WO1996036506A1 - Systeme de toit pour vehicule a toit ouvrant - Google Patents

Description

明 細 書 昇降ルーフ付車両のルーフ構造

技術分野

本発明は、 車体ルーフ部に形成したルーフ開口を開閉する昇降ルーフを 備えた車両のルーフ構造に関するものである。

背景技術

従来、 自動車等の車両のルーフ構造として、 車体ルーフ部に開口 （ルー フ開口） が形成され、 該ルーフ開口を開閉するよう昇降可能に取り付けら れたルーフ部材 （車室外側ルーフ部材） が設けられるとともに、 該車室外 側ルーフ部材の内側に、 上記ルーフ開口を覆って車室ルーフを構成する車 室内側ルーフ部材が配設されたものが知られている。

例えば、 実開平 4一 1 2 8 9 3 4号公報では、 キャンピングカー等の車 両において、 車体ルーフ部にルーフ開口を形成し、 該ルーフ開口を開閉す るルーフを上方へ跳ね上げて開ける昇降ルーフとするとともに、 該昇降ル ーフの内側にルーフ開口を覆って車室ルーフを構成するルーフべッ ドを設 けておき、 これを臨時の寝室等として利用するようにしたものが開示され ている。 上記ルーフべッドは、 ルーフ開口を完全に覆う大きさのものであ •り、 通常、 車体ルーフ部に固定されている。 また、 車室内から乗員がルー フべッ ド上に直接昇り降りできるようにするために、 ルーフべッドに、 ノレ —フ開口と連通する昇降口を形成するとともに、 該昇降口を開閉する蓋を 取付けることも知られている （実開平 6— 6 7 1 7 6号公報参照） 。

ところが、 上記従来のものでは、 乗員がルーフべッ ド上に登り昇降口の 開閉蓋を閉じると、 ルーフべッ ドと車室内との間は完全に遮断され、 会話 や物の受渡しができなくなる。 このため、 開閉蓋をその都度開ける必要が あるが、 乗員がルーフべッド上に横になつているとその開操作ができず、 使い勝手が悪いという問題がある。

また、 従来ルーフべッ ドは、 車体に対して固定されており、 車室内の天 井高を高くして車室内空間を十分に広く使うことができなかった。 発明の開示

本願発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、 その目的とするとこ ろは、 上記ルーフべッドの構造を改良して、 昇降口の開閉蓋を開けること なく、 車室内とルーフべッド上との間で会話や小物の受渡しができるよう にし、 もって使い勝手性を高めることである。 また、 本願発明の他の目的 は、 車室内空間、 特に、 高さ方向の空間を広げて居住性を高めることであ る。

かかる目的を達成するため、 本願の第 1の発明は、 車体ルーフ部にルー フ開口が形成され、 該ルーフ開口を開閉するよう昇降可能に取り付けられ た車室外側ルーフ部材が設けられるとともに、 該車室外側ルーフ部材の内 側に、 上記ルーフ開口を覆って車室ルーフを構成する車室内側ルーフ部材 が配設された車両のルーフ構造を対象とし、 上記車室内側ルーフ部材には、 車室内から乗員が該車室内側ルーフ部材上に昇り降りするための昇降口と、 該昇降口を開閉する蓋とを設け、 さらに該昇降口とは別に車室内と上記車 室内側ルーフ部材との間の会話や小物の受渡し用の連絡孔と、 該連絡孔を 開閉する蓋とを設けたものである。

かかる構成を採用することにより、 車室内側ルーフ部材上に乗員が昇降 口から昇り、 該昇降口を蓋で閉じているときにも、 上記車室内側ルーフ部 材の連絡孔を通して車室内と車室内側ルーフ部材上との間で会話をしたり、 小物を受渡したりすることができ、 使い勝手性を高めることができる。 更 に、 この場合において、 連絡孔の不使用時には該連絡孔を蓋で閉じること により、 ルーフべッド上から物が車室内に落下することを防止したり、 遮 音効果を高めたりすることができる。

また、 本願の第 2の発明は、 上記第 1の発明において、 上記車室外側ル 一フ部材は、 その前後方向の一端側を回動中心として上方へ回動するよう に設けられており、 上記連絡孔は、 車室内側ルーフ部材における上記車室 外側ルーフ部材の回動自由端寄りの位置に設けられていることを特徵とし たものである。

すなわち、 乗員が上記車室内側ルーフ部材上で安楽姿勢をとる場合 （つ まり寝転ぶ場合） には、 通常、 昇降ルーフが車体ルーフ部に対し大きく解 放した側に乗員の頭が来るようにする。 本発明では、 上記第 1の発明と同 様の作用効果を奏することができる上、 連絡孔が、 車室内側ルーフ部材に おける昇降ルーフの回動自由端寄りの位置に設けられており、 車室内側ル 一フ部材上で寝転ぶ乗員の頭の近くに位置するようになるので、 車室内と ルーフべッド上との間の会話や小物の受渡しをより容易に行うことができ 更に、 本願の第 3の発明は、 上記第 1の発明において、 上記車室内側ル 一フ部材がルーフべッ ドにより構成され、 該ルーフべッドは、 前側のべッ ド部材と後側のべッド部材とからなり、 そのうちの少なくとも一方のべッ ド部材は、 車体ルーフ部に設けられた係合部に係合することで取外し可能 に車体ルーフ部上に設置されていることを特徴としたものである。

この発明によれば、 上記車室内側ルーフ部材をルーフべッ ドとした場合 について、 第 1の発明と同様の作用効果を奏することができ、 また、 例え ばキャンプ場等での駐車時でかつルーフべッ ドの不使用時には、 一方のべッ ド部材を車体ルーフ部から容易に取り外して、 テーブル板等として利用す ることができる。

また更に、 本願の第 4の発明は、 上記第 3の発明において、 上記車両は、 車体前側から順に第 1 , 第 2 , 第 3及び第 4のピラーを有し、 これらのピ ラーで車体ルーフ部を支持する構成になっており、 上記ルーフ開口が車体 ルーフ部における第 2のピラーより後方の部位から第 3のピラーと第 4の ピラーとの間の部位に亙って形成されており、 上記ルーフべッ ドは、 車体 ルーフ部における第 1のピラーと第 2のピラーとの間の部位から第 2のピ ラーと第 3のピラーとの間の部位に亙って設けられた前側のベッ ド部材と、 該前側のベッ ド部材の後端位置から第 3のビラ一と第 4のピラーとの間の 部位に亙って設けられた後側のべツ ド部材とからなり、 後側のべッ ド部材 の前部に上記昇降口が形成されていることを特徵としたものである。

この場合には、 上記第 3の発明と同様の作用効果を奏することができる 上、 ルーフべッ ドが、 第 1のピラーと第 2のピラーとの間の部位から第 2 のピラーと第 3のピラーとの間の部位に亙って設けられた前側のベッ ド部 材と、 該前側のべッ ド部材の後端位置から第 3のピラーと第 4のピラーと の間の部位に亙って設けられた後側のべッ ド部材とにより構成されて、 車 体ルーフ部上の前後方向に長く設けられているため、 ルーフべッ ド上の居 住空間が広くなる。 また、 ルーフべッ ドにかかる荷重は、 車体ルーフ部を 介して第 1〜第 4のピラー、 総計 8つのビラ一により支持されるため、 そ の支持剛性が高いものとなる。 特に、 ルーフ開口は、 車体ルーフ部におけ る第 2のピラーよりも後方に設けられるので、 前部座席付近の車体剛性が 高く確保されることになる。

また、 本願の第 5の発明は、 車体ルーフ部にルーフ開口が形成され、 該 ルーフ開口を開閉するよう昇降可能に取り付けられた昇降ルーフが設けら れるとともに、 該昇降ルーフの内側に、 上記ルーフ開口を覆って車室ルー フを構成するルーフべッドが配設された車両のルーフ構造を対象とし、 上 記ルーフべッドが車体ルーフ部に対し昇降可能に取付けられ、 該ルーフべッ ドには、 車室内から乗員がルーフべッド上に昇り降りするための昇降口と、 該昇降口を開閉する蓋とが設けられているようにしたものである。

かかる構成を採用することにより、 例えばキャンプ場等での駐車時でか つルーフべッドの不使用時には、 昇降ルーフを上方へ回動するとともに、 ルーフべッドを上方へ回動することにより、 ルーフ開口が昇降ルーフ及び ルーフべッドに塞がれることなく開放されることになり、 車室内での開放 感が大きく得られる。

更に、 本願の第 6の発明は、 上記第 5の発明において、 上記昇降ルーフ は、 その後端側を回動中心として上方へ回動するように設けられていると ともに、 該昇降ルーフには採光窓が設けられており、 上記ルーフべッドは、 上記ルーフ開口を覆って車体ルーフ部上に配設された状態からその後端側 を回動中心として上方へ回転可能に設けられているとともに、 該ルーフべッ ドを上方へ回動した状態で保持する保持部材を備えており、 上記昇降ルー フを上方へ回動した後に上記保持部材によりルーフべッ ドを上方へ回動し た状態で保持したとき、 該ルーフべッ ドの昇降口と上記昇降ルーフの採光 窓とが対向するように設けられていることを特徴としたものである。

この場合には、 上記第 5の発明と同様の作用効果を奏することができる 上、 上記昇降ルーフを上方へ回動した後にルーフべッ ドを上方へ回動した 状態で保持したとき、 ルーフべッドの昇降口と昇降ルーフの採光窓とが対 向するので、 この両者を通して車外から車室内に明かりを取り入れること ができる。 また更に、 本願の第 7の発明は、 上記第 5の発明において、 上記ルーフ べッ ドは、 前側のべッ ド部材と後側のべッ ド部材とからなり、 そのうちの 少なくとも一方のべッ ド部材は、 車体ルーフ部に設けられた係合部に係合 することで取外し可能に車体ルーフ部上に設置されていることを特徵とし たものである。

この場合には、 上記第 5の発明と同様の作用効果を奏することができる 上、 例えばキャンプ場等での駐車時でかつルーフべッ ドの不使用時には、 一方のべッド部材を車体ルーフ部から容易に取り外して、 テーブル板等と して利用することができる。

また更に、 本願の第 8の発明は、 上記第 7の発明において、 上記昇降ル ーフは、 その後端側を回動中心として上方へ回動するように設けられてい るとともに、 該昇降ルーフには採光窓が設けられており、 上記後側のべッ ド部材は、 上記ルーフ開口を覆つて車体ルーフ部上に配設された状態から その後端側を回動中心として上方へ回転可能に設けられるとともに、 該べッ ド部材を上方へ回動した状態で保持する保持部材が備えられ、 上記昇降ル 一フを上方へ回動した後に上記保持部材により後側のベッ ド部材を上方へ 回動した状態で保持したとき該べッド部材の昇降口と昇降ルーフの採光窓 とが対向するように設定されていることを特徴としたものである。

この発明によれば、 キャンプ場等での駐車時でかつルーフべッ ドの不使 用時には、 昇降ルーフを上方へ回動するとともに、 後側のべッド部材を上 方へ回動し、 この状態を保持部材により保持することにより、 ルーフ開口 が昇降ルーフ及び後側のべッ ド部材により塞がれることなく開放されるこ とになり、 車室内で開放感が大きく得られる。 また、 このとき、 昇降ルー フの採光窓とべッド部材の昇降口とが対向し、 この両者を通して車外から 車室内に明かりを採り入れることができる。 図面の簡単な説明

第 1図は本発明の実施の形態に係る昇降ルーフ付車両の車体上部の側面 図、 第 2図は同じく車体上部の縦断側面図、 第 3図はルーフべッドの斜視 図、 第 4図はルーフべッ ドの後部左半分の平面図、 第 5図は前側のべッ ド 部材の係合構造を示す拡大断面図、 第 6図は第 4図の B— B線における拡 大断面図、 第 7図は第 4図の C一 C線における拡大断面図、 第 8図は第 4 図の D— D線における拡大断面図、 第 9図は第 4図の E— E線における拡- 大断面図、 第 1 0図は第 4図の F— F線における拡大断面図、 第 1 1図は 第 4図の G— G線における拡大断面図、 第 1 2図は第 4図の H— H線にお ける拡大断面図である。 発明を実施するための最良の形態

本発明をより詳細に説述するために、 添付の図面に従ってこれを説明す る。

第 1図及び第 2図は本発明の一実施の形態に係るルーフべッド構造を備 えた昇降ルーフ付車両を示している。 この車両は、 車室内に前部座席 1と 前後二列の後部座席 2 , 3とを有するワゴン車であって、 車体側面の前側 から順に第 1のピラー （フロントピラー） 4、 第 2、 第 3のピラー （セン ターピラー） 5 , 6及び第 4のビラ一 （リャピラー） 7を有し、 これらの ピラー 4〜7で車体ルーフ部 1 1を支持する構成になっている。

上記車体ルーフ部 1 1には、 第 2のピラー 5よりも後方の部位から第 3 のピラー 6と第 4のピラー 7との間の部位に亙って、 つまり後部座席 2 , 3の情報に対応する部位に略矩形状の大きなルーフ開口 1 2が形成されて いるとともに、 該ルーフ開口 1 2を開閉する昇降ルーフ 1 3 (請求の範囲 第 1項における車室外側ルーフ部材に相当） が昇降可能に取り付けられて いる。 該昇降ルーフ 1 3は、 車体ルーフ部 1 1の略全面を覆う大きさのも のであって、 その後端部が車体ルーフ部 1 1にヒンジ部材 1 4を介して枢 着されて、 該ヒンジ部材 1 4を中心にして上方へ回動 （上昇） してルーフ 開口 1 2を解放するように設けられている。 また、 昇降ルーフ 1 3は、 車 室内に面して設けられてスィツチ 1 5の操作により駆動モータ （図示せず） やリンク部材 1 6等からなる駆動装置が作動して、 全閉位置 （第 2図に一 点鎖線で示す状態） と全開位置 （第 2図に実線で示す状態） との間を一旦 停止位置 （第 2図に二点鎖線で示す状態） を経て回動するようになってい る。 昇降ルーフ 1 3と車体ルーフ部 1 1との間にはダンバー 1 7が設けら れ、 該ダンバー 1 7は、 駆動装置の作動により昇降ルーフ 1 3が全閉位置 から全開位置に回動する際その回動をアシス卜するとともに、 昇降ルーフ 1 3が全開位置に位置するとき昇降ルーフ 1 3を支持するようになってい る。 昇降ルーフ 1 3の中央部にはガラス張りの採光窓 1 8が設けられてお り、 該採光窓 1 8は、 昇降ルーフ 1 3が全閉位置に位置するときルーフ開 口 1 2の前側と対向するようになっている。

上記車体ルーフ部 1 1上には、 全閉位置にある昇降ルーフ 1 3で覆われ る部位にルーフべッ ド 2 1 (請求の範囲第 1項における車室内側ルーフ部 材に相当） がルーフ開口 1 2を覆って敷設されている。 該ルーフべッ ド 2 1は、 第 3図及び第 4図にも示すように、 第 1のピラー 4と第 2のピラー 5との間の部位から第 2のピラー 5と第 3のビラ一 6との間の部位に亙つ て設けられた前側のべッ ド部材 2 2と、 該前側のべッ ド部材 2 2の後端位 置から第 3のピラー 6と第 4のピラー 7との間の部位に亙って設けられた 後側のベッ ド部材 2 3とからなる。 前側のベッ ド部材 2 2は、 アルミニゥ ム製の薄板 （厚み t = 0. 8 mm程度） を矩形状に切断し、 その周縁部を 全周に亙って断面 L字状のフランジ部 2 2 a (第 5図参照） を内向きに折 り曲げてなるものである。 該べッ ド部材 2 2の後縁部のフランジ部 2 2 a の水平辺部 2 2 bには左右 2力所に、 第 5図に示すような位置決めピン 2 4が下方に突出し設けられている一方、 車体ルーフ部 1 1のパネル材 1 1 aには、 上記各位置決めピン 2 4に対応した部位に係合部として該位置決 めピン 2 4よりも大径の係合穴 2 5が形成されている。 そして、 上記位置 決めピン 2 4を係合穴 2 5に挿入係合して位置決めをしてべッ ド部材 2 2 が車体ルーフ部 1 1上に取り外し可能に載置されている。

一方、 上記後側のべッド部材 2 3は、 第 4図に示すように、 矩形状の外 枠を構成する前後の縁材 3 1 , 3 2及び左右の側縁材 3 3 (車体左側の縁 材のみ図示する） と、 側縁材 3 3より所定距離内側の位置で前後の縁材 3 1 , 3 2間に設けられた左右二つの中間縦枠材 3 4 (車体左側の中間縦枠 材のみ図示する） と、 該中間縦枠材 3 4の前後方向略中間位置でこの両者 間に設けられた中間横部材 3 5と、 前後の縁材 3 1 , 3 2と側縁材 3 3と 中間縦枠材 3 4とで囲まれた枠内に設けられた左右二つの第 1のべッ ド板 3 6 (車体左側のべッ ド板のみ図示する） と、 中間横部材 3 5と後縁材 3 2と左右の中間縦枠材 3 4とで囲まれた枠内に設けられた第 2のべッド板 3 7とからなる。 後側のべッ ド部材 2 3の前部である、 前縁材 3 1と中間 横枠材 3 5と左右の中間縦枠材 3 4とで囲まれ部分によって、 ルーフ開口 1 2と連通し車室内から乗員がルーフべッ ド 2 1上に昇り降りするための 昇降口 3 8が構成されており、 後側のべッ ド部材 2 3には該昇降口 3 8を 開閉する開閉蓋 3 9が左右二つのヒンジ部材 4 0 (車体左側のヒンジ部材 のみ図示する） を介して取り付けられている。

上記前後の縁材 3 1 , 3 2、 側縁材 3 3、 中間縦枠材 3 4及び中間横枠 材 3 5は、 第 6図〜第 9図に示すように、 いずれもアルミニウム製の押し 出し成形材からなり、 その厚みは 1. 8〜2. 5mmに設定されている。 前後の縁材 31, 32は、 第 6図及び第 7図に示すように、 それぞれ上側 水平部 3 l a, 32 aと、 該上側水平部 31 a, 32 aの幅方向中央部か ら下方に延出する垂直部 31 b, 32bと、 該垂直部 3 lb, 32bの下 端から枠内側に向かって延出する下側水平部 31 c 32 cとを有し、 上 側水平部 3 l a, 32 aと下側水平部 31 c, 32 cとの間でベッド板 3 . 6, 37の縁部を挟持するようになっている。 側縁材 33は、 第 8図及び 第 9図に示すように、 幅寸法が比較的大きい上側水平部 33 aと、 該上側 水平部 33 aの外縁から下方に延出する外側垂直部 33 bと、 上側垂直部 33 aの内側部位から下方に延出する内側垂直部 33 cと、 該内側垂直部 33 cの下端から枠内側に向かって延出する下側水平部 33 dとを有し、 上側水平部 33aと下側水平部 33dとの間で第 1のベッド板 36の縁部 を挟持するようになっている。 中間縦枠材 34は、 第 9図に示すように、 第 1のべッド板 36側の枠材 41と、 第 2のべッド板 37側の枠材 42と から構成されている。 枠材 41は、 上側水平部 41 aと下側水平部 41 b とを幅方向中央部及び枠材 42側の端部で各々垂直部 41 c, 41 dで連 結したもので、 上側水平部 41 aと下側水平部 41 bとの間の開放側部分 (垂直部 41 cよりも外側部分） で第 1のべッド板 36の縁部を挟持する ようになつている。 枠材 42は、 上側水平部 42 aと下側水平部 42 bと を垂直部 42 cで連結した断面略コ字状のもので、 上側水平部 42 aと下 側水平部 42 bとの間で第 2のべッド板 37の縁部を挟持するようになつ ている。 また、 枠材 41の垂直部 41 dには凹部 43が、 枠材 42の垂直 部 42 cには凸部 44がそれぞれ形成され、 該凹部 43と凸部 44とを嵌 合することで両枠材 41, 42が位置決めして接合されている。 中間縦枠 材 34は、 昇降口 38に対応する部位では枠材 41のみにより構成されて おり、 枠材 4 2の前端は中間横枠材 3 5に接続されている。 さらに、 中間 横枠材 3 5は、 第 7図に示すように、 枠材 4 2と同じく、.上側水平部 3 5 aと下側水平部 3 5 bとを垂直部 3 5 cで連結した断面略コ字状のもので、 上側水平部 3 5 aと下側水平部 3 5 bとの間で第 2のベッ ド板 3 7の縁部 を挟持するようになっている。

上記第 1のべッド板 3 6は、 第 6図， 第 8図及び第 9図に示すように、 表面を構成する表面パネル 3 6 aと、 裏面を構成する裏面パネル 3 6 bと から構成され、 該両パネル 3 6 a , 3 6 bは共にアルミニウム製の薄板か らなり、 表面パネル 3 6 aの厚みは 0. 8 mm程度であり、 裏面パネル 3 6 bの厚みは表面パネル 3 6 aの厚みよりも小さく 0. 4 mm程度である。 表面パネル 3 6 aの周縁部には該周縁部を内向きに折り曲げてなる断面 L 字状のフランジ部 3 6 Cが全周に亙って形成され、 該フランジ部 3 6じの 水平辺部 3 6 dと裏面パネル 3 6 bの周縁部とを両面テープ等により接合 することで第 1のべッド板 3 6が中空に形成されている。 また、 第 2のべッ ド扳 3 7は、 第 7図及び第 9図に示すように、 表面の車幅方向に 3等分し た部分を各々構成する 3つの表面パネル 3 7 a , 3 7 a (車体左側の表面 パネルは図示せず） と、 裏面を構成する裏面パネル 3 7 bとから構成され、 これらのパネル 3 7 a , 3 7 bは、 いずれもアルミニウム製の薄板からな り、 その厚みは、 第 1のべッ ド板 3 6のパネル 3 6 a , 3 6 bのそれと同 —に設定されている。 各表面パネル 3 7 aの周縁部には該周縁部を内向き に折り曲げてなる断面 L字状のフランジ部 3 7 cが全周に亙って形成され、 隣接する表面パネル 3 7 a , 3 7 aの側縁側のフランジ部 3 7 c , 3 7 c 同士を接合するとともに、 各表面パネル 3 7 aのフランジ部 3 7 cの水平 辺部 3 7 dと裏面パネル 3 6 bとを接合することにより、 第 2のべッ ド板 3 7が 2つの仕切り部を有する中空状のものに形成されている。 上記後側のべッ ド部材 2 3には、 第 1 0図に示すように、 後縁材 3 2の 中間縦枠材 3 4 (枠材 4 1 ) との接続部にヒンジ部材 5 -1の一辺 5 1 aが 取り付けられ、 該ヒンジ部材 5 1の他辺 5 1 bは車体ルーフ部 1 1に取り 付けられており、 よって後側のべッ ド部材 2.3は、 車体ルーフ部 1 1上に 前側のべッド部材 2 2と面一に敷設された状態からその後端部のヒンジ部 材 5 1を回動中心として上方へ回,動可能に設けられている。

ここで、 後側のべッ ド部材 2 3における、 互い直交する枠材 3 1〜3 5 同士の連結について、 例えば第 1 1図に示す前縁材 3 1と中間縦枠材 3 4 の枠材 4 1との連結を例に説明するに、 枠材 4 1の二つの垂直部 4 1 c , 4 1 dの間の空間内にその端部開口から当て材 5 2を挿入し、 該当て材 5 2を一方の垂直部 4 1 dにボルト 5 3により固定するとともに、 前縁材 3 1の垂直部 3 1 bを当て材 5 2の端面にボルト 5 4により固定することに より、 前縁材 3 1と中間縦枠材 3 4の枠材 4 1とが当て材 5 2を介して連 結されている。 また、 後縁材 3 2と中間縦枠材 3 4の枠材 4 1との連結個 所においては、 第 1 0図に示すように、 ヒンジ部材 5 1の一辺 5 1 aと後 縁材 3 2との固定と、 後縁材 3 2と当て材 5 2との固定とが一つのボルト 5 4により行われるようになつている。

さらに、 第 4図中、 5 6は後側のべッド部材 2 3の側縁材 3 3に対応す る個所に配置されたダンバーであって、 該ダンバー 5 6は、 その一端が車 体ルーフ部 1 1に、 他端が側縁材 3 3の内側垂直部 3 3 c (第 9図参照） にそれぞれ連結されて、 後側のべッ ド部材 2 3を上方へ回動させる際にそ の回動をアシストすると共に、 後側のべッド部材 2 3を上方へ回動した状 態を保持する保持部材としての機能を有する。 後側のべッ ド部材 2 3が車 体ルーフ部 1 1上に敷設された状態のときには、 上記ダンバー 5 6は、 側 縁材 3 3の外側垂直部 3 3 bと内側垂直部 3 3 cとの間で水平部 3 3 aの 裏面に沿って前後に横たわって格納されるようになっている。 後側のべッ ド部材 2 3が車体ルーフ部 1 1上に敷設された状態のときには、 第 4図に 示すように、 ダンバー 5 6は、 車体ルーフ部 1 1のルーフ開口 1 2外側に 位置しているため、 車室内からはダンバー 5 6は全く見えなくなる。 上記 昇降ルーフ 1 3を上方へ回動した後に上記ダンバー 5 6により後側のべッ ド部材 2 3を上方へ回動した状態 （第 2図に仮想線で示す状態） で保持し たとき該べッド部材 2 3の昇降口 3 8と昇降ルーフ 1 3の採光窓 1 8とが 対向するように設けられている。

—方、 上記昇降口 3 8を開閉する開閉蓋 3 9は、 矩形枠を構成する前後 の縁材 6 1 , 6 2及び左右の側縁材 6.3 (車体左側の縁材のみ図示する） と、 枠内に設けられたべッド板 6 4とから構成されている。 縁材 6 1〜6 3は、 第 7図及び第 8図に示すように、 いずれもアルミニウム製の押し出- し成形材からなり、 その厚みは 1 . 8〜2. 5 mmに設定されている。 後 縁材 6 2は、 上側水平部 6 2 aと下側水平部 6 2 bとを垂直部 6 2 cで連 結した断面略コ字状のもので、 上側水平部 6 2 aと下側水平部 6 2わとの 間でべッ ド板 6 4の縁部を挟持するようになっている。 前縁材 6 1及び側 縁材 6 3は、 共にべッド板 6 4の縁部を挟持する断面略コ字状の挟持部 6 1 a , 6 3 aと、 該挟持部 6 1 a， 6 3 aの上辺と反対側に水平に延びる 水平部 6 l b , 6 3 bと、 上記挟持部 6 1 a， 6 3 aの下辺と反対側に突 出する取手部 6 1 c 6 3 cとを有している。 開閉蓋 3 9の閉時、 側縁材 6 3の水平部 6 3 bはべッ ド部材 2 3の昇降口 3 8周縁の中間縦枠材 3 4 (詳しくはその枠材 4 1の上側水平部 4 l a ) 上に当接し、 前縁材 6 1の 水平部 6 1 bは、 べッド部材 2 3の昇降口 3 8周縁の前緣材 3 1との間に 隙間を塞ぐようになっている。 上記取手部 6 1 6 3 cは、 開閉蓋 3 9 を閉じるときに取手として利用するものである。 また、 上記べッ ド板 6 4 は、 表面を構成する表面パネル 6 4 aと、 裏面を構成する裏面パネル 6 4 bとから構成され、 該両パネル 6 4 a , 6 4 bは共にアルミニウム製の薄 板からなり、 表面パネル 6 4 aの厚みは 0. 8 mm程度であり、 裏面パネ ル 6 4 bの厚みは表面パネル 6 4 aの厚みよりも小さく 0. 4 mm程度で ある。 表面パネル 6 4 aの周縁部には該周縁部を内向きに折り曲げてなる 断面 L字状のフランジ部 6 4 cが全周に亙って形成され、 該フランジ部 6 4 cの水平部 6 4 dと裏面パネル 6 4 bの周縁部とを両面テープ等により 接合することでべッ ド板 6 4が中空に形成されている。

上記後側のべッ ド部材 2 3には車体左側の第 1のべッド板 3 6の前端側 に、 上記昇降口 3 8とは別にルーフ開口 1 2と連通し車室内とルーフべッ ド 2 1上との間の会話や小物の受け渡しのための円形の連絡孔 6 6が形成 されている。 該連絡孔 6 6は、 第 1 2図に拡大詳示するように、 連絡孔 6 6の周縁を形成する枠材 6 7と、 該枠材 6 7に枢着され、 連絡孔 6 6を開 閉する蓋 6 8とから構成されている。

尚、 図示していないが、 後側のべッ ド部材 2 3の各べッド板 3 6 , 3 7 の裏面パネル 3 6 b , 3 7 b及び開閉蓋 3 9のべッ ド板 6 4の裏面パネル 6 4 bにはそれぞれそれらを覆う表皮材が粘着されている。 第 2図中、 Ί 1は昇降ルーフ 1 3が全開位置にあるとき該昇降ルーフ 1 3と車体ルーフ 部 1 1との間の空間を囲むように張られるテントであり、 該テント 7 1は、 昇降ルーフ 1 3が全開位置から全閉位置に移動するときには自動的に折畳 まれて昇降ルーフ 1 3と車体ルーフ部 1 1との間に格納される。 また、 第 4図中、 7 2は開閉蓋 3 9の前繰材 6 1に設けられた取手である。

次に、 上記実施の形態のルーフべッ ド構造における効果を以下に列挙す る。

( 1 ) ルーフべッ ド 2 1上に乗員が昇降口 3 8から昇り、 該昇降口 3 8を開閉蓋 3 9で綴じているときにも、 ルーフべッ ド 2 1の連絡孔 6 6を 通して車室内とルーフべッ ド 2 1上との間で会話をしたり、 小物を受渡し たりすることができる。 ここで、 乗員がルーフべッ ド 2 1上で寝転ぶとき には、 通常昇降ルーフ 1 3が車体ルーフ部 1 1に対し大きく開放した車体 前側に乗員の頭が来るようにするが、 実施例の場合、 上記連絡孔 6 6が、 ルーフべッ ド 2 1のルーフ開口 1 2に対応する部位で最も前側の個所 （つ まり後側のべッ ド部材 2 3の前部） に設けられ、 ルーフべッ ド 2 1上で寝 転ぶ乗員の頭の近くに位置するようになるので、 車室内とルーフべッ ド 2 1上との間の会話や小物の受渡しをより容易に行なうことができ、 利便性 を高めることができる。

( 2 ) 上記連絡孔 6 6の不使用時には、 該連絡孔 6 6を蓋 6 8で閉じ ることにより、 ルーフべッ ド 2 1上から物が車室内に落下することはなく、 安全性等を高めることができる。 また、 遮音効果を高めることもできる。

( 3 ) 上記ルーフべッ ド 2 1は、 第 1のピラー 4と第 2のピラー 5と の間の部位から第 2のピラー 5と第 3のピラー 6との間の部位に亙って、 設けられた前側のべッ ド部材 2 2と、 該前側のべッ ド部材 2 2の後端位置 から第 3のピラー 6と第 4の,ピラー 7との間の部位に亙って設けられた後 側のべッ ド部材 2 3とから構成されて、 車体ルーフ部 1 1上の前後方向に 長く設けられているため、 ルーフべッ ド 2 1上の居住空間を広く確保する ことができる。 また、 ルーフべッ ド 2 1にかかる荷重は、 車体ルーフ部 1 1を介して第 1〜第 4のピラー 4〜 7、 総計 8つのビラ一により指示され るため、 その支持剛性を高めることができる。 特に、 ルーフ開口 1 2は、 車体ルーフ部 1 1における第 2のピラー 5よりも後方に設けられ、 前部座 席 1付近の車体剛性が高く確保されているため、 安全性等の面で有利であ る。 ( 4 ) 上記前側のべッド部材 2 2は、 位置決めピン 2 4を車体ルーフ 部 1 1の係合穴 2 5に挿入係合して位置決めをして載置されているに過ぎ ないため、 キャンプ場等での駐車時でかつルーフべッ ド 2 1の不使用時に は、 上記べッド部材 2 2を車体ルーフ部 1 1から容易に取り外すことがで き、 テーブル板等として使用することができる。

( 5 ) 上記後側のべッ ド部材 2 3は、 車体ルーフ部 1 1上に敷設され た状態から後端側のヒンジ部材 5 1を回動中心として上方へ回動可能に設 けられているため、 キャンプ場等での駐車時でかつルーフべッ ド 2 1の不 使用時には、 昇降ルーフ 1 3を上方へ回動するとともに、 後側のべッ ド部 材 2 3を上方へ回動し、 この状態をダンバー 5 6により保持すると、 ルー フ開口 1 2が昇降ルーフ 1 3及び後側のべッド部材 2 3により塞がれるこ となく、 開放されることになり、 車室内で開放感を大き-く得ることができ る。 また、 このとき、 予め開閉蓋 3 9を開け、 べッ ド部材 2 3の昇降口 3 8を開放しておくと、 昇降ルーフ 1 3の採光窓 1 8とべッド部材 2 3の昇 降口 3 8とが対向し、 この両者を通して車室内に明かりを採り入れること ができる。

( 6 ) 後側のベッ ド部材 2 3は、 強度部材としての縁材 3 1〜3 3及び 中間枠材 3 4 , 3 5と中空のベッド板 3 6， 3 7とから構成されているた め、 載荷重量に対する強度を確保しながら、 べッ ド部材 2 3の重量を軽減 することができる。 また、 縁材 3 1〜3 3及び中間枠材 3 4 , 3 5に対す るべッド板 3 6 , 3 7の固定が、 嵌め込みにより行われる構造であるため、 組み付け作業を簡単に行うことできる。

( 7 ) 後側のべッ ド部材 2 3を車体ルーフ部 1 1上に敷設した状態のと きには、 ダンバー 5 6がべッ ド部材 2 3の側縁材 3 3の外側垂直部 3 3 b と内側垂直部 3 3 cとの間で水平部 3 3 aの裏面に沿って前後に横たわつ て格納され、 車室内からも車体ルーフ部 1 1によりダンバー 5 6が遮られ て全く見えなくなるので、 見映えを高めることができる。 -また、 車体ルー フ部 1 1にダンバー 5 6との干渉を避けるための凹部等を形成する必要は なく、 その分車体ルーフ部 1 1の剛性を高めることができる。

( 8 ) 後側のべッ ド部材 2 3の中間縦枠材 3 4は、 その後部では左右両 側縁で各々べッド部材 3 6 , 3 7を挾持するが、 前部では一方の側縁での みべッ ド板 3 6を挾持し、 他方の側縁で昇降口 3 8の縁面を形成する構成 になっている。 この場合、 中間縦枠材 3 4を一つの枠材で構成し、 全長に 亘り、 左右両側縁で各々べッ ド部材 3 6， 3 7を挾持する構成にすると、 昇降口 3 8の縁面で中間縦枠材 3 4のべッ ド部材を挾持するための水平部 が突出するという不具合がある。 これに対し本実施例では、 上記中間縦枠 ^" 3 4を、 第 1のべッ ド板 3 6を挾持する枠材 4 1と、 第 2のべッ ド板 3 7を挾持する枠材 4 2とに分割するとともに、 昇降口 3 8に対応する前部 では枠材 4 1でのみで構成しているため、 昇降口 3 8の縁面からべッド部 材を挾持するための水平部が突出することはない。 また、 上記両枠材 4 1 , 4 2同士は、 一方の枠材 4 1に形成した凹部 4 3と他方の枠材 4 2に形成 した凸部 4 4を嵌合して位置決めされる構成になっているため、 その両者 の接合作業を容易にかつ確実に行うことができる。

( 9 ) ルーフべッ ド 2 1上に乗員が登った後に開閉蓋 3 9を閉じるとき には、 乗員はルーフべッ ド 2 1の前部側つまり前側のべッ ド部材 2 2に座つ ているが、 この状態から乗員が後側のベッド部材 2 3の後部側 （第 2のべッ ド板 3 7側） に裏返されている開閉蓋 3 9の取手 7 2にまで手を伸すこと は容易ではない。 本実施例では、 このときには開閉蓋 3 9の側縁材 6 3に 形成された取手部 6 3 cを手でもって開閉蓋 3 9を容易に閉じる事ができ、 その操作性を高めることができる。 しかも、 部品点数を少なくすることが できるので、 組み立て作業性の向上等に寄与することができる。

( 1 0 ) 上記開閉蓋 3 9を閉じたとき、 該開閉蓋 3 9の左右の側縁材 6 3の各水平部 6 3 bは、 それぞれ前後方向の全長に亘つて昇降口 3 8の縁 部 （枠材 4 1の上側水平部 4 1 a ) 上に当接して支持されるため、 開閉蓋 3 9の支持強度を十分に確保することができる。 また、 開閉蓋 3 9の前縁 材 6 1の水平部 6 1 bは、 べッ ド茚材 2 3の昇降口 3 8周縁の前縁材 3 1 との間の隙間を塞ぐようになっているため、 左右の側縁材 6 3の各水平部 6 3 bが昇降口 3 8の縁部上に当接することと相俟って、 車室内への光洩 れを防止することができる。

( 1 1 ) 後側のべッ ド部材 2 3において、 互い直交する枠材 3 1〜3 5 同士をボルト結合するに当り、 枠材自体の厚みを厚く して直交する二方向 からボル卜-止めを行い得るようにする代りに、 当て材 5 2を用いてボルト 結合を行っているため、 後側のべッ ド部材 2 3の軽量化を一層図ることが できる。

( 1 2 ) 後側のべッ ド部材 2 3を車体ルーフ部 1 1に回動可能に連結す るヒンジ部材 5 1は、 後側のべッ ド部材 2 3に対し、 その強度部材である 後縁材 3 と中間縦縁材 3 4との結合部で接続されているため、 べッ ド部 材 2 3を上方へ回動させたときの荷重が中間縦縁材 3 4から直接ヒンジ部 材 5 1に伝達されることになる。 このため、 後镡材 3 2に曲げ荷重が作用 することは殆どなく、 補強構造を要することなく充分な強度を確保するこ とができる。 また、 上記ヒンジ部材 5 1の一辺 5 1 aと後縁材 3 2との固 定と、 後縁材 3 2と当て材 5 2との固定とを一つのボルト 5 4により行つ ており、 その分部品点数を少なくすることができるという効果もある。 産業上の利用可能性 以上のように、 本願発明に係るルーフ構造は、 例えばキャンピングカー 等のレジャー用の車両など、 車体ルーフ部に形成されたルーフ開口を開閉 するよう昇降可能に取り付けられた車室外側ルーフ部材が設けられるとと もに、 該車室外側ルーフ部材の内側に、 上記ルーフ開口を覆って車室ルー フを構成する車室内側ルーフ部材が配設された車両、 特に、 上記車室内側 ルーフ部材をルーフべッ ドとし、 これを臨時の寝室等として利用するよう にした車両のルーフ構造として用いるのに適している。

Claims

請求の範囲

1. 車体ルーフ部にルーフ開口が形成され、 該ルーフ開口を開閉するよう 昇降可能に取り付けられた車室外側ルーフ部材が設けられるとともに、 該 車室外側ルーフ部材の内側に、 上記ルーフ開口を覆って車室ルーフを構成 する車室内側ルーフ部材が配設された車両のルーフ構造であって、

上記車室内側ルーフ部材には、 車室内から乗員が該車室内側ルーフ部材 上に昇り降りするための昇降口と、 該昇降口を開閉する蓋と、 該昇降口と は別に車室内と上記車室内側ルーフ部材との間の会話や小物の受渡し用の 連絡孔と、 該連絡孔を開閉する蓋と、 が設けられていることを特徵とする 昇降ルーフ付車両のルーフ構造。

2. 上記車室外側ルーフ部材は、 その前後方向の一端側を回動中心として 上方へ回動するように設けられており、 上記連絡孔は、 車室内側ルーフ部 材における上記車室外側ルーフ部材の回動自由端寄りの位置に設けられて いることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の昇降ルーフ付車両のルーフ

3. 上記車室内側ルーフ部材がルーフべッ ドにより構成され、 該ルーフべッ ドは、 前側のべッ ド部材と後側のべッ ド部材とからなり、 そのうちの少な くとも一方のべッ ド部材は、 車体ルーフ部に設けられた係合部に係合する ことで取外し可能に車体ルーフ部上に設置されていることを特徵とする請 求の範囲第 1項記載の昇降ルーフ付車両のルーフ構造。

4. 上記車両は、 車体前側から順に第 1， 第 2， 第 3及び第 4のピラーを 有し、 これらのピラーで車体ルーフ部を支持する構成になっており、 上記 ルーフ開口が車体ルーフ部における第 2のビラ一より後方の部位から第 3 のピラーと第 4のピラーとの間の部位に亙って形成されており、 上記ルーフべッ ドは、 車体ルーフ部における第 1のピラーと第 2のビラ 一との間の部位から第 2のビラ一と第 3のピラーとの間の部位に互って設 けられた前側のべッ ド部材と、 該前側のべッ ド部材の後端位置から第 3の ビラ一と第 4のピラーとの間の部位に亙って設けられた後側のべッド部材 とからなり、 後側のべッ ド部材の前部に上記昇降口が形成されていること を特徵とする請求の範囲第 3項記載の昇降ルーフ付車両のルーフ構造。

5. 車体ルーフ部にルーフ開口が形成され、 該ルーフ開口を開閉するよう 昇降可能に取り付けられた昇降ルーフが設けられるとともに、 該昇降ルー フの内側に、 上記ルーフ開口を覆って車室ルーフを構成するルーフべッド が配設された車両のルーフ構造であって、

上記ルーフべッドが車体ルーフ部に対し昇降可能に取付けられ、 該ルー フべッ ドには、 車室内から乗員がルーフべッ ド上に昇り降りするための昇 降口と、 該昇降口を開閉する蓋とが設けられていることを特徴とする昇降 ルーフ付車両のルーフ構造。

6. 上記昇降ルーフは、 その後端側を回動中心として上方へ回動するよう に設けられているとともに、 該昇降ルーフには採光窓が設けられており、 上記ルーフべッドは、 上記ルーフ開口を覆って車体ルーフ部上に配設さ れた状態からその後端側を回動中心として上方へ回転可能に設けられてい るとともに、 該ルーフべッ ドを上方へ回動した状態で保持する保持部材を 備えており、

上記昇降ルーフを上方へ回動した後に上記保持部材によりルーフべッ ド を上方へ回動した状態で保持したとき、 該ルーフべッ ドの昇降口と上記昇 降ルーフの採光窓とが対向するように設けられていることを特徴とする請 求の範囲第 5項記載の昇降ルーフ付車両のルーフ構造。

7. 上記ルーフべッ ドは、 前側のべッ ド部材と後側のべッ ド部材とからな り、 そのうちの少なくとも一方のべッ ド部材は、 車体ルーフ部に設けられ た係合部に係合することで取外し可能に車体ルーフ部上に設置されている ことを特徴とする請求の範囲第 5項記載の昇降ルーフ付車両のルーフ構造。

8 . 上記昇降ルーフは、 その後端側を回動中心として上方へ回動するよう に設けられているとともに、 該昇降ルーフには採光窓が設けられており、 上記後側のべッ ド部材は、 上記ルーフ開口を覆って車体ルーフ部上に配 設された状態からその後端側を回動中心として上方へ回転可能に設けられ るとともに、 該べッド部材を上方へ回動した状態で保持する保持部材が備 えられ、

上記昇降ルーフを上方へ回動した後に上記保持部材により後側のベッ ド 部材を上方へ回動した状態で保持したとき該べッド部材の昇降口と昇降ル ーフの採光窓とが対向するように設定されていることを特徵とする請求項 7記載の昇降ルーフ付車両のルーフ構造。