JPWO2020121397A1 - ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法、ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地 - Google Patents

ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法、ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020121397A1
JPWO2020121397A1 JP2019516572A JP2019516572A JPWO2020121397A1 JP WO2020121397 A1 JPWO2020121397 A1 JP WO2020121397A1 JP 2019516572 A JP2019516572 A JP 2019516572A JP 2019516572 A JP2019516572 A JP 2019516572A JP WO2020121397 A1 JPWO2020121397 A1 JP WO2020121397A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
product
received
woody biomass
quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019516572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6528016B1 (ja
Inventor
裕太 田原
裕太 田原
秀幸 菅谷
秀幸 菅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6528016B1 publication Critical patent/JP6528016B1/ja
Publication of JPWO2020121397A1 publication Critical patent/JPWO2020121397A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G63/00Transferring or trans-shipping at storage areas, railway yards or harbours or in opening mining cuts; Marshalling yard installations
    • B65G63/008Transferring or trans-shipping at storage areas, railway yards or harbours or in opening mining cuts; Marshalling yard installations for bulk material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G67/00Loading or unloading vehicles
    • B65G67/02Loading or unloading land vehicles
    • B65G67/04Loading land vehicles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
    • C10L5/00Solid fuels
    • C10L5/40Solid fuels essentially based on materials of non-mineral origin
    • C10L5/44Solid fuels essentially based on materials of non-mineral origin on vegetable substances
    • C10L5/442Wood or forestry waste
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
    • C10L5/00Solid fuels
    • C10L5/40Solid fuels essentially based on materials of non-mineral origin
    • C10L5/46Solid fuels essentially based on materials of non-mineral origin on sewage, house, or town refuse
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/20Climate change mitigation technologies for sector-wide applications using renewable energy

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

需要地が要求する品質特性を満たすペレット状の木質バイオマス燃料を、安定的に供給する物流方法を提供する。本発明の方法は、出荷可能な状態のペレット状木質バイオマス燃料である製品燃料、又は製品燃料を生成するために加工処理が必要な木質バイオマス燃料である受入品燃料を燃料製造場所から受け入れる工程(a)と、品質に応じて特定された受入品置場に受入品燃料を保管する工程(b)と、受入品置場に保管されている受入品燃料に対して、所定の加工処理を実行して製品燃料を生成する工程(c)と、工程(a)で受け入れた前記製品燃料、及び工程(c)で生成された製品燃料を、品質に応じて特定された製品置場に保管する工程(d)と、製品置場に保管されている製品燃料を燃料の需要地に向けて出荷する工程(e)とを有する。

Description

本発明は、ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法、及びペレット状木質バイオマス燃料の物流基地に関する。
再生可能エネルギー特別措置法の施行などにより、再生可能エネルギーである樹木の幹や枝、切削チップ、おが粉、樹皮、建築廃材等の木質バイオマスを、発電用ボイラやセメントクリンカ焼成装置の代替燃料として使用する技術開発が進められている。
例えば、伐採材を発電用ボイラの燃料として使用する場合、必要となる伐採材の量は年間数万トン以上となる。しかしながら、樹木の生育に由来する供給量の季節的変動や、供給地と需要地間の多量輸送の問題等、木質バイオマスを燃料として安定的且つ効率的に供給するには多くの課題が存在している。
また、燃料には発熱量等の品質の安定性が求められるところ、上述の個々の木質バイオマス燃料の供給量に関する季節的変動等を考慮した場合、年間を通じて必要供給量を確保するためには、複数の供給地や複数の種類の木質バイオマスを併用することが必要となる。そのような複数の木質バイオマス燃料の併用又は混合使用においては、最終製品としての木質バイオマス燃料の品質特性に変動が生じないように品質を安定化するための技術が必要となる。
例えば、下記特許文献1には、木質バイオマス(伐採材、さとうきびかす、オイルパーム、もみがら等)と石炭とを混合させた石炭・木質バイオマス混合燃料の使用に際し、燃料収集・販売会社が、木質バイオマスと石炭とを燃料利用者が要求する条件(木質バイオマスの種類、石炭と木質バイオマスとの混合割合、燃焼カロリー等)に応じてブレンドした石炭・木質バイオマス混合燃料を販売する、石炭・木質バイオマス混合燃料の収集・販売システム及び方法が開示されている。
特開2007−58440号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている、石炭・木質バイオマス混合燃料の収集・販売システム及び方法は、需要者側の購入希望情報と供給者側の在庫情報をマッチングさせる情報処理に関する技術に留まっており、供給安定化や品質安定化に関する抜本的な対策技術ではない。
本発明は、上記の木質バイオマス燃料の物流上の問題点に鑑みたものであって、特に所定の品質特性を有するペレット状の木質バイオマス燃料を、需要者へ安定的に供給することを目的とする。
本発明は、ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法であって、
出荷可能な状態のペレット状木質バイオマス燃料である製品燃料、又は、前記製品燃料を生成するために加工処理が必要な木質バイオマス燃料である受入品燃料を、燃料製造場所から受け入れる工程(a)と、
前記工程(a)で受け入れた前記受入品燃料の保管先を、複数の受入品置場の中から当該受入品燃料の品質に応じて特定すると共に、特定された前記受入品置場に前記受入品燃料を保管する工程(b)と、
前記受入品置場に保管されている前記受入品燃料に対して、所定の加工処理を実行して前記製品燃料を生成する工程(c)と、
前記工程(a)で受け入れた前記製品燃料、及び前記工程(c)で生成された前記製品燃料を、複数の製品置場の中から当該製品燃料の品質に応じて特定すると共に、特定された前記製品置場に前記製品燃料を保管する工程(d)と、
前記製品置場に保管されている前記製品燃料を、燃料の需要地に向けて出荷する工程(e)とを有することを特徴とする。
上記方法によれば、種々の燃料製造場所から搬入されてくる燃料を、一箇所で受け入れると共に、品質に応じて異なる保管場所に保管される。
燃料製造場所から搬入される燃料としては、そのまま需要地に向けて出荷できる程度の品質(以下、「出荷可能品質」という。)でペレット化された燃料である場合と、出荷可能品質を満たさないためにそのままでは出荷することができず、加工処理が必要な燃料である場合が想定される。このような違いは、燃料製造場所の製造・加工能力などに起因する。本明細書では、前者の燃料を「製品燃料」と呼び、後者の燃料を「受入品燃料」と呼ぶ。
燃料製造場所から搬入された受入品燃料は、品質に応じて特定された受入品置場に保管される。そして、受入品燃料に対して所定の加工処理を施すことで製品燃料が生成される。上記の方法によれば、受入品燃料を受け入れる施設(以下、「物流基地」と呼ぶ。)において、加工処理を行うことができるため、燃料製造場所から搬入されてきた燃料が、例えばペレット化されていないなど、そのまま出荷できない程度の品質であった場合であっても、出荷可能品質を充足した状態の燃料(上記製品燃料)に変換することが可能である。
そして、上記の方法によれば、受入品燃料についても、品質に応じて異なる受入品置場に保管されるため、加工時に用いられた受入品燃料の品質を把握することができる。加工処理が施されることで生成される燃料(製品燃料)の品質は、加工に用いられる受入品燃料の品質に依存する。よって、必要な品質の製品燃料の在庫が不足している場合においても、当該品質の製品燃料を生成するために必要な受入品を容易に特定することができ、かかる特定された受入品燃料に対して加工処理を実行することで、必要な品質の製品燃料をその場で(物流基地内で)生成することができる。
また、このようにして受入品燃料に対して加工処理が施されることで生成された製品燃料は、品質別に異なる製品置場内に保管される。このため、需要地から特定の品質(以下、「需要品質」という。)の製品燃料(ペレット状木質バイオマス燃料)が注文された場合であっても、当該需要品質を満たす製品燃料の物流基地内の在庫量を、短時間で認識することが可能である。そして、仮に在庫量が需要量を下回っている場合であっても、受入品置場内には加工処理前の受入品燃料が保管されており、物流基地内において加工することができるため、物流基地内で、所定の品質の受入品燃料に対して加工処理を実行して、需要品質を満たす製品燃料を生成して、需要量を賄うことができる。このように、必要に応じて加工処理を行って需要量及び需要品質を満たす製品燃料が、需要地に向けて出荷される。
なお、上述したように、燃料製造場所から搬入された燃料によっては、製品燃料の条件(出荷可能品質)を満たす品質を示す場合がある。かかる燃料は、受入品置場には保管されずに、品質に応じて指定される所定の製品置場内に保管されるものとして構わない。
以上説明したように、本発明に係るペレット状木質バイオマス燃料の物流方法によれば、品質に応じて異なる保管場所に製品燃料が保管されているため、品質の異なる複数のペレット状木質バイオマス燃料を有効に出荷することができると共に、その場で加工処理が実行されることで、木質バイオマス燃料の物流の効率化を図ることができる。
前記工程(e)は、
需要者の要求に応じた品質基準を満たす前記製品燃料が保管されている1以上の前記製品置場を特定する工程(e1)と、
前記工程(e1)で特定された前記製品置場に保管されている前記製品燃料を、前記需要地に出荷する工程(e2)とを有するものとしても構わない。
前記工程(c)における前記所定の加工処理は、異物除去処理、混合処理、粉砕処理、乾燥処理、分級処理、及び成型処理からなる群から選択される1つ以上の処理であるものとしても構わない。
上述したように、燃料製造場所から搬入された燃料によっては、製品燃料として出荷するには品質が適合していないものが存在する。上記の方法によれば、このような燃料に対しても、異物除去、混合、粉砕、乾燥、分級、成型などの加工処理が実行されることで、出荷できる程度の品質を備えた燃料(製品燃料)に変換できる。
前記工程(b)は、
前記工程(a)で受け入れた前記受入品燃料の少なくとも一部を抽出する工程(b1)と、
前記工程(b1)で抽出された前記受入品燃料に対して、発熱量及び/又は所定の化学成分に関する分析を行う工程(b2)と、
前記工程(b2)の分析結果に基づき、前記受入品燃料の含有アルカリ金属量、含有塩素量、含有水分量、及び発熱量からなる群から選択される1つ以上の指標が属する範囲によって、前記受入品燃料の品質を特定する工程(b3)とを有するものとしても構わない。
上記方法によれば、工程(a)で受け入れた受入品燃料の品質を、受け入れ場所(物流基地)内において特定することができるため、受入品燃料の保管先の受入品置場を容易に指定できる。なお、燃料製造場所によっては、搬入する燃料(受入品燃料)に対する発熱量及び/又は所定の化学成分に関する分析を、ある程度精度良く行うことができる場合がある。かかる場合には、工程(a)において受入品燃料を受け入れる際に、品質に関する情報を併せて取得しておくことで、当該取得した品質情報に基づいて受入品燃料の保管先の受入品置場を特定するものとしても構わない。
前記工程(d)は、
前記工程(a)で受け入れた前記製品燃料、及び前記工程(c)で生成された前記製品燃料の少なくとも一部を抽出する工程(d1)と、
前記工程(d1)で抽出された前記製品燃料に対して、発熱量及び/又は所定の化学成分に関する分析を行う工程(d2)と、
前記工程(d2)の分析結果に基づき、前記製品燃料の含有アルカリ金属量、含有塩素量、含有水分量、及び発熱量からなる群から選択される1つ以上の指標が属する範囲によって、前記製品燃料の品質を特定する工程(d3)とを有するものとしても構わない。
上述したように、燃料製造場所から搬入されてきた燃料の中には、出荷可能品質を満たす燃料(製品燃料)が含まれる場合もある。上記工程(d1)〜(d3)を有することで、このような製品燃料の品質をその場(物流基地内)で特定することができるため、保管先の製品置場を容易に指定できる。
また、工程(c)で加工処理が実行されることで生成された製品燃料は、加工に利用された受入品燃料の品質が把握できていたとしても、加工の態様によっては、予想された通りの品質にならない場合もあり得る。上記工程(d1)〜(d3)を有することで、加工処理が実行されて生成された製品燃料の品質についてもその場(物流基地内)で特定することができるため、保管先としての適切な製品置場を容易に指定できる。
なお、需要地から注文された需要量が在庫量を上回っており、この不足量を工程(c)による加工処理によって賄う場合などにおいては、加工処理を介して生成された製品燃料を、製品置場に保管することなくそのまま出荷したい場合もある。そして、このとき、加工処理を実行して生成された製品燃料が需要品質を満たしているかどうかを確認したい場合がある。
このような場合のために、
前記燃料の需要地に向けて出荷する工程(e)は、
前記工程(c)で生成された前記製品燃料の少なくとも一部を抽出する工程(e3)と、
前記工程(e3)で抽出された前記製品燃料に対して、発熱量及び/又は所定の化学成分に関する分析を行う工程(e4)と、
前記工程(e4)の分析結果に基づき、前記製品燃料の含有アルカリ金属量、含有塩素量、含有水分量、及び発熱量からなる群から選択される1つ以上の指標が属する範囲によって、前記製品燃料の品質を特定する工程(e5)と、
前記工程(e5)において特定された前記製品燃料の品質が、需要者の要求に応じた品質基準を満たすことを確認する工程(e6)とを有するものとしても構わない。
前記受入品燃料は、パーム油産業由来の木質バイオマスを含むものとしても構わない。
また、前記ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法は、
廃白土を受け入れる工程(f)を有し、
前記工程(c)における前記所定の加工処理は、前記工程(f)で受け入れた前記廃白土と前記受入品燃料とを混合及び成型する処理を含むものとしても構わない。
上記の方法によれば、出荷可能品質を満たさない受入品燃料が搬入された場合であっても、この受入品燃料に対して加工処理を実行することで、高い機械的強度を有する高品質な製品燃料を生成することができる。
前記工程(a)は、前記燃料製造場所から陸送又は海送によって運搬された前記製品燃料又は前記受入品燃料を受け入れる工程を含み、
前記工程(e)は、前記製品置場に保管されている前記製品燃料を、陸送又は海送によって前記需要地に運搬する工程を含むものとしても構わない。
また、本発明は、ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地であって、
出荷可能な状態のペレット状木質バイオマス燃料である製品燃料を、燃料の需要地に向けて出荷するための出荷設備と、
前記製品燃料を品質別に保管する製品置場と、
前記製品燃料を生成するために加工処理が必要な木質バイオマス燃料である受入品燃料を、燃料製造場所から受け入れるための受入設備と、
前記受入品燃料を品質別に保管する受入品置場と、
前記受入品燃料に対して前記加工処理を施して前記製品燃料を生成するための加工処理設備とを有することを特徴とする。
なお、前記受入設備は、前記製品燃料についても前記燃料製造場所から受け入れるものとしても構わない。
上記構成のペレット状木質バイオマス燃料の物流基地によれば、ペレット状木質バイオマス燃料(製品燃料)の供給を安定化させるための貯蔵基地兼出荷基地が実現される。ペレット状木質バイオマス燃料は、品質が高いほど価格も高くなるところ、需要地から要求されるペレット状木質バイオマス燃料の品質は、当該需要地で利用される利用状況に依存して異なることが予想される。このため、種々の需要地から要求される品質(需要品質)を満たす製品燃料を、貯蔵し、且つ出荷可能にしておくのが望ましい。上記の物流基地によれば、品質別に製品燃料が保管されているため、需要地から要求される需要品質を満たす製品燃料を特定することが容易である。
また、仮に需要品質を満たす製品燃料の在庫量が、需要量に対して不足していた場合であっても、上記物流基地内には、加工施設設備が存在するため、出荷可能品質を満たさない受入品燃料に対して加工処理を施して、出荷可能品質及び需要品質を充足する製品燃料を物流基地内で生成することができ、これによって、需要量を賄うことが可能である。
従って、木質バイオマス燃料の供給量に関する季節変動や、物流トラブル等による供給量の変動を、本発明に係る物流基地の貯蔵能力によって緩衝することができ、需要地への安定供給が可能となる。
前記ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地は、前記受入品燃料及び/又は前記製品燃料に対して、発熱量及び/又は所定の化学成分に関する分析を行う分析設備を有するものとしても構わない。
かかる構成によれば、物流基地内で受入品燃料及び/又は製品燃料に対して分析が行え、各燃料が有する品質を特定することができる。これにより、保管先の受入品置場又は製品置場を適切に指定することができる。
特に、前記ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地が製品燃料に対して分析を行う分析設備を備えることで、船舶やトラック等の輸送手段への荷積み品の品質特性を確認しながら、又は荷積み品の品質特性を確認後に出荷することが可能となり、需要品質を満足しない製品燃料の出荷を防止することができる。
なお、受入品燃料に対して分析を行う分析設備、受入品燃料に対して加工処理が施されることで生成された製品燃料に対して分析を行う分析設備、及び出荷直前の製品燃料に対して分析を行う分析設備は、共通の設備としても構わないし、それぞれ別々の設備としても構わない。
前記加工処理設備は、
前記受入品燃料を粉砕するための粉砕設備と、
前記粉砕設備によって粉砕された若しくは粉砕される前の前記受入品燃料同士、又は粉砕された前記受入品燃料と前記受入品燃料以外の燃料材料とを混合するための混合設備と、
前記混合設備によって混合された前記受入品燃料をペレット状に成型する成型設備とを有するものとしても構わない。
前記加工処理設備は、
前記受入品燃料に含まれる異物を除去するための異物除去設備と、
前記粉砕設備によって粉砕された、又は粉砕される前の前記受入品燃料を分級するための分級設備とを有するものとしても構わない。
前記受入設備は、廃白土を受け入れる機能を有し、
前記混合設備は、粉砕された前記受入品燃料と前記廃白土とを混合する機能を有するものとしても構わない。
これによって、本発明に係るペレット状木質バイオマス燃料の物流基地から、優れた機械的強度を有する、木質バイオマスと廃白土の混合物から成るペレット状木質バイオマス燃料をも出荷することが可能となる。
前記ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地は、海岸部に設置された港湾荷役設備を有し、
前記港湾荷役設備が前記出荷設備及び前記受入設備を構成するものとしても構わない。
これによって、例えば、マレーシアやインドネシアから海運されるパーム椰子由来の木質バイオマス燃料等を多量に受け入れることが可能になると共に、船舶を用いた多量出荷も可能となり、木質バイオマス燃料に関する物流コストを低減することができる。
前記受入設備は、運搬車両によって搬送された前記受入品燃料を受け入れる機能を有し、
前記出荷設備は、運搬車両によって前記製品燃料を前記需要地に向けて出荷する機能を有するものとしても構わない。
これによって、従来はゴミ焼却施設や最終処分場で処分されていた建築廃材等の発生量が少量の木質バイオマスを受け入れることが可能になり、資源循環型社会の構築に寄与することができると共に、内陸部や小口需要への対応も可能になる。
前記ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地において、前記製品置場に保管可能な前記製品燃料の量と、前記受入品置場に保管可能な前記受入品燃料の量との合計は、1万5千t以上であるのが好ましく、3万t以上であるのがより好ましく、6万t以上であるのが特に好ましい。この木質バイオマス燃料の貯蔵能力によって、例えば75MW級バイオマス発電ボイラにおける数週間分の必要燃料を在庫することができる。
本発明によれば、需要地の要求に応じた品質を満たすペレット状木質バイオマス燃料を、安定的に供給することが可能となる。
本発明に係るペレット状木質バイオマス燃料の物流基地の一実施形態の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明に係るペレット状木質バイオマス燃料の物流方法の処理の流れを模式的に示すフローチャートである。 図2内のステップS30に含まれる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 加工処理設備の構成の一例を模式的に示すブロック図である。 本発明に係るペレット状木質バイオマス燃料の物流基地の別の一実施形態の構成を模式的に示すブロック図である。 廃白土の受入処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図2内のステップS50に含まれる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図2内のステップS60に含まれる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図2内のステップS30に含まれる処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。 事前加工処理設備の構成の一例を模式的に示すブロック図である。
本発明に係るペレット状木質バイオマス燃料の物流方法、及びペレット状木質バイオマス燃料の物流基地の実施形態について、適宜図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るペレット状木質バイオマス燃料の物流基地の一実施形態の構成を模式的に示すブロック図である。図2は、本発明に係るペレット状木質バイオマス燃料の物流方法の処理の流れを模式的に示すフローチャートである。
図1に示すペレット状木質バイオマス燃料の物流基地1(以下、適宜「物流基地1」と略記される。)は、受入設備3と、受入品置場4と、加工処理設備5と、製品置場6と、出荷設備7とを有する。図1に示す物流基地1は、図2に示す物流方法を実施するための一態様である。
なお、以下の説明では、図2に示すフローチャートに記載された各ステップの符号が適宜参照される。
物流基地1は、燃料製造場所40(40a,40b,40c,40d,40e,…)から出荷されたバイオマス燃料を受入設備3において受け入れて保管すると共に、保管されたバイオマス燃料を出荷設備7から燃料需要地50(50a,50b,50c,50d,50e,…)に出荷する機能を有する。燃料需要地50は、ペレット状木質バイオマス燃料の利用が予定されている場所が想定されており、バイオマス発電所が一例として挙げられる。
また、燃料製造場所40は、燃料需要地50が需要する、ペレット状木質バイオマス燃料そのものを製造する場所、又は前記ペレット状木質バイオマス燃料を生成するための原料を構成するバイオマス燃料を製造する場所が想定されている。一例として、燃料製造場所40は、パーム油産業に付随して設けられた燃料処理工場、林地残材や間伐材等の山地整理で発生する低質材を切削チップ又は薪に加工する加工場、製材工場から発生する残材やおが粉等から木質ペレット又は切削チップを製造する処理工場、住宅解体時に発生する建築廃材や使用済みパレット等の木質廃材から木質ペレット又は切削チップを製造する廃棄物処理工場などが挙げられる。
本明細書において、木質バイオマスとは、樹木の伐採や造材のときに発生した枝、葉などの林地残材、製材工場などから発生する樹皮やのこ屑、住宅の解体材や街路樹の剪定枝などの木材由来の有機性資源をいう。これらの木質バイオマスのうち、燃料として十分な発熱量を有し、アルカリなどの忌避成分含有量が少なく、且つ発生量の豊富なものが、好ましい木質バイオマス燃料として利用される。
特に、マレーシアやインドネシアで盛んなパーム油産業由来の木質バイオマスであるパーム空果房(EFB)、パーム樹幹(OPT)、パーム茎葉(OPF)、メソカープファイバー(MF)、パームカーネルシェル(PKS)、パーム核粕(PKC)、及びパームオイル工場廃液(POME)等は、乾燥することによって4000kcal/kg以上の良好な発熱量を発生し、且つPKSだけでも世界的には1千万t程度の発生量があり、バイオマス燃料として非常に好ましい。なお、本説明における発熱量とは、JIS Z 7302−2「廃棄物固形化燃料−第2部:発熱量試験方法」記載の真発熱量(低位発熱量)をいう。
つまり、燃料製造場所40は、上記のパーム油産業由来の木質バイオマスを製造する場所に対応しており、この木質バイオマスをペレット状に加工する機能を有する場所も含まれる。
木質バイオマスを燃料として用いる場合、ペレット状に加工することが好ましい。ペレット状に加工することによって、木質バイオマス燃料の大きさが均一化され、また比重が高まることから発熱量が向上すると共に、乾燥のし易さから湿度の高くない環境に静置するだけで含水率が低減する等、燃料として好ましい性状を有するようになる。一般的に、ペレット状木質バイオマス燃料は、直径が10mm前後、長さが50mm前後の円筒状であって、3000kcal/kg〜5000kcal/kgの発熱量を有している。
本明細書におけるペレット状木質バイオマス燃料の機械的強度とは、一般社団法人日本木質ペレット協会規格「木質ペレット品質規格」記載の機械的耐久性(DU)、またはJIS Z 8841「造粒物−強度試験方法」記載の落下強度を指し、好ましいハンドリング性状を有するためにペレット状木質バイオマス燃料が有すべき機械的強度は、前記機械的耐久性(DU)では96.5%以上、好ましくは97.5%以上、特に好ましくは98%以上であり、前記落下強度では97%以上、好ましくは98%以上、特に好ましくは99%以上である。
《ステップS10,ステップS20》
上述したように、物流基地1は、燃料製造場所40(40a,40b,40c,40d,40e,…)から出荷された燃料を受入設備3において受け入れる(ステップS10,ステップS20)。ステップS20が、上記工程(a)に対応する。
受入設備3は、海送用受入設備3aと、陸送用受入設備3bとを備えるのが好適である。図1では、一例として、燃料製造場所(40a,40b,40c)からは船舶などの海送手段91によって物流基地1に対して燃料が搬送され、燃料製造場所(40d,40e)からはトラックなどの運搬車両に代表される陸送手段92によって物流基地1に対して燃料が搬送される場合が図示されている。
海送用受入設備3aは、例えば海岸部に設置された港湾荷役設備で構成されており、専用埠頭が備えられるのが好適である。海送用受入設備3aは、バラ積み品の荷受ができる設備であれば特に限定されず、グラブバケット式、連続機械式、ニューマチック等の一般的なアンローダーが使用できる。特に、種々の形状、大きさの品に対応できる観点からグラブバケット式が好ましい。
なお、船舶の一例であるウッドチップ専用船等は、一般的にクレーンが装備されている。このように、クレーンが装備された貨物船で搬送されてきた燃料の受け入れを可能とするために、海送用受入設備3aは、コンベアが付設された受入ホッパーを備えるものとしても構わない。
これにより、例えば、燃料製造場所(40a,40b,40c)がマレーシアやインドネシアなどのパームヤシ由来の燃料製造場所である場合には、これらの木質バイオマス燃料等を海送手段を通じて物流基地1に対して多量に受け入れることが可能になる。また、後述する海送用出荷設備7aを、海送用受入設備3aに兼用させることで、船舶を通して多量の製品燃料を燃料需要地50に対して出荷することができる。これにより、木質バイオマス燃料に関する物流コストを低減することができる。
また、陸送用受入設備3bは、ダンプ式(跳ね上げ式)や床移動式(ウォーキングフロアまたはスライドデッキ)の各種トラックからの荷降ろしに対応可能な設備であれば特に限定されず、コンベアが付設された受入ホッパー等が有効に使用できる。このように、受入設備3が陸送用受入設備3bを備えることで、従来はゴミ焼却施設や最終処分場で処分されていたような、発生量が少量である建築廃材等の木質バイオマス燃料を、物流基地1によって受け入れることが可能となり、資源循環型社会の構築に寄与することができる。また、後述する陸送用出荷設備7bを、陸送用受入設備3bに兼用させることで、内陸部に位置したり、需要量が少量である燃料需要地50に対して製品燃料を出荷することができる。
ただし、物流基地1が備える受入設備3は、海送用受入設備3aと陸送用受入設備3bのいずれか一方のみを備えるものとしても構わない。
ここで、燃料製造場所40から搬送される燃料としては、そのまま需要地に向けて出荷できる程度の品質(出荷可能品質)を有した状態でペレット化された燃料(製品燃料)である場合と、出荷可能品質を満たさないためにそのままでは出荷することができず、加工処理が必要な燃料(受入品燃料)である場合が想定される。このような違いは、燃料製造場所40の製造・加工能力などに起因するものである。
上記「受入品燃料」とは、ぺレット状バイオマス燃料に加工されていない木質バイオマス燃料をいい、具体的には大割り、丸薪、小割り、粗朶、柴などの薪や、切削チップ、スクリュー切削チップ、破砕チップなどのチップや、おが粉、かんな屑などのおが粉や、樹皮(バーク)や、製材や土木・建設過程で発生する端材、建築物の解体時などに発生する建築廃材などの廃材を指す。そして、この受入品燃料は、後述するステップS40において、粉砕や成型などの加工処理が施されて製品燃料に変換されることが前提となるため、形状、大きさは特に限定されない。なお、ペレット状に加工されているバイオマス燃料であっても、機械的強度が著しく低い場合など、出荷可能品質を満たしていない場合には受入品燃料に含まれる。
物流基地1は、受入品置場4と製品置場6とを有している。受入品置場4は、上記受入品燃料を保管する場所であり、製品置場6は、上記製品燃料を保管する場所である。すなわち、燃料製造場所40から、出荷可能品質を満たす燃料(製品燃料)が物流基地1に搬送された場合には、この燃料を製品置場6に保管する。一方で、燃料製造場所40から、出荷可能品質を満たさない燃料(受入品燃料)が物流基地1に搬送された場合には、この燃料を受入品置場4に保管する。
物流基地1は、複数の受入品置場4(4a,4b,…)を有している。これらの受入品置場4は、保管対象となる受入品燃料の品質が異なっている。すなわち、ある受入品置場4aは、品質レベルがQaである受入品燃料の保管場所に該当し、別の受入品置場4bは、品質レベルがQbである受入品燃料の保管場所に該当する。
《ステップS30》
物流基地1は、燃料製造場所40から受入品燃料を受け入れると、この受入品燃料の品質に応じて保管すべき受入品置場4を特定すると共に、特定された受入品置場4に受入品燃料を搬送・保管する(ステップS30)。このステップS30が、工程(b)に対応する。
図3は、ステップS30に含まれる処理の流れの一例を示すフローチャートである。図3に示す例では、ステップS30は、ステップS32、ステップS33、ステップS34、ステップS35、及びステップS36の各処理を含んで構成される。
まず、燃料製造場所から搬送されてきた多量の受入品燃料の中から、一部の受入品燃料が抽出される(ステップS32)。例えば、図1に示すように、物流基地1は、ステップS32を実行するための、受入品燃料用サンプラー12を備えるものとして構わない。受入品燃料用サンプラー12は、分析・試験用の試料採取装置であって、代表性の高い試料が採取可能であれば、サンプリング方式などに特に限定はない。一般的に、JIS K 0060「産業廃棄物の採取方法」やJIS M 8100「粉塊混合物?サンプリング方法通則」に記載されるように、コンベヤやフィーダの落ち口に、落下する対象品の全流幅から採取できるサンプラーが好適に採用される。このステップS32が、工程(b1)に対応する。
次に、抽出された受入品燃料に対する分析が行われる(ステップS33)。例えば、図1に示すように、物流基地1は、ステップS33を実行するための、分析設備11を備えるものとして構わない。
分析設備11は、必要となる試験・分析項目に対応可能な装置であれば、特に限定されず、汎用の試験装置や分析装置が使用できる。また、分析設備11は、ロボットハンドリング・オートメーションシステム等を用いた無人化の構成としても構わない。一例として、分析設備11は、受入品燃料の含有アルカリ金属量、含有塩素量、含有水分量、及び発熱量を試験・分析する機能を有している。
受入品燃料に含まれる化学成分量(アルカリ金属、塩素など)の測定には、所望の化学成分量が得られる分析方法であれば特に限定されないが、汎用性や分析精度の観点からは、試料又は灰化した試料を酸で全溶解して得られた溶液に関する吸光光度法分析法、発光分光分析法、原子吸光分析法又はICP発光分光分析法を用いるのが好ましい。また、塩素含有量は、JIS Z 7302−6「廃棄物固形化燃料−第6部:全塩素分試験方法」の試験方法を使用することができる。なお、バイオマス燃料の灰化は、アルカリ等の揮散成分の散逸を防止する観点から、600℃以下の低温度で実施するのが好ましい。
また、受入品燃料に含まれる水分量(又は含水率)の測定には、例えば、JIS Z 7302−3「廃棄物固形化燃料−第3部:水分試験方法」記載の方法を使用することができる。具体的には、乾燥室温度107±2℃で1時間加熱した場合の加熱前後の質量を用いればよい。更に、熱天秤分析(TG)等の機器分析を用いることもできる。
また、受入品燃料の発熱量の測定には、例えば、JIS Z 7302−2「廃棄物固形化燃料−第2部:発熱量試験方法」記載の方法を使用することができる。
ただし、分析設備11は、受入品燃料に含まれるアルカリ金属量、塩素量、水分量(含水率)、及び発熱量の全ての分析機能を備えていなければならないわけではなく、少なくともこれらのうちの1つ以上の分析機能を備えていればよい。
なお、受入品燃料用サンプラー12で抽出された受入品燃料を、分析設備11の設置場所まで搬送する方法としては、特に限定されないが、自動的に試料搬送が可能な気送管システム等が好適に使用される。
次に、分析設備11によって分析された結果に基づいて、対象となる受入品燃料の品質が特定される(ステップS34)。ステップS34が工程(b3)に対応する。
受入品燃料の品質の特定の方法としては、任意の品質項目と各品質項目における任意の水準数で行えばよい。例えば、発熱量、水分量及びアルカリ含有量の3項目で選別する場合には、後述するステップS40で実行される加工処理時の難易度を考慮して、比較的容易に加工できる発熱量と水分量の2項目については特定の閾値による大小の2水準に分類し、加工がより困難なアルカリ含有量については大中小の3水準に分類した、全体で12種類(=2×2×3)に分類する方法を採用することができる。分類の項目に塩素含有量を含めても構わない。
次に、ステップS34で特定された受入品燃料の品質に基づいて、当該受入品燃料の保管先である受入品置場4を、各受入品置場(4a,4b,…)の中から選択的に特定する(ステップS35)。上述したように、各受入品置場4は、保管対象となる受入品燃料の品質が異なっている。各受入品置場4に割り当てられている受入品燃料の品質に関する情報は、予め不図示の情報処理装置の記憶部又は紙面上に記憶されているものとして構わない。この記憶された情報に基づいて、受入品燃料の保管先の受入品置場4が特定される。なお、このステップS34で特定された受入品燃料の品質が、出荷可能品質を満たす場合には、所定の製品置場6に保管するものとしても構わないし、受入品置場4の一つの置場(例えば受入品置場4a)を、製品置場6として兼用させるものとしても構わない。
そして、この特定された受入品置場4に対して、受入品燃料が搬送され、保管される(ステップS36)。なお、受入品燃料を受入設備3から受入品置場4に対して搬送する場合など、物流基地1内における燃料(受入品燃料/製品燃料)の搬送には、ホイールローダーやブルドーザ等の重機や空気圧送を使用することもできるが、効率性、作業安全性、木質バイオマス燃料の飛散防止及び設備コスト等の観点からベルトコンベアやスクリュウコンベア等のコンベア類を使用するのが好ましい。なお、チップ等はブリッジングと呼ばれる詰まり状態を引き起こしやすいため、経路の絞りを有する個所などには邪魔板等の詰まりを防止する工夫を施しておくのが好適である。
なお、受入品置場4(4a,4b,…)は、受け入れた木質バイオマス燃料である受入品燃料に雨濡れ等を生じさせること無く貯蔵でき、そして荷受けや荷払いに支障が生じない設備であれば特に限定されず、屋根付きの建屋やサイロが有効に利用できる。また、水濡れ防止と共に、貯蔵期間中の自然発火を防止する観点から、例えば特許第6381836号に記載されるような、乾燥用ガスが貯蔵空間内に通気可能であったり、木質バイオマス燃料のパイルの切返し装置が備えられている貯蔵設備がより好ましい。なお、受入品置場4として屋根付きの建屋を用いる場合、品質別に分類された受入品燃料同士が混ざり合わないように管理できるのであれば、1つの建屋に複数の受入品燃料を貯蔵することができる。
なお、燃料製造場所40によっては、物流基地1に向けて出荷した燃料(受入品燃料又は製品燃料)の品質を分析する機能を有している場合があり、このとき、燃料製造場所40は、搬送された燃料の品質に係る情報を物流基地1に対して通知するものとしても構わない。この場合には、燃料製造場所40から通知された受入品燃料の品質に係る情報に基づいて、受入品燃料の保管先となる受入品置場4を特定すると共に、当該特定された受入品置場4に受入品燃料を保管するものとしても構わない(ステップS35,S36)。この場合には、必ずしも、物流基地1内において受入品燃料に対する分析処理を行わないものとしても構わない。
《ステップS40》
次に、受入品置場4に保管されていた受入品燃料に対して加工処理が実行され、品質についての改善処理が施されて、出荷可能品質を満たす燃料(製品燃料)が生成される。このステップS40が工程(c)に対応する。図1に示すように、物流基地1は、このステップS40を実行するための加工処理設備5を備えている。
例えば、発熱量の小さい受入品燃料に対しては、発熱量の大きい他の受入品燃料との混合処理が実行される。水分量の多い受入品燃料に対しては乾燥処理が実行される。アルカリ含有量の多い受入品燃料に対しては、アルカリ含有量の少ない他の受入品燃料との混合処理が実行される。ペレット状に加工されていない受入品燃料に対しては、異物除去、粉砕処理及び/又は分級処理の各処理が実行された後、ペレット状に成型処理が実行される。
すなわち、加工処理としては、異物除去処理、混合処理、粉砕処理、乾燥処理、分級処理、及び成型処理などが含まれる。なお、ステップS40では、これら全ての処理が実行されても構わないし、これらのうちの一部の処理のみが実行されても構わない。
図4は、加工処理設備5の構成の一例を模式的に示すブロック図である。図4に示す例では、加工処理設備5は、異物除去設備51、混合設備52、粉砕設備53、乾燥設備54、分級設備55、及び成型設備56を備えて構成される。
異物除去設備51は、非ペレット状の木質バイオマス燃料である受入品燃料に含まれる木の節等の硬質木片、土石類、金属類等の異物を取り除くための設備であり、上述した異物除去処理を実行するための設備である。異物除去設備51は、上記機能を奏する限りにおいて、装置態様や分離原理には限定されず、篩、重力式分級機、遠心式分級機、風力選別機、磁力選別機等を単一で、又は一つ以上の装置を組合せて使用できる。
混合設備52は、受入品燃料同士を乾式混合するための設備であり、上述した混合処理を実行するための設備である。混合設備52は、上記機能を奏する限りにおいて装置態様には限定されず、ホイールローダー等の重機、解繊効果を有する羽根付き混合機や、後述する分級設備55の分級機能を兼ね備えた回転式ふるいや、後述する成型設備56の成型機能を兼ね備えた二軸混練押出機等が有効に使用できる。
粉砕設備53は、機械的強度や大きさ等に問題のある受入品燃料を、粉砕、破砕、微細化して、成型設備56のダイス小孔の直径以下にまで粉砕する設備であり、上述した粉砕処理を実行するための設備である。粉砕設備53は、上記機能を奏する限りにおいて、装置態様や破砕原理には限定されず、ローラーミル、ボールミル、プッシャー式破砕機(一軸、二軸)、ナイフ式(チッパー式)、ハンマー式(シュレッダー式)又はハンマーナイフ式(チッパーシュレッダー式)の木材チップ製造機(木材チッパー)又はハンマーミル等を単一で、又は一つ以上の装置を連続的に使用できる。
乾燥設備54は、受入品燃料を乾燥するための設備であり、上述した乾燥処理を実行するための設備である。乾燥設備54は、上記機能を奏する限りにおいて、装置態様や乾燥原理には限定されず、温風の吹付装置、箱型乾燥機、バンド乾燥機、バンド流動層乾燥機、ロータリードライヤー、ウェッジスタイルドライヤー等の専用設備の他に、排熱等を利用するなどして温度管理が可能な置場や、単に天日乾燥や室内乾燥等の自然乾燥が行える置場でもよい。また、粉砕設備53の破砕機能を兼ね備えたアーム式打撃破砕乾燥機、ハンマー式打撃破砕乾燥機、チェーン式打撃破砕乾燥機等の強制粉砕乾燥機を用いても良い。
乾燥処理における処理温度は、175℃以下とすることができる。これにより、乾燥処理時において木質バイオマス燃料の温度が十分高くなるため(例えば80℃以上)、木質バイオマス燃料の中に微生物類が存在していても、それらを死滅させることができるという効果も奏される。一方で、木質バイオマス燃料の温度が175℃を超える場合、バイオマス燃料が蓄熱して熱暴走し、発火するおそれがある。よって乾燥処理温度は、80℃以上、175℃以下が好ましい。
分級設備55は、受入品燃料を、大きさ別に分類することが可能な乾式設備であれば特に限定されず、振動式や回転式のふるいが好適に使用できる。
成型設備56は、受入設備3で受け入れた受入品燃料そのものや、粉砕設備53及び/又は分級設備55を通じて得られた受入品燃料の小型品又は粉砕品を、成型して所定の大きさのペレット状木質バイオマス燃料にするための設備である。成型設備56は、一般的に、多数の円筒形の小孔を持つダイスと圧縮ロ―ラーから構成され、粉砕されたチップ等は圧縮ロ―ラーで小孔に押し込まれてペレットに成型される。ダイスの形状によってリングダイ方式とフラットダイ方式に分類されるが、どちらの方式も使用可能である。
例えば、燃料製造場所40から搬送された燃料が、ペレット状木質バイオマス燃料であっても、含水率が15質量%を超えている場合や、水濡れ等により機械的強度が低下している場合など、出荷可能品質を満たさない場合がある。すなわち、燃料製造場所40から搬送されたペレット状木質バイオマス燃料が、製品燃料ではなく、受入品燃料として認定される場合が想定される。
例えば、ペレット状木質バイオマス燃料については、含水率が15質量%よりも大きい場合には、受入品燃料として取り扱うと共に、本ステップS40において乾燥処理が実行されるものとして構わない。なお、ペレット状木質バイオマス燃料の含水率が15質量%以下であると、搬送などで受ける機械的衝撃には十分に耐えて自形を保持することができる機械的強度を有しているため、ハンドリング性状に問題は生じない。このため、含水率が15質量%以下のペレット状木質バイオマス燃料については、乾燥処理は必ずしも実行しなくても構わない。
また、水濡れ等により機械的強度が低下したペレット状木質バイオマス燃料である受入品燃料については、粉砕処理等を行った後に、再度ペレットに成型するものとしても構わない。例えば、ペレット状木質バイオマス燃料の場合、含水率が40質量%を超えると、膨潤による崩壊現象が生じてしまい、上記の乾燥処理を実行してもペレットが形状を維持することが難しくなる。このため、かかる状態のバイオマス燃料を乾燥して含水率を低減させても、粉末又は短繊維状に分解したバイオマス燃料が得られてしまい、ハンドリング性状を回復させることは困難な場合がある。よって、ペレット状木質バイオマス燃料の含水率が40質量%以上の場合には、一旦、粉砕処理等を行って短繊維状に分解してから乾燥処理を行った後、再度ペレット状に成型すればよい。
なお、図5に示すように、物流基地1が廃白土発生場所60(60a,60b,…)から搬送される廃白土を受け入れて、受け入れた廃白土を保管するための廃白土置場61を有する場合には、本ステップS40に含まれる混合処理において、木質バイオマス燃料と廃白土とを混合するものとしても構わない。廃白土発生場所60は、例えば、パーム油等の油脂類の製造工場や潤滑油や石油製品の製造工場等が挙げられる。この場合、本発明に係るペレット状木質バイオマス燃料の物流方法は、廃白土発生場所60から搬送される廃白土を保管するステップS70を有する。このステップS70が工程(f)に対応する。
ステップS70は、より詳細には、図6に示すように、廃白土発生場所60から廃白土を出荷するステップS71と、物流基地1において廃白土を受け入れるステップS72と、受け入れた廃白土を廃白土置場61に保管するステップS73を有する。
受け入れる
木質バイオマス燃料との混合使用が可能な廃白土とは、鉱油や植物油を、酸性白土又は活性白土によって脱臭処理又は脱色処理したことで生じる、油脂分を含む使用済みの白土であって、通常、3000kcal/kg以上の発熱量を有している。木質バイオマス燃料と廃白土を混合する場合、木質バイオマス燃料(A)と廃白土(B)の混合割合は、A:B(質量比)が98:2〜84:16が好ましい。廃白土(B)の混合割合が2質量%よりも小さい場合、及び16質量%よりも大きい場合、ペレット状木質バイオマス燃料に十分な機械的強度が得られない場合がある。
なお、混合設備52は、木質バイオマス燃料と廃白土との混合を行うための設備としては、単に攪拌羽根が設けられている構成でも構わないが、攪拌羽根が付設され、更に混合容器自体をも回転する構造のものを使用することがより好ましい。混合容器自体をも回転させることによって、廃白土のように粘稠性を有する材料と、木質バイオマス燃料のようにかさ密度の低い材料とを良好に混合することができる。このような容器自体をも回転する構造の混合機としては、例えば、アイリッヒ社製のインテンシブミキサーが挙げられる。
《ステップS50》
次に、ステップS40で生成された製品燃料、及びステップS20で受け入れた製品燃料に対して、品質に応じて保管先である製品置場6が特定されると共に、特定された製品置場6に製品燃料が搬送・保管される(ステップS50)。このステップS50が、工程(d)に対応する。
図7は、ステップS50に含まれる処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7に示す例では、ステップS50は、ステップS52、ステップS53、ステップS54、ステップS55、及びステップS56の各処理を含んで構成される。
まず、保管先を決定する対象となる多量の製品燃料の中から、一部の製品燃料が抽出される(ステップS52)。このステップS52が工程(d1)に対応する。
例えば、図1に示すように、物流基地1は、ステップS52を実行するための、製品燃料用サンプラー13を備えるものとして構わない。この製品燃料用サンプラー13は、上述した受入品燃料用サンプラー12と同様の構成とすることができる。なお、受入品燃料用サンプラー12が製品燃料用サンプラー13を兼ねても構わない。
次に、抽出された製品燃料に対する分析が行われる(ステップS53)。このステップS53が工程(d2)に対応する。図1に示す例では、製品燃料用サンプラー13で抽出された製品燃料に対して、ステップS33と同様の分析設備11によって分析される場合が図示されている。ただし、物流基地1は、ステップS33で用いられる分析設備11とは別に、ステップS53で実行されるための専用の分析設備11を備えるものとしても構わない。
本ステップS53においても、上述したステップS33と同様に、製品燃料の含有アルカリ金属量、含有塩素量、含有水分量、及び発熱量が試験・分析されるものとして構わない。ただし、ステップS40に係る加工処理を経て生成された製品燃料の場合には、例えば、乾燥処理が実行されることで含有水分量については全ての製品燃料が品質水準を満足させることが可能な場合がある。かかる場合には、本ステップS53においては、例えば、含有水分量の分析は省略し、発熱量と含有アルカリ金属量の2項目のみを分析するものとしても構わない。
次に、分析設備11によって分析された結果に基づいて、対象となる製品燃料の品質が特定される(ステップS54)。ステップS54が工程(d3)に対応する。
製品燃料の品質の特定の方法としては、ステップS34で上述した受入品燃料の品質の特定の方法と同様に、任意の品質項目と各品質項目における任意の水準数で行えばよい。ただし、上述したように、含有水分量については全ての製品燃料が基準を満足している可能性があるため、例えば、発熱量及びアルカリ含有量の2項目等に限定することができる。そして、それら限定された品質項目について、需要者側の要求品質に応じた品質水準を設ければよく、多くの場合、ほとんどの品質項目は大小の2水準に設定することが可能である。したがって、発熱量とアルカリ含有量の2項目を製品の管理すべき品質項目とした場合、全体で4種類(=2×2)に製品燃料を分類する方法が採用できる。
次に、ステップS54で特定された製品燃料の品質に基づいて、当該製品燃料の保管先である製品置場6を、各製品置場(6a,6b,…)の中から選択的に特定する(ステップS55)。上述したように、各製品置場6は、保管対象となる製品燃料の品質が異なっている。各製品置場6に割り当てられている製品燃料の品質に関する情報は、予め不図示の情報処理装置の記憶部又は紙面上に記憶されているものとして構わない。この記憶された情報に基づいて、製品燃料の保管先の製品置場6が特定される。
そして、この特定された製品置場6に対して製品燃料が搬送され、保管される(ステップS56)。なお、製品置場6(6a,6b,…)についても、受入品置場4(4a,4b,…)と同様に、受け入れた木質バイオマス燃料である受入品燃料に雨濡れ等を生じさせること無く貯蔵でき、そして荷受けや荷払いに支障が生じない設備であれば特に限定されず、屋根付きの建屋やサイロが有効に利用できる。
《ステップS60》
次に、製品置場6に保管されている製品燃料が、燃料需要地50(50a,50b,50c,…)に向けて出荷される。本ステップS60が、工程(e)に対応する。
図8は、ステップS60に含まれる処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8に示す例では、ステップS60は、ステップS61、ステップS62、ステップS63、ステップS64、ステップS65、及びステップS66の各処理を含んで構成される。
各燃料需要地50(50a,50b,50c,…)からは、それぞれの燃料需要地50が所望する品質(需要品質)に関する情報が与えられる。物流基地1では、まず、この需要品質を満たす製品燃料が保管されている製品置場6が特定される(ステップS61)。このステップS61が工程(e1)に対応する。
次に、特定された製品置場6に保管されている多量の製品燃料から、一部の製品燃料が抽出される(ステップS62)。このステップS62が工程(e3)に対応する。
例えば、図1に示すように、物流基地1は、ステップS62を実行するための、出荷品用サンプラー14を備えるものとして構わない。この出荷品用サンプラー14は、上述した受入品燃料用サンプラー12や製品燃料用サンプラー13と同様の構成とすることができる。なお、受入品燃料用サンプラー12及び/又は製品燃料用サンプラー13が、出荷品用サンプラー14を兼ねても構わない。
次に、抽出された製品燃料に対する分析が行われる(ステップS63)。このステップS53が工程(e4)に対応する。図1に示す例では、出荷品用サンプラー14で抽出された製品燃料に対して、ステップS33と同様の分析設備11によって分析される場合が図示されている。ただし、物流基地1は、ステップS33及び/又はステップS53で用いられる分析設備11とは別に、ステップS63で実行されるための専用の分析設備11を備えるものとしても構わない。
次に、分析設備11によって分析された結果に基づいて、出荷品用サンプラー14で抽出された製品燃料が属する品質を特定すると共に、当該特定された品質が需要品質を満たすかどうかが確認される(ステップS64)。このステップS64が、工程(e4)及び工程(e5)に対応する。なお、対象となる製品燃料が需要品質を満たしていない場合には、ステップS61に戻って再び対象となる製品燃料が保管されている別の製品置場6を特定するものとしても構わないし、ステップS40に戻って受入品燃料に対して加工処理を施して、需要品質を満たすような製品燃料を生成するものとしても構わない。
ステップS64において、対象となる製品燃料が需要品質を満たしていることが確認されると、製品置場6に保管されている多量の製品燃料が出荷設備7に搬送される(ステップS65)。
出荷設備7は、海送用出荷設備5aと、陸送用出荷設備5bとを備えるのが好適である。海送用出荷設備5aは、バラ積み用のシップローダーや、コンテナ又はフレコン用のクレーンやホイスト等の、荷姿別に出荷が可能な設備であれば特に限定されない。また、陸送用出荷設備5bは、バラトラックへの積込み用のホッパーや、フレコンなどを扱うフォークリフト等の、荷姿別に出荷が可能な設備であれば特に限定されない。
ただし、物流基地1が備える出荷設備7は、海送用出荷設備5aと、陸送用出荷設備5bのいずれか一方のみを備えるものとしても構わない。
そして、製品燃料が、海送用出荷設備5aから船舶などの海送手段93によって燃料需要地50(50a,50b,50c)に対して出荷され、陸送用出荷設備5bからトラックなどの運搬車両に代表される陸送手段94によって燃料需要地50(50d,50e)に対して出荷される(ステップS66)。このステップS66が工程(e2)に対応する。
なお、ペレット状木質バイオマス燃料の性状は、水濡れ等が生じない限り貯蔵中に変質するおそれはほとんどないと考えられる。また、製品置場6で保管されている製品燃料は、ステップS50において保管先の製品置場6を決定する際に、その品質が分析・特定されている。このため、製品置場6に保管されている製品燃料は、出荷直前の時点においても、当該製品燃料が保管されている製品置場6に対応付けられている品質を引き続き確保している場合が多い。かかる観点から、ステップS62及びステップS63を省略し、ステップS64では、単に保管先の製品置場6に関連付けられている製品燃料の品質が需要品質を満たしているかどうかのみを確認するものとしても構わない。
なお、上述したステップS30において、事前に受入品燃料に対して加工処理を行うステップS31を有するものとしても構わない(図9参照)。例えば、図1に示すように、物流基地1が、このステップS30を実行するための事前加工処理設備8を備えるものとしても構わない。
図10は、事前加工処理設備8の構成の一例を模式的に示すブロック図である。図10に示す例では、事前加工処理設備8は、異物除去設備81、粉砕設備83、乾燥設備84、及び分級設備85を備えて構成される。例えば、燃料製造場所40から搬送された受入品燃料が、非ペレット状の木質バイオマス燃料であって異物が多く混在している場合や、大きさがバラバラである場合など、そのままではステップS30において保管先の受入品置場4の特定処理が困難であるような場合には、事前加工処理設備8において受入品燃料に対して必要な加工処理が実行される。なお、事前加工処理設備8は、異物除去設備81、粉砕設備83、乾燥設備84、及び分級設備85の全てを備えていなければならないものではなく、少なくとも1種類の設備を備えているものとしても構わない。
異物除去設備81は、加工処理設備5が備える異物除去設備51と同様の設備で構成される。異物除去設備51が異物除去設備81を兼ねても構わない。
粉砕設備83は、加工処理設備5が備える粉砕設備53と同様の設備で構成される。粉砕設備53が粉砕設備83を兼ねても構わない。
乾燥設備84は、加工処理設備5が備える乾燥設備54と同様の設備で構成される。乾燥設備54が乾燥設備84を兼ねても構わない。
分級設備85は、加工処理設備5が備える分級設備55と同様の設備で構成される。分級設備55が分級設備85を兼ねても構わない。
なお、物流基地1が備える受入品置場4(4a,4b,4c,…)に保管可能な受入品燃料の量と、製品置場6(6a,6b,6c,…)に保管可能な製品燃料の量との合計は、1万5千t以上であるのが好ましく、3万t以上であるのがより好ましく、6万t以上であるのが特に好ましい。物流基地1が、かかる貯蔵能力を備えることで、例えば75MW級バイオマス発電ボイラにおける数週間分の必要燃料を在庫することができる。
1 : 物流基地
3 : 受入設備
3a : 海送用受入設備
3b : 陸送用受入設備
4 : 受入品置場
5 : 加工処理設備
6 : 製品置場
7 : 出荷設備
8 : 事前加工処理設備
12 : 受入品燃料用サンプラー
13 : 製品燃料用サンプラー
14 : 出荷品用サンプラー
40(40a,40b,40c,40d,40e) : 燃料製造場所
50(50a,50b,50c,50d,50e) : 燃料需要地
51 : 異物除去設備
52 : 混合設備
53 : 粉砕設備
54 : 乾燥設備
55 : 分級設備
56 : 成型設備
60(60a,60b,…) 廃白土発生場所
61 : 廃白土置場
81 : 異物除去設備
83 : 粉砕設備
84 : 乾燥設備
85 : 分級設備
91 : 海送手段
92 : 陸送手段
93 : 海送手段
94 : 陸送手段

Claims (16)

  1. ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法であって、
    出荷可能な状態のペレット状木質バイオマス燃料である製品燃料、又は、前記製品燃料を生成するために加工処理が必要な木質バイオマス燃料である受入品燃料を、燃料製造場所から受け入れる工程(a)と、
    前記工程(a)で受け入れた前記受入品燃料の保管先を、複数の受入品置場の中から当該受入品燃料の品質に応じて特定すると共に、特定された前記受入品置場に前記受入品燃料を保管する工程(b)と、
    前記受入品置場に保管されている前記受入品燃料に対して、所定の加工処理を実行して前記製品燃料を生成する工程(c)と、
    前記工程(a)で受け入れた前記製品燃料、及び前記工程(c)で生成された前記製品燃料を、複数の製品置場の中から当該製品燃料の品質に応じて特定すると共に、特定された前記製品置場に前記製品燃料を保管する工程(d)と、
    前記製品置場に保管されている前記製品燃料を、燃料の需要地に向けて出荷する工程(e)とを有することを特徴とする、ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法。
  2. 前記工程(e)は、
    需要者の要求に応じた品質基準を満たす前記製品燃料が保管されている1以上の前記製品置場を特定する工程(e1)と、
    前記工程(e1)で特定された前記製品置場に保管されている前記製品燃料を、前記需要地に出荷する工程(e2)とを有することを特徴とする、請求項1に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流方法。
  3. 前記工程(c)における前記所定の加工処理は、異物除去処理、混合処理、粉砕処理、乾燥処理、分級処理、及び成型処理からなる群から選択される1つ以上の処理であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流方法。
  4. 前記工程(b)は、
    前記工程(a)で受け入れた前記受入品燃料の少なくとも一部を抽出する工程(b1)と、
    前記工程(b1)で抽出された前記受入品燃料に対して、発熱量及び/又は所定の化学成分に関する分析を行う工程(b2)と、
    前記工程(b2)の分析結果に基づき、前記受入品燃料の含有アルカリ金属量、含有塩素量、含有水分量、及び発熱量からなる群から選択される1つ以上の指標が属する範囲によって、前記受入品燃料の品質を特定する工程(b3)とを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流方法。
  5. 前記工程(d)は、
    前記工程(a)で受け入れた前記製品燃料、及び前記工程(c)で生成された前記製品燃料の少なくとも一部を抽出する工程(d1)と、
    前記工程(d1)で抽出された前記製品燃料に対して、発熱量及び/又は所定の化学成分に関する分析を行う工程(d2)と、
    前記工程(d2)の分析結果に基づき、前記製品燃料の含有アルカリ金属量、含有塩素量、含有水分量、及び発熱量からなる群から選択される1つ以上の指標が属する範囲によって、前記製品燃料の品質を特定する工程(d3)とを有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流方法。
  6. 前記受入品燃料が、パーム油産業由来の木質バイオマスを含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流方法。
  7. 廃白土を受け入れる工程(f)を有し、
    前記工程(c)における前記所定の加工処理は、前記工程(f)で受け入れた前記廃白土と前記受入品燃料とを混合及び成型する処理を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流方法。
  8. 前記工程(a)は、前記燃料製造場所から陸送又は海送によって運搬された前記製品燃料又は前記受入品燃料を受け入れる工程を含み、
    前記工程(e)は、前記製品置場に保管されている前記製品燃料を、陸送又は海送によって前記需要地に運搬する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流方法。
  9. ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地であって、
    出荷可能な状態のペレット状木質バイオマス燃料である製品燃料を、燃料の需要地に向けて出荷するための出荷設備と、
    前記製品燃料を品質別に保管する製品置場と、
    前記製品燃料を生成するために加工処理が必要な木質バイオマス燃料である受入品燃料を、燃料製造場所から受け入れるための受入設備と、
    前記受入品燃料を品質別に保管する受入品置場と、
    前記受入品燃料に対して前記加工処理を施して前記製品燃料を生成するための加工処理設備とを有することを特徴とする、ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地。
  10. 前記受入品燃料及び/又は前記製品燃料に対して、発熱量及び/又は所定の化学成分に関する分析を行う分析設備を有することを特徴とする、請求項9に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流基地。
  11. 前記加工処理設備は、
    前記受入品燃料を粉砕するための粉砕設備と、
    前記粉砕設備によって粉砕された若しくは粉砕される前の前記受入品燃料同士、又は粉砕された前記受入品燃料と前記受入品燃料以外の燃料材料とを混合するための混合設備と、
    前記混合設備によって混合された前記受入品燃料をペレット状に成型する成型設備とを有することを特徴とする、請求項9又は10に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流基地。
  12. 前記加工処理設備は、
    前記受入品燃料に含まれる異物を除去するための異物除去設備と、
    前記粉砕設備によって粉砕された、又は粉砕される前の前記受入品燃料を分級するための分級設備とを有することを特徴とする、請求項11に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流基地。
  13. 前記受入設備は、廃白土を受け入れる機能を有し、
    前記混合設備は、粉砕された前記受入品燃料と前記廃白土とを混合する機能を有することを特徴とする、請求項11又は12に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流基地。
  14. 海岸部に設置された港湾荷役設備を有し、
    前記港湾荷役設備が前記出荷設備及び前記受入設備を構成することを特徴とする、請求項9〜13のいずれか1項に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流基地。
  15. 前記受入設備は、運搬車両によって搬送された前記受入品燃料を受け入れる機能を有し、
    前記出荷設備は、運搬車両によって前記製品燃料を前記需要地に向けて出荷する機能を有することを特徴とする、請求項9〜13のいずれか1項に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流基地。
  16. 前記製品置場に保管可能な前記製品燃料の量と、前記受入品置場に保管可能な前記受入品燃料の量との合計が、1万5千t以上であることを特徴とする、請求項9〜15のいずれか1項に記載のペレット状木質バイオマス燃料の物流基地。
JP2019516572A 2018-12-11 2018-12-11 ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法、ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地 Active JP6528016B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/045426 WO2020121397A1 (ja) 2018-12-11 2018-12-11 ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法、ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6528016B1 JP6528016B1 (ja) 2019-06-12
JPWO2020121397A1 true JPWO2020121397A1 (ja) 2021-02-15

Family

ID=66821677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019516572A Active JP6528016B1 (ja) 2018-12-11 2018-12-11 ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法、ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6528016B1 (ja)
CN (1) CN110612262B (ja)
MY (1) MY192329A (ja)
WO (1) WO2020121397A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111553540B (zh) * 2020-05-13 2023-07-25 湖南现代环境科技股份有限公司 一种农林生物质发电厂智能化配料系统及方法
CN113911614B (zh) * 2021-10-21 2023-06-06 深圳市库宝软件有限公司 料箱处理方法及设备
CN116091047B (zh) * 2023-04-10 2023-06-27 中国电力工程顾问集团西南电力设计院有限公司 一种用于火电厂的智能巡检采集系统及方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2515925A1 (en) * 2005-08-05 2007-02-05 Mark A. Dupuis Method for acquiring, processing, and distributing raw materials for recycling, brokering, and for use as a substitute fuel source
JP4931385B2 (ja) * 2005-08-23 2012-05-16 中国電力株式会社 石炭・木質バイオマス混合燃料の収集・販売システム及び方法
JP2008239455A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Taiheiyo Cement Corp 骨材生産出荷システム及び骨材生産出荷方法
US20080282944A1 (en) * 2007-05-16 2008-11-20 Siemens Building Technologies, Inc. Cooling system for carpet/wood ash
JP2009114296A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Akio Yamamoto 植物系バイオマスの利用方法およびペレット炭の製造方法
JP2009178849A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Taiheiyo Cement Corp 混合型重量細骨材の製造方法、生産出荷体制及び供給システム
JP2010043157A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Taiheiyo Cement Corp 土木基礎用の重量資材及びその供給方法
JP6725202B2 (ja) * 2014-09-05 2020-07-15 株式会社ナベル 卵の選別施設
JP6593874B2 (ja) * 2014-10-21 2019-10-23 F2エナジー株式会社 木質バイオマス燃料管理システム
CN104571044B (zh) * 2015-01-04 2017-10-03 荣庆物流供应链有限公司 一种冷链物流可视化监控系统及方法
KR101762898B1 (ko) * 2015-12-30 2017-07-28 고등기술연구원연구조합 혼합 바이오매스를 이용한 반탄화물 제조장치
CN108855551B (zh) * 2018-07-12 2023-08-29 河南省振源科技有限公司 砂石骨料破碎筛分生产系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6528016B1 (ja) 2019-06-12
MY192329A (en) 2022-08-17
CN110612262B (zh) 2020-09-11
CN110612262A (zh) 2019-12-24
WO2020121397A1 (ja) 2020-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6528016B1 (ja) ペレット状木質バイオマス燃料の物流方法、ペレット状木質バイオマス燃料の物流基地
Nurek et al. Forest residues as a renewable source of energy: Elemental composition and physical properties
Muazu et al. Life cycle assessment of biomass densification systems
Kočí Comparisons of environmental impacts between wood and plastic transport pallets
WO2007147244A1 (en) Method for manufacturing a solid fuel with waste materials
Bisson et al. Quality of feedstock produced from sorted forest residues
Hernández et al. Evaluation of sustainable manufacturing of pellets combining wastes from olive oil and forestry industries
JP2009102468A (ja) 燃料ペレット
Oveisi et al. In-depot upgrading the quality of fuel chips for a commercial gasification plant
CN111630537B (zh) 颗粒状木质生物质燃料的定货系统
Zamora-Cristales et al. Effect of grinder configuration on forest biomass bulk density, particle size distribution and fuel consumption
JP6578077B1 (ja) パーム椰子殻を含むバイオマス燃料の物流方法、及びパーム椰子殻を含むバイオマス燃料の物流基地
JP5531289B2 (ja) 竹ペレット燃料の製造方法
Woo et al. Performance of screening biomass feedstocks using star and deck screen machines
Alakangas Properties of wood fuels used in Finland–BIOSOUTH-project
Tumuluru et al. FCIC DFO--Moisture Management and Optimization in Municipal Solid Waste Feedstock through Mechanical Processing
Kofman The production of wood pellets
Eriksson A discrete-event simulation approach to improve efficiency in stump fuel supply chains
KR102107702B1 (ko) 고체연료 제조장치의 전처리 시스템
Jylhä Feasibility of an adapted tree section method for integrated harvesting of pulpwood and energy wood in early thinning of Scots pine
CN110945546B (zh) 含有棕榈树椰子壳的生物质燃料的物流方法及物流基地
Lee et al. Evaluating the production cost and quality of feedstock produced by a sawdust machine
JP6539423B1 (ja) パーム椰子殻を含むバイオマス燃料の受発注システム
Woo Screening and characterization of comminuted woody biomass feedstocks
Milota CORRIM REPORT: Module C-Life Cycle assessment for the production of southeastern softwood lumber

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190402

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190402

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6528016

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250