JPWO2020158700A1 - ナット部材の締め付け方法及び締め付け工具 - Google Patents

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Abstract

周囲にレンチまたはスパナを回転させるスペースがない場所でも、ナット部材の締め付け作業を行いやすい締め付け方法及び締め付け工具を提供する。ナット部材7を外周部にナット側歯車11が形成された歯車付きナット部材とする。突出片部17に被嵌合用孔部21が形成されたワッシャ5と、先端部に嵌合用凸部31を備えた棒状部と、棒状部の先端部近傍に設けられて、ナット側歯車11と噛み合う操作側歯車29とを備えた締め付け工具9を用意する。手作業でナット部材7を被取付部1に緩く締め付けた後に、締め付け工具9の嵌合用凸部31を被嵌合用孔部21に嵌合し且つ操作側歯車29とナット側歯車11とかみ合わせた状態で、締め付け用工具9の被操作部25Bを操作して締め付け工具9を回転させることにより、歯車付きナット部材をきつく締め付ける。

Description

本発明は、周囲にレンチまたはスパナを回転させるスペースがない場所に配置された被取付部の外周に形成された雄ねじに螺合する雌ねじを内周部に備えたナット部材の締め付け方法及び締め付け工具に関するものである。
周囲にレンチまたはスパナを回転させるスペースがない場所に配置された被取付部にナット部材を締め付けるニーズが存在する。例えば、図16(A)は、従来の水栓金具の取り付け作業を示す図である。図16(A)に示すように、水栓金具は、配管部分に、パッキン(3)、ワッシャ(5)、六角ナット(7)の順に通し、被取付部(1)に六角ナット(7)を用いて固定されている。水栓を固定している六角ナットは、シンクと壁の間に挟まれた空間に配置されているため、図16(B)に示すような水栓締付工具と呼ばれる長尺の専用工具JGを用いて締め付け作業を行っている(非特許文献1や非特許文献2)。
ナット締付工具「PR357」(SANEI株式会社「SANEI総合カタログ(2018年)」389頁) 締付用L形レンチ「KG−9」(株式会社LIXIL「住宅設備機器総合カタログ(2018年)」1007頁)
シンクと壁の間に挟まれた空間では、非特許文献1や2に示される専用工具を用いたとしても専用工具を回転させる十分なスペースが存在しないため、ナット部材に専用工具を嵌合させ、少しの角度を回転させたら、いったん専用工具を取り外し、またナット部材に専用工具を嵌合させ、少しの角度を回転させる、という操作を繰り返し行って締め付け作業を行う必要がある。また専用工具を使用してナット部材を回転させるときても、専用工具が周囲の壁部に当たってしまうため、専用工具を用いたとしても六角ナットの締め付け作業は手間と時間がかかるものであった。
また、長期間取り付けられていた水栓には錆が発生していたりするため、専用工具を用いたとしても六角ナットを取り外すことが容易ではない場合がある。
しかも、水栓工事の場合は、作業者は上記作業をシンクの下に頭を入れて仰向け状態で行う必要があり、ナット部材の締め付け・取り外し作業を容易にする方法が求められていた。
本発明の目的は、周囲にレンチまたはスパナを回転させるスペースがない場所でも、ナット部材の締め付け作業を行いやすい締め付け方法及び締め付け工具を提供することである。
本発明は、周囲にレンチまたはスパナを回転させるスペースがない場所に配置された被取付部の外周に形成された雄ねじに螺合する雌ねじを内周部に備えたナット部材の締め付け方法に関するものである。
本発明では、ナット部材を外周部にナット側歯車が形成された歯車付きナット部材とし、被取付部にナット部材が締め付けられた状態で、ナット部材の径方向外側に位置する場所に、被嵌合用凹部若しくは被嵌合用孔部または被嵌合用凸部を設ける。そして、先端部に被嵌合用凹部若しくは被嵌合用孔部と回転可能に嵌合する嵌合用凸部を有するか、または被嵌合用凸部と回転可能に嵌合する嵌合用凹部を備えた棒状部と、該棒状部の後端に設けられて棒状部を長手方向に延びる仮想中心を中心にして回転させる際に作業者によって操作される被操作部と、棒状部の先端部近傍に設けられて、被嵌合用凹部若しくは被嵌合用孔部と嵌合用凸部を嵌合させた状態、または被嵌合用凸部と嵌合用凹部を嵌合させた状態でナット側歯車と噛み合う操作側歯車とを備えた締め付け工具を用意する。
その上で、手作業で歯車付きナット部材を被取付部に緩く締め付けた後に、締め付け工具の嵌合用凸部または嵌合用凹部を被嵌合用凹部若しくは被嵌合用孔部または被嵌合用凸部に嵌合し且つ操作側歯車とナット側歯車とかみ合わせた状態で、締め付け用工具の被操作部を操作して締め付け工具を回転させることにより、歯車付きナット部材をきつく締め付けるようにする。
このようにすることにより、ナット部材と共に工具が回転することがないため、何度も工具の嵌合・取り外しを繰り返すことなく、締め付け工具を回転させるだけで、ナット部材をきつく締め付けることができるようになる。
被嵌合用凹部若しくは被嵌合用孔部または被嵌合用凸部は、どのように設けられていてもよい。例えば、歯車付きナット部材よりも前に、被取付部に嵌合させるワッシャに設けられていてもよい。この場合は、ワッシャは歯車付きナット部材が締め付けられたときに、歯車付きナット部材の径方向外側に突出する突出片部を備えており、突出片部に被嵌合用凹部若しくは被嵌合用孔部または被嵌合用凸部が形成されていてもよい。他に、被取付部が取り付けられている部材に、被嵌合用凹部若しくは被嵌合用孔部または被嵌合用凸部が一体に設けられていてもよい。
締め付け工具は、棒状部と操作側歯車を有するビットと、被操作部を有し、ビットを取り付け可能な工具本体部とから構成されていてもよい。工具本体部は、例えば、市販されているドライバーが想定されるが、これに限られるものではない。このようにすれば、ビットだけを用意すれば、簡単に締め付け工具を準備することができる。
締め付け工具をビットと工具本体部から構成するようにした場合、ビットは、棒状部の先端部に備えられたライト部と、ライト部を点灯させるスイッチ機構を備えた点灯駆動回路とを備え、工具本体部にビットを取り付けるとスイッチ機構がオン状態となって点灯駆動回路が動作し、ライト部が点灯するようにしてもよい。このようにすれば、シンクと壁の間に挟まれた空間のような暗所でも、ライト部で照射しながら作業が可能になるため、作業が容易になる。
ナット側歯車の複数の歯及び操作側歯車の複数の歯には、互いに噛み始める先端部分に先端に向かうに従って高さ寸法が小さくなるテーパが設けられていてもよい。このようにすれば、締め付け工具の嵌合用凸部または嵌合用凹部を被嵌合用凹部若しくは被嵌合用孔部または被嵌合用凸部に嵌合する際に締め付け工具がテーパにより誘導され、操作側歯車とナット側歯車を容易に噛み合わせることができる。
歯車付きナット部材の外周部には、ナット側歯車の複数の歯の後方部分に輪郭が六角ナットの形状になっている部分があってもよい。このようなナット部材を使用すれば、締め付け工具がない場合には、従来の水栓締め付け工具を用いて、締め付け作業を行うことも可能となる。
本発明は、先端部に嵌合用凸部または嵌合用凹部を備えた棒状部と、該棒状部の後端に設けられて棒状部を長手方向に延びる仮想中心を中心にして回転させる際に作業者によって操作される被操作部と、棒状部の先端部近傍に設けられた操作側歯車を備えた締め付け工具としてもとらえることもできる。この場合、操作側歯車の複数の歯には、先端部分に先端に向かうに従って高さ寸法が小さくなるテーパが設けられていてもよい。このようにするとテーパがガイドとなって歯車同士の噛み合わせをスムーズに行うことができる。
本発明のナット部材の締め付け方法は、ナット部材を外周部にナット側歯車が形成され且つナット側歯車の後方にナット側歯車の最大外径寸法よりも最大径寸法が小さい非歯車部を一体に備えた歯車付きナット部材とし、棒状部と、該棒状部の後端に取り外し可能に設けられて棒状部を長手方向に延びる仮想中心を中心にして回転させる際に作業者によって操作される被操作部と、棒状部の先端部近傍に設けられて、ナット側歯車と噛み合う操作側歯車とを備えた締め付け工具と、操作側歯車の後方に位置する棒状部を通す工具用孔部と、歯車付きナット部材を被取付部に緩く締め付けた後に歯車付きナット部材の非歯車部を通す被取付部用孔部とを有する工具固定用冶具とを用意し、手作業で歯車付きナット部材を被取付部に緩く締め付けた後に、被操作部が取り外された棒状部を工具用孔部に挿入した工具固定用治具の被取付用孔部に、操作側歯車をナット側歯車と噛み合わせるように被取付部及び非歯車部を嵌めて工具固定用治具を位置決めし、この状態で、締め付け用工具の棒状部に被操作部を取り付けた後、被操作部を操作して締め付け工具を回転させることにより、歯車付きナット部材をきつく締め付けるようにしてもよい。
本発明のナット部材の締め付け方法は、ナット部材を外周部にナット側歯車が形成された歯車付きナット部材とし、ナット側歯車と噛み合う操作側歯車を備えた一対の直線部と、該一対の直線部の少なくとも一端を連結する連結部とを備えた締め付け用工具を用意し、手作業で歯車付きナット部材を被取付部に緩く締め付けた後に、締め付け工具の一対の直線部の一方に設けた操作側歯車をナット側歯車に噛み合わせた状態で、締め付け用工具をスライドさせることによりナット側歯車をきつく締め付けるようにしてもよい。
壁WLに取り付けられたシンクSKと、シンクSKと組み合わされるワンホールタイプの水栓金具WFを示す側面図である。 ナット部材7の(A)斜視図、(B)平面図、(C)C−C線断面図である。 ワッシャ5の(A)斜視図、(B)平面図、(C)C−C線断面図である。 ビット23の(A)斜視図、(B)平面図、(C)C−C線断面図、(D)正面図、(E)底面図である。 (A)及び(B)は締め付け工具9を用いてナット部材7を締め付ける様子を示す一部拡大図である。 (A)及び(B)は締め付け工具9を構成するビット23の変形例を示す図であり、(C)はナット部材の変形例と、締め付け作業の工程を示す図である。 (A)及び(B)は、締め付け工具9の変形例を示す図である。 ワッシャ5の変形例を示す図である。 (A)及び(B)は、ナット部材7の変形例を示す図である。 (A)及び(B)は、嵌合部の変形例を示す図である。 (A)及び(B)は、嵌合部の変形例を示す図である。 第2の実施の形態のナット部材の締め付け方法に用いる工具固定用治具を示す図である。 (A)及び(B)は、第2の実施の形態のナット部材の締め付け方法を示す図である。 第3の実施の形態のナット部材の締め付け方法に用いる締め付け工具を示す図である。 第3の実施の形態のナット部材の締め付け方法を示す図である。 (A)は従来の水栓金具の取り付け作業を示す図であり、(B)は従来の水栓締付工具を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明のナット部材の締め付け方法及び締め付け工具の実施の形態を詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、壁WLに取り付けられたシンクSKと、シンクSKと組み合わされるワンホールタイプの水栓金具WFを示す側面図であり、本発明のナット部材の締め付け方法を水栓金具WFの取付に適用する例を説明するために用いる図である。
水栓金具WFは吐水口部分SPと、配管部分PPとから構成されている。配管部分PPの一部が被取付部1となっており、外周に雄ねじが形成されている。シンクSKと壁WLの連結部CNには、水栓金具WFを取り付けるための貫通孔Hが形成されている。貫通孔Hの上部から水栓金具WFの配管部分PPを挿入した後、連結部CNの裏側から、貫通孔Hから延び出た配管部分PPに、パッキン3、ワッシャ(座金)5、ナット部材7の順に通し、被取付部1にナット部材7を緩く締め付けてから、締め付け工具9を用いてきつく締め付けて、水栓金具WFを固定する。ナット部材の締め付けに用いるのが本発明に係る締め付け方法である。
[歯車付きナット部材]
図2(A)は、ナット部材7の斜視図、(B)は平面図、(C)はC−C線断面図である。ナット部材7は歯車付きナット部材であり、外周部には、歯の数が30であるナット側歯車11が形成されている。また、内周部には、被取付部1の外周に形成された雄ねじに螺合する雌ねじ13が形成されている。
[ワッシャ]
図3(A)は、ワッシャ5の斜視図、(B)は平面図、(C)はC−C線断面図である。ワッシャ5は、ワッシャ本体部15と、ナット部材7が締め付けられたときに、ナット部材7の径方向外側に突出する突出片部17を備えている。ワッシャ本体部15には、配管部分PPに通して被取付部1に嵌合させる貫通孔19が形成されており、突出片部17には、締め付け工具9が嵌合する被嵌合用孔部21が形成されている。
[締め付け工具]
締め付け工具9は、ビット23と、工具本体部25とから構成されている。図4(A)乃至(E)はビット23の図であり、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)はC−C線断面図、(D)は正面図(ただし、便宜上、歯車部分を省略して示してある)、(E)は底面図である。ビット23は、ビット側棒状部27と、ビット側棒状部27の先端部近傍に設けられた歯の数が18である操作側歯車29とを備えている。ビット側棒状部27の先端部には、被嵌合用孔部21と回転可能に嵌合する嵌合用凸部31が設けられている。ビット側棒状部27の先端部の反対側には、開口部33があいており、内部に有底の孔部35が形成されている。孔部35の壁部には、工具本体部25の係止部37が形成されている。工具本体部25は市販のドライバーであり、工具側棒状部25Aと、作業者によって操作される被操作部25Bを備えている。ビット23の開口部33から工具本体部25を挿入し、工具本体部25を係止部37に係止させることで、締め付け工具9が構成される。この実施の形態では、ビット23のビット側棒状部27と工具側棒状部25Aが組み合わされて全体として棒状部を構成している。締め付け工具9は、棒状部(ビット側棒状部27と工具側棒状部25A)を長手方向に延びる仮想中心ICを中心にして回転させて締め付け操作をする。
[締め付け作業]
図5(A)及び(B)は締め付け工具9を用いてナット部材7を締め付ける工程の一部を示す一部拡大図であり、(A)は正面図(ただし、便宜上、歯車部分を省略して示してある)、(B)はB−B線断面図である。上述のように、まず、貫通孔Hの上部から水栓金具WFの配管部分PPを挿入した後、連結部CNの裏側から、貫通孔Hから延び出た配管部分PPに、パッキン3、ワッシャ5、ナット部材7の順に通し、被取付部1にナット部材7を手作業で緩く締め付ける。また、ビット23と工具本体部25を組み合わせて締め付け工具9を作製する。この状態で、締め付け工具9の嵌合用凸部31を被嵌合用孔部21に嵌合し、併せて、操作側歯車29とナット側歯車11を噛み合わせる(図5(A)(B)の状態)。そして、締め付け工具9の被操作部25Bを操作して締め付け工具9を仮想中心ICを中心にして回転させる。本実施の形態では、ナット部材7は時計方向に回すことで締め付けるようになっているため、締め付け工具9は、反時計方向に回すことで、ナット部材7が締め付けられるようになる。締め付け工具9は、被嵌合用孔部21に嵌合したまま回転するため、シンクSKと壁WLの間の狭所でも容易に作業が可能である。発明者が試したところ、対辺角38mmの六角ナットが適合する水栓金具WFの場合、ナット部材7のナット側歯車11の最大直径D1が48mm、操作側歯車29の最大直径D2が30mmであり、歯車間中心ピッチD3が36mm、ナット側歯車11と操作側歯車29の外径D4が75mmであり、壁WLから被取付部1までの距離M(図1参照)が40mmまで対応が可能であった。
ナット部材7を取り外す場合は上記と同様にして締め付け工具9をセットし、締め付け工具9を時計方向に回せばよい。
[変形例1]
図6(A)及び(B)は締め付け工具9を構成するビット23の変形例を示す図である(ただし、(B)は便宜上、歯車部分を省略して示してある)。この例では、ビット23の操作側歯車29の複数の歯には、先端部分に先端に向かうに従って高さ寸法が小さくなるテーパが設けられている。また、同様に、図6(C)に示すように、ナット部材7のナット側歯車11にも、操作側歯車29と噛み始める先端部分に向かうにしたがって高さ寸法が小さくなるテーパが設けられている。このようにすることで、締め付け工具9の嵌合用凸部31を被嵌合用孔部21に嵌合する際に締め付け工具9が誘導され、操作側歯車29とナット側歯車11を容易に噛み合わせることができる。
[変形例2]
図7(A)及び(B)は、締め付け工具9の変形例を示す図である。この例では、ビット23は、図7(A)に示すように、ビット側棒状部27の先端部に備えられたライト部23aと、ライト部23aを点灯させるスイッチ機構を備えた点灯駆動回路23bとを備えている。工具本体部25にビット23を取り付けるとスイッチ機構がオン状態となって点灯駆動回路23bが動作し、ライト部23aが点灯する。このようにすれば、シンクSKと壁WLの間に挟まれた空間のような暗所でも、ライト部23aで照射しながら作業が可能になるため、作業が容易になる。
[変形例3]
図8は、ワッシャ5の変形例を示す図である。この例では、突出片部17の一部が、ワッシャ本体部15の反対側に向かって開口した開口部17aを有しており、C形を呈している。したがって、被嵌合用孔部21の一部が開口した形状になっている。このようにすることで、締め付け工具9の嵌合用凸部31を被嵌合用孔部21に嵌合させる際、開口部17aの側から嵌合用凸部31を嵌合させることが可能である。
[変形例4]
図9(A)及び(B)は、ナット部材7の変形例を示す図である。図9(A)は変形例の上方からの斜視図、図9(B)は変形例の下方からの斜視図である。この例では、歯車付きナット部材7の外周部には、ナット側歯車11の複数の歯の後方部分に輪郭が六角ナットの形状になっている部分(六角ナット部分11a)が存在する。このようなナット部材を使用すれば、締め付け工具9がない場合には、従来の水栓締め付け工具を用いて、締め付け作業を行うことも可能となる。
[変形例5]
図10(A)及び(B)は、嵌合部の変形例を示す図である。図10(A)の例では、被取付部1が取り付けられている連結部CNに、被嵌合用凹部21が一体に設けられている。そして、締め付け工具9を構成するビット23の嵌合用凸部31が第1の実施の形態のものより長く構成されている代わりに、ビット側棒状部27が短く構成されている。図10(B)に示すように、嵌合用凸部31を被嵌合用凹部21に挿入し、併せて、操作側歯車29とナット側歯車11を噛み合わせることになる。
[変形例6]
図11(A)及び(B)は、嵌合部の変形例を示す図である。図11(A)の例では、締め付け工具9を構成するビット23の先端部に嵌合用凹部31が設けられており、ワッシャ5の突出片部17に被嵌合用凸部21が設けられている。図11(B)に示すように、締め付け工具9の嵌合用凹部31を被嵌合用凸部21に嵌合し、併せて、操作側歯車29とナット側歯車11を噛み合わせることになる。
<第2の実施の形態>
図12並びに図13(A)及び(B)は、第2の実施の形態のナット部材の締め付け方法を示すものである。第1の実施の形態と共通する部分については、図1乃至図5に付した符号に100を加えた数の符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態では、ナット部材107は、ナット側歯車111の後方にナット側歯車111の最大外径寸法よりも最大径寸法が小さい非歯車部112を一体に備えている。
また、本実施の形態では、ワッシャの代わりに、図12に示す工具固定用冶具139を用意する。工具固定用冶具139は、操作側歯車129の後方に位置するビット側棒状部127を通す工具用孔部141と、ナット部材7を被取付部101に緩く締め付けた後にナット部材107の非歯車部112を通す被取付部用孔部143とを有する。
この例では、貫通孔Hの上部から水栓金具WFの配管部分PPを挿入した後、連結部CNの裏側から、貫通孔Hから延び出た配管部分PPに、パッキン103、ナット部材107の順に通し、被取付部101にナット部材107を手作業で緩く締め付ける。その後、工具固定用冶具139の工具用孔部141にビット123のビット側棒状部127を挿入した工具固定用冶具139の被取付用孔部143に(図13(A))、操作側歯車129をナット側歯車111と噛み合わせるように被取付部101と非歯車部112を嵌めて工具固定用冶具143を位置決めする(図13(B))。この状態で、ビット123と工具本体部125を組み合わせて締め付け工具109を構成した後、被操作部125Bを操作して締め付け工具109を回転させることにより、ナット部材107をきつく締め付ける。
<第3の実施の形態>
図14及び図15は、第3の実施の形態のナット部材の締め付け方法を示す図である。第1の実施の形態と共通する部分については、図1乃至図5に付した符号に200を加えた数の符号を付して、その説明を省略する。
この例では、図14に示した締め付け用工具209を用意する(図14では、理解を容易にするため、ナット部材207も示してある)。締め付け工具209は、ナット側歯車211と噛み合う操作側歯車229を備えた一対の直線部209A,209Aと、該一対の直線部209A,209Aを連結する連結部209B,209Bとを備えている。また、連結部209Bには、握り部を構成する平坦部209C,209Cが形成されている。
図15に示すように、手作業でナット部材207を被取付部に緩く締め付けた後に、締め付け工具の一対の直線部の一方に設けた操作側歯車229をナット側歯車211に噛み合わせた状態で、締め付け用工具209の平坦部209C,209Cを両手で握って締め付け工具209をスライドさせることによりナット側歯車211をきつく締め付ける。スライドさせるには、作業者が手でスライドしてもよいが、例えば、ハンマー等で平坦部209Cを打撃するようにしてもよい。
上記実施の形態は、一例として記載したものであり、その要旨を逸脱しない限り、本発明は本実施例に限定されるものではない。例えば、上記例では、水栓金具を取り付けるための方法及び工具の例として示したが、他の物品を取り付けるのに使用してもよいのはもちろんである。
本発明によれば、周囲にレンチまたはスパナを回転させるスペースがない場所でも、ナット部材の締め付け作業を行いやすい締め付け方法及び締め付け工具を提供することができる。
1 被取付部
3 パッキン
5 ワッシャ(座金)
7 ナット部材
9 締め付け工具
11 ナット側歯車
13 雌ねじ
15 ワッシャ本体部
17 突出片
19 貫通孔
21 被嵌合用孔部
23 ビット
25 工具本体部
25A 工具側棒状部
25B 被操作部
27 ビット側棒状部
29 操作側歯車
31 嵌合用凸部
33 開口部
35 孔部
37 係止部
WL 壁
SK シンク
CN 連結部
WF 水栓金具
SP 吐水口部分
PP 配管部分

Claims (12)

  1. 周囲にレンチまたはスパナを回転させるスペースがない場所に配置された被取付部の外周に形成された雄ねじに螺合する雌ねじを内周部に備えたナット部材の締め付け方法であって、
    前記ナット部材を外周部にナット側歯車が形成された歯車付きナット部材とし、
    前記被取付部に前記ナット部材が締め付けられた状態で、前記ナット部材の径方向外側に位置する場所に、被嵌合用凹部若しくは被嵌合用孔部または被嵌合用凸部を設け、
    先端部に前記被嵌合用凹部若しくは前記被嵌合用孔部と回転可能に嵌合する嵌合用凸部を有するか、または前記被嵌合用凸部と回転可能に嵌合する嵌合用凹部を備えた棒状部と、該棒状部の後端に設けられて前記棒状部を長手方向に延びる仮想中心を中心にして回転させる際に作業者によって操作される被操作部と、前記棒状部の前記先端部近傍に設けられて、前記被嵌合用凹部若しくは前記被嵌合用孔部と前記嵌合用凸部を嵌合させた状態、または前記被嵌合用凸部と前記嵌合用凹部を嵌合させた状態で前記ナット側歯車と噛み合う操作側歯車とを備えた締め付け工具を用意し、
    手作業で前記歯車付きナット部材を前記被取付部に緩く締め付けた後に、前記締め付け工具の前記嵌合用凸部または前記嵌合用凹部を前記被嵌合用凹部若しくは前記被嵌合用孔部または前記被嵌合用凸部に嵌合し且つ前記操作側歯車と前記ナット側歯車とかみ合わせた状態で、前記締め付け用工具の前記被操作部を操作して前記締め付け工具を回転させることにより、前記歯車付きナット部材をきつく締め付けることを特徴とするナット部材の締め付け方法。
  2. 前記被嵌合用凹部若しくは前記被嵌合用孔部または前記被嵌合用凸部は、前記歯車付きナット部材よりも前に、前記被取付部に嵌合させるワッシャに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のナット部材の締め付け方法。
  3. 前記ワッシャは前記歯車付きナット部材が締め付けられたときに、前記歯車付きナット部材の径方向外側に突出する突出片部を備えており、
    前記突出片部に前記被嵌合用凹部若しくは前記被嵌合用孔部または前記被嵌合用凸部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のナット部材の締め付け方法。
  4. 前記被取付部が取り付けられている部材に、前記被嵌合用凹部若しくは前記被嵌合用孔部または前記被嵌合用凸部が一体に設けられている請求項1に記載のナット部材の締め付け方法。
  5. 前記締め付け工具は、
    前記棒状部と前記操作側歯車を有するビットと、
    前記被操作部を有し、前記ビットを取り付け可能な工具本体部とから構成されている請求項1に記載のナット部材の締め付け方法。
  6. 前記ビットは、
    前記棒状部の前記先端部に備えられたライト部と、
    前記ライト部を点灯させるスイッチ機構を備えた点灯駆動回路とを備えており、
    前記工具本体部に前記ビットを取り付けると前記スイッチ機構がオン状態となって前記点灯駆動回路が動作し、前記ライト部が点灯する請求項5に記載のナット部材の締め付け方法。
  7. 前記ナット側歯車の複数の歯及び前記操作側歯車の複数の歯には、互いに噛み始める先端部分に先端に向かうに従って高さ寸法が小さくなるテーパが設けられている請求項1に記載のナット部材の締め付け方法。
  8. 前記歯車付きナット部材の前記外周部には、前記ナット側歯車の複数の歯の後方部分に輪郭が六角ナットの形状になっている部分がある請求項1に記載のナット部材の締め付け方法。
  9. 先端部に嵌合用凸部または嵌合用凹部を備えた棒状部と、該棒状部の後端に設けられて前記棒状部を長手方向に延びる仮想中心を中心にして回転させる際に作業者によって操作される被操作部と、前記棒状部の前記先端部近傍に設けられた操作側歯車を備えた締め付け工具。
  10. 前記操作側歯車の複数の歯には、先端部分に先端に向かうに従って高さ寸法が小さくなるテーパが設けられている請求項9に記載の締め付け工具。
  11. 周囲にレンチまたはスパナを回転させるスペースがない場所に配置された被取付部の外周に形成された雄ねじに螺合する雌ねじを内周部に備えたナット部材の締め付け方法であって、
    前記ナット部材を外周部にナット側歯車が形成され且つ前記ナット側歯車の後方に前記ナット側歯車の最大外径寸法よりも最大径寸法が小さい非歯車部を一体に備えた歯車付きナット部材とし、
    棒状部と、該棒状部の後端に取り外し可能に設けられて前記棒状部を長手方向に延びる仮想中心を中心にして回転させる際に作業者によって操作される被操作部と、前記棒状部の先端部近傍に設けられて、前記ナット側歯車と噛み合う操作側歯車とを備えた締め付け工具と、
    前記操作側歯車の後方に位置する前記棒状部を通す工具用孔部と、前記歯車付きナット部材を前記被取付部に緩く締め付けた後に前記歯車付きナット部材の前記非歯車部を通す被取付部用孔部とを有する工具固定用冶具とを用意し、
    手作業で前記歯車付きナット部材を前記被取付部に緩く締め付けた後に、前記被操作部が取り外された前記棒状部を前記工具用孔部に挿入した前記工具固定用治具の前記被取付用孔部に、前記操作側歯車を前記ナット側歯車と噛み合わせるように前記被取付部及び前記非歯車部を嵌めて前記工具固定用治具を位置決めし、この状態で、前記締め付け用工具の前記棒状部に前記被操作部を取り付けた後、前記被操作部を操作して前記締め付け工具を回転させることにより、前記歯車付きナット部材をきつく締め付けることを特徴とするナット部材の締め付け方法。
  12. 周囲にレンチまたはスパナを回転させるスペースがない場所に配置された被取付部の外周に形成された雄ねじに螺合する雌ねじを内周部に備えたナット部材を締め付ける方法であって、
    前記ナット部材を外周部にナット側歯車が形成された歯車付きナット部材とし、
    前記ナット側歯車と噛み合う操作側歯車を備えた一対の直線部と、該一対の直線部の少なくとも一端を連結する連結部とを備えた締め付け用工具を用意し、
    手作業で前記歯車付きナット部材を前記被取付部に緩く締め付けた後に、前記締め付け工具の一対の直線部の一方に設けた前記操作側歯車を前記ナット側歯車に噛み合わせた状態で、前記締め付け用工具をスライドさせることにより前記ナット側歯車をきつく締め付けることを特徴とするナット部材の締め付け方法。
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