見た斜視図であり、第 3図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の対面撮影状態における断面図であり、第 4図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の筐体を右手で保持し撮影のための動作制御を示す斜視図であり、第 5図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の対面撮影時の左側面図であり、第 6図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の排気経路を示す断面図であり、第 7図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の対物撮影状態の左側面図であり、第 8図は、立位における最適視野とけいついとの関係を示す図であり、第 9図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付き記録装置の対面撮影における撮影姿勢を示す図であリ、第 1 0図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の対物撮影における撮影姿勢を示す図であり、第 1 1図は、本発明の第 2の実施例に係るビデォカメラ付記録装置の対面撮影状態における正面側から見た斜視図であり、第 1 2図は、本発明の第 2の実施例に係るビデオカメラ付記録装置の対面撮影時の右側面図であり、第 1 3図は、本発明の第 2の実施例に係るビデオカメラ付記録装置の対面撮影時の背面図であり、第 1 4図は、本発明の第 2の実施例に係るビデオカメラ付記録装置のカメラ部を引き出した状態における正面側から見た斜視であり、第 1 5図は、本発明の第 2の実施例に係るビデォカメラ付記録装置の断面図であリ、第 1 6図は、本発明の第 2の実施例に係るビデオカメラ付記録装置のカメラ部を引き出して使用している様子を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

本発明をよリ詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。

第 1図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の対面撮影状態における正面側（液晶ディスプレー側）から見た斜視図である。また、第 2図は、本発明の第 1実施例に係るビデォカメラ付き記録装置の対面撮影状態における背面側から見た斜視図で、第 3図は、本発明の第 1実施例であるビデオカメラ付記録装置の対面撮影状態における断面図である。

なお、本発明では、記録部 1の液晶ディスプレー 4 0側を正面と称す。

第 1図から第 3図において、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置は、記録部 1と、カメラ部 2 0から構成されている。記録部 1 にカメラ部およびマイク部からの映像情報をデジタル信号に変化して記録するものである。記録部 1内には、一部図示を省略しているが、液晶ディスプレー 4 0 , 液晶ディスプレ一ユニット 4 1 ，液晶ディスプレー駆動回路 4 2，メイン基盤 4 ，ハードディスク 5 2，バッテリ 5 4，記録系映像信号処理回路，再生系映像信号処理回路，記録系音声信号処理回路， .再生系音声信号処理回路，ハードディスクメカニズム，メカニズム駆動制御回路， O S D (オンスクリーンディスプレー）用画像信号生成回路，スピーカ一，記録部 1 とカメラ部 2 0の統括制御を司るマイコン等が内蔵されている。

なお、ハードディスク 5 2には、静止画や動画等の映像の他に音声を記録することが可能である。これらは、総て公知の手段で実現できる。

なお、記録部 1の筐体 1 0の寸法は、幅寸法 w 1 を 7 6 m mとしており、奥行き寸法 d 1 を 4 2 m mとすることで、筐体 1 0の横方向の周囲寸法を 2 3 6 m mとしている。このことにより、筐体 1 0は、横幅寸法が 1 3 O mn！〜 1 3 5 mmである男性のジャケットの内ポケットに容易に収納することができ、専用のショルダーベルトゃケースに収納することなく、自由に持ち運びが可能となり、かつ、撮りたい時に素速く撮影の態勢を整えることが可能である。

本発明では、筐体 1 0の横方向の周囲寸法を 2 3 6 mmとしたが、男性のジャケットの内ポケットに無理なく納められる寸法であれば良く、筐体 1 0の横方向の周囲寸法は 2 5 0 mm以下であれば良い。このためには、筐体 1 0の、幅寸法 w 1は 8 0 m π！〜 6 8 mm，奥行き寸法 d 1は 4 5 m m ~ 5 7 mniの範囲であれば良い。

また、本発明では、筐体 1 0の横方向の周囲寸法を 2 5 0 mm 以下としたが、ジャケットの内ポケットに収納する方向は特に規定するものでなく、縦方向の周囲寸法を 2 5 0 mm以下としても良い。

記録部 1の上方には、カメラ部 2 0が回転可能に取り付けられる開口部が設けられており、ここにカメラ部の結合部 3 0を嵌め合わせることによって、両者 1 , 2 0が一体化されるようになつている。カメラ部 2 0内には、一部図示しないが、ズームレンズを含む撮影レンズ 2 2，絞り， C CD (撮影素子），これらの駆動制御回路，映像信号用の利得制御回路，映像信号処理回路，映像信号補間回路，電気的手振れ補正回路，カメラ部 2 0の統括制御を司るマイコン 24，マイク，音声信号処理回路，記録部 1 とカメラ部 2 0を電気的に接続するフレキシブルなプリン卜基盤 2 8等が内蔵されている。これらは、総て公知の手段で実現できる _c 記録部 1の筐体 1 0には、第 1図，第 2図に示すように、正面の上半分には液晶ディスプレー 4 0の表示面が配置され、液晶デイスプレー 4 0の表示面の右側や、筐体 1 0の背面の右端に撮影に必要な操作ボタンゃッマミが集中して配置されている。これらの撮影のための動作制御用の操作部は、後述するように筐体 1 0 の右側を保持した際に、手のホールド位置を変えることなく総てが手の指が届く範囲に配置されている。

次に、上記の操作について具体的に説述する。液晶ディスプレ - 4 0の表示面の右側には、リング状の電源ツマミ 2が配置され、電源の入り/切りを行う。リング状の電源ツマミに包まれるように撮影のスタートノストップポタン 3が配置され、各撮影モ一ド時のスタートまたはストップを行う。電源ツマミ 2の上方には、リモートセンサー 4が配置され、図示しないがリモコンからの光信号を受光する。液晶ディスプレー 4 0の表示面の下方に多機能ポタン部 5が配置され、通常はハ一ドディスク 5 2の動作制御を行う。ハードディスク 5 2の再生ボタン 5 aは、ハードディスク 5 2に記録された情報の再生を行う。早送リボタン 5 bは、ハ一ドディスク 5 2の再生の早送リを行う。停止ポタン 5 cは、ハ一ドディスク 5 2の再生の停止を行う。逆送リポタン 5 dは、ハードディスク 5 2の逆送り再生を行う。

多機能ポタン部 5の左側に、動作制御機能選択ポタン部 6が配置され、ファイル削除ボタン 6 aは、ハードディスク 5 2に記録した情報の削除を行う。メディアマネージャーポタン 6 bは、 O S D機能による対話画面において、ハードディスク 5 2に記録された種類を示す表示の選択や、再生時における検索コード等の動作制御の選択を行う。撮影モードの切り替えポタン 6 cは、静止画，動画，音声等のハ一ドディスク 5 2に記録する情報の選択を行う。表示メニューボタン 6 dは、液晶ディスプレーの表示面 4 0に、撮影日時，記録の種類，バッテリー 5 4の残量等の表示の呼び出しを行う。

なお、多機能ポタン部 5は、メディアマネ一ジャーポタン 6 b の操作による 0 S D対話画面での動作制御の項目の選択を行う時には、力一ソルとして使用される。

筐体 1 0の背面に配置されたズーム切り替えポタン 7は、ズームレンズによるズーム倍率の調整を行う。縦長のトラック状に突起したグリップ部 8 a， bは、で、筐体 1 0を右手で保持した時の人差指，中指，薬指，小指等の指掛かり部である。

また、筐体 1 0の右側面に配置された映像や音声の入出力用接続口 8は、外部からの映像や音声をハードディスク 5 2に記録したり、ハードディスク 5 2に記録された映像や音声を外部の記録再生装置機器に送信する時の接続ジャック類の接続口である。

さらに、筐体 1 0の左側面に配置された D C電源用の接続口 9 は、内蔵されたバッテリー 5 4からの電源供給以外に、室内の電源を供給するする時に、図示しないが A Cアバプタ一を接続するための接続口である。 D C電源用の接続口 9の下方には、スピー力一の開口部 1 1 と、さらにその下方にバッテリー用取り出し蓋 1 2が配置されている。

また、筐体 1 0の底面には、ハードディスク 5 2の取り出し蓋 1 3と、図示しないが筐体 1 0を三脚に取り付ける三脚用ネジ穴 1 4が配置されている。

カメラ部 2 0の正面において、 2 2はレンズ部であり、 2 6はマイク用開口部である。

ここで、上記した操作部の種類や数は任意であり、 O S Dの機能による調整選択用の対話画面数を増やすことによリ、ポタンなどの数は大幅に減少可能であることは、当業者には自明である。次に、撮影の方法について詳細に説明する。

第 4図は、本発明の第 1実施例に係るビデオカメラ付記録装置の筐体を右手で保持し撮影のための動作制御を示す斜視図である < 撮影を行う場合には、右手の親指と人差指との間に筐体 1 0を挾み込み、手の平と指全体で筐体 1 0を保持する。

撮影のための動作制御操作は、筐体 1 0の保持を維持しながら親指で電源ツマミ 2と、スタートポタン 3の操作を行う。また、人差指で、背面側に配置されたズーム切り替えボタン 9の操作を行い、ズーム倍率の調整を行う。このように、手の保持位置を変えることなく、撮影のための動作制御操作は全てが手の指が届く範囲に配置されているので、右手のみで筐体 1 0を確実に保持しながら撮影が可能となる。さらに、撮影の動作制御を行う操作部以外は、筐体 1 0を右手で保持したときに露出するように配置したために、スピーカ一等の機能を損ねることがない。また、筐体 1 0を保持した手を持ち変えることなく、ハードディスク 5 2の出し入れや、バッテリ一 5 4の交換が可能である。

このために、右手で筐体 1 を保持しながら、解放された左手で撮影者の身体の安定のために役立てたリ、多機能ボタン部 5や機能切リ替えポタン部 6の操作や、バッテリー 5 4の交換のために使用される。

また、記録部 1 の上側と力メラ部 2 0の下側とのそれぞれが接する面は、液晶ディスプレーの直交方向に対し傾斜面 0 1が 1 0 度となるように形成されている。図示しないが、カメラ部 2 0は、所定の方向に 1 8 0度の範囲で回転可能なようになっており、対面撮影や対物撮影のそれぞれに適した形態を提供できる。

第 5図は本発明の第 1実施例に係るカメラ付き記録装置の対面撮影時の左側面図であリ、本発明では、グリップ部 8 a， bの高さ寸法 t 1 を 2 m mとし、親指以外の指の付け根や指先部分の指掛かりの役割を提供しており、この突出部が筐体 1 0の保持性を高める補助をすることになる。

本実施例では、グリップ部 8， bの高さ寸法 t 1 を 2 m mとしたが、筐体 1 0の横方向の周囲寸法と、前記高さ寸法 t 1の合計寸法が 2 5 0 m m以下となる寸法であれば良い。ま†:、人間工学的に物を握ったときに力が一番加えられるのが指先であり、特にグルツプ 8 bの突出は保持性を高める効果は大きく、グルツプ 8 aは設けなくても良い。

また、本実施例では、カメラ部の奥行き寸法 d 2を 5 0 . 3 m mとし、記録部 1の筐体 1 0から突出した部分の寸法 d 3を 8 . 3 m mとしている。これは、本実施例のレンズは、光学で 3倍，デジタルで 6倍の倍率性能としておリ、奥行き寸法 d 2はレンズの倍率性能により規定されるので、前記奥行き寸法 d 2は、 8 . 3 m m以上であっても良い。

第 6図は、本発明の第 1実施例に係るカメラ付き記録装置の排気経路を示す断面図であリ、吸気孔 1 6から外気を筐体 1 0内部に取り入れ、筐体 1 0内部を経由して、排気孔 1 7 a， bから排気することにより、筐体 1 0に内蔵された放熱部の冷却を行うことが可能である。このことは、暖かい空気は上昇する自然原理を利用し、特別な冷却装置を設けていないので、筐体 1 0の寸法を小さく抑え、かつ、狭い空間に配置された機器の冷却を効率良ぐ行うことが可能である。

次に、本発明はの撮影形態について説明する。第 7図は本発明の、第 1実施例であるカメラ付き記録装置の対物撮影状態の左側面図である。また、第 8図は、立位における最適視野とけいついとの関係を示す図である。第 7図において、上記力メラ部 2 0を 1 8 0度回転させ、対物撮影に応じた形態に変化させた時に、前記傾斜面 θ 1が 1 0度であるがために、液晶ディスプレー 4 0の直交方向とカメラ部 2 0の光軸との角度 0 2は 2 0度となる。第 8図において、人間工学上、体幹に対する頭部の傾きが最小角度 0 3が 1 7度で、最大角度 0 4が 2 9度の範囲が無理のない良好な姿勢とされている。本実施例では、先にも述べたように、筐体 1 0を右手で保持し筐体 1 0の上方に液晶ディスプレー 4 0 を配置しており、人間が一番無理無く力を加えられる腕の曲げ角度 0 5は 9 0度であり、この態勢で撮影をするのが筐体 1 0に手振れを与えない最適な撮影姿勢である。この時に、液晶ディスプレー 4 0の表示面を略直角に見るのが、液晶画面を良好に見ることが可能であリ、上記液晶ディスプレー 4 0の直交方向とカメラ部 2 0の光軸との角度 0 2は、撮影における最適な姿勢を容易に満足することになる。

第 9図は、本発明の第 1実施例に係るカメラ付き記録装置の対面撮影における撮影姿勢を示す図である。また、第 1 0园は、本発明の第 1実施例であるカメラ付き記録装置の対物撮影における撮影姿勢を示す図である。前述した立位における無理のない良好な撮影姿勢において、対面撮影での液晶ディスプレー 4 0の表示面を見る目線方向とカメラ部 2 0の光軸方向の関係は、液晶ディスプレー 4 0の表示面よリ上方にカメラ部 2 0を配置したために. 撮影者を自然なアングルで撮影することが可能である。

また、対物撮影においては、立位における無理のない良好な撮影姿勢を保ちながら、撮影者の目線角にカメラ部 2 0の光軸方向が被写体に直角になるようにレンズ部 2 2を合わせた状態で、力メラ部 2 0の光軸方向と液晶ディスプレー 4 0の表示面の角度は. 撮影者が被写体と、撮影画像の確認のために見る液晶ディスプレ一 4 0の表示面との視覚的情報提示の最適範囲である 3 0度以内に提供することができる。このことにより、目線を動かす範囲が狭く、アングルの決定が速やかであり、周囲の状況の確認も容易であり、撮影者の安全性が向上することが可能である。

なお、通常、直線的な形態である上記対面撮影の形態が収納状態での形態である。

次に、第 2の実施例を添付の図面に従って説明する。第 1図〜第 1 0図に示す部材，部位と同一ないし均等のものは同一符号をもって示し、重複した説明は省略する。なお、筐体 1 0の横幅方向の周囲寸法は、第 1図〜第 3図で示したように 2 5 O m m以下である。

第 1 1図は、本発明の第 2の実施例に係るカメラ付き記録装置の対面撮影状態における正面側から見た斜視である。第 1 2図は, 本発明の第 2の実施例に係るカメラ付き記録装置の対面撮影時の右側面図であり、また、第 1 3図は、本発明の第 2の実施例に係るカメラ付き記録装置の対面撮影時の背面図である。

第 1 1図から第 1 3図において、筐体 1 0の右側面には、電源ッマミ 2と、撮影のスタートストップポタン 3と、映像や音声の入出力用接続口 8が配置されている。また、筐体 1 0の左側面には、ズーム切り替えポタン 7と、バッテリー用取り出し蓋 1 2 が配置されている。また、カメラ部 2 0の上面には、レンズ部 2 2とマイク部 2 6とがとらえた映像や音声を記録部 1に光通信で送信したり、また、記録部 1からのカメラ部の動作制御信号を受信するための送受信部 2 9 aが配置されている。

このような配置としたため、撮影を行う場合には、筐体 1 0の右側面を右手の親指で抑え、その他の指は左側面を抑え、手の平全体で筐体 1 0の背面を包込むように保持する。

撮影のための動作制御操作は、筐体 1 0の保持を維持しながら親指で電源ボタン 1 8と、撮影のスタート/ストップポタン 3を操作し、人差指と中指でズーム切り替えポタン 7の操作を行う。

このように、手の保持位置を変えることなく、撮影のための動作制御操作は全てが手の指が届く範囲に配置されているので、右手のみで筐体 1 0を確実に保持しながら撮影が可能となる。

第 1 4図は、本発明の第 2の実施例に係るカメラ付き記録装置のカメラ部を引き抜いた状態における正面側から見た斜視である < また、第 1 5図は、本発明の第 2の実施例に係るカメラ付き記録装置の断面図であり、第 1 6図は、本発明の第 2の実施例に係るカメラ付き記録装置のカメラ部を引き出して使用している様子を示す斜視図ある。

第 1 4図から第 1 6図において、記録部 1 とカメラ部 2 0とは, カメラ部 2 0の下面に配置された可動可能な直方体の取付け板 3 4と、記録部 1の背面側に配置されたカメラ部取付け溝とによリ ' 着脱可能なように取付けれている。カメラ部 2 0には、カメラ部 2 0の上面と下面に、レンズ部 2 2やマイク部 2 6がとらえた映像や音声を記録部 1に光通信で送信したり、また、記録部 1からのカメラ部の動作制御信号を受信するための送受信部 2 9 a , b が配置されている。記録部 1には記録部 1の上面に、送受信部 2 9 a , bから送られてくる光情報を受信したり、カメラ部の動作制御信号を送信するための送受信部 2 9 cが配置されている。

また、取付け板 3 4は、前方向に 9 0度の範囲で可動することが可能であり、カメラ部 2 0を分離して使用する時には、取付け板 3 4はカメラ部の脚部としての機能を有する。

このことにより、図示しないが、記録部 1 とカメラ部 2 0を分離して使用することができるので、撮影者の姿勢には全く負担をかけることなく、極端なハイアングル，ローアングル撮影等の撮影の汎用性が大いに高まる。

なお、本実施例では、取付け板 3 4は単なる板材として説明したが、表面側に太陽電池を配置しても良く、これにより、カメラ部にパッテリを内臓する必要が無く、カメラ部の軽量化が図られる。

さらに、カメラ部 2 0と取付け板 3 4は、回転機構部 3 2によリ結合されておリ、図示しないが、水平方向に 1 8 0度の範囲でカメラ部 2 0は回転可能なように構成されており、対面撮影や対物撮影が可能である。

以上、本発明を図示した実施例により説明したが、当業者には本発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもなく、例えば、操作ポタン類の種類や配置および形状等は多様な変化が考えられる。また、本発明の各実施例において、筐体 1 0の形態を図示したように略直方体としたが、筐体 1 0は筐体 1 0の各面が交差する角を直角としても良く、あるいは筐体 1 0の各面が交差する角を曲面としても良く、さらには部分的に傾斜面としても良い。

さらにまた、本発明の各実施例は、記録部としてハードデイスクを例にとって説明したが、磁気ディスク，光ディスク，半導体メモリー，磁気テープとする記録部をもつ、カメラ付き記録再生装置にも本発明は適用可能である。

産業上の利用可能性

以上のように、本発明に係るビデオカメラ付記録装置は、映像および音声をハ一ドディスクに記録し、映像および音声を鑑賞する装置である家庭用ユースとして利用され、また、記録媒体がデジタルであり、記録媒体に記録された情報を他の装置、例えば、パソコン，ファクシミリ，携帯電話などに伝達することが容易であり、情報伝達手段として使われ、ビジネスユースとして用いるのに適している。

Claims

請求の範囲

1 . 内部に映像情報記憶手段を備え、外観が略直方体の記憶部と、上記記憶部の略直方体上面に設けられた、前後平面および左右側面が上記記憶部の前後平面および左右側面と、略同一あるいは平行な関係となる構成のカメラ部とから構成され、前記記憶部の前面に液晶ディスプレーが設けられ、上記カメラ部の前後面の少なくとも一方に、前記レンズが設けられているビデォカメラ付記録装置。

2 . 請求項 1 において

前記記憶部の上面が前記前面の垂直面に対して傾斜しておリ、この傾斜面に接して回転可能に前記カメラ部が接続されているビデオカメラ付記録装置。

3 . 液晶ディスプレーおよび映像情報記憶手段を備えた記録部 5 とレンズを備えたカメラ部とからなリ、前記記憶部と前記カメラ部とは、これら両者を前記液晶ディスプレーの表示面に直交方向に対して、傾斜角を有する面を境として回転可能につながつており、前記記憶部と前記カメラ部が所定の回転位置において前記記憶部と前記カメラ部の前面がそれぞれ略同一面あるい 0 は平行面となり、前記記憶部と前記カメラ部が他の回転位置において前記それぞれの前面がその延長面において互いに交差する関係になるように構成されたビデオカメラ付記録装置。

4，請求項 3において

前記記録部の横幅方向の周囲寸法が、 2 5 0 m m以下に設定されたことを特徴としたビデオカメラ付記録装置。

5 · 請求項 3において、

前記記録部の横幅が 8 0 m n！〜 6 8 m m、奥行きが 4 5 m n！〜 5 7 m mの範囲に設定されたことを特徴としたビデオカメラ付記録装置。

6 . 請求項 3において

前記記録都の右側面を片手で保持した際に、保持した片手の指が届く範囲に、撮影のための動作制御用手段が配置されていることを特徴としたビデオカメラ付記録装置。

7 . 請求項 3および 6において

前記液晶ディスプレーの右側に少なくとも、電源ツマミとスタ

—ト Zストップボタンとが配置されていることを特徴としたビデォカメラ付記録装置。

8 . 請求項 3および 6において、

前記記録部の右側面に少なくとも、電源ボタンとスター卜 Zストップボタンとが配置されていることを特徴としたビデオカメラ付記録装置。

9 . 請求項 3および 6において、

前記記録部の前記液晶ディスプレーを有する面と反対側の面には、ズーム切り替えポタンが配置されていることを特徴としたビデオカメラ付記録装置。

0 . 請求項 3および 6において、

前記記録部の左側面に少なくとも、ズーム切り替えボタンが配置されていることを特徴としたビデオカメラ付記録装置。

1 1 . 請求項 3において、

前記記録部の前記液晶ディスプレーを有する面と反対側の面には、任意の位置で手の指がひっかかる滑り止め用の突起部が配置されていることを特徴としたビデオカメラ付記録装置。

1 2 . 請求項 3 において、

前記記録部の前記液晶ディスプレーを有する面と反対側の面に吸気のための開口部と排気のための開口部とが配置されていることを特徴としたビデオカメラ付記録装置。

1 3 . 請求項 1 において、

前記記録部とカメラ部とを分離可能とし、前記記録部と前記力メラ部とを一体化した状態、あるいは前記記録部と前記カメラ部とを分離した状態の何れの状態においても、撮影が可能であることを特徴としたビデオカメラ付記録装置。