WO1997008481A1 - Clapet de retenue anti 'coup de belier' a bascule - Google Patents

Description

明 細 書 スイング式無水撃逆止弁 技術分野

本発明は、 流体を移送する管路内に設置されて、 その流体の逆流防止を行 レ なおかつ流体の逆流による水撃作用を安全的確に阻止するスイング式無 水撃逆止弁に関するものである。 なお、 本明細書において、 「水」 の語は流 体を総称的に代表するものとする。 背景技術

従来のスイング式無水撃逆止弁においては、 流体の流れに即応して弁体の 閉鎖を遅延なく行うこと、 および流体の流れにより発生する開弁力に相対す る弁体の閉弁カを得る為に、 一端を弁体に他端を弁箱に固定したスプリング の付勢力を利用することは、 よく知られているところである。

スプリングを弁閉鎖の付勢力として利用する際に、 従来見られた様に単純 に一端を弁体に他端を弁箱に固定した構造のスプリングの力を利用した場合 、 スプリングの 「圧縮」 あるいは 「ねじり」 いずれの力を利用しようと、 弁 の全閉状態で最もスプリング力が弱く、 弁を開いてゆくにつれて直線的にス プリング力力 ^?大きくなるという特性がある。 一方、 無水撃逆止弁として、 弁 閉鎖遅れをなくして逆流による水撃の究生を未然に阻止するという性能を充 分に 揮させる為には、 弁体の全開状態で流体の流れにより発生する開弁力 にノ ランスする弁体の閉弁カを得るだけのスプリング力を得ることと共に、 全閉状態付近でも充分な弁閉鎖力 （密閉力） が得られること力 ましく、 こ の両者を満足させる為には、 弁体開度に対してスプリング力の変化が少ない 構造力 ましいが、 一端を弁体に他端を弁箱に固定したスプリング構造を利 用する限り、 スプリング力の調整に限界があり、 又、 組立上も困難が伴う。 本発明は、 スプリングの保持方法とスプリング力の調整方法を適切にした 、 簡潔で合理的な構造の弁軸を使用することにより、 流れの変化に即応可能 な閉弁力と全閉時の密閉力を持つことを可能とし、 又、 シール手段もより簡 便確実な手段に改善して、 高性能且つ経済的な無水撃逆止弁を得ることを目 的とする。 発明の開示

本発明のスイング式無水撃逆止弁は、 ねじりスプリング等により弁体が弁 座に押圧されるスイング式逆止弁において、 弁箱に弁体を組み付けた後に弁 体の閉弁力に必要なだけのスプリング力に調整する構成とすることを第一の 特徴とする。

すなわち、 弁軸おょぴその回りを自在に回転し得る弁体とスプリングを弁 箱に取り付けた後、 スプリングの一端を弁軸に掛け止めた上で、 他端を弁体 に押しあてる方向に弁軸を回転させ、 所定のスプリング力を発生させ所定の 閉弁力に調整した上で、 ノックピン等により弁軸を弁箱に対して固定する構 造とする。 この簡潔で合理的な構造により、 全閉時と全開時のスプリング力 の差を極力なくすることができる。

又、 弁軸と弁箱の弁軸受け部との間の、 弁軸上の流体流路に近い部位にシ —ル手段を設けた構成とすることを第二の特徴とする。 これによつて、 外部 に対する高いシール性を簡便に得ることができる。 図面の簡単な説明

第 1図は本発明の一実施例を示す斜視図 （一部断面図） である。

第 2図は第 1図における弁軸まわり要部の断面図である。

第 3図は本発明の他の一実施例を示す斜視図 （一部断面図） である。 第 4図は第 3図における弁軸まわり要部の断面図である。

第 5図は弁軸の切り欠きの各種実施例を示す断面図である。 発明を実施するための最良の形態

本発明を、 一実施例を示した第 1図および第 2図に基づいて説明する。 第 1図おょぴ第 2図において、 弁軸 3に対し自由に回転可能な弁体 2およ ぴスプリング 4を、 弁箱 1に弁軸 3を介して組み込み、 スプリング 4の一端 をセットピン 5で弁軸 3に掛け止める等により固定後、 スプリング 4の他端 が'弁体 2に対し所定の閉鎖力を与えるところまで弁軸 3を回転させた上で、 弁軸 3の軸端に設けられた切り欠きと弁箱 1に装着されたノックピン 6によ り弁軸 3を回転方向に固定して回り止めとし、 更に弁箱 1の軸受け部の左右 から締めつけられたねじプラグ 7 a ； 7 bにより弁軸端の位置決めならびに シール性を保つ。

弁軸 3の端面に設けられた切り欠きとセッ トピン 5の取り付け穴の相対角 度を適切に設定することにより、 弁体 2を弁箱 1に設けられた弁座 1 aに対 し押しつける力および弁体 2の全開時の閉弁カは更に微調整可能な構造であ る o

なお、 弁軸 3の回転方向の回り止めに使用する軸端もしくは、 その反対側 の軸端には、 スブリング 4の予圧を調整する時の弁軸 3の回転操作を容易に する為の切り欠きを設けている。

第 3図およぴ第 4図には更に弁軸回りの構造を簡略化した実施例を示す。 これは、 弁軸 3の流体流路に最も近い位置に 0リング溝を追加加工したもの を使用し、 ノックピン 6により回転方向 ·軸方向双方の規制を行い、 0リン グ 8によりシール性を得る構造である。 この構造によれば、 0リング 8の外 側に位置するノックピン 6や、 ねじプラグ 7 a ； 7 bのシールは不要となり 、 更には第 3図および第 4図に図示した様に、 ねじプラグ 7 a ； 7 bそのも のを省略することも出来る。

弁軸 3の軸端の切り欠きの形状および回り止めの構造は、 第 5図に例示し たように、 半円形状、 多角形形状あるいはピン穴 ·すり割り溝形状も考えら れ、 それらの开娥に応じた各種ノックピン 6が使用可能である。 弁軸 3の回 り止めの方法については、 弁箱 1にあらかじめノックピン 6を装着しておき 、 セットビン 5でスプリング 4を弁軸 3に固定後、.弁軸 3を回転しつつ軸方 向に押し込みノックピン 6に切り欠きをはめこむ方法 （この場合は弁軸 3の 切り欠きは第 5図の a〜 eに例示したようになる） と、 弁軸 3を所定の軸方 向位置まで揷入後回転させてノックピン 6で固定する方法とが有り得る。 ま た、 切り欠きの形状とノックピン 6の組み合わせによっては、 弁軸 3の回転 方向の規制のみならず軸方向の位置規制も同時に可能である。

弁軸回転操作の為の切り欠きについても、 同じく第 5図の a〜 eに例示し たように、 回転操作用の治具に対応した （凸凹を逆に設定した） 任意の形状 が適用可能である。

尚、 分解時には、 セットピン 5あるいはノックピン 6を取り外すことにより スプリング力を開放した後に弁体 2 ·弁軸 3を分解すればよく、 軽便に作業 を進めることが'可能である。

弁体 2および弁座 1 aの形状については、 真円、 楕円、 小判型等が使用可 能であり、 弁座 1 aの位置に関して 、弁箱 1の中心と同心に設定すること も、 偏心して設定することも、 流路線に対して傾斜して設定することも可能 である。 又、 弁体 2の密閉性を高める為に弁体 2を弁部と腕部の二節に分割 した構造とすることも出来る。 弁体の枚数についても、 実施例のような一枚 弁体の装置に限らず、 複数弁体のものにも適用可能である。 弁座 1 aに対す る弁体 2の密閉用シール手段についても、 0リング、 ガスケッ ト、 焼き付け られたゴム材、 メタルタツチ等各種使用可能である。

尚、 セットピン 5およびノックピン 6は、 口ッド、 割りピン、 ねじ等種々の 形態が有り得る。

本発明の構造は、 簡潔である為、 フランジ型の逆止弁においても、 いわゆ るウェハー型の逆止弁においても、 又、 気体ダンバ一等においても実施可能 である。 又、 入口 .出口間のバイパス弁を併設することも可能である。 更に 、 流路条件が複雑な場合等には、 弁体の閉鎖衝撃を緩和するダッシュポット 等を付設してもよい。

本実施例では、 弁体の付勢スプリングとしてコィル型ねじりスブリングを 例に取り上げた力 ^?、 板状のスプリングを使用してもよレ、。 いずれの場合も、 出来るだけばね定数の低いスプリングを使用すること力 ましいの'は言うま でもない。 又、 更に強いスプリングの力を必要とする場合には、 従来から使 用されていた、 一端を弁体に他端を弁箱に固定した構造のスプリングを、 本 発明のスプリングの外周あるいは外部に併設し、 両スプリングの合力を利用 することも可能である。

その他、 スプリング ·弁軸 .弁体等の配置 （位置関係） 及び組み合わせ等 、 この癸明の意図する範囲において設計変更可能であり、 この癸明を上記の 実施例に限定するものではない。 産業上の利用可能性

本発明のスイング式無水撃逆止弁によれば、 非常に簡潔な構造により、 弁 座に対する弁体の押圧力および流体の流れにより発生する開弁力にバランス する弁体の閉弁カを任意に調整 .セットすることができる。 しかも弁体の組 み付け後にスプリングを弁軸と共にねじって予圧する構造である為、 充分に 圧縮したスブリングを取り付けたのと同じ効果が得られ、 従って始めからス プリング力の大きいスプリングを取り付ける必要がなく、 弁体全閉時と弁体 全開時のスプリング力の差を最少にすることが可能になり、 水撃を防ぐに十 分な弁体の急閉鎖性と弁体の高い密閉度力 ^s'容易に達成出来る。 又、 弁軸受け 部のシール部位が'流体流路の近傍である為、 それより夕側のノックピンや弁 軸端のねじプラグ等のシールが一切不要になり、 外部に対する高いシール性 を安価に得ることが可能になる。 更に、 部品点数が少ない上に、 スプリング 解放状態での分解 ·組立が可能であり、 作業が容易に行なえるので経済的効 果が大きい。

以上の効果により、 逆止弁を必要とするあらゆる分野において大きな成果 を挙げうるものである。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 流体の入口と出口を有する弁箱内に、 弁座と、 前記弁箱に対し回転方向 ならびに軸方向共に位置調整可能な弁軸と、 前記弁軸に対し回転自在に装着 された弁体と、 一端は前記弁軸に固定され他端は前記弁体に押しあてられて 閉弁カを付勢するスプリングとを備え、 前記弁軸が所定量回転させられた上 で前記弁箱に固定されることにより、 スプリング力が調整可能となる構造に 構成されたことを特徴とするスイング式無水撃逆止弁。

2 . 前記弁軸と前記弁箱の弁軸受け部とが、 前記弁軸の流体流路に近い部分 においてシールされたことを特徴とする、 請求の範囲第 1項に記載のスイン グ式無水撃逆止弁。